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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】ショッピングカート
(51)【国際特許分類】
   B62B 3/02 20060101AFI20240115BHJP
   B62B 3/00 20060101ALI20240115BHJP
【FI】
B62B3/02 B
B62B3/00 F
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2021528857
(86)(22)【出願日】2019-11-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(86)【国際出願番号】 AU2019051287
(87)【国際公開番号】W WO2020107061
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】2018904492
(32)【優先日】2018-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2018904510
(32)【優先日】2018-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2019901845
(32)【優先日】2019-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2019903768
(32)【優先日】2019-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】521217828
【氏名又は名称】ショッパカート ピーティーワイ エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】オドネル,ジェーン ルイーズ
(72)【発明者】
【氏名】コーリー,エドワード ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】コーリー,ロス
【審査官】山本 賢明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06045150(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0169235(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102008061318(DE,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0200340(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0347341(US,A1)
【文献】仏国特許出願公開第02850623(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 3/02
B62B 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショッピングカートであって、
第1及び第2の側壁、第1及び第2の端壁、及び底壁を有する、バスケットと、
各々が下方の先端に車輪を有する、第1及び第2の前脚と、
各々が下方の先端に車輪を有する、第1及び第2の後脚と、
を備え、
前記第1及び第2の前脚は、前記第1及び第2の前脚が前記バスケットの前部近くから下方に伸びた、伸長位置から、前記第1及び第2の前脚が前記バスケットの第1及び第2の側壁それぞれの外側に隣接して位置された、折り畳み位置まで、回転可能であり、前記後脚は、前記第1及び第2の後脚が前記バスケットの後部の近くから下方に伸びた、伸長位置から、前記第1及び第2の後脚の一部が前記バスケットの前記第1及び第2の側壁それぞれの上縁部に隣接し、かつ上方に位置された、折り畳み位置まで回転可能であり、
前記第1及び第2の前脚は、前記バスケットの前記側壁の外面に回転可能に接続され、前記第1及び第2の後脚は、前記第1及び第2の側壁における凹状部分内の前記バスケットに、回転可能に接続される、ショッピングカート。
【請求項2】
