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特許7419396ダンネージ変換機、方法、及び、多角形の断面を有する製品
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】ダンネージ変換機、方法、及び、多角形の断面を有する製品
(51)【国際特許分類】
   B31D 5/00 20170101AFI20240115BHJP
【FI】
B31D5/00
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021558613
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-23
(86)【国際出願番号】 US2020022279
(87)【国際公開番号】W WO2020205193
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-07-08
(31)【優先権主張番号】62/826,924
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513206315
【氏名又は名称】ランパク コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チェイチ ロバート シー.
(72)【発明者】
【氏名】ワグナー デニス ジェー.
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/160607(WO,A1)
【文献】特表平11-506988(JP,A)
【文献】特表2016-532611(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31D 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートストック材料が機械を通って下流方向に移動する過程で、前記シートストック材料をダンネージ製品に変換するための前記機械であって、
当該機械を下流方向に通る前記シートストック材料のための経路の一部を規定する成形アセンブリであって、前記成形アセンブリは、前記シートストック材料を、前記シートストック材料の側端縁を互いに隣接させて管状形状に形成するように構成され、前記成形アセンブリは、収束する傾斜台を規定する湾曲した側面を有する外部成形器と、前記外部成形器内に延在するように取り付けられ、外部成形器の内側面から間隔が空けられる内部成形器と、を有し、前記外部成形器及び前記内部成形器は、該外部成形器と内部成形器との間における、前記シートストック材料の通路を協働して規定する、成形アセンブリと、
前記外部成形器であって、内面からその外部成形器の下流端に向かって突出し、前記シートストック材料の前記側端縁に係合し、前記側端縁に隣接する前記シートストック材料の側端縁部が並列に配置された状態で前記側端縁を前記管状形状の内部に内側に促すように構成されたディフレクタと、前記ディフレクタと反対側の開口と、を有する外部成形器と、
前記内部成形器であって、前記ディフレクタから前記側端縁部を受け入れ、それらをタブに成形するために前記ディフレクタと対向する凹部であって成形溝を規定する凹部を前記成形アセンブリの下流端に有し、該内部成形器は、表面における開口と、該内部成形器の前記表面における前記開口からアクセス可能なローラとを含み、該ローラは、回転可能に取り付けられたローラと協働し、回転可能に取り付けられたローラは、該回転可能に取り付けられたローラを通過させる前記外部成形器の前記開口を介して係合可能であり、回転可能に取り付けられたローラはモータによって駆動され、前記シートストック材料をローラによって前進させて、前記成形アセンブリを介して前記シートストック材料を装填することを容易にする、内部成形器と、
前記成形アセンブリの下流の搬送アセンブリであって、前記タブを成形する前記シートストック材料の重なり合う前記側端縁部に係合して結合する回転結合部材を備える、搬送アセンブリと、
を備える機械。
【請求項2】
前記成形アセンブリ及び前記搬送アセンブリは、前記回転結合部材の間を前記タブと共に通過させるために、前記タブの反対側にそれぞれ隣接する前記シートストック材料の一部を前記タブに向けて付勢するように構成され、それにより前記隣接する一部は前記タブに結合され、前記管状形状の一方の側に前記タブと共にリッジを成形する、請求項1に記載の機械。
【請求項3】
(a)前記ディフレクタと前記成形溝とは同一の広がりを持つ、(b)前記ディフレクタは前記成形溝内に延出する、(c)前記ディフレクタ及び前記成形溝は下流方向に延在する、の少なくとも何れか1つである、請求項1に記載の機械。
【請求項4】
一対のローラであって、それらの間で前記シートストック材料に係合し、前記シートストック材料を目打ち線にて引き裂くために前記ローラを前記搬送アセンブリよりも速い速度で回転させるように構成される一対のローラを備える、搬送アセンブリの下流の切断アセンブリをさらに備える請求項1に記載の機械。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の技術分野]
本発明は、ダンネージ変換機、シートストック材料をダンネージ製品に変換する方法、及び多角形の断面を有するダンネージ製品に関する。
[背景]
ダンネージ製品は、輸送コンテナ内に物品を梱包するために用いられることが多く、それゆえに輸送中の損傷を最小限にするかまたは抑制する。輸送のための梱包時に1つ以上の品物が、段ボール箱などの輸送コンテナ内に配置されることがある。輸送コンテナは標準化されたサイズである傾向があり、品物は輸送コンテナの全容積を満たさないこともある。空隙容積は、輸送される品物が輸送コンテナ内に配置された後に輸送コンテナ内に残る空き容積である。品物は壊れやすいこともあり、輸送コンテナ内に適切に配置された緩衝ダンネージ製品を含むことは、輸送中の損傷を抑制または最小限にするのに有用である。より耐久性のある品物でさえ、輸送中の品物の移動を抑制または最小限にすることで恩恵を得られる。例えば、本は輸送コンテナ内で跳ね回った後でも依然として読めるかもしれないけれども、縁や角が損傷して見苦しくなることもある。このような状況において、空隙容積内に空隙充填ダンネージ製品を備えることは、製品に対するこのような表面的な損傷を抑制するか、または最小限にし得る。
【0002】
中心部でダンネージ製品を製造し、その後ダンネージ製品をエンドユーザに輸送するよりもむしろ、比較的密度の高いストック材料を輸送し、その後ダンネージ製品が使用されるであろう場所で、またはその場所の近辺で、ストック材料をダンネージ製品に変換するためにダンネージ変換機を使用することはより効果的であろう。紙などのシートストック材料は、ダンネージ製品に変換するための例示的なストック材料である。シートストック材料は、より低密度のダンネージ製品への変換のために、実質的に連続する長さのシートストック材料が引き出され得るロールまたはファンフォールドスタック(fan-folded stack)の形態で提供され得る。所望の長さのダンネージ製品は、緩衝用、空隙充填用、閉鎖及び固定用、または別の梱包の用途に用いられ得る。
[概要]
本発明は、ダンネージ変換機、シートストック材料をダンネージ製品に変換するための方法、及び三角形断面などの多角形の管状断面を有し、歩留まりの向上をもたらすダンネージ製品を提供する。空隙充填ダンネージ製品の歩留まりは、シート材料の各単位長さまたは面積に対してダンネージ製品が占める体積によって測定され得る。本発明によって提供される空隙充填ダンネージ製品はまた、他の空隙充填ダンネージ製品と比較して改善された緩衝性ももたらし得る。
