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特許7419371出血抑制のための横向きまたは接線方向に適用可能な外科用クリップ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】出血抑制のための横向きまたは接線方向に適用可能な外科用クリップ
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/122 20060101AFI20240115BHJP
【FI】
A61B17/122
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021529244
(86)(22)【出願日】2019-08-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 US2019044641
(87)【国際公開番号】W WO2020028649
(87)【国際公開日】2020-02-06
【審査請求日】2022-07-26
(31)【優先権主張番号】62/713,704
(32)【優先日】2018-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521047937
【氏名又は名称】マイケル ジーゲンターラー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100126848
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 昭雄
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ジーゲンターラー
【審査官】木村 立人
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-523044(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0276417(US,A1)
【文献】特開昭46-6992(JP,A)
【文献】国際公開第98/18389(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/069690(WO,A1)
【文献】特表2016-529997(JP,A)
【文献】米国特許第6015417(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/122― 17/125
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
血管損傷及び/又は静脈損傷の出血を抑制する外科用クリップであって、
互いに実質的に平行に配置された2つの脚セクションと、
前記2つの脚セクションに対してある角度で前記2つの脚セクションにそれぞれ取り付けられた2つの直線セクションであって、前記2つの直線セクションの長手方向一端において前記2つの脚セクションの長手方向端部がそれぞれ接続されている、2つの直線セクションと、
前記2つの直線セクションの長手方向他端で、前記2つの直線セクションを互いに接続する少なくとも1つの湾曲セクションと、を含む、外科用クリップであって、
前記2つの脚セクションと前記2つの直線セクションは、外科用クリップが閉じられる方向から見て凸状になるように接続され、
前記2つの直線セクションが、側枝が血管と出会う場所での血管損傷及び/又は静脈損傷上に配置され、前記2つの脚セクションが前記側枝上に配置され、外科用クリップが閉じられたときに、前記2つの直線セクションが前記血管損傷及び/又は前記静脈損傷を閉塞し、前記2つの脚セクションが前記側枝を閉塞するように、前記湾曲セクションの長さ、前記直線セクションの長さ、前記脚セクションの長さ、前記脚セクションと前記直線セクションとの間の前記角度が設けられている、外科用クリップ。
【請求項2】
前記湾曲セクションは、前記2つの脚セクション間の距離を減少させるために、圧縮力の下で曲がるように構成される、請求項1に記載の外科用クリップ。
【請求項3】
前記2つの脚セクションのそれぞれが湾曲している、請求項1に記載の外科用クリップ。
【請求項4】
前記2つの脚セクションのそれぞれが平坦部分を含む、請求項3に記載の外科用クリップ。
【請求項5】
前記外科用クリップが、一片の材料から形成される、請求項1に記載の外科用クリップ。
【請求項6】
