(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理装置における表示制御プログラムおよび表示制御方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240115BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20240115BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20240115BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20240115BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20240115BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G06F3/0488
G06F3/0482
B41J29/42 F
G03G21/00 386
(21)【出願番号】P 2020005357
(22)【出願日】2020-01-16
【審査請求日】2022-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168217
【氏名又は名称】大村 和史
(72)【発明者】
【氏名】佐枝 政夫
(72)【発明者】
【氏名】中井 康博
(72)【発明者】
【氏名】片本 浩司
(72)【発明者】
【氏名】村上 光一
(72)【発明者】
【氏名】早野 康友
【審査官】橘 高志
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-177790(JP,A)
【文献】特開2018-134845(JP,A)
【文献】特開2015-026137(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 3/0488
G06F 3/0482
B41J 29/42
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能な情報処理装置であって、
前記所定の情報処理に係る複数の処理条件を設定するための複数の操作画面を切り替えて前記表示手段に表示させる表示制御手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記複数の操作画面の1つである少なくとも第1キーおよび第2キーが配された第1画面を前記表示手段に表示させ、前記操作受付手段により当該第1キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第2画面を当該表示手段に表示させ、当該操作受付手段により当該第2キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第3キーを含む複数の操作キーが配された第3画面を当該表示手段に表示させ、加えて、当該操作受付手段により当該第3キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該第2画面を当該表示手段に表示させ
、
前記第1キーの表示態様と前記第3キーの表示態様とは、同一でありまたは類似する、情報処理装置。
【請求項2】
表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能な情報処理装置であって、
前記所定の情報処理に係る複数の処理条件を設定するための複数の操作画面を切り替えて前記表示手段に表示させる表示制御手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記複数の操作画面の1つである少なくとも第1キーおよび第2キーが配された第1画面を前記表示手段に表示させ、前記操作受付手段により当該第1キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第2画面を当該表示手段に表示させ、当該操作受付手段により当該第2キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第3キーを含む複数の操作キーが配された第3画面を当該表示手段に表示させ、加えて、当該操作受付手段により当該第3キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該第2画面を当該表示手段に表示させ
、
前記第1キーの前記第1画面における位置と、前記第3キーの前記第3画面における位置とは、互いに対応する、情報処理装置。
【請求項3】
表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能な情報処理装置であって、
前記所定の情報処理に係る複数の処理条件を設定するための複数の操作画面を切り替えて前記表示手段に表示させる表示制御手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記複数の操作画面の1つである少なくとも第1キーおよび第2キーが配された第1画面を前記表示手段に表示させ、前記操作受付手段により当該第1キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第2画面を当該表示手段に表示させ、当該操作受付手段により当該第2キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第3キーを含む複数の操作キーが配された第3画面を当該表示手段に表示させ、加えて、当該操作受付手段により当該第3キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該第2画面を当該表示手段に表示させ
、
前記第3キーは、前記複数の操作キーのうちの当該第3キー以外の一部または全部と共に一群を成すように当該一部または全部が配された領域と同じ領域に配される、情報処理装置。
【請求項4】
表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能な情報処理装置であって、
前記所定の情報処理に係る複数の処理条件を設定するための複数の操作画面を切り替えて前記表示手段に表示させる表示制御手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記複数の操作画面の1つである少なくとも第1キーおよび第2キーが配された第1画面を前記表示手段に表示させ、前記操作受付手段により当該第1キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第2画面を当該表示手段に表示させ、当該操作受付手段により当該第2キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第3キーを含む複数の操作キーが配された第3画面を当該表示手段に表示させ、加えて、当該操作受付手段により当該第3キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該第2画面を当該表示手段に表示させ
、
前記第1キーおよび前記第3キーのそれぞれは、前記複数の処理条件の一部である特定条件の設定を指示するためのキーであり、
前記所定の情報処理は、原稿の画像をシート状の画像記録媒体にコピーするコピー処理であり、
前記特定条件は、前記原稿の画像を前記画像記録媒体の片面にのみコピーするという片面コピー条件を含む、情報処理装置。
【請求項5】
前記第1キーおよび前記第3キーのそれぞれは、前記複数の処理条件の一部である特定条件の設定を指示するためのキーである、請求項1
から3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定の情報処理は、原稿の画像をシート状の画像記録媒体にコピーするコピー処理であり、
前記特定条件は、前記原稿の画像を前記画像記録媒体の片面にのみコピーするという片面コピー条件を含む、請求項
5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2画面には、第4キーが配され、
前記表示制御手段は、前記操作受付手段により前記第4キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、前記第3画面を前記表示手段に表示させる、請求項1
から6のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第3キーは、前記複数の操作キーのうちの当該第3キー以外の一部または全部によって成される一群が配された領域とは別の領域に配される、請求項1
、2または4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能な情報処理装置における表示制御方法であって、
前記所定の情報処理に係る複数の処理条件を設定するための複数の操作画面を切り替えて前記表示手段に表示させる表示制御ステップを含み、
前記表示制御ステップにおいては、前記複数の操作画面の1つである少なくとも第1キーおよび第2キーが配された第1画面を前記表示手段に表示させ、前記操作受付手段により当該第1キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第2画面を当該表示手段に表示させ、当該操作受付手段により当該第2キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第3キーを含む複数の操作キーが配された第3画面を当該表示手段に表示させ、加えて、当該操作受付手段により当該第3キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該第2画面を当該表示手段に表示させ
