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特許7419264グレージングパネル及びフレームを含む窓ユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】グレージングパネル及びフレームを含む窓ユニット
(51)【国際特許分類】
   B60J 1/00 20060101AFI20240115BHJP
   B29C 45/14 20060101ALI20240115BHJP
   B29C 33/42 20060101ALI20240115BHJP
   E06B 3/58 20060101ALI20240115BHJP
【FI】
B60J1/00 M
B29C45/14
B29C33/42
E06B3/58 B
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020566632
(86)(22)【出願日】2019-05-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-27
(86)【国際出願番号】 EP2019063667
(87)【国際公開番号】W WO2019228992
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2022-05-02
(31)【優先権主張番号】18175393.0
(32)【優先日】2018-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】510191919
【氏名又は名称】エージーシー グラス ユーロップ
【氏名又は名称原語表記】AGC GLASS EUROPE
【住所又は居所原語表記】Avenue Jean Monnet 4, 1348 Louvain-la-Neuve, Belgique
(74)【代理人】
【識別番号】100103816
【弁理士】
【氏名又は名称】風早 信昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120927
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 典子
(72)【発明者】
【氏名】ヒック, ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ヒネク, ロマン
(72)【発明者】
【氏名】マハチェク, ジリ
(72)【発明者】
【氏名】チャロウペクキー, アントニン
【審査官】浅野 麻木
(56)【参考文献】
【文献】特表平11-514603(JP,A)
【文献】特表2013-517983(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0119479(US,A1)
【文献】特開昭61-226318(JP,A)
【文献】特表2016-539027(JP,A)
【文献】国際公開第2014/084125(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0160090(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 1/00
B29C 45/14
B29C 33/42
E06B 3/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グレージングパネル(101、201)と、フレームプロファイルを有し且つ前記グレージングパネル(101、201)の周辺の側を少なくとも部分的に取り囲むフレーム(102、202)とを含む窓ユニット(100、200)であって、前記グレージングパネルは、局所的に結合剤又はプライマー材料を有し、前記フレーム(102、202)は、硬質構成要素の形態であり且つ外側プロファイル(106、206)を有する主要部分(102a、202a)を含み、前記硬質構成要素は、ポリプロピレンベースの材料である、窓ユニット(100、200)において、前記主要部分(102a、202a)が、少なくとも1つのノッチ(203)を有する少なくとも1つの内側プロファイルライン(105)を有すること、及び/又は前記主要部分が、前記グレージングパネル(101)の前記外側プロファイル(106)から前記窓ユニットの中心に延び且つ少なくとも1つの固定手段(104)を含む、少なくとも1つの突出部(103)を有することを特徴とする窓ユニット(100、200)。
【請求項2】
前記フレーム(102、202)が、前記主要部分(102a、202a)の上に少なくとも部分的に配置された、軟質構成要素の形態である補助的部分(102b、202b)を含む、請求項1に記載の窓ユニット(100、200)。
【請求項3】
前記軟質構成要素が熱可塑性エラストマーベースの材料である、請求項2に記載の窓ユニット(100、200)。
【請求項4】
前記主要部分(102a、202a)が前記グレージングパネル(101、201)と直接接触する、請求項1~のいずれか一項に記載の窓ユニット(100、200)。
【請求項5】
前記グレージングパネル(101、201)がガラスパネルである、請求項1~のいずれか一項に記載の窓ユニット(100、200)。
【請求項6】
前記グレージングパネル(101、201)が積層ガラスパネルである、請求項1~のいずれか一項に記載の窓ユニット(100、200)。
