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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】エアコンプレッサ
(51)【国際特許分類】
   F04B 41/02 20060101AFI20240115BHJP
【FI】
F04B41/02 A
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2019199075
(22)【出願日】2019-10-31
(65)【公開番号】P2021071099
(43)【公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-07-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】寺本 真輝人
(72)【発明者】
【氏名】蜂須賀 智弘
(72)【発明者】
【氏名】西土 典之
(72)【発明者】
【氏名】神田 圭
【審査官】田谷 宗隆
(56)【参考文献】
【文献】実開昭59-167976(JP,U)
【文献】特開昭54-102604(JP,A)
【文献】特開平08-270556(JP,A)
【文献】実開平01-139092(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 41/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基礎絶縁が施されたモータと、
前記モータにより駆動する第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部と、
前記第1空気圧縮部及び前記第2空気圧縮部に接続されて、前記第1空気圧縮部及び前記第2空気圧縮部により圧縮された空気を貯蔵し、直列に接続される少なくとも2つのタンクと、
供給される圧縮空気の最下流に位置するタンクに設けられ、圧縮空気を吐出するための吐出口と、を含み、
前記モータ、前記第1空気圧縮部及び前記第2空気圧縮部、前記最下流に位置するタンクより上流側のタンクと、前記最下流に位置するタンク及び前記吐出口との間を電気絶縁したことを特徴とするエアコンプレッサ。
【請求項2】
基礎絶縁が施されたモータと、
前記モータにより駆動する第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部と、
前記第1空気圧縮部及び前記第2空気圧縮部に接続されて、前記第1空気圧縮部及び前記第2空気圧縮部により圧縮された空気を貯蔵し、直列に接続される少なくとも2つのタンクと、
供給される圧縮空気の最下流に位置するタンクに設けられ、圧縮空気を吐出するための吐出口と、を含み、
前記モータ、前記第1空気圧縮部及び前記第2空気圧縮部、全ての前記タンクと、前記吐出口との間を電気絶縁したことを特徴とするエアコンプレッサ。
【請求項3】
前記電気絶縁は、前記上流側のタンクと前記最下流に位置するタンクとを接続する接続管に、樹脂製の筒体を介在させると共に、
前記最下流に位置するタンク上に、樹脂部材を介して前記第1空気圧縮部及び前記第2空気圧縮部を支持させることで行うことを特徴とする請求項1に記載のエアコンプレッサ。
【請求項4】
前記最下流に位置するタンクと前記吐出口との間に、絶縁ブッシュをさらに介在させることを特徴とする請求項3に記載のエアコンプレッサ。
【請求項5】
前記電気絶縁は、前記最下流に位置するタンクと前記吐出口との間に絶縁ブッシュを介在させることで行うことを特徴とする請求項2に記載のエアコンプレッサ。
【請求項6】
少なくとも、前記モータ、前記第1空気圧縮部及び前記第2空気圧縮部、前記上流側のタンクを、樹脂製の外ハウジングで覆うことを特徴とする請求項1に記載のエアコンプレッサ。
【請求項7】
前記モータ、前記第1空気圧縮部及び前記第2空気圧縮部、全ての前記タンクを、樹脂製の外ハウジングで覆うことを特徴とする請求項2に記載のエアコンプレッサ。
【請求項8】
前記外ハウジングは、前記タンクが載置される下ハウジングと、前記下ハウジングに上方から組み付けられる上ハウジングとを含んでなることを特徴とする請求項6又は7に記載のエアコンプレッサ。
【請求項9】
前記下ハウジングと前記上ハウジングとは、ネジによって組み付けられると共に、前記外ハウジング内での前記ネジの露出部分は、樹脂製のカバーによって覆われていることを特徴とする請求項8に記載のエアコンプレッサ。
【請求項10】
前記下ハウジングと前記上ハウジングとの組み付けは、前記外ハウジング内に位置決めされた取付金具に、前記下ハウジングを貫通した前記ネジと、前記上ハウジングを貫通した前記ネジとをそれぞれねじ込むことで行われることを特徴とする請求項9に記載のエアコンプレッサ。
【請求項11】
前記取付金具も前記カバーによって覆われていることを特徴とする請求項10に記載のエアコンプレッサ。
【請求項12】
前記取付金具の位置決めは、前記下ハウジングに設けられて上面を開口する枠部に前記取付金具を挿入することで行われることを特徴とする請求項10又は11に記載のエアコンプレッサ。
【請求項13】
前記下ハウジングは、底板と、前記底板の外周に立ち上げ形成される側板とを含み、前記枠部は、前記側板の内側に形成されることを特徴とする請求項12に記載のエアコンプレッサ。
