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▶ アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニーの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】溶融性無煙タバコ組成物
(51)【国際特許分類】
   A24B 13/00 20060101AFI20240115BHJP
   A24B 15/24 20060101ALI20240115BHJP
   A24B 15/30 20060101ALI20240115BHJP
【FI】
A24B13/00
A24B15/24
A24B15/30
【請求項の数】 6
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020115406
(22)【出願日】2020-07-03
(62)【分割の表示】P 2017218230の分割
【原出願日】2012-12-19
(65)【公開番号】P2020168019
(43)【公開日】2020-10-15
【審査請求日】2020-07-06
(31)【優先権主張番号】13/330,929
(32)【優先日】2011-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】594112886
【氏名又は名称】アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・バーディン・カントレル
(72)【発明者】
【氏名】ゴン・チェン
(72)【発明者】
【氏名】タデウス・ジェイ・ジャクソン
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・ウィリアム・ベンフォード
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特開昭63-017656(JP,A)
【文献】特開2011-205944(JP,A)
【文献】特表2011-512818(JP,A)
【文献】特開平06-062802(JP,A)
【文献】特開平10-210939(JP,A)
【文献】特表2010-538669(JP,A)
【文献】特開昭63-102646(JP,A)
【文献】特表平10-503370(JP,A)
【文献】特表2002-514884(JP,A)
【文献】特開2009-183189(JP,A)
【文献】特表2011-504733(JP,A)
【文献】特表2011-519549(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第01269864(EP,A1)
【文献】中国特許出願公開第1476830(CN,A)
【文献】米国特許第06375982(US,B1)
【文献】国際公開第2007/015519(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24B 13/00
A24B 15/24
A24B 15/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の口の中へ挿入するように構成され、前記口の中で液化することが可能である、溶融可能な組成物であって、前記溶融可能な組成物が、タバコ抽出物、植物性成分、及び29℃~49℃の融点を有する少なくとも10乾燥重量%の脂質を含有する、溶融可能な組成物。
【請求項2】
前記タバコ抽出物は、噴霧乾燥又は凍結乾燥した粒子状形態の水性タバコ抽出物である、請求項1に記載の溶融可能な組成物。
【請求項3】
前記タバコ抽出物が、噴霧乾燥又は凍結乾燥したタバコ抽出物粒子、及び第二の噴霧乾燥又は凍結乾燥した粒状材料の粒状混合物の形態である、請求項1に記載の溶融可能な組成物。
【請求項4】
前記第二の粒状材料が、マルトデキストリン、シクロデキストリン及び天然ゴムから成る群から選択される充填剤又は結合剤材料である、請求項3に記載の溶融可能な組成物。
【請求項5】
脂質が少なくとも20乾燥重量%の量で存在する、請求項1に記載の溶融可能な組成物。
【請求項6】
脂質が少なくとも30乾燥重量%の量で存在する、請求項1に記載の溶融可能な組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、タバコから作製されるか又はこれに由来する製品、或いは他の方法でタバコを含み、人の消費が意図されている製品に関する。詳細には、本開示は、タバコを含み、無煙の形態で使用されることが意図されている組成物又は配合物に関する。
【背景技術】
【0002】
シガレット、葉巻及びパイプは、様々な形態でタバコを使用する、広く普及している喫煙物品である。そのような喫煙物品は、喫煙者によって吸入されうるエアロゾル(例えば、煙)を生成するために、タバコを加熱又は燃焼して使用される。また、タバコは、いわゆる「無煙」の形態でも利用され得る。特に一般的な無煙タバコ製品は、利用者の口腔内へ、何らかの形態の加工したタバコ又はタバコ含有配合物を挿入することによって使用される。例えば、Schwartzによる米国特許第1,376,586号、Leviによる米国特許第3,696,917号、Pittmanらによる米国特許第4,513,756号、Sensabaugh,Jr.らによる米国特許第4,528,993号、Storyらによる米国特許第4,624,269号、Tibbettsによる米国特許第4,991,599号、Townsendによる米国特許第4,987,907号、Sprinkle,IIIらによる米国特許第5,092,352号、Whiteらによる米国特許第5,387,416号、Williamsによる米国特許第6,668,839号、Williamsによる米国特許第6,834,654号、Atchleyらによる米国特許第6,953,040号、Atchleyらによる米国特許第7,032,601号、及び、Breslinらによる米国特許第7,694,686号;Williamsによる米国特許公報第2004/0020503号、Quinterらによる米国特許公報2005/0115580号、Stricklandらによる米国特許公報第2005/0244521号、Stricklandらによる米国特許公報第2006/0191548号、Holton,Jrらによる米国特許公報第2007/0186941号、Stricklandらによる米国特許公報第2007/0186942号、Dubeらによる米国特許公報第2008/0029110号、Robinsonらによる米国特許第2008/0029116号、Muaらによる米国特許公報第2008/0029117号、Robinsonらによる米国特許公報第2008/0173317号、Engstromらによる米国特許公報第2008/0196730号、Neilsenらによる米国特許公報第2008/0209586号、Crawfordらによる米国特許公報第2008/0305216号、Essenらによる米国特許公報第2009/0065013号、Kumarらによる米国特許公報第2009/0293889号、Arnarpらによる国際公開第04/095959号、Muaらによる、2009年12月15日に出願された米国特許出願第12/638,394号(現在は、Muaらによる米国特許公報第2011/0139164号として公開)に記載された、無煙タバコ配合物、成分及び処理方法の種類を参照されたい。これら文献は、それぞれ参照により本明細書に援用される。例示的な無煙タバコ製品は、R.J.Reynolds Tabacco Companyによる、CAMELスヌース、CAMELオーブ、CAMELストリップ及びCAMLスティック;U.S.無煙タバコ会社によるREVEL Mintタバコパック及びSKOALスヌース;並びに、Philip Morris USAによるMARLBOROスヌース及びTabokaを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第1,376,586号明細書
【文献】米国特許第3,696,917号明細書
【文献】米国特許第4,513,756号明細書
【文献】米国特許第4,528,993号明細書
【文献】米国特許第4,624,269号明細書
【文献】米国特許第4,991,599号明細書
【文献】米国特許第4,987,907号明細書
【文献】米国特許第5,092,352号明細書
【文献】米国特許第5,387,416号明細書
【文献】米国特許第6,668,839号明細書
【文献】米国特許第6,834,654号明細書
【文献】米国特許第6,953,040号明細書
【文献】米国特許第7,032,601号明細書
【文献】米国特許第7,694,686号明細書
【文献】米国特許出願公開第2004/0020503号明細書
【文献】米国特許出願公開第2005/0115580号明細書
【文献】米国特許出願公開第2005/0244521号明細書
【文献】米国特許出願公開第2006/0191548号明細書
【文献】米国特許出願公開第2007/0186941号明細書
【文献】米国特許出願公開第2007/0186942号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0029110号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0029116号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0029117号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0173317号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0196730号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0209586号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0305216号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0065013号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0293889号明細書
【文献】国際公開第2004/095959号
【文献】米国特許出願公開第2011/0139164号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
無煙タバコ製品など、楽しめるタバコ製品の形態を提供すること、及び、無煙タバコ製品に使用するのに適したタバコ含有組成物の調製方法を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、使用者の口の中に挿入するために構成された溶融性無煙タバコ製品、並びに、溶融性無煙タバコ製品に使用するのに適した無煙タバコ組成物を調製するためのプロセスに関する。本開示の無煙タバコ組成物は、脂質物質を利用して、溶融性無煙タバコ製品を提供する。一態様において、無煙タバコ製品は、タバコ材料及び脂質物質を含む固形物の形態である。無煙タバコ組成物は、好ましくは脂質及びタバコ抽出物を含み、甘味料、結合剤、充填剤、風味料、崩壊助剤、防腐剤などの他の成分を含み得る。一態様によると、タバコ抽出物は、噴霧乾燥又は凍結乾燥された粒子形態の水性タバコ抽出物である。本開示の溶融性無煙タバコ組成物は、携帯型無煙タバコ容器中に、複数の製品単位として包装することができる。
【0006】
特定の実施形態において、乾燥製品の取扱い特性及び混合特性を改善するために、乾燥前に、延長剤とタバコ抽出物とを混合することが有利である。例えば、タバコ抽出物を、様々な充填剤又は結合剤の内のいずれか(例えば、マルトデキストリン、シクロデキストリン、及びアラビアゴムなどの天然ゴム)など、噴霧乾燥又は凍結乾燥したタバコ抽出物粒子、及び第二の噴霧乾燥又は凍結乾燥した粒状物質の粒状混合物の形態で使用することができる。最終的な乾燥製品中のタバコ抽出物と第二の粒状物質との重量比は、変化し得るが、典型的には、約7:1~約1:1、例えば約5:1~約2:1である。
【0007】
一態様において、本開示は、製品の使用者の口の中に挿入するように構成された溶融性無煙タバコ組成物を提供し、前記タバコ製品は、タバコ材料と、約38℃~約41℃など、約36℃~約45℃の融点を有する脂質とを含有する。溶融性無煙タバコ製品の溶解特性を提供するのに適した脂質は、動物又は植物由来の脂肪、ワックス及び油物質などを含む。例示的な脂質組成物は、約14~約20個の炭素原子の炭素長を有する、複数の飽和又は不飽和脂肪酸鎖を含む、植物由来の脂肪である。一実施形態において、脂質は、パーム核油及びパーム油のブレンドである。
【0008】
