(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】無線通信システムにおける失敗回復のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/19 20180101AFI20240115BHJP
H04W 72/02 20090101ALI20240115BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240115BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240115BHJP
【FI】
H04W76/19
H04W72/02
H04W92/18
H04W72/0457 110
(21)【出願番号】P 2022542311
(86)(22)【出願日】2021-03-02
(86)【国際出願番号】 KR2021002531
(87)【国際公開番号】W WO2021172964
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-07-08
(32)【優先日】2020-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム ホンソク
(72)【発明者】
【氏名】チョン ソンフン
(72)【発明者】
【氏名】ホン チョンウ
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/195060(WO,A1)
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,Discussion on fast RLF recovery when applying CHO and fast MCG recovery[online],3GPP TSG RAN WG2 #109_e R2-2001260,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_109_e/Docs/R2-2001260.zip>,2020年02月14日
【文献】vivo, Ericsson,Running CR to 37.340 for CA/DC enhancements[online],3GPP TSG RAN WG2 #108 R2-1916642,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_108/Docs/R2-1916642.zip>,2019年12月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてDC(dual connectivity)のMN(master node)及びSN(secondary node)によりサービングされる無線装置により行われる方法において、
迅速MCG(master cell group)回復に関連するタイマに関する情報及び条件付きモビリティ試み設定を受信する過程と、
MCG失敗を検出した直後、前記迅速MCG回復に関連する前記タイマを開始する過程と、
前記迅速MCG回復に関連する前記タイマの満了を検出することに基づいて、
前記無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去し、
RRC(radio resource control)再確立要求メッセージの送信を開始する過程と、を含む、方法。
【請求項2】
前記MCG失敗を検出した直後に迅速MCG回復手順を開始し、前記迅速MCG回復に関連する前記タイマを開始する過程と、
前記迅速MCG回復手順中にSCG(secondary cell group)を介して前記MCG失敗を報告するためのMCG失敗情報メッセージを送信する過程と、をさらに含み、
前記迅速MCG回復に関連する前記タイマは、前記迅速MCG回復手順中に継続して動作する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記迅速MCG回復手順は、前記迅速MCG回復に関連する前記タイマが停止せずに満了することに基づいて失敗する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記迅速MCG回復に関連する前記タイマは、
前記無線装置が前記MCG失敗情報メッセージに応じてMCG内のPCell(primary cell)に対する同期化再設定を含むRRC再設定メッセージを受信した直後、
前記無線装置が前記MCG失敗情報メッセージに応じてNR(new radio)命令メッセージからモビリティを受信した直後、
前記無線装置がRRCリリースメッセージを受信した直後、又は、
前記無線装置がRRC接続再確立手順を開始した直後、
に停止する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記条件付きモビリティ試み設定は、RRC接続再確立手順で選択された候補セルが前記1つ以上の条件付きモビリティ命令のうちの条件付きモビリティ命令に関連することに基づいて、前記選択された候補セルに条件付きモビリティを行うための指示を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記迅速MCG回復に関連する前記タイマの前記満了の直後にRRC接続再確立手順を開始する過程と、
前記RRC接続再確立手順内で候補セルを選択するためのセル選択を行う過程と、をさらに含み、
前記1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する過程は、前記セル選択が前記迅速MCG回復に関連する前記タイマの前記満了の直後に開始される前記RRC接続再確立手順内でトリガされることに基づいて、前記無線装置に格納された前記1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する過程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する過程は、前記条件付きモビリティ試み設定が前記無線装置に対して設定された状態で、前記無線装置に格納された前記1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する過程を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記選択された候補セルは、前記1つ以上の条件付きモビリティ命令のうちの条件付きモビリティ命令に関連しない、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記選択された候補セルは、前記1つ以上の条件付きモビリティ命令のうちの条件付きモビリティ命令に関連し、
前記1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する過程は、前記条件付きモビリティ試み設定が前記無線装置に対して設定された状態で、前記選択された候補セルに条件付きモビリティを実行することなく、前記無線装置に格納された前記1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する過程を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記迅速MCG回復に関連する前記タイマの前記満了を検出した後に、前記条件付きモビリティ試み設定が前記無線装置に対して設定された状態で、条件付きモビリティ失敗ハンドリングをスキップする過程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記無線装置に格納された前記1つ以上の条件付きモビリティ命令は、前記条件付きモビリティ失敗ハンドリングをスキップするために除去される、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記RRC再確立要求メッセージに応じてRRC再確立メッセージを受信する過程と、
前記RRC再確立メッセージに応じてRRC再確立完了メッセージを送信する過程と、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記無線装置は、前記無線装置以外のユーザ装置、ネットワーク又は自律走行車の少なくとも1つと通信する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
無線通信システムにおける無線装置において、
送受信機と、
メモリと、
前記送受信機及び前記メモリに動作可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記送受信機を制御して、迅速MCG(master cell group)回復に関連するタイマに関する情報及び条件付きモビリティ試み設定を受信し、
MCG失敗を検出した直後、前記迅速MCG回復に関連する前記タイマを開始し、
前記迅速MCG回復に関連する前記タイマの満了を検出することに基づいて、
前記無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去し、
RRC(radio resource control)再確立要求メッセージの送信を開始する、ように設定された、装置。
【請求項15】
コンピュータ上において方法の各ステップを行うためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体において、
前記方法は、
迅速MCG(master cell group)回復に関連するタイマに関する情報及び条件付きモビリティ試み設定を受信する過程と、
MCG失敗を検出した直後、前記迅速MCG回復に関連する前記タイマを開始する過程と、
前記迅速MCG回復に関連する前記タイマの満了を検出することに基づいて、
無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去し、
RRC(radio resource control)再確立要求メッセージの送信を開始する過程と、を含む、媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示(disclosure)は、無線通信システムにおいての失敗回復に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long-Term Evolution)は高速パケット通信を可能にするための技術である。LTE目標であるユーザと事業者の費用低減、サービス品質向上、カバレッジ拡張、及びシステム容量増大のために多くの方式が提案された。3GPP LTEは上位レベル必要条件として、ビット当たり費用低減、サービス有用性向上、周波数バンドの柔軟な使用、簡単な構造、開放型インタフェース、及び端末の適切な電力消費を要求する。
【0003】
ITU(International Telecommunication Union)及び3GPPでNR(New Radio)システムに対する要求事項及び仕様を開発する作業が始まった。3GPPは、緊急な市場要求とITU-R(ITU Radio Communication Sector)IMT(International Mobile Telecommunications)-2020プロセスが提示するより長期的な要求事項を全て適時に満たすNRの標準化に成功するために必要な技術構成要素を識別し開発しなければならない。また、NRは遠い未来にも無線通信のために利用できる少なくとも100GHzに達する任意のスペクトル帯域を使用できなければならない。
【0004】
NRは、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、mMTC(massive Machine Type-Communications)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)などを含む全ての配置シナリオ、使用シナリオ、要求事項を扱う単一技術フレームワークを対象とする。NRは本質的に順方向互換性がなければならない。
【0005】