【請求項14】
前記取付金具は、前記枠部内の底面に沿って形成される下板と、前記側板に沿って形成される縦板とからなるL字状で、前記下ハウジングを貫通した前記ネジが前記下板に、前記上ハウジングを貫通した前記ネジが前記縦板にそれぞれねじ込まれることを特徴とする請求項13に記載のエアコンプレッサ。
【請求項15】
前記カバーは、前記取付金具の上方から前記枠部に嵌合されることを特徴とする請求項12乃至14の何れかに記載のエアコンプレッサ。
【請求項16】
前記ネジによる前記下ハウジングと前記上ハウジングとの組み付けは、複数箇所で行われることを特徴とする請求項9乃至15の何れかに記載のエアコンプレッサ。
【請求項17】
前記上ハウジングは、複数の分割ハウジングを組み付けてなることを特徴とする請求項8乃至16の何れかに記載のエアコンプレッサ。
【請求項18】
前記吐出口は、前記外ハウジングに設けた透孔を介して外部に露出していることを特徴とする請求項8乃至17の何れかに記載のエアコンプレッサ。
【請求項19】
前記外ハウジングには、持ち運び用のハンドルが設けられていることを特徴とする請求項6乃至18の何れかに記載のエアコンプレッサ。
【請求項20】
前記上流側のタンクと前記吐出口との間に、減圧弁と、前記減圧弁の圧力を調整可能な操作部材とが設けられて、前記操作部材は、前記外ハウジングに設けた透孔を介して外部に露出していることを特徴とする請求項6乃至19の何れかに記載のエアコンプレッサ。
【請求項21】
前記最下流に位置するタンクは、露出していることを特徴とする請求項1乃至20の何れかに記載のエアコンプレッサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータにより空気圧縮部を駆動させて圧縮空気をタンクに貯蔵するエアコンプレッサに関する。
【背景技術】
【0002】
エアコンプレッサや電動工具等においては、モータ、コントローラ、その他の電材部品等の充電部に対し、基礎絶縁が施されている。例えば特許文献1に開示される刈払機では、ブラシレスモータのステータコアの各ティースとコイルとの間に、インシュレータを介在させて基礎絶縁が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-93132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、エアコンプレッサでは、モータや空気圧縮部を収容する金属製のハウジングや金属製のタンクが露出するため、絶縁性能を高めるのが望ましい。
【0005】
そこで、本発明は、絶縁性能を高めたエアコンプレッサを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基礎絶縁が施されたモータと、
モータにより駆動する第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部と、
第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部に接続されて、第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部により圧縮された空気を貯蔵し、直列に接続される少なくとも2つのタンクと、
供給される圧縮空気の最下流に位置するタンクに設けられ、圧縮空気を吐出するための吐出口と、を含み、
モータ、第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部、最下流に位置するタンクより上流側のタンクと、最下流に位置するタンク及び吐出口との間を電気絶縁したことを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、基礎絶縁が施されたモータと、
モータにより駆動する第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部と、
第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部に接続されて、第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部により圧縮された空気を貯蔵し、直列に接続される少なくとも2つのタンクと、
供給される圧縮空気の最下流に位置するタンクに設けられ、圧縮空気を吐出するための吐出口と、を含み、
モータ、第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部、全てのタンクと、吐出口との間を電気絶縁したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記構成において、電気絶縁は、上流側のタンクと最下流に位置するタンクとを接続する接続管に、樹脂製の筒体を介在させると共に、