無煙タバコ組成物は、風味料、充填剤、結合剤、緩衝剤、着色剤、湿潤剤、口腔ケア添加剤、防腐剤、シロップ剤、崩壊助剤、酸化防止剤、ハーブ又は植物源由来の添加剤、流動助剤及びそれらの混合物などの一つ以上の追加の成分を更に含み得る。本発明の特定の実施形態は、充填剤(例えば、イソマルト又は他の糖アルコール)、人工甘味料(例えば、スクラロース)、風味料(例えば、バニリン、噴霧乾燥されたメントール)、塩(例えば、塩化ナトリウム)及びそれらの組み合わせを含む。特定の実施形態において、無煙タバコ組成物は、組成物の総重量に基づいて、少なくとも約20乾燥重量%~少なくとも約40乾燥重量%の量で、イソマルゴなどの糖アルコールを含む。
【0009】
本発明の例示的な組成物は、組成物の総重量に基づいて、少なくとも約2乾燥重量%のタバコ抽出物、少なくとも約30乾燥重量%の脂質、少なくとも約0.1乾燥重量%の少なくとも一種の甘味料、少なくとも約30乾燥重量%の少なくとも一種の充填剤、及び少なくとも約0.5乾燥重量%の少なくとも一種の風味料を含む組成物を含む。別の実施形態において、組成物は、組成物の総重量に基づいて、少なくとも2乾燥重量%のタバコ抽出物、少なくとも約3035乾燥重量%の脂質、少なくとも約0.25乾燥重量%の少なくとも一種の甘味料、少なくとも約50乾燥重量%の少なくとも一種の充填剤、及び少なくとも約0.25乾燥重量%の塩、及び少なくとも約1.0乾燥重量%の少なくとも一種の風味料を含む組成物を含む。更に別の実施形態において、本発明は、無煙タバコ組成物の総重量に基づいて、約2~約10乾燥重量%のタバコ組成物、約30~約50乾燥重量%の脂質、約0.1~約1乾燥重量%の人工甘味料、約30~約60乾燥重量%の充填剤、最大約5乾燥重量%の風味料、及び最大約10乾燥重量%の塩化ナトリウムを含む、無煙タバコ組成物を提供する。本明細書に記載の任意の組成物実施形態について、組成物の総重量に基づいて、典型的には約1~約10乾燥重量%の量で、粒子状タバコ材料(例えば、粉砕されたタバコ材料)の形態で、第二のタバコ材料を追加することができる。特定の実施形態において、本明細書に記載の任意の組成物は、更に、結合剤又は乳化剤として作用し得る、レシチンを含むことができる。
【0010】
更に別の態様において、本開示は、使用者の口の中に挿入するために構成され、無煙タバコ製品としての使用に適した溶融性無煙タバコ組成物を調製するためのプロセスを提供する。前記プロセスは、溶融した脂質組成物を形成するために約36℃~約45℃の融点を有する脂質を溶融することと、タバコ材料と必要に応じて追加の成分(例えば、風味料、結合剤、充填剤、崩壊助剤、湿潤剤及びそれらの混合物)とを混合して、溶融した無煙タバコ組成物を形成することと、溶融した無煙タバコ組成物を冷却して固化した無煙タバコ組成物を形成する溶融した無煙タバコ組成物を冷却してこととを含む。特定の実施形態において、前記方法は、一つ以上の塩及び糖アルコールと溶融した脂質組成物とを混合することを含む。前記プロセスは、所定の形状へ溶融無煙タバコ組成物を形成するために、鋳型内に溶融した無煙タバコ組成物を堆積させることを含み得る。
【0011】
前述のように、タバコ材料は、水性タバコ抽出物とすることができ、噴霧乾燥又は凍結乾燥した粒子状形態とすることができる。また、噴霧乾燥した抽出物は、第二の粒状物質を含み得る。そのような実施形態において、本発明のプロセスは更に、水性タバコ抽出物を、少なくとも約18重量%の固体含有量を有する混合物を提供するのに十分な量の第二の粒状物質と混合することにより、タバコ抽出物及び第二の粒状物質の噴霧乾燥又は凍結乾燥した混合物を調製し、その後、混合物を噴霧乾燥又は凍結乾燥に供して乾燥粒状物質を形成するステップを含む。
【0012】
本開示の態様は、本明細書に詳述するような利点を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、本開示を、以下に詳細に説明する。本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載の態様に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、本開示が適用可能な法的要件を満たすように、これらの態様が提供されると解釈されるべきである。同様の数字は、全体を通して同じ要素を指す。本明細書及び特許請求の範囲において使用される、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が明確に指示しない限り、複数の指示対象を含む。
【0014】
本開示は、経口使用に適した無煙タバコ組成物を提供する。無煙タバコ組成物は、一般に、粒子状のタバコ材料及び脂質を含む。そのような組成物は、経口使用のための溶融性無煙タバコ製品を提供するために使用され得る。本明細書で使用される、「melt(溶融する)」「melting(溶融している)」及び「meltable(溶融性)」は、固体状態から液体状態へ変更する無煙タバコ製品の能力を指す。すなわち、通常は熱を印加することにより、物質(例えば、無煙タバコ製品)が固体から液体へ変化する場合に、溶融が発生する。本発明の無煙タバコ製品に関する加熱は、使用者の口の内部温度によって提供される。従って、「溶融性」という用語は、製品が固体から液体へ変化するために使用者の口の中で液化することができる製品を指し、製品の水性-水溶性成分が水分と相互作用するために、単に口腔内で溶解する製品内の凝集性の喪失により口腔内で崩壊する製品を区別することを意図している。
【0015】
この点に関して、本明細書に記載の無煙タバコ組成物実施形態の融解特性は、一般に、例えば、無煙タバコ組成物の一部を形成している脂肪、油又はワックス状物質(又はそれらの組み合わせ)などの脂質成分へ帰し得る。本発明において使用される脂質成分は、動物又は植物物質に由来し得、典型的には、より少ない量の遊離脂肪酸及びモノ-又はジ-グリセリドとともに、主にトリグリセリドを含む。特定の実施形態において、本発明において使用される脂質は、室温で(即ち、約25℃で)固体又は半固体であり、使用者の口腔の温度に曝されたときに少なくとも部分的に液化する植物由来の脂肪物質である。そのような植物由来の脂肪は、約10~約26個の炭素原子、より典型的には約14~約20個の炭素原子、最も多くの場合には約14~約18個の炭素原子の炭素長を有する、飽和又は不飽和脂肪酸鎖(そのほとんどがトリグセリド構造内に結合されている)から主に構成されている。使用することができる例示的な脂肪は、パーム油、パーム核油、大豆油、綿実油及びそれらの混合物を含む。一部の態様によれば、脂質物質は、水素化、部分的に水素化又は非水素化され得る。場合によっては、脂質物質は、脂質成分のブレンドを含み得る。例えば、脂質物質は、パーム油及びパーム核油のブレンドを含み得る。脂質物質は、典型的には、無煙タバコ組成物を形成するために使用される粒状タバコ材料とは分離された別個の個々の成分である。
【0016】
脂質の融点を決定するための様々な方法が存在する。しかしながら、多くの天然に存在する脂質は化学的に均質ではなく、従って、単一融点、即ち、固体から液体状態への移行の温度を有していない。従って、脂質はしばしば、溶融範囲による特徴付けられる。脂質の融点を決定するための一つの試験は、メトラー滴下点法(ASTM Standard D3954,2010,“Standard Test Method for Dropping Point of Waxes,”ASTM International,West Conshohocken PA,2003,DOI 10.1520/D3954-94R10,www.astm.org.)である。特に断らない限り、本明細書に記載の脂質又は、そのような脂質を含む無煙タバコ製品の融点は、メトラー滴下点法に基づいて決定された溶融温度点又は範囲を指す。
【0017】
無煙タバコ製品が使用者の口腔内に配置されたときに、所望の溶融特性を提供するために、得られた無煙タバコ製品の組成物が適切な範囲内の融点を有するように、脂質成分の融点を選択することができる。一部の実施形態において、最終的な無煙タバコ製品が使用時に口腔内で実質的に固体のままである、つまり、使用者が製品を小さな断片へ分解するために、製品を噛む必要があるように、より高い融点を有する脂質を使用することが望ましい。他の実施形態において、最終製品が使用中に使用者の口の中で容易に溶けるように、より低い融点を選択することができる。典型的には、脂質成分の融点は、約29℃~約49℃、多くの場合約36℃~約45℃、最も多くの場合約38℃~約41℃である。特定の実施形態において、脂質成分を用いて作製された無煙タバコ成分の融点はまた、蒸気の範囲の融点を有する。約36℃未満の融点を有する脂質の使用は、典型的には、取扱いによる懸念のために、あまり好ましくない。即ち、そのような脂質を使用して作製された無煙タバコ製品の輸送及び保管は、途中で製品の溶融をもたらし得る高温へ製品を供する可能性がある。更に、約41℃以上の融点を有する脂質成分(及びそれらから作製される溶融性無煙タバコ製品)は、特定の実施形態において、ワックス状として特徴付けることができる口当たりなどの望ましくない口当たり特性のために、あまり好ましくない。
【0018】
本発明に従って使用することができる脂質物質は、例えば、Loders Croklaan及びAarhusKarlshamn USA Incから入手可能である。例示的な脂質物質は、AarhusKarlshamn USA Incからの108-24-B(パーム核油及びパーム油のブレンドを含む非水素化ラウリンコーティング脂肪);Loders CroklaanからのPARAMOUNT X(パーム核油、大豆油及び綿実油のブレンドを含有する部分的に水素化された植物性油);Loders CroklaanからのCENTERNAL625(植物性脂肪);Loders CroklaanからのPARAMOUNT C(レシチンで部分的に水素化されたパーム核油を含むラウリンコーティング脂肪);Loders CroklaanからのKAOKOTE102(部分的に水素化されたパーム核油を含むラウリンコーティング脂肪);AarhusKarlshamn USA IncからのSILKO35-08(パーム核油を含むエステル交換された水素化ラウリン脂肪);AarhusKarlshamn USA IncからのCEBES27-70(水素化されたパーム核油を含む分画されたラウリンカカオバター代替物);AarhusKarlshamn USA IncからのCISAO82-53(非水素化されたパーム油);AarhusKarlshamn USA IncからのCEBES29-21(パーム核油及びパーム油を含む分画されたカカオバター代替物);AarhusKarlshamn USA IncからのCEBES27-55(部分的に水素化されたパーム核油及び水素化された大豆油を含むラウリン系脂肪);AarhusKarlshamn USA Incからの108-48-B(パーム核油及びパーム油のブレンドである、非水素化ラウリン脂肪);AarhusKarlshamn USA IncからのCEBES29-07(分画された非水素化カカオバター代替物);AarhusKarlshamn USA IncからのCEBES21-20(分画されたラウリンカカオバター代替物);AarhusKarlshamn USA IncからのCEBES29-07(分画されたラウリンカカオバター代替物);及びAarhusKarlshamn USA IncからのCISAO78-33(非水素化構造化脂肪)を含む。
【0019】
無煙タバコ組成物中の脂質物質の相対量は変化し得る。好ましくは、無煙タバコ組成物中の脂質物質の量は、組成物の乾燥重量基準で、少なくとも約10%、少なくとも約20%、又は少なくとも約30%である。特定の態様において、脂質物質の量は、乾燥重量基準で、約60%未満、約50%未満又は約40重量%未満である。例示的な脂質重量範囲は、約10~約60乾燥重量%、より典型的には約20~約40乾燥重量%を含む。
【0020】