【請求項7】
前記固定要素(103、203)が局所的な超過厚さを有する、請求項1~のいずれか一項に記載の窓ユニット。
【請求項8】
前記グレージングパネル上に前記少なくとも1つのノッチ(203)を形成するステップ、又は前記グレージングパネル(101、201)上に前記少なくとも1つの突出部(103)を前記主要部分(102a)とともにオーバーモールドするステップ、又は前記グレージングパネル(101、201)上に前記少なくとも突出部(103)及び前記主要部分(102a、202a)を射出するステップを含む、請求項1~のいずれか一項に記載の窓ユニット(100、200)を製造する方法。
【請求項9】
前記フレーム(102、202)上に少なくとも1つのノッチ(203)及び/又は少なくとも1つの突出部(103)を形成するための部分を含む、請求項1~のいずれか一項に記載の窓ユニット(100、200)を製造するための型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレームプロファイルを有し、少なくとも2つの周辺の側で窓の縁を取り囲むフレームを備えたグレージングパネルを含む、自動車及びそれに類するものの窓用の窓ユニットに関し、フレームは、窓を把持するか、又はそれ自体囲まれたリングの形態で少なくとも2つの周辺の側で窓を取り囲み、フレームは、硬質構成要素の形態である少なくとも主要部分を含む。
【背景技術】
【0002】
グレージングパネル周りの主要部分の射出は、主要な欠点のうちの1つを引き起こす可能性がある。それはグレージングパネルに加えられる永久的な力の存在である。この力は、グレージングパネル上の主要部分の射出プロセスに関連する引っ張りによって引き起こされ、特に、主要部分がグレージングパネルの周辺の側の主な部分に射出されるとき、及び窓ユニットを作るプロセスの冷却ステップの間の主要部分の収縮のために引き起こされる。
【0003】
多くの場合、グレージングパネルは完全に平坦ではなく、定義された曲率さえ有する。窓ユニットの縁を取り囲む主要部分の収縮により、主要部分は狭められる。すると、弓が伸びるのと同じ現象により、主要部分はグレージングパネルから剥がれる。かくして、主要部分とグレージングパネルの間にギャップが生じる。
【0004】
このギャップを低減するための1つの解決策は、補助的部分に加えて、2Kプロセスでプライマー材料を加えることである。プライマー材料は、主要部分が存在しないグレージングパネルの表面に堆積される。補助的部分は主要部分及びこの表面に配置され、主要部分をグレージングパネルに固定する。これにより、製造プロセスの複雑さが増し、コストが増加する。さらに、この解決策は、窓ユニットが硬質材料のみでできている場合には適用できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、これらの問題を軽減すること、及び、主要部分とグレージングパネルとの間に制限されたギャップがないか又はある状態で、より少ない拘束を提供する窓ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、本発明は、グレージングパネルと、フレームプロファイルを有し且つグレージングパネルの周辺の側を少なくとも部分的に取り囲むフレームとを含む窓ユニットに関し、フレームは、硬質構成要素の形態であり且つ外側プロファイルを有する主要部分を含む。
【0007】
本発明はまた、本発明の第1の態様による窓ユニットを製造する方法に関し、方法は、グレージングパネル上に少なくとも1つのノッチを形成するステップ、又はグレージングパネル上に少なくとも1つの突出部を主要部分とともにオーバーモールドするステップ、又はグレージングパネル上に少なくとも突出部及び主要部分を射出するステップを含む。
【0008】
本発明はまた、フレーム上に少なくとも1つのノッチ及び/又は少なくとも1つの突出部を形成する部分を含む、本発明の第1の態様による窓ユニットを製造するための型に関する。
【0009】
本発明の第1の態様で定義される解決策は、主要部分が、少なくとも1つのノッチ(203)を有する少なくとも1つの内側プロファイルラインを有すること、及び/又は主要部分が、グレージングパネルの外側プロファイルから窓ユニットの中心に延び且つ少なくとも1つの固定手段を含む、少なくとも1つの突出部を有することに基づく。これらの構成要素は、主要部分の幅を局所的に減少又は増加し、それにより収縮効果を減少させる。従って、主要部分とグレージングパネルとの間のギャップが減少され、ギャップが存在しないことさえある。
【0010】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのノッチを有する内側プロファイルには固定手段がない。固定手段は、主要部分とともに他の場所に挿入又はオーバーモールドすることができる。
【0011】
好ましくは、ノッチは、内側プロファイル上の開口部と、開口部を介して窓ユニットの中心に向かって開かれた硬質材料のない空洞とを含む。いくつかの実施形態では、開口部は、内側プロファイル上のスリットであり得る。空洞と開口部は異なる寸法を有することができる。好ましい実施形態では、スリットは、主要部分の剛性を最大にするため、及び主要部分とグレージングパネルとの間にギャップが生じるのを回避するために、空洞の寸法よりも薄い。
【0012】
一実施形態では、フレームは、少なくとも1つのノッチ及び少なくとも1つの突出部を含む。
【0013】
