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特許7419420管理装置、管理システム、管理方法及び管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】管理装置、管理システム、管理方法及び管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20240115BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20240115BHJP
【FI】
G06Q10/087
B65G61/00 540
B65G61/00 546
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022041813
(22)【出願日】2022-03-16
(65)【公開番号】P2022159014
(43)【公開日】2022-10-17
【審査請求日】2022-03-16
【審判番号】
【審判請求日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】P 2021059429
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】松井 秀徳
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 喜一郎
(72)【発明者】
【氏名】向谷 俊昭
(72)【発明者】
【氏名】山内 順子
(72)【発明者】
【氏名】井上 寛子
(72)【発明者】
【氏名】片田 千晴
【合議体】
【審判長】伏本 正典
【審判官】佐藤 智康
【審判官】松田 直也
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-67310(JP,A)
【文献】特開2020-160708(JP,A)
【文献】特開2017-165510(JP,A)
【文献】国際公開第2020/208731(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置であって、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる収納庫管理部と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、
を有し、
前記収納庫情報は、前記収納庫のそれぞれの設置場所を示す位置情報を含み、
前記収納庫管理部は、
前記荷物に関する情報と、前記位置情報とに基づき、前記収納庫が有する収納室の用途を変更する、管理装置。
【請求項2】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置であって、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる収納庫管理部と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、
を有し、
前記収納庫管理部は、
前記荷物の収納が可能な収納庫が特定されない場合に、用途を変更する収納庫を特定し、特定された収納庫が有する収納室の用途を、前記荷物の用途と対応する用途に変更させる、管理装置。
【請求項3】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置であって、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる収納庫管理部と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、
を有し、
前記収納庫管理部は、
冷蔵制御部又は冷凍制御部を有する前記収納庫に対し、前記収納庫内の環境目標値を指示することで、前記収納庫が有する収納室の用途を変更する、管理装置。
【請求項4】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置であって、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる収納庫管理部と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、
を有し、
前記収納庫は、設置場所の変更が可能である、管理装置。
【請求項5】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置であって、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる収納庫管理部と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、
を有し、
前記荷物に関する情報は、前記荷物の大きさ、前記荷物の個数、前記荷物と対応する環境設定を含み、
前記出力部は、
前記荷物の環境設定と対応した用途の収納庫であって、且つ、前記荷物の大きさ及び前記荷物の個数と対応した空き容量を有する収納庫を示す情報を、前記空き状況を示す情報として出力する、管理装置。
【請求項6】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置であって、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる収納庫管理部と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、
を有し、
前記荷物に関する情報は、前記荷物の発送地、前記荷物の発送予定日、前記荷物と対応する環境設定を含み、
前記出力部は、
前記荷物の環境設定と対応した用途の収納庫であって、且つ、前記荷物の発送地の最寄りに設置された収納庫を示す情報と、該収納庫の利用が可能な時間帯を示す情報と、を前記空き状況を示す情報として出力する、管理装置。
【請求項7】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置であって、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる収納庫管理部と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、
を有し、
前記荷物に関する情報は、前記荷物の大きさ、前記荷物の個数、前記荷物の発送地、前記荷物の発送予定日、前記荷物と対応する環境設定を含み、
前記出力部は、
前記荷物の環境設定と対応した用途の収納庫であって、且つ、前記荷物の大きさ及び前記荷物の個数と対応した空き容量を有する収納庫を搭載した車両を示す車両情報と、前記車両の前記荷物の発送地の到着日時を示す情報とを、前記空き状況を示す情報として出力する、管理装置。
【請求項8】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置であって、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる収納庫管理部と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、
を有し、
前記取得部は、
ユーザが外部装置に対して入力した、前記収納される荷物に関する情報を、前記外部装置から取得し、
前記出力部は、
前記ユーザが入力した前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を前記外部装置へ出力する、管理装置。
【請求項9】
前記外部装置において収納庫が選択されると、選択された前記収納庫の使用状況に関する情報を更新する更新部を有する、請求項記載の管理装置。
【請求項10】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫と、前記複数の収納室の状況を管理する管理装置と、を含む管理システムであって、