本開示の製品は、いくつかの形態のNicotiana種を組み込み、最も好ましくは、それらの組成物又は製品は、いくつかの形態のタバコを含む。Nicotiana種の選択は、変化し得、特に、タバコの型の選択は変化し得る。用いることができるタバコは、黄色種(flue-cured)又はバージニア(例えば、K326)、バーレー、日干(sun-cured)(例えば、Katerini、Prelip、Komotini、Xanthi及びYambolタバコを含む、インドクルヌール及びオリエンタルタバコ)、メリーランド、暗色(dark)、暗色火干種(dark-fired)、暗色気干種(dark air cured)(例えば、Passanda、Cubano、Jatin及びBezukiタバコ)、明色気干種(light air cured)(例えば、North Wisconsin及びGalpaoタバコ)、インド気干種(Indian air cured)、赤色ロシア及びRusticaタバコ、並びに様々な他の希少又は特殊なタバコを含む。様々な種類のタバコ、生育慣行及び収穫慣行の記載は、Tobacco Production, Chemistry and Technology,Davis et al.(Eds.)(1999)に記載されており、当該文献は参照により本明細書に援用される。Nicotiana種からの植物の様々な代表的な他の種類が、幸運にも、The Genus Nicotiana,(Chonica Botanica)(1954);Sensabaugh Jr.らによる米国特許第4,660,577号、Whiteらによる米国特許第5,387,416号及びLawsonらによる米国特許第7,025,066号;Lawrence,Jr.らによる米国特許出願公開第2006/0037623号及びMarshallらによる米国特許出願公開第2008/0245377号に記載されており、それぞれは参照により本明細書に援用される。例示的なNicotiana種は、N.tabacum、N.rustica、N.alata、N.arentsii、N.excelsior、N.forgetiana、N.glauca、N.glutinosa、N.gossei、N.kawakamii、N.knightiana、N.langsdorffi、N.otophora、N.setchelli、N.sylvestris、N.tomentosa、N.tomentosiformis、N.undulata、N.x sanderae、N.africana、N.amplexicaulis、N.benavidesii、N.bonariensis、N. debneyi、N.longiflora、N.maritina、N.megalosiphon、N.occidentalis、N.paniculata、N.plumbaginifolia、N.raimondii、N.rosulata、N.simulans、N.stocktonii、N.suaveolens、N.umbratica、N.velutina、N.wigandioides、N.acaulis、N.acuminata、N.attenuata、N.benthamiana、N.cavicola、N.clevelandii、N.cordifolia、N.corymbosa、N.fragrans、N.goodspeedii、N.linearis、N.miersii、N.nudicaulis、N.obtusifolia、N.occidentalissubsp.Hersperis、N.pauciflora、N.petunioides、N.quadrivalvis、N.repanda、N.rotundifolia、N.solanifolia、及びN.spegazziniiを含む。
【0021】
Nicotiana種は、遺伝子修飾又は交配技術を用いて誘導され得る(例えば、成分、特性又は属性の生成を増加又は減少させるために、タバコ植物を遺伝子操作又は交配することができる)。例えば、Fitzmauriceらによる米国特許第5,539,093号、Wahabらによる米国特許第5,668,295号、Fitzmauriceらによる米国特許第5,705,624号、Weiglによる米国特許第5,844,119号、Dominguezらによる米国特許第6,730,832号、Liuらによる米国特許第7,173,170号、Colliverらによる米国特許第7,208,659号、及びBenningらによる米国特許第7,230,160号;Conkingらによる米国特許出願公開第2006/0236434号、及びNielsenらによる国際公開第2008/103935号に記載の、植物の遺伝子修飾の種類を参照されたい。
【0022】
無煙及び喫煙タバコ製品の調製のために、Nicotiana種の収穫された植物を硬化プロセスへ供することが典型的である。様々な種類のタバコの様々な種類の硬化プロセスの説明が、Tobacco Production,Chemistry and Technology,Davis et al.(Eds.)(1999)に記載されている。火力乾燥タバコを硬化させるための例示的な技術及び条件は、NestorらによるBeitrage Tabakforsch.Int.,20,467-475(2003)及び、Peeleによる米国特許第6,895,974号に記載され、参照により本明細書に援用される。タバコを空気硬化するための代表的な技術及び条件は、Grovesらによる米国特許第7,650,892号、RotonらによるBeitrage Tabakforsch.Int.,21,305-320(2005)及び、StaafらによるBeitrage Tabakforsch.Int.,21,321-330(2005)に記載されており、当該文献は参照により本明細書に援用される。特定の種類のタバコを、黄色種又は日干などの代替の種類の硬化プロセスへ供することができる。好ましくは、硬化された収穫したタバコを次に熟成する。このように、タバコ組成物又は製品の調製に使用されるタバコは、最も好ましくは、硬化及び熟成されたタバコの成分を組み込んでいる。
【0023】
Nicotiana種の植物の少なくとも一部(例えば、タバコ部分の少なくとも一部)を、未成熟形態で使用することができる。つまり、植物又は植物の少なくとも一部を、通常は熟した又は成熟したとみなされる段階に達する前に、収穫することができる。そのようにして、例えば、タバコ植物が新芽の時点にあるとき、葉の形成を開始する時点にあるとき、開花を開始する時点にあるときなどに、タバコを収穫することができる。
【0024】
Nicotiana種の植物の少なくとも一部(例えば、タバコ部分の少なくとも一部)を成熟形態で使用することができる。つまり、植物又は植物の少なくとも一部を、植物(又は植物の部分)が典型的に熟成した、過熟した又は成熟したと見られる時点に達したときに、収穫することができる。そのようにして、例えば、従来的に農家が採用したタバコの収穫技術の使用により、オリエンタルタバコ植物、バーレー種タバコ植物を収穫することができる、又は、バージニアタバコ葉を収穫することができる、又は茎の位置で摘み取ることができる。
【0025】
収穫後、Nicotiana種の植物又はそれらの部分を、緑色形態で使用することができる(例えば、いかなる硬化処理へも供することなく、タバコを使用することができる)。例えば、緑色形態のタバコを、凍結させ、照射へ供し、黄変させ、乾燥させ、調理する(例えば、ローストする、炒める又は煮る)ことができる、又は他の方法で後で使用するために貯蔵又は処理へ供することができる。そのようなタバコをまた、エージング条件へ供することができる。
【0026】
タバコ材料をケーシングし、乾燥させ、次に、所望の形態へ粉砕してもよい。例えば、場合によっては、タバコ材料配合物を、糖(例えば、フルクトース、グルコース及びスクロース)、湿潤剤(例えば、グリセリン及びプロピレングリコール)、風味料成分(例えば、ココア及び甘草)などの成分を含有する水性ケーシングでケーシングされてもよい。タバコの乾燥重量に基づいて、約1パーセント~約15パーセントの量で、非水性ケーシング成分をタバコへ適用することができる。
【0027】
粒子として記載することができる形態(即ち、細断、粉砕、顆粒化又は粉末形態)で、タバコ材料は典型的に使用される。タバコ材料が細かく分割された又は粉末状形態で提供される方法は、異なり得る。好ましくは、研削、フライス加工などのための装置及び技術を用いて、植物の部分又は小片を、粒子状形態へ微粉砕、粉末化する又は粉砕する。最も好ましくは、ハンマーミル、カッターヘッド、空気制御ミルなどの装置を用いた研削又は粉砕中に、植物物質は比較的乾燥した形態である。例えば、その水分含有量が、約15重量%未満~約5重量%未満である場合、タバコ部分又は小片を、粉末化又は粉砕することができる。最も好ましくは、約50ミクロン未満の平均粒子径を有する部分又は小片の形態でタバコ材料を用いる。一実施形態において、タバコ粒子の平均粒径は、約25ミクロン以下であり得る。場合によっては、タバコ粒子を、スクリーンメッシュを通過する大きさにすることができる。所望の場合、所望のサイズ又はサイズ範囲の小さいサイズのタバコ粒子を収集することを確実にするために、空気分級機を用いることができる。所望の場合、造粒タバコの異なったサイズの断片を一緒に混合してもよい。
【0028】
タバコ組成物又は製品中で用いられるタバコ材料の少なくとも一部(例えば、タバコ成分)は、抽出物の形態を有してもよい。蒸留水又は水道水などの水性特性を有する溶媒を用いてタバコを抽出することにより、タバコ抽出物を得ることができる。そのようにして、水性タバコ抽出物を、水でタバコを抽出することによって提供することができ、その結果、水不溶性パルプ物質は、水性溶媒から分離され、水溶性及び分散性タバコ成分がその中に溶解し、分散される。様々な形態でタバコ抽出物を用いることができる。例えば、噴霧乾燥又は凍結乾燥プロセス又は他の同様の種類の処理ステップを使用した結果として得ることができるように、水性タバコ抽出物を、実質的に溶媒を含まない形態で単離することができる。あるいは、水性タバコ抽出物を、液体形態で用いることができ、そしてそのようなものとしての液体溶媒中のタバコ可溶分の含有量を、抽出に用いる溶媒の量を選択すること、溶媒を除去し、タバコ抽出液を希釈するために溶媒を加えることによって液体タバコ抽出物の濃度を選択することなどにより、制御することができる。タバコの成分を抽出するための例示的な技術は、Fioreによる米国特許第4,144,895号、Osbirne,Jr.らによる米国特許第4,150,677号、Reidによる米国特許第4,267,847号、Wildmanらによる米国特許第4,289,147号、Brummerらによる米国特許第4,351,346号、Brummerらによる米国特許第4,359,059号、Mullerによる米国特許第4,506,682号、Keritsisによる米国特許第4,589,428号、Sogaらによる米国特許第4,605,016号、Pouloseらによる米国特許第471,691号、Niven,Jrらによる米国特許第4,727,889号、Bernasekらによる米国特許第4,887,618号、Clappらによる米国特許第4,941,484号、Faggらによる米国特許第4,967,771号、Robertsらによる米国特許第4,986,286号、Faggらによる米国特許第5,005,593号、Crubbsらによる米国特許第5,018,540号、Whiteらによる米国特許第5,060,669号、Faggによる米国特許第5,065,775号、Whiteらによる米国特許第5,074,319号、Whiteらによる米国特許第5,099,862号、Whiteらによる米国特許第5,121,757号、Faggによる米国特許第5,131,414号、Munozらによる米国特許第5,131,415号、Faggによる米国特許第5,148,819号、Kramerによる米国特許第5,197,494号、Smithらによる米国特許第5,230,354号、Faggによる米国特許第5,234,008号、Smithによる米国特許第5,243,999号、Raymondらによる米国特許第5,301,694号、Goncalez-Parraらによる米国特許第5,318,050号、Teagueによる米国特許第5,343,897号、Newtonによる米国特許第5,360,022号、Clappらによる米国特許第5,435,325号、Brinkleyらによる米国特許第5,445,169号、Lauterbachによる米国特許第6,131,584号、Turpenらによる米国特許第6,284,875号、Kierulffらによる米国特許第6,298,859号、Muaらによる米国特許第6,772,767号、Beritらによる米国特許第6,817,970号、Bratcherらによる米国特許第6,906,172号、Turpenらによる米国特許第7,034,128号、Bratcherらによる米国特許第7,048,211号及びThompsonらによる米国特許第6,337,782号、並びに、Dubeらによる米国特許出願公開第2008/0029110号、Robinsonらによる米国特許出願公開第2008/0173317号、Muaらによる米国特許出願公開第2009/0025738号、Muaらによる米国特許第2011/0139164号、Bessonらによる米国特許出願公開第2011/0247640号に記載され、それらの全ては参照により本明細書に援用される。
【0029】
噴霧乾燥又は凍結乾燥された粒子形態でタバコ抽出物を利用する一部の実施形態において、改善された混合特性を示すことができ、より均質な最終生成物が得られる、粒子状の乾燥した混合物を形成するための乾燥プロセスの前に、タバコ抽出物と延長助成分(例えば、マルトデキストリン、シクロデキストリン又はアラビアゴムなどの天然ゴムとして本明細書に記載されてきる、任意の充填剤又は結合剤成分)とを混合することが有用である。噴霧乾燥されたタバコ抽出物は、低密度及び低い流動性を有する傾向があり、製造プロセスにおける抽出物の取扱いをより困難にしている。したがって、特定の実施形態において、水性組成物の予備乾燥固形物含有量を、約18~約22重量%(例えば、少なくとも約18又は少なくとも約20重量%)まで上昇させるのに十分な量で、延長剤成分を水性タバコ抽出物へ加えることができる。その後、合わせた混合物を噴霧乾燥又は凍結乾燥することができ、得られた材料は、典型的には、約7:1~約1:1の抽出物対延長剤の重量比、より多くの場合には、約5:1~約2:1(例えば、約3:1)の抽出物対延長剤の重量比を有する。