【0003】
より詳細には、本発明は、シートストック材料が機械を通って下流方向に移動する過程で、シートストック材料を比較的低密度のダンネージ製品に変換するための機械を提供する。それゆえに本機械は、ダンネージ変換機、変換機、ダンネージコンバータ、または単にコンバータと称されてもよい。本機械は、機械を下流方向に通るシートストック材料のための経路の一部を規定する成形アセンブリを備える。成形アセンブリは、シート材料を、シート材料の側端縁を互いに隣接させて管状形状に形成するように構成される。成形アセンブリは、シートストック材料を管状形状に形成するために、シートストック材料の側端縁を互いに向けて丸めるように構成されてもよい。成形アセンブリはまた、シートストック材料の側端縁に係合し、側端縁に隣接するシートストック材料の側端縁部が並列に配置された状態で、側端縁を管状形状の内部に内側に促すように構成されるディフレクタを成形アセンブリの下流端に有する。成形アセンブリは、ディフレクタから側端縁部を受け入れ、それらをタブに成形するためにディフレクタと対向する凹部を成形アセンブリの下流端にさらに有する。最後に、本機械は、成形アセンブリの下流の搬送アセンブリを備える。搬送アセンブリは、タブを成形するシートストック材料の重なり合う側端縁部に係合して結合する回転結合部材を備える。
【0004】
成形アセンブリ及び搬送アセンブリは、回転結合部材の間をタブと共に通過させるために、タブの反対側にそれぞれ隣接するシートストック材料の一部をタブに向けて付勢するように構成されてもよく、それにより隣接する一部はタブに結合され、管状形状の一方の側にタブと共にリッジを成形する。
【0005】
本機械は、成形アセンブリの下流端にディフレクタ及び凹部から間隔を空けて、さらに成形プラウを備えてもよい。成形プラウは、成形アセンブリと搬送アセンブリとの間で管状形状の一方の側を成形するためにシートストック材料の経路内に延在する。
【0006】
成形プラウは、シートストック材料を搬送アセンブリに向けてガイドすることを容易にするために、中央部と、中央部に対して角度が付けられた側翼部とを有してもよい。
成形アセンブリは、下流方向に向かって互いに向けて収束する内側面を有する外部成形部材を備えてもよく、収束する側面は、シートストック材料が成形アセンブリを通過する過程で、シートストック材料の側部がランダムにしわくちゃになることを引き起こしてもよい。
【0007】
外部成形部材は、収束する側面を形成する収束側壁を有する収束シュートの形態であってもよい。
ディフレクタは、外部成形部材の内面から内側に延出するように取り付けられてもよい。
【0008】
成形アセンブリは、外部成形部材内に延在し、シートストック材料が成形アセンブリを通って下流に移動するにつれてシートストック材料の側端縁が巻き付く内部成形部材を備えてもよい。
【0009】
内部成形部材は、シートストック材料のための経路の一部に沿ったシートストック材料のそれらの間の移動を制限するために内側面から内側に間隔が空けられてもよい。
凹部は内部成形部材の外面の一部であってもよい。
【0010】
本機械は、(a)ディフレクタと凹部とは同一の広がりを持ってもよい、(b)ディフレクタは凹部内に延出してもよい、(c)ディフレクタ及び凹部は下流方向に延在してもよい、の少なくとも1つを含んでもよい。
【0011】
本機械は、一対のローラであって、それらの間でシートストック材料に係合し、シートストック材料を目打ち線にて引き裂くためにローラを搬送アセンブリよりも速い速度で回転させるように構成される一対のローラを備える、搬送アセンブリの下流の切断アセンブリをさらに備えてもよい。
【0012】
本発明はまた、管に多角形の断面形状を与える少なくとも3つの平面状の側面を有する管に成形されるシートストック材料から作成されるダンネージ製品を提供してもよく、管の平面状の側面はしわくちゃにされて、隣接する平面状の側面は多角形の断面形状のそれぞれの頂点において接合され、シートストック材料の側端縁部は、頂点の1つに沿って配置されるリッジを成形するように共に結合される。
【0013】
リッジは、シートストック材料のリッジを成形しない部分の剛性よりも高い剛性を有してもよい。
本発明はまた、シートストック材料が下流方向に移動する過程で、シートストック材料を比較的低密度のダンネージ製品に変換するための方法を提供する。本方法は、次の(a)シート材料を、シート材料の側端縁を互いに隣接させて管状形状に形成するステップ、(b)シートストック材料の側端縁に係合し、側端縁を管状形状の内部に内側に向かうように促すステップ、(c)シートストック材料の側端縁及び隣接する側端縁部を並列に配置するステップ、(d)側端縁をタブの内側で管状形状の内部に突出させて側端縁部をタブに成形するステップ、(e)タブを成形するシートストック材料の側端縁部を結合するステップと、を含む。
【0014】
成形するステップは、タブの外側のシート材料の外側部を、タブに対して内側に集めることと、外側部とタブとを結合すること、を含んでもよい。
形成するステップは、シートストック材料を管状形状に形成するために、シートストック材料の側端縁を互いに向けて丸めることを含んでもよい。形成するステップは、シートストック材料をしわくちゃにし、シートストック材料を管状形状に形成するために成形アセンブリを用いることを含んでもよい。
【0015】
本方法は、(a)係合するステップは、シートストック材料を管状形状の内部に向けるために外部成形部材内でディフレクタを用いることを含む、(b)成形するステップは、側端縁部を受け入れ、タブを成形するためにディフレクタと対向する凹部を、成形アセンブリの下流端にて用いることを含む、(c)結合するステップは、タブを回転結合部材の間に引き込むことを含む、の少なくとも1つを含んでもよい。
【0016】
最後に、本発明は、シートストック材料が下流方向に移動する過程で、シートストック材料を比較的低密度のダンネージ製品に変換するための機械であって、次の要素(a)シートストック材料を管状形状に形成するために、シートストック材料の側端縁を互いに向けて丸める手段、(b)シートストック材料の側端縁に係合し、側端縁を管状形状の内部に内側に向かうように促す手段、(c)シートストック材料の側端縁及び隣接する側端縁部を並列に配置する手段、(d)側端縁部を管状形状の内部に突出するタブに成形する手段、(e)タブを成形するシートストック材料の側端縁部を結合する手段と、を備える機械を含んでもよい。
【0017】
丸める手段は、機械を下流方向に通るシートストック材料のための経路の一部を規定する成形アセンブリを備えてもよく、成形アセンブリは、シートストック材料を管状形状に形成するために、シートストック材料の側端縁を互いに向けて丸めるように構成されてもよい。係合する手段は、シートストック材料の側端縁に係合し、側端縁を、側端縁に隣接するシートストック材料の側端縁部を並列に配置した状態で管状形状の内部に内側に促すように構成されるディフレクタを成形アセンブリの下流端に有してもよい。成形する手段は、ディフレクタからの側端縁部を受け入れ、それらをタブに成形するためにディフレクタと対向する凹部を成形アセンブリの下流端に有してもよい。さらに、結合する手段は、成形アセンブリの下流の搬送アセンブリを備えてもよく、搬送アセンブリは、タブを成形するシートストック材料の重なり合う側端縁部に係合して結合する回転結合部材を備えてもよい。
【0018】
本発明の上述の、及び他の特徴は以下に十分に説明され、特に特許請求の範囲にて指摘され、次の説明及び添付図面は、本発明のいくつかの例示的な実施形態を詳細に説明するが、しかしながら、これらの実施形態は、本発明の原理が採用され得る様々な方法のほんの一部を示している。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】シートストック材料の本発明によるダンネージ製品への変換の概略図である。