無線通信においては様々な失敗回復メカニズムが存在する。様々な失敗回復メカニズムは、迅速(fast)MCG回復及び条件付きモビリティ失敗ハンドリングを含む。迅速MCG回復が設定された場合、UEはPCell失敗を検出した直後、MCG失敗情報メッセージがSCGを介してネットワークに送信されるMCG迅速回復手順をトリガする。条件付きモビリティ失敗ハンドリングが設定された場合、UEはRRC再確立手順で選択されたセルに対して、その選択されたセルが条件付きモビリティのための候補セルである場合/時に条件付きモビリティ実行を試みることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の一様態(aspect)は、無線通信システムにおける失敗回復のための方法及び装置を提供することである。
【0007】
本開示の他の様態は、無線通信システムにおいてMCG RLFが発生する時、失敗回復のための方法及び装置を提供することである。
【0008】
本開示の他の様態は、無線通信システムにおいて迅速MCG回復及び条件付きモビリティ失敗ハンドリングが設定される時、失敗回復のための方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおいて二重接続(dual connectivity、DC)のMN(master node)及びSN(secondary node)によりサービングされる無線装置により行われる方法は、迅速MCG(master cell group)の回復に関連するタイマに関する情報及び条件付きモビリティ試み設定を受信する過程と、MCG失敗を検出した直後に前記迅速MCG回復に関連するタイマを開始する過程と、前記迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出することに基づいて:前記無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する過程と、RRC(radio resource control)再確立要求メッセージの送信を開始(initiate)する過程とを含む。
【0010】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおいて無線装置は、送受信機;メモリ;及び前記送受信機及び前記メモリに機能的に結合された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは:前記送受信機を制御して、迅速MCG(master cell group)の回復に関連するタイマに関する情報及び条件付きモビリティ試み設定を受信し、MCG失敗を検出した直後に前記迅速MCG回復に関連するタイマを開始し、前記迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出することに基づいて:前記無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去し、RRC(radio resource control)再確立要求メッセージの送信を開始(initiate)するように設定される。
【0011】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおける無線装置に対するプロセッサにおいて、前記プロセッサは、前記無線装置を制御して動作を実行するように設定され、前記動作は、迅速MCG(master cell group)の回復に関連するタイマに関する情報及び条件付きモビリティ試み設定を受信する動作と、MCG失敗を検出した直後に前記迅速MCG回復に関連するタイマを開始する動作と、前記迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出することに基づいて:前記無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する動作と、RRC(radio resource control)再確立要求メッセージの送信を開始(initiate)する動作とを含む。
【0012】
本開示の一実施形態によれば、コンピュータ上において方法の各ステップを行うためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体(computer-readable medium、CRM)において、前記方法は、迅速MCG(master cell group)の回復に関連するタイマに関する情報及び条件付きモビリティ試み設定を受信する過程と、MCG失敗を検出した直後に前記迅速MCG回復に関連するタイマを開始する過程と、前記迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出することに基づいて:前記無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する過程と、RRC(radio resource control)再確立要求 メッセージの送信を開始(initiate)する過程とを含む。
【0013】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおいて基地局(base station、BS)により行われる方法は、前記無線装置に、迅速MCG(master cell group)の回復に関連するタイマに関する情報を送信する過程と、前記無線装置から、前記無線装置が前記迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出し、前記無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去することに基づいてRRC(radio resource control)再確立要求メッセージを受信する過程とを含み、前記迅速MCG回復に関連するタイマは前記無線装置がMCG失敗を検出した直後に開始される。
【0014】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおいて基地局(base station、BS)は、送受信機;メモリ;及び前記送受信機及び前記メモリに機能的に結合された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記送受信機を制御して:前記無線装置に、迅速MCG(master cell group)の回復に関連するタイマに関する情報を送信し、前記無線装置から、前記無線装置が前記迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出し、前記無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去することに基づいてRRC(radio resource control)再確立要求メッセージを受信するように設定され、前記迅速MCG回復に関連するタイマは前記無線装置がMCG失敗を検出した直後に開始される。
【発明の効果】
【0015】
本開示は様々な有益な効果を有する。
【0016】
例えば、UEが無線リンクの失敗を検出する時、不必要な複数の回復手順が防止されることができる。従って、UEは複数の回復手順により発生する可能性のある潜在的なデータ中止問題を経験しなくてもよい。
【0017】
本開示の具体的な例示を通じて得ることができる効果は以上で羅列した効果に制限されない。例えば、関連した技術分野の通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本開示から理解または誘導することができる多様な技術的効果が存在できる。これによって、本開示の具体的な効果は本開示に明示的に記載されたことに制限されず、本開示の技術的特徴から理解または誘導できる多様な効果を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の技術的特徴が適用できる5G使用シナリオの事例を示している。
【
図2】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの事例を示している。
【
図3】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの事例を示している。
【
図4】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの事例を示している。
【
図5】本発明の技術的特徴が適用できるユーザ平面(ユーザプレーン)プロトコルスタックのブロック図を示している。
【
図6】本発明の技術的特徴が適用できる制御平面(制御プレーン)プロトコルスタックのブロック図を示している。
【
図7】3GPP基盤の無線通信システムのフレーム構造を例示する。
【
図8】前記3GPP NRシステムにおけるデータ流れの例を例示する。
【
図9】本開示の技術的特徴が適用できる二重接続(dual connectivity、DC)アーキテクチャの例を示す。
【
図10】本開示の技術的特徴が適用できる条件付きモビリティ手順の例を示す。
【
図11】本開示の一実施形態によって、迅速MCG回復が設定された時、条件付きモビリティハンドリングのための方法の例を示す。
【
図12】本開示の一実施形態によって、迅速MCG回復が設定された時、条件付きモビリティハンドリングのための信号の流れの例を示す。
【
図13】本開示の一実施形態によって、迅速MCG回復手順を行う前に条件付きモビリティ失敗ハンドリングに関連する情報を除去するための方法の例を示す。
【
図14】本開示の一実施形態によって、迅速MCG回復の失敗後、条件付きモビリティ失敗ハンドリングに関する情報を除去するための方法の例を示す。
【
図15】本開示の一実施形態によって、RRC接続再確立手順において条件付きモビリティ失敗ハンドリングに関する情報を除去するための方法の例を示す。
【
図16】本発明の実施形態を具現するためのUEを示している。
【
図17】本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの更に他の例を示している。
【
図18】本発明の技術的特徴が適用できるAI装置の例を示している。
【
図19】本発明の技術的特徴が適用できるAIシステムの例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、説明する技術的特徴は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)標準化機構による通信標準、電気及び電子エンジニア機構(IEEE)による通信標準などにより使用できる。例えば、3GPP標準化機構による通信標準は、ロングタームエボリューション(LTE)及び/又はLTEのエボリューションシステムを含む。LTEのエボリューションシステムはLTE-アドバンスド(LTE-A)、LTE-A Pro、及び/又は5G新規ラジオ(NR)を含む。IEEE標準化機構による通信標準はIEEE 802.11a/b/g/n/ac/axのような無線地域ネットワーク(WLAN)システムを含む。上記のシステムはダウンリンク(DL)及び/又はアップリンク(UL)のために直交周波数分割多重接続(OFDMA)及び/又は単一キャリア周波数分割多重接続(SC-FDMA)のような多様な多重接続技術を使用する。例えば、DLのためにはOFDMAのみ使われることができ、ULのためにはSC-FDMAAのみ使われることができる。他の方式として、OFDMA及びSC-FDMAがDL及び/又はULのために使われることができる。
【0020】