【0030】
無煙タバコ組成物内のタバコ材料(例えば、粉砕されたタバコ材料又は水性タバコ抽出物)の相対量は変化し得るが、タバコ材料は典型的には優勢な成分である。好ましくは、無煙タバコ組成物内のタバコ材料配合物の量は、組成物の乾燥重量基準で少なくとも約25%又は少なくとも約30%である。特定の例において、無煙タバコ組成物内の他の成分の量は、乾燥重量基準で、約40%を超え得る。無煙タバコ組成物内のタバコ材料配合物の典型的な範囲は、約25~約60乾燥重量%、より典型的には約30~約40乾燥重量%である。
【0031】
しかしながら、特にタバコが濃縮タバコ抽出物の形態で使用される場合には、より少ない量のタバコ材料を用いることができる。例えば、本発明の一部の実施形態は、少なくとも約1乾燥重量%、少なくとも約2乾燥重量%又は少なくとも約3乾燥重量%のタバコ抽出物(例えば、約1~約10乾燥重量%のタバコ抽出物)を含む。
【0032】
無煙タバコ組成物を形成するために脂質物質と混合する前のタバコ材料の水分含有量は、変化し得る。最も好ましくは、タバコ材料配合物の水分含有量は、約10重量%未満であり、約6重量%未満であり得、多くの場合、約3重量%未満である。タバコ材料配合物の水分含有量を制御する方法は異なり得る。例えば、タバコ材料配合物を、熱的加熱又は対流加熱へ供することができる。具体例として、所望の水分含有量を達成するために適切な時間、約40℃~約95℃の温度で温められた空気中で、タバコ材料配合物をオーブン乾燥させることができる。例えば、タバコ材料配合物を、約12時間~約24時間、約54℃~約60℃で乾燥させることができる。
【0033】
場合によっては、タバコ材料配合物の調製前に、タバコ部分又は小片を照射することができる、又はそれらの部分又は小片を低温殺菌することができる、又は他の方法で制御された熱処理へ供することができる。更に、所望の場合、全て又は一部のタバコ材料配合物の調製後に、成分材料を照射するか、又はそれらの成分材料を低温殺菌するか、又は他の方法で制御された熱処理へ供することができる。例えば、タバコ材料配合物を調製した後、照射又は低温殺菌し、次に、香味成分を配合物へ適用することができる。代表的なプロセスは、Muaらによる米国特許出願公開第2009/0025738号、Brinkleyらによる米国特許出願公開第2009/0025739号、及びBeesonらによる米国特許出願公開2011/0247640号に記載されており、当該文献は参照により本明細書に援用される。
【0034】
一実施形態において、タバコ材料と、リジン、グリシン、ヒスチジン、アラニン、メチオニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、プロリン、フェニルアラニン、バリン、アルギニンン、二価及び三価のカチオンを含む組成物、アスパラギナーゼ、特定の非還元性糖、特定の還元剤、フェノール系化合物、少なくとも一種の遊離チオール基又は官能基(例えば、システイン)を有する特定の化合物、酸化剤、酸化触媒、天然植物抽出物(例えば、ローズマリー抽出物)及びそれらの組み合わせから成る群から選択された一つ以上の添加剤と混合した後に、湿ったタバコ材料を熱処理(例えば、少なくとも約100℃の温度で、湿ったタバコ材料を加熱すること)へ供する。そのような熱処理プロセスは、Chenらによる米国特許出願公開第2010/0300463号に記載され、参照により本明細書に援用される。
【0035】
特定の実施形態において、本発明において使用されるタバコ抽出物は、リジン、システイン、アスパラギナーゼ又は過酸化水素を含有する水溶液中でタバコ抽出物を加熱することにより、無煙タバコ製品へ含める前に処理された、熱処理されたタバコ抽出物である。水性溶液は、スイカの添加剤を含むことができ、例えば、一部の実施形態において、水性溶液は更に、NaOHを含む。一つの例示的な実施形態において、無煙タバコ製品を提供し、ここで、前記タバコ抽出物は、L-リジン及びNaOHを含む水溶液中でタバコ抽出物を加熱することにより無煙タバコ製品へ含める前に熱処理されたタバコ抽出物である。
【0036】
無煙タバコ製品の製造に使用されるタバコ材料配合物をまた、処理し、ブレンドし、配合し、他の材料又は成分と組み合わせる及び混合することができる。例えば、それらの代表的な構成要素、構成要素の組み合わせ、タバコに対するそれらの成分の相対量及びそれらの構成要素を利用するための作法及び方法は、Holtonらによる米国特許出願第2007/0062549号及び、Holtonらによる米国特許出願第2007/0186941号に記載されており、それぞれは参照により本明細書に援用される。
【0037】
添加剤は、人工的なものにすることができる、又は、ハーブ若しくは生物学的供給源から得ることができる。例示的な種類の添加剤は、塩(例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなど)、天然甘味料(例えば、フルクトース、スクロール、グルコース、マルトース、バニリン、エチルバニリングルコシド、マンノース、ガラクトース、ラクトースなど)、人工甘味料(例えば、スクラロース、サッカリン、アスパルテーム、アセルファムK、ネオテームなど)、有機及び無機充填剤(例えば、穀物、加工穀物、膨化粒子、マルトデキストリン、デキストリン、デキストロース、炭酸カリウム、リン酸カルシウム、コーンスターチ、ラクトース、例えば、イソマルト、マンニトール、エリスリトール、キシリトール又はソルビトールなどの糖アルコール、細かく分割されたセルロースなど)、結合剤(例えば、ポビドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム及び他の修飾されたセルロース系の種類の結合剤、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、デンプン系結合剤、アラビアゴム、レシチンなど)、pH調整剤又は緩衝剤(例えば、金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム並びに、例えば、金属炭酸塩、好ましくは炭酸カリウム又は炭酸ナトリウム、又は重炭酸ナトリウムなどの金属重炭酸塩などの金属炭酸塩などの他のアルカリ金属緩衝剤)、着色剤(例えば、染料及び顔料、カラメル着色料、二酸化チタンなどを含む)、湿潤剤(例えば、グリセリン、プロピレングリコールなど)、口腔ケア添加剤(例えば、タイム油、ユーカリ油、及び亜鉛)、防腐剤(例えば、ソルビン酸カリウムなど)、シロップ(例えば、ハチミツ、高フルクトースコーンシロップなど)、崩壊助剤又は圧縮助剤(例えば、微結晶性セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム、アルファ化トウモロコシデンプンなど)、香味料及び香料混合物、酸化防止剤、及びそれらの混合物を含む。
【0038】
脂質物質と混合する前に、タバコ材料と混合するために、そのような添加剤を、好ましくは粉末又は顆粒状の形態で提供することができる。最も好ましくは、約50ミクロン未満の平均粒径を有する部分又は小片の形態で、添加剤を用いる。一部の態様によれば、添加剤の平均粒径は、約25ミクロン以下とすることができる。添加剤の水分含有量は変化し得る。最も好ましくは、添加剤の水分含有量は約10重量%未満であり、約6重量%未満、多くの場合には約3重量%未満とすることができる。例えば、脂質物質と混合する前に、パドルを備えるHobartミキサーを用いて、添加剤を粒子状タバコ材料と混合することができる。無煙バタコ組成物中の様々な添加剤成分の相対量は、変化し得る。
【0039】
上記の種類の添加剤を、一緒に(例えば、添加剤配合物として)又は別々に(例えば、個々の添加剤成分を、最終タバコ製品の調製に関与する様々な段階で添加することができる)用いることができる。無煙タバコ配合物内の様々な成分の相対量は変化し得、タバコ製品へ所望の感覚的及び性能特性を提供するように、典型的に選択される。
【0040】
本明細書で使用される「香味料」又は「風味料」は、無煙タバコ組成物に関連した感覚特性を変化させることができる任意の風味又は芳香物質である。香味料によって改変することができる例示的な官能特性は、味、口当たり、しっとり感、涼しさ/熱、及び/又は、香り/芳香を含む。香味料は、天然又は合成することができ、これらの味の特徴は、それらに限定されないが、新鮮な、甘い、ハーブの、菓子の、花の又はスパイスのように記載することができる。特定の種類の香味料は、それらに限定されないが、バニラ、コーヒー、チョコレート、ミント、スペアミント、メントール、ペパーミント、ウィンターグリーン、ラベンダー、カルダモン、ナツメグ、シナモン、クローブ、カスカリラ、白檀、ハチミツ、ジャスミン、ショウガ、アニス、セージ、甘草、レモン、オレンジ、リンゴ、ピーチ、ライム、チェリー、イチゴを含む。本発明で利用される香味料はまた、ユーカリなどの加湿、冷却又は平滑剤と考えられている成分を含むことができる。純粋(つまり、単独)又は複合(例えば、スペアミント及びメントール又はオレンジ及びシナモン)で、これらの香味料を提供することができる。場合によっては、香味料を噴霧乾燥形態で提供することができる。他の例において、香味料を液体形態で提供することができる。香味料は、典型的には、約0.5~約10乾燥重量%、多くの場合約1~約6乾燥重量%、最も多くの場合約2~約5乾燥重量%の量で存在している。
【0041】
甘味料は、天然若しくは人工の形態、又は人工及び天然甘味料の組み合わせとして使用することができる。一実施形態において、スクラロースは、主な甘味成分である。存在する場合、代表的な甘味料の量は、人工甘味料及び/又は天然糖か否かによらず、組成物の全乾燥重量の、少なくとも約1%~少なくとも約5%を占め得る。好ましくは、組成物中の甘味料の量は組成物の全乾燥重量の、約40%を超えない、多くの場合約35%を超えない、大抵は約30%を超えない。
【0042】
非甘味料の風味料は、好ましくは、無煙タバコ組成物へ所望の感覚的な属性を提供するのに十分な量で使用することができる。存在する場合、代表的な風味料(例えば、バニリン)の量は、組成物の全乾燥重量の約1%未満を占め得る。
【0043】
本発明の無煙タバコ組成物は、典型的には、少なくとも一種の充填剤成分を含む。そのような組成物の成分は、多くの場合、食感及び口当たりなどのある種の官能特性を増強する、製品の凝集性又は圧縮性を向上させるなどの、複数の機能を果たす。本開示の特定の態様は、イソマルトールなどの糖アルコール成分を利用する。存在する場合、代表的な充填剤の量は、有機充填剤及び/又は無機充填剤であるか否かによらず、組成物の全乾燥重量の少なくとも約20%~少なくとも約40%を占め得る。好ましくは、組成物内の充填剤の量は、組成物の全乾燥重量の約60%を超えない、大抵は約40%を超えない。一実施形態において、イソマルトールなどの糖アルコールを、充填剤として用いる。
【0044】
塩(例えば、塩化ナトリウム)を、無煙タバコ組成物へ所望の官能特性を提供するのに十分な量で使用することができる。存在する場合、代表的な塩の量は、典型的には、組成物の全乾燥重量の最大約10%、より典型的には、最大約5%~最大約2%である。
【0045】
タバコ植物の少なくとも一部(例えば、葉、種子、花、茎、根又は幹)を典型的には、タバコ材料の所望の成分を分離するための複数の連続抽出工程を含み得る分離プロセス、により、本開示の無煙タバコ組成物のための、成分の上述のクラスのいずれかを、タバコ材料から誘導することができる。例示的な分離プロセスは、クロマトグラフィー、蒸留、濾過、再結晶、溶媒-溶媒分配、冷間プレス、溶媒抽出(例えば、水、アルコール又はヘプタン若しくはヘキサンなどの溶媒を用いるなど)、又はそれらの組み合わせを含む。得られる分離したタバコ成分を、本開示の組成物中における使用の前に、化学的に変換することができる。例示的な化学的変換は、水素化、エステル化、エステル交換、異性体変換、アセタール形成、アセタール分解、酸/塩基反応、加水分解、熱処理、酵素処理及びそのような工程の組み合わせを含む。本開示の組成物中の小のためのタバコ単離物を調製する技術は、Coleman,IIIらによる米国特許出願公開第2011/0174323号及びColeman,IIIらによる米国特許出願公開第2011/0259353号に記載され、参照によりそれらの全体が本明細書中に組み込まれる。タバコ単離物中に存在し得る例示的な種類の化合物は、炭化水素、セルロース、アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、アミノ酸、エステル、ラクトン、無水物、炭水化物(例えば、還元糖)、フェノール、キノン、エーテル、ニトリル、アミン、アミド、イミド、色素顔料、タンパク質、補酵素-Q、ペクチン、デンプン、リグニン及び脂質を含む。追加の例は、Lipowiczによる国際公開第2007/012980号中に、自然タール希釈剤として記載されている。タバコ単離物から調製された無煙タバコ生物の種類又は機能は、単離物の組成に応じて変化し、用いた抽出プロセス、関与したタバコ植物の部分、利用した化学的変換の種類などに基づいて部分的に変化し得る。特定のタバコ単離物は、本開示の無煙タバコ組成物のために、糖、充填剤、結合剤、崩壊助剤又は圧縮助剤、又は風味料を提供することができる。
