(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】3次元半導体メモリ装置
(51)【国際特許分類】
H10B 43/27 20230101AFI20240115BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240115BHJP
H01L 29/788 20060101ALI20240115BHJP
H01L 29/792 20060101ALI20240115BHJP
【FI】
H10B43/27
H01L29/78 371
(21)【出願番号】P 2018210361
(22)【出願日】2018-11-08
【審査請求日】2021-10-14
(31)【優先権主張番号】10-2017-0148953
(32)【優先日】2017-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲きょん▼奐
(72)【発明者】
【氏名】金 容錫
(72)【発明者】
【氏名】金 柄宅
(72)【発明者】
【氏名】金 泰勳
(72)【発明者】
【氏名】徐 東均
(72)【発明者】
【氏名】林 濬熙
【審査官】正山 旭
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0061770(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0101294(KR,A)
【文献】特開2011-124240(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0093392(US,A1)
【文献】米国特許第09166032(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0087843(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0264532(US,A1)
【文献】特開2017-163108(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0293623(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 43/27
H01L 21/336
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に交互に積層されたゲート電極及び絶縁膜を含む電極構造体と、
前記基板の上面と垂直である第1方向に延在され、前記電極構造体を貫通する半導体パターンと、前記半導体パターンと前記電極構造体との間に介在されたトンネル絶縁膜と、
前記トンネル絶縁膜と前記電極構造体との間に介在されたブロッキング絶縁膜と、
前記ブロッキング絶縁膜と前記トンネル絶縁膜との間に介在された電荷格納膜と、を含み、前記電荷格納膜は、前記ゲート電極と隣接する第1領域で第1厚さを有し、前記絶縁膜と隣接する第2領域で前記第1厚さより小さい第2厚さを有し、
前記電荷格納膜は、前記第1領域の各々で
、
前記ブロッキング絶縁膜と接触し、第1エネルギーバンドギャップを有する第1電荷トラップ膜
と、
前記トンネル絶縁膜と接触し、前記第1エネルギーバンドギャップより大きい第2エネルギーバンドギャップを有する第2電荷トラップ膜
と、
を含み、
前記第1電荷トラップ膜は金属膜を有する、3次元半導体メモリ装置。
【請求項2】
前記絶縁膜の側壁は、前記基板の上面に平行である第2方向に前記半導体パターンの側壁から第1距離だけ離隔され、
前記ゲート電極の側壁は、前記第2方向に前記半導体パターンの側壁から前記第1距離より大きい第2距離だけ離隔される、請求項
1に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項3】
前記第2エネルギーバンドギャップは、前記トンネル絶縁膜のエネルギーバンドギャップより小さい、請求項
1に記載の3次元半導体メモリ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は3次元半導体メモリ装置に係り、さらに詳細には信頼性及び集積度がより向上された3次元半導体メモリ装置に係る。
【背景技術】
【0002】
消費者が要求する優れた性能及び低廉な価額を充足させるために半導体装置の集積度を増加させることが要求されている。半導体装置の場合、その集積度は製品の価額を決定する重要な要因であるので、特に増加された集積度が要求されている。2次元又は平面的な半導体装置の場合、その集積度は単位メモリセルが占有する面積によって主に決定されるので、微細パターン形成技術の水準に大きく影響を受ける。しかし、パターンの微細化のためには超高価の装備を必要とするので、2次元半導体装置の集積度は増加しているが、相変わらず制限的である。したがって、3次元的に配列されるメモリセルを具備する3次元半導体メモリ装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第8,519,471号公報
【文献】米国特許第9,337,198号公報
【文献】米国特許第9,384,995号公報
【文献】米国特許第9,455,261号公報
【文献】米国特許第9,553,146号公報
【文献】米国特許第9,666,593号公報
【文献】米国特許第9,831,269号公報
【文献】米国特許出願公開第2009/0230461号明細書
【文献】米国特許出願公開第2016/0293623号明細書
【文献】米国特許出願公開第2016/0133752号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は信頼性及び集積度がより向上された3次元半導体メモリ装置を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は以上のように言及された課題に制限されず、言及されない他の課題が以下の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記解決しようとする課題を達成するために本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置は、基板上に交互に積層されたゲート電極及び絶縁膜を含む電極構造体と、前記基板の上面と垂直である第1方向に延在され、前記電極構造体を貫通する半導体パターンと、前記半導体パターンと前記電極構造体との間に配置されたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜と前記電極構造体との間に配置されたブロッキング絶縁膜と、前記ブロッキング絶縁膜と前記トンネル絶縁膜との間に配置された電荷格納膜と、を含み、前記電荷格納膜は第1エネルギーバンドギャップを有する第1電荷トラップ膜及び前記第1エネルギーバンドギャップより大きい第2エネルギーバンドギャップを有する第2電荷トラップ膜を含み、前記第1電荷トラップ膜の各々は前記ゲート電極と前記半導体パターンとの間で前記第2電荷トラップ膜内に埋め込まれることができる。
【0007】