、
前記第1キーの表示態様と前記第3キーの表示態様とは、同一でありまたは類似する、表示制御方法。
【請求項10】
表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能な情報処理装置における表示制御方法であって、
前記所定の情報処理に係る複数の処理条件を設定するための複数の操作画面を切り替えて前記表示手段に表示させる表示制御ステップを含み、
前記表示制御ステップにおいては、前記複数の操作画面の1つである少なくとも第1キーおよび第2キーが配された第1画面を前記表示手段に表示させ、前記操作受付手段により当該第1キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第2画面を当該表示手段に表示させ、当該操作受付手段により当該第2キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第3キーを含む複数の操作キーが配された第3画面を当該表示手段に表示させ、加えて、当該操作受付手段により当該第3キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該第2画面を当該表示手段に表示させ
、
前記第1キーの前記第1画面における位置と、前記第3キーの前記第3画面における位置とは、互いに対応する、表示制御方法。
【請求項11】
表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能な情報処理装置における表示制御方法であって、
前記所定の情報処理に係る複数の処理条件を設定するための複数の操作画面を切り替えて前記表示手段に表示させる表示制御ステップを含み、
前記表示制御ステップにおいては、前記複数の操作画面の1つである少なくとも第1キーおよび第2キーが配された第1画面を前記表示手段に表示させ、前記操作受付手段により当該第1キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第2画面を当該表示手段に表示させ、当該操作受付手段により当該第2キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第3キーを含む複数の操作キーが配された第3画面を当該表示手段に表示させ、加えて、当該操作受付手段により当該第3キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該第2画面を当該表示手段に表示させ
、
前記第3キーは、前記複数の操作キーのうちの当該第3キー以外の一部または全部と共に一群を成すように当該一部または全部が配された領域と同じ領域に配される、表示制御方法。
【請求項12】
表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能な情報処理装置における表示制御方法であって、
前記所定の情報処理に係る複数の処理条件を設定するための複数の操作画面を切り替えて前記表示手段に表示させる表示制御ステップを含み、
前記表示制御ステップにおいては、前記複数の操作画面の1つである少なくとも第1キーおよび第2キーが配された第1画面を前記表示手段に表示させ、前記操作受付手段により当該第1キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第2画面を当該表示手段に表示させ、当該操作受付手段により当該第2キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該複数の操作画面の1つである第3キーを含む複数の操作キーが配された第3画面を当該表示手段に表示させ、加えて、当該操作受付手段により当該第3キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、当該第2画面を当該表示手段に表示させ
、
前記第1キーおよび前記第3キーのそれぞれは、前記複数の処理条件の一部である特定条件の設定を指示するためのキーであり、
前記所定の情報処理は、原稿の画像をシート状の画像記録媒体にコピーするコピー処理であり、
前記特定条件は、前記原稿の画像を前記画像記録媒体の片面にのみコピーするという片面コピー条件を含む、表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理装置における表示制御プログラムおよび表示制御方法に関し、特に、表示手段および操作受付手段を備え、所定の処理を実行可能な情報処理装置、情報処理装置における表示制御プログラムおよび表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された技術によれば、情報処理装置としての画像処理装置において、その表示手段としてのLCD(Liquid Crystal Display)に、通常コピー選択ボタンおよび簡易コピー選択ボタンを含む複数の操作キーが配されたメニュー画面が表示される。このメニュー画面において、たとえば通常コピー選択ボタンが操作(押下)されると、厳密には操作受付手段としてのタッチパネルにより当該通常コピー選択ボタンへのユーザ操作が受け付けられると、メニュー画面に代えて、通常コピー用の操作画面である通常表示画面が表示される。この通常表示画面においては、所定の情報処理としてのコピー処理に係る処理条件の設定が、詳しくは用紙選択などの基本的な処理条件のみならず、わく消しなどの詳細な処理条件を含む種々の処理条件の設定が、可能である。一方、メニュー画面において、簡易コピー選択ボタンが操作されると、当該メニュー画面に代えて、簡易コピー用の操作画面である簡易表示画面が表示される。この簡易表示画面においては、コピー処理に係る処理条件のうちの基本的な処理条件のみの設定が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述の特許文献1に開示された技術では、たとえばメニュー画面において、ユーザが簡易コピー選択ボタンを操作しようとしつつも、誤って通常コピー操作ボタンを操作してしまうことがあり得る。このような操作ミスにより通常表示画面が表示された状態で、当該通常表示画面に代えて、簡易表示画面を表示させたい場合、特許文献1には明示されていないが、ユーザは、所定の操作により改めてメニュー画面を表示させた上で、簡易コピー選択ボタンを操作することになる、と推察される。このようにして操作ミスを是正するために、改めてメニュー画面を表示させるのは、非効率であり、操作性の観点から不都合である。
【0005】
そこで、本発明は、表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能な情報処理装置において、とりわけ当該所定の情報処理に係る複数の操作画面が表示手段に切り替えて表示される情報処理装置において、操作性を向上させることができる、新規な技術を提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明は、情報処理装置に係る第1の発明と、情報処理装置における表示制御方法に係る第2の発明と、を含む。
【0007】
このうちの情報処理装置に係る第1の発明は、表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能な情報処理装置を前提とする。この前提の下、本第1の発明は、表示制御手段をさらに備える。表示制御手段は、所定の情報処理に係る複数の処理条件を設定するための複数の操作画面を切り替えて表示手段に表示させる。具体的には、表示制御手段は、複数の操作画面の1つである第1画面を表示手段に表示させる。この第1画面には、少なくとも第1キーおよび第2キーが配される。この第1画面が表示された状態で、操作受付手段により第1キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、表示制御手段は、当該第1画面とは別の操作画面である第2画面を表示手段に表示させる。一方、操作受付手段により第2キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、表示制御手段は、第1画面および第2画面とは別の操作画面である第3画面を表示手段に表示させる。この第3画面には、第3キーを含む複数の操作キーが配される。この第3画面が表示された状態で、操作受付手段により第3キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、表示制御手段は、第2画面を表示手段に表示させる。
【0008】
なお、第1画面に配された第1キーは、前述の複数の処理条件の一部である特定条件の設定を指示するためのキーである。この第1キーと同様、第3画面に配された第3キーもまた、特定条件の設定を指示するためのキーである。
【0009】
さらに、第2画面には、第4キーが配されてもよい。この第4キーが配された第2画面が表示された状態において、操作受付手段により当該第4キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、表示制御手段は、第3画面を表示手段に表示させる。
【0010】
ここで、第1画面に配された第1キーの表示態様と、第3画面に配された第3キーの表示態様とは、同一であってもよく、または、類似してもよい。
