(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】ドラム
(51)【国際特許分類】
B65H 75/22 20060101AFI20240115BHJP
B65H 75/14 20060101ALI20240115BHJP
【FI】
B65H75/22
B65H75/14
(21)【出願番号】P 2019201581
(22)【出願日】2019-11-06
【審査請求日】2022-10-28
(73)【特許権者】
【識別番号】505399236
【氏名又は名称】株式会社フジクラ・ダイヤケーブル
(73)【特許権者】
【識別番号】000001373
【氏名又は名称】鹿島建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100126882
【氏名又は名称】五十嵐 光永
(74)【代理人】
【識別番号】100160093
【氏名又は名称】小室 敏雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】東 勇樹
(72)【発明者】
【氏名】大島 吉晶
【審査官】松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-254736(JP,A)
【文献】実開昭49-025982(JP,U)
【文献】実公昭49-019859(JP,Y1)
【文献】特開平07-053137(JP,A)
【文献】実開昭50-081818(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 75/00-75/32
A44B 11/00-11/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向から見て円弧状に形成された複数の分割部材により構成された胴部と、
前記胴部の両端部に設けられた鍔部と、
前記分割部材にそれぞれ固定された複数の第1固定具と、
前記鍔部に固定された複数の第2固定具と、を備え、
前記第1固定具と前記第2固定具とが係合することで前記胴部と前記鍔部とが固定され
、
前記鍔部には操作孔が形成され、
前記第1固定具は可動部を有しており、前記可動部が前記操作孔を通じて前記鍔部の軸方向外側から視認可能となっている、ドラム。
【請求項2】
軸方向から見て円弧状に形成された複数の分割部材により構成された胴部と、
前記胴部の両端部に設けられた鍔部と、
前記分割部材にそれぞれ固定された複数の第1固定具と、
前記鍔部に固定された複数の第2固定具と、を備え、
前記第1固定具と前記第2固定具とが係合することで前記胴部と前記鍔部とが固定され、
前記第1固定具は、前記分割部材に固定された回転軸芯と、前記回転軸芯の中心軸回りに回動可能な操作部と、前記操作部に対して回動可能なアームと、を有し、
前記第2固定具は、前記アームが係止されるフック部を有している、ドラム。
【請求項3】
軸方向から見て円弧状に形成された複数の分割部材により構成された胴部と、
前記胴部の両端部に設けられた鍔部と、
前記分割部材にそれぞれ固定された複数の第1固定具と、
前記鍔部に固定された複数の第2固定具と、を備え、
前記第1固定具と前記第2固定具とが係合することで前記胴部と前記鍔部とが固定され、
前記第1固定具は、前記分割部材に固定された第1取付部と、前記第1取付部に固定された回転軸芯と、前記回転軸芯の中心軸回りに回動可能なバーと、を有し、
前記第2固定具は、前記鍔部に固定された第2取付部と、前記第2取付部に対して径方向に隙間を空けて対向する対向部と、前記第2取付部と前記対向部との間に位置する前記バーを押圧する締付ネジと、を有する、ドラム。
【請求項4】
軸方向から見て円弧状に形成された複数の分割部材により構成された胴部と、
前記胴部の両端部に設けられた鍔部と、
前記分割部材にそれぞれ固定された複数の第1固定具と、
前記鍔部に固定された複数の第2固定具と、を備え、
前記第1固定具と前記第2固定具とが係合することで前記胴部と前記鍔部とが固定され、
前記第1固定具は、前記分割部材に固定された取付部と、前記取付部に対して回動可能な操作部と、前記操作部と一体に形成された円弧状の係止部と、を有し、
前記第2固定具は、前記係止部が係止されるフック部を有する、ドラム。
【請求項5】
軸方向から見て円弧状に形成された複数の分割部材により構成された胴部と、
前記胴部の両端部に設けられた鍔部と、
前記分割部材にそれぞれ固定された複数の第1固定具と、
前記鍔部に固定された複数の第2固定具と、を備え、
前記第1固定具と前記第2固定具とが係合することで前記胴部と前記鍔部とが固定され、
前記第1固定具は、前記分割部材に固定された取付部と、前記取付部に対して回動可能な操作部と、前記操作部と一体に形成された突起部と、を有し、
前記第2固定具は、前記突起部に対して径方向において接し、前記突起部との間で摩擦力を生じさせる摩擦部を有している、ドラム。
【請求項6】