前記管理装置は、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる収納庫管理部と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、
を有し、
前記収納庫情報は、前記収納庫のそれぞれの設置場所を示す位置情報を含み、
前記収納庫管理部は、
前記荷物に関する情報と、前記位置情報とに基づき、前記収納庫が有する収納室の用途を変更する、管理システム。
【請求項11】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫と、前記複数の収納室の状況を管理する管理装置と、を含む管理システムであって、
前記管理装置は、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる収納庫管理部と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、
を有し、
前記収納庫管理部は、
前記荷物の収納が可能な収納庫が特定されない場合に、用途を変更する収納庫を特定し、特定された収納庫が有する収納室の用途を、前記荷物の用途と対応する用途に変更させる、管理システム。
【請求項12】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置による収納庫の管理方法であって、前記管理装置が、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する格納手順と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得手順と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる変更手順と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力手順と、を実行し、
前記収納庫情報は、前記収納庫のそれぞれの設置場所を示す位置情報を含み、
前変更手順において、記荷物に関する情報と、前記位置情報とに基づき、前記収納庫が有する収納室の用途を変更する、管理方法。
【請求項13】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置による収納庫の管理方法であって、前記管理装置が、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する格納手順と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得手順と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる変更手順と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力手順と、を実行し、
前記変更手順において、前記荷物の収納が可能な収納庫が特定されない場合に、用途を変更する収納庫を特定し、特定された収納庫が有する収納室の用途を、前記荷物の用途と対応する用途に変更させる、管理方法。
【請求項14】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置に、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する処理と、
収納される荷物に関する情報を取得する処理と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる処理と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する処理と、を実行させ、
前記収納庫情報は、前記収納庫のそれぞれの設置場所を示す位置情報を含み、
前記変更させる処理は、
前記荷物に関する情報と、前記位置情報とに基づき、前記収納庫が有する収納室の用途を変更する、管理プログラム。
【請求項15】
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置に、
複数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納室の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する処理と、
収納される荷物に関する情報を取得する処理と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を、前記収納室毎に変更させる処理と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する処理と、を実行させ、
前記変更させる処理は、
前記荷物の収納が可能な収納庫が特定されない場合に、用途を変更する収納庫を特定し、特定された収納庫が有する収納室の用途を、前記荷物の用途と対応する用途に変更させる、管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、収納庫を管理する管理装置、管理システム、管理方法及び管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来では、荷物の保管に用いられるストッカの空き状況を管理する技術が知られている。具体的には、例えば、店舗から配送された商品を購入者へ受け渡す際に用いられるストッカのうち、空き状態のものを検索して予約し、配送先として決定することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-101857号公報
【文献】特開2001-151315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の技術では、空いている収納庫が、荷物の保管に適した環境の収納庫であるか否かをユーザに提示することができない。
【0005】
本開示は、荷物の保管に適した収納庫の空き状況を提示する管理装置、管理システム、管理方法及び管理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様は、
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置であって、
数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、
収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、
前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を変更させる収納庫管理部と、
前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、
を有する、管理装置である。
【0007】
本開示の第1の態様によれば、荷物の保管に適した収納庫の空き状況を提示することができる。また、第1の態様によれば、収納庫の空き状況に応じて、収納庫の用途を変更することができる。
【0008】
また、本開示の第2の態様は、第1の態様に記載の管理装置であって、
前記収納庫情報は、前記収納庫のそれぞれの設置場所を示す位置情報を含み、前記収納庫管理部は、前記荷物に関する情報と、前記位置情報とに基づき、前記収納庫が有する収納室の用途を変更する。
【0009】
本開示の第2の態様によれば、指定された場所に設置つれた収納庫の空きがない場合に、指定された場所の近辺に設置された収納庫の用途を変更して空きスペースを作ることができる。
【0010】
また、本開示の第3の態様は、第1の態様又は第2の態様に記載の管理装置であって、
前記収納庫管理部は、前記荷物の収納が可能な収納庫が特定されない場合に、用途を変更する収納庫を特定し、特定された収納庫が有する収納室の用途を、前記荷物の用途と対応する用途に変更させる。
【0011】
本開示の第3の態様によれば、荷物と対応する収納庫の空きがない場合に、収納庫の用途を変更して空きスペースを作ることができる。
【0012】
また、本開示の第4の態様は、第1の態様乃至第3の態様に記載の管理装置であって、