ここで、本発明での無線装置で具現された無線通信技術はLTE、NR、及び6Gと併せて低電力通信のための狭い帯域事物インターネット(NB-IoT)技術を含むことができる。例えば、NB-IoT技術は低電力広域ネットワーク(LPWAN)技術の例であることができ、LTE Cat NB2及び/又はLTE Cat NB2のような規格で具現されることができ、前述した名称に制限されない。追加的に、また/または代案として、本発明での無線装置で具現された無線通信技術はLTE-M技術に基づいて通信することができる。例えば、LTE-M技術はLPWAN技術の例であることができ、向上した機械類型通信(enhanced machine type communication:eMTC)のような多様な名称で称することができる。例えば、LTE-M技術は、1)LTE Cat 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE非帯域幅制限(non-bandwidth limited:non-BL)、5)LTE-MTC、6)LTE機械類型通信(Machine Type Communication)、及び/又は7)LTE Mのような多様な規格のうち、少なくとも1つで具現されることができ、前述した名称に制限されない。追加的に、また/または代案として、本発明での無線装置で具現された無線通信技術は低電力通信を考慮するジグビー(ZigBee(登録商標))、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、及び/又はLPWANのうち、少なくとも1つを含むことができ、前述した名称に制限されない。例えば、ジグビー(ZigBee)技術はIEEE 802.15.4のような多様な規格に基づいて小型/低電力デジタル通信と関連した個人領域ネットワーク(PAN)を生成することができ、多様な名称で称することができる。
【0021】
本発明で、“AまたはB”は“ただA”、“ただB”、または“AとB両方とも”を意味することができる。言い換えると、本発明で“AまたはB”は“A及び/又はB”として解析できる。例えば、本発明で“A、BまたはC”は“ ただA”、“ ただB”、“ただC”、または“ A、B及びCのうち、いずれかの組み合わせ”を意味することができる。
【0022】
本発明で、スラッシュ(/)またはコンマ(、)は“及び/又は”を意味することができる。例えば、“ A/B”は“ A及び/又はB”を意味することができる。これによって、“ A/B”は“ただA”、“ ただB”、または“ AとB両方とも”を意味することができる。例えば、“ A、B、C”は“ A、BまたはC”を意味することができる。
【0023】
本発明で、“ AとBのうち、少なくとも1つ”は“ ただA”、“ ただB”または“ AとB両方とも”を意味することができる。追加的に、本発明で表現“ AまたはBのうち、少なくとも1つ”または“ A及び/又はBのうち、少なくとも1つ”は“ AとBのうち、少なくとも1つ”と同一に解析できる。
【0024】
追加的に、本発明で、“ A、B、及びCのうち、少なくとも1つ”は“ ただA”、“ ただB”、“ ただC”、または“ A、B、及びCのいずれかの組み合わせ”を意味することができる。追加的に、“ A、B、またはCのうち、少なくとも1つ”または“ A、B、及び/又はCのうち、少なくとも1つ”は“ A、B、及びCのうち、少なくとも1つ”を意味することができる。
【0025】
また、本発明で使われた括弧は“ 例えば”を意味することができる。詳しくは、括弧が“ 制御情報(PDCCH)”のように与えられる時、“PDCCH”は“ 制御情報”の一例として提案できる。言い換えると、本発明で“ 制御情報”は“ PDCCH”に制限されず、“PDDCH”は“ 制御情報”の一例として提案できる。また、“ 制御情報(即ち、PDCCH)”のように与えられる場合でも“ PDCCH”は“ 制御情報”の一例として提案できる。
【0026】
本発明の図面で別途に説明された技術的特徴は別途にまたは同時に具現できる。
【0027】
本発明の開示の全体で使われた用語は次のように定義できる:
【0028】
「モビリティ」は、i)UEのPセルを変更(すなわち、ハンドオーバー又はPセル変更)、ii)UEのPSセルを変更(すなわち、SN変更又はPSセル変更)、及び/又はiii)UEに対してPSセルを追加(すなわち、SN追加又はPSセル追加)するための手順を示す。従って、モビリティはハンドオーバー、SN変更又はSN追加のうち少なくとも1つを含む。言い換えれば、モビリティはPセル変更、PSセル変更又はPSセル追加のうち少なくとも1つを含む。本開示の全体において、ターゲットセルにモビリティを実行するのは、ターゲットセルのモビリティ命令を適用するか、ターゲットセルのモビリティ命令においてターゲットセルに対するターゲットセル設定を適用することを示す。ターゲットセルに対するターゲットセル設定は、ターゲットセルへのモビリティに関連するRRC再設定パラメータを含む。さらに、RRC再設定及びRRC接続再設定は相互交換的に使用されてもよい。
【0029】
本開示において、ターゲットセル設定は候補セル設定と呼ばれてもよい。候補セル設定は、ターゲットSpCellに同期を合わせる(synchronous)再設定のためのパラメータを含むreconfigurationWithSyncを含む。例えば、reconfigurationWithSyncはrach-ConfigDedicated又はsmtcのうち少なくとも1つを含む。rach-ConfigDedicatedは同期化再設定(例:モビリティ)に使用されるランダムアクセス設定を指示することができる。smtcはPSCell変更、PCell変更及び/又はPSCell追加のためのターゲットセルのSS/PBCH(synchronization signal/physical broadcast channel)ブロック周期/オフセット/区間(duration)設定を指示することができる。SS/PBCHブロックは、同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)と簡単に称してもよい。
【0030】
「SNモビリティ」は、i)UEのPSセルを変更(すなわち、SN変更又はPSセル変更)、及び/又はii)UEに対してPSセルを追加(すなわちSN追加又はPSセル追加)するための手順を示す。従って、SNモビリティはSN変更又はSN追加のうち少なくとも1つを含む。言い換えれば、SNモビリティはPSセル変更又はPSセル追加の少なくとも1つを含む。本開示の全体において、ターゲットセルにSNモビリティを行うことは、ターゲットセルのSNモビリティ命令を適用すること又はターゲットセルのSNモビリティ命令においてターゲットセルに対するターゲットセル設定を適用することを示す。ターゲットセルに対するターゲットセル設定は、ターゲットセルへのSNモビリティに関連するRRC再設定パラメータを含む。SNモビリティはモビリティの一種である。SNモビリティ命令はSN変更を行うためのSN変更命令、又はSN追加を行うためのSN追加命令を含む。
【0031】
「ターゲットセルに対するモビリティ条件」はターゲットセルへのモビリティのためのトリガリング条件を示す。すなわち、ターゲットセルに対するモビリティ条件は、ターゲットセルへのモビリティをトリガするために満足されるべき条件を示す。モビリティ条件はイベントA3条件(すなわち、イベントA3に対するモビリティ条件)又はイベントA5条件(すなわち、イベントA5に対するモビリティ条件)のうち少なくとも1つを含む。イベントA3条件はオフセット値又はTTT(time-to-trigger)のうち少なくとも1つを含む。イベントA5条件はサービングセル臨界値、ターゲットセル臨界値又はTTTのうち少なくとも1つを含む。イベントに対するモビリティ条件は、イベントに対する進入条件が少なくともTTTの間に満足される場合/時に満足することができる。例えば、イベントA3に対する進入条件(または、エントリ(entry)条件とも呼ばれる)は、ターゲットセルに対する信号品質がサービングセルよりオフセット値以上良い場合に満足する。他の例として、イベントA5に対する進入条件はターゲットセルに対する信号品質がターゲットセル臨界値より良く、サービングセルに対する信号品質がサービングセル臨界値より低い場合に満足する。モビリティ条件は実行条件/条件付き実行条件/条件付きモビリティ実行条件(例:CHO実行条件)と呼ばれてもよい。
【0032】
「ターゲットセルに対するSNモビリティ条件」はターゲットセルへのSNモビリティ(すなわち、SN追加又はSN変更)のためのトリガリング条件を示す。すなわち、ターゲットセルに対するSNモビリティ条件は、ターゲットセルへのSNモビリティをトリガするために満足されるべき条件を示す。ターゲットセルに対するSNモビリティ条件は以下のように分類される:
【0033】
i)ターゲットセルのSN追加のためのトリガリング条件を指すSN追加条件;又は
【0034】
ii)ターゲットセルへのSN変更のためのトリガリング条件を指すSN変更条件。
【0035】
SNモビリティ条件はイベント、TTT(time-to-trigger)、オフセット値又は臨界値の少なくとも1つを含む。イベントに対するSNモビリティ条件は、イベントに対する進入条件が少なくともTTTの間に満足される場合に満足できる。
【0036】
例えば、SN追加条件はイベントA4またはイベントB1に関連し得る。イベントA4又はB1に対する進入条件は、ターゲットセルに対する信号品質が臨界より良い場合に満足できる。
【0037】
例えば、SN変更条件はイベントA3又はイベントA5に関連し得る。イベントA3に対する進入条件は、ターゲットセルに対する信号品質がソースPSセルよりオフセット値以上である場合に満足できる。他の例として、イベントA5に対する進入条件はターゲットセルに対する信号品質が第1臨界より良く、ソースPSセルに対する信号品質が第2臨界より低い場合に満足できる。
【0038】
「条件付きモビリティ」は、複数の候補ターゲットセルのうちトリガリング条件を満たすターゲットセルに実行されるモビリティを示す。本開示の全体において、ターゲットセルに条件付きモビリティを実行するのは、複数の候補ターゲットセルのうちターゲットセルに対するモビリティ条件を満たすターゲットセルの条件付きモビリティ命令を適用すること又は複数の候補ターゲットセルのうちターゲットセルに対するモビリティ条件を満たすターゲットセルの条件付きモビリティ命令においてターゲットセルに対するターゲットセル設定を適用することを示す。ターゲットセルに対するターゲットセル設定は、ターゲットセルへの条件付きモビリティに関連するRRC再設定パラメータを含む。条件付きモビリティは、条件付きハンドオーバー(すなわち、条件付きPCell変更)、条件付きSN変更(すなわち、条件付きPSCell変更(conditional PSCell change、CPC))及び/又は条件付きSN追加(すなわち、条件付きPSCell追加(conditional PSCell addition、CPa))を含む。条件付きPSCell追加/変更(conditional PSCell addition/change、CPAC)はCPC及び/又はCPAを含む。
【0039】
本発明の開示にわたって、用語「無線接続ネットワーク(RAN)ノード」、「基地局」、「eNB」、「gNB」及び「セル」は相互交差して使用されてもよい。また、UEは無線装置の一種であり、本発明の開示にわたって、用語「UE」及び「無線装置」は相互交換的に使用されてもよい。
【0040】
本開示の全体において、用語「セル品質」、「信号強度」、「チャネル状態」、「チャネル品質」、「チャネル状態/基準信号受信パワー(reference signal received power、RSRP)」及び「基準信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)」は相互交換的に使用されてもよい。
【0041】
次の図面は本発明の特定の実施形態を説明するために生成された。図面でこのような特定の装置の名称または特定の信号/メッセージ/フィールドの名称は例を通じて提供され、したがって、本発明の技術的特徴は以下の図面での特定の名称に制限されない。
【0042】
図1は、本発明の技術的特徴が適用できる5G使用シナリオの例を挙げて示している。
【0043】
図1に図示された5G使用シナリオは例示のためのものであり、本発明の技術的特徴は
図1に図示していない他の5G使用シナリオにも適用できる。
【0044】
図1を参照すると、5Gの3個の主要要件領域は、(1)向上したモバイル広帯域(enhanced mobile broadband:eMBB)ドメイン、(2)大量機械類型通信(massive machine type通信:mMTC)領域、及び(3)非常に高い信頼度及び低い遅延通信(URLLC)領域を含む。一部の使用例が最適化のための多重領域を必要とすることがあり、他の使用例はただ1つの核心性能指標(key performance indicator:KPI)のみに焦点を置くことができる。5Gはこのような多様な使用例を柔軟で信頼性のある方式で支援する。