図2図1の線2-2に見られるシートストック材料の断面図である。
図3図1の線3-3に見られるシートストック材料の断面図である。
図4図1の線4-4に見られるシートストック材料の断面図である。
図5図1の線5-5に見られるシートストック材料の断面図である。
図6図1の線6-6に見られるシートストック材料の断面図である。
図7】本発明により提供される例示的なダンネージ変換機の斜視図である。
図8】ダンネージ変換機の下流端から上流方向を見た図7のダンネージ変換機の端面図である。
図9】ダンネージ変換機の上流端から反対側の下流端を見た図7のダンネージ変換機の別の斜視図である。
図10】シートストック材料をダンネージ製品に変換するために協働する図7のダンネージ変換機の選択された構成要素の斜視図である。
図11図10の線11-11に沿って見られる断面図である。
図12図10の線12-12に沿って見られる断面図である。
図13図10の線13-13に沿って見られる拡大断面図である。
図14図10の線14-14に沿って見られる断面図である。
図15図10の線15-15に沿って見られる断面図である。
図16図10の線16-16に沿って見られる断面図である。
図17図10の線17-17に沿って見られる断面図である。
図18】本発明により提供されるダンネージ製品の斜視図である。
図19】本発明により提供されるダンネージ変換機の別の実施形態の斜視図である。
図20】変換アセンブリを見せるためにハウジングが取り外された図19の変換機の斜視図である。
図21図20の変換アセンブリの外部成形器部の斜視図である。
図22図20の変換アセンブリの内部成形器部の上方斜視図である。
図23図22の内部成形器の下方斜視図である。
図24図23の内部成形器の下流端の拡大図である。
図25】その内部構成要素を見せるためにハウジングが取り外された図20の搬送アセンブリの拡大斜視図である。
図26】切断アセンブリ及び出力シュートの内部構成要素を示すために近傍の壁が切り取られた図20の変換アセンブリの下流端の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[詳細な説明]
上述のように、本発明は、ダンネージ変換機、シートストック材料をダンネージ製品に変換する方法、及び三角形断面などの多角形断面を有し、歩留まりの向上をもたらすダンネージ製品を提供する。ダンネージ製品は、空隙充填ダンネージ製品として、または緩衝材製品として用いられてもよい。空隙充填ダンネージ製品の歩留まりは、シートストック材料の各単位長さまたは面積に対してダンネージ製品が占める体積によって測定され得る。本発明によって提供される空隙充填ダンネージ製品はまた、他の空隙充填ダンネージ製品と比較して改善された緩衝性ももたらし得る。
【0021】
輸送のためのコンテナの梱包の間に、1つ以上の品物がコンテナ内に配置された後に空隙容積が残ることがある。本発明は、そのような空隙容積を充填するために用いられ得るダンネージ製品を提供する。本発明は、機械、方法及びこの機械及び方法によって製造され、いくつかの従来のダンネージ製品よりも、シート材料の1平方フィート当たり最大約25%、より効率的に空隙容積を充填し得るダンネージ製品を提供する。ダンネージ製品の断面形状はまた、特により重量のあるシート材料にて製造されるとき、保護のための緩衝性ももたらし得る。
【0022】
本発明によるダンネージ変換機30によって実施される変換工程の概略図が図1~6に示される。ダンネージ変換機30は、シートストック材料32の供給源34からシートストック材料32を引き出す。ダンネージ変換機30の近傍に配置されるシートストック材料32の供給源34は、通常、ロール、またはほぼ矩形のファンフォールドスタックとして供給されてもよい。シートストック材料32は、代替的に、ストック材料またはシート材料と称されてもよく、または、特に供給源から引き出された後は単にシートと称されてもよい。
【0023】
シート材料32はまた、シート材料32の幅寸法40にわたって、横断する目打ち線36に沿って目打ちされてもよい。目打ち線36は、通常、シート材料32の長さ寸法42または長手方向の寸法に沿って、一定の間隔が空けられる。目打ち線36は、シート材料のファンフォールドスタックの幅にわたって、横断する折り線と一致してもよい。ダンネージ変換機30は、供給源34から通常長手方向寸法42と平行な下流方向44にシート材料32を引き出す。
【0024】
空隙充填ダンネージ製品45を製造するために用いられるシートストック材料32は、特により高い緩衝性が要求されるときには2つ以上の層が使用され得るけれども、通常1つの層を有する。ダンネージ変換機30は、供給源34が必要に応じて補充されれば、シートストック材料32を供給源34からほぼ連続して引き出し得る。新しい供給源からのシートストック材料32は、シートストック材料の変換機への連続的な供給をもたらすために、先行するシート材料の終端に継合されてもよい。供給源34は、ダンネージ変換機30に供給するためのシート材料32を支持するために、スタンドまたは移動台車(図示なし)を備えてもよい。
【0025】
シート材料32が供給源34から引き出される過程で、シート材料32はその幅にわたって概して平坦である。シート材料32がダンネージ変換機30を通って下流に、つまり下流方向44に移動するにつれて、シート材料32はランダムにしわくちゃにされ、シートストック材料32の側端縁46は、図2~4に漸進的に示されるように内側に向かうようにガイドされる。側端縁46に隣接するシート材料32の一部は、本明細書にて後に明らかになる目的のために、側端縁部47と称されてもよい。側端縁46が内側に向かう過程で、シートストック材料32は外側に向く外面50と内側に向く内面52とを呈する。側端縁46は、シート材料32の中央部53の上方を内側に向かい続け、それらが出会い、図示された実施形態において断面がほぼ楕円形である管状の閉鎖された断面形状54を形成するまで互いに向かって前進する。
【0026】
変換機30が、シート材料32を下流方向44に前進させ続けるとき、側端縁46及び隣接する側端縁部47は内側に向かい、図5に示されるように管状の断面形状54の内部空間に入る。それぞれの側端縁部47の以前は外側に向いていた外面50は、外側に向いていた面を外側に向いていた面に向けて、または対面する関係で位置付けられて並列に配置され、内側に延出するタブ56を成形する。側端縁部47についての言及は、タブ56を成形するシート材料32の側端縁46及び隣接する部分を含む。
【0027】
変換機30は、その後、タブ56に隣接するシートストック材料32の外側部58をタブ56に対して内側につまみ、タブ56におけるシートストック材料32の層を二重にする。変換機30は、タブ56を規定する内側に延出する側端縁部47と、タブ56及びタブ56を作成する横端縁部47と平行な外側層を形成するシート材料32の隣接する外側部58と、の接合点にてシート材料32を圧着する。変換機30は、その後、図6に示されるようなリッジ60を成形するために、タブ56におけるシート材料32の重なり合う層を結合する。その結果として、一方の側に比較的硬いリッジ60を有する管状のダンネージストリップ62が得られる。
【0028】
個別のダンネージ製品45(図18)は、梱包に用いるために、例えば目打ち線36の1つに沿って引き裂くことによって、または一旦成形された管状ストリップ62を切断することによって、管状ストリップ62から分離されてもよい。管状ストリップ62は、より重量のある紙を用いることによって硬くされてもよく、緩衝性は、より重量のある紙を選択することによって、管状ストリップの内部を、内側に集められてしわくちゃにされたシート材料にて充填することによって向上してもよい。