軸方向から見て円弧状に形成された複数の分割部材により構成された胴部と、
前記胴部の両端部に設けられた鍔部と、
前記分割部材にそれぞれ固定された複数の第1固定具と、
前記鍔部に固定された複数の第2固定具と、を備え、
前記第1固定具と前記第2固定具とが係合することで前記胴部と前記鍔部とが固定され、 前記第1固定具は、前記分割部材に固定された取付部と、前記取付部に固定された回転軸芯と、前記回転軸芯の中心軸回りに回動可能なC字状のフック部と、前記フック部の開口部を開く位置と閉じる位置との間で回転変位可能な開閉部材と、を有し、
前記第2固定具は、前記フック部が係止される係止ピンである、ドラム。
【請求項7】
前記鍔部は、前記分割部材を支持するガイド部を有している、請求項1
から6のいずれか1項に記載のドラム。
【請求項8】
前記第1固定具および前記第2固定具は金属により形成されている、請求項1から
7のいずれか1項に記載のドラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1に示されるような、解体可能なドラムが知られている。このドラムは、胴部と、胴部の両端に配置された鍔部と、を有している。胴部は円弧状の複数の部材(以下、分割部材という)により構成されており、各分割部材にはくさび孔が形成されている。分割部材を鍔部に組み付けた状態で、くさび孔にくさびを打ち込むことで、胴部が鍔部に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、分割部材(胴部)を鍔部に固定する際には、くさびを打ち込むための工具が必要となる。また、くさびを打ちこむ際に、分割部材に変形が生じやすく、変形しないようにくさびを打ち込むために作業時間が増大するといった課題があった。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされ、解体作業または組み立て作業をより簡便にしたドラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るドラムは、軸方向から見て円弧状に形成された複数の分割部材により構成された胴部と、前記胴部の両端部に設けられた鍔部と、前記分割部材にそれぞれ固定された複数の第1固定具と、前記鍔部に固定された複数の第2固定具と、を備え、前記第1固定具と前記第2固定具とが係合することで前記胴部と前記鍔部とが固定される。
【0007】
上記態様によれば、第1固定具と第2固定具とが係合することで、胴部と鍔部とが固定される。このため、第1固定具と第2固定具とを係合させたり、係合を解除したりすることで、分割部材を鍔部から容易に着脱することができる。このように上記態様によれば、工具が不要であり、解体作業または組み立て作業をより簡便にしたドラムを提供することができる。
【0008】
ここで、前記鍔部は、前記分割部材を支持するガイド部を有していてもよい。
【0009】
この場合、ガイド部によって分割部材が支持され、組み立て中や組み立てた後の状態における分割部材の姿勢を安定させることができる。したがって、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0010】
また、前記鍔部には操作孔が形成され、前記第1固定具は可動部を有しており、前記可動部が前記操作孔を通じて前記鍔部の軸方向外側から視認可能となっていてもよい。
【0011】
この場合、使用者は操作孔を通じて視認しながら可動部を操作し、第1固定具と第2固定具とを係合させることができる。また、第2固定具が可動部を有している場合と比較して、第1固定具が可動部を有しているほうが、操作孔から手や腕をドラム内に入れたときに、可動部にアクセスしやすい。したがって、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0012】
また、前記第1固定具および前記第2固定具は金属により形成されていてもよい。
【0013】
この場合、分割部材を鍔部に対してより強固に固定することができ、かつ第1固定具および第2固定具の劣化を抑制することができる。
【0014】
また、前記第1固定具は、前記分割部材に固定された回転軸芯と、前記回転軸芯の中心軸回りに回動可能な操作部と、前記操作部に対して回動可能なアームと、を有し、前記第2固定具は、前記アームが係止されるフック部を有していてもよい。
【0015】
このように、第1固定具および第2固定具をいわゆるパチン錠とすることで、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0016】
また、前記第1固定具は、前記分割部材に固定された第1取付部と、前記第1取付部に固定された回転軸芯と、前記回転軸芯の中心軸回りに回動可能なバーと、を有し、前記第2固定具は、前記鍔部に固定された第2取付部と、前記第2取付部に対して径方向に隙間を空けて対向する対向部と、前記第2取付部と前記対向部との間に位置する前記バーを押圧する締付ネジと、を有してもよい。
