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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】画像読取装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/04 20060101AFI20240115BHJP
   H04N 1/028 20060101ALI20240115BHJP
   G03B 27/54 20060101ALI20240115BHJP
【FI】
H04N1/04 101
H04N1/028 K
G03B27/54 A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019216153
(22)【出願日】2019-11-29
(65)【公開番号】P2021087161
(43)【公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-11-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003133
【氏名又は名称】弁理士法人近島国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安達 成一郎
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-149778(JP,A)
【文献】特開平07-273942(JP,A)
【文献】実開昭61-037656(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/024- 1/207
G06T 1/00
G03B 27/50 -27/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に並んだ複数の光源を有する第1基板と、前第1基板の複数の光源から出射された光を原稿に向けて案内する第1導光部材と、を有する第1ユニットと、
前記長手方向に並んだ複数の光源を有する第2基板と、前記第2基板の複数の光源から出射された光を原稿に向けて案内する第2導光部材と、を有する第2ユニットと、
前記第1ユニットと前記第2ユニットとを支持する支持部材と、
前記第1ユニットと前記第2ユニットとから出射されて原稿によって反射された反射光を光電変換することにより原稿の画像情報を読み取る画像読取部と、を備え、
前記支持部材は、底部と、前第1基板の前記長手方向に延びる第1端面と対向するように前記底部から立設された第1壁部と、前記第1基板の前記第1端面と対向するように前記底部から立設された第2壁部と、前記第2基板の前記長手方向に延びる第2端面と対向するように前記底部から立設された第3壁部と、前記第2基板の前記第2端面と対向するように前記底部から立設された第4壁部と、を有し、
前記第1壁部及び前記第2壁部は、前記長手方向において前記第1壁部と前記第2壁部との間に間隙を存するように配設され、
前記第3壁部及び前記第4壁部は、前記長手方向において前記第3壁部と前記第4壁部との間に間隙を存するように配設されている、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記長手方向と交差する方向から視て、前記第1基板の前記第1端面の一部は、前記第1壁部と前記第2壁部との間の間隙から露出している、
ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記第1基板の前記第1端面と、前記第1壁部及び第2壁部の少なくとも一方と、を接着する接着部を備えた、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記第1基板の前記第1端面は、前記第1壁部と前記第2壁部との間の間隙と対向する部分において、前記支持部材と接着されていない、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記第1導光部材は、前記第1基板の前記第1端面とは反対側の第3端面が挿入される挿入部を有し、前記挿入部によって前記第1基板を保持する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記第1導光部材は、前記挿入部に前記第1基板が挿入された状態で、前記第1基板の複数の光源のうち少なくとも一部の光源に当接し、前記第1基板の複数の光源から出射された光が入射する入射部と、前記第1基板の前記第3端面を挟んで前記第1基板の前記第1端面とは反対側に配置され、前記入射部から入射した光を出射する出射部と、を有する、
ことを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記底部は、前記長手方向に直交する短手方向において前記第1ユニットと前記第2ユニットとの間に形成され、原稿からの反射光が通過する開口部を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の画像読取装置。
【請求項8】
原稿が載置される原稿台と、
前記第1基板、前記第2基板、前記第1導光部材、前記第2導光部材、前記支持部材及び前記画像読取部を有する読取ユニットと、を備え、
前記読取ユニットが前記原稿台に沿って原稿を走査することにより、原稿の画像情報を読み取る、
ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の画像読取装置。
【請求項9】
前記支持部材は、
前記第3壁部及び前記第4壁部と一体的に形成され、前記支持部材を前記読取ユニットに対して取り付ける取付部を備えると共に、前記第1壁部及び前記第2壁部が前記長手方向と交差する方向において、前記取付部とは反対側の端部において立設しており、
前記第3壁部と前記第4壁部との間の間隙と連続し、前記長手方向と交差する方向において、前記第1壁部及び前記第2壁部とは反対側へと凹んだ凹部を有している、
ことを特徴とする請求項8記載の画像読取装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項記載の画像読取装置と、
前記画像読取部によって読み取られた画像情報に基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシートの画像を読み取る画像読取装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、複写機やファクシミリ等の画像形成装置は、原稿の画像情報を光学的に読み取る画像読取装置を備えているものが知られている。このような画像読取装置においては、原稿を照明するために、LED等の発光体(光源)と、アクリル等の透明樹脂製の導光部材と、を有する光源ユニットを備えたものが開示されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の画像読取装置の導光部材は、導光部材の長手方向の一端に入射された発光体からの光を原稿読取時の主走査方向に沿って案内し、案内した光を原稿に向けて出射することによって原稿を照明する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-108297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、一般に、複数の光源が主走査方向に沿って配置された基板を備え、これら複数の光源からの光を導光部材によって原稿に向けて出射して原稿を照明する画像読取装置も知られている。