【0011】
併せて、第1画面における第1キーの位置と、第3画面における第3キーの位置とは、互いに対応してもよく、換言すれば互いに重複してもよい。
【0012】
加えて、第3画面に配された第3キーは、当該第3画面に配された複数の操作キーのうちの第3キー以外の一部または全部と共に一群を成すように、当該一群を成す各操作キーが配された領域と同じ領域に配されてもよい。
【0013】
これとは異なり、第3画面に配された第3キーは、当該第3画面に配された複数の操作キーのうちの第3キー以外の一部または全部によって成される一群が配された領域とは別の領域に配されてもよく、言わば当該一群から孤立するように配されてもよい。
【0014】
ここで言う所定の情報処理は、たとえば原稿の画像をシート状の画像記録媒体にコピーするコピー処理であってもよい。この場合、特定条件は、原稿の画像を画像記録媒体の片面にのみコピーするという片面コピー条件を含んでもよい。
【0016】
本発明のうちの第2の発明に係る情報処理装置における表示制御方法は、表示制御ステップを含む。ここで、情報処理装置は、表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能である。その上で、表示制御ステップにおいては、所定の情報処理に係る複数の処理条件を設定するための複数の操作画面を切り替えて表示手段に表示させる。具体的には、表示制御ステップにおいては、複数の操作画面の1つである第1画面を表示手段に表示させる。この第1画面には、少なくとも第1キーおよび第2キーが配される。この第1画面が表示された状態で、操作受付手段により第1キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、表示制御ステップにおいては、当該第1画面とは別の操作画面である第2画面を表示手段に表示させる。一方、操作受付手段により第2キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、表示制御ステップにおいては、第1画面および第2画面とは別の操作画面である第3画面を表示手段に表示させる。この第3画面には、第3キーを含む複数の操作キーが配される。この第3画面が表示された状態で、操作受付手段により第3キーへのユーザ操作が受け付けられたとき、表示制御ステップにおいては、第2画面を表示手段に表示させる。
ここで、第1画面に配された第1キーの表示態様と、第3画面に配された第3キーの表示態様とは、同一であってもよく、または、類似してもよい。
また、第1画面における第1キーの位置と、第3画面における第3キーの位置とは、互いに対応してもよく、換言すれば互いに重複してもよい。
さらに、第3画面に配された第3キーは、当該第3画面に配された複数の操作キーのうちの第3キー以外の一部または全部と共に一群を成すように、当該一群を成す各操作キーが配された領域と同じ領域に配されてもよい。
なお、第1画面に配された第1キーは、前述の複数の処理条件の一部である特定条件の設定を指示するためのキーである。この第1キーと同様、第3画面に配された第3キーもまた、特定条件の設定を指示するためのキーである。
そして、所定の情報処理は、たとえば原稿の画像をシート状の画像記録媒体にコピーするコピー処理であってもよい。この場合、特定条件は、原稿の画像を画像記録媒体の片面にのみコピーするという片面コピー条件を含んでもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、表示手段および操作受付手段を備え、所定の情報処理を実行可能な情報処理装置において、とりわけ当該所定の情報処理に係る複数の操作画面が表示手段に切り替えて表示される情報処理装置において、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明の第1実施例に係る複合機の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、第1実施例におけるポータル画面を示す図である。
【
図3】
図3は、第1実施例におけるカラータイプ選択画面を示す図である。
【
図4】
図4は、第1実施例におけるコピーメニュー画面を示す図である。
【
図5】
図5は、第1実施例における主記憶部のRAM内の構成を概念的に示すメモリマップである。
【
図6】
図6は、第1実施例におけるポータル画面制御タスクの流れを示すフロー図である。
【
図7】
図7は、第1実施例におけるカラータイプ選択画面制御タスクの流れを示すフロー図である。
【
図8】
図8は、第1実施例におけるコピーメニュー画面制御タスクの流れを示すフロー図である。
【
図9】
図9は、本発明の第2実施例におけるカラータイプ選択画面を示す図である。
【
図10】
図10は、第2実施例におけるカラータイプ選択画面制御タスクの流れを示すフロー図である。
【
図11】
図11は、本発明の第3実施例におけるコピーメニュー画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[第1実施例]
本発明の第1実施例について、
図1に示される複合機(MultiFunction Peripheral:MFP)10を例に挙げて説明する。
【0020】
本第1実施例に係る複合機10は、たとえば不特定多数の者により使用されることを前提として、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、図書館をはじめとするパブリックスペースなどに設置される。この複合機10は、コピー機能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、ファクス機能などの複数の機能を備える。これらの機能を利用して、複合機10は、コピーサービス、プリントサービス、スキャンサービス、ファクスサービスなどの様々なサービスを提供する。
【0021】
このような複合機10は、画像読取部12と、画像形成部14と、給紙部16と、を備える。併せて、複合機10は、制御部18と、補助記憶部20と、通信部22と、外部記憶媒体通信部24と、写真用プリンタ26と、を備える。さらに、複合機10は、操作表示部28を備える。これらは、互いに共通のバス30を介して接続される。
【0022】
画像読取部12は、画像読取手段の一例である。すなわち、画像読取部12は、不図示の原稿の画像を読み取って、その読取画像に応じた2次元の読取画像データを出力する、画像読取処理を担う。このため、画像読取部12は、原稿が載置される不図示の原稿台を備える。併せて、画像読取部12は、不図示の光源、複数のミラー、結像レンズ、ラインセンサなどを含む画像読取ユニットや、当該画像読取ユニットによる画像読取位置を移動させるための不図示の駆動機構などを備える。さらに、画像読取部12は、原稿台に載置された原稿を抑えるための不図示の原稿押さえカバーを備える。
【0023】
画像形成部14は、画像形成手段の一例である。すなわち、画像形成部14は、前述の読取画像データなどの適宜の画像データに基づく画像を不図示のシート状の画像記録媒体としての用紙に形成する、つまり印刷する、画像形成処理を担う。この画像形成処理は、たとえば公知の電子写真方式により行われる。このため、画像形成部14は、不図示の感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置などを備える。この画像形成部14による画像形成処理により画像が形成された後の用紙、言わば印刷物は、不図示の排紙トレイに排出される。なお、画像形成部14は、電子写真方式に限らず、たとえばインクジェット方式によって、画像形成処理を行うものであってもよい。
【0024】
給紙部16は、給紙手段の一例である。すなわち、給紙部16は、1以上の、一般的には複数の、不図示の給紙カセットを有する。これらの給紙カセットには、適宜の規定サイズの用紙が収容される。そして、給紙部16は、いずれかの給紙カセットを給紙元として、当該給紙元から画像形成部14へ用紙を1枚ずつ供給する。なお、用紙としては、たとえばB5サイズ、A4サイズ、B4サイズおよびA3サイズの普通紙、ならびに、A4サイズの光沢紙が用意される。
【0025】
制御部18は、複合機10全体の制御を司る、制御手段の一例である。このため、制御部18は、制御実行手段としてのコンピュータ、たとえばCPU(Central Processing Unit)18a、を有する。併せて、制御部18は、CPU18aが直接的にアクセス可能な主記憶手段としての主記憶部18bを有する。主記憶部18bは、たとえば不図示のROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含む。このうちのROMには、CPU18aの動作を制御するための制御プログラム(ファームウェア)が記憶される。RAMは、CPU18aが制御プログラムに基づく処理を実行する際の作業領域およびバッファ領域を構成する。
【0026】
補助記憶部20は、補助記憶手段の一例である。すなわち、補助記憶部20には、前述の読取画像データなどの種々の画像データを含む種々のデータが適宜に記憶される。このような補助記憶部20は、たとえば不図示のハードディスクドライブを有する。併せて、補助記憶部20は、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリを有する場合がある。
【0027】
通信部22は、通信手段の一例である。すなわち、通信部22は、不図示の通信網と接続されることで、当該通信網を介しての双方向通信を担う。ここで言う通信網としては、LAN(Local Area Network)やインターネット、公衆交換電話網などがある。また、LANには、無線LAN(IEEE_802.11規格に従う無線LAN、いわゆるWi-Fi(登録商標))が含まれる。
