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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】蓋
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/06 20060101AFI20240115BHJP
【FI】
B65D47/06 110
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020074071
(22)【出願日】2020-04-17
(62)【分割の表示】P 2018526701の分割
【原出願日】2016-11-22
(65)【公開番号】P2020114755
(43)【公開日】2020-07-30
【審査請求日】2020-05-15
【審判番号】
【審判請求日】2022-05-10
(31)【優先権主張番号】14/951,405
(32)【優先日】2015-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512265478
【氏名又は名称】ランウェイ ブルー,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100207837
【弁理士】
【氏名又は名称】小松原 寿美
(74)【代理人】
【識別番号】100214640
【弁理士】
【氏名又は名称】立山 千晶
(72)【発明者】
【氏名】ソレンセン、スティーブン エム.
(72)【発明者】
【氏名】マイヤーズ、デイビッド オー.
【合議体】
【審判長】藤原 直欣
【審判官】久保 克彦
【審判官】稲葉 大紀
(56)【参考文献】
【文献】実開昭62-125749(JP,U)
【文献】実開昭61-40347(JP,U)
【文献】特開2002-211613(JP,A)
【文献】米国特許第5203468(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋であって、
本体と、
前記本体に対して移動可能に結合されたアクチベータであって、前記本体に対して第1の位置と第2の位置との間で移動可能であるアクチベータと、
前記本体に対して移動可能に結合された流体流動部材であって、前記本体に対して第1の位置と第2の位置との間で移動可能である流体流動部材と、
前記流体流動部材を通って延びる流体経路と、
前記流体流動部材に対して旋回可能に結合されると共に、前記アクチベータに対して旋回可能に結合された接続部材であって、第1の位置と第2の位置との間で移動可能である接続部材と、を備え、
前記アクチベータをその第1の位置から第2の位置へ移動させると、前記接続部材と前記流体流動部材とがそれぞれの第1の位置から第2の位置へ移動するように、前記アクチベータ、前記接続部材及び前記流体流動部材が相互接続されており、
前記アクチベータをその第2の位置から第1の位置へ移動させると、前記接続部材と前記流体流動部材とがそれぞれの第2の位置から第1の位置へ移動するように、前記アクチベータ、前記接続部材及び前記流体流動部材が相互接続されており、
前記アクチベータと前記流体流動部材とが、それぞれの第1の位置第2の位置との間を移動するとき互いに反対方向に旋回し、
前記流体流動部材がその第1の位置にあるとき、前記流体経路を通る通路が少なくとも部分的に遮断され、
前記流体流動部材がその第2の位置にあるとき、前記流体経路を通る前記通路が開く、蓋。
【請求項2】
前記流体流動部材が前記本体に対して旋回可能に結合され、前記アクチベータが該本体に対して旋回可能に結合される、請求項1に記載の蓋。
【請求項3】
前記接続部材の一方の端部が前記流体流動部材に対して旋回可能に結合され、前記接続部材の反対側の端部が前記アクチベータに対して旋回可能に結合される、請求項1に記載の蓋。
【請求項4】
前記アクチベータが、第1の旋回可能結合部で前記蓋の本体に旋回可能に結合され、前記接続部材が、第2の旋回可能結合部で前記アクチベータに旋回可能に結合され、前記流体流動部材が、第3の旋回可能結合部で前記蓋の本体に旋回可能に結合され、前記接続部材が、第4の旋回可能結合部で前記流体流動部材に旋回可能に結合される、請求項1に記載の蓋。
【請求項5】
前記第1の旋回可能結合部及び前記第3の旋回可能結合部が、前記蓋に対して固定された位置に配置され、
前記第2の旋回可能結合部及び前記第4の旋回可能結合部が、前記蓋に対して固定されていない位置に配置される、請求項4に記載の蓋。
【請求項6】
前記流体流動部材が前記アクチベータに対して移動可能である、請求項1に記載の蓋。
【請求項7】
前記流体流動部材がマウスピースを含む、請求項1に記載の蓋。
【請求項8】
前記流体経路が、前記流体流動部材内に少なくとも部分的に配置される、請求項1に記載の蓋。
【請求項9】
前記流体流動部材がその第1の位置にあるとき、前記接続部材が、前記流体経路を挟んで前記流体経路を通る流体流動を抑制するように構成されている、請求項1に記載の蓋。
【請求項10】
前記流体経路が可撓性部分を含み、前記流体流動部材がその第1の位置にあるとき、前記接続部材が、前記流体経路の可撓性部分を挟んで前記流体経路を通る流体流動を抑制するように構成されている、請求項9に記載の蓋。
【請求項11】
前記流体流動部材がその第1の位置にあるとき、前記流体経路の一部が曲げられている、請求項1に記載の蓋。
【請求項12】
前記流体流動部材がその第1の位置にあるとき、前記流体経路の一部が、少なくとも90度曲げられている、請求項11に記載の蓋。
【請求項13】
前記アクチベータ、前記接続部材及び前記流体流動部材がそれぞれの第1の位置にあるとき、該アクチベータが少なくとも部分的に前記流体流動部材の上端部を包囲する、請求項1に記載の蓋。
【請求項14】
前記本体が、前記蓋が容器に取り付けられると、容器の口の少なくとも一部を覆い、
前記本体が、前記流体経路を通る通路と流体連通する第1の開口部を備え、
前記本体が、第2の開口部であって、第2の開口部が開放されるとそこから空気が前記容器に入る第2の開口部を備え、
前記アクチベータ、前記接続部材及び前記流体流動部材が間隙を形成し、
前記アクチベータ、前記接続部材及び前記流体流動部材がそれぞれの第2の位置にあるとき、前記間隙が、前記本体の第2の開口部の真上に配置されて空気が前記容器に入ることを可能にし、
前記アクチベータ、前記接続部材及び前記流体流動部材がそれぞれの第1の位置にあるとき、前記間隙が、前記本体の第2の開口部と整列せず、前記本体の第2の開口部が前記アクチベータ、前記接続部材及び前記流体流動部材の少なくとも1つの構成要素によって覆われる、請求項1に記載の蓋。