前記収納庫管理部は、冷蔵制御部又は冷凍制御部を有する前記収納庫に対し、前記収納庫内の環境目標値を指示することで、前記収納庫が有する収納室の用途を変更する。
【0013】
本開示の第4の態様によれば、収納庫内の環境を管理装置が制御することができる。
【0014】
また、本開示の第5の態様は、第1の態様乃至第4の態様に記載の管理装置であって、
前記収納庫は、設置場所の変更が可能である。
【0015】
本開示の第5の態様によれば、任意の場所に収納庫を設置できる。
【0016】
また、本開示の第6の態様は、第1の態様乃至第5の態様に記載の管理装置であって、
前記荷物に関する情報は、前記荷物の大きさ、前記荷物の個数、前記荷物と対応する環境設定を含み、前記出力部は、前記荷物の環境設定と対応した用途の収納庫であって、且つ、前記荷物の大きさ及び前記荷物の個数と対応した空き容量を有する収納庫を示す情報を、前記空き状況を示す情報として出力する。
【0017】
本開示の第6の態様によれば、ユーザに対して荷物と対応した収納庫の空き状況を提示できる。
【0018】
また、本開示の第7の態様は、第1の態様乃至第6の態様に記載の管理装置であって、
前記荷物に関する情報は、前記荷物の発送地、前記荷物の発送予定日、前記荷物と対応する環境設定を含み、前記出力部は、前記荷物の環境設定と対応した用途の収納庫であって、且つ、前記荷物の発送地の最寄りに設置された収納庫を示す情報と、該収納庫の利用が可能に時間帯を示す情報と、を前記空き状況を示す情報として出力する。
【0019】
本開示の第7の態様によれば、ユーザに対し、最寄りの収納庫と、収納庫を利用可能な時間帯とを提示することができる。
【0020】
また、本開示の第8の態様は、第1の態様乃至第7の態様に記載の管理装置であって、
前記荷物に関する情報は、前記荷物の大きさ、前記荷物の個数、前記荷物の発送地、前記荷物の発送予定日、前記荷物と対応する環境設定を含み、前記出力部は、前記荷物の環境設定と対応した用途の収納庫であって、且つ、前記荷物の大きさ及び前記荷物の個数と対応した空き容量を有する収納庫を搭載した車両を示す車両情報と、前記車両の前記荷物の発送地の到着日時を示す情報とを、前記空き状況を示す情報として出力する。
【0021】
本開示の第8の態様によれば、ユーザに対し、荷物を運搬する車両の情報と、発送地への到着日時とを提示することができる。
【0022】
また、本開示の第9の態様は、第1の態様乃至第8の態様に記載の管理装置であって、
前記取得部は、ユーザが外部装置に対して入力した、前記収納される荷物に関する情報を、前記外部装置から取得し、前記出力部は、前記ユーザが入力した前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を前記外部装置へ出力する。
【0023】
本開示の第9の態様によれば、荷物に関する情報を入力したユーザに対し、収納庫の空き状況を提示することができる。
【0024】
また、本開示の第10の態様は、第9の態様に記載の管理装置であって、
前記外部装置において収納庫が選択されると、選択された前記収納庫の使用状況に関する情報を更新する更新部を有する。
【0025】
本開示の第10の態様によれば、外部装置のユーザに対し、ユーザが選択した収納庫の空き状況を提示することができる。
【0026】
本開示の第11の態様は、
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫と、前記複数の収納の状況を管理する管理装置と、を含む管理システムであって、前記管理装置は、数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納する管理部と、収納される荷物に関する情報を取得する取得部と、前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を変更させる収納庫管理部と、前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する出力部と、を有する、管理システムである。
【0027】
本開示の第11の態様によれば、荷物の保管に適した収納庫の空き状況を提示することができる。また、第11の態様によれば、収納庫の空き状況に応じて、収納庫の用途を変更することができる。
【0028】
本開示の第12の態様は、
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置による収納庫の管理方法であって、前記管理装置が、数の前記収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、前記複数の収納の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納し、収納される荷物に関する情報を取得し、前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を変更させ、前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する、管理方法である。
【0029】
本開示の第12の態様によれば、荷物の保管に適した収納庫の空き状況を提示することができる。また、第12の態様によれば、収納庫の空き状況に応じて、収納庫の用途を変更することができる。
【0030】
本開示の第13の態様は、
複数の、用途の変更が可能な複数の収納室を有する収納庫の状況を管理する管理装置に、前記複数の収納庫毎の、前記複数の収納室の用途と、数の前記収納の使用状況に関する情報と、を含む収納庫情報を収集して記憶部に格納し、収納される荷物に関する情報を取得し、前記収納庫に含まれる前記収納室の用途を変更させ、前記荷物に関する情報と、前記収納庫情報とに基づき、前記荷物の用途に対応した収納庫の空き状況を示す情報を出力する、処理を実行させる、管理プログラムである。

【0031】
本開示の第14の態様によれば、荷物の保管に適した収納庫の空き状況を提示することができる。また、第14の態様によれば、収納庫の空き状況に応じて、収納庫の用途を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本実施形態の管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2】収納庫の有する制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】収納庫の制御装置により実現される機能を説明する図である。
図4】収納庫の構造の概略を説明する図である。
図5】管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図6】管理装置の機能を説明する図である。
図7】収納庫情報データベースの一例を示す図である。
図8】収納庫情報データベースの他の例を示す図である。
図9】荷物情報データベースの一例を示す図である。
図10】管理システムの動作を説明する第一のシーケンス図である。
図11】管理システムの動作を説明する第二のシーケンス図である。
図12】管理システムの動作を説明する第三のシーケンス図である。
図13】管理システムの動作を説明する第四のシーケンス図である。
図14】表示例を示す第一の図である。
図15】地図の一例を示す図である。
図16】表示例を示す第二の図である。
図17】表示例を示す第三の図である。
図18】表示例を示す第四の図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下に図面を参照して、本実施形態について説明する。図1は、本実施形態の管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0034】
本実施形態の管理システム100は、管理装置200と、複数の収納庫300-1、300-2、・・・、300-Nを含む。管理システム100において、管理装置200と複数の収納庫300-1、300-2、・・・、300-Nとは、ネットワーク等を介して接続される。なお、以下の説明では、複数の収納庫300-1、300-2、・・・、300-Nのそれぞれを区別しない場合は、収納庫300と表現する。