最下流に位置するタンク上に、樹脂部材を介して第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部を支持させることで行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記構成において、最下流に位置するタンクと吐出口との間に、絶縁ブッシュをさらに介在させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記構成において、電気絶縁は、最下流に位置するタンクと吐出口との間に絶縁ブッシュを介在させることで行うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記構成において、少なくとも、モータ、第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部、上流側のタンクを、樹脂製の外ハウジングで覆うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記構成において、モータ、第1空気圧縮部及び第2空気圧縮部、全てのタンクを、樹脂製の外ハウジングで覆うことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、上記構成において、外ハウジングは、タンクが載置される下ハウジングと、下ハウジングに上方から組み付けられる上ハウジングとを含んでなることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、上記構成において、下ハウジングと上ハウジングとは、ネジによって組み付けられると共に、外ハウジング内でのネジの露出部分は、樹脂製のカバーによって覆われていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、上記構成において、下ハウジングと上ハウジングとの組み付けは、外ハウジング内に位置決めされた取付金具に、下ハウジングを貫通したネジと、上ハウジングを貫通したネジとをそれぞれねじ込むことで行われることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、上記構成において、取付金具もカバーによって覆われていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、上記構成において、取付金具の位置決めは、下ハウジングに設けられて上面を開口する枠部に取付金具を挿入することで行われることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、上記構成において、下ハウジングは、底板と、底板の外周に立ち上げ形成される側板とを含み、枠部は、側板の内側に形成されることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、上記構成において、取付金具は、枠部内の底面に沿って形成される下板と、側板に沿って形成される縦板とからなるL字状で、下ハウジングを貫通したネジが下板に、上ハウジングを貫通したネジが縦板にそれぞれねじ込まれることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、上記構成において、カバーは、取付金具の上方から枠部に嵌合されることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、上記構成において、ネジによる下ハウジングと上ハウジングとの組み付けは、複数箇所で行われることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、上記構成において、上ハウジングは、複数の分割ハウジングを組み付けてなることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、上記構成において、吐出口は、外ハウジングに設けた透孔を介して外部に露出していることを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、上記構成において、外ハウジングには、持ち運び用のハンドルが設けられていることを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、上記構成において、上流側のタンクと吐出口との間に、減圧弁と、減圧弁の圧力を調整可能な操作部材とが設けられて、操作部材は、外ハウジングに設けた透孔を介して外部に露出していることを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、上記構成において、最下流に位置するタンクは、露出していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、基礎絶縁に加えて、少なくとも吐出口が内部金属と電気絶縁された二重絶縁構造となる。よって、絶縁性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】エアコンプレッサの右側からの斜視図である。
図2】外ハウジングを分解した斜視図である。
図3】上ハウジングを省略したエアコンプレッサの正面図である。
図4】上ハウジングを省略したエアコンプレッサの右側面図である。
図5図3のA-A線断面図である。
図6図3のB-B線断面図である。
図7図3のC-C線断面図である。
図8】取り出し管の絶縁構造を示す縦断面図である。
図9】接続管の絶縁構造を示す縦断面図である。
図10】接続管の絶縁構造を示す分解斜視図である。
図11】上ハウジングの合わせ部分の拡大断面図である。
図12】下ハウジングと上ハウジングとのネジ止め部分の拡大断面図である。
