(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】バックノズルユニット、及びバックノズルユニットを含む基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20240115BHJP
【FI】
H01L21/304 643A
(21)【出願番号】P 2021134728
(22)【出願日】2021-08-20
【審査請求日】2021-08-20
(31)【優先権主張番号】10-2020-0187302
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】598123150
【氏名又は名称】セメス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SEMES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】77,4sandan 5-gil,Jiksan-eup,Seobuk-gu,Cheonan-si,Chungcheongnam-do,331-814 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】リム ジュンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チョン ユンソク
(72)【発明者】
【氏名】ソン ギルフン
(72)【発明者】
【氏名】カン ジュンギ
【審査官】今井 聖和
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0153550(US,A1)
【文献】特開2002-177854(JP,A)
【文献】特開平10-135178(JP,A)
【文献】特開2003-022997(JP,A)
【文献】特開2003-126756(JP,A)
【文献】特開2018-093146(JP,A)
【文献】特開平11-265868(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の底面の下に配置されるスカートと、
前記スカートから突出し、前記基板の底面上に洗浄液を供給する少なくとも1つのバックノズルと、
前記スカートから突出し、前記基板の底面上にガスを供給するガスノズルとを含み、
前記スカートは、本体と、前記本体内に設けられ、
前記少なくとも1つのバックノズルからの洗浄液が前記基板の底面上に供給される間および/または前記基板の底面上に供給された後に、前記スカートの前記本体の表面に沿って流下する前記洗浄液が、再度、前記基板の底面に向かって供給されるようにガスを供給する複数の第1の流路とを含み、
前記複数の第1の流路はそれぞれ、前記本体内において上方に設けられ、前記本体内において下方に折り曲げられ、前記基板の底面に平行な方向に延在することを特徴とするバックノズルユニット。
【請求項2】
前記ガスノズルは、前記基板の底面に対して直交する方向に前記ガスを供給し、前記複数の
第1の流路は、前記基板の底面に平行な方向、及び前記基板の底面に対して、所定の傾斜角度で傾斜した方向に前記ガスを供給することを特徴とする請求項1に記載のバックノズルユニット。
【請求項3】
前記
複数の第1の流路は、前記基板の底面に平行な方向に、前記ガスを供給す
ることを特徴とする請求項1に記載のバックノズルユニット。
【請求項4】
前記複数の第1の流路は、前記スカートの周囲に沿って、一定の間隔で配置されることを特徴とする請求項
1に記載のバックノズルユニット。
【請求項5】
前記複数の第1の流路はそれぞれ、前記洗浄液が前記本体内に流入されることを防止することを特徴とする請求項
1に記載のバックノズルユニット。
【請求項6】
前記スカートは、更に、前記基板の底面上に所定の傾斜角度で前記ガスを供給する複数の第2の流路を含むことを特徴とする請求項
1に記載のバックノズルユニット。
【請求項7】
前記複数の第1の流路及び前記複数の第2の流路から供給される前記ガスは、前記本体に沿って流れる洗浄液を、前記基板の底面に向かって再度供給することを特徴とする請求項
6に記載のバックノズルユニット。
【請求項8】
前記複数の第2の流路はそれぞれ、前記複数の第1の流路から分岐され、前記本体内において、上方に延在することを特徴とする請求項
6に記載のバックノズルユニット。
【請求項9】
前記傾斜角度は、前記基板の底面に直交する方向に対して、0度よりも大きく、90度よりも小さく又は同一であることを特徴とする請求項
6に記載のバックノズルユニット。
【請求項10】
前記スカートは、更に、前記複数の第2の流路にそれぞれ隣接する複数のガイド部材を含み、前記複数のガイド部材は、前記基板の底面に向かって前記ガスの供給を案内することを特徴とする請求項
6に記載のバックノズルユニット。
【請求項11】
前記ガイド部材はそれぞれ、前記基板の底面に直交する方向に対して、0度よりも大きく、90度よりも小さく又は同一の角度で前記本体から突出することを特徴とする請求項
10に記載のバックノズルユニット。
【請求項12】
基板が上部に位置する支持ユニットと、