【請求項15】
前記アクチベータ、前記接続部材及び前記流体流動部材をそれぞれの第1の位置にロックするロック機構をさらに備える、請求項1に記載の蓋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、容器及び蓋に関し、特に、容器のための蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の容器は、様々な異なるタイプの液体及び流体を保持することができる。例えば、既知の容器は、水、飲料、液体飲料、ソーダ、ジュース、渇き止め剤などを保持することができる。
【0003】
容器は、家庭、オフィス、ジム、ヘルスクラブ、旅行中など、様々な環境で使用できる。容器は、運動、車の運転、バイクの運転、バス、電車、または飛行機に乗るなどの活動中に使用することもできる。さらに、容器は、職場、仕事場など、様々な作業や取引を行っている間など、他の状況や環境でも使用できる。
【0004】
多くの公知の容器は、流体を保持するための本体または容器と、流体の流出を防止するための蓋と、を含む。雌ねじ付きボトルキャップ、雄ねじ付きねじキャップまたはトップ、ストッパー、トグルまたはスイング式閉塞物、クラウンキャップ、フリップトップ、及び摩擦または締まり嵌め蓋など、流体の流出を防止するためのいくつかの既知のタイプの閉塞物が存在する。
【0005】
多くの場合、容器の内容物の漏れを防ぐために、蓋が液密シールを生成することが望ましい。しかしながら、液密である従来の蓋の中には、使用が困難または不便であるものがある。さらに、多くの知られている蓋には、粒子または材料が使用中に固着または捕捉され得る溝または隙間が含まれ得る。さらに、いくつかの既知の蓋は、形状、部品数、複雑な構成、及び構成要素の相互接続のために、使用または清掃が困難であり得る。
【0006】
場合によっては、従来の容器は、混合を必要とする流体を保持することができる。例えば、従来の容器は、粉末飲料、電解質丸剤、エネルギー飲料、粉ミルク、パンケーキ生地、クレープミックス、ベーキング材料、栄養補助食品、サルサ、ソース、油及び酢、サラダドレッシング、スムージーなどを保持することができる。混合のための流体を保持するこれらのタイプの容器は、流体が蓋から漏れないように、蓋が堅個に閉じられ、蓋が液密であることを必要とすることがある。
【0007】
容器を振ることによって成分を混合するように設計された既知の容器のいくつかは、開閉が困難で時間がかかる蓋を含むことがある。例えば、蓋が容器にねじ込まれていることがあり、使用者は、内容物を分配するために蓋をねじって外す必要がある場合があり、これは、敏捷性または器用さが制限された使用者には特に困難であり得る。いくつかの既知の容器は、漏れ防止性であるとは限らず、容器を振ったとき、または容器がある角度で置かれていると内容物が漏れることがある。
【0008】
さらに、運動、作業、園芸、ゲームやスポーツ、ハイキング、登山、通勤などの環境では、容器から飲物を飲みたい人もいるかもしれない。このような状況では、使用者は、迅速にかつ直ちに容器から飲みたいと思うかもしれない。さらに、いくつかの環境では、使用者は、手袋を着用している可能性がある。しかしながら、多くの従来の蓋は、このような状況で使用するのに不便または厄介である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】実開昭61-040347号公報
【文献】特開2002-211613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、上述の欠点及び問題を解消する装置またはデバイスの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
1つの態様は、水、ソーダ、液体飲料などの多種多様な液体及び流体と共に使用され得る容器用の蓋である。特に、容器は、1つ以上の液体、飲料、飲物、ジュース、ビタミン強化飲料、エネルギー飲料、渇き止め剤、味付けされた水などを保持することができる。付加的に、容器は、ビタミン、サプリメント、粉末飲料、電解質丸剤、プロティーン粉末、医薬品、粉ミルクなどを含むことができる様々な粉末、混合物及び/または溶液を保持することができる。必要に応じて、容器はまた、固形物及び/または果物、野菜、スープ、ドレッシング、ソース、生地、ベーキング材料などの食料品を含む他のタイプの材料を保持することもできる。容器は、塗料、家庭用洗浄剤などを含む非食用流体をさらに保持することができる。
【0012】
別の態様は、内容物を所望に応じて撹拌、振り、混合、及び/またはブレンドすることができる容器の蓋である。これにより、プロティーン飲料、シェーク、スムージー、食事代替物、ドレッシング、ソースなどを容器内に生成及び/または保存することができる。都合がよいことに、蓋及び容器は再使用可能であり、詰め替え可能であり、長時間期間にわたって多くの異なる目的のために蓋及び容器を使用することができる。蓋及び容器は、容易に持ち運び及び携帯することもできる。例えば、蓋及び/または容器は、使用者が片手で便利に保持することができる。必要に応じて、蓋及び/または容器を絶縁して、内容物を所望の温度、例えばより低い温度またはより高い温度に保つのを助けることができる。さらに、蓋及び/または容器は、製造及び組み立てを容易にすることができる少数の部品及び構成要素を含むことができる。少数の部品及び構成要素はまた、清掃を容易にすることができ、蓋及び容器を使用しやすくすることができる。
【0013】
さらに別の態様は、容器に迅速にかつ容易に結合され得る蓋である。必要に応じて、蓋は容器に容易に取り付け及び/または取り外すことができ、これにより蓋及び容器を容易に清掃することができる。蓋はまた、容器が様々な供給源から容易に充填されるようにすることができる。都合がよいことに、蓋は、例えば、容器の意図された使用に応じて、異なるタイプ、サイズ、形状、及び構成の容器に接続することができる。蓋及び容器は組み合わせて使用または販売されてもよく、または蓋及び/または容器が個別にまたは独立して使用及び/または販売されてもよい。
【0014】
さらに別の態様は、プラスチックから構築されてもよい蓋である。例えば、蓋は射出成形プラスチックから構築されてもよい。しかしながら、蓋は、圧縮成形、ブロー成形、回転成形、熱成形などの他の好適なプロセスから構築することもできる。蓋は、金属、複合材などのような好適な特性及び性質を有する他の材料から構築されてもよいことも理解されよう。都合がよいことに、蓋は、プラスチック、ガラス、金属などから作られた容器に取り付けることができる。