前記第1及び第2の後脚は、前記前脚が前記伸長位置から前記折り畳み位置に移動する際に、前記第1及び第2の前脚の内側に受け入れられる、請求項に記載のショッピングカート。
【請求項3】
前部横部材は、前記第1及び第2の前脚間に伸び、それによって前記前部横部材は、前記前脚が前記折り畳み位置に移動する際に、前記第1及び第2の後脚に係合する、請求項に記載のショッピングカート。
【請求項4】
前記第1及び第2の前脚、ならびに前記第1及び第2の後脚の各々は、それらの第1の先端に隣接した第1の端部分と、前記第1の端部分からそれらの第2の先端まで伸びた第2の端部分とを含み、前記第2の部分は、前記第1の端部分に対して角度が付いている、請求項のうちいずれか一項に記載のショッピングカート。
【請求項5】
前記前脚及び後脚が前記伸長位置にあるとき、前記第1及び第2の前脚における前記第1の端部分は、前記第1の端壁の近くから、前記バスケットに対して下方かつ後方に伸びるように方向付けられ、前記第1及び第2の前脚における前記第2の先端は、前記第1の端部分から、前記バスケットに対して下方かつ前方に伸び、前記第1及び第2の後脚における前記第1の端部分は、前記第2の端壁の近くから、前記バスケットに対して下方かつ前方に伸びるように方向付けられ、前記第1及び第2の後脚における前記第2の端部分は、前記第1の端部分から、前記バスケットに対して下方かつ後方に伸びる、請求項に記載のショッピングカート。
【請求項6】
前記第1及び第2の前脚における前記第1の端部分は、前記バスケットに、前記第1の端壁に隣接した前記第1及び第2の側壁それぞれにおいて、回転可能に接続され、前記後脚の前記第1の端部分は、前記バスケットに、前記第2の端壁に隣接して位置された前記凹状部分内で、回転可能に接続される、請求項またはに記載のショッピングカート。
【請求項7】
前記バスケットの前記第1及び第2の側壁には各々、前記底壁と前記第1の端壁との間の交差部における上方の箇所から、前記底壁と前記第1の端壁との間の交差部の後方に位置された箇所まで伸びた、外側へ伸びた壁部分が設けられ、それによって前記第1及び第2の前脚における前記第1の端部分は、前記伸長位置において前記壁部分の上面に静止する、請求項に記載のショッピングカート。
【請求項8】
前記第1及び第2の側壁における前記凹状部分の各々は、前記底壁と前記第2の端壁との間の交差部における上方の箇所から、前記底壁と前記第2の端壁との間の交差部における前方の箇所に伸びた、第1の肩部分を画定し、それによって、前記第1及び第2の後脚における前記第1の端部分は、前記伸長位置において前記第1の肩部分の下に静止する、請求項のうちいずれか一項に記載のショッピングカート。
【請求項9】
前記折り畳み位置において、前記第1及び第2の後脚における前記第1の端部分は、前記第1及び第2の側壁の後縁部に隣接して位置され、前記第1及び第2の後脚における前記第2の端部分は、前記第1及び第2の側壁の上縁部に隣接し、かつ上方に位置される、請求項のうちいずれか一項に記載のショッピングカート。
【請求項10】
前記第1及び第2の側壁における上縁部の各々は、前記第1の端壁に隣接した凹状端部分を含み、それによって、前記凹状端部分は、前記折り畳み位置にある前記第1及び第2の後脚の車輪を受け入れる、請求項に記載のショッピングカート。
【請求項11】
前記バスケットの前記第1及び第2の側壁の外面は、第2の肩部分を含み、前記第2の肩部分は、前記第1及び第2の側壁に沿って、前記第1の端壁の近くから前記第2の端壁の近くまで伸びた、下方に面した表面を画定し、前記第2の肩部分の、前記下方に面した表面は、前記第1及び第2の前脚の形状に対応し、それによって、前記第1及び第2の前脚は、前記折り畳み位置において、前記第2の肩部分の前記下方に面した表面に対して係合する、請求項10のうちいずれか一項に記載のショッピングカート。
【請求項12】
前記前脚及び後脚は、係止部材によって前記伸長位置に保たれる、請求項1~11のうちいずれか一項に記載のショッピングカート。
【請求項13】
前記係止部材は、前記第1及び第2の側壁から外側へ伸び、前記第1及び第2の前脚、ならびに前記第1及び第2の後脚の各々と係合して、回転して前記伸長位置から離れるのを制限する、請求項12に記載のショッピングカート。
【請求項14】
前記係止部材の各々は、前記底壁の下面に設けられたハウジングと共に取り付けられたピンを備え、それによって前記ピンの各々は、前記底壁から外側に伸びることができ、前記前脚または後脚のうちの1つの穴の中に係合する、請求項13に記載のショッピングカート。