【0017】
このように、第1固定具および第2固定具をいわゆる締付打掛とすることで、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0018】
また、前記第1固定具は、前記分割部材に固定された取付部と、前記取付部に対して回動可能な操作部と、前記操作部と一体に形成された円弧状の係止部と、を有し、前記第2固定具は、前記係止部が係止されるフック部を有してもよい。
【0019】
このように、第1固定具をいわゆるクレセントとすることで、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0020】
また、前記第1固定具は、前記分割部材に固定された取付部と、前記取付部に対して回動可能な操作部と、前記操作部と一体に形成された突起部と、を有し、前記第2固定具は、前記突起部に対して径方向において接し、前記突起部との間で摩擦力を生じさせる摩擦部を有してもよい。
【0021】
このように、第1固定具をいわゆるカムラッチハンドルとすることで、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0022】
また、前記第1固定具は、前記分割部材に固定された取付部と、前記取付部に固定された回転軸芯と、前記回転軸芯の中心軸回りに回動可能なC字状のフック部と、前記フック部の開口部を開く位置と閉じる位置との間で回転変位可能な開閉部材と、を有し、前記第2固定具は、前記フック部が係止される係止ピンであってもよい。
【0023】
このように、第1固定具をいわゆるアイフックとすることで、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の上記態様によれば、解体作業または組み立て作業をより簡便にしたドラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】第1実施形態に係るドラムの縦断面図である。
【
図3】
図1の第1固定具および第2固定具の近傍の拡大図である。
【
図6】(a)は複数の分割部材を組み合わせた状態を示す図である。(b)は1つの分割部材を示す図である。
【
図7】
図6(b)のVII-VII断面矢視図である。
【
図8】
図1の第1固定具および第2固定具の斜視図である。
【
図9】第2実施形態に係る第1固定具および第2固定具の図である。
【
図10】第2実施形態に係るドラムの縦断面図であって、第1固定具および第2固定具の近傍の拡大図である。
【
図11】第3実施形態に係る第1固定具の図である。
【
図12】第3実施形態に係るドラムの縦断面図であって、第1固定具および第2固定具の近傍の拡大図である。
【
図13】第4実施形態に係る第1固定具の図である。
【
図14】第4実施形態に係るドラムの縦断面図であって、第1固定具および第2固定具の近傍の拡大図である。
【
図15】第5実施形態に係る第1固定具の図である。
【
図16】第5実施形態に係るドラムの縦断面図であって、第1固定具および第2固定具の近傍の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態のドラムについて図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ドラム1は、円筒状の胴部2と、胴部2の両端に設けられた鍔部3と、を備えている。
胴部2には、各種のケーブル類が巻き付けられる。ケーブル類を巻き付ける際には、巻き崩れなどを防止するために所定の張力がケーブル類に加えられる。このため胴部2には、ケーブル類の張力によって変形しないだけの剛性が求められる。また、ドラム1を搬送用車両などに積載する際には、鍔部3を下方から支持する場合もあるため、鍔部3にも剛性が求められる。
【0027】
その一方で、ケーブル類が巻かれていない状態でドラム1を保管または運搬する場合には、ドラム1を解体して全体の容積を小さくすることが求められる。全体の容積が小さいほど、保管場所の専有容積を小さく抑えたり、運搬の効率を向上させたりすることができるためである。
そこで、本実施形態のドラム1は、胴部2および鍔部3の剛性を確保するとともに、解体した際の容積を小さく抑えることができるように構成されている。以下、より詳しく説明する。
【0028】
(方向定義)
ここで本実施形態では、胴部2の中心軸を中心軸Oという。また、中心軸Oに沿う方向を単に軸方向という。軸方向のうち、鍔部3から見た胴部2側を軸方向内側といい、胴部2から見た鍔部3側を軸方向外側という。
軸方向から見て、中心軸Oの回りに周回する方向を周方向といい、中心軸Oに交差する方向を径方向という。
図1のように、中心軸Oに沿う断面を縦断面という。
【0029】
(鍔部)