固定手段は、窓ユニットを車体、装飾品、ドアフレームなどのような別の要素に固定することができる。固定要素は、主要部分内でフレームに固定される。
【0014】
本発明の一実施形態では、フレームは、主要部分の上に少なくとも部分的に配置された、軟質構成要素の形態である補助的部分を含む。補助的部分は、窓ユニットをそれが固定されている構造に対して気密性にすることを可能にする。そのような構造は、車体、建物などであり得る。
【0015】
補助的部分は、第2のステップにおいて、少なくとも部分的に主要部分の上に射出することができる。好ましくは、補助的部分は単一の部分である。いくつかの実施形態では、補助的部分は、窓ユニットの美観及び気密性を確保するために、グレージングパネルと局所的に接触させることができる。
【0016】
好ましくは、少なくとも1つのノッチは、フレームの内側プロファイル上にあり、より好ましくは、主要部分を単一の部品に保つために、フレームの外側プロファイルまで延在しない。
【0017】
主要部分の剛性を維持することによって拘束を解放するため少なくともブリッジをノッチに追加することができる。補助的部分の場合、この補助的部分は、機械的特性及びブリッジの効果を維持するためにブリッジを維持することができる。
【0018】
好ましい実施形態では、硬質構成要素はポリプロピレンベースの材料である。ポリアミド、スチレンその他など、ヤング率が1000MPaを超える他の硬質材料を使用することもできる。
【0019】
好ましい実施形態では、軟質構成要素は、熱可塑性エラストマーベースの材料である。スチレンベースの加硫熱可塑性エラストマーが一般的に使用される。軟質構成要素は、別の実施形態では、軟質ポリ塩化ビニルである。
【0020】
本発明の一実施形態では、主要部分はグレージングパネルと直接接触しており、これは、主要部分がグレージングパネル上に射出されることを意味する。グレージングパネルは、グレージングパネルに対する主要部分の気密性を確保するため、及び/又は封入を促進するために、局所的に結合剤又はプライマー材料を有することができる。
【0021】
主要部分は、グレージングパネル上にオーバーモールドすることができる。プロセスを容易にするために、主要部分はグレージングパネル上で封入されるように型に射出することができる。好ましくは、少なくとも1つの突出部及び/又は少なくとも1つのノッチは、主要部分の射出中に形成される。
【0022】
プロセスを最適化し、価格を下げるために、少なくとも1つの突出部は、主要部分と同じ構成要素で作られることが好ましい。
【0023】
本発明の一実施形態では、主要部分はグレージングパネルと直接接触しており、これは、主要部分がグレージングパネル上に射出されることを意味する。グレージングパネルは、グレージングパネルに対する主要部分の気密性を確保するため、及び/又は封入を促進するために、局所的に結合剤又はプライマー材料を有することができる。
【0024】
一実施形態では、グレージングパネルはガラスパネルである。ガラスパネルは、少なくとも1枚のガラスシートを含む。
【0025】
ガラスシートは、透明なガラスであり得るか、或いはガラスの特定の組成物で、又は例えばコーティング若しくはプラスチック層を適用することによって着色された着色ガラスであり得る。
【0026】
別の実施形態では、固定要素は、固定を強化し、主要部分とグレージングパネルとの間のギャップを低減するために、局所的な超過厚さを有する。
【0027】
記載したような窓ユニットを製造するために、この方法は、グレージングパネル上に少なくとも1つのノッチを形成するステップ、又はグレージングパネル(101)上に少なくとも1つの突出部を主要部分(102a)とともにオーバーモールドする(overmold)ステップ、又はグレージングパネル上に少なくとも突出部及び主要部分(102a)を射出するステップを含む。
【0028】
有利には、フレーム上に少なくとも1つの突出部及び/又は少なくとも1つのノッチを形成するための部分を含む特定の型が、プロセス中に使用される。この型は、少なくとも1つの突出部を形成するための空洞の部分及び/又はノッチを形成するための要素の部分を有することができる。別の型は、主要部分によってグレージングパネルとともにオーバーモールドされるように少なくとも1つの突出部が挿入される部分を有することができる。
【0029】
本発明の窓要素は、窓フレーム又はドアフレームに配置することができる。
【0030】
本発明は、特許請求の範囲に記載された特徴のすべての可能な組み合わせに関することに留意されたい。
【0031】
以下の記載は自動車用窓ユニットに関するが、本発明は、少なくとも2つの周辺の側で窓の縁を取り囲む封入を提供し得る建築用窓のような他の分野に適用可能であり得ることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
次に、本発明のこの及び他の態様を、限定ではなく例示として提供される本発明の様々な例示的な実施形態を示す添付の図面を参照して、より詳細に記載する。図面は概略図であり、原寸に比例していない。図面は本発明を如何様にも制限しない。より多くの利点が例を用いて説明される。
【0033】
図1】本発明の例示的な実施形態による窓ユニットの概略図である。
【0034】
図2図1の窓ユニットの概略図であり、フレームは、軟質構成要素の形態である補助的部分を含む。
【0035】
図3】本発明による突出部の概略図である。
【0036】
図4】本発明による突出部の概略図である。