【請求項15】
前記ピンは、それぞれの前記ハウジングに対してバネで付勢され、それによって各々の前記ピンの遠位端は、前記バネの付勢によって外側に移動され、前記穴の中に係合する、請求項14に記載のショッピングカート。
【請求項16】
アクチュエータが各々の前記ピンに接続され、それによって前記アクチュエータの動作は、前記ピンを前記脚から後退させて、前記折り畳み位置に向けて回転させる、請求項15に記載のショッピングカート。
【請求項17】
前記アクチュエータは、前記バスケットの前記底壁の後縁部に隣接して取り付けられ、かつケーブルを介して前記ハウジングに接続されたハンドルを備え、それによって前記ハンドルの動作は、前記ピンを後退させる、請求項16に記載のショッピングカート。
【請求項18】
前記前脚及びが前記折り畳み位置にあるとき、補助輪は、前記ショッピングカートが移動され得る箇所に設けられる、請求項1~17のうちいずれか一項に記載のショッピングカート。
【請求項19】
前記補助輪の第1の対は、前記第1の端壁に隣接した前記バスケットの前記底壁の下面に設けられ、前記補助輪の第2の対は、前記第1及び第2の前脚間に伸びた前部横部材に設けられる、請求項18に記載のショッピングカート。
【請求項20】
1本または複数のストラップが設けられ、前記バスケットの前端部から前記第1及び第2の前脚まで伸び、それによって前記ストラップは、前記第1及び第2の前脚の前で車両の後部に係合する、請求項1~19のうちいずれか一項に記載のショッピングカート。
【請求項21】
前記ストラップは伸縮自在である、請求項20に記載のショッピングカート。
【請求項22】
前記ストラップは、前記バスケットの前記第1の端壁に接続された第1の端部と、前記第1及び第2の前脚間に伸びた第1の横部材に接続された第2の端部とを有する、請求項20または21に記載のショッピングカート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はショッピングカートに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの国々では、スーパーマーケットで使い捨てプラスチックバッグの使用を制限されているため、消費者は、ショッピングに行くときに消費者自身でバッグを持って行くことを要求されることが多い。ショッピング中、スーパーマーケットで提供されたショッピングカートを使用して、精算時に、購入アイテムをショッピングカートからバッグに移すことが一般的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、消費者が所有し、スーパーマーケットに持ち込み、持ち帰り得るショッピングカートに関する。それによって購入アイテムを、スーパーマーケットにおいて直接ショッピングカートに入れて、ショッピングカートに入れたまま消費者の家まで搬送し得る。このショッピングカートは、カートの容易な使用、ならびに車両への容易な搬入及び搬出を目的とした、特徴を含む。
【課題を解消するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様によると、
第1及び第2の側壁、第1及び第2の端壁、ならびに底壁を有する、バスケットと、
各々が下端部に車輪を有する、第1及び第2の前脚と、
各々が下端部に車輪を有する、第1及び第2の後脚と
を備え、
第1及び第2の前脚は、第1及び第2の前脚がバスケットの前部近くから下方に伸びた、伸長位置から、第1及び第2の前脚がバスケットの第1及び第2の側壁それぞれの外側に隣接して位置された、折り畳み位置まで回転可能である。後脚は、第1及び第2の後脚がバスケットの後部の近くから下方に伸びた、伸長位置から、第1及び第2の後脚の一部がバスケットの第1及び第2の側壁それぞれの上縁部に隣接し、かつ上方に位置された、折り畳み位置まで回転可能である、ショッピングカートが提供される。
【0005】
好ましくは、第1及び第2の前脚は、バスケットの側壁の外面に回転可能に接続され、第1及び第2の後脚は、第1及び第2の側壁の凹状部分内で、バスケットに回転可能に接続される。
【0006】
好ましくは、第1及び第2の後脚は、前脚が伸長位置から折り畳み位置に移動する際に、第1及び第2の前脚の内側に受け入れられる。
【0007】
好ましくは、前部横部材は、第1及び第2の前脚間に伸び、それによって前部横部材は、前脚が折り畳み位置に移動する際に、第1及び第2の後脚に係合する。