前記解決しようとする課題を達成するために本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置は、基板上に交互に積層されたゲート電極及び絶縁膜を含む、前記ゲート電極に向かってリセスされたリセス領域を有する一側壁を有する電極構造体と、前記基板の上面に対して垂直である第1方向に延在されて前記電極構造体の前記一側壁を横切る半導体パターンと、前記電極構造体の前記リセス領域の各々に局所的に提供されて前記半導体パターンを囲む複数の第1電荷トラップ膜と、前記第1電荷トラップ膜と前記半導体パターンとの間に配置されたトンネル絶縁膜と、前記第1電荷トラップ膜と前記電極構造体との間に配置されたブロッキング絶縁膜と、前記ブロッキング絶縁膜と前記第1電荷トラップ膜との間及び前記トンネル絶縁膜と前記第1電荷トラップ膜との間に連続的に延在される第2電荷トラップ膜と、を含み、前記第1電荷トラップ膜は第1エネルギーバンドギャップを有する物質からなされ、前記第2電荷トラップ膜は前記第1エネルギーバンドギャップより大きい第2エネルギーバンドギャップを有する物質からなされることができる。
【0008】
前記解決しようとする課題を達成するために本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置は、基板上に交互に積層されたゲート電極及び絶縁膜を含む電極構造体と、前記基板の上面と垂直である第1方向に延在され、前記電極構造体を貫通する半導体パターンと、前記半導体パターンと前記電極構造体との間に介在されたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜と前記電極構造体との間に介在されたブロッキング絶縁膜と、前記ブロッキング絶縁膜と前記トンネル絶縁膜との間に介在された電荷格納膜と、を含み、前記電荷格納膜は前記ゲート電極と隣接する第1領域で第1厚さを有し、前記絶縁膜と隣接する第2領域で前記第1厚さより小さい第2厚さを有し、前記電荷格納膜は前記第1領域の各々で第1エネルギーバンドギャップを有する第1電荷トラップ膜及び前記第1エネルギーバンドギャップより大きい第2エネルギーバンドギャップを有する第2電荷トラップ膜を含むことができる。
【0009】
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によれば、ゲート電極と隣接する電荷格納膜が、互いに異なるエネルギーバンドギャップを有する第1及び第2電荷トラップ膜で構成される。したがって、電荷格納膜にトラップされた電荷が基板の上面と平行である水平方向に拡散(spread)されることを抑制することができる。また、データ格納構造体で深いトラップ準位を有する第1電荷トラップ膜が基板の上面と垂直である方向に互いに分離されるので、電荷格納膜にトラップされた電荷が基板の上面と垂直である垂直方向に拡散されることを抑制することができる。即ち、本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置では、電荷格納膜にトラップされた電荷が垂直及び水平方向に拡散されることが抑制されることができる。したがって、電荷格納膜にトラップされた電荷が損失されることを減少させることができるので、3次元半導体メモリ装置の電荷保持(charge retention)特性が向上されることができる。したがって、3次元半導体メモリ装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のセルアレイを示す概略ブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のセルアレイを示す平面図である。
【
図3】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の断面図であって、
図2のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図4】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の断面図であって、
図2のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図5A】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のデータ格納構造体を説明するための図面である。
【
図5B】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のデータ格納構造体を説明するための図面である。
【
図6A】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のフラットバンドでのエネルギーバンド図(energy band diagram)を示す。
【
図6B】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のフラットバンドでのエネルギーバンド図(energy band diagram)を示す。
【
図7A】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電荷保持(retention)特性を説明するためのエネルギーバンド図である。
【
図7B】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電荷保持(retention)特性を説明するためのエネルギーバンド図である。
【
図8】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の断面を示す。
【
図9A】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置を説明するための図面であって、
図3、
図4、及び
図8のA部分を示す。
【
図9B】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置を説明するための図面であって、
図3、
図4、及び
図8のA部分を示す。
【
図9C】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置を説明するための図面であって、
図3、
図4、及び
図8のA部分を示す。
【
図9D】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置を説明するための図面であって、
図3、
図4、及び
図8のA部分を示す。
【
図9E】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置を説明するための図面であって、
図3、
図4、及び
図8のA部分を示す。
【
図9F】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置を説明するための図面であって、
図3、
図4、及び
図8のA部分を示す。
【
図9G】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置を説明するための図面であって、
図3、
図4、及び
図8のA部分を示す。
【
図9H】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置を説明するための図面であって、
図3、
図4、及び
図8のA部分を示す。
【
図10】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図面であって、
図2のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図11】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図面であって、
図2のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図12】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図面であって、
