(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】機器の取付構造
(51)【国際特許分類】
H05K 5/02 20060101AFI20240115BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20240115BHJP
H05K 7/00 20060101ALI20240115BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20240115BHJP
【FI】
H05K5/02 E
B60R11/02 S
H05K5/02 B
H05K7/00 L
H04R1/02 102B
(21)【出願番号】P 2019139960
(22)【出願日】2019-07-30
【審査請求日】2022-03-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 亮輔
【審査官】秋山 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-009844(JP,A)
【文献】特開2005-204211(JP,A)
【文献】特開2005-318994(JP,A)
【文献】特開2000-022344(JP,A)
【文献】特開平01-235776(JP,A)
【文献】特開2018-073879(JP,A)
【文献】特開2014-210474(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0547776(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0220646(US,A1)
【文献】特表2020-523702(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/02
B60R 11/02
H05K 7/00
H04R 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器を所定の設置場所に取り付ける機器の取付構造であって、
前記設置場所に配置されて前記機器が取り付けられる被取付部と、
前記被取付部に固定されるとともに、前記機器を支持する支持部と
を備え、
前記支持部は、
前記機器とは別体であり当該機器を支持する台座部と、
前記被取付部に対向する対向面を有する
とともに、前記台座部に接続されるブラケット部と、
前記ブラケット部の外周側に形成され、前記機器の配線が挿通される第1配線孔
と
を備え、
前記被取付部は、
前記機器の配線が挿通される第2配線孔
を備え、
前記第1配線孔は外周の一部が開いたスリット状の孔であり、
前記第2配線孔は外周が閉じた孔であり、
前記第1配線孔は、
前記第2配線孔の外形の少なくとも一部と一致するように位置されること
を特徴とする機器の取付構造。
【請求項2】
前記支持部は、
前記第1配線孔および前記第2配線孔を被覆するカバー部
を備えることを特徴とする請求項1に記載の機器の取付構造。
【請求項3】
前記被取付部は、
前記設置場所において着脱可能に配置されること
を特徴とする請求項1または2に記載の機器の取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機器を所定の設置場所に取り付ける機器の取付構造に係る技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。上記した従来技術にあっては、機器であるスピーカを車両のインストルメントパネル上に取り付けるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術には、機器が取り付けられたときの見栄えを向上させるという点で改善の余地があった。すなわち、例えば、機器が後付けで取り付けられるような場合、機器の配線が、設置場所であるインストルメントパネル上に露出して配索されることがある。このように機器の配線が見えると、機器の見栄えが低下するおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、見栄えを向上させることができる機器の取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、機器を所定の設置場所に取り付ける機器の取付構造であって、被取付部と、支持部とを備える。被取付部は、前記設置場所に配置されて前記機器が取り付けられる。支持部は、前記被取付部に固定されるとともに、前記機器を支持する。また、前記支持部は、前記被取付部に対向する対向面を有する部材の外周側に形成され、前記機器の配線が挿通される第1配線孔を備える。前記被取付部は、前記機器の配線が挿通される第2配線孔を備える。また、前記第1配線孔は、前記第2配線孔の外形の少なくとも一部と一致するように位置される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、機器の見栄えを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る機器の取付構造を説明するための図である。
【
図2】
図2は、実施形態の機器の取付構造の一例を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、機器の取付構造の分解上面図である。