【0029】
それに伴って、本発明はまた、シートストック材料32が下流方向44に移動する過程で、シートストック材料32を比較的低密度のダンネージ製品45に変換するための方法を提供する。本方法は、次の(a)シートストック材料32を管状形状54に形成するために、シートストック材料32の側端縁46を互いに向けて丸めるステップ、(b)シートストック材料32の側端縁46に係合して、側端縁46を管状形状54の内部に内側に向かうように促すステップ、(c)シートストック材料32の側端縁46及び隣接する側端縁部47を並列に配置するステップ、(d)側端縁部47を管状形状54の内部に突出するタブ56に成形するステップ、(e)タブ56を成形するシートストック材料32の側端縁部47を結合するステップを含んでもよい。
【0030】
対応する機械の観点から表現すると、本発明は、シートストック材料32が下流方向44に移動する過程で、シートストック材料32を比較的低密度のダンネージ製品45に変換するための変換機30を提供し、機械30は、次の要素(a)シートストック材料32を管状形状54に形成するために、シートストック材料32の側端縁46を互いに向けて丸める手段、(b)シートストック材料32の側端縁46に係合して、側端縁46を管状形状54の内部に内側に向かうように促す手段、(c)シートストック材料32の側端縁46及び隣接する側端縁部47を並列に配置する手段、(d)側端縁部47を管状形状54の内部に突出するタブ56に成形する手段、(e)タブ56を成形するシートストック材料32の側端縁部47を結合する手段、を含む。
【0031】
図7~17を参照して以下にさらに説明されるように、丸める手段は、機械30を下流方向44に通るシートストック材料32のための経路の一部を規定する成形アセンブリ70を備えてもよい。成形アセンブリ70は、シートストック材料32を管状形状54に形成するために、シートストック材料32の側端縁46を互いに向けて丸めるように構成される。係合する手段は、シートストック材料32の側端縁46に係合し、側端縁46に隣接するシートストック材料32の側端縁部47が並列に配置された状態で、側端縁46を管状形状54の内部に内側に向けて促すように構成されるディフレクタ72を成形アセンブリ70の下流端に有してもよい。成形する手段は、成形溝74を形成する凹部を成形アセンブリ70の下流端に有してもよい。成形溝または凹部74は、ディフレクタ72から側端縁部47を受け入れるためにディフレクタ72と対向し、それらをタブ56に成形する。結合する手段は、成形アセンブリ70の下流に搬送アセンブリ76を備えてもよく、搬送アセンブリ76は、リッジ60を成形するために、タブ56を成形するシートストック材料32の重なり合う側端縁部47に係合して結合する回転結合部材90,92を備えてもよい。
【0032】
シートストック材料32(図1)をダンネージ製品45に変換するための例示的なダンネージ変換機30が、これからより詳細に説明される。図示されたダンネージ変換機30は、シートストック材料がダンネージ変換機30を通って下流方向44に移動する過程で、シートストック材料を比較的低密度のダンネージ製品に変換し得る。ダンネージ変換機30は、代わりにダンネージ変換機、変換機、ダンネージコンバータ、または単にコンバータと称されてもよい。
【0033】
変換機30は、シート材料32(図1)をダンネージ製品45(図18)に変換する動作構成要素を包囲するハウジング(図示なし)を備えてもよい。このような動作構成要素は、変換アセンブリ94を備えてもよい。変換アセンブリ94は、変換機30(図)の上流端にある入口を通して、シートストック材料32を供給源34からハウジングに引き出す。図示された実施形態において、シート材料は、変換機30を通るシート材料の経路を横断して延在する一対のカイドローラ96の上方及び下方を蛇行しながら引き出される。ガイドローラ96は、シート材料が変換アセンブリ94に入る過程でシート材料を整列し、比較的平坦に維持するために有用である。変換アセンブリ94が、シートストック材料を、変換機30を通して下流方向44に前進させる過程で、変換アセンブリ94はシートストック材料をダンネージ製品45に変換し、これは、供給源34(図1)におけるシート材料よりも低密度である。変換アセンブリ94は、別個のダンネージ製品45(図18)を使用できる状態で、変換機30の下流端の出口100から出力する。
【0034】
変換アセンブリ94は、上述の成形アセンブリ70を備えてもよい。成形アセンブリ70は、変換機30を下流方向44に通るシートストック材料のための経路の一部を規定し、シートストック材料を上述の管状形状54(図1)に形成する。成形アセンブリ70はまた、シート材料をランダムにしわくちゃにするように構成され、さらに、概して平坦なシートストック材料を3次元の比較的低密度の管状形状54のストリップ62に変換するために、シート材料の側端縁46を互いに向けて丸めるように構成されてもよい。成形アセンブリ70はまた、管状形状54の内部に延出するタブ56を成形するためにシートストック材料の側端縁46を並列に配置するように構成される。
【0035】
変換アセンブリ94はまた、成形アセンブリ70の下流に搬送アセンブリ76を備えてもよく、搬送アセンブリ76は、シート材料を供給源から成形アセンブリ70を通して引き入れ、ダンネージストリップ62(図1)を成形するためにタブ56を含むシート材料の重なり合う層を結合しながら、下流端の出口100から出力する。最後に、変換アセンブリ94は、管状のダンネージストリップ62から、下流方向44を横断して所望の長さの個別のダンネージ製品45を分離する切断アセンブリ102を、搬送アセンブリ76の下流に備えてもよい。
【0036】
ここで、例示的な変換アセンブリ94を示す図10~17を参照する。成形アセンブリ70から始めると、図示された成形アセンブリ70は、シート材料の側端縁が内側に向かうことを引き起こす外部成形部材104と、外部成形部材104内に延在し、シート材料がその周りで方向を変え、シート材料が管状形状を形成することを引き起こす内部成形部材106と、外部成形部材104の下流端に取り付けられて、側端縁を管状形状の内部に向けて内側に向け直すためにシート材料の側端縁の経路に延出するディフレクタ72と、シート材料の側端縁を受け入れてタブの長さを規定するために、外部成形部材104の下流端でディフレクタ72と平行に、間隔を空けて延在する凹部または成形溝74と、を有する。外部成形部材104はまた、外部成形器と称されてもよく、内部成形部材106はまた、内部成形器と称されてもよい。外部成形部材104は、下流方向44に外部成形部材104の幅寸法を狭くするように互いに向けて収束する湾曲した内側面を有する。外部成形部材104は、湾曲した側壁を有する収束シュート104であってもよく、湾曲した側壁は収束シュート104の下流端で互いに向けて収束する。湾曲した内側壁110は、内側面を形成する。
【0037】
シート材料が収束シュート104を通って引き出されるにつれて、シート材料の側端縁は収束シュート104の内側壁110に追従し、収束シュート104が狭くなるにつれて、上述した図1~4に示されるように、側端縁は内側に向かい、収束シュート104の湾曲した内側壁110を上方へ移動するであろう。内側面との摩擦は、シートストック材料が収束シュート104を通過する過程で、シートストック材料がランダムにしわくちゃになり、しわが寄ることを引き起こす。収束シュート104の湾曲した側壁110によって形成される内側面は連続してもよく、シート材料が収束シュート104を通って下流に進む過程でシート材料の側端縁に係合するように構成されてもよい。
【0038】