【0045】
eMBBはデータ転送率の全般的な向上、遅延時間、ユーザ密度、容量、及びモバイル広帯域接続のカバレッジに重点を置く。eMBBは、~10 Gbpsの転送率を目標とする。eMBBは基本的なモバイルインターネット接続を遥かに超過し、クラウド及び/又は増強現実での豊富な反応型作業と媒体接続及びエンターテインメントをカバーする。データは5Gの主要動因の1つであり、5G時代に専用音声サービスを初めて見ないこともある。5Gで、音声は単に通信システムが提供するデータ連結を使用してアプリケーションとして処理されることと期待される。トラフィックが増加する主要原因はコンテンツの大きさ増加と高いデータ転送率を要求するアプリケーションの個数が増えたためである。ストリーミングサービス(オーディオ及び映像)など、より多い装置がインターネットに連結されるにつれて反応型映像及びモバイルインターネット連結性がより普遍化される。このようなアプリケーションのうち、多くのものがリアルタイム情報と通報をユーザに伝達するために常についている連結性を必要とする。クラウド格納及びアプリケーションがモバイル通信プラットホームで速く成長しており、これは作業とエンターテインメント両方ともに適用できる。クラウド格納はアップリンクデータ転送率の成長を導く特別な動因である。5Gもクラウド上での遠隔作業のために使われて、接触インタフェースが使われる時、優れるユーザ経験を維持するために非常に低い末端間遅延時間を必要とする。エンターテインメントで、例えば、クラウドゲームと映像ストリーミングはモバイル広帯域容量に対する要求を増加させる更に他の核心要素である。エンターテインメントは、列車、車両と飛行機のような高い移動性環境を含むどこでもスマートフォンとタブレットで必須である。更に他の使用例はエンターテインメントのための増強現実及び情報検索である。ここで、増強現実は非常に低い遅延時間と迅速なデータの量を要求する。
【0046】
mMTCは低費用の、大規模個数のバッテリーにより駆動される装置の間の通信を可能にするように設計されており、スマート計量、物流、及びフィールドとボディーセンサーのような適用分野を支援するためのものである。mMTCはバッテリー上で10年ほど及び/又は一百万装置/km2を目標とする。mMTCは全ての領域で内蔵されたセンサーの継ぎ目ない統合を可能にし、最も広く使われる5Gアプリケーションの1つである。2020年までは、事物インターネット(IoT)装置が204億個に達することと期待されている。産業用IoTはスマートシティ、資産追跡、スマート設備、農業、及び保安インフラストラクチャーを可能にすることにおいて、5Gが核心的な役割をする分野の1つである。
【0047】
URLLCは装置と機器が非常に高い信頼度と非常に低い遅延時間及び高い可用性で通信することを可能にし、これで車両通信、産業制御、工場自動化、遠隔手術、スマートグリッド、及び公共安全アプリケーションなどで理想的なものになる。URLLCは、~1msの遅延時間を目標とする。URLLCは、核心インフラストラクチャーの遠隔制御及び自律走行車両のように非常に高い信頼度/低い遅延時間を通じて産業を変化させる新たなサービスを含む。信頼度と遅延時間の水準はスマートグリッド制御、産業自動化、ロボティックス、ドローン制御及び調整において必須である。
【0048】
次に、
図1の三角形内に含まれた多数の使用例をより詳細に説明する。
【0049】
5Gは秒当たり数百メガビットから秒当たり数ギガビットに達する転送率を有するストリームを伝達するための手段であって、FTTH(fiber-to-the-home)及びケーブル基盤ブロードバンド(または、DOCSIS)を補完することができる。このような高い速度は仮想現実(VR)と増強現実(AR)だけでなく、4Kまたはその以上(6K、8K、及びその以上)の解像度を有するTVを伝達することが要求できる。VR及びARアプリケーションは最も没入的なスポーツイベントを含む。特定のアプリケーションは特別なネットワーク設定を要求することができる。例えば、VRゲームの場合に、ゲーム会社は核心サーバをネットワークオペレータのエッジネットワークサーバと統合して遅延時間を最小化する必要がある。
【0050】
自動車分野は5Gに対する新たな重要動因となることと期待されており、移動通信を車両に適用するための多くの使用例を有している。例えば、乗客のためのエンターテインメントは高容量と高いモバイル帯域幅を同時に必要とする。これは将来のユーザが自分の位置と速度に関わらず続けて高品質の連結を期待するためである。自動車分野で更に他の使用事例は増強現実ダッシュボードである。運転手は闇の中で増強現実ダッシュボードを通じて前面ウィンドウを通じてその上に見える客体を識別することができる。このような増強現実ダッシュボードは運転手に物体の距離と運動に対して知らせる情報をディスプレイする。将来に、このような無線モジュールが車両の間の通信、車両とこれを支援するインフラストラクチャーとの間の情報交換、及び車両と他の連結された装置(例えば、歩行者が持って歩く装置)との間の情報交換を可能にする。安全システムは運転手がより安全に走行できるように他の行動の過程を案内することができるようにして、これで事故の危険を減少させる。次のステップは、遠隔で制御される車両または自律走行車両になる。これは互いに異なる自律走行車両の間及び車両とインフラストラクチャーとの間で非常に信頼度があり、非常に速い通信を必要とする。将来に、自律走行車両が全ての走行活動を遂行し、運転手は車両自体では識別できない交通状況のみに焦点を合せるようになる。自律走行車両の技術的要件は交通安全を人間により成就できない水準まで増加させるために極度に低い遅延時間と高速の信頼度を要求する。
【0051】
スマートシティとスマートホームはスマートソサイエティーと称され、高い密度の無線センサーネットワーク内に挿入される。知能型センサーの分散されたネットワークは都市または家庭の費用とエネルギーの効率のよい維持のための条件を識別する。類似の設定が各家庭に対して遂行できる。温度センサー、ウィンドウ、及び暖房コントローラ、強盗警報及び家電機器が全て無線で連結される。このようなセンサーのうちの多くのものは、一般的に低いデータ転送率、低い電力、及び低い費用を要求する。しかしながら、例えば、特定の類型の装置に対してはモニタリングのためにリアルタイム高品位(HD)映像が要求できる。
【0052】
熱とガスを含むエネルギーの消費と分配は非常に分散されており、分散されたセンサーネットワークの自動化された制御を要求する。スマートグリッドは情報を収集し、これに対する行動のためにデジタル情報及び通信技術を使用して、このようなセンサーを相互連結する。このような情報は供給者と消費者の挙動を含むことができ、効率、信頼度、経済性、生産感受性、及び自動化された方法の観点でこのようなスマートグリッドが電気のような燃料の配分を増加させることができるようにする。このようなスマートグリッドは低い遅延時間を有する更に他のセンサーネットワークと見ることができる。
【0053】
保健部門は、モバイル通信から利点を得ることができる多い適用分野を有している。通信システムが遠隔の位置で医療診療を提供するために遠隔診療を支援することができる。これは距離による障壁を減少させ、遠隔の農村地域で連続的に利用可能でない保健サービスに対する接近を改善することに助けになることができる。これはまた緊急診療と応急状況で命を救うためにも使われる。無線センサーネットワーク基盤のモバイル通信が遠隔モニタリング及び心拍数と血圧のようなパラメータのためのセンサーを提供することができる。
【0054】
無線及びモバイル通信が産業適用分野で占める重要性が徐々に高まっている。設置及び維持のための配線費用が高い。したがって、ケーブルを再構成可能な無線リンクに代替する可能性は多くの産業で魅力的である。しかしながら、これを成就するためには無線連結がケーブルと同じぐらい遅延時間、信頼度、及び容量で作動し、これらの管理が単純化されることが必要である。低い遅延時間と非常に低い誤謬確率が5Gに連結されなければならない新たな要件である。
【0055】
物流及び貨物追跡は位置基盤情報システムを使用して何時も在庫と包装物の追跡を可能にするモバイル通信の重要な使用事例である。物流及び貨物追跡の使用事例は一般的に低いデータ転送率を必要とするが、広い範囲の信頼性ある位置情報を要求する。
【0056】
NRは多様な5Gサービスを支援するために多重のヌメロロジー(または、サブキャリア間隔(SCS))を支援する。例えば、SCSが15kHzの時、伝統的なセルラー帯域での広い領域が支援できる。SCSが30kHz/60kHzの時、密度の高い都市地域、低い遅延時間、及びより広いキャリア帯域幅が支援できる。SCSが60kHzまたはこれより高い時は、位相ノイズを克服するために24.25GHzを超過する帯域幅が支援できる。
【0057】
NR周波数帯域は2つの類型の周波数範囲、即ち、FR1及びFR2として定義できる。このような周波数範囲の数値の値は変更されることができ、例えば、2つの類型(FR1及びFR2)の周波数範囲は以下の表1に示すものと同一でありえる。説明を容易にするために、NRシステムで使われる周波数範囲で、FR1は“6GHz範囲以下”を意味することができ、FR2は“6GHz範囲超過”を意味することができ、ミリメートルウェーブ(mmW)と称することができる。
【0058】
【0059】
前述したように、NRシステムの周波数範囲の数値の値は変更できる。例えば、FR1は以下の表2に示すように410MHz乃至7125MHzの周波数帯域を含むことができる。即ち、FR1は6GHz(または、5850、5900、5925MHzなど)またはその以上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1に含まれた6GHz(または、5850、5900、5925MHzなど)またはその以上の周波数帯域はライセンスされていない帯域を含むことができる。ライセンスされていない帯域は多様な目的のために、例えば、車両(例えば、無人走行)の通信のために使用できる。
【0060】
【0061】
図2は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの例を示している。
図2を参照すると、前記無線通信システムは第1装置210及び第2装置220を含むことができる。
【0062】
前記第1装置210は、基地局、ネットワークノード、転送UE、受信UE、無線装置、無線通信装置、車両、無人走行機能が装着された車両、連結された自動車、ドローン、無人走行車両(UAV)、人工知能(AI)モジュール、ロボット、AR装置、VR装置、混合現実(MR)装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック装置(または、財政装置)、保安装置、気候/環境装置、5Gサービスと関連した装置、または第4次産業革命と関連した装置を含む。
【0063】
前記第2装置220は,基地局、ネットワークノード、送信UE、受信UE、無線装置、無線通信装置、車両、無人走行機能が装着された車両、連結された自動車、ドローン、UAV、AIモジュール、ロボット、AR装置、VR装置、MR装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック装置(または、財政装置)、保安装置、気候/環境装置、5Gサービスと関連した装置、または第4次産業革命と関連した装置を含む。
【0064】
例えば、UEは、移動電話、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、デジタル放送ターミナル、個人デジタル補助装置(PDA)、携帯用マルチメディアプレーヤー(PMP)、ナビゲーション装置、スレート個人用コンピュータ(PC)、タブレットPC、ウルトラブック、ウエアラブル装置(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドマウントディスプレイ(HMD))を含むことができる。例えば、このようなHMDは頭に被るディスプレイ装置でありえる。例えば、このようなHMDはAR、VR及び/又はMRを具現するために使用できる。
【0065】