前記基板の底面の下に配置されるバックノズルユニットとを含み、
前記バックノズルユニットは、スカートと、前記基板の底面上に洗浄液を供給する少なくとも1つのバックノズルと、前記基板の底面上にガスを供給するガスノズルとを含み、
前記スカートは、本体と、前記本体内に設けられ、
前記少なくとも1つのバックノズルからの洗浄液が前記基板の底面上に供給される間および/または前記基板の底面上に供給された後に、前記スカートの前記本体の表面に沿って流下する前記洗浄液が、再度、前記基板の底面に向かって供給されるようにガスを供給する複数の第1の流路とを含み、
前記複数の第1の流路はそれぞれ、前記本体内において上方に設けられ、前記本体内において下方に折り曲げられ、前記基板の底面に平行な方向に延在することを特徴とする工程室。
【請求項13】
前記ガスノズルは、前記基板の底面に対して直交する方向に、前記ガスを供給し、前記複数の
第1の流路は、前記基板の底面に平行な方向、及び前記基板の底面に対して傾斜した方向に、前記ガスを供給することを特徴とする請求項
12に記載の工程室。
【請求項14】
前記ガスノズル及び前記複数の
第1の流路は、前記少なくとも1つのバックノズルが、前記基板の底面上に前記洗浄液を供給する間に、前記基板の底面に向かって前記ガスを供給することを特徴とする請求項
13に記載の工程室。
【請求項15】
前記複数の第1の流路は、前記基板の底面に平行な方向に前記ガスを供給し、前記スカートは
、前記基板の底面に対して所定の傾斜角度で傾斜した方向に前記ガスを供給する複数の第2の流
路を含むことを特徴とする請求項
12に記載の工程室。
【請求項16】
前記傾斜角度は、前記基板の底面に直交する方向に対して、0度よりも大きく、90度より小さく又は同一であることを特徴とする請求項
15に記載の工程室。
【請求項17】
基板に対して所望する工程を行う少なくとも1つの工程室を含む処理モジュールと、
前記基板を、外部から前記処理モジュール内に移送するインデックスモジュールとを備え、
前記少なくとも1つの工程室は、
前記基板が上部に位置する支持ユニットと、
前記基板の底面の下に配置されるバックノズルユニットとを含み、
前記バックノズルユニットは、スカートと、前記基板の底面上に洗浄液を供給する少なくとも1つのバックノズルと、前記基板の底面上にガスを供給するガスノズルとを含み、
前記スカートは、本体と、前記本体内に設けられ、
前記少なくとも1つのバックノズルからの洗浄液が前記基板の底面上に供給される間および/または前記基板の底面上に供給された後に、前記スカートの前記本体の表面に沿って流下する前記洗浄液が、再度、前記基板の底面に向かって供給されるようにガスを供給する複数の第1の流路と、前記基板の底面に対して所定の傾斜角度で傾斜した方向に前記ガスを供給する複数の第2の流路とを含
み、
前記複数の第1の流路はそれぞれ、前記本体内において上方に設けられ、前記本体内において下方に折り曲げられ、前記基板の底面に平行な方向に延在することを特徴とする基板処理装置。
【請求項18】
前記複数の第1の流路は、前記基板の底面に平行な方向に前記ガスを供給し、前記複数の第2の流路は、前記基板の底面に対して、0度よりも大きく、90度よりも小さく又は同一の傾斜角度で前記ガスを供給することを特徴とする請求項
17に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックノズルユニット、及びバックノズルユニットを含む基板処理装置に関する。より詳しくは、本発明は、基板の洗浄効果及び乾燥効果を向上させるバックノズルユニット、及び該当バックノズルユニットを含む基板処理装置に関する。
【0002】
本出願は、2020年12月30日付で大韓民国特許庁に出願された大韓民国特許出願第10-2020-0187302号を優先権として伴う出願である。
【背景技術】
【0003】
集積回路装置又はディスプレイ装置は、蒸着室、エッチング室、塗布室、洗浄室、乾燥室などのような様々な工程室を含む基板処理装置を用いて製造される。前記集積回路装置又は前記ディスプレイ装置を製造するための工程として、基板に対して所望する工程を行う間に、例えば、パーティクル、有機汚染物質、又は金属不純物のような様々な不純物が発生することがある。前記不純物が基板の上面や底面上に残留する場合、該当不純物により、前記基板の欠陥が生じることがあり、これによって、前記基板を用いて製造される集積回路装置又はディスプレイ装置の性能と信頼性が減少することがある。
【0004】
従来の基板処理装置は、洗浄工程及び乾燥工程により、前記基板の底面上に残留するパーティクルを除去するために、バックノズル及びガスノズルを含むバックノズルユニットを備える。しかし、従来のバックノズルとガスノズルは、前記基板の底面に対して直交する方向にのみ、洗浄液とガスを噴射することができるので、前記基板の底面を洗浄するために、このようなバックノズルとガスノズルを用いる洗浄工程の効率が低下することがある。また、従来のガスノズルは、前記基板の底面に対して直交する方向にのみ、前記ガスを供給することができるので、前記基板の底面を乾燥するための乾燥工程の効率も低下することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一側面は、基板の洗浄効果及び乾燥効果を向上させるバックノズルユニットを提供する。