【
図7】
図7は、変形例に係る機器の取付構造の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する機器の取付構造の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
<1.実施形態>
図1は、実施形態に係る機器の取付構造を説明するための図である。なお、
図1は、車両1の車室2内から車両前方を見たときの模式図である。
【0011】
図1に示すように、本実施形態では、機器の取付構造10として、機器Aを所定の設置場所に取り付ける例を用いて説明する。機器Aとしては、例えば、スピーカを用いることができる。
図1では、図示の簡略化のため、機器Aを二点鎖線の閉曲線で模式的に示した。
【0012】
なお、上記では、機器Aがスピーカであるとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、カメラ、ディスプレイ(表示装置)、マイクなど、その他の種類の機器であってもよい。また、機器Aは、例えば車室2内で使用されるドライブレコーダやETC(Electronic Toll Collection)装置などの車載装置であってもよい。また、機器Aは、例えば後付けの機器であるが、これに限定されるものではない。
【0013】
上記した所定の設置場所としては、例えば、車室2内のインストルメントパネル3(以下「インパネ3」と記載する場合がある)の上面などであるが、これに限られない。例えば、所定の設置場所は、インパネ3の側面であってもよいし、車室2の天井面であって機器Aがぶら下がるように取り付けられてもよい。すなわち、本実施形態に係る機器の取付構造10において、設置場所の設置面は、インパネ3の上面などの水平面に限られず、垂直面や傾斜面、天井面など各種の面であってもよい。
【0014】
なお、
図1では、機器Aが1個である例を示したが、これに限られず、複数個であってもよい。すなわち、例えば、機器Aが2個である場合、機器Aがインパネ3の左右側にそれぞれ取り付けられるようにしてもよい。
【0015】
ところで、例えば、機器Aが後付けで車両1に取り付けられるような場合、従来技術においては、機器Aの配線が、設置場所であるインパネ3の上面に露出して配索されることがある。このように機器Aの配線が見えると、機器Aの見栄えが低下するおそれがあった。そこで、本実施形態に係る機器の取付構造10にあっては、見栄えを向上させることができる構成とした。
【0016】
以下、かかる構成について詳しく説明すると、本実施形態において、機器Aは、設置場所に配置される所定のパネル20に取り付けられる。パネル20は、インパネ3に含まれ、例えば、車両1に設けられた既存のスピーカ用のグリルである。すなわち、本実施形態では、機器Aがスピーカである場合、機器Aを既存のスピーカに加えて、あるいは代えて利用する例を示す。
【0017】
パネル20は、インパネ3に対して着脱可能に配置されるが、これに限られない。なお、パネル20は、被取付部の一例である。
【0018】
次いで、
図2以降を参照して、機器の取付構造10をさらに詳しく説明する。
図2は、実施形態の機器の取付構造10の一例を示す斜視図である。
図3は、機器の取付構造10の上面図であり、
図4は、機器の取付構造10の下面図である。
【0019】
図2~
図4に示すように、機器の取付構造10は、上記したパネル20と、支持部30とを備える。なお、
図4では、支持部30を明確に示すため、パネル20の図示を省略した。
【0020】
支持部30は、パネル20に固定されるとともに、機器A(
図2参照)を支持する。なお、機器Aは、コードA1(
図3,4参照。ケーブル)を有する。機器Aは、コードA1を介して、例えば電力の供給を受けたり、各種情報を送受信したりすることができる。なお、コードA1は、配線の一例である。
【0021】
支持部30は、
図3に示すような上方から見た上面視において、円形または略円形の外形を有する円盤状に構成される。かかる支持部30は、ブラケット部40(
図3,4参照)と、台座部50と、カバー部60とを備える。
【0022】
図5は、
図3のV-V線断面図である。
図4および
図5に示すように、ブラケット部40は、板状であって大略円盤状に形成される部材である。なお、ブラケット部40は、例えば金属材料によって制作されるが、これに限定されるものではない。
【0023】
また、ブラケット部40は、設置場所のパネル20の設置面20a(
図5参照)と対向する対向面40aを有する部材である。かかるブラケット部40は、対向面40aを固定面として、パネル20の設置面20aに固定される。なお、ブラケット部40は、例えば両面テープなどの固定部材を介してパネル20に固定されるが、これに限られず、接着剤などを介してパネル20に固定されてもよい。
【0024】
図6は、機器の取付構造10の分解上面図である。なお、
図6では、ブラケット部40や台座部50からカバー部60を取り外した状態を示している。
図4および
図6に示すように、ブラケット部40は、変形部41と、第1配線孔42とを備える。
【0025】
変形部41は、カバー部60の下方に位置するように形成される。変形部41は、複数(ここでは4個)の小片部41aを備える。複数の小片部41aは、ブラケット部40の外周40bに向けて放射状に形成される。