図2のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図13】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図面であって、
図2のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図14】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図面であって、
図2のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図15】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図面であって、
図2のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図16】3次元半導体メモリ装置で垂直構造体を形成する方法を説明するための図面であって、
図15のB部分を示す。
【
図17】3次元半導体メモリ装置で垂直構造体を形成する方法を説明するための図面であって、
図15のB部分を示す。
【
図18】3次元半導体メモリ装置で垂直構造体を形成する方法を説明するための図面であって、
図15のB部分を示す。
【
図19】3次元半導体メモリ装置で垂直構造体を形成する方法を説明するための図面であって、
図15のB部分を示す。
【
図20】3次元半導体メモリ装置で垂直構造体を形成する方法を説明するための図面であって、
図15のB部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に対して詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のセルアレイを示す概略ブロック図である。
図1を参照すれば、本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置のセルアレイは共通ソースラインCSL、複数のビットラインBL、及び共通ソースラインCSLとビットラインBLとの間に配置される複数のセルストリングCSTRを含む。
【0014】
セルストリングCSTRは第1及び第2方向D1、D2に沿って伸張された平面上に、第3方向D3に沿って延在される。ビットラインBLは第1方向D1に互いに離隔され、第2方向D2に延在される。
【0015】
ビットラインBL0-BL2の各々に複数のセルストリングCSTRが並列に接続される。複数のセルストリングCSTRは共通ソースラインCSLに共通に連結される。即ち、複数のビットラインBL0-BL2と1つの共通ソースラインCSLとの間に複数のセルストリングCSTRが配置される。共通ソースラインCSLは複数に2次元的に配列される。ここで、共通ソースラインCSLには電気的に同一の電圧が印加されるか、又は共通ソースラインCSLの各々が電気的に制御されてもよい。
【0016】
実施形態によれば、セルストリングCSTRの各々は直列接続されたストリング選択トランジスタSST1、SST2、直列接続されたメモリセルトランジスタMCT、接地選択トランジスタGSTで構成される。また、メモリセルトランジスタMCTの各々はデータ格納要素(data storage element)を含む。
【0017】
一例として、各々のセルストリングCSTRは直列接続された第1及び第2ストリング選択トランジスタSST1、SST2を含み、第2ストリング選択トランジスタSST2はビットラインBL0-BL2に接続され、接地選択トランジスタGSTは共通ソースラインCSLに接続される。メモリセルトランジスタMCTは第1ストリング選択トランジスタSST1と接地選択トランジスタGSTとの間に直列接続される。
【0018】
さらに、セルストリングCSTRの各々は第1ストリング選択トランジスタSST1とメモリセルトランジスタMCTとの間に連結されたダミーセルDMCをさらに含む。図面には図示しなかったが、ダミーセルDMCは接地選択トランジスタGSTとメモリセルトランジスタMCTとの間にも連結されてもよい。他の例として、各々のセルストリングCSTRで接地選択トランジスタGSTは、ストリング選択トランジスタSST1、SST2と類似に、直列接続された複数のMOSトランジスタで構成されてもよい。その他の例として、各々のセルストリングCSTRは1つのストリング選択トランジスタを含んでもよい。
【0019】
第1ストリング選択トランジスタSST1は第1ストリング選択ラインSSL1によって制御され、第2ストリング選択トランジスタSST2は第2ストリング選択ラインSSL2によって制御される。メモリセルトランジスタMCTは複数のワードラインWL0-WLnによって制御され、ダミーセルDMCはダミーワードラインDWLによって制御される。また、接地選択トランジスタGSTは接地選択ラインGSLによって制御される。共通ソースラインCSLは接地選択トランジスタGSTのソースに共通に連結される。
【0020】
1つのセルストリングCSTRは共通ソースラインCSLからの距離が互いに異なる複数のメモリセルトランジスタMCTで構成される。そして、共通ソースラインCSLとビットラインBL0-BL2との間には複数のワードラインWL0-WLn、DWLが配置される。
【0021】
共通ソースラインCSLから実質的に同一な距離に配置される、メモリセルトランジスタMCTのゲート電極GEはワードラインWL0-WLn、DWLの中の1つに共通に連結されて等電位状態にある。これと異なり、メモリセルトランジスタMCTのゲート電極GEが共通ソースラインCSLから実質的に同一なレベルに配置されても、互いに異なる行又は列に配置されるゲート電極GEが独立に制御されてもよい。
【0022】
接地選択ラインGSL及びストリング選択ラインSSL1、SSL2は第1方向D1に沿って延在され、第2方向D2に互いに離隔される。共通ソースラインCSLから実質的に同一なレベルに配置される接地選択ラインGSL及びストリング選択ラインSSL1、SSL2は電気的に互いに分離される。
【0023】
図2は本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のセルアレイ構造体を示す平面図である。
図3及び
図4は本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の断面図であって、
図2のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
図5A及び
図5Bは本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のデータ格納構造体を説明するための図面である。
【0024】
図6A及び
図6Bは本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のフラットバンドでのエネルギーバンド図(energy band diagram)を示す。
【0025】
図2及び
図3を参照すれば、基板10の上面と平行である第1方向D1に延在され、基板10の上面と平行であり、第1方向D1と垂直である第2方向D2に離隔されて、複数の電極構造体STが配置される。
【0026】
基板10は半導体特性を有する物質(例えば、シリコンウエハー)、絶縁性物質(例えば、ガラス)、絶縁性物質によって覆われた半導体又は導電体の中の1つである。例えば、基板10は第1導電型を有するシリコンウエハーである。
【0027】
バッファ絶縁膜11が電極構造体STと基板10との間に介在され、シリコン酸化膜を含む。