本発明の他の側面は、基板の洗浄効果及び乾燥効果を向上させるバックノズルユニットを含む工程室を提供する。
【0006】
本発明の更に他の側面は、基板の洗浄効果及び乾燥効果を向上させるバックノズルユニットを含む基板処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面によると、スカートと、少なくとも1つのバックノズルと、ガスノズルとを含むバックノズルユニットが提供される。前記スカートは、基板の底面の下に配置される。前記少なくとも1つのバックノズルは、前記スカートから突出し、前記基板の底面上に洗浄液を供給する。前記ガスノズルは、前記スカートから突出し、前記基板の底面上にガスを供給する。前記スカートは、本体と、複数の流路とを含む。前記複数の流路は、前記本体内に設けられ、前記基板の底面に向かってガスを供給する。
【0008】
前記ガスノズルは、前記基板の底面に対して直交する方向に前記ガスを供給し、前記複数の流路は、前記基板の底面に平行な方向、及び前記基板の底面に対して、所定の傾斜角度で傾斜した方向に前記ガスを供給する。
【0009】
前記ガスノズル及び前記複数の流路は、前記少なくとも1つのバックノズルから、前記基板の底面上に前記洗浄液を供給する間に、前記基板の底面に向かって前記ガスを供給する。
【0010】
前記スカートは、前記基板の底面に実質的に平行な方向に前記ガスを供給する複数の第1の流路を含む。
前記複数の第1の流路は、前記スカートの周囲に沿って、実質的に一定の間隔で配置される。
【0011】
前記複数の第1の流路はそれぞれ、前記洗浄液が前記本体内に流入されることを防止する。
前記複数の第1の流路はそれぞれ、前記本体内において上方に設けられ、前記本体内において下方に折り曲げられ、前記基板の底面に実質的に平行な方向に延在する。
【0012】
前記スカートは、更に、前記基板の底面に対して、所定の傾斜角度で前記ガスを供給する複数の第2の流路を含む。例えば、前記傾斜角度は、前記基板に実質的に直交する方向に対して、約0度よりも大きく、約90度よりも小さく又は同一である。
【0013】
前記複数の第1の流路及び前記複数の第2の流路から供給される前記ガスは、前記本体に沿って流れる洗浄液を、前記基板の底面に向かって再度供給する。
前記複数の第2の流路はそれぞれ、前記複数の第1の流路から分岐され、前記本体内において、上方に延在する。
【0014】
前記スカートは、更に、前記複数の第2の流路にそれぞれ隣接する複数のガイド部材を含む。前記複数のガイド部材は、前記ガスを前記基板の底面に向かって案内する。例えば、前記ガイド部材はそれぞれ、前記基板に実質的に直交する方向に対して、約0度よりも大きく、約90度よりも小さく又は同一の角度で前記本体から突出する。
【0015】
本発明の他の側面において、支持ユニットと、バックノズルユニットとを含む工程室が提供される。基板は、前記支持ユニット上に位置し、前記バックノズルユニットは、前記基板の底面の下に配置される。前記バックノズルユニットは、スカートと、少なくとも1つのバックノズルと、ガスノズルとを含む。前記少なくとも1つのバックノズルは、前記基板の底面上に洗浄液を供給し、前記ガスノズルは、前記基板の底面上にガスを供給する。前記スカートは、本体と、複数の流路とを備える。前記複数の流路は、前記本体内に設けられ、前記基板の底面に向かってガスを供給する。
【0016】
前記ガスノズルは、前記基板の底面に対して直交する方向に前記ガスを供給し、前記複数の流路は、前記基板の底面に実質的に平行な方向、及び前記基板の底面に対して所定の傾斜角度で傾斜した方向に、前記ガスを供給する。
【0017】
前記ガスノズル及び前記複数の流路は、前記少なくとも1つのバックノズルから、前記基板の底面上に前記洗浄液を供給する間に、前記基板の底面に向かって前記ガスを供給する。
【0018】
前記スカートは、前記基板の底面に実質的に平行な方向に前記ガスを供給する複数の第1の流路と、前記基板の底面に対して所定の傾斜角度で傾斜した方向に前記ガスを供給する複数の第2の流路とを含む。例えば、前記所定の傾斜角度は、前記基板の底面に直交する方向に対して、0度よりも大きく、90度より小さく又は同一である。
【0019】
本発明の更に他の側面において、基板に対して所望する工程を行う少なくとも1つの工程室を含む処理モジュールと、前記基板を、外部から前記処理モジュール内に移送するインデックスモジュールとを備る基板処理装置が提供される。前記少なくとも1つの工程室は、基板が上部に位置する支持ユニットと、前記基板の底面の下に配置されるバックノズルユニットとを含む。前記バックノズルユニットは、スカートと、前記基板の底面上に洗浄液を供給する少なくとも1つのバックノズルと、前記基板の底面上にガスを供給するガスノズルとを含む。前記スカートは、本体と、前記本体内に設けられ、前記基板の底面に向かってガスを供給する複数の第1の流路及び複数の第2の流路とを含む。
【0020】