【0026】
複数の小片部41aは可撓性を有し、それぞれ設置場所の設置面20aの形状に沿って変形することができる。なお、変形部41は、ブラケット部40の全周に亘って形成されてもよいし、一部に形成されてもよい。このように、ブラケット部40は、設置場所の設置面20aの形状に沿って変形可能な変形部41を少なくとも一部に有する。
【0027】
これにより、例えば、機器の取付構造10にあっては、ブラケット部40が設置場所の設置面20aの形状に沿って固定されることから、機器Aの設置場所が曲面などであっても、設置場所の形状に沿わせて確実に固定することができる。また、ブラケット部40等と設置場所の設置面20aとの間に隙間が生じると見栄えが低下するが、上記したように、ブラケット部40が設置場所の設置面20aの形状に沿って固定されることで、隙間が生じにくくなり、結果として機器Aの見栄えを向上させることも可能になる。
【0028】
第1配線孔42は、
図3~6に示すように、機器Aのコード(配線)A1が挿通される。例えば、第1配線孔42は、ブラケット部40の外周40b側に形成される。具体的には、第1配線孔42は、上記した複数の小片部41aのうち、隣接する小片部41aの先端側の間に形成される。
【0029】
また、第1配線孔42は、ブラケット部40の外周40bが切り欠かれたスリット状に形成される。これにより、第1配線孔42にあっては、切り欠かれた側の開口部分から、コードA1を容易に挿通させることが可能になる。なお、第1配線孔42に挿通されたコードA1は、下方のパネル20側へ向けて延在するように配索される。
【0030】
なお、上記では、第1配線孔42がスリット状に形成されるようにしたが、これに限られず、例えば円形状の開口(すなわち丸孔)などその他の形状に形成されてもよい。
【0031】
ここで、第1配線孔42に挿通されたコードA1が配索される、パネル20について説明する。パネル20は、第2配線孔21を備える。なお、
図2~
図4、
図6などにおいては、第2配線孔21の位置を示すため、第2配線孔21を破線で示している。
【0032】
第2配線孔21は、機器Aのコード(配線)A1が挿通される。詳しくは、第2配線孔21は、第1配線孔42に挿通された後に下方に延在されたコードA1が挿通される。
【0033】
図5に示すように、コードA1の先端には、機器AのコネクタBが接続される。かかるコネクタBは、機器Aに対応する装置(例えば機器Aがスピーカである場合、音をスピーカに対して出力する出力装置。図示せず)に接続される。なお、上記した機器Aに対応する装置は、パネル20の下方に配置されるものとする。
【0034】
第2配線孔21は、上記したコードA1およびコネクタBが挿通可能な開口面積を有する、円形状の開口(すなわち丸孔)である。これにより、第2配線孔21にあっては、コードA1およびコネクタBを容易に挿通させることが可能になる。
【0035】
次に、上記した第1配線孔42と第2配線孔21との位置関係について説明すると、第1配線孔42は、第2配線孔21の外形の一部と一致するように位置される。詳しくは、
図3や
図6に示すように、第1配線孔42と第2配線孔21とは、上下方向において一部あるいは全部が重なるように位置される。より詳しくは、第1配線孔42は、上方から見た上面視において、第2配線孔21を上下方向に投影した投影面内に位置されるとともに、切り欠かれた側の開口部分が、第2配線孔21の外形(外周)の一部と一致するように位置される。
【0036】
また、第1配線孔42が形成されるブラケット部40の外形は、上面視において支持部30の外形と概ね同じである。従って、第1配線孔42は、上面視において支持部30の外形の一部と一致するように位置されるともいえる。
【0037】
なお、上記した一致とは、完全に一致することを要さず、機器Aの取り付け時の取付誤差などは許容されるものとする。また、上記では、第1配線孔42は、第2配線孔21の外形の一部と一致するように位置されるが、これに限られず、第2配線孔21の外形の全部と一致するように位置されてもよい。すなわち、本実施形態に係る第1配線孔42は、第2配線孔21の外形の少なくとも一部と一致するように位置される。
【0038】
これにより、本実施形態にあっては、機器AのコードA1が、上記した位置関係にある、ブラケット部40の第1配線孔42およびパネル20の第2配線孔21を挿通して配索されるため、パネル20上に露出して配索されなくなり、言い換えると、コードA1が見えなくなり、よって機器Aの見栄えを向上させることができる。
【0039】
また、パネル20は、上記したように、インパネ3(
図1参照)に対して着脱可能に配置され、本実施形態では、かかるパネル20に第2配線孔21が形成される。
【0040】
これにより、パネル20に第2配線孔21を容易に形成することが可能になるとともに、機器Aの取り付けを容易にすることができる。すなわち、例えば、機器Aが後付けで取り付けられるような場合、パネル20は、インパネ3から一旦取り外される。そして、パネル20は、第2配線孔21を形成する加工が施された後、第2配線孔21にコードA1が挿通された状態でインパネ3に戻される。このとき、コードA1のコネクタBと対応する装置とが接続される。
【0041】
このように、パネル20を取り外した状態で、第2配線孔21を形成する加工や機器Aの取り付け作業などを行うことができることから、パネル20に第2配線孔21を容易に形成することが可能になるとともに、機器Aの取り付けを容易にすることができる。