【0035】
本実施形態の管理装置200は、収納庫300の空き状況を管理する。また、本実施形態の管理装置200は、管理システム100のユーザから、収納庫300の利用要求を受け付けると、ユーザによって入力された荷物に関する荷物情報に基づき、荷物と対応した用途の収納庫300の空き状況をユーザに提示する。管理装置200の詳細は後述する。
【0036】
本実施形態の収納庫300は、複数の用途に使用することができるものであり、任意の場所に設置される移動式の収納庫300である。収納庫300の詳細は後述する。
【0037】
また、本実施形態の管理システム100は、情報端末400、500、600と通信を行う。
【0038】
本実施形態の情報端末400は、主に、管理システム100の管理者等によって利用される情報端末である。以下の説明では、情報端末400を管理者端末400と表現する場合がある。管理者端末400は、主に、管理装置200で管理されている各種の情報の閲覧や、管理装置200における情報の更新の通知の受信等を行う。
【0039】
本実施形態の情報端末500は、主に、管理システム100を用いて荷物を発送する発送者によって利用される情報端末である。以下の説明では、情報端末500を、発送者端末500と表現する場合がある。発送者端末500では、例えば、荷物情報の入力、荷物に適した用途の収納庫300の空き状況を示す情報の表示、発送元の収納庫300の指定等、が行われる。
【0040】
本実施形態の情報端末600は、主に、発送者によって発送元の収納庫300に格納された荷物を、発送先に指定された収納庫300まで運搬する物流業者によって利用される情報端末である。以下の説明では、情報端末600を、物流業者端末600と表現する場合がある。
【0041】
物流業者端末600では、例えば、発送元に指定され収納庫300から、運搬対象の荷物を出庫したことを示す通知の管理装置200への送信、発送先に指定された収納庫300へ運搬対象の荷物を入庫したことを示す通知の管理装置200への送信等を行う。
【0042】
本実施形態の情報端末700は、主に、荷物の受取人によって利用される情報端末である。以下の説明では、情報端末700を、受取人端末700と表現する場合がある。受取人端末700は、例えば、管理装置200から、発送先への荷物の入庫が完了したとこを示す通知を受信する。また、受取人端末700は、例えば、発送先に指定された収納庫300から、受取対象の荷物を出庫したことを示す通知を管理装置200に送信する。
【0043】
次に、図2乃至図4を参照して、本実施形態の収納庫300について説明する。本実施形態の収納庫300は、収納庫300の動作を制御するための制御装置を有する。以下に、図2を参照して、本実施形態の収納庫300が有する制御装置のハードウェア構成について説明する。図2は、収納庫の有する制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0044】
収納庫300の制御装置は、プロセッサ301、メモリ302、補助記憶装置303を有する。また、空気調和装置110の制御装置は、I/F(Interface)装置304、通信装置305を有する。なお、制御装置の各ハードウェアは、バス306を介して相互に接続されている。
【0045】
プロセッサ301は、CPU(Central Processing Unit)等の各種演算デバイスを有する。プロセッサ301は、各種プログラムをメモリ302上に読み出して実行する。
【0046】
メモリ302は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の主記憶デバイスを有する。プロセッサ301とメモリ302とは、いわゆるコンピュータを形成し、プロセッサ301が、メモリ302上に読み出した各種プログラムを実行することで、収納庫300の制御装置は、各種機能を実現する。
【0047】
補助記憶装置303は、各種プログラムや、各種プログラムがプロセッサ301によって実行される際に用いられる各種データを格納する。
【0048】
I/F装置304は、収納庫300の制御装置と、他の装置とを接続する接続デバイスである。本実施形態において他の装置には、撮像装置307、表示装置308が含まれる。
【0049】
本実施形態の撮像装置307は、例えば、荷物情報を、QRコード(登録商標)のコードとして、物流業者端末600や受取人端末700に表示された場合に、このコードを読み取る。表示装置308は、例えば、発送者、物流業者、受取人等に対し、荷物の入出庫を案内する情報等を表示させる。
【0050】
通信装置305は、収納庫300の制御装置と、管理装置200との間で情報を送受信する通信デバイスである。
【0051】
次に、図3を参照して、収納庫300の制御装置により実現される収納庫300の機能について説明する。図3は、収納庫の制御装置により実現される機能を説明する図である。図3に示す機能は、本実施形態の収納庫300は、プロセッサ301がメモリ302上に読み出したプログラムを実行することで実現される。
【0052】
本実施形態の収納庫300は、情報取得部310、入出庫制御部320、環境制御部330、通信制御部340を有する。
【0053】
情報取得部310は、例えば、管理装置200、物流業者端末600、受取人端末700等から、発送者端末500によって入力された荷物情報を取得する。
【0054】
入出庫制御部320は、ユーザの操作におうじて、指定された荷物の入庫や出庫を制御する。なお、本実施形態のユーザとは、例えば、荷物を発送元に指定された収納庫300に入庫する発送者、発送元に指定された収納庫300から荷物を出庫し、発送先に指定された収納庫300へ荷物を入庫する物流業者、発送先の収納庫300から荷物を出庫する受取人を含む。
【0055】
環境制御部330は、管理装置200からの指示に応じて、収納庫300の用途を変更する。具体的には、収納庫300は、管理装置200からの指示に応じて、収納庫300の内部の温度等を制御する。つまり、環境制御部330は、言い換えれば、収納庫300の有する冷蔵機能、冷凍機能を制御する冷蔵制御部、冷凍制御部の一例である。
【0056】
通信制御部340は、収納庫300と管理装置200との通信を制御する。
【0057】
次に、図4を参照して、本実施形態の収納庫300の構造の概略を説明する。図4は、収納庫の構造の概略を説明する図である。
【0058】
図4に示すように、収納庫300には、用途の異なる複数の収納室が設けられており、それぞれの収納室には、荷物を個別に格納する棚が設けられている。
【0059】
具体的には、収納庫300-1は、収納室A、Bを有し、収納室Aは冷凍保管室、収納室Bは冷蔵保管室である。つまり、収納庫300-1は、冷凍機能と冷蔵機能とを有する。また、収納室Aは、棚A-1、A-2等の複数の棚を含む。収納室Aに含まれる複数の棚は、複数種類の大きさの棚を含み、棚毎に荷物が保管される。収納室Bも同様に、棚O-1、O-2等の複数の棚を含む。収納室Bに含まれる複数の棚は、複数種類の大きさの棚が含まれる。
【0060】
収納庫300-2も、収納庫300-1と同様に、用途の異なる収納室Aと収納室Bとを含み、各収納室は、複数種類の大きさの棚を含む。収納庫300-2では、例えば、収納室Aは冷蔵保管室、収納室Bは冷凍保管室であってよい。
【0061】
また、例えば、収納庫300-Nは、冷凍室と冷蔵室以外の用途の収納室を有していてもよい。具体的には、チルド保管室等を有してもよい。
【0062】
次に、本実施形態の管理装置200について説明する。まず、図5を参照して、本実施形態の管理装置200のハードウェア構成について説明する。
【0063】
図5は、管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0064】
本実施形態の管理装置200は、それぞれバスで相互に接続されている入力装置21、出力装置22、ドライブ装置23、補助記憶装置24、メモリ装置25、演算処理装置26及びインターフェース装置27を含むコンピュータである。
【0065】