例えば、前記ドローンは人が乗らないままで無線制御信号により飛行する飛行物体でありえる。例えば、前記VR装置は仮想世界で物体または背景を具現する装置でありえる。例えば、前記AR装置は仮想世界の物体及び/又は背景の実際世界の物体及び/又は背景への連結を具現する装置を含むことができる。例えば、前記MR装置は仮想世界の客体及び/又は背景を実際の世界の客体及び/又は背景と融合する機能を具現する装置を含むことができる。例えば、ホログラム装置はホログラフィと称される互いに合う2つのレーザー光により生成される干渉現象を用いて立体情報を録画し再生することによって、360度立体イメージを具現する装置を含むことができる。例えば、公共安全装置は映像リレー装置またはユーザが自身の体に着用できる映像装置を含むことができる。例えば、MTC装置及びIoT装置は人の直接的な介入や操作を必要としない装置でありえる。例えば、前記MTC装置とIoT装置はスマート計器、販売機器、温度計、スマート電球、ドアロック、及び/又は多様なセンサーを含むことができる。例えば、前記医療装置は疾病の診断、治療、軽減、処理、または予防のために使われる装置でありえる。例えば、前記医療装置は負傷または疾患の診断、治療、軽減、または矯正するための目的に使われる装置でありえる。例えば、前記医療装置は構造または機能の検査、交替または修正のための目的に使われる装置でありえる。例えば、前記医療装置は妊娠の制御のための目的に使われる装置でありえる。例えば、前記医療装置は治療装置、手術装置、(体外(in vitro))診断装置、聴覚補助、及び/又は手続のための装置などを含む。例えば、保安装置は発生できる危険を防止し、安全を維持するために設置される装置でありえる。例えば、前記保安装置は、カメラ、閉鎖回路TV(CCTV)、録画撮り、またはブラックボックスを含むことができる。例えば、前記フィンテック装置はモバイル支給のような財政サービスを提供することができる装置でありえる。例えば、前記フィンテック装置は支払装置またはPOS(point of sales)を含むことができる。例えば、前記気候/環境装置は気候/環境をモニタリングし予測するための装置を含むことができる。
【0066】
前記第1装置210は、プロセッサ211のような少なくとも1つまたはその以上のプロセッサ、メモリ212のような少なくとも1つメモリ、及び送受信機213のような少なくとも1つ送受信機を含むことができる。前記プロセッサ211は、本発明の開示を通じて説明された第1装置の機能、手続、及び/又は方法を遂行することができる。前記プロセッサ211は1つまたはその以上のプロトコルを遂行することができる。例えば、前記プロセッサ211はエアーインターフェースプロトコルの1つまたはその以上のレイヤを遂行することができる。前記メモリ212は、前記プロセッサ211に連結され、多様な類型の情報及び/又は命令語を格納することができる。前記送受信機213は、前記プロセッサ211に連結され、無線信号を転送し受信するために前記プロセッサ211により制御できる。
【0067】
前記第2装置220は、プロセッサ221のような少なくとも1つまたはその以上のプロセッサ、メモリ222のような少なくとも1つメモリ、及び送受信機223のような少なくとも1つ送受信機を含むことができる。前記プロセッサ221は、本発明の開示を通じて説明された第2装置220の機能、手続、及び/又は方法を遂行することができる。前記プロセッサ221は1つまたはその以上のプロトコルを遂行することができる。例えば、前記プロセッサ221はエアーインターフェースプロトコルの1つまたはその以上のレイヤを遂行することができる。前記メモリ222は、前記プロセッサ221に連結され、多様な類型の情報及び/又は命令語を格納することができる。前記送受信機223は、前記プロセッサ221に連結され、無線信号を転送し受信するために前記プロセッサ221により制御できる。
【0068】
前記メモリ212、222は、前記プロセッサ211、212に内部的にまたは外部的に連結されるか、有線または無線連結のような多様な技術を通じて他のプロセッサに連結できる。
【0069】
前記第1装置210及び/又は前記第2装置220は1つ以上のアンテナを有することができる。例えば、アンテナ214及び/又はアンテナ224は無線信号を送信し受信するように構成できる。
【0070】
図3は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの例を示している。
【0071】
特定的に、
図3は進化した(evolved)-UMTS地上無線接続ネットワーク(E-UTRAN)に基づいたシステムアーキテクチャーを示している。前述したLTEはNE-UTRAを使用する進化した(evolved)-UTMS(e-UMTS)の一部である。
【0072】
図3を参照すると、このような無線通信システムは1つまたはその以上のユーザ装備(UE)310、E-UTRAN及び進化したパケットコア(EPC)を含む。前記UE310はユーザが持って歩く通信装備をいう。前記UE310は固定された装置または携帯用装置でありえる。前記UE310は、基地局(MS)、ユーザターミナル(UT)、加入者ステーション(SS)、無線装置などの他の用語として称することもできる。
【0073】
E-UTRANは1つまたはその以上の進化したノードB(eNB)320で構成される。前記eNB320は、UE10へのE-UTRAユーザ平面及び制御平面プロトコル終端を提供する。前記eNB320は、一般的にUE310と通信する固定されたステーションである。前記eNB320はセル間無線資源管理(RRM)、無線ベアラ(RB)制御、連結移動性制御、無線承認制御、測定構成/提供、動的資源割り当て(スケジューラー)などの機能を有する。前記eNB320は、基地局(BS)、基本送受信機システム(BTS)、アクセスポイント(AP)などのような他の用語として称することができる。
【0074】
ダウンリンク(DL)は、eNB320からUE310への通信を示す。アップリンク(UL)はUE310からeNB320への通信を示す。サイドリンク(SL)はUE310の間の通信を示す。DLで、転送機が前記eNB320の一部であることができ、受信機が前記UE310の一部であることができる。ULで、送信機は前記UE310の一部であることができ、受信機は前記eNB320の一部であることができる。SLで、送信機と受信機は前記UE310の一部であることができる。
【0075】
前記EPCは、移動性管理個体(MME)、サービングゲートウェイ(S-GW)、及びパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)を含む。前記MMEは非接続ストラタム(non-access stratum:NAS)保安、アイドル状態移動性取扱、進化したパケットシステム(EPS)ベアラ制御などの機能を有する。前記S-GWは移動性アンカーリングなどの機能を有する。前記S-GWはe-UTRANをエンドポイントとして有するゲートウェイである。便宜上、本明細書でMME/S-GW330を単純に“ゲートウェイ”と称するが、この個体はMME及びS-GW全てを含むということを理解しなければならない。前記P-GWはUEインターネットプロトコル(IP)アドレス割り当て、パケットフィルタリングなどの機能を有する。前記P-GWはPDNをエンドポイントとして有するゲートウェイである。前記P-GWは外部ネットワークに連結される。
【0076】
前記UE310は、Uuインタフェースを介して前記eNB320に連結される。前記UE310は、PC5インタフェースを介して各々相互連結される。前記eNB320は、X2インタフェースを介して各々相互連結される。前記eNB320もS1インタフェースを介して前記EPCに、より特定的にはS1-MMEインタフェースを介してMMEに、またS1-Uインタフェースを介して各々相互連結される。前記S1インタフェースは、MME/S-GW及びeNBの間の多数対多数(many-to-many)の関係を支援する。
【0077】
図4は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの更に他の例を示している。
【0078】
特定に、
図4は5G NRに基づいたシステムアーキテクチャーを示している。前記5G NRで使われた個体(以下、簡単に“NR”という)は
図3に紹介された個体(例えばeNB、MME、S-GW)の機能の一部または全部を吸収することができる。前記NRで使われた個体はLTE/LTe-Aから区分するために“NG”という名称で識別できる。
【0079】
図4を参照すると、前記無線通信システムは1つまたはその以上のUE410、次世代RAN(NG-RAN)及び5世代コアネットワーク(5GC)を含む。前記NG-RANは少なくとも1つのNG-RANノードで構成される。前記NG-RANノードは、
図3に図示されたeNB320に該当する個体である。前記NG-RANノードは少なくとも1つのgNB421及び/又は少なくとも1つのng-eNB422で構成される。前記gNB421は前記UE410へのNRユーザ平面及び制御平面プロトコル終端を提供する。前記ng-eNB422は前記UE410へのe-UTRAユーザ平面及び制御平面プロトコル終端を提供する。
【0080】
前記5GCは接近及び移動性管理機能(AMF)、ユーザ平面機能(UPF)、及びセッション管理機能(SMF)を含む。前記AMFは、NAS保安、アイドル状態e移動性取扱などの機能を有する。前記AMFは通常的なMMEの機能を含む個体である。前記UPFは移動性アンカーリング、プロトコルデータユニット(PDU)取扱のような機能を有する。前記UPFは通常的なS-GWの機能を含む個体である。前記SMFはUE IPアドレス割り当て、PDUセッション制御のような機能を有する。
【0081】
前記gNB 421及びng-eNB422はXnインタフェースを介して各々相互連結される。前記gNB421及びng-eNB422もNGインタフェースを介して5GCに、より特定的にはNG-Cインタフェースを介してAMFに、またNG-Uインタフェースを介してUPFに各々相互連結される。
【0082】
前述したネットワーク個体の間のプロトコル構造を記述する。
図3及び/又は
図4のシステムで、UEとネットワークとの間の無線インタフェースプロトコルのレイヤ(例えば、NG-RAN及び/又はE-UTRAN)は、通信システムでよく知られた開放システム相互連結(OSI)モデルのより下位の3個のレイヤに基づいて第1レイヤ(L1)、第2レイヤ(L2)、及び第3レイヤー(L3)に分類することができる。
【0083】
図5は、本発明の技術的特徴が適用できるユーザ平面プロトコルスタックのブロック図を示す。
図6は、本発明の技術的特徴が適用できる制御平面プロトコルスタックのブロック図を示す。
【0084】
図5及び
図6に図示されたユーザ/制御平面プロトコルはNRで使われる。しかしながら、
図5及び
図6に図示されたユーザ/制御平面プロトコルスタックはgNB/AMFをeNB/MMEに代替することによって一般性を失わず、LTE/LTe-Aで使用できる。
【0085】
図5及び
図6を参照すると、物理(PHY)レイヤはL1に属する。前記PHYレイヤは媒体接近制御(MAC)サブレイヤーとこれより高いレイヤへの情報伝達サービスを提供する。PHYレイヤはMACサブレイヤー転送チャンネルに提供する。MACサブレイヤーとPHYレイヤとの間でデータは転送チャンネルを介して伝達される。互いに異なるPHYレイヤの間、即ち、転送側のPHYレイヤと受信側のPHYレイヤとの間で、データは物理チャンネルを介して伝達される。
【0086】
MACサブレイヤーはL2に属する。MACサブレイヤーの主要サービスと機能には論理チャンネル及び転送チャンネルの間のマッピング、転送ブロック(TB)から転送チャンネルの物理レイヤに、または逆に伝達される1つまたは互いに異なる論理チャンネルに属するMACサービスデータユニット(SDU)の多重化/非多重化、スケジューリング情報報告、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)を通じての誤謬校正、動的スケジューリングによるUEの間の優先権処理、論理チャンネル優先順位(LCP)による1つのUEの論理チャンネルの間の優先順位処理などが含まれる。前記MACサブレイヤーは無線リンク制御(RLC)サブレイヤー論理チャンネルを提供する。
【0087】