内部成形部材106は、外部成形部材104内に延在し、シートストック材料のための経路の一部に沿ったシートストック材料のその間の移動を制限するために収束シュートまたは他の外部成形部材の内側面から内側に間隔が空けられてもよい。収束シュート104と内部成形部材106との間で成形アセンブリ70を通る経路は、下流方向44に狭くされてもよく、ほぼ一定の厚さを有してもよい。内部成形部材106はまた、内部成形部材106と収束シュート104との間の空間内で生じるランダムな揉みを促してもよい。内部成形部材106は、下流方向44に延在する長手方向の軸に沿って、収束シュート104と同一の広がりを有してもよい。ダンネージ製品の緩衝性をさらに向上させるためにシート材料にもう1つの層が与えられ、ストリップの管状形状の内側にさらなる緩衝材をもたらすために、シートストック材料の内部の層を内側に集め、ランダムにしわくちゃにしながら内部成形部材106を通る通路(図示なし)を通して引き出されてもよい。
【0039】
収束シュート104の下流端にあるディフレクタ72は、側端縁が上方に向かい、それから互いに内側に向かった後で、シート材料の側端縁の方向を変えるために、収束シュート104の内側面から内側に突出する。シート材料が収束シュート104を通って下流に前進するにつれて、側端縁は内部成形部材106の周りで方向を変え、反対方向から互いに向かって前進する。側端縁が管状ストリップの断面形状を閉鎖するために互いに接近する過程で、それらは内側に延出するディフレクタ72に係合する。ディフレクタ72は、側端縁を内側に向かうように促し、側端縁を、管状形状54の内部に向かい凹部または成形溝74に入る共通の方向に向け直す。
【0040】
図示された実施形態において、シート材料は、図示された方向に収束シュート104の底部側に入り、側端縁は、内部成形部材106に巻き付きながら上方に移動して、その後収束シュート104の上部側で互いに向けて内側に戻る。図示された実施形態における上部側において、ディフレクタ72は収束シュート104の下流端に取り付けられる。ディフレクタ72は、収束シュート104の上部側に内側面とほぼ垂直に、シート材料の中央部と対向して延出するように取り付けられ、それにより、側端縁が内部成形部材106の周りでそれぞれ方向を変え、対向する側端縁に向かって前進する過程で、ディフレクタ72は側端縁を遮断して、それらが収束シュート104の中心に向かって内側に向かうように、それぞれの側端縁の方向を変える。ディフレクタ72の対向する面は、側端縁を所望の方向に向け直すことを容易にするために湾曲してもよい。結果として、ディフレクタ72に係合した後で、側端縁は、管状ストリップ62の閉鎖された断面形状54の内部へ、そしてディフレクタ72と対向する凹部または成形溝74へ、平行な経路に沿って同一の方向に移動する。
【0041】
成形溝74は、成形アセンブリ70の下流端にて、ディフレクタ72と対向し、ほぼ平行に、間隔を空けて収束シュート104の内側に延在する要素によって規定される。成形溝または凹部74は、示されるように内部成形部材106の外表面による、または外表面内の、または個別の要素内の溝またはスロットとして形成されてもよい。成形溝74は、ディフレクタ72が側端縁を平行な経路に沿って内側に向けた後で、シート材料の側端縁を受け入れる。成形溝74は、このようにディフレクタ72と協働して、ストリップ62の管状形状の断面の内部に突出するタブ56(図1)を成形する。タブ56(図1)は、平行に対面する関係に配置される、内側に向けられたシート材料の側端縁部によって成形される。成形溝74の深さ及び、ディフレクタ72及び収束シュート104の内側面からのその間隔は、タブの最大長さを規定する。
【0042】
換言すれば、成形アセンブリ70は、側端縁がディフレクタ72に到達し、成形溝または凹部74内へ平行な経路に沿って内側に向かうまで、収束シュート104の湾曲した内面に沿ってシート材料の側端縁の方向を変える。成形溝74は、シート材料が搬送アセンブリ76を下流方向44に移動する過程で、管状形状の内部に延出するタブを成形するために、それぞれの側端縁部の外向きの外面50(図1)を重ね合わせ、対面する関係にしながら、側端縁を閉鎖された断面形状の内部にガイドする。
【0043】
成形アセンブリ70は、ダンネージストリップの成形を補助するために、凹部または成形溝74及びディフレクタ72と対向する収束シュート104の下流端に、シート材料の経路に延在する成形プラウ114をさらに備えてもよい。成形プラウ114は、シート材料の経路に延在し、タブと対向する管状形状56の底部側を成形するシート材料の中心部に係合するように配置される中央部116を、シート材料が成形プラウ114を通過する過程でダンネージストリップ62が中心に維持されるように補助する、中央部116から外向きに延出する側翼部118と共に有する。成形プラウ114の中央部116は、シート材料を搬送アセンブリ76に向けて上方に付勢する一方で、ランダムにしわくちゃにされたシート材料を、管状形状54のタブ56に対向する側で部分的に平坦にしてもよい。成形プラウ114は、収束シュート、内部成形部材、及び搬送アセンブリ76と協働して、収束シュート104を出る管状ストリップに、成形プラウ114と対向する頂点に搬送アセンブリ76によって成形されるリッジを有するほぼ三角形の断面形状を与える。成形プラウ114は、しわくちゃなダンネージストリップに別の形状を与えるために、他の形状及び位置を有してもよい。
【0044】
シート材料が収束シュート104から離れ、搬送アセンブリ76に引き込まれる過程で、タブの一部では無いけれどもタブに隣接するシート材料の部分58(図5)は、タブを規定する側端縁部とほぼ平行に、且つ外側に延在するために、内側に集められるか、またはつままれる。搬送アセンブリ76は、供給源からシート材料を引き込んで成形アセンブリ70を通し、その後、シート材料の重なり合う層を共に固定してリッジを成形するために、タブの重なり合う層と、折り畳まれたかまたはつままれたシート材料の隣接する外側部を結合する。
【0045】
搬送アセンブリ76は一対の結合部材90及び92を備えてもよく、一対の結合部材90及び92は回転可能で、それらの間でシート材料に係合して引き込み、その一方でまた、リッジを成形するためにタブを成形するシート材料の重なり合う層と、タブの外側ではあるけれども隣接するシート材料の外側部とを結合する。タブは、タブを作成する内側に向けられた側端縁部に外側から隣接するシート材料の層の間に基本的に挟まれる。リッジはそれゆえに、通常、シート材料の4つの層、タブを成形するシート材料の2つの層(側端縁部)、及びタブの外側であるけれども結合部材によって並列に配置され、タブと結合される管状形状の隣接する外側部からの2つの層を含む。
【0046】
結合部材90,92のそれぞれは、回転軸に沿って積み重ねられ、対向する結合部材90,92のそれぞれの対向する部分に噛合するように構成される複数の歯車状の部分を有してもよい。結合部材90,92はシート材料に平行なスリットを入れてもよく、スリット間のシート材料をスリットの外側のシート材料の面から外れるように変位させてもよい。スリットに隣接するけれども外側のシート材料の隣接部分から変位されたスリット間のシート材料の帯は、リッジを成形するシート材料の層を1つにまとめる。シートストック材料の複数の層を結合するこの方法は、縫合と称されてもよい。
【0047】
リッジは、シートストック材料のリッジを成形しない部分の剛性よりも高い剛性を有してもよく、リッジ内のシート材料の追加の層及び層の結合された性質が、リッジを管状形状の他の部分よりも比較的強固にする。
【0048】