【0028】
外部記憶媒体通信部24は、外部記憶媒体通信手段の一例である。すなわち、外部記憶媒体通信部24は、不図示の外部記憶媒体としての各種のメディアが装着可能な不図示の外部記憶媒体装着部を有し、この外部記憶媒体装着部に装着された当該メディアとの間での双方向通信を担う。ここで言うメディアとしては、SD(Secure Digital)メモリカードやUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの半導体メディア、ならびに、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などのディスクメディアがある。また、外部記憶媒体通信部24は、赤外線通信機能を備えるスマートフォンやタブレットなどの不図示の携帯機器との間で当該赤外線通信機能による双方向通信を行うための不図示の赤外線通信部を有する。すなわち、赤外線通信機能を備える携帯機器が外部記憶媒体として取り扱われることがある。
【0029】
写真用プリンタ26は、たとえば昇華型プリンタであり、画像形成部14よりも高品質な画像形成処理、いわゆる写真印刷、を行うことができる、当該画像形成部14とは別の画像形成手段の一例である。この写真用プリンタ26による印刷先となる用紙としては、たとえばL判サイズおよび2L判サイズの2種類の専用紙が用意されている。これらの専用紙は、写真用プリンタ26が備える不図示の用紙収容部に収容される。そして、この写真用プリンタ26による写真印刷後の用紙、つまり印刷物である写真は、不図示の写真排出口へ排出される。なお、写真用プリンタ26は、昇華型プリンタではなく、たとえばインクジェット方式の(とりわけ染料インクを用いる)プリンタであってもよい。
【0030】
操作表示部28は、いわゆる操作パネルであり、表示手段の一例としてのディスプレイ28aと、操作受付手段の一例としてのタッチパネル28bと、を有する。ディスプレイ28aは、概略矩形状の表示面を有し、タッチパネル28bは、当該ディスプレイ28aの表示面に重なるように設けられる。なお、ディスプレイ28aは、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)であるが、これに限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどの他方式のディスプレイであってもよい。そして、タッチパネル28bは、たとえば静電容量方式のパネルであるが、これに限らず、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの他方式のパネルであってもよい。また、操作表示部28は、ディスプレイ28a以外に、不図示の発光ダイオード(LED)などの適宜の発光手段を有する。併せて、操作表示部28は、タッチパネル28b以外に、不図示の押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチ手段を有する。
【0031】
さて、本第1実施例に係る複合機10によれば、たとえば当該複合機10の起動後に、
図2に示されるようなポータル画面(「メニュー画面」または「ホーム画面」と称されることもある。)100がディスプレイ28a(の表示面)に表示される。このポータル画面100は、複合機10が提供可能な各サービスのいずれかを選択するための、換言すれば当該複合機10の動作モードを選択するための、操作画面である。それゆえに、ポータル画面100には、複合機10が提供可能な各サービスに対応する、換言すれば当該各サービスのそれぞれを選択することを指示するための、複数の操作キー110、110、…が適当に配される。それぞれの操作キー110には、当該操作キー110に対応するサービスを表す適当なマーク(画像)112および文字列114が付される。
【0032】
ここでたとえば、「片面コピー」という文字列114aが付された操作キー110a、言わば片面コピー選択キー110aは、コピー機能を選択することを指示するためのキーである。そして、「いろいろコピー」という文字列114bが付された操作キー110b、言わばいろいろコピー選択キー110bもまた、コピー機能を選択することを指示するためのキーである。すなわち、ポータル画面100には、コピー機能を選択することを指示するためのキーとして、片面コピー選択キー110aおよびいろいろコピー選択キー110bという2つのキーが配される。具体的には、片面コピー選択キー110aは、コピー機能によるコピーの目的(形態)を片面コピー(原稿の画像を用紙の片面にのみコピーすること)に限定した上で、当該コピー機能を選択することを指示するためのキーである。一方、いろいろコピー選択キー110bは、コピーの目的を限定せずに、まずはコピー機能を選択することを指示するためのキーである。
【0033】
なお、コピー機能においては、片面コピーが目的とされることが多い。特に、複合機10が前述のコンビニエンスストアに設置される状況下では、経験上、コピー機能が選択される場合の9割以上において、片面コピーが目的とされる。このことから、片面コピー選択キー110aについては、いろいろコピー選択キー110bよりも、詳しくは当該いろいろコピー選択キー110bを含む他の操作キー110、110、…(ただし、後述するスマートフォンリンク選択キー110cを除く。)よりも、目立つ態様で表示され、たとえば大きめのサイズで表示される。併せて、片面コピー選択キー110aは、ポータル画面100における上部に配され、詳しくは当該上部のうちの左寄りの位置に配される。
【0034】
ちなみに、「スマートフォンとリンク」という文字列114cが付された操作キー110cは、スマートフォンリンク機能を選択することを指示するためのスマートフォンリンク選択キーである。ここで言うスマートフォンリンク機能によれば、複合機10と前述のスマートフォンやタブレットなどの携帯機器とをリンクさせて、当該携帯機器から複合機10へ適宜のデータを転送して、この転送されたデータに基づく画像の印刷を行うことができ、とりわけ写真印刷を行うことができる。このスマートフォンリンク機能もまた、比較的に頻繁に利用されることから、スマートフォンリンク選択キー110cは、片面コピー選択キー110aと同様に目立つ態様で表示され、詳しくは当該片面コピー選択キー110aと同じサイズで表示される。併せて、スマートフォンリンク選択キー110cは、ポータル画面100における上部に配され、詳しくは当該上部のうちの右寄りの位置に配され、つまり片面コピー選択キー110aと横並びに配される。
【0035】
このようなポータル画面100において、たとえば片面コピー選択キー110aが操作(押下)される、厳密にはタッチパネル28bにより当該片面コピー選択キー110a(が配された部分)へのユーザ操作が受け付けられる、とする。すると、コピー機能が選択され、詳しくは複合機10の動作モードとしてコピーモードが設定される。併せて、コピー機能に係る諸条件のうち、前述の片面コピーを行う、という言わば片面コピー条件が、設定される。その上で、ポータル画面100に代えて、
図3に示されるようなカラータイプ選択画面200が、ディスプレイ28aに表示される。
【0036】
このカラータイプ選択画面200は、コピー機能における操作画面の1つであり、詳しくは当該コピー機能に係る諸条件の1つとしての印刷カラーのタイプ(種類)を選択するための操作画面である。このカラータイプ選択画面200における適宜の位置、たとえば上部の左寄りの位置には、カラータイプを選択することをユーザへ促す適当な文字列210が配される。そして、文字列210の下方に、選択可能なカラータイプに対応する、つまり当該カラータイプを選択することを指示するための、複数の操作キー220、220、…が適当に配される。それぞれの操作キー220には、当該操作キー220に対応するカラータイプを表す適当な文字列222が付される。
【0037】
これらの操作キー220、220、…のうちのたとえば「フルカラー」という文字列222aが付された操作キー220aは、カラータイプとしてフルカラーを選択するためのフルカラー選択キーである。そして、「白黒」という文字列222bが付された操作キー220bは、カラータイプとして白黒を選択するための白黒選択キーである。それ以外の操作キー220c、220c、…は、カラータイプとして単色カラーを選択するための単色カラー選択キーである。なお、カラータイプについては、フルカラーおよび白黒カラーのいずれかが選択されることが多い。このことから、フルカラー選択キー220aおよび白黒選択キー220bは、単色カラー選択キー220c、220c、…よりも目立つ態様で表示され、たとえば大きめのサイズで表示される。併せて、フルカラー選択キー220aおよび白黒選択キー220bは、カラータイプ選択画面200における上部に配され、たとえば互いに横並びに配される。
【0038】
また、カラータイプ選択画面200における適宜の位置、たとえば当該カラータイプ選択画面200における右上隅の近傍の位置には、別の操作キー230が配される。この操作キー230は、コピー機能を終了させるための、つまりコピーモードによる動作を終了させるための、終了キーである。それゆえに、終了キー230には、当該終了キー230の役割を表す適当な、たとえば「終了する」という、文字列232が付される。
【0039】