【0037】
図5】本発明による突出部を有する窓ユニットの断面図である。
【0038】
図6】本発明による突出部を有する窓ユニットの断面図である。
【0039】
図7】本発明の例示的な実施形態による窓ユニットの概略図である。
【0040】
図8】本発明によるノッチを備えた窓ユニットの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1を参照して、本発明の第1の実施形態を記載する。
【0042】
図1は、グレージングパネル101とフレーム102とを含む窓ユニット100を示す。フレーム102は、フレームプロファイルを有し、グレージングパネル101の縁を少なくとも2つの周辺の側で取り囲み、グレージングパネル101を把持するか、又はそれ自体囲まれるリングの形態で少なくとも2つの周辺の側でグレージングパネル101を取り囲む。フレーム102は、グレージングパネル101の外側プロファイル106から窓ユニットの中心に延びる主要部分102aを備える。フレーム102の主要部分102aは、突出部103を含む。硬質材料は、ポリプロピレンベースの材料である。
【0043】
図2は、図1に記載された窓ユニット100を示しているが、フレームは、少なくとも部分的に主要部分の上に配置された、軟質構成要素の形態である補助的部分102bも含む。この実施形態では、軟質構成要素は、熱可塑性エラストマーベースの材料である。補助的部分102bは、窓ユニット100の気密性を保証するためにリップを有する。
【0044】
図3は、本発明の特定の実施形態における少なくとも1つの固定手段104を含む突出部103を示す。突出部はグレージングパネル101の外側プロファイル106から窓ユニット100の中心に延びる。主要部分102aの一部の上に、補助的部分102bがリップとともにオーバーモールドされている。主要部分に関する突出部103の局所的な超過厚さは、主要部分を補強し、グレージングパネルと主要部分102aとの間のギャップを回避することを可能にする。
【0045】
図4は、本発明の特定の実施形態における少なくとも1つの固定手段104を含む突出部103を示す。突出部はグレージングパネル101の外側プロファイル106から窓ユニット100の中心に延びる。主要部分102aの一部の上に、補助的部分102bがリップとともにオーバーモールドされる。主要部分に関する突出部103の局所的な超過厚さは、主要部分を補強し、グレージングパネルと主要部分102aとの間のギャップを回避することを可能にする。
【0046】
図5は、本発明の特定の実施形態における、少なくとも1つの固定手段104を含む突出部103を備えた窓ユニット100の断面部分を示している。突出部はグレージングパネル101の外側プロファイル106から窓ユニット100の中心に延びる。主要部分102aの一部の上に、補助的部分102bがリップとともにオーバーモールドされる。主要部分に関する突出部103の局所的な超過厚さは、主要部分を補強し、グレージングパネルと主要部分102aとの間のギャップを回避することを可能にする。
【0047】
主要部分102aはグレージングパネル101を取り囲み、補助的部分102bは、主要部分102aの一部の上に射出され、そして別の部分102b2においてグレージングパネルに直接射出される。
【0048】
図6は、本発明の特定の実施形態における、少なくとも1つの固定手段104を含む突出部103を備えた窓ユニット100の断面部分を示している。突出部はグレージングパネル101の外側プロファイル106から窓ユニット100の中心に延びる。主要部分102aの一部の上に、補助的部分102bがリップとともにオーバーモールドされる。主要部分に関する突出部103の局所的な超過厚さは、主要部分を補強し、グレージングパネルと主要部分102aとの間のギャップを回避することを可能にする。
【0049】
主要部分102aはグレージングパネル101を取り囲み、補助的部分102bは、主要部分102aの一部の上に射出され、そして別の部分102b2においてグレージングパネルに直接射出される。
【0050】
図7は、ノッチ203を含むフレーム202を有する窓ユニット200の本発明の別の実施形態を示す。図8は、本発明の一実施形態による詳細なノッチを示す。
【0051】
フレーム202は、外側プロファイル206及び内側プロファイル205を備える。いくつかの固定手段204は、窓ユニット200を支持体、例えば、車体に固定するために使用される。いくつかの固定手段は、内側プロファイル205の近くに配置され、他のいくつかは、主要部分202a上に配置される。内側プロファイル205はノッチ203を有する。この例では、ノッチは外側プロファイル206上に延びない。
【0052】
この実施形態では、ノッチ203は、主要部分202aの内側プロファイル205上の空洞203a及びスリットの形態の開口部203bを備える。スリット203bの幅は、空洞203aの寸法よりも小さい。力が主要部分202aに加えられ、グレージングパネル201に誘導されるとき、空洞及びスリットのために、主要部分の収縮が低減される。したがって、主要部分202aとグレージングパネル201との間に低減されたギャップが存在し、ギャップは存在しないことさえある。
【0053】
ノッチは型内の要素によって作られる。この要素はこの領域に硬質材料が射出されるのを防止する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8