図13】上ハウジングの前側を取り外したエアコンプレッサの斜視図である。
図14】取り出し管の絶縁構造の変更例を示す縦断面図である。
図15】取り出し管の変更例を示すエアコンプレッサの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、エアコンプレッサの一例を示す斜視図である。図2は、外ハウジングを分解した斜視図である。図3及び図4は、上ハウジングを省略したエアコンプレッサの正面図及び右側面図である。
このエアコンプレッサ1では、タンク2B側を前、タンク2A側を後、タンク2A,2Bの長手方向を左右方向として説明する。
エアコンプレッサ1は、一対のタンク2A,2Bと、基台3と、本体部4と、外ハウジング5とを備えている。タンク2A,2B、本体部4の内ハウジング6は、金属製である。基台3及び外ハウジング5は、樹脂製である。
タンク2A,2Bは、左右方向に延び、互いに平行且つ水平に支持される。タンク2A,2Bは、接続管7によって直列に接続されて同じ内圧となる。基台3は、タンク2A,2Bの上側でタンク2A,2Bに跨がって固定されている。本体部4は、基台3上に固定されている。
【0010】
本体部4は、筒状の内ハウジング6内に、モータ10と、2つの空気圧縮部11A,11Bとを有している。内ハウジング6は、基台3上で軸線が前後方向となる姿勢で支持される。空気圧縮部11A,11Bは、内ハウジング6からそれぞれ左右方向へ突出している。空気圧縮部11Aと空気圧縮部11Bとの間には、配管12が接続され、空気圧縮部11Bとタンク2Aとの間には、配管13が接続されている。
図5,6に示すように、モータ10は、ステータ15とロータ16とを備える。ステータ15は、内ハウジング6の前側に形成された筒部8に固定される。ロータ16は、ステータ15の外側に配置されて内ハウジング6へ回転可能に支持される。モータ10は、アウタロータ型のブラシレスモータである。
ステータ15は、ステータコア17と、複数のインシュレータ18,18・・と、複数のコイル19,19・・とを備えている。インシュレータ18によりステータコア17とコイル19とが絶縁(基礎絶縁)される。
ステータコア17は、磁性材料で形成されている。ステータコア17は、リング状の基部20と、基部20から放射状に突設される複数のティース21,21・・とを備えている。
【0011】
各インシュレータ18は、樹脂材料で形成されて各ティース21を被覆した状態で固定されている。各インシュレータ18は、基部20の前後面を覆う樹脂製の被覆部22とそれぞれ一体的に繋がっている。被覆部22には、各コイル19の内側で外リング23と内リング24とが同心円上に形成されている。外リング23は、コイル19よりも前後に長く形成されている。
ステータコア17の後側には、円弧状のセンサ回路基板25が設けられている。センサ回路基板25は、インシュレータ18及び外リング23を介して支持されている。センサ回路基板25は、ロータ16に設けた後述するマグネット38の磁界を検出する回転検出素子(図示略)を備えている。
各コイル19は、U相、V相、W相の各相が、それぞれ4つのティース21,21・・にインシュレータ18を介してワイヤを巻回することで形成されている。コイル19は、後述するコントローラ90と三相の電源線を介して接続されている。
【0012】
ロータ16は、回転軸30と、ロータコア31と、連結筒33とを有する。回転軸30は、磁性材料で形成され、内ハウジング6の内部中心で軸受32,32を介して支持される。ロータコア31は、回転軸30の前端に連結される大径のカップ状となっている。
回転軸30は、前後両端を内ハウジング6から突出させている。回転軸30の前端には、連結筒33がボルトによって同軸で一体に連結されている。連結筒33の外周には、フランジ34が周設されている。ロータコア31を貫通する連結筒33の前端には、ファン35が一体に固定されている。内ハウジング6から突出する回転軸30の後端にもファン36が一体に固定されている。
ロータコア31は、連結筒33のフランジ34に前方からボルトにより連結される。ロータコア31は、ステータコア17の外側に半径方向でオーバーラップする周壁部37を有している。各ティース21の外側に位置する周壁部37の内周には、円筒状のマグネット38が配置されている。マグネット38は、N極とS極とが交互に表れるように着磁されている。
【0013】
内ハウジング6内で回転軸30には、前後一対のカム40,40が一体に固定されている。カム40,40は、回転軸30の軸回りで180°の位相をずらして偏心させている。各カム40には、軸受41を介してカムリング42が外装されている。
空気圧縮部11A,11Bは、内ハウジング6から左右に突出するシリンダ43,43を備えている。各シリンダ43は、ピストン44を収容している。カムリング42は、コネクティングロッド45を介してピストン44と結合されている。各シリンダ43には、ピストン44を収容するシリンダ室46が形成されている。
