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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】キナーゼ阻害剤として有用な化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 231/38 20060101AFI20240115BHJP
【FI】
C07D231/38 B
C07D231/38 CSP
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022092275
(22)【出願日】2022-06-07
(62)【分割の表示】P 2020116636の分割
【原出願日】2016-12-16
(65)【公開番号】P2022120013
(43)【公開日】2022-08-17
【審査請求日】2022-07-04
(31)【優先権主張番号】1522245.8
(32)【優先日】2015-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1613945.3
(32)【優先日】2016-08-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】516115430
【氏名又は名称】ロクソ オンコロジー, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Loxo Oncology, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(72)【発明者】
【氏名】ギソー ニコラス
【審査官】早乙女 智美
(56)【参考文献】
【文献】特許第6731483(JP,B2)
【文献】特表2015-535277(JP,A)
【文献】国際公開第2014/082598(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/169233(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/048662(WO,A2)
【文献】国際公開第2015/140566(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/025976(WO,A1)
【文献】特表2011-528698(JP,A)
【文献】米国特許第07718662(US,B1)
【文献】特許第7086140(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D231
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式:
【化1】

で表される5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリルである、化合物。
【請求項2】
以下の式:
【化2】

で表されるN-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミドである、化合物。
【請求項3】
以下の式:
【化3】

で表される5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミドである化合物またはその薬学的に許容される塩の製造方法であって、
以下の式:
【化4】

で表されるN-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミドである中間体を、前記5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミドに変換する変換工程を含む、製造方法。
【請求項4】
前記変換工程が、硫酸およびトリフルオロ酢酸の存在下で行われる、請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
以下の式:
【化5】

で表される5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリルである化合物と、
以下の式:
【化6】

で表されるカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイドである化合物と、を反応させて前記中間体を得る工程をさらに含む、請求項3または4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記中間体を得る工程の反応が、CsCO、Pd(OAc)、およびXPhosの存在下で行われる、請求項5に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は化合物に関する。より具体的には、本発明は化合物に関し、キナーゼ阻害剤と
して有用な化合物、ならびに該化合物を調製するプロセス、および該化合物の使用に関す
る。特に、本発明は、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)の阻害剤に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
キナーゼは、リン酸供給基、例えば、ATPからリン酸基を特定の基質へ転移させるの
を制御する酵素の類である。プロテインキナーゼは、多種多様の細胞シグナル伝達および
プロセスの調節の中心的な役割を果たすキナーゼの大きなサブセットであり、BTKは、
このようなプロテインキナーゼの一種である。
【0003】
BTKは、細胞質チロシンキナーゼのsrc関連Tecファミリーのメンバーである。
BTKは、B細胞のB細胞受容体(BCR)のシグナル伝達経路において重要な役割を担
い、BTKはB細胞の発達、活性化および生存に必要である。したがって、BTK阻害剤
は、慢性リンパ性白血病(CLL)および非ホジキンリンパ腫(NHL)などのBCRシ
グナル伝達に依存しているB細胞悪性腫瘍を処置する目的で開発されてきた(Buggy
2012)。BTKはまた、単球/マクロファージ、好中球およびマスト細胞を含む特
定の骨髄性細胞中で発現している。これらの骨髄性細胞では、BTKは、FcγRおよび
FcεRの免疫複合体媒介活性化において示されており、BTKは、関節リウマチ(RA
)の発病の一因となると考えられている(Whang 2014)。さらに、BTKは、
破骨細胞の成熟に必要であり、従って、BTKの阻害は、RAに関連する骨侵食を防ぐ可
能性がある。B細胞および骨髄性細胞の両方におけるBTKの重要な役割は、BTKを、
B細胞悪性腫瘍の処置のためのみではなく、自己免疫疾患の処置のためにも、魅力的な標
的にした。
【0004】
イブルチニブは、不可逆的BTK阻害剤で、CLL、マントル細胞リンパ腫(MCL)
およびワルデンシュトレームマクログロブリン血症(WM)の処置用として認可された。
イブルチニブが最初に開示されたので、イブルチニブに密接に関連する構造に関する多く
の特許出願がある。例えば、国際公開第2012/158843号、国際公開第2012
/158764号、国際公開第2011/153514号、国際公開第2011/046
964号、米国特許出願公開第2010/0254905号、米国特許出願公開第201
0/0144705号、米国特許第7718662号、国際公開第2008/05482
7号および国際公開第2008/121742号を参照されたい。
【0005】
さらなるBtk阻害剤は、国際公開第2013/010136号、米国特許第9090
621号、国際公開第2015/127310号、国際公開第2015/095099号
および米国特許出願公開第2014/221333号に開示されている。キナーゼ阻害剤
はまた、米国特許第6660744号、米国特許出願公開第2002/0156081号
、米国特許出願公開第2003/0225098号および国際公開第01/19829号
に開示されている。
【0006】
イブルチニブはまた、インターロイキン2誘導性チロシンキナーゼ(ITK)に不可逆
的に結合する(Dubovsky 2013)。ITKは、抗体依存性NK細胞媒介性細
胞傷害(ADCC)に必要なFcR刺激ナチュラルキラー(NK)細胞機能において重要
な役割を果たす。ADCCは、リツキシマブなどの抗CD20抗体が活性化すると考えら
れている機序であり、イブルチニブがインビトロでこの機序と拮抗することが示されてい
る(Kohrt 2014)。リツキシマブ多剤併用化学療法は、今日のB細胞悪性腫瘍
の標準治療であるため、ITKよりもBTKに対し高い選択性を有するBTK阻害剤であ
ることが望ましいであろう。
【0007】
クリニックにおける有害事象には心房細動、下痢、発疹、関節痛および出血が含まれる
(IMBRUVICA添付文書2014)。既知のBTK阻害剤、例えば、イブルチニブ
は、消化管副作用があることも知られており、これは、二次EGFR阻害活性の結果であ
ると見なされている。従って、BTK阻害剤に、高いBTK阻害および低いEGFR阻害
機能をもたせ、消化管副作用を低減または防止することが望まれる。
【0008】
不可逆および共有結合可逆的BTK阻害剤は、BTK内のシステイン残基C481を特
異的に標的とする。イブルチニブで処置後、一次および二次耐性の症例が出現した。BT
K内の変異、例えば、C481S、C481Y、C481R、C481Fが文献で報告さ
れており、明らかに薬剤結合と干渉する(Woyach 2014;Maddocks
2015)。観察された耐性の発生率は、臨床試験外の臨床使用が時間と共に拡大するの
に伴い増加することが予測されている(Zhang 2015)。
【発明の概要】
【0009】
従って、本発明の目的は、異なる結合方式を有するBTK阻害剤、より特異性の高い可
逆的BTK阻害剤を提供することである。さらに、本発明は、EGFRおよびITK阻害
よりもBTK阻害に対する高い選択性を有するBTK阻害剤を提供することを目的として
いる。
【0010】
さらに、新規ながん治療法を提供することは、本発明の特定の実施形態の目的である。
特に、既存のがん治療薬と同等の活性を有するが変異に対しても有効な化合物を提供する
ことは、本発明の特定の実施形態の目的である。本発明の1つの態様は、C481変異に
対し効果的なBTK阻害剤を提供することに重点が置かれている。
【0011】
先行技術化合物および既存の治療法に比べて低い細胞傷害性を示す化合物を提供するこ
とは、本発明の特定の実施形態の目的である。
【0012】
本発明の特定の実施形態の別の目的は、好都合な薬物動態プロファイルおよび適切な投
与後作用持続時間を有する化合物を提供することである。本発明の特定の実施形態のさら
なる目的は、代謝断片または吸収後の薬剤断片が、GRAS(一般に安全と認められる基
準)である化合物を提供することである。
【0013】
本発明の本発明の特定の実施形態は、上述した目的のいくつか、または全てを満足させ
る。
【0014】
本開示の概要
本発明では、下記に開示の化合物が提供される。さらに、本発明は、ブルトン型チロシ
ンキナーゼ(BTK)を阻害することができる化合物およびこれらの化合物のBTK阻害
における使用を提供する。本発明では、BTKにより調節される状態を処置する方法が提
供される。本発明は、BTKにより調節される状態の処置に使用される化合物を提供する
【0015】
本発明の第一の態様では、式(I)の化合物:
(式中、
Aは、置換されていないかまたは置換されている、フェニル、ピリジン、ピリダジン、
ピリミジン、またはピラジンから選択される環を表し、置換されている場合、Aは1~4
個のRで置換されており;
は、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8アルコキシ、C2-8
ルキルエーテル、-C(O)R、C3-10炭素環基、3~10員ヘテロ環基、C3-
10炭素環基で置換されたC1-8アルキル、および3~10員ヘテロ環基で置換された
1-8アルキルから選択される基を表し、前記基はそれぞれ、置換されていないか、ま
たはハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、C2-4
ルキルエーテル、-OR、-NR、-CN、=O、-OC(O)R、-C(O
)R、-C(O)OR、-NRC(O)R、-C(O)NR、-NR
(O)、-S(O)NR、ベンゾイル、5または6員ヘテロシクロアリー
ル、3~6員ヘテロシクロアルキル環、-ORで置換されたC1-4アルキル、および
-ORで置換されたC1-4アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置換
されており、あるいは、3~6員ヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキル環を形成す
るようにRの単一の原子が2回置換されており;
は、-OH、ハロ、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8アルコキ
シ、C3-10シクロアルキル、C6-10アリール、3~10員ヘテロ環基、-OR
で置換されたアルキル、C3-10炭素環基で置換されたC1-8アルキル、3~10員
ヘテロ環基で置換されたアルキル、および-NRから選択される基を表し;
は、-C(O)NR、-ORで置換されたC1-6アルキル、またはC
-6ハロアルキルを表し;
4aおよびR4bは、それぞれの場合に独立に、H、C1-6アルキル、C1-6
ロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-6シクロアルキル、および-ORで置換され
たC1-6アルキルから選択され;
は、HまたはC1-4アルキルであり;
は、置換されているかもしくは置換されていない、フェニルまたは5もしくは6員
のヘテロアリール環から選択される基であり、置換されている場合、Rは、それぞれの
場合に独立に、ハロ、-OR、-NR、-CN、C1-6アルキル、C1-6
ロアルキル、および-ORで置換されたC1-6アルキルから選択される1~5個の置
換基を含有し;
は、H、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、
および-ORで置換されたC1-6アルキルから選択され;
mは1または2であり;
およびRは、それぞれの場合に独立に、H、C1-4アルキル、C1-4ハロア
ルキル、C1-4アルコキシ、フェニル、ベンジル、または-ORで置換されたC1-
アルキルから選択され;
、R、RおよびRは、それぞれの場合に独立に、H、C1-4アルキル、C
1-4ハロアルキル、置換されていないC3-10炭素環基、置換されていないC3-1
炭素環基で置換されたC1-4アルキル、1または2個のRまたは-ORで置換さ
れたC3-10炭素環基で置換されたC1-4アルキル、および3~10員ヘテロ環基か
ら選択され;
、R、およびRは、それぞれの場合に独立に、H、C1-4アルキル、C1-
ハロアルキル、C1-4アルコキシ、および-ORで置換されたC1-4アルキルか
ら選択され;かつ
は、HまたはC1-4アルキルから選択される)
またはその薬学的に許容可能な塩が提供される。
【0016】
ある実施形態では、Aは、置換されていないフェニル、置換されていないピリジン、1
~4個のRで置換されたフェニル、または1~4個のRで置換されたピリジンである
【0017】
好ましくは、Aは、置換されていないフェニル、置換されていないピリジン、置換され
ていないピリダジン、置換されていないピリミジン、置換されていないピラジン、または
1または2個のRで置換されたフェニルである。
【0018】
ある実施形態では、Aは、置換されていないフェニル、置換されていないピルジニル、
または1~4個のR(場合により、1または2個のR)で置換されたフェニルである
。ある実施形態では、Aは、置換されていないフェニルまたは1~4個のRで置換され
たフェニルである。
【0019】
当業者であれば式(I)の構造式から気付くように、基「A」は、下記に示す2つの基
(これはまた、1~4個のRで置換されていてもよい)により置換されている。
これらの2つの基は、A上でパラ置換されていてもよい。換言すれば、2つの基は、A上
で1,4置換されていてもよい。
【0020】
ある実施形態では、Aは、
であってよく、式中、0、1または2個のA、A、AおよびAはNから独立に選
択され、残りはCRである。
【0021】
したがって、式(I)の化合物は、式(II)の化合物:
(式中、0、1または2個のA、A、AおよびAはNから独立に選択され、残り
はCRである)
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、0または1個のA、A、AおよびAはNであり、残
りのA、A、AおよびAの内の0または1個はCRであり、残りはCHである
【0023】
いくつかの実施形態では、A、AおよびAはCHであり、AはCRであり、
はフルオロ、メチル、メトキシ、または-CHOHから選択される。いくつかの実
施形態では、A、AおよびAはCHであり、AはCRであり、RはH、フル
オロ、メチル、メトキシ、または-CHOHから選択される。いくつかの実施形態では
、A、AおよびAはCHであり、AはNである。いくつかの実施形態では、A
、AおよびAはCHであり、AはNである。いくつかの実施形態では、Aおよび
はCHであり、AおよびAはNである。いくつかの実施形態では、AおよびA
はNであり、AおよびAはCHである。いくつかの実施形態では、AおよびA
はCHであり、AおよびAはNである。いくつかの実施形態では、AおよびA
CHであり、AおよびAはNである。
【0024】
いくつかの実施形態では、AおよびAはCHであり、AおよびAはCRであ
り、Rはフルオロ、メチル、メトキシ、または-CHOHから選択される。いくつか
の実施形態では、AおよびAはCHであり、AおよびAはCRであり、R
フルオロ、メチル、メトキシ、または-CHOHから選択される。いくつかの実施形態
では、AおよびAはCHであり、AおよびAはCRであり、Rはフルオロ、
メチル、メトキシ、または-CHOHから選択される。いくつかの実施形態では、A
およびAはCHであり、AおよびAはCRであり、Rはフルオロ、メチル、メ
トキシ、または-CHOHから選択される。
【0025】
必要に応じて、Rは、H、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、および-
ORで置換されたC1-6アルキルから選択してよい。好ましくは、Rは、H、フル
オロ、メチル、メトキシ、および-CHOHから選択してよい。好ましくは、RはH
である。
【0026】
いくつかの実施形態では、Aは
から選択してよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、Aは
から選択してよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、Aは
から選択してよい。
【0029】
好ましい実施形態では、Aは
から選択される。
【0030】
いくつかの実施形態では、Rは、置換されているかもしくは置換されていない、フェ
ニルまたは6員ヘテロアリール環から選択される基である。好ましくは、Rは、1また
は2個(好ましくは1個)のメトキシ(-OMe)基で置換された、置換されているフェ
ニルまたは6員ヘテロアリール環から選択される。
【0031】
いくつかの実施形態では、Rは、置換されているかもしくは置換されていない、フェ
ニル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イ
ミダゾリル、フラニル、チオフェニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、
イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、またはチオジアゾリルから選択され
る基である。
【0032】
好ましくは、Rは、置換されているフェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル
、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、オキ
サゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジア
ゾリル、またはチオジアゾリルから選択される基であり、Rは、それぞれの場合に独立
に、ハロ、-OR、-CN、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、および-OR
で置換されたC1-6アルキルから選択される1、2または3個の置換基を含有し、場
合により、Rは、H、メチル、エチル、-CF、-CH-ORおよび-CH
-ORから選択される。好ましくは、RはHまたはメチルである。
【0033】
当業者であれば、本発明の化合物の構造式の記載に基づいて、Rは、カルボニル(-
C(=O)-)基を介して、本発明の化合物の残りの部分に結合していることに気付くで
あろう。Rが1、2または3個の置換基で置換されている場合、Rは、(Rを化合
物の残りの部分に結合する)カルボニル基およびさらなる1、2または3個の置換基で置
換されている。好ましい実施形態では、1個の置換基は、-C(=O)-に隣接して置換
されている。換言すれば、1個の置換基は、カルボニル基(-C(=O)-)に対しオル
トの位置で置換されている。好ましくは、1、2または3個の置換基のカルボニル基に対
しRのオルトの位置で置換される置換基は、メトキシである。
【0034】
いくつかの実施形態では、Rは、置換されているかもしくは置換されていない、フェ
ニルまたはピリジル(置換されているのが好ましい)である。特に好ましい実施形態では
、Rは置換されているフェニルである。
【0035】
好ましくは、Rは、それぞれの場合に独立に、フルオロ、クロロ、メトキシ、エトキ
シ、イソプロポキシ、-CN、メチル、エチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチ
ルまたは-OCFから選択される1、2または3個の置換基を含有する。いくつかの実
施形態では、Rは、それぞれの場合に独立に、フルオロ、メトキシまたはメチルから選
択される1または2個の置換基を含有する。好ましくは、Rは、1個のメトキシ置換基
またはフルオロおよびメトキシである2個の置換基を含有する。
【0036】
に対する特に好ましい置換基は、メトキシである。したがって、好ましい実施形態
では、Rは、メトキシで置換されている、フェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジ
ニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、
オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサ
ジアゾリル、またはチオジアゾリルから選択される基である。場合に応じ、Rは、メト
キシで置換されている、フェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、またはピリミ
ジニルから選択される基である。
【0037】
に対する特に好ましい置換基は、メトキシおよびフルオロである。したがって、好
ましい実施形態では、Rは、フルオロおよびメトキシで置換されている、フェニル、ピ
リジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリ
ル、フラニル、チオフェニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチア
ゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、またはチオジアゾリルから選択される基であ
る。場合に応じ、Rは、フルオロおよびメトキシで置換されている、フェニル、ピリジ
ル、ピリダジニル、ピラジニル、またはピリミジニルから選択される基である。
【0038】
はメトキシフェニルまたはフルオロメトキシフェニルであってもよい。Rはメト
キシフェニルであってもよい。当業者であれば、Rは、カルボニル(-C(=O)-)
基を介して、本発明の化合物の残りの部分に結合していることに気付くであろう。R
メトキシフェニルである場合、Rのフェニル基は、(フェニル環を化合物の残りの部分
に結合する)カルボニル基およびメトキシ基で置換されている。好ましい実施形態では、
がメトキシフェニルの場合、メトキシ基は、-C(=O)-に隣接して置換されてい
る。換言すれば、メトキシ基は、カルボニル基(-C(=O)-)に対しオルトの位置で
置換されている。したがって、ある実施形態では、式(I)の化合物は、式(IIIa)
および(IIIb)の化合物:
である。
【0039】
したがって、好ましい実施形態では、Rは、2-メトキシフェン-1-イルである。
【0040】
はフルオロメトキシフェニルであってもよい。当業者であれば、Rは、カルボニ
ル(-C(=O)-)基を介して、本発明の化合物の残りの部分に結合していることに気
付くであろう。Rがフルオロメトキシフェニルである場合、Rのフェニル基は、(フ
ェニル環を化合物の残りの部分に結合する)カルボニル基、フルオロ基、およびメトキシ
基で置換されている。好ましい実施形態では、Rがフルオロメトキシフェニルである場
合、メトキシ基は、-C(=O)-に隣接して置換されており、フルオロ基はメトキシ基
の反対側で置換されている。換言すれば、メトキシ基は、カルボニル基(-C(=O)-
)に対してオルトの位置で置換されており、フルオロ基は、メトキシ基に対してパラ位置
に結合している。したがって、ある実施形態では、式(I)の化合物は、式(IIIc)
および(IIId)の化合物:
である。
【0041】
したがって、好ましい実施形態では、Rは、5-フルオロ-2-メトキシフェン-1
-イルである。
【0042】
いくつかの実施形態では、Rは、2-メトキシフェン-1-イルまたは5-フルオロ
-2-メトキシフェン-1-イルである。
【0043】
は、Hまたはメチルであってもよい。好ましくは、RはHである。
【0044】
4aおよびR4bは、それぞれの場合に独立に、H、C1-6アルキル、C3-6
クロアルキル、および-ORで置換されたC1-6アルキルから選択してよい。場合に
より、R4aおよびR4bは、それぞれの場合に独立に、H、メチル、エチル、シクロプ
ロピル、または-CHOHから選択してよい。場合により、R4aはHであり、R4b
は、H、メチル、エチル、シクロプロピル、または-CHOHから選択してよい。場合
により、R4aはHであり、R4bは、H、メチルまたは-CHOHから選択される。
好ましくは、R4aはHであり、R4bはHである。
【0045】
いくつかの実施形態では、mは1である。
【0046】
いくつかの実施形態では、mは1であり、R4aおよびR4bはHである。いくつかの
実施形態では、mは1であり、R4aおよびR4bはHであり、RはHである。いくつ
かの実施形態では、mは1であり、R4aおよびR4bはHであり、RはHであり、R
はフルオロメトキシフェニルまたはメトキシフェニルである。いくつかの実施形態では
、mは1であり、R4aおよびR4bはHであり、Aは、置換されていないフェニルまた
は1個のRで置換されたフェニルである。いくつかの実施形態では、mは1であり、R
4aおよびR4bはHであり、RはHであり、Aは、置換されていないフェニルまたは
1個のRで置換されたフェニルである。いくつかの実施形態では、mは1であり、R
およびR4bはHであり、RはHであり、Rはフルオロメトキシフェニルまたはメ
トキシフェニルであり、Aは、置換されていないフェニルまたは1個のRで置換された
フェニルである。Rは、フルオロ、メチル、メトキシ、および-CHOHから選択し
てよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、mは1であり、R4aおよびR4bはHである。いくつかの
実施形態では、mは1であり、R4aおよびR4bはHであり、RはHである。いくつ
かの実施形態では、mは1であり、R4aおよびR4bはHであり、RはHであり、R
はメトキシフェニルである。いくつかの実施形態では、mは1であり、R4aおよびR
4bはHであり、Aは、置換されていないフェニルまたは1個のRで置換されたフェニ
ルである。いくつかの実施形態では、mは1であり、R4aおよびR4bはHであり、R
はHであり、Aは、置換されていないフェニルまたは1個のRで置換されたフェニル
である。いくつかの実施形態では、mは1であり、R4aおよびR4bはHであり、R
はHであり、Rはメトキシフェニルであり、Aは、置換されていないフェニルまたは1
個のRで置換されたフェニルである。Rは、フルオロ、メチル、メトキシ、および-
CHOHから選択してよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、Rは-C(O)NRを表す。好ましくは、Rは-
C(O)NHMeまたは-C(O)NHを表す。
【0049】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(IV)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、Rは、ハロ、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、
および-NRから選択される基を表す。好ましくは、Rは、Cl、CHF、C
、NH、NHPh、NHMe、NHEt、およびNHi-Prを表す。
【0051】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(IVa)、(IVb)、(IVc
)または(IVd)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0052】
追加でまたは代わりに、いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(IVe)
または(IVf)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0053】
ある実施形態では、RおよびRは、それぞれの場合に独立に、H、C1-4アルキ
ル、C1-4ハロアルキル、置換されていないC3-10炭素環基(場合により、C3-
炭素環基またはフェニル)、3~10員ヘテロ環基(場合により、3~6員ヘテロ環基
)から選択される。好ましくは、RおよびRは、H、メチル、エチル、イソプロピル
、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、フェニル、ピリジル、およ
びsec-ブチルから独立に選択される。例えば、RはHであり、Rは、H、メチル
、エチル、イソプロピル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、フ
ェニル、ピリジル、およびsec-ブチルから選択される。
【0054】
ある実施形態では、RおよびRは、それぞれの場合に独立に、H、C1-4アルキ
ル、C1-4ハロアルキル、置換されていないC3-10炭素環基(場合により、C3-
炭素環基)、3~10員ヘテロ環基(場合により、3~6員ヘテロ環基)から選択され
る。好ましくは、RおよびRは、H、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロ
メチル、シクロプロピル、フェニル、ピリジル、およびsec-ブチルから独立に選択さ
れる。特に好ましい実施形態では、RおよびRはHである。
【0055】
いくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれの場合に独立に、H、C1-4
アルキル、C1-4ハロアルキル、置換されていないC3-10炭素環基(場合により、
3-6炭素環基)、3~10員ヘテロ環基(場合により、3~6員ヘテロ環基)から選
択される。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれの場合に独立に、H、
1-4アルキルから選択される(好ましくはRおよびRは、それぞれの場合に独立
に、H、メチル、およびエチルから選択される)。いくつかの実施形態では、Rおよび
はHである。
【0056】
いくつかの実施形態では、R、R、RおよびRはHである。
【0057】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(Va)および(Vb)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0058】
は、-OH、ハロ、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8アルコキ
シ、C3-10シクロアルキル、C6-10アリール、3~10員ヘテロ環基、-OR
で置換されたC1-8アルキル、C3-10炭素環基で置換されたC1-8アルキル、3
~10員ヘテロ環基で置換されたC1-8アルキル、および-NRから選択される
基を表す。
【0059】
いくつかの実施形態では、Rは、それぞれの場合に独立に、ハロ、C1-8アルキル
または-NRから選択される基を表し、RおよびRは、HまたはC1-4アル
キルから選択される。
【0060】
いくつかの実施形態では、Rは、それぞれの場合に独立に、フルオロ、メチル、エチ
ル、シクロプロピル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、モルホリニル、-CH
OH、および-NRから選択される基を表し、RおよびRは、H、メチル、エ
チル、イソプロピル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、フェニル、ピリジル、およ
びsec-ブチルから選択される。
【0061】
好ましくは、Rは、NHまたはMeである。
【0062】
いくつかの実施形態では、Rは、それぞれの場合に独立に、-C(O)NR
-ORで置換されたC1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルを表し、場合によ
り、RおよびRは、HまたはC1-4アルキルから選択される(好ましくは、R
よびRは、それぞれの場合に独立に、H、メチル、およびエチル、から選択され、R
は、HまたはC1-4アルキルから選択される)。
【0063】
いくつかの実施形態では、RおよびRのうち一方はHであり、もう一方は以下から
選択される。
【0064】
いくつかの実施形態では、Rは、-C(O)NH、-C(O)NHMe、-CH
OH、CH(OH)CH、-CF、または-CHFを表す。
【0065】
好ましくは、Rは-C(O)NHを表す。
【0066】
いくつかの実施形態では、Rは、NHまたはMeであり、Rは-C(O)NH
である。特定の好ましい実施形態では、Rは、NHであり、Rは-C(O)NH
である。
【0067】
いくつかの実施形態では、mは1であり、R4aおよびR4bはHであり、RはNH
であり、Rは-C(O)NHである。いくつかの実施形態では、mは1であり、R
4aおよびR4bはHであり、RはHであり、RはNHであり、Rは-C(O)
NHである。いくつかの実施形態では、mは1であり、R4aおよびR4bはHであり
、RはHであり、Rはフルオロメトキシフェニルまたはメトキシフェニルであり、R
はNHであり、Rは-C(O)NHである。いくつかの実施形態では、mは1で
あり、R4aおよびR4bはHであり、RはHであり、Rはメトキシフェニルであり
、RはNHであり、Rは-C(O)NHである。
【0068】
は、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C2-8アルキルエーテル、-C
(O)R、C3-10炭素環基、3~10員ヘテロ環基、C3-10炭素環基で置換さ
れたC1-8アルキル、および3~10員ヘテロ環基で置換されたC1-8アルキルから
選択される基を表し、前記基はそれぞれ、置換されていないか、またはハロ、C1-4
ルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、C2-4アルキルエーテル、-O
、-CN、=O、-C(O)OR、-C(O)NR、3~6員ヘテロシクロ
アルキル環、-ORで置換されたC1-4アルキル、-ORで置換されたC1-4
ルコキシから選択される1~5個の置換基で置換されており;RおよびRは、H、C
1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、ベンジルまたは-OR
で置換されたC1-4アルキルから独立に選択される。
【0069】
は、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C2-8アルキルエーテル、-C
(O)R、C3-10炭素環基、3~10員ヘテロ環基、C3-10炭素環基で置換さ
れたC1-8アルキル、および3~10員ヘテロ環基で置換されたC1-8アルキルから
選択される基を表し、前記基はそれぞれ、置換されていないか、またはハロ、C1-4
ルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、C2-4アルキルエーテル、-O
、-CN、=O、-C(O)OR、-ORで置換されたC1-4アルキル、-O
で置換されたC1-4アルコキシから選択される1~5個の置換基で置換されており
;Rは、H、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、ベンジルまたは-ORで置
換されたC1-4アルキルから選択される。
【0070】
は、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルキルエーテル、-C
(O)R、C3-10シクロアルキル(好ましくはC3-6シクロアルキル)、C6-
10アリール(好ましくはフェニルまたはインダニル)、3~10員(場合により、3~
6員)ヘテロシクロアルキル、3~10員(場合により、3~6員、例えば、5または6
員)ヘテロアリール、C3-10シクロアルキル(好ましくはC3-6シクロアルキル)
で置換されたC1-6アルキル、C6-10アリール(好ましくはフェニル)で置換され
たC1-6アルキル、3~10員(場合により、3~6員)ヘテロシクロアルキルで置換
されたC1-6アルキル、および3~10員(場合により、3~6員、例えば、5または
6員)ヘテロアリールで置換されたC1-6アルキルから選択される基を表し、前記基は
それぞれ、置換されていないか、またはハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル
、C1-4アルコキシ、C2-4アルキルエーテル、-OR、-CN、=O、-C(O
)OR、-C(O)NR、3~6員ヘテロシクロアルキル環、-ORで置換さ
れたC1-4アルキル、-ORで置換されたC1-4アルコキシから選択される1~5
個の置換基で置換されており;Rは、H、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、
ベンジルまたは-ORで置換されたC1-4アルキルから選択される。
【0071】
いくつかの実施形態では、Rは、置換されているかもしくは置換されていない、メチ
ル、エチル、イソプロピル、プロピル、ヘキシル、tert-ヘキシル、tert-ブチ
ル、トリフルオロエチル、トリフルオロプロピル、トリフルオロブチル、ジフルオロプロ
ピル、クロロプロピル、プロピルエーテル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、インダニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキシ
ル、オキセタン、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリ
ジニル、フェニル、ピリジル、チアゾリル、オキセタンで置換されたC1-8アルキル(
好ましくはメチルまたはエチル)、モルホリンで置換されたC1-8アルキル(好ましく
はメチルまたはエチル)、テトラゾールで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチ
ルまたはエチル)、ピペリジンで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたは
エチル)、シクロヘキシルで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチ
ル)、シクロペンチルで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)
、テトラヒドロピラニルで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル
)、ピロリジニルで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、ピ
リジニルで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、フェニルで
置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、テトロヒドロフランで
置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、およびシクロプロピル
で置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)から選択される。
【0072】
いくつかの実施形態では、Rは、置換されているかもしくは置換されていない、メチ
ル、エチル、イソプロピル、tert-ヘキシル、tert-ブチル、トリフルオロ、エ
チル、プロピルエーテル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、インダニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル、オキセタン、テトラヒドロピラニ
ル、フェニル、ピリジル、オキセタンで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチル
またはエチル)、モルホリンで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエ
チル)、テトラゾールで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)
、ピペリジンで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、および
シクロヘキシルで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)から選
択される。
【0073】
好ましくは、Rは、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アル
コキシ、C2-4アルキルエーテル、-OR、-CN、=O、-C(O)OR、-C
(O)NR、5または6員ヘテロアリール、3~6員ヘテロシクロアルキル環、-
ORで置換されたC1-4アルキル、-ORで置換されたC1-4アルコキシから選
択される1~5個の置換基(場合により、1~4個の置換基)で置換されており、あるい
は、3~6員ヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキル環を形成するようにRの単一
の原子が2回置換されている。
【0074】
いくつかの実施形態では、Rは、-OH、=O、-OMe、-CN、メチル、エチル
、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、CF、Cl、F、-OBn、-CO
H、-COMe、-COEt、-C(O)NH、-C(O)NHMe、-C(O)
NMe、-C(O)NHOMe、ピリジニル、ピロリジニル、オキセタニル、テトラヒ
ドロピラニル、またはテトラヒドロフラニルから選択される1~4個の置換基で置換され
ており、あるいは、オキシランまたはオキセタンを形成するようにRの単一の原子が2
回置換されている。
【0075】
場合により、Rは、ハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アル
コキシ、C2-4アルキルエーテル、-OR、-CN、=O、-C(O)OR、-O
で置換されたC1-4アルキル、-ORで置換されたC1-4アルコキシから選択
される1~5個の置換基(場合により、1~3個の置換基)で置換されている。いくつか
の実施形態では、Rは、-OH、=O、-OMe、-CN、メチル、CF、Cl、F
、-OBn、または-COEtから選択される1~3個の置換基で置換されている。
【0076】
いくつかの実施形態では、Rは、置換されているかもしくは置換されていない、メチ
ル、エチル、イソプロピル、tert-ヘキシル、tert-ブチル、トリフルオロエチ
ル、プロピルエーテル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、インダニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル、オキセタン、テトラヒドロピラニル
、フェニル、ピリジル、オキセタンで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルま
たはエチル)、モルホリンで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチ
ル)、テトラゾールで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、
ピペリジンで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、およびシ
クロヘキシルで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)から選択
され、Rは、-OH、=O、-OMe、-CN、メチル、CF、Cl、F、-OBn
、または-COEtから選択される1~5個の置換基で置換されている。
【0077】
いくつかの実施形態では、Rは、置換されているかもしくは置換されていない、メチ
ル、エチル、イソプロピル、tert-ヘキシル、tert-ブチル、トリフルオロエチ
ルから選択され、Rは、-OH、=O、-OMe、-CN、メチル、CF、Cl、F
、-OBn、または-COEtから選択される1~5個の置換基で置換されている。
【0078】
は、
から選択してよい。
【0079】
は、
から選択してよい。
【0080】
いくつかの実施形態では、Rは、置換されているかまたは置換されていないC3-1
炭素環基から選択され、置換されている場合、Rは、ハロ、C1-4アルキル、また
は-ORから選択される1~5個の置換基で置換されており、Rは、HまたはC1-
アルキルから選択される。
【0081】
いくつかの実施形態では、Rは、置換されているかまたは置換されていないC3-6
シクロアルキルまたはフェニルから選択され、置換されている場合、Rは、ハロ、C
-4アルキル、または-ORから選択される1~5個の置換基で置換されており、R
は、HまたはC1-4アルキルから選択される。
【0082】
好ましい実施形態では、Rは、置換されているかもしくは置換されていない、シクロ
ヘキシル、フェニル、シクロブチル、シクロペンチル、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル
、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ジフル
オロイソプロピル、トリフルオロイソプロピル、(シクロプロピル)エチル、または(テ
トラヒドロピラニル)エチルから選択される。したがって、Rは、
から選択してよい。
【0083】
好ましい実施形態では、Rは、置換されているかもしくは置換されていない、シクロ
ヘキシル、フェニル、シクロブチル、シクロペンチル、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル
から選択される。好ましくは、Rは、
から選択してよい。
【0084】
好ましい実施形態では、Rは、置換されているかもしくは置換されていない、ピペリ
ジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ジフルオロイソ
プロピル、トリフルオロイソプロピル、(シクロプロピル)エチル、または(テトラヒド
ロピラニル)エチルから選択される。したがって、Rは、
から選択してよい。
【0085】
ある実施形態では、式(I)の化合物は、式(VIa)および(VIb)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0086】
あるいは、式(I)の化合物は、式(VIc)および(VId)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0087】
ある実施形態では、式(I)の化合物は、式(VIIa)および(VIIb)の化合物

またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0088】
あるいは、式(I)の化合物は、式(VIIc)および(VIId)の化合物
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0089】
ある実施形態では、式(I)の化合物は、式(VIIIa)および(VIIIb)の化
合物
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0090】
あるいは、式(I)の化合物は、式(VIIIc)および(VIIId)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0091】
ある実施形態では、式(I)の化合物は、式(IXa)および(IXb)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0092】
あるいは、式(I)の化合物は、式(IXc)および(IXd)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0093】
式(VIa)、(VIIa)、(VIIIa)、(IXa)、(VIc)、(VIIc
)、(VIIIc)、および(IXc)の化合物に関して、Rは、本明細書の別の場所
で定義の通りであってよく、好ましくは、Rは、H、フルオロ、メチル、メトキシ、お
よび-CHOHから選択してよい。
【0094】
本発明の特に好ましい実施形態では、Rは、
である。したがって、式(I)の化合物は、式(X)の化合物:
(式中、R1Aは、C1-2アルキルまたはC1-2ハロアルキルから選択され、R1B
は、置換されていないC1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、OHで置換されたC
-4アルキル、OMeで置換されたC1-4アルキル、5または6員ヘテロアリール、3
~6員ヘテロシクロアルキル環、フェニル、またはC3-10炭素環基(例えば、3~1
0員シクロアルキル環)から選択される;ただしR1AがC1-2アルキルの場合、R
は置換されていないC1-4アルキルではない)
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0095】
好ましくは、R1Aは、メチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルから選
択され、R1Bは、メチル、エチル、プロピル、トリフルオロメチル、ジフルオルメチル
、トリフルオロエチル、-CHOH、-CHCHOH、-CHOMe、ピロリジ
ニル、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピリジニル、フェ
ニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルから選択
され、ただしR1Aがメチルではない場合、R1Bはメチル、エチル、またはプロピルで
はない。いくつかの実施形態では、R1Aはトリフルオロメチルである。
【0096】
好ましくは、R1Aは、メチルまたはトリフルオロメチルから選択され、R1Bは、メ
チル、エチル、プロピル、トリフルオロメチル、ジフルオルメチル、トリフルオロエチル
、-CHOH、-CHOMe、ピロリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル
、テトラヒドロピラニル、ピリジニル、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、またはシクロヘキシルから選択され、ただしR1Aがメチルではない場合、
1Bはメチル、エチル、またはプロピルではない。いくつかの実施形態では、R1A
トリフルオロメチルである。
【0097】
式(I)の化合物は、式(II)の化合物:
(式中、0、1または2個のA、A、AおよびAはNから独立に選択され、残り
はCRである)
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0098】
ある実施形態では、式(I)の化合物は、式(XIIa)、(XIIb)、(XIIc
)および(XIId)の化合物:
である。
【0099】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(XIIIa)、(XIIIb)、
(XIIIc)、(XIIId)、(XIIIe)または(XIIIf)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0100】
ある実施形態では、式(I)の化合物は、式(XIVa)、(XIVb)、(XIVc
)および(XIVd)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0101】
ある実施形態では、式(I)の化合物は、式(XVa)、(XVb)、(XVc)およ
び(XVd)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0102】
式(XVa)、(XVb)、(XVc)および(XVd)の化合物では、RおよびR
はHであってよい。式(XVa)、(XVb)、(XVc)および(XVd)の化合物
では、RおよびRはHであってよい。式(XVa)、(XVb)、(XVc)および
(XVd)の化合物では、RおよびRはHであってよく、RおよびRはHであっ
てよい。
【0103】
ある実施形態では、式(I)の化合物は、式(XVa)、(XVb)、(XVc)およ
び(XVd)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩であってよい。
【0104】
式(XVIa)、(XVIb)、(XVIc)および(XVId)の化合物の実施形態
では、A、A、AおよびAはCHであり、またはA、AおよびAはCHで
あり、AはCHであり、またはA、AおよびAはCHであり、AはCFである
【0105】
式(XVIa)、(XVIb)、(XVIc)および(XVId)の化合物の実施形態
では、Rは-NRを表し、Rは-C(O)NRを表す。場合により、R
およびRはHであり、RおよびRはHである。
【0106】
式(X)により表される(すなわち、Rが-CHR1A1Bである)化合物の属は
、活性のある属である。
【0107】
本発明の好ましい化合物には、
が含まれる。
【0108】
式(I)の化合物は、
から選択される化合物であってよい。
【0109】
式(I)の化合物はまた、
から選択されてもよい。
【0110】
いくつかの上記化合物は、1つまたは複数のキラル中心、例えば、1つまたは2つのキ
ラル中心を有する。本発明は、上記化合物の全ての鏡像異性体およびジアステレオマーを
企図している。特定のキラル中心は、上記化合物上に*のシンボルで示されている。化合
物は、*で示されているものの他にキラル中心があってもよい。一実施形態では、本発明
の化合物は、立体中心で(R)配置を有する。代替的実施形態では、本発明の化合物は、
立体中心で(S)配置を有する。化合物が2つの立体中心を有する場合、立体中心は、(
R)、(R)配置、(S)、(R)配置、(R)、(S)配置または(S)、(S)配置
を有し得る。本発明は、これら化合物のラセミ混合物も企図している。
【0111】
式(I)の化合物は、
から選択される化合物であってよい。
【0112】
実施例に記載の任意の化合物も、本発明の一部を構成する。これは、式(I)の範囲に
入る化合物および別の態様における、式(I)の化合物の合成における任意のおよび全て
の新規中間体を含む。
【0113】
あまり好ましくない式(I)の化合物を、以下に示す。特定の実施形態では、以下に示
す化合物は、本発明の一部を構成しない。
【0114】
本発明の別の態様では、薬物として使用するための、本明細書に開示のいずれかの式の
化合物が提供される。
【0115】
別の態様では、本明細書のいずれの式の化合物も、ブルトン型チロシンキナーゼ(BT
K)により調節される状態の処置に使用できる。通常、BTKによって調節される状態は
、本発明の化合物を使用してBTKを阻害することにより処置される状態である。本明細
書に開示のいずれかの式の化合物は、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)の阻害によ
り処置可能な状態の処置に使用し得る。
【0116】
BTKの阻害は、B細胞増殖性障害、B細胞悪性腫瘍、免疫疾患、例えば、自己免疫状
態、異種免疫状態、および炎症性障害、または線維症を含む、B細胞の不適切な活性化に
関連する多くの種々のヒト疾患を処置するための新規手法である。特に、BTKの阻害は
、B細胞悪性腫瘍、免疫疾患、例えば、自己免疫疾患および炎症性障害等を含むB細胞の
不適切な活性化に関連する多くの種々のヒト疾病を処置する新規手法である。
【0117】
いくつかの実施形態では、BTKの阻害によって処置可能な状態は、がん、リンパ腫、
白血病、自己免疫疾患、炎症性障害、異種免疫状態、または線維症から選択され得る。B
TKの阻害によって処置可能な具体的な状態は、下記から選択され得る。B細胞悪性腫瘍
、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、非ホジキン
リンパ腫、例えば、ABC-DLBCL、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、毛様
細胞性白血病、B細胞非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症
、多発性骨髄腫、骨がん、骨転移、濾胞性リンパ腫、慢性リンパ性リンパ腫、B細胞性前
リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾臓周辺帯リンパ腫、形質細胞性骨髄腫
、形質細胞腫、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)
大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、原発性体液性リンパ腫、バー
キットリンパ腫/白血病、リンパ腫様肉芽腫症、炎症性腸疾患、関節炎、ループス、関節
リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節症、スチル病、若年性関節炎、糖尿病、重症筋無力
症、橋本甲状腺炎、オード甲状腺炎、グレーブス病、シェーグレン症候群、多発性硬化症
、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎、アジソン病、オプソクローヌス・ミオク
ローヌス症候群、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群、再生不良性貧血、自己免疫性肝
炎、セリアック病、グッドパスチャー症候群、特発性血小板減少性紫斑病、視神経炎、強
皮症、原発性胆汁性肝硬変、ライター症候群、高安動脈炎、側頭動脈炎、温式自己免疫性
溶血性貧血、ウェゲナー肉芽腫症、乾癬、汎発性脱毛症、ベーチェット病、慢性疲労、自
律神経障害、子宮内膜症、間質性膀胱炎、神経性筋強直症、強皮症、外陰部痛、移植片対
宿主病、移植、輸血、アナフィラキシー、アレルギー、I型過敏症、アレルギー性結膜炎
、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息、虫垂炎、眼瞼炎、細気管支炎、気管支炎
、滑液包炎、子宮頸管炎、胆管炎、胆嚢炎、大腸炎、結膜炎、膀胱炎、涙腺炎、皮膚炎、
皮膚筋炎、脳炎、心内膜炎、子宮内膜炎、腸炎、小腸結腸炎、上顆炎、精巣上体炎、筋膜
炎、結合織炎、胃炎、胃腸炎、肝炎、化膿性汗腺炎、喉頭炎、乳房炎、髄膜炎、脊髄炎、
心筋炎、筋炎、腎炎、卵巣炎、精巣炎、骨炎、耳炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、
咽頭炎、胸膜炎、静脈炎、間質性肺炎、肺炎、直腸炎、前立腺炎、腎盂腎炎、鼻炎、耳管
炎、副鼻腔炎、口内炎、滑膜炎、腱炎、扁桃炎、ぶどう膜炎、腟炎、血管炎、外陰炎、肺
線維症、特発性肺線維症(IPF)、通常間質性肺炎(UIP)、間質性肺疾患、原因不
明の線維化性胞隔炎(CFA)、閉塞性細気管支炎、気管支拡張症、脂肪性肝疾患、脂肪
肝(例えば、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH))、胆汁うっ滞性肝疾患(例えば、
原発性胆汁性肝硬変(PBC))、肝硬変、アルコール性肝線維症、胆管損傷、胆管線維
症、胆汁うっ滞または胆管症。いくつかの実施形態では、肝線維症(hepatic f
ibrosis)または肝線維症(liver fibrosis)には、限定されない
が、アルコール依存症に関連する肝線維症、ウイルス感染、例えば、肝炎(例えば、C、
BまたはD型肝炎)、自己免疫性肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、進
行性塊状線維症、毒素または刺激物への曝露(例えば、アルコール、医薬品および環境毒
素)、腎線維症(例えば、慢性腎線維症)、損傷/線維症に関連する腎症(例えば、糖尿
病に関連する慢性腎症(例えば、糖尿病性腎症))、ループス、腎臓強皮症、糸球体腎炎
、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ヒト慢性腎疾患(CKD)に関連する腎線維症
、慢性進行性腎症(CPN)、尿細管間質性線維症、尿管閉塞、慢性尿毒症、慢性間質性
腎炎、放射線性腎症、糸球体硬化症、急速進行性糸球体腎炎(PGN)、内皮/血栓性細
小血管症損傷、HIV関連腎症、または毒素、刺激物、もしくは化学療法剤への曝露に関
連する線維症、強皮症に関連する線維症;放射線誘発腸線維症;バレット食道および慢性
胃炎などの前腸炎症性障害に関連する線維症、および/または炎症性腸疾患(IBD)、
潰瘍性大腸炎およびクローン病などの後腸炎症性障害に関連する線維症、加齢黄斑変性、
糖尿病性網膜症、未熟児網膜症および新生血管緑内障が含まれる。
【0118】
B細胞悪性腫瘍、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白
血病、非ホジキンリンパ腫、例えば、ABC-DLBCL、マントル細胞リンパ腫、濾胞
性リンパ腫、毛様細胞性白血病、B細胞非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマク
ログロブリン血症、多発性骨髄腫、骨がん、骨転移、慢性リンパ性リンパ腫、B細胞性前
リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾臓周辺帯リンパ腫、形質細胞性骨髄腫
、形質細胞腫、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)
大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、原発性体液性リンパ腫、バー
キットリンパ腫/白血病、およびリンパ腫様肉芽腫症は、BTKの阻害により処置可能な
、がん、リンパ腫および白血病の例である。
【0119】
B細胞悪性腫瘍、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白
血病、非ホジキンリンパ腫、例えば、ABC-DLBCL、マントル細胞リンパ腫、濾胞
性リンパ腫、毛様細胞性白血病、B細胞非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマク
ログロブリン血症、多発性骨髄腫、骨がん、骨転移は、BTKの阻害によって処置可能な
、がん、リンパ腫、および白血病の例である。
【0120】
関節炎、多発性硬化症、骨粗鬆症、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、クローン病、ルー
プス、関節リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節症、スチル病、若年性関節炎、糖尿病、
重症筋無力症、橋本甲状腺炎、オード甲状腺炎、グレーブス病、シェーグレン症候群、ギ
ラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎、アジソン病、オプソクローヌス・ミオクロー
ヌス症候群、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群、再生不良性貧血、自己免疫性肝炎、
セリアック病、グッドパスチャー症候群、特発性血小板減少性紫斑病、視神経炎、強皮症
、原発性胆汁性肝硬変、ライター症候群、高安動脈炎、側頭動脈炎、温式自己免疫性溶血
性貧血、ウェゲナー肉芽腫症、乾癬、汎発性脱毛症、ベーチェット病、慢性疲労、自律神
経障害、子宮内膜症、間質性膀胱炎、神経性筋強直症、強皮症、および外陰部痛、喘息、
虫垂炎、眼瞼炎、細気管支炎、気管支炎、滑液包炎、子宮頸管炎、胆管炎、胆嚢炎、大腸
炎、結膜炎、膀胱炎、涙腺炎、皮膚炎、皮膚筋炎、脳炎、心内膜炎、子宮内膜炎、腸炎、
小腸結腸炎、上顆炎、精巣上体炎、筋膜炎、結合織炎、胃炎、胃腸炎、肝炎、化膿性汗腺
炎、喉頭炎、乳房炎、髄膜炎、脊髄炎、心筋炎、筋炎、腎炎、卵巣炎、精巣炎、骨炎、耳
炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、静脈炎、間質性肺炎、肺炎、直
腸炎、前立腺炎、腎盂腎炎、鼻炎、耳管炎、副鼻腔炎、口内炎、滑膜炎、腱炎、扁桃炎、
ぶどう膜炎、腟炎、血管炎、外陰炎、移植片対宿主病、移植、輸血、アナフィラキシー、
アレルギー、I型過敏症、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、およびアトピー性皮
膚炎は、BTKの阻害により処置可能な免疫疾患の例である。
【0121】
関節炎、喘息、虫垂炎、眼瞼炎、細気管支炎、気管支炎、滑液包炎、子宮頸管炎、胆管
炎、胆嚢炎、大腸炎、結膜炎、膀胱炎、涙腺炎、皮膚炎、皮膚筋炎、脳炎、心内膜炎、子
宮内膜炎、腸炎、小腸結腸炎、上顆炎、精巣上体炎、筋膜炎、結合織炎、胃炎、胃腸炎、
肝炎、化膿性汗腺炎、喉頭炎、乳房炎、髄膜炎、脊髄炎、心筋炎、筋炎、腎炎、卵巣炎、
精巣炎、骨炎、耳炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、静脈炎、間質
性肺炎、肺炎、直腸炎、前立腺炎、腎盂腎炎、鼻炎、耳管炎、副鼻腔炎、口内炎、滑膜炎
、腱炎、扁桃炎、ぶどう膜炎、腟炎、血管炎、および外陰炎は、BTKの阻害により処置
可能な炎症性障害の例である。
【0122】
ループスおよびシェーグレン症候群、関節リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節症、ス
チル病、若年性関節炎、糖尿病、重症筋無力症、橋本甲状腺炎、オード甲状腺炎、グレー
ブス病、シェーグレン症候群、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎、アジソン病
、オプソクローヌス・ミオクローヌス症候群、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群、再
生不良性貧血、自己免疫性肝炎、セリアック病、グッドパスチャー症候群、特発性血小板
減少性紫斑病、視神経炎、強皮症、原発性胆汁性肝硬変、ライター症候群、高安動脈炎、
側頭動脈炎、温式自己免疫性溶血性貧血、ウェゲナー肉芽腫症、乾癬、汎発性脱毛症、ベ
ーチェット病、慢性疲労、自律神経障害、子宮内膜症、間質性膀胱炎、神経性筋強直症、
強皮症、および外陰部痛は、BTKの阻害により処置可能な自己免疫疾患の例である。
【0123】
移植片対宿主病、移植、輸血、アナフィラキシー、アレルギー、I型過敏症、アレルギ
ー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、およびアトピー性皮膚炎は、BTKの阻害により処置可
能な異種免疫状態の例である。
【0124】
肺線維症、特発性肺線維症(IPF)、通常間質性肺炎(UIP)、間質性肺疾患、原
因不明の線維化性胞隔炎(CFA)、閉塞性細気管支炎、気管支拡張症、脂肪性肝疾患、
脂肪肝(例えば、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH))、胆汁うっ滞性肝疾患(例え
ば、原発性胆汁性肝硬変(PBC))、肝硬変、アルコール性肝線維症、胆管損傷、胆管
線維症、胆汁うっ滞または胆管症。いくつかの実施形態では、肝線維症(hepatic
fibrosis)または肝線維症(liver fibrosis)には、限定され
ないが、アルコール依存症に関連する肝線維症、ウイルス感染、例えば、肝炎(例えば、
C、BまたはD型肝炎)、自己免疫性肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
、進行性塊状線維症、毒素または刺激物への曝露(例えば、アルコール、医薬品および環
境毒素)、腎線維症(例えば、慢性腎線維症)、損傷/線維症に関連する腎症(例えば、
糖尿病に関連する慢性腎症(例えば、糖尿病性腎症))、ループス、腎臓強皮症、糸球体
腎炎、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ヒト慢性腎疾患(CKD)に関連する腎線
維症、慢性進行性腎症(CPN)、尿細管間質性線維症、尿管閉塞、慢性尿毒症、慢性間
質性腎炎、放射線性腎症、糸球体硬化症、急速進行性糸球体腎炎(PGN)、内皮/血栓
性細小血管症損傷、HIV関連腎症、または毒素、刺激物、もしくは化学療法剤への曝露
に関連する線維症、強皮症に関連する線維症;放射線誘発腸線維症;バレット食道および
慢性胃炎などの前腸炎症性障害に関連する線維症、および/または炎症性腸疾患(IBD
)、潰瘍性大腸炎およびクローン病などの後腸炎症性障害に関連する線維症、加齢黄斑変
性、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症および新生血管緑内障が含まれ、これらはBTKの阻
害により処置可能な線維症の例である。
【0125】
関節炎、多発性骨硬化症、骨粗鬆症、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、クローン病およ
びループスは、BTKの阻害により処置可能な免疫疾患の例である。関節炎は、BTKの
阻害により処置可能な炎症性障害の例である。ループスおよびシェーグレン症候群は、B
TKの阻害により処置可能な自己免疫疾患の例である。
【0126】
BTKの阻害により処置可能であるとして、上記に開示のいずれの状態も、本発明の化
合物により処置し得るか、または本発明の化合物を投与することを含む方法で処置し得る
か、または本発明の化合物を使用して製造した薬物により処置し得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、がん、リンパ腫、白血病、免疫疾患、自
己免疫疾患および炎症性障害の処置に使用し得る。本発明の化合物は、B細胞悪性腫瘍、
B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリ
ンパ腫、例えば、ABC-DLBCL、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、毛様細
胞性白血病、B細胞非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、
多発性骨髄腫、骨がん、骨転移、関節炎、多発性硬化症、骨粗鬆症、過敏性腸症候群、炎
症性腸疾患、クローン病、シェーグレン症候群およびループスから選択される特定の状態
の処置に使用し得る。化合物は、腎臓移植に伴う障害の処置にも使用し得る。
【0128】
ある実施形態では、本発明の化合物は、B細胞悪性腫瘍、B細胞リンパ腫、びまん性大
細胞型B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、例えば、ABC-D
LBCL,マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、毛様細胞性白血病、B細胞非ホジキ
ンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、多発性骨髄腫、ループスおよ
び関節炎から選択される特定の状態の処置に使用し得る。
【0129】
本発明の一態様では、ブルトン型チロシンキナーゼにより調節される状態を処置する方
法が提供され、該方法は、治療量の本発明の化合物をそれを必要としている患者に投与す
ることを含む。
【0130】
該処置方法は、ブルトン型チロシンキナーゼの阻害によって処置可能な状態を処置する
方法であり得る。
【0131】
本発明はまた、がん、リンパ腫、白血病、免疫疾患、自己免疫疾患および炎症疾患から
選択される状態を処置する方法を提供し、当該方法は、治療量の本発明の化合物を、それ
を必要としている患者に投与することを含む。本発明は、B細胞悪性腫瘍、B細胞リンパ
腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、例え
ば、ABC-DLBCL、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、毛様細胞性白血病、
B細胞非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、多発性骨髄腫
、骨がん、骨転移、関節炎、多発性硬化症、骨粗鬆症、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、
クローン病、シェーグレン症候群、およびループスから選択される特定の状態を処置する
方法も提供し、該方法は、治療量の本明細書に開示のいずれかの式の化合物を、それを必
要としている患者に投与することを含む。該方法は、腎臓移植に伴う障害の処置も行い得
る。
【0132】
ある実施形態では、該方法は、B細胞悪性腫瘍、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B
細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、例えば、ABC-DLBCL
、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、毛様細胞性白血病、B細胞非ホジキンリンパ
腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、多発性骨髄腫、関節炎およびループス
から選択される特定の状態の処置を可能とする。
【0133】
本発明の別の態様では、医薬組成物が提供され、該組成物は、本発明の化合物および薬
学的に許容可能な賦形剤を含む。
【0134】
ある実施形態では、医薬組成物は、追加の薬学的に活性な薬剤を含む組み合わせ製剤で
あってよい。追加の薬学的に活性な薬剤は、以下に記載する抗腫瘍薬であってよい。
【発明を実施するための形態】
【0135】
詳細な説明
下記は本出願で使用する用語の定義である。以下に定義をしていないいずれの用語も、
当業者が理解する通常の意味を有する。
【0136】
用語の「ハロ」は、周期律表第17族のハロゲンの1つを意味する。特に、該用語は、
フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を意味する。好ましくは、該用語は、フッ素または塩素
を意味する。
【0137】
用語の「アルキル」は、直鎖または分岐鎖炭化水素鎖を意味する。例えば、用語の「C
1-8アルキル」または「C1-6アルキル」は、1、2、3、4、5、または6個の炭
素原子、または1、2、3、4、5、6、7、または8個の炭素原子を含有する直鎖また
は分枝炭化水素鎖であり、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-
ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチルおよびn-ヘキシルを意味す
る。アルキレン基は同様に、直鎖または分枝であってよく、分子の残りの部分に結合する
2個の位置を有し得る。さらに、アルキレン基は、例えば、この段落に記載するアルキル
基に対応する。アルキルおよびアルキレン基は、置換されていなくてもよいし、1個また
は複数の置換基で置換されていてもよい。可能な置換基は、以下に記載する。アルキル基
の置換基は、ハロゲン、例えば、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素、OH、=O、または
1-6アルコキシであってよい。
【0138】
用語の「アルコキシ」は、酸素を介して分子に結合するアルキル基を意味する。これは
、アルキル部分が直鎖または分岐鎖であってよい部分を含む。例えば、用語の「C1-6
アルコキシ」は、酸素を介して分子に結合する、1、2、3、4、5、または6個の炭素
原子を含有するアルキル基、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n
-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチルおよびn-ヘキシルを意味
する。従って、アルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ
、n-ブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、n-ペントキシ、およびn-
ヘキソキシであってよい。アルコキシ基のアルキル部分は、置換されていなくてもよいし
、1個または複数の置換基で置換されていてもよい。可能な置換基は、以下に記載する。
アルキル基の置換基は、ハロゲン、例えば、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素、OH、C
1-6アルコキシであってよい。
【0139】
用語の「アルキルエーテル」は、単一の酸素原子が介在してエーテルを与える直鎖また
は分岐アルキル鎖を意味する。例えば、用語の「C2-6アルキルエーテル」または「C
2-4アルキルエーテル」は、鎖内に単一の酸素原子と共に、2、3、4、5、もしくは
6個の炭素原子または2、3、もしくは4個の炭素原子を含有する、直鎖または分枝炭化
水素鎖を意味し、例えば、-CHOCH、-(CHOCH、-(CH
OCH、-CHOCHCH、-CHO(CHCHまたは-(CH
O(CHCHを意味する。
【0140】
用語の「ハロアルキル」は、それぞれの場合に独立して選択された少なくとも1個のハ
ロゲン原子、例えば、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素で置換された炭化水素鎖を意味
する。ハロゲン原子は、炭化水素鎖のどの位置にあってもよい。例えば、「C1-6ハロ
アルキル」は、少なくとも1個のハロゲン原子で置換された1、2、3、4、5または6
個の炭素原子を含有する炭化水素鎖、例えば、クロロメチル、フルオロメチル、トリフル
オロメチル、クロロエチル、例えば、1-クロロメチル、および2-クロロエチル、トリ
クロロエチル、例えば、1、2、2-トリクロロエチル、2、2、2-トリクロロエチル
、フルオロエチル、例えば、1-フルオロメチル、および2-フルオロエチル、トリフル
オロエチル、例えば、1、2、2-トリフルオロエチル、および2、2、2-トリフルオ
ロエチル、クロロプロピル、トリクロロプロピル、フルオロプロピル、トリフルオロプロ
ピルを意味する。
【0141】
用語の「アルケニル」は、少なくとも1個の二重結合を含有する分枝または直鎖炭化水
素鎖を意味する。例えば、用語の「C2-6アルケニル」は、少なくとも1個の二重結合
を含有する、2、3、4、5または6個の炭素原子を有する分枝または直鎖炭化水素鎖を
意味する。二重結合は、EまたはZ異性体として存在し得る。二重結合は、炭化水素鎖の
どの可能な位置にあってもよい。例えば、「C2-6アルケニル」は、エテニル、プロペ
ニル、ブテニル、ブタジエニル、ペンテニル、ペンタジエニル、ヘキセニル、およびヘキ
サジエニルであってよい。
【0142】
用語の「アルキニル」は、少なくとも1個の三重結合を含有する分枝または直鎖炭化水
素鎖を意味する。例えば、「C2-6アルキニル」は、少なくとも1個の三重結合を含有
する、2、3、4、5または6個の炭素原子を有する分枝または直鎖炭化水素鎖を意味す
る。三重結合は、炭化水素鎖のどの可能な位置にあってもよい。例えば、「C2-6アル
キニル」は、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルおよびヘキシニルであってよ
い。
【0143】
用語の「ヘテロアルキル」は、鎖中の任意の単素間または鎖の末端にN、O、およびS
から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を有する分岐または直鎖炭化水素鎖を意味す
る。例えば、用語の[C1-6ヘテロアルキル]は、鎖の任意の炭素間または鎖の末端に
配置された、N、O、およびSから選択された少なくとも1個のヘテロ原子を有し、1、
2、3、4、5、または6個の炭素原子を含有する分岐または直鎖炭化水素鎖を意味する
。例えば、炭化水素鎖は、1または2個のヘテロ原子を含有してもよい。C1-6ヘテロ
アルキルは、炭素またはへテロ原子を介して分子の残部と結合し得る。例えば、「C1-
ヘテロアルキル」は、C1-6N-アルキル、C1-6N,N-アルキルまたはC1-
O-アルキルであってよい。
【0144】
用語の「炭素環」は、環系を含有する飽和または不飽和炭素を意味する。「炭素環」系
は、単環または縮合多環系、例えば、二環系または三環系であってよい。「炭素環」部分
は、3~14個の炭素原子、例えば、単環系で3~8個の炭素原子および多環系で7~1
4個の炭素原子を含有し得る。「炭素環」は、シクロアルキル部分、シクロアルケニル部
分、アリール環系および芳香族部分を含む縮合環系を包含する。
【0145】
用語の「ヘテロ環」は、N、O、またはSから選択された少なくとも1個のヘテロ原子
を含有する飽和または不飽和環系を意味する。「ヘテロ環」系は、1、2、3または4個
のヘテロ原子、例えば、1または2個のヘテロ原子を含有し得る。「ヘテロ環」系は、単
環系または縮合多環系、例えば、二環系または三環系であってよい。「ヘテロ環」部分は
、3~14個の炭素原子、例えば、単環系で3~8個の炭素原子および多環系で7~14
個の炭素原子を含有し得る。「ヘテロ環」は、ヘテロシクロアルキル部分、ヘテロシクロ
アルケニル部分、およびヘテロ芳香族部分を包含する。例えば、ヘテロ環基は、オキシラ
ン、アジリジニン、アゼチジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、ピロリジン、イミダ
ゾリジン、サクシンイミド、ピラゾリジン、オキサゾリジン、イソキサゾリジン、チアゾ
リジン、イソチアゾリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモリホリン、ピオエラジン、
およびテトラヒドロピランであってよい。
【0146】
用語の「シクロアルキル」は、飽和炭化水素環系を意味する。「シクロアルキル」基は
、3、4、5、6、7、8、9、または10個の炭素原子を含有する、「C3-10シク
ロアルキル」として表記され得る。環系は、単環または二環または三環系であってよい。
例えば、「シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、ビシクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルであってよい。
【0147】
用語の「シクロアルケニル」は、芳香族ではない不飽和炭化水素環系を意味する。「シ
クロアルケニル」基は、「C3-10シクロアルケニル」として表記され得る。「C3-
10シクロアルケニル」は、3、4、5、6、7、8、9、または10個の炭素原子を含
有する環系である。該環は、該環系が芳香族ではない条件下で、2個以上の二重結合を含
有し得る。環系は、単環または二環または三環系であってよい。例えば、「シクロアルケ
ニル」は、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニ
ル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプテニル、シクロヘプタジエン
、シクロオクテニルおよびシクロオクタジエニルであってよい。
【0148】
用語の「ヘテロシクロアルキル」は、環内に、N、O、およびSから選択される少なく
とも1個のヘテロ原子を有する飽和炭化水素環系を意味する。「ヘテロシクロアルキル」
基は、「C3-10ヘテロシクロアルキル」として表記され得る。「C3-10ヘテロシ
クロアルキル」は、3、4、5、6、7、8、9、または10個の原子を含有し、少なく
とも1個はヘテロ原子である環系である。例えば、1、2または3個、場合により、1ま
たは2個のヘテロ原子であってよい。「ヘテロシクロアルキル」基は、同様に、3、4、
5、6、7、8、9、または10個の原子を含有し、少なくとも1個はヘテロ原子である
環系であり、「3~10員ヘテロシクロアルキル」として表記され得る。環系は、単環ま
たは二環または三環系であってよい。環系が二環である場合、例えば、インダンの場合の
ように、環の1つは、芳香環であってもよい。「ヘテロシクロアルキル」は、いずれかの
炭素原子またはヘテロ原子を介して、分子の残部と結合し得る。「ヘテロシクロアルキル
」は、分子の残部に対する1個または複数、例えば、1または2個の結合を有し得、これ
らの結合は、環中のいずれの原子との間で行ってもよい。例えば、「ヘテロシクロアルキ
ル」は、オキシラン、アジリジン、アゼチジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、ピロ
リジン、イミダゾリジン、スクシンイミド、ピラゾリジン、オキサゾリジン、イソオキサ
ゾリジン、チアゾリジン、イソチアゾリジン、ピペリジン、モリホリン、チオモルホリン
、ピペラジン、およびテトラヒドロピランおよびインダンであってよい。
【0149】
用語の「ヘテロシクロアルケニル」は、環内に、N、O、およびSから選択される少な
くとも1個のヘテロ原子を有する、芳香族ではない不飽和炭化水素環系を意味する。「ヘ
テロシクロアルケニル」基は、「C3-10ヘテロシクロアルケニル」として表記され得
る。「C3-10ヘテロシクロアルケニル」は、3、4、5、6、7、8、9、または1
0個の原子を含有し、少なくとも1個はヘテロ原子である環系である。例えば、1、2ま
たは3個、場合により、1または2個のヘテロ原子であってよい。「ヘテロシクロアルケ
ニル」基は、同様に、3、4、5、6、7、8、9、または10個の原子を含有し、少な
くとも1個はヘテロ原子である環系であり、同様に「3~10員ヘテロシクロアルケニル
」として表記され得る。環系は、単環または二環または三環系であってよい。環系が二環
である場合、例えば、インドリンおよびジヒドロベンゾフランの場合のように、環の1つ
は、芳香環であってもよい。「ヘテロシクロアルケニル」は、いずれかの炭素原子または
ヘテロ原子を介して、分子の残部と結合し得る。「ヘテロシクロアルケニル」は、分子の
残部に対する1個または複数、例えば、1または2個の結合を有し得、これらの結合は、
環中のいずれの原子との間で行ってもよい。「C3-8ヘテロシクロアルケニル」は、例
えば、テトラヒドロピリジン、ジヒドロピラン、ジヒドロフラン、ピロリン、ジヒドロベ
ンゾフラン、ジヒドロベンゾチオフェンおよびインドリンであってよい。
【0150】
用語の「芳香族」は、置換基に適用される場合は、全体として、環または環系内の共役
π系における4n+2電子を有する単環または多環系を意味し、共役π系に寄与する全て
の原子が同一平面にある。
【0151】
用語の「アリール」は、芳香族炭化水素環系を意味する。この環系は、環内の共役π系
における4n+2電子を有し、共役π系に寄与する全ての原子が同一平面にある。環系は
、単環または二環または三環系であってよい。例えば、「アリール」は、フェニルおよび
ナフチルであってよい。アリール系は、それ自体、他の基で置換され得る。
【0152】
用語の「ヘテロアリール」は、単環または縮合環系内に、O、N、およびSから選択さ
れた少なくとも1個のヘテロ原子を有する芳香族炭化水素環系を意味する。該環または環
系は、共役π系における4n+2電子を有し、共役π系に寄与する全ての原子が同一平面
にある。環系は、単環または二環または三環系であってよい。例えば、「ヘテロアリール
」は、イミダゾール、チエン、フラン、チアントレン、ピロール、べンズジアゾール、ピ
ラゾール、ピラジン、ピリジン、ピリミジンおよびインドールであってよい。
【0153】
用語の「アルカリル」は、C1-4アルキルに結合した、上記で定義のアリール基を意
味し、C1-4アルキル基は、分子の残部への結合を可能とする。
【0154】
用語の「アルクヘテロアリール」は、C1-4アルキルに結合した、上記で定義のヘテ
ロアリール基を意味し、アルキル基は、分子の残部への結合を可能とする。
【0155】
用語の「ハロゲン」は、本明細書では、F、Cl、Br、およびIへの言及を含む。ハ
ロゲンは、Clであってよい。ハロゲンは、Fであってよい。
【0156】
で終わる結合は、その結合が、構造中に示されていない別の原子に結合していることを表
す。環構造内部で終了し、環構造の原子で終了しない結合は、原子価により許容される場
合、環構造中のいずれかの原子に結合し得ることを表す。
【0157】
ある部分が置換される場合、化学的に可能で、原子価要件と適合する該部分上のどの位
置でも置換され得る。該部分は、1個または複数の置換基、例えば、1、2、3または4
個の置換基で置換され得、場合により、1個の基に対して1または2個の置換基が存在す
る。2個以上の置換基がある場合、該置換基は、同じでも、または、異なっていてもよい
。置換基は、OH、NHR、アミジノ、グアニジノ、ヒドロキシグアニジノ、ホルムア
ミジノ、イソチオウレイド、ウレイド、メルカプト、C(O)H、アシル、アシルオキシ
、カルボキシ、スルホ、スルファモイル、カルバモイル、シアノ、アゾ、ニトロ、ハロ、
1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキ
ル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、アリール、ヘテロアリールまたはアルカ
リルから選択され得る。置換される基がアルキル基の場合、置換基は=Oであってもよい
。該部分が2個以上の置換基で置換されており、2個の置換基が隣接している場合、置換
基は、置換基が置換されている部分の原子と一緒にC4-8環を形成し得、該C4-8
は、4、5、6、7、または8炭素原子を有する飽和または不飽和炭化水素環、または4
、5、6、7、または8個の炭素原子および1、2または3個のヘテロ原子を有する飽和
または不飽和炭化水素環である。
【0158】
それが化学的に可能な場合には、環状置換基は、スピロ環を形成するように基上で置換
され得る。
【0159】
化学的に可能な位置に唯一の置換基がある場合、当業者は、どの置換基が、化学的可能
性があるか、そうでないか、を無意味な努力をせずに、(実験により、または理論的に)
決定することができる。
【0160】
オルト、メタ、およびパラ置換は、当該技術分野においてよく理解されている用語であ
る。誤解を避けるために記すと、「オルト置換」は、隣接炭素が、単一基、例えば、以下
の例で示したフッ素基、または
で終わる結合により示される分子の他の部分に置換基を有する置換パターンである。
【0161】
「メタ」置換は、2個の置換基が、1個の炭素分だけ互いに離れた炭素上にある、即ち
、置換された炭素の間に単一の原子が存在する置換パターンである。換言すれば、別の置
換基を有する原子から間隔を置いて、2つ目の原子に置換基がある。例えば、下記の基:
は、メタ置換である。
【0162】
「パラ」置換は、2個の置換基が、相互から2個の炭素分だけ離れた炭素上にある、即
ち、置換された炭素の間に2個の炭素原子が存在する置換パターンである。換言すれば、
別の置換基を有する原子から間隔を置いて、3つ目の原子に置換基がある。例えば、下記
の基
が、パラ置換である。
【0163】
「アシル」が指すのは、例えば、ヒドロキル基の除去により有機酸から誘導された有機
基であり、例えば、式R-C(O)-を有するラジカル、式中、Rは、H、C1-6アル
キル、C3-8シクロアルキル、フェニル、ベンジル、またはフェニル基、例えば、Rは
、HまたはC1-3アルキルから選択し得る。一実施形態では、アシルは、アルキル-カ
ルボニルである。アシル基の例には、限定されないが、ホルミル、アセチル、プロピオニ
ル、およびブチリルが挙げられる。特定のアシル基は、アセチルである。
【0164】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物の単一鏡像異性体が存在する場合、本発明の
化合物は、少なくとも約90%の鏡像体過剰率(ee)、少なくとも約95%の鏡像体過
剰率(ee)、少なくとも約98%の鏡像体過剰率(ee)、少なくとも約99%の鏡像
体過剰率(ee)または100%の鏡像体過剰率(ee)の鏡像体純度を有し得る。いく
つかの実施形態では、本発明の化合物の鏡像異性体混合物がある場合、本発明の化合物は
、ラセミ混合物または任意の他の鏡像異性体混合物であり得、例えば、本発明の化合物は
、少なくとも約50%の鏡像体過剰率(ee)、少なくとも約60%の鏡像体過剰率(e
e)、少なくとも約70%の鏡像体過剰率(ee)、少なくとも約80%の鏡像体過剰率
(ee)、少なくとも約90%の鏡像体過剰率(ee)、または少なくとも約95%の鏡
像体過剰率(ee)の鏡像体純度を有し得る。
【0165】
明細書全体を通して、化合物の開示は、その薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、および
立体異性体も包含する。本発明は、化合物が立体中心を有する場合は(R)および(S)
立体異性体を企図しており、本出願は、立体異性体の混合物またはラセミ混合物も等しく
企図している。本発明の化合物が2個以上の立体中心を有している場合は(R)および(
S)立体異性体のどのような組み合わせも企図されている。(R)および(S)立体異性
体の組み合わせは、ジアステレオマー混合物または単一ジアステレオマーを生じ得る。本
発明の化合物は、単一の立体異性体として存在してもよく、または立体異性体の混合物、
例えば、ラセミ混合物、および他の鏡像異性体混合物、およびジアステレオマー混合物で
あってもよい。混合物が、鏡像異性体の混合物の場合、鏡像体過剰率は、上記に開示の値
のいずれかであってよい。化合物が、単一の立体異性体の場合、該化合物は、依然として
、他のジアステレオマーまたは鏡像異性体を、不純物として含有し得る。従って、単一の
立体異性体は、必ずしも、100%の鏡像体過剰率(e.e.)、またはジアステレオマ
ー過剰率(d.e)を有する必要はなく、少なくとも約85%のe.e.またはd.e.
を有すればよい。
【0166】
本発明は、式(I)の化合物の薬学的に許容可能な塩を企図している。これらには、化
合物の酸付加または塩基塩を含み得る。これらには、化合物の酸付加または塩基塩であっ
てよい。さらに、本発明は、化合物の溶媒化物も企図している。これらは、化合物の水和
物または他の溶媒和型であってよい。
【0167】
適切な酸付加塩は、非毒性塩を形成する酸から生成される。例には、アセテート、アス
パルテート、ベンゾエート、ベシレート、ビカルボネート/カルボネート、ビスルフェー
ト/スルフェート、ボレート、カムシレート、シトレート、エディシレート、エシレート
、ホルメート、フマレート、グルセプテート、グルコネート、グルクロネート、ヘキサフ
ルオロホスフェート、ハイベンゾエート、ハイドロクロリド/クロリド、ハイドロブロミ
ド/ブロミド、ハイドロヨージド/ヨージド、イセチオネート、ラクテート、マレエート
、マリエート、マロネート、メシレート、メチルスルフェート、ナフチレート、1,5-
ナフタレンジスルホネート、2-ナプシレート、ニコチネート、ナイトレート、オロテー
ト、オキサレート、パルミテート、パルモエート、ホスフェート/水素ホスフェート/二
水素ホスフェート、サッカレート、ステアレート、サクシネート、タートレート、トシレ
ートおよびトリフルオロアセテート塩が挙げられる。
【0168】
適切な塩基塩は、非毒性塩を形成する塩基から生成される。例には、アルミニウム、ア
ルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオラミン、グリシン、
リシン、マグネシム、メグルミン、オーラミン、カリウム、ナトリウム、トロメタミン、
および亜鉛塩が挙げられる。酸および塩基のヘミ塩、例えば、ヘミスルフェートおよびヘ
ミカルシウム塩も形成し得る。好適な塩に関する概説は、”Handbook of P
harmaceutical Salts:Properties,Selection
,and Use” by Stahl and Wermuth(Wiley-VCH
,Weinheim,Germany,2002)を参照されたい。
【0169】
式(I)の化合物の薬学的に許容可能な塩は、下記の3つの方法の1つまたは複数で調
製され得る。
(i)式(I)の化合物を、所望の酸または塩基と反応させる;
(ii)式(I)の化合物の適切な前駆物質から酸または塩基不安定性保護基を除去す
るか、または所望の酸または塩基を使用して、適切な環状前駆物質、例えば、ラクトンま
たはラクタムを開環する;または
(iii)適切な酸または塩基との反応、または適切なイオン交換カラムによって、式
(I)の化合物の1種の塩を別のものに変換する。
【0170】
3つ全ての反応は通常、溶液中で実施される。得られた塩は、沈殿させて、濾過により
収集するか、または溶媒の蒸発により回収してよい。得られた塩のイオン化は、完全なイ
オン化から、ほとんどイオン化していない状態まで変化し得る。
【0171】
本発明の化合物は、非溶媒和型および溶媒和型の両方で存在し得る。本明細書で使われ
る場合、用語の「溶媒和物」は、本発明の化合物、および1つまたは複数の薬学的に許容
される化学量論量の溶媒分子、例えば、エタノールを含む分子錯体と説明される。用語の
「水和物」は、前記溶媒が水の場合に用いられる。
【0172】
包摂化合物、薬品-ホスト包接錯体のような錯体も本発明の範囲に包含される。この場
合、前述した溶媒化物とは異なり、薬品およびホストは、化学量論的または非化学量論的
量で存在している。さらに、化学量論的または非化学量論的量で存在してよい2種以上の
有機および/または無機成分を含有する薬品の錯体も包含される。得られた錯体は、イオ
ン化、部分イオン化、または非イオン化状態であってよい。このような錯体の概説は、J
Pharm Sci,64(8),1269-1288 by Haleblian(
August 1975)を参照されたい。
【0173】
以後、任意の式の化合物への全ての言及は、その塩、溶媒和物、および錯体、ならびに
その塩の溶媒和物および錯体への言及を含む。
【0174】
本発明の化合物は、本明細書で定義された多くの式の化合物を包含し、これには、その
化合物の全ての多形および晶癖、以下で定義するそのプロドラグおよび異性体(光学、幾
何学的および互変異性体を含む)、および同位体標識した本発明の化合物が含まれる。
【0175】
精製する前に、本発明の化合物は、用いた合成手順に応じて、鏡像異性体の混合物とし
て存在し得る。鏡像異性体は、当該技術分野で既知の従来技術によって分離できる。従っ
て、本発明は、個別の鏡像異性体ならびにそれらの混合物も包含する。
【0176】
式(I)の化合物を調製プロセスのいくつかのステップにおいて、反応するのが望まし
くない潜在的反応性官能基を保護し、その結果、前記保護基を切断することが必要になる
場合がある。このような場合、いずれかの適合性のある保護ラジカルを使用することがで
きる。特に、T.W.GREENE(Protective Groups in Or
ganic Synthesis,A.Wiley- lnterscience Pu
blication,1981)またはP.J.Kocienski(Protecti
ng groups,Georg Thieme Verlag,1994)により記載
の方法などの保護および脱保護方法を使用できる。全ての上記反応および前述した方法で
使用する新規出発材料の調製は、従来通りのものであり、また、それらの実施または調製
のための適切な試薬および反応条件ならびに所望の生成物を単離するための手順は、文献
の先例および実施例およびそれに関する調製物に基づいて、当業者には周知であろう。
【0177】
さらに、本発明の化合物およびそれらを調製するための中間体は、種々の周知の方法、
例えば、結晶化またはクロマトグラフィーにより精製することができる。
【0178】
上記で定義のがん、リンパ腫、白血病または免疫疾患を処置する方法または処置に使用
するための化合物は、単独療法として適用してもよく、または追加の活性薬剤と共に併用
療法であってもよい。
【0179】
がん、リンパ腫または白血病を処置する方法または処置に使用するための化合物は、本
発明の化合物に加えて、従来の外科または放射線または化学療法を必要とする場合がある
。このような化学療法は、下記のカテゴリーに属する抗腫瘍薬の1種または複数を含み得
る。
(i)抗増殖/抗悪性腫瘍薬およびそれらの組み合わせ、アルキル化剤(例えば、シス
プラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェン・
マスタード、ベンダムスチン、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、テモゾル
アミド、およびニロソウレア);代謝拮抗剤(例えば、ジェムシタビン、および5-フル
オロウラシルを含むフルオロピリミジンなどの葉酸代謝拮抗薬、およびテガフール、ラル
ティレキセド、メトトレキセート、ペメトレキセド、サイトシンアラビノサイド、および
ヒドロキシウレア);抗生物質(例えば、アントラサイクリン様アドリアマイシン、ブレ
オマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマ
イシン-C、ダクチノマイシン、およびミトラマイシン);有糸分裂阻害薬(例えば、ビ
ンカアルカロイド様ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデスチン、およびビノレルビ
ン、およびタキソイド様タキソール、およびタキソテールおよびポロキナーゼ阻害剤);
プロテアソーム阻害剤,例えば、カルフィゾミブおよびボルテゾミブ;インターフェロン
治療薬;およびトポアイソマーゼ阻害剤(例えば、エピポドフィロトキシン様エトポシド
およびテニポシド、アムサクリン、トポテカン、ミトキサントロンおよびカンプトテシン
);
(ii)抗エストロゲンなどの細胞分裂阻害剤(例えば、タモキシフェン、フルベスト
ラント、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、およびヨードキシフェン)
、抗アンドロゲン(例えば、ビカルタミド、フルタミド、ニルタミド、およびサイプロテ
ロンアセテート)、LHRH拮抗薬またはLHRH作動薬(例えば、ゴセレリン、リュー
プロレリン、およびブセレリン)、プロゲストゲン(例えば、メゲストロールアセテート
)、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトロゾール、ボラゾールおよび
エキセメスタン)およびフィナステリドなどの5α-レダクターゼの阻害剤;
(iii)抗侵襲剤、例えば、ダサチニブおよびボスチニブ(SKI-606),およ
びメタロプロテイナーゼ阻害剤、ウロキナーゼプラスミノーゲン活性化因子受容体機能の
阻害剤またはヘパラナーゼに対する抗生物質;
(iv)増殖因子機能の阻害剤:例えば、このような阻害剤には、増殖因子抗体および
発増殖因子受容体抗体、例えば、抗erbB2抗体トラスズマブ[Herceptin(
商標)]、抗EGFR抗体パニツムマブ、抗erbB1抗体セツキシマブ、チロシンキナ
ーゼ阻害剤、例えば、上皮増殖因子ファミリーの阻害剤(例えば、ゲフィチニブ、エルロ
チニブおよび6-アクリルアミド-N-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(
3-モルホリノプロポキシ)-キナゾリン-4-アミン(CI 1033)などのEGF
Rファミリーチロシンキナーゼ阻害剤、ラパチニブなどのerbB2チロシンキナーゼ阻
害剤;肝細胞増殖因子ファミリーの阻害剤;インスリン増殖因子ファミリーの阻害剤;細
胞アポトーシスのタンパク制御因子のモジュレーター(例えば、Bcl-2阻害剤);イ
マチブおよび/またはニロチニブ(AMN107)などの血小板由来増殖因子ファミリー
の阻害剤;セリン/スレオニンキナーゼの阻害剤(例えば、ファルネシルトランスフェラ
ーゼ阻害剤などのRas/Rafシグナル伝達阻害剤、例えば、ソラフェニブ、ティピフ
ァニブ、およびロナファーニブ)、MEKおよび/またはAKTキナーゼを介した細胞内
シグナル伝達の阻害剤、c-キット阻害剤、ablキナーゼ阻害剤、PI3キナーゼ阻害
剤、Plt3キナーゼ阻害剤、CSF-1Rキナーゼ阻害剤、IGF受容体、キナーゼ阻
害剤;オーロラキナーゼ阻害剤、およびCDK2および/またはCDK4阻害剤などのサ
イクリン依存型キナーゼ阻害剤が挙げられる;
(v)血管内皮細胞増殖因子の効果を抑制するものなどの抗血管新生剤[例えば、抗血
管内皮細胞増殖因子抗体ベバシズマブ(Avastin(商標));サリドマイド;レナ
リドマイド;および、例えば、バンテタニブ、バタラニブ、スニチニブ、アキシチニブお
よびパゾパニブなどのVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤;
(vi)遺伝子治療手法、例えば、異常p53,または異常BRCA1またはBRCA
2などの異常遺伝子を置換する手法を含む;
(vii)免疫治療手法、例えば、アレムツマブ、リツキシマブ、イブリツモマブチウ
キセタン(Zevalin(登録商標))およびオファツムマブなどの抗体療法を含む;
インターフェロンαなどのインターフェロン;IL-2(アルデスロイキン)などのイン
ターロイキン;インターロイキン阻害剤、例えば、IRAK4阻害剤;がんワクチン剤、
HPVワクチン剤などの予防薬および処置ワクチン剤を含む、例えば、ガーダシル、サー
バリックス、オンコファージ、およびシプロイセル-T(プロベンジ);およびトール様
受容体モジュレーター、例えば、TLR-7またはTLR-9作動薬;および
(viii)細胞傷害薬、例えば、フルダリビン(フルダラ)、クラドリビン、ペント
スタチン(Nipent(商標));
(ix)グルココルチコイドおよびミネラロコルチコイド、例えばアクロメタゾン、ア
クロメタゾンジプロピオネート、アルドステロン、アムチノナイド、ベクロメタゾン、ベ
クロメタゾンジプロピオネート、ベタメタゾン、ベタメタゾンジプロピオネート、ベタメ
タゾンナトリウムホスフェート、ベタメタゾンバレレート、ブデソナイド、クロベタゾン
、クロベタゾンブチレート、クロベタゾールプロピオネート、クロプレドノール、コーチ
ゾン、コーチゾンアセテート、コルティバゾル、デオキシコルトン、デソナイド、デソキ
シメタゾン、デキサメタゾン、デキサメタゾンナトリウムホスフェート、デキサメタゾン
イソニコチナート、ジフルオロコルトロン、フルクロロロン、フルメタゾン、フルニソリ
ド、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチンブチ
ル、フルオロコーチゾン、フルオロコルトロン、フルオコルトロンカプロエート、フルオ
コルトロンピバレート、フルオロメトロン、フルプレドナイデン、フルプレドナイデンア
セテート、フルランドレノロン、フルチカゾン、フルチカゾンプロピオナート、ハルチノ
ナイド、ヒドロコーチゾン、ヒドロコーチゾンアセテート、ヒドロコーチゾンブチレート
、ヒドロコーチゾンアセポナート、ヒドロコーチゾンブテプレート、ヒドロコーチゾンバ
レレート、イコメタゾン、イコメタゾンエンブテート、メプレドニゾン、メチルプレドニ
ソロン、モメタゾン、パラメタゾン、モメタゾンフロエートモノハイドレート、プレドニ
カルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、チキソコルトール、チキソコルトールピバ
レート、トリアムチノロン、トリアムチノロンアセトニド、トリアムチノロンアルコール
およびそれらのそれぞれの薬学的に許容可能な誘導体を包含するコルチコステロイドのよ
うなステロイド。ステロイドの組み合わせ、例えば、この段落に記載した2種以上のステ
ロイドの組み合わせも使用し得る。
(x)標的療法、例えば、P13Kd阻害剤、例えば、イデラリシブおよびペリフォシ
ン。
【0180】
免疫疾患を処置する方法または免疫疾患の処置での使用のための化合物は、本発明の化
合物に加えて、追加の活性薬剤を必要とする場合がある。追加の活性薬剤は、式(I)の
化合物および追加の活性薬剤により処置される状態を処置するのに使用される1種または
複数の活性薬剤であってよい。追加の活性薬剤には、次の活性薬剤の内の1種または複数
を包含してもよい。
(i)グルココルチコイドおよびミネラロコルチコイド、例えばアクロメタゾン、アク
ロメタゾンジプロピオネート、アルドステロン、アムチノナイド、ベクロメタゾン、ベク
ロメタゾンジプロピオネート、ベタメタゾン、ベタメタゾンジプロピオネート、ベタメタ
ゾンナトリウムホスフェート、ベタメタゾンバレレート、ブデソナイド、クロベタゾン、
クロベタゾンブチレート、クロベタゾールプロピオネート、クロプレドノール、コーチゾ
ン、コーチゾンアセテート、コルティバゾル、デオキシコルトン、デソナイド、デソキシ
メタゾン、デキサメタゾン、デキサメタゾンナトリウムホスフェート、デキサメタゾンイ
ソニコチナート、ジフルオロコルトロン、フルクロロロン、フルメタゾン、フルニソリド
、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチンブチル
、フルオロコーチゾン、フルオロコルトロン、フルオコルトロンカプロエート、フルオコ
ルトロンピバレート、フルオロメトロン、フルプレドナイデン、フルプレドナイデンアセ
テート、フルランドレノロン、フルチカゾン、フルチカゾンプロピオナート、ハルチノナ
イド、ヒドロコーチゾン、ヒドロコーチゾンアセテート、ヒドロコーチゾンブチレート、
ヒドロコーチゾンアセポナート、ヒドロコーチゾンブテプレート、ヒドロコーチゾンバレ
レート、イコメタゾン、イコメタゾンエンブテート、メプレドニゾン、メチルプレドニソ
ロン、モメタゾン、パラメタゾン、モメタゾンフロエートモノハイドレート、プレドニカ
ルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、チキソコルトール、チキソコルトールピバレ
ート、トリアムチノロン、トリアムチノロンアセトニド、トリアムチノロンアルコールお
よびそれらのそれぞれの薬学的に許容可能な誘導体を包含するコルチコステロイドのよう
なステロイド。ステロイドの組み合わせ、例えば、この段落に記載した2種以上のステロ
イドの組み合わせも使用し得る。
(ii)TNF阻害剤、例えば、エタネルセプト、モノクローナル抗体(例えば、イン
フリキシマブ(レミケード)、アダリムマブ(ヒュミラ)、セルトリズマブペゴール(シ
ムジア)、ゴリムマブ(シンポニー));融合タンパク質(例えば、エタネルセプト(エ
ンブレル));および5-HT2A作動薬(例えば、2,5-ジメトシキ-4-ヨードア
ンフェタミン、TCB-2、リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)、リゼルギン酸ジメ
チルアゼチジド);
(iii)抗炎症薬、例えば、非ステロイド系抗炎症薬;
(iv)ジヒドロ葉酸還元酵素阻害剤/葉酸代謝拮抗薬、例えば、メトトレキセート、
トリメトプリム、ブロジモプリム、テトロキソプリム、イクラプリム、ペメトレキセド、
ラリトレキシドおよびプララトレキサート、および、
(v)免疫抑制剤、例えば、シクロスポリン、タクロリムス、シロリムス、ピメクロリ
ムス、アンジオテンシンII阻害剤(例えば、バルサルタン、テルミサルタン、ロサルタ
ン、イルベサタン、アジルサルタン、オルメサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン
)およびACE阻害剤、例えば、スルフィドリルを含有する薬剤(例えば、カプトプリル
、ゾフェノプリル)、ジカルボキシレートを含有する薬剤(例えば、エナラプリル、ラミ
プリル、キナプリル、ペリンドプリル、リシノプリル、べナゼプリル、イミダプリル、ゾ
フェノプリル、トランドラプリル)、ホスフェートを含有する薬剤(例えば、フォシノプ
リル)、カソキニン、ラクトキニンおよびラクトリペプチド。
【0181】
このような併用療法は、処置用の個々の成分を、同時に、逐次に、または別々に投与す
ることで達成され得る。このような組み合わせ製剤は、本明細書で記載の治療有効投与量
の範囲内の本発明の化合物と、許容される投与量の範囲内の他の薬学的に活性な薬剤を用
いる。
【0182】
本発明のさらなる態様では、式(I)の化合物または上記で定義した薬学的に許容可能
なその塩、および追加の活性薬剤を含む医薬品が提供される。追加の活性薬剤は、BTK
によって調節される状態の併用療法のための上記で定義した抗腫瘍薬であってよい。
【0183】
本発明のさらなる態様では、治療有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容
可能な塩を、上記で定義の追加の抗腫瘍薬と一緒に、同時に、逐次に、または分割して、
それを必要としている患者に投与することを含む、BTKによって調節される状態を処置
する方法が提供される。
【0184】
本発明のさらなる態様では、BTKによって調節される状態の処置において、式(I)
の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩が、上記で定義の追加の抗腫瘍薬と一緒に、
同時、逐次に、または分割して使用するために提供される。
【0185】
本発明の別の態様では、式(I)の化合物と、上記に記載の抗腫瘍薬との組み合わせに
よる使用が提供される。式(I)の化合物は、追加の抗腫瘍薬と一緒に、同時の、逐次に
、または分割して使用し得る。この使用は、式(I)の化合物と抗腫瘍薬を含む単一の組
み合わせ製剤の形態であり得る。
【0186】
さらなる態様では、組み合わせ製剤を提供する方法が提供され、該方法は、式(I)の
化合物と、上記で定義の抗腫瘍薬を、同時に、逐次に、または分割して投与することを含
む。方法は、式(I)の化合物、および抗腫瘍薬を、単一剤形として、組み合わせること
を含んでよい。あるいは、方法は、抗腫瘍薬を別の剤形として投与することを含んでもよ
い。
【0187】
さらなる態様では、組み合わせ製剤を提供する方法が提供され、該方法は、式(I)の
化合物と、上記で定義の抗腫瘍薬を、同時に、逐次に、または分割して投与することを含
む。方法は、式(I)の化合物、および抗腫瘍薬を、単一剤形として、組み合わせること
を含んでよい。あるいは、方法は、抗腫瘍薬を別の剤形として投与することを含んでもよ
い。
【0188】
上記で記載したBTKで調節された状態は、がんまたは白血病またはがんであってよい
。より具体的には、BTKで調節された状態は、B細胞悪性腫瘍、B細胞リンパ腫、びま
ん性大細胞型B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、例えば、AB
C-DLBCL、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、毛様細胞性白血病、B細胞非
ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症および多発性骨髄腫から
選択され得る。
【0189】
本発明の化合物は、単結晶形態、または複数結晶形の混合物で存在してもよく、または
無定形であってよい。従って、医薬品として使用を意図される本発明の化合物は、結晶質
または無定形生成物として投与され得る。本発明の化合物は、沈殿、結晶化、凍結乾燥、
もしくはスプレー乾燥、または蒸発乾燥などの方法により、例えば、固体プラグ、粉末、
またはフィルムとして得てよい。この目的のために、マイクロウェーブまたは高周波乾燥
を使用してもよい。
【0190】
前述した本発明の化合物の場合、投与量は、無論、使用する化合物、投与方式、希望す
る治療、および示された障害に応じて変わる。例えば、本発明の化合物を、経口投与する
場合、本発明の化合物の毎日の投与量は、体重1kg当たり0.01マイクログラム(μ
g/kg)から体重1kg当たり100ミリグラム(mg/kg)の範囲であり得る。
【0191】
本発明の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩は、それ単独でも使用し得るが、通
常、本発明の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、および薬学的に許容可能なアジ
ュバント、希釈剤、または担体と一緒にして医薬組成物の形態で投与される。好適な医薬
製剤の選択および調製のための従来の手順は、例えば、”Pharmaceutical
s-The Science of Dosage Form Designs”,M.
E.Aulton,Churchill Livingstone,1988、に記載さ
れている。
【0192】
本発明の化合物の投与方式に応じて、本発明の化合物の投与に使用される医薬組成物は
、好ましくは、0.05~99重量%の本発明の化合物、より好ましくは、0.05~8
0重量%の本発明の化合物、さらに好ましくは、0.10~70重量%の本発明の化合物
、さらにより好ましくは、0.10~50重量%の本発明の化合物を含む。ここで、全て
の%は、合計組成物を基準にした重量%である。
【0193】
医薬組成物は、例えば、クリ-ム、ジェル、ローション、溶液、懸濁液の形で局部的(
例えば、皮膚)に投与されるか、または、全身的に、例えば、錠剤、カプセル、シロップ
、粉末、または顆粒の形で経口投与されるか、または注射用無菌溶液、懸濁液または乳剤
の形で非経口投与(静脈内、皮下、筋肉内、脈管内、または点滴を含む)されるか、また
は坐剤の形で直腸投与されるか、またはエアロゾルの形で吸入投与され得る。
【0194】
経口投与の場合、本発明の化合物を、アジュバントまたは担体、例えば、ラクトース、
サッカロース、ソルビトール、マニトール;デンプン、例えば、ジャガイモデンプン、コ
ーンスターチ、またはアミロペクチン;セルロース誘導体;バインダー、例えば、ゼラチ
ンまたはポリビニルピロリドン;および/または潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレングリコール、ワックス、パラフィンなどと
混合し、次いで、錠剤に圧縮され得る。コーティングした錠剤が必要な場合は、上述した
ように調製したコアを、例えば、アラビヤゴム、ゼラチン、タルク、および二酸化チタン
を含有し得る濃縮糖溶液でコーティングし得る。あるいは、錠剤を、易揮発性有機溶媒に
溶解した適切なポリマーでコーティングしてもよい。
【0195】
軟質ゼラチンカプセルの調製の場合、本発明の化合物を、例えば、植物油またはポリエ
チレングリコールと混合し得る。硬質ゼラチンカプセルは、上述したどちらかの錠剤用賦
形剤を使用して化合物の顆粒を含有してよい。また、本発明の化合物の液体または半固体
製剤は、硬質ゼラチンカプセルの中に充填してよい。経口用途用液体製剤は、シロップま
たは懸濁液、例えば、本発明の化合物と、残部は、糖、およびエタノール、水、グリセロ
ール、およびプロピレングリコールの混合物を含有する溶液の形態であってよい。場合に
より、このような液体製剤は、着色剤、香料、甘味剤(例えば、サッカリン)、防腐剤、
および/または増粘剤としてのカルボキシエチルセルロース、または当業者に周知の他の
賦形剤を含有し得る。
【0196】
静脈内(非経口)投与の場合、本発明の化合物は、無菌水溶液または油性溶液として投
与され得る。
【0197】
治療目的の場合の本発明の化合物の投与量は、薬剤の周知の原則に従って、当然、状態
の性質および重症度、動物または患者の年齢および性別、および投与経路によって変わる
【0198】
本発明の化合物の投与量レベル、投与頻度、および処置期間は、製剤および臨床的適応
、年齢、および患者の合併性医学的状態に応じて異なることが予測される。本発明の化合
物による処置の標準的な期間は、ほとんどの臨床的適応の場合、1~7日間の範囲で変わ
ると予測される。骨/関節、気道、心内膜、および歯科組織などの、血液供給が不十分な
組織または移植材料に関連する反復感染、または感染症の症例では、7日間を超えて処置
期間を延長することが必要になる場合がある。
【実施例
【0199】
実施例および合成
本明細書で使用される場合、下記の用語は示した意味を有する。「Boc」は、ter
t-ブトキシカルボニルを意味する;「DCM」は、ジクロロメタンを意味する;「DI
PEA」は、N,N-ジイソプロピルエチルアミンを意味する;「EtOAc」は酢酸エ
チルを意味する;「LCMS」は、液体クロマトグラフィー/質量分析を意味する;「M
IM」は、モノアイソトピック質量を意味する;「min」は分を意味する;「DMF」
は、N,N-ジメチルホルムアミドを意味する;「Pet.エーテル」は、石油エーテル
を意味する;「TLC」は、薄層クロマトグラフィーを意味する;「Rf」は、保持因子
を意味する;「RT」はRTを意味する;「SCX」は、弱カチオン交換を意味する;「
TEA」は、トリエチルアミンを意味する;「TFA」は、トレイフルオロ酢酸を意味す
る;「THF」は、テトラヒドロフランを意味する;および「TBME」は、tert-
ブチルメチルエーテルを意味する。
【0200】
溶媒、試薬、および出発材料は、市販品納入業者から購入し、特段の断りが無い限り、
受け入れたままの状態で使用した。全ての反応は、別に定める場合を除き、室温で行った
【0201】
化合物の同定および純度の確認は、Waters Acquity SQ Detec
tor 2(ACQ-SQD2#LCA081)を使用してLCMS UVにより行った
。ダイオードアレー検出器波長を254nMとし、MSは、ポジティブおよびネガティブ
エレクトロスプレーモード(m/z:150~800)で実施した。2μLの分割量を、
40℃に維持したガードカラム(0.2μmx2mmフィルター)およびUPLCカラム
(C18、50x2.1mm、<2μm)に、順番に注入した。下表1に概略を示したグ
ラジエントに従って、A(水中の0.1%(v/v)ギ酸)およびB(アセトニトリル中
0.1%(v/v)ギ酸)で構成された移動相系を使用し、0.6mL/分の流速で試料
を溶出した。保持時間RTを分で報告する。
【0202】
【表1】
【0203】
化合物の同定確認はまた、Waters Alliance 2695 microm
ass ZQ(K98SM4 512M-LAA434)も同様に使用してLCMS U
Vにより行った。ダイオードアレー検出器波長を254nMとし、MSは、ポジティブお
よびネガティブエレクトロスプレーモード(m/z:150~650)で実施した。10
μLの分割量をHPLCカラム(C18、75x4.6mm、2.5μm)に室温で注入
し、19℃に制御した。下表2に概略を示したグラジエントに従って、A(95:5(v
/v)水:アセトニトリル中の0.1%(v/v)ギ酸)およびB(95:5(v/v)
アセトニトリル:水中0.1%(v/v)ギ酸)で構成された移動相系を使用し、0.9
mL/分の流速で試料を溶出した。保持時間RTを分で報告する。
【0204】
【表2】
【0205】
化合物の同定確認は、Agilent 1260分析SFC(SFC-A)を使って分
析/超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)によっても同様に実施した。10μLの分
割量をHPLCカラム(C18、75x4.6mm、2.5μm)に室温で注入し、19
℃に制御した。AとしてCOおよびBとしてメタノール(0.05%DEA、V/V)
から構成される移動相系を用いて、B相の5%~40%の3.6分間のグラジエントによ
り、試料を3mL/分の流速で溶出した。
【0206】
また、NMRを使用して、最終化合物を特徴付けた。NMRスペクトルは、5mmのB
BFOプローブを有するBruker AVIII 400 Nanobayで取得した
。場合により、シリカ薄層クロマトグラフィー(TLC)プレート上で化合物Rf値を測
定した。
【0207】
化合物の精製は、シリカによるフラッシュカラムクロマトグラフィー、または分取LC
MSによって実施した。LCMS精製は、Waters 2489UV/Vis検出器を
備えた、Waters 3100質量検出器を使用し、ポジティブおよびネガティブエレ
クトロスプレーモード(m/z:150~800)で、実施した。下表3に概略を示した
グラジエントに従って、A(水中0.1%(v/v)ギ酸)およびB(アセトニトリル中
0.1%(v/v)ギ酸)で構成された移動相系を用いて、XBridge(商標)分取
C18、5μM OBD 19x100mmカラムに、20mL/分の流速で試料を溶出
した。
【0208】
【表3】
【0209】
化合物精製は、分取超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)も用いて同様に実施した
。SFC精製は、Waters 80Q分取SFC(SFC-B)を使って実施した。A
としてCOおよびBとしてメタノール(0.1%NHO)から構成される移動相
系を用いて、均一濃度溶離(25%B相)下で、5μmの粒径のChiralPak O
J-Hカラム、250x30mm I.D.で、試料を50g/分の流速で溶出した。
【0210】
本明細書中の化学名は、mol2nam-Structure to Name Co
nversion by OpenEye Scientific Software-
を使用して生成した。出発材料は、市販品入手源から購入するか、または文献上の手順に
より合成した。
【0211】
一般スキーム
本発明の化合物は、以下に示すいずれかの一般スキーム、一般スキーム1または一般ス
キーム2のいずれかにしたがって作製し得る。
一般スキーム1
【0212】
本発明の一態様では、式(A)の化合物:
(式中、
は本明細書の別の場所で定義された通りであり、場合により、Rは、置換されて
いるフェニルまたは置換されているかもしくは置換されていない、5もしくは6員のヘテ
ロアリール環であり、置換されている場合、Rは、それぞれの場合に独立に、ハロ、-
OR、-NR、-CN、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、および-O
で置換されたC1-6アルキルから選択される1~5個の置換基を含有し;
Yは、ハロ基、例えば、フルオロであり;および
Zは、金属イオン、例えば、カリウムまたはナトリウムなどの1族の金属である)
が提供される。
【0213】
本発明の上記態様では、Rは、好ましくは、メトキシ基により置換されており、さら
に、それぞれの場合に独立に、ハロ、-OR、-NR、-CN、C1-6アルキ
ル、C1-6ハロアルキル、および-ORで置換されたC1-6アルキルから選択され
る0~4個の追加の置換基により置換されている。
【0214】
好ましい実施形態では、式(A)の化合物は、式(B)または(C)の化合物:
である。
【0215】
一般スキーム2
【0216】
一般スキーム3
【0217】
基本手順
基本手順A
[4-(アミノメチル)フェニル]ボロン酸・塩酸塩(1.1当量)、および対応する
安息香酸(1.0当量)の無水THF(0.49M)中懸濁液に、N,N-ジイソプロピ
ルエチルアミン(5.0当量)および無水プロピルホスホン酸の溶液(EtOAc中50
重量%)(1.5当量)を、窒素雰囲気下で連続的に添加した。反応混合物を、還流下、
撹拌しながら70℃で14時間加熱した。混合物を、水およびDCMで希釈した後、分配
した。水層をDCM(x2)で抽出した。合わせた有機抽出物を、相分離器で濾過し、減
圧下で濃縮し、所望のボロン酸を得た。さらなる精製は行なわず、生成物を、次のステッ
プに直接使用した。
【0218】
基本手順B
[4-(アミノメチル)フェニル]ボロン酸・塩酸塩(1.0当量)、およびDIPE
A(3.0当量)の無水THF(0.2M)中懸濁液に、対応する塩化ベンゾイル誘導体
(1.1当量)の無水THF(0.2M)中溶液を、窒素雰囲気下で添加した。反応混合
物を、室温で16時間撹拌し、塩化アンモニウムの飽和水溶液でクエンチした後、酢酸エ
チル(x3)で抽出した。合わせた有機物を、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥
し、濾過した後、減圧下で濃縮して所望のボロン酸誘導体を得た。さらなる精製は行なわ
ず、生成物を、次のステップに直接使用した。
【0219】
基本手順C
ハライド(1.0当量)、ボロン酸またはピナコールエステル(1.5当量)および炭
酸カリウム(2.0当量)の1,4-ジオキサンおよび水(3:1、0.1M)中の混合
物を、25分間窒素をバブリングすることにより脱気した。1、1’-ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(0.05
当量)を加え、混合物を、30分間、窒素をバブリングして再度脱気した。その後、混合
物を120℃で14時間加熱した。反応混合物を、セライト(登録商標)で濾過した。ケ
ーキをDCMで濯いだ。濾液に水を加えて層を分離させた。水層をDCM(x2)で抽出
した。合わせた有機抽出物を、相分離器で濾過した後、減圧下で濃縮して、暗色固体を得
た。シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでさらに精製し、所望の化合物を得
た。
【0220】
基本手順D
ハライド(1.0当量)、ボロン酸またはピナコールエステル(1.5当量)および炭
酸カリウム(2.0当量)の1,4-ジオキサンおよび水(3:1、0.1M)中混合物
を、15分間窒素をバブリングすることにより脱気した。1、1’-ビス(ジフェニルホ
スフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(0.05当
量)を加え、混合物を、15分間、窒素をバブリングして再度脱気した。その後、混合物
をマイクロ波光照射下、120~140℃で60~90分間加熱した。粗製原料を使用す
ることが示されない限り、反応混合物を、SCX SPEカートリッジで精製し、それを
使用するか、または以下の手順を使用して精製した。反応混合物を、セライト(登録商標
)パッドを通して濾過した。ケーキをDCMで濯いだ。濾液に水を加えて層を分離させた
。水層をDCM(x2)で抽出した。合わせた有機抽出物を、相分離器で濾過した後、減
圧下で濃縮して、暗色固体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィーによるさらなる
精製により、所望の化合物を得た。
【0221】
基本手順E
ケトン(1.0当量)のMeOH(0.2M)中溶液に、対応するヒドラジン(1.0
5当量)を加え、反応物を室温で15時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去して、粗製B
ocヒドラゾン誘導体を得た。
【0222】
基本手順F
Bocヒドラゾン誘導体(1.00当量)のメタノール溶液を10%パラジウム炭素(
0.02当量)、酢酸(0.01当量)で処理し、Hでパージした。この溶液をH
1気圧)下で一晩撹拌した後、セライト(登録商標)を通して濾過した。ろ液を減圧下で
濃縮し、対応するBoc保護ヒドラジンを得た。
【0223】
基本手順G
Boc保護ヒドラジン(1.0当量)のMeOH(0.5M)中溶液に、1,4-ジオ
キサン(8.0当量)中4NのHClを加え、反応物を室温で5時間撹拌した。ジエチル
エーテルを加え、形成された沈殿物を濾過により収集し、所望のヒドラジン中間体を得た
。あるいは、混合物を減圧下で濃縮し、そのままで使用した。
【0224】
基本手順H
2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(1.0当量)
およびTEA(3.0当量)のEtOH(0.6M)溶液に、対応するヒドラジン誘導体
(1.2当量)を加えた後、反応物を100℃で2~14時間撹拌した。揮発物を減圧下
で除去した。残留物に塩化アンモニウムおよび酢酸エチルの飽和水溶液を加え、有機層を
分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過後、減圧下で濃縮した。
シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでさらに精製し、所望の化合物を得た。
【0225】
基本手順I
アルコール(1.0当量)のDCM(0.9M)中撹拌溶液に、窒素雰囲気下、0℃で
トリエチルアミン(1.1当量)を加えた。得られた溶液を10分間撹拌した後、塩化メ
タンスルホニル(1.1当量)を滴加した。反応混合物を0℃にて1時間撹拌し、水でク
エンチし、DCM(x2)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器で濾過し、減圧下
で濃縮して所望のメシル化生成物を得た。
【0226】
基本手順J
塩酸(1M、3.0当量)を、1,3-ジオキソラン誘導体(1.0当量)のTHF(
1M)中懸濁液に加え、0℃で冷却した。反応混合物を室温まで戻し、14時間撹拌した
。その後、混合物を炭酸ナトリウムの飽和溶液で注意深く塩基化し、水層をDCM(x3
)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器で濾過し、減圧下で濃縮して粗製カルボニ
ルを得た。
【0227】
基本手順K
ハライド誘導体(1.0当量)、Molander塩(1.0当量)、炭酸セシウム(
3.0当量)およびXPhos(0.1当量)のTHF中および水(10:1、0.06
M)中混合物を、15分間窒素をバブリングすることにより脱気した。その後、酢酸パラ
ジウム(0.05当量)を加え、混合物を、5分間、窒素をバブリングして再度脱気した
。その後、混合物を85℃で16時間加熱し、セライト(登録商標)で濾過した。ケーキ
をDCMで濯いだ。濾液に水を加えて層を分離させた。水層をDCM(x2)で抽出した
。合わせた有機抽出物を、相分離器で濾過した後、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィーでさらに精製し、所望の化合物を得た。
【0228】
基本手順L
ニトリル誘導体(1.0当量)のEtOH/水(2:1、0.8M)中溶液に、ヒドリ
ド(ジメチル亜ホスフィン酸-kP)[水素ビス(ジメチルホスフィニト-kP)]白金
(II)(0.07g、0.163mmol)を加える。混合物を80℃で一晩加熱した
後、減圧下で濃縮する。その後、残留物をDCMと水との間で分配した。水層をDCM(
x3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、相分離器で濾過した後、減圧下で濃縮して所
望の粗製アミドを得た。
【0229】
基本手順M
硫酸(10当量)およびトリフルオロ酢酸(40当量)の溶液を、ニトリル誘導体(1
当量)に加え、反応混合物を55℃に5時間加熱した。冷却されると、混合物を氷水混合
物中に注ぎ込み、重炭酸ナトリウムで注意深く中和した後、EtOAc(x3)で抽出し
た。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃
縮した。シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでさらに精製し、所望のアミド
を得た。
【0230】
基本手順N
炭酸セシウム(1.5当量)を、5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイ
ル)アミノ]メチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(1当量)お
よびハライド誘導体(1.2等量)のDMF(0.1M)中混合物に加えた。反応混合物
を80℃に1.5時間加熱した後、減圧下で濃縮した。シリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーまたはMS直結セミ分取HPLCでさらに精製し、所望の生成物を得た。
【0231】
基本手順O
ヒドラゾン(1当量)のTHF(0.5M)中溶液に、窒素雰囲気下、ボランテトラヒ
ドロフラン錯体溶液(BH-THF、THF中1.0M、2当量)を0℃で加えた。反
応混合物を室温まで戻し、14時間撹拌した後、メタノール(1mL)および水でクエン
チした。水層をDCM(x3)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットで濾過
し、減圧下で濃縮した。ジオキサン中の塩酸(4M、10当量)を残留物に加え、混合物
を室温で14時間撹拌した。次に、混合物を減圧下で濃縮し、残留物をエタノール(0.
2M)に溶解した。2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリ
ル(0.5~1.0当量)およびTEA(5当量)を加え、反応物を室温で14時間撹拌
した。揮発物を減圧下で除去した。残留物に水およびDCMを加えて層を分離させた。水
層をDCM(x2)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットで濾過し、減圧下
で濃縮した。シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでさらに精製し、所望の生
成物を得た。
【0232】
基本手順P
1MのボランTHF錯体(5.0当量)を、ニトリル誘導体(1.0当量)の無水TH
F(0.10M)中撹拌溶液に、窒素下で滴加した。その後、反応混合物を4時間加熱還
流し、その後、室温まで冷却した。メタノールを、ガスの放出が止むまで注意深く滴加し
た。溶媒を減圧下で除去し、残留物をメタノールに溶解し、濃HCl水溶液で処理した。
得られた混合物を10分間加熱還流した後、室温まで冷却した。溶媒を減圧下で除去し、
残留物を過剰重炭酸ナトリウム水溶液で注意深く処理した。得られた懸濁液を酢酸エチル
で抽出し、有機層を乾燥、濾過、減圧下留去して、対応するアミンを得た。
【0233】
基本手順Q
酸(1.1当量)および1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(1.1当量)およ
びN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.1当
量)のDMF(0.5M)中溶液を、室温で30分間撹拌後、対応するアミン(1.0当
量)、続けて、トリエチルアミン(5.0当量)で処理した。その後、反応混合物を、室
温で18時間撹拌し、ブラインに注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を0.2Mの
HCl水溶液およびブラインで洗浄した。次に、有機層を乾燥、濾過し、溶媒を減圧下留
去して、所望の粗製アミドを得た。
【0234】
基本手順R
酢酸カリウム(3.0当量)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.5当量)およびハラ
イド誘導体(1.0当量)の1,4-ジオキサン(0.12M)中の窒素で脱気した溶液
に、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリ
ドジクロロメタン錯体(0.05当量)を加えた。その後、反応混合物を窒素でさらに5
分間脱気した後、反応混合物を反応が完了するまで90℃で撹拌した。冷却されると、混
合物をセライト(登録商標)に通して濾過した。濾液に水を加えて混合物を分離させた。
水層を酢酸エチル(3x)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥させ、濾過し、全ての揮発物を減圧下で除去した。得られた残留物を粗生成
物として使用するか、またはシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでさらに精
製し、所望のピナコールエステルを得た。
【0235】
基本手順S
トルエン(0.5M)中のベンズヒドラジド(1当量)の溶液に、ケトン(1.5当量
)を添加した。反応混合物を110℃に10~18時間加熱した後、室温まで冷却した。
反応混合物を水に注ぎ込んだ後、濾過した。固形物を水で洗浄し、さらに乾燥して、所望
の粗製ヒドラゾンを得た。
【0236】
基本手順T
ヒドラゾン(1当量)のTHF(0.2~0.4M)中の0℃まで冷却した溶液に、ボ
ラン-THF(1M、2当量)を加えた。反応物を室温まで戻し、3~14時間撹拌した
。次に、混合物を0℃まで冷却し、MeOHでクエンチし、室温に戻した。その後、混合
物を減圧下で濃縮し、残留物を好適な溶媒(石油エーテル、EtOまたはEtOAc)
でトリチュレートして、所望のヒドラジンを得るか、またはシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーで精製した。
【0237】
基本手順U
ベンズヒドラジド(1当量)のMeOH(0.7M)中溶液に、水(16当量)中の塩
酸37%を加えた。混合物を80℃で16時間加熱し、室温まで冷却し、減圧下で濃縮し
た。EtOAcを加え、沈殿物を濾過し、EtOAcで2回洗浄して、粗製ヒドラジン塩
を得た。
【0238】
基本手順W
マロノニトリル(1当量)のトルエン(0.5M)およびTHF(0.5M)中溶液に
、対応するベンゾイルクロリド(1当量)を加えた。反応混合物を-10℃まで冷却した
後、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2当量)を滴加し、その間、内部温度を-1
0℃未満に保持した。添加が完了すると、反応混合物を室温で14時間撹拌し、EtOA
cで希釈した。層を分離した。有機層を1MのHCl、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮し、所望の化合物を得た。
【0239】
基本手順X
ジニトリル(1当量)の1,4-ジオキサン溶液(0.5M)に、炭酸ナトリウム(2
当量)を室温で添加した。反応物を10分間撹拌した後、硫酸ジメチル(1.25当量)
を滴加した。添加が完了すると、反応物を14時間加熱還流し、冷却して、減圧下で濃縮
した。粗製残留物に水を加え、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機物を硫酸ナ
トリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物を、フラッシュカラムクロ
マトグラフィーで精製し、所望の化合物を得た。
【0240】
基本手順Y
アリルトリメチルシラン(1.5当量)および三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(
1.5当量)を、アルケン(1.0当量)のDCE(0.5M)中撹拌溶液に加えた。得
られた溶液を5分間加熱還流した。次に、溶媒を減圧下で除去し、混合物をDMF(0.
5M)に溶解した。その後、トリメチル(トリフルオロメチル)シラン(2.0当量)お
よび酢酸ナトリウム(4.0当量)を続けて加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、
NaCOの飽和溶液でクエンチし、水で希釈した。その後、水溶液をジエチルエーテ
ル(x2)で抽出し、疎水性フリット上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、所望の誘導体を
得た。
【0241】
[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ボロン酸
基本手順Aに従って、2-メトキシ安息香酸(13.32mL、89.45mmol)
および[4-(アミノメチル)フェニル]ボロン酸塩酸塩(15.24g、81.32m
mol)から標記化合物(20.70g、72.61mmol、収率89%)を灰色がか
った白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.31分、m/z 286.1[M+H]
【0242】
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル]メチ
ル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Cに従って、5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボニトリ
ル(6.04g、32.32mmol)および[4-[[(2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]フェニル]ボロン酸(12.90g、45.25mmol)から、DCM
中0~10%MeOHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製後、N
-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル]メチル
]-2-メトキシベンズアミド(6.45g、18.57mmol、収率57%)を淡褐
色固体として得た。
【0243】
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 348.2[M+H]
【0244】
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(2,2,2-トリフルオロアセチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル]メ
チル]-2-メトキシベンズアミド(6.25g、17.99mmol)の脱気溶液に、
硫酸(9.59mL、179.92mmol)およびトリフルオロ酢酸(55.3mL、
719.68mmol)の溶液を加えた。反応混合物を55℃に5時間加熱した。反応混
合物を氷水混合物中に注ぎ込み、重炭酸ナトリウムで注意深く中和した後、EtOAc(
x3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せ、減圧下で濃縮した。DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュ
カラムクロマトグラフィーによるさらなる精製で、5-アミノ-3-[4-[[(2-メ
トキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミ
ド(5.00g、13.68mmol、収率76%)を淡褐色固体として、および5-ア
ミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(
2,2,2-トリフルオロアセチル)ピラゾール-4-カルボキサミド(0.37g、0
.80mmol、収率4%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.26分、m/z 366.2[M+H]
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.63分、m/z 462.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.31分、m/z 462.2[M+H]
【0245】
カリウムトリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド
トルエン(0.5M、23.8mL、11.9mmol)中のカリウムビス(トリメチ
ルシリル)アミドを、2-(ブロモメチル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,
2-ジオキサボロラン(2.5g、11.3mmol)の乾燥THF(25mL)中溶液
に、窒素下、-78℃で滴加した。-78℃で25分間撹拌後、混合物を室温まで温め、
無水メタノール(1.3mL、32.1mmol)を加えた。1時間後、2-メトキシベ
ンゾイルクロリド(3.4mL、22.6mmol)をゆっくり加え、混合物を一晩撹拌
した。得られた懸濁液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をメタノール
(25mL)中に希釈し、続けて、フッ化水素カリウム(3.5g、45.3mmol)
の飽和水溶液を加えた。一晩撹拌後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物を
熱アセトン(x4)で洗浄した。アセトン相を濾過し、濾液を、ほとんど全てのアセトン
がなくなるまで減圧下で濃縮した。その後EtOを添加することにより生成物を沈殿さ
せ、これを収集した。カリウムトリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]ボラヌイド(1.50g、5.53mmol、収率49%)を白色固体として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.03分、m/z 232.1[M-K]
【0246】
2-[(4-ブロモフェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニトリル
4-ブロモベンゾイルクロリド(7.00g、31.9mmol)およびマロノニトリ
ル(2.32g、35.1mmol)のトルエン(40mL)およびTHF(8.6mL
)中の、窒素雰囲気下で-10℃まで冷却した溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルア
ミン(11.11mL、63.8mmol)のトルエン(30mL)中溶液を滴加し、そ
の間、-10℃の内部温度に維持した。添加が完了すると、反応混合物を0℃で1時間撹
拌した後、室温で18時間撹拌した。塩酸(1M)を加え、反応混合物をEtOAcで分
配した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をHCl(1M)、ブラインで洗
浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過後、減圧下で濃縮して、2-[(4-ブロモフ
ェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニトリル(7.72g、31.0mmol、収
率97%)を淡褐色固体として得た。
H NMR(400MHz、DMSO-d、δ):7.58(dt,J=8.7,
2.1Hz,2H),7.52(dt,J=8.8,2.1Hz,2H)。
【0247】
2-[(4-ブロモフェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニトリル
温度計を備えた2Lの反応器に、窒素下で4-ブロモベンゾイルクロリド(200g、
911mmol)、トルエン(1000mL)およびTHF(200mL)およびマロノ
ニトリル(63mL、1003mmol)を加えた。反応混合物を-10℃まで冷却した
後、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(318mL、1823mmol)を、内部温
度を-10℃未満に維持した(-20℃の冷却流体を用いて)反応混合物に45分にわた
り滴加した。添加が完了すると、ジャケットを0℃で2時間、その後、25℃で2時間に
調節した。反応混合物を7Lの分液漏斗に移し、反応器を1MのHCl水溶液(1.5L
)およびEtOAc(1.5L)で連続的に洗い流し、それぞれを分液漏斗に移した。層
を分離させ、有機層を1MのHCl水溶液(250mL)、その後、ブライン(250m
L)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下でスラリーに
濃縮した。その後、これを石油エーテル(500mL)でスラリー化し、濾過した。固形
物を冷石油エーテル(100mL)で洗浄して風乾後、粗生成物2-[(4-ブロモフェ
ニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニトリル(232g)を得た。この材料を最小限
の冷EtOAcでスラリー化し、濾過し、最小限のEtOAcおよびジエチルエーテルで
洗浄し、2-[(4-ブロモフェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニトリル(21
0g、843mmol、収率93%)を淡黄色固体として得た。
【0248】
2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル
2-[(4-ブロモフェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニトリル(7.00g
、28.11mmol)のTHF(17mL)中溶液を、水素化ナトリウム(1.24g
、30.92mmol)のTHF(20mL)中懸濁液に滴加し、0℃まで冷却した。0
℃で30分間撹拌後、硫酸ジメチル(7.98mL、84.32mmol)を加え、反応
混合物を80℃まで加熱し、14時間撹拌した。反応混合物を、室温まで冷却し、塩化ア
ンモニウムの飽和溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナト
リウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。ヘプタン中の20~80%DCMで溶出するシ
リカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによるさらなる精製で、2-[(4-ブロ
モフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(3.58g、13.61mmol
、収率48%)を白色結晶性固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.76分、m/z 263.4[M]
【0249】
2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル
2-[(4-ブロモフェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニトリル(210g、
843mmol)の1,4-ジオキサン溶液(1500mL)に、炭酸ナトリウム(17
9g、1686mmol)を室温で添加した。混合物を10分間撹拌した後、硫酸ジメチ
ル(100mL、1054mmol)を10分間にわたり滴加した。その後、反応混合物
を2時間加熱還流し、冷却し、水(1.5L)およびDCM(1.5L)の間で分配した
。次に、水相をDCM(1L)で抽出した後、合わせた有機抽出物を水(500mL)お
よびブライン(500mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過後減圧下で濃
縮してオレンジ色の固体を得た。石油エーテル中の50~100%DCMで溶出後、DC
M中25%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでさら
に精製して薄いオレンジ色の固体を得て、これを次に、石油エーテル(500mL)でス
ラリー化し、濾過して、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(153g、582mmol、収率69%)を灰色がかった白色の固体として得た
【0250】
5-フルオロ-2-メトキシベンゾイルクロリド
塩化オキサリル(124mL、1469mmol)を、5-フルオロ-2-メトキシ安
息香酸(125g、735mmol)およびDMF(2.7g、37mmol)のDCM
(1750mL)中撹拌懸濁液に室温で加えた。その後、反応混合物を室温で16時間撹
拌し、減圧下で濃縮して、粗製5-フルオロ-2-メトキシベンゾイルクロリド(138
g、732mmol、定量的収率を仮定)を、急速に結晶化する黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.46分、m/z:1.46分[M+H]
メチルエステル付加物)
【0251】
カリウムトリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]ボラヌイド
トルエン(174mL、770mmol)中のカリウムビス(トリメチルシリル)アミ
ドの0.7Mを、2-(ブロモメチル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-
ジオキサボロラン(170g、770mmol)の乾燥THF(1200mL)中溶液に
、窒素雰囲気下、-78℃で滴加した。-78℃で25分間撹拌後、混合物を0℃でさら
に10分間撹拌し、その後室温で30分間撹拌した。無水メタノール(99g、3078
mmol)を室温で加え、沈殿物が形成された。混合物を室温でさらなる時間撹拌した後
、反応混合物を減圧下で濃縮し、この間、水浴を30℃に保持した。混合物をTHF(2
x250mL)と共沸蒸留した。残留物を無水THF(750mL)に溶解し、THF(
250mL)中の5-フルオロ-2-メトキシベンゾイルクロリド(138g、731m
ol)をその後、ゆっくり加えた。その後、反応混合物を、室温で14時間撹拌し、減圧
下で濃縮した。得られた残留物を氷冷MeOH(1000mL)に溶解した後、混合物0
℃まで冷却し、その後、フッ化水素カリウム(264g、3386mmolの水(600
mL)中)の飽和水溶液を添加した。反応混合物を室温まで温め、15時間撹拌した後、
減圧下で濃縮した。残留物をトルエン(3x500mL)と2回共沸混合し、水を除去し
た。その後、残留物を冷TBMEで洗浄し、濾過した。白色固体を冷アセトン(750m
L)で洗浄後、アセトン(3x2000mL)中の熱25%MeOHで洗浄した。濾液を
減圧下で濃縮した。ほとんどの溶媒が除去されると、TBME(500mL)を加え、得
られた白色固体を濾別し、冷TBMEで洗浄して、カリウム トリフルオロ-[[(5-
フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(198g、411m
mol、収率53%)を得た。
【0252】
4-ブロモ-2,6-ジフルオロベンゾイルクロリド
4-ブロモ-2,6-ジフルオロ安息香酸(2g、8.44mmol)のDCM(30
mL)中懸濁液に、塩化オキサリル(0.80mL、9.28mmol)およびDMF(
0.1mL、1.30mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌後、0
℃まで冷却した。さらに塩化オキサリル(0.79mL、9.28mmol)を加え、反
応混合物を室温で16時間撹拌した後、減圧下で濃縮して、4-ブロモ-2,6-ジフル
オロベンゾイルクロリド(1.58g、6.19mmol、収率73%)を得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.74分、m/z 250.9[M](メ
チルエステル付加物)
【0253】
2-[(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニ
トリル
基本手順Wに従って、マロノニトリル(450mg、6.80mmol)および4-ブ
ロモ-2,6-ジフルオロベンゾイルクロリド(1.58g、6.19mmol)から、
2-[(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニ
トリル(2g、7.05mmol、定量的収率を仮定)を濃厚な黄色油として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.13分、m/z 286.7[M+2]
【0254】
2-[(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニト
リル
基本手順Xに従って、2-[(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)ヒドロキシ
メチレン]プロパンジニトリル(2.01g、7.05mmol)から、ヘプタン中の2
0~80%DCMで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製
後、2-[(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパンジ
ニトリル(1.48g、4.95mmol、収率70%)を白色固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.69分、m/z 300.9[M+2]
【0255】
2-[(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニ
トリル
基本手順Wに従って、4-クロロ-3,5-ジフルオロベンゾイルクロリド(2.00
g、9.48mmol)から、2-[(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)ヒド
ロキシメチレン]プロパンジニトリル(2.48g、10.31mmol、定量的収率を
仮定)を褐色の濃厚油として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.34分、m/z 238.8[M-H]
【0256】
2-[(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニト
リル
基本手順Xに従って、2-[(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)ヒドロキシ
メチレン]プロパンジニトリル(2.48g、10.31mmol)から、ヘプタン中の
20~80%DCMで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精
製後、2-[(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパン
ジニトリル(1.68g、6.60mmol、収率64%)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.70分、m/z 254.9[M+H]
【0257】
2-[(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニ
トリル
基本手順Wに従って、4-クロロ-2,5-ジフルオロベンゾイルクロリド(2.00
g、9.48mmol)から、2-[(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)ヒド
ロキシメチレン]プロパンジニトリル(2.66g、11.06mmol、定量的収率を
仮定)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.11分、m/z 238.8[M-H]
【0258】
2-[(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニト
リル
基本手順Xに従って、2-[(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)ヒドロキシ
メチレン]プロパンジニトリル(2.66g、11.06mmol)から、ヘプタン中の
20~80%DCMで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精
製後、2-[(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパン
ジニトリル(1.64g、6.44mmol、収率58%)を淡黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.67分、m/z 254.9[M+H]
【0259】
4-クロロ-2,3-ジフルオロベンゾイルクロリド
4-ブロモ-2,6-ジフルオロ安息香酸(2.00g、8.44mmol)のDCM
(30mL)中懸濁液に、塩化オキサリル(0.80mL、9.28mmol)およびD
MF(0.1mL、1.30mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌
後、再度0℃まで冷却した。さらに塩化オキサリル(0.80mL、9.28mmol)
を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した後、減圧下で濃縮して、4-クロロ-2,
3-ジフルオロベンゾイルクロリド(2.19g、10.38mmol、定量的収率を仮
定)を得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.74分、m/z 206.8[M](メ
チルエステル付加物)
【0260】
2-[(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニト
リル
基本手順Wに従って、マロノニトリル(750mg、11.42mmol)および4-
クロロ-2,3-ジフルオロベンゾイルクロリド(2.19g、10.38mmol)か
ら、粗製2-[(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)ヒドロキシメチレン]プロ
パンジニトリル(2.61g、10.85mmol、定量的収率を仮定)を褐色固体とし
て得た。基本手順Xに従って、ヘプタン中の20~80%DCMで溶出するシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、2-[(4-クロロ-2,3-ジフル
オロフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(1.6g、6.40mmol、
収率59%)を灰色がかった白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.70分、m/z 254.9[M+H]
【0261】
実施例1:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボ
ニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)-メトキシメチレン]プロパンジ
ニトリル(0.76mmol)およびシクロペンチルヒドラジン塩酸塩(0.91mmo
l)を反応させて、標記化合物(0.83mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.17分、m/z 333.2[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)フ
ェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル
ピラゾール-4-カルボニトリル(0.45mmol)およびカリウム トリフルオロ-
[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.45mmol)を反
応させて、標記化合物(0.36mmol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.87分、m/z 416.2[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.36mmo
l)を反応させて、標記化合物(0.23mmol)を灰色がかった白色の固体として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.58分、m/z 434.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.59分、m/z 434.2[M+H]
実施例1の化合物は、下記のプロセスによっても作成できる。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボ
ニトリル
2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(72.2mm
ol)、シクロペンチルヒドラジン二塩酸塩(72.2mmol)およびトリメチルアミ
ン(288.9mmol)のEtOH(400mL)中溶液を、1.5時間還流した。反
応混合物1.5時間加熱還流し、冷却して、減圧下で濃縮した。ワークアップ作業および
精製により、標記化合物(51.9mmol)を淡黄色固体として得た。
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)フ
ェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイ
ド(36.2mmol)、パラジウム(II)アセテート(1.27mmol)、炭酸セ
シウム(108.7mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シ
クロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル(36.2mmol)をTHF(250m
L)および水(75mL)中に懸濁させた。オレンジ色の反応混合物を減圧下で脱気し、
窒素で3回フラッシングした。2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-ト
リイソプロピルビフェニル(2.54mmol)を加え、混合物を4時間加熱還流した。
セライト(登録商標)を通した濾過、ワークアップ作業および濃縮により、標記化合物(
32.01mmol)を薄いオレンジ色固体として得た。
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
55℃で3時間加熱後、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチル
ピラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(32.0mm
ol)、硫酸(320.1mmol)およびトリフルオロ酢酸(800.3mmol)の
溶液を冷却した後、重炭酸ナトリウム(1921mmol)の水(750mL)中の氷冷
溶液に激しく撹拌しながら注意深く加えた。ヘプタン/EtOAc(100mL、1:1
)の混合物を加え、得られた混合物を濾過した。固形物を、10%MeOH/DCM(7
50mL)および水(100mL)中に懸濁させた。ワークアップ作業およびEtOAc
およびMeOH(200mL)から結晶化後、標記生成物(13.15mmol)を灰色
がかった白色の固体として得た。
【0262】
実施例2:5-アミノ-1-[(1R,2R)-2-ヒドロキシシクロペンチル]-
3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4
-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[(1R ,2R )-2-ヒドロキシ
シクロペンチル]ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.38mmol)および(1R,2R)-2-ヒドラジノシクロペンタノ
ール(0.38mmol)を反応させて標記化合物(0.38mmol)を灰色がかった
白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.82分、m/z 349.1[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(1R ,2R )-2-ヒドロキシシ
クロペンチル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Cに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[(1R,2
)-2-ヒドロキシシクロペンチル]ピラゾール-4-カルボニトリル(0.12m
mol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチ
ル]ボラヌイド(0.13mmol)を反応させて標記化合物(0.11mmol)を白
色粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 432.2[M+H]
5-アミノ-1-[(1R ,2R )-2-ヒドロキシシクロペンチル]-3-[4-
[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキ
サミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(1R,2R
)-2-ヒドロキシシクロペンチル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2
-メトキシベンズアミド(0.10mmol)から、標記化合物(0.05mmol、収
率49%)を白色粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.44分、m/z 450.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.16分、m/z 450.3[M+H]
【0263】
実施例3:5-アミノ-1-tert-ブチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイ
ル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-tert-ブチルピラゾール-4-カル
ボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.57mmol)およびtert-ブチルヒドラジンヒドロクロリド(0.8
6mmol)から、DCM中の0~5%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.52mmol)を淡黄色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.21分、m/z 321.0[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-1-tert-ブチル-4-シアノピラゾール-3-イル)
フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-tert-ブチ
ルピラゾール-4-カルボニトリル(0.22mmol)およびカリウム トリフルオロ
-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.24mmol)か
ら、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィーによる精製後、標記化合物(0.21mmol、収率98%)を黄色固体として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.90分、m/z 404.2[M+H]
5-アミノ-1-tert-ブチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-1-tert-ブチル-4-シアノ
ピラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.74mm
ol)から、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物
(0.03mmol)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.61分、m/z 422.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.57分、m/z 422.3[M+H]
【0264】
実施例4:5-アミノ-1-(3-ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル)-3-[4-[
[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサ
ミド
ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-オン
ピリジン(1.68mmol)および塩化クロム酸ピリジニウム(7.64mmol)
のDCM(6mL)中の0℃まで冷却した溶液に、シス-ビシクロ[3.1.0]ヘキサ
ン-3-オール(5.09mmol)を滴加した。その後、反応混合物を室温まで暖め、
一晩撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、黒色残留物をさらなるジエチル
エーテル(x3)で洗浄した。次に、合わせた有機物をフロリジルのパッドを通し、溶媒
を減圧下で除去して、標記化合物を粗製黄色油として得た。
tert-ブチル N-(3-ビシクロ[3.1.0]ヘキサニリデンアミノ)カルバメ
ート
ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-オン(5.58mmol)およびtert-ブ
チルカルバゼート(5.58mmol)のメタノール(20mL)中混合物を室温で4時
間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下で濃縮した。反応混合物を水(20mL)でク
エンチし、DCM(3x20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットで
濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、ヘプタン中の0~100%EtOAcで
溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(2.8
4mmol)を透明油として得た。
3-ビシクロ[3.1.0]ヘキサニルヒドラジン;2,2,2-トリフルオロ酢酸
シアノ水素化ホウ素ナトリウム(4.71mmol)を、tert-ブチル N-(3
-ビシクロ[3.1.0]ヘキサニリデンアミノ)カルバメート(4.76mmol)の
酢酸(7mL)および水(7mL)中撹拌溶液に、何度かに分けて加えた。得られた混合
物を室温で2時間撹拌し、1MのNaOH水溶液の添加により中和した後、DCM(x2
)で抽出した。合わせた有機抽出物を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナト
リウム上で乾燥させ、濾過および濃縮乾固して、粗製tert-ブチル N-(3-ビシ
クロ[3.1.0]ヘキサニルアミノ)カルバメート(4.71mmol)を透明油とし
て得た。粗生成物をDCM(4.5mL)に溶解した。トリフルオロ酢酸(58.77m
mol)を、tert-ブチル N-(3-ビシクロ[3.1.0]ヘキサニルアミノ)
カルバメート(4.71mmol)のDCM(4.5mL)中撹拌溶液に滴加した。得ら
れた溶液を2時間撹拌後、減圧下で濃縮して、粗製の標記化合物(4.42mmol)を
透明油として得た。
5-アミノ-1-(3-ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル)-3-(4-ブロモフェニ
ル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.78mmol)および3-ビシクロ[3.1.0]ヘキサニルヒドラジン;
2,2,2-トリフルオロ酢酸(1.17mmol)から、ヘプタン中の0~100%E
tOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記
化合物(0.21mmol)を無色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.15分、m/z 345.1[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-1-(3-ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル)-4-シア
ノピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-1-(3-ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル)-
3-(4-ブロモフェニル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.21mmol)およ
びカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイ
ド(0.21mmol)から標記化合物(0.23mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.86分、m/z 428.2[M+H]
5-アミノ-1-(3-ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル)-3-[4-[[(2-メ
トキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-1-(3-ビシクロ[3.1.0]
ヘキサニル)-4-シアノ-ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(0.21mmol)から、MS直結セミ分取HPLCによる精製後、標記
化合物(0.04mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.68分、m/z 446.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.72分、m/z 446.3[M+H]
【0265】
実施例5:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フ
ェニル]-1-(3-メチルシクロペンチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-[(3-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イリデン)アミノ
]カルバメート
3-メチル-2-シクロペンテン-1-オン(10.40mmol)のメタノール(5
9.4mL)中溶液に、tert-ブチルカルバゼート(10.92mmol)を加え、
反応物を室温で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、標記化合物(12.18m
mol)を得た。
(3-メチルシクロペンチル)ヒドラジン
tert-ブチル N-[-(3-メチルシクロペンタ-2-エン-1-イリデン)ア
ミノ]カルバメート(10.40mmol)のTHF/MeOH(21mL、1:1)中
溶液に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(12.50mmol)何度かに分けて加えた。
反応物を窒素雰囲気下で10分間加熱還流した後、室温まで冷却した。塩酸(30.00
mmol)を加え、反応混合物を3時間加熱還流し、室温まで冷却して、16時間撹拌し
た。反応物を濾過して無機の不溶性物質を除去し、濾液を減圧下で濃縮し、トルエンと共
沸混合(x3)させた。残留物を熱イソプロパノールに溶解し、室温まで冷却して、エー
テルで希釈した後、0℃まで冷却した。沈殿物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、標記
化合物(6.50mmol)を得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-メチルシクロペンチル)ピラゾー
ル-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.38mmol)および(3-メチルシクロペンチル)ヒドラジン(0.38
mmol)から、DCM中の0~2%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムク
ロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.07mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.26分、m/z 345.1[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-メチルシクロペンチル)ピラゾール
-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-メチルシ
クロペンチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.08mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.08
mmol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.05mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.03分、m/z 430.2[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(3-メチルシクロペンチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-メチルシク
ロペンチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(
0.08mmol)から、MS直結セミ分取HPLCによる精製後、標記化合物(0.0
1mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.73分、m/z 448.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.86分、m/z 448.3[M+H]
【0266】
実施例6:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フ
ェニル]-1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]ピラゾール-4-カルボ
キサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピ
リジル]ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(80mg、0.30mmol)および5-(トリフルオロメチル)ピリド-2-
イルヒドラジン(0.30mmol)から、標記化合物(0.30mmol)を灰色がか
った白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.27分、m/z 408.1[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリ
ジル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[5-(トリフ
ルオロメチル)-2-ピリジル]ピラゾール-4-カルボニトリル(0.10mmol)
およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラ
ヌイド(0.12mmol)から、標記化合物(0.06mmol)を白色粉末として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.03分、m/z 493.3[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[5-(トリフル
オロメチル)-2-ピリジル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキ
シベンズアミド(0.06mmol)から、標記化合物(0.03mmol)を白色粉末
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.85分、m/z 511.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.19分、m/z 511.3[M+H]
【0267】
実施例7:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フ
ェニル]-1-[2-(メトキシメトキシ)エチル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Nに従って、5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(0.26mmol)お
よび1-ブロモ-2-(メトキシメトキシ)エタン(0.39mmol)から、MS直結
セミ分取HPLC(middle method)による精製後、標記化合物(0.03
mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 454.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.10分、m/z 454.3[M+H]
【0268】
実施例8:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フ
ェニル]-1-[(3-メチルオキセタン-3-イル)メチル]ピラゾール-4-カルボ
キサミド
基本手順Nに従って、5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(0.25mmol)お
よび3-(クロロメチル)-3-メチルオキセタン(0.38mmol)から、MS直結
セミ分取HPLCによる精製後、標記化合物(0.07mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 450.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.11分、m/z 450.3[M+H]
【0269】
実施例9:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フ
ェニル]-1-(2-モルホリノエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(2-モルホリノエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Nに従って、5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(0.27mmol)お
よびN-クロロエチルモルホリン塩酸塩(0.41mmol)から、DCM中の0~5%
MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記
化合物(0.04mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.20分、m/z 479.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.51分、m/z 479.3[M+H]
【0270】
実施例10:5-アミノ-1-(3,3-ジメチル-2-オキソ-ブチル)-3-[4-
[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキ
サミド
5-アミノ-1-(3,3-ジメチル-2-オキソ-ブチル)-3-[4-[[(2-メ
トキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Nに従って、5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(0.24mmol)お
よび1-ブロモ-3,3-ジメチルブタン-2-オン(0.36mmol)から、DCM
中の0~5%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる
精製後、標記化合物(0.03mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.55分、m/z 464.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.49分、m/z 464.3[M+H]
【0271】
実施例11:5-アミノ-1-(2-シアノエチル)-3-[4-[[(2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-1-(2-シアノエチル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Nに従って、5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(0.25mmol)お
よび3-ブロモプロピオニトリル(0.37mmol)から、DCM中の0~5%MeO
Hで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物
(0.07mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.37分、m/z 419.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.02分、m/z 419.2[M+H]
【0272】
実施例12:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(3-オキソシクロヘキシル)ピラゾール-4-カルボキサミド
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(0.82mmol)のM
eCN(0.5mL)中溶液を、5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(0.27mm
ol)のMeCN(2mL)中溶液にゆっくりと添加した。反応物を室温で15分間撹拌
後、シクロヘキサ-2-エノン(0.55mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹
拌した。水を加え、反応混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウ
ム上で乾燥させ、減圧下で留去した。DCM中の0~5%MeOHで溶出するシリカゲル
フラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.15mmol)を
淡褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 462.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.00分、m/z 462.3[M+H]
【0273】
実施例13:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(3-オキソシクロペンチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(3-オキソシクロペンチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(0.14mmol)を、
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(0.27mmol)および2-シクロペンテノ
ン(0.33mmol)のMeCN(0.54mL)中混合物に添加した。反応混合物を
室温で2日間撹拌後、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、DCM中の0~3.5%M
eOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、続けて
、0.1%ギ酸添加物を含有する20~40%MeCN/水で溶出する逆相クロマトグラ
フィーで精製し、標記化合物(0.04mmol)を灰色がかった白色の固体として得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.44分、m/z 448.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.09分、m/z 448.2[M+H]
【0274】
実施例14:5-アミノ-1-(2-ヒドロキシ-3,3-ジメチルブチル)-3-[4
-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボ
キサミド
5-アミノ-1-(2-ヒドロキシ-3,3-ジメチルブチル)-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
MeOH(1mL)中の5-アミノ-1-(3,3-ジメチル-2-オキソブチル)-
3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4
-カルボキサミド溶液(0.07mmol)を、MeOH(1mL)中ホウ化水素ナトリ
ウム(0.07mmol)溶液に0℃で滴加した。反応混合物を30分間撹拌した後、D
CMで希釈した。その後、飽和NaCO水溶液を加え、混合物をDCM(x3)で抽
出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製材料を
、DCM中の0~5%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、標記化合物(0.03mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.62分、m/z 466.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.49分、m/z 466.3[M+H]
【0275】
実施例15:5-アミノ-1-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,4-ジフルオロフェニル)ピラゾ
ール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.30mmol)および2,4-ジフルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(0.
30mmol)から、標記化合物(0.22mmol)を灰色がかった白色の固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.99分、m/z 375.1[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,4-ジフルオロフェニル)ピラゾー
ル-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,4-ジフ
ルオロフェニル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.11mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.1
9mmol)から、標記化合物(0.10mmol)を白色粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.73分、m/z 460.2[M+H]
5-アミノ-1-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-[4-[[(2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,4-ジフル
オロフェニル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
(0.10mmol)から、標記化合物(0.05mmol)を灰色がかった白色の粉末
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.57分、m/z 478.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.58分、m/z 478.2[M+H]
【0276】
実施例16:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピラゾール-4-カルボキサ
ミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル
]ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.38mmol)および[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ヒドラジン
塩酸塩(0.38mmol)から、標記化合物(0.31mmol)を灰色がかった白色
の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.18分、m/z 407.1[M]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル
]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順のニトリル加水分解に従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1
-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド(0.12
mmol)から、標記化合物の粗生成物(0.12mmol)を透明油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.93分、m/z 425.0[M]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[3-(トリフ
ルオロメチル)フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド(0.12mmol)および
カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド
(0.18mmol)から、標記化合物(0.08mmol)を灰色がかった白色の粉末
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.79分、m/z 510.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.06分、m/z 510.6[M+H]
【0277】
実施例17:5-アミノ-1-(シクロヘキシルメチル)-3-[4-[[(2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Nに従って、5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(0.26mmol)お
よび(ブロモメチル)シクロヘキサン(0.39mmol)から、MS直結セミ分取HP
LCによる精製後、標記化合物(0.04mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 462.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.88分、m/z 462.3[M+H]
【0278】
実施例18:5-アミノ-1-シクロヘキシル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイ
ル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロヘキシルピラゾール-4-カルボ
ニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.76mmol)およびシクロヘキシルヒドラジン塩酸塩(0.91mmol
)から、DCM中の0~5%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーによる精製後、標記化合物(0.65mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.11分、m/z 347.1[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロヘキシル-ピラゾール-3-イル)
フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロヘキシル
ピラゾール-4-カルボニトリル(0.64mmol)およびカリウム トリフルオロ-
[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.70mmol)から
、DCM中の0~5%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーによる精製後、標記化合物(0.59mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.81分、m/z 430.3[M+H]
5-アミノ-1-シクロヘキシル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロヘキシルピ
ラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.58mmo
l)から、DCM中の0~5%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーによる精製後、標記化合物(0.32mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.59分、m/z 448.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.63分、m/z 448.3[M+H]
【0279】
実施例19:5-アミノ-1-イソプロピル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-イソプロピルピラゾール-4-カルボニ
トリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.38mmol)およびイソプロピルヒドラジン(0.46mmol)から、
DCM中の0~2%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー
による精製後、標記化合物(0.27mmol)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.96分、m/z 307.1[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-イソプロピルピラゾール-3-イル)フェ
ニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-イソプロピルピ
ラゾール-4-カルボニトリル(0.27mmol)およびカリウム トリフルオロ-[
[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.27mmol)から、
DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーによる精製後、標記化合物(0.19mmol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.73分、m/z 390.2[M+H]
5-アミノ-1-イソプロピル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メ
チル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-イソプロピルピラ
ゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.19mmol
)から、DCM中の0~5%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーによる精製後、標記化合物(0.10mmol)を灰色がかった白色の固体とし
て得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.46分、m/z 408.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.23分、m/z 408.3[M+H]
【0280】
実施例20:5-アミノ-1-[(1S,3R)-3-ヒドロキシシクロペンチル]
-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-
4-カルボキサミド
5-アミノ-1-[(1S ,3R )-3-ヒドロキシシクロペンチル]-3-[4-
[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキ
サミド
ホウ化水素ナトリウム(0.20mmol)を、5-アミノ-3-[4-[[(2-メ
トキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(3-オキソシクロペンチル)ピ
ラゾール-4-カルボキサミド(0.18mmol)のメタノール(1mL)中溶液に加
え、0℃まで冷却した。その後、反応混合物を、室温で30分間撹拌し、塩化アンモニウ
ムの飽和水溶液でクエンチし、分配した。水層をDCM(x3)で抽出した。合わせた有
機抽出物を疎水性フリットで濾過し、減圧下で濃縮した。0.1%ギ酸添加物を含有する
20~40%MeCN/水で溶出する逆相クロマトグラフィーでさらに精製し、標記化合
物(0.08mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.38分、m/z 450.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.04分、m/z 450.3[M+H]
【0281】
実施例21:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピ
ラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.38mmol)および2,2,2-トリフルオロエチルヒドラジン(水中7
0重量%、0.46mmol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲ
ルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.27mmol)
を淡黄色固体として得た。
LC-MS(ES、方法1):5.80分、m/z 345.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラ
ゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-
トリフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.29mmol)およびカリ
ウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0
.38mmol)から、ヘプタン中の10~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.17mmo
l)を灰色がかった白色の固体として得た。
LC-MS(ES、方法1):5.01分、m/z 430.2[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズア
ミド(0.16mmol)から、ヘプタン中の10~100%EtOAcで溶出するシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.0
8mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.54分、m/z 448.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.22分、m/z 448.2[M+H]
【0282】
実施例22:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-フェニルピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-フェニルピラゾール-4-カルボニトリ