前記複数の第1の流路は、前記基板の底面に実質的に平行な方向に前記ガスを供給し、前記複数の第2の流路は、前記基板の底面に対して、0度よりも大きく、90度よりも小さく又は同一の傾斜角度で前記ガスを供給する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、前記バックノズルユニットが、前記基板の底面に実質的に平行な方向、及び前記基板の底面に対して所定の傾斜角度で傾斜した方向に前記ガスを供給することができる複数の流路を備えるスカートを含むことができるので、前記ガスノズル及び前記複数の流路から前記基板の底面に実質的に直交する方向、前記基板の底面に実質的に平行な方向、及び前記基板の底面に対して所定の傾斜角度で傾斜した方向を含む様々な方向に、前記基板の底面に向かって洗浄液及び/又はガスを供給することができるので、前記基板に対する洗浄工程の効率及び乾燥工程の効率を大いに向上することができる。これにより、前記基板処理装置を用いて製造される半導体装置を含む集積回路装置、又は平板ディスプレイ装置を含むディスプレイ装置が改善した性能及び向上した信頼性を向上することができる。
【0022】
本発明の効果は、上述したことに限定されるものではなく、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で様々に変更又は拡張されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、本発明の実施例による基板処理装置を説明するための平面図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施例による基板処理装置の工程室を説明するための平面図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例による基板処理装置の工程室を説明するための断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施例による基板処理装置のバックノズルユニットを説明するための断面図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施例によるバックノズルユニットのスカートを説明するための部分拡大断面図である。
【
図6】
図6は、本発明の一部実施例によるバックノズルユニットのスカートを説明するための部分拡大断面図である。
【
図7】
図7は、本発明の一部実施例によるバックノズルユニットのスカートを用いた室内のパーティクルの除去効率を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、様々な変更を加え、様々な形態を有することができるところ、実施例を本文で詳細に説明する。しかし、これは、本発明を特定の開示形態について限定しようとすることではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むことと理解されるべきである。各図面を説明し、類似した図面符号を、類似した構成要素に対して使用した。第1、第2のなどの用語は、様々な構成要素を説明することに用いられるが、前記構成要素は、前記用語により限定されてはいけない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ使われる。本出願で使用した用語は、単に、特定の実施例を説明するために使われており、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上、明白に異なることを意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」、「備える」、又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、パーツ、又はこれらを組み合わせるものが存在することを指定しようとすることであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、パーツ、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。
【0025】
異なって定義しない限り、技術的や科学的な用語を含めて、ここで使われる全ての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、一般に理解されることと同様な意味を有している。一般に使われる辞典に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解析されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解析されない。
【0026】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施例をより詳しく説明する。全図面に亘って、同一の構成要素は、同一の図面符号を付しており、同一の構成要素に関する繰返し説明は、省略することにする。
【0027】
図1は、本発明の実施例による基板処理装置を説明するための平面図である。
図1に示しているように、本発明による基板処理装置は、インデックスモジュール20と、処理モジュール55とを含む。
【0028】