【0015】
さらに別の態様は、比較的少数の部品から構築することができる蓋であり、蓋を迅速にかつ効率的に製造することができる。蓋はまた、単一の一体構造の一部として一体的に形成された1つ以上の部品または構成要素を含むことができる。例示的な実施形態では、蓋は、容器に接続されるように寸法決めされかつ構成された下部分を含むことができ、下部分は、蓋が容器に接続されることを可能にする1つ以上のねじを含むことができる。蓋は、必要に応じて、容器から選択的に着脱可能であってもよい。蓋はまた、内容物が漏れたり流出したりするのを防ぐのに役立つ液密または水密シールで容器に取り付けることもできる。さらに、蓋は、比較的大きな口または開口部を覆い、容器を容易に充填し、洗浄し、洗浄することができる。蓋を容器に選択的に取り付けることができるが、蓋を容器に永久的に取り付けることができる。
【0016】
さらなる態様は、以下の1つ以上、アクチベータ、接続部材、及び流体流動部材、を含む蓋である。接続部材は、アクチベータ及び流体流動部材に接続されてもよい。特に、接続部材は、アクチベータ及び流体流動部材の両方に旋回可能に結合されてもよい。例示的な実施形態では、アクチベータ及び流体流動部材は、蓋に旋回可能に結合され得、接続部材は、アクチベータ及び流体流動部材に旋回可能に結合され得る。都合がよいことに、アクチベータの動きが、アクチベータ、接続部材、及び流体流動部材の相互接続のために接続部材及び流体流動部材の動きを引き起こすことができる。
【0017】
さらなる態様は、流体が容器から流動することを可能にする流体経路を含み得る蓋である。例えば、流体経路は、蓋のアパーチャまたは開口部に接続、整列、配置、または流体連通することができる。流体経路はまた、可撓性の、弾性及び/または屈曲可能な部分を含むことができ、流体経路が曲がったりある角度で配置されたりすることができる。例示的な一実施形態では、流体経路は、流体経路を通る流体流動を防止する角度で曲げられてもよい。流体経路は、使用者の飲みこみ、吸引、または容器から流体を得ることを容易にするマウスピースをさらに含むことができる。
【0018】
さらに別の態様は、アクチベータ及び流体流動部材が開位置と閉位置との間で可動であることである。アクチベータ及び/または流体流動部材が閉位置にあるとき、流体は、流体流動部材を通って流動することはできない。好ましくは、アクチベータが閉位置にあるとき、流体流動部材が閉位置にあり、流体が流体流動部材を通って流動することができないように、アクチベータ及び流体流動部材は一緒に接続または連結される。さらに、アクチベータが開位置にあるとき、流体流動部材は開位置にあり、流体は流体流動部材を通って流動することができる。接続部材は、アクチベータの動きが流体流動部材を動かすようにアクチベータと流体流動部材とを接続または連結することができる。例えば、アクチベータが開位置に動いた場合、流体流動部材は開位置に動くことができる。一方、アクチベータが閉位置に動く場合、流体流動部材は、閉位置に動くことができる。
【0019】
さらに別のさらなる態様は、流体流動部材、接続部材及び/またはアクチベータが閉位置にあるとき、流体経路を閉じることができることである。例えば、流体流動部材、接続部材、及びアクチベータが閉位置にあるとき、流体が流体経路を通って容器から出るのを防止することができる。より詳細には、流体流動部材、接続部材、及びアクチベータが閉位置にあるとき、接続部材は、流体経路の少なくとも一部を挟むか、さもなければ閉じるように寸法決めされかつ構成されることができる。代替的に、流体流動部材、接続部材、及びアクチベータが開位置にあるとき、接続部材は流体経路を挟むまたは閉じることができず、流体経路を通って流体を流動させることができる。
【0020】
蓋は本体を含むことができ、蓋は容器の口の少なくとも一部を覆うかまたはその上に延在することができる。蓋は取り外し可能であり得、それにより容器の口を容易に充填し、洗浄し、清掃することができる。アクチベータ、接続部材、及び流体流動部材が閉位置にあるとき、蓋は閉じることができ、流体は、流体経路を通って流動することができない。これにより、シールされた及び/または漏れ防止の容器を生成することができる。代替的に、アクチベータ、接続部材、及び流体流動部材が開位置にあるとき、流体が流体経路を通って流動し、使用者が流体を消費することができる。
【0021】
アクチベータは、蓋に旋回可能に結合されてもよく、アクチベータは、アクチベータの上面からほぼ上方に及び/または外側に延びる、ハンドル、運搬部材、係合部分などの延長部を含んでもよい。延長部は、容器の運搬を容易にすることができるループ形状の構成を有することができる。使用者は、蓋を開くために延長部に力を加えることができる。例えば、延長部への開放力によって、アクチベータ、接続部材、及び流体流動部材を開位置に動かすことができる。都合がよいことに、使用者は蓋の他の部分に触れることができず、これは、使用者の手が汚れているまたは洗われていない、使用者が手袋を着用している、手が汗ばんでいるまたは汗をかいているなどのとき、蓋の使用を容易にすることができる。使用者は、延長部に閉鎖力を加え、アクチベータ、接続部材、及び流体流動部材を閉位置に動かすことができる。
【0022】
接続部材は、細長い本体及び1つ以上の側壁を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の側壁が本体の第1の側部に配置され、第2の側壁が本体の第2の側部に配置されてもよい。第1及び第2の側壁は、接続部材の本体によって離間されてもよく、第1及び第2の側壁は、ほぼ平行であってもよい。接続部材は、流体流動部材及びアクチベータに旋回可能に結合されてもよい。より詳細には、流体流動部材及びアクチベータは、接続部材の第1及び第2の側壁に旋回可能に結合されてもよい。流体流動部材が閉位置にあるとき、流体流動部材の少なくとも一部は、接続部材の側壁の間に配置されてもよく、及び/または接続部材の上面に接触してもよい。
【0023】
流体流動部材は、蓋に旋回可能に結合されてもよく、流体流動部材は、アパーチャまたは開口部を含んでもよい。流体経路の一部は、流体流動部材内の開口部内に配置され、整列され、及び/または開口部を通って延在することができる。流体流動部材、接続部材、及びアクチベータが閉位置にあるとき、流体流動部材内の開口部は、接続部材の本体の長さに対してほぼ垂直に配置されてもよい。流体流動部材、接続部材、及びアクチベータが閉位置にあるとき、流体経路の上部分は、接続部材の本体の長さにほぼ平行に配置されてもよい。流体流動部材、接続部材、及アクチベータが開位置にあるとき、流体流動部材のアパーチャは、蓋の本体内のアパーチャとほぼ整列してもよい。流体流動部材のアパーチャ及び蓋の本体のアパーチャは、容器の内外への流体流動を容易にすることができる。