基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.35mmol)およびフェニルヒドラジン(0.42mmol)から、DC
M中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーに
よるさらなる精製後、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-フェニルピラゾー
ル-4-カルボニトリル(0.28mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.04分、m/z 339.1[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-フェニルピラゾール-3-イル)フェニル
]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-フェニルピラゾ
ール-4-カルボニトリル(0.12mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(
2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.19mmol)から、ヘプ
タン中の10~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.09mmol)を灰色がかった白色の固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.77分、m/z 424.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-フェニルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-フェニルピラゾー
ル-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.07mmol)か
ら、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.05mmol)を白色固体として得た。
LC-MS(ES、方法1):4.53分、m/z 442.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.39分、m/z 442.2[M+H]
【0283】
実施例23:5-アミノ-1-[(1R)-インダン-1-イル]-3-[4-[[(2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(1R)-インダン-1-イル]ピラゾ
ール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル]メ
チル]-2-メトキシベンズアミド(100mg、0.29mmol)、(S)-(+)
-1-インダノール(0.49mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.49mm
ol)の無水THF(2mL)中懸濁液を0℃まで冷却した。ジイソプロピルアゾジカル
ボキシレート(0.49mmol)を5分間滴加し、反応混合物を室温まで30分かけて
戻した後、16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。MeOHで溶出するSP
E SCXカラムによりさらに精製して、標記化合物(0.17mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.90分、m/z 464.3[M+H]
5-アミノ-1-[(1R)-インダン-1-イル]-3-[4-[[(2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(1R)-イン
ダン-1-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミ
ド(0.27mmol)から、DCM中の0~5%MeOHで溶出するシリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.03mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.74分、m/z 482.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.77分、m/z 482.3[M+H]
【0284】
実施例24:1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]-5-メチルピラゾール-4-カルボキサミド
メチル 2-(4-ブロモベンゾイル)-3-オキソブタノエート
窒素下で、メチルマグネシウムブロミド溶液(THF中2.2M、9.27mmol)
を、メチルアセトアセテート(9.27mmol)のTHF(44mL)中溶液に0℃で
加えた後、0℃で30分間撹拌した。次に、4-ブロモベンゾイルクロリド(9.27m
mol)を加えた後、室温で16時間撹拌した。その後、塩化アンモニウムの飽和溶液で
クエンチした。次に、水層をDCM(x3)で抽出し、有機物を合わせ、疎水性フリット
で濾過し、全ての揮発物を減圧下で除去した。ヘプタン中の0~15%EtOAcで溶出
するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(4.99m
mol)を透明油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.88分、m/z 299.0[M]
メチル 3-(4-ブロモフェニル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシ
レート
ヒドラジン水和物溶液(水中55~60%、3.99mmol)を、メチル 2-(4
-ブロモベンゾイル)-3-オキソブタノエート(4.99mmol)の酢酸(20mL
)中溶液に加えた。その後、室温で72時間撹拌し、全ての揮発物を減圧下で除去した。
その後、残留物を炭酸ナトリウム飽和溶液で塩基化した。次に、水層をDCM(x3)で
抽出し、抽出物を合わせ、疎水性フリットで濾過した。その後、DCM中の0~6%Me
OHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(
4.21mmol)を透明油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 296.9[M+2]
メチル 3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-5-メチルピラゾール-4
-カルボキシレート
炭酸セシウム(3.00mmol)を、ブロモシクロペンタン(2.40mmol)お
よびメチル 3-(4-ブロモフェニル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボ
キシレート(1.20mmol)のDMF(2.5mL)中溶液に加えた。その後、75
℃で45分間撹拌し、全ての揮発物を減圧下で除去した。次に、残留物をEtOAc(5
0mL)に懸濁した。その後、有機層を水(x2)およびブラインの飽和溶液(x1)で
洗浄した。次に、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、全ての揮発物を減圧下
で除去した。ヘプタン中の0~40%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーで精製し、標記化合物(0.87mmol)を透明油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.27分、m/z 365.1[M+2]
3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-5-メチルピラゾール-4-カルボ
ン酸
水酸化リチウム(2.75mmol)を、メチル 3-(4-ブロモフェニル)-1-
シクロペンチル-5-メチルピラゾール-4-カルボキシレート(0.28mmol)の
1,4-ジオキサン(0.75mL)および水(0.75mL)中溶液に加えた。その後
、80℃で16時間撹拌し、続けて、100℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷却し
て室温に戻した後、反応混合物を塩酸(1M)でpH3に酸性化した。その後、DCM(
x3)で抽出し、疎水性フリットで濾過し、全ての揮発物を減圧下で除去した。ヘプタン
中の0~20%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで
精製し、標記化合物(0.28mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.00分、m/z 351.1[M+2]
3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-N-[(2,4-ジメトキシフェニ
ル)メチル]-5-メチルピラゾール-4-カルボキサミド
窒素下で、3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-5-メチルピラゾール
-4-カルボン酸(0.28mmol)、2,4-ジメトキシベンジルアミン(0.33
mmol)およびトリエチルアミン(0.41mmol)をTHF(1.4mL)中に懸
濁させた。反応混合物を室温で5分間撹拌後、プロピルホスホン酸無水物の溶液(EtO
Ac中50重量%、0.41mmol)を加え、反応物を室温で72時間撹拌した。その
後、2,4-ジメトキシベンジルアミン(0.33mmol)、トリエチルアミン(0.
41mmol)およびプロピルホスホン酸無水物の溶液(EtOAc中50重量%、0.
41mmol)を加えた。その後、反応物を室温で16時間撹拌した。次に、塩化アンモ
ニウムの飽和溶液(10mL)および水(10mL)を加えた。その後、DCM(x3)
を使って水層を抽出した。有機抽出物を合わせ、疎水性フリットで濾過し、全ての揮発物
を減圧下で除去した。ヘプタン中の0~50%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーで精製し、続けて、0.1%のギ酸含有水中の30~70%
MeCNで溶出する逆相クロマトグラフィーで精製して、標記化合物(0.07mmol
)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.18分、m/z 500.2[M+2]
1-シクロペンチル-N-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-3-[4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-5-メチルピラゾール-4-
カルボキサミド
基本手順Kに従って、3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-N-[(2
,4-ジメトキシフェニル)メチル]-5-メチルピラゾール-4-カルボキサミド(0
.07mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.11mmol)から、DCM中の0~2.5%MeOHで
溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製、続けて、0.1%
ギ酸含有水中の20~70%MeCNで溶出する逆相クロマトグラフィーによる精製後、
標記化合物(0.05mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.04分、m/z 583.4[M+H]
1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェ
ニル]-5-メチルピラゾール-4-カルボキサミド
0℃で、トリフルオロ酢酸(0.04mmol)を、1-シクロペンチル-N-[(2
,4-ジメトキシフェニル)メチル]-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]フェニル]-5-メチルピラゾール-4-カルボキサミド(0.04mmo
l)のDCM(0.4mL)中溶液に加え、反応混合物を室温で48時間撹拌した。追加
のトリフルオロ酢酸(0.04mmol)を24時間毎に3日間加え、その間、反応混合
物を室温で撹拌した。その後、反応混合物を炭酸ナトリウム飽和溶液で塩基化した。層を
分離させ、水層をDCM(x3)で抽出し、有機層を合わせ、疎水性フリットで濾過し、
減圧下で濃縮した。DCM中の0~6%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーによりさらに精製し、続けて、0.1%ギ酸添加物を含有する20~
70%MeCN/水で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、標記化合物(0.02
mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.62分、m/z 433.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.70分、m/z 433.2[M+H]
【0285】
実施例25:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-[2-(1H-テトラゾール-5-イル)エチル]ピラゾール-4-カ
ルボキサミド
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[2-(1H-テトラゾール-5-イル)エチル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-1-(2-シアノエチル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド(0.27mmol)のD
MF(2mL)中溶液に、アジ化ナトリウム(0.28mmol)および塩化アンモニウ
ム(0.30mmol)を加えた。反応混合物を110℃に16時間加熱した。さらなる
アジ化ナトリウム(0.28mmol)および塩化アンモニウム(0.30mmol)を
加え、混合物を110℃に16時間加熱し、室温まで冷却して、減圧下で濃縮した。得ら
れた残留物を、DCM中の0~20%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、標記化合物(0.02mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.22分、m/z 462.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.70分、m/z 462.2[M+H]
【0286】
実施例26:5-アミノ-1-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-3-[4-[[(
2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-[(4,4-ジメチルシクロヘキシリデン)アミノ]カルバメー