【0008】
好ましくは、第1及び第2の前脚、ならびに第1及び第2の後脚の各々は、それらの第1の先端に隣接した第1の端部分と、第1の端部分から第2の先端まで伸びた第2の端部分と、を含む。第2の部分は、第1の端部分に対して角度が付いている。
【0009】
好ましくは、前後の脚が伸長位置にあるとき、第1及び第2の前脚における第1の端部分は、第1の端壁の近くから、バスケットに対して下方かつ後方に伸びるように向けられる。第1及び第2の前脚における第2の端部分は、第1の端部分から、バスケットに対して下方かつ前方に伸びる。第1及び第2の後脚における第1の端部分は、第2の端壁の近くから、バスケットに対して下方かつ前方に伸びるように向けられる。第1及び第2の後脚における第2の端部分は、第1の端部分から、バスケットに対して下方かつ後方に伸びる。
【0010】
好ましくは、第1及び第2の前脚における第1の端部分は、バスケットに、第1の端壁に隣接した第1及び第2の側壁それぞれにおいて、回転可能に接続される。後脚の第1の端部分は、バスケットに、第2の端壁に隣接して位置された凹状部分内に、回転可能に接続される。
【0011】
好ましい実施形態において、バスケットの第1及び第2の側壁には、底壁と第1の端壁との間の交差部における上方の箇所から、底壁と第1の端壁との間の交差部の後方に位置された箇所まで伸びた、外方へ伸びた壁部分が各々設けられ、それによって第1及び第2の前脚における第1の端部分は、伸長位置において壁部分の上面に静止する。
【0012】
好ましくは、第1及び第2の側壁における凹状部分の各々は、底壁と第2の端壁との間の交差部における上方の箇所から、底壁と第2の端壁との間の交差部における前方の箇所へ伸びた、第1の肩部分を画定し、それによって、第1及び第2の後脚における第1の端部分は、伸長位置において第1の肩部分の下に静止する。
【0013】
好ましくは、折り畳み位置において、第1及び第2の後脚における第1の端部分は、第1及び第2の側壁の後縁部に隣接して位置され、第1及び第2の後脚における第2の端部分は、第1及び第2の側壁の上縁部に隣接し、かつ上方に位置される。
【0014】
好ましくは、第1及び第2の側壁における上縁部の各々は、第1の端壁に隣接した凹状端部分を含み、それによってこの凹状端部分は、折り畳み位置において、第1及び第2の後脚の車輪を受け入れる。
【0015】
好ましい実施形態において、バスケットの第1及び第2の側壁の外面は、第2の肩部分を含む。これらの肩部分は、第1及び第2の側壁に沿って、第1の端壁の近くから第2の端壁の近くまで伸びた、下方に面した表面を画定する。第2の肩部分の、この下方に面した表面は、第1及び第2の前脚の形状に対応し、それによって、第1及び第2の前脚は、折り畳み位置において、第2の肩部分の下方に面した表面に対して係合する。
【0016】
好ましくは、前後の脚は、係止部材によって伸長位置に保たれる。
【0017】
好ましくは、これらの係止部材は、第1及び第2の側壁から外側へ伸び、前脚及び後脚の各々と係合して、前後輪の支持フレームが回転して伸長位置から離れるのを制限する。
【0018】
好ましい実施形態において、係止部材の各々は、底壁の下面に設けられたハウジングと共に取り付けられた、ピンを備え、それによってピンの各々は、底壁から外側へ延ばすことができ、前脚または後脚のうちの1つの穴の中に係合する。
【0019】
好ましくは、これらのピンは、それぞれのハウジングに対してバネで付勢され、それによって各々のピンの遠位端は、バネの付勢によって外側に移動され、穴の中に係合する。
【0020】
好ましくは、アクチュエータが各々のピンに接続され、それによってアクチュエータの動作は、ピンを脚から離して後退させ、前後輪の支持フレームを解放して、折り畳み位置に向けて回転させる。
【0021】
好ましくは、アクチュエータは、バスケットの底壁の後縁部に隣接して取り付けられたバンドルを備え、ケーブルを介してハウジングに接続され、それによってハンドルの動作は、ピンを後退させる。
【0022】
好ましくは、前後の支持フレームが折り畳み位置にあるとき、ショッピングカートを移動され得る箇所に、補助輪が設けられる。
【0023】
好ましい実施形態において、補助輪の第1の対は、第1の端壁に隣接したバスケットの底壁の下面に設けられ、補助輪の第2の対は、第1及び第2の前脚間に伸びた前部横部材に設けられる。