このように複数の光源が主走査方向に沿って配置された基板を備えた画像読取装置においては、照度分布のムラを抑制し原稿を主走査方向に均等に照明するために、基板と導光部材とを正確に位置決めしてベース等に取り付ける必要がある。しかしながら、装置の小型化やベースの剛性の確保等を考慮すると、これら基板や導光部材を正確に取り付けるための作業スペースを十分に確保することが難しく、作業性の向上が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、組立ての際の作業性を向上させることが可能な画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、長手方向に並んだ複数の光源を有する第1基板と、前記第1基板の複数の光源から出射された光を原稿に向けて案内する第1導光部材と、を有する第1ユニットと、前記長手方向に並んだ複数の光源を有する第2基板と、前記第2基板の複数の光源から出射された光を原稿に向けて案内する第2導光部材と、を有する第2ユニットと、前記第1ユニットと前記第2ユニットとを支持する支持部材と、前記第1ユニットと前記第2ユニットとから出射されて原稿によって反射された反射光を光電変換することにより原稿の画像情報を読み取る画像読取部と、を備え、前記支持部材は、底部と、前記第1基板の前記長手方向に延びる第1端面と対向するように前記底部から立設された第1壁部と、前記第1基板の前記第1端面と対向するように前記底部から立設された第2壁部と、前記第2基板の前記長手方向に延びる第2端面と対向するように前記底部から立設された第3壁部と、前記第2基板の前記第2端面と対向するように前記底部から立設された第4壁部と、を有し、前記第1壁部及び前記第2壁部は、前記長手方向において前記第1壁部と前記第2壁部との間に間隙を存するように配設され、前記第3壁部及び前記第4壁部は、前記長手方向において前記第3壁部と前記第4壁部との間に間隙を存するように配設されている、ことを特徴とする画像読取装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、組立ての際の作業性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施の形態に係るプリンタを示す全体概略図。
図2】画像読取装置を示す断面図。
図3】スキャナユニットを示す断面図。
図4】照明ユニットを示す斜視図。
図5】(a)ライトガイドユニットを示す上方から視た分解斜視図、(b)ライトガイドユニットを示す下方から視た分解斜視図。
図6】ベース部を示す上方から視た斜視図。
図7】(a)ライトガイドユニットを示す上方から視た斜視図、(b)ライトガイドユニットを示す下方から視た斜視図。
図8】(a)ライトガイドユニットを示す下方から視た分解図及びライトガイドユニットを示す底面図、(b)ライトガイドユニットを示す側面図及び拡大図。
図9】(a)ベース部及び組立工具を示す斜視図、(b)ベース部を組立工具に取り付けた状態を示す斜視図。
図10】(a)照明ユニット及び組立工具を示す分解斜視図、(b)照明ユニット及び組立工具を示す断面図。
図11】(a)照明ユニットの取付け工程を示す斜視図、(b)照明ユニットの取付け工程を示す(a)の拡大図。
図12】(a)照明位置Fに設定した際の照明ユニット及び組立工具を示す断面図、(b)照明位置F’に設定した際の照明ユニット及び組立工具を示す断面図。
図13】ライトガイドユニットをベース部にUV接着する箇所を示す平面図。
図14】(a)ライトガイドユニットに接続されるコネクタ部を退避させた状態のスキャナユニットを示す斜視図、(b)ライトガイドユニットにコネクタ部が接続された状態のスキャナユニットを示す斜視図。
図15】(a)スキャナユニットを示す斜視図、(b)スキャナユニットを示す(a)とは異なる方向から視た斜視図。
図16】第2の実施の形態に係る照明ユニット及び組立工具を示す断面図。
図17】第3の実施の形態に係る照明ユニットを示す分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る画像読取装置及び画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、本技術の適用範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0010】
[プリンタの概略構成]
まず、画像形成装置としてのプリンタ101の概略構成について図1を参照しながら説明する。プリンタ101は、図1に示すように、プリンタ本体101Aと、原稿搬送読取装置103と、を備えている。プリンタ本体101Aの上方に配置された原稿搬送読取装置103は、詳しくは後述するように画像読取装置30とADF1とを備え、原稿Dを光学的に走査して画像情報を読み取る。
【0011】
原稿Dとは、用紙及び封筒等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート(OHT)等のプラスチックフィルム、布などのシートである。原稿搬送読取装置103によって電気信号に変換された画像情報は、プリンタ本体101Aに設けられた制御部122へと転送される。なお、本実施の形態において、プリンタ101を操作する操作パネル(不図示)に臨んで立つ際の装置の前面側(図1の手前側)を手前側、装置の背面側(図1の奥側)を奥側と定義する。
【0012】
プリンタ本体101Aは、記録媒体であるシートPに画像を形成する画像形成部119と、画像形成部119にシートPを給送するシート給送部34と、手差し給送部117と、を有している。シート給送部34は、互いに異なるサイズのシートを収納可能なシート収納部137a,137b,137c,137dを備えている。各シート収納部に収納されたシートは、ピックアップローラ32によって繰り出され、フィードローラ33a及びリタードローラ33bによって1枚ずつ分離されて、対応する搬送ローラ対120へと受け渡される。そして、シートPは、シート搬送路に沿って配置された複数の搬送ローラ対120に順に受け渡されることで、レジストレーションローラ対136へと搬送される。
【0013】
なお、ユーザによって手差し給送部117の手差しトレイ137eに載置されたシートPは、給送ローラ138によってプリンタ本体101Aの内部に給送され、レジストレーションローラ対136へと搬送される。レジストレーションローラ対136は、シートPの先端を停止させて斜行を補正すると共に、画像形成部119によるトナー像の形成プロセスである作像動作の進行に合わせてシートPの搬送を再開する。
【0014】
シートPに画像を形成する画像形成部119は、感光体である感光ドラム121を備えた電子写真方式のユニットである。感光ドラム121は、シートPの搬送方向に沿って回転可能であり、感光ドラム121の周囲には帯電器118、露光装置123、現像器124、転写帯電器125、分離帯電器126、及びクリーナ127が配置されている。帯電器118は、感光ドラム121の表面を一様に帯電させ、露光装置123は原稿搬送読取装置103等から入力される画像情報に基づいて感光ドラム121を露光し、感光ドラム121上に静電潜像を形成する。
【0015】
現像器124は、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤を収容しており、感光ドラム121に帯電したトナーを供給することで静電潜像をトナー像に現像する。感光ドラム121に担持されたトナー像は、転写帯電器125が形成するバイアス電界により、レジストレーションローラ対136から搬送されるシートPに転写される。トナー像が転写されたシートPは、分離帯電器126が形成するバイアス電界によって感光ドラム121から離間し、定着前搬送部128によって定着部129へ向けて搬送される。なお、シートPに転写されずに感光ドラム121に残留した転写残トナー等の付着物は、クリーナ127によって除去され、感光ドラム121は次の作像動作に備える。