入力装置21は、各種の情報の入力を行うための装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイス等により実現される。出力装置22は、各種の情報の出力を行うためものであり、例えばディスプレイ等により実現される。インターフェース装置27は、LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
【0066】
後述する管理装置200の機能を実現させる管理プログラムは、管理装置200を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。管理プログラムは、例えば記憶媒体28の配布やネットワークからのダウンロード等によって提供される。管理プログラムを記録した記憶媒体28は、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記憶媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記憶媒体を用いることができる。
【0067】
また、管理プログラムは、管理プログラムを記録した記憶媒体28がドライブ装置23にセットされると、記憶媒体28からドライブ装置23を介して補助記憶装置24にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた管理プログラムは、インターフェース装置27を介して補助記憶装置24にインストールされる。
【0068】
補助記憶装置24は、管理装置200の有する各記憶部等を実現するものであり、管理装置200にインストールされた管理プログラムを格納すると共に、管理装置200による各種の必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置25は、管理装置200の起動時に補助記憶装置24から管理プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置26は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイコン、プロセッサ等であり、メモリ装置25に格納された管理プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
【0069】
また、本実施形態の情報端末400、500、600、700は、演算処理装置と記憶装置とを有するコンピュータである。情報端末400、500、600、700は、具体的には、例えば、可搬型のタブレット端末やスマートフォン等であっても良い。
【0070】
次に、図6を参照して、本実施形態の管理装置200の機能について説明する。図6は、管理装置の機能を説明する図である。
【0071】
本実施形態の管理装置200は、収納庫情報データベース210、荷物情報データベース220、取得部230、管理部240、出力部250、収納庫管理部260を有する。
【0072】
収納庫情報データベース210、荷物情報データベース220は、例えば、管理装置200の補助記憶装置24等により実現される。取得部230、管理部240、出力部250、収納庫管理部260は、管理装置200の演算処理装置26がメモリ装置25等に格納されたプログラムを読み込んで実行することで実現される。
【0073】
収納庫情報データベース210は、管理システム100に含まれる収納庫300に関する情報が格納される。荷物情報データベース220は、発送者端末500から入力された荷物に関する荷物情報が格納される。収納庫情報データベース210と荷物情報データベース220の詳細は後述する。
【0074】
取得部230は、各種の情報を取得する。具体的には、取得部230は、発送者端末500から荷物ら関する情報が入力されるたびに、管理番号を付与した荷物情報として、荷物情報データベース220に格納する。
【0075】
管理部240は、収納庫情報データベース210に格納されている収納庫情報を管理する。具体的には、管理部240は、収納庫300の使用状況に変更があった場合等に、各収納庫300から収納庫の使用状況を含む収納庫情報を収集して、収納庫情報データベース210を更新する。つまり、管理部240は、収納庫情報を更新する更新部の一例である。
【0076】
また、管理部240は、荷物情報と収納庫情報データベース210とを参照し、荷物情報が示す条件を満たす収納庫300を特定する。つまり、管理部240は、荷物情報が示す用途と対応した収納庫300の空き状況を示す情報を取得する。
【0077】
出力部250は、管理部240により特定された収納庫300の空き状況を示す情報を発送者端末500等に出力する。
【0078】
収納庫管理部260は、収納庫300に対する収納室の用途の変更等を指示する。具体的には、収納庫管理部260は、例えば、収納庫300-1に対し、収納室Aを冷凍保管室から冷蔵保管室へ変更するための指示を行う。
【0079】
次に、図7及び図8を参照して、収納庫情報データベース210について説明する。
【0080】
図7は、収納庫情報データベースの一例を示す図である。本実施形態の収納庫情報データベース210は、収納庫情報が格納される記憶部の一例である。また、図7では、○○○○年△△月××日(00:00)~△△月○×日(00:00)の状況を示している。
【0081】
本実施形態の収納庫情報データベース210に格納されている収納庫情報は、情報の項目として、収納庫番号、収納室名(収納室A、収納室B)、設置場所を含み、それぞれが対応付けられている。収納庫番号は、収納庫300を特定するための識別情報であり、設置位置は、収納庫300が設置された場所を示す位置情報である。また、収納室名には、貯蔵条件、棚の大きさ毎の空き容量が対応付けられている。
【0082】
本実施形態の貯蔵条件とは、収納室の環境を示す条件であり、環境目標値を含む。
【0083】
図7の例では、収納庫番号「300-1」の収納室Aは、貯蔵条件が、冷凍で、環境目標値が-20℃であり、空いている棚のうち、大きさLの棚が3、大きさMの棚が53、大きさSの棚が10であることがわる。
【0084】
また、収納庫番号「300-1」の収納室Bは、貯蔵条件が冷蔵で環境目標値が+5℃であり、空いている棚のうち、大きさLの棚が0、大きさMの棚が20、大きさSの棚が100であることがわかる。
【0085】
このように、本実施形態の収納庫情報は、複数の収納庫300の用途と、複数の収納庫300の使用状況に関する情報とを含む。
【0086】
図8は、収納庫情報データベースの他の例を示す図である。図8に示す収納庫情報データベース210Aは、収納庫300が高機能である場合の収納庫情報の一例であり、○○○○年△△月××日(00:00)~△△月○×日(00:00)の状況を示している。
【0087】
収納庫情報データベース210Aに格納された収納庫情報は、情報の項目として、収納庫番号、収納室名、設置位置が対応付けられている。
【0088】
図8の例では、収納庫名に、温度、湿度、換気、O濃度、CO濃度、空き容量が対応付けられている。
【0089】
図8の例では、収納庫300は、温度、湿度、換気、O濃度、CO濃度等の値を、収納庫管理部260かせの指示に応じて、環境制御部330により、制御することができる。
【0090】
次に、図9を参照して、本実施形態の荷物情報データベース220について説明する。図9は、荷物情報データベースの一例を示す図である。
【0091】
荷物情報データベース220に格納された荷物情報は、情報の項目として、管理番号、使用目的、環境設定、サイズ、収納庫名、電話番号、希望発送日時、希望受取日時、発送側収納庫、設置場所、受取側収納庫、設置場所を含み、項目「管理番号」とその他の項目とが対応付けられている。なお、図9に示す荷物情報の項目は、一例であり、図9に示す項目以外の項目が荷物情報に含まれてもよい。
【0092】
項目「管理番号」の値は、荷物の運搬を管理するための識別情報である。項目「使用目的」の値は、収納庫の使用目的を示す。項目「環境設定」の値は、荷物の保管に使用する収納庫の環境を示す。言い換えれば、項目「環境設定」の値は、収納庫の用途を示す。
【0093】