このカラータイプ選択画面200において、たとえばカラータイプを選択することを指示するための各操作キー220、220、…のいずれかが操作されると、その操作キー220に対応するカラータイプが選択され、つまり設定される。その上で、カラータイプ選択画面200に代えて、コピー機能に係る次の条件を設定するための、たとえば用紙を選択するための、不図示の用紙選択画面が、ディスプレイ28aに表示される。これ以降、コピー機能に係る必要な条件を設定するための不図示の操作画面が順次表示される。そして、それぞれの操作画面による設定が完了すると、コピー(詳しくは画像読取部12による画像読取処理および画像形成部14による画像形成処理を含むコピー処理)が可能となり、当該コピーが行われる運びとなる。
【0040】
なお、カラータイプ選択画面200において、終了キー230が操作されると、それまでの設定が解除され、つまりコピーモードの設定および片面コピー条件の設定が解除される。そして、カラータイプ選択画面200に代えて、前述(
図2)のポータル画面100が、改めてディスプレイ28aに表示される。
【0041】
また、ポータル画面100において、いろいろコピー選択キー110bが操作(押下)されると、コピー機能が選択され、つまり複合機10の動作モードとしてコピーモードが設定される。そして、ポータル画面100に代えて、
図4に示されるようなコピーメニュー画面300が、ディスプレイ28aに表示される。
【0042】
このコピーメニュー画面300もまた、コピー機能における操作画面の1つであり、詳しくはコピーの目的を選択するための画面である。このコピーメニュー画面300における適宜の位置、たとえば上部の左寄りの位置には、コピーの目的を、言わばコピーのメニューを、選択することをユーザへ促す適当な文字列310が配される。併せて、文字列310の下方に、選択可能なメニューに対応する、換言すれば当該メニューを選択することを指示するための、複数の操作キー320、320、…が適当に配される。ここでは、9個の操作キー320、320、…が、左右方向(横方向)に3列、上下方向(縦方向)に3行、という並び(行列)で一群を成すように、配される。それぞれの操作キー320には、当該操作キー320に対応するメニューを表す適当なマーク(画像)322および文字列324が付される。
【0043】
これらの操作キー320、320、…のうちのたとえば「片面にコピー」という文字列324aが付された操作キー320aは、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aと同じ役割を持つキーであり、つまり片面コピー選択キーである。したがって、このコピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aが操作されると、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aが操作されるときと同様に、片面コピー条件が設定される。その上で、コピーメニュー画面300に代えて、前述(
図3)のカラータイプ選択画面200が、ディスプレイ28aに表示される。
【0044】
また、コピーメニュー画面300における適宜の位置、たとえば当該コピーメニュー画面300における右上隅の近傍の位置には、カラータイプ選択画面200における終了キー230と同様の終了キー330が配される。このコピーメニュー画面300における終了キー330にも、カラータイプ選択画面200における終了キー230に付された文字列232と同様の、つまり「終了する」という、文字列332が付される。このコピーメニュー画面300における終了キー330が操作されると、カラータイプ選択画面200における終了キー230が操作されるときと同様、それまでの設定が解除され、詳しくはコピーモードの設定が解除される。そして、コピーメニュー画面300に代えて、ポータル画面100が、改めてディスプレイ28aに表示される。
【0045】
ここで、
図5に、主記憶部18bのRAM内の構成を概念的に表すメモリマップ400を示す。
【0046】
このメモリマップ400に示されるように、RAMは、プログラム記憶領域410と、データ記憶領域450と、を有する。このうちのプログラム記憶領域410には、前述の制御プログラムが記憶される。具体的には、制御プログラムは、表示制御プログラム412と、操作検出プログラム414と、画像読取プログラム416と、画像形成プログラム418と、給紙制御プログラム420と、を含む。併せて、制御プログラムは、通信制御プログラム422と、外部記憶媒体通信制御プログラム424と、写真用プリンタ制御プログラム426と、を含む。さらに、制御プログラムは、ポータル画面制御プログラム428と、カラータイプ選択画面制御プログラム430と、コピーメニュー画面制御プログラム432と、を含む。
【0047】
表示制御プログラム412は、ディスプレイ28aに前述のポータル画面100をはじめとする各種の画面を表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム414は、タッチパネル28bに対する操作状態を検出するためのプログラムである。画像読取プログラム416は、画像読取部12を制御するためのプログラムである。画像形成プログラム418は、画像形成部14を制御するためのプログラムである。給紙制御プログラム420は、給紙部16を制御するためのプログラムである。通信制御プログラム422は、通信部22を制御するためのプログラムである。外部記憶媒体通信制御プログラム424は、外部記憶媒体通信部24を制御するためのプログラムである。写真用プリンタ制御プログラム426は、写真用プリンタ26を制御するためのプログラムである。そして、ポータル画面制御プログラム428は、CPU18aに後述するポータル画面制御タスクを実行させるためのプログラムである。カラータイプ選択画面制御プログラム430は、CPU18aに後述するカラータイプ選択画面制御タスクを実行させるためのプログラムである。コピーメニュー画面制御プログラム432は、CPU18aに後述するコピーメニュー画面制御タスクを実行させるためのプログラムである。
【0048】
一方、データ記憶領域450には、各種のデータが記憶される。この各種のデータとしては、表示画像生成データ452、操作データ454、設定データ456などがある。
【0049】
表示画像生成データ452は、前述の表示制御プログラム412に基づく表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータである。操作データ454は、タッチパネル28bに対する操作状態を表すデータであり、詳しくは当該タッチパネル28bに対するユーザのタッチ位置(座標)を表す時系列のデータである。そして、設定データ456は、前述のコピー機能をはじめとする各機能に係る諸条件の設定内容を表すデータである。すなわち、コピーモードの設定や片面コピー条件の設定などについても、それらを表すデータが設定データ456として記憶される。
【0050】
前述したように、CPU18aは、制御プログラムに従って動作するが、とりわけポータル画面制御プログラム428に従ってポータル画面制御タスクを実行する。このポータル画面制御タスクの流れを、
図6に示す。
【0051】
このポータル画面制御タスクによれば、CPU18aは、まず、ステップS1において、ポータル画面100をディスプレイ28aに表示し、詳しくは表示制御プログラム412に従って当該ポータル画面100を表示する。そして、CPU18aは、処理をステップS3へ進める。
【0052】
ステップS3において、CPU18aは、ポータル画面100に対して何らかのユーザ操作が行われるのを待ち、詳しくはタッチパネル28bにより当該ユーザ操作が受け付けられるのを待つ(S3:NO)。このステップS3において、何らかのユーザ操作が受け付けられると(S3:YES)、CPU18aは、処理をステップS5へ進める。
【0053】
ステップS5において、CPU18aは、ステップS3で受け付けられたユーザ操作が片面コピーを選択する操作であるかどうかを、つまり当該ユーザ操作がポータル画面100における片面コピー選択キー110aへの操作であるかどうかを、判定する。ここでたとえば、ステップS3で受け付けられたユーザ操作が片面コピー選択キー110aへの操作である場合(S5:YES)、CPU18aは、処理をステップS7へ進める。一方、ステップS3で受け付けられたユーザ操作が片面コピー選択キー110aへの操作でない場合は(S5:NO)、CPU18aは、処理を後述するステップS13へ進める。
【0054】
ステップS7において、CPU18aは、複合機10の動作モードとしてコピーモードを設定し、つまりそのことを表すデータを設定データ456として記憶する。これにより、コピー機能が選択される。そして、CPU18aは、処理をステップS9へ進める。
【0055】
ステップS9において、CPU18aは、コピー機能に係る諸条件の1つとして前述の片面コピー条件を設定し、詳しくはそのことを表すデータを設定データ456として記憶する。そして、CPU18aは、処理をステップS11へ進める。
【0056】
ステップS11において、CPU18aは、カラータイプ選択画面制御タスクの実行を開始する。このカラータイプ選択画面制御タスクについては、後で詳しく説明する。これをもって、CPU18aは、ポータル画面制御タスクを終了する。
【0057】