基本手順Eに従って、4,4-ジメチルシクロヘキサノン(0.79mmol)から、
標記化合物(0.78mmol)を灰色がかった白色の粉末として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)ピ
ラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[(4,4-ジメチルシクロヘキシリデ
ン)アミノ]カルバメート(0.78mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)メ
トキシメチレン]プロパンジニトリル(0.38mmol)から、標記化合物(0.36
mmol)を灰色がかった白色の粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.33分、m/z 375.1[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)ピラ
ゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4,4-ジメ
チルシクロヘキシル)ピラゾール-4-カルボキサミド(0.13mmol)およびカリ
ウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0
.15mmol)から、標記化合物(0.13mmol)を灰色がかった白色の粉末とし
て得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.99分、m/z 458.3[M+H]
5-アミノ-1-(4,4-ジメチルシクロヘキシル)-3-[4-[[(2-メトキシ
ベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4,4-ジメチ
ルシクロヘキシル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズア
ミド(0.07mmol)から、0.1%ギ酸添加物を含有する20~60%MeCN/
水で溶出する逆相クロマトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.02mm
ol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.74分、m/z 476.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.04分、m/z 476.3[M+H]
【0287】
実施例27:5-アミノ-1-(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-[
4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
8-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール
メチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中2.2M、2.82mmol)の溶
液を、1,4-シクロヘキサンジオンモノエチレンアセタール(2.56mmol)のT
HF(5mL)中溶液に加え、0℃まで冷却した。反応混合物を、室温で2時間撹拌した
後、塩化アンモニウムの飽和水溶液でクエンチした。層を、DCM(20mL)と水(2
0mL)との間で分配した。水層をDCM(x3)で抽出した。合わせた有機抽出物を相
分離器で濾過し、減圧下で濃縮して粗製標記化合物(2.50mmol)を透明油として
得た。
4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキサノン
基本手順Jに従って、THF(2.5mL)中の8-メチル-1,4-ジオキサスピロ
[4.5]デカン-8-オール(2.50mmol)から、標記化合物の粗生成物(2.
50mmol)を褐色油として得た。
H NMR(400MHz,CDCl,δ):2.71-2.59(m,2H),
2.23-2.12(m,2H),1.96-1.86(m,2H),1.85-1.7
3(m,2H),1.31(s,3H),1.23(s,1H)。
tert-ブチル N-[(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシリデン)アミノ]
カルバメート
基本手順Eに従って、4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキサノン(2.50mmo
l)から、標記化合物(1.36mmol)を透明油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.21分、m/z 243.1[M+H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘ
キシル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロ
ヘキシリデン)アミノ]カルバメート(0.83mmol)および2-[(4-ブロモフ
ェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.68mmol)から、ヘプタン中
の55%EtOAc、続けて、DCM中0~8%MeOHで溶出するフラッシュカラムク
ロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(異性体1、0.43mmol)を灰色がか
った白色の粉末として、および標記化合物(異性体2、0.09mmol)を灰色がかっ
た白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体1):1.65分、m/z 375.0[M

UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体2):1.72分、m/z 375.1[M

5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘ
キシル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-ヒドロキ
シ-4-メチルシクロヘキシル)ピラゾール-4-カルボニトリル(異性体1)(50m
g、0.13mmol)から、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-ヒ
ドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)ピラゾール-4-カルボキサミド(44mg、0
.11mmol、84%)を灰色がかった白色の粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.35分、m/z 394.9[M+2]
5-アミノ-1-(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-[4-[[(2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-ヒドロキ
シ-4-メチルシクロヘキシル)ピラゾール-4-カルボキサミド(0.11mmol)
およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラ
ヌイド(0.12mmol)から、標記化合物(0.09mmol)を灰色がかった白色
の粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.33分、m/z 478.5[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.98分、m/z 478.3[M+H]
【0288】
実施例28:5-アミノ-1-(4-ベンジルオキシシクロヘキシル)-3-[4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

8-ベンジルオキシ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン
窒素下で、水素化ナトリウム(鉱物油中に60%を分散させた、1.90mmol)を
、1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール(1.26mmol)のTHF
(2.4mL)中溶液に加え、0℃まで冷却した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した
後、ベンジルブロミド(1.90mmol)を加えた。混合物を、室温で一晩撹拌し、塩
化アンモニウムの飽和水溶液でクエンチし、分配した。水層をDCM(x3)で抽出した
。合わせた有機抽出物を疎水性フリットで濾過し、減圧下で濃縮した。ヘプタン中の30
%酢酸エチルで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーでさらに精製し
、標記化合物(0.81mmol)を透明油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.76分、m/z 249.0[M+H]
4-ベンジルオキシシクロヘキサノン
基本手順Jに従って、8-ベンジルオキシ-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン
(0.81mmol)から、標記化合物の粗生成物(0.81mmol)を透明油として
得た。
tert-ブチル N-[(4-ベンジルオキシシクロヘキシリデン)アミノ]カルバメ
ート
基本手順Eに従って、4-ベンジルオキシシクロヘキサノン(0.81mmol)から
、標記化合物(0.81mmol)を透明油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.74分、m/z 319.2[M+H]
5-アミノ-1-(4-ベンジルオキシシクロヘキシル)-3-(4-ブロモフェニル)
ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[(4-ベンジルオキシシクロヘキシリ
デン)アミノ]カルバメート(0.81mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)
メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.68mmol)から、標記化合物(0.6
8mmol)を灰色がかった白色の粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性、シス/トランス混合物):2.18分および2.2
0分、m/z 453.1[M+2]
5-アミノ-1-(4-ベンジルオキシシクロヘキシル)-3-(4-ブロモフェニル)
ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、5-アミノ-1-(4-ベンジルオキシシクロヘキシル)-3-
(4-ブロモフェニル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.13mmol)から、標
記化合物(0.13mmol)を透明油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性、シス/トランス混合物):1.91分、m/z 4
71.0[M+2]
5-アミノ-1-(4-ベンジルオキシシクロヘキシル)-3-[4-[[(2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-1-(4-ベンジルオキシシクロヘキシル)-3-
(4-ブロモフェニル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.13mmol)およびカ
リウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(
0.15mmol)から、標記化合物をジアステレオ異性体混合物(0.12mmol)
として白色粉末で得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.73分、m/z 554.5[M+H]
1.77分、m/z 554.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.02分、m/z 554.3[M+H]
4.11分、m/z 554.3[M+H]
【0289】
実施例29:5-アミノ-1-シクロプロピル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイ
ル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロプロピルピラゾール-4-カルボ
ニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.46mmol)およびシクロプロピルヒドラジン塩酸塩(0.55mmol
)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.34mmol)を白色固体として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.73分、m/z 303.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロプロピルピラゾール-3-イル)フ
ェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロプロピル
ピラゾール-4-カルボニトリル(0.32mmol)およびカリウム トリフルオロ-
[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.45mmol)から
、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.34mmol)を粗製褐色固体として得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.51分、m/z 388.2[M+H]
5-アミノ-1-シクロプロピル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロプロピルピ
ラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.32mmo
l)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.15mmol)を白色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.32分、m/z 406.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.95分、m/z 406.3[M+H]
【0290】
実施例30:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-メチルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(1.14mmol)およびメチルヒドラジン(1.37mmol)から、DCM
中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによ
るさらなる精製後、分離できない位置異性体の混合物の標記化合物(0.47mmol)
を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.57分および1.67分、m/z 277.
0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-メチルピラゾール-3-イル)フェニル]
メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-メチルピラゾー
ル-4-カルボニトリルおよび3-アミノ-5-(4-ブロモフェニル)-1-メチルピ
ラゾール-4-カルボニトリル(0.43mmol)およびカリウム トリフルオロ-[
[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(1.37mmol)から、
ヘプタン中の10~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.11mmol)を白色固体として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.54分、m/z 362.2[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-メチルピラゾール
-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.09mmol)から
、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.05mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.24分、m/z 380.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.76分、m/z 380.2[M+H]
【0291】
実施例31:5-アミノ-1-(2-ヒドロキシエチル)-3-[4-[[(2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-ヒドロキシエチル)ピラゾール-
4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(1.14mmol)および2-ヒドロキシエチルヒドラジン(1.37mmol
)から、ヘプタン中の10~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.40mmol)を白色固体として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 307.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-ヒドロキシエチル)ピラゾール-3
-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-ヒドロキ
シエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.35mmol)およびカリウム トリ
フルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.49mm
ol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.22mmol)を淡褐色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.36分、m/z 392.1[M+H]
5-アミノ-1-(2-ヒドロキシエチル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-ヒドロキシ
エチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.
21mmol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.09mmol)を白色
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.20分、m/z 410.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.66分、m/z 410.2[M+H]
【0292】
実施例32:5-アミノ-1-(3-フルオロフェニル)-3-[4-[[(2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-フルオロフェニル)ピラゾール-
4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、(3-フルオロフェニル)ヒドラジニウムクロリド(0.68m
mol)および2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(
0.57mmol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.22mmol、収率
38%)を淡褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.97分、m/z 357.1[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-フルオロフェニル)ピラゾール-3
-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-フルオロ
フェニル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.22mmol)およびカリウム トリ
フルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.30mm
ol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.05mmol)を灰色が
かった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 442.2[M+H]
5-アミノ-1-(3-フルオロフェニル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-フルオロフ
ェニル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.
05mmol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.03mmol)を白色
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.54分、m/z 460.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.52分、m/z 460.2[M+H]
【0293】
実施例33:5-アミノ-1-(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-[
4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘ
キシル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-ヒドロキ
シ-4-メチルシクロヘキシル)ピラゾール-4-カルボニトリル(異性体2)(0.0
9mmol)から、標記化合物の粗生成物(0.09mmol)を灰色がかった白色の粉
末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.38分、m/z 395.1[M+2]
5-アミノ-1-(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-[4-[[(2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-ヒドロキ
シ-4-メチルシクロヘキシル)ピラゾール-4-カルボキサミド(0.09mmol)
およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラ
ヌイド(0.09mmol)から、標記化合物(0.04mmol)を灰色がかった白色
の粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.30分、m/z 478.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.94分、m/z 478.3[M+H]
【0294】
実施例34a(異性体1):および34b(異性体2):5-アミノ-1-(4-ヒドロ
キシシクロヘキシル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フ
ェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-1-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-3-[4-[[(2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
パラジウム(炭素粉末(10重量%、乾燥)(0.33mmol)を、5-アミノ-1
-(4-ベンジルオキシシクロヘキシル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド(0.13mmol)のM
eOH(1.3mL)およびギ酸アンモニウム(0.40mmol)中溶液に加えた。反
応混合物を、60℃で2時間撹拌後、ギ酸アンモニウム(1.34mmol)を加え、混
合物を60℃で1時間撹拌した。酢酸(0.5mL)を加え、反応混合物を60℃でさら
に14時間撹拌し、室温まで冷却して、セライト(登録商標)プラグで濾過した。プラグ
をDCMで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を飽和炭酸ナトリウム溶液で塩基化
し、DCM(x3)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットで濾過し、減圧下
で濃縮した。DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(異性体1、0.02mmol)を白
色固体として、および標記化合物(異性体2、0.09mmol)を褐色固体として得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体1):1.27分、m/z 464.3[M
+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性;異性体1):2.84分、m/z 464.3[M
+H]
UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体2):1.26分、m/z 464.3[M
+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性;異性体2):2.82分、m/z 464.3[M
+H]
【0295】
実施例35:5-アミノ-1-シクロブチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-(シクロブチリデンアミノ)カルバメート
シクロブタノン(2.0mmol)のヘプタン(2mL)中溶液に、tert-ブチル
カルバゼート(2.2mmol)を加え、反応物を加熱還流し、2時間撹拌した。揮発物
を減圧下で除去し、標記化合物(2.0mmol、収率100%)を白色固体として得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.61分、m/z 185.0[M+H]
シクロブチルヒドラジン塩酸塩
tert-ブチル N-(シクロブチリデンアミノ)カルバメート(0.27mmol
)をTHF(5mL)中に溶解し、ジメチルスルフィドボラン(0.46mmol)を加
えた。反応物を室温で1時間撹拌した。TLCで出発材料の消費が示されたので、溶媒を
減圧下で除去した。残留物を塩酸-メタノール溶液(7.6mL)に溶解し、反応物を加
熱還流し、一晩撹拌した。溶媒を蒸発させて、標記化合物(0.27mmol)を黄色が
かったゴム質として得て、これをさらに精製せずに使用した。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロブチルピラゾール-4-カルボニ
トリル
基本手順Hに従って、シクロブチルヒドラジン塩酸塩(0.25mmol)および2-
[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.21mmol)
から、ヘプタン中の20~80%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.14mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.95分、m/z 317.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロブチルピラゾール-3-イル)フェ
ニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロブチルピ
ラゾール-4-カルボニトリル(0.14mmol)およびカリウム トリフルオロ-[
[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.19mmol)から、
標記化合物(0.13mmol)を白色粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.67分、m/z 402.2[M+H]
5-アミノ-1-シクロブチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メ
チル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロブチルピラ
ゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.05mmol
)から、標記化合物(0.03mmol)を白色粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.46分、m/z 420.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.29分、m/z 420.2[M+H]
【0296】
実施例36:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-テトラヒドロフラン-3-イリデンアミノカルバメート
ジヒドロ(3(2H)-フラノン(1.95mL)のエタノール(2mL)中溶液に、
tert-ブチルカルバゼート(2.35mmol)を加え、反応物を加熱還流し、一晩
撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、標記化合物(1.95mmol)を白色固体として
得た。
テトラヒドロフラン-3-イルヒドラジン塩酸塩
tert-ブチル N-[テトラヒドロフラン-3-イリデンアミノ]カルバメート(
0.25mmol)をTHF(5mL)中に溶解し、ジメチルスルフィドボラン(0.4
2mmol)を加えた。TLCにより出発材料の完全な消費が示されるまで、反応物を室
温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をMeOH中塩酸溶液(1.25
M、6.99mL)に溶解し、反応物を加熱還流し、一晩撹拌した。溶媒を蒸発させて、
標記化合物(0.25mmol)を黄色がかったゴム質として得て、これをさらに精製せ
ずに使用した。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾー
ル-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、テトラヒドロフラン-3-イルヒドラジン塩酸塩(0.23mm
ol)および2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0
.19mmol)から、ヘプタン中の20~80%EtOAcで溶出するシリカゲルフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.09mmol)を淡褐
色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 333.1[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール
-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-テトラヒドロフ
ラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.10mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.14
mmol)から、標記化合物(0.06mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.51分、m/z 418.2[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(
0.06mmol)から、標記化合物(0.03mmol)を白色粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.32分、m/z 458.2[M+Na]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.95分、m/z 436.2[M+H]
【0297】
実施例37:5-アミノ-1-[(1S,3S)-3-クロロシクロペンチル]-3
-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-
カルボキサミド
5-アミノ-1-[(1S ,3S )-3-クロロシクロペンチル]-3-[4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

塩化チオニル(0.67mmol)を、5-アミノ-1-[(1S*,3R*)-3-
ヒドロキシシクロペンチル]-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチ
ル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド(0.22mmol)のDCM(3mL
)中溶液に加え、0℃まで冷却した。反応物を室温まで温め、この温度で48時間撹拌し
た。次に、混合物を濃縮後、得られた残留物を0.1%ギ酸添加物を含有する30~80
%MeCN/水で溶出する逆相クロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.07
mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.58分、m/z 468.1[M]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.62分、m/z 468.1[M]
【0298】
実施例38:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-[[(3R)-3-ピペリジル]メチル]ピラゾール-4-カルボキサ
ミド
tert-ブチル(3R)-3-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレー

(3R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-カルボン酸(0.
87mmol)の乾燥THF(10mL)中の撹拌溶液に、ボラン-テトラヒドロフラン
(1:1、2.62mmol)を室温で滴加した。反応物を4時間撹拌し、飽和NH
l溶液(2mL)でクエンチし、分配した。水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機
抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。ヘプタン
中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー
でさらに精製し、標記化合物(0.84mmol)を白色固体として得た。
tert-ブチル(3R)-3-(メチルスルホニルオキシメチル)ピペリジン-1-カ
ルボキシレート
基本手順Iに従って、tert-ブチル (3R)-3-(ヒドロキシメチル)ピペリ
ジン-1-カルボキシレート(0.84mmol)および塩化メタンスルホニル(0.8
8mmol)から、ヘプタン中の0~50%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュ
カラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.58mmol)を無色油とし
て得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 316.1[M+Na]

tert-ブチル (3R)-3-[[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]メチル
]ピペリジン-1-カルボキシレート
基本手順Nに従って、5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(0.29mmol)お
よびtert-ブチル (3R)-3-(メチルスルホニルオキシメチル)ピペリジン-
1-カルボキシレート(0.58mmol)から、シリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーによる精製後、標記化合物(0.19mmol)およびtert-ブチル (
3R)-3-[[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-2-イル]メチル]ピペリジン-1-カ
ルボキシレートを位置異性体の混合物として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.58分および1.60分、m/z 563.
3[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[[(3R)-3-ピペリジル]メチル]ピラゾール-4-カルボキサミド
位置異性体tert-ブチル (3R)-3-[[5-アミノ-4-カルバモイル-3
-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-
イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(0.19mmol)およびtert
-ブチル (3R)-3-[[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メ
トキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-2-イル]メチル]ピペリ
ジン-1-カルボキシレートの混合物をDCM(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(
4.7mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残
留物をMeOHに溶解し、MeOH中0~100%の1Nアンモニアで溶出するSPE
SCXカートリッジを通した。MS直結セミ分取HPLCによるさらなる精製後、標記化
合物(0.02mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.10分、m/z 463.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.41分、m/z 463.3[M+H]
【0299】
実施例39:5-アミノ-1-(2-フルオロフェニル)-3-[4-[[(2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-フルオロフェニル)ピラゾール-
4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、(2-フルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(0.68mmol
)および2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.5
7mmol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.29mmol)を褐色固体
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.88分、m/z 357.1[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-フルオロフェニル)ピラゾール-3
-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-フルオロ
フェニル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.29mmol)およびカリウム トリ
フルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.40mm
ol)から、ヘプタン中の10~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.23mmol)を赤色
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.62分、m/z 442.1[M+H]
5-アミノ-1-(2-フルオロフェニル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-フルオロフ
ェニル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.
23mmol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.02mmol)を灰色
がかった白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.46分、m/z 460.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.32分、m/z 460.2[M+H]
【0300】
実施例40:エチル 4-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メト
キシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカ
ルボキシレート
エチル 4-(tert-ブトキシカルボニルヒドラゾノ)シクロヘキサンカルボキシレ
ート
基本手順Eに従って、エチル 4-オキソシクロヘキサンカルボキシレート(3.14
mmol)から、標記化合物(2.96mmol)を透明油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.52分、m/z 285.1[M+H]
エチル 4-[5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-4-シアノピラゾール-1-
イル]シクロヘキサンカルボキシレート
基本手順Oに従って、エチル 4-(tert-ブトキシカルボニルヒドラゾノ)シク
ロヘキサンカルボキシレート(1.93mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)
メトキシメチレン]プロパンジニトリル(1.63mmol)から、標記化合物(1.5
6mmol、シス/トランス異性体の混合物)を白色粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.00分、m/z 419.1[M+2]
2.06分、m/z 419.1[M+2]
エチル 4-[5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-4-カルバモイルピラゾール
-1-イル]シクロヘキサンカルボキシレート
基本手順Lに従って、エチル 4-[5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-4-
シアノピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボキシレート(0.91mmol)か
ら、標記化合物(0.91mmol、シス/トランス異性体の混合物)を灰色がかった白
色の粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.70分、m/z 437.1[M+2]
1.72分、m/z 437.1[M+2]
エチル 4-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイ
ル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボキシレー

基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(1.00mmol)およびエチル 4-[5-アミノ-3-(
4-ブロモフェニル)-4-カルバモイルピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボ
キシレート(0.91mmol)から、標記化合物(0.68mmol、シス/トランス
異性体の混合物)を白色粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.57分、m/z 520.3[M+H]
1.59分、m/z 520.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.63分、m/z 520.3[M+H]
3.67分、m/z 520.3[M+H]
【0301】
実施例41:5-アミノ-1-[(1S,3S)-3-フルオロシクロペンチル]-
3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4
-カルボキサミド
5-アミノ-1-[(1S ,3S )-3-フルオロシクロペンチル]-3-[4-[
[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサ
ミド
(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(0.96mmol)を、5-アミノ-1-[
(1S,3R)-3-ヒドロキシシクロペンチル]-3-[4-[[(2-メトキシ
ベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド(0.24m
mol)のDCM(2mL)中溶液に滴加し、20℃まで冷却した。反応混合物を室温ま
で戻した後、さらに2時間撹拌した。混合物をDCMで希釈後、飽和NaHCO水溶液
でクエンチした。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせ、疎水性フリットで濾過し、
減圧下で濃縮した。得られた残留物を、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカ
ゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。0.1%ギ酸添加物を含有す
る30~80%MeCN/水で溶出する逆相クロマトグラフィーでさらに精製し、標記化
合物(0.02mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.49分、m/z 452.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.39分、m/z 452.3[M+H]
【0302】
実施例42:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-[[(3S)-3-ピペリジル]メチル]ピラゾール-4-カルボキサ
ミド
tert-ブチル (3S)-3-(メチルスルホニルオキシメチル)ピペリジン-1-
カルボキシレート
基本手順Iに従って、tert-ブチル (3S)-3-(ヒドロキシメチル)ピペリ
ジン-1-カルボキシレート(0.82mmol)および塩化メタンスルホニル(0.8
6mmol)から、ヘプタン中の0~50%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュ
カラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.72mmol)を無色油とし
て得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 316.1[M+Na]

tert-ブチル (3S)-3-[[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]メチル
]ピペラジン-1-カルボキシレート
基本手順Nに従って、5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]フェニル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(0.23mmol)お
よびtert-ブチル (3S)-3-(メチルスルホニルオキシメチル)ピペリジン-
1-カルボキシレート(0.47mmol)から、シリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーによる精製後、標記化合物およびtert-ブチル (3S)-3-[[5-
アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]ピラゾール-2-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(0.
13mmol)をベージュ色の位置異性体の固体混合物として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.59分および1.60分、m/z 563.
3[M+H]
3-アミノ-5-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[[(3S)-3-ピペリジル]メチル]ピラゾール-4-カルボキサミドおよび5
-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1
-[[(3S)-3-ピペリジル]メチル]ピラゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル (3S)-3-[[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[
[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]メチ
ル]ピペリジン-1-カルボキシレートおよびtert-ブチル (3S)-3-[[5
-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチ
ル]フェニル]ピラゾール-2-イル]メチル]ピペリジン-1-カルボキシレート(0
.13mmol)をDCM(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3.3mmol)を
加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をMeOHに溶
解し、MeOH中0~100%の1Mアンモニアで溶出するSPE SCXカートリッジ
を通した。次に、位置異性体の混合物をMS直結セミ分取HPLCで精製し、5-アミノ
-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-[[(
3S)-3-ピペリジル]メチル]ピラゾール-4-カルボキサミド(0.01mmol
)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.09分、m/z 463.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.41分、m/z 463.3[M+H]
【0303】
実施例43:5-アミノ-1-(4-フルオロフェニル)-3-[4-[[(2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-フルオロフェニル)ピラゾール-
4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、(4-フルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(0.68mmol
)および2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.5
7mmol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.41mmol)を淡褐色固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.94分、m/z 395.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4-フルオロフェニル)ピラゾール-3
-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-フルオロ
フェニル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.41mmol)およびカリウム トリ
フルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.57mm
ol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.38mmol)を褐色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.69分、m/z 442.2[M+H]
5-アミノ-1-(4-フルオロフェニル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4-フルオロフ
ェニル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.
33mmol)から、MS直結セミ分取HPLCによるさらなる精製後、標記化合物(0
.03mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.52分、m/z 460.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.45分、m/z 460.3[M+H]
【0304】
実施例44:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(p-トリル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(p-トリル)ピラゾール-4-カルボ
ニトリル
基本手順Hに従って、p-トリルヒドラジン塩酸塩(0.34mmol)および2-[
(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.29mmol)か
ら、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.29mmol)をオレンジ色固体
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.00分、m/z 353.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(p-トリル)ピラゾール-3-イル]フ
ェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.30mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモフェ
ニル)-1-(p-トリル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.21mmol)から
、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.09mmol)を淡褐色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.75分、m/z 438.3[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(p-トリル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(p-トリル)ピ
ラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.09mmo
l)から、分取HPLCによるさらなる精製後、標記化合物(0.01mmol)を灰色
がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.57分、m/z 456.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.59分、m/z 456.3[M+H]
【0305】
実施例45:メチル 4-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メト
キシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]ベンゾエート
メチル 4-[5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-4-シアノピラゾール-1-
イル]ベンゾエート
基本手順Hに従って、メチル 4-ヒドラジニルベンゾエート塩酸塩(0.55mmo
l)および2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.
46mmol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.27mmol)
をオレンジ色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.96分、m/z 397.1[M]
メチル 4-[5-アミノ-4-シアノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]ベンゾエート
基本手順Kに従って、メチル 4-[5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-4-
シアノピラゾール-1-イル]ベンゾエート(0.27mmol)およびカリウム トリ
フルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.38mm
ol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.20mmol)を灰色が
かった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.70分、m/z 482.3[M+H]
メチル 4-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイ
ル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]ベンゾエート
基本手順Mに従って、メチル 4-[5-アミノ-4-シアノ-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]ベンゾエート
(0.20mmol)から、MS直結分取HPLCによるさらなる精製後、標記化合物(
0.01mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.53分、m/z 500.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.52分、m/z 500.3[M+H]
【0306】
実施例46:5-アミノ-1-[(1S,3S)-3-ヒドロキシシクロペンチル]
-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-
4-カルボキサミド
[(1S )-3-[(1S )-5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロペン
チル] 2,2-ジメチルプロパノエート
THF(1.8mL)中の5-アミノ-1-[(1S*,3R*)-3-ヒドロキシシ
クロペンチル]-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル
]ピラゾール-4-カルボキサミド(160mg、0.36mmol)に、トリフェニル
ホスフィン(0.71mmol)およびトリメチル酢酸(0.53mmol)を加え、0
℃まで冷却した。ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.71mmol)を次に加
え、混合物をこの温度で15分間撹拌した後、室温まで昇温し、この温度で48時間撹拌
した。反応物を濃縮後、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(0.18mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.73分、m/z 534.3[M+H]
5-アミノ-1-[(1S ,3S )-3-ヒドロキシシクロペンチル]-3-[4-
[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキ
サミド
[(1S,3S)-3-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロペンチ
ル] 2,2-ジメチルプロパノエート(0.22mmol)のTHF(1mL)中溶液
に、水酸化リチウム(1.79mmol)を加えた。その後、反応混合物を80℃に4日
間加熱し、冷却して、DCMで希釈し、水で分離させた。混合物を相分離器に通し、水層
をDCMで数回抽出した。有機層を合わせ、濃縮した。得られた残留物を、DCM中の0
~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製
し、標記化合物(0.05mmol、収率23%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.28分、m/z 450.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.86分、m/z 450.3[M+H]
【0307】
実施例47:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(o-トリル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(o-トリル)ピラゾール-4-カルボ
ニトリル
基本手順Hに従って、o-トリルヒドラジン塩酸塩(0.68mmol)および2-[
(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.57mmol)か
ら、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.53mmol)をオレンジ色固体
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.94分、m/z 355.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(o-トリル)ピラゾール-3-イル]フ
ェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.30mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモフェ
ニル)-1-(o-トリル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.21mmol)から
、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.19mmol)を白色固体として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.69分、m/z 438.3[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(o-トリル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(o-トリル)ピ
ラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.19mmo
l)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによるさらなる精製後、標記化合物(0.06mmol)を白色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.50分、m/z 456.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.42分、m/z 456.3[M+H]
【0308】
実施例48:5-アミノ-1-(3-ヒドロキシシクロヘキシル)-3-[4-[[(2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
ホウ化水素ナトリウム(836mg、22.10mmol)を、5-アミノ-3-[4
-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(3-オキソシク
ロヘキシル)ピラゾール-4-カルボキサミド(0.44mmol)のMeOH(15m
L)中溶液に加え、0℃まで冷却した。反応物を室温まで戻した後、ガス放出が止むと、
60℃に14時間加熱した。反応物を0℃まで冷却し、追加のホウ化水素ナトリウム(2
2.1mmol)を加え、反応物を60℃まで再度加熱した。その後、混合物を冷却、塩
化アンモニウムでクエンチした後、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナ
トリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を逆相クロマトグラフィーで
精製し、標記化合物(0.09mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.30分、m/z 464.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.90分、m/z 464.3[M+H]
【0309】
実施例49:5-アミノ-1-[4-(トリヒドロキシメチル)フェニル]-3-[4-
[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキ
サミド
4-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]安息香酸(0.05mmol)のTH
F(3mL)中溶液に、ボラン-ジメチルスルフィド(0.24mmol)を加えた。反
応混合物を、室温で5時間撹拌し、塩化アンモニウムの飽和水溶液(1mL)を添加して
クエンチし、分離させた。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナト
リウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をMS直結セミ分取HPLCで
精製し、標記化合物(0.01mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.31分、m/z 472.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.95分、m/z 472.3[M+H]
【0310】
実施例50:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(m-トリル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(m-トリル)ピラゾール-4-カルボ
ニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.29mmol)およびm-トリルヒドラジン(0.34mmol)から、ヘ
プタン中の0~80%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーによる精製後、標記化合物(0.21mmol)をオレンジ色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.02分、m/z 353.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(m-トリル)ピラゾール-3-イル]フ
ェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.39mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモフェ
ニル)-1-(m-トリル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.20mmol)から
、ヘプタン中の10~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによる精製後、標記化合物(0.19mmol)を灰色がかった白色の固体
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.76分、m/z 438.3[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(m-トリル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(m-トリル)ピ
ラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.19mmo
l)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによる精製後、標記化合物(0.02mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.57分、m/z 456.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.59分、m/z 456.3[M+H]
【0311】
実施例51:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(3-ピリジル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-ピリジル)ピラゾール-4-カル
ボニトリル
トリエチルアミンを含まない基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メト
キシメチレン]プロパンジニトリル(0.42mmol)および3-ピリジルヒドラジン
(0.46mmol)から、標記化合物(0.42mmol)を白色固体として得た。
LC-MS(ES、短鎖酸性):5.21分、m/z 339.9[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-ピリジル)ピラゾール-3-イル]
フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-ピリジル
)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.42mmol)およびカリウム トリフルオロ
-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.46mmol)か
ら、DCM中の0~5%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーによる精製後、標記化合物(0.30mmol)を灰色がかった白色の固体として得
た。
LC-MS(ES、短鎖酸性):4.44分、m/z 425.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(3-ピリジル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-ピリジル)
ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.14mm
ol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.10mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.29分、m/z 443.4[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.86分、m/z 443.1[M+H]
【0312】
実施例52:5-アミノ-1-インダン-2-イル-3-[4-[[(2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-(エンデン-2-イリデンアミノ)カルバメート
基本手順Eに従って、2-インダノン(1.14mmol)およびtert-ブチルカ
ルバゼート(1.36mmol)から、ヘプタン中の0~80%EtOAcで溶出するシ
リカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.89mm
ol)を淡黄色固体として得た。
インダン-2-イルヒドラジン塩酸塩
tert-ブチル N-(インダン-2-イリデンアミノ)カルバメート(0.89m
mol)をTHF(5mL)中に溶解し、ボランジメチルスルフィド錯体溶液(THF中
2M、1.52mmol)を加えた。TLCにより出発材料の完全な消費が示されるまで
、反応物を室温で2時間撹拌した。反応物をNHClの飽和水溶液でクエンチした後、
層を分離させた。水層をDCMで抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥
させ、減圧下で濃縮した。残留物を塩酸溶液(MeOH中1.25M、9.04mmol
)で溶解し、反応物を室温で16時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して、粗製インダ
ン-2-イルヒドラジン塩酸塩(0.89mmol)を得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):0.83分、m/z 149.0[M-HCl
+H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-インダン-2-イルピラゾール-4-カ
ルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.68mmol)およびインダン-2-イルヒドラジン塩酸塩(0.82mm
ol)から、ヘプタン中の0~80%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.45mmol)をオレンジ色固体と
して得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):2.09分、m/z 381.1[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-インダン-2-イルピラゾール-3-イル
)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-インダン-2-
イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.45mmol)およびカリウム トリフルオ
ロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.63mmol)
から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーによる精製後、標記化合物ベンズアミド(0.34mmol)を灰色がか
った白色の固体として得た。
5-アミノ-1-インダン-2-イル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-インダン-2-イ
ルピラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.11m
mol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムク
ロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.03mmol)を白色固体として得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.65分、m/z 482.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.85分、m/z 482.1[M+H]
【0313】
実施例53:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(2-ピリジル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-ピリジル)ピラゾール-4-カル
ボニトリル
トリエチルアミンを含まない基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキ
シメチレン]プロパンジニトリル(1.24mmol)および2-ヒドラジノピリジン(
1.36mmol)から、標記化合物の粗生成物(1.24mmol、定量を仮定)を白
色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.03分、m/z 340.1[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-ピリジル)ピラゾール-3-イル]
フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-ピリジル
)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.44mmol)およびカリウム トリフルオロ
-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.48mmol)か
ら、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィーによる精製後、標記化合物(0.31mmol、収率70%)を灰色がかった白色
の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.77分、m/z 425.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(2-ピリジル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-ピリジル)
ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.31mm
ol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.10mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 443.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.67分、m/z 443.1[M+H]
【0314】
実施例54:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(4-ピリジル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-ピリジル)ピラゾール-4-カル
ボニトリル
トリエチルアミンを含まない基本手順Hに従って、4-ピリジルヒドラジン(1.44
mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル
(1.31mmol)から、標記化合物の粗生成物(1.31mmol)を白色固体とし
て得た。
LC-MS(ES、短鎖酸性):4.66分、m/z 341.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4-ピリジル)ピラゾール-3-イル]
フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-ピリジル
)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.44mmol)およびカリウム トリフルオロ
-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.48mmol)か
ら、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラ
フィーによる精製後、標記化合物(0.36mmol)を灰色がかった白色の固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.37分、m/z 425.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(4-ピリジル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4-ピリジル)
ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.36mm
ol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.13mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.19分、m/z 443.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.67分、m/z 443.1[M+H]
【0315】
実施例55:エチル 3-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メト
キシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカ
ルボキシレート(異性体1)
エチル 3-(tert-ブトキシカルボニルヒドラゾノ)シクロヘキサンカルボキシレ
ート
基本手順Eに従って、エチル 3-オキソシクロヘキサンカルボキシレート(5.04
mmol)およびtert-ブチルカルバゼート(5.30mmol)を室温で3時間撹
拌した。反応混合物をMeOHでクエンチした後、減圧下で濃縮した。残留物をDCMで
希釈し、NHCl飽和水溶液で洗浄した。有機層を相分離器に通し、減圧下で濃縮して
標記化合物の粗生成物(3.77mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.55分、m/z 285.1[M+H]
エチル 3-[5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-4-シアノピラゾール-1-
イル]シクロヘキサンカルボキシレート
基本手順Oに従って、エチル 3-(tert-ブトキシカルボニルヒドラゾノ)シク
ロヘキサンカルボキシレート(3.77mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)
メトキシメチレン]プロパンジニトリル(3.04mmol)から、ヘプタン中の0~1
00%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製
後、標記化合物(異性体1、1.47mmol)および標記化合物(異性体2、1.21
mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性、異性体1):2.05分、m/z 419.1[M
+2]
UPLC-MS(ES、短鎖酸性、異性体2):2.11分、m/z 419.1[M
+2]
エチル 3-[5-アミノ-4-シアノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボキシレート(異
性体1)
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(1.11mmol)およびエチル 3-[5-アミノ-3-(
4-ブロモフェニル)-4-シアノピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボキシレ
ート(異性体1、0.72mmol)を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を、セラ
イト(登録商標)パッドを通して濾過し、DCMで洗浄した。溶液を水で希釈し、DCM
(x3)で抽出した。合わせた有機層を相分離器に通し、減圧下で濃縮して標記化合物の
粗生成物(異性体1、0.72mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.83分、m/z 502.3[M+H]
エチル 3-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイ
ル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボキシレー
ト(異性体1)
基本手順Lに従って、エチル 3-[5-アミノ-4-シアノ-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサ
ンカルボキシレート(異性体1、0.30mmol)から、ヘプタン中の0~100%E
tOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記
化合物(異性体1、0.03mmol、10%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.63分、m/z 520.4[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.76分、m/z 520.2[M+H]
【0316】
実施例56:5-アニリノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アニリノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチルピラゾール-4-カル
ボニトリル
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチルピラゾール-4-カル
ボニトリル(0.15mmol)、フェニルボロン酸(0.30mmol)および銅(I
I)アセテート(0.15mmol)のDCM(1mL)中懸濁液に、トリエチルアミン
(0.30mmol)を加えた。反応混合物を、室温で16時間撹拌後、減圧下で濃縮し
た。ヘプタン中の20~60%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーで精製し、標記化合物(0.10mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.30分、m/z 407.0[M]
N-[[4-(5-アニリノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)
フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アニリノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチ
ルピラゾール-4-カルボニトリル(0.10mmol)から、ヘプタン中の20~80
%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、
標記化合物(0.09mmol)を白色粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.04分、m/z 492.1[M+H]
5-アニリノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アニリノ-4-シアノ-1-シクロペンチル
ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.09mm
ol)から、DCM中の0~3%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによる精製後、標記化合物(0.07mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.88分、m/z 510.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.47分、m/z 510.2[M+H]
【0317】
実施例57:5-アミノ-1-[4-(ジメチルカルバモイル)シクロヘキシル]-3-
[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カ
ルボキサミド(異性体1、実施例57a、および異性体2、実施例57b)
5-アミノ-1-[4-(ジメチルカルバモイル)シクロヘキシル]-3-[4-[[(
2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
プロピルホスホン酸無水物(EtOAc中50重量%、0.14mmol)の溶液を、
ジメチルアミン(THF中2M、0.92mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルア
ミン(0.27mmol)および4-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロ
ヘキサンカルボン酸(0.09mmol)のTHF(0.50mL)中溶液に加えた。反
応混合物を40℃まで加熱し、16時間撹拌した。追加の、ジメチルアミン(THF中2
M、0.92mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.27mmol)お
よびプロピルホスホン酸無水物(EtOAc中50重量%、0.14mmol)の溶液を
順次加え、反応混合物を40℃で48時間撹拌した後、室温まで冷却した。反応混合物を
水とDCMとの間で分配した。水層をDCM(x3)で抽出した。合わせた有機抽出物を
疎水性フリットで濾過し、全ての揮発物を減圧下で除去した。DCM中の0~8%MeO
Hで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによるさらなる精製後、標
記化合物(異性体1:0.04mmol、収率42%)および標記化合物(異性体2:0
.02mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体1):1.40分、m/z 519.3[M
+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性;異性体1):3.71分、m/z 519.2[M
+H]
UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体2):1.37分、m/z 519.2[M
+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性;異性体2):3.67分、m/z 519.2[M
+H]
【0318】
実施例58:エチル 3-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メト
キシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカ
ルボキシレート(異性体2)
エチル 3-[5-アミノ-4-シアノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボキシレート(異
性体2)
基本手順Kに従って、エチル 3-[5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-4-
シアノピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボキシレート(異性体2、0.72m
mol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチ
ル]ボラヌイド(1.11mmol)から、標記化合物の粗生成物(異性体2、0.72
mmol、定量的収率を仮定)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.78分、m/z 502.3[M+H]
エチル 3-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイ
ル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボキシレー
ト(異性体2)
基本手順Lに従って、エチル 3-[5-アミノ-4-シアノ-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサ
ンカルボキシレート(異性体2、0.30mmol)から、DCM中の0~10%MeO
Hで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物
(異性体2、0.02mmol、収率6%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.78分、m/z 520.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.23分、m/z 520.2[M+H]
【0319】
実施例59:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(3-オキソインダン-1-イル)ピラゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-[(3-オキソインダン-1-イリデン)アミノ]カルバメート
基本手順Eに従って、1,3-インダンジオン(1.37mmol)およびtert-
ブチルカルバゼート(1.44mmol)から、ヘプタン中の10~50%EtOAcで
溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0
.86mmol、収率62%)を黄色固体として得た。
tert-ブチル N-[(3-オキソインダン-1-イル)アミノ]カルバメート
基本手順Fに従って、tert-ブチル N-[(3-オキソインダン-1-イリデン
)アミノ]カルバメート(0.75mmol)から、標記化合物の粗生成物(0.57m
mol)を無色油として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.41分、m/z 285.1[M+Na]

[(3-オキソインダン-1-イル)アミノ]アンモニウム;2,2,2-トリフルオロ
アセテート
tert-ブチル N-[(3-オキソインダン-1-イル)アミノ]カルバメート(
0.57mmol)のDCM(5mL)中溶液に、TFA(60mmol)を加えた。反
応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮して、標記化合物の粗生成物(0.57m
mol)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d,δ):7.89-7.35(m,4H
),5.21-5.10(m,1H),3.19-3.05(m,1H),2.88-2
.75(m,1H)。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-オキソインダン-1-イル)ピラ
ゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.46mmol)および[(3-オキソインダン-1-イル)アミノ]アンモ
ニウム;2,2,2-トリフルオロアセテート(0.10mmol)から、ヘプタン中の
0~80%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる
精製後、標記化合物(0.10mmol)をオレンジ色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.84分、m/z 394.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-オキソインダン-1-イル)ピラゾ
ール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-オキソイ
ンダン-1-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.1mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.1
3mmol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.03mmol)を褐色固体
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.63分、m/z 478.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(3-オキソインダン-1-イル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-オキソイン
ダン-1-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミ
ド(0.03mmol)から、MS直結セミ分取HPLCによる精製後、標記化合物(0
.02mmol)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-CMS(ES、短鎖酸性):1.47分、m/z 496.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.74分、m/z 496.1[M+H]
【0320】
実施例60:1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]-5-(メチルアミノ)ピラゾール-4-カルボキサミド
3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-5-(メチレンアミノ)ピラゾール
-4-カルボニトリル
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチルピラゾール-4-カル
ボニトリル(0.30mmol)のMeOH(3mL)中に溶解した溶液に、パラホルム
アルデヒド(0.91mmol)およびナトリウムメトキシド(MeOH中25重量%、
1.81mmol)を加えた。反応混合物を、16時間加熱還流した。反応混合物を、室
温まで冷却した後、DCMと水の間で分配した。水層をDCM(x3)で抽出し、合わせ
た有機層を、疎水性フリットを通し、減圧下で濃縮して、標記化合物の粗生成物(0.3
0mmol)を得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):2.09分、m/z 377.0[M+MeO
H+2]
3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-5-(メチルアミノ)ピラゾール-
4-カルボニトリル
3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-5-(メチレンアミノ)ピラゾー
ル-4-カルボニトリル(0.30mmol)のMeOH(3mL)中溶液に、0℃で、
ホウ化水素ナトリウム(3.02mmol)を加えた。反応混合物を室温で72時間撹拌
した。その後、反応混合物をNHClの飽和水溶液で注意深くクエンチした。その後、
水層をDCM(x3)で抽出し、合わせた有機層を、疎水性フリットを通し、減圧下で濃
縮した。ヘプタン中の20~60%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムク
ロマトグラフィーで精製し、標記化合物(0.20mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.14分、m/z 347.0[M+2]
N-[[4-[4-シアノ-1-シクロペンチル-5-(メチルアミノ)ピラゾール-3
-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-5-(メチ
ルアミノ)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.20mmol)およびカリウム トリ
フルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.22mm
ol)から、ヘプタン中の20~60%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマト
グラフィーによる精製後、標記化合物(0.11mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.85分、m/z 430.1[M+H]
1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェ
ニル]-5-(メチルアミノ)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[4-シアノ-1-シクロペンチル-5-(メチル
アミノ)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.
11mmol)から、DCM中の0~4%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトグラフィーおよび0.1%ギ酸含有水中の20~70%MeCNで溶出する逆
相カラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.05mmol)を白色固体
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.67分、m/z 448.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.30分、m/z 448.1[M+H]
【0321】
実施例61:5-アミノ-1-(2,5-ジフルオロフェニル)-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,5-ジフルオロフェニル)ピラゾ
ール-4-カルボニトリル
室温条件による基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(0.76mmol)および(2,5-ジフルオロフェニル)ヒド
ラジン(0.76mmol)から、ヘプタン中の0~60%EtOAcで溶出するシリカ
ゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.24mmol
)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.92分、m/z 375.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,5-ジフルオロフェニル)ピラゾー
ル-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,5-ジフ
ルオロフェニル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.24mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.2
6mmol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.24mmol)を黄色ゴム質とし
て得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.68分、m/z 460.2[M+H]
5-アミノ-1-(2,5-ジフルオロフェニル)-3-[4-[[(2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,5-ジフル
オロフェニル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
(0.26mmol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.03mmol、収率10
%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.50分、m/z 478.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.42分、m/z 478.3[M+H]
【0322】
実施例62:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイ
ル)アミノ]メチル]-3-メチルフェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[(4-ブロモ-2-メチルフェニル)メチル]-2-メトキシベンズアミド
4-ブロモ-2-メチルベンゾニトリル(5.10mmol)をTHF(30mL)中
に溶解した溶液に、0℃で、ボランテトラヒドロフラン錯体溶液(THF中1M、15.
30mmol)を加えた。溶液を、0℃で30分間撹拌した後、室温まで温め、18時間
撹拌した。MeOHの滴加により反応をクエンチした。揮発物を減圧下で濃縮し、残留物
をNaOH(1M)の水溶液とEtOAcで分配した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥
させ、減圧下で濃縮して、粗製(4-ブロモ-2-メチルフェニル)メタンアミンを得て
、次に、これをTHF(20mL)中に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(
15.29mmol)を加えた。溶液を0℃まで冷却した後、2-メトキシベンゾイルク
ロリド(5.61mmol)を加えた。その後、溶液を、0℃で20分間撹拌した後、室
温まで温め、16時間撹拌した。反応物をNHClの飽和水溶液でクエンチした後、後
処理を行い、精製(カラムクロマトグラフィー、ヘプタン中0~30%EtOAc)して
標記化合物(2.49mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.85分、m/z 336.1[M+2]
2-メトキシ-N-[[2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2
-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル]ベンズアミド
基本手順Rに従って、N-[(4-ブロモ-2-メチルフェニル)メチル]-2-メト
キシベンズアミド(2.49mmol)から、標記化合物の粗生成物(2.49mmol
)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.95分、m/z 382.2[M+H]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチルフ
ェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Dに従って、2-メトキシ-N-[[2-メチル-4-(4,4,5,5-テ
トラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル]ベンズアミ
ド(2.04mmol)から、精製(フラッシュカラムクロマトグラフィー、ヘプタン中
の0~100%EtOAc)後、標記化合物(0.48mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.40分、m/z 362.3[M+H]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
2-メチルフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
炭酸セシウム(0.63mmol)を、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1H
-ピラゾール-3-イル)-2-メチルフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
(0.48mmol)およびブロモシクロペンタン(0.53mmol)のDMF(5m
L)中混合物に加えた。反応物を80℃に16時間加熱した。ワークアップ作業およびD
CM中0~1%MeOHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、
標記化合物(0.15mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.81分、m/z 430.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]-3-メチルフェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-2-メチルフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0
.15mmol)から、ヘプタン中の25~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.04mmol)を得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.70分、m/z 448.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.04分、m/z 448.1[M+H]
【0323】
実施例63:5-アミノ-1-(3-ヒドロキシインダン-1-イル)-3-[4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