RLCサブレイヤーはL2に属する。前記RLCサブレイヤーは無線ベアラが要求する多様なサービス品質(QoS)を保障するために3個の転送モード、即ち透明モード(transparent mode:TM)、非認識モード(unacknowledged mode:UM)、及び認識モード(acknowledged mode:AM)を支援する。RLCサブレイヤーの主要サービスと機能は転送モードによって変わる。例えば、RLCサブレイヤーは3個の全てのモードに対して上位レイヤPDUの転送を提供するが、AMを通じてのみARQを通じての誤謬校正を提供する。LTE/LTE-Aで、RLCサブレイヤーはRLC SDUの合わせ、分離、及び再組立(UM及びAMデータ伝達のみに該当)及びRLCデータPDUの再分離(AMデータ伝達のみに該当)を提供する。NRで、RLCサブレイヤーはRLC SDUの分離(AM及びUMのみ該当)及び再分離(AMのみに該当)及びSDUの再組立(AM及びUMのみに該当)を提供する。即ち、NRはRLC SDUの合わせを支援しない。前記RLCサブレイヤーはパケットデータコンバーゼンスプロトコル(PDCP)サブレイヤーRLCチャンネルに提供する。
【0088】
PDCPサブレイヤーはL2に属する。ユーザ平面に対するPDCPサブレイヤーの主要サービスと機能にはヘッダー圧縮と圧縮解除、ユーザデータの伝達、重複探知、PDCP PDUルーティング、PDCP SDUの再転送、暗号化及び非暗号化などが含まれる。制御平面に対するPDCPサブレイヤーの主要サービスと機能には暗号化と完結性保護、制御平面データの転送などが含まれる。
【0089】
サービスデータ適応プロトコル(SDAP)サブレイヤーはL2に属する。SDAPサブレイヤーはユーザ平面のみで定義される。SDAPサブレイヤーはNRに対してのみ定義される。SDAPの主要サービスと機能にはQoS流れとデータ無線ベアラー(DRB)との間のマッピング、及びDL及びULパケット全てでのQoS流れID(QFI)のマーキングが含まれる。前記SDAPサブレイヤーは5GC QoS流れに提供する。
【0090】
無線資源制御(RRC)レイヤはL3に属する。前記RRCレイヤは制御平面上のみで定義される。前記RRCレイヤは、UEとネットワークとの間の無線資源を制御する。このような目的で、前記RRCレイヤはUEとBSとの間でRRCメッセージを交換する。RRCレイヤの主なサービスと機能にはAS及びNASと関連したシステム情報のブロードキャスト、ページング、UEとネットワークのRRC連結の確立、維持及び解除、キー管理を含む保安機能、無線ベアラの確立、構成、維持及び解除、移動性機能、QoS管理機能、UE測定報告及び報告の制御、NASからUEまたはUEからNASへのNASメッセージ伝達が含まれる。
【0091】
言い換えると、前記RRCレイヤは無線ベアラの構成、再構成、及び解除と関連して論理チャンネル、転送チャンネル、及び物理チャンネルを制御する。無線ベアラはUEとネットワークとの間のデータ転送のためにL1(PHY layer)及びL2(MAC/RLC/PDCP/SDAPサブレイヤー)が提供する論理経路をいう。無線ベアラを設定するということは無線プロトコルレイヤーの特性と特定のサービスを提供するためのチャンネルを定義し、各々のパラメータと作動方法を設定することを意味する。無線ベアラはシグナリングRB(SRB)及びデータRB(DRB)に分けられる。SRBは制御平面内でRRCメッセージを転送するための経路として使われて、DRBはユーザ平面内でユーザデータを転送するための経路として使われる。
【0092】
RRC状態は前記UEのRRCレイヤがE-UTRANのRRCレイヤに論理的に連結されたか否かを示す。LTE/LTe-Aで、前記RRC連結がUEのRRCレイヤとE-UTRANのRRCレイヤとの間で確立されれば、前記UEはRRC連結状態(RRC_CONNECTED)にあるようになる。そうでなければ、前記UEはRRCアイドル状態(RRC_IDLE)にあるようになる。NRで、RRC不活性状態(RRC_INACTIVE)が追加的に導入される。RRC_INACTIVEは多様な目的のために使用できる。例えば、大量機械類型通信(MMTC)UEはRRC_INACTIVEで効率よく管理できる。特定の条件が満たされると、上記の3個の状態から他の状態への移転が遂行される。
【0093】
所定の作動がRRC状態によって遂行できる。RRC_IDLEで、公共区域モバイルネットワーク(PLMN)選択、システム情報(SI)のブロードキャスト、セル再選択移動性、コアネットワーク(CN)ページング及びNASにより構成された不連続受信(DRX)が遂行できる。前記UEは追跡領域で該当UEを固有に識別する識別子(ID)が割り当てていなければならない。どんなRRCコンテクストも前記BSに格納されない。
【0094】
RRC_CONNECTEDで、UEはネットワーク(即ち、e-UTRAN/NG-RAN)とのRRC連結を有する。ネットワーク-CN連結(C/U-平面全て)もUEに対して確立される。UE AS contextはネットワーク及びUEに格納される。RANはUEが属するセルを知っている。ネットワークはUEから/UEにデータを送信/受信することができる。測定を含んでネットワーク制御された移動性も遂行される。
【0095】
RRC_IDLEで遂行される大部分の作動はRRC_INACTIVEで遂行できる。しかしながら、CNがRRC_IDLEでページングを遂行する代わり、RANページングがRRC_INACTIVEで遂行される。言い換えると、RRC_IDLEで、モバイル終端(mobile terminated:MT)データに対するページングがコアネットワークにより開始され、ページング領域はコアネットワークにより管理される。RRC_INACTIVEで、ページングはNG-RANにより開始され、RAN-基盤通知領域(RNA)はNG-RANより管理される。また、CNページングのためのDRXがRRC_IDLE内のNASにより構成される代わり、RANページングのためのDRXがRRC_INACTIVE内のNG-RANにより構成される。一方、RRC_INACTIVEで、5GC-NG-RAN連結(C/U-平面全て)がUEに対して確立され、UE ASコンテクストがNG-RAN及びUEに格納される。NG-RANはUEが属するRNAを知っている。
【0096】
NASレイヤはRRCレイヤの上端に位置する。NAS制御プロトコルは認証、移動性管理、保安制御のような機能を遂行する。
【0097】
物理チャンネルはOFDM処理によって変調されることができ、時間と周波数を無線資源として使用する。物理チャンネルは時間ドメインの多数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル及び周波数ドメインの多数のサブキャリアで構成される。1つのサブフレームは時間ドメイン内の多数のOFDMシンボルで構成される。資源ブロックは資源割り当てユニットであり、多数のOFDMシンボルと多数のサブキャリアで構成される。また、各々のサブフレームは物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)に対する該当サブフレーム、即ちL1/L2制御チャンネルの特定のOFDMシンボル(例えば、第1のOFDMシンボル)の特定のサブキャリアを使用することができる。転送時間間隔(TTI)は資源割り当てのためにスケジューラーが使用する基本単位である。TTIは1つまたは多数のスロットの単位で定義されるか、ミニスロットの単位で定義できる。
【0098】
転送チャンネルはデータがどのように、いかなる特性で無線インタフェースに亘って伝達されるかによって分類される。DL転送チャンネルはシステム情報を転送するために使われるブロードキャストチャンネル(BCH)、ユーザトラフィックまたは制御信号を転送するために使われるダウンリンク共有チャンネル(DL-SCH)、及びUEをページングするために使われるチャンネル(PCH)を含む。UL転送チャンネルはユーザトラフィックまたは制御信号を転送するためのアップリンク共有チャンネル(UL-SCH)及び普通はセルに対する接続を開始するために使われる任意接近チャンネル(RACH)を含む。
【0099】
互いに異なる種類のデータ伝達サービスはMACサブレイヤーにより提供される。各々の論理チャンネル類型はどんな類型の情報が伝達されるかにより定義される。論理チャンネルは次の2つのグループに分類される:制御チャンネル及びトラフィックチャンネル。
【0100】
制御チャンネルは制御平面情報の伝達のみのために使われる。前記制御チャンネルはブロードキャスト制御チャンネル(BCCH)、ページング制御チャンネル(PCCH)、共通制御チャンネル(CCCH)、及び専用制御チャンネル(DCCH)を含む。DLチャンネルのBCCHはブロードキャスティングシステム制御情報である。DLチャンネルのPCCHは、ページング情報、システム情報交換通知を伝達する。前記CCCHはUEとネットワークとの間で制御情報を転送するためのチャンネルである。このチャンネルはネットワークとのRRC連結を有していないUEのために使われる。前記DCCHはUEとネットワークとの間で専用制御情報を転送する点対点(point-to-point)両方向チャンネルである。このチャンネルはRRC連結を有しているUEのために使われる。
【0101】
トラフィックチャンネルはユーザ平面情報の転送のみのために使われる。前記トラフィックチャンネルは専用トラフィックチャンネル(DTCH)を含む。前記DTCHはユーザ情報の転送のための点から点への(point-to-point)チャンネルであり、1つのUEに専用である。前記DTCHはUL及びDL全てに存在することができる。
【0102】
DLで論理チャンネルと転送チャンネルとの間のマッピングと関連して、BCCHはBCHにマッピングされることができ、BCCHはDL-SCHにマッピングされることができ、PCCHはPCHにマッピングされることができ、CCCHはDL-SCHにマッピングされることができ、DCCHはDL-SCHにマッピングされることができ、DTCHはDL-SCHにマッピングできる。ULでは、CCCHはUL-SCHにマッピングされることができ、DCCHはUL-SCHにマッピングされることができ、DTCHはUL-SCHにマッピングできる。
【0103】
図7は、3GPP基盤無線通信システムにおけるフレーム構造を例示する。
【0104】
図7に図示されたフレーム構造は純粋に例示的なものであり、サブフレームの個数、スロットの個数、及び/又はフレーム内のシンボルの個数は多様に変化できる。3GPP基盤無線通信システムで、OFDMヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔(SCS)、転送時間間隔(TTI)期間)は1つのUEに対して多数のセルの間で異なるように構成できる。例えば、UEが前記セルに対して集合されたセルに対して互いに異なるSCSで構成された場合、同一の個数のシンボルを含む時間資源(例えば、サブフレーム、スロット、またはTTI)の(絶対時間の)期間が集合されたセルの間で相異することがある。本明細書で、シンボルはOFDMシンボル(または、CP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(または、離散フーリエ変換--スプレッド-OFDM(DFT-s-OFDM)シンボル)を含むことができる。
【0105】
図7を参照すると、ダウンリンク及びアップリンク転送はフレームで組織される。各フレームはTf=10msの期間を有する。各フレームは2つのハーフフレームに分かれて、これらハーフフレームの各々は5msの期間を有する。各々のハーフフレームは5個のサブフレームで構成され、サブフレーム当たり期間Tsfは1msである。各々のサブフレームはスロットに分かれて、サブフレーム内のスロットの個数はサブキャリア間隔によって変わる。各々のスロットは循環プリフィクス(cyclic prefix:CP)に基づいて14または12個のOFDMシンボルを含む。通常のCPで、各々のスロットは14個のOFDMシンボルを含み、拡張されたCPで、各々のスロットは12個のOFDMシンボルを含む。前記ヌメロロジーは指数関数的に拡張可能なサブキャリア間隔△f=2u*15kHzを基盤とする。以下の表は△f=2u*15kHzのサブキャリア間隔に従うスロット当たりOFDMシンボルの個数、フレーム当たりスロットの個数、及び通常のCPに対するスロットの個数を示している。