【0016】
定着部129に搬送されたシートPは、ローラ対に挟持されて加圧されながら加熱され、トナーの溶融・固着により画像を定着させられる。画像出力が完了している場合、定着画像が得られたシートPは、排出ローラ対40を介して、プリンタ本体101Aの外方に突出した排出トレイ130に排出される。両面印刷においてシートPの裏面に画像を形成する場合、定着部129を通過したシートPは、反転部139によって表面と裏面とを入れ替えられ、両面搬送部140によってレジストレーションローラ対136へと搬送される。そして、画像形成部119によって再び画像を形成されたシートPは、排出トレイ130に排出される。
【0017】
[原稿搬送読取装置]
次に、図1図2及び図3を参照して、原稿搬送読取装置103の構成を説明する。図1に示すように、ADF1は、原稿給送トレイ2に載置された原稿Dを原稿排出トレイ3に向けて搬送する。画像読取装置30は、図2に示すように、フレーム30aによって外装が形成され、フレーム30aの上面には、原稿台としての第1プラテンガラス31及び第2プラテンガラス31aが配置されている。
【0018】
フレーム30aの内部には、スキャナユニット50が保持されており、スキャナユニット50には、不図示のワイヤ又はベルトによって、モータの駆動力が伝達される。スキャナユニット50は、断面U字の溝状に形成された軸受け部241(図15(a)参照)を有している。スキャナユニット50は、画像読み取り動作を行う際、軸受け部241が原稿搬送読取装置103内の不図示のガイドレールに嵌合した状態で、モータの駆動力によって第1プラテンガラス31に対して平行に移動可能に構成されている。
【0019】
スキャナユニット50は、図3に示すように、CCD(Charge Coupled Devices)方式のセンサユニットである。具体的には、スキャナユニット50は、ボックスフレーム51と、ボックスフレーム51の上部に取り付けられる照明ユニット55と、ミラー52a,52b,52c,52d,52eと、レンズユニット53と、CCD54と、を有している。
【0020】
照明ユニット55は、2つのライトガイドユニット56L,56Rを有している。これらライトガイドユニット56L,56Rからそれぞれ原稿Dに向けて出射された光L1,L2は、原稿Dの下面、即ち第1プラテンガラス31及び第2プラテンガラス31aの上面に設定される照明位置Fに集光し、原稿Dの下面で反射される。原稿Dによって反射された反射光L3は、詳細は後述する照明ユニット55のベース部80に形成された開口部84を通過し、ミラー52a,52b,52c,52d,52e及びレンズユニット53を介して、CCD54に結像する。画像読取部としてのCCD54は、原稿Dからの反射光L3によって出来た像を光電変換することにより、原稿Dの画像情報を読み取る。具体的には、CCD54は、原稿Dからの反射光L3によって出来た像を光電変換し、原稿Dの下面の画像情報に応じた電気信号を制御部122に出力する。
【0021】
このように構成された原稿搬送読取装置103は、ADF1により原稿Dを給送しながら原稿を走査する流し読みモードと、第1プラテンガラス31に載置された原稿を走査する固定読みモードと、により、原稿Dから画像情報を読み取る。流し読みモードは、原稿給送トレイ2に載置された原稿Dを装置が検出した場合、又はプリンタ本体101Aの操作パネル等によってユーザが指示した場合に選択される。この場合、スキャナユニット50が第2プラテンガラス31aの下方にある状態で、ADF1が原稿給送トレイ2に載置された原稿Dを1枚ずつ給送する。そして、スキャナユニット50から第2プラテンガラス31aを介して原稿Dの画像読取面である下面に走査光を照射して走査する。
【0022】
一方、固定読みモードは、第1プラテンガラス31に載置された原稿Dを装置が検出した場合又はプリンタ本体101Aの操作パネル等によってユーザが明示的に指示した場合に選択される。固定読みモードの場合には、ユーザは、まずADF1を開いて第1プラテンガラス31に原稿を載置し、ADF1を閉じることで原稿を第1プラテンガラス31に位置決めする。
【0023】
そして、スキャナユニット50が、第1プラテンガラス31に沿って移動しながら光を照射して第1プラテンガラス31に載置された原稿Dを走査することで、第1プラテンガラス31上に載置された原稿Dの画像情報を読み取る。即ち、スキャナユニット50は、副走査方向(図1における左右方向)に走査することで、第1プラテンガラス31上に載置された原稿Dの画像情報を読み取る。なお、流し読みモードを実行するためのスキャナユニットと、固定読みモードを実行するためのスキャナユニットと、を別々に設けてもよい。
【0024】
[ライトガイドユニットの構成]
照明ユニット55は、図4図5(a)及び図5(b)に示すように、ライトガイドユニット56L,56Rを支持する支持部材としてのベース部80を備えている。ライトガイドユニット56Rは、透光性の合成樹脂やガラス等からなる第1導光部材(導光部材)としてのライトガイド70Rと、第1基板(基板)としてのLED基板60Rと、を備えている。
【0025】
また、ライトガイドユニット56Lは、透光性の合成樹脂やガラス等からなる第2導光部材(導光部材)としてのライトガイド70Lと、第2基板(基板)としてのLED基板60Lと、を備えている。ライトガイドユニット56L,56Rは、同様の構成を有し、副走査方向において対称となるように互いに並列配置されている。このため、以下、ライトガイドユニット56Rの構成を中心に説明し、ライトガイドユニット56Lの構成については、その説明の一部を省略する。
【0026】
LED基板60Rは、基板部61と、基板部61の表面61bに実装された複数の光源としてのLED62と、複数のLED62と電気的に接続されたコネクタ部63と、を備えている。ここで、複数のLED62は、基板部61の長手方向に直線状に配置されて、この配置方向は上述の副走査方向と直交する主走査方向と同一である。
【0027】
また、複数のLED62は、電気配線68(図14(a)参照)によりコネクタ部63を介して電力供給される。LED基板60Rは、短手方向における一方側(外側、図3の右方側)である端面61cRの側がライトガイド70Rから露出し、他方側である端面61dRの側がライトガイド70Rに挿入されて保持されている。図5(a)に示す破線部分は、ライトガイド70Rに挿入される基板部61の被挿入部61aである。以下の説明では、スキャナユニット50の移動方向である副走査方向(図1の左右方向)をy方向、主走査方向(図1の前後方向)をx方向、これらx方向及びy方向に直交する方向(図1の上下方向)をz方向と規定する。
【0028】
ライトガイド70Rは、ベース部80に当接する当接面71aR,71bRと、LED基板60Rの被挿入部61aが挿入される第1挿入部としてのスロット部76R,77R,78Rと、ベース部80に挿入される位置決めピン部76bRと、を有している。当接面71aR,71bRは、x方向の両端部に形成されており、x方向から視て円弧状に形成されている。突出部としての位置決めピン部76bRは、保持部としてのスロット部76Rの下面76aRから下方に延びている。
【0029】