回転軸30が回転すると、各カム40が偏心運動する。よって、コネクティングロッド45を介して、回転軸30の回転運動が、シリンダ43,43におけるピストン44,44の往復運動に変換される。ピストン44,44は、カム40,40によって互いに逆となるタイミングで往復運動する。こうして空気圧縮部11A,11Bは、ピストン44,44の往復運動により、シリンダ室46,46の空気を交互に圧縮してタンク2A,2Bに圧縮空気を供給する。具体的には、まず外気圧が空気圧縮部11A側のシリンダ室46で圧縮される。その圧縮空気が配管12を介して空気圧縮部11B側のシリンダ室46に送られてさらに圧縮される。その圧縮空気が配管13を介してタンク2Aに送られ、接続管7を介してタンク2Bに送られる。
【0014】
図3図6及び図7に示すように、タンク2A,2Bの上面には、左右に金属製の取付部50A,50Aと取付部50B,50Bとがそれぞれ固定されている。基台3は、左右一対の架設部51,51を備えている。架設部51,51は、タンク2A,2Bの左右に位置する前後の取付部50A,50Bに跨がって前後方向に延びる。また、基台3は、タンク2A,2Bの間で左右の架設部51,51を繋ぐ左右方向の連結部52も備えている。連結部52は、下向きに開口する箱状となっている。架設部51,51の前後両端は、タンク2A,2Bの取付部50A,50Bにそれぞれネジ51a,51aによって固定される。こうして基台3はタンク2A,2B上に固定される。
内ハウジング6の下側には、左右両側へ突出する一対の脚部53,53が、前後に2組突設されている。左右の脚部53,53は、連結金具54,54を介して基台3の架設部51,51にそれぞれネジ54a,54aによって固定される。これにより本体部4は基台3上に固定される。架設部51における連結金具54,54及びネジ54a,54aは、取付部50A,50B及びネジ51a,51aの間にある。よって、脚部53,53と取付部50A,50Bとの間で金属部材同士は接触していない。
【0015】
本体部4の右側でタンク2A,2Bには、空気圧の取り出し管60A,60Bが接続されている。図8は、取り出し管60A部分の縦断面を示す。取り出し管60Bも同じ構造である。取り出し管60A,60Bには、それぞれ減圧弁61A,61B(図示略)が設けられている。減圧弁61A,61Bの上端には、調整ノブ62A,62Bが設けられている。調整ノブ62A,62Bの回転操作により、取り出せる空気圧を所定範囲内で調整可能となっている。ここでは前側の取り出し管60Bが高圧用、後側の取り出し管60Aが一般圧用となっている。
減圧弁61A,61Bの下流側(二次側)で取り出し管60A,60Bには、カプラマニホールド63A,63Bが取り付けられている。カプラマニホールド63A,63Bには、エアホース接続用のジョイント64A,64A及び64B,64Bが上下に一対ずつ設けられている。
取り出し管60A,60Bとタンク2A,2Bとの間には、筒状の樹脂ブッシュ65A,65Bが介在されている。ここでは樹脂ブッシュ65A,65Bの下端をタンク2A,2Bの接続口66A,66Bにねじ込み、樹脂ブッシュ65A,65Bの上端に取り出し管60A,60Bの下端をねじ込んで接続している。樹脂ブッシュ65A,65Bにより、金属製のタンク2A,2Bと金属製のジョイント64A,64Bとが電気絶縁される。
【0016】
タンク2B上で右側寄りには、圧力センサ70が設けられている。圧力センサ70は、取り出し管60A,60Bのカプラマニホールド63A,63Bにチューブ71,71を介して接続されて、減圧弁61A,61Bの二次側の空気圧を検知する。検知した空気圧はコントローラ90へ出力される。チューブ71,71は、フッ素樹脂等の絶縁材料で形成されている。よって、圧力センサ70が取り出し管60A,60Bに接続されても、ジョイント64A,64Bの電気絶縁は確保される。
【0017】
タンク2A,2B同士を繋ぐ接続管7にも、電気絶縁が施されている。
図9及び図10に示すように、接続管7が接続されるタンク2Bの上面には、金属製の内筒75が接続されている。内筒75は、下端がタンク2B内に連通し、上端が閉塞される内部流路76を軸心に備えている。内部流路76の上端には、外部と連通する透孔77が径方向に形成されている。内筒75の中間部には、大径の受け部78が形成されている。受け部78の上側で内筒75の外周には、小径部79が形成されている。透孔77は、小径部79に開口している。
【0018】
内筒75の外周には、中間筒80が外装されている。中間筒80は、上筒80aと下筒80bとに2分割され、何れも樹脂製である。上筒80aと下筒80bとは、小径部79の外側で、径方向において非接触で重なる重合部81,81を有している。重合部81,81の間には、小径部79の外側を中間筒80の外側と連通させる連通路82が形成される。内筒75の上端には、中間筒80を抜け止めする円板83が固定されている。
中間筒80の外側には、金属製の外筒84が外装されている。外筒84は、連通路82と連通する入口85を径方向に突設している。入口85は、接続管7と接続される。
よって、タンク2Aに接続される接続管7が接続される外筒84と、タンク2Bに接続される内筒75との間は、中間筒80によって電気絶縁される。接続管7からの圧縮空気は、外筒84の入口85から中間筒80の連通路82を通り、透孔77から内部流路76に至ってタンク2Bに流れることになる。
【0019】
タンク2A,2Bの間には、コントローラ90が設けられている。コントローラ90は、図5及び図7に示すように、基台3の連結部52の内側に固定された左右方向の取付板91により、左右方向に延びる縦向き姿勢で支持されている。コントローラ90は、圧力センサ70と電気的に接続されてタンク2Aと共に内部金属となる。しかし、タンク2Bとの間には基台3が介在されるため、タンク2Bは、コントローラ90に対しても電気絶縁される。