回転結合部材90,92は、ギアボックス124を介するフィードモータ122及びフィードモータ122を周知の方法で制御するように構成される適切な制御部(図示なし)によって駆動される。制御部は、通常、プロセッサ、メモリ、入力部、出力部及びメモリに保存される適切なプログラム命令を含む。通常は、単一の結合部材90のみがフィードモータ122によって駆動され(駆動結合部材90)、他方の結合部材(従動結合部材92)は、歯車状の噛合部を通して駆動結合部材90と共に駆動される。図示された実施形態において、従動結合部材92は、駆動結合部材90に向けてばねを用いるなどして付勢される。回転結合部材90,92は、シート材料の経路を横断し、収束シュート104の収束寸法を横断する平行な軸周りに回転する。収束寸法は、下流方向44に減少し下流方向44を横断する収束シュート104の寸法であり、シート材料の幅寸法とほぼ平行である。
【0049】
シート材料が搬送アセンブリ76へ通過するのを確実にすることを補助するために、変換機30は成形アセンブリ70と搬送アセンブリ76との間にガイド(図示なし)をさらに備えてもよく、ガイドは、タブと共に搬送アセンブリ76へ通過させるために、タブの反対側にそれぞれ隣接するシートストック材料の外側部をタブに向けて付勢し、それにより、外側部がタブと結合されてタブと共にリッジを成形するように構成されてもよい。ガイドは、タブが回転結合部材90,92から回転軸の方向に外側へ移動することを抑制するために、回転結合部材90,92の回転軸を横断する方向に延在する中央部を有してもよい。
【0050】
ガイドは、タブ及びタブに隣接するシート材料を搬送アセンブリ76へ促すためにシートストック材料の経路に延在してもよい。ガイドは、タブと共に回転結合部材90,92の間を通過させるために、隣接する外側部を、タブの対向する側のそれぞれに向けて付勢するためのシートストック材料の隣接する外側部に係合する側翼部を有してもよい。
【0051】
上部ガイドブロック130は、リッジ60(図1)を成形するシート材料の層が回転結合部材90,92を超えてどれだけ延出し得るかを制御するために、回転結合部材90,92と対向して、上部ガイドブロック130と成形プラウ114との間に回転結合部材90,92を挟むように設けられてもよい。
【0052】
変換アセンブリ94はまた、ダンネージストリップ62から所望の長さのダンネージ製品45(図18)を分離するために、搬送アセンブリ76の下流に切断アセンブリ102を備えてもよい。切断アセンブリ102は、ダンネージ製品を所望の長さに切断するためにシート材料の経路を横切って移動する切断刃を備えてもよい。しかしながら予め目打ちされたシート材料が用いられる場合には、オペレータは目打ち線にて手作業でダンネージ製品をストリップから分離することができ、切断アセンブリ102は省略されてもよく、あるいは切断アセンブリはリッジ60を切断するだけの切断刃を備えてもよく、オペレータは、ダンネージ製品をストリップから分離するために、シート材料の残りの部分を引き裂く。
【0053】
図示された実施形態において、供給源34(図1)から引き出されたシート材料32に設けられた目打ち線36に沿って、個別のダンネージ製品45(図18)をダンネージストリップ62から自動的に分離するために、別の種類の切断アセンブリ102が設けられる。切断アセンブリ102は、回転結合部材90,92と平行に、且つそれらの下流に一対の分離ローラ134を備え、それらの間でリッジ60(図1)を受け入れ、通過させるように配置される。分離ローラ134は、回転結合部材90,92がリッジ60を搬送する速度と同じ速さで、または回転結合部材90,92内で詰まることを最小限にするかまたは抑制するために、シート材料の張力を維持するようにわずかに速くリッジ60を搬送するように駆動されてもよい。分離ローラ134はまた、個別のダンネージ製品45をストリップから分離するために回転結合部材90,92がリッジを前進させる速度よりも速い速度でリッジ60を前進させるように駆動されてもよい。より速い速度でリッジ60を前進させることは、搬送アセンブリ76の結合部材90,92と切断アセンブリ102の分離ローラ134との間のシート材料に張力を生じさせ、この張力はシート材料を目打ち線36(図1)で分離することを引き起こすため、またはリッジ60を通る部分的な切断を継続するために用いられ、それにより所望の長さの個別のダンネージ製品をダンネージストリップから分離する。分離ローラ134の動作は、分離されたダンネージ製品の速度を上げ、ダンネージ製品を使用のためのコンテナに推し進めるために用いられてもよい。分離ローラ134は、フィードモータ122への適切な歯車式の接続によって駆動されてもよい。
【0054】
切断アセンブリ102の下流のシート材料の経路は、示されるように、図示された実施形態におけるような三角形断面などの所望の断面形状を有する出力シュート140によって規定されてもよく、これは分離に先立つダンネージストリップ及びダンネージストリップから分離された個別のダンネージ製品の成形をさらに容易にする。三角形状は安定しており、全方向への剛性をもたらす。ダンネージ製品は、三角形以外の別の閉鎖された断面形状を有してもよく、使用に先立ってダンネージ製品の成形を補助するために、所望の非三角形断面を有する出力シュートが設けられてもよい。代替として、出力シュート140は省略されてもよく、またはダンネージ製品の形状に意図的な影響を及ぼさない形状を有してもよい。ダンネージ製品45(図18)は、出力シュート140の下流端における出口110にて変換機30を出る。
【0055】
本発明はまた、上述の変換機30によって製造されてもよい、図18に示されるダンネージ製品45を提供する。ダンネージ製品45は、管に多角形の断面形状を与える少なくとも3つの比較的平坦な面152,154,156を有する管に成形されたシートストック材料にて作成される。管の平坦面152,154,156は平滑ではなく、ランダムにしわくちゃにされ、隣接する平坦面は、多角形の断面形状のそれぞれの頂点にて接合される。シートストック材料の側端縁部47は、タブ56を成形するために管の内部に内側に向けられ、頂点の1つに沿って配置されるリッジ60を成形するために、タブ56に隣接し且つ外側のシートストック材料の外側部58と結合される。リッジ60は管の平坦な面よりも高い剛性を有してもよい。管の平坦面152,154,156は、正三角形の断面を形成するほぼ等しい長さを有してもよい。
【0056】
本発明はまた、シートストック材料が下流方向に移動する過程で、シートストック材料を比較的低密度のダンネージ製品に変換するための方法を提供する。本方法は、次の(a)シートストック材料を、シートストック材料の側端縁部が並列に配置される管状形状に形成するために、シートストック材料の側端縁部を互いに向けて丸めることを引き起こす成形アセンブリを用いるステップ、(b)側端縁部を受け入れ、それらを管状形状の内部に突出するタブに成形するために、成形アセンブリの出口端にて凹部または成形溝を用いるステップ、(c)タブを成形するために、シートストック材料に係合し、側端縁部が成形溝または凹部に入るように促すディフレクタを用いるステップ、(d)成形アセンブリの下流の搬送アセンブリを用いるステップであって、搬送アセンブリは、タブを成形するシートストック材料の重なり合う側端縁部に係合して共に結合する回転結合部材を備える、搬送アセンブリを用いるステップ、を含む。
【0057】
成形するステップは、タブの外側のシート材料の外側部をタブに対して内側に集めることと、外側部及びタブを結合することと、を含んでもよい。丸めるステップは、シート材料をしわくちゃにするため、且つシートストック材料を管状形状に形成するために成形アセンブリを用いることを含んでもよい。本方法はまた、(a)シートストック材料を管状形状の内部に向けるために、外部成形部材内でディフレクタを用いることを含む係合するステップ、(b)側端縁部を受け入れ、タブを成形するためにディフレクタと対向する成形溝または凹部を成形アセンブリの下流端にて用いることを含む成形するステップ、(c)回転結合部材の間にタブを引き込むことを含む結合するステップ、の少なくとも1つを含んでもよい。