前記インデックスモジュール20は、基板を、外部から処理モジュール55内に移送し、前記処理モジュール55は、前記基板に対して所望する工程を行う。この場合、前記基板は、半導体装置を含む集積回路装置、又は平板ディスプレイ装置を含むディスプレイ装置の製造のために用いられる。例えば、前記基板は、シリコンウエハ、ガラス基板、有機基板、セラミックス基板などを含む。
【0029】
前記インデックスモジュール20は、ロード室10と、移送フレーム15とを含む。前記ロード室10内に、前記基板を収容するキャリア25が積載される。例えば、前記キャリア25として、FOUP(Front-Opening Unified Pod)が用いられる。前記キャリア25は、OHT(overhead transfer)により、外部から前記ロード室10内へ移送されるか、前記ロード室10から外部へ移送される。
【0030】
前記移送フレーム15は、前記ロード室10内に積載される前記キャリア25と処理モジュール55との間で前記基板を移送する。前記移送フレーム15は、インデックスロボット30と、インデックスレール35とを含む。
【0031】
前記インデックスロボット30は、前記インデックスレール35に沿って移動し、前記インデックスモジュール20と前記処理モジュール55の間で、前記基板を移送する。例えば、前記インデックスロボット30は、前記インデックスレール35上を移動しながら、前記基板を、前記キャリア25とバッファスロット60の間で移送する。
【0032】
図1に示しているように、前記処理モジュール55は、これに限定されるものではなく、前記基板に対して、蒸着工程、エッチング工程、塗布工程、露光工程、現像工程、洗浄工程、及び乾燥工程を含む所定の工程を、前記基板に対して行うことができる。前記処理モジュール55は、バッファ室40、移送室45、前記工程室50、制御ユニット(図示せず)などを含む。
【0033】
前記インデックスモジュール20及び前記処理モジュール55の間で移送される前記基板は、前記バッファ室40内に一時的に置かれる。前記バッファ室40内には、前記基板が上部に置かれる前記バッファスロット60が配置される。実施例において、前記バッファ室40内には、複数のバッファスロット60が提供され、これにより、複数の基板が前記バッファ室40内に位置することになる。
【0034】
前記移送室45は、前記バッファ室40及び前記工程室50の間で前記基板を移送する。前記移送室45は、移送ロボット65と、移送レール70とを含む。前記移送ロボット65は、前記移送レール70に沿って移動し、前記基板を、前記バッファ室40及び前記工程室50の間で移送する。例えば、前記移送ロボット65は、前記移送レール70上を移動しながら、前記バッファスロット60上に位置する前記基板を、前記工程室50内に移送する。
【0035】
実施例において、前記基板処理装置は、複数の工程室50を含む。前記工程室50内では、これに限定されるものではないが、前記蒸着工程、前記エッチング工程、前記塗布工程、前記露光工程、前記現象工程、前記洗浄工程、及び前記乾燥工程を含む所定の工程が行われる。これにより、前記複数の工程室50は、これに限定されるものではなく、蒸着室、エッチング室、塗布室、露光室、現象室、洗浄室、乾燥室などを含む。この場合、それぞれの工程室50は、前記基板のローディング及びアンローディングのために開閉されるドアを含むことができる。
【0036】
図2は、本発明の実施例による基板処理装置の工程室を説明するための平面図であり、
図3は、本発明の実施例による前記基板処理装置の工程室を説明するための断面図である。
【0037】
図2及び
図3に示しているように、前記基板処理装置の工程室50は、支持ユニット100と、液体供給ユニット200と、ガス供給ユニット300と、バックノズルユニット400と、回収ユニット500と、制御ユニット600とを含む。この場合、工程室50は、洗浄室又は乾燥室を含む。
【0038】
基板は、前記工程室50の処理空間内に配置される支持ユニット100上に置かれる。前記支持ユニット100は、前記基板に対して、所望する工程が行われる間に、前記基板を回転させる。前記支持ユニット100は、スピンチャック105と、支持ピン110と、チャックピン115と、回転軸120と、第1の駆動部材125とを含む。
【0039】
前記スピンチャック105は、実質的に円形プレートの形状を有するが、このようなスピンチャック105の形状と寸法は、前記基板の形状と寸法により変わることがある。前記スピンチャック105は、前記支持ピン110と、前記チャックピン115とを備える。実施例において、前記スピンチャック105は、前記基板の安定性を向上するために、複数の支持ピン110と、複数のチャックピン115とを含む。ここで、前記複数の支持ピン110は、前記基板の底面に接触され、前記複数のチャックピン115の前記基板の側面に接触される。前記工程室50内において、前記基板に対して所望する工程が行われるとき、前記支持ピン110は、前記基板を支持することができ、前記チャックピン115は、前記基板を原位置に維持させる。
【0040】