【0024】
流体経路は、可撓性部分を含み得、流体経路は、容器の中へ及び/または容器から出る流体のための通路を提供するのを助けることができる。例えば、流体経路は、流体流動部材のアパーチャ及び蓋の本体のアパーチャ内に少なくとも部分的に配置されてもよく、及び/または整列してもよい。流体経路は、使用者が容器から流体を飲むことを可能にするためのマウスピースを含むことができる。流体経路及び/または蓋は、ストローに接続されることを意図した部分を含むことができ、ストローの少なくとも一部は、容器内に配置され得る。流体経路は、次に流体がストロー、容器の本体の開口部、流体経路の可撓性部分、及びマウスピースを通って流動することを可能にすることができる。可撓性部分は、流体流動部材が開位置と閉位置との間で動くことを可能にすることができる。可撓性部分はまた、流体経路の一部が閉じられるかまたは挟まれることを可能にし得る。例えば、流体経路を通る流体の流動を防止するように接続部材が閉位置にあるとき、接続部材は可撓性部分に係合することができる。一実施形態では、接続部材は、接続部材が閉位置にあるとき、流体流動を防止するために可撓性部分を少なくとも部分的に潰すか、または挟むことができる。流体経路を通る流体の流動は、例えば、流体流動部材を閉じることなどによるように、可撓性部分を曲げるか、及び/または接続部材が閉位置にあるとき、可撓性部分と係合する接続部材などによるように、可撓性部分の一部を挟むか、のいずれかまたは両方によって防止することができることが理解されよう。
【0025】
流体流動部材が開位置にあるとき、流体流動部材の可撓性部分は、ほぼ線状または直線状構成で配置されてもよい。流体流動部材の可撓性部分は、流体流動部材が閉位置にあるとき、角度のあるまたは曲がった構成で配置されてもよい。より詳細には、流体流動部材、接続部材、及びアクチベータが開位置と閉位置との間で動くとき、流体経路の可撓性部分は、曲がりまたは真っ直ぐになる可能性がある。例えば、流体流動部材が閉位置にあるとき、流体流動部材は流体経路の可撓性部分を約90度曲げることができる。しかしながら、流体経路の可撓性部分は、流体流動部材が開位置にあるとき、ほぼ直線状に配置されてもよい。
【0026】
蓋は、バルブ、圧力解放、または容器からの飲み込みを容易にし得る別の開口部をさらに含むことができる。バルブは、蓋の本体内に配置されてもよく、バルブは、蓋の開口部よりも小さくてもよい。バルブは、容器内の圧力を低下させるか、または逃がすために設計された一方向バルブであってもよく、これはストローを介して流体を吸引するとき、生成されてもよい。バルブは、蓋の中心に向かって、蓋の本体のアパーチャに近接して配置されてもよい。接続部材は、間隙のような開口部を含んでもよく、接続部材が開位置にあるとき、間隙は、バルブと整列されてもよい。バルブと接続部材の開口部とが整列すると、バルブを通る空気の流動が可能になる。一方、例示的な一実施形態では、バルブと接続部材内の開口部とが整列していないとき、空気または他の流体がバルブを通って流動することができない。別の例示的な実施形態では、流体経路の一部は、蓋が閉じられたとき、接続部材内の開口部に配置され、及び/またはバルブと整列して、バルブを通る流体流動を防止し得る。
【0027】
当業者であれば、本開示を検討した後、蓋及び/または容器が任意の好適な数の部品及び構成要素を含むことができることを理解するであろう。さらに、当業者は、本開示を検討した後に、例えば、蓋または容器の意図された使用に応じて、蓋及び/または容器が他の適切な形状、サイズ、構成及び配置を有することができることを認識するであろう。
【0028】
本発明のこれら及び他の態様、特徴、及び利点は、以下の図面の簡単な説明、図面、発明を実施するための形態、及び添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。
【0029】
添付の図面は、本発明の上記及び他の態様、利点、及び特徴をさらに説明及び明確にするための好ましい実施形態の図を含む。これらの図面は、本発明の好ましい実施形態のみを示しており、その範囲を制限するものではないことが理解されよう。付加的に、図面は、本発明の好ましい大きさ、縮尺、関係及び構成を示しているが、図面は、請求された発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。本発明は、添付の図面を使用して、さらなる特殊性及び詳細を用いて記載及び説明される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】閉位置にある蓋を示す例示的な容器及び蓋の斜視図である。
図2】開位置の蓋を示す、容器及び蓋の別の斜視図である。
図3】容器及び蓋の分解斜視図である。
図4A】例示的なストローコネクタの上方斜視図である。
図4B図4Aに示すストローコネクタの後部斜視図である。
図5A図1に示される蓋の一部の拡大された上方斜視図である。
図5B図5Aに示される蓋の一部の別の上方斜視図である。
図6A】例示的な接続部材の上方斜視図である。
図6B図6Aに示す接続部材の下方斜視図である。
図7A】例示的なアクチベータの上方斜視図である。
図7B図7Aに示されるアクチベータの下方斜視図である。
図8A】例示的な流体流動部材の上方斜視図である。
図8B図8Aに示す流体流動部材の下方斜視図である。
図9A】例示的な蓋ガスケットの上方斜視図である。
図9B図9Aに示された蓋ガスケットの下方斜視図である。
図10A】閉位置にある蓋と、ロック位置にある例示的なロック部材を示す別の例示的な蓋の上方斜視図である。
図10B】蓋が閉位置にあり、ロック部材がロック解除位置にあることを示す、図10Aに示す蓋の上方斜視図である。
図10C図10Aに示す蓋の上方斜視図であり、蓋が開位置にあり、ロック部材がロック解除位置にあることを示している。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明は、概して、容器の蓋に関する。しかしながら、本発明の原理は、容器の蓋に限定されない。本開示に照らして、本明細書に開示される蓋及び容器は、様々な形状、サイズ、構成、及び配置を有し得ることが理解される。また、蓋及び容器は、任意の好適な数及び特徴、構成要素、態様などの組み合わせを含み得ることも理解される。さらに、添付図面に示された蓋及び容器は、特定のスタイル及び構成を有するものとして示されているが、蓋及び容器は、任意の好適なスタイルまたは構成を有することができることが理解されよう。さらに、本明細書で開示される蓋及び容器は、他のタイプの物体及びデバイスに関連して首尾よく使用され得る。