【0024】
好ましくは、1本または複数のストラップが設けられ、バスケットの前端部から前輪支持フレームまで伸び、それによってストラップは、前輪支持フレームの前で車両の後部に係合する。
【0025】
好ましくは、これらストラップは伸縮自在である。
【0026】
好ましくは、これらストラップは、バスケットの第1の端壁に接続された第1の端部と、第1及び第2の前脚間に伸びた、第1の横部材に接続された第2の端部とを有する。
【0027】
次に本発明を、以下の図面を参照して、例として詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明によるショッピングカートの、上から見た斜視図である。
図2図1のショッピングカートの、下から見た斜視図である。
図3図1のショッピングカートの、上から見た第2の斜視図である。
図4図1のショッピングカートの上面図である。
図5図1のショッピングカートの底面図である。
図6図1のショッピングカートの前面図である。
図7図1のショッピングカートの側面図である。
図8】内部カバー部材を取り外した、図1のショッピングカートの上から見た斜視図である。
図9】ショッピングカートの前輪支持フレームが、伸長位置から折り畳み位置に部分的に回転した図である。
図10】第1の後脚が、伸長位置から折り畳み位置に向かって回転している図である。
図11】第2の後脚が、伸長位置から折り畳み位置に向かって回転している図である。
図12】両方の後脚が、折り畳み位置に向かってさらに回転している図である。
図13】折り畳み位置にある前後輪の支持フレームを示す、ショッピングカートの上から見た斜視図である。
図14】折り畳み位置にあるショッピングカートの、下から見た斜視図である。
図15】折り畳み位置にあるショッピングカートの、上から見た第2の斜視図である。
図16】折り畳み位置にあるショッピングカートの上面図である。
図17】折り畳み位置にあるショッピングカートの底面図である。
図18】折り畳み位置にあるショッピングカートの前面図である。
図19】折り畳み位置にあるショッピングカートの側面図である。
図20】内部カバー部材を取り外した、折り畳み位置にあるショッピングカートの上から見た斜視図である。
図21】車両の後部に対して係合している、ショッピングカートの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図を参照すると、バスケット12、第1及び第2の前脚26及び27、ならびに第1及び第2の後脚28及び29を一般的に備えるショッピングカート10が示される。バスケット12は、頂部開口型容器から成り、底壁18と、第1及び第2の端壁20及び21と、第1及び第2の側壁22及び23と、から形成される。第1及び第2の側壁22及び23、ならびに第1及び第2の端壁20及び21は、底壁18の周縁部の周りから上方へ伸び、頂部開口型容器を画定する。示される実施形態において、底壁18、第1及び第2の側壁22及び23、ならびに第1及び第2の端壁20及び21の各々は、一般的に矩形の形状である。
【0030】
第1及び第2の前脚26及び27、ならびに第1及び第2の後脚28及び29の各々は、それらの第1の先端においてバスケット12に接続され、かつそれらの第2の先端において車輪30を含む。第1及び第2の前脚26及び27、ならびに第1及び第2の後脚28及び29の、第1の先端は、バスケット12に回転可能に接続され、それによって、前後の脚26、27、28、29の各々は、(図1図8に示されるような)伸長位置と、(図13図20に示されるような)折り畳み位置との間で回転可能である。伸長位置において、前後の脚26、27、28、29は、バスケット12の前後それぞれの近くから下方に伸び、それによってショッピングカート10は車輪30上で静止し、公知の方法によって周りで操作され得る。
【0031】
前脚26及び27は、示される実施形態において、前部横部材32によって接続され、それによって前脚26及び27は、前輪支持フレーム14を形成する。前部横部材32は、第1及び第2の前脚26及び27の間で、それらの第2の先端に隣接して伸びる。
【0032】
示される実施形態において、第1及び第2の後脚28及び29は互いに接続されず、そのため、それらはバスケット12に対して別々に回転し得る。しかし、代替の実施形態において(図示せず)、第1及び第2の後脚28及び29は、後部横部材によって接続され、後輪支持フレームを形成し得る。