図3に示しているように、前記回転軸120は、前記スピンチャック105の下部に連結され、前記第1の駆動部材125は、前記回転軸120に結合される。前記第1の駆動部材125は、前記回転軸120を回転させ、これによって、前記スピンチャック105、及び前記スピンチャック105上に置かれる前記基板が回転する。
【0041】
前記液体供給ユニット200は、前記基板に対して行われる工程により、前記基板上に所定の液体を供給する。例えば、前記所定の液体は、これに限定されるものではなく、薬液(chemical liquid)、有機溶剤、脱イオン水(deinoized water)、洗浄液、リンス液などを含む。前記液体供給ユニット200は、ノズル205と、ノズル腕210と、第1の移動軸215と、第2の駆動部材220とを含む。
【0042】
前記液体供給ユニット200のノズル205は、前記スピンチャック105上に位置する前記基板上に、前記所定の液体を供給する。例えば、前記スピンチャック105上で前記基板を回転させながら、前記ノズル205から前記基板上に前記所定の液体が噴射される。実施例において、前記液体供給ユニット200は、実質的に前記基板の中心部分の上部に配置される複数のノズル205を含む。ここで、前記複数のノズル205は、前記ノズル腕210の一側に提供され、前記ノズル腕220の他側は、第1の移動軸215に結合される。前記第2の駆動部材220は、前記第1の移動軸215を上下に移動させると共に、前記第1の移動軸215を回転させる。これにより、前記基板上に位置する前記ノズル205の位置が適切に調整される。
【0043】
図2に示しているように、前記ガス供給ユニット300は、前記基板上に所定のガスを供給する。例えば、前記ガス供給ユニット300は、前記スピンチャック105上に置かれた基板上に、窒素(N
2)ガスのような不活性ガスを供給する。前記ガス供給ユニット300は、第1のガス供給部材310と、第2のガス供給部材315とを含む。
【0044】
前記第1のガス供給部材310は、前記スピンチャック105の一側上に固定され、前記スピンチャック105上に位置する前記基板上に、前記ガスを提供する。前記第2のガス供給部材315は、前記スピンチャック105の中心部分の上部に移動し、前記スピンチャック105上に置かれる前記基板上に、前記ガスを供給することができる。
【0045】
図4は、本発明の実施例による基板処理装置のバックノズルユニットを説明するための断面図である。
図2乃至
図4に示しているように、前記バックノズルユニット400は、支持軸425と、バックノズル410と、ガスノズル415と、スカート420とを含む。実施例において、前記バックノズルユニット400は、基板(W)に対して、洗浄工程又は乾燥工程を行う。例えば、前記バックノズルユニット400は、前記基板の底面を洗浄するか、前記基板(W)の底面を乾燥する。
【0046】
前記バックノズルユニット400の支持軸410は、前記支持ユニット100のスピンチャック110の中央部に設けられる軸ホールに挿入される。前記支持軸410は、前記スピンチャック110と接触せず、これにより、前記スピンチャック110が回転する間に、前記支持軸410は、回転しない。
【0047】
実施例において、前記バックノズルユニット400は、複数のバックノズル410を含む。それぞれの前記複数のバックノズル410は、前記基板(W)の底面上に、前記洗浄液を噴射する。例えば、前記洗浄液は、薬液又は脱イオン水を含む。実施例において、前記複数のバックノズル410の一部は、前記基板(W)の底面上に、前記脱イオン水を噴射し、前記複数のバックノズル410の他のものは、前記基板(W)の底面上に前記薬液を供給する。前記複数のバックノズル410がいずれも、前記薬液及び前記脱イオン水を選択的に前記基板(W)の底面上に噴射することができる。前記複数のバックノズル410はそれぞれ、支持軸425を通過するバックノズルライン430に連結される。
【0048】
前記バックノズルユニット400は、少なくとも1つのガスノズル415を含む。前記少なくとも1つのガスノズル415は、ガス供給ライン435に連結され、前記基板(W)の底面上にガスを噴射する。例えば、前記少なくとも1つのガスノズル415は、前記基板(W)の底面に対して実質的に直交する方向に前記ガスを供給する。ここで、前記ガスは、窒素(N2)のような不活性ガスを含む。実施例において、前記少なくとも1つのガスノズル415は、前記基板(W)の後面上に残留する洗浄液を除去することができる。選択的には、前記少なくとも1つのガスノズル415は、前記基板(W)に対する洗浄工程が行われた後に、前記基板(W)を乾燥する工程にも利用可能である。
【0049】
実施例において、前記バックノズル410及び前記ガスノズル415は、前記スカート420を通して、前記基板(W)の底面に向かって前記スカート420の表面から突出する。特に、ガスノズル415は、前記スカート420の中央部を通過し、前記バックノズル410は、前記スカート420の中央部に隣接する部分を通過する。この場合、前記ガスノズル415は、前記バックノズル410の高さよりも実質的に高い高さを有する。換言すると、前記ガスノズル415が前記バックノズル410よりも前記基板(W)の底面に近い。これにより、前記バックノズル410から前記基板(W)の底面に向かって前記洗浄液を噴射する間に、前記洗浄液が前記ガスノズル415内に流入しない。