また、CPU18aは、前述のステップS5からステップS13へ処理を進めた場合、当該ステップS13において、前述のステップS3で受け付けられたユーザ操作がポータル画面100におけるいろいろコピー選択キー110bへの操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS3で受け付けられたユーザ操作がいろいろコピー選択キー110bへの操作である場合(S13:YES)、CPU18aは、処理をステップS15へ進める。一方、ステップS3で受け付けられたユーザ操作がいろいろコピー選択キー110bへの操作でない場合は(S13:NO)、CPU18aは、処理を後述するステップS19へ進める。
【0058】
ステップS15において、CPU18aは、複合機10の動作モードとしてコピーモードを設定し、つまりそのことを表すデータを設定データ456として記憶する。これにより、コピー機能が選択される。その上で、CPU18aは、処理をステップS17へ進める。
【0059】
ステップS17において、CPU18aは、コピーメニュー画面制御タスクの実行を開始する。このコピーメニュー画面制御タスクについては、後で詳しく説明する。これをもって、CPU18aは、ポータル画面制御タスクを終了する。
【0060】
さらに、CPU18aは、前述のステップS13からステップS19へ処理を進めた場合、当該ステップS19において、前述のステップS3で受け付けられたユーザ操作に応じた処理を行う。たとえば、ステップS3で受け付けられたユーザ操作がスマートフォンリンク選択キー110cへの操作である場合は、複合機10の動作モードをスマートフォンリンク機能に応じたモードに設定することを含め、適宜の処理を行う。他のいずれかの操作キー110が操作された場合も、同様である。このステップS19の実行をもって、CPU18aは、ポータル画面制御タスクを終了する。
【0061】
なお、図示を含む詳しい説明は省略するが、ポータル画面100が表示された状態において、一定期間(たとえば数分間)にわたって何らのユーザ操作も行われない場合は、複合機10は、待機状態となる。この待機状態においては、ポータル画面100に代えて、所定の待機画面が、ディスプレイ28aに表示される。そして、待機状態において、何らかのユーザ操作が行われると、当該待機状態が解除される。これにより、待機画面に代えて、ポータル画面100が、改めてディスプレイ28aに表示される。
【0062】
前述したように、CPU18aは、ステップS11において、カラータイプ選択画面制御タスクの実行を開始するが、当該カラータイプ選択画面制御タスクは、カラータイプ選択画面制御プログラム430に従って実行される。このカラータイプ選択画面制御タスクの流れを、
図7に示す。
【0063】
このカラータスク選択画面制御タスクによれば、CPU18aは、まず、ステップS101において、ポータル画面100に代えて、カラータイプ選択画面200を、ディスプレイ28aに表示する。このカラータイプ選択画面200は、表示制御プログラム412に従って表示される。そして、CPU18aは、処理をステップS103へ進める。
【0064】
ステップS103において、CPU18aは、カラータイプ選択画面200に対して何らかのユーザ操作が行われるのを待ち、詳しくはタッチパネル28bにより当該ユーザ操作が受け付けられるのを待つ(S103:NO)。このステップS103において、何らかのユーザ操作が受け付けられると(S103:YES)、CPU18aは、処理をステップS105へ進める。
【0065】
ステップS105において、CPU18aは、ステップS103で受け付けられたユーザ操作がコピー機能を終了させる操作であるかどうかを、つまり当該ユーザ操作がカラータイプ選択画面200における終了キー230への操作であるかどうかを、判定する。ここでたとえば、ステップS103で受け付けられたユーザ操作が終了キー230への操作である場合(S105:YES)、CPU18aは、処理をステップS107へ進める。一方、ステップS103で受け付けられたユーザ操作が終了キー230への操作でない場合は(S105:NO)、CPU18aは、処理を後述するステップS111へ進める。
【0066】
ステップS107において、CPU18aは、これまでの設定を解除し、つまりコピーモードの設定および片面コピー条件の設定を解除し、詳しくは前述の設定データ456をクリアする。そして、CPU18aは、処理をステップS109へ進める。
【0067】
ステップS109において、CPU18aは、前述のポータル画面制御タスクの実行を開始する。これにより、カラータイプ選択画面200に代えて、ポータル画面100が、ディスプレイ28aに表示され、当該ポータル画面100に対して何らかのユーザ操作が行われるのが待たれることになる。これをもって、CPU18aは、カラータッチパネル選択画面制御タスクを終了する。
【0068】
また、CPU18aは、前述のステップS105からステップS111へ処理を進めた場合、当該ステップS111において、前述のステップS103で受け付けられたユーザ操作に応じた処理を行う。これをもって、CPU18aは、カラータイプ選択画面制御タスクを終了する。
【0069】
加えて、CPU18aは、前述の如くポータル画面制御タスクにおけるステップS17において、コピーメニュー画面制御タスクの実行を開始するが、当該コピーメニュー画面制御タスクは、コピーメニュー画面制御プログラム432に従って実行される。このコピーメニュー画面制御タスクの流れを、
図8に示す。
【0070】
このコピーメニュー画面制御タスクによれば、CPU18aは、まず、ステップS201において、ポータル画面100に代えて、コピーメニュー画面300をディスプレイ28aに表示する。このコピーメニュー画面300は、表示制御プログラム412に従って表示される。そして、CPU18aは、処理をステップS203へ進める。
【0071】
ステップS203において、CPU18aは、コピーメニュー画面300に対して何らかのユーザ操作が行われるのを待ち、詳しくはタッチパネル28bにより当該ユーザ操作が受け付けられるのを待つ(S203:NO)。このステップS203において、何らかのユーザ操作が受け付けられると(S203:YES)、CPU18aは、処理をステップS205へ進める。
【0072】
ステップS205において、CPU18aは、ステップS203で受け付けられたユーザ操作がコピー機能を終了させる操作であるかどうかを、つまり当該ユーザ操作がコピーメニュー画面300における終了キー330への操作であるかどうかを、判定する。ここでたとえば、ステップS203で受け付けられたユーザ操作が終了キー330への操作である場合(S205:YES)、CPU18aは、処理をステップS207へ進める。一方、ステップS203で受け付けられたユーザ操作が終了キー330への操作でない場合は(S205:NO)、CPU18aは、処理を後述するステップS211へ進める。
【0073】
ステップS207において、CPU18aは、これまでの設定を解除し、つまりコピーモードの設定を解除し、詳しくは前述の設定データ456をクリアする。そして、CPU18aは、処理をステップS209へ進める。
【0074】
ステップS209において、CPU18aは、前述のポータル画面制御タスクの実行を開始する。これにより、コピーメニュー画面300に代えて、ポータル画面100が、ディスプレイ28aに表示され、当該ポータル画面100に対して何らかのユーザ操作が行われるのが待たれることになる。これをもって、CPU18aは、コピーメニュー画面制御タスクを終了する。
【0075】
また、CPU18aは、前述のステップS205からステップS211へ処理を進めた場合、当該ステップS211において、前述のステップS203で受け付けられたユーザ操作がコピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aへの操作であるかどうかを、判定する。ここでたとえば、ステップS203で受け付けられたユーザ操作が片面コピー選択キー320aへの操作である場合(S211:YES)、CPU18aは、処理をステップS213へ進める。一方、ステップS203で受け付けられたユーザ操作が片面コピー選択キー320aへの操作でない場合は(S211:NO)、CPU18aは、処理を後述するステップS217へ進める。
【0076】
ステップS213において、CPU18aは、コピー機能に係る諸条件の1つとして片面コピー条件を設定し、詳しくはそのことを表すデータを設定データ456として記憶する。そして、CPU18aは、処理をステップS215へ進める。
【0077】
ステップS215において、CPU18aは、前述のカラータイプ選択画面制御タスクの実行を開始する。これにより、コピーメニュー画面300に代えて、カラータイプ選択画面200がディスプレイ28aに表示され、当該カラータイプ選択画面200に対して何らかのユーザ操作が行われるのが待たれることになる。これをもって、CPU18aは、コピーメニュー画面制御タスクを終了する。
【0078】
さらに、CPU18aは、前述のステップS211からステップS217へ処理を進めた場合、当該ステップS217において、前述のステップS203で受け付けられたユーザ操作に応じた処理を行う。これをもって、CPU18aは、コピーメニュー画面制御タスクを終了する。
【0079】