項目「サイズ」は、荷物の大きさを示し、項目「氏名」、「電話番号」の値は、発送者の氏名と電話番号を示す。項目「希望配送日時」の値は、発送側の収納庫300に入庫した荷物を、物流業者が取り出す日時の希望を示し、「希望受取日時」の値は、受取側(発送先)の収納庫300に物流業者が荷物を入庫する日時の希望を示す。
【0094】
項目「発送側収納庫」の値は、発送者によって予約された収納庫300であって、発送者が荷物を入庫する収納庫300を示す。項目「設置場所(発送元)」の値は、発送者が荷物を入庫する収納庫300の設置場所(住所)を示す。項目「設置場所(受取側)」の値は、受取人が荷物を取り出す収納庫300の設置場所(住所)を示す。
【0095】
なお、図9では図示していないが、荷物情報は、情報の項目として、発送側の収納庫300や受取側の収納庫300において、実際に荷物の保管が開始されたときから、荷物が取り出されたときまで(入庫から出庫まで)の期間を示す情報が対応付けられてもよい。つまり、荷物情報には、実際に収納庫300に荷物が入庫された日時と、収納庫300から荷物が出荷された日時とを含んでよい。
【0096】
次に、図10乃至図13を参照して、本実施形態の管理システム100の動作を説明する。図10は、管理システムの動作を説明する第一のシーケンス図である。図10では、荷物情報が示す条件を満たす収納庫300が特定されて、発送者により、収納庫300-1が、荷物を入庫する収納庫300に指定される場合の管理システム100の動作を示している。
【0097】
本実施形態の管理システム100において、発送者端末500は、荷物に関する情報の入力を受け付ける(ステップS1001)。続いて、発送者端末500は、入力された情報を管理装置200へ送信する(ステップS1002)。つまり、発送者端末500は、発送者(ユーザ)が荷物情報を入力する外部装置の一例である。
【0098】
管理装置200は、発送者端末500から荷物に関する情報を受信すると、管理番号を付与した荷物情報として、荷物情報データベース220に格納する(ステップS1003)。
【0099】
続いて、管理装置200は、管理部240により、収納庫情報データベース210を参照し、荷物情報に含まれる荷物のサイズ、環境設定、希望発送日時、希望受取日時等を満たす収納庫300を特定する(ステップS1004)。
【0100】
続いて、管理装置200は、出力部250により、収納庫の空き状況を示す情報を発送者端末500へ送信する(ステップS1005)。
【0101】
発送者端末500は、空き状況を示す情報を受信すると、この情報をディスプレイ等に表示させる(ステップS1006)。
【0102】
このとき、本実施形態では、例えば、荷物情報が示す条件を満たすことを最優先の条件として収納庫300を特定し、特定された収納庫300の空き状況を示す情報を発送者端末500に表示させてもよい。この場合、発送者に対し、荷物情報が示す条件を満たす収納庫300の空き状況を提示できる。
【0103】
また、本実施形態では、発送者の住所から近いことを最優先の条件として収納庫300を特定し、特定された収納庫300の利用可能時間を示す情報を、空き状況を示す情報を発送者端末500に表示させてもよい。この場合、発送者に対し、発送者の位置から最寄りの収納庫300を利用できる時間帯を提示できる。
【0104】
また、本実施形態では、例えば、荷物情報が示す条件を満たす収納庫300を搭載した運搬車両等の空き状況を、発送者端末500に表示させてもよい。
【0105】
また、本実施形態では、これらの複数パターンの空き状況を示す情報を、一覧として発送者端末500に表示させてもよい。また、本実施形態では、例えば、荷物情報の入力の際に、荷物情報と共に、最優先させる条件が発送者によって入力されてもよい。
続いて、発送者端末500は、管理装置200に対して、荷物の配送の予約を指示する(ステップS1007)。具体的には、発送者端末500は、発送元の収納庫300の指定と発送日時、受取側の収納庫300の指定と受取日時とを管理装置200に送信する。
【0106】
管理装置200は、発送者端末500から予約を受け付けると、管理部240により、収納庫情報データベース210と荷物情報データベース220を更新する(ステップS1008)。
【0107】
具体的には、管理部240は、取得部230が取得した荷物に関する情報と、予約を受け付けたときの発送元の収納庫300の指定と発送日時、受取側の収納庫300の指定と受取日時とが異なる場合には、荷物情報データベース220の荷物情報を更新する。また、管理部240は予約内容に応じて、収納庫情報データベース210の収納庫情報の空き容量や空き時間を更新する。
【0108】
続いて、管理装置200は、発送者端末500に対して予約の完了を通知する(ステップS1009)。
【0109】
このとき、管理装置200は、発送者端末500に対して、予約された荷物情報が埋め込まれた二次元コード等を送信してもよい。
【0110】
また、管理装置200は、管理者端末400に、荷物の発送の予約が行われたことを通知する(ステップS1010)。なお、本実施形態では、管理装置200から管理者端末400に通知するものとしたが、これに限定されない。管理装置200は、管理者端末400に対して通知を行わなくてもよく、その場合は、管理者端末400から閲覧要求を受け付けた場合等に、予約状況等を管理者端末400に表示させればよい。
【0111】
次に、発送者端末500は、予約した収納庫300に対して、荷物の入庫要求を行う(ステップS1011)。
【0112】
以下に、入庫要求について説明する。ここでは、収納庫300-1が発送元の収納庫300に予約されたものとする。
【0113】
本実施形態では、例えば、荷物の発送の予約が行われると、発送者が、予約された発送日時の時間帯に、予約された発送元の収納庫300-1まで荷物を持参する。そして、発送者は、予約が完了したときに管理装置200から受信した二次元コードを発送者端末500に表示させ、収納庫300-1の撮像装置307等に読み取らせる。
【0114】
本実施形態では、この二次元コードを収納庫300-1に読み取らせることで、収納庫300-1に対する入庫要求が行われる。
【0115】
続いて、収納庫300-1は、入庫要求を受け付けると、入出庫制御部320により、発送者からの荷物の入庫を受け付ける(ステップS1012)。そして、収納庫300-1は、入出庫制御部320により、発送者端末500に表示された二次元コードから読み取った荷物情報に基づき特定される収納室の棚に、入庫された荷物を保管する。
【0116】
発送者端末500は、二次元コードが収納庫300-1により読み取られると、管理装置200に対して、荷物の入庫が完了したことを示す通知を送信する(ステップS1013)。なお、入庫が完了したことを示す通知は、収納庫300-1から管理装置200に送信されてもよい。
【0117】
管理装置200は、入庫の完了を受け付けて、実際に収納庫300-1に荷物が入庫された日時を荷物情報に含めるように、荷物情報データベース220を更新する(ステップS1014)。
【0118】
続いて、管理装置200は、管理者端末400に、荷物情報データベース220が更新されたことを通知する(ステップS1015)。
【0119】
次に、図11を参照して、荷物情報が示す条件を満たす収納庫300が特定されなかった場合の管理システム100の動作について説明する。図11は、管理システムの動作を説明する第二のシーケンス図である。図11では、荷物情報が示す条件を満たす収納庫300が特定されず、発送者の住所の最も近くに設置された収納庫300-1の用途を、荷物情報が示す条件に合わせて変更する場合の管理システム100の動作を示している。
【0120】
図11のステップS1101からステップS1104までの処理は、図10のステップS1001からステップS1004までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0121】
管理装置200は、ステップS1104において、収納庫300が特定されない場合、つまり、発送者が希望する条件を満たす収納庫300の空きがない場合、管理者端末400に対し、空きがないことを示す通知を送信する(ステップS1105)。
【0122】
管理者端末400は、この通知を受けて、特定の収納庫300の用途の変更を指示する用途変更指示を管理装置200へ送信する(ステップS1106)。