図1に示すように、ドラム1は、一対の鍔部3を備えている。一対の鍔部3は、互いに同様の構成を有している。鍔部3は、鍔部材20およびガイド部材30により構成されている。本実施形態では、別体の鍔部材20およびガイド部材30が互いに固定されることで、鍔部3が形成されている。ただし、鍔部材20およびガイド部材30が一体に形成された鍔部3を採用してもよい。
【0030】
図2に示すように、鍔部材20は、軸方向から見て円板状に形成されている。鍔部材20の外径は胴部2の外径よりも大きく、鍔部材20は胴部2の軸方向における端部から径方向外側に向けて延びている。
図1~
図3に示すように、鍔部材20には、軸孔21と、複数の操作孔22と、環状凹部23と、座ぐり孔24と、が形成されている。
【0031】
図2に示すように、軸孔21は、鍔部材20の径方向における中央部に形成されている。軸孔21は、鍔部材20を軸方向に貫通している。軸孔21は、例えばドラム1からケーブル類を繰り出す際に、繰り出し装置の回転軸を通すために用いられる。
操作孔22は、軸孔21の径方向外側かつ胴部2の径方向内側に位置している。操作孔22は、鍔部材20を軸方向に貫通している。操作孔22は、周方向に間隔を空けて複数形成されている。各操作孔22は、後述する第1固定具4aおよび第2固定具4bに対応する位置に配置されている。第1固定具4aおよび第2固定具4bは胴部2の内側に位置しているが、操作孔22を通して、ドラム1の外部から第1固定具4aおよび第2固定具4bを視認可能となっている。
【0032】
本実施形態の操作孔22は、軸方向から見て略台形状(扇形)に形成されており、径方向外側に向かうに従って周方向の幅が大きくなっている。なお、操作孔22の形状は適宜変更可能である。ただし、操作孔22は、手や腕を胴部2の内側に入れて、第1固定具4aを操作する際に用いられる。このため、操作孔22は、手や腕を入れることが可能な程度の大きさとすることが好ましい。
【0033】
図3に示すように、環状凹部23は、鍔部材20における軸方向内側の側面から、軸方向外側に向けて窪むように形成されている。環状凹部23は、軸方向から見て円環状に形成されている。環状凹部23の内側には、ガイド部材30が嵌合される。これにより、ガイド部材30の鍔部材20に対する位置が定まる。
座ぐり孔24は、鍔部材20における軸方向外側の側面から、軸方向内側に向けて窪むように形成されている。座ぐり孔24の端部は、環状凹部23の内部に連なっている。座ぐり孔24は、軸方向の外側からボルトBを挿入可能に形成されている。
【0034】
図4に示すように、ガイド部材30は、軸方向から見て環状に形成されている。ガイド部材30は、一対の鍔部材20にそれぞれ固定されている。つまり、ドラム1は2つのガイド部材30を有している。ガイド部材30は、嵌合部31と、ガイド部32と、を有している。嵌合部31は、鍔部材20の環状凹部23内に嵌合される(
図3参照)。嵌合部31は、ガイド部材30の軸方向外側の端部である。
【0035】
図4、
図5に示すように、嵌合部31には、軸方向に延びる複数のネジ孔31aが形成されている。複数のネジ孔31aは、周方向に間隔を空けて形成されている。嵌合部31が鍔部材20の環状凹部23内に嵌合した状態で、ボルトBが座ぐり孔24を通してネジ孔31aに螺着されることで、ガイド部材30が鍔部材20に固定されている。ネジ孔31aの内周面には、予め雌ネジ部が形成されていてもよい。あるいは、ボルトBを螺着させる際にネジ孔31aの内周面が切削されることで雌ネジ部が形成されてもよい。
【0036】
ガイド部32は、ガイド部材30の軸方向内側の端面から、軸方向外側に向けて窪む凹部である。ガイド部32は、軸方向から見て環状に形成されている。ガイド部32に分割部材10の連結部12(後述)が挿入されることで、分割部材10の鍔部3に対する位置が定まる。
【0037】
(胴部)
図6に示すように、胴部2は、複数(本実施形態では4つ)の分割部材10により構成されている。軸方向から見て、各分割部材10は円弧状に形成されている。周方向で隣り合う分割部材10の端面同士は、互いに接している。これらの分割部材10を組み合わせることで、1つの円筒状の胴部2が形成される。ドラム1を解体した際は、分割部材10を互いに重ね合わせることで、ドラム1の容積を小さく抑えることができる。
【0038】
図6、
図7に示すように、分割部材10は、本体部11と、連結部12と、を有している。本体部11および連結部12は、軸方向からみて、いずれも円弧状に形成されている。本体部11は、その外周面10aにケーブル類が巻かれる部分である。連結部12は、本体部11の軸方向における両端部から、軸方向外側に向けて(鍔部3に向けて)突出している。つまり、連結部12は、1つの分割部材10につき2つ形成されている。
【0039】
連結部12の外径は本体部11の外径よりも小さく、連結部12の内径は本体部11の内径よりも大きい。このため、本体部11と連結部12との接続部には、軸方向外側を向く段差11bが形成されている。段差11bは、本体部11の軸方向における端面である。段差11bがガイド部材30に突き当てられることで、分割部材10の鍔部3に対する姿勢が安定する(