tert-ブチル N-[(3-ヒドロキシインダン-1-イル)アミノ]カルバメート
tert-ブチル N-[(3-オキソインダン-1-イリデン)アミノ]カルバメー
ト(0.58mmol)をTHF(5mL)に溶解し、ボランジメチルスルフィド錯体溶
液(THF中2M、3.45mmol)を加えた。反応物を室温で14時間撹拌した。N
Clの飽和水溶液を加え、ワークアップ作業および濃縮後、標記化合物の粗生成物(
0.57mmol)を薄いオレンジ色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.57分、m/z 287.0[M+Na]
[(3-ヒドロキシインダン-1-イル)アミノ]アンモニウム;2,2,2-トリフル
オロアセテート
tert-ブチル N-[(3-ヒドロキシインダン-1-イル)アミノ]カルバメー
ト(0.57mmol)のDCM(5mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸(57mmol
)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。揮発物を減圧下で濃縮し、粗生成物[(
3-ヒドロキシインダン-1-イル)アミノ]アンモニウム;2,2,2-トリフルオロ
アセテート(0.57mmol)を得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-ヒドロキシインダン-1-イル)
ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.46mmol)および[(3-ヒドロキシインダン-1-イル)アミノ]ア
ンモニウム;2,2,2-トリフルオロアセテート(0.55mmol)から、ヘプタン
中の0~80%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーに
よる精製後、標記化合物(0.28mmol)をオレンジ色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.87分、m/z 396.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-ヒドロキシインダン-1-イル)ピ
ラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-ヒドロキ
シインダン-1-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.28mmol)およびカ
リウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(
0.39mmol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.25mmol)を黄
色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.75分、m/z 480.1[M+H]
5-アミノ-1-(3-ヒドロキシインダン-1-イル)-3-[4-[[(2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-ヒドロキシ
インダン-1-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズ
アミド(0.10mmol)から、MS直結セミ分取HPLCによる精製後、標記化合物
(0.05mmol)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 498.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.68分、m/z 498.1[M+H]
【0324】
実施例64:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-テトラヒドロピ
ラン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.27mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.30
mmol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.19mmol、収率72%)を暗黄
色ゴム質として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.51分、m/z 432.3[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(
0.33mmol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーによる精製、続けて、MeOHで溶出するSPE SCXカ
ートリッジによる精製により、標記化合物(0.15mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.56分、m/z 450.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.57分、m/z 450.1[M+H]
【0325】
実施例65:5-アミノ-1-[4-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)シクロヘ
キシル]-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラ
ゾール-4-カルボキサミド
8-(トリフルオロメチル)-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール
1,4-シクロヘキサンジオンモノエチレンアセタール(6.40mmol)の無水T
HF(20mL)中溶液に、窒素雰囲気下、0℃で、トリメチル(トリフルオロメチル)
シラン(12.8mmol)、続けて、テトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中
1.0M、13.4mmol)を加えた。その後、反応混合物を25℃まで温め、2時間
撹拌した。次に、塩化アンモニウム飽和水溶液(10mL)を加えた。反応混合物を10
分間撹拌後、減圧下で濃縮した。ワークアップ作業および精製により、標記化合物(5.
83mmol)を淡黄色油として得た。
4-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサノン
8-(トリフルオロメチル)-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール
(5.84mmol)のアセトン(29mL)中溶液に、塩酸(4M、8.75mmol
)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、ワークアップ作業および精製後に、標
記化合物(5.12mmol)を白色固体として得た。
tert-ブチル N-[[4-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシ
リデン]アミノ]カルバメート
基本手順Eに従って、4-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサノン
(5.12mmol)から、標記化合物(2.29mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[4-ヒドロキシ-4-(トリフルオロ
メチル)シクロヘキシル]ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[[4-ヒドロキシ-4-(トリフルオ
ロメチル)シクロヘキシリデン]アミノ]カルバメート(2.29mmol)および2-
[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.89mmol)
から、標記化合物(0.12mmol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.94分、m/z 430.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[4-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメ
チル)シクロヘキシル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベン
ズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[4-ヒドロキ
シ-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾール-4-カルボニトリル(0
.42mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.46mmol)から、標記化合物(0.24mmol)を
灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.82分、m/z 514.1[M+H]
5-アミノ-1-[4-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]-3
-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-
カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[4-ヒドロキシ
-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチ
ル]-2-メトキシベンズアミド(0.24mmol)から、標記化合物(0.095m
mol)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.68分、m/z 532.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.91分、m/z 532.1[M+H]
【0326】
実施例66:5-アミノ-1-[1-(クロロメチル)-2-ヒドロキシエチル]-3-
[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カ
ルボキサミド
tert-ブチル N-(オキセタン-3-イリデンアミノ)カルバメート
基本手順Eに従って、3-オキセタノン(6.94mmol)およびtert-ブチル
カルバゼート(7.29mmol)から、粗生成物をヘプタンで洗浄後、標記化合物(4
.51mmol)を白色固体として得た。
tert-ブチル N-(オキセタン-3-イルアミノ)カルバメート
基本手順Fに従って、tert-ブチル N-(オキセタン-3-イリデンアミノ)カ
ルバメート(4.40mmol)から、2日後、標記化合物(3.84mmol)を無色
油として得た。
オキセタン-3-イルヒドラジン塩酸塩
基本手順Gに従って、tert-ブチル N-(オキソインダン-3-イルアミノ)カ
ルバメート(3.84mmol)から、標記化合物(2.88mmol)を褐色油として
得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[1-(クロロメチル)-2-ヒドロキ
シエチル]ピラゾール-4-カルボニトリル
85℃で2時間の条件を用いた基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メ
トキシメチレン]プロパンジニトリル(0.38mmol)およびオキセタン-3-イル
ヒドラジン塩酸塩(0.46mmol)から、標記化合物(0.21mmol)を白色固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.76分、m/z 357.1[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-1-[1-(クロロメチル)-2-ヒドロキシエチル]-4
-シアノピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[1-(クロロ
メチル)-2-ヒドロキシエチル]ピラゾール-4-カルボニトリル(0.20mmol
)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボ
ラヌイド(0.28mmol)から、標記化合物(0.13mmol)を白色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.50分、m/z 440.2[M]
5-アミノ-1-[1-(クロロメチル)-2-ヒドロキシエチル]-3-[4-[[(
2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-1-[1-(クロロメチル)-2-
ヒドロキシエチル]-4-シアノピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メト
キシベンズアミド(0.11mmol)から、標記化合物(0.03mmol)を白色固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.33分、m/z 458.2[M]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.98分、m/z 458.2[M]
【0327】
実施例67:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(4-メチルチアゾール-2-イル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-メチルチアゾール-2-イル)ピ
ラゾール-4-カルボニトリル
85℃で2時間の条件を用いた基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メ
トキシメチレン]プロパンジニトリル(0.76mmol)および(4-メチルチアゾー
ル-2-イル)ヒドラジン(0.91mmol)から、精製後、標記化合物(0.32m
mol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.78分、m/z 362.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4-メチルチアゾール-2-イル)ピラ
ゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4-メチルチ
アゾール-2-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(86mg、0.24mmol)
およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラ
ヌイド(100mg、0.37mmol)から、精製後、標記化合物(0.08mmol
)をオレンジ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.64分、m/z 445.2[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(4-メチルチアゾール-2-イル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4-メチルチア
ゾール-2-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズア
ミド(0.05mmol)から、精製後、標記化合物(0.02mmol)を黄色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.34分、m/z 463.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.01分、m/z 463.1[M+H]
【0328】
実施例68:5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-3-[4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)ヒドラジン塩酸塩
4,4-ジフルオロジシクロヘキサノール(5.40mmol)のトルエン(20mL
)中溶液に、トリフェニルホスフィン(8.10mmol)およびジ-tert-ブチル
アゾジカルボキシレート(6.48mmol)を加え、反応混合物を窒素下、室温で16
時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。MeOH(30mL)、次に、塩酸溶液(1,4
-ジオキサン中4M、10.8mL、43.19mmol)を加え、混合物を室温で14
時間撹拌した。濾過後、濾液を濃縮し、EtOAcの添加により、標記化合物(3.52
mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)
ピラゾール-4-カルボニトリル
85℃で2時間の条件を用いた基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メ
トキシメチレン]プロパンジニトリル(133mg、0.51mmol)および(4,4
-ジフルオロシクロヘキシル)ヒドラジン塩酸塩(113mg、0.61mmol)から
、精製後、標記化合物(114mg、0.30mmol、収率59%)を白色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.01分、m/z 383.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)ピ
ラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4,4-ジフ
ルオロシクロヘキシル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.30mmol)およびカ
リウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(
0.45mmol)から、精製後、標記化合物(0.26mmol)をオレンジ色の固体
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.79分、m/z 466.1[M+H]
5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-3-[4-[[(2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4,4-ジフル
オロシクロヘキシル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズ
アミド(160mg、0.34mmol)から、精製後、標記化合物(0.11mmol
)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 484.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.09分、m/z 484.1[M+H]
【0329】
実施例69:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイ
ル)アミノ]メチル]フェニル]-N-メチルピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボン酸
エチル 5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキシレート(0.22mmol)
、水酸化ナトリウム(水中5M、1mL、5.00mmol)およびMeOH(3mL)
のTHF(5mL)中の混合物を、80℃で48時間撹拌した。次に混合物を冷却し、M
eOHを減圧下で除去した。残留物を0℃の塩酸(6M)で、沈殿物が観察されるまで中
和した。その後、水層を抽出し、濃縮後、標記化合物の粗生成物(0.20mmol)を
淡褐色固体として得た。
LC-MS(ES、短鎖酸性):4.87分、m/z 435.2[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]-N-メチルピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボン酸(30mg、0.07mmol)を、
窒素雰囲気下でDMF(3mL)に溶解した。HATU(34mg、0.09mmol)
およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(36μL、0.21mmol)を室温で加
えた。混合物を45分間撹拌した。その後、メチルアミン(THF中2M、104μL、
0.21mmol)を加え、混合物を48時間撹拌した。ワークアップ作業および精製後
、標記化合物(0.04mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.80分、m/z 448.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.21分、m/z 448.2[M+H]
【0330】
実施例70:5-アミノ-1-[3-(ジメチルカルバモイル)シクロヘキシル]-3-
[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カ
ルボキサミド(異性体1)
リチウム-3-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボキシレ
ート(異性体1)
水酸化リチウム(9mg、0.39mmol)の、エチル 3-[5-アミノ-4-カ
ルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピ
ラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボキシレート(異性体1、0.19mmol)
のTHF(1.5mL)および水(0.4mL)中溶液中の懸濁液を、60℃で16時間
加熱した。反応物を濃縮し、標記化合物の粗生成物(異性体1、0.19mmol)を得
て、これを直ちに次のステップに使用した。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 492.1[M+H]
5-アミノ-1-[3-(ジメチルカルバモイル)シクロヘキシル]-3-[4-[[(
2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
(異性体1)
THF(2mL)中の、リチウム-3-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-
[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シ
クロヘキサンカルボキシレート(異性体1、95mg、0.19mmol)を、ジメチル
アミン溶液(THF中2M,0.05mL、0.96mmol)およびプロピルホスホン
酸無水物溶液(EtOAc中50重量%、0.34mL、0.57mmol)と共に、室
温で48時間撹拌した。ワークアップ作業および精製後、標記化合物(異性体1、0.0
3mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.67分、m/z 519.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.87分、m/z 519.2[M+H]
【0331】
実施例71:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(2-オキサスピロ[3.5]ノナン-7-イル)ピラゾール-4-カ
ルボキサミド
tert-ブチル N-(2-オキサスピロ[3.5]ノナン-7-イリデンアミノ)カ
ルバメート
基本手順Eに従って、2-オキサスピロ[3.5]ノナン-7-オン(120mg、0
.86mmol)およびtert-ブチルカルバゼート(136mg、1.03mmol
)から、粗生成物の、tert-ブチル N-(2-オキサスピロ[3.5]ノナン-7
-イリデンアミノ)カルバメート(0.86mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-オキサスピロ[3.5]ノナン-
7-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
tert-ブチル N-(2-オキサスピロ[3.5]ノナン-7-イリデンアミノ)
カルバメート(0.85mmol)をTHF(10mL)に溶解し、ボランジメチルスル
フィド錯体溶液(THF中2M、0.73mL、1.45mmol)を加えた。反応物を
室温で2時間撹拌した。揮発物を濃縮し、残留物をDCM(5mL)に溶解し、続けて、
TFA(0.88mL、4.27mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し
、その後、室温で1時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物をEtOH(10m
L)に溶解した。その後、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジ
ニトリル(0.65mmol)およびトリエチルアミン(3.23mmol)を加えた。
反応混合物を80℃に3時間加熱した後、室温まで冷却し、濃縮した。精製して、標記化
合物(0.30mmol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.96分、m/z 386.9[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-オキサスピロ[3.5]ノナン-7
-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-オキサス
ピロ[3.5]ノナン-7-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.22mmol
)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボ
ラヌイド(0.31mmol)から、精製後、標記化合物(0.21mmol)を黄色固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.78分、m/z 472.2[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(2-オキサスピロ[3.5]ノナン-7-イル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-オキサスピ
ロ[3.5]ノナン-7-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メト
キシベンズアミド(0.24mmol)から、精製後、標記化合物(0.06mmol)
をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.65分、m/z 490.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.89分、m/z 490.2[M+H]
【0332】
実施例72:1-シクロペンチル-5-(イソプロピルアミノ)-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-5-(イソプロピルアミノ)ピラゾ
ール-4-カルボニトリル
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチルピラゾール-4-カル
ボニトリル(0.30mmol)、炭酸セシウム(0.91mmol)および2-ブロモ
プロパン(0.72mmol)のDMF(10mL)中の混合物を、50℃に16時間加
熱した。ワークアップ作業および精製後、標記化合物(0.13mmol)を褐色固体と
して得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):2.45分、m/z 375.0[M+2]
N-[[4-[4-シアノ-1-シクロペンチル-5-(イソプロピルアミノ)ピラゾー
ル-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-5-(イソ
プロピルアミノ)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.13mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.1
8mmol)から、精製後、標記化合物(0.12mmol)を淡褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.18分、m/z 458.2[M+H]
1-シクロペンチル-5-(イソプロピルアミノ)-3-[4-[[(2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[4-シアノ-1-シクロペンチル-5-(イソプ
ロピルアミノ)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
(0.12mmol)から、精製後、標記化合物(0.05mmol)を白色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.99分、m/z 476.2[M+H]
【0333】
実施例73:1-シクロペンチル-5-(エチルアミノ)-3-[4-[[(2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-5-(エチルアミノ)ピラゾール-
4-カルボニトリル
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチルピラゾール-4-カル
ボニトリル(0.30mmol)および炭酸セシウム(295mg、0.91mmol)
およびヨードエタン(0.36mmol)のDMF(5mL)中混合物を、室温で14時
間撹拌した。ワークアップ作業および精製後、標記化合物(0.15mmol)を灰色が
かった白色の固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):2.33分、m/z 361.0[M+2]
N-[[4-[4-シアノ-1-シクロペンチル-5-(エチルアミノ)ピラゾール-3
-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチル-5-(エチ
ルアミノ)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.15mmol)およびカリウム トリ
フルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.22mm
ol)から、精製後、標記化合物(0.14mmol)を灰色がかった白色の固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.11分、m/z 444.2[M+H]
1-シクロペンチル-5-(エチルアミノ)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[4-シアノ-1-シクロペンチル-5-(エチル
アミノ)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.
14mmol)から、精製後、標記化合物(0.06mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.84分、m/z 462.2[M+H]
【0334】
実施例74:4-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボン酸
4-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボン酸
水酸化リチウム(6.16mmol)を、エチル 4-[5-アミノ-4-カルバモイル
-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-
1-イル]シクロヘキサンカルボキシレート(0.62mmol)のTHF(3mL)お
よび水(1mL)中溶液に加えた。この反応混合物を50℃で16時間撹拌した後、室温
まで冷却した。反応混合物を塩酸(1M)で約pH2に酸性化した。ワークアップ作業お
よび精製後に、シスおよびトランス型の標記化合物の分離できない混合物(0.39mm
ol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.32分、m/z 492.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.67分、m/z 492.2[M+H]
【0335】
実施例75:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-[4-(メトキシカルバモイル)シクロヘキシル]ピラゾール-4-カ
ルボキサミド
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[4-(メトキシカルバモイル)シクロヘキシル]ピラゾール-4-カルボキサミド
プロピルホスホン酸無水物(EtOAc中50重量%、0.27mmol)、N,N-
ジイソプロピルエチルアミン(0.92mmol)、メトキシアミン塩酸塩(0.22m
mol)および4-[5-アミノ-4-カルバモイル-3-[4-[[(2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボン
酸(0.18mmol)のTHF(1mL)中溶液を、80℃で16時間撹拌した後、室
温まで冷却した。ワークアップ作業および精製により、標記化合物(0.03mmol)
を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.53分、m/z 521.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.58分、m/z 521.2[M+H]
【0336】
実施例76:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[3-フルオロ4-[[(5-フル
オロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキ
サミド
(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メタンアミン
THF(30mL)中の4-ブロモ-2-フルオロベンゾニトリル(5.00mmol
)を0℃まで冷却した。ボランテトラヒドロフラン錯体溶液(THF中1M、15.0m
L)を滴加した。溶液を、0℃で20分間撹拌した後、室温まで温め、16時間撹拌した
。MeOH(30mL)を滴加し、溶液を減圧下で濃縮した。残留物をNaOH水溶液(
1M)とEtOAcの間で分配した。有機層を後処理して、標記化合物(5.00mmo
l)を黄色油として得た。
N-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メタンアミン(5.00mmol)のTHF(
8mL)中溶液を、5-フルオロ-2-メトキシ安息香酸(1.03g、6.04mmo
l)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(5.22mL、30.0mmol)および
プロピルホスホン酸無水物溶液(EtOAc中50重量%、4.46mL、7.50mm
ol)のTHF(17mL)の混合物に滴加した。反応物を80℃で4時間加熱した。ワ
ークアップ作業および濃縮後、標記化合物(3.18mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.98分、m/z 357.9[M+2]
5-フルオロ-N-[[2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,
2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Rに従って、N-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(3.34mmol)から、精製後、標記化合物(3
.30mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.14分、m/z 404.0[M+H]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1H-ピラゾール-3-イル)-2-フルオロ
フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Dに従って、5-フルオロ-N-[[2-フルオロ-4-(4,4,5,5-
テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(1.65mmol)および5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾ
ール-4-カルボニトリル(1.34mmol)から、精製後、標記化合物(0.78m
mol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.67分、m/z 384.0[M+H]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
2-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
DMF(10mL)中の、炭酸セシウム(1.64mmol)、N-[[4-(5-ア
ミノ-4-シアノ-1H-ピラゾール-3-イル)-2-フルオロフェニル]、メチル]
-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(1.27mmol)およびブロモシクロペ
ンタン(1.39mmol)を、80℃に18時間加熱した。ワークアップ作業および精
製して、標記化合物(0.21mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.04分、m/z 452.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[3-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシ
ベンズアミド(0.11mmol)から、精製後、標記化合物(0.07mmol)を得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.93分、m/z 470.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):5.12分、m/z 470.1[M+H]
【0337】
実施例77:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-[2-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボ
キサミド(異性体1)
tert-ブチル N-[(2-メチルテトラヒドロフラン-3-イリデン)アミノ]カ
ルバメート
EtOH(25mL)中のtert-ブチルカルバゼート(11.99mmol)およ
び2-メチルテトラヒドロ-3-フラノン(9.99mmol)を、16時間加熱還流し
、冷却後、減圧下で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、水および飽和NaHCO溶液
で順に洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、標記化合物(9.99
mmol)を白色固体として得た。
(2-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)ヒドラジン
基本手順TおよびUに従い、tert-ブチル N-[(2-メチルテトラヒドロフラ
ン-3-イリデン)アミノ]カルバメート(9.99mmol)から、MeOH中のNH
の1M溶液で抽出するSPE SCXカートリッジによる精製後、(2-メチルテトラ
ヒドロフラン-3-イル)ヒドラジン(9.33mmol)を得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-メチルテトラヒドロフラン-3-
イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(1.90mmol)および(2-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)ヒドラ
ジン(2.28mmol)から、精製後、標記化合物を分離できないジアステレオ異性体
の混合物(600mg、1.73mmol、収率91%)として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性、ジアステレオ異性体):2.02分、m/z 34
9.0[M+2]および2.07分、m/z 349.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[2-メチルテトラヒドロフラン-3-イ
ル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-メチルテ
トラヒドロフラン-3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.86mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌ
イド(1.21mmol)から、精製後、標記化合物(異性体1、0.17mmol)お
よび(異性体2、0.32mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体1):1.98分、m/z 432.1[M
+H]
UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体2):1.96分、m/z 432.1[M
+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[2-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド(異
性体1)
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[2-メチルテト
ラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(異性体1、0.17mmol)から、精製後、標記化合物(異性体1、0
.09mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.03分、m/z 450.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.49分、m/z 450.1[M+H]
【0338】
実施例78:5-クロロ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイ
ル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
3-(4-ブロモフェニル)-1H-ピラゾール-5-オール
エチル 3-(4-ブロモフェニル)-3-オキソプロパノエート(12.2mmol
)のEtOH(20mL)中溶液およびヒドラジン水和物溶液(水中55~60%、12
.2mmol)を、室温で40分間撹拌した。その後、反応混合物を1時間加熱還流した
後、室温まで冷却し、減圧下で濃縮して、標記化合物の粗生成物(12.2mmol)を
白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.57分、m/z 240.6[M+2]
3-(4-ブロモフェニル)-5-クロロ-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド
オキシ塩化リン(29.3mmol)に、窒素下、0℃で無水DMF(1.0mL)を
ゆっくり添加した。その後、反応混合物を室温まで温め、5分間撹拌後、3-(4-ブロ
モフェニル)-1H-ピラゾール-5-オール(4.18mmol)を0℃で、反応混合
物に添加した。添加後、反応混合物を85℃で24時間加熱した。反応混合物を室温まで
冷却し、炭酸カリウムの飽和溶液(20mL)でクエンチし、EtOAc(3x20mL
)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し
た。精製により、標記化合物(2.31mmol)を灰色がかった白色の固体として得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.99分、m/z 286.8[M+H]
3-(4-ブロモフェニル)-5-クロロ-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルバ
ルデヒド
基本手順Nに従って、3-(4-ブロモフェニル)-5-クロロ-1H-ピラゾール-
4-カルバルデヒド(2.31mmol)、炭酸セシウム(4.62mmol)およびブ
ロモシクロペンタン(3.47mmol)から、精製後、標記化合物(1.35mmol
)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.49分、m/z 354.9[M+H]
3-(4-ブロモフェニル)-5-クロロ-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボ
ン酸
3-(4-ブロモフェニル)-5-クロロ-1-シクロペンチルピラゾール-4-カル
バルデヒド(0.46mmol)の水(5mL)中懸濁液に、過マンガン酸カリウム(0
.91mmol)を室温で加えた。反応混合物を100℃で18時間加熱した後、室温ま
で冷却し、セライト(登録商標)に通して濾過し、水およびEtOAcで洗浄した。2層
を分離させ、水層を1MのHCl溶液でpH1に酸性化した。その後、水層をEtOAc
(3x20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で
濃縮して、標記化合物および3-(4-ブロモフェニル)-5-クロロ-1H-ピラゾー
ル-4-カルボン酸(1:2の比率)の混合物(0.86mmol)を得て、これをその
ままで次のステップに使用した。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.31分、m/z 370.9[M+H]
3-(4-ブロモフェニル)-5-クロロ-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボ
キサミド
3-(4-ブロモフェニル)-5-クロロ-1-シクロペンチルピラゾール-4-カル
ボン酸および3-(4-ブロモフェニル)-5-クロロ-1H-ピラゾール-4-カルボ
ン酸(1:2の比率)の(0.86mmol)の塩化チオニル(4.30mmol)中混
合物を、80℃で1時間加熱した。過剰の塩化チオニルを減圧下で除去して褐色油を得て
、これを窒素雰囲気下、氷浴を用いて0℃に保持した無水DCM(1.9mL)に溶解し
た。水酸化アンモニウム(水中30重量%、8.58mmol)を、冷却した反応混合物
に滴加した後、室温で16時間撹拌した。その後、反応混合物をDCMで希釈し、水で洗
浄した。水層をDCM(x3)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ
、濾過し、減圧下で濃縮した。精製により、標記化合物(0.10mmol)を白色固体
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.24分、m/z 369.9[M+H]
5-クロロ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Kに従って、3-(4-ブロモフェニル)-5-クロロ-1-シクロペンチル
ピラゾール-4-カルボキサミド(0.10mmol)およびカリウム トリフルオロ-
[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(29mg、0.11mm
ol)から、精製後、標記化合物(0.03mmol)を灰色がかった白色の固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.23分、m/z 453.0[M]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):6.07分、m/z 453.1[M]
【0339】
実施例79:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[1-[(2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]エチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[1-(4-ブロモフェニル)エチル]-2-メトキシベンズアミド
4-ブロモ-α-メチルベンジルアミン(6.57mmol)およびN,N-ジイソプ
ロピルエチルアミン(9.85mmol)の無水THF(30mL)中の溶液および2-
メトキシベンゾイルクロリド(7.22mmol)を、0℃で、およびその後室温に戻し
、15時間撹拌した。混合物を塩化アンモニウム飽和溶液(40mL)でクエンチし、E
tOAc(3x20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2x30mL)、ブラ
イン飽和溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過後、減圧下で濃
縮した。さらなる精製により、標記化合物(6.19mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.96分、m/z 336.1[M+2]
2-メトキシ-N-[1-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキ
サボロラン-2-イル)フェニル]エチル]ベンズアミド
基本手順Jに従って、N-[1-(4-ブロモフェニル)メチル]-2-メトキシベン
ズアミド(0.90mmol)から、精製後、標記化合物(0.87mmol)をオレン
ジ色の油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.12分、m/z 382.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[1-[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]エチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Dに従って、5-アミノ-3-ブロモ-1-シクロペンチルピラゾール-4-
カルボキサミド(0.26mmol)および2-メトキシ-N-[1-[4-(4,4,
5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エチル]
ベンズアミド(0.26mmol)から、精製後、標記化合物(0.03mmol)を淡
褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.47分、m/z 448.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):5.82分、m/z 448.2[M+H]
【0340】
実施例80:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾー
ル-4-カルボニトリル
室温で実施するように修正した基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メ
トキシメチレン]プロパンジニトリル(0.49mmol)およびテトラヒドロピラン-
3-イルヒドラジン塩酸塩(0.49mmol)から、精製後、標記化合物(0.24m
mol)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.17分、m/z 346.9[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール
-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-テトラヒドロピ
ラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.24mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.27
mmol)から、精製後、標記化合物(0.24mmol)を黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.99分、m/z 432.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(
0.21mmol)から、精製後、標記化合物(0.04mmol)を灰色がかった白色
の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.91分、m/z 450.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):5.07分、m/z 450.1[M+H]
【0341】
実施例81:5-アミノ-1-(2,3-ジフルオロフェニル)-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,3-ジフルオロフェニル)ピラゾ
ール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.38mmol)および(2,3-ジフルオロフェニル)ヒドラジン(0.4
6mmol)から、精製後、標記化合物(0.29mmol)をオレンジ色の固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.08分、m/z 376.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,3-ジフルオロフェニル)ピラゾー
ル-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,3-ジフ
ルオロフェニル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.29mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.4
1mmol)から、精製後、標記化合物(0.14mmol)を灰色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.89分、m/z 460.1[M+H]
5-アミノ-1-(2,3-ジフルオロフェニル)-3-[4-[[(2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,3-ジフル
オロフェニル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
(0.14mmol)から、精製後、標記化合物(0.03mmol、収率22%)を白
色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.77分、m/z 478.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.21分、m/z 478.1[M+H]
【0342】
実施例82:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(2,2,5,5-テトラメチルテトラヒドロフラン-3-イル)ピラ
ゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-[(2,2,5,5-テトラメチルテトラヒドロフラン-3-イ
リデン)アミノ]カルバメート
基本手順Eに従って、ジヒドロ-2,2,5,5-テトラメチル-3(2H)-フラノ
ン(1.63mmol)およびtert-ブチルカルバゼート(258mg、1.95m
mol)から、標記化合物の粗生成物(1.62mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,5,5-テトラメチルテトラ
ヒドロフラン-3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
tert-ブチル N-[(2,2,5,5-テトラメチルテトラヒドロフラン-3-
イリデン)アミノ]カルバメート(1.62mmol)をTHF(10mL)に溶解し、
ボランジメチルスルフィド錯体溶液(THF中2M、2.75mmol)を加えた。TL
Cにより出発材料の完全な消費が示されるまで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。揮
発物を減圧下で除去した。残留物を、DCM(5mL)で溶解し、TFA(8.10mm
ol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下で濃縮した
。残留物をEtOH(10mL)に溶解し、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチ
レン]プロパンジニトリル(0.65mmol)およびトリエチルアミン(3.23mm
ol)を加えた。反応混合物を80℃に24時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残留
物を精製して、標記化合物(0.23mmol)を固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.33分、m/z 389.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,5,5-テトラメチルテトラヒ
ドロフラン-3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベン
ズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,5,
5-テトラメチルテトラヒドロフラン-3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0
.23mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.32mmol)から、精製後、標記化合物(0.19mm
ol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.09分、m/z 474.2[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(2,2,5,5-テトラメチルテトラヒドロフラン-3-イル)ピラゾール-4-
カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,5,5
-テトラメチルテトラヒドロフラン-3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチ
ル]-2-メトキシベンズアミド(0.19mmol)から、精製後、標記化合物(0.
10mmol)を固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.02分、m/z 492.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.79分、m/z 492.2[M+H]
【0343】
実施例83a:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ドラジン塩酸塩
(3R)-テトラヒドロフラン-3-オール(11.35mmol)のトルエン(20
mL)中溶液、トリフェニルホスフィン(17.0mmol)、およびジ-tert-ブ
チルアゾジカルボキシレート(13.6mmol)を窒素下、室温で48時間撹拌した後
、減圧下で濃縮し、残留物をMeOH(50mL)に再溶解した。塩酸溶液(ジオキサン
中4M、90.79mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合
物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcおよびMeOH中で再結晶し
、標記化合物(7.32mmol)をベージュ色の固体として得た。
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イ
ル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[(3S)-テ
トラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボニトリル(0.39mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌ
イド(0.59mmol)から、精製後、標記化合物(0.35mmol)を淡褐色固体
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.94分、m/z 418.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(3S)-テト
ラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(0.18mmol)から、精製後、標記化合物(0.08mmol)を淡
黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.32分、m/z 436.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.96分、m/z 436.1[M+H]
【0344】
実施例83b:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]ドラジン塩酸塩
0℃の状態の、(S)-(-)-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン(11.4mmo
l)のトルエン(20mL)中溶液、トリフェニルホスフィン(17.0mmol)およ
びジ-tert-ブチルアゾジカルボキシレート(13.6mmol)を、窒素下、室温
で48時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。次に、MeOH(50mL)および塩
酸溶液(ジオキサン中4M、90.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間
撹拌し、濾過した。ろ液を、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcでトリチュレートし
て、標記化合物(5.4mmol)を白色固体として得た。
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イ
ル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[(3R)テト
ラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボニトリル(0.27mmol)およ
びカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイ
ド(0.41mmol)から、精製後、標記化合物(0.27mmol)をベージュ色の
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.50分、m/z 418.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(3R)-テト
ラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(0.30mmol)から、精製後、標記化合物(0.11mmol)を白
色固体として得た。
LC-MS(ES、短鎖酸性):3.94分、m/z 436.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.96分、m/z 436.1[M+H]
【0345】
実施例84:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-[2-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボ
キサミド(異性体2)
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[2-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド(異
性体2)
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[2-メチルテト
ラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(異性体2、0.32mmol)から、精製後、標記化合物(異性体2、0
.07mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.85分、m/z 450.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.02分、m/z 450.1[M+H]
【0346】
実施例85:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(2-メチルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボ
キサミド
tert-ブチル N-[(2-メチルテトラヒドロピラン-4-イリデン)アミノ]カ
ルバメート
基本手順Eに従って、2-メチルジヒドロ-2H-ピラン-4(3H)-オン(2.0
3mmol)およびtert-ブチルカルバゼート(2.23mmol)から、標記化合
物の粗生成物(2.04mmol)を淡黄色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-メチルテトラヒドロピラン-4-
イル)ピラゾール--4-カルボニトリル
THF(10mL)中の、tert-ブチル N-[(2-メチルテトラヒドロピラン
-4-イリデン)アミノ]カルバメート(2.03mmol)およびボランジメチルスル
フィド錯体溶液(THF中2M、3.45mmol)を、TLCにより出発材料の完全な
消費が示されるまで、室温で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。残留物をDC
M(10mL)中に溶解し、TFA(10.1mmol)を加えた。反応混合物を室温で
1時間撹拌後、減圧下で濃縮した。残留物をEtOH(10mL)中に溶解した。2-[
(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.95mmol)お
よびトリエチルアミン(4.75mmol)を加えた。反応混合物を80℃に24時間加
熱し、冷却後、減圧下で濃縮した。さらなる精製により、標記化合物(0.25mmol
のジアステレオ異性体混合物)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.85分、m/z 362.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-メチルテトラヒドロピラン-4-イ
ル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-メチルテ
トラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.23mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌ
イド(0.33mmol)から、精製後、標記化合物(0.22mmol)を黄色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.58分、m/z 446.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(2-メチルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-メチルテト
ラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(100mg、0.22mmol)から、精製後、標記化合物(0.04m
mol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.40分および1.43分、m/z 464.
1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.12分および3.20分、m/z 464.
1[M+H]
【0347】
実施例86:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボ
キサミド
tert-ブチル N-[(3-メチルテトラヒドロピラン-4-イリデン)アミノ]カ
ルバメート
基本手順Eに従って、3-メチルジヒドロ-2H-ピラン-4(3H)-オン(1.7
5mmol)およびtert-ブチルカルバゼート(1.93mmol)から、標記化合
物の粗生成物(1.69mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-メチルテトラヒドロピラン-4-
イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
THF(10mL)に溶解したtert-ブチル N-[(3-メチルテトラヒドロピ
ラン-4-イリデン)アミノ]カルバメート(1.69mmol)およびボランジメチル
スルフィド錯体溶液(THF中2M、2.86mmol)を、TLCにより出発材料の完
全な消費が示されるまで、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をD
CM(7mL)中に溶解し、TFA(8.43mmol)を加えた。反応混合物を室温で
2時間撹拌後、減圧下で濃縮した。残留物をEtOH(10mL)に溶解し、2-[(4
-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(1.37mmol)および
トリエチルアミン(6.84mmol)を加えた。反応混合物を80℃に24時間加熱し
、冷却後、減圧下で濃縮した。さらなる精製により、標記化合物(1.15mmol)を
白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.83分および1.86分、m/z 362.
9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-メチルテトラヒドロピラン-4-イ
ル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-メチルテ
トラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.48mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌ
イド(0.71mmol)から、精製後、標記化合物(0.48mmol)を白色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.59分および1.61分、m/z 446.
1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-メチルテト
ラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(0.14mmol)から、精製後、標記化合物(0.09mmol)を固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.36分、1.38分、m/z 464.1[
M+H]
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):3.06分、3.13分、m/z 464.1[
M+H]
【0348】
実施例87:1-シクロブチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メ
チル]フェニル]-5-(メチルアミノ)ピラゾール-4-カルボキサミド
3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロブチル-5-(メチルアミノ)ピラゾール-4
-カルボニトリル
MeOH(2.8mL)に溶解した5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-シ
クロブチルピラゾール-4-カルボニトリル(0.28mmol)、パラホルムアルデヒ
ド(0.85mmol)およびナトリウムメトキシド(MeOH中25重量%、1.70
mmol)を70℃で1時間加熱し、室温まで冷却した。ホウ化水素ナトリウム(2.8
4mmol)を加え、反応混合物を室温でさらに16時間撹拌した。その後、反応混合物
を水で注意深くクエンチした。次に、水層をDCM(x3)で抽出した。合わせた有機層
を疎水性フリットで濾過し、減圧下で濃縮した。さらなる精製により、標記化合物(0.
23mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.25分、m/z 331.0[M]
N-[[4-[4-シアノ-1-シクロブチル-5-(メチルアミノ)ピラゾール-3-
イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、3-(4-ブロモフェニル)-1-シクロブチル-5-(メチル
アミノ)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.23mmol)およびカリウム トリフ
ルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.25mmo
l)から、精製後、標記化合物(0.21mmol)を白色粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.11分、m/z 416.1[M+H]
1-シクロブチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニ
ル]-5-(メチルアミノ)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[4-シアノ-1-シクロブチル-5-(メチルア
ミノ)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.1
7mmol)から、精製後、標記化合物(0.09mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.56分、m/z 434.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.56分、m/z 434.1[M+H]
【0349】
実施例88:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メ
トキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)フ
ェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.23mmol)および5-アミノ-3-(
4-ブロモフェニル)-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル(0.17
mmol)から、精製後、標記化合物(0.17mmol)を灰色がかった白色の固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.77分、m/z 434.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(
0.17mmol)から、精製後、標記化合物(0.10mmol)を白色固体として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.56分、m/z 452.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.62分、m/z 452.1[M+H]
【0350】
実施例89:5-アミノ-1-(3,3-ジメチルテトラヒドロピラン-4-イル)-3
-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-
カルボキサミド
tert-ブチル N-[(3,3-ジメチルテトラヒドロピラン-4-イリデン)アミ
ノ]カルバメート
基本手順Eに従って、3,3-ジメチルジヒドロ-2H-ピラン-4(3H)-オン(
1.72mmol)およびtert-ブチルカルバゼート(1.89mmol)から、標
記化合物(1.70mmol)を白色固体として得た。
[(3,3-ジメチルテトラヒドロピラン-4-イル)アミノ]アンモニウム;2,2,
2-トリフルオロアセテート
THF(10mL)に溶解したtert-ブチル N-[(3,3-ジメチルテトラヒ
ドロピラン-4-イリデン)アミノ]カルバメート(1.69mol)およびボランジメ
チルスルフィド錯体溶液(THF中2M、2.88mmol)を、TLCにより出発材料
の完全な消費が示されるまで、室温で2時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。残留
物をDCM(7mL)に溶解し、TFA(8.46mmol)を加えた。反応混合物を室
温で2時間撹拌した。次に、揮発物を減圧下で除去し、標記化合物の粗生成物(1.70
mmol)を得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3,3-ジメチルテトラヒドロピラン
-4-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.76mmol)および[(3,3-ジメチルテトラヒドロピラン-4-イル
)アミノ]アンモニウム;2,2,2-トリフルオロアセテート(0.91mmol)か
ら、精製後、標記化合物(0.72mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.91分、m/z 376.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3,3-ジメチルテトラヒドロピラン-
4-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3,3-ジメ
チルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.27mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
ボラヌイド(0.40mmol)から、精製後、標記化合物(0.21mmol)を黄色
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.64分、m/z 460.1[M+H]
5-アミノ-1-(3,3-ジメチルテトラヒドロピラン-4-イル)-3-[4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3,3-ジメチ
ルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(0.21mmol)から、精製後、標記化合物(0.13mmol
)を固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.44分、m/z 478.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.30分、m/z 478.2[M+H]
【0351】
実施例90:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
フェニル]-1-(2,2,6,6-テトラメチルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラ
ゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-[(2,2,6,6-テトラメチルテトラヒドロピラン-4-イ
リデン)アミノ]カルバメート
基本手順Eに従って、2,2,6,6-テトラメチルオキサン-4-オン(1.60m
mol)およびtert-ブチルカルバゼート(2.44mmol)から、精製後、標記
化合物(1.44mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,6,6-テトラメチルテトラ
ヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
tert-ブチル N-[(2,2,6,6-テトラメチルテトラヒドロピラン-4-
イリデン)アミノ]カルバメート(1.47mmol)をTHF(15mL)に溶解し、
ボランジメチルスルフィド錯体溶液(THF中2M、4.40mmol)を、0℃で加え
た。反応混合物を室温で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。残留物をDCM
(5mL)に溶解し、TFA(36.10mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時
間撹拌後、減圧下で濃縮した。残留物をEtOH(10mL)に溶解し、2-[(4-ブ
ロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.76mmol)およびトリ
エチルアミン(3.80mmol)を加えた。反応混合物を80℃に16時間加熱し、冷
却後、減圧下で濃縮した。さらなる精製により、標記化合物(0.19mmol)を褐色
固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):2.09分、m/z 405.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,6,6-テトラメチルテトラヒ
ドロピラン-4-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベン
ズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,6,
6-テトラメチルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0
.19mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.27mmol)から、精製後、標記化合物(0.08mm
ol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.78分、m/z 488.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(2,2,6,6-テトラメチルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-
カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,6,6
-テトラメチルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチ
ル]-2-メトキシベンズアミド(0.08mmol)から、精製後、標記化合物(0.
03mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.57分、m/z 506.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.63分、m/z 506.2[M+H]
【0352】
実施例91:3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
5-(メチルアミノ)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサ
ミド
3-(4-ブロモフェニル)-5-(メチルアミノ)-1-テトラヒドロピラン-4-イ
ルピラゾール-4-カルボニトリル
MeOH(8mL)に溶解した5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-テトラ
ヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.86mmol)、パラホ
ルムアルデヒド(2.57mmol)およびナトリウムメトキシド(MeOH中25重量
%、5.15mmol)を70℃で1時間加熱し、冷却して、室温に戻した。ホウ化水素
ナトリウム(8.58mmol)を加え、反応物を室温で16時間撹拌した後、水で注意
深くクエンチした。水層をDCM(3x20mL)で抽出し、合わせた有機層を疎水性フ
リットで濾過し、減圧下で濃縮した。精製により、標記化合物(0.65mmol)を白
色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.80分、m/z 362.9[M+2]
N-[[4-[4-シアノ-5-(メチルアミノ)-1-テトラヒドロピラン-4-イル
ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、3-(4-ブロモフェニル)-5-(メチルアミノ)-1-テト
ラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.65mmol)および
カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド
(0.71mmol)から、精製後、標記化合物(0.44mmol)を灰色がかった白
色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.57分、m/z 446.1[M+H]
3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-5-(メチル
アミノ)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[4-シアノ-5-(メチルアミノ)-1-テトラ
ヒドロピラン-4-イルピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベン
ズアミド(0.44mmol)から、精製後、標記化合物(0.04mmol)を白色固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.36分、m/z 464.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.08分、m/z 464.1[M+H]
【0353】
実施例92:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メ
トキシ-5-メチルベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキ
サミド
N-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メチル]-2-メトキシ-5-メチルベン
ズアミド
THF(4mL)中の(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メタンアミン(5.00
mmol)、THF(6mL)中のプロピルホスホン酸無水物溶液(EtOAc中50重
量%、7.50mmol)、2-メトキシ-5-メチル安息香酸(6.04mmol)お
よびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(8.88mmol)の溶液を80℃で18時
間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、EtOAcと、NHCl飽和水溶液との間で分
配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃
縮した。残留物を精製して、標記化合物(3.51mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.05分、m/z 353.9[M+2]
N-[[2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボ
ロラン-2-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシ-5-メチルベンズアミド
基本手順Rに従って、N-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メチル]-2-メ
トキシ-5-メチルベンズアミド(3.51mmol)から、精製後、標記化合物(3.
51mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.18分、m/z 400.1[M+H]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1H-ピラゾール-3-イル)-2-フルオロ
フェニル]メチル]-2-メトキシ-5-メチルベンズアミド
基本手順Dに従って、N-[[2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-
1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシ-5-メ
チルベンズアミド(3.51mmol)から、精製後、標記化合物(1.03mmol)
を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.86分、m/z 380.0[M+H]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
2-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシ-5-メチルベンズアミド
DMF(10mL)中の、炭酸セシウム(1.34mmol)、N-[[4-(5-ア
ミノ-4-シアノ-1H-ピラゾール-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-
2-メトキシ-5-メチルベンズアミド(1.03mmol)およびブロモシクロペンタ
ン(1.13mmol)を、80℃で3.5時間撹拌した後、室温まで冷却し、水とEt
OAcとの間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾
過し、減圧下で濃縮した。さらに精製して、標記化合物(0.07mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.21分、m/z 448.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メトキシ-5-
メチルベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシ-5-メチルベ
ンズアミド(0.07mmol)から、精製後、標記化合物(0.02mmol、収率2
4%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.10分、m/z 466.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.88分、m/z 466.1[M+H]
【0354】
実施例93:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メ
トキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
2-[(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニトリル
基本手順Wに従って、4-ブロモ-3-フルオロベンゾイルクロリド(5.29mmo
l)およびマロノニトリル(0.37mL、5.81mmol)から、標記化合物(5.
15mmol)を淡褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.32分、m/z 266.9[M]
2-[(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル
基本手順Xに従って、2-[(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)ヒドロキシメチレ
ン]プロパンジニトリル(5.11mmol)および硫酸ジメチル(15.3mmol)
から、精製後、標記化合物(1.62mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-シクロペンチルピラゾー
ル-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(200mg、0.71mmol)およびシクロペンチルヒドラジ
ン塩酸塩(117mg、0.85mmol)から、精製後、標記化合物(0.48mmo
l)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.06分、m/z 348.9[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
2-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-
シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル(0.46mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.69
mmol)から、精製後、標記化合物(0.19mmol)を淡褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.80分、m/z 434.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(
0.18mmol)から、精製後、標記化合物(0.07mmol)を淡褐色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.58分、m/z 452.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.66分、m/z 452.1[M+H]
【0355】
実施例94:5-アミノ-1-[トランス-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イ
ル]-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾー
ル-4-カルボキサミド
トランス-4-ヒドラジノテトラヒドロフラン-3-オール
3,6-ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン(11.62mmol)のEtOH
(39mL)中の0℃まで冷却した溶液に、ヒドラジン水和物(水中55~60%、29
.04mmol)を滴加した。反応物を室温で10分間撹拌した後、60℃で16時間加
熱した。反応物を減圧下で濃縮し、標記化合物の粗生成物(11.61mmol)を得た