【0028】
電極構造体STは基板10の上面に対して垂直である第3方向D3に沿って交互に繰り返して積層されたゲート電極GE及び絶縁膜ILDを含む。ゲート電極GEの厚さは実質的に同一であり、絶縁膜ILDの厚さは半導体メモリ素子の特性によって異なる。ゲート電極GEは、例えばドーピングされた半導体(ex、ドーピングされたシリコン等)、金属(ex、タングステン、銅、アルミニウム等)、導電性金属窒化膜(ex、窒化チタニウム、窒化タンタル等)又は遷移金属(ex、チタニウム、タンタル等)等から選択された少なくとも1つを含む。絶縁膜ILDは、例えばシリコン酸化膜又はlow-k膜を含む。実施形態によれば、3次元半導体メモリ装置は
図1を参照して説明された垂直型NANDフラッシュメモリ装置であり、この場合、電極構造体STのゲート電極GEは
図1を参照して説明された接地選択ラインGSL、ワードラインWL0-WLn、DWL、及びストリング選択ラインSSL1、SSL2として使用される。
【0029】
実施形態によれば、ゲート電極GEの一側壁は絶縁膜ILDの一側壁とオフセットされる。言い換えれば、垂直構造体VSと隣接する電極構造体STの一側壁は垂直方向に隣接する絶縁膜ILDの間に定義されたリセス領域を有する。即ち、絶縁膜ILDの側壁は基板10の上面と平行である第1又は第2方向D1又はD2に半導体パターンSPの側壁から第1距離だけ離隔され、ゲート電極GEの側壁は第1又は第2方向D1又はD2に半導体パターンSPの側壁から第1距離より大きい第2距離だけ離隔される。
【0030】
複数の垂直構造体VSが基板10の上面に対して垂直である第3方向D3に延在され、各電極構造体STを貫通する。垂直構造体VSは第1方向D1に沿って複数の列を構成する。また、垂直構造体VSは、平面視で、第1方向D1及び第2方向D2に沿ってジグザグに配列される。
【0031】
垂直構造体VSの各々はチャネル構造体CHS及びデータ格納構造体DSSを含む。
【0032】
図3及び
図5Aを参照すれば、チャネル構造体CHSは半導体パターンSP及び埋め込み絶縁パターンVIを含む。チャネル構造体CHSの半導体パターンSPは基板10と直接接触し、内部に空いた空間を定義するU字形状、下端が閉じたパイプ形状、又はマカロニ形状を有する。このような形態の半導体パターンSPの内部は埋め込み絶縁パターンVIで満たされる。半導体パターンSPはシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、又はこれらの混合物のような半導体物質を含む。また、半導体パターンSPは不純物がドーピングされた半導体であるか、或いは不純物がドーピングされない状態の真性半導体(intrinsic semiconductor)であってもよい。半導体物質を含む半導体パターンSPは、
図1を参照して説明された選択トランジスタSST、GST及びメモリセルトランジスタMCTのチャネルとして使用される。
【0033】
図4を参照すれば、チャネル構造体CHSの各々は下部及び上部半導体パターンLSP、USP及び埋め込み絶縁パターンを含む。下部半導体パターンLSPは基板10と直接接触し、基板10から成長された柱(pillar)形状のエピタキシャル層(epitaxial layer)を含む。下部半導体パターンLSPはシリコン(Si)からなされ、これと異なり、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、III-V族化合物半導体、又はII-VI族化合物半導体を含んでもよい。下部半導体パターンLSPは不純物がアンドープのパターンであるか、或いは基板10の導電型と同一な不純物がドーピングされたパターンである。
【0034】
下部半導体パターンLSPの上面は最下層ゲート電極GEの上面より上に位置し、最下層ゲート電極GE上に配置された最下層絶縁膜ILDの底面より下に位置する。下部半導体パターンLSPの側壁の一部分にゲート絶縁膜15が配置される。ゲート絶縁膜15は最下層ゲート電極GEと下部半導体パターンLSPとの間に配置される。ゲート絶縁膜15はシリコン酸化膜(例えば、熱酸化膜)を含む。ゲート絶縁膜15はラウンドされた側壁を有する。
【0035】
上部半導体パターンUSPは下部半導体パターンLSPと直接接触し、下端が閉じたパイプ形状又はU字形状である。上部半導体パターンUSPの内部は絶縁物質を含む埋め込み絶縁パターンVIで満たされる。上部半導体パターンUSPはデータ格納構造体DSSによって囲まれる。上部半導体パターンUSPの底面は下部半導体パターンLSPの上面より低いレベルに位置する。上部半導体パターンUSPはアンドープの状態であるか、或いは基板10と同一な導電型を有する不純物でドーピングされた半導体物質を含む。上部半導体パターンUSPは下部半導体パターンLSPと異なる結晶構造を有し、例えば、単結晶、非晶質(amorphous)、及び多結晶(polycrystalline)の中から選択された少なくともいずれか1つである。
【0036】
さらに、各チャネル構造体CHSの上端に導電物質からなされたビットライン導電パッドPADが提供される。一例として、ビットライン導電パッドPADは不純物がドーピングされた半導体物質からなされる。
【0037】
データ格納構造体DSSはチャネル構造体CHSと電極構造体STとの間に配置される。データ格納構造体DSSは第3方向D3に延在され、チャネル構造体CHSの側壁を囲む。データ格納構造体DSSはNANDフラッシュメモリ装置のデータ格納膜として、それに格納されるデータがチャネル構造体CHSとゲート電極GEとの間の電圧差又はそれに応じるファウラー・ノルドハイムトンネリング(Fowler-Nordheim tunneling)効果を利用して変更されるように構成される。
【0038】
図3及び
図5Aを参照すれば、データ格納構造体DSSはゲート電極GEと隣接する第1部分及び絶縁膜ILDと隣接する第2部分を含む。ここで、チャネル構造体CHSの側壁上で第1部分の厚さt1が第2部分の厚さt2より大きい。データ格納構造体DSSはトンネル絶縁膜TIL、電荷格納膜CS、及び第1ブロッキング絶縁膜BLK1を含む。
【0039】
電荷格納膜CSはトンネル絶縁膜TILと第1ブロッキング絶縁膜BLK1との間に配置される。電荷格納膜CSはトンネル絶縁膜TIL及び第1ブロッキング絶縁膜BLK1より小さいエネルギーバンドギャップを有する物質の中の少なくとも1つを含む。
【0040】
図5A及び
図6Aを参照すれば、電荷格納膜CSは第1エネルギーバンドギャップEG1を有する第1電荷トラップ膜CT1及び第2エネルギーバンドギャップEG2を有する第2電荷トラップ膜CT2を含む。ここで、第1エネルギーバンドギャップEG1は第2エネルギーバンドギャップEG2より小さい。また、第2電荷トラップ膜CT2の第2エネルギーバンドギャップEG2はトンネル絶縁膜TILのエネルギーバンドギャップより小さい。伝導帯(conduction band)で、第1及び第2電荷トラップ膜CT1、CT2の界面でのエネルギーレベル差(即ち、電位障壁;△E1)はトンネル絶縁膜TILと第2電荷トラップ膜CT2との界面でのエネルギーレベル差△E2より大きい。一例として、第1電荷トラップ膜CT1はポリシリコン膜、ゲルマニウム(Ge)膜、又はタングステン(W)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)のような金属膜からなされる。第2電荷トラップ膜CT2はシリコン窒化膜又はシリコン酸窒化膜からなされる。
【0041】