【0033】
第1及び第2の前脚26及び27の各々は、それらの第1の先端に隣接した第1の端部分34と、第1の端部分34から第2の先端に伸びた、第2の端部分35と、を含む。第1及び第2の前脚26及び27の第1の端部分34は、バスケット12に回転可能に接続され、それによって、第1の端部分34は、第1の端壁20に隣接した第1及び第2の側壁22及び23それぞれに隣接して位置される。
【0034】
第1及び第2の後脚28及び29の各々も、それらの第1の先端に隣接した第1の端部分34と、第1の端部分34から第2の先端に伸びた、第2の端部分35と、を含む。バスケット12の第1及び第2の側壁22及び23の各々は、底壁18と第2の端壁21との間の交差部に隣接した、凹状部分36を含む。後脚28及び29の第1の端部分34は、凹状部分36内でバスケット12に回転可能に接続され、それによって第1及び第2の後脚28及び29は、第1及び第2の側壁22及び23の範囲を越えて、側方外側に突出しない。したがって、前後の脚26、27、28、29が、伸長位置から折り畳み位置に回転する際に、第1及び第2の後脚28及び29は、第1及び第2の前脚26及び27の間に受け入れられる。
【0035】
第1及び第2の前脚26及び27の第1の端部分34は、前輪支持フレーム14が伸長位置にあるとき、バスケット12に対して下方かつ後方に、第1の端壁20の近くから伸びるように方向付けられる。第1及び第2の前脚26及び27の第2の端部分35は、バスケット12に対して下方かつ前方に、第1の端部分34から伸びる。バスケット12の第1及び第2の側壁22及び23には、壁部分38が各々設けられる。この壁部分38は、底壁18と第1の端壁20との間の交差部に隣接した、第1及び第2の側壁22及び23の外面から、外側に伸びる。壁部分38は、底壁18と第1の端壁20との間の交差部における上方の箇所から、底壁18と第1の端壁20との間の交差部の後方に位置された箇所に伸び、それによって第1及び第2の前脚26及び27の第1の端部分34は、伸長位置において壁部分38の上面に静止する。それによって壁部分38は、前輪支持フレーム14が伸長位置を越えて回転するのを防止する。
【0036】
第1及び第2の後脚28及び29の第1の端部分34は、後脚28及び29が伸長位置にあるとき、バスケット12に対して下方かつ前方に、第2の端壁21の近くから伸びるように方向付けられる。第1及び第2の後脚28及び29の第2の端部分35は、バスケット12に対して下方かつ後方に、第1の端部分34から伸びる。バスケット12の第1及び第2の側壁22及び23における凹状部分36は、各々第1の肩部分40を画定する。第1の肩部分40は、底壁18と第2の端壁21との間の交差部の上方に位置された箇所から、底壁18と第2の端壁21との間の交差部の前方に位置された箇所に伸び、それによって、第1及び第2の後脚28及び29の第1の端部分34は、伸長位置において第1の肩部分40の下に静止する。それによって第1の肩部分40は、後脚28及び29が、伸長位置を越えて回転するのを防止する。
【0037】
前脚26及び27、ならびに後脚28及び29の、第2の部分35の角度は、使用中のバスケット12の重量が、前後の脚26、27、28、29を互いから押し離す傾向となるような角度である。しかし、前後の脚26、27、28、29のさらなる回転は、壁部分38及び第1の肩部分40と係合することによって防止される。
【0038】
バスケット12の第1及び第2の側壁22及び23の外面は、第2の肩部分50を含む。第2の肩部分50は、第1及び第2の側壁22及び23に沿って、第1の端壁20の近くから第2の端壁21の近くまで伸びた、下方に面した表面を画定する。第2の肩部分50の、下方に面した表面は、第1及び第2の前脚26及び27の形状に対応し、それによって、第1及び第2の前脚26及び27は、折り畳み位置において、第2の肩部分50の下方に面した表面に対して係合する。折り畳み位置において、第1及び第2の前脚26及び27の車輪30は、バスケット12の第2の端壁21に隣接して位置される。
【0039】
脚28及び29は、折り畳み位置において、第1及び第2の後脚28及び29の第1の端部分34が、第1及び第2の側壁22及び23の後縁部に隣接して位置されるように、回転する。折り畳み位置にある、第1及び第2の後脚28及び29の第2の端部分35は、図13で確認できるように、第1及び第2の側壁22及び23の上縁部に隣接し、かつ上方に位置される。第1及び第2の側壁22及び23の各々の上縁部は、第1の端壁20に隣接した凹状端部分52を含み、それによって凹状端部分52は、折り畳み位置において、第1及び第2の後脚28及び29の車輪30を受け入れる。