また、ライトガイド70Rは、スロット部76R~78RにLED基板60Rの他方側が挿入された状態で、複数のLED62から出射された光が入射する第1入射部としての入射部(入射面)74Rを備えている。また、ライトガイド70Rは、スロット部76R~78RにLED基板60Rの他方側が挿入された状態で、入射された光を原稿Dの照明位置F(図3参照)へ向かって出射する第1出射部としての出射部(出射面)75Rを備えている。入射部74Rは、複数のLED62の発光面であるy方向の側面に対向配置されている。出射部75Rは、LED基板60Rの他方側の端面61dRを挟んでLED基板60Rの一方側の端面61cRとは反対側に配置されている。入射部74Rから入射した光は、ライトガイド70R内で複数回反射した後、出射部75Rに案内され、出射部75Rから原稿に向けて出射される。
【0030】
ベース部80は、図6に示すように、x方向及びy方向に沿って板状に形成された底部としての基部80aと、ボックスフレーム51に取り付けられる取付部80bと、を有している。例えば、ベース部80は、合成樹脂により形成されている。取付部80bは、基部80aのy方向の一方側(図3の左方側)において基部80aからy方向に突出するように形成されている。例えば、ベース部80は、この取付部80bに形成されたビス穴によって、ボックスフレーム51に対してビス止めされる。
【0031】
ベース部80は、y方向やz方向の寸法に比べてx方向の寸法が大きく、単品での取扱いによっては、破損や変形が発生する場合がある。また、ベース部80は、例えば、射出成型等によって合成樹脂で形成されている場合、成形収縮等による変形が発生する場合がある。破損や変形に気付かずにベース部80が取り付けられると、ライトガイドユニット56Rを適正な位置に保持できない場合も考えられる。
【0032】
上述した破損や変形を抑制するため、ベース部80には、図4及び図6に示すように、底部としての基部80aの外縁80dに沿ってz方向上方に向けて立設された複数の壁部を有する第1補強部86及び第2補強部87が設けられている。これにより、ベース部80は、剛性が向上されると共に取付け前の破損や変形が抑制されて、ライトガイドユニット56Rを適正な位置に保持することが可能となる。基部80a、第1補強部86及び第2補強部87の内側には、ライトガイドユニット56Rを収容する収容部80cが形成されている。なお、第2補強部87は、上述した取付部80bと一体的に形成されている。また、第1補強部86は、ベース部80の、y方向における第2補強部87及び取付部80bとは反対側の端部に設けられている。第1補強部86及び第2補強部87の詳細については、後述する。
【0033】
上述した収容部80cには、ライトガイド70Rの当接面71aR,71bR(図5参照)をそれぞれ支持する支持部81aR,81bRと、位置決めピン部76bRが挿入される長孔部82Rと、が設けられている。また、収容部80cには、後述する組立工具90に設けられる調整ピン93aR,93bR,93cRが挿通される孔部83aR,83bR,83cRが設けられている(図9(a)参照)。また、収容部80cには、ライトガイド70Lの当接面71aL,71bL(図12(a)参照)をそれぞれ支持する支持部81aL,81bLと、位置決めピン部76bLが挿入される長孔部82Lと、が設けられている。また、収容部80cには、組立工具90に設けられる調整ピン93aL,93bL,93cLが挿通される孔部83aL,83bL,83cLが設けられている(図9(a)参照)。
【0034】
なお、収容部80cには、ライトガイドユニット56Rのy方向の他方側(図3の左方側)に並列配置されたライトガイドユニット56Lを取り付けるために、上述の構成が副走査方向(y方向)において対称に形成されている。また、収容部80cには、原稿Dからの反射光L3をボックスフレーム51の内部へ通すための開口部84(図3参照)と、ボックスフレーム51及び組立工具90に対してベース部80を位置決めするための位置決め孔85a,85bと、が設けられている。
【0035】
[LED基板のライトガイドユニットへの取付け]
LED基板60Rは、図7(a)及び(b)に示すように、被挿入部61a(図5(a)参照)が、基板部61の表面61bに沿ってライトガイド70Rのスロット部76R~78Rに挿入されることによって、ライトガイド70Rに保持される。
【0036】
ここで、基板部61は、図8(a)に示すように、被挿入部61aにおけるx方向の両端部に切欠き部64a,64cが形成されており、被挿入部61aにおけるx方向の中央部に切欠き部64bが形成されている。これら切欠き部64a,64b,64cは、y方向に向かって凹んでいる。そして、LED基板60Rの被挿入部61aがスロット部76R~78Rに挿入された時、切欠き部64bにスロット部77Rがx方向において嵌合(係合)する。スロット部77Rに切欠き部64bが嵌合することによって、LED基板60Rのライトガイド70Rに対するx方向(主走査方向、長手方向)の変位が規制される。
【0037】
この際、切欠き部64aとスロット部76Rとの間、及び切欠き部64cとスロット部78Rとの間には、x方向においてこれらが互いに干渉しないための十分な間隔がそれぞれ設けられる。LED62の点灯による発熱や、外部環境の温度変化に伴う部材の熱膨張によって、ライトガイド70RとLED基板60Rとの間に、熱膨張係数の違いによるx方向の変位差が生じることがある。しかしながら、上述の間隔を設けることで、ライトガイド70RとLED基板60Rとの突っ張りに伴う反り、歪みの発生を防止することができる。
【0038】
更に、図8(b)に示すように、被挿入部61aがスロット部76R~78Rに挿入された時、被挿入部61aは、スロット部76R~78Rに圧入された状態で挟持される。具体的には、スロット部76R~78Rは、y方向の一方側(図10(b)の右方側)が開放された略コ字状の断面形状を有しており、スロット部76R~78Rの内方には、それぞれリブ76c,77c,78cが形成されている。
【0039】
LED基板60Rの被挿入部61aが、リブ76c,77c,78cと、これらに対向する対向面70aと、の間に挿入されると、リブ76c,77c,78cが弾性変形し、被挿入部61aは、圧入された状態で挟持される。これにより、LED基板60Rのライトガイド70Rに対するz方向(上下方向)の変位が規制される。
【0040】
また、LED基板60Rがスロット部76R~78Rに挟持されることによって、LED基板60Rが単品の状態で有している反りを矯正することが可能である。また、LED基板60Rの被挿入部61aが、複数のLED62がライトガイド70Rの入射部74Rに当接するまでスロット部76R~78Rに挿入されることにより、LED基板60Rは、ライトガイド70Rに対してy方向に位置決めされる。
【0041】
なお、ライトガイド70Lは、x方向とは交差する方向において、ライトガイド70Rのスロット部76R~78Rとは反対方向からLED基板60Lが挿入される第2挿入部としてのスロット部76L,77L,78Lを有している(図12(a)参照)。このライトガイド70Lのスロット部76L~78Lには、LED基板60Lの一方側(ライトガイド70R側)の端面61dLの側が挿入される。また、ライトガイド70Lは、スロット部76L~78LにLED基板60Lが挿入された状態で、LED基板60Lの複数のLED62から出射された光が入射する第2入射部としての入射部74Lを有している。また、ライトガイド70Lは、x方向とは交差する方向において、ライトガイド70Rの出射部75Rと対向するように配置され、入射部74Lから入射したLED基板60LのLED62からの光を出射する第2出射部としての出射部75Lを有している。
【0042】
[ベース部の詳細]