図3参照)。
【0040】
図6(a)、(b)に示すように、本実施形態の分割部材10はそれぞれ、第1オーバーラップ部14および第2オーバーラップ部15を有している。第1オーバーラップ部14は、
図6(b)に示す凹部14aによって形成されている。凹部14aは、分割部材10の周方向における第1の端部において、分割部材10の内周面から径方向外側に向けて窪んでいる。第2オーバーラップ部15は、
図6(b)に示す凹部15aによって形成されている。凹部15aは、分割部材10の周方向における第2の端部において、分割部材10の外周面10aから径方向内側に向けて窪んでいる。
【0041】
図6(a)に示すように、複数の分割部材10を組み合わせて胴部2を形成したとき、1つの分割部材10の第1オーバーラップ部14が、周方向で隣り合う他の分割部材10の第2オーバーラップ部15に重なる。このとき、軸方向から見ると、第1オーバーラップ部14が第2オーバーラップ部15の径方向外側に位置する。つまり、周方向で隣り合う分割部材10のオーバーラップ部14、15同士が、径方向で重なり合う。
【0042】
この構成により、分割部材10同士の径方向における相対的な位置が安定するとともに、胴部2の剛性をより向上させることができる。
また、軸方向から見て隣り合う分割部材10同士が接した構造となるため、胴部2にケーブル類が巻き付けられたときに、ケーブル類の張力によって胴部2が変形することを抑止することができる。
【0043】
(第1固定具および第2固定具)
本実施形態のドラム1は、
図1に示すように、複数の第1固定具4aおよび複数の第2固定具4bを備えている。第1固定具4aは分割部材10に固定され、第2固定具4bはガイド部材30に固定されている。第1固定具4aは、1つの分割部材10につき、2つずつ設けられている。第2固定具4bの数は、第1固定具4aの数と同じである。つまり、本実施形態のドラム1は、8つの第1固定具4aおよび8つの第2固定具4bを備えている。ただし、第1固定具4aおよび第2固定具4bの数は適宜変更可能である。
【0044】
図8に示すように、第1固定具4aおよび第2固定具4bはパチン錠(スナップ錠)である。第1固定具4aは、回転軸芯41と、操作部42と、アーム43と、を有している。回転軸芯41は、分割部材10に固定されている。操作部42は、回転軸芯41の中心軸C1を中心として、分割部材10に対して回動可能となっている。操作部42には一対の孔42aが形成されている。各孔42aにアーム43の両端部が挿入されることで、アーム43は操作部42に対して孔42aを中心として回動可能となっている。アーム43は丸棒がC字状に湾曲した形状となっている。
【0045】
第2固定具4bは、取付部44と、フック部45と、を有している。取付部44には、2つの取付孔44aが形成されている。取付孔44aを通して、ネジなど(不図示)がガイド部材30に留められることで、第2固定具4bがガイド部材30に固定されている。フック部45は取付部44と一体に形成されており、第1固定具4aに向けて凸となるように湾曲している。このフック部45にアーム43が係止されることで、分割部材10のガイド部材30に対する軸方向内側に向けた移動が規制されている。
【0046】
なお、第1固定具4aおよび第2固定具4bは、周方向において、鍔部3の操作孔22と同等の位置に配置されている。このため、鍔部3の軸方向外側から、操作孔22を通して第1固定具4aおよび第2固定具4bを視認可能となっている。
【0047】
(作用)
次に、以上のように構成されたドラム1の作用について説明する。
【0048】
まず、ドラム1の組み立て方法について説明する。
ドラム1を組み立てる際は、あらかじめ、ガイド部材30、鍔部材20、および第2固定具4bを互いに固定しておく。また、あらかじめ第1固定具4aを分割部材10に固定しておく。
【0049】
次に、上記の状態の鍔部3に対して、分割部材10を取り付けていく。具体的には、ガイド部32に分割部材10の連結部12を挿入する。これにより、分割部材10の鍔部3に対する姿勢が安定する。残りの分割部材10も、同様にしてガイド部32によって支持された状態とする。このとき、任意の分割部材10の第1オーバーラップ部14と、隣接する分割部材10の第2オーバーラップ部15とが径方向で重なるようにする。このように、複数の分割部材10を組み合わせることで、円筒状の胴部2が得られる。
【0050】
次に、操作孔22から手や腕を入れて、第1固定具4aを操作する。本実施形態では、操作部42を摘んで回転軸芯41の中心軸C1回りに回転させ、操作部42が分割部材10から起立した状態とする。そして、第1固定具4aのアーム43を第2固定具4bのフック部45に係止し、操作部42を分割部材10に向けて再び倒す。これにより、第1固定具4aと第2固定具4bとが係合して、分割部材10が鍔部3に固定される。同様の作業を、他の分割部材10に対しても繰り返すことで、円筒状の胴部2が1つの鍔部3に固定された状態となる。このような作業を行うにあたり、操作孔22が第1固定具4aおよび第2固定具4bに対して周方向で同等の位置にあるため、第1固定具4aと第2固定具4bとを係合させる操作が行いやすい。