【0040】
前後の脚26、27、28、29は、係止部材42によって伸長位置に保たれる。係止部材42は、前後の脚26、27、28、29の各々と係合し、伸長位置から離れる回転を制限する。係止部材42は、前後の脚26、27、28、29が、伸長位置から折り畳み位置に向けて回転できるように、係合解除され得る。折り畳み位置に向けて回転するとき、前後の車輪脚26、27、28、29の全ては、バスケット12に対して後方に回転する。
【0041】
係止部材42の各々は、底壁18の下面に設けられたハウジング46と共に取り付けられたピン44を備える(図17で最も良好に確認できる)。前後の脚26、27、28、及び29の各々には、対応したハウジング46が設けられる。ハウジング46はピン44を有し、ピン44は、脚26、27、28、29が伸長位置にあるときに、脚26、27、28、29に隣接した底壁18に取り付けられる。
【0042】
ピン44は、それぞれのハウジング46に対してバネで付勢され、それによって各々のピン44の遠位端は、バネの付勢によって外側に移動され、脚26、27、28、29に隣接して設けられた穴の中に係合する。脚26、27、28、29が伸長位置に移動する際に、脚26、27、28、29は隣接したピン44の先端と係合し、ピン44をハウジング46の中に、内側に押し込む。ピン44の先端が、脚26、27、28、29の穴に整合するとき、ピン44は穴の中に移動して、脚26、27、28、29を伸長位置に係止する。
【0043】
ショッピングカート10は、ピン44の各々に接続されたアクチュエータを含み、それによってアクチュエータの動作は、ピン44を脚26、27、28、29から後退させる。アクチュエータは、バスケット12の底壁18の後縁部に隣接して取り付けられた、ハンドル60を含む。ハンドル60は、バスケット12の下面に沿ってハウジング46に伸びたケーブル62に、接続される。ケーブル62はピン44に接続され、それによってハンドル60の動作は、ピン44を、脚26、27、28、29から内側に後退させる。
【0044】
したがって前後の脚26、27、28、29は、ハンドル60を引くことによって、折り畳み位置に移動するように解放され得る。それによって、脚26、27、28、29が(図9図13で確認されるように)後方に回転するのを可能にする。第1及び第2の前脚26、27は、第1及び第2の後脚28及び29のいずれかの側を通り、それによって力を後脚28及び29に加えて、後脚28及び29を、折り畳み位置に向けて回転させる。第1及び第2の後脚28及び29は、第1及び第2の前脚26及び27が、第1及び第2の後脚28及び29の外側を通る際に、前部横部材32によって係合される。示される実施形態における前部横部材32は、第1及び第2の前脚26及び27の前方に伸びたU形状部材を備える。
【0045】
ショッピングカート10には、補助輪70も設けられ、脚26、27、28、29が折り畳み位置にある間に、ショッピングカート10が動き回るのを可能にする。補助輪70の第1の対は、第1の端壁20に隣接したバスケット12の底壁18の下面に設けられる。補助輪70の第2の対は、前部横部材32に設けられる。補助輪70の第2の対は、前後の脚26、27、28、29が折り畳み位置にあるときに、補助輪70の第1及び第2の対が、地面と係合するように設けられる。このように、ショッピングカート10は、脚26、27、28、29が折り畳まれたとき、補助輪70によって進み得る。
【0046】
ショッピングカート10は、バスケット12と前輪支持フレーム14との間に伸びた、1本または複数のストラップ80を含む。ストラップ80は、バスケット12の前端の間に伸び、それによってストラップはバスケット12から下方へ伸びて、バスケット12の下方の箇所において前輪支持フレーム14に接続する。示される実施形態において、このような2本のストラップ80が設けられ、それらは、バスケット12の第1の端壁20に接続された第1の端部と、前部横部材32に接続された第2の端部とを有する。ストラップ80の第1の端部は、バスケット12の第1の縁壁20に中央で接続され、第2の端部は分離されて前部横部材32の箇所に固定される。
【0047】