前記材料が、ステンレス鋼、チタン、プラチナ、および金属合金のうちの1つ、または再吸収可能ポリマーである、請求項5に記載の外科用クリップ。
【請求項7】
前記脚セクションのそれぞれが、一旦外科用クリップが取り付けられた後の滑りを防止するように構成されるテクスチャ加工面を含む、請求項1に記載の外科用クリップ。
【請求項8】
前記直線セクションの各々は、アプリケーターデバイスに保持されたときに滑りを防止するためのテクスチャ加工面を含む、請求項1に記載の外科用クリップ。
【請求項9】
2つの湾曲セクションを備え、
前記2つの湾曲セクションのうちの1つが、前記2つの直線セクションの長手方向他端で、前記2つの直線セクションを互いに接続し、
前記2つの湾曲セクションのうちの他方が、前記2つの脚セクションの長手方向他端で、前記2つの脚セクションを互いに接続する、請求項1に記載の外科用クリップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2018年8月2日に出願された仮出願番号62/713,704からの優先権の利益を主張し、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、外科手術中の出血を防止または抑制する外科用クリップに関する。より具体的には、本開示は、出血を防止または抑制するために、接線方向または横方向に適用され得る新規の外科用クリップに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
外科用クリップは、20世紀前半から使用される、クリップアプリケーターによって適用される埋め込み型医療機器である。今日、外科用クリップは、従来の開放的で低侵襲の外科手術中に、複数の分野の外科医によって広く使用されている。外科用クリップは、クリップを開放位置に保持するクリップアプリケーターを使用して展開される。クリップが血管上に配置されると、はさみのようなハンドルとペンチのような先端を備えたクリップアプリケーターを押して、外科用クリップを最終的な形に変形させることができる。変形すると、外科用クリップは血管を閉塞し、その内腔を閉じる。外科用クリップを取り付けた後、過度の出血を引き起こすことなく、血管を分割または切断することができる。典型的な血管分割の場合、血管が分割される前に、外科用クリップが分割点のいずれかの側に配置される。外科用クリップが使用される血管はかなり小さく、通常、最大直径が数ミリメートル以下である。
【0004】
従来の外科用クリップは平らで、通常はステンレス鋼、チタン、タラナム、プラチナ、または金属合金などの金属でできており、および生分解性高分子で作られたクリップも利用できる。それらの平らな設計には、大きな血管の小さな側枝が、大きな血管と出会う点で損傷した場合、従来の外科用クリップを使用して出血を抑制することができないという欠点がある。これは、より大きな血管が大きすぎてクリップで抑制できない可能性があり解剖学的に重要すぎて永久に閉塞できない可能性があるためである。小さな血管が大きな血管と出会う場所で怪我をしている状況では、従来の外科用クリップを使用する代わりに、外科医は時間のかかる縫合糸と縫合糸の結び目に頼らなければならない。これらの縫合糸および縫合糸の結び目は、技術的に非常に困難である可能性があり例えば、低侵襲手術中のサイズの制約のために安全ではない可能性がある。これらの状況下では、大きな切開を使用することで手術では侵襲性を高める必要があり患者の回復がより困難になることがよくある。外科手術の患者の結果は手術の時間に関連し、手術時間が短いことが患者にとって有利であるため、そのような大きな切開、開放手術を、可能であれば、患者の安全を損なうことなく避けるべきである。
【0005】
従来の外科用クリップのもう1つの問題は、静脈損傷に対し適用が限られていることである。大きな静脈の壁は非常に薄く、損傷を修復するために外科的縫合を行うと裂ける傾向があるため、静脈損傷の出血を抑制するのは非常に難しいことがあり得る。したがって、損傷した静脈の修復を試みると、出血が悪化し、患者の死に至ることさえある。
【0006】
小さな血管が大きな血管と出会う場所での血管損傷は、それらが、大きな血管に由来する小さな血管の剥離損傷につながるより小さな血管の牽引によって発生する可能性があるため、一般的である。小さな側枝が大きな静脈と出会う静脈損傷も一般的に発生する。したがって、従来の外科用クリップを使用することができず、縫合糸および縫合結び目を使用することが困難であり、危険でさえある可能性があるこれらの状況で使用できる外科用クリップが必要である。