図5Aを参照すれば、電荷格納膜CSは第3方向D3に互いに離隔されて複数に提供される。この実施形態で、電荷格納膜CSは絶縁膜ILDとチャネル構造体CHSとの間に提供されなくともよい。電荷格納膜CSで、第1電荷トラップ膜CT1はゲート電極GEと隣接する半導体パターンSPの一部を囲む。第2電荷トラップ膜CT2は第1電荷トラップ膜CT1を完全に囲む。言い換えれば、第1電荷トラップ膜CT1は第1方向D1、第2方向D2、及び第3方向D3で第2電荷トラップ膜CT2によって囲まれる。即ち、第2電荷トラップ膜CT2がトンネル絶縁膜TILと第1電荷トラップ膜CT1との間で第1電荷トラップ膜CT1の上面及び下面を通って第1ブロッキング絶縁膜BLK1と第1電荷トラップ膜CT1との間に延在される。さらに、第2電荷トラップ膜CT2は第1又は第2方向D1又はD2に第1電荷トラップ膜CT1より薄い厚さを有する。また、第2電荷トラップ膜CT2の厚さはトンネル絶縁膜TILの厚さより薄くともよい。
【0042】
さらに、本発明の多様な実施形態に係るデータ格納構造体DSSに対して
図9A乃至
図9Hを参照してより詳細に説明する。
【0043】
トンネル絶縁膜TILはゲート電極GEとチャネル構造体CHSとの間に配置され、電荷格納膜CSより大きいバンドギャップを有する物質の中での1つである。トンネル絶縁膜TILは半導体パターンSPの側壁を囲み、均一な厚さを有し、第3方向D3に沿って延在される。例えば、トンネル絶縁膜TILは化学気相成長又は原子層成長技術を使用して形成されるシリコン酸化膜である。これと異なり、トンネル絶縁膜TILはアルミニウム酸化膜及びハフニウム酸化膜等のようなhigh-k膜の中の1つであってもよい。
【0044】
トンネル絶縁膜TILは
図5Bに図示されたように、複数の薄膜を含んでもよい。一例として、トンネル絶縁膜TILはチャネル構造体CHSの側壁上に順に積層された第1、第2、及び第3トンネル絶縁膜TIL1、TIL2、TIL3を含む。ここで、第2トンネル絶縁膜TIL2は、
図6Bに図示されたように、第1及び第3トンネル絶縁膜TIL1、TIL3より小さいエネルギーバンドギャップを有する。第1及び第3トンネル絶縁膜TIL1、TIL3の間にエネルギーバンドギャップが小さい第2トンネル絶縁膜TIL2を配置することによって、3次元半導体メモリ装置の消去動作の時、正孔がトンネル絶縁膜TILをトンネリングすることが容易である。
【0045】
第1及び第3トンネル絶縁膜TIL1、TIL3は窒素を含有し、一例としてシリコン窒化膜又はシリコン酸窒化膜を含む。第2トンネル絶縁膜TIL2は、例えばシリコン酸化膜を含む。
【0046】
第1ブロッキング絶縁膜BLK1はゲート電極GEとトンネル絶縁膜TILとの間に配置され、トンネル絶縁膜TILより小さく、電荷格納膜CSより大きいバンドギャップを有する物質の中での1つを含む。第1ブロッキング絶縁膜BLK1の実効誘電率はトンネル絶縁膜TILの実効誘電率より大きい。第1ブロッキング絶縁膜BLK1は、例えばアルミニウム酸化膜及びハフニウム酸化膜等のようなhigh-k膜を含む。第1ブロッキング絶縁膜BLK1は実質的に均一な厚さを有し、第3方向D3に延在される。第1ブロッキング絶縁膜BLK1は垂直方向に隣接するゲート電極GEの間でトンネル絶縁膜TILと接触し、垂直方向に隣接する絶縁膜ILDの間で電荷格納膜CSを囲む。
【0047】
さらに、第2ブロッキング絶縁膜BLK2がチャネル構造体CHSとゲート電極GEの側壁との間並びに各ゲート電極GEの上面及び下面に延在される。第2ブロッキング絶縁膜BLK2は単一膜又は複数の薄膜で構成される。第2ブロッキング絶縁膜BLK2はhigh-k膜(例えば、アルミニウム酸化膜及び/又はハフニウム酸化膜)を含む。第2ブロッキング絶縁膜BLK2は第1ブロッキング絶縁膜BLK1と異なる誘電率を有する物質である。一部の実施形態によれば、第2ブロッキング絶縁膜BLK2は省略されてもよい。
【0048】
続いて、
図2及び
図3を参照すれば、共通ソース領域CSRが電極構造体STの間の基板10内に提供される。共通ソース領域CSRは電極構造体STと並べて第1方向D1に延在され、第2方向D2に互いに離隔される。言い換えれば、各電極構造体STは互いに隣接する共通ソース領域CSRの間に配置される。一例として、共通ソース領域CSRは第1導電型の基板10内に第2導電型の不純物をドーピングして形成され、例えば、N型の不純物(例えば、砒素(As)又はリン(P))を含む。
【0049】
第1層間絶縁膜50が電極構造体ST上に配置されて垂直構造体VSの上面を覆う。
【0050】
共通ソースプラグCSPが電極構造体STの間で共通ソース領域CSRに接続され、共通ソースプラグCSPと電極構造体STの側壁との間に側壁絶縁スペーサーSSが介在される。一実施形態として、共通ソースプラグCSPは実質的に均一な上部幅を有し、第1方向D1に並べて延在される。
【0051】
第2層間絶縁膜60が第1層間絶縁膜50上に配置されて共通ソースプラグCSPの上面を覆う。
【0052】
ビットラインBLが第2層間絶縁膜60上で電極構造体STを横切って第2方向D2に延在される。ビットラインBLはビットラインコンタクトプラグBPLGを通じてビットライン導電パッドPADに接続される。即ち、ビットラインBLはチャネル構造体CHSと電気的に連結される。
【0053】
図7A及び
図7Bは本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電荷保持(retention)特性を説明するためのエネルギーバンド図である。
図7Aは基板の上面に対して平行である方向でのエネルギーバンド図を示し、
図7Bは基板の上面に対して垂直である方向でのエネルギーバンド図を示す。
【0054】
本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置によれば、プログラム動作の時、チャネル構造体の半導体パターンSP内の電荷がトンネル絶縁膜TILをF-Nトンネリング(Fowler-Nordheim tunneling)して電荷格納膜CS内にトラップされる。電荷格納膜CS、即ち第1及び第2電荷トラップ膜CT1、CT2内にトラップされた電荷によってメモリセルトランジスタの閾値電圧が変化される。
【0055】
実施形態で、選択されたゲート電極GEに高電圧が印加されるプログラム動作の時、第1電荷トラップ膜CT1のエネルギーバンドギャップが第2電荷トラップ膜CT2のエネルギーバンドギャップより小さいので、トンネル絶縁膜TILをトンネリングした電荷は深いトラップ準位を有する第1電荷トラップ膜CT1にトラップされる確率が高い。
【0056】
本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置は第1及び第2電荷トラップ膜CT1、CT2内に電荷を格納した後、ゲート電極GEへのプログラム電圧が遮断され、電荷保持(retention)モードに動作される。
【0057】
図7Aを参照すれば、電荷保持モードで、電荷格納膜CS内にトラップされた電荷によって電荷格納膜CSのエネルギーバンドが曲がる。実施形態によれば、第1電荷トラップ膜CT1と第2電荷トラップ膜CT2との間の電位障壁がトンネル絶縁膜TILと第2電荷トラップ膜CT2との間の電位障壁より大きいので、電荷保持モードで第1電荷トラップ膜CT1で熱的励起によって伝導帯に放出された電荷が第1電荷トラップ膜CT1と第2電荷トラップ膜CT2との間の電位障壁を越えて半導体パターンSPに漏洩されることを減少させる。また、第2電荷トラップ膜CT2の浅いトラップ準位(即ち、伝導帯と近いエネルギーレベル)にトラップされた電荷が熱的刺激によって励起されても、励起された電荷が第2電荷トラップ膜CT2より伝導帯のエネルギーレベルが低い第1電荷トラップ膜CT1に再びトラップされる。