【0046】
代表的な無煙タバコ組成物は、無煙タバコ組成物の全乾燥重量に基づいて、約25~約45%タバコ、約10~約50%液体成分、約0~約1%人工甘味料、約20~約40%充填剤、最大約10%の量の風味料及び最大約10%の量の塩を組み込み得る。成分の特定のパーセンテージ及び選択は、所望の風味、テクスチャ、及び他の特性に応じて変化する。
【0047】
無煙タバコ組成物の様々な成分を組み合わせる方法は、変化し得る。無煙タバコ組成物の様々な成分を、ホバートミキサーのような円錐型ブレンダー、混合ドラム、リボンブレンダーなどにより、接触させる、組み合わせる又は一緒に混合することができる。このように、様々な構成要素と粉末状のタバコ成分の全体的な混合物は、本質的に比較的均一であり得る。また例えば、Solomonらによる米国特許第4,148,325号、Korteらによる米国特許第6,510,855号、及びWilliamsによる米国特許第6,834,654号に記載の種類の方法論を参照されたい。これら文献は、それぞれ参照により本明細書に援用される。
【0048】
溶融性無煙タバコ組成物の様々な成分を組み合わせる方法は、変化し得る。一実施形態において、粒子状タバコ材料及びそれらと混合する任意の添加剤を、乾燥形態で提供する。つまり、粒子状タバコ材料及び任意の添加剤は、好ましくは、約10%未満、好ましくは約6%未満の水分含有量を有する。粉末形態の全ての乾燥成分だけではなく、乾燥した粒子状タバコ材料を一緒に加え、完全に混合する。
【0049】
溶融した脂質組成物を形成するために、脂質を、典型的には、混合容器内で溶融する。溶融した脂質組成物を有する混合容器へ熱を維持しながら、激しい混合が行われている間、混合した乾燥配合物を追加し、それによって、約10%未満、好ましくは約5%未満の水分含有量を有する溶融無煙タバコ組成物スラリーを形成する。無煙タバコ製品の小片当たり約0.5~約1グラム重量などの所望の製品サイズを達成するために、スラリーを鋳型(プラスチック、金属など)中に堆積させることができる。場合によっては、Racine沈殿器及びピストン型ジャケット付き沈殿器を、この種の用途に使用することができる。使用される脂質物質に応じて、スラリーを様々な温度で堆積させることができる。典型的には、焼戻ししていない脂質物質において、堆積温度は、脂質物質の融点よりも、摂氏約0.5~約1℃上であり得る。いくつかの好ましい実施形態において、スラリーの堆積温度は、約38℃~約41℃であり得る。一部の態様によれば、鋳型トレイは、約5~10分間、約10℃~約15℃の冷却トンネル内に配置することができる。次に、周囲空気乾燥により、スラリーを硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を鋳型から取り出すことができる。一部の態様によれば、スラリーを冷却するために、例えば、約4℃などの冷蔵温度を使用して、無煙タバコ組成物の硬化速度を増加させることができる。
【0050】
一部の実施形態によると、無煙タバコ組成物を、コーティング物質で被覆することができる。例えば、例えば、CAPOL410(Centerchem Incから入手可能)などのグレージング又は抗付着コーティング物質を、自由流動特性を提供するために、無煙タバコ組成物へ適用することができる。外側コーティングはまた、本開示の無煙タバコ製品の保存安定性を向上させることができるのみならず、破砕性及び発塵を減らすことにより、パッケージングプロセスを改善することができる。本開示の製品へ外側コーティング層を提供するためのデバイスは、パンコーター及びスプレーコーターを含み、部分的に、Thomas EngineeringからのCompuLab24、CompuLab36、Accela-Cota48及びAccela-Cota60などの利用可能な塗布デバイスを含む。
【0051】
例示的な外側コーティングは、セルロース系ポリマー、必要に応じて可塑剤、及び必要に応じて風味料、塩、甘味料又は他の添加剤などのフィルム形成ポリマーを含む。コーティング組成物は、天然で通常は水性であり、パンコーティングなどの当該技術分野で高地の任意のペレット又はタブレットコーティング技術を使用して塗布することができる。例示的な膜形成ポリマーは、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシエチルセルロース、及びカルボキシメチルセルロースなどのセルロース系ポリマーを含む。例示的な可塑剤は、モノステアリン酸グリセリル及びクエン酸トリエチルの水性溶液又はエマルジョンを含む。例示的なコーティング組成物及び塗布方法は、2010年9月7日に出願された、Huntらによる米国特許出願第12/876,785号に記載されており、当該文献は参照により本明細書に援用される。
【0052】
前述の説明は各製品単位全体で均一である組成物へ焦点を当てているが、製品はまた、同じ製品単位中で異なる特性を有する複数の異なる配合物を含んで形成することができる。例えば、二つの異なる組成物を、その断面にわたって異なる特性を有する成員を形成するために共押出しすることができる。製品の第一の部分が第一の速度(例えば、より速い速度)及び第二の部分が第二のより遅い速度で溶融するように、異なる溶融速度を備えた二つの異なる組成物を含む製品を提供するために、そのようなプロセスを使用することができる。
【0053】
一部の態様によれば、無煙タバコ組成物のタバコ成分を、例えば、茶粒子、コーヒー粒子、ハーブ粒子、スパイス粒子及び/又はそれらの組み合わせなどの、他の適切な植物性成分と交換することができる又はそれらを補充することができる。典型的には、粒子を粉末形態で用いることができ、適切な植物源から抽出することができる。
【0054】
無煙タバコ組成物を、任意の適切な所定の形状又は形態、最も好ましくは、成形体(例えば、錠剤、ペレット、タブレット、シート、コイン、ビーズ、卵形、オブロイド、円筒、豆、スティック、ロッド、キューブなど)として、提供することができる。無煙タバコ製品の特定の実施形態の口当たりを、滑らかでクリーミーな食感により特徴付けることができる。一態様によると、無煙タバコ製品は、約2~3分間噛まずに使用者の口の中で持続させることができ、製品の使用者が、嚥下前の約2~約3分間、口腔内で楽しむために配合される。
【0055】
特定の無煙タバコ組成物は、その主成分として、タバコを含むことができる。特定の実施形態において、それらの組成物は、それらの組成物は、実質的な程度に、その使用者の口の中でいかなる残留物も残さない。更に、それらの組成物の特定の実施形態は、滑らかな、ロウ状の又はぬるぬるした感覚を使用者の口へもたらさないが、その代わりに、使用者の口の中へ滑らかでクリーミーな感覚をもたらす。
【0056】
本発明の製品を、任意の適切なパッケージングにパッケージ化し、格納することができる。例えば、Hensonらによる米国特許第7,014,039号、Kutschらによる米国特許第7,537,110号、Kutschらによる米国特許第7,584,843号、Gelardiらによる米国特許第7,946,450号、Gelardiによる米国特許第8,033,425号、Geraldiによる米国特許第8,066,123号、ThiellierによるD592,956号、PetelらによるD594,154号、BaileyらによるD625,178号、Robinsonらによる米国特許出願第2008/0173317号、Clerkらによる米国特許出願第2009/0014343号、Bjorkholmによる米国特許出願第2009/0250360号、Bellanahらによる米国特許出願第2009/0250360号、Thiellierによる米国特許出願第2009/0230003号、Gelardiによる米国特許出願第2010/0084424号、Baileyらによる米国特許出願第2010/0133140号、Baileyらによる米国特許第2010/0264157号、Gelardiらによる米国特許第2011/0168712号、及びBaileyらによる米国特許出願第2011/0204074号に記載されている無煙型の製品のための様々な型の容器を参照されたい。
【0057】
以下の実施例は、本開示に関連する更なる態様を例示するために提供されるが、その範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。特に断りのない限り、全ての部及びパーセンテージは、乾燥重量基準である。
【実施例
【0058】
実施例1
口腔の使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0059】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約54℃の開放雰囲気下で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、塩(塩化ナトリウム)、甘味料(スクラロース)及び風味料(バニリン、噴霧乾燥したペパーミント、噴霧乾燥したメントール)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0060】
約38℃~約42℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlchamn USA Inc.からの108-24-Bとして入手可能)。脂質物質は、パーム核油及びパーム油のブレンドを含有する、非水素化ラウリンコーティング脂肪である。
【0061】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34部の脂質物質、25.5部の充填剤、36部のタバコ材料、0.5部の塩、0.45部の甘味料及び3.55部の風味料である。
【0062】
実施例2
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0063】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約54℃の開放雰囲気下で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、塩(塩化ナトリウム)、甘味料(スクラロース)及び風味料(バニリン、噴霧乾燥したペパーミント、噴霧乾燥したメントール)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0064】
約38℃~約42℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlchamn USA Inc.からの108-24-Bとして入手可能)。脂質物質は、パーム核油及びパーム油のブレンドを含有する、非水素化ラウリンコーティング脂肪である。
【0065】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34部の脂質物質、24.5部の充填剤、36部のタバコ材料、0.5部の塩、0.45部の甘味料及び4.55部の風味料である。
【0066】
実施例3
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0067】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約54℃の開放雰囲気下で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、塩(塩化ナトリウム)、甘味料(スクラロース)及び風味料(バニリン、噴霧乾燥したペパーミント、噴霧乾燥したメントール)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0068】
約38℃~約42℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlchamn USA Inc.からの108-24-Bとして入手可能)。脂質物質は、パーム核油及びパーム油のブレンドを含有する、非水素化ラウリンコーティング脂肪である。