以上のように、本第1実施例によれば、言わば主たる操作画面としてのポータル画面100に、コピー機能を選択することを指示するためのキーとして、片面コピー選択キー110aおよびいろいろコピー選択キー110bという2つのキーが配される。そしてたとえば、片面コピー選択キー110aが操作されると、コピーモードが設定されるとともに、片面コピー条件が設定され、その上で、ポータル画面100に代えて、カラータイプ選択画面200が表示される。一方、いろいろコピー選択キー110bが操作されると、コピーモードが設定された上で、ポータル画面100に代えて、コピーメニュー画面300が表示される。このコピーメニュー画面300には、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aと同じ役割を持つ片面コピー選択キー320aが配される。すなわち、コピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aが操作されると、片面コピー条件が設定された上で、当該コピーメニュー画面300に代えて、カラータイプ選択画面200が表示される。
【0080】
ここでたとえば、ポータル画面100において、ユーザが片面コピー選択キー110aを操作しようとしつつも、誤っていろいろコピー選択キー110bを操作してしまうことがあり得る。このような操作ミスにより、コピーメニュー画面300が表示されたとしても、当該コピーメニュー画面300には、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aと同じ役割を持つ片面コピー選択キー320aが配される。したがって、ユーザは、コピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aを操作することで、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aを操作するのと同様の結果を得ることができる。すなわち、ユーザは、ポータル画面100を改めて表示させるための操作を行うことなく、当該ポータル画面100における片面コピー選択キー110aを操作するのと同様の結果を得ることができる。このことは、複合機10の操作性の向上に大きく貢献する。
【0081】
なお、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aの表示態様と、コピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aの表示態様とは、おおむね類似するが、これよりもさらに類似するように構成されてもよい。たとえば、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aに付されたマーク(画像)112aの形やサイズなどの態様と、コピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aに付されたマーク(画像)322aの当該態様とが、同一とされてもよい。また、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aに付された文字列114aによって表される文言の内容などの態様と、コピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aに付された文字列324aの当該態様とが、同一とされてもよい。加えて、ポータル画面100における片面コピー選択キー110a全体の形やサイズなどの態様と、コピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320a全体の当該態様とが、同一とされてもよい。極端には、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aの表示態様と、コピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aの表示態様とが、全く同一とされてもよい。
【0082】
本第1実施例におけるCPU18aは、とりわけ前述(
図6~
図8)のポータル画面制御タスク、カラータイプ選択画面制御タスクおよびコピーメニュー画面制御タスクを実行するCPU18aは、本発明に係る表示制御手段の一例である。そして、本第1実施例におけるポータル画面100は、本発明に係る第1画面の一例である。また、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aは、本発明に係る第1キーの一例であり、当該ポータル画面100におけるいろいろコピー選択キー110bは、本発明に係る第2キーの一例である。さらに、本第1実施例におけるカラータイプ選択画面200は、本発明に係る第2画面の一例である。そして、本第1実施例におけるコピーメニュー画面300は、本発明に係る第3画面の一例であり、当該コピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aは、本発明に係る第3キーの一例である。
【0083】
加えて、本第1実施例における片面コピー条件は、本発明に係る特定条件の一例である。そして、片面コピー条件を含むコピー機能に係る諸条件は、本発明に係る複数の処理条件の一例である。
【0084】
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0085】
本第2実施例においては、
図9に示されるようなカラータイプ選択画面200aが表示される。この
図9に示されるように、本第2実施例におけるカラータイプ選択画面200aにおいては、当該カラータイプ選択画面200aの適宜の位置に、たとえば終了キー230の左横方の位置に、「いろいろコピー」という文字列242が付された操作キー240が配される。この操作キー240は、ポータル画面100におけるいろいろコピー選択キー110bと同様の役割を持つキーであり、つまりいろいろコピー選択キーである。すなわち、本第2実施例におけるカラータイプ選択画面200aには、ポータル画面100におけるいろいろコピー選択キー110bと同様の役割を持ついろいろコピー選択キー240が配される。なお、本第2実施例におけるこれ以外の構成は、後述するカラータイプ選択画面制御タスクの一部を除いて、第1実施例におけるのと同様である。したがって、本第2実施例における第1実施例と同様の部分については、当該第1実施例におけるのと同じ符号を付して、それらの説明は、省略する。
【0086】
本第2実施例におけるカラータイプ選択画面200aにおいて、たとえばいろいろコピー選択キー240aが操作されると、当該カラータイプ選択画面200aに代えて、コピーメニュー画面300が、ディスプレイ28aに表示される。要するに、ポータル画面100におけるいろいろコピー選択キー110bが操作されるときと同様の結果が得られる。なお、カラータイプ選択画面200aにおけるいろいろコピー選択キー240が操作される直前の時点では、片面コピー条件が設定された状態にある。そして、カラータイプ選択画面200aにおけるいろいろコピー選択キー240が操作されると、これに応答して、片面コピー条件の設定が解除される。その上で、カラータイプ選択画面200aに代えて、コピーメニュー画面300が、ディスプレイ28aに表示される。
【0087】
このような本第2実施例においては、
図10に示されるような流れでカラータイプ選択画面制御タスクが実行される。なお、本第2実施例におけるカラータイプ選択画面制御タスクは、第1実施例(
図7)におけるカラータイプ選択画面制御タスクに対してステップS301~ステップS305を設けたものであり、これ以外は、当該第1実施例におけるカラータイプ選択画面制御タスクと同様である。
【0088】
具体的には、ステップS105において、ステップS103で受け付けられたユーザ操作がカラータイプ選択画面200aにおける終了キー230への操作でない場合(S105:NO)、CPU18aは、処理をステップS301へ進める。そして、ステップS301において、CPU18aは、ステップS3で受け付けられたユーザ操作がカラータイプ選択画面200aにおけるいろいろコピー選択キー240への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS103で受け付けられたユーザ操作がいろいろコピー選択キー240への操作である場合(S301:YES)、CPU18aは、処理をステップS303へ進める。一方、ステップS103で受け付けられたユーザ操作がいろいろコピー選択キー240への操作でない場合は(S301:NO)、CPU18aは、処理をステップS111へ進める。
【0089】
ステップS303において、CPU18aは、片面コピー条件の設定を解除し、詳しくは前述の設定データ456のうちの当該片面コピー条件に係るデータを消去する。そして、CPU18aは、処理をステップS305へ進める。
【0090】
ステップS305において、CPU18aは、コピーメニュー画面制御タスクの実行を開始する。これにより、カラータイプ選択画面200aに代えて、コピーメニュー画面300がディスプレイ28aに表示され、当該コピーメニュー画面300に対して何らかのユーザ操作が行われるのが待たれることになる。これをもって、CPU18aは、カラータイプ選択画面制御タスクを終了する。
【0091】
このように本第2実施例によれば、カラータイプ選択画面200aにも、ポータル画面100におけるいろいろコピー選択キー110bと同様の役割を持つコピー選択キー240が配される。そして、カラータイプ選択画面200aにおけるコピー選択キー240が操作されると、当該カラータイプ選択画面200aに代えて、コピーメニュー画面300が表示される。すなわち、ポータル画面100におけるいろいろコピー選択キー110bが操作されるときと同様の結果が得られる。
【0092】