次に、図4及び図6を参照して、ライトガイドユニット56R及びライトガイドユニット56Lのベース部80が取り付けられるベース部80の詳細について説明する。y方向における製品の大型化を防ぐため、上述したベース部80の第1補強部86及び第2補強部87は、組み立てられた状態で、それぞれライトガイドユニット56R及びライトガイドユニット56Lと、互いにy方向に隣接するように配置されている。
【0043】
例えば、第1補強部86は、LED基板60Rの短手方向(y方向)における一方側の端面61cRに近接して対向するように配置されている(図10(b)参照)。このため、第1補強部86及び第2補強部87と、ライトガイドユニット56R,56Lと、の間には、ベース部80に対する取付けの際にライトガイドユニット56R,56Lのy方向における両側を把持するための十分なスペースが形成されていない。
【0044】
例えば、ライトガイドユニット56R,56Lを第1補強部86及び第2補強部87の上端付近で把持した状態から落下させるようにベース部80に取付けると、着地の衝撃でライトガイド70R,70LとLED基板60R,60Rとがずれるおそれがある。また、例えば、ベース部80に取り付ける際、ライトガイドユニット56R,56Lの長手方向(x方向)の両端を把持しようとすると把持が不安定となり、ライトガイドユニット56R,56Lが脱落するおそれがある。
【0045】
そこで、本実施の形態の照明ユニット55は、ベース部80への取付けの際、ライトガイドユニット56R,56Lの所定部位を短手方向(y方向)に把持可能となるように、第1補強部86及び第2補強部87に切欠き形状が設けられている。以下、第1補強部86及び第2補強部87の具体的な形状を説明する。
【0046】
図6に示すように、第1補強部86は、基部80aに対してx方向に沿ってz方向の上方に向けて立設された複数の壁部を有しており、これら複数の壁部は、LED基板60Rの端面61cRに対向して配置されている。また、これら複数の壁部は、x方向において隣接する壁部間にx方向において間隙を存するように配設されている。具体的には、第1補強部86は、x方向における図1の手前側から奥側に向かって(図6の左下から右上に向かって)順に、第1壁部としての壁部86e,第2壁部としての壁部86f,壁部86g,壁部86h,壁部86iを有している。例えば、x方向における間隙の距離は、壁部86eや壁部86fのx方向における長さよりも短い。
【0047】
これら壁部86e~壁部86iは、x方向から視て重なるように、x方向に沿って形成されている。例えば、壁部86e~壁部86iは、それぞれ、収容部80cの内側に向けて同一面上となるようにx方向に沿って形成された壁面86e1、壁面86f1、壁面86g1、壁面86h1、壁面86i1を有している。また、x方向に隣接する壁部86eと壁部86fとの間、壁部86fと壁部86gとの間、壁部86gと壁部86hとの間、壁部86hと壁部86iとの間には、それぞれx方向において間隙86a、間隙86b、間隙86c、間隙86dが形成されている。言い換えると、第1補強部86には、x方向に沿って配置された複数の切欠き86a、切欠き86b、切欠き86c、切欠き86dが形成されている。
【0048】
また、同様に、第2補強部87は、基部80aに対してx方向に沿ってz方向の上方に向けて立設された複数の壁部を有しており、これら複数の壁部は、LED基板60Lの端面61dLとは反対側の端面61cLに対向して配置されている。また、第2補強部87の複数の壁部は、x方向において隣接する壁部間に間隙を存するように配設されている。具体的には、第2補強部87は、x方向における図1の手前側から奥側に向かって順に、第3壁部としての壁部87e,第4壁部としての壁部87f,壁部87g,壁部87h,壁部87iを有している。例えば、x方向における間隙の距離は、壁部87eや壁部87fのx方向における長さよりも短い。
【0049】
これら壁部87e~壁部87iは、x方向から視て重なるように、x方向に沿って形成されている。例えば、壁部87e~壁部87iは、それぞれ、収容部80cの内側に向けて同一面上となるようにx方向に沿って形成された壁面87e1、壁面87f1、壁面87g1、壁面87h1、壁面87i1を有している。また、x方向に隣接する壁部87eと壁部87fとの間、壁部87fと壁部87gとの間、壁部86gと壁部86hとの間、壁部86hと壁部86iとの間には、それぞれx方向において間隙87a、間隙87b、間隙87c、間隙87dが形成されている。言い換えると、第2補強部87には、x方向に沿って配置された複数の切欠き87a、切欠き87b、切欠き87c、切欠き87dが形成されている。
【0050】
壁部87eと壁部87fとの間、壁部87fと壁部87gとの間、壁部87gと壁部87hとの間、壁部87hと壁部87iとの間は、それぞれ接続壁部87j、接続壁部87k、接続壁部87m、接続壁部87nによって接続されている。接続壁部87j~接続壁部87nは、基部80aに対してz方向の上方に向けて立設されており、壁部87e~壁部87iに対して収容部80cの外側に配置されている。これにより、ベース部80には、第2補強部87の間隙87a~間隙87dと連続し、y方向において第1補強部86とは反対側へと凹んだ複数の凹部88a,88b,88c,88dが形成されている。
【0051】
このようにベース部80は、間隙86a~間隙86d及び間隙87a~間隙87dにより、各間隙に対応する位置をy方向に把持しながらライトガイドユニット56R,56Lを取り付ける際、把持する作業者の手や把持具等との干渉を回避可能となっている。なお、ベース部は、間隙を存するように配設された2つの壁部の間に、基部の上面に対する段差があってもよいし、なくてもよい。即ち、2つの壁部が間に間隙を存するように配設されている、とは、第1補強部及び第2補強部の基部からz方向の上方に向けて立設された部分のうち、z方向における一部に切欠きが形成されている場合も含む。また、ベース部は、2つの壁部の間の間隙において、基部にz方向の切欠きが形成されていてもよい。即ち、ライトガイドユニット56R,56Lを取り付ける際、ライトガイドユニット56R,56Lをy方向に把持する作業者の手や把持具等との干渉を回避するためのベース部の形状が、本願の間隙である。
【0052】
また、ライトガイドユニット56Rがベース部80に取り付けられた状態で、LED基板60Rの一方側の端面61cRは、壁部86e~壁部86iの壁面86e1~壁面86i1、及び間隙86a~間隙86dに対向する。このため、x方向から視て、LED基板60Rの一方側の端面61cRの一部は、間隙86a~86dからy方向の外側に向けて露出している。同様に、ライトガイドユニット56Lがベース部80に取り付けられた状態で、LED基板60Lの一方側(図3の左方側)の端面は、壁部87e~壁部87iの壁面87e1~壁面87i1及び間隙87a~間隙87dに対向する。このため、x方向から視て、LED基板60Lの一方側の端面の一部は、間隙87a~87dからy方向の外側に向けて露出している。
【0053】
[ライトガイドユニットのベース部への取付け]
次に、原稿搬送読取装置103の製造方法の一部である、ライトガイドユニット56R及びライトガイドユニット56Lのベース部80への取付け方法について説明する(図4参照)。なお、ライトガイドユニット56Lは、ライトガイドユニット56Rと同様の方法でベース部80へ取り付けられる。このため、ライトガイドユニット56Lの取付けについては、その説明の一部を省略する。
【0054】