【0069】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34部の脂質物質、23.5部の充填剤、36部のタバコ材料、0.5部の塩、0.45部の甘味料及び5.55部の風味料である。
【0070】
実施例4
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0071】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約54℃の開放雰囲気下で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクロース粉末)及び風味料(ミント油)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0072】
約43℃~約47℃の融点を有する脂質物質を提供する(Loders CrpklaanからPARAMOUNT Xとして入手可能)。脂質物質は、パーム核油、大豆油及び綿実油のブレンドを含有する部分的に水素化された植物性油である。
【0073】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約40部の脂質物質、29.15部の充填剤、30部のタバコ材料、0.5部の甘味料及び0.35部の風味料である。
【0074】
実施例5
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0075】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約54℃の開放雰囲気下で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクロース粉末)及び風味料(ミント油)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0076】
約31℃~約33℃の融点を有する脂質物質を提供する(Loders CrpklaanからCENTERNAL625として入手可能)。脂質物質は、植物性脂肪である。
【0077】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約40部の脂質物質、29.15部の充填剤、30部のタバコ材料、0.5部の甘味料及び0.35部の風味料である。
【0078】
実施例6
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0079】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約54℃の開放雰囲気下で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、添加剤(塩化ナトリウム、小麦粉)、甘味料(スクラロース)、乳化剤(ポリグリセリンポリリシノレート(PGPR))及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0080】
約37℃~約40℃の融点を有する脂質物質を提供する(Loders CrpklaanからPARAMOUNT Cとして入手可能)。脂質物質は、レシチンで部分的に水素化されたパーム核油を含むラウリンコーティング脂肪である。
【0081】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約32.6部の脂質物質(0.4部のレシチン)、33.2部の充填剤、31.9部のタバコ材料、1.72部の添加剤、0.43部の甘味料、0.08部の乳化剤及び0.04部の風味料である。
【0082】
実施例7
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0083】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約54℃の開放雰囲気下で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、添加剤(塩化ナトリウム、小麦粉)、甘味料(スクラロース)、乳化剤(ポリグリセリンポリリシノレート(PGPR))及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0084】
約37℃~約40℃の融点を有する脂質物質を提供する(Loders CrpklaanからPARAMOUNT Cとして入手可能)。脂質物質は、レシチンで部分的に水素化されたパーム核油を含むラウリンコーティング脂肪である。
【0085】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約41.5部の脂質物質(0.4部のレシチン)、24.5部の充填剤、31.5部のタバコ材料、1.8部の添加剤、0.45部の甘味料、0.08部の乳化剤及び0.05部の風味料である。
【0086】
実施例8
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0087】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約6.5%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、添加剤(塩化ナトリウム、小麦粉)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0088】
約37℃~約40℃の融点を有する脂質物質を提供する(Loders CrpklaanからPARAMOUNT Cとして入手可能)。脂質物質は、部分的に水素化されたパーム核油を含むラウリンコーティング脂肪である。
【0089】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約33.78部の脂質物質、24.48部の充填剤、40部のタバコ材料、1.25部の添加剤、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0090】
実施例9
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0091】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、添加剤(塩化ナトリウム、小麦粉)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0092】
約37℃~約40℃の融点を有する脂質物質を提供する(Loders CrpklaanからPARAMOUNT Cとして入手可能)。脂質物質は、レシチンで部分的に水素化されたパーム核油を含むラウリンコーティング脂肪である。
【0093】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約36.58部の脂質物質(0.45部レシチン)、24.56部の充填剤、36.56部のタバコ材料、1.81部の添加剤、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0094】
実施例10
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0095】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約6.5%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0096】
約39℃~約40℃の融点を有する脂質物質を提供する(Loders CrpklaanからKAOKOTE 102として入手可能)。脂質物質は、部分的に水素化した大豆又は綿実油を含む非ラウリン系脂肪である。
【0097】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34.21部の脂質物質、24.79部の充填剤、40.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0098】
実施例11
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0099】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約6.5%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0100】
約39℃~約40℃の融点を有する脂質物質を提供する(Loders CrpklaanからKAOKOTE 102として入手可能)。脂質物質は、部分的に水素化した大豆又は綿実油を含む非ラウリン系脂肪である。
【0101】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34.21部の脂質物質、24.49部の充填剤、40.51部のタバコ材料、0.75部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0102】
実施例12
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0103】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約6.5%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0104】
約39℃~約40℃の融点を有する脂質物質を提供する(Loders CrpklaanからKAOKOTE 102として入手可能)。脂質物質は、部分的に水素化した大豆又は綿実油を含む非ラウリン系脂肪である。
【0105】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34.21部の脂質物質、24.24部の充填剤、40.51部のタバコ材料、1部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0106】
実施例13
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0107】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約3.4%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0108】
約38℃~約40℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からSILKO35-08として入手可能)。脂質物質は、水素化パーム核油を含むラウリンカカオバター代替物である。
【0109】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34.21部の脂質物質、24.79部の充填剤、40.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0110】
実施例14
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0111】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約6.5%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0112】
約36℃~約40℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES27-70として入手可能)。脂質物質は、水素化パーム核油を含む分画されたラウリンカカオバター代替物である。
【0113】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34.21部の脂質物質、24.79部の充填剤、40.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0114】
実施例15
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0115】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約6.5%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0116】
脂質物質ブレンドを提供する。約36℃~約40℃の融点を有する第一の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES27-70として入手可能)。第一の脂質物質は、水素化パーム核油を含む分画したラウリンカカオバター代替物である。約53℃~約57℃の融点を有する第二の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCISAO82-53として入手可能)。第二の脂質物質は、非水素化パーム油である。