【0051】
同様の手順で、もう一方の鍔部3を胴部2に対して固定することで、ドラム1を組み立てることができる。
ドラム1を解体する場合には、操作孔22から手や腕を入れて第1固定具4aを操作し、第2固定具4bとの係合を解除する。これにより、分割部材10を鍔部3から取り外し可能な状態となる。分割部材10を全て鍔部3から取り外し、分割部材10同士を重ねることで、解体されたドラム1全体の容積を小さく抑えることができる。
【0052】
以上説明したように、本実施形態のドラム1は、軸方向から見て円弧状に形成された複数の分割部材10により構成された胴部2と、胴部2の両端部に設けられた鍔部3と、分割部材10にそれぞれ固定された複数の第1固定具4aと、鍔部3に固定された複数の第2固定具4bと、を備えている。そして、第1固定具4aと第2固定具4bとが係合することで、胴部2と鍔部3とが固定される。このため、第1固定具4aと第2固定具4bとを係合させたり、係合を解除したりすることで、分割部材10を鍔部3から容易に着脱することができる。このように、本実施形態によれば、工具が不要であり、解体作業または組み立て作業をより簡便にしたドラム1を提供することができる。
【0053】
また、鍔部3は、分割部材10を支持するガイド部32を有している。これにより、ガイド部32によって分割部材10が支持され、組み立て中や組み立てた後の状態における分割部材10の姿勢を安定させることができる。したがって、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0054】
また、鍔部3には操作孔22が形成され、第1固定具4aは可動部である操作部42およびアーム43を有している。そして、可動部である操作部42およびアーム43は、操作孔22を通じて、鍔部3の軸方向外側から視認可能となっている。これにより、使用者は操作孔22を通じて視認しながら可動部を操作し、第1固定具4aと第2固定具4bとを係合させることができる。また、第2固定具4bが可動部を有している場合と比較して、第1固定具4aが可動部を有しているほうが、操作孔22から手や腕をドラム1内に入れたときに、可動部にアクセスしやすい。したがって、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0055】
また、第1固定具4aおよび第2固定具4bは金属により形成されているため、分割部材10を鍔部3に対してより強固に固定することができ、かつ第1固定具4aおよび第2固定具4bの劣化を抑制することができる。
【0056】
また、第1固定具4aは、分割部材10に固定された回転軸芯41と、回転軸芯41の中心軸C1回りに回動可能な操作部42と、操作部42に対して回動可能なアーム43と、を有している。そして、第2固定具4bは、アーム43が係止されるフック部45を有している。このように、第1固定具4aおよび第2固定具4bをパチン錠とすることで、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0057】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、第1固定具および第2固定具の種類が第1実施形態と異なる。
【0058】
図9に示すように、本実施形態の第1固定具5aおよび第2固定具5bは、いわゆる締付打掛である。第1固定具5aは、第1取付部51と、操作部52と、バー53と、を有している。第1取付部51は、回転軸芯51aと、2つの第1取付孔51bと、を有している。2つの第1取付孔51bにネジなどが挿通され、当該ネジなどが分割部材10にネジ留めされることで、第1固定具5aが分割部材10に固定される。
【0059】
回転軸芯51aは、バー53を回動可能に支持している。バー53の一方の端部には、回転軸芯51aが挿通された貫通孔(不図示)が形成されている。バー53の他方の端部には、操作部52が設けられている。操作部52はバー53から突出しており、使用者は操作部52を摘まむことで、バー53を回転軸芯51aの中心軸C2回りに回動させることができる。
第2固定具5bは、第2取付部54と、係止部55と、締付ネジ56と、を有している。第2取付部54は2つの第2取付孔54aを有している。2つの第2取付孔54aにネジなどが挿通され、当該ネジなどがガイド部材30にネジ留めされることで、第2固定具5bがガイド部材30に固定される。
【0060】
係止部55は、接続部55aと、対向部55bと、を有している。対向部55bは第2取付部54に対して径方向において隙間を空けて対向しており、接続部55aは対向部55bと第2取付部54とを接続している。締付ネジ56は、対向部55bに形成されたネジ孔に螺着されている。このネジ孔に対して締付ネジ56を回転させると、締付ネジ56が径方向外側または径方向内側に向けて移動する。