ライトガイドユニット56R及びライトガイドユニット56Lのベース部80への取付けの際、図9(a)及び(b)に示すように、組立工具90を用いる。まず、組立工具90に対して、ベース部80が固定される。組立工具90は、ベース部80を支持する支持台91と、支持台91上に設けられる基準ピン92a,92bと、調整ピン93aR,93bR,93cR,93aL,93bL,93cLと、を有している。組立工具90にベース部80を固定する際には、ベース部80の位置決め孔85a,85bに対して、基準ピン92a,92bがそれぞれ嵌合することで、支持台91に対してベース部80をx方向及びy方向に位置決めする。そして、ビス締め等の固定解除が可能な手段を用いてベース部80を支持台91に固定する。また、調整ピン93aR~93cR及び93aL~93cLは、ベース部80の孔部83aR~83cR及び83aL~83cLに下方から挿通され、孔部83aR~83cR及び83aL~83cLの上方に突出している。
【0055】
次に、図10(a)に示すように、組立工具90に固定されたベース部80に対して、ライトガイドユニット56Rを取り付ける。ライトガイドユニット56Rの取付けにおいては、例えば、図11(a)及び(b)に示すように、ライトガイドユニット56Rを把持する把持具としての保持具100を用いることが可能となっている。この保持具100は、一方の保持爪1001a,1001b,1001c,1001dと他方の保持爪1002a,1002b,1002c,1002dとでライトガイドユニット56Rをy方向に挟持する構成になっている。具体的には保持具100は、保持爪1001a~1001dと保持爪1002a~1002dとでLED基板60Rの外側(一方側)の端面61cRと、ライトガイド70Rの内側の端部70bと、を挟むことでライトガイドユニット56Rを挟持する。
【0056】
このようにライトガイドユニット56Rを挟持することで、ライトガイド70Rの入射部74RがLED62に当接した状態となる。なお、入射部74R及びLED62の配置方向は、共にx方向に沿っているものの、全てのLED62が入射部74Rに厳密に当接することはなく、一部のLED62、例えば、複数のLED62のうち2つのLED62が入射部74Rに当接した状態となる。
【0057】
また、この保持具100は、間隙86a~86dの位置に合わせてx方向に異なる4か所でライトガイドユニット56Rをy方向に把持することが可能な構成となっている。ライトガイドユニット56Rをベース部80に位置決めする際、保持具100の一方の保持爪1001a~1001dは、ベース部80の基部80aの開口部84に挿入される。
【0058】
また、ライトガイドユニット56Rをベース部80に位置決めする際、保持具100の他方の保持爪1002a~1002dは、ベース部80の基部80aの外縁80dに形成された間隙86a~間隙86dに挿入される。このように、保持具100は、ベース部80との干渉が回避されるため、ライトガイドユニット56Rを把持した状態のまま、x方向及びy方向の位置を微調整しながらベース部80に精度よく取り付けることができる。
【0059】
また、同様に、ライトガイドユニット56L(図4参照)をベース部80に取り付ける際も、保持具100によってライトガイドユニット56Lをy方向に把持しながら取り付けることができる。この時、保持具の一方の保持爪は、開口部84に挿入され、他方の保持爪は、間隙87a~87dに挿入されるようになっている。
【0060】
このように、本実施の形態の照明ユニット55は、長手方向における複数の部位でライトガイドユニット56L,56Rを短手方向に安定して把持することが可能な構成となっているので、組立ての際の作業性を向上させることができる。また、照明ユニット55は、保持具100等を備えた自動機を使用した場合でも、ライトガイドユニット56L,56Rを安定して把持することが可能な構成となっているので、組立ての際の作業性を向上させることができる。
【0061】
なお、本実施の形態において、照明ユニット55は、ライトガイドユニット56L,56Rを長手方向に異なる4か所で把持しながら取り付けることが可能な構成になっているが、保持具で保持する部位の数は、4か所に限定されるものではない。
【0062】
[ライトガイドユニットの位置決め]
次に、原稿搬送読取装置103の製造方法の一部である、ライトガイドユニット56L,56Rの位置決め方法について説明する。なお、ライトガイドユニット56Lは、ライトガイドユニット56Rと同様の方法でベース部80に対して位置決めされる。このため、ライトガイドユニット56Lの位置決めについては、その説明の一部を省略する。ライトガイドユニット56Rをベース部80に位置決めをする際、まず、上述したようにライトガイドユニット56Rを把持した状態でライトガイド70Rの当接面71aR,71bRをベース部80の支持部81aR,81bRに対してそれぞれ当接させる。ここで、図10(b)に示すように、支持部81aRは、LED基板60Rの長手方向であるx方向に直交するyz断面において、ライトガイド70の第1当接面としての当接面71aRと接点P1,P2で接するV字状の斜面89aを有している。
【0063】
第3当接面としてのV字状の斜面89aは、第1接点としての接点P1における当接面71aRの接線平面89a1と、第2接点としての接点P2における当接面71aRの接線平面89a2と、によって形成されている。そして、接点P1における斜面89aの法線M1と接点P2における斜面89aの法線M2は、第1交点としての交点C1において交差している。
【0064】
同様にして、支持部81bRは、LED基板60Rの長手方向であるx方向に直交するyz断面において、ライトガイド70Rの第2当接面としての当接面71bRと接点P3,P4で接するV字状の斜面89bを有している。第4当接面としてのV字状の斜面89bは、第3接点としての接点P3における当接面71bRの接線平面89b1と、第4接点としての接点P4における当接面71aRの接線平面89b2と、によって形成されている。そして、接点P3における斜面89bの法線M3と接点P4における斜面89bの法線M4は、第2交点としての交点C2において交差している。
【0065】
そして、図10(a)及び(b)に示すように、交点C1及び交点C2を通る軸線Cは、LED基板60Rの長手方向であるx方向に延びている。ライトガイド70Rの当接面71aR,71bRは、yz断面において、軸線Cを中心とする円弧状、すなわち曲面状に形成されている。このようなベース部80の支持部81aR,81bR及びライトガイド70Rの当接面71aR,71bRの形状により、ライトガイドユニット56Rは、x方向に延びる軸線Cを中心にベース部80に対して回動可能に支持される。これにより、ライトガイドユニット56Rのベース部80に対するy方向及びz方向における変位と、y方向軸周り及びz方向軸周りの回動が規制される。
【0066】
ライトガイド70Rの位置決めピン部76bRがベース部80の長孔部82Rに挿入されると、位置決めピン部76bRは、x方向における移動が規制される。これにより、ライトガイドユニット56Rは、ベース部80に対するx方向における変位が規制される。ここで、位置決めピン部76bRは、y方向に長い長孔部82Rに対してy方向において遊嵌して移動規制されていないため、ライトガイドユニット56Rは軸線Cを回動軸として回動可能となる。
【0067】
この状態では、ライトガイド70Rのスロット部76R~78Rの被押圧部としての下面76aR,77aR,78aRが、ベース部80の孔部83aR,83bR,83cRから突出した調整ピン93aR,93bR,93cRに当接する。この時点で、ライトガイド70Rをベース部80に載置する載置工程が完了し、ライトガイドユニット56Rのベース部80に対するx方向軸周りの回動が規制される。
【0068】