【0032】
付加的に、蓋及び容器の様々な例示的実施形態の説明を助けるために、上部、下部、前部、後部、右及び左などの単語は、付随する図面を説明するために使用され、必ずしも必要ではないが、縮尺通りに描かれている。開示された蓋及び容器の例示的な実施形態は、様々な位置または向きに配置され、多数の場所、環境、及び配置において使用され得ることがさらに理解される。
【0033】
例示的な実施形態が以下に詳細に開示され、記載されているが、異なる実施形態が、1つ以上の異なる部品、構成要素、特徴、及び態様を有し得ることが理解され、異なる部品、構成要素、特徴、及び態様は必要であるわけではない。異なる実施形態は、例えば、蓋及び容器の意図された使用に応じて、これらの部品、構成要素、特徴及び態様の様々な組み合わせを含むことができることも理解される。
【0034】
図1に示すように、例示的な実施形態は、容器10を含むことができ、容器は、水、味付けされた水、ジュース、ビタミン強化飲料、エネルギー飲料、渇き止め剤、ソーダなどの1つ以上の液体または流体、などを保持するように寸法決めされかつ構成されることができる。容器10はまた、ビタミン、サプリメント、粉末飲料、電解質丸剤、プロティーン粉末、医薬品、粉ミルクなどのような混合物または溶液を保持することもできる。容器10はまた、果物、野菜、スープ、ドレッシング、ソース、スムージー、生地、ベーキング材料などの食料品を保持することもできる。さらに、容器10は、塗料、洗剤などの非食用材料を含むことができる。したがって、容器10は、例えば、容器10の意図された使用に応じて、液体、流体及び/または固体のような様々な品目を保持することができる。
【0035】
容器10に蓋12を取り付けることができる。蓋は、上面14及び外壁またはスカート16を含むことができる。いくつかの実施形態では、蓋12を容器10に選択的に取り付けることができる。例えば、蓋12は、ねじ接続によって容器10に接続することができる。特に、蓋12のスカート16は、1つ以上の雌ねじを含むことができ、容器の上部分18は、図3に示すように、1つ以上の雄ねじ20を含むことができる。雌ねじ及び雄ねじ20は、蓋12が容器10に選択的に接続され、接続解除されることを可能にする。蓋12及び容器10は、摩擦嵌め、締まり嵌め、スナップ嵌め、締結具、クリップなどのような任意の好適な材料で接続されてもよいことが理解されよう。蓋12はまた、容器10に恒久的に接続されてもよく、必要に応じて、容器及び蓋は、単一の一体構造の一部として一体的に形成されてもよい。
【0036】
容器10は、ベースまたは下部分24及び中央部分26を有する本体22を含むことができる。当業者であれば、本開示を検討した後、容器10は異なる形状、サイズ、構成、配置、特徴及び態様を有してもよいことが理解されよう。容器の例示的な実施形態、及び容器10と共に使用することができる様々な形状、サイズ、構成、配置、特徴及び態様が、米国意匠特許第510,235号、同第677,121号、同第697,798号及び同第727,097号、米国特許第8,695,830号及び同第8,833,586号、米国特許出願公開第2014/0091086号及び同第2014/0360908号に示され、これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0037】
図1及び図2に示すように、蓋12は、流体流動部材28、接続部材30、及びアクチベータ32のうちの1つ以上を含むことができる。流体流動部材28、接続部材30、及び/またはアクチベータ32は、相互接続されていてもよい。流体流動部材28、接続部材30、及び/またはアクチベータ32は、開位置と閉位置との間で可動である。いくつかの実施形態では、流体流動部材28、接続部材30、及び/またはアクチベータ32は、開位置と閉位置との間で同時にまたは依存して動くように結合または連結されてもよい。例えば、流体流動部材28、接続部材30及び/またはアクチベータ32は、流体流動部材、接続部材、及び/またはアクチベータが同時に開位置と閉位置との間で動くことができるように、旋回可能に結合され得る。
【0038】
蓋はまた、流体流動を容易にする流体経路34を含むことができる。流体経路34は、内部通路などの通路を有する構造物であってもよく、流体は通路を通って流動してもよい。流体経路34は、ほぼ管状または円筒形状の構成を有する細長い構造であってもよい。流体経路34の少なくとも一部は、流体流動部材28内に配置され、流体流動部材の動きは、流体経路の少なくとも一部を動かすことができる。流体経路34の第1の端部は、容器10からの飲み込みを容易にするためにマウスピースの少なくとも一部を形成し、流体経路の第2の端部は、蓋12の開口部に接続されているか、流体連通していてもよい。流体経路34の第2の端部は、以下により詳細に説明するように、ストローに接続されているか、またはストローと流体連通していてもよい。
【0039】
流体流動部材28、接続部材30、及びアクチベータ32が閉位置にあるとき、容器10は図1に示すように閉位置にあり得、流体が容器から出ることを防止することができる。流体流動部材28、接続部材30、及びアクチベータ32が開位置にあるとき、容器10は図2に示すように開位置にあり、流体は流体経路34を通って流動することができる。
【0040】
アクチベータ32は、アクチベータの上面から概して上方及び/または外側に延在する延長部36を含むことができる。延長部36は、ハンドルまたは運搬部材の少なくとも一部を形成してもよく、運搬部材は、図1に示すようなループ形状の構成を有してもよい。延長部36は、容器10の運搬を容易にすることができ、延長部は、1つ以上の品物を容器及び/または蓋12に取り付けることを容易にすることができる。延長部36はまた、アクチベータ32の動きを容易にすることができる。例えば、延長部36は、アクチベータ32を開位置と閉位置との間で動くことを助けることができる。特に、概して下向きの力のように、延長部36の一方の側部に加えられる力は、アクチベータ32を開位置に動かすことができる。一般的に上向きの力のように、延長部36の他方の側部に加えられる力は、アクチベータ32を閉位置に動かすことができる。
【0041】