【0106】
【0107】
以下の表は△f=2u*15kHzサブキャリア間隔に対するスロット当たりOFDMシンボルの個数、フレーム当たりスロットの個数、及び拡張されたCPに対してスロットの個数を示す。
【0108】
【0109】
スロットは時間ドメインで多数のシンボル(例えば、14または12シンボル)を含む。各々のヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔)及びキャリアに対して、Nsize、ugrid、x*NRBscサブキャリア及びNsubframe、usymb OFDMシンボルの資源グリッドが定義され、これはより高いレイヤーシグナリング(例えば、無線資源制御(RRC)シグナリング)により指定される共通資源ブロック(CRB)Nstart、ugridで始まり、ここでNsize、ugrid、xは資源グリッド内の資源ブロック(RB)の個数であり、下付き文字xはダウンリンクに対してはDLであり、アップリンクに対してはULである。NRBscはRB当たりサブキャリアの個数である。3GPP基盤無線通信システムで、NRBscは一般的に12個である。与えられたアンテナポートp、サブキャリア間隔構成u、及び転送方向(DLまたはUL)に対して1つの資源グリッドがある。サブキャリア間隔構成uに対するキャリア帯域幅Nsize、ugridはより高いレイヤーパラメータ(例えば、RRCパラメータ)により与えられる。アンテナポートp及びサブキャリア間隔構成uに対する資源グリッドでの各要素は資源要素(RE)と称し、1つの複雑なシンボルが各REにマッピングできる。Each in the資源グリッドでの各REは周波数ドメインでの指標k及び時間ドメイン内の基準点に対するシンボル位置を示す指標lにより固有に識別される。3GPP基盤無線通信システムで、RBは周波数ドメイン内の12個の連続的なサブキャリアにより定義される。3GPP NRシステムで、RBはCRBと物理資源ブロック(PRB)に分類される。サブキャリア間隔構成uに対してCRBは周波数ドメインで0から上に番号が付けられる。サブキャリア間隔構成uに対するCRB 0のサブキャリア0の中心は‘ポイントA’と一致し、これは資源ブロックグリッドに対する共通した基準点に作用する。3GPP NRシステムで、PRBは帯域幅部分(BWP)内で定義され、0からNsizeBWP、i-1まで番号が付けられ、この際、iは帯域幅部分の個数である。帯域幅部分i内の物理資源ブロックnPRB及び共通した資源ブロックnCRBの間の関係は次の通りである:nPRB=nCRB+ NsizeBWP、i、この際、NsizeBWP、iは帯域幅部分がCRB 0に対して始める共同資源ブロックである。前記BWPは多数の連続的なRBを含む。キャリアは最大N(例えば、5)個のBWPを含むことができる。UEは与えられたコンポーネントキャリア上で1つまたはその以上のBWPで構成できる。BWPのうち、前記UEで構成された1つのBWPのみ1回に活性化できる。活性化されたBWPがセルの作動帯域幅内でUEの作動帯域幅を定義する。
【0110】
本発明で、用語“セル”は1つまたはその以上のノードが通信システムを提供する地理学的領域、または無線資源をいう。地理学的領域の“セル”はその中でキャリアを使用してサービスを提供することができるカバレッジとして理解されることができ、無線資源としての“セル”(例えば、time-周波数資源)は前記carrierが構成した周波数範囲である帯域幅(bandwidth:BW)と関連している。無線資源と関連した“セル”はダウンリンク資源とアップリンク資源の組み合わせ、例えば、ダウンリンク(DL)コンポーネントキャリア(CC)とアップリンク(UL)CCの組み合わせにより定義される。前記セルはダウンリンク資源だけで構成されるか、またはダウンリンク資源及びアップリンク資源により構成できる。その中でノードが有効な信号を転送することができる範囲であるDLカバレッジ、及びノードがUEから有効な信号を受信することができるULカバレッジが信号を伝達するキャリアに依存するので、前記ノードのカバレッジは前記ノードにより使われる無線資源の“セル”のカバレッジと関連できる。これによって、用語“セル”は時にはノードのサービスカバレッジを、他の場合には無線資源を、または他の場合には前記無線資源を使用する信号が有効な強度で到達できる範囲を示すために使用できる。
【0111】
キャリア集合(carrier aggregation:CA)で、2つまたはその以上のCCが集合される。UEは自分の容量によって1つまたは多重のCC上で受信または転送を同時に遂行することができる。CAは連続及び非連続CC全てに対して支援される。CAが構成されれば、UEはネットワークと1つの無線資源制御(RRC)連結のみを有する。RRC連結確立/再確立/ハンドオーバーで、1つのサービングセルが非接続ストラタム(non-access stratum:NAS)移動性情報を提供し、RRC連結確立/再確立/ハンドオーバーで、1つのサービングセルが保安入力を提供する。このセルは1次セル(PCell)と称される。PCellは1次周波数上で作動するセルであって、セル内でUEは初期連結確立手続を遂行するか、または連結再確立手続を開始する。UEの容量によって、第2次セル(SCell)はPCellと共にサービングセルのセットを形成するように構成できる。SCellは特別なセルの上端で追加的な無線資源を提供するセルである。したがって、UEに対して構成されたサービングセルのセットは常に1つのPCellと1つまたはその以上のSCellで構成される。二重連結性作動のために、用語の特別なセル(SPCell)はマスターセルグループ(MCG)のPCellまたは第2次セルグループ(SCG)のPSCellを意味する。SPCellはPUCCH転送及び競合基盤任意接近を支援し、常に活性化される。MCGはマスターノードと関連したサービングセルのグループであり、SPCell(PCell)及び選択的に1つまたはその以上のSCellで構成される。SCGは2次ノードと関連したサービングセルの部分集合であり、二重連結性(DC)で構成されたUEに対してPSCell及び0またはその以上のSCellで構成される。RRC_CONNECTEDがCA/DCで構成されていないUEに対してPCellを含むただ1つのサービングセルが存在する。CA/DCで構成されたRRC_CONNECTED内のUEに対して用語“サービングセル”はSPCellと全てのSCellを含むセルの集合を示すために使われる。DCで、2つのMAC客体が1つのUE内で構成され、1つはMCGに対するものであり1つはSCGに対するものである。
【0112】
図8は、3GPP NRシステムにおけるデータ流れの例を例示する。
【0113】
図8で、“RB”は無線ベアラを示し、“H”はヘッダーを示す。無線ベアラは次の2つのグループに分類される:ユーザ平面データのためのデータ無線ベアラ(DRB)及び制御平面データのためのシグナリング無線ベアラ(SRB)。MAC PDUは無線資源を使用してPHYレイヤを通じて外部装置に/外部装置から転送/受信される。このようなMAC PDUは転送ブロックの形態にPHYレイヤに到達する。
【0114】
PHYレイヤで、アップリンク転送チャンネルUL-SCH及びRACHは自分の物理チャンネルPUSCH及びPRACHに各々マッピングされ、及びダウンリンク転送チャンネルDL-SCH、BCH及びPCHはPDSCH、PBCH及びPDSCHに各々マッピングされる。PHYレイヤで、アップリンク制御情報(UCI)はPUCCHにマッピングされ、ダウンリンク制御情報(DCI)はPDCCHにマッピングされる。UL-SCHと関連したMAC PDUはUEによりPUSCHを介してULグラントを基盤に転送され、DL-SCHと関連したMAC PDUはBSによりPDSCHを介してDL指定を基盤に転送される。
【0115】
本発明で、データユニット(例えば、PDCP SDU、PDCP PDU、RLC SDU、RLC PDU、RLC SDU、MAC SDU、MAC CE、MAC PDU)は資源割り当て(例えば、ULグラント、DL指定)に基づいて物理チャンネル(例えば、PDSCH、PUSCH)上で転送/受信される。本発明で、アップリンク資源割り当てはアップリンクグラントとも称され、ダウンリンク資源割り当てダウンリンク指定とも称される。このような資源割り当ては時間ドメイン資源割り当て及び周波数ドメイン資源割り当てを含む。本発明で、アップリンクグラントは任意接近反応(Random Access Response)でUEによりPDCCH上で動的に受信されるか、またはRRCにより部分的に一貫してUEで構成される。本発明で、ダウンリンク指定はPDCCH上でUEにより動的に受信されるか、またはBSからのRRCシグナリングによりUEに部分的に一貫的に構成される。
【0116】
以下、シグナリング無線ベアラ(signalling radio bearer、SRB)について説明される。
【0117】
シグナリング無線ベアラは、RRC及び/又はNASメッセージの送信にのみ使われる無線ベアラ(radio bearer、RB)と定義されてもよい。より具体的に、以下のSRBが定義される:
【0118】
-SRB0はCCCH論理チャネルを利用するRRCメッセージに使用される;
【0119】
-SRB1はSRB2の確立前のNASメッセージだけでなく、RRCメッセージ(ピギーバックされたNASメッセージを含んでもよい)に使用でき、これらのメッセージは全てDCCH論理チャネルを使用することができる;
【0120】
-SRB2はNASメッセージ及びロギングされた測定情報を含むRRCメッセージに使用でき、これらのメッセージは全てDCCH論理チャネルを使用することができる。SRB2はSRB1より低い優先順位を有し、ASセキュリティ活性化の後にネットワークにより設定されることができる;及び
【0121】
-SRB3はUEがDC(例:(NG)EN-DC及び/又はNR-DC)にある時に特定のRRCメッセージに使用でき、これらのメッセージは全てDCCH論理チャネルを使用することができる。
【0122】
ダウンリンクにおいて、NASメッセージのピギーバックは1つの従属的な(すなわち、 共同の成功/失敗)手順にのみ使用できる:ベアラ確立/変更/リリース。アップリンクにおいて、NASメッセージのピギーバックは、接続設定及び接続再開の間、初期NASメッセージを伝達するためにのみ使用できる。
【0123】
SRB2を介して伝達されるNASメッセージは、いかなるRRCプロトコル制御情報も含まないRRCメッセージにも含まれることができる。
【0124】
一応、セキュリティが活性化されると、NASメッセージを含めてSRB1、SRB2及びSRB3上の全てのRRCメッセージはPDCPにより完結性(integrity)が保護され暗号化されることができる。NASは独立的にNASメッセージに完結性保護及び暗号化を適用することができる。
【0125】
スプリットSRBはSRB1及びSRB2の全てのMR-DC選択事項に対してサポートされることができる(スプリットSRBはSRB0及びSRB3に対してサポートされない場合がある)。
【0126】
共有されたスペクトルチャネルアクセスに基づく動作に対して、SRB0、SRB1及びSRB3は最も高い優先順位チャネルアクセス優先順位クラス(channel access priority class、CAPC)(すなわち、CAPC=1)を割り当てられ、SRB2に対するCAPCは設定可能である。
【0127】
図9は、本開示の技術的特徴が適用できる二重接続(dual connectivity、DC)アーキテクチャの例を示す。
【0128】
図9を参照すると、MN911と、SN921と、MN911及びSN921と通信するUE930とが例示される。
図9に示すように、DCは、UE(例:UE930)がMN(例:MN911及び1つ以上のSN(例:SN921)を含む少なくとも2つのRANノードにより提供される無線リソースを利用する方式を指す。言い換えれば、DCは、UEがMN及び1つ以上のSNに接続され、MN及び1つ以上のSNと通信する方式を指す。MN及びSNが異なる位置に位置する可能性があるため、MN及びSNの間のバックホールは非理想的バックホール(例:ノード間において相対的に大きな遅延)と理解することができる。
【0129】