このため、ライトガイドユニット56Rがベース部80に対して位置決め及び姿勢決めされる。また、スロット部76R~78R及び調整ピン93aR,93bR,93cRは、ライトガイド70Rのx方向における中央部及び両端部にそれぞれ設けられているため、ライトガイド70Rが部品成形時より元々有している反りを矯正することが可能である。なお、この状態で、LED基板60Rは、表面61bがz方向と交差するように配置される。
【0069】
[ライトガイドユニットの位置調整]
次に、原稿搬送読取装置103の製造方法の一部である、ライトガイドユニット56L,56Rの位置調整の方法について説明する。上述したように、ライトガイドユニット56L,56Rを、組立工具90に固定されたベース部80に対して取り付けた時点で、ライトガイドユニット56L,56Rから出射される光の照明位置Fが決まる(図3参照)。そして、本実施の形態では、図12(a)及び(b)に示すように、調整ピン93aR~93cR,93aL~93cLのz方向における突出量を変えることでライトガイドユニット56L,56Rの姿勢を変えて照明位置Fをz方向に変位させることができる。即ち、ライトガイド70Rの下面76aR~76cRを調整ピン93aR~93cRによって押圧することで、軸線Cを中心とするライトガイド70Rのベース部80に対する回動角を調整することができる。また、同様に、ライトガイド70Lのベース部80に対する回動角も調整ピン93aL~93cLによって調整することができる。
【0070】
例えば、図12(a)に示すライトガイドユニット56L,56Rの姿勢に対して、調整ピン93aR~93cR及び調整ピン93aL~93cLを更に突出させる。これにより、ライトガイドユニット56L,56Rを軸線Cを中心に回動させ、図12(b)に示すように、照明位置F’にライトガイド70L,70Rから出射される光の照明位置を変更することができる。即ち、調整ピン93aR~93cR及び調整ピン93aL~93cLの突出量を調整することで、所望の照明位置の設定が可能となる。この調整ピン93aR~93cR及び調整ピン93aL~93cLの突出量の調整により、ライトガイド70Rをベース部80に対する回動角を調整する調整工程が行われる。
【0071】
なお、調整ピン93aR~93cR及び調整ピン93aL~93cLの突出量の調整方式については、無段階調整が可能な構成を用いてもよいし様々な突出量になるように設定された種々の調整ピンを支持台91に対し交換可能に取付ける構成を用いてもよい。
【0072】
なお、支持台91に位置決めされた状態のベース部80対する各調整ピンの位置は、組立工具90の加工誤差や支持台91とベース部80とのガタ等により、x方向及びy方向にばらつくおそれがある。このため、本実施の形態では、ライトガイドユニット56L,56Rが所望の位置、姿勢に設定されている時、スロット部76R~78Rの下面76aR~78aRのそれぞれが、xy平面(原稿面)に対して略平行面となるように形成されている。これにより、支持台91に位置決めされた状態のベース部80に対する各調整ピンの位置がx方向及びy方向にばらついた場合でも、ライトガイドユニット56L,56Rの姿勢への影響を抑制することができる。
【0073】
[ライトガイドユニットの接着]
最後に、ライトガイドユニット56L,56Rのベース部80に対する位置決め、姿勢決めがなされ、かつライトガイド70L,70Rの入射部74RがLED62に当接した状態で、ライトガイドユニット56L,56Rをベース部80に対して接着する。これにより、図13に示すように、ライトガイドユニット56L,56Rの長手方向の両端部と、LED基板60L,60Rとベース部80との間隙と、にそれぞれを接着する接着部UVが形成される。
【0074】
LED基板60L,60Rとベース部80との間隙の接着部は、x方向において複数個所に設けられるのが望ましい。本実施の形態において、接着部UVは、LED基板60Rの一方側の端面61cRと壁部86e~壁部86iのそれぞれとの間と、LED基板60Lの一方側(図12(a)の左方側)の端面と壁部87e~壁部87iのそれぞれとの間と、に形成されている。
【0075】
なお、LED基板60L,60Rは、間隙86a~間隙86d及び間隙87a~間隙87dが形成されている部分においては、接着されていない。また、LED基板60Rの一方側の端面61cRは、壁部86e~壁部86iのうち少なくとも一つと接着されていればよく、LED基板60Lの一方側の端面は、壁部87e~壁部87iのうち少なくとも一つと接着されていればよい。
【0076】
これにより、回動角が調整されたライトガイド70Rをベース部80に対して固定する固定工程が完了する。なお、本実施の形態において、接着部UVは、接着剤としての紫外線硬化樹脂を紫外線によって硬化させるにより形成されているが、これに限らず、紫外線硬化樹脂を使わない接着剤による接着や、圧着、熱接着、ビス留め等の他の固定方法を適用してもよい。
【0077】
接着後、ライトガイドユニット56L,56Rと一体になったベース部80は、組立工具90から取り外され、照明ユニット55として、ボックスフレーム51の上部に位置決め孔85a,85bで位置決めされて取り付けられる(図3図6参照)。
【0078】
[照明ユニットの取付け]
照明ユニット55をボックスフレーム51に取り付ける前に、ボックスフレーム51には、ミラー52a~52e、レンズユニット53、CCD54等、他の構成部品が先に取り付けられる。図14(a)に示すように、照明ユニット55の取付け前の状態で、ボックスフレーム51の側には、照明ユニット55と電気的に接続するためのコネクタ部69が設けられている。特に自動機により照明ユニット55をボックスフレーム51に取り付ける際、コネクタ部69の位置が安定していないと、照明ユニット55とボックスフレーム51との間にコネクタ部69を挟み込む等によりコネクタ部69が位置決めの邪魔になることがある。
【0079】
図14(a)に示すように、本実施の形態において、ボックスフレーム51には、コネクタ部69を待機させておくための待機スペース200が設けられている。これにより、照明ユニット55の取付け前にコネクタ部69を待機スペース200に収納してコネクタ部69の位置を安定させ、照明ユニット55をボックスフレーム51に取り付ける際にコネクタ部69を挟み込むことを抑制している。
【0080】
図14(b)に示すように、照明ユニット55がボックスフレーム51に組み込まれ、LED基板60Rのコネクタ部63にコネクタ部69が接続されると、スキャナユニット50の組立てが完了する。
【0081】
[スキャナユニットの調整]
スキャナユニット50は、組立ての完了後に光学的な調整が行われる。スキャナユニット50の光学調整を行う不図示の調整工具は、スキャナユニット50をy方向に案内する不図示のガイドレールに相当する基準レールと、基準画像と、を備えている。この基準レールに対してスキャナユニット50の図15(a)に示す軸受け部241が嵌合することによって、基準レールは、光学調整を行う際のスキャナユニット50のx方向の位置の基準となる。
【0082】
また、調整工具は、基準画像の上に基準レールが配置されており、光学調整を行うスキャナユニット50は、製品に取り付けられる向きとは上下が反対となる向きで、基準画像と基準レールとの間に配置される。このように配置されることにより、製造工程において複数のスキャナユニット50に対して順次光学調整を行う際、スキャナユニット50の交換作業性を向上させている。
【0083】