【0050】
図5は、本発明の実施例によるバックノズルユニットのスカートを説明するための部分拡大断面図である。
図4及び
図5に示しているように、前記スカート420は、前記支持軸425に結合される。前記スカート420は、略丸い表面構造を有し、これにより、前記基板(W)の底面に向かって供給される前記洗浄液が、前記スカート420の表面に沿って流下する。
【0051】
実施例において、前記スカート420は、本体450と、本体450内に形成される複数の流路455とを含む。例えば、前記スカート420は、前記スカート420の周囲に沿って、一定の間隔で配置される2個、4個、6個、又は8個の流路455を含む。
図4に示しているように、前記複数の流路455及び前記ガスノズル415は、前記ガス供給ライン435に連結される。前記複数の流路455は、矢印で示しているように、前記バックノズル410から、前記洗浄液が前記基板(W)の底面上に供給される間、及び/又は前記洗浄液が前記基板(W)の底面上に供給された後に、前記基板(W)の底面に対して、実質的に平行な方向に供給する。この場合、前記複数の流路455から供給されるガスは、前記ガスノズル415から供給される前記ガスと同一である。また、前記流路455は、前記バックノズル410から前記洗浄液が、前記基板(W)の底面上に供給された後に、前記スカート420の本体450の表面に沿って流下する前記洗浄液を、再度、前記基板(W)の底面に向かって供給する。これにより、前記流路455により、前記基板(W)の洗浄効果を大いに向上させることができる。換言すると、前記洗浄液が前記バックノズル410から、前記基板(W)の底面上に供給された後、前記複数の流路455が、前記スカート450の本体450に沿って流れる前記洗浄液を、前記基板(W)の底面に対して実質的に直交する方向、前記基板(W)の底面に実質的に平行な方向、及び前記基板(W)の底面に対して所定の傾斜角度で傾斜した方向に、再度供給することができるので、前記基板(W)に対する前記洗浄工程の効率を顕著に向上することができる。更には、前記工程室50内において、前記基板(W)に対して前記乾燥工程が行われるとき、前記スカート420の複数の流路455及びガスノズル415が、前記ガスを、前記基板(W)の底面に対して実質的に直交する方向、前記基板(W)の底面に実質的に平行な方向、及び前記基板(W)の底面に対して所定の傾斜角度で傾斜した方向を含む様々な方向に、前記基板(W)の底面上に供給することができるので、前記基板(W)に対して行われる前記乾燥工程の効率を大いに向上することができる。
【0052】
実施例において、前記複数の流路455はそれぞれ、前記バックノズル410から前記洗浄液が、前記基板(W)の底面上に供給される間、及び/又は前記複数の流路455から前記ガスが供給される前に、前記洗浄液が前記スカート420内に流入することを防止することができる。このために、前記複数の流路455はそれぞれ、前記本体450内に上方に設けられ、前記本体450内において下方に折り曲げられ、以後に、前記基板(W)の底面に実質的に平行な方向(すなわち、前記スピンチャック105に実質的に平行な方向)に延在する構造を有する。このように、前記複数の流路455がそれぞれ、前記スカート420の本体450内への前記洗浄液の流入を効率よく防止することができるので、前記基板(W)に対して洗浄工程が行われる間に、前記洗浄液が前記スカート420内に流入しないことがある。
【0053】
図6は、本発明の一部実施例によるバックノズルユニットのスカートを説明するための部分拡大断面図である。
図4及び
図6に示しているように、一部実施例によるスカート460は、本体465と、前記本体450内に設けられる複数の第1の流路470及び複数の第2の流路475とを含む。一部実施例において、前記スカート420は、前記スカート420の周囲に沿って、一定の間隔で配置される2個、4個、6個、又は8個の第1の流路470を含み、前記第1の流路450からそれぞれ分岐される2個、4個、6個、又は8個の第2の流路475を含む。前記第1及び第2の流路470、475の数字は、前記バックノズルユニット400の構造と寸法、及び/又は前記工程室50の構造と寸法によって変わる。前記複数の第1の流路470及び前記複数の第2の流路475は、矢印で示しているように、前記基板(W)の底面に向かって前記ガスを供給することができる。
【0054】
図6に示しているように、前記第1の流路470はそれぞれ、前記本体450内において、上方に設けられ、前記本体450内において、下方に折り曲げられ、以後、前記基板(W)の底面に実質的に平行な方向に延在する。前記第2の流路475はそれぞれ、前記本体465内において上方に設けられる前記第1の流路470から、前記基板(W)の底面に実質的に直交する方向に対して、所定の傾斜角度で上方に延在する。例えば、前記第2の流路475は、約0度より大きく、約90度より小さく又は同一の傾斜角度を有する。
【0055】