【0061】
図10に示すように、対向部55bと第2取付部54との間の隙間に、バー53が配置された状態で、締付ネジ56をネジ孔に対して回転させ、締付ネジ56を径方向外側に移動させると、締付ネジ56がバー53を第2取付部54に対して押し付ける。このように、第1固定具5aと第2固定具5bとを係合させることで、分割部材10とガイド部材30とが固定される。
【0062】
以上説明したように、本実施形態の第1固定具5aは、分割部材10に固定された第1取付部51と、第1取付部51に固定された回転軸芯51aと、回転軸芯51aの中心軸C2回りに回動可能なバー53と、を有する。そして第2固定具5bは、鍔部3に固定された第2取付部54と、第2取付部54に対して径方向に隙間を空けて対向する対向部55bと、第2取付部54と対向部55bとの間に位置するバー53を押圧する締付ネジ56と、を有する。このように、第1固定具5aおよび第2固定具5bを締付打掛とすることで、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0063】
本実施形態でも、第1固定具5aは可動部であるバー53を有しており、バー53が操作孔22を通じて鍔部3の軸方向外側から視認可能となっている。また、第1固定具5aおよび第2固定具5bは金属により形成されている。これらの構成により、第1実施形態で述べた作用効果と同様の作用効果が得られる。
【0064】
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、第1固定具および第2固定具の種類、並びにガイド部材30の形状が第1実施形態と異なる。
【0065】
図11に示すように、本実施形態の第1固定具6aはいわゆるクレセントである。第1固定具6aは、取付部61と、操作部62と、係止部63と、を有している。取付部61には2つの取付孔61aが形成されている。2つの取付孔61aにネジなどが挿通され、当該ネジなどが分割部材10にネジ留めされることで、第1固定具6aが分割部材10に固定される。
【0066】
操作部62は、取付部61に対して回転軸芯(不図示)の中心軸C3回りに所定の角度の範囲内で回動可能となっている。係止部63は操作部62と一体に形成されており、円弧状に湾曲している。
図12に示すように、第2固定具6bは、係止部63が係止されるフック部64を有している。また、本実施形態のガイド部材30は、その軸方向内側の端部から径方向内側に突出するガイド突部33を有しており、ガイド突部33に第2固定具6bが固定されている。フック部64に係止部63を係止させることで、分割部材10のガイド部材30に対する軸方向内側に向けた移動が規制される。
【0067】
以上説明したように、本実施形態の第1固定具6aは、分割部材10に固定された取付部61と、取付部61に対して回動可能な操作部62と、操作部62と一体に形成された円弧状の係止部63と、を有している。そして第2固定具6bは、係止部63が係止されるフック部64を有している。このように、第1固定具6aをクレセントとすることで、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0068】
本実施形態でも、第1固定具6aは可動部である操作部62および係止部63を有しており、操作部62および係止部63が操作孔22を通じて鍔部3の軸方向外側から視認可能となっている。また、第1固定具6aおよび第2固定具6bは金属により形成されている。これらの構成により、第1実施形態で述べた作用効果と同様の作用効果が得られる。
【0069】
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、第1固定具および第2固定具の種類、並びにガイド部材30の形状が第1実施形態と異なる。
【0070】
図13に示すように、本実施形態の第1固定具7aはいわゆるカムラッチハンドルである。第1固定具7aは、取付部71と、操作部72と、突起部73と、を有している。取付部71には2つの取付孔71aが形成されている。2つの取付孔71aにネジなどが挿通され、当該ネジなどが分割部材10にネジ留めされることで、第1固定具7aが分割部材10に固定される。
【0071】
操作部72は、取付部71に対して回転軸芯(不図示)の中心軸C4回りに所定の角度の範囲内で回動可能となっている。突起部73は操作部72と一体に形成されており、操作部72から突出している。
【0072】
図14に示すように、本実施形態のガイド部材30は、その軸方向内側の端部から径方向内側に突出するガイド突部33を有している。ガイド突部33には溝が形成されており、溝の内面が摩擦部34とされている。ガイド突部33の溝に突起部73が進入したとき、突起部73と摩擦部34とが径方向において接する。突起部73と摩擦部34との間で摩擦力が生じ、当該摩擦力が、分割部材10がガイド部材30から離隔することに抵抗する抵抗力となる。すなわち、本実施形態ではガイド部材30が、第1固定具7aと係合する第2固定具として作用する。