アクチベータ32は、接続部材30に旋回可能に結合されてもよい。例えば、図2及び図6A~6Bに示すように、接続部材30は、1つ以上の側壁38を含み得、アクチベータ32は、側壁に旋回可能に結合され得る。特に、側壁38は1つ以上の突出部40を含み、突出部はアクチベータ32の1つ以上の受容部分42(より明確に図7A~7Bに示される受容部分42)に挿入され得る。当業者であれば、本開示を検討した後で、アクチベータ32及び接続部材30が、すき間嵌め、摩擦嵌め、締まり嵌め、スナップ嵌めなどの任意の好適な方法で接続され得ることを理解するであろう。
【0042】
アクチベータ32は、蓋12に旋回可能に結合されていてもよい。例えば、アクチベータ32は、便宜上近位端部と呼ばれ、蓋12に接続されるように寸法決めされかつ構成される、図7A図7Bに示す端部44を含むことができる。特に、アクチベータ32は、1つ以上のフランジ46及び1つ以上の突出部48を含むことができる。突出部48は、図5A図5Bに示すように、蓋12の1つ以上の受容部分50に挿入されてもよい。当業者であれば、本開示を検討した後で、アクチベータ32及び蓋12が、すき間嵌め、摩擦嵌め、締まり嵌め、スナップ嵌めなどの任意の好適な方法で接続され得ることを理解するであろう。
【0043】
流体流動部材28は、接続部材30に旋回可能に結合されてもよい。例えば、流体流動部材28は、接続部材30の側壁38に旋回可能に結合されてもよい。特に、図2及び図6A図6Bに示すように、接続部材30の側壁38は、流体流動部材28の1つ以上の受容部分54に挿入される1つ以上の突出部52を含むことができる(受容部分54は図8A図8Bにさらに明確に示されている)。いくつかの実施形態では、流体流動部材28は、アクチベータ32と同様に側壁38の対向する端部に旋回可能に結合することができる。当業者であれば、本開示を検討した後で、流体流動部材28及び接続部材30を、すき間嵌め、摩擦嵌め、締まり嵌め、スナップ嵌めなどの任意の好適な方法で接続され得ることを理解するであろう。
【0044】
流体流動部材28は、蓋12に旋回可能に結合されてもよい。例えば、流体流動部材28は、図5A図5Bに示す蓋12の1つ以上の受容部分58に挿入することができる、図8A図8Bに示す1つ以上の突出部56を含むことができる。当業者であれば、本開示を検討した後で、流体流動部材28及び蓋12を、すき間嵌め、摩擦嵌め、締まり嵌め、スナップ嵌めなどの任意の好適な方法で接続され得ることを理解するであろう。
【0045】
流体流動部材28、接続部材30、及びアクチベータ32は相互接続されてもよく、アクチベータの動きによって接続部材及び流体流動部材を動かすことができる。例えば、アクチベータ32が閉位置から開位置に動くと、接続部材30及び流体流動部材28が閉位置から開位置に動くことができる。同様に、アクチベータ32の開位置から閉位置への動きは、接続部材30及び流体流動部材28を開位置から閉位置に動かすことができる。
【0046】
より詳細には、接続部材30の突出部40とアクチベータ32の受容部分42とは、旋回可能結合部を形成することができる。アクチベータ32の突出部48及び蓋12の受容部分50は、別の旋回可能結合部を形成することができる。したがって、アクチベータ32は、蓋12及び接続部材30の両方に旋回可能に結合されてもよい。
【0047】
接続部材30の突出部52及び流体流動部材28の受容部分54は、さらに別の旋回可能結合部を形成することができる。流体流動部材28の突出部56及び蓋12の受容部分58は、さらなる旋回可能結合部を形成することができる。したがって、流体流動部材28は、蓋12及び接続部材30の両方に旋回可能に結合することができる。この例示的な実施形態では、アクチベータ32は、第1の旋回可能結合部によって蓋12に旋回可能に結合することができ、アクチベータは、第2の旋回可能結合部によって接続部材30に旋回可能に結合することができ、流体流動部材28は、第3の旋回可能結合部によって蓋に旋回可能に結合することができ、流体流動部材は、接続部材に旋回可能に結合することができる。したがって、蓋12、アクチベータ32、接続部材30、及び流体流動部材28は、4つの旋回点で接続されてもよい。アクチベータ32、接続部材30、及び流体流動部材28が閉位置にあるとき、4つの旋回点の位置決めまたは幾何学的形状は、蓋12を閉位置に保持または維持するのを助けるアクチベータと流体流動部材との間に圧力または力を生成するオーバーセンターラッチ、リンクまたは機構を提供することができる。この例示的な構成では、アクチベータ32を作動させて開位置に動かす必要がある。例示的なオーバーセンターラッチアセンブリが、米国特許第8,844,746号に示され、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0048】
上述したように、流体流動部材28、接続部材30、及びアクチベータ32は、アクチベータに力を加えることによって、開位置と閉位置との間で動くことができる。特に、使用者は、流体流動部材28、接続部材30、及びアクチベータ32を開位置と閉位置との間で動かすために、アクチベータ32の延長部36に力を加えることができる。さらに詳細には、使用者は、アクチベータ32を閉位置から開位置に動かすために、延長部36の第1の部分に開放力を加えることができる。使用者はまた、延長部36の第2の部分に閉鎖力を加えて、アクチベータ32を開位置から閉位置に動かすことができる。
【0049】
意義深いことに、使用者は、蓋12を開閉するため、及び/または流体流動を制御して使用者が容器10から流体を飲むことを可能にするために、アクチベータ32の延長部36に触れるだけでよい。使用者は、蓋12を開閉するために延長部36に触れるだけでよいため、これは、使用者の手が汚れているまたは洗われていない、手袋を着用している、使用者の手が汗ばんでいるまたは汗をかいているなどのときの蓋の使用を容易にすることができる。重要なことには、これは、使用者の口に接触する可能性のある面に触れないことが望ましい場合がある、運動、ボディビル、登山、園芸、建設、修理、クリーニング、手袋の着用などの環境で蓋12の使用を容易にすることができる。
【0050】
アクチベータ32が閉位置にあるとき、延長部36はほぼ上方向に配置されてもよい。アクチベータ32が開位置にあるとき、延長部36は、概して下方向に配置されてもよく、及び/または蓋の上面14及び/または蓋12のスカート16の外縁部のような蓋12の一部に接触することができる。
【0051】
図8A図8Bに示すように、流体流動部材28はアパーチャ60を含み、流体経路34の一部はアパーチャ内に配置することができる。流体流動部材28が閉位置にあるとき、アパーチャ60は、接続部材30の本体62の長さとほぼ平行に配置され、整列してもよい。また、流体流動部材28が閉位置にあるとき、流体流動部材の少なくとも一部は、接続部材30の側壁38の間に配置されてもよく、及び/または接続部材30の本体62の上面に接触してもよい。