5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[トランス-4-ヒドロキシテトラヒド
ロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(5.7mmol)およびトランス-4-ヒドラジノテトラヒドロフラン-3-オ
ール(6.97mmol)から、精製後、標記化合物(5.09mmol)を得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[トランス-4-[tert-ブチル(
ジメチル)シリル]オキシテトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボニト
リル
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[トランス-4-ヒドロキシテトラヒ
ドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボニトリル(1.43mmol)のDMF
(7.2mL)中溶液に、イミダゾール(3.44mmol)およびtert-ブチル-
クロロジメチルシラン(3.15mmol)を加えた。反応物を50℃で16時間加熱し
、冷却後、水とEtOAcとの間で分配した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。さらに精製して、標記化合物(0.54mmol
)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.27分、m/z 465.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-1-[トランス-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリ
ル]オキシテトラヒドロフラン-3-イル]-4-シアノピラゾール-3-イル]フェニ
ル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.76mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモフェ
ニル)-1-[トランス-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシテトラヒ
ドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボニトリル(0.54mmol)から、精
製後、標記化合物(0.39mmol、収率72%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.00分、m/z 548.2[M]
5-アミノ-1-[トランス-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル]-3-[
4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-1-[トランス-4-[tert-
ブチル(ジメチル)シリル]オキシテトラヒドロフラン-3-イル]-4-シアノピラゾ
ール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.23mmol)
から、精製後、標記化合物(0.04mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.74分、m/z 452.1[M+H]
【0356】
実施例95:5-アミノ-1-[3-フルオロテトラヒドロピラン-4-イル]-3-[
4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド(異性体1)
tert-ブチル N-[(3-フルオロテトラヒドロピラン-4-イリデン)アミノ]
カルバメート
基本手順Eに従って、3-フルオロジヒドロ-2H-ピラン-4(3H)-オン(1.
48mmol)およびtert-ブチルカルバゼート(2.22mmol)から、標記化
合物の粗生成物(1.48mmol)を得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-フルオロテトラヒドロピラン-4
-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Oに従って、THF(4.9mL)中のtert-ブチル N-[(3-フル
オロテトラヒドロピラン-4-イリデン)アミノ]カルバメート(1.48mmol)お
よび2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.99m
mol)から、精製後、標記化合物(異性体1、0.50mmol)および標記化合物(
異性体2、0.22mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体1):1.66分、m/z 366.9[M
+2]
UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体2):1.77分、m/z 366.9[M
+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-フルオロテトラヒドロピラン-4-
イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(異性体
1)
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.70mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモフェ
ニル)-1-(3-フルオロテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボニ
トリル(異性体1、0.50mmol)から、精製後、標記化合物(異性体1、0.40
mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.47分、m/z 450.1[M+H]
5-アミノ-1-[3-フルオロテトラヒドロピラン-4-イル]-3-[4-[[(2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド(
異性体1)
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-フルオロテ
トラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキ
シベンズアミド(異性体1、0.40mmol)から、精製後、標記化合物(異性体1、
0.13mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.92分、m/z 468.1[M+H]
【0357】
実施例96:5-アミノ-1-[3-フルオロテトラヒドロピラン-4-イル]-3-[
4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド(異性体2)
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-フルオロテトラヒドロピラン-4-
イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(異性体
2)
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.31mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモフェ
ニル)-1-(3-フルオロテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボニ
トリル(異性体2、0.22mmol)から、精製後、標記化合物(異性体2、0.16
mmol、収率72%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.54分、m/z 450.1[M+H]
5-アミノ-1-[3-フルオロテトラヒドロピラン-4-イル]-3-[4-[[(2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド(
異性体2)
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3-フルオロテ
トラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキ
シベンズアミド(異性体2、0.16mmol)から、DCM中の0~10%MeOHで
溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製、およびDCMから
のさらなる再結晶化後、5-アミノ-1-[3-フルオロテトラヒドロピラン-4-イル
]-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール
-4-カルボキサミド(異性体2、0.02mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.09分、m/z 468.1[M+H]
【0358】
実施例97:3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
5-(メチルアミノ)-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサ
ミド
3-(4-ブロモフェニル)-5-(メチルアミノ)-1-テトラヒドロフラン-3-イ
ルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Wに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-テトラヒドロフ
ラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(100mg、0.30mmol)から
、精製後、標記化合物(64mg、0.18mmol、収率61%)を白色固体として得
た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.80分、m/z 348.9[M+2]
N-[[4-[4-シアノ-5-(メチルアミノ)-1-テトラヒドロフラン-3-イル
ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、3-(4-ブロモフェニル)-5-(メチルアミノ)-1-テト
ラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.18mmol)および
カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド
(0.27mmol)から、精製後、標記化合物(0.18mmol)を黄色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.58分、m/z 432.1[M+H]
3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-5-(メチル
アミノ)-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[4-シアノ-5-(メチルアミノ)-1-テトラ
ヒドロフラン-3-イルピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベン
ズアミド(0.13mmol)から、精製後、標記化合物(0.03mmol)を白色固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.36分、m/z 450.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.08分、m/z 450.1[M+H]
【0359】
実施例98:5-アミノ-1-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3,4-ジフルオロフェニル)ピラゾ
ール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.57mmol)および(3,4-ジフルオロフェニル)ヒドラジニウムクロ
リド(0.68mmol)から、精製後、標記化合物(0.30mmol、収率53%)
を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.96分、m/z 376.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3,4-ジフルオロフェニル)ピラゾー
ル-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3,4-ジフ
ルオロフェニル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.30mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.4
6mmol)から、精製後、標記化合物(0.08mmol)をベージュ色の固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 460.1[M+H]
5-アミノ-1-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-[4-[[(2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3,4-ジフル
オロフェニル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
(0.08mmol)から、精製後、標記化合物(0.02mmol)を灰色がかった白
色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.55分、m/z 478.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.60分、m/z 478.1[M+H]
【0360】
実施例99:5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボ
キサミド
2-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)ヒドロキシメチレン]プロパンジニトリル
基本手順Wに従って、4-ブロモ-2-フルオロベンゾイルクロリド(14.1mmo
l)およびマロノニトリル(15.5mmol)から、標記化合物の粗生成物(14.1
mmol)を得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.21分、m/z 266.7[M]
2-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル
基本手順Xに従って、2-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)ヒドロキシメチレ
ン]プロパンジニトリル(14.6mmol)から、精製後、標記化合物(10.52m
mol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.68分、m/z 280.8[M]
5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラン-4
-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(0.92mmol)およびテトラヒドロピラン-4-イルヒドラ
ジン塩酸塩(1.11mmol)から、精製後、標記化合物(0.82mmol)を無色
のフィルムとして得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.65分、m/z 366.9[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.74mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモ-2
-フルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボニト
リル(0.49mmol)から、精製後、標記化合物(0.28mmol)を灰色がかっ
た白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.48分、m/z 450.1[M+H]
5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(0.28mmol)から、精製後、標記化合物(0.09mmol)を白
色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.31分、m/z 468.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.96分、m/z 468.1[M+H]
【0361】
実施例100:5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-テトラヒドロフラン-3
-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(0.77mmol)およびテトラヒドロフラン-3-イルヒドラ
ジン塩酸塩(0.92mmol)から、精製後、標記化合物(0.69mmol)を無色
のフィルムとして得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.63分、m/z 352.9[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.48mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモ-2
-フルオロフェニル)-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボニト
リル(0.37mmol)から、精製後、標記化合物(0.23mmol)を灰色がかっ
た白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.47分、m/z 436.0[M+H]
5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(98mg、0.23mmol)から、精製後、標記化合物(42mg、0
.09mmol、収率41%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.31分、m/z 454.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.96分、m/z 454.1[M+H]
【0362】
実施例101:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]-2-メチルフェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
(4-ブロモ-3-メチルフェニル)メタンアミン
4-ブロモ-3-メチルベンゾニトリル(5.10mmol)のTHF(30mL)中
溶液およびボランジメチルスルフィド錯体溶液(THF中2M、15.30mmol)を
、0℃で30分間撹拌した後、室温まで温め、18時間撹拌した。反応物をMeOH(3
0mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcと1MのNaOH水溶液
との間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、
減圧下で濃縮し、標記化合物の粗生成物(5.10mmol)を得た。
N-[(4-ブロモ-3-メチルフェニル)メチル]-2-メトキシベンズアミド
THF(20mL)に溶解した(4-ブロモ-3-メチルフェニル)メタンアミン(5
.10mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(15.29mmol)を
0℃まで冷却した後、2-メトキシベンゾイルクロリド(5.61mmol)を添加し、
0℃で20分間撹拌した。反応物を室温まで温め、66時間撹拌した。反応物をNH
lの飽和水溶液でクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcで抽出し、ブライ
ンで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。精製
して、標記化合物(5.10mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.01分、m/z 335.9[M+2]
2-メトキシ-N-[[3-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2
-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル]ベンズアミド
基本手順Rに従って、N-[(4-ブロモ-3-メチルフェニル)メチル]-2-メト
キシベンズアミド(5.1mmol)から、精製後、標記化合物(3.82mmol)を
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.15分、m/z 382.1[M+H]
3-アミノ-5-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル
0℃の状態の、3-アミノ-4-シアノピラゾール(46.25mmol)のMeCN
(180mL)中溶液、N-ブロモスクシンイミド(60.1mmol)を、室温まで温
め、16時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、残留物を精製して標記化合物(22.
4mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):0.98分、m/z 188.8[M+2]
5-アミノ-3-ブロモ-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル
MeCN(170mL)中の、炭酸セシウム(33.6mmol)、3-アミノ-5-
ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(22.4mmol)およびブロモシク
ロペンタン(2.64mL、24.6mmol)を、80℃で19時間撹拌した後、室温
まで冷却し、水とEtOAcとの間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。精製して、標記化合物(1.00g、3
.92mmol、収率18%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.58分、m/z 256.9[M+2]
5-アミノ-3-ブロモ-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、5-アミノ-3-ブロモ-1-シクロペンチルピラゾール-4-
カルボニトリル(3.92mmol)から、精製後、標記化合物(2.87mmol)を
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.32分、m/z 274.8[M+2]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]-2-メチルフェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
炭酸カリウム(2.40mmol)、2-メトキシ-N-[[3-メチル-4-(4,
4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチ
ル]ベンズアミド(0.60mmol)および5-アミノ-3-ブロモ-1-シクロペン
チルピラゾール-4-カルボキサミド(0.57mmol)のEtOH(3mL)および
水(0.6mL)中混合物を、窒素でパージおよび脱気した。[1,1-ビス(ジ-te
rt-ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.12mmol
)を添加した。溶液を密封し、マイクロ波中、120℃で1時間加熱した。反応物を、セ
ライト(登録商標)パッドを通して濾過し、DCMで洗浄した後、減圧下で濃縮した。精
製して、標記化合物(0.06mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.55分、m/z 448.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.59分、m/z 448.2[M+H]
【0363】
実施例102:5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラン-3
-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(0.82mmol)およびテトラヒドロピラン-3-イルヒドラ
ジン塩酸塩(0.99mmol)から、精製後、標記化合物(0.42mmol)を灰色
がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.54分、m/z 366.9[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.63mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモ-2
-フルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボニト
リル(0.42mmol)から、精製後、標記化合物(0.16mmol)を灰色がかっ
た白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.54分、m/z 450.0[M+H]
5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(0.28mmol)から、精製後、標記化合物(0.03mmol、収率
11%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.37分、m/z 468.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.12分、m/z 468.1[M+H]
【0364】
実施例103:5-アミノ-1-(2-フルオロシクロペンチル)-3-[4-[[(2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-[(2-フルオロシクロペンチリデン)アミノ]カルバメート
N-フルオロベンゼンスルホンイミド(1.85mmol)および1-(トリメチルシ
ロキシ)シクロペンテン(1.69mmol)のTHF(8mL)中溶液を室温で5時間
撹拌後、tert-ブチルカルバゼート(1.69mmol)を加えた。反応物を、室温
でさらに16時間撹拌後、減圧下で濃縮した。さらなる精製により、標記化合物(1.2
0mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.41分、m/z 217[M+H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-フルオロシクロペンチル)ピラゾ
ール-4-カルボニトリル
室温の条件を用いた基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[(2-フルオロシ
クロペンチリデン)アミノ]カルバメート(1.20mmol)および2-[(4-ブロ
モフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.80mmol)から、精製後
、標記化合物(0.24mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.89分、m/z 350.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-フルオロシクロペンチル)ピラゾー
ル-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-フルオロ
シクロペンチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.24mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.2
8mmol)から、精製後、標記化合物(0.24mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.65分、m/z 434.0[M+H]
5-アミノ-1-(2-フルオロシクロペンチル)-3-[4-[[(2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-フルオロシ
クロペンチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
(0.24mmol)から、精製後、標記化合物(0.09mmol)を白色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.44分、m/z 452.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.38分、m/z 452.1[M+H]
【0365】
実施例104:5-アミノ-1-(2,6-ジメチルテトラヒドロピラン-4-イル)-
3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4
-カルボキサミド
tert-ブチル N-[(2,6-ジメチルテトラヒドロピラン-4-イリデン)アミ
ノ]カルバメート
基本手順Eに従って、2,6-ジメチルオキサン-4-オン(200mg、1.56m
mol)およびtert-ブチルカルバゼート(217mg、1.64mmol)から、
精製後、標記化合物(0.88mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,6-ジメチルテトラヒドロピラン
-4-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[(2,6-ジメチルテトラヒドロピラ
ン-4-イリデン)アミノ]カルバメート(0.88mmol)および2-[(4-ブロ
モフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.76mmol)から、標記化
合物(0.29mmol)を褐色固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.91分、m/z 376.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,6-ジメチルテトラヒドロピラン-
4-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,6-ジメ
チルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.29mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
ボラヌイド(0.61mmol)から、精製後、標記化合物(0.25mmol)を褐色
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.63分、m/z 460.1[M+H]
5-アミノ-1-(2,6-ジメチルテトラヒドロピラン-4-イル)-3-[4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,6-ジメチ
ルテトラヒドロピラン-4-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(0.25mmol)から、精製後、標記化合物(0.02mmol
)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 478.2[M+H]
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):3.26分、m/z 478.2[M+H]
【0366】
実施例105:5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾ
ール-4-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズア
ミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-
テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.31mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]ボラヌイド(0.34mmol)から、精製後、標記化合物(0.33mmol
)を黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.52分、m/z 454.1[M+H]
5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ
-2-メトキシベンズアミド(0.33mmol)から、精製後、標記化合物(0.06
mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.36分、m/z 472.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.08分、m/z 472.0[M+H]
【0367】
実施例106:5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾ
ール-4-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズア
ミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-
テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.30mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]ボラヌイド(0.33mmol)から、精製後、標記化合物(0.31mmol
)を黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.53分、m/z 468.1[M+H]
5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ
-2-メトキシベンズアミド(0.31mmol)から、精製後、標記化合物(0.10
mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.36分、m/z 486.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.08分、m/z 486.1[M+H]
【0368】
実施例107:5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾ
ール-4-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズア
ミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-
テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.19mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]ボラヌイド(0.28mmol)から、精製後、標記化合物(0.21mmol
、定量的収率を仮定)を黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.59分、m/z 468.1[M+H]
5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ
-2-メトキシベンズアミド(0.21mmol)から、精製後、標記化合物(0.06
mmol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 486.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.24分、m/z 486.1[M+H]
【0369】
実施例108:5-(ジフルオロメチル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
エチル-4,4-ジフルオロ-2-(メトキシメチレン)-3-オキソブタノエート
無水トリメチルオルトギ酸エステル(15.3mmol)およびエチル 4,4-ジフ
ルオロ-3-オキソブタノエート(7.64mmol)の無水酢酸(3mL)中溶液を、
ディーンスターク条件下、90℃で16時間加熱し、冷却し、減圧下で濃縮して、標記化
合物の粗生成物(7.30mmol)を褐色油として得た。
エチル 5-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート
エチル-4,4-ジフルオロ-2-(メトキシメチレン)-3-オキソ-ブタノエート
(2.40mmol)のMeOH(8mL)中溶液およびヒドラジン水和物(水中55~
60%、2.40mmol)を、室温で16時間撹拌した。その後、全ての揮発物を減圧
下で除去した。残留物をEtOAcで希釈した。層を分離させ、有機層を水(x2)、そ
の後、ブラインで順に洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、
標記化合物の粗生成物(1.81mmol、収率75%)を黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.25分、m/z 190.9[M+H]
エチル 3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレ
ート
N-ブロモスクシンイミド(2.36mmol)を、エチル 5-(ジフルオロメチル
)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(1.81mmol)のMeCN(6mL
)中溶液に、何度かに分けて加えた。その後、得られた混合物を80℃で72時間撹拌し
た。次に、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を精製して、標記化合物(1.38mmo
l)を黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.43分、m/z 268.8[M]
エチル 3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピ
ラゾール-4-カルボキシレート
4-ブロモテトラヒドロ-2H-ピラン(0.17mL、1.51mmol)を、炭酸
カリウム(1.51mmol)およびエチル 3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)-
1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(1.38mmol)のMeCN(2.7mL
)中懸濁液に加えた。反応混合物を90℃で16時間加熱した後、水とDCMとの間で分
配した。水層をDCM(x3)で抽出し、合わせた有機相を疎水性フリットで濾過し、減
圧下で濃縮した。さらなる精製により、標記化合物(0.50mmol)を灰色がかった
白色の固体として得た。これは、微量の他の位置異性体を含んでいた。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.67分、m/z 354.9[M+2]
よび1.78分、m/z 352.9[M]
3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-4-カルボン酸
NaOHの水溶液(1M、0.85mmol)を、エチル 3-ブロモ-5-(ジフル
オロメチル)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキシレート(
0.28mmol)のTHF(1.3mL)中溶液に加えた。反応混合物を50℃で16
時間加熱し、室温まで冷却し、塩酸(1M)で約pH1に酸性化した後、DCM(x3)
で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットで濾過し、減圧下で濃縮した。精製により
、標記化合物(0.10mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.37分、m/z 326.9[M+2]
3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-4-カルボキサミド
1滴のDMFを、塩化オキサリル(0.02mL、0.25mmol)および3-ブロ
モ-5-(ジフルオロメチル)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カ
ルボン酸(0.10mmol)のDCM(1mL)中溶液に室温で加えた。反応混合物を
室温で1時間撹拌後、再度0℃まで冷却し、水酸化アンモニウム(水中28重量%、1.
01mmol)を注意深く加えた。反応混合物を室温で20分間撹拌した後、水とDCM
との間で分配した。水層をDCM(x3)で抽出し、合わせた有機層を疎水性フリットで
濾過し、減圧下で濃縮した。精製により、標記化合物(0.08mmol)を白色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.25分、m/z 325.9[M+2]
5-(ジフルオロメチル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Cに従って、[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニ
ル]ボロン酸(0.12mmol)および3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)-1-
テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサミド(0.08mmol)か
ら、精製後、標記化合物(0.05mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.49分、m/z 485.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.42分、m/z 485.1[M+H]
【0370】
実施例109:5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
tert-ブチル N-[テトラヒドロフラン-3-イリデンアミノ]カルバメート
基本手順Eに従って、ジヒドロ(3(2H)-フラノン(0.15mL、1.95mm
ol)およびtert-ブチルカルバゼート(2.35mmol)から、標記化合物の粗
生成物(2.02mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-テトラヒドロフラン-3
-イルピラゾール-4-カルボニトリル
tert-ブチル N-[テトラヒドロフラン-3-イリデンアミノ]カルバメート(
0.25mmol)のTHF(5mL)中溶液に、ボランジメチルスルフィド錯体溶液(
THF中2M、0.42mmol)を加えた。反応混合物を、室温で1時間撹拌後、減圧
下で濃縮した。MeOH中塩酸溶液(1.25M、8.74mmol)を残留物に加え、
反応混合物を16時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。残留
物をEtOH(10mL)に溶解し、2-[(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)メト
キシメチレン]プロパンジニトリル(0.71mmol)およびトリエチルアミン(0.
50mL、3.56mmol)を加えた。反応混合物を、3時間加熱還流し、冷却、濾過
した。固形物をEtOHおよびEtOAcで洗浄した。濾液を蒸発乾固し、得られた固形
物をEtOAcで洗浄した。合わせた固形物から、標記化合物(0.71mmol)を灰
色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.72分、m/z 352.9[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-
テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.68mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌ
イド(0.96mmol)から、精製後、標記化合物(0.47mmol)を黄色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.54分、m/z 436.1[M+H]
5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミド
96時間の条件に修正した基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シア
ノ-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-3-イル)-2-フルオロフェニル
]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.23mmol)から、精製後、標記化合物
(80mg、0.18mmol、収率77%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.35分、m/z 454.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.07分、m/z 454.0[M+H]
【0371】
実施例110:3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]
-5-(メチルアミノ)-1-(3-ピリジル)ピラゾール-4-カルボキサミド
3-(4-ブロモフェニル)-5-(メチルアミノ)-1-(3-ピリジル)ピラゾール
-4-カルボニトリル
MeOH(8mL)中の5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3-ピリジ
ル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.53mmol)、パラホルムアルデヒド(1
.59mmol)およびナトリウムメトキシド(3.17mmol)を70℃で1時間加
熱した。その後、冷却して室温に戻した。ホウ化水素ナトリウム(5.29mmol)を
加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。その後、水で注意深くクエンチし、水層を
クロロホルム(3x20mL)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットで濾過し、
減圧下で濃縮した。精製により、標記化合物(0.56mmol)を灰色がかった白色の
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 355.9[M+2]
N-[[4-[4-シアノ-5-(メチルアミノ)-1-(3-ピリジル)ピラゾール-
3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、3-(4-ブロモフェニル)-5-(メチルアミノ)-1-(3
-ピリジル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.56mmol)およびカリウム ト
リフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.62m
mol)から、精製後、標記化合物(0.08mmol)を灰色がかった白色の固体とし
て得た。
LC-MS(ES、短鎖酸性):4.71分、m/z 439.2[M+H]
3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-5-(メチル
アミノ)-1-(3-ピリジル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[4-シアノ-5-(メチルアミノ)-1-(3-
ピリジル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0
.11mmol)から、精製後、標記化合物(0.05mmol)を灰色がかった白色の
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.32分、m/z 455.0[M-H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.98分、m/z 457.1[M+H]
【0372】
実施例111:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[2-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ピラ
ゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-[[2-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イリ
デン]アミノ]カルバメート
2-(トリフルオロメチル)オキサン-4-オン(1.51mmol)のMeOH(1
5mL)中溶液およびtert-ブチルカルバゼート(1.59mmol)を、室温で1
4時間撹拌した。反応物をNHClの飽和水溶液でクエンチし、DCM(x3)で抽出
した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。さら
に精製して、標記化合物(1.29mmol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.50分、m/z 283.0[M+H]
tert-ブチル N-[[2-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル
]アミノ]カルバメート
tert-ブチル N-[[2-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イ
リデン]アミノ]カルバメート(1.25mmol)のTHF(6mL)中溶液に、ボラ
ンテトラヒドロフラン錯体溶液(THF中1.0M、2.5mmol)を0℃で加えた。
その後、反応混合物を室温で14時間撹拌した。次いで、反応混合物を飽和MeOH(2
mL)でクエンチした。その後、水を加え、水相をDCM(x3)で抽出した。合わせた
有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して標記化合物(1.17mm
ol)を黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.50分、m/z 301.0[M+H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[2-(トリフルオロメチル)テトラヒ
ドロピラン-4-イル]ピラゾール-4-カルボニトリル
塩酸溶液(ジオキサン中4M、14.5mmol)を、tert-ブチル N-[[2
-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]アミノ]カルバメート(1.
45mmol)に加えた。その後、混合物を室温で15時間撹拌した。沈殿が形成され、
これを収集した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物[2-(トリフルオロメチル)テトラ
ヒドロピラン-4-イル]ヒドラジン塩酸塩(250mg、1.13mmol、79%)
を濃オレンジ色ゴム質として得た。その後、85℃の条件を用いた基本手順Hに従って、
[2-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ヒドラジン塩酸塩(1.
13mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニト
リル(0.57mmol)から、精製後、標記化合物(0.19mmol)をオレンジ色
のゴム質として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.99分、m/z 416.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[2-(トリフルオロメチル)テトラヒド
ロピラン-4-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズ
アミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[2-(トリフ
ルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ピラゾール-4-カルボニトリル(0.
18mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]ボラヌイド(0.27mmol)から、精製後、標記化合物(0.09mmo
l)をオレンジ色のゴム質として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.72分、m/z 500.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[2-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ピラゾール-4-カ
ルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[2-(トリフル
オロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル
]-2-メトキシベンズアミド(58mg、0.12mmol)から、精製後、標記化合
物(0.02mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.55分、m/z 518.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.60分、m/z 518.0[M+H]
【0373】
実施例112:5-(ジフルオロメチル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾ
ール-4-カルボキサミド
エチル 3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)-1-[(3S)-テトラヒドロフラン
-3-イル]ピラゾール-4-カルボキシレート
ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.12mmol)を、(R)-(-)-3
-ヒドロキシテトラヒドロフラン(1.12mmol)、トリフェニルホスフィン(1.
12mmol)およびエチル 3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾー
ル-4-カルボキシレート(0.74mmol)のTHF(3.5mL)中溶液に加えた
。混合物を室温で1時間撹拌後、減圧下で濃縮した。さらなる精製により、(異性体2)
を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体1):1.73分、m/z 340.9[M
+2]
UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体2):1.63分、m/z 340.9[M
+2]
3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イ
ル]ピラゾール-4-カルボン酸
NaOHの水溶液(水中1M、0.95mmol)を、エチル 3-ブロモ-5-(ジ
フルオロメチル)-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-
カルボキシレート(0.32mmol)のTHF(1.3mL)中溶液に加えた。その後
、混合物を50℃で16時間加熱し、室温まで冷却し、HCl(水中1M)で約pH1に
酸性化した。層を分離した。水層をDCM(x3)で抽出した。合わせた有機抽出物を疎
水性フリットで濾過し、減圧下で濃縮して標記化合物の粗生成物(0.32mmol)を
灰色がかった白色の固体として得て、これを次のステップに直接使用した。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.31分、m/z 312.8[M+2]
3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イ
ル]ピラゾール-4-カルボキサミド
1滴のDMFを、塩化オキサリル(0.48mmol)および3-ブロモ-5-(ジフ
ルオロメチル)-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カ
ルボン酸(0.32mmol)のDCM(3mL)中溶液に室温で加えた。混合物を室温
で1時間撹拌後、0℃まで冷却し、水酸化アンモニウム(水中28重量%、1.90mm
ol)を注意深く加えた。反応混合物を室温で10分間撹拌した。混合物を、水およびD
CMで希釈し、層を分離させた。水層をDCM(x3)で抽出し、合わせた有機抽出物を
疎水性フリットで濾過し、減圧下で濃縮した。精製により、標記化合物(0.27mmo
l)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.18分、m/z 311.8[M+2]
5-(ジフルオロメチル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Cに従って、[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニ
ル]ボロン酸(0.15mmol)および3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)-1-
[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド(0.1
0mmol)から、精製後、標記化合物(0.05mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.47分、m/z 471.0[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.36分、m/z 471.1[M+H]
【0374】
実施例113:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール
-3-イル)フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.19mmol)および5-アミノ-3-(
4-ブロモフェニル)-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボニト
リル(0.14mmol)から、精製後、標記化合物(0.06mmol)を褐色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 450[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシ
ベンズアミド(0.06mmol)から、精製後、標記化合物(0.03mmol)を白
色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.41分、m/z 468.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.22分、m/z 468.1[M+H]
【0375】
実施例114:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾー
ル-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.57mmol)およびテトラヒドロフラン-3-イルヒドラジン塩酸塩(0
.68mmol)から、精製後、標記化合物(0.40mmol)を灰色がかった白色の
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.68分、m/z 334.9[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール
-3-イル)フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.23mmol)および5-アミノ-3-(
4-ブロモフェニル)-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボニト
リル(0.18mmol)から、精製後、標記化合物(0.09mmol)を灰色がかっ
た白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.53分、m/z 436[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシ
ベンズアミド(0.09mmol)から、精製後、標記化合物(0.07mmol)を白
色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.35分、m/z 454.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.06分、m/z 454.1[M+H]
【0376】
実施例115:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾー
ル-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(1.39g、5.29mmol)およびテトラヒドロピラン-4-イルヒドラジ
ン塩酸塩(1.00g、6.35mmol)から、精製後、標記化合物(4.78mmo
l)を灰色がかった白色の固体として得た。
LC-MS(ES、短鎖酸性):5.64分、m/z 347.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-3-イル)フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-テトラヒドロピ
ラン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル(4.78mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌ
イド(9.56mmol)から、精製後、標記化合物(1.98mmol)を黄色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 450.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシ
ベンズアミド(1.98mmol)から、精製後、標記化合物のカルボキサミド(1.4
6mmol)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.40分、m/z 468.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.14分、m/z 468.1[M+H]
【0377】
実施例116:5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラン-4
-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(0.88mmol)およびテトラヒドロピラン-4-イルヒドラ
ジン塩酸塩(1.05mmol)から、精製後、標記化合物(0.60mmol)を灰色
がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.76分、m/z 366.9[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-
テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.60mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌ
イド(1.27mmol)から、精製後、標記化合物(0.49mmol)を褐色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.56分、m/z 450.1[M+H]
5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(0.26mmol)から、精製後、標記化合物(0.10mmol)を灰
色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.35分、m/z 468.0[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.08分、m/z 468.1[M+H]
【0378】
実施例117:5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-
テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.20mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌ
イド(0.43mmol)から、精製後、標記化合物(0.16mmol)を褐色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.62分、m/z 450.0[M+H]
5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシ
ベンズアミド(0.16mmol)から、精製後、標記化合物(0.09mmol)を灰
色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 468.0[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.24分、m/z 468.0[M+H]
【0379】
実施例118:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-フルオロ-3-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[(5-ブロモ-2-フルオロフェニル)メチル]-2-メトキシベンズアミド
5-ブロモ-2-メチルベンゾニトリル(2.50mmol)の0℃まで冷却したTH
F(15mL)中溶液に、ボランテトラヒドロフラン錯体溶液(THF中1M、7.5m
L、7.50mmol)を滴加した。反応物を0℃で20分間撹拌した後、室温で16時
間撹拌した。反応混合物をMeOH(15mL)の滴加によりクエンチし、溶液を減圧下
で濃縮した。その後、油をNaOH水溶液(1M)とEtOAcとの間で分配した。有機
層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製
(5-ブロモ-2-フルオロフェニル)メタンアミン(629mg)を無色油として得た
。油をTHF(10mL)に溶解し、0℃まで冷却した。その後、2-メトキシベンゾイ
ルクロリド(2.75mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(7.50
mmol)を順次加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌した後、室温で16時間撹拌
した。混合物をNHClの飽和水溶液でクエンチし、有機物を減圧下で除去した。次に
、残留物をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その後、残留物を精製して、標記化合物(1.30m
mol)を無色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.75分、m/z 339.9[M+2]
N-[[2-フルオロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボ
ロラン-2-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Rに従って、N-[[(5-ブロモ-2-フルオロフェニル)メチル]-2-
メトキシベンズアミド(1.30mmol)から、精製後、標記化合物(1.26mmo
l)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.92分、m/z 386.0[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-フルオロ-3-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Dに従って、N-[[2-フルオロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-
1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズア
ミド(0.65mmol)および5-アミノ-3-ブロモ-1-シクロペンチルピラゾー
ル-4-カルボキサミド(0.62mmol)から、精製後、標記化合物(0.05mm
ol)を白色固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.56分、m/z 452.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.59分、m/z 452.0[M+H]
【0380】
実施例119:5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾ
ール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-テトラヒドロフラン-3
-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(150mg、0.53mmol)およびテトラヒドロフラン-3
-イルヒドラジン塩酸塩(0.64mmol)から、精製後、標記化合物(0.53mm
ol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.72分、m/z 352.8[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズア
ミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-
テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.23mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]ボラヌイド(0.32mmol)から、精製後、標記化合物(0.20mmol
)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.59分、m/z 454.0[M+H]
5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ
-2-メトキシベンズアミド(0.20mmol)から、精製後、標記化合物(0.16
mmol)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.40分、m/z 494.0[M+Na]
PLC-MS(ES、長鎖酸性):3.20分、m/z 472.0[M+H]
【0381】
実施例120:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピ
ラゾール-4-カルボキサミド
N-[(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチリデン)アミノ]ベンズアミド
基本手順Sに従って、ベンズヒドラジド(49.9mmol)および1,1,1-トリ
フルオロアセトン(74.9mmol)から、洗浄後、標記化合物を白色固体として得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.45分、m/z 230.9[M+H]
N’-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ベンゾヒドラジド
N-[(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチリデン)アミノ]ベンズアミド(
21.7mmol)の0℃まで冷却したTHF(50mL)中溶液に、ボランテトラヒド
ロフラン錯体溶液(THF中1M、43.44mmol)を滴加した。反応物を室温まで
戻し、14時間撹拌した。反応物を0℃まで冷却し、MeOH(20mL)でクエンチし
た後、室温に戻した。混合物を留去し、DCM(75mL)を加えた。スラリーを濾過し
て不溶性物質を除去した。有機層を飽和塩化アンモニウム(50mL)で洗浄し、硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。石油エーテル(50mL)を黄色油
に加えて、固形物を析出させた。溶媒を50%減らし、スラリーを氷浴中で冷却し、濾過
した。固形物を石油エーテル(25mL)で洗浄し、標記化合物を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.41分、m/z 232.9[M+H]
(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ヒドラジン塩酸塩
基本手順Uに従って、N’-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ベンゾ
ヒドラジド(4.0g、17.2mmol)から、(2,2,2-トリフルオロ-1-メ
チルエチル)ヒドラジン塩酸塩(1.7g、10.3mmol、収率60%)を白色固体
として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチ
ルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(7.98mm
ol)のEtOH(50mL)中溶液に、トリエチルアミン(31.9mmol)を加え
た。10分間の撹拌後、(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ヒドラジン塩
酸塩(12.0mmol)を添加した。反応混合物を80℃に14時間加熱し、冷却後、
減圧下で濃縮した。さらなる精製により、標記化合物(7.24mmol)を灰色がかっ
た白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.91分、m/z 360.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル
エチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベン
ズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(4.26mmol)および5-アミノ-3-(
4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾー
ル-4-カルボニトリル(2.51mmol)から、精製後、標記化合物(2.17mm
ol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 462.0[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-
カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フル
オロ-2-メトキシベンズアミド(0.83mmol)から、精製後、標記化合物(0.
42mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.55分、m/z 480.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.57分、m/z 480.1[M+H]
【0382】
実施例121:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-
カルボキサミド
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル
エチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-
トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.92mmol
)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボ
ラヌイド(1.39mmol)から、精製後、標記化合物(0.41mmol)を灰色が
かった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.66分、m/z 444.0[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メト
キシベンズアミド(0.40mmol)から、精製後、標記化合物(0.182mmol
)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.48分、m/z 462.0[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.42分、m/z 461.9[M+H]
【0383】
実施例122:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4
-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピ
ラゾール-4-カルボニトリル
トリエチルアミン(380.13mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)メト
キシメチレン]プロパンジニトリル(25.0g、95.03mmolのEtOH(60
0mL)中溶液を、10分間撹拌後、2,2,2-トリフルオロエチルヒドラジン(水中
70重量%、142.54mmol)を1分割量として加え、ほぼ瞬時に透明なオレンジ
色の溶液および22~29℃の発熱を2~3分間にわたり生じた。その後、得られた混合
物を5時間、加熱還流した。反応が完了すると、反応混合物を減圧下で濃縮して、オレン
ジ色の固体を得た。さらに精製して、標記化合物(25.3g、73.31mmol、収
率77%)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.78分、m/z 346.8[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラ
ゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)
ピラゾール-4-カルボニトリル(29.0mmol)、カリウム トリフルオロ-[[
(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(58.03m
mol)、炭酸セシウム(86.92mmol)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2
’、4’、6’-トリイソプロピルビフェニル(2.03mmol)、THF(120m
L)および水(60mL)の室温での混合物を、減圧下で脱気し、窒素で3回フラッシン
グした。その後、パラジウム(II)アセテート(1.01mmol)を加え、混合物を
再度脱気した。反応混合物を、2時間加熱還流し、冷却後、水(100mL)およびEt
OAc(200mL)で希釈し、セライト(登録商標)で濾過し、分離させた。水層をE
tOAc(100mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を水で洗浄した後、硫酸マグネシ
ウム上で乾燥した。さらに精製して固体を得て、熱THFおよびEtOAc(100mL
、1:1)中でのスラリー形成、石油エーテルによる沈殿および冷却するまでの撹拌によ
り、これをさらに精製した。生成物を濾別し、石油エーテルで洗浄して、標記化合物(2
4.7mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.61分、m/z 448.0[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボキサミ

N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピ
ラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(
30.40mmol)を、硫酸(304mmol)およびTFA(912mmol)の溶
液に加え、淡褐色溶液を得た。反応混合物を58℃に5時間加熱し、冷却後、重炭酸ナト
リウム(153.2g、1824mmol)の水(750mL)中の氷冷溶液中にゆっく
り注ぎ込んだ後、EtOAc(3x250mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラ
インで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させて、濾過し、減圧下で濃縮した。さらに精
製して、標記化合物(28.4mmol)を得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.44分、m/z 463.7[M-H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.31分、m/z 465.9[M+H]
【0384】
実施例123:5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾ
ール-4-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズア
ミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-
テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.22mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]ボラヌイド(0.31mmol)から、精製後、標記化合物(0.22mmol
、定量的収率を仮定)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.61分、m/z 468.0[M+H]
5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ
-2-メトキシベンズアミド(0.22mmol)から、精製後、標記化合物(0.15
mmol)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.40分、m/z 507.9[M+Na]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.20分、m/z 486.1[M+H]
【0385】
実施例124:5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4
-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-(2,2,2-トリフル
オロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(0.73mmol)および2,2,2-トリフルオロエチルヒド
ラジン(水中70重量%、0.87mmol)から、精製後、標記化合物(0.47mm
ol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.72分、m/z 362.8[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラ
ゾール-3-イル]-3-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-
(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.23mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
ボラヌイド(0.34mmol)から、精製後、標記化合物(0.21mmol)を黄色
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.56分、m/z 448.0[M+H]
5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロエチル)ピラゾール-3-イル]-3-フルオロフェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(0.21mmol)から、精製後、標記化合物(0.15mmol
)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.41分、m/z 488.0[M+Na]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.22分、m/z 466.0[M+H]
【0386】
実施例125:5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)
ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラ
ゾール-3-イル]-3-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-
(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.23mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]ボラヌイド(0.33mmol)から、精製後、標記化合物(0.20m
mol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.61分、m/z 466.1[M+H]
5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロエチル)ピラゾール-3-イル]-3-フルオロフェニル]メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(0.20mmol)から、精製後、標記化合物(0
.12mmol)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.46分、m/z 506.0[M+Na]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.34分、m/z 484.0[M+H]
【0387】
実施例126:5-アミノ-1-(2,2-ジフルオロ-1-メチルエチル)-3-[4
-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボ
キサミド
tert-ブチル N-[(2,2-ジフルオロ-1-メチルエチリデン)アミノ]カル
バメート
60℃の条件に修正した基本手順Eに従って、tert-ブチルカルバゼート(1.5
1mmol)および1,1-ジフルオロプロパン-2-オン(1.82mmol)から、
標記化合物の粗生成物(1.51mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.45分、m/z 206.8[M-H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2-ジフルオロ-1-メチルエチ
ル)ピラゾール-4-カルボニトリル
室温条件による基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[(2,2-ジフルオロ
-1-メチルエチリデン)アミノ]カルバメート(0.58mmol)および2-[(4
-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.46mmol)から、
精製後、標記化合物(0.43mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.83分、m/z 340.6[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2-ジフルオロ-1-メチルエチル
)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2-ジフ
ルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.15mmol)およ
びカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイ
ド(0.22mmol)から、精製後、標記化合物(0.08mmol)を白色固体とし
て得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 426.0[M+H]
5-アミノ-1-(2,2-ジフルオロ-1-メチルエチル)-3-[4-[[(2-メ
トキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2-ジフル
オロ-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベ
ンズアミド(0.08mmol)から、精製後、標記化合物(0.04mmol)を白色
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.43分、m/z 444.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.25分、m/z 444.1[M+H]
【0388】
実施例127:5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾ
ール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラン-3
-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、テトラヒドロピラン-3-イルヒドラジン塩酸塩(0.77mm
ol)および2-[(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパン
ジニトリル(0.64mmol)から、精製後、標記化合物(0.20mmol)を灰色
がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.85分、m/z 366.9[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズア
ミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-
テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.18mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]ボラヌイド(106mg、0.37mmol)から、精製後、標記化合物(54
mg、0.12mmol、収率66%)を褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.68分、m/z 468.0[M+H]
5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-2-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ
-2-メトキシベンズアミド(54mg、0.12mmol)から、精製後、標記化合物
(20mg、0.04mmol、収率36%)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.47分、m/z 485.9[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.37分、m/z 486.1[M+H]
【0389】
実施例128:5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)
ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-(2,2,2-トリフル
オロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(500mg、1.78mmol)および2,2,2-トリフルオ
ロエチルヒドラジン(水中70重量%、31μL、2.13mmol)から、DCM中の
0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精
製後、5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-(2,2,2-ト
リフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(132mg、0.36mmol、
収率20%)を褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.82分、m/z 362.7[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラ
ゾール-3-イル]-2-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-
(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.18mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]ボラヌイド(0.27mmol)から、精製後、標記化合物(0.12m
mol)を薄いオレンジ色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.68分、m/z 465.9[M+H]
5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロエチル)ピラゾール-3-イル]-2-フルオロフェニル]メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(0.12mmol)から、精製後、標記化合物(2
2mg、0.05mmol、収率39%)を淡褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.50分、m/z 484.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.44分、m/z 484.0[M+H]
【0390】
実施例129:5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4
-カルボキサミド
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラ
ゾール-3-イル]-2-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-
(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.18mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
ボラヌイド(0.27mmol)から、精製後、標記化合物(0.07mmol)を淡褐
色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.63分、m/z 448.0[M+H]
5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロエチル)ピラゾール-3-イル]-2-フルオロフェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(27mg、0.06mmol)から、精製後、標記化合物(0.0
3mmol、収率54%)を淡褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.45分、m/z 466.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.32分、m/z 466.1[M+H]
【0391】
実施例130:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2-フルオロ-4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-シクロペンチルピラゾー
ル-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(0.71mmol)およびシクロペンチルヒドラジン塩酸塩(0
.85mmol)から、精製後、標記化合物(0.37mmol)を黄色ゴム質として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.95分、m/z 350.8[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
3-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-
シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル(0.37mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.41
mmol)から、精製後、標記化合物(0.32mmol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.70分、m/z 434.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(
0.32mmol)から、精製後、標記化合物(0.07mmol)を白色固体として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.53分、m/z 452.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.52分、m/z 452.1[M+H]
【0392】
実施例131:5-アミノ-1-(1-シクロプロピルエチル)-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-[1-シクロプロピルエチリデンアミノ]カルバメート
基本手順Eに従って、シクロプロピルメチルケトン(0.60mL、6.06mmol
)およびtert-ブチルカルバゼート(880mg、6.66mmol)から、標記化
合物(6.06mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-シクロプロピルエチル)ピラゾー
ル-4-カルボニトリル
tert-ブチル N-[1-シクロプロピルエチリデンアミノ]カルバメート(6.
05mmol)のTHF(20mL)中溶液に、ボランジメチルスルフィド錯体溶液(T
HF中2M、10.3mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌後、揮発物を減圧
下で除去した。残留物をMeOH(20mL)に溶解し、濃塩酸(30.3mmol)を
加えた。その後、反応混合物を、室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物をE
tOH(10mL)に溶解し、続けて、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(100mg、0.38mmol)およびトリエチルアミン(1.
9mmol)を加えた。反応混合物を、撹拌しながら16時間加熱還流した。その後、全
ての揮発物を減圧下で除去し、残留物を精製して、標記化合物(0.33mmol)を灰
色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.95分、m/z 332.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-シクロプロピルエチル)ピラゾール
-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-シクロプ
ロピルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.33mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.48
mmol)から、精製後、標記化合物(0.12mmol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.67分、m/z 416.1[M+H]
5-アミノ-1-(1-シクロプロピルエチル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-シクロプロ
ピルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(
0.12mmol)から、精製後、標記化合物(0.06mmol)を固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.47分、m/z 434.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.35分、m/z 434.1[M+H]
【0393】
実施例132:5-アミノ-3-[3,5-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル
室温で実施するように修正した基本手順Hに従って、2-[(4-クロロ-3,5-ジ
フルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.98mmol)および
テトラヒドロピラン-4-イルヒドラジン塩酸塩(1.18mmol)から、精製後、標
記化合物の粗生成物(0.98mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.82分、m/z 339.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-3-イル)-2,6-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(1.09mmol)および5-アミノ-3-(4-クロロ-3
,5-ジフルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カル
ボニトリル(0.49mmol)から、精製後、標記化合物(0.13mmol)を得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.62分、m/z 468.1[M+H]
5-アミノ-3-[3,5-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-3-イル)-2,6-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(0.13mmol)から、精製後、標記化合物(0.01mmol
)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.40分、m/z 486.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.18分、m/z 486.1[M+H]
【0394】
実施例133:5-アミノ-3-[3,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イル
ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-3-イル)-2,6-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.99mmol)および5-アミノ-3-(
4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾ
ール-4-カルボニトリル(0.49mmol)から、標記化合物の粗生成物(0.49
mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.67分、m/z 486.0[M+H]
5-アミノ-3-[3,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-3-イル)-2,6-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(0.49mmol)から、精製後、標記化合物(0
.09mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.45分、m/z 504.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.31分、m/z 504.1[M+H]
【0395】
実施例134:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[6-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]-3-ピリジル]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[(5-ブロモ-2-ピリジル)メチル]-2-メトキシベンズアミド
(5-ブロモ-2-ピリジル)メタンアミン(1.60mmol)のDMF(4mL)
中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.81mmol)を0℃で加えた。
10分間の撹拌後、2-メトキシベンゾイルクロリド(3.21mmol)をゆっくり添
加した。反応混合物を室温まで温め、窒素下で18時間撹拌した。混合物を重炭酸ナトリ
ウム飽和水溶液でクエンチし、EtOAcで希釈した。層を分離させ、水層をEtOAc
で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減
圧下で濃縮した。さらに精製して、標記化合物(0.92mmol)を淡黄色油として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.53分、m/z 322.8[M+2]
[6-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]-3-ピリジル]ボロン酸
N-[(5-ブロモ-2-ピリジル)メチル]-2-メトキシベンズアミド(240m
g、0.75mmol)のTHF(10mL)中溶液に、トリイソプロピルボレート(0
.35mL、1.50mmol)を-78℃でゆっくり加えた。n-ブチルリチウムの溶
液(ヘキサン中2.5M、0.90mL、2.24mmol)を滴加し、混合物-78℃
で1時間撹拌した後、1.5時間かけて、-20℃に戻した。反応混合物を塩酸(2M)
でクエンチし、重炭酸ナトリウム飽和水溶液で中和し、EtOAcで分離させた。水層を
EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットで濾過し、減圧下で濃縮し
て標記化合物(0.86mmol)を得て、これを次のステップにそのまま使用した。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):0.99分、m/z 287.0[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[6-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]-3-ピリジル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Dに従って、[6-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]-3-
ピリジル]ボロン酸(0.86mmol)および5-アミノ-3-ブロモ-1-シクロペ
ンチルピラゾール-4-カルボキサミド(0.43mmol)から、精製後、標記化合物
(0.09mmol)を淡褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.36分、m/z 435.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.07分、m/z 435.1[M+H]
【0396】
実施例135:5-アミノ-1-(2-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-3-[4-[
[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサ
ミド
tert-ブチル N-[(2-ヒドロキシ-1-メチルエチリデン)アミノ]カルバメ
ート
基本手順Eに従って、tert-ブチルカルバゼート(7.57mmol)およびヒド
ロキシアセトン(9.08mmol)から、標記化合物(7.57mmol)を黄色油と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.07分、m/z 188.9[M+H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-ヒドロキシ-1-メチルエチル)
ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[(2-ヒドロキシ-1-メチルエチリ
デン)アミノ]カルバメート(7.39mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)
メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.76mmol)から、精製後、標記化合物
(0.28mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.59分、m/z 322.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-ヒドロキシ-1-メチルエチル)ピ
ラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.72mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモフェ
ニル)-1-(2-ヒドロキシ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(
0.28mmol)から、精製後、標記化合物(0.22mmol)をオレンジ色の固体
として得た。
UPLC(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 406.1[M+H]
5-アミノ-1-(2-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-3-[4-[[(2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-ヒドロキシ
-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズ
アミド(0.22mmol)から、精製後、標記化合物(0.07mmol)を淡褐色固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.25分、m/z 424.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.78分、m/z 424.1[M+H]
【0397】
実施例136:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2-フルオロ-4-[[(5-
フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
3-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-
シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル(0.28mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌ
イド(89mg、0.31mmol)から、精製後、標記化合物(126mg、0.28
mmol、99%)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.75分、m/z 452.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-3-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシ
ベンズアミド(133mg、0.29mmol)から、精製後、標記化合物(66mg、
0.14mmol、収率47%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.58分、m/z 470.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.63分、m/z 470.1[M+H]
【0398】
実施例137:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[
(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4
-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)
-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル(0.39mmol)およびカリ
ウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
ボラヌイド(0.58mmol)から、MeOHから再結晶化後、標記化合物(0.23
mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.83分、m/z 470.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ
-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メ
トキシベンズアミド(0.22mmol)から、精製後、標記化合物(0.13mmol
)を淡褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.66分、m/z 488.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.80分、m/z 488.2[M+H]
【0399】
実施例138:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[3,5-ジフルオロ-4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

5-アミノ-3-(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)-1-シクロペンチルピ
ラゾール-4-カルボニトリル
室温で実施するように修正した基本手順Hに従って、シクロペンチルヒドラジン塩酸塩
(0.47mmol)および2-[(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)メトキ
シメチレン]プロパンジニトリル(0.39mmol)から、精製後、標記化合物(0.
31mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.13分、m/z 323.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
2,6-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)
-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル(0.16mmol)およびカリ
ウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0
.31mmol)から、精製後、標記化合物(0.11mmol)を白色固体として得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.86分、m/z 452.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[3,5-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシ
ベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-2,6-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズア
ミド(0.11mmol)から、精製後、標記化合物(0.08mmol)を白色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.64分、m/z 470.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.80分、m/z 470.1[M+H]
【0400】
実施例139:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[3,5-ジフルオロ-4-[[
(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4
-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
2,6-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)
-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル(0.16mmol)およびカリ
ウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
ボラヌイド(0.39mmol)から、精製後、標記化合物(20mg、0.04mmo
l、収率27%)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.91分、m/z 470.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[3,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ
-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-2,6-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メ
トキシベンズアミド(0.04mmol)から、精製後、標記化合物(0.03mmol
)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.69分、m/z 488.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.92分、m/z 488.1[M+H]
【0401】
実施例140:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2,6-ジフルオロ-4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

5-アミノ-3-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4
-カルボニトリル
トリエチルアミンの非存在下での基本手順Hに従って、ヒドラジン水和物(水中55-
60%、1.43mmol)および2-[(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)
メトキシメチレン]プロパンジニトリル(1.19mmol)から、標記化合物の粗生成
物(1.17mmol)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 300.8[M+2]
5-アミノ-3-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-1-シクロペンチルピ
ラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Nに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)
-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(350mg、1.17mmol)およびブロ
モシクロペンタン(1.76mmol)から、精製後、5-アミノ-3-(4-ブロモ-
2,6-ジフルオロフェニル)-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリルお
よび標記化合物(3:2の比率)(0.80mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.86分および1.92分、m/z 368.
9[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
3,5-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)
-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリルおよび3-アミノ-5-(4-ブ
ロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボニト
リルの混合物(0.33mmol)ならびにカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.36mmol)から、精製後、標記化
合物(0.12mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.72分、m/z 452.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2,6-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシ
ベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-3,5-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズア
ミド(0.12mmol)から、精製後、標記化合物(0.03mmol)を白色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.56分、m/z 470.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.60分、m/z 470.2[M+H]
【0402】
実施例141:5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)メトキシメ
チレン]プロパンジニトリル(200mg、0.79mmol)およびテトラヒドロピラ
ン-4-イルヒドラジン塩酸塩(144mg、0.94mmol)から、精製後、標記化
合物(0.65mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.68分、m/z 339.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)
-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.32mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
ボラヌイド(0.65mmol)から、精製後、標記化合物(0.24mmol)を黄色
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.55分、m/z 468.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(112mg、0.24mmol)から、精製後、標記化合物(78
mg、0.16mmol、収率67%)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.40分、m/z 486.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.12分、m/z 486.2[M+H]
【0403】
実施例142:5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イル
ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)
-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル(106mg、0
.31mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(181mg、0.63mmol)から、精製後
、標記化合物(124mg、0.26mmol、収率82%)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 486.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(0.25mmol)から、精製後、標記化合物(0
.12mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.44分、m/z 504.1[M+H]
PLC-MS(ES、長鎖酸性):3.24分、m/z 504.1[M+H]
【0404】
実施例143:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(2-メトキシ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミ

tert-ブチル N-[(2-メトキシ-1-メチルエチリデン)アミノ]カルバメー

基本手順Eに従って、tert-ブチルカルバゼート(3.78mmol)およびメト
キシアセトン(2.27mmol)から、標記化物(2.27mmol)を黄色油として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.36分、m/z 202.9[M+H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2-メトキシ-1-メチルエチル)ピ
ラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[(2-メトキシ-1-メチルエチリデ
ン)アミノ]カルバメート(830mg、4.11mmol)および2-[(4-ブロモ
フェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.76mmol)から、精製後、
標記化合物(0.18mmol)を得た。
UPLC-MS(短鎖酸性):1.82分、m/z 337[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-メトキシ-1-メチルエチル)ピラ
ゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.31mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモフェ
ニル)-1-(2-メトキシ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0
.18mmol)から、精製後、標記化合物(0.13mmol)を灰色がかった白色の
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.57分、m/z 420.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-(2-メトキシ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2-メトキシ-
1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズア
ミド(0.13mmol)から、精製後、標記化合物(0.03mmol)を白色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.38分、m/z 438.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.10分、m/z 438.1[M+H]
【0405】
実施例144:5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)-3-[
4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
2,2-ジフルオロビニル 4-メチルベンゼンスルホネート
2,2,2-トリフルオロエチルトシレート(33.4mmol)の無水THF(11
1mL)中の-78℃の溶液、およびn-ブチルリチウム溶液(ヘキサン中11M、66
.9mmol)を-78℃で20分間撹拌した後、水(20mL)およびTHF(20m
L)の混合物でクエンチし、この間、内部温度を-60℃に維持し、その後、室温まで温
め、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインの飽和溶液で洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥させ、濾過後、減圧下で濃縮した。精製により、標記化合物(26.9
mmol)を無色油として得た。
(1-ベンジル-4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル) 4-メチルベンゼンスル
ホネート
2,2ジフルオロビニル 4-メチルベンゼンスルホネート(26.6mmol)およ
びN-(メトキシメチル)-N-(トリメチルシリルメチル)ベンジルアミン(106m
mol)の混合物を、窒素下、130℃で5分間加熱した。トリフルオロ酢酸(2.66
mmol)を滴加し、130℃で30分間撹拌し、室温まで冷却して、減圧下で濃縮し、
トリエチルアミン(2.66mmol)を加えた。その後、残留物を精製して、標記化合
物(23.0mmol)を淡黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.98分、m/z 368.0[M+H]
1-ベンジル-4,4-ジフルオロピロリジン-3-オール
マグネシウム削り屑(1.7g、64.6mmol)を、(1-ベンジル-4,4-ジ
フルオロピロリジン-3-イル) 4-メチルベンゼンスルホネート(12.9mmol
)のMeOH(40mL)中溶液に、窒素下、0℃で加えた。反応物を室温で1時間撹拌
し、水(4mL)をゆっくり加え、続いて、塩酸(5M、20mL)を加えた。揮発物を
減圧下で除去し、KOH水溶液でpH8に塩基化し、DCM(x3)で抽出した。有機抽
出物を合わせ、疎水性フリット上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcで
希釈し、室温で16時間撹拌し、濾過して、減圧下で濃縮した。得られた残留物を精製し
て、標記化合物(9.15mmol)を黄色油として得た。
tert-ブチル 3,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレ
ート
窒素雰囲気下で、1-ベンジル-4,4-ジフルオロピロリジン-3-オール(6.7
8mmol)のEtOH(60mL)中溶液に、ジ-tert-ブチルジカルボネート(
8.14mmol)、続けて、水酸化パラジウム(パラジウム炭素(Pd20重量%)、
1.14mmol)を加えた。反応物を水素で数回フラッシングし、室温で16時間撹拌
した。その後、反応物を、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、濾液を減圧下で
濃縮した。さらに精製して、標記化合物(4.95mmol)を黄色油として得た。
tert-ブチル 3,3-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)
ピロリジン-1-カルボキシレート
tert-ブチル 3,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシ
レート(3.04mmol)の無水DCM(20mL)中溶液に、窒素下、-20℃で、
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(DCM中1M、7.57mmol)を滴加した。
反応物を-20~-10℃で40分間撹拌し、クエン酸水溶液(0.5M)でクエンチし
、重炭酸ナトリウム飽和水溶液で塩基化して、約4.5のpHにし、DCMで抽出した。
有機抽出物を合わせ、疎水性フリット上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、標記化合物の粗
生成物(2.51mmol)を褐色油として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、トリエチルアミンを含めないで、2-[(4-ブロモフェニル)
メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.76mmol)およびヒドラジン水和物(
水中55~60%、1.9mmol)から、精製後、標記化合物(0.69mmol)を
白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.44分、m/z 265.9[M+2]
tert-ブチル 4-[5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-4-シアノピラゾ
ール-1-イル]-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレート
tert-ブチル 3,3-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ
)ピロリジン-1-カルボキシレート(578mg、1.59mmol)、5-アミノ-
3-(4-ブロモフェニル)-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(300mg、1
.14mmol)および炭酸セシウム(743mg、2.28mmol)のDMF(12
mL)中溶液を、90℃に2.5時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、水で希釈して
、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過後、
減圧下で濃縮した。精製して、標記化合物(105mg、0.22mmol)をオレンジ
色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.06分、m/z 468.0[M]
tert-ブチル 4-[5-アミノ-4-シアノ-3-[4-[[(2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]-3,3-ジフルオロピロ
リジン-1-カルボキシレート
基本手順Kに従って、tert-ブチル 4-[5-アミノ-3-(4-ブロモフェニ
ル)-4-シアノピラゾール-1-イル]-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボ
キシレート(0.22mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.37mmol)から、精製後、標記化合物
(0.15mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.82分、m/z 553.2[M+H]
5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)-3-[4-[[(2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、tert-ブチル 4-[5-アミノ-4-シアノ-3-[4-
[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]-
3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレート(80mg、0.14mmol)
から、精製後、標記化合物(20mg、0.04mmol、収率29%)を淡黄色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.14分、m/z 471.1[M+H]
PLC-MS(ES、長鎖酸性):2.42分、m/z 471.2[M+H]
【0406】
実施例145:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[1-(3-ピリジル)エチル]ピラゾール-4-カルボキサミド
1-(3-ピリジル)エタノール
窒素雰囲気下で、ブロモ(メチル)マグネシウム(ジエチルエーテル中2.7M、0.
31mmol)および3-ピリジンカルボキサルデヒド(1.60mmol)の-78℃
でのTHF(3.2mL)中溶液を、室温で1時間撹拌し、MeOHでクエンチし、減圧
下で濃縮した。精製により、標記化合物(1.47mmol)を透明油として得た。
3-アセチルピリジン
ピリジン(0.04mL、0.49mmol)を、塩化クロム酸ピリジニウム(2.2
0mmol)および1-(3-ピリジル)エタノール(1.47mmol)のDCM(3
mL)中溶液に0℃で加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、DCMを加えて、得られた
黒色残留物をさらなるDCM(x3)で洗浄した。次に、合わせた有機物をセライト(登
録商標)パッドを通し、溶媒を減圧下で除去して、3-アセチルピリジンの粗生成物(0
.66mmol)を暗色油として得て、これを次のステップに直接使用した。
tert-ブチル N-[1-(3-ピリジル)エチリデンアミノ]カルバメート
基本手順Eに従って、3-アセチルピリジン(0.66mmol)から、精製後、標記
化合物(97mg、0.41mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.05分、m/z 236.0[M+H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[1-(3-ピリジル)エチル]ピラゾ
ール-4-カルボニトリル
室温で実施するように修正した基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[1-(
3-ピリジル)エチリデンアミノ]カルバメート(97mg、0.41mmol)および
2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.34mmo
l)から、精製後、標記化合物(0.33mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.55分、m/z 369.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[1-(3-ピリジル)エチル]ピラゾー
ル-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[1-(3-ピ
リジル)エチル]ピラゾール-4-カルボニトリル(0.22mmol)およびカリウム
トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.5
4mmol)から、精製後、標記化合物(0.16mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.37分、m/z 453.2[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[1-(3-ピリジル)エチル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[1-(3-ピリ
ジル)エチル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
(0.16mmol)から、精製後、標記化合物(47mg、0.10mmol、収率6
2%)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.20分、m/z 471.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.62分、m/z 471.3[M+H]
【0407】
実施例146:5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イル
ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順KおよびMに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフ
ェニル)-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.3
8mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]ボラヌイド(0.77mmol)から、精製後、標記化合物(4
3mg、0.09mmol、収率24%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 504.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.24分、m/z 504.2[M+H]
【0408】
実施例147:5-アミノ-1-(5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)-
3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4
-カルボキサミド
2-メチルペンタ-4-エン-2-オール
無水アセトン(136.19mmol)を、アリルマグネシウムブロミド溶液(ジエチ
ルエーテル中の1M、272.4mmol)に、0℃で滴加した。0℃で15分間撹拌後
、反応混合物を室温で2時間撹拌した。NHCl飽和水溶液を加えて層を分離させた。
水層をジエチルエーテルで抽出し、水および飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム
上で乾燥させ、全ての揮発物を減圧下で注意深く除去して、2-メチルペンタ-4-エン
-2-オール(49.64mmol)を無色油として得た。
4-メチルペンタン-1,2,4-トリオール
2-メチルペンタ-4-エン-2-オール(20.0mmol)をtert-ブタノー
ル(88mL)および水(88mL)中に溶解し、AD-mix-beta(16g)を
加えた。反応混合物を室温で72時間撹拌した。EtOAc(25mL)および亜硫酸ナ
トリウム(12g)を加え、反応物を、2相の分離が明らかになるまで、1時間撹拌した
。水層をEtOAcで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、全ての揮発物を減圧下で除
去して粗製4-メチルペンタン-1,2,4-トリオール(8.34mmol)を無色油
として得た。
5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-オール
4-メチルペンタン-1,2,4-トリオール(8.35mmol)をDCM(40m
L)に溶解し、反応混合物を窒素でパージした後、パラ塩化トルエンスルホニル(12.
52mmol)およびトリエチルアミン(25.04mmol)を加えた。反応混合物を
、撹拌しながら48時間加熱還流した。NHCl飽和溶液を加えて層を分離させ、有機
層をDCMで抽出し、ブラインの飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、全て
の揮発物を減圧下で除去した。ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲ
ルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、5,5-ジメチルテトラヒドロフラン
-3-オール(3.56mmol)を無色油として得た。
5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-オン
5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-オール(1.93mmol)のDCM(1
0mL)中溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(2.12mmol)を、窒素雰囲
気下、室温で加えた後、72時間撹拌した。混合物をチオ硫酸ナトリウム飽和溶液で、続
けて、NaHCOの飽和溶液でクエンチした。相を分離させ、有機相を硫酸ナトリウム
上で乾燥させ、濾過した。溶媒を減圧下で濃縮し、標記化合物の粗生成物(1.93mm
ol)を得て、これを次のステップに直ちに使用した。
tert-ブチル N-[(5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イリデン)アミ
ノ]カルバメート
基本手順Eに従って、tert-ブチルカルバゼート(1.97mmol)および5,
5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-オン(1.93mmol)から、標記化合物の粗
生成物(異性体の混合物、1.93mmol)を黄色油として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(5,5-ジメチルテトラヒドロフラン
-3イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
tert-ブチル N-[(5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イリデン)ア
ミノ]カルバメート(1.93mmol)のTHF(10mL)中溶液に、ボランジメチ
ルスルフィド錯体溶液(THF中2M、3.43mmol)を加えた。反応物を室温で1
時間撹拌後、減圧下で濃縮した。残留物をMeOH(10mL)に溶解し、塩酸(12M
、20.15mmol)を加えた後、14時間加熱還流して、冷却し、減圧下で濃縮した
。残留物をEtOH(10mL)に溶解し、続けて、2-[(4-ブロモフェニル)メト
キシメチレン]プロパンジニトリル(0.38mmol)およびトリエチルアミン(1.
9mmol)を加え、16時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去し、残留物を、ヘプタン
中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー
で精製し、標記化合物(0.12mmol)を黄色油として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.86分、m/z 360.9[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-
3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(5,5-ジメ
チルテトラヒドロフラン-3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.14mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
ボラヌイド(0.19mmol)から、ヘプタン中の20~100%EtOAcで溶出す
るシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.1m
mol)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.62分、m/z 446.0[M+H]
5-アミノ-1-(5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)-3-[4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(5,5-ジメチ
ルテトラヒドロフラン-3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(0.10mmol)から、精製後、標記化合物(0.03mmol
)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.44分、m/z 464.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.32分、m/z 464.2[M+H]
【0409】
実施例148:5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)メトキシメ
チレン]プロパンジニトリル(1.57mmol)から、ヘプタン中の15~75%Et
OAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(
0.77mmol)を固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.68分、m/z 339.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール
-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)
-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボニトリル(130mg、0
.38mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(208mg、0.77mmol)から、標記化合物の粗生成物
(136mg、0.29mmol、収率76%)を黄色固体として得て、これをさらに精
製することなく使用した。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.56分、m/z 468.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Lに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルピラゾール-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(136mg、0.29mmol)から、精製後、標記化合物(0.
04mmol)を固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.37分、m/z 486.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.12分、m/z 486.2[M+H]
【0410】
実施例149:5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イル
ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)メトキシメ
チレン]プロパンジニトリル(0.79mmol)およびテトラヒドロピラン-3-イル
ヒドラジン塩酸塩(240mg、1.57mmol)から、精製後、標記化合物(0.3
4mmol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.78分、m/z 339.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)
-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.16mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]ボラヌイド(0.32mmol)から、標記化合物(0.16mmol)
を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.68分、m/z 486.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(0.16mmol)から、精製後、標記化合物(0
.05mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.50分、m/z 504.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.43分、m/z 504.2[M+H]
【0411】
実施例150:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-sec-ブチル-ピラゾール-4-カルボキサミド
tert-ブチル N-[1-メチルプロピリデンアミノ]カルバメート
基本手順Eに従って、tert-ブチルカルバゼート(7.57mmol)および2-
ブタノン(9.08mmol)から、標記化物(7.57mmol)を黄色油として得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.36分、m/z 186.9[M+H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-sec-ブチル-ピラゾール-4-カル
ボニトリル
基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[1-メチルプロピリデンアミノ]カル
バメート(7.39mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]
プロパンジニトリル(0.76mmol)から、精製後、標記化合物(0.38mmol
)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC(ES、短鎖酸性):1.95分、m/z 321.0[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-sec-ブチル-ピラゾール-3-イル)
フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(0.69mmol)および5-アミノ-3-(4-ブロモフェ
ニル)-1-sec-ブチル-ピラゾール-4-カルボニトリル(0.40mmol)か
ら、精製後、標記化合物(0.26mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.66分、m/z 404.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-sec-ブチル-ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-sec-ブチル-
ピラゾール-3-イル)フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド(0.06mm
ol)から、精製後、標記化合物(0.04mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.49分、m/z 422.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.34分、m/z 422.2[M+H]
【0412】
実施例151:5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)
-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.16mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]
ボラヌイド(0.32mmol)から、精製後、標記化合物(0.15mmol、収率9
3%)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.63分、m/z 468.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(65mg、0.14mmol)から、精製後、標記化合物(10m
g、0.02mmol、収率15%)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.49分、m/z 486.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.32分、m/z 468.1[M+H]
【0413】
実施例152:5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)-1-テトラヒドロフラ
ン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)メトキシメ
チレン]プロパンジニトリル(250mg、0.98mmol)およびテトラヒドロフラ
ン-3-イルヒドラジン塩酸塩(163mg、1.18mmol)から、精製後、標記化
合物(70mg、0.22mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.66分、m/z 325.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)
-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(70mg、0.
22mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]ボラヌイド(117mg、0.43mmol)から、精製後、標記化合物(0
.14mmol、収率63%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.58分、m/z 454.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(60mg、0.13mmol)から、精製後、標記化合物(18m
g、0.04mmol、収率29%)を固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.46分、m/z 472.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.16分、m/z 472.1[M+H]
【0414】
実施例153:5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イル
ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)
-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(60mg、0.
18mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(134mg、0.46mmol)から、精製後、
標記化合物(40mg、0.08mmol、収率46%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.63分、m/z 472.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(39mg、0.08mmol)から、精製後、標記
化合物(18mg、0.04mmol、収率43%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.51分、m/z 490.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.29分、m/z 490.1[M+H]
【0415】
実施例154:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[
(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4
-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)-1-シクロペンチルピ
ラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)メトキシメ
チレン]プロパンジニトリル(250mg、0.98mmol)およびシクロペンチルヒ
ドラジン塩酸塩(174mg、1.28mmol)から、精製後、標記化合物(173m
g、0.54mmol、収率55%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.97分、m/z 322.9[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)
-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル(79mg、0.25mmol)
およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]ボラヌイド(120mg、0.42mmol)から、精製後、標記化合物(9
1mg、0.19mmol、収率79%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.81分、m/z 470.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ
-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メ
トキシベンズアミド(90mg、0.19mmol)から、精製後、標記化合物(65m
g、0.13mmol、収率70%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.66分、m/z 488.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.86分、m/z 488.2[M+H]
【0416】
実施例155:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)
-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル(86mg、0.27mmol)
およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラ
ヌイド(123mg、0.45mmol)から、精製後、標記化合物(111mg、0.
25mmol、収率92%)を白色固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.77分、m/z 450.1[M-H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシ
ベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズア
ミド(110mg、0.24mmol)から、精製後、標記化合物(74mg、0.16
mmol、収率65%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.65分、m/z 470.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.75分、m/z 470.2[M+H]
【0417】
実施例156:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミ

5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)-1-シクロペンチルピ
ラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)メトキシメ
チレン]プロパンジニトリル(250mg、0.98mmol)およびシクロペンチルヒ
ドラジン塩酸塩(161mg、1.18mmol)から、精製後、標記化合物(250m
g、0.77mmol、収率79%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.98分、m/z 323.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピラゾール-3-イル)-
2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)
-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボニトリル(125mg、0.39mmol
)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボ
ラヌイド(158mg、0.58mmol)から、精製後、標記化合物(75mg、0.
17mmol、収率43%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.78分、m/z 452.1[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシ
ベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-シクロペンチルピ
ラゾール-3-イル)-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズア
ミド(135mg、0.30mmol)から、ヘプタン中の50~100%EtOAcで
溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーと、それに続く、SCX-SP
Eカートリッジによる精製後、5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[2,5-ジフル
オロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4
-カルボキサミド(63mg、0.13mmol、収率45%)を淡褐色固体として得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.65分、m/z 470.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.78分、m/z 470.1[M+H]
【0418】
実施例157:5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
テトラヒドロピラン-3-イルヒドラジン塩酸塩
3-ヒドロキシテトラヒドロピラン(1.8mL、19.58mmol)のトルエン(
30mL)中溶液に、窒素雰囲気下、トリフェニルホスフィン(7.7g、29.37m
mol)およびジ-tert-ブチルアゾジカルボキシレート(5.4g、23.50m
mol)を加えた。反応混合物を室温で60時間撹拌した。その後、反応混合物を濃縮し
、MeOH(55mL)中に懸濁し、続けて、塩酸溶液(ジオキサン中4M、39.17
mL、156.7mmol)を加えた。反応混合物を、室温で16時間撹拌後、濾過し、
減圧下で濃縮した。次に、EtOAcを得られた残留物に加え、続けて、濾過した。集め
た固形物をEtOAcで洗浄し、標記化合物(2.99g、19.58mmol、定量的
収率を仮定)を黄色固体として得た。
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)
-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(50mg、0.
15mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ
]メチル]ボラヌイド(81mg、0.30mmol)から、標記化合物の粗生成物(0
.15mmol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.63分、m/z 468.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボキサミ

基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-2-メ
トキシベンズアミド(98mg、0.21mmol)から、DCM中の0~5%MeOH
で溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(
13mg、0.02mmol、収率12%)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.50分、m/z 486.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.41分、m/z 486.1[M+H]
【0419】
実施例158:5-アミノ-3-[3,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イル
ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)メトキシメ
チレン]プロパンジニトリル(166mg、0.65mmol)およびテトラヒドロピラ
ン-3-イルヒドラジン塩酸塩(150mg、0.98mmol)から、精製後、標記化
合物(32mg、0.09mmol、収率14%)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.94分、m/z 339.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2,6-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-3,5-ジフルオロフェニル)
-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.09mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]ボラヌイド(0.23mmol)から、精製後、標記化合物(0.10m
mol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.78分、m/z 486.1[M+H]
5-アミノ-3-[3,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-2,6-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(47mg、0.10mmol)から、精製後、標記
化合物(22mg、0.04mmol、収率39%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.58分、m/z 504.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.63分、m/z 504.1[M+H]
【0420】
実施例159:5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イル
ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)メトキシメ
チレン]プロパンジニトリル(150mg、0.59mmol)およびテトラヒドロピラ
ン-3-イルヒドラジン塩酸塩(225mg、1.47mmol)から、精製後、標記化
合物(60mg、0.18mmol、収率30%)を褐色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.79分、m/z 339.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)
-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(0.18mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]ボラヌイド(0.53mmol)から、精製後、標記化合物(0.22m
mol、定量的収率を仮定)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.69分、m/z 486.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロピラン-3-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロピラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(108mg、0.22mmol)から、精製後、標
記化合物(25mg、0.04mmol、収率20%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.54分、m/z 504.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.54分、m/z 504.1[M+H]
【0421】
実施例160:5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)-3-[
3-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾ
ール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-カル
ボニトリル
2-[(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-メトキシメチレン]プロパンジニトリ
ル(2.23g、7.94mmol)のEtOH(90mL)中溶液に、ヒドラジン水和
物(水中55~60%、2.71mL、27.8mmol)を加えた。反応混合物を、9
0℃で1時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、溶媒を減圧下で除去して、標記化合物
の粗生成物(1.88g、6.70mmol、収率84%)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.57分、m/z 282.9[M+2]
tert-ブチル 4-[5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-4
-シアノピラゾール-1-イル]-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレー

tert-ブチル 3,3-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ
)ピロリジン-1-カルボキシレート(626mg、1.73mmol)、5-アミノ-
3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(
370mg、1.32mmol)および炭酸セシウム(858mg、2.63mmol)
をDMF(8mL)に懸濁し、90℃で2.5時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、
水で希釈した。ワークアップ作業および精製により、標記化合物(0.22mmol、収
率16%)をベージュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.11分、m/z 488.0[M+2]
tert-ブチル 4-[5-アミノ-4-シアノ-3-[3-フルオロ-4-[[(2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]-3,3-
ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレート
基本手順Kに従って、tert-ブチル 4-[5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-
フルオロフェニル)-4-シアノピラゾール-1-イル]-3,3-ジフルオロピロリジ
ン-1-カルボキシレート(120mg、0.25mmol)およびカリウム トリフル
オロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(114mg、0.
42mmol)から、精製後、標記化合物(102mg、0.17mmol)を淡黄色固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.91分、m/z 571.2[M+H]
5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)-3-[3-フルオロ-
4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Mに従って、tert-ブチル 4-(5-アミノ-4-シアノ-3-[3-
フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール
-1-イル]-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレート(96mg、0.
17mmol)から、精製後、標記化合物(57mg、0.12mmol、収率69%)
を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.24分、m/z 489.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.56分、m/z 489.1[M+H]
【0422】
実施例161:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(1-テトラヒドロピラン-4-イルエチル)ピラゾ
ール-4-カルボキサミド
1-テトラヒドロピラン-4-イルエタノンヒドラゾン
1-テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルエタノン(166mg、1.30mmol
)のMeOH(7.5mL)中溶液に、ヒドラジン水和物(水中55~60%、0.90
mL、17.61mmol)を加えた。反応混合物を16時間加熱還流し、冷却後、減圧
下で濃縮して、粗製1-テトラヒドロピラン-4-イルエタノンヒドラゾン(171mg
、1.20mmol、収率93%)を無色油として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-テトラヒドロピラン-4-イルエ
チル)ピラゾール-4-カルボニトリル
ボランテトラヒドロフラン錯体溶液(THF中1M、3.00mL、3.00mmol
)を、1-テトラヒドロピラン-4-イルエタノンヒドラゾン(171mg、1.20m
mol)のTHF(7mL)中溶液に0℃で加えた。反応混合物を、室温で16時間撹拌
し、減圧下で濃縮した。残留物をEtOH(10mL)に溶解し、2-[(4-ブロモフ
ェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(200mg、0.76mmol)を加
えた。反応混合物を16時間加熱還流して、標記化合物(60mg、0.16mmol、
収率21%)を褐色油として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.90分、m/z 377.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-テトラヒドロピラン-4-イルエチ
ル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズア
ミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-テトラヒ
ドロピラン-4-イルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(0.16mmol)お
よびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]
メチル]ボラヌイド(0.80mmol)から、精製後、標記化合物(0.16mmol
)を黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.67分、m/z 478.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(1-テトラヒドロピラン-4-イルエチル)ピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Lに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-テトラヒド
ロピラン-4-イルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ
-2-メトキシベンズアミド(76mg、0.16mmol)から、精製後、標記化合物
(10mg、0.02mmol、収率13%)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.51分、m/z 496.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.28分、m/z 496.2[M+H]
【0423】
実施例162:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾ
ール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-
イル]ピラゾール-4-カルボニトリル
室温で実施するように修正した基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メ
トキシメチレン]プロパンジニトリル(2mmol)および[(3S)-テトラヒドロフ
ラン-3-イル]ヒドラジン塩酸塩(3.65mmol)から、標記化合物の粗生成物(
2mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.75分、m/z 335.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イ
ル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズア
ミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(1229mg、4.25mmol)および5-
アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル
]ピラゾール-4-カルボニトリル(644mg、1.93mmol)から、標記化合物
の粗生成物(840mg、1.93mmol、定量的収率を仮定)を得た。
LC-MS(ES、短鎖酸性):1.59分、m/z 436.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-[(3S)-テト
ラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ
-2-メトキシベンズアミド(840mg、1.93mmol)から、精製後、標記化合
物(293mg、0.65mmol、収率34%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.09分、m/z 454.1[M+H]
【0424】
実施例163a:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)
ピラゾール-4-カルボキサミド-異性体1および実施例163b-異性体2
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチ
ル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4
-カルボキサミド(150mg、0.31mmol)を、分取SFC(SFC-B)によ
り精製し、留去および凍結乾燥後、5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メ
トキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1
-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド(異性体1、44mg、0.09mm
ol、収率29%)および5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル
エチル)ピラゾール-4-カルボキサミド(異性体2、48mg、0.10mmol、収
率32%)を白色固体として得た。
UPLC-MS:(ES+、短鎖酸性、異性体1):1.53分、m/z 480.1[
M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性、異性体1):3.55分、m/z 480.1[M
+H]SFC(SFC-A、異性体1):1.95分
UPLC-MS(ES、短鎖酸性;異性体2):1.53分、m/z 480.1[M
+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性;異性体2):3.55分、m/z 480.1[M
+H]SFC(SFC-A、異性体2):2.26分
【0425】
実施例164:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾ
ール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[(3R)-テトラヒドロフラン-3-
イル]ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(300mg、1.14mmol)および[(3R)テトラヒドロフラン-3-イ
ル]ヒドラジン塩酸塩(190mg、1.37mmol)から、精製後、標記化合物(2
10mg、0.63mmol、収率55%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.77分、m/z 335.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イ
ル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズア
ミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(334mg、1.15mmol)および5-ア
ミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]
ピラゾール-4-カルボニトリル(150mg、0.45mmol)から、精製後、標記
化合物(48mg、0.11mmol、収率25%)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.63分、m/z 436.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(3R)-テト
ラヒドロフラン-3-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ
-2-メトキシベンズアミド(48mg、0.11mmol)から、精製後、標記化合物
(25mg、0.05mmol、収率50%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.45分、m/z 454.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.08分、m/z 454.1[M+H]
【0426】
実施例165:5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-
1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-2,3-ジフルオロフェニル)-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-2,3-ジフルオロフェニル)メトキシメ
チレン]プロパンジニトリル(140mg、0.47mmol)および(2,2,2-ト
リフルオロ-1-メチルエチル)ヒドラジン塩酸塩(100mg、0.61mmol)か
ら、精製後、標記化合物(129mg、0.33mmol、収率70%)を白色固体とし
て得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.86分、m/z 397.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル
エチル)ピラゾール-3-イル]-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオ
ロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-2,3-ジフルオロフェニル)
-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリ
ル(124mg、0.31mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオ
ロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(154mg、0.53mm
ol)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーによる精製後、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,
2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]-2,3-ジフルオロフ
ェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(120mg、0.24m
mol、収率77%)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.75分、m/z 498.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチ
ル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]-2,3-ジフルオロフェニル
]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(110mg、0.22mmol
)から、DCM中の0~10%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーによる精製後、5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(5-フル
オロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリ
フルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド(73mg、0.14m
mol、収率64%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.62分、m/z 516.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.80分、m/z 516.1[M+H]
【0427】
実施例166:5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-3-イ
ル)-3-[3-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェ
ニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル)-3-[3
-フルオロ-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾー
ル-4-カルボキサミド
5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)-3-[3-フルオロ
-4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カ
ルボキサミド(11mg、0.02mmol)および炭酸セシウム(15mg、0.05
mmol)をDMF(2mL)に懸濁した。混合物を-10℃まで冷却し、窒素でパージ
した後、0.2MのヨードメタンのDMF中溶液(0.1mL、0.02mmol)を加
えた。反応物を室温まで温め、16時間撹拌した。ワークアップ作業および精製により、
標記化合物(4mg、0.01mmol、収率35%)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.25分、m/z 503.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.73分、m/z 503.2[M+H]
【0428】
実施例167:5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-3-イ
ル)-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾー
ル-4-カルボキサミド
5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル)-3-[4
-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボ
キサミド
5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)-3-[4-[[(2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド(
40mg、0.09mmol)および炭酸セシウム(55mg、0.17mmol)をD
MF(3mL)に懸濁した。混合物を-15℃まで冷却し、窒素でパージした後、ヨード
メタンの溶液(THF中0.9M、0.2mL、0.18mmol)を滴加した。反応物
を室温まで温め、16時間撹拌した。ワークアップ作業および精製により、標記化合物(
5mg、0.01mmol、収率12%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.19分、m/z 485.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.62分、m/z 485.2[M+H]
【0429】
実施例168:5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-
1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ヒドラジン塩
酸塩(96mg、0.58mmol)および2-[[(4-クロロ-2,5-ジフルオロ
フェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(114mg、0.45mmol)か
ら、標記化合物の粗生成物(156mg、0.44mmol、定量的収率を仮定)を得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.99分、m/z 351.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル
エチル)ピラゾール-3-イル]-2,5-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオ
ロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(257mg、0.89mmol)および5-ア
ミノ-3-(4-クロロ-2,5-ジフルオロフェニル)-1-(2,2,2-トリフル
オロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(156mg、0.44mm
ol)から、標記化合物(221mg、0.44mmol、収率98%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.76分、m/z 498.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,5-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチ
ル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]-2,5-ジフルオロフェニル
]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(221mg、0.44mmol
)から、精製後、標記化合物(0.10mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.77分、m/z 516.1[M+H]
【0430】
実施例169:5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)-3-[
4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾ
ール-4-カルボキサミド
tert-ブチル 4-[5-アミノ-4-シアノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-1-イル]-3,3-
ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレート
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(128mg、0.44mmol)およびter
t-ブチル 4-[5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-4-シアノピラゾール-
1-イル]-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレート(81mg、0.1
7mmol)から、精製後、標記化合物(50mg、0.09mmol、収率51%)を
淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.86分、m/z 569.2[M-H]
5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)-3-[4-[[(5-
フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Mに従って、tert-ブチル 4-[5-アミノ-4-シアノ-3-[4-
[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール
-1-イル]-3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボキシレート(50mg、0.
09mmol)から、精製後、標記化合物(13mg、0.05mmol)を白色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.20分、m/z 489.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.61分、m/z 489.2[M+H]
【0431】
実施例170:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[1-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-4-カルボキ
サミド
N-[1-(トリフルオロメチル)プロピリデンアミノ]ベンズアミド
基本手順Sに従って、1,1,1-トリフルオロ-2-ブタノン(0.45mL、3.
30mmol)およびベンズヒドラジド(2.20mmol)から、標記化合物の粗生成
物(487mg、2.0mmol、収率91%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.70分、m/z 245.0[M+H]
N’-[1-(トリフルオロメチル)プロピル]ベンゾヒドラジド
基本手順Tに従って、N-[1-(トリフルオロメチル)プロピリデンアミノ]ベンズ
アミド(487mg、2.0mmol)から、標記化合物の粗生成物(487mg、1.
98mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.56分、m/z 247.0[M+H]
1-(トリフルオロメチル)プロピルヒドラジン塩酸塩
基本手順Uに従って、N’-[1-(トリフルオロメチル)プロピル]ベンゾヒドラジ
ド(487mg、1.98mmol)から、標記化合物の粗生成物(1.98mmol、
定量的収率を仮定)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[1-(トリフルオロメチル)プロピル
]ピラゾール-4-カルボニトリル
室温で実施するように修正した基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メ
トキシメチレン]プロパンジニトリル(100mg、0.38mmol)および1-(ト
リフルオロメチル)プロピルヒドラジン塩酸塩(102mg、0.57mmol)から、
精製後、標記化合物(135mg、0.36mmol、収率95%)を白色固体として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.03分、m/z 373.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[1-(トリフルオロメチル)プロピル]
ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[1-(トリフ
ルオロメチル)プロピル]ピラゾール-4-カルボニトリル(135mg、0.36mm
ol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]ボラヌイド(196mg、0.72mmol)から、精製後、標記化合物(219mg
、0.48mmol)を黄色ゴム質として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.78分、m/z 458.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[1-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[1-(トリフル
オロメチル)プロピル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベン
ズアミド(219mg、0.48mmol)から、精製後、標記化合物(77mg、0.
16mmol、収率34%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.62分、m/z 476.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.69分、m/z 476.1[M+H]
【0432】
実施例171:5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[2-メチル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-
4-カルボキサミド
N-[[2-メチル-1-(トリフルオロメチル)プロピリデン]アミノ]ベンズアミド
基本手順Sに従って、1,1,1-トリフルオロ-3-メチル-2-ブタノン(3.3
1mmol)およびベンズヒドラジド(2.20mmol)から、標記化合物(1.30
mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.69分、m/z 259.0[M+H]
N’-[2-メチル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]ベンゾヒドラジド
基本手順Tに従って、N-[[2-メチル-1-(トリフルオロメチル)プロピリデン
]アミノ]ベンズアミド(335mg、1.30mmol)から、標記化合物(341m
g、1.31mmol、定量的収率)を粗製白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.66分、m/z 261.0[M+H]
[2-メチル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]ヒドラジン塩酸塩
基本手順Uに従って、N’-[2-メチル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]ベ
ンゾヒドラジド(341mg、1.31mmol)から、標記化合物の粗生成物(243
mg、1.26mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[2-メチル-1-(トリフルオロメチ
ル)プロピル]ピラゾール-4-カルボニトリル
室温で実施するように修正した基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メ
トキシメチレン]プロパンジニトリル(100mg、0.38mmol)および[2-メ
チル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]ヒドラジン塩酸塩(110mg、0.57
mmol)から、精製後、標記化合物(99mg、0.26mmol、収率67%)を白
色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.10分、m/z 387.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[2-メチル-1-(トリフルオロメチル
)プロピル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[2-メチル-
1-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-4-カルボニトリル(99mg、0
.26mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(2-メトキシベンゾイル)アミ
ノ]メチル]ボラヌイド(139mg、0.51mmol)から、精製後、標記化合物(
179mg、0.38mmol、定量的収率を仮定)を黄色ゴム質として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.82分、m/z 472.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-
1-[2-メチル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-4-カルボキサ
ミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[2-メチル-1
-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-2-
メトキシベンズアミド(179mg、0.38mmol)から、精製後、標記化合物(6
6mg、0.12mmol、収率32%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.69分、m/z 490.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.89分、m/z 490.2[M+H]
【0433】
実施例172:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(1-テトラヒドロフラン-3-イルエチル)ピラゾ
ール-4-カルボキサミド
N-メトキシ-N-メチルテトラヒドロフラン-3-カルボキサミド
テトラヒドロ-3-フロ酸(0.25mL、2.61mmol)、トリエチルアミン(
0.7mL、5.23mmol)、プロピルホスホン酸無水物溶液(EtOAc中50重
量%、2.3mL、3.92mmol)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸
塩(382mg、3.92mmol)のDCM(10mL)中溶液を室温で16時間撹拌
し、(ワークアップ作業後)標記化合物(416mg、2.61mmol、定量的収率を
仮定)を無色油として得た。
1-テトラヒドロフラン-3-イルエタノン
N-メトキシ-N-メチルテトラヒドロフラン-3-カルボキサミド(276mg、1
.73mmol)のTHF(8mL)中溶液に、0℃で、ブロモ(メチル)マグネシウム
(2-MeTHF中3.4M、0.7mL、2.25mmol)を加えた。反応混合物を
室温で16時間撹拌した。反応混合物をHCl(水中1M)でクエンチし、残留物をジエ
チルエーテルで希釈し、水で洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、
粗製1-テトラヒドロフラン-3-イルエタノン(127mg、1.11mmol、収率
64%)を透明油として得た。
tert-ブチル N-[1-テトラヒドロフラン-3-イルエチリデンアミノ]カルバ
メート
基本手順Eに従って、1-テトラヒドロフラン-3-イルエタノン(127mg、1.
11mmol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物(0.60mmol)を白色固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.26分、m/z 229.0[M+H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-テトラヒドロフラン-3-イルエ
チル)ピラゾール-4-カルボニトリル
室温で実施するように修正した基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[1-テ
トラヒドロフラン-3-イルエチリデンアミノ]カルバメート(0.38mmol)およ
び2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(95mg、0
.36mmol)から、無勾配の0.1%ギ酸含有水中30%MeCNで溶出する逆相ク
ロマトグラフィーにより精製後、標記化合物(33mg、0.09mmol、収率26%
)を灰色がかった白色の粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.81分、m/z 361.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-テトラヒドロフラン-3-イルエチ
ル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズア
ミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-テトラヒ
ドロフラン-3-イルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(33mg、0.09m
mol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル
)アミノ]メチル]ボラヌイド(59mg、0.20mmol)から、ヘプタン中の0~
100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精
製後、標記化合物(37mg、0.08mmol、収率87%)を灰色がかった白色の粉
末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.62分、m/z 464.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(1-テトラヒドロフラン-3-イルエチル)ピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-テトラヒド
ロフラン-3-イルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ
-2-メトキシベンズアミド(37mg、0.08mmol)から、DCM中の2~5%
MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、5-
アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フ
ェニル]-1-(1-テトラヒドロフラン-3-イルエチル)ピラゾール-4-カルボキ
サミドの分離できないジアステレオ異性体混合物(12mg、0.02mmol、収率3
0%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.43分、m/z 482.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.24分、m/z 482.2[M+H]
3.28分、m/z 482.2[M+H]
【0434】
実施例173:5-アミノ-1-(2,2-ジフルオロ-1-メチルエチル)-3-[4
-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾー
ル-4-カルボキサミド
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2-ジフルオロ-1-メチルエチル
)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミ

基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2-ジフ
ルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(91mg、0.27mm
ol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]ボラヌイド(170mg、0.59mmol)から、精製後、標記化合
物(119mg、0.27mmol、定量的収率を仮定)を灰色がかった白色の粉末とし
て得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.70分、m/z 444.1[M+H]
5-アミノ-1-(2,2-ジフルオロ-1-メチルエチル)-3-[4-[[(5-フ
ルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボ
キサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2-ジフル
オロ-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-
2-メトキシベンズアミド(119mg、0.27mmol)から、精製後、標記化合物
(85mg、0.18mmol、収率69%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.53分、m/z 462.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.49分、m/z 462.1[M+H]
【0435】
実施例174:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ピラゾール-
4-カルボキサミド
N-[3,3,3-トリフルオロプロピリデンアミノ]ベンズアミド
基本手順Sに従って、3,3,3-トリフルオロプロパナール(0.15mL、1.7
8mmol)から、N-[3,3,3-トリフルオロプロピリデンアミノ]ベンズアミド
のシス-トランス混合物(290mg、1.26mmol)を灰色がかった白色の固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.32分、m/z 230.9[M+H]
N’-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ベンゾヒドラジド
基本手順Tに従って、N-[3,3,3-トリフルオロプロピリデンアミノ]ベンズア
ミド(290mg、1.26mmol)から、粗製N’-(3,3,3-トリフルオロプ
ロピル)ベンゾヒドラジド(201mg、0.87mmol、収率69%)を灰色がかっ
た白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.37分、m/z 233.1[M]
3,3,3-トリフルオロプロピルヒドラジン塩酸塩
基本手順Uに従って、N’-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ベンゾヒドラジド
(201mg、0.87mmol)から、粗製3,3,3-トリフルオロプロピルヒドラ
ジン塩酸塩(140mg、0.85mmol、定量的収率を仮定)を白色固体として得た

5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3,3,3-トリフルオロプロピル)
ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、3,3,3-トリフルオロプロピルヒドラジン塩酸塩(140m
g、0.85mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパ
ンジニトリル(224mg、0.85mmol)から、ヘプタン中の0~80%EtOA
cで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、標記化合物
(227mg、0.63mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.91分、m/z 361.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ピ
ラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3,3,3-
トリフルオロプロピル)ピラゾール-4-カルボニトリル(227mg、0.63mmo
l)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]ボラヌイド(909mg、3.15mmol)から、精製後、標記化合物
(270mg、0.59mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.74分、m/z 462.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(3,3,3-トリフルオロプロピル)ピラゾール-4-カルボキサ
ミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3,3,3-ト
リフルオロプロピル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-
メトキシベンズアミド(270mg、0.59mmol)から、ヘプタン中の0~100
%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、
標記化合物(66mg、0.14mmol、収率24%)を灰色がかった白色の固体とし
て得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.48分、m/z 480.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.42分、m/z 480.1[M+H]
【0436】
実施例175:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロフラ
ン-3-イルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
ベンジルテトラヒドロフラン-3-カルボキシレート
テトラヒドロ-3-フロ酸(0.25mL、2.61mmol)、炭酸カリウム(43
3mg、3.14mmol)およびベンジルブロミド(0.3mL、2.74mmol)
のMeCN(5.5mL)中溶液を、室温で16時間撹拌した。ワークアップ作業および
精製により、標記化合物(398mg、1.93mmol、収率74%)を無色油として
得た。
tert-ブチル N-[(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロフラン-3-
イル-エチリデン)アミノ]カルバメート
ベンジルテトラヒドロフラン-3-カルボキシレート(398mg、1.93mmol
)のTHF(3.8mL)中溶液に、0℃で、トリメチル(トリフルオロメチル)シラン
(0.34mL、2.32mmol)およびテトラブチルアンモニウムフルオリド(TH
F中1M、0.48mL、0.48mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹
拌した後、tert-ブチルカルバゼート(255mg、1.93mmol)および酢酸
(3.8mL)を加えた。混合物を90℃に3時間加熱した後、室温まで冷却した。ワー
クアップ作業および精製により、標記化合物(409mg、1.45mmol、収率75
%)を透明油として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.79分、m/z 281.0[M-H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-テト
ラヒドロフラン-3-イルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Oに従って、tert-ブチル N-[(2,2,2-トリフルオロ-1-テ
トラヒドロフラン-3-イルエチリデン)アミノ]カルバメート(409mg、1.45
mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル
(120mg、0.46mmol)から、ヘプタン中の0~55%EtOAcで溶出する
シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、5-アミノ-3-(4-
ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロフラン-3-イ
ルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(98mg、0.24mmol、収率52%
)を白色粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.89分、m/z 414.9[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラ
ヒドロフラン-3-イルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フル
オロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-
トリフルオロ-1-テトラヒドロフラン-3-イルエチル)ピラゾール-4-カルボニト
リル(98mg、0.24mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオ
ロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(149mg、0.52mm
ol)から、精製後、標記化合物(115mg、0.22mmol)を灰色がかった白色
の粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.68分、m/z 518.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロフラン-3-イルエ
チル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1-テトラヒドロフラン-3-イルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニ
ル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(115mg、0.22mmo
l)から、精製後、標記化合物(15mg、0.03mmol、収率13%)を白色固体
として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.51分、m/z 536.2[M+H]
1.53分、m/z 536.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.51分、m/z 536.1[M+H]
3.56分、m/z 536.1[M+H]
【0437】
実施例176:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(3,3,3-トリフルオロ-2-メチルプロピル)
ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[(3,3,3-トリフルオロ-2-メチルプロピリデン)アミノ]ベンズアミド
基本手順Sに従って、3,3,3-トリフルオロ-2-メチルプロパナール(200m
g、1.59mmol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲ
ルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、N-[(3,3,3-トリフルオ
ロ-2-メチルプロピリデン)アミノ]ベンズアミド(164mg、0.67mmol、
収率42%)をジアステレオ異性体の混合物として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.45分、m/z 245.0[M+H]
N’-(3,3,3-トリフルオロ-2-メチルプロピル)ベンゾヒドラジド
基本手順Tに従って、N-[(3,3,3-トリフルオロ-2-メチルプロピリデン)
アミノ]ベンズアミド(164mg、0.67mmol)から、粗製N’-(3,3,3
-トリフルオロ-2-メチルプロピル)ベンゾヒドラジド(160mg、0.65mmo
l)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.51分、m/z 247.1[M+H]
(3,3,3-トリフルオロ-2-メチルプロピル)ヒドラジン塩酸塩
基本手順Uに従って、N’-(3,3,3-トリフルオロ-2-メチルプロピル)ベン
ゾヒドラジド(160mg、0.65mmol)から、(3,3,3-トリフルオロ-2
-メチルプロピル)ヒドラジン塩酸塩(0.65mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3,3,3-トリフルオロ-2-メチ
ルプロピル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、(3,3,3-トリフルオロ-2-メチルプロピル)ヒドラジン
塩酸塩(0.65mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プ
ロパンジニトリル(0.65mmol)から、精製後、標記化合物(0.34mmol)
を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.01分、m/z 375.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3,3,3-トリフルオロ-2-メチル
プロピル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3,3,3-
トリフルオロ-2-メチルプロピル)ピラゾール-4-カルボニトリル(130mg、0
.34mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(490mg、1.71mmol)から、精製後
、標記化合物(0.26mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.81分、m/z 476.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(3,3,3-トリフルオロ-2-メチルプロピル)ピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3,3,3-ト
リフルオロ-2-メチルプロピル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(127mg、0.27mmol)から、精製後、標
記化合物(31mg、0.06mmol、収率23%)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.55分、m/z 494.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.61分、m/z 494.1[M+H]
【0438】
実施例177:5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メ
チルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-(2,2,2-トリフル
オロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)メトキシメチレン
]プロパンジニトリル(130mg、0.46mmol)および(2,2,2-トリフル
オロ-1-メチルエチル)ヒドラジン塩酸塩(100mg、0.61mmol)から、精
製後、標記化合物(153mg、0.41mmol、収率88%)を白色固体として得た

UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.01分、m/z 378.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル
エチル)ピラゾール-3-イル]-2-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2
-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-1-
(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(1
47mg、0.39mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(225mg、0.78mmol)
から、標記化合物の粗生成物(0.39mmol)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.86分、m/z 480.0[M+H]
5-アミノ-3-[3-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピ
ラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]-2-フルオロフェニル]メチ
ル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(230mg、0.48mmol)から
、精製後、標記化合物(73mg、0.15mmol、収率31%)を淡黄色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.58分、m/z 498.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.69分、m/z 498.1[M+H]
【0439】
実施例178:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)
ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチリデン)アミノ]ベンズアミド
基本手順Sに従って、2,2,2-トリフルオロアセトフェノン(33.0mmol)
およびベンズヒドラジド(22.0mmol)から、精製後、標記化合物(3.44mm
ol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.82分、m/z 293.0[M+H]
N’-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)ベンゾヒドラジド
基本手順Tに従って、THF(15mL)中の、N-[(2,2,2-トリフルオロ-
1-フェニルエチリデン)アミノ]ベンズアミド(997mg、3.41mmol)から
、N’-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)ベンゾヒドラジド(1.0
1g、3.43mmol)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.77分、m/z 295.0[M+H]
(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)ヒドラジン塩酸塩
基本手順Uに従って、N’-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)ベン
ゾヒドラジド(996mg、3.38mmol)から、標記化合物(628mg、2.7
7mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェ
ニルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(200mg、0.76mmol)および(2,2,2-トリフルオロ-1-フェ
ニルエチル)ヒドラジン塩酸塩(621mg、0.96mmol)から、精製後、標記化
合物(266mg、0.63mmol、収率83%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.06分、m/z 422.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニ
ルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-
トリフルオロ-1-フェニルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(261mg、0
.62mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(358mg、1.24mmol)から、精製後
、標記化合物(73mg、0.14mmol、収率23%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.85分、m/z 524.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)ピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1-フェニルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(71mg、0.14mmol)から、精製後、標記
化合物(62mg、0.12mmol、収率84%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 542.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.06分、m/z 542.1[M+H]
【0440】
実施例179:5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メ
チルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-(2,2,2-トリフル
オロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
室温条件による基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)メ
トキシメチレン]プロパンジニトリル(100mg、0.38mmol)および(2,2
,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ヒドラジン塩酸塩(88mg、0.53mmo
l)から、精製後、標記化合物(120mg、0.32mmol、収率84%)を白色固
体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.84分、m/z 378.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル
エチル)ピラゾール-3-イル]-3-フルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2
-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-1-
(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(1
20mg、0.32mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2
-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(184mg、0.64mmol)
から、精製後、標記化合物(126mg、0.26mmol、収率83%)を黄色固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.69分、m/z 480.0[M+H]
5-アミノ-3-[2-フルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル)ピ
ラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1-メチルエチル)ピラゾール-3-イル]-3-フルオロフェニル]メチ
ル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(126mg、0.26mmol)から
、精製後、標記化合物(97mg、0.17mmol、収率66%)を白色固体として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.54分、m/z 498.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.56分、m/z 498.1[M+H]
【0441】
実施例180:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-[2-メチル-1-(トリフルオロメチル)プロピル
]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[2-メチル-1-(トリフルオロメチル
)プロピル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシ
ベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[2-メチル-
1-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-4-カルボニトリル(102mg、
0.26mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシ
ベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(152mg、0.53mmol)から、精製
後、標記化合物(69mg、0.14mmol、収率54%)を黄色ゴム質として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.89分、m/z 490.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[2-メチル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-
4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[2-メチル-1
-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-
フルオロ-2-メトキシベンズアミド(69mg、0.14mmol)から、精製後、標
記化合物(22mg、0.04mmol、収率31%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.66分、m/z 508.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.91分、m/z 508.1[M+H]
【0442】
実施例181:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-[1-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール
-4-カルボキサミド
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[1-(トリフルオロメチル)プロピル]
ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[1-(トリフ
ルオロメチル)プロピル]ピラゾール-4-カルボニトリル(123mg、0.33mm
ol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]ボラヌイド(190mg、0.66mmol)から、精製後、標記化合
物(101mg、0.21mmol、収率65%)を黄色ゴム質として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.83分、m/z 476.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[1-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-4-カルボキ
サミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[1-(トリフル
オロメチル)プロピル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2
-メトキシベンズアミド(101mg、0.21mmol)から、精製後、標記化合物(
32mg、0.06mmol、収率28%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.59分、m/z 494.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.71分、m/z 494.1[M+H]
【0443】
実施例182:5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-
メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イル
ピラゾール-4-カルボキサミド
テトラヒドロフラン-3-イルヒドラジン塩酸塩
3-ヒドロキシテトラヒドロフラン(2.8mL、34.0mmol)のトルエン(4
0mL)中溶液に、窒素雰囲気下、トリフェニルホスフィン(13.4g、51.1mm
ol)およびジ-tert-ブチルアゾジカルボキシレート(9.4g、40.9mmo
l)を加えた。反応混合物を室温で60時間撹拌した。反応混合物を濃縮した後、MeO
H(100mL)中に懸濁し、続けて、塩酸溶液(ジオキサン中4M、68.1mL、2
72.4mmol)を加えた。反応混合物を、室温で16時間撹拌後、濾過し、濾液を減
圧下で濃縮した。次に、残留物にEtOAcを加え、濾過し、EtOAcで洗浄して標記
化合物の粗生成物(6.7g、48.1mmol)を黄色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)-1-テトラヒドロフラ
ン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル
室温で実施するように修正した基本手順Hに従って、2-[(4-クロロ-2,3-ジ
フルオロフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(0.59mmol)および
テトラヒドロフラン-3-イルヒドラジン塩酸塩(0.88mmol)から、精製後、標
記化合物(0.18mmol)を黄色ゴム質として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.73分、m/z 325.0[M]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール
-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベ
ンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-クロロ-2,3-ジフルオロフェニル)
-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4-カルボニトリル(60mg、0.
18mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベン
ゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(159mg、0.55mmol)から、精製後、
標記化合物(0.18mmol)を黄色ゴム質として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.69分、m/z 472.1[M+H]
5-アミノ-3-[2,3-ジフルオロ-4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾ
イル)アミノ]メチル]フェニル]-1-テトラヒドロフラン-3-イルピラゾール-4
-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-テトラヒドロフラ
ン-3-イルピラゾール-3-イル)-2,3-ジフルオロフェニル]メチル]-5-フ
ルオロ-2-メトキシベンズアミド(94mg、0.20mmol)から、精製後、標記
化合物(26mg、0.05mmol、収率24%)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.41分、m/z 490.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.23分、m/z 490.1[M+H]
【0444】
実施例183:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-[(3R)-テトラヒドロピラン-3-イル]ピラゾ
ール-4-カルボキサミド
[(3R)-テトラヒドロピラン-3-イル]ヒドラジン
(S)-テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール(0.46mL、4.9mmol)
のトルエン(9mL)中溶液に、トリフェニルホスフィン(1.93g、7.34mmo
l)およびジ-tert-ブチルアゾジカルボキシレート(1.35g、5.87mmo
l)を加えた。反応混合物を、窒素下、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、
MeOH(21mL)を加え、続けて、塩酸溶液(ジオキサン中4M、9.8mL、39
.17mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。その後、反応混合物
を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。次に、得られた残留物をEtOAcから再結晶化し
、NH(MeOH中7M溶液)で溶出するSCXカラムで精製し、減圧下で濃縮して、
粗製の[(3R)-テトラヒドロピラン-3-イル]ヒドラジン(0.09g、0.77
mmol、収率16%)を黄色油として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[(3R)-テトラヒドロピラン-3-
イル]ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(166mg、0.63mmol)および[(3R)テトラヒドロピラン-3-イ
ル]ヒドラジン(88mg、0.76mmol)から、精製後、標記化合物(110mg
、0.32mmol、収率42%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.76分、m/z 347.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(3R)-テトラヒドロピラン-3-イ
ル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズア
ミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(210mg、0.73mmol)および5-ア
ミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[(3R)-テトラヒドロピラン-3-イル]
ピラゾール-4-カルボニトリル(150mg、0.43mmol)およびから、精製後
、標記化合物(0.25mmol)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 450.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[(3R)-テトラヒドロピラン-3-イル]ピラゾール-4-カル
ボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[(3R)-テト
ラヒドロピラン-3-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ
-2-メトキシベンズアミド(112mg、0.25mmol)から、精製後、標記化合
物(29mg、0.06mmol、収率25%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.39分、m/z 468.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.19分、m/z 468.1[M+H]
【0445】
実施例184:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルエチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロピラン-4-イルエチリデン)ア
ミノ]ベンズアミド
マグネシウム(1.2g、45.4mmol)およびヨウ素(23mg、0.09mm
ol)のTHF(7mL)中混合物を60℃まで加熱した。活性化後、混合物を室温まで
冷却し、4-ブロモテトラヒドロ-2H-ピラン(1.02mL、9.09mmol)の
THF(2mL)中溶液を滴加した。混合物を1時間加熱還流した後、室温まで冷却した
。次に、予め形成した試薬を、N-メトキシ-N-メチルトリフルオロアセトアミド(0
.82mL、6.82mmol)のTHF(2mL)中溶液に0℃で加えた。反応混合物
を0℃で1時間撹拌し、NHClの飽和水溶液でクエンチし、ジエチルエーテルで分離
させた。水層をEtOで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾
過し、EtOを減圧下で除去し、2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロピラン
-4-イル-エタノンのTHF溶液を得た(定量的収率を仮定)。基本手順Sに従って、
前に調製したベンズヒドラジドの溶液および2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒド
ロピラン-4-イルエタノン(0.15mL、9.09mmol)から、48時間後、お
よびヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによる精製後、N-[(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロピラ
ン-4-イルエチリデン)アミノ]ベンズアミド(300mg、1.00mmol、収率
11%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.60分、m/z 301.0[M+H]
N’-(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロピラン-4-イルエチル)ベンゾ
ヒドラジド
基本手順Tに従って、N-[(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロピラン-
4-イルエチリデン)アミノ]ベンズアミド(403mg、1.34mmol)から、精
製後、標記化合物(168mg、0.56mmol、収率41%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.56分、m/z 303.0[M+H]
(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロピラン-4-イルエチル)ヒドラジン塩
酸塩
基本手順Uに従って、N’-(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロピラン-
4-イルエチル)ベンゾヒドラジド(168mg、0.56mmol)から、48時間後
、標記化合物(85mg、0.36mmol、収率65%)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-テト
ラヒドロピラン-4-イルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
室温で実施するように修正した基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メ
トキシメチレン]プロパンジニトリル(80mg、0.30mmol)および(2,2,
2-トリフルオロ-1-テトラヒドロピラン-4-イルエチル)ヒドラジン塩酸塩(85
mg、0.36mmol)から、標記化合物の粗生成物(146mg、0.34mmol
、定量的収率を仮定)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.93分、m/z 428.9[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラ
ヒドロピラン-4-イルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フル
オロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-
トリフルオロ-1-テトラヒドロピラン-4-イルエチル)ピラゾール-4-カルボニト
リル(130mg、0.30mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フル
オロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(193mg、0.67m
mol)から、標記化合物の粗生成物(160mg、0.30mmol、定量的収率)を
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 532.2[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-テトラヒドロピラン-4-イルエ
チル)ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1-テトラヒドロピラン-4-イルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニ
ル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(160mg、0.30mmo
l)から、DCM中の0~6%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーによる精製、およびMS直結セミ分取HPLCによるさらなる精製後、標記化
合物(0.02mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.55分、m/z 550.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.61分、m/z 550.2[M+H]
【0446】
実施例185:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[2-ヒドロキシ-1-[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]エチル]-3-メチルフェニル]ピラゾール-4-
カルボキサミド
2-ブロモ-1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)エタノン
1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)エタノン(2.0g、9.39mmol)の
MeCN(40mL)中溶液に、N-ブロモスクシンイミド(1.7g、9.57mmo
l)およびp-トルエンスルホン酸一水和物(1.8g、9.39mmol)を加えた。
反応物を50℃で18時間撹拌し、濃縮し、ワークアップ作業後に、標記化合物(9.3
9mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.91分、m/z 292.8[M+H]
1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-ヒドロキシエタノン
2-ブロモ-1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)エタノン(9.4mmol)の
MeOH(30mL)中溶液に、ギ酸セシウム水和物(28.2mmol)を加え、溶液
を80℃で4時間撹拌した。ワークアップ作業後、標記化合物(10.3mmol)を得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.53分、m/z 230.8[M+2]
1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル
]オキシエタノン
1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-ヒドロキシエタノン(2.15g、9
.39mmol)のDCM(30mL)中溶液に、イミダゾール(959mg、14.1
mmol)を加えた。溶液を0℃まで冷却し、続けて、DCM(10mL)中のtert
-ブチルクロロジメチルシラン(2.00mL、14.1mmol)を滴加した。次いで
、溶液を0℃で30分間撹拌した後、室温で18時間撹拌した。ワークアップ作業および
精製により、標記化合物(2.22g、6.47mmol)を無色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.43分、m/z 345.0[M+2]
1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル
]オキシエタノール
ホウ化水素ナトリウム(32.3mmol)を、1-(4-ブロモ-2-メチルフェニ
ル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエタノン(6.47mmol
)のMeOH(20mL)中溶液に0℃で加えた。反応物を0℃で1時間撹拌した後、室
温で3.5時間撹拌した。ワークアップ作業および精製により、標記化合物(6.26m
mol)を得た。
2-[1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)
シリル]オキシエチル]イソインドリン-1,3-ジオン
フタルイミド(1.06g、7.20mmol)およびトリフェニルホスフィン(1.
89g、7.20mmol)を、1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[te
rt-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエタノール(2.16g、6.26mmol)
のTHF(10mL)中溶液に0℃で加えた。ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(
1.4mL、7.20mmol)のTHF(10mL)中溶液を、反応物に滴加した。反
応物を0℃で30分間撹拌した後、室温で66時間撹拌した。ワークアップ作業およびヘ
プタン中の0~20%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーによる精製で、2-[1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-
ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]イソインドリン-1,3-ジオン(1.55
g、3.26mmol、収率52%)を黄色油として、および2-[2-(4-ブロモ-
2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]イ
ソインドリン-1,3-ジオン(901mg、1.90mmol、収率30%)を白色固
体として得た。
2-[1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)
シリル]オキシエチル]イソインドリン-1,3-ジオン
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):2.50分、m/z 476.0[M+2]
2-[2-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)
シリル]オキシエチル]イソインドリン-1,3-ジオン
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.48分、m/z 476.1[M+2]
2-[1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)
シリル]オキシエチル]イソインドリン-1,3-ジオン
ヒドラジン水和物(水中55-60%、0.26mL、5.27mmol)を、2-[
1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル
]オキシエチル]イソインドリン-1,3-ジオン(500mg、1.05mmol)の
EtOH(5mL)中溶液に滴加した。反応物を80℃に1.5時間加熱し、室温まで冷
却して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、MeOH中1MのNHで溶出するSCXによ
り精製して、標記化合物(243mg、0.70mmol、収率67%)を得た。
N-[1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)
シリル]オキシエチル]-2-メトキシベンズアミド
1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリ
ル]オキシエタンアミン(0.710mmol)のTHF(3mL)中溶液に、N,N-
ジイソプロピルエチルアミン(2.12mmol)を加えた。2-メトキシベンゾイルク
ロリド(0.78mmol)を、0℃で反応物に加えた。反応物を0℃で20分間撹拌し
た後、室温で66時間撹拌し、NHCl飽和水溶液でクエンチした。ワークアップ作業
および精製して、標記化合物(0.38mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.44分、m/z 480.1[M+2]
N-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-[2-メチル-4-(
4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]
エチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Rに従って、N-[1-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[ter
t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-2-メトキシベンズアミド(183m
g、0.38mmol)から、精製後、標記化合物(146mg、0.28mmol、収
率73%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.51分、m/z 526.3[M+H]
5-アミノ-3-[4-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]エチル]-3-メチルフェニル]-1-シクロペン
チルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Dに従って、N-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1
-[2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン
-2-イル)フェニル]エチル]-2-メトキシベンズアミド(150mg、0.29m
mol)および5-アミノ-3-ブロモ-1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボキ
サミド(74mg、0.27mmol)から、さらなる精製後、標記化合物(0.27m
mol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.25分、m/z 592.3[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[2-ヒドロキシ-1-[(2-メトキシ
ベンゾイル)アミノ]エチル]-3-メチルフェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
テトラブチルアンモニウムフルオリド溶液(THF中1M、84μL、0.291mm
ol)を、5-アミノ-3-[4-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキ
シ-1-[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]エチル]-3-メチルフェニル]-1-
シクロペンチルピラゾール-4-カルボキサミド(0.27mmol)のTHF(1.5
mL)中溶液に0℃で滴加した。反応物を0℃にて3時間撹拌した後、DCMと水との間
で分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下
で濃縮した。DCM中の0~5%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーに続けて、MS直結セミ分取HPLCによるさらなる精製により、標記化合
物(0.06mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 478.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.29分、m/z 478.2[M+H]
【0447】
実施例186:5-アミノ-1-(3,3-ジフルオロ-4-ピペリジル)-3-[4-
[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール
-4-カルボキサミド
tert-ブチル 3,3-ジフルオロ-4-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレー

ジ-tert-ブチルジカルボネート(1.19g、5.44mmol)を、1-ベン
ジル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-オン(995mg、4.42mmol)のE
tOH(60mL)中溶液に、窒素下で加えた。水酸化パラジウム(パラジウム炭素(P
d20%)、148mg、1.05mmol)を加え、系を排気し、水素で数回フラッシ
ングした。混合物を水素化、室温で20時間撹拌した。残留水素を除去し、混合物をセラ
イト(登録商標)で濾過し、EtOHで洗浄した。精製により、標記化合物(810mg
、3.44mmol、収率78%)を白色固体として得た。
tert-ブチル 4-(ベンゾイルヒドラゾノ)-3,3-ジフルオロピペリジン-1
-カルボキシレート
基本手順Sに従って、トルエン(2mL)中のtert-ブチル 3,3-ジフルオロ
-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(650mg、2.76mmol)、お
よびベンズヒドラジド(300mg、2.20mmol)から、精製後、標記化合物(2
.00mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.63分、m/z 354.1[M+H]
tert-ブチル 4-(2-ベンゾイルヒドラジノ)-3,3-ジフルオロピペリジン
-1-カルボキシレート
基本手順Tに従って、tert-ブチル 4-(ベンゾイルヒドラゾノ)-3,3-ジ
フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(250mg、0.71mmol)から、標
記化合物の粗生成物(265mg、0.75mmol、定量的収率を仮定)を無色油とし
て得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.62分、m/z 356.1[M+H]
(3,3-ジフルオロ-4-ピペリジル)ヒドラジン二塩酸塩
基本手順Uに従って、tert-ブチル 4-(2-ベンゾイルヒドラジノ)-3,3
-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート(0.73mmol)から、熱EtOA
cで洗浄後、標記化合物を淡黄色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3,3-ジフルオロ-4-ピペリジル
)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(160mg、0.61mmol)および(3,3-ジフルオロ-4-ピペリジル
)ヒドラジン二塩酸塩(170mg、0.76mmol)を、85℃で2時間撹拌した。
ワークアップ作業および精製により、標記化合物(126mg、0.33mmol、収率
54%)を赤色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.29分、m/z 383.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3,3-ジフルオロ-4-ピペリジル)
ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(3,3-ジフ
ルオロ-4-ピペリジル)ピラゾール-4-カルボニトリル(121mg、0.32mm
ol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]ボラヌイド(158mg、0.55mmol)から、精製後、標記化合
物(99mg、0.20mmol、収率65%)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.29分、m/z 485.1[M+H]
5-アミノ-1-(3,3-ジフルオロ-4-ピペリジル)-3-[4-[[(5-フル
オロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキ
サミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(3,3-ジフル
オロ-4-ピペリジル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2
-メトキシベンズアミド(89mg、0.18mmol)から、精製後、標記化合物(6
4mg、0.13mmol、収率69%)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.16分、m/z 503.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.54分、m/z 503.1[M+H]
【0448】
実施例187:5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[1-ヒドロキシ-2-[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]エチル]-3-メチルフェニル]ピラゾール-4-
カルボキサミド
2-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル
]オキシエタンアミン
ヒドラジン水和物(水中55-60%、0.26mL、5.27mmol)を、2-[
2-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル
]オキシエチル]イソインドリン-1,3-ジオン(500mg、1.05mmol)の
EtOH(5mL)中溶液に滴加した。反応物を80℃に1.5時間加熱し、室温まで冷
却して濾過し、減圧下で濃縮して、標記化合物の粗生成物(324mg、0.94mmo
l、収率89%)を得た。
N-[2-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)
シリル]オキシエチル]-2-メトキシベンズアミド
2-(4-ブロモ-2-メチルフェニル)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリ
ル]オキシエタンアミン(324mg、0.94mmol)のTHF(5mL)中溶液に
、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL、2.82mmol)を加えた。反
応混合物を0℃まで冷却し、その後、2-メトキシベンゾイルクロリド(0.15mL、
1.04mmol)を加えた。反応物を0℃で20分間撹拌した後、室温で66時間撹拌
した。ワークアップ作業および精製により、標記化合物(0.61mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.47分、m/z 480.1[M+2]
N-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-「2-メチル-4-(
4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]
エチル]-2-メトキシベンズアミド
基本手順Rに従って、N-[2-(4-ブロモ-2メチルフェニル)-2-[tert
-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-2-メトキシベンズアミド(293mg
、0.61mmol)から、精製後、標記化合物(286mg、0.54mmol、収率
89%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.51分、m/z 526.3[M+H]
5-アミノ-3-[4-[1-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-[
(2-メトキシベンゾイル)アミノ]エチル]-3-メチルフェニル]-1-シクロペン
チルピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Dに従って、N-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2
-[2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン
-2-イル)フェニル]エチル]-2-メトキシベンズアミド(0.54mmol)から
、精製後、標記化合物(0.43mmol、収率77%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.24分、m/z 592.3[M+H]
5-アミノ-1-シクロペンチル-3-[4-[1-ヒドロキシ-2-[(2-メトキシ
ベンゾイル)アミノ]エチル]-3-メチルフェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
テトラブチルアンモニウムフルオリド溶液(THF中1M、0.14mL、0.480
mmol)を、5-アミノ-3-[4-[1-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]
オキシ-2-[(2-メトキシベンゾイル)アミノ]エチル]-3-メチルフェニル]-
1-シクロペンチルピラゾール-4-カルボキサミド(256mg、0.43mmol)
のTHF(2mL)中溶液に0℃で滴加した。反応物を3時間撹拌した後、室温まで温め
、DCMと水との間で分配した。ワークアップ作業および精製により、標記化合物(10
3mg、0.22mmol、収率50%)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.46分、m/z 478.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.39分、m/z 478.2[M+H]
【0449】
実施例188:5-アミノ-1-(1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロエチ
ル)-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェ
ニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[2,2,2-トリフルオロエチリデンアミノ]ベンズアミド
2,2,2-トリフルオロ-1-メトキシエタノール(0.74mL、7.69mmo
l)のEtOH(26mL)中溶液に、ベンズヒドラジド(1.26g、9.23mmo
l)およびモレキュラーシーブを加えた。反応混合物を80℃に16時間加熱した。セラ
イト(登録商標)パッドを通した濾過および精製により、標記化合物(1.16g、5.
35mmol、収率70%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.39分、m/z 216.9[M+H]
N’-(1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロエチル)ベンゾヒドラジド
N-[2,2,2-トリフルオロエチリデンアミノ]ベンズアミド(2.31mmol
)のTHF(15mL)中溶液に、シクロプロピルマグネシウムブロミド溶液(THF中
0.5M、10mL)を0℃で加えた。反応物を室温で16時間撹拌した。追加のシクロ
プロピルマグネシウムブロミド溶液(THF中0.5M、10mL)を加え、反応物をさ
らに5時間撹拌した。反応物をNHClの飽和水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出
した。ワークアップ作業および精製により、標記化合物(508mg、1.97mmol
、収率85%)を黄色油として得た。
LC-MS(ES、短鎖酸性):5.17分、m/z 259.2[M+H]
(1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロエチル)ヒドラジン塩酸塩
塩酸の溶液(水中12M、5.0mL、60mmol)に、N’-(1-シクロプロピ
ル-2,2,2-トリフルオロエチル)ベンゾヒドラジド(507mg、1.96mmo
l)を加えた。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留
物をEtOAcに溶解した。固形物を濾過し、EtOAcで洗浄して、粗製(1-シクロ
プロピル-2,2,2-トリフルオロエチル)ヒドラジン塩酸塩(149mg、0.78
mmol、収率40%)を褐色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-シクロプロピル-2,2,2-ト
リフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
室温で実施するように修正した基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メ
トキシメチレン]プロパンジニトリル(0.57mmol)および(1-シクロプロピル
-2,2,2-トリフルオロエチル)ヒドラジン塩酸塩(0.78mmol)から、精製
後、標記化合物(0.21mmol)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.99分、m/z 386.9[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-シクロプロピル-2,2,2-トリ
フルオロエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メト
キシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-シクロプ
ロピル-2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(50mg
、0.13mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(83mg、0.29mmol)から、精製
後、標記化合物(40mg、0.08mmol、収率63%)をベージュ色の固体として
得た。
LC-MS(ES、短鎖酸性):5.79分、m/z 488.1[M+H]
5-アミノ-1-(1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロエチル)-3-[4
-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾー
ル-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-シクロプロ
ピル-2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-
5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(40mg、0.08mmol)から、DCM
中の0~20%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによ
る精製後、5-アミノ-1-(1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロエチル)
-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル
]ピラゾール-4-カルボキサミド(31mg、0.06mmol、収率76%)をベー
ジュ色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.61分、m/z 528.2[M+Na]

UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.76分、m/z 506.1[M+H]
【0450】
実施例189:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチルエチ
ル)ピラゾール-4-カルボキサミド
N-(イソプロピリデンアミノ)ベンズアミド
基本手順Sに従って、無水アセトン(0.19mL、2.58mmol)から、さらに
精製することなく、N-(イソプロピリデンアミノ)ベンズアミド(450mg、2.5
5mmol、収率99%)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.06分、m/z 177.0[M+H]
N’-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチルエチル)ベンゾヒドラジド
基本手順Yに従って、N-(イソプロピリデンアミノ)ベンズアミド(450mg、2
.55mmol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによる精製後、N’-(2,2,2-トリフルオロ-1
,1-ジメチルエチル)ベンゾヒドラジド(277mg、1.12mmol、収率44%
)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.50分、m/z 247.0[M+H]
(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチルエチル)ヒドラジン塩酸塩
基本手順Uに従って、N’-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチルエチル)
ベンゾヒドラジド(1.12mmol)から、さらに精製することなく、(2,2,2-
トリフルオロ-1,1-ジメチルエチル)ヒドラジン塩酸塩(1.43mmol)を灰色
がかった白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,MeOD-d,δ):1.42(s,6H)。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-
ジメチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチルエチル)ヒドラ
ジン塩酸塩(200mg、1.12mmol)および2-[(4-ブロモフェニル)メト
キシメチレン]プロパンジニトリル(295mg、1.12mmol)から、粗製5-ア
ミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチ
ルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(316mg、0.85mmol、収率76
%)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.02分、m/z 375.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジ
メチルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキ
シベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(2,2,2-
トリフルオロ-1,1-ジメチルエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(216mg
、0.58mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキ
シベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(833mg、2.88mmol)から、精
製後、標記化合物(250mg、0.52mmol、収率91%)を灰色がかった白色の
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.80分、m/z 476.1[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-(2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチルエチル)ピラゾール
-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(2,2,2-ト
リフルオロ-1,1-ジメチルエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5
-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(250mg、0.53mmol)から、ヘプタ
ン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ
ー、続けてMeOHで溶出するSPE SCXカートリッジによる精製後、標記化合物(
0.28mmol、収率53%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.64分、m/z 494.1[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.85分、m/z 494.2[M+H]
【0451】
実施例190:5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)
アミノ]メチル]フェニル]-1-[4-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-
4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-(テトラヒドロピラン-4-イリデンアミノ)ベンズアミド
ベンズヒドラジド(633mg、4.65mmol)を、テトラヒドロ-4H-ピラン
-4-オン(0.4mL、4.65mmol)のMeOH(9mL)中溶液に加えた。反
応混合物を、室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。精製により、標記化合物(92
0mg、4.22mmol、収率91%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.05分、m/z 218.9[M+H]
N’-[4-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ベンゾヒドラジド
DCM(9mL)中の基本手順Yに従って、N-(テトラヒドロピラン-4-イリデン
アミノ)ベンズアミド(250mg、1.15mmol)から、精製後、標記化合物(3
29mg、1.14mmol、定量的収率)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.40分、m/z 289.0[M+H]
[4-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ヒドラジン塩酸塩
基本手順Uに従って、N’-[4-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-
イル]ベンゾヒドラジド(329mg、1.14mmol)から、標記化合物の粗生成物
(252mg、1.14mmol、定量的を仮定)を透明油として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[4-(トリフルオロメチル)テトラヒ
ドロピラン-4-イル]ピラゾール-4-カルボニトリル
80℃の温度による基本手順Hに従って、[4-(トリフルオロメチル)テトラヒドロ
ピラン-4-イル]ヒドラジン塩酸塩(252mg、1.14mmol)および2-[(
4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(250mg、0.95m
mol)から、精製後、標記化合物(122mg、0.29mmol、収率31%)を灰
色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.95分、m/z 415.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[4-(トリフルオロメチル)テトラヒド
ロピラン-4-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-
メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[4-(トリフ
ルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ピラゾール-4-カルボニトリル(50
mg、0.12mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メ
トキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(52mg、0.18mmol)から、
精製後、標記化合物(62mg、0.12mmol)を灰色がかった白色の粉末として得
た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.74分、m/z 518.2[M+H]
5-アミノ-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]-1-[4-(トリフルオロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ピラ
ゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[4-(トリフル
オロメチル)テトラヒドロピラン-4-イル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル
]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(62mg、0.12mmol)から、0
.1%のギ酸添加物を含有する0~45%MeCN/水で溶出する逆相カラムクロマトグ
ラフィーおよびDCM中の0~7%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロ
マトグラフィーによる精製後、標記化合物(5mg、0.01mmol、収率8%)を灰
色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.59分、m/z 536.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.72分、m/z 536.2[M+H]
【0452】
実施例191:5-アミノ-1-(3,3-ジフルオロ-1-メチル-4-ピペリジル)
-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル
]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-1-(3,3-ジフルオロ-1-メチル-4-ピペリジル)-3-[4-[
[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-
4-カルボキサミド
5-アミノ-1-(3,3-ジフルオロ-4-ピペリジル)-3-[4-[[(5-フ
ルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボ
キサミド(36mg、0.07mmol)および炭酸セシウム(47mg、0.14mm
ol)をDMF(2mL)に懸濁した。混合物を0℃まで冷却し、ヨードメタンの溶液(
DMF中0.9M、0.1mL、0.09mmol)を滴加した。混合物を室温で16時
間撹拌した。ワークアップ作業および精製により、標記化合物(20mg、0.04mm
ol、収率54%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.18分、m/z 517.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.56分、m/z 517.2[M+H]
【0453】
実施例192:5-アミノ-1-(1-シクロヘキシル-2,2,2-トリフルオロエチ
ル)-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェ
ニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[(1-シクロヘキシル-2,2,2-トリフルオロエチリデン)アミノ]ベンズア
ミド
基本手順Sに従って、1-シクロヘキシル-2,2,2-トリフルオロエタノン(5.
55mmol)から、精製後、標記化合物(1.11mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.92分、m/z 299.0[M+H]
N’-(1-シクロヘキシル-2,2,2-トリフルオロエチル)ベンゾヒドラジド
基本手順Tに従って、N-[(1-シクロヘキシル-2,2,2-トリフルオロエチリ
デン)アミノ]ベンズアミド(1.11mmol)から、標記化合物(0.64mmol
)を無色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.89分、m/z 301.0[M+H]
(1-シクロヘキシル-2,2,2-トリフルオロエチル)ヒドラジン塩酸塩
基本手順Uに従って、N’-(1-シクロヘキシル-2,2,2-トリフルオロエチル
)ベンゾヒドラジド(0.64mmol)から、さらに精製することなく、標記化合物(
0.42mmol)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-シクロヘキシル-2,2,2-ト
リフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.42mmol)および(1-シクロヘキシル-2,2,2-トリフルオロエ
チル)ヒドラジン塩酸塩(0.42mmol)から、化合物(0.42mmol)をオレ
ンジ色の油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.25分、m/z 429.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-シクロヘキシル-2,2,2-トリ
フルオロエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メト
キシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(365mg、1.26mmol)および5-ア
ミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-シクロヘキシル-2,2,2-トリフル
オロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(180mg、0.42mmol)から、
標記化合物(223mg、0.42mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.99分、m/z 530.2[M+H]
5-アミノ-1-(1-シクロヘキシル-2,2,2-トリフルオロエチル)-3-[4
-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾー
ル-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-シクロヘキ
シル-2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-
5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(223mg、0.42mmol)から、精製
後、標記化合物(72mg、0.13mmol、収率31%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.83分、m/z 548.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.33分、m/z 548.3[M+H]
【0454】
実施例193:5-アミノ-1-[1-(ジフルオロメチル)-3-ヒドロキシプロピル
]-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニ
ル]ピラゾール-4-カルボキサミド
エチル 3-(tert-ブトキシカルボニルヒドラゾノ)-4,4-ジフルオロブタノ
エート
60℃の条件を用いた基本手順Eに従って、tert-ブチルカルバゼート(505m
g、3.82mmol)およびエチル 4,4-ジフルオロ-3-オキソブタノエート(
0.5mL、3.82mmol)から、精製後、標記化合物(983mg、3.51mm
ol、収率92%)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.61分、m/z 279.0[M-H]
tert-ブチル N-[[1-(ジフルオロメチル)-3-ヒドロキシプロピル]アミ
ノ]カルバメート
エチル 3-(tert-ブトキシカルボニルヒドラゾノ)-4,4-ジフルオロブタ
ノエート(200mg、0.71mmol)のTHF(1.4mL)中溶液に、ボランテ
トラヒドロフラン錯体(THF中1M、3.6mL、3.60mmol)を0℃で加えた
。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に、MeOH(3.6mL)を注意深く加えた
後、混合物を濃縮して、標記化合物の粗生成物(171mg、0.71mmol)を褐色
油として得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.24分、m/z 239.1[M-H]
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[1-(ジフルオロメチル)-3-ヒド
ロキシプロピル]ピラゾール-4-カルボニトリル
塩酸溶液(ジオキサン中4M、1.78mL、7.14mmol)を、tert-ブチ
ル N-[[1-(ジフルオロメチル)-3-ヒドロキシプロピル]アミノ]カルバメー
ト(171mg、0.71mmol)に加えた。室温で1時間撹拌後、混合物を減圧下で
濃縮した。残留物をEtOH(2.2mL)に溶解した後、2-[(4-ブロモフェニル
)メトキシメチレン]プロパンジニトリル(150mg、0.57mmol)を加え、続
けて、トリエチルアミン(0.2mL、1.43mmol)を加えた。反応混合物を80
℃に30分間加熱し、室温まで冷却後、減圧下で濃縮した。精製により、標記化合物(1
43mg、0.39mmol、収率68%)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.67分、m/z 373.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[1-(ジフルオロメチル)-3-ヒドロ
キシプロピル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキ
シベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[1-(ジフル
オロメチル)-3-ヒドロキシプロピル]ピラゾール-4-カルボニトリル(50mg、
0.13mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシ
ベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(58mg、0.20mmol)から、精製後
、標記化合物(0.10mmol)を灰色がかった白色の粉末として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.54分、m/z 474.2[M+H]
5-アミノ-1-[1-(ジフルオロメチル)-3-ヒドロキシプロピル]-3-[4-
[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール
-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[1-(ジフルオ
ロメチル)-3-ヒドロキシプロピル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5
-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(46mg、0.10mmol)から、精製後、
標記化合物(22mg、0.05mmol、収率47%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.38分、m/z 492.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.14分、m/z 492.2[M+H]
【0455】
実施例194:5-アミノ-1-[2,2-ジメチル-1-(トリフルオロメチル)プロ
ピル]-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フ
ェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-(2,2-ジメチルプロピリデンアミノ)ベンズアミド
基本手順Sに従って、ベンズヒドラジド(300mg、2.20mmol)およびピバ
ルアルデヒド(0.40mL、3.31mmol)から、精製後、標記化合物(407m
g、1.99mmol、収率90%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.40分、m/z 205.0[M+H]
N’-[2,2-ジメチル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]ベンゾヒドラジド
基本手順Yに従って、N-(2,2-ジメチルプロピリデンアミノ)ベンズアミド(4
07mg、1.99mmol)から、精製後、標記化合物(492mg、1.79mmo
l、収率90%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.74分、m/z 275.0[M+H]
[2,2-ジメチル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]ヒドラジン塩酸塩
基本手順Uに従って、N’-[2,2-ジメチル-1-(トリフルオロメチル)プロピ
ル]ベンゾヒドラジド(492mg、1.79mmol)から、標記化合物の粗生成物(
371mg、1.79mmol、定量的収率を仮定)を白色固体として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[2,2-ジメチル-1(トリフルオロ
メチル)プロピル]ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(100mg、0.38mmol)および[2,2-ジメチル-1-(トリフルオ
ロメチル)プロピル]ヒドラジン塩酸塩(118mg、0.57mmol)から、標記化
合物の粗生成物(152mg、0.38mmol、定量的収率を仮定)を黄色固体として
得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):2.16分、m/z 403.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[2,2-ジメチル-1-(トリフルオロ
メチル)プロピル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メ
トキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-[2,2-ジメ
チル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-4-カルボニトリル(168
mg、0.42mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メ
トキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(243mg、0.84mmol)から
、精製後、標記化合物(208mg、0.41mmol、収率98%)を黄色ゴム質とし
て得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.90分、m/z 504.1[M+H]
5-アミノ-1-[2,2-ジメチル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]-3-[
4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾ
ール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-[2,2-ジメチ
ル-1-(トリフルオロメチル)プロピル]ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]
-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(208mg、0.41mmol)から、精
製後、標記化合物(54mg、0.09mmol、収率22%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.77分、m/z 522.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.19分、m/z 522.2[M+H]
【0456】
実施例195:5-アミノ-1-エチル-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシ
ベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-エチルピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(263mg、1.0mmol)およびエチルヒドラジンオキサレート(150m
g、1.0mmol)から、標記化合物(210mg、0.7mmol、収率72%)を
黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.69分、m/z 292.9[M+2]
N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-エチルピラゾール-3-イル)フェニル]
メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-エチルピラゾー
ル-4-カルボニトリル(0.21g、0.72mmol)およびカリウム トリフルオ
ロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(1.
04g、3.59mmol)から、精製後、標記化合物(0.28g、0.71mmol
、収率99%)を灰色がかった白色の固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.53分、m/z 394.2[M+H]
5-アミノ-1-エチル-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)ア
ミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-(5-アミノ-4-シアノ-1-エチルピラゾール
-3-イル)フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(207m
g、0.53mmol)から、ヘプタン中の0~100%EtOAcで溶出するシリカゲ
ルフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製に続けて、MeOHで溶出するSPE
SCXカートリッジによりさらに精製して、標記化合物(96mg、0.23mmol
、収率44%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.34分、m/z 412.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.04分、m/z 412.2[M+H]
【0457】
実施例196:5-アミノ-1-(1-シクロペンチル-2,2,2-トリフルオロエチ
ル)-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェ
ニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
N-[シクロペンチルメチレンアミノ]ベンズアミド
ベンズヒドラジド(300mg、2.20mmol)のトルエン(4.40mL)中溶
液に、シクロペンタンカルバルデヒド(0.25mL、3.31mmol)を加えた。反
応混合物を110℃に16時間加熱した後、室温まで冷却し、水(20mL)中に注ぎ込
んだ。ワークアップ作業により、標記化合物の粗生成物(420mg、1.94mmol
、収率88%)を黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 217.0[M+H]
N’-(1-シクロペンチル-2,2,2-トリフルオロエチル)ベンゾヒドラジド
基本手順Yに従って、N-[シクロペンチルメチレンアミノ]ベンズアミド(420m
g、1.94mmol)およびトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(0.57mL
、3.88mmol)から、N’-(1-シクロペンチル-2,2,2-トリフルオロエ
チル)ベンゾヒドラジド(556mg、1.94mmol)を得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.81分、m/z 287.0[M+H]
(1-シクロペンチル-2,2,2-トリフルオロエチル)ヒドラジン塩酸塩
基本手順Uに従って、N’-(1-シクロペンチル-2,2,2-トリフルオロエチル
)ベンゾヒドラジド(1.94mmol)から、(1-シクロペンチル-2,2,2-ト
リフルオロエチル)ヒドラジン塩酸塩(1.83mmol)を灰色がかった白色の固体と
して得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-シクロペンチル-2,2,2-ト
リフルオロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Hに従って、2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチレン]プロパンジニ
トリル(0.70mmol)および(1-シクロペンチル-2,2,2-トリフルオロエ
チル)ヒドラジン塩酸塩(0.84mmol)から、精製後、標記化合物(0.12mm
ol)を黄色油として得た。
UPLC(ES、短鎖酸性):2.91分、m/z 415.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-シクロペンチル-2,2,2-トリ
フルオロエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メト
キシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(108mg、0.37mmol)および5-ア
ミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-シクロペンチル-2,2,2-トリフル
オロエチル)ピラゾール-4-カルボニトリル(91mg、0.22mmol)から、精
製後、標記化合物(112mg、0.22mmol、収率98%)を灰色がかった白色の
固体として得た。
LC-MS(ES、短鎖酸性):5.58分、m/z 516.1[M+H]
5-アミノ-1-(1-シクロペンチル-2,2,2-トリフルオロエチル)-3-[4
-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾー
ル-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-シクロペン
チル-2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-
5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(112mg、0.22mmol)から、精製
後、標記化合物(18mg、0.03mmol、15%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.71分、m/z 534.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):4.17分、m/z 534.2[M+H]
【0458】
実施例197:5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロ-1-イソプロピルピロリジン-
3-イル)-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル
]フェニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
4,4-ジフルオロ-1-イソプロピルピロリジン-3-オール
4,4-ジフルオロピロリジン-3-オール(300mg、2.44mmol)、アセ
トン(0.27mL、3.66mmol)および氷酢酸(0.21mL、3.66mmo
l)のTHF(9.8mL)中の混合物を、室温で30分間撹拌した。その後、ナトリウ
ムジアセトキシ(アセチル)ボラヌイド(716mg、3.66mmol)を加え、反応
物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液で希釈し、ワークア
ップ作業および精製により、標記化合物(178mg、1.08mmol、収率44%)
を黄色油として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4,4-ジフルオロ-1-イソプロピ
ルピロリジン-3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
4,4-ジフルオロ-1-イソプロピルピロリジン-3-オール(178mg、1.0
8mmol)の無水DCM(20mL)中溶液を-20℃まで冷却し、窒素でパージした
。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(DCM中1M、2.69mL、2.69mmo
l)を加え、反応混合物を40分間撹拌した後、水でクエンチした。ワークアップ作業に
より粗生成物(4,4-ジフルオロ-1-イソプロピルピロリジン-3-イル)トリフル
オロメタンスルホネート(31.08mmol)を赤色油として得た。基本手順Nに従っ
て、この粗製化合物および5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1H-ピラゾール
-4-カルボニトリル(1.06mmol)から、精製後、標記化合物(0.31mmo
l)を淡黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.61分、m/z 412.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4,4-ジフルオロ-1-イソプロピル
ピロリジン-3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2
-メトキシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(155mg、0.54mmol)および5-ア
ミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4,4-ジフルオロ-1-イソプロピルピロ
リジン-3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(129mg、0.32mmol)
から、精製後、標記化合物(88mg、0.17mmol、収率54%)を黄色油として
得た。
UPLC-MS:(ES、短鎖酸性):1.48分、m/z 511.2[M-H]
5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロ-1-イソプロピルピロリジン-3-イル)-3
-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピ
ラゾール-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4,4-ジフル
オロ-1-イソプロピルピロリジン-3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチ
ル]-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(88mg、0.17mmol)から、
精製後、標記化合物(35mg、0.07mmol、収率38%)を灰色がかった白色の
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.30分、m/z 531.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.83分、m/z 531.4[M+H]
【0459】
実施例198:-アミノ-1-(1-エチル-4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル
)-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニ
ル]ピラゾール-4-カルボキサミド
1-エチル-4,4-ジフルオロピロリジン-3-オール
4,4-ジフルオロピロリジン-3-オール二塩酸塩(1.02mmol)、アセトア
ルデヒド(1.53mmol)および氷酢酸(1.53mmol)のTHF(6.5mL
)中の混合物を、室温で1時間撹拌した。その後、ナトリウムジアセトキシ(アセチル)
ボラヌイド(1.53mmol)を加え、反応物を3時間撹拌した。ワークアップ作業お
よび精製により、標記化合物(94mg、0.62mmol、収率61%)を黄色油とし
て得た。
(1-エチル-4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)トリフルオロメタンスルホネ
ート
1-エチル-4,4-ジフルオロピロリジン-3-オール(94mg、0.62mmo
l)の無水DCM(20mL)中溶液を-20℃まで冷却し、窒素でパージした。トリフ
ルオロメタンスルホン酸無水物(DCM中1M、1.55mL、1.55mmol)を次
に加えた。反応混合物を同じ温度で40分間撹拌した。ワークアップ作業により、標記化
合物の粗生成物(94mg、0.33mmol、収率53%)を赤色油として得た。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-エチル-4,4-ジフルオロピロ
リジン-3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Nに従って、(1-エチル-4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)トリ
フルオロメタンスルホネート(93mg、0.33mmol)および5-アミノ-3-(
4-ブロモフェニル)-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(72mg、0.27m
mol)から、精製後、標記化合物(60mg、0.15mmol、収率55%)を黄色
固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.52分、m/z 398.0[M+2]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-エチル-4,4-ジフルオロピロリ
ジン-3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メト
キシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(74mg、0.26mmol)および5-アミ
ノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(1-エチル-4,4-ジフルオロピロリジン-
3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(60mg、0.15mmol)から、精製
後、標記化合物(30mg、0.06mmol、収率39%)を無色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.42分、m/z 497.2[M-H]
5-アミノ-1-(1-エチル-4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)-3-[4
-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾー
ル-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(1-エチル-4
,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-
5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(29mg、0.06mmol)から、精製後
、標記化合物(5mg、0.01mmol、収率16%)を灰色がかった白色の固体とし
て得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.26分、m/z 517.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.74分、m/z 517.2[M+H]
【0460】
実施例199:5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-3-イ
ル)-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェ
ニル]ピラゾール-4-カルボキサミド
4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-3-オール
パラホルムアルデヒド(64mg、1.33mmol)および水酸化ナトリウム(53
mg、1.33mmol)をTHF(12mL)中に懸濁し、20分間撹拌した。その後
、4,4-ジフルオロピロリジン-3-オール二塩酸塩(520mg、2.65mmol
)およびギ酸(0.25mL、6.63mmol)を加え、反応物を2時間加熱還流した
。混合物を0℃まで冷却し、NaOH(10N、1mL)で希釈し、ジエチルエーテル(
x2)で抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットで濾過し、減圧下で濃縮して、4,
4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-3-オール(269mg、1.96mmol、
収率74%)を淡黄色油として得た。
(4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル)トリフルオロメタンスルホネ
ート
4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-3-オール(268mg、1.95mm
ol)を三つ口フラスコ中で無水DCM(20mL)に溶解した。溶液を-20℃まで冷
却し、窒素でフラッシングした(x3)。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(DCM
中1M、4.87mL、4.87mmol)をゆっくり加えた。混合物を-20℃~-1
0℃で40分間撹拌した。ワークアップ作業により、標記化合物(429mg、1.60
mmol、収率81%)を赤色油として得て、これをさらに精製することなく使用した。
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4,4-ジフルオロ-1-メチルピロ
リジン-3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
基本手順Nに従って、(4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル)トリ
フルオロメタンスルホネート(235mg、0.87mmol)および5-アミノ-3-
(4-ブロモフェニル)-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(276mg、1.0
5mmol)から、精製後、標記化合物(177mg、0.46mmol、収率53%)
を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.49分、m/z 383.8[M+H]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリ
ジン-3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メト
キシベンズアミド
基本手順Kに従って、カリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(228mg、0.79mmol)および5-ア
ミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン
-3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(177mg、0.46mmol)から、
精製後、標記化合物(0.06mmol)を黄色油として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.41分、m/z 485.2[M+H]
5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル)-3-[4
-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾー
ル-4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4,4-ジフル
オロ-1-メチルピロリジンン-3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]
-5-フルオロ-2-メトキシベンズアミド(31mg、0.06mmol)から、精製
後、標記化合物(6mg、0.01mmol、収率19%)を灰色がかった白色の固体と
して得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.23分、m/z 503.3[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):2.70分、m/z 503.2[M+H]
【0461】
実施例200:5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロテトラヒドロフラン-3-イル)
-3-[4-[[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル
]ピラゾール-4-カルボキサミド
5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4,4-ジフルオロテトラヒドロフラ
ン-3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル
乾燥DCM(1mL)中の4,4-ジフルオロテトラヒドロフラン-3-オール(21
5mg、1.73mmol)およびピリジン(0.70mL、8.66mmol)の溶液
に、窒素下、-15℃で、トリフルオロメタンスルホン酸無水物のDCM溶液(1M、4
.30mL、4.30mmol)を滴加した。反応物を、-15℃~-5℃で60分間撹
拌し、水でクエンチした。ワークアップ作業により、5-アミノ-3-(4-ブロモフェ
ニル)-1H-ピラゾール-4-カルボニトリルを得た。DMF(3mL)中の粗製材料
(90mg、0.34mmol)および炭酸セシウム(223mg、0.68mmol)
を90℃で16時間加熱した。ワークアップ作業および精製により、標記化合物(63m
g、0.14mmol、収率40%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.83分、m/z 369.0[M]
N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4,4-ジフルオロテトラヒドロフラン
-3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-フルオロ-2-メトキシ
ベンズアミド
基本手順Kに従って、5-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)-1-(4,4-ジフ
ルオロテトラヒドロフラン-3-イル)ピラゾール-4-カルボニトリル(63mg、0
.17mmol)およびカリウム トリフルオロ-[[(5-フルオロ-2-メトキシベ
ンゾイル)アミノ]メチル]ボラヌイド(94mg、0.33mmol)から、精製後、
標記化合物(66mg、0.12mmol、収率68%)を白色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.67分、m/z 471.1[M+H]
5-アミノ-1-(4,4-ジフルオロテトラヒドロフラン-3-イル)-3-[4-[
[(5-フルオロ-2-メトキシベンゾイル)アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-
4-カルボキサミド
基本手順Mに従って、N-[[4-[5-アミノ-4-シアノ-1-(4,4-ジフル
オロテトラヒドロフラン-3-イル)ピラゾール-3-イル]フェニル]メチル]-5-
フルオロ-2-メトキシベンズアミド(62mg、0.13mmol)から、精製後、標
記化合物(25mg、0.05mmol、収率39%)を淡黄色固体として得た。
UPLC-MS(ES、短鎖酸性):1.50分、m/z 490.2[M+H]
UPLC-MS(ES、長鎖酸性):3.39分、m/z 490.2[M+H]
【0462】
実施例201:BTKWT結合親和性
試験した各化合物のBTKWT結合親和性は、時間分解蛍光共鳴エネルギー転移(TR
-FRET)法を使用して決定した。2.5nMの組換えBTKWTキナーゼ、種々の濃
度の阻害剤、2nMのLanthaScreen(商標)Eu anti-His抗体お
よび15nMのKinase Tracer236を、1X LanthaScreen
(商標)キナーゼバッファーA中で5時間インキュベートした。組換えBTKキナーゼお
よび全てのLanthaScreen(商標)の構成要素をインビトロゲンから購入した
。測定は、ハーフエリア96ウェルアッセイプレートを用いて、30μLの反応量で実施
した。TR-FRETのシグナルを、励起波長340nmおよび検出波長615および6
65nmで、プレートリーダーにより読み取った。化合物毎に、化合物の種々の濃度での
TR-FRETシグナルを測定し、阻害剤濃度に対する相対蛍光単位をプロットし、Gr
aphpad software(SanDiego,Calif)のGraphpad
prismにおける可変傾斜モデルを用いて、log[阻害剤]vs反応からIC50
を推定することにより、結合親和性を決定した。
BTKWT結合親和性の結果を表4に示す。表4は、式(I)の化合物の、上述したア
ッセイで決定したBTKWT結合親和性を示し、化合物のBTK IC50値に基づいて
、「A」、「B」、「C」、「D」および「E」として分類した。
IC50:A≦10nM;10nM<B≦100nM;100nM<C≦1μM;1μM
<D≦10μM;E>10μM
【0463】
実施例202:BTKC481S結合親和性
試験した各化合物のBTKC481S結合親和性は、時間分解蛍光共鳴エネルギー転移
(TR-FRET)法を使用して決定した。5nMの組換えBTKWTキナーゼ、種々の
濃度の阻害剤、2nMのLanthaScreen(商標)Eu anti-His抗体
および30nMのKinase Tracer236を、1X LanthaScree
n(商標)キナーゼバッファーA中で5時間インキュベートした。組換えBTKC481
キナーゼをSignalChemから購入し、全てのLanthaScreen(商標
)の構成要素をインビトロゲンから購入した。測定は、ハーフエリア96ウェルアッセイ
プレートを用いて、30μLの反応量で実施した。TR-FRETのシグナルを、励起波
長340nmおよび検出波長615および665nmで、プレートリーダーにより読み取
った。化合物毎に、化合物の種々の濃度でのTR-FRETシグナルを測定し、阻害剤濃
度に対する相対蛍光単位をプロットし、Graphpad software(SanD
iego,Calif)のGraphpad prismにおける可変傾斜モデルを用い
て、log[阻害剤]vs反応からIC50を推定することにより、結合親和性を決定し
た。
表4は、式(I)の化合物の、上述したアッセイで決定したBTKC481S結合親和
性を示し、化合物のBTK IC50値に基づいて、「A」、「B」、「C」、「D」お
よび「E」として分類した。
IC50:A≦10nM;10nM<B≦100nM;100nM<C≦1μM;1μ
M<D≦10μM;E>10μM
【0464】
実施例203:EGFR結合親和性
EGFR結合親和性は、時間分解蛍光共鳴エネルギー転移(TR-FRET)法を用い
て決定した。2.5nMの組換えEGFR、種々の濃度の阻害剤、2nMのLantha
Screen(商標)Eu anti-GST抗体および3nMのKinase Tra
cer199を、1X LanthaScreen(商標)キナーゼバッファーA中で5
時間インキュベートした。組換えEGFRおよび全てのLanthaScreen(商標
)の構成要素をインビトロゲンから購入した。測定は、ハーフエリア96ウェルアッセイ
プレートを用いて、30μLの反応量で実施した。TR-FRETのシグナルを、励起波
長340nmおよび検出波長615および665nmで、プレートリーダーにより読み取
った。化合物毎に、化合物の種々の濃度でのTR-FRETシグナルを測定し、阻害剤濃
度に対する相対蛍光単位をプロットし、Graphpad software(SanD
iego,Calif)のGraphpad prismにおける可変傾斜モデルを用い
て、log[阻害剤]vs反応からIC50を推定することにより、結合親和性を決定し
た。
表4は、式(I)の化合物の、上述したアッセイで決定したEGFR結合親和性を示し
、化合物のEGFR IC50値に基づいて、「A」、「B」、「C」、「D」および「
E」として分類した。
IC50:A≦10nM;10nM<B≦100nM;100nM<C≦1μM;1μ
M<D≦10μM;E>10μM
【0465】
実施例204:OCI-Ly10抗増殖活性
化合物の、NFκBシグナル伝達に依存するOCI-Ly10ヒトDLBCL細胞の増
殖に対する効果をアッセイした。OCI-Ly10細胞をT225フラスコ内の浮遊状態
で増殖させ、遠心分離し、2.5%FBSを含む培地中に再懸濁した。その後、細胞を、
種々の化合物濃度で、96ウェルプレートに7.5x10個細胞/ウェルで播種し、3
7℃で72時間インキュベートした。0日目として使用される別の細胞プレートを、化合
物を添加せずに播種し、各ウェルにレサズリンを添加し、5時間インキュベート後、59
0nmで蛍光を測定した。化合物処理の72時間後、化合物処理したプレートの各ウェル
にレサズリンを添加し、5時間インキュベートし、590nmで蛍光を測定した。その後
、処理プレートの各ウェル値から平均0日目の値を差し引き、各処理を、DMSO対照に
対するパーセンテージとして、および阻害剤濃度に対してプロットしたパーセンテージと
して計算し、Graphpad software(SanDiego,Calif)の
Graphpad prismにおける可変傾斜モデルを使用して、log[阻害剤]v
s反応からIC50を推定することにより、IC50を計算した。
表4は、式(I)の化合物の、上述アッセイで決定したOCI-Ly10抗増殖活性を
示し、化合物のOCI-Ly10 IC50値に基づいて、「A」、「B」、「C」、「
D」および「E」として分類した。
IC50:A≦10nM;10nM<B≦100nM;100nM<C≦1μM;1μ
M<D≦10μM;E>10μM
【0466】
【表4】
【0467】
本明細書の記述および特許請求の範囲を通して、用語の「含む」および「含有する」な
らびにその語尾変化は、「含むが、それに限定されない」ということを意味し、他の部分
、添加物、成分、整数、またはステップを排除する意図はない(排除しない)。本明細書
の記述および特許請求の範囲を通して、文脈上異なる解釈を要する場合を除き、単数形は
、複数形を包含する。特に、不定冠詞が使用される場合、文脈上異なる解釈を要する場合
を除き、明細書は、複数ならびに単数を意図するものと理解されるべきである。
【0468】
本発明の特定の態様、実施形態、または実施例に関して記載された特徴、整数、特性、
化合物、化学的部分または基は、それと相容れない場合を除き、本明細書で記載の任意の
他の態様、実施形態または実施例に適用可能であると理解されるべきである。(いずれか
の添付された特許請求の範囲、要約書、および図面を含む)本明細書に開示されている全
ての特徴および/またはそのように開示されたいずれかの方法または工程の全てステップ
は任意の組み合わせで組み合わせてよい。ただし、少なくともいくつかのこのような特徴
および/またはステップが、相互排他的な組み合わせである場合を除く。本発明は、前出
のいずれかの実施形態の詳細部分に限定されない。本発明は、(いずれかの添付された特
許請求の範囲、要約書、および図面を含む)本明細書に開示された特徴のいずれかの新規
な発明、新規な組み合わせにまで、またはそのように開示された任意の方法または工程の
ステップのいずれかの新規な発明、新規な組み合わせにまで拡張される。
【0469】
本出願に関連する本明細書と同時または先行して提出され、また、本明細書と共に縦覧
に付された全ての論文および文献に読者の関心が向けられており、このような全ての論文
および文献の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。

本発明は次の態様を含む。
[1]式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
【化1】
式中、
Aは、置換されていないかまたは置換されている、フェニル、ピリジン、ピリダジン、
ピリミジン、またはピラジンから選択される環を表し、置換されている場合、Aは1~4
個のRで置換されており;
は、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8アルコキシ、C2-8
ルキルエーテル、-C(O)R、C3-10炭素環基、3~10員ヘテロ環基、C3-
10炭素環基で置換されたC1-8アルキル、および3~10員ヘテロ環基で置換された
1-8アルキルから選択される基を表し、前記基はそれぞれ、置換されていないか、ま
たはハロ、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、C2-4
ルキルエーテル、-OR、-NR、-CN、=O、-OC(O)R、-C(O
)R、-C(O)OR、-NRC(O)R、 -C(O)NR、-NR
S(O)、-S(O)NR、ベンゾイル、5または6員ヘテロシクロアリ
ール、3~6員ヘテロシクロアルキル環、-ORで置換されたC1-4アルキル、およ
び-ORで置換されたC1-4アルコキシから独立に選択される1~5個の置換基で置
換されており、あるいは、3~6員ヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキル環を形成
するようにRの単一の原子が2回置換されており;
は、-OH、ハロ、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8アルコキ
シ、C3-10シクロアルキル、C6-10アリール、3~10員ヘテロ環基、-OR
で置換されたアルキル、C3-10炭素環基で置換されたC1-8アルキル、3~10員
ヘテロ環基で置換されたアルキル、および-NRから選択される基を表し;
は、-C(O)NR、-ORで置換されたC1-6アルキル、またはC
-6ハロアルキルを表し;
4aおよびR4bは、それぞれの場合に独立に、H、C1-6アルキル、C1-6
ロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-6シクロアルキル、および-ORで置換され
たC1-6アルキルから選択され;
は、HまたはC1-4アルキルであり;
は、置換されているかもしくは置換されていない、フェニルまたは5もしくは6員
のヘテロアリール環から選択される基であり、置換されている場合、Rは、それぞれの
場合に独立に、ハロ、-OR、-NR、-CN、C1-6アルキル、C1-6
ロアルキル、および-ORで置換されたC1-6アルキルから選択される1~5個の置
換基を含有し;
は、H、ハロ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、
および-ORで置換されたC1-6アルキルから選択され;
mは1または2であり;
およびRは、それぞれの場合に独立に、H、C1-4アルキル、C1-4ハロア
ルキル、C1-4アルコキシ、フェニル、ベンジル、または-ORで置換されたC1-
アルキルから選択され;
、R、R、およびRは、それぞれの場合に独立に、H、C1-4アルキル、
1-4ハロアルキル、置換されていないC3-10炭素環基、置換されていないC3-
10炭素環基で置換されたC1-4アルキル、1または2個のRまたは-ORで置換
されたC3-10炭素環基で置換されたC1-4アルキル、および3~10員ヘテロ環基
から選択され;
、R、およびRは、それぞれの場合に独立に、H、C1-4アルキル、C1-
ハロアルキル、C1-4アルコキシ、および-ORで置換されたC1-4アルキルか
ら選択され;かつ
は、HまたはC1-4アルキルから選択される。
[2]Aが、置換されていないフェニル、置換されていないピリジン、1~4個のR
で置換されたフェニル、または1~4個のRで置換されたピリジンである、上記[1]
に記載の化合物。
[3]Aが、
【化2】
から選択される、上記[1]に記載の化合物。
[4]Rが、置換されているフェニルまたは6員ヘテロアリール環から選択される基
であり、場合により、Rが、メチル、フルオロまたはメトキシから独立に選択される1
または2個の基で置換されている、上記[1]~[3]のいずれか一項に記載の化合物。
[5]Rが、2-メトキシフェン-1-イルまたは5-フルオロ-2-メトキシフェ
ン-1-イルである、上記[1]~[4]のいずれか一項に記載の化合物。
[6]RがHである、上記[1]~[5]のいずれか一項に記載の化合物。
[7]R4aおよびR4bが、それぞれの場合に独立に、H、メチル、エチル、シクロ
プロピル、または-CHOHから選択される、上記[1]~[6]のいずれか一項に記
載の化合物。
[8]R4aおよびR4bがHである、上記[1]~[7]のいずれか一項に記載の化
合物。
[9]mが1である、上記[1]~[8]のいずれか一項に記載の化合物。
[10]mが1であり、R4aおよびR4bがHであり、RがHであり、Rがメト
キシフェニルまたはメトキシフルオロフェニルであり、Aが、置換されていないフェニル
または1もしくは2個のRで置換されたフェニルであり、場合により、Rが、フルオ
ロ、メチル、メトキシ、および-CHOHから選択される、上記[1]に記載の化合物

[11]Rが、ハロ、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、または-NR
から選択される基を表し、RおよびRが、それぞれの場合に独立に、HまたはC
-4アルキルから選択される、上記[1]~[10]のいずれか一項に記載の化合物。
[12]Rが、-C(O)NH、-C(O)NHMe、-CHOH、CH(OH
)CH、-CF、または-CHFを表す、上記[1]~[11]のいずれか一項に
記載の化合物。
[13]式(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(IVe)または(I
Vf)の化合物またはそれらの薬学的に許容可能な塩である、上記[1]に記載の化合物

【化3】
式中、
およびRは、それぞれの場合に独立に、H、C1-4アルキル、C1-4ハロア
ルキル、置換されていないC3-10炭素環基(場合により、C3-6炭素環基)、3~
10員ヘテロ環基(場合により、3~6員ヘテロ環基)から選択され;かつ
およびRは、それぞれの場合に独立に、H、C1-4アルキル、C1-4ハロア
ルキル、置換されていないC3-10炭素環基(場合により、C3-6炭素環基)、3~
10員ヘテロ環基(場合により、3~6員ヘテロ環基)から選択される。
[14]R、R、R、およびRがHである、上記[13]に記載の化合物。
[15]Rが、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C2-6アルキルエーテ
ル、-C(O)R、C3-10シクロアルキル(好ましくはC3-6シクロアルキル)
、C6-10アリール(好ましくはフェニル)、3~10員(場合により、3~6員)ヘ
テロシクロアルキル、3~10員(場合により、3~6員)ヘテロアリール、C3-10
シクロアルキル(好ましくはC3-6シクロアルキル)で置換されたC1-6アルキル、
6-10アリール(好ましくはフェニル)で置換されたC1-6アルキル、3~10員
(場合により、3~6員)ヘテロシクロアルキルで置換されたC1-6アルキル、および
3~10員(場合により、3~6員)ヘテロアリールで置換されたC1-6アルキルから
選択される基を表し、前記基はそれぞれ、置換されていないか、またはハロ、C1-4
ルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、C2-4アルキルエーテル、-O
、-CN、=O、-C(O)OR、-C(O)NR、5または6員ヘテロア
リール、3~6員ヘテロシクロアルキル環、-ORで置換されたC1-4アルキル、-
ORで置換されたC1-4アルコキシから選択される1~5個の置換基で置換されてお
り、あるいは、3~6員ヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキル環を形成するように
の単一の原子が2回置換されている、上記[1~14のいずれか一項に記載の化合物

[16]Rが、H、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、ベンジル、または-
ORで置換されたC1-4アルキルから選択される、上記[1]~[15]のいずれか
一項に記載の化合物。
[17]Rが、置換されているかもしくは置換されていない、メチル、エチル、イソ
プロピル、tert-ヘキシル、tert-ブチル、トリフルオロエチル、プロピルエー
テル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、インダニル、
ビシクロ[3.1.0]ヘキシル、オキセタン、テトラヒドロピラニル、フェニル、ピリ
ジル、オキセタンで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、モ
ルホリンで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、テトラゾー
ルで置換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、ピペリジンで置換
されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)、およびシクロヘキシルで置
換されたC1-8アルキル(好ましくはメチルまたはエチル)から選択され、
が、-OH、=O、-OMe、-CN、メチル、CF、Cl、F、-OBn、ま
たは-COEtから選択される1~5個の置換基で置換されている、上記[1]~[1
4]のいずれか一項に記載の化合物。
[18]式(X)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩である、上記[1]に記載
の化合物:
【化4】
式中、
1Aは、C1-2アルキルまたはC1-2ハロアルキルから選択され、R1Bは、置
換されていないC1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、OHで置換されたC1-4
ルキル、OMeで置換されたC1-4アルキル、5または6員ヘテロアリール、3~6員
ヘテロシクロアルキル環、フェニル、またはC3-10炭素環基から選択され;ただしR
1AがC1-2アルキルの場合は、R1Bは置換されていないC1-4アルキルではない

[19]R1Aが、メチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルから選択さ
れ、R1Bが、メチル、エチル、プロピル、トリフルオロメチル、ジフルオルメチル、ト
リフルオロエチル、-CHOH、-CHCHOH、-CHOMe、ピロリジニル
、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピリジニル、フェニル
、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルから選択され
;ただし、R1Aがメチルではない場合は、R1Bはメチル、エチル、またはプロピルで
はない、上記[18]に記載の化合物。
[20]R1Aがトリフルオロメチルである、上記[18]または上記[19]に記載
の化合物。
[21]以下の化合物:
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
またはそれらの薬学的に許容可能な塩から選択される、上記[1]に記載の化合物。
[22]薬物として使用するための、上記[1]~[21]のいずれか一項に記載の化
合物。
[23]BTKにより調節される状態の処置に使用するための、上記[1]~[21]
のいずれか一項に記載の化合物。
[24]BTKにより調節される前記状態が、がん、リンパ腫、白血病、自己免疫疾患
、炎症性障害、異種免疫状態、または線維症である、上記[23]に記載の化合物。
[25]BTKにより調節される前記状態が、B細胞悪性腫瘍、B細胞リンパ腫、びま
ん性大細胞型B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、例えば、AB
C-DLBCL、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、毛様細胞性白血病、B細胞非
ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、多発性骨髄腫、骨がん
、骨転移、関節炎、多発性硬化症、骨粗鬆症、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、クローン
病、シェーグレン症候群、およびループスから選択される、上記[23]または上記[2
4]に記載の化合物。
[26]がん、リンパ腫、白血病、自己免疫疾患、炎症性障害、異種免疫状態、または
線維症の処置に使用するための、上記[1]~[21]のいずれか一項に記載の化合物。
[27]以下から選択される状態の処置に使用するための、上記[1]~[21]のい
ずれか一項に記載の化合物:
B細胞悪性腫瘍、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血
病、非ホジキンリンパ腫、例えば、ABC-DLBCL、マントル細胞リンパ腫、濾胞性
リンパ腫、毛様細胞性白血病、B細胞非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクロ
グロブリン血症、多発性骨髄腫、骨がん、骨転移、濾胞性リンパ腫、慢性リンパ性リンパ
腫、B細胞性前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾臓周辺帯リンパ腫、形
質細胞性骨髄腫、形質細胞腫、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫
、縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、原発性体液性
リンパ腫、バーキットリンパ腫/白血病、リンパ腫様肉芽腫症、炎症性腸疾患、関節炎、
ループス、関節リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節症、スチル病、若年性関節炎、糖尿
病、重症筋無力症、橋本甲状腺炎、オード甲状腺炎、グレーブス病、シェーグレン症候群
、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎、アジソン病、オプソクロ
ーヌス・ミオクローヌス症候群、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群、再生不良性貧血
、自己免疫性肝炎、セリアック病、グッドパスチャー症候群、特発性血小板減少性紫斑病
、視神経炎、強皮症、原発性胆汁性肝硬変、ライター症候群、高安動脈炎、側頭動脈炎、
温式自己免疫性溶血性貧血、ウェゲナー肉芽腫症、乾癬、汎発性脱毛症、ベーチェット病
、慢性疲労、自律神経障害、子宮内膜症、間質性膀胱炎、神経性筋強直症、強皮症、外陰
部痛、移植片対宿主病、移植、輸血、アナフィラキシー、アレルギー、I型過敏症、アレ
ルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息、虫垂炎、眼瞼炎、細気管
支炎、気管支炎、滑液包炎、子宮頸管炎、胆管炎、胆嚢炎、大腸炎、結膜炎、膀胱炎、涙
腺炎、皮膚炎、皮膚筋炎、脳炎、心内膜炎、子宮内膜炎、腸炎、小腸結腸炎、上顆炎、精
巣上体炎、筋膜炎、結合織炎、胃炎、胃腸炎、肝炎、化膿性汗腺炎、喉頭炎、乳房炎、髄
膜炎、脊髄炎、心筋炎、筋炎、腎炎、卵巣炎、精巣炎、骨炎、耳炎、膵炎、耳下腺炎、心
膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、静脈炎、間質性肺炎、肺炎、直腸炎、前立腺炎、腎盂腎
炎、鼻炎、耳管炎、副鼻腔炎、口内炎、滑膜炎、腱炎、扁桃炎、ぶどう膜炎、腟炎、血管
炎、外陰炎、肺線維症、特発性肺線維症(IPF)、通常間質性肺炎(UIP)、間質性
肺疾患、原因不明の線維化性胞隔炎(CFA)、閉塞性細気管支炎、気管支拡張症、脂肪
性肝疾患、脂肪肝(例えば、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH))、胆汁うっ滞性肝
疾患(例えば、原発性胆汁性肝硬変(PBC))、肝硬変、アルコール性肝線維症、胆管
損傷、胆管線維症、胆汁うっ滞、または胆管症。いくつかの実施形態では、肝線維症(h
epatic fibrosis)または肝線維症(liver fibrosis)に
は、限定されないが、アルコール依存症に関連する肝線維症、ウイルス感染、例えば、肝
炎(例えば、C、BまたはD型肝炎)、自己免疫性肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患(
NAFLD)、進行性塊状線維症、毒素または刺激物への曝露(例えば、アルコール、医
薬品および環境毒素)、腎線維症(例えば、慢性腎線維症)、損傷/線維症に関連する腎
症(例えば、糖尿病に関連する慢性腎症(例えば、糖尿病性腎症))、ループス、腎臓強
皮症、糸球体腎炎、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、ヒト慢性腎疾患(CKD)に
関連する腎線維症、慢性進行性腎症(CPN)、尿細管間質性線維症、尿管閉塞、慢性尿
毒症、慢性間質性腎炎、放射線性腎症、糸球体硬化症、急速進行性糸球体腎炎(PGN)
、内皮/血栓性細小血管症損傷、HIV関連腎症;または毒素、刺激物、もしくは化学療
法剤への曝露に関連する線維症;強皮症に関連する線維症;放射線誘発腸線維症;バレッ
ト食道および慢性胃炎などの前腸炎症性障害に関連する線維症;ならびに/または炎症性
腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎、およびクローン病などの後腸炎症性障害に関連する線
維症;加齢黄斑変性、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、ならびに新生血管緑内障が含まれ
る。
[28]がん、リンパ腫、白血病、自己免疫疾患、炎症性障害、異種免疫状態、または
線維症の処置において、追加の抗腫瘍薬と同時に、順次に、または別々に使用するための
、上記[1]~[21]のいずれか一項に記載の化合物。
[29]上記[1]~[21]のいずれか一項に記載の化合物および薬学的に許容可能
な賦形剤を含む、医薬組成物。
[30]追加の薬学的に活性な薬剤を含む組み合わせ製剤である、上記[29]に記載
の医薬組成物。
[31]BTKにより調節される状態を処置する方法であって、治療量の上記[1]~
[21]に記載の化合物を、それを必要としている患者に投与することを含む、前記方法

[32]BTKにより調節される前記状態が、がん、リンパ腫、白血病、自己免疫疾患
、炎症性障害、異種免疫状態、または線維症である、上記[31]に記載の方法。
[33]がん、リンパ腫、白血病、自己免疫疾患、炎症性障害、異種免疫状態、または
線維症から選択される状態を処置する方法であって、治療量の上記[1]~[21]のい
ずれか一項に記載の化合物を、それを必要としている患者に投与することを含む、前記方
法。
[34]前記状態が、B細胞悪性腫瘍、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リン
パ腫、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、例えば、ABC-DLBCL、マント
ル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、毛様細胞性白血病、B細胞非ホジキンリンパ腫、ワル
デンシュトレームマクログロブリン血症、多発性骨髄腫、骨がん、骨転移、関節炎、多発
性硬化症、骨粗鬆症、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、クローン病、ループス、シェーグ
レン症候群、および腎臓移植に関連する障害から選択される、上記[33]に記載の方法

[35]がん、リンパ腫、白血病、自己免疫疾患、炎症性障害、異種免疫状態、または
線維症から選択される状態を処置する方法であって、治療有効量の上記[1]~[21]
のいずれか一項に記載の化合物を、追加の抗腫瘍薬と同時に、順次に、または別々に、そ
れを必要としている患者に投与することを含む、前記方法。
[36]前記状態が、B細胞悪性腫瘍、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リン
パ腫、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、例えば、ABC-DLBCL、マント
ル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、毛様細胞性白血病、B細胞非ホジキンリンパ腫、ワル
デンシュトレームマクログロブリン血症、多発性骨髄腫、骨がん、骨転移、関節炎、多発
性硬化症、骨粗鬆症、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、クローン病、ループス、シェーグ
レン症候群、および腎臓移植に関連する障害から選択される、上記[35]に記載の方法

[37]上記[1]~[21]のいずれか一項に記載の化合物を、抗腫瘍薬と同時に、
順次に、または別々に提供することを含む、組み合わせ製剤を提供する方法。
[38]ブルトン型チロシンキナーゼにより調節される状態の処置のための薬物の製造
における、上記[1]~[21]のいずれか一項に記載の化合物の使用。
[39]抗腫瘍薬との併用療法における、上記[1]~[21]のいずれか一項に記載
の化合物の使用。