【0123】
このとき、管理者端末400は、管理装置200から受けた通知を表示させることで、管理者に対して、空いている収納庫300がないことを通知してもよい。また、管理者端末400は、管理者により、用途の変更の対象となる収納庫300が指定されると、指定された収納庫300の収納庫番号と、変更後の用途とを含む情報を、用途変更指示として、管理装置200に送信してもよい。
【0124】
また、用途の変更対象となる収納庫300は、管理装置200により特定されてもよい。この場合、管理装置200は、管理者端末400から、用途変更の許可を受け付けると、発送者の住所から最も近い位置に設置された収納庫300を指定し、指定された収納庫300を、用途の変更対象としてもよい。
【0125】
管理装置200は、収納庫300の用途変更指示を受け付けると、指定された収納庫300に対して、用途の変更を指示する(ステップS1107)。図11の例では、収納庫300-1が用途の変更対象に指定されており、収納室Aを冷凍保管室から冷蔵保管室へ変更するように、用途変更指示が送信されたものとする。言い換えれば、管理装置200は、収納庫300-1に対し、収納庫300-1内の環境目標値を送信している。
【0126】
収納庫300-1は、用途の変更を指示されると、指示に応じて、環境制御部330により、収納室Aの環境目標値を+5℃に設定し、収納室Aの用途を冷凍保管室から冷蔵保管室へ変更する(ステップS1108)。
【0127】
収納庫300は、用途の変更が完了すると、変更が完了したことを示す変更完了通知を管理装置200へ送信する(ステップS1109)。
【0128】
管理装置200は、変更完了通知を受信すると、収納庫情報データベース210を、用途の変更内容に応じて更新する(ステップS1110)。
【0129】
続いて、管理装置200は、発送者端末500に対して、空き状況を示す情報を送信する(ステップS1111)。ここでは、例えば、用途の変更により、冷蔵保管室の空き容量が増加した収納庫300-1の空き状況を示す情報が送信される。
【0130】
図11のステップS1112からステップS1120までの処理は、図10のステップS1006からステップS1015までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0131】
なお、図11の例では、発送者が希望する条件を満たす収納庫300の空きがない場合に、収納庫300の用途を変更するものとしたが、これに限定されない。
【0132】
本実施形態では、例えば、発送者の住所の最寄りの収納庫300が、発表者が希望する用途の収納庫300でない場合等に、発送者の住所の最寄りの収納庫300の用途を、発送者の希望に合わせて変更させてもよい。
【0133】
つまり、本実施形態では、荷物情報と、収納庫300の設置場所を示す位置情報とに基づき、収納庫300の用途を変更してもよい。
【0134】
以上が、発送者による荷物の入庫における管理システム100の動作である。このように、本実施形態では、荷物情報が示す条件を満たす収納庫300が存在しない場合には、収納庫300の収納室内の環境目標値を変更することで、収納庫300の用途を変更し、発送者が希望する条件を満たす収納庫300とすることができる。
【0135】
次に、図12を参照して、発送元の収納庫300に入庫された荷物が、物流業者によって発送先(受取側)の収納庫300へ運搬される場合の管理システム100の動作について、説明する。
【0136】
図12は、管理システムの動作を説明する第三のシーケンス図である。図12では、発送元の収納庫300が収納庫300-1であり、発送先(受取側)の収納庫300が収納庫300-2に指定された場合を示している。
【0137】
管理システム100において、管理装置200は、物流業者端末600に対し、発送元の収納庫300-1への荷物の入庫が完了したことを示す入庫完了通知を送信する(ステップS1201)。なお、このとき、入庫完了通知には、荷物情報を含む二次元コードが含まれてよい。
【0138】
また、管理装置200は、荷物情報が示す荷物の大きさ及び荷物の個数と対応した空き容量を有する収納庫が搭載された運搬車両を有する物流業者を特定し、特定された物流業者の物流業者端末600に対して、入庫完了通知を送信してもよい。この場合、管理装置200は、各物流業者が所持する運搬車両の種類や、運搬車両の使用状況等を含む情報を、保持していてもよい。
【0139】
物流業者端末600は、入庫完了通知を受け付けると、収納庫300-1に対して、荷物の出庫要求を行う(ステップS1202)。具体的には、物流業者は、物流業者端末600に、入庫完了通知に含まれる二次元コードを表示させ、収納庫300-1に読み取らせる。
【0140】
収納庫300-1は、入出庫制御部320により、物流業者端末600から読み取った二次元コードに含まれる荷物情報に基づき出庫する荷物を特定し、特定された荷物を出庫する(ステップS1203)。
【0141】
物流業者端末600は、物流業者の操作に応じて、物流業者が荷物を受け取ったことを示す出庫完了通知を管理装置200へ送信する(ステップS1204)。
【0142】
この出庫完了通知には、例えば、荷物の運搬を行っている物流業者と、物流業者の運搬車両を示す情報等が含まれてよい。
【0143】
続いて、管理装置200は、収納庫情報データベース210の収納庫300-1の収納庫情報を更新する(ステップS1205)。具体的には、収納庫300-1の収納庫情報の空き容量を更新する。
【0144】
次に、物流業者は、収納庫300-1から出庫した荷物を発送先(受取側)の収納庫300-2に運搬し、物流業者端末600により、収納庫300-2に対して入庫要求を行う(ステップS1206)。このとき、物流業者端末600は、ステップS1202と道ように、収納庫300-2に二次元コードを表示させ、収納庫300-2に荷物情報を読み取らせればよい。
【0145】
収納庫300-2は、入出庫制御部320により、荷物情報に基づき、予約されていた棚を特定し、物流業者の操作に応じて荷物を入庫する(ステップS1207)。
【0146】
物流業者端末600は、荷物の入庫が完了すると、物流業者の操作に応じて、入庫完了通知を管理装置200に送信する(ステップS1208)。
【0147】
管理装置200は、入庫完了通知を受け付けて、管理部240により、収納庫情報データベース210を更新する(ステップS1209)。具体的には、管理部240は、収納庫情報データベース210における、収納庫300-2の収納庫情報の空き容量を更新する。
【0148】
続いて、管理装置200は、受取人端末700に対し、収納庫300-2に受取人宛の荷物が収納庫300-に入庫されたことを示す通知を受取人端末700へ送信する(ステップS1210)。
【0149】
この通知には、収納庫300-2や、荷物の発送者、荷物を運搬した物流業者を示す情報、運搬車両に関する情報等が含まれてよい。受取人端末700は、通知を受信すると、この通知を表示させる(ステップS1211)。
【0150】
以上が、物流業者による荷物の運搬における管理システム100の動作である。次に、図13を参照して、発送先の収納庫300に入庫された荷物が、受取人によって受け取られる場合の管理システム100の動作について、説明する。
【0151】
図13は、管理システムの動作を説明する第四のシーケンス図である。図13では、発送先(受取側)の収納庫300が収納庫300-2である場合を示している。
【0152】
管理システム100において、受取人端末700は、管理装置200から収納庫300-2への荷物の入庫完了通知を受け付けると(ステップS1301)、この通知を表示させる(ステップS1302)。なお、この入庫完了通知には、荷物情報が埋め込まれた二次元コードが含まれてよい。
【0153】
受取人は、入庫完了通知を受け付けた後に、収納庫300-2の設置場所まで移動し、受取人端末700により、収納庫300-2に対して、出庫要求を行う(ステップS1303)。具体的には、受取人端末700は、入庫完了通知に含まれる二次元コードを収納庫300-2に読み込ませる。
【0154】