一部実施例において、前記スカート460は、前記第2の流路475の端部にそれぞれ配置される複数のガイド部材480とを含む。この場合、前記複数のガイド部材480は、前記本体465と一体に形成される。例えば、前記ガイド部材480は、前記本体465から前記基板(W)の底面に実質的に直交する方向に対して、約0度よりも大きく、約90度よりも小さく又は同一の傾斜角度で突出する。前記複数のガイド部材480は、前記ガスが前記第2の流路475から所望する方向に正確に噴射されるようにし、これにより、前記基板(W)の洗浄効果及び乾燥効果を更に向上することができる。また、前記ガイド部材480は、前記スカート460の本体465から突出するので、前記第2の流路475を介した前記スカート460内への前記洗浄液の流入が効率よく防止される。
【0056】
図7は、本発明の一部実施例によるバックノズルユニットのスカートを用いた洗浄室内のパーティクルの除去効率を説明するためのグラフである。
図7において、横軸は、基板の底面に対するスカートの第2の流路の傾斜角度を示し、縦軸は、基板の底面上に残留するパーティクルの数字を示している。
【0057】
図7から分かるように、前記複数の第1の流路及び前記複数の第2の流路を備えるスカートを用いて、前記基板の底面を洗浄するとき、前記スカートの第2の流路の傾斜角度によって、前記基板の洗浄効果が異なることになる。実質的に、前記スカートの第2の流路が、前記基板の底面に対して、約60度及び90度の傾斜角度を有する場合、前記基板の洗浄効率を顕著に向上することができる。
【0058】
また、
図2及び
図3を参照すると、前記回収ユニット500は、回収容器520と、第2の移動軸525、第3の駆動部材530とを含む。前記回収ユニット500は、前記基板上に供給された液体を収集する。前記液体供給ユニット200から前記基板上に前記液体が供給される間に、前記支持ユニット100は、前記基板を回転し、これにより、前記基板の全表面上に、前記液体が実質的に均一に供給される。この場合、前記基板が回転で発生する遠心力により、前記液体の液滴が外側方向に飛散する。前記回収ユニット500は、前記液体の飛散液滴を回収することができる。
【0059】
前記回収容器520は、前記スピンチャック105を取り囲み、開放した上部を有する。例えば、前記回収容器520は、シリンダの形状を有する。前記回収容器520は、複数の回収カップを含む。実施例において、前記回収容器520は、第1の回収カップ505と、第2の回収カップ510と、第3の回収カップ515とを含む。この場合、前記第1~前記第の3回収カップ505、510、515は、他の組成の液体を回収するための多重の構成で配置される。例えば、前記第1の回収カップ505は、前記第2の回収カップ510よりも実質的に高い位置に配置され、前記第2の回収カップ510は、前記第3の回収カップ515よりも実質的に高い位置に配置される。前記第1の回収カップ505、前記第2の回収カップ510、及び前記第3回収カップ515はそれぞれ、第1の回収ライン535、第2の回収ライン540、及び第3回収ライン545に連結される。前記第1~前記第3回収ライン535、540、545を介して回収される液体は、再生装置(図示せず)によりリサイクル可能である。
【0060】
図3に示しているように、前記第2の移動軸525は、前記第3の駆動部材530により、上方及び下方に移動できるので、前記第1~前記第3の回収カップ505、510、515が、前記スピンチャック105の上部及び下部に移動する。この場合、前記第2の移動軸525と前記第3の駆動部材530は、前記第1~前記第3の回収カップ505、510、515を別々に、前記スピンチャック105の上部及び下部で移動することができる。
【0061】
前記制御ユニット600は、前記基板に対して行われる工程により、前記支持ユニット100、前記液体供給ユニット200、前記ガス供給ユニット300、前記バックノズルユニット400、及び前記回収ユニット500の動作を制御することができる。例えば、前記制御ユニット600は、前記スピンチャック105の回転速度、前記ノズル205の噴射、前記バックノズルユニット400の動作、前記回収カップ505、510、515の移動などを調整することができる。
【0062】
本発明の実施例によると、基板処理装置のバックノズルユニットが、基板の底面に実質的に平行な方向、及び所定の傾斜角度で傾斜した方向にガスを供給することができる複数の流路を備えるスカートを含む。前記バックノズルユニットを用いて、前記基板の底面上に洗浄液を効率よく供給するので、前記基板に対して行われる洗浄工程の効率を顕著に向上することができる。また、前記スカートの複数の流路から様々な方向に前記基板の底面に向かって、前記ガスを供給することができるので、前記基板に対して行われる乾燥工程の効率を、大いに向上することができる。これにより、前記基板処理装置を用いて製造される半導体装置を含む集積回路装置、又は平板ディスプレイ装置を含むディスプレイ装置が改善した性能及び向上した信頼性を有することができる。
【0063】
以上では、本発明の実施例を添付の図面を参照して説明したが、該当技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明の思想と範疇から逸脱することなく、本発明を様々に変更及び変形することができることを理解するだろう。