コントローラ90は、インバータ回路等を形成する制御回路基板92を保持している。制御回路基板92は、外ハウジング5の外面に設けられた操作パネル(図示略)の操作に伴い、モータ10を駆動させる。また、操作パネルでの運転モードの選択により、モータ10の回転数を制御し、運転状態を操作パネルに表示させる。
【0020】
図1及び図2に示すように、外ハウジング5は、下ハウジング100と、上ハウジング101とを有している。下ハウジング100は、タンク2A,2Bの下側に配置されてタンク2A,2Bを下方から覆う。上ハウジング101は、下ハウジング100の上側に組み付けられてタンク2A,2B及び本体部4を上方から覆う。
下ハウジング100は、底板102と、側板103とを有している。底板102は、平面視でタンク2A,2Bが収まる外形を有する平面視矩形状である。側板103は、底板102の外周へ全周に亘って上向きに形成されている。側板103の上側部分は、全周に亘って外側へ広がる拡開部104となっている。底板102の下面で四隅には、平面視円形の脚105,105・・が取り付けられている。
上ハウジング101は、取り出し管60A,60Bの調整ノブ62A,62Bと各ジョイント64A,64Bとを露出させる複数の透孔106,106・・を備えている。上ハウジング101の上部左右には、前後に延びる一対のハンドル107,107が設けられている。
【0021】
上ハウジング101は、前後方向の中央を境にして前後に2分割されている。分割される半割ハウジング101a,101b同士は、左右方向の複数のネジ108,108・・によって互いに結合される。具体的には、図11に示すように、合わせ面同士の内側で、半割ハウジング101bに設けた複数の筒状のボス109,109・・を貫通させたネジ108を、半割ハウジング101aに設けた複数のネジボス110,110・・にねじ込むことで結合される。半割ハウジング101a,101bの合わせ面には、雨水対策のため、全長に亘ってOリング等のパッキン(図示略)が介在される。
上ハウジング101の下部は、下ハウジング100の側板103の外側を囲むように組み付けられる。上ハウジング101の下部には、図12に示すように、側板103の拡開部104の下端に下方から係止する下係止部111と、拡開部104の上端に上方から係止する上係止部112とが全周に亘って形成されている。
ここでは下係止部111と上係止部112との間に拡開部104を係止させた状態で、上ハウジング101と拡開部104とは、前後左右の各面外側からねじ込まれる複数のネジ113,113・・によって互いに結合される。
【0022】
ネジ113による結合は、図12に示すように、拡開部104の内側に形成される平面視四角形状の複数の枠部114と、各枠部114内に配置される取付金具115とを利用して行われる。
各枠部114は、底板102の上面に形成される複数の上げ底部116,116・・の上面に形成されている。
取付金具115は、上げ底部116の上側に位置する下板117と、拡開部104の内側に位置する縦板118とを有する側面視L字状である。下板117と縦板118とには、それぞれネジ孔119,119が直交状に形成されている。取付金具115は、枠部114に上方から挿入されて上げ底部116上で枠部114内に位置決めされる。
ここでは底板102の下方から、ワッシャー120を介して上げ底部116を貫通させたネジ121を、取付金具115の下板117のネジ孔119にねじ込む。すると、取付金具115は枠部114内で固定される。
次に、上ハウジング101の外側から、ワッシャー120を介して上ハウジング101を貫通させたネジ113を、取付金具115の縦板118のネジ孔119にねじ込む。すると、上ハウジング101は側板103に固定される。このとき上係止部112は、拡開部104を越えて上ハウジング101の内側へ突出し、縦板118の上方を覆う。
【0023】
各枠部114には、カバー122が設けられる。カバー122は、取付金具115の下板117の先端と縦板118の上端との間で側面視円弧状に形成される樹脂製である。カバー122の両側には、枠部114の内面に沿って下方へ折り曲げられる折曲片123,123が一体に形成されている。
カバー122は、取付金具115の上方から枠部114に嵌合させると、一端が、上係止部112の下方で縦板118の上端に当接し、他端が、枠部114の内側で下板117の先端に当接する。この状態で取付金具115及びネジ113,121はカバー122で覆われて外ハウジング5内に露出しない。
【0024】
以上の如く構成されたエアコンプレッサ1においては、下ハウジング100に取付金具115及びカバー122を取り付けた状態で、底板102にタンク2A,2B及び本体部4を載置する。次に、上ハウジング101を被せて上ハウジング101の下部を側板103の拡開部104に係止させて位置決めする。そして、上ハウジング101の外側からネジ113を取付金具115にねじ込む。すると、エアコンプレッサ1は、前述のように、透孔106を介して露出する調整ノブ62A,62Bと各ジョイント64A,64Bとを除いて全体が外ハウジング5に覆われる。調整ノブ62A,62Bと各ジョイント64A,64Bとは、前述のように樹脂ブッシュ65A,65Bによって、タンク2Aや内ハウジング6等の内部金属と電気絶縁されて外部金属となっている。