また、図15(a)及び(b)に示すうように、本実施の形態において、スキャナユニット50は、x方向における軸受け部241の一方側と他方側とに、光学調整用の保持部242,243を備えている。光学調整が行われる際、スキャナユニット50は、2か所の保持部242,243に不図示の保持工具が差し込まれた状態で、保持工具によって基準レールに向けて上方に押し付けられて、z方向の位置が位置決めされる。保持部242,243は、x方向における軸受け部241の一方側と他方側とに配置されているので、基準レールに沿ってスキャナユニット50を移動させる際に安定して移動させることが可能となっている。
【0084】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ベース部80に取り付ける際にライトガイドユニット56L,56Rの所定部位を短手方向(y方向)に安定して把持することが可能となり、組立ての際の作業性を向上させることが可能となる。また、これにより、ライトガイド70RやLED基板60Rの位置を精度よく取り付けることが可能となり、y方向における照度分布のムラを抑制して、原稿の画像情報の読み取り精度を向上させることが可能となる。
【0085】
また、照明ユニット55を組み立てる際に、調整ピンを備えた組立工具90を用いることで、ライトガイド70R及びLED基板60Rを含むライトガイドユニット56Rの姿勢を変えて、所望の照明位置Fの設定が可能となる。これにより、ライトガイドユニットの位置、姿勢を調整するような部品(例えばシート部材)が不要となり、必要最低限の部品数で、ライトガイドユニットの位置、姿勢決め及び支持を行うことが可能となる。
【0086】
また、これにより、部品コスト、組立工数及び組立工賃を低減することができる。また、部品数が少ないため、部品公差の積み上げによるライトガイドユニットの位置、姿勢への影響を小さくすることが可能である。更に、一般に高い精度を得られやすい調整ピンを用いて照明位置Fの設定を行う構成であるため、照明位置Fの位置ズレによる照明不良も低減可能である。
【0087】
また、本実施の形態では、調整ピンを備えた組立工具90を用いて照明位置Fの設定を行う。このため、スキャナユニット50に対する第1プラテンガラス31及び第2プラテンガラス31aの位置(照明位置Fの設定)が異なる種々の構成又は機種に対して、照明ユニット55を構成する部品を共通化することが可能である。
【0088】
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、V字の断面形状を有するベース部80の支持部81aR,81bRがライトガイド70Rの円弧形状の当接面71aR,71bRを支持しているが、これに限定されない。ベース部は、x方向に延びる軸を回動軸としてライトガイドユニットを回動可能に支持可能であれば良く、他の多様な構成が考えられる。
【0089】
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、ライトガイドユニット56L,56Rを支持するベース部の形状が異なり、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略又は図に同一符号を付して説明を省略する。
【0090】
図16に示すように、本実施の形態のベース部180は、ライトガイドユニット56Rの長手方向(x方向)の異なる位置に配置され、当接面71aR,71bRと当接する略同一半径の円弧形状を有する支持部181a,181bを有している。当接面71aR,71bRが支持部181a,181bと当接することにより、ライトガイドユニット56Rのベース部180に対するy方向及びz方向における変位と、y方向軸周り及びz方向軸周りの回動が規制される。
【0091】
<第3の実施の形態>
次いで、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、ライトガイドユニットとベース部とが当接する部分の形状が異なり、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略又は図に同一符号を付して説明を省略する。
【0092】
図17に示すように、本実施の形態のライトガイド270は、第1の実施の形態の当接面71aR,71bRに相当する軸部271a,271bを有している。軸部271a,271bは、ライトガイド270の長手方向(x方向)の両端から突出するように形成されている。
【0093】
また、本実施の形態のベース部280は、第1の実施の形態の支持部81aR,81bRに相当するU字状の溝部281a,281bを有している。軸部271a,271bと溝部281a,281bとが当接することにより、ライトガイドユニット256Rのベース部280に対するy方向及びz方向における変位と、y方向軸周り及びz方向軸周りの回動が規制される。
【0094】
<変形例>
なお、既述の何れの形態においても、ライトガイドユニットを2つ設けていたが、ライトガイドユニットは1つであってもよいし、3つ以上設けてもよい。また、ライトガイドに形成されるスロット部は断面略コ字状に形成されていたが、これに限定されない。更に、スロット部並びに調整ピンがそれぞれ3個ずつ設けられているが、1~2個又は4個以上設けてもよい。その場合、切欠き部に対して主走査方向に嵌合するスロット部を、主走査方向における中央部近傍に少なくとも1箇所設ける構成が望ましい。
【0095】
また、既述の何れの形態においても、原稿搬送読取装置103は、ADF1を有するものに限定されず、原稿を上方から第1プラテンガラスに押し付ける圧板のみを有するものでもよい。
【0096】
また、既述のいずれの形態においても、電子写真方式のプリンタ101を用いて説明したが、これに限定されない。例えば、画像形成装置は、ノズルからインク液を吐出させることでシートに画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置であってもよい。また、既述のいずれの実施の形態においても、スキャナユニット50は、照明ユニット55と、CCD54とを備えているが、これに限定されない。例えば、副走査方向へ移動するユニットが照明ユニットのみであり、固定されたCMOSセンサ等の光電変換素子に、原稿から反射した光をミラーで導く構成であってもよい。
【0097】
また、本実施の形態において、原稿搬送読取装置103を備えた画像形成装置としてのプリンタ1について説明をしたが、これに限定されない。画像形成装置は、外部PCから入力された画像情報や原稿から読み取った画像情報に基づいて、記録媒体として用いられるシートに画像を形成する装置であればよく、例えば、複写機、ファクシミリ、複合機等であってもよい。
【符号の説明】
【0098】
30…画像読取装置/31…第1プラテンガラス(原稿台)/31a…第2プラテンガラス(原稿台)/50…スキャナユニット(読取ユニット)/54…CCD(画像読取部)/60R…LED基板(基板)/60L…LED基板(基板)/61b…表面/61cR…端面/61cL…端面/61dR…端面/61dL…端面/62…LED(光源)/70R…ライトガイド(導光部材)/70L…ライトガイド(導光部材)/74R…入射部/74L…入射部/75R…出射部/75L…出射部/76R…スロット部(挿入部)/76L…スロット部(挿入部)/77R…スロット部(挿入部)/77L…スロット部(挿入部)/78R…スロット部(挿入部)/78L…スロット部(挿入部)/80…ベース部(支持部材)/80a…基部(底部)/80b…取付部/86a…間隙/86e…第1壁部/86f…第2壁部/87a…間隙/87e…第3壁部/87f…第4壁部/87j…接続壁部/88a…凹部/101…プリンタ(画像形成装置)/119…画像形成部/L1,L2…光/P…シート/S…原稿/UV…接着部/x…方向(長手方向)
図1
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