ここでたとえば、ポータル画面100において、ユーザがいろいろコピー選択キー110bを操作しようとしつつも、誤って片面コピー選択キー110bを操作してしまうことがあり得る。このような操作ミスにより、カラータイプ選択画面200aが表示されたとしても、当該カラータイプ選択画面200aには、ポータル画面100におけるいろいろコピー選択キー110bと同じ役割を持ついろいろコピー選択キー240が配される。したがって、ユーザは、カラータイプ選択画面200aにおけるいろいろコピー選択キー240を操作することで、ポータル画面100におけるいろいろコピー選択キー110bを操作するのと同様の結果を得ることができる。すなわち、ユーザは、ポータル画面100を改めて表示させるための操作を行うことなく、当該ポータル画面100におけるいろいろコピー選択キー110bを操作するのと同様の結果を得ることができる。このこともまた、複合機10の操作性の向上に大きく貢献する。
【0093】
なお前述したように、コピーメニュー画面300には、片面コピー選択キー320aが配されており、本第2実施例においても、当該片面コピー選択キー320aが操作されると、コピーメニュー画面300に代えて、カラータイプ選択画面200aが表示される。そして、カラータイプ選択画面200aには、いろいろコピー選択キー240が配されており、当該いろいろコピー選択キー240が操作されると、カラータイプ選択画面200aに代えて、コピーメニュー画面300が表示される。要するに、本第2実施例によれば、カラータイプ選択画面200aとコピーメニュー画面300との間で相互に、とりわけポータル画面100を介さずに直接的に、遷移することができる。
【0094】
本第2実施例におけるカラータイプ選択画面200aに配されたいろいろコピー選択キー240は、本発明に係る第4キーの一例である。このコピー選択キー240の態様は、そのデザインや位置、形、サイズなどを含め、ここで説明した態様に限らない。
【0095】
[第3実施例]
次に、本発明の第3実施例について説明する。
【0096】
本第3実施例においては、
図11に示されるようなコピーメニュー画面300aが表示される。この
図11に示されるように、本第3実施例におけるコピーメニュー画面300aにおいては、片面コピー選択キー320aの態様が、第1実施例(および第2実施例)におけるのと異なる。
【0097】
具体的には、第1実施例においては、コピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aの位置(相対的位置)と、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aの位置とが、互いに対応し、換言すれば互いに重複する。すなわち、コピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aは、当該コピーメニュー画面300における左上の領域に配され、これと同様に、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aもまた、当該ポータル画面100における左上の領域に配される。
【0098】
これに対して、本第3実施例においては、コピーメニュー画面300aにおける片面コピー選択キー320aの位置と、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aの位置とが、互いに対応せず、換言すれば互いに重複しない。すなわち、コピーメニュー画面300aにおける片面コピー選択キー320aは、当該コピーメニュー画面300aにおける右上の領域、言わば終了キー330の左隣の領域、に配される。その一方で、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aは、前述の如く当該ポータル画面100における左上の領域に配される。
【0099】
また、別の観点から言えば、第1実施例におけるコピーメニュー画面300においては、片面コピー選択キー320は、他の(コピーのメニューを選択することを指示するための)操作キー320、320、…と共に一群を成すように、当該他の操作キー320、320、…が配された領域と同じ領域に配される。
【0100】
これに対して、本第3実施例におけるコピーメニュー画面300aにおいては、片面コピー選択キー320aは、他の操作キー320、320、…が成す一群が配された領域とは別の領域に配され、言わば当該一群から孤立するように配される。
【0101】
さらに、第1実施例におけるコピーメニュー画面300においては、片面コピー選択キー320aは、他の操作キー320、320、…と同じ形およびサイズである。併せて、片面コピー選択キー320aには、他の操作キー320、320、…と同様に、適当なマーク322(322a)および文字列324(324a)が付される。
【0102】
これに対して、本第3実施例におけるコピーメニュー画面300aにおいては、片面コピー選択キー320aは、他の操作キー320、320、…と形およびサイズのいずれも異なる。併せて、片面コピー選択キー320aには、他の操作キー320、320、…とは異なり、文字列324(324a)のみが付され、マーク322(322a)は付されない。
【0103】
このように本第3実施例によれば、コピーメニュー画面300aにおける片面コピー選択キー320aの態様が、第1実施例におけるのと異なる。複合機10の設置場所を含む当該複合機10の設置状況に応じて、このようなコピーメニュー画面300aが採用されることで、操作性の向上が図られる場合がある。
【0104】
[その他の適用例]
以上の各実施例は、本発明の具体例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。これら各実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
【0105】
たとえば、ポータル画面100におけるそれぞれの操作キー110に、適当な文字列114が付されたが、当該文字列114は、操作キー110の近傍に付されてもよい。また、文字列114とは別に、それぞれの操作キー110に対応するサービスについての簡単な説明を表す文字列が付されてもよい。
【0106】
そして、操作受付手段としては、タッチパネル28bに限らず、マウスやキーボードなどの別の手段が採用されてもよい。さらに、ポータル画面100などの各画面をスクリーンに投影して、その投影像上で操作を行う、いわゆるタッチスクリーン機能付きプロジェクタが、当該操作受付手段(および表示手段)として採用されてもよい。
【0107】
また、ポータル画面100における片面コピー選択キー110aが操作されたときに、あるいは、コピーメニュー画面300における片面コピー選択キー320aが操作されたときに、カラータイプ選択画面200が表示されるように構成されたが、これに限らない。すなわち、カラータイプ選択画面200でははく、用紙を選択するための用紙選択画面や原稿のサイズを設定するための原稿サイズ設定画面などの当該カラータイプ選択画面200以外の適宜の操作画面が表示されてもよい。要するに、本発明に係る第2画面として、カラータイプ選択画面200以外の適宜の操作画面が採用されてもよい。
【0108】
加えて、各実施例においては、複合機10のコピー機能に本発明が適用される場合について説明したが、これに限らない。たとえば、写真印刷を行うための写真印刷機能にも、本発明を適用することができる。この場合、一例として、印刷先となる用紙(L判サイスまたは2L判サイズ)を限定した上で、写真印刷機能を選択するための第1のキーと、印刷先となる用紙を限定せずに、まずは写真印刷機能を選択するための第2のキーとが、ポータル画面100に配される。そして、第1のキーが操作されたときは、印刷先となる用紙が限定された上で、ポータル画面100とは別の操作画面が表示される。一方、第2のキーが操作されたときは、さらに別の操作画面が表示される。この第2のキーが操作されたときに表示される操作画面には、第1のキーと同様の役割を持つ第3のキーが配される。この第3のキーが操作されたときも、ポータル画面100における第1キーが操作されるときに表示されるのと同じ操作画面が表示される。このような場合にも、本発明を適用することができる。
【0109】
本発明は、複合機10に限らず、当該複合機10以外の画像処理装置(画像形成装置)にも、適用することができる。そして、画像処理装置以外の情報処理装置にも、本発明を適用することができる。
【0110】
さらに、本発明は、画像処理装置という装置の形態に限らず、当該画像処理装置における表示制御プログラムというプログラムの形態、および、当該画像処理装置における表示制御方法という方法の形態によっても、提供することができる。
【0111】
併せて、本発明は、画像処理装置における表示制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体という形態によっても、提供することができる。この場合、記録媒体に記録された表示制御プログラムが画像処理装置のコンピュータにより読み取られ、当該コンピュータにより実行されることで、本発明と同様の画像処理装置が実現される。ここで言う記録媒体としては、前述と同様の半導体メディアやディスクメディアがある。また、可搬型の媒体ではなく、ROMやハードディスクドライブなどのような画像処理装置(コンピュータシステム)に組み込まれる組込み型(内蔵型)の媒体もまた、ここで言う記録媒体として適用可能である。
【符号の説明】
【0112】
10 …複合機
12 …画像読取部
14 …画像形成部
18 …制御部
18a …CPU
18b …主記憶部
28 …操作表示部
28a …ディスプレイ
28b …タッチパネル
100 …ポータル画面
200 …カラータイプ選択画面
300 …コピーメニュー画面