【0058】
シートストック材料32(図1)をダンネージ製品45に変換するための別の例示的なダンネージ変換機230が、図19~26に示される。この変換機230によって製造されるダンネージ製品は、上述のダンネージ製品45と類似する。変換機230は変換アセンブリ234をほぼ包囲するハウジング232を備える。変換アセンブリ234は、シートストック材料を供給源(図示なし)からハウジング232の上流端236に引き入れる。
【0059】
図示された実施形態において、シート材料を供給源から引き出しながら一定投入点をもたらすことと、シート材料を変換アセンブリ234にガイドすることとの両方のために、シート材料は、変換機230の上流端236から、シート材料の経路を横断して延在する一定投入ガイドローラ240の上方に引き出される。
【0060】
変換アセンブリ234は、ガイドローラ240の下流に成形アセンブリ242、成形アセンブリ242の下流に搬送アセンブリ244、及び搬送アセンブリ244の下流に切断アセンブリ246を備えてもよい。成形アセンブリ242は、変換機230を下流方向250に通るシートストック材料のための経路の一部を規定し、シートストック材料をランダムにしわくちゃにし、上述の、しかしながら上下が反転した、または上下逆の形態で管状形状54に形成する。換言すれば、図7に示される成形アセンブリ70がシートストック材料の側端縁を上方に向けるところで(図3~5参照)、図20の成形アセンブリ242は、シートストック材料の側端縁を下方に向ける。搬送アセンブリ244はシート材料を供給源から成形アセンブリ242内を通して引き出し、その一方でまた、ダンネージストリップ62(図1)を成形するために、タブ56を含むシート材料の重なり合う層を結合する。最後に、切断アセンブリ246は、所望の長さの個別のダンネージ製品を、下流方向250を横断して管状のダンネージストリップ62(図1)から分離する。
【0061】
図7に示される変換機30におけるような変換機の上流端の蛇行経路よりはむしろ、図20に示される実施形態において成形アセンブリ242の上流に取り付けられる一定投入ローラ240は、シートストック材料を供給源(図示なし)から引き出しつつ、シートストック材料を成形アセンブリ242に入れるための一定投入点をもたらす。一定投入ローラ240は、シート材料の側端縁における張力を低減する側外端縁緩和部254と、側外端縁緩和部254から外側に間隔を空けてシート材料を一定投入ローラ240から外れないように補助する、側方ガイド256とを備える。
【0062】
成形アセンブリ242は、内部成形器260及び外部成形器262を備え、一定投入ローラ240は、図示された実施形態において内部成形器260の上流端290に取り付けられる。内部成形器260は、外部成形器262内に望遠鏡の方式で(telescopically)延在するように取り付けられ、内部成形器260上方で且つ内部成形器260と外部成形器262との間にシートストック材料の経路を規定するために、通常、外部成形器262の内側面から内側に間隔が空けられる。
【0063】
外部成形器262は、上流入口端266と比較して下流出口端265にて断面積が縮小する収束シュートを規定する湾曲した内側面264を有する。湾曲した内側面264は、シートストック材料を内部成形器260の周りにガイドし、成形アセンブリ242を通るシートストック材料の経路の外側の境界を規定する。外部成形器262はまた、外部成形器262の下流端265に向けて内側面から突出する尖ったリッジまたは内側に延出するディフレクタも有し、これはシートストック材料の側端縁を内側に向けることをさらに容易にする。ディフレクタ270の対向する面は、側端縁を所望の方向に向け直すことを容易にするために湾曲してもよい。結果として、ディフレクタ270に係合した後、側端縁は、外部成形器262の内部へ平行な経路に沿って同一の方向に移動する。
【0064】
従って、シート材料が外部成形器262を通って下流に前進するにつれて、側端縁は内部成形器260の周りで方向を変え、反対方向から互いに向けて前進する。側端縁が管状ストリップの断面形状を閉鎖するように互いに接近する過程で、それらは、内側に延出するディフレクタ270に係合し、ディフレクタ270は側端縁を遮断し、それらが外部成形器262の中心に向かって内側に向かうようにそれぞれの側端縁の方向を変える。ディフレクタ270は、それゆえに、側端縁を内側上方に向かうように促し、側端縁を管状形状54(図5)の内部に向かう共通の方向に向け直す。
【0065】
内部成形器262は、代替的に外部成形器262自体にも取り付けられ得るが、図示された実施形態において、外部成形器262は、内部成形器260を変換機230のフレームに取り付けるための開口または切り欠き272を底部側に有する。外部成形器262はまた、摩擦ローラ276を通すための開口274を対向する上部側に有してもよく、この目的は、内部成形器260の説明と関連して以下にさらに説明されるであろう。
【0066】
一定投入ローラ240は代替的に外部成形器262または変換機230のフレームの一部に取り付けられ得るけれども、図示された実施形態において、一定投入ローラ240は、内部成形器260の上流端290によって支持される。内部成形器260は、シートストック材料が内部成形器260の上方を下流に前進する過程で、外部成形器262と協働してシートストック材料を成形する。そのために、内部成形器260は、シートストック材料の側端縁が、内側に向かって内部成形器260に巻き付き、側端縁が合流してその後搬送アセンブリ242を通って引き出される過程で、管状のダンネージストリップ54(図1)を成形するために折り重ねられることを引き起こす機能を有する。
【0067】
内部成形器260は、通常、下流方向250に沿って順次間隔が空けられた3つの部分、側端縁を内側に向けることを開始する上流部分292、側端縁が、それらが出会うまで内部成形器260に巻き付き続ける中間部分294、側端縁が折り重ねられ、搬送アセンブリ244へガイドされる下流部分296を有する。内部成形器260のこれらの部分は、単一の要素として形成されてもよく、または図示された実施形態のように複数の構成要素から形成されてもよい。
【0068】
上流部分292は、一定投入ローラ240に最も近接する内部成形器260の上流端290を規定する。上流部分292はほぼ平坦で、下流方向250に幅が減少する側方内向きテーパ上面300を有する。この内向きテーパ面300は、シート材料が一定投入ローラ240を離れる接触線とほぼ平行であり、丸みを帯びたまたは下方に湾曲した側端縁部302を有する。シート材料がこの内向きテーパ面300の上部を通過する過程で、シートストック材料は、シートストック材料が下流に移動するにつれて(図2におけるような)ほぼ平坦な状態から、シート材料の側端縁が下方に向かい、内向きテーパ面300の側端縁部302に巻き付き始める(図3の上下が反転した、または上下逆の像に類似した形になる)状態に変化する。この内向きテーパ面300は、シートメタルなどのシート材料にて成形されてもよい。図示された実施形態において、消音材料304が内向きテーパ上面300の裏側の底部側に付加されている。
【0069】
この内向きテーパ面300の中央部は、中間部分294及び下流部分296の対応する面に下流に続く。