【0058】
さらに、第2電荷トラップ膜CT2が第1電荷トラップ膜CT1を囲んでいるので、第1電荷トラップ膜CT1にトラップされた電荷がバンドツーバンドトンネリング(band to band tunneling)によってトンネル絶縁膜TIL通じて半導体パターンSPに漏洩されることを減少させる。
【0059】
図7Bを参照すれば、第1電荷トラップ膜CT1はゲート電極GEの間の絶縁膜ILDに延長されず、局所的に形成されるので、第1電荷トラップ膜CT1にトラップされた電荷が基板の上面に対して垂直である方向に拡散されることが防止される。
【0060】
即ち、本発明の実施形態によれば、電荷保持モードで基板の上面に対して垂直方向及び水平方向に電荷が損失されることを防止するので、3次元半導体メモリ装置の電荷保持特性が向上されることができる。
【0061】
図8は本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の断面図である。説明を簡易にするために、先に説明された3次元半導体メモリ装置と同一な技術的特徴に対する説明は省略される。
【0062】
図8を参照すれば、基板10上に電極構造体STが互いに離隔されて配置され、垂直構造体VSが各電極構造体STを貫通する。垂直構造体VSの各々はチャネル構造体CHS及びデータ格納構造体DSSを含む。
【0063】
この実施形態で、チャネル構造体CHSは電極構造体STを貫通する第1及び第2垂直チャネルVS1、VS2及び電極構造体STの下で第1及び第2垂直チャネルVS1、VS2を連結する水平チャネルHSを含む。第1及び第2垂直チャネルVS1、VS2は電極構造体STを貫通する垂直ホール内に提供される。水平チャネルHSは基板10に形成されたリセス領域内に提供される。水平チャネルHSは基板10と電極構造体STとの間に提供されて第1及び第2垂直チャネルVS1、VS2を連結する。一例で、水平チャネルHSは第1及び第2垂直チャネルVS1、VS2と連続的に連結される中が空いたパイプ形状(pipe-shaped)又はマカロニ形状(macaroni-shaped)である。即ち、第1及び第2垂直チャネルVS1、VS2と水平チャネルHSとは一体形のパイプ形状を有する。言い換えれば、第1及び第2垂直チャネルVS1、VS2と水平チャネルHSとは境界面無しで連続的に延在される1つの半導体膜からなされる。
【0064】
一例によれば、各チャネル構造体CHSの第1垂直チャネルVS1はビットラインBLに連結され、第2垂直チャネルVS2は共通ソースラインCSLに連結される。この実施形態で、各チャネル構造体CHSは1つのセルストリングを構成するメモリセルトランジスタ、並びに接地及びストリング選択トランジスタのチャネルとして利用される。
【0065】
さらに、前述したように、第1及び第2垂直チャネルVS1、VS2と電極構造体STとの間、そして水平チャネルHSと基板10との間にデータ格納構造体DSSが提供される。
【0066】
図9A乃至
図9Hは本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置を説明するための図面であって、
図3、
図4、及び
図8のA部分を示す。
【0067】
データ格納構造体DSSはゲート電極GEと隣接する第1部分及び絶縁膜ILDと隣接する第2部分を含み、第1部分の厚さが第2部分の厚さより大きい。言い換えれば、データ格納構造体DSSの厚さは絶縁膜ILDの側壁とチャネル構造体CHSとの間でよりゲート電極GEの側壁とチャネル構造体CHSとの間で大きい。言い換えれば、半導体パターンSPの側壁からゲート電極GEの一側壁間の距離は半導体パターンSPの側壁から絶縁膜ILDの一側壁間の距離より大きい。
【0068】
データ格納構造体DSSはチャネル構造体CHSの側壁上で順にトンネル絶縁膜TIL、電荷格納膜CS、及び第1ブロッキング絶縁膜BLK1を含み、電荷格納膜CSは、先に説明したように、第1エネルギーバンドギャップを有する第1電荷トラップ膜CT1及び第2エネルギーバンドギャップを有する第2電荷トラップ膜CT2を含む。ここで、第1エネルギーバンドギャップは第2エネルギーバンドギャップより小さい。ここで、トンネル絶縁膜TIL及び第1ブロッキング絶縁膜BLK1は基板の上面に対して垂直である方向(即ち、第3方向(
図3のD3)に沿って延在される。
【0069】
図9A及び
図9Bを参照すれば、電荷格納膜CSは第3方向に互いに離隔されて複数に提供され、各電荷格納膜CSがチャネル構造体の一部分を囲む。この実施形態で、電荷格納膜CSは絶縁膜ILDとチャネル構造体CHSとの間に提供されなくともよい。
【0070】
図9Aを参照すれば、第1電荷トラップ膜CT1がゲート電極GEと隣接する半導体パターンSPの一部を囲み、トンネル絶縁膜TILと直接接触する。第2電荷トラップ膜CT2が第1ブロッキング絶縁膜BLK1と第1電荷トラップ膜CT1との間並びに第1電荷トラップ膜CT1の上面及び下面に延在される。
【0071】
図9Bを参照すれば、第1電荷トラップ膜CT1が第1ブロッキング絶縁膜BLK1と接触し、第2電荷トラップ膜CT2がトンネル絶縁膜TILと接触する。第1及び第2電荷トラップ膜CT1、CT2の上面及び下面は第1ブロッキング絶縁膜BLK1と接触する。
【0072】
図9C乃至
図9Gを参照すれば、第1電荷トラップ膜CT1が第3方向に互いに離隔されて複数に提供され、第2電荷トラップ膜CT2は第3方向に延在される。言い換えれば、第1電荷トラップ膜CT1が垂直方向に隣接する絶縁膜ILDの間に各々局所的に配置されてチャネル構造体CHSの一部分を囲む。第1電荷トラップ膜CT1は絶縁膜ILDとチャネル構造体CHSとの間に提供されなくともよい。
【0073】
図9Cを参照すれば、第2電荷トラップ膜CT2は第1電荷トラップ膜CT1を完全に囲み、第3方向に延在される。詳細に、絶縁膜ILDと隣接する部分で第2電荷トラップ膜CT2は第1ブロッキング絶縁膜BLK1とトンネル絶縁膜TILとの間に配置される。第2電荷トラップ膜CT2は、絶縁膜ILDと半導体パターンSPとの間から、第1ブロッキング絶縁膜BLK1と第1電荷トラップ膜CT1との間及びトンネル絶縁膜TILと第1電荷トラップ膜CT1との間に延在される。
【0074】
図9Dを参照すれば、第1電荷トラップ膜CT1がチャネル構造体CHSの一部分を囲み、第1ブロッキング絶縁膜BLK1と第2電荷トラップ膜CT2との間に配置される。そして、第1電荷トラップ膜CT1の上面及び下面は第1ブロッキング絶縁膜BLK1と接触する。
【0075】
第2電荷トラップ膜CT2はトンネル絶縁膜TIL上で均一な厚さを有し、第3方向D3に沿って延在される。第2電荷トラップ膜CT2はトンネル絶縁膜TILと絶縁膜ILDとの間でトンネル絶縁膜TILと第1ブロッキング絶縁膜BLK1との間に延在される。
【0076】
図9Eを参照すれば、第1電荷トラップ膜CT1がトンネル絶縁膜TILと第2電荷トラップ膜CT2との間に配置され、第1電荷トラップ膜CT1の上面及び下面は第2電荷トラップ膜CT2と接触する。
【0077】
第2電荷トラップ膜CT2は第1ブロッキング絶縁膜BLK1と第1電荷トラップ膜CT1との間及び絶縁膜ILDとトンネル絶縁膜TILとの間に第3方向D3に沿って延在される。
【0078】
図9F、
図9G、及び
図9Hを参照すれば、チャネル構造体CHSの半導体パターンSPはゲート電極GEに向かって突出される突出部分を含む。
【0079】