【0117】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約32.71部の第一の脂質物質、1.5部の第二の脂質物質、29.79部の充填剤、35.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0118】
実施例16
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0119】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約6.5%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0120】
脂質物質ブレンドを提供する。約36℃~約40℃の融点を有する第一の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES27-70として入手可能)。第一の脂質物質は、水素化パーム核油を含む分画したラウリンカカオバター代替物である。約53℃~約57℃の融点を有する第二の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCISAO82-53として入手可能)。第二の脂質物質は、非水素化パーム油である。
【0121】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約31.21部の第一の脂質物質、3部の第二の脂質物質、29.79部の充填剤、35.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0122】
実施例17
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0123】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約6.5%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0124】
脂質物質ブレンドを提供する。約36℃~約40℃の融点を有する第一の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES27-70として入手可能)。第一の脂質物質は、水素化パーム核油を含む分画したラウリンカカオバター代替物である。約53℃~約57℃の融点を有する第二の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCISAO82-53として入手可能)。第二の脂質物質は、非水素化パーム油である。
【0125】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約30.21部の第一の脂質物質、4部の第二の脂質物質、29.79部の充填剤、35.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0126】
実施例18
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0127】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約6.5%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0128】
脂質物質ブレンドを提供する。約36℃~約40℃の融点を有する第一の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES27-70として入手可能)。第一の脂質物質は、水素化パーム核油を含む分画したラウリンカカオバター代替物である。約53℃~約57℃の融点を有する第二の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCISAO82-53として入手可能)。第二の脂質物質は、非水素化パーム油である。
【0129】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約29.21部の第一の脂質物質、5部の第二の脂質物質、29.79部の充填剤、35.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0130】
実施例19
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0131】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約6.5%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0132】
脂質物質ブレンドを提供する。約36℃~約40℃の融点を有する第一の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES27-70として入手可能)。第一の脂質物質は、水素化パーム核油を含む分画したラウリンカカオバター代替物である。約53℃~約57℃の融点を有する第二の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCISAO82-53として入手可能)。第二の脂質物質は、非水素化パーム油である。
【0133】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約24.21部の第一の脂質物質、10部の第二の脂質物質、29.79部の充填剤、35.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0134】
実施例20
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0135】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約6.5%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、約60℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0136】
脂質物質ブレンドを提供する。約36℃~約40℃の融点を有する第一の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES27-70として入手可能)。第一の脂質物質は、水素化パーム核油を含む分画したラウリンカカオバター代替物である。約53℃~約57℃の融点を有する第二の脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCISAO82-53として入手可能)。第二の脂質物質は、非水素化パーム油である。
【0137】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約14.21部の第一の脂質物質、20部の第二の脂質物質、29.79部の充填剤、35.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0138】
実施例21
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0139】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約3%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、24時間、約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0140】
約40℃~約44℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES29-21として入手可能)。脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含む分画したカカオバター代替物である。
【0141】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34.21部の脂質物質、24.79部の充填剤、40.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0142】
実施例22
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0143】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約3%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、24時間、約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0144】
約34℃~約37℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES27-55として入手可能)。脂質物質は、部分的に水素化したパーム核油及び大豆油である。
【0145】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34.21部の脂質物質、24.79部の充填剤、40.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0146】
実施例23
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0147】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約3%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、24時間、約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0148】
約40℃~約44℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES29-21として入手可能)。脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含む分画したカカオバター代替物である。
【0149】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34.21部の脂質物質、29.79部の充填剤、35.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0150】
実施例24
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0151】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約3%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、24時間、約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0152】
約34℃~約37℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES27-55として入手可能)。脂質物質は、部分的に水素化したパーム核油及び大豆油である。
【0153】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34.21部の脂質物質、29.79部の充填剤、35.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0154】
実施例25
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0155】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約3%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、24時間、約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0156】
約40℃~約44℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES29-21として入手可能)。脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含む分画したカカオバター代替物である。