【0025】
エアコンプレッサ1を使用する際は、操作パネルに設けたモード切替ボタンで運転モードを選択した後、電源ボタンを押す。すると、電源がモータ10のステータ15の各コイル19へ供給されてロータ16が回転する。すなわち、コントローラ90の制御回路基板92が、センサ回路基板25の回転検出素子から出力されるロータ16のマグネット38の位置を示す回転検出信号を得てロータ16の回転状態を取得する。そして、取得した回転状態に応じて制御回路基板92が、搭載したFETのON/OFFを制御し、三相のコイル19へ順番に通電させることでロータ16を回転させる。
ロータ16が回転すると、回転軸30も一体に回転する。すると、前述のように空気圧縮部11A,11Bが駆動して、2段階に圧縮された圧縮空気がタンク2A,2Bへ供給される。タンク2A,2Bに貯留された圧縮空気は、各ジョイント64A,64Bに接続されたエアホースを介して取り出すことができる。
また、回転軸30の前後のファン35,36が回転し、外ハウジング5に設けた図示しない吸気口から外気を吸い込んで外ハウジング5内を通過させる。よって、モータ10や空気圧縮部11A,11Bを含む本体部4を冷却することができる。
【0026】
モータ10では、インシュレータ18によりステータコア17とコイル19との絶縁(基礎絶縁)が図られている。これに加えて、基台3による電気絶縁と、樹脂ブッシュ65A,65B及びチューブ71,71による電気絶縁と、接続管7での中間筒80による電気絶縁とが施されている。これにより、タンク2B及び各ジョイント64A,64Bは、内部金属となる本体部4及びタンク2A、コントローラ90に対して電気絶縁され、外部金属となる。よって、エアコンプレッサ1の絶縁性能を高めることができる。
また、全体が外ハウジング5に覆われている上、外ハウジング5を組み付けるネジ113,121も、カバー122によって覆われている。よって、本体部4及びタンク2A、コントローラ90も外部に対して電気絶縁される。また、外ハウジング5のネジ113,121や調整ノブ62A,62B、各ジョイント64A,64Bも外部に対して電気絶縁される。
【0027】
こうしてタンク2B及び各ジョイント64A,64Bが外部金属となることで、図13のように、上ハウジング101の前側を取り外してタンク2B側を露出させることができる。このように露出させれば放熱効果が得られる。勿論上ハウジング101の形状はこれに限らず、タンク2Aを含めた本体部4や接続管7等の内部金属の全体を覆うように上ハウジングを形成してもよい。また、図3,4のように上ハウジング101全体を取り外すこともできる。
【0028】
上記形態のエアコンプレッサ1は、インシュレータ18によって基礎絶縁が施されたモータ10と、モータ10により駆動する空気圧縮部11A(第1空気圧縮部)及び空気圧縮部11B(第2空気圧縮部)とを備える。また、エアコンプレッサ1は、空気圧縮部11A,11Bに接続されて、空気圧縮部11A,11Bにより圧縮された空気を貯蔵し、直列に接続されるタンク2A,2Bを備える。また、エアコンプレッサ1は、タンク2B(圧縮空気の最下流に位置するタンク)に設けられ、圧縮空気を吐出するためのジョイント64B,64B(吐出口)を備える。そして、エアコンプレッサ1は、モータ10、空気圧縮部11A,11B、タンク2A(最下流に位置するタンクより上流側のタンク)と、タンク2B及びジョイント64B,64Bとの間を、基台3及び中間筒80によって電気絶縁している。
この構成により、エアコンプレッサ1は、インシュレータ18による基礎絶縁に加えて、タンク2B及びジョイント64B,64Bも内部金属と電気絶縁された二重絶縁構造となる。よって、絶縁性能を高めることができる。
【0029】
特に、電気絶縁は、タンク2A,2Bを接続する接続管7に、樹脂製の中間筒80(筒体)を介在させると共に、タンク2A,2B上に、基台3(樹脂部材)を介して空気圧縮部11A,11Bを支持させることで行っている。よって、タンク2B及びジョイント64B,64Bを容易に電気絶縁することができる。
また、タンク2Bとジョイント64B,64Bとの間に、樹脂ブッシュ65B(絶縁ブッシュ)をさらに介在させている。よって、ジョイント64B,64Bを内部金属と確実に電気絶縁することができる。
また、モータ10、空気圧縮部11A,11B、タンク2Aを、樹脂製の外ハウジング5で覆っている。よって、内部金属となるモータ10、空気圧縮部11A,11B、タンク2Aを外部に対して電気絶縁することができる。
また、タンク2Aと取り出し管60Aとの間に樹脂ブッシュ65Aを介在させている。よって、取り出し管60Aを内部金属となるタンク2Aに設けても、ジョイント64A,64Aを電気絶縁することができる。
【0030】
また、他の発明として、エアコンプレッサ1は、インシュレータ18によって基礎絶縁が施されたモータ10と、モータ10により駆動する空気圧縮部11A(第1空気圧縮部)及び空気圧縮部11B(第2空気圧縮部)とを備える。また、エアコンプレッサ1は、空気圧縮部11A,11Bに接続されて、空気圧縮部11A,11Bにより圧縮された空気を貯蔵し、直列に接続されるタンク2A,2Bを備える。また、エアコンプレッサ1は、タンク2B(圧縮空気の最下流に位置するタンク)に設けられ、圧縮空気を吐出するためのジョイント64B,64B(吐出口)を備える。そして、エアコンプレッサ1は、モータ10、空気圧縮部11A,11B、タンク2A,2Bと、ジョイント64B,64Bとの間を、樹脂ブッシュ65Bによって電気絶縁している。