【発明の概要】
【0007】
本開示は、失血を制限するために、上記のような血管および静脈の損傷を安全かつ迅速に修復することができるように湾曲した新規の外科用クリップに関する。
【0008】
したがって、本開示の一態様では、外科用クリップは、互いに実質的に平行に配置された2つの脚セクションと、2つの脚セクションに対してある角度で2つの脚セクションにそれぞれ取り付けられた2つの直線セクションと、2つの脚セクションの反対側の端で2つの直線セクションを接続する少なくとも1つの湾曲セクションとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のより完全な理解およびそれに付随する利点の多くは、添付の図面に関連して検討したときに以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解されるようになるので、容易に得られる。
【0010】
図1A図1aは、複数の従来の外科用クリップおよびそれらのそれぞれのアプリケーターを示す。
図1B図1bは、開いた状態から完全に閉じた状態までのさまざまな段階における3つの従来の外科用クリップを示している。
図2A図2aは、本開示の例示的な態様による外科用クリップの第1の図である。
図2B図2bは、本開示の例示的な態様による外科用クリップの第2の図である。
図2C図2cは、本開示の例示的な態様による外科用クリップの第3の図である。
図2D図2dは、本開示の例示的な態様による外科用クリップの第4の図である。
図2E図2eは、本開示の例示的な態様による外科用クリップの第5の図である。
図3A図3aは、本開示の例示的な態様による別の外科用クリップの第1の図である。
図3B図3bは、本開示の例示的な態様による他の外科用クリップの第2の図である。
図4A図4aは、本開示の例示的な態様によるさらなる外科用クリップの第1の図である。
図4B図4bは、本開示の例示的な態様によるさらなる外科用クリップの第2の図である。
図4C図4cは、本開示の例示的な態様によるさらなる外科用クリップの第3の図である。
図5A図5aは、本開示の例示的な態様による別の外科用クリップの第1の図である。
図5B図5bは、本開示の例示的な態様による他の外科用クリップの第2の図である。
図6A図6aは、小さな側枝と大きな血管との接合部で出血を引き起こす牽引損傷の図である。
図6B図6bは、鋭利な外科用器具による血管損傷の図である。
図6C図6cは、本開示の例示的な態様にしたがって、出血部位を抑制するために開いた構成において正確な位置に配置された外科用クリップの適用における第1のステップである。
図6D図6dは、本開示の例示的な態様にしたがって、現在閉じられている外科用クリップの適用における第2のステップである。
図6E図6eは、本開示の例示的な態様にしたがって、クリップが閉じられ、出血が抑制された外科用クリップの適用における第3のステップである。
図6F図6fは、本開示の例示的な態様による、大血管を制御する外科用クリップの適用の最終結果である。
図7A図7aは、本開示の追加の例示的な態様による外科用クリップである。
図7B図7bは、本開示の追加の態様による外科用クリップの別の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで、同様の参照番号がいくつかの図全体にわたって同一または対応する部品を示す図面を参照すると、図1aは、従来の外科用クリップおよびそれらのそれぞれのアプリケーター4、5、6の図である。図1aに示されるように、アプリケーター4、5、6は、外科用クリップが適用される血管を閉塞するために、外科用クリップを保持し、その最終形態に変形させるために使用されるはさみのようなデバイスである。上記のように、外科用クリップは、ステンレス鋼、チタン、タラナム、プラチナ、または金属合金などの金属で作ることができ、生分解性であることができるポリマーでできたクリップも利用可能である。この図に示すように、外科用クリップがスタック1、2、3で提供される。
【0012】
図1bは、3つの異なる寸法の3つの変形状態にある外科用クリップ21、22、23を示している。図1bの上部のクリップ21が最大であり、下部のクリップ23が最小である。左から右に、クリップは開いた状態、部分的に閉じた状態、完全に閉じた状態で表示される。理解できるように、図1bに示されるクリップサイズは単なる例示であり、本開示の範囲から逸脱することなく、より大きなクリップおよびより小さなクリップの両方が可能である。