収納庫300-2は、出庫要求を受けて、入出庫制御部320により、読み取った二次元コードに含まれる荷物情報に基づき、出庫対象の荷物を特定し、特定した荷物を出庫する(ステップS1304)。
【0155】
受取人端末700は、出庫された荷物を受け取った受取人の操作に応じて、出庫完了通知を管理装置200へ送信する(ステップS1305)。
【0156】
管理装置200は、管理部240により、収納庫情報データベース210を更新する(ステップS1306)。具体的には、管理部240は、収納庫情報データベース210の収納庫300-2の収納庫情報の空き容量を更新する。続いて、管理装置200は、荷物の運搬が完了したことを示す通知を管理者端末400へ送信する(ステップS1307)。以上が、管理システム100の動作である。
【0157】
次に、図14乃至図17を参照して、本実施形態の表示例について説明する。図14は、表示例を示す第一の図である。
【0158】
図14に示す画面141は、発送者端末500に表示される荷物情報の入力画面の一例を示す。画面141は、例えば、図10のステップS1001において、発送者端末500に表示される。具体的には、画面141は、発送者端末500から管理装置200に対し、荷物情報の入力要求があった場合に、管理装置200が、発送者端末500に表示させてもよい。
【0159】
画面141は、入力欄142と、操作ボタン144とを含む、入力欄142は、収納庫300の使用目的、荷物(カーゴ)の貯蔵温度、サイズの入力欄と、発送者の氏名、住所、電話番号等の入力欄と、希望発送日時と、発送場所と、受取人の氏名と、住所と、希望受取日時と、受取場所と、を入力する入力欄を含む。
【0160】
図14の例では、収納庫300の使用目的は、宅配であり、荷物の貯蔵温度は冷凍であり、サイズがMサイズである。
【0161】
また、本実施形態では、希望発送日時と、希望受取日時とは、画面141が発送者端末500に表示された日時等に基づき、予め初期値等が入力されていてもよい。また、本実施形態では、発送場所や受取場所を、地図上から選択することができる。
【0162】
具体的には、例えば、画面141において、発送場所や受取場所の入力欄に表示されたリンク143a、143bの何れかが選択されると、画面141上に地図が表示されてもよい。
【0163】
操作ボタン144は、入力欄142への入力が完了した後に、操作されると、画面141から空き状況の表示画面へと遷移させる。
【0164】
言い換えれば、操作ボタン144は、画面141において入力されたる荷物情報を管理装置200へ送信するための操作ボタンである。
【0165】
図15は、地図の一例を示す図である。画面141において、例えば、リンク143aが選択されると、発送者端末500は、発送者の住所を含むエリアの地図151を画面141上に表示させてもよい。
【0166】
図151には、収納庫300の設置場所を示すアイコン151aが表示される。このアイコン151aは、例えば、管理装置200が、収納庫情報データベース210に格納された収納庫情報の設置場所を参照し、地図151に重ねて表示させてもよい。
【0167】
発送者端末500は、地図151において、アイコン151aが選択されると、選択されたアイコン151aと対応する収納庫300を、発送元の収納庫300とする。
【0168】
また、リンク143bが選択された場合には、発送者端末500は、受取人の住所を含むエリアの地図151を画面141上に表示させてもよい。そして、地図151上にアイコン151aが選択されると、選択されたアイコン151aと対応する収納庫300を発送先の収納庫300とする。
【0169】
以上のようにして、画面141の入力欄142への入力が完了し、操作ボタン144が操作されると、発送者端末500は、画面141は、収納庫300の空き状況を示す情報が表示された画面へ遷移する。
【0170】
図16は、表示例を示す第二の図である。図16に示す画面161は、図10のステップS1006で発送者端末500に表示される画面の一例である。具体的には、図16に示す画面161は、管理装置200から送信された空き状況を示す情報が表示された画面の一例である。
【0171】
画面161は、表示欄162、163を含む。表示欄162は、発送元の収納庫300の候補と、設置場所を示す住所と、桐生可能な時間帯が表示されている。また、表示欄162には、発送先の収納庫300の候補と、設置場所を示す住所と、桐生可能な時間帯が表示されている。
【0172】
ここで表示される収納庫300は、全て、貯蔵条件が冷凍であり、Mサイズの荷物を収納することができる棚に空きがある収納庫である。
【0173】
このように、本実施形態では、荷物の貯蔵温度(環境設定)と対応した用途の収納庫であって、荷物の大きさ及び荷物の個数と対応した空き容量を有する収納庫を示す情報を、空き状況を示す情報として、発送者端末500に出力する。
【0174】
また、本実施形態では、荷物の発送地(発送者の住所)の最寄りに設置された収納庫を示す情報と、収納庫の利用が可能に時間帯を示す情報と、を空き状況を示す情報として、発送者端末500に出力する。
【0175】
本実施形態では、表示欄162、163に表示された収納庫300の候補から、発送元の収納庫300と、発送先の収納庫300と、選択し、各収納庫300の使用時間を指定することで、収納庫300を予約することができる。
【0176】
また、本実施形態では、収納庫300の機能に応じて、荷物情報の入力時に入力された収納庫300の使用時間を超過した場合には、追加料金が加算されるようにしてもよい。
【0177】
図16の例では、発送元の候補とされた収納庫300と、発送先の候補とされた収納庫300と、の全てにおいて、予め予約した使用時間を超過しても荷物が収納されている場合には、運搬料金に対して追加料金が発生することがわかる。
【0178】
なお、上述した実施形態では、収納庫300を宅配等の荷物の運搬に用いるものとしたが、これに限定されない。
【0179】
収納庫300は、例えば、ユーザが自身の荷物を一時的に保管するためのロッカーとして使用されてもよい。また、収納庫300は、ユーザが荷物を長期的に保管するために用いられてもよい。
【0180】
図17は、表示例を示す第三の図である。図17に示す画面141Aは、収納庫300をロッカーとして使用する場合の荷物情報の入力画面の一例である。
【0181】
画面141Aは、入力欄142Aと、操作ボタン144とを含む。入力欄142Aでは、収納庫300の使用目的として、「ロッカー」が選択されている。また、入力欄142Aには、地図を表示させるためのリンク143cが表示されており、リンク143cが選択されと、収納庫300の設置場所を示すアイコンを含む地図が表示される。
【0182】
図18は、表示例を示す第四の図である。図18に示す画面141Bは、収納庫300を荷物の長期保存に使用する場合の荷物情報の入力画面の一例である。
【0183】
画面141Bは、入力欄142Bと操作ボタン144とを含む。入力欄142Bでは、荷物を長期保存するために必要となる温度設定や換気要否などの項目が含まれる。
【0184】
本実施形態では、このように、収納庫300の使用目的に応じて、収納庫300内の環境を設定することができる。また、本実施形態では、荷物の保管に適した収納庫の空き状況を提示する。
【0185】
さらに、本実施形態では、収納庫300の設置場所や使用用途を変更することができる。このため、本実施形態では、ユーザが入力した荷物情報が示す条件を満たす収納庫300を常にユーザに提供することができる。
【0186】
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0187】
100 管理システム
200 管理装置
210 収納庫情報データベース
220 荷物情報データベース
230 取得部
240 管理部
250 出力部
260 収納庫管理部
300 収納庫
310 情報取得部
320 入出庫制御部
330 環境制御部
340 通信制御部
400 管理者端末
500 発送者端末
600 物流業者端末
700 受取人端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18