【0042】
支持部30の説明を続ける。
図3および
図5に示すように、支持部30の台座部50およびカバー部60は、ブラケット部40の上方に配置される。台座部50は、機器の取付構造10の上部を横方向に分割する一方の構造体であり、カバー部60は、他方の構造体である。
【0043】
台座部50と、カバー部60とは隣接して配置される。台座部50の上面およびカバー部60の上面は、上方に向かって突出する湾曲状の面とされる。また、台座部50のカバー部60との境界部50bと、カバー部60の台座部50との境界部60bは、上面視において円弧状に形成される。
【0044】
台座部50は、例えば硬質の樹脂材料によって制作されるが、これに限定されるものではない。また、台座部50は接続部材70(
図4参照)を介して、ブラケット部40に接続される。なお、接続部材70としては、例えばネジを用いることができるが、接着剤等であってもよい。
【0045】
また、台座部50は、機器Aが載置されて取り付けられる載置部51を備える。例えば、載置部51は、台座部50の上面に形成される。そして、載置部51は、載置されて取り付けられた機器Aを支持する。
【0046】
カバー部60は、例えば弾性変形可能な弾性材料によって制作されるが、これに限定されるものではない。かかるカバー部60は、上記したブラケット部40の変形部41に対応する位置に配置される。従って、例えば、変形部41が、設置場所の設置面20aの形状に沿って変形する場合、カバー部60は、それに伴って弾性変形することができる。
【0047】
また、カバー部60は、
図6に示すように、係合爪部61を備える。係合爪部61は、カバー部60の台座部50との境界部60bの両端それぞれに形成され、境界部60bから台座部50へ延在するように形成される。そして、係合爪部61を台座部50に形成された被係合部(図示せず)に係合させることで、カバー部60が台座部50に取り付けられる。
【0048】
また、
図3に示すように、カバー部60は、台座部50に取り付けられた状態のとき、第1配線孔42および第2配線孔21を上面視において被覆することができる。詳しくは、カバー部60は、上面視において、第1配線孔42の外形の一部および第2配線孔21の外形の一部と一致するように位置されることで、第1配線孔42および第2配線孔21を被覆する。
【0049】
これにより、本実施形態にあっては、第1配線孔42、第2配線孔21、および、第1配線孔42と第2配線孔21に挿通されたコードA1は、カバー部60によって被覆されて見えなくなり、よって機器Aの見栄えをより一層向上させることができる。
【0050】
上述してきたように、実施形態に係る機器の取付構造10は、パネル20(被取付部の一例)と、支持部30とを備える。パネル20は、所定の設置場所に配置されて機器Aが取り付けられる。支持部30は、パネル20に固定されるとともに、機器Aを支持する。また、支持部30は、パネル20に対向する対向面40aを有する部材(ブラケット部40)の外周40b側に形成され、機器AのコードA1が挿通される第1配線孔42を備える。パネル20は、機器AのコードA1が挿通される第2配線孔21を備える。また、第1配線孔42は、第2配線孔21の外形の少なくとも一部と一致するように位置される。これにより、機器Aの見栄えを向上させることができる。
【0051】
<2.変形例>
次いで、変形例に係る機器の取付構造10について
図7を参照しつつ説明する。なお、以下においては、実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】
図7は、変形例に係る機器の取付構造10の上面図である。
図7に示すように、変形例に係る第2配線孔121は、パネル20の外周(端部)20bが切り欠かれたスリット状に形成される。
【0053】
これにより、第2配線孔121にあっては、切り欠かれた側の開口部分から、コードA1を容易に挿通させることが可能になる。
【0054】
また、第2配線孔121にあっては、切り欠かれた側の開口部分からコードA1を挿通させることで、コネクタBを挿通させる必要はなくなる。そのため、第2配線孔121においては、コードA1を挿通可能な比較的小さい開口面積にすることが可能になる。このように、第2配線孔121の開口面積が比較的小さいと、例えば、支持部30(正確にはブラケット部40)とパネル20の設置面20aとの接触面積を増加させることができ、よって機器Aをパネル20に安定して取り付けるが可能になる。
【0055】
なお、変形例にあっても、実施形態と同様に、第1配線孔42は、第2配線孔121の外形の一部と一致するように位置されることから、機器Aの見栄えを向上させることができる。
【0056】
なお、上記した実施形態および変形例では、パネル20が、スピーカ用のグリルであるとしたが、これに限定されるものではない。また、機器Aが取り付けられる部位は、上記したパネル20に限られず、パネル20以外の部分のインパネ3であってもよい。かかる場合、インパネ3に第2配線孔21,121が形成される。
【0057】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0058】
10 機器の取付構造
20 パネル
21,121 第2配線孔
30 支持部
40 ブラケット部
42 第1配線孔
60 カバー部