【0013】
図1bでは、サイズに関係なく、外科用クリップ21、22、23は全て、V様形状を形成するために、ほぼ中央に単一の屈曲を有する。これが図1bのクリップの唯一の曲がりであるため、これらのクリップ21、22、23は平らな面に平らに置くことができる。したがって、これらの従来のクリップは、血管への損傷が、血管がより大きな血管と出会う点に非常に近い用途、または上記のように静脈損傷の修復には使用できない。
【0014】
図2aは、本開示の例示的な態様による外科用クリップの第1の図である。図2aの外科用クリップは、半円形の湾曲セクション204によって互いに結合されたそれぞれの直線セクション202に接続された2つの湾曲した脚200を含む。図2aの外科用クリップは、明確にするために異なるセクションに関して説明されるが、当業者は、図2aの外科用クリップが一体として形成され得ることを認識するであろう。さらに、半円形の湾曲セクション204は、単なる例として半円形として示され、このセクションはまた、「V」形状、正方形、または既知の他の任意の形状に曲げることができる。図2aのクリップの異なるセクションの断面は、正方形または長方形として示される。しかしながら、この断面はまた、本開示の範囲から逸脱することなく、円形、長方形、三角形、または他の任意の形状、または形状の組み合わせであり得るし、肢の両端でV字形であり得る。
【0015】
図2bは、図2aの外科用クリップの第2の図である。この図では、外科用クリップが「正面から」示され、湾曲セクション204はまた、直線セクション202が所定の量だけ広がるようにV字形になり得ることを示している。この図からわかるように、湾曲した脚200は、外科用クリップの高さの約半分まで湾曲している。しかしながら、これは例示的なものであり、用途に応じて、クリップの脚200の曲線は、図2bに示されるものよりも多くても、少なくてもよい。
【0016】
図2cは、図2aおよび2bの外科用クリップの側面図であり、図2dは、その閉じた状態の外科用クリップを示している。図2a~2dの外科用クリップの設計は、有利には、この外科用クリップを血管がより大きな血管と出会うポイントで血管に適用できる湾曲セクション204の近くにより大きな血管を含めることを可能にする。図2eは、図2a~2dの外科用クリップの変形を示している。図2eでは、クリップの直線セクション202は、並置ゾーンで確実に閉じるために補強される。理解できるように、このクリップは、ステンレス鋼、チタン、タラナム、プラチナ、または金属合金などの金属、またはポリマーでできていてもよい。
【0017】
図3aは、本開示の例示的な態様による別の外科用クリップの第1の図である。図3aに示される外科用クリップは、図2a~2eのクリップと実質的に同じ形状を有し得る。ただし、このクリップの並置ゾーンには、一旦クリップを取り付けた後の滑りを防ぐために、プロファイルまたはテクスチャが含まれている。理解できるように、図3aに示されるプロファイルまたはテクスチャは単なる例示であり、他のプロファイルまたはテクスチャパターンが、本開示の範囲から逸脱することなく可能である。図3aのクリップの直線セクション202は、アプリケーターに保持される間に滑らないようにするためのテクスチャを含む。図3bは、図3aの外科用クリップの背面の第2の図である。
【0018】
図4aは、本開示の例示的な態様によるさらなる外科用クリップの第1の図を示している。図4aの外科用クリップは、クリップの脚200の曲線がより浅く、直線の部分さえあり得ることを除いて、上記のものと実質的に同じである。この例の前の図との違いは、クリップアプリケーターがクリップの長い部分に適用されるということであり、これにより、これまたは同様の浅い構成を、接線方向のクリップが必要であり、静脈バイパス導管の狭窄を最小限に抑えることが最も重要な冠状動脈バイパス手術のための伏在静脈採取導管に使用することができる。
【0019】
図4bは、図4aのクリップの側面図であり、図4cは、上面図である。理解できるように、図4a~4cの外科用クリップは、本明細書に記載される他のクリップのように一体型クリップとして作製され得るか、または例えばはんだ付けによって接合される異なるセクションで作製され得る。図4cに見られるように、長い脚200は、2つの長い肢を接続する浅いV字形の部分よりもかさばることができ、これにより、クリップをクリップアプリケーターブラケットの対応する溝にスライドさせることによって、クリップをクリップアプリケーターに装填することができる。クリップは、ステンレス鋼、チタン、タラナム、プラチナ、金属合金などの金属、または生体吸収性ポリマーで作ることもできる。