【0052】
流体流動部材28が閉位置にあるとき、流体経路34の一部は、接続部材30の本体62にほぼ平行に配置されてもよい。より詳細には、マウスピースのような流体経路34の端部または上部分64は、蓋12の上面14とほぼ平行に配置され、マウスピースの少なくとも一部は、蓋が閉じられたとき、アクチベータ32の一部の下に配置させることができる。これはマウスピース64を損傷から保護し、及び/または汚れるまたは汚染されるのを保護するのに役立つ。
【0053】
図4A~4Bに示すように、流体経路34は、上端部64、位置決め部材66、可撓性部分68、及び下端部70を含むことができる。使用者は、容器10から流体を飲むために、上端部またはマウスピース64を吸引することができる。位置決め部材66は、例えば、摩擦または締まり嵌めなどによって、流体経路34を流体流動部材28に位置決め及び/または接続するのを助けるように寸法決め及び構成されることができる。可撓性部分68は、プラスチック、ゴムなどのような任意の適切な可撓性材料から構築することができる。内部通路または中空内部部分としてもよい流体通路は、上端部64、位置決め部材(position member)66、可撓性部分68及び下端部70に配置されてもよく、流体通路は、流体が流体経路34を通って流動することを可能にする。添付の図に示すように、上端部64、可撓性部分68及び下端部70は、ほぼ円筒形または管状の構成を有してもよい。当業者であれば、本開示を読んだ後に、流体経路34が他の好適な形状、サイズ、構成、及び配置を有することを理解するであろう。
【0054】
流体経路34の下端部70は、図5A図5Bに示す蓋12の本体74内のアパーチャ72に結合、接続、整列及び/または流体連通することができる。例えば、流体経路34の下端部70は、アパーチャ72内に少なくとも部分的に配置されてもよい。流体経路34の下端部70は、必要に応じて、摩擦嵌め、締まり嵌め、スナップ嵌め、締結具、クリップなどの任意の好適な方法で蓋に接続することができる。より詳細には、流体経路34の下端部70は、下端部が摩擦または締まり嵌めによってアパーチャに結合されるように、アパーチャ72内に嵌合するように寸法決めされかつ構成されることができ、流体がアパーチャを通って容器10から漏れることを防止する。
【0055】
いくつかの実施形態では、ストロー76を容器10内に少なくとも部分的に配置することができ、ストローは、流体経路34の下端部70及び/または蓋12のアパーチャ72に、摩擦嵌め、締まり嵌め、スナップ嵌め、締結具、クリップなどの任意の好適な方法で結合することができる。例えば、ストロー76の直径は、流体経路34の下端部70及び/または蓋のアパーチャ72の直径よりも大きくても小さくてもよく、これは、ストローを摩擦または締まり嵌めにより流体経路またはアパーチャに接続することを可能にする。ストロー76及び流体経路34は、流体が容器10から流体経路を通ってマウスピース64に流動することを可能にする流体通路を提供することができる。
【0056】
流体流動部材28が開位置にあるとき、流体流動部材のアパーチャ60は、蓋12のアパーチャ72とほぼ整列してもよく、流体経路34の可撓性部分68は、ほぼ真っ直ぐまたは直線構成で配置され得る。この構成により、流体が容器10から流体経路34を通って流動することが可能になる。一方、流体流動部材28が閉位置にあるとき、流体流動部材のアパーチャ60は、蓋12のアパーチャ72と整列しなくてもよく、流体経路34の可撓性部分68は、少なくとも60°、70°、80°、90°またはそれ以上の角度のある位置に配置することができる。この構成では、流体経路34の可撓性部分68は、流体通路を通って流体が流動するのを防止し得る流体通路を挟むか、または閉じるために、角度を付けられるかまたは曲げられ得る。
【0057】
より詳細には、接続部材30及びアクチベータ32が開位置と閉位置との間で動くとき、流体経路34の可撓性部分68は、曲がる及び/または真っ直ぐになるように構成され得る。例えば、流体流動部材28、接続部材30、及びアクチベータ32が開位置から閉位置に動くとき、流体経路34の可撓性部分68は、例えば、約60°、70°、80°、90°、またはそれ以上などの角度であり得る。代替的に、流体流動部材28、接続部材30、及びアクチベータ32が閉位置から開位置に動くとき、流体経路34の可撓性部分68は、可撓性部分が約30°、20°、10°またはそれ以下の角度で曲げられるように、少なくとも実質的に真っ直ぐに延ばすことができる。
【0058】
流体流動部材28、接続部材30、及びアクチベータ32が閉位置にあるとき、接続部材は、可撓性部分68の一部を挟むか、またはさもなければ閉じるように構成されて、流体が流体経路34の可撓性部分を通って流動するのを防止することができる。流体流動部材28、接続部材30、及びアクチベータ32が開位置にあるとき、接続部材は可撓性部分68を挟むまたは閉じることができず、これにより、流体経路34を通って流体が流動することができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、流体経路34の可撓性部分68の曲げは、流体経路を通る流体流動を防止することができる。他の実施形態では、接続部材30が、流体経路34の一部を挟むか、または閉じて、流体経路を通る流体流動を防ぐことができる。必要に応じて、流体経路34の可撓性部分68の曲げ及び/また接続部材30の動きは、流体経路を通る流体流動を防止するために、流体経路34の一部を独立して及び/または組み合わせて閉じることができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、蓋12は、図5Bに示すように、開口部80を含むことができる。開口部80は、蓋の本体74内に位置してもよく、開口部は、アパーチャ72よりも小さくてもよい。開口部80は、空気が容器10に出入りすることを可能にするように寸法決めされかつ構成されることができる。例えば、開口部80は、容器10から飲むとき、生成される圧力を低減または緩和するように設計されてもよい。開口部80は、必要に応じて、一方向バルブなどのバルブ、または他の好適な構造を含むことができる。
【0061】