【0157】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約36.68部の脂質物質、23.86部の充填剤、38.99部のタバコ材料、0.43部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0158】
実施例26
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0159】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約3%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、24時間、約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0160】
約38℃~約42℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108-24-Bとして入手可能)。脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含む非水素化ラウリンコーティング脂肪である。
【0161】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34.21部の脂質物質、24.79部の充填剤、40.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0162】
実施例27
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0163】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約3%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を、24時間、約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0164】
約38℃~約42℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108-24-Bとして入手可能)。脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含む非水素化ラウリンコーティング脂肪である。
【0165】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34.21部の脂質物質、29.79部の充填剤、35.51部のタバコ材料、0.45部の甘味料、及び0.04部の風味料である。
【0166】
実施例28
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0167】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、添加剤(塩化ナトリウム、小麦粉)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0168】
約38℃~約42℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108-24-Bとして入手可能)。脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含む非水素化ラウリンコーティング脂肪である。
【0169】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34部の脂質物質、29部の充填剤、36部のタバコ材料、0.5部の添加剤、0.45部の甘味料、及び0.05部の風味料である。
【0170】
実施例29
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0171】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、添加剤(塩化ナトリウム、小麦粉)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0172】
約38℃~約42℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108-24-Bとして入手可能)。脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含む非水素化ラウリンコーティング脂肪である。
【0173】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約34部の脂質物質、29部の充填剤、36部のタバコ材料、0.5部の添加剤、0.45部の甘味料、及び0.05部の風味料である。
【0174】
実施例30
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0175】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、甘味料(スクロース)、塩(塩化ナトリウム)、充填剤(エリスリトール)、風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0176】
約27℃~約34℃の融点を有する脂質物質を提供する(Barry Callebaut CB302からカカオバターとして入手可能)。脂質物質は、脱臭した天然カカオバターである。
【0177】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約45部の脂質物質、9部の充填剤、30部のタバコ材料、2部の塩、14部の甘味料、及び0.01部の風味料である。
【0178】
実施例31
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0179】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、甘味料/充填剤(キシリトール、エリスリトール、イソマルト)、塩(塩化ナトリウム)、甘味料(スクラロース)、及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0180】
約27℃~約34℃の融点を有する脂質物質を提供する(Barry Callebaut CB302からカカオバターとして入手可能)。脂質物質は、脱臭した天然カカオバターである。
【0181】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持する一方で、混合を行いながら、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約45部の脂質物質、22.83部の充填剤、30部のタバコ材料、2部の塩、0.16部の甘味料、及び0.01部の風味料である。
【0182】
実施例32
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0183】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(エリスリトール)、塩(塩化ナトリウム)、甘味料(スクロース)及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0184】
約27℃~約34℃の融点を有する脂質物質を提供し(Barry Callebaut CB302からカカオバターとして入手可能)、第二の脂質は約33℃~37℃の融点を有する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES21-25として入手可能)。脂質物質CB302は、脱臭した天然カカオバターであり、CEBES21-25はパーム核油及び水素化パーム油の混合物である。
【0185】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持しながら、少量のグリセリンを加工助剤として加える。混合を行っている間、グリセリンの後に、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約29部の脂質物質、9.97部の充填剤、33部のタバコ材料、2部のグリセリン、1部の塩、25部の甘味料、及び0.03部の風味料である。
【0186】
実施例33
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0187】
約30ミクロンの平均粒径を有するタバコ粒子を有するタバコ材料を提供する。約50%~約10%未満へ水分含有量を低減するために、タバコ材料を約54℃で乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(エリスリトール)、塩(塩化ナトリウム)、甘味料(スクロース)及び風味料(バニリン)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0188】
約27℃~約34℃の融点を有する脂質物質を提供し(Barry Callebaut CB302から入手可能)、第二の脂質は約36℃~39℃の融点を有する(AarhusKarlshamn USA Inc.からCEBES27-70として入手可能)。脂質物質CB302は、脱臭した天然カカオバターであり、CEBES27-70は水素化したパーム核油である。
【0189】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持しながら、少量のグリセリンを加工助剤として加える。混合を行っている間、グリセリンの後に、混合した乾燥配合物を加え、それによって、約10%未満の水分含有量を有する無煙タバコ組成物の流動性のスラリーを作る。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約29部の脂質物質、9.97部の充填剤、33部のタバコ材料、2部のグリセリン、1部の塩、25部の甘味料、及び0.03部の風味料である。
【0190】
実施例34
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。
【0191】
水性タバコ抽出物の形態におけるタバコ材料(75重量%火力乾燥タバコ及び25重量%バーレータバコを含むタバコ混合物の抽出物)を、リジンの存在下で熱処理し、噴霧乾燥させる。様々な乾燥成分を提供し、これは、充填剤(イソマルト)、塩(塩化ナトリウム)、甘味料(スクラロース)及び二つの風味料(バニリン及びミント)を含む。粉末形態で、全ての乾燥成分のみならず、乾燥したタバコ材料を、一緒に加え、約120rpmで約3分間、パドル付きHobartミキサーで徹底的に混合する。
【0192】
約38℃~約42℃の融点を有する脂質物質を提供する(AarhusKarlshamn USA Inc.から108-24-Bとして入手可能)。脂質物質は、パーム核油及びパーム油を含む非水素化ラウリンコーティング脂肪である。
【0193】
脂質物質を、混合容器内で溶融する。攪拌しながら、溶融脂質をゆっくりと乾燥ブレンドへ加える。溶融脂質物質を有する混合容器への熱を維持しながら、少量のグリセリンを加工助剤として加える。混合を行っている間、全体が融解した脂質成分を加えることにより、無煙タバコ組成物の流動性のスラリーができる。無煙タバコ製品の小片当たり、約1グラム重量を達成するように、スラリーを鋳型内に堆積させる。スラリーを約45分間周囲空気乾燥により硬化させ、その後に、無煙タバコ製品の個々の小片を、鋳型から取り除く。無煙タバコ組成物の混合物は、約40部の脂質物質、56部の充填剤、2部のタバコ抽出物、0.5部の塩、0.45部の甘味料、及び1.05部の風味料である。
【0194】
実施例35
口腔使用のための溶融性無煙タバコ製品としての使用に適した無煙タバコ組成物を、以下の方法で提供する。噴霧乾燥する前に、熱処理したタバコ抽出物を最初に、マルトデキストリン、シクロデキストリン、及びアラビアゴムから選択された延長剤成分と混合する以外は、実施例34に記載のように、組成物を調製する。液体抽出物へ加える延長剤の量は、約20重量%まで液体抽出物の固形含有量を上昇させるのに十分な量である。より大きな密度及び改善された流動性を有する粒子状組成物を形成するために、得られた混合物を噴霧乾燥し、その粉末材料の混合特性を強化する。最終的な噴霧乾燥粉末は、約3:1のタバコ抽出物対延長剤成分の重量比を有する。噴霧乾燥した粉末を、実施例34に記載したようにタバコ抽出物成分の代わりに使用するが、最終的な無煙タバコ組成物中で、噴霧乾燥したタバコ抽出物組成物が約2.5重量部で存在するように、噴霧乾燥した材料の量を増加させ、脂質成分を39.5重量部まで減少させる。