【0020】
図5aは、本開示の例示的な態様による別の外科用クリップの第1の図である。図5bは、図5aの外科用クリップの側面図である。このクリップでは、湾曲セクション204および直線セクション202は、脚200に対して斜めの角度で配置され、図1の前の図よりも低侵襲手術中において、異なる角度で走る血管の制御を可能にする。それ以外については、このクリップは、本明細書に記載される他のクリップと同じ材料および同じ方法で形成され得る。
【0021】
図6aおよび6bは、本開示の例示的な態様による、外科用クリップを適用する前の血管損傷を示している。図6aは、血管600の小さな側枝602への牽引損傷601を示し、図6bは、鋭利な外科用器具による血管600への外科的損傷603を示している。図6cでは、本開示の例示的な態様による外科用クリップ605が、損傷を伴う動脈または静脈であり得る解剖学的に重要な血管600に適用される。この図に見られるように、外科用クリップ605のアプリケーター610は、クリップ605の直線セクションを損傷の上に配置することを可能にするその湾曲セクションによってクリップを保持する。外科用クリップ605が適用される血管600の部分は、鉗子615で保持される。クリップアプリケーター610は、血管600が鉗子615によって保持される間にクリップ605を所定の位置に移動させるために使用される。続いて、図6dにおいて、外科用クリップ605を血管600の損傷の周りで閉じるようにするために、アプリケーター610のハンドルに圧力が加えられる。図6eでは、外科用クリップ605が完全に閉じていることを確実にするために、外科用クリップ605にさらなる圧力が加えられると、鉗子615を引き抜くことができる。この操作により、外科医は、クリップアプライヤーを開く前に損傷が完全に抑制されるかどうかを検査することができ、および必要に応じて、血管600の制御を失うことなく損傷部分を再びつかみ、必要に応じて別のクリップを配置することができる。図6fは、クリップが完全に閉じられ、血管の損傷部分に取り付けられていることを示している。理解できるように、図6a~fに示される適用技術は、単なる例示であり、当業者が認識するとき他の技術が可能である。
【0022】
図7aおよび7bは、図4と同様に、よりかさばる脚200を備えた別の外科用クリップの斜めおよび側面図を示し、クリップアプリケーターがクリップ配置のために挿入され、2つのV字形の屈曲部705、710が、クリップのよりかさばる肢の両端を接続している。
【0023】
明らかに、本発明の多くの修正および変形は、上記の教示に照らして可能である。したがって、添付の特許請求の範囲内で、本発明は、本明細書に具体的に記載される以外の方法で実施され得ることが理解されるべきである。
本発明の実施形態の態様として、更に、以下に示すものがある。
[態様1]
互いに実質的に平行に配置された2つの脚セクションと、
前記2つの脚セクションに対してある角度で前記2つの脚セクションにそれぞれ取り付けられた2つの直線セクションと、
前記2つの脚セクションの反対側の端で前記2つの直線セクションを接続する少なくとも1つの湾曲セクションと、を含む、外科用クリップ。
[態様2]
前記湾曲セクションは、前記2つの脚セクション間の距離を減少させるために、圧縮力の下で曲がるように構成される、態様1に記載の外科用クリップ。
[態様3]
前記2つの脚セクションのそれぞれが湾曲している、態様1に記載の外科用クリップ。
[態様4]
前記2つの脚セクションのそれぞれが平坦部分を含む、態様3に記載の外科用クリップ。
[態様5]
前記外科用クリップが、一片の材料から形成される、態様1に記載の外科用クリップ。
[態様6]
前記材料が、ステンレス鋼、チタン、タラナム、プラチナ、および金属合金のうちの1つ、または再吸収可能であることができるポリマーである、態様5に記載の外科用クリップ。
[態様7]
前記脚セクションのそれぞれが、一旦外科用クリップが取り付けられた後の滑りを防止するように構成されるテクスチャ加工面を含む、態様1に記載の外科用クリップ。
[態様8]
前記直線セクションの各々は、アプリケーターデバイスに保持されたときに滑りを防止するためのテクスチャ加工面を含む、態様1に記載の外科用クリップ。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図7A
図7B