【0073】
以上説明したように、本実施形態の第1固定具7aは、分割部材10に固定された取付部71と、取付部71に対して回動可能な操作部72と、操作部72と一体に形成された突起部73と、を有している。そして第2固定具(ガイド部材30)は、突起部73に対して径方向において接し、突起部73との間で摩擦力を生じさせる摩擦部34を有している。このように、第1固定具7aをカムラッチハンドルとすることで、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0074】
本実施形態でも、第1固定具7aは可動部である操作部72および突起部73を有しており、操作部72および突起部73が操作孔22を通じて鍔部3の軸方向外側から視認可能となっている。また、第1固定具7aおよび第2固定具(ガイド部材30)を金属により形成してもよい。これらの構成により、第1実施形態で述べた作用効果と同様の作用効果が得られる。
【0075】
(第5実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、第1固定具および第2固定具の種類が第1実施形態と異なる。
【0076】
図15、
図16に示すように、本実施形態の第1固定具8aはいわゆるアイフックである。第1固定具8aは、取付部81と、回転軸芯82と、フック部83と、開閉部材84と、を有している。取付部81には2つの取付孔81aが形成されている。2つの取付孔81aにネジなどが挿通され、当該ネジなどが分割部材10にネジ留めされることで、第1固定具8aが分割部材10に固定される。
【0077】
回転軸芯82は、取付部81から突出している。回転軸芯82が、フック部83の貫通孔83aに挿通されることで、フック部83は回転軸芯82の中心軸C5回りに回動可能となっている。フック部83はC字状に形成されており、フック部83の開口部を塞ぐように開閉部材84が配置されている。開閉部材84は、フック部83の開口部を開く位置と閉じる位置との間で回転変位可能となっている。開閉部材84は、フック部83の開口部を閉じる位置に向けて、バネによって付勢されている。
【0078】
図16に示すように、第2固定具8bはガイド部材30の径方向内側の側面から突出する係止ピンである。この係止ピンにフック部83が係止されることで、第1固定具8aと第2固定具8bとが係合し、胴部2と鍔部3とが固定される。
【0079】
以上説明したように、本実施形態の第1固定具8aは、分割部材10に固定された取付部81と、取付部81に固定された回転軸芯82と、回転軸芯82の中心軸C5回りに回動可能なC字状のフック部83と、フック部83の開口部を開く位置と閉じる位置との間で回転変位可能な開閉部材84と、を有している。そして第2固定具8bは、フック部83が係止される係止ピンである。このように、第1固定具8aをアイフックとすることで、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
【0080】
本実施形態でも、第1固定具8aは可動部であるフック部83および開閉部材84を有しており、フック部83および開閉部材84が操作孔22を通じて鍔部3の軸方向外側から視認可能となっている。また、第1固定具8aおよび第2固定具8bは金属により形成されている。これらの構成により、第1実施形態で述べた作用効果と同様の作用効果が得られる。
【0081】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0082】
例えば、前記実施形態では鍔部材20とガイド部材30とが別体となっていたが、これらは一体に形成されていてもよい。
なお、第1~第5実施形態における「第1固定具」「第2固定具」は、実体のある部材であり、例えば孔そのものは除かれる。
【0083】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
【0084】
例えば、ドラム1が備える複数の第1固定具および第2固定具のうち、一部を第1実施形態の第1固定具4aおよび第2固定具4bとし、その他を第2~第5実施形態のいずれかの第1固定具および第2固定具としてもよい。つまり、1つのドラム1が、複数種類の第1固定具および第2固定具を備えていてもよい。
【符号の説明】
【0085】
1…ドラム 2…胴部 3…鍔部 4a~8a…第1固定具 4b~8b…第2固定具 10…分割部材 22…操作孔 32…ガイド部 34…摩擦部 41…回転軸芯 42…操作部 43…アーム 45…フック部 51…第1取付部 51a…回転軸芯 53…バー 54…第2取付部 55b…対向部 56…締付ネジ 61…取付部 62…操作部 63…係止部 64…フック部 71…取付部 72…操作部 73…突起部 81…取付部 82…回転軸芯 83…フック部 84…開閉部材 C1~C5…中心軸