図6A~6Bに示すように、接続部材30は、間隙などの開口部82を含むことができる。開口部82は、例えば、接続部材30の本体62内に配置することができる。流体流動部材28、接続部材30、及びアクチベータ32が開位置にあるとき、開口部82は、バルブ80の真上に配置される、及び/またはそれとほぼ整列してもよく、これにより、バルブを通って空気が流動することができる。流体流動部材28、接続部材30及びアクチベータ32が閉位置にあるとき、開口部82はバルブ80と整列することができず、これによりバルブを通る流体の流動を妨げることができる。いくつかの実施形態では、流体流動部材28、接続部材30及びアクチベータ32がバルブを通る流体流動を妨げる場合がある閉位置にあるとき、突出部または突起のような流体経路34の一部は、少なくとも部分的にバルブ80及び/または開口部82内を覆い、及び/またはそれらの内部に配置され得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、容器10は、蓋12と容器10の本体22との間に液密シールを生成するのを助けることができるガスケット84を含むことができる。例示的なガスケット84を図9A及び図9Bに示す。
【0063】
いくつかの実施形態では、蓋12の少なくとも一部を閉位置にロックするためにロック機構を使用することができる。例えば、ロック機構は、ロック部材86を含むことができ、ロック部材86は、アクチベータ32、接続部材30及び/または流体流動部材28を閉位置にロックすることができる。アクチベータ32、接続部材30及び/または流体流動部材28を閉位置から開位置に動かし得る前に、ロック部材86を解放またはロック解除しなければならない場合がある。
【0064】
より詳細には、図10A図10B、及び図10Cに示されるように、ロック部材86は、蓋12の後部に配置されてもよい。例えば、ロック部材86は、外壁またはスカート16に接続されてもよく、ロック部材は、図10Aに示されるようなロック位置と、図10B及び10Cに示されるようなロック解除位置との間で可動であり得る。例示的な一実施形態では、ロック部材86の下部分はスカート16に旋回可能に結合され、ロック部材の上部分は、ロック部材がロック位置にあるとき、アクチベータ32の一部に係合する係合部分を含むことができる。例えば、ロック部材86は受容部分を含むことができ、ロック部材がロック位置にあるとき、アクチベータ32の少なくとも一部を受容部分に露出させることができる。代替的に、アクチベータ32は受容部分を含むことができ、ロック部材がロック位置にあるとき、ロック部材86の少なくとも一部を受容部分に配置することができる。当業者であれば、本開示を検討した後に、ロック機構及びロック部材86は、例えば、蓋12の意図された使用に応じて、他の形状、サイズ、構成及び配置を有し得ることを理解するであろう。ロック機構またはロック部材86は必要ではないことも理解されよう。
【0065】
蓋12を開くことが望まれるとき、力が延長部36に加えられてもよい。特に、概して下向き及び/または後向きの力が延長部36の第1の部分に加えられ、アクチベータ32を閉位置から開位置に動かすことができる。アクチベータ32の動きにより、接続部材30及び/または流体流動部材28が閉位置から開位置に動かすことができる。都合がよいことに、使用者は、蓋12が開位置にあるとき、容器10から飲むことができる。蓋12を閉じることが望ましい場合、延長部36の第2の部分にほぼ上方及び/または前方の力が作用して、アクチベータ32を開位置から閉位置に動かすことができる。アクチベータ32の開位置から閉位置への動きは、接続部材30及び/または流体流動部材28を開位置から閉位置に動かすことができる。流体流動部材28が閉位置にあるとき、アクチベータ32は、マウスピースのような流体流動部材の少なくとも一部を覆うことができる。したがって、アクチベータ32は、流体流動部材28及びアクチベータ32が閉位置にあるとき、マウスピースを損傷、汚れなどから保護するのを助けることができる。
【0066】
ロック機構を有する実施形態では、ロック部材86を使用して、蓋12を閉位置に維持及び/または固定することができる。この例示的な実施形態では、蓋12を開くことが望ましいとき、ロック部材86に力が加えられ、ロック部材がロック位置からロック解除位置に動かすことができる。ロック部材86がロック解除されると、アクチベータ32は閉位置から開位置に動かすことができ、この動きによって接続部材30及び/または流体流動部材28を閉位置から開位置に動かすことができる。必要に応じて、ロック部材86を使用して、蓋12を開位置に維持及び/または固定することができる。アクチベータ32が閉位置に動くと、ロック部材86はアクチベータを閉位置に自動的にロックすることが好ましい。例えば、容器10及び/または蓋12の意図された使用に応じて、ロック部材86を自動及び/または手動でロック及び/またはロック解除することができる。
【0067】
この開示を検討した後に、当業者であれば、流体流動部材28、接続部材30、アクチベータ32、及び流体経路34が、例えば、容器10及び/または蓋12のサイズ及び形状に応じて、他の好適な形状、形状、構成及び配置を有することを理解するであろう。
【0068】
容器10及び蓋12は、耐久性のある長持ちする材料から構築することができる。容器10及び蓋12はまた、再利用及び/またはリサイクルされ得る材料から構築することができる。容器10及び蓋12は、例えば、プラスチック、ポリマー、及び複合材などの比較的剛性で耐久性があり、高強度の材料から構築することができる。特に、容器10及び蓋12は、ポリエチレン、コポリエステル、または類似の性質及び/または特性を有する他の材料などの材料から構築することができる。この開示を考慮すると、容器10及び蓋12は、異なるタイプのプラスチック、ガラス、金属、複合材などの所望の性質を有する様々な材料から構築されてもよいことが、当業者には理解されよう。付加的に、容器10及び蓋12は、少なくとも部分的に透明または半透明の材料から構築することができ、使用者は、容器内の流体の種類及び/または量を見ることができる。
【0069】
都合がよいことに、蓋12は、使用及び操作が簡単であり得る。さらに、蓋12は、迅速にかつ容易に組み立てられ、洗浄され、かつ分解され得る。さらに、蓋12は、効率的に製造され、容易に修理され、かつ/または便利に交換され得る。
【0070】
本発明は、その精神または本質的な特性から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化することができる。記載された実施形態は、すべての点において、例示的なものであって限定的なものではないとみなされるべきである。したがって、本発明の範囲は、前述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に入るすべての変更は、その範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C