ストラップ80は伸縮自在であり、ショッピングカート10の前方端部が車両11に向けて移動されたとき、(図21で確認できるように)車両11の後端部に係合するよう設けられる。確認できるように、ストラップ80の位置は、前輪支持フレーム14の前で、ストラップ80を車両11の後端部に係合させる。ストラップ80と車両11との間の係合は、前輪支持フレーム14を折り畳み位置に移動させる助けとなる。前輪支持フレーム14が折り畳み位置にあるとき、ストラップ80は、バスケット12の底壁18を横断して伸びる。ストラップ80の伸縮する特性は、脚26、27、28、29を広げるときに、前輪支持フレーム14を伸長位置に引き戻すようにも作用する。
【0048】
バスケット12は、ハンドルバー56も含む。ハンドルバー56は、第2の端壁21の上縁部から上方に伸び、ショッピングカート10を車輪30または補助輪70のいずれかによって移動させるよう使用され得る。
【0049】
底壁18の上面には、(図8及び図20で確認できるように)カバー部材58が設けられる。カバー部材58は、底壁18の一部の上方に固定されるように設けられる。カバー部材58は、(図に示されるように)第1の位置に固定され得る。第1の位置においては、平坦なカバー部材58は、底壁18に隣接し、かつ平行にされ、カバー58と底壁18との間の空洞を画定し、この空洞は、私物を保持するために使用され得る。カバー部材58は、バスケット12の第2の位置(図示せず)で取り外され、取り付けられ得る。第2の位置においては、平坦なカバー部材58は、底壁18に対して垂直に方向付けられる。第2の位置で、カバー部材58は、バスケット12内で仕切りを画定して、バスケット12の内部を複数の区画に分割する。
【0050】
前後の車輪脚26、27、28、及び29には、1つまたは複数の接続部材が、さらに設けられ得る。これら接続部材は、前後の脚26、27、28、29が伸長位置にあるとき、前脚26、27をそれぞれの後脚28、29それぞれに接続するよう設けられる。接続部材は、伸長位置にあるときに、前後の脚26、27、28、29の間に解放可能に接続できる可撓性コードを備え得る。接続部材は、可撓性コードではなく、硬い部材も備え得る。接続部材は、前脚26、27を、伸長位置にある後脚28、29に対してさらに固定するよう設けられ得る。
【0051】
使用中、ショッピングカート10は、前後の脚26、27、28、29を伸長位置にして、アイテムを集めるために公知の方法によってスーパーマーケットで使用され得る。ショッピングカート10の前後の車輪脚26、27、28、29は、ショッピングカート10を車両11の後部の中に入れるために、折り畳み位置に回転され得る。ハンドル60が動作され、前輪支持フレーム14は、バスケット12が車両の後部の中に移動される際に、折り畳み位置に向けて後方に回転する。次に後脚28、29は、バスケット10の上縁部の上方に、折り畳み位置に回転され得る。前後の脚26、27、28、29が折り畳み位置にあるとき、脚26、27、28、29は、バスケット12の範囲から大きくはみ出ない。そのためショッピングカート10は、車両の後部に容易に保管され得る比較的コンパクトな形態を提供する。
【0052】
後輪支持フレーム16の後脚28及び29が、側壁22及び23の上縁部の上方に位置されるので、バスケット12の開口上側は、脚26、27、28、29が折り畳み位置にある間、やはり容易にアクセスできる。したがって、アイテムをバスケット12から取り出すか、または入れることが、やはり比較的容易である。ショッピングカート10が自動車から取り出されるとき、バスケット12が車両から引き出される際に、脚26、27、28、29は伸長位置に回転して戻される。このようにショッピングカート10は自動車11から取り出され、消費者の家の中に車輪によって運び入れて、購入したアイテムを取り出し得る。
【0053】
前脚26及び27の前側には、延長部に沿って防護ストリップ72が設けられ得る。防護ストリップは、車両11の後部を防護するために設けられ、前脚26及び27を車両11の後部に対して係合することになる。
【0054】
様々な変更及び改良が、本発明の基本的な発明コンセプトから逸脱することなく、すでに説明したものに加えて、前述の実施形態に対して成し得ることは、当業者には容易に明確になるであろう。
図1
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