この構成により、エアコンプレッサ1は、インシュレータ18による基礎絶縁に加えて、ジョイント64B,64Bも電気絶縁された二重絶縁構造となる。よって、絶縁性能を高めることができる。
【0031】
また、外ハウジング5は、タンク2A,2Bが載置される下ハウジング100と、下ハウジング100に上方から組み付けられる上ハウジング101とを含んでなる。よって、タンク2A,2Bの全体を完全に覆うことができる。
また、下ハウジング100と上ハウジング101とを、ネジ113,121によって組み付けると共に、外ハウジング5内でのネジ113,121の露出部分を、樹脂製のカバー122によって覆っている。よって、分割した下ハウジング100と上ハウジング101とを組み付けるネジ113,121がタンク2A等の内部金属に対して露出しなくなる。
【0032】
また、下ハウジング100と上ハウジング101との組み付けを、外ハウジング5内に位置決めされた取付金具115に、下ハウジング100を貫通したネジ113と、上ハウジング101を貫通したネジ121とをそれぞれねじ込むことで行っている。よって、取付金具115を利用して下ハウジング100と上ハウジング101との組み付けを容易に行うことができる。
また、取付金具115もカバー122によって覆われるので、取付金具115を用いてもタンク2A等の内部金属に対して露出しなくなる。
【0033】
なお、取り出し管における絶縁構造は、上記形態に限らない。
例えば図14に示すように、取り出し管60A(60B)のカプラマニホールド63A(63B)とジョイント64A,64A(64B,64B)との間にそれぞれ樹脂ブッシュ65A,65A(65B,65B)を介在させてもよい。ここでは樹脂ブッシュ65A(65B)の一端がカプラマニホールド63A(63B)にねじ込まれ、樹脂ブッシュ65A(65B)の他端にジョイント64A(64B)がねじ込まれる。
【0034】
一方、他の変更例として、図15に示すように、タンク2Bの取り出し管60Bに、分岐管67を前後方向に接続し、分岐管67の後端に取り出し管60Aを接続してもよい。このようにすれば、取り出し管60A,60Bが共に、外部金属となるタンク2Bに接続される。
なお、図15において、調整ノブを前後に離す必要がなければ分岐管67を短くして、タンク2B側に取り出し管60A,60Bを配置してもよい。また、取り出し管60Bとタンク2Bとの間に樹脂ブッシュ65Bを介在させてもよい。
また、取り出し管の数や配置、ジョイントの数や配置は上記形態に限定されない。
但し、各発明において、内部金属側(タンク2A側)の取り出し管(60A)は、なくてもよい。
【0035】
以下、各発明に共通する変更例を説明する。
基礎絶縁は、インシュレータに限らず、絶縁紙等を用いてもよい。電材部品をデッピングしてもよい。
絶縁ブッシュは、樹脂製に限らず、セラミック製等も採用できる。絶縁チューブも採用できる。
タンクは2つに限らず、3つ以上として直列に接続してもよい。この場合、圧縮空気の最下流に位置するタンクとその上流側のタンクとの間を電気絶縁すればよい。或いは、最下流に位置するタンクと吐出口との間を電気絶縁すればよい。
上ハウジングは、前後に分割せずに左右に分割してもよい。また、上ハウジングは、2分割に限らず3分割以上で形成してもよい。上ハウジングは、分割せずに一体の上ハウジングとしてもよい。
下ハウジングは、側板を高く形成したり、側板を省略したりしてもよい。下ハウジングも分割構造が採用できる。
モータは、アウタロータ型に限らず、インナロータ型であっても差し支えない。また、モータは、ブラシレスでなくブラシ付であってもよい。
圧力センサ等の電材部品をタンクに設けなくてもよい。この場合、上側の本体部と下側の全てのタンクとの間を樹脂製の基台で絶縁し、本体部と最上流のタンクとを繋ぐ配管を絶縁ブッシュ等で絶縁すれば、全てのタンクを外部金属にすることができる。
【符号の説明】
【0036】
1,1A・・エアコンプレッサ、2A,2B・・タンク、3・・基台、4・・本体部、5・・外ハウジング、6・・内ハウジング、7・・接続管、10・・モータ、11A,11B・・空気圧縮部、12,13・・配管、15・・ステータ、16・・ロータ、18・・インシュレータ、19・・コイル、30・・回転軸、43・・シリンダ、51・・架設部、52・・連結部、60A,60B・・取り出し管、62A,62B・・調整ノブ、63A,63B・・カプラマニホールド、64A,64B・・ジョイント、65A,65B・・樹脂ブッシュ、67・・分岐管、70・・圧力センサ、71・・チューブ、75・・内筒、80・・中間筒、84・・外筒、90・・コントローラ、92・・制御回路基板、100・・下ハウジング、101・・上ハウジング、102・・底板、103・・側板、104・・拡開部、106・・透孔、108,113,121・・ネジ、114・・枠部、115・・取付金具、122・・カバー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
図13
図14
図15