図9Fを参照すれば、トンネル絶縁膜TILが第3方向に互いに離隔されて複数に提供され、第1電荷トラップ膜CT1の一側壁と直接接触する。第1電荷トラップ膜CT1はトンネル絶縁膜TILと第2電荷トラップ膜CT2との間に配置される。第2電荷トラップ膜CT2が第1ブロッキング絶縁膜BLK1と第1電荷トラップ膜CT1との間及び絶縁膜ILDとチャネル構造体CHSとの間に第3方向D3に沿って延在される。第2電荷トラップ膜CT2は第1電荷トラップ膜CT1及びトンネル絶縁膜TILの上面及び下面と接触する。
【0080】
図9Gを参照すれば、第1ブロッキング絶縁膜BLK1が第1電荷トラップ膜CT1とゲート電極GEとの間に配置され、第1電荷トラップ膜CT1の上面及び下面を覆い絶縁膜ILDとチャネル構造体CHSとの間に第3方向D3に沿って延在される。
【0081】
トンネル絶縁膜TIL及び第2電荷トラップ膜CT2はチャネル構造体CHSと第1ブロッキング絶縁膜BLK1との間でチャネル構造体CHSの突出部分を囲み、第3方向に延在される。
【0082】
図9Hを参照すれば、ゲート電極GEと第1電荷トラップ膜CT1との間に第1ブロッキング絶縁膜BLK1及び第2電荷トラップ膜CT2が配置される。第2電荷トラップ膜CT2が第1電荷トラップ膜CT1の下面及び上面を覆いながら、絶縁膜ILDとトンネル絶縁膜TILとの間に第3方向D3に沿って延在される。
【0083】
トンネル絶縁膜TILは第1電荷トラップ膜CT1の一側壁と直接接触し、チャネル構造体CHSと第2電荷トラップ膜CT2との間に第3方向D3に沿って延在される。また、トンネル絶縁膜TILはチャネル構造体CHSの突出部分をコンフォーマルに覆う。
【0084】
図10乃至
図15は本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の製造方法を説明するための図面であって、
図2のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【0085】
図2及び
図10を参照すれば、基板10上にバッファ絶縁膜11が形成され、バッファ絶縁膜11上に垂直方向に交互に積層された犠牲膜SL及び絶縁膜ILDを含むモールド構造体100が形成される。
【0086】
モールド構造体100で、犠牲膜SLは絶縁膜ILDに対してエッチング選択性を有し、エッチングされる物質で形成される。例えば、犠牲膜SL及び絶縁膜ILDはケミカル溶液を利用するウェットエッチング工程で高いエッチング選択比を有し、エッチングガスを利用するドライエッチング工程で低いエッチング選択比を有する。一例として、犠牲膜SL及び絶縁膜ILDは絶縁物質で形成され、互いにエッチング選択性を有する。即ち、犠牲膜SLは絶縁膜ILDと異なる絶縁物質からなされる。例えば、犠牲膜SLはシリコン膜、シリコン酸化膜、シリコンカーバイド、シリコンゲルマニウム、シリコン酸窒化物、及びシリコン窒化膜の中の少なくとも1つである。絶縁膜ILDはシリコン膜、シリコン酸化膜、シリコンカーバイド膜、シリコン酸窒化物、及びシリコン窒化膜の中の少なくとも1つであり、犠牲膜SLと異なる物質である。例えば、犠牲膜SLはシリコン窒化膜で形成され、絶縁膜ILDはシリコン酸化膜で形成される。これと異なり、犠牲膜SLは導電物質で形成され、絶縁膜ILDは絶縁物質からなされてもよい。犠牲膜SL及び絶縁膜ILDは熱的化学気相成長(Thermal CVD)、プラズマ化学気相成長(Plasma enhanced CVD)、物理的化学気相成長(physical CVD)、又は原子層成長(Atomic Layer Deposition;ALD)技術を利用して蒸着される。
【0087】
続いて、モールド構造体100を貫通する複数の垂直ホールVHが形成される。垂直ホールVHを形成することは、モールド構造体100上にマスクパターン(図示せず)を形成し、マスクパターン(図示せず)をエッチングマスクとして利用してモールド構造体100を異方性エッチングすることによって形成される。異方性エッチング工程で基板10の上部面までオーバーエッチング(over-etch)され、したがって、垂直ホールVHに露出された基板10の上部面は所定の深さにリセスされる。そして、異方性エッチング工程を遂行することによって、垂直ホールVHの下部幅が垂直ホールVHの上部幅より小さい。さらに、垂直ホールVHは平面視で、一方向に配列されるか、或いはジグザグ形状に配列される。
【0088】
図2及び
図11を参照すれば、垂直ホールVHに露出された犠牲膜SLの側壁をリセスして垂直方向に隣接する絶縁膜ILDの間にリセス領域RSを形成する。リセス領域RSで直径は垂直ホールVHの直径より大きい。リセス領域RSは、絶縁膜ILDに対してエッチング選択性を有するエッチングレシピーを使用して犠牲膜SLの一部分を等方性エッチングすることによって形成される。例えば、犠牲膜SLがシリコン窒化膜であり、絶縁膜ILDがシリコン酸化膜である場合、エッチング段階は燐酸を含むエッチング液を使用して等方性エッチング工程が遂行される。
【0089】
図2及び
図12を参照すれば、リセス領域RS及び垂直ホールVH内に垂直構造体VSが形成される。垂直構造体VSはリセス領域及び垂直ホールVH内にデータ格納構造体DSSを形成すること、チャネル構造体CHSを形成すること、及びチャネル構造体CHSの上端にビットライン導電パッドを形成することを含む。垂直構造体VSは犠牲膜SLと隣接する領域での厚さが、絶縁膜ILDと隣接する領域での厚さより大きい。垂直構造体VSを形成する方法については
図16乃至
図20を参照してより詳細に説明する。
【0090】
図2及び
図13を参照すれば、垂直構造体VSを形成した後に、モールド構造体100上に垂直構造体VSの上面を覆う第1層間絶縁膜50が形成される。続いて、第1層間絶縁膜50及びモールド構造体100をパターニングして基板10を露出させるトレンチTが形成される。トレンチTを形成することによって、モールド構造体100は一方向に延在されるライン形状を有する。
【0091】
トレンチTは垂直構造体VSから離隔されて、犠牲膜SL及び絶縁膜ILDの側壁を露出させるように形成される。平面視で、トレンチTは第1方向D1に延在されるライン形態又は長方形に形成され、垂直方向の深さにおいて、トレンチTは基板10の上面を露出させる。トレンチTを形成する間オーバーエッチング(over etch)によってトレンチTに露出される基板10の上面が所定深さにリセスされる。また、トレンチTは異方性エッチング工程によって傾いた側壁を有する。
【0092】
続いて、トレンチTに露出された犠牲膜SLを除去することによって、絶縁膜ILDの間にゲート領域GRが形成される。ゲート領域GRはバッファ絶縁膜11、絶縁膜ILD、垂直構造体VS、及び基板10に対してエッチング選択性を有するエッチングレシピーを使用して犠牲膜SLを等方的にエッチングして形成される。ここで、犠牲膜SLは等方性エッチング工程によって完全に除去される。例えば、犠牲膜SLがシリコン窒化膜であり、絶縁膜ILDがシリコン酸化膜である場合、エッチング段階は燐酸を含むエッチング液を使用して等方性エッチング工程が遂行される。
【0093】
これに加えて、ゲート領域GRはトレンチTから絶縁膜ILDの間に水平方向に延在され、データ格納構造体DSSの側壁の一部分を露出させる。即ち、ゲート領域GRは垂直方向に隣接する絶縁膜ILDとデータ格納構造体DSSの一側壁によって定義される。
【0094】
図2及び
図14を参照すれば、ゲート領域GRの内壁をコンフォーマルに覆う第2ブロッキング絶縁膜BLK2が形成される。第2ブロッキング絶縁膜BLK2はゲート領域GRの内壁上に実質的に均一な厚さに形成される。第2ブロッキング絶縁膜BLK2は1つの薄膜又は複数の薄膜で構成される。
【0095】