中間部分294の上面306は、上流部分292の上面30に続いて平坦であり、ほぼ一定の幅及び湾曲した側端縁部310を有する。湾曲した側端縁部310は、上述の凹部または成形溝74(図13)に相当する凹部または窪み312を形成するために、上面306の裏側の中間部分294の底部側で間隔が空けられる。上面306は、ダンネージストリップの管状形状の内側面に隣接するシート材料の中央部を支持し、ガイドする。ストック材料が中間部分294上及び周りで下流に移動するにつれて、側端縁は、中間部分294の側端縁部310に巻き付き続け(上下が反転した図4に類似する形となる)、合流して凹部312内へ内側上方に向かい(上下が反転した図5に類似する形となる)、ストリップ62の管状形状の断面の内部に突出するタブ56(図1)を成形する。
【0070】
換言すると、成形アセンブリ242は、側端縁がディフレクタ270に到達して、平行な経路に沿って内部成形器260の凹部内へ内側に向かうまで、外部成形器262の湾曲した内側面264に沿ってシート材料の側端縁の方向を変える。内部成形器260は、その後搬送アセンブリ244の要素と協働してタブ56(図6)を成形する。
【0071】
中間部分294はまた、上面306の開口からアクセス可能な摩擦ローラ313を凹部312内に備える。摩擦ローラ313は、摩擦ローラ276(図20)と協働して、オペレータが変換機230にシート材料の新たな供給を投入することを補助し、シート材料の先端を、成形アセンブリ242を通して、それが搬送アセンブリ244に到達するまで搬送することを補助する。摩擦ローラ276はモータ315によって駆動される。摩擦ローラ276は、制御アーム317を押し下げることで、摩擦ローラ276を枢動させて摩擦ローラ313と係合するように枢動可能に取り付けられ、摩擦ローラ276及び313を駆動し、それらの間でシート材料を、内部成形器260の上方で外部成形器262を通して搬送アセンブリ244へ前進させるためにモータ315に係合する。
【0072】
内部成形器260の下流端314にて、中間部分294の上面306は、下流部分296における舌部316によって連続し、中間部分294の湾曲した側端縁部310のそれぞれは、下流部分296におけるそれぞれの指部320によって連続する。下流部分296のこれらの要素は搬送アセンブリ244の要素と協働して、ダンネージストリップ62(図1)の断面形状の成形を完了し、折り重ねられた側端縁を内側前方に搬送アセンブリ244へガイドする。
【0073】
先の実施形態におけるように、搬送アセンブリ244は、それらの間を通過するシート材料の層を相互に結合し、ダンネージストリップのタブ56図6)を成形する一対の回転部材324を備える。内部成形器260及び搬送アセンブリ244は協働して、外部成形器262から出る管状ストリップに、搬送アセンブリ244によって完成されるリッジ60(図1)を有する、ほぼ三角形の断面形状を与える。
【0074】
搬送アセンブリ244は、シート材料を供給源から成形アセンブリ242を通して引き出し、その後、先の実施形態にて説明されたものと非常に類似する方法で、互いに固定されたシート材料の重なり合う層にてリッジを成形するために、タブの重なり合う層と、折り畳まれたかまたはつままれたシート材料の隣接する外側部とを結合する。搬送アセンブリ244は一対の結合部材324を備え、一対の結合部材324は回転可能でそれらの間でシート材料に係合して引き込み、その一方でまたリッジを成形するために、タブを成形するシート材料の重なり合う層と、タブの外側ではあるけれども隣接するシート材料の外側部とを結合する。上述の同一の回転可能な結合部材は、この実施形態においても採用されてもよい。この実施形態において、シート材料が外部成形器262を離れ搬送アセンブリ244に引き込まれる過程で、隣接するけれどもタブの一部ではないシート材料の部分58(図6)は、回転部材324の辺りに延在するガイドレール330によって内側に集められるか、またはつままれる。ガイドレール330は、それぞれの回転部材324を横断して延在し、回転部材324の上流で比較的広く、回転部材324の下流で比較的狭く横方向に間隔が空けられる。
【0075】
ダンネージストリップを切断アセンブリ246にガイドするために、さらなるガイド壁332が回転可能部材324の下流に設けられてもよい。図示された実施形態において、横方向に間隔を空け、且つ角度が付けられた一対のガイド壁332が、それらの間でダンネージストリップを受け入れるために、上方端がそれぞれの回転可能部材324の上方に広がる。
【0076】
成形アセンブリ242と切断アセンブリ246との間のダンネージストリップをさらに制限するために、ハウジングまたはトンネルガイド334が、搬送アセンブリ244の上方に取り付けられてもよい。切断アセンブリ246は、ダンネージストリップのための通路342を有するフレーム壁340に取り付けられる。ダンネージストリップは、通路342を通って出力シュート344に延出する。切断アセンブリ246は、ストリップから所望の長さの個別のダンネージ製品を切断するために、フレーム壁340の下流側でシート材料の経路を横断して移動する切断刃346を備える。
【0077】
出力シュート344は、変換機230の下流端348を形成する。図示された実施形態において、出力シュート344は、異物が下流端348から出力シュート344に入ることを抑制するために動力式出力シュートシールド352を備える。動力式シールド352は、モータの駆動軸に結合される軸350周りに枢動可能である。制御部は、搬送アセンブリ244の停止時などの適切な条件下で、出力シュートシールド352を、出力シュート344を通る通路の断面積を縮小する閉鎖位置に動かすようにモータの動作を制御するために用いられてもよい。変換機230によって製造されるダンネージ製品は、出力シュート344内のダンネージストリップの存在が出力シュートシールド352の動作を不必要に妨げないように、弾力性があり圧縮可能である。モータは、ダンネージストリップが搬送アセンブリ244によって下流に運ばれる過程で、シールド352が前進するダンネージストリップから圧力を受けて閉鎖位置から外れて開放位置に回転することを許可するように非動作にされ得るか、または停止され得る。
【0078】
要約すると、本発明は、成形アセンブリ70と、成形アセンブリ70の下流の搬送アセンブリ76と、を備え、シート材料32を比較的低密度のダンネージ製品45に変換するための機械30を提供する。成形アセンブリ70は、シート材料32を、シート材料32の側端縁46を互いに隣接させて管状形状54に形成するように構成される。成形アセンブリ70の下流端にあるディフレクタ72は、シート材料32の側端縁46に係合し、側端縁46を管状形状54の内部に促すように構成される。これは、それぞれの側端縁46に隣接するシート材料32の側端縁部47を並列に配置する。成形アセンブリ70の下流端にある成形溝74は、側端縁部47を受け入れ、それらをタブ56に成形するためにディフレクタ72と対向する。最後に、搬送アセンブリ76は、タブ56を成形するシート材料32の重なり合う側端縁部47に係合して結合する回転結合部材90,92を備える。
【0079】
本発明が、特定の図示された1つまたは複数の実施形態に関して示され、説明されてきたが、本明細書及び添付された図面を読んで理解することにより、当業者は、同等の変更及び修正に想到するであろう。特に上述の整数(構成要素、アセンブリ、装置、構成など)によって実施される様々な機能に関して、そのような整数を説明するために用いられる用語(「手段」への言及を含む)は、別段の指示がない限り、本明細書に示される本発明の1つまたは複数の実施形態において機能を実施する開示された構造と構造的に等価でなくとも、特定の機能を実施する(つまり、機能的に等価である)いかなる整数にも対応することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図16
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