第2ブロッキング絶縁膜BLK2が形成されたゲート領域GR内にゲート電極GEが形成される。ゲート電極GEはゲート領域GRを部分的に満たすか、或いはゲート領域GRを完全に満たす。
【0096】
ゲート電極GEを形成することは、第2ブロッキング絶縁膜BLK2が形成されたゲート領域を満たすゲート導電膜を形成すること、及びトレンチT内に形成されたゲート導電膜の一部を除去して、ゲート領域にゲート電極GEを各々局所的に形成することを含む。ここで、ゲート電極GEの各々は順に蒸着されたバリア金属膜及び金属膜を含む。バリア金属膜は、例えばTiN、TaN、又はWNのような金属窒化膜からなされる。そして、金属膜は、例えばW、Al、Ti、Ta、Co、又はCuのような金属物質からなされる。
【0097】
このように、ゲート領域にゲート電極GEを形成することによって、基板10上に交互に繰り返しに積層された絶縁膜ILD及びゲート電極GEを含む電極構造体STが形成される。電極構造体STは第1方向D1に延在され、電極構造体STの側壁がトレンチTに露出される。また、互いに隣接する電極構造体STの間で基板10が露出される。
【0098】
図2及び
図15を参照すれば、トレンチTに露出された基板10内に共通ソース領域CSRが形成される。共通ソース領域CSRは第1方向D1に並べて延在され、第2方向D2に互いに離隔されて配置される。言い換えれば、共通ソース領域CSRは電極構造体STの間の基板10内に形成される。共通ソース領域CSRは基板10と異なるタイプの不純物を基板10内にドーピングして形成される。共通ソース領域CSRは、例えばN型の不純物(例えば、砒素(As)又はリン(P))を含む。
【0099】
トレンチTの側壁を覆う絶縁スペーサーSSが形成される。絶縁スペーサーSSを形成することは、電極構造体STが形成された基板10上にスペーサー膜を均一な厚さに蒸着すること、及びスペーサー膜に対するエッチバック工程を遂行して共通ソース領域CSRを露出させることを含む。ここで、スペーサー膜は絶縁物質で形成され、例えばスペーサー膜はシリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又は低い誘電率を有するlow-k物質で形成される。
【0100】
絶縁スペーサーSSが形成された各トレンチT内に共通ソースプラグCSPが形成される。共通ソースプラグCSPはゲート電極GEと並べて延在される。
【0101】
続いて、
図3に図示されたように、第1層間絶縁膜50上に共通ソースプラグCSPの上面を覆う第2層間絶縁膜60が形成される。続いて、第1及び第2層間絶縁膜50、60を貫通してビットライン導電パッドPADに接続されるビットラインコンタクトプラグBPLGが形成される。続いて、第2層間絶縁膜60上に第2方向D2に延在され、ビットラインコンタクトプラグBPLGと接続されるビットラインBLが形成される。
【0102】
図16乃至
図20は3次元半導体メモリ装置で垂直構造体を形成する方法を説明するための図面であって、
図15のB部分を示す。
図16を参照すれば、先に説明したように、モールド構造体100を貫通する垂直ホールVHを形成した後、犠牲膜SLの側壁をリセスしてリセス領域RSを形成する。リセス領域RSでの直径は垂直ホールVHでの直径より大きい。垂直ホールVHを形成する時、基板10の上面がリセスされて、垂直ホールのVH底面は基板10の上面より下に位置する。
【0103】
図17を参照すれば、垂直ホールVH及びリセス領域の内壁を覆う第1予備ブロッキング絶縁膜111、第2予備電荷トラップ膜113、及び第1予備電荷トラップ膜115が順に形成される。第1予備ブロッキング絶縁膜111、第2予備電荷トラップ膜113、及び第1予備電荷トラップ膜115の厚さの合計は垂直ホールVHの直径の約1/2より小さい。
【0104】
第1予備ブロッキング絶縁膜111及び第2予備電荷トラップ膜113は垂直ホールVH及びリセス領域RSの内壁を均一な厚さにコンフォーマルに覆う。第1予備電荷トラップ膜115は第1予備ブロッキング絶縁膜111及び第2予備電荷トラップ膜113が形成されたリセス領域RSを満たすように形成される。
【0105】
図18を参照すれば、垂直ホールVH内に形成された第1予備電荷トラップ膜115、第2予備電荷トラップ膜113、及び第1予備ブロッキング絶縁膜111に対する異方性エッチング工程を遂行して垂直ホールVHの底で基板10の上面を露出させる貫通ホールが形成される。貫通ホールを形成することによって、第1ブロッキング絶縁膜BLK1、第2電荷トラップ膜CT2a、及び複数の第1電荷トラップ膜CT1が形成される。第1電荷トラップ膜CT1はリセス領域内に局所的に形成され、基板10に対して垂直である方向に互いに分離される。
【0106】
その他の方法によって、第1電荷トラップ膜CT1は第1予備電荷トラップ膜115を等方的にエッチングする段階を通じてリセス領域内に局所的に形成してもよい。このような場合、第1電荷トラップ膜CT1の側壁は第2電荷トラップ膜CT2aの側壁よりリセスされてもよい。
図19を参照すれば、第1ブロッキング絶縁膜BLK1、第2電荷トラップ膜CT2a、及び複数の第1電荷トラップ膜CT1が形成された垂直ホールVHの内壁上に第3予備電荷トラップ膜121、予備トンネル絶縁膜123、及び第1半導体膜125が順にコンフォーマルに蒸着される。第3予備電荷トラップ膜121、予備トンネル絶縁膜123、及び第1半導体膜125は垂直ホールVHで空いた空間を定義する。ここで、第3予備電荷トラップ膜121は第2電荷トラップ膜CT2aと同一な物質を含む。一部の実施形態によれば、予備トンネル絶縁膜123を蒸着する前に第3予備電荷トラップ膜121を蒸着する工程が省略されてもよい。その他の実施形態によれば、予備トンネル絶縁膜123は第1電荷トラップ膜CT1を熱酸化して形成されることもできる。続いて、第3予備電荷トラップ膜121、予備トンネル絶縁膜123及び第1半導体膜125に対する異方性エッチング工程を遂行して基板10を露出させる。したがって、
図20に図示されたように、第3電荷トラップ膜CT2b、トンネル絶縁膜TIL、及び第1半導体パターンSP1が形成される。
【0107】
図20を参照すれば、第1半導体パターンSP1の側壁及び基板10上に第2半導体膜SP2がコンフォーマルに蒸着され、第2半導体膜SP2によって定義された空いた空間は埋め込み絶縁パターンVIで満たされる。以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変形せずに他の具体的な形態に実施できることを理解するはずである。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではない。
【符号の説明】
【0108】
10 基板
11 バッファ絶縁膜
15 ゲート絶縁膜
50、60 層間絶縁膜
100 モールド構造体
BL ビットライン
BLK1、BLK2 ブロッキング絶縁膜
CHS チャネル構造体
CS 電荷格納膜
CSL 共通ソースライン
CSP 共通ソースプラグ
CSR 共通ソース領域
CSTR セルストリング
CT1、CT2 電荷トラップ膜
DSS データ格納構造体
DMC ダミーセル
DWL ダミーワードライン
GE ゲート電極
GSL 接地選択ライン
GST 接地選択トランジスタ
ILD 絶縁膜
LSP 下部半導体パターン
MCT メモリセルトランジスタ
PAD ビットライン導電パッド
SL 犠牲膜
SP 半導体パターン
SST1、SST2 ストリング選択トランジスタ
SS 絶縁スペーサー
ST 電極構造体
TIL トンネル絶縁膜
USP 上部半導体パターン
VI 埋め込み絶縁パターン
VS 垂直構造体
WL0-WLn ワードライン