MN(例:MN911)は、DC状況においてUEにサービスを提供する主要RANノードを指す。SN(例:SN921)はDC状況においてMNと共にUEにサービスを提供する追加的なRANノードを指す。1つのRANノードがUEにサービスを提供する場合、RANノードはMNであり得る。SNはMNが存在する場合に存在し得る。
【0130】
例えば、MNはスモールセルよりカバレッジが相対的に大きいマクロセルと関連し得る。しかしながら、MNは必ずしもマクロセルと関連する必要はない-すなわち、MNはスモールセルと関連し得る。本開示にわたって、マクロセルに関連するRANノードは「マクロセルノード」と呼ばれてもよい。MNはマクロセルノードを含む。
【0131】
例えば、SNはマクロセルよりカバレッジが相対的に小さいスモールセル(例:マイクロセル、ピコセル、フェムトセル)と関連し得る。しかしながら、SNは必ずしもスモールセルと関連する必要はない-すなわち、SNはマクロセルと関連し得る。本開示にわたって、スモールセルに関連するRANノードは「スモールセルノード」と呼ばれてもよい。SNはスモールセルノードを含む。
【0132】
MNはMCG(master cell group)と関連し得る。MCGはMNに関連するサービングセルのグループを指し、Pセル(primary cell、PCell)及び選択的に1つ以上のSセル(secondary cell、SCell)を含む。ユーザプレーンデータ及び/又は制御プレーンデータはコアネットワークからMCGベアラを介してMNに伝達される。MCGベアラは、MNリソースを使用するために無線プロトコルがMNに位置するベアラを指す。
図9に示すように、MCGベアラの無線プロトコルはPDCP、RLC、MAC及び/又はPHYを含む。
【0133】
SNはSCG(secondary cell group)に関連し得る。SCGはSNに関連するサービングセルのグループを指し、PSセル(primary secondary cell、PSCell)及び選択的に1つ以上のSセル(secondary cell、SCell)を含む。ユーザプレーンデータはSCGベアラを介してコアネットワークからSNに伝達される。SCGベアラはSNリソースを使用するために無線プロトコルがSNに位置するベアラを指す。
図9に示すように、SCGベアラの無線プロトコルはPDCP、RLC、MAC及びPHYを含む。
【0134】
ユーザプレーンデータ及び/又は制御プレーンデータはコアネットワークからMNに伝達され、MNにおいて分離(split up)/複製(duplicate)され、分離/複製されたデータの少なくとも一部がスプリットベアラを介してSNに伝達される。スプリットベアラは、MNリソース及びSNリソースの両方ともを使用するために無線プロトコルがMN及びSNの両方ともに位置するベアラを指す。
図9に示すように、MNに位置したスプリットベアラの無線プロトコルはPDCP、RLC、MAC及びPHYを含む。SNに位置したスプリットベアラの無線プロトコルは、RLC、MAC及びPHYを含む。
【0135】
様々な実施形態によれば、PDCPアンカー(anchor)/PDCPアンカーポイント/PDCPアンカーノードは、データを分離及び/又は複製し、分離/複製されたデータの少なくとも一部を他のRANノードにX2/Xnインタフェースを介して伝達するPDCPエンティティを含むRANノードを指す。
図9の例示において、PDCPアンカーノードはMNであり得る。
【0136】
様々な実施形態によれば、UEに対するMNは変更されることができる。これはハンドオーバー又はMNハンドオーバーと呼ばれる。
【0137】
様々な実施形態によれば、SNはUEに無線リソースを提供することを新たに開始し、UEと接続を確立し、及び/又はUEと通信を行うことができる(すなわち、UEに対するSNが新たに追加されることができる)。これは「SN追加」と呼ばれる。
【0138】
様々な実施形態によれば、UEに対するMNが維持される間、UEに対するSNは変更されることができる。これはSN変更と呼ばれる。
【0139】
様々な実施形態によれば、DCはE-UTRAN NR-DC(EN-DC)及び/又は多重無線アクセス技術(radio access technology、RAT)-DC(MR-DC)を含む。EN-DCはUEがE-UTRANノード及びNR RANノードにより提供される無線リソースを使用するDC状況を指す。MR-DCはUEが相異なるRATのRANノードにより提供される無線リソースを利用するDC状況を指す。
【0140】
図10は、本開示の技術的特徴が適用される条件付きモビリティ手順の例を示す。
図10に例示されたステップは条件付きハンドオーバー手順、条件付きSN追加手順及び/又は条件付きSN変更手順にも適用できる。
【0141】
図10に示すように、ステップS1001で、ソースセルはUEに測定制御メッセージを送信する。ソースセルはローミング(roaming)及びアクセス制限情報及び、例えば、利用可能な多重周波数バンド情報に応じて測定制御メッセージを介してUE測定手順を設定することができる。測定制御メッセージを介してソースセルにより提供された測定制御情報は、UEの接続モビリティを制御する機能を補助(assist)することができる。例えば、測定制御メッセージは測定設定及び/又は報告設定を含む。
【0142】
ステップS1003で、UEはソースセルに測定報告メッセージを送信する。測定報告メッセージは、UEにより検出されるUE周辺の隣接セルに対する測定の結果を含む。UEはステップS1001で受信された測定制御メッセージにおいて測定設定及び/又は測定制御情報に応じて測定報告メッセージを生成する。
【0143】
ステップS1005で、ソースセルは測定報告に基づいてモビリティ決定をする。例えば、ソースセルは隣接セルに対する測定の結果(例:信号品質、基準信号受信パワー(reference signal received power(RSRP)、基準信号受信品質(reference signal received quality(RSRP))に基づいてモビリティ決定を行い、UE周辺の隣接セルのうちモビリティのための候補ターゲットセル(例:ターゲットセル1及びターゲットセル2)を決定する。
【0144】
ステップS1007で、ソースセルはステップS1005で決定されたターゲットセル1及びターゲットセル2にモビリティ要求メッセージを送信する。すなわち、ソースセルはターゲットセル1及びターゲットセル2とモビリティ準備を行う。モビリティ要求メッセージは、ターゲット側(例:ターゲットセル1及びターゲットセル2)においてモビリティを準備するために必要な情報を含む。
【0145】
ステップS1009で、ターゲットセル1及びターゲットセル2のそれぞれは、モビリティ要求メッセージに含まれた情報に基づいて接続制御を行うことができる。ターゲットセルは要求されるリソース(例:C-RNTI及び/又はRACHプリアンブル)を設定及び予約することができる。ターゲットセルにおいて使用されるAS-設定は独立的に具体化されるか(すなわち、「確立」)、ソースセルにおいて使用されるAS-設定と比較してデルタとして具体化することができる(すなわち、「再設定」)。
【0146】
ステップS1011で、ターゲットセル及びターゲットセル2はソースセルにモビリティ要求肯定応答(acknowledgement、ACK)メッセージを送信する。モビリティ要求ACKメッセージはモビリティのために予約及び準備されたリソースに関する情報を含む。例えば、モビリティ要求ACKメッセージはモビリティを行うためにUEに送信される透明(transparent)コンテナ(container)をRRCメッセージとして含む。コンテナは新しいC-RNTI、選択されたセキュリティアルゴリズムに対するターゲットgNBセキュリティアルゴリズム識別子、専用RACHプリアンブル、及び/又は可能ないくつかの他のパラメータ、すなわち、アクセスパラメータ、SIBsを含む。RACHを行わないモビリティが設定された場合、コンテナはタイミング調節指示を含み、選択的に予め割り当てられたアップリンクグラントを含む。モビリティ要求ACKメッセージはまた、必要な場合、フォワーディングトンネルに対するRNL/TNL情報を含む。ソースセルがモビリティ要求ACKメッセージを受信するとすぐに、又は条件付きモビリティ命令の送信がダウンリンクにおいて開始(initiate)されると、データフォワーディングが開始される。
【0147】
ステップS1013で、ソースセルはUEに条件付き再設定を送信する。条件付き再設定は条件付きハンドオーバー(conditional handover、CHO)設定及び/又は条件付きモビリティ命令(例:CHO命令)と呼ばれるか、それらを含む。条件付き再設定は候補ターゲットセル(例:ターゲットセル1、ターゲットセル2)のそれぞれに対する条件付き再設定を含む。例えば、条件付き再設定は、ターゲットセル1に対する条件付き再設定と、ターゲットセル2に対する条件付き再設定を含む。ターゲットセル1に対する条件付き再設定は、ターゲットセル1に対するモビリティ条件と、ターゲットセル1に対するターゲットセル設定を含む。ターゲットセル1に対するターゲットセル設定は、ターゲットセル1へのモビリティのために予約されたリソースに関する情報を含むことで、ターゲットセル1へのモビリティに関連するRRC再設定パラメータを含むことができる。同様に、ターゲットセル2に対する条件付き再設定は、ターゲットセル2に対するモビリティ条件と、ターゲットセル2に対するターゲットセル設定を含む。ターゲットセル2に対するターゲットセル設定は、ターゲットセル2へのモビリティのために予約されたリソースに関する情報を含むことで、ターゲットセル2へのモビリティに関連するRRC再設定パラメータを含むことができる。
【0148】
モビリティ条件は少なくとも1つの測定IDを指示する。例えば、モビリティ条件は最大2つの測定IDを指示することができる。ターゲットセルのモビリティ条件が測定対象A及び報告設定Bに関連する測定IDを指示する場合、モビリティ条件を評価することは、測定対象Aに対する測定結果が報告設定Bの報告条件を満足するか否かを決定することを含む。測定対象Aに対する測定結果がモビリティ条件の評価に応じて報告設定Bの報告条件を満たす場合、UEはターゲットセルのモビリティ条件が満たされたこと(又は、ターゲットセル/ターゲットセルに対する測定結果がターゲットセルのモビリティ条件を満たしたこと)を決定し、ターゲットセルでモビリティを行う。
【0149】
ステップS1015で、UEは候補ターゲットセル(例:ターゲットセル1、ターゲットセル2)に対するモビリティ条件の評価を行い、候補ターゲットセルのうちモビリティのためのターゲットセルを選択する。例えば、UEは、候補ターゲットセルに対して測定を行い、候補ターゲットセルに対する測定の結果に基づいて候補ターゲットセルのうちどの候補ターゲットセルがその候補ターゲットセルに対するモビリティ条件を満足しているかを決定する。UEがターゲットセル1がターゲットセル1に対するモビリティ条件を満たしていることを識別した場合、UEはターゲットセル1をモビリティのためのターゲットセルとして選択する。
【0150】
ステップS1017で、UEは選択されたターゲットセル(例:ターゲットセル1)にランダムアクセスを行う。例えば、UEはターゲットセル1にランダムアクセスプリアンブルを送信し、アップリンクグラントを含むランダムアクセス応答をターゲットセル1から受信する。RACHを行わないモビリティが設定された場合、ステップS1017は省略されてもよく、アップリンクグラントはステップS1013で提供される。
【0151】
ステップS1019で、UEはターゲットセル1にモビリティ完了メッセージを送信する。UEがターゲットセル1への接続(又は、RACHを行わないモビリティが設定された時にアップリンクグラントを受信)に成功する時、UEはモビリティを確認するためにC-RNTIを含むモビリティ完了メッセージを可能なときはいつもアップリンクバッファ状態報告と共にターゲットセル1に送信することで、モビリティ手順がUEに対して完了したことを指示できる。ターゲットセル1は、モビリティ完了メッセージにおいて送信されたC-RNTIを検証することができる。
【0152】
ステップS1021で、ターゲットセル1はシーケンス番号(sequence number、SN)状態要求メッセージをソースセルに送信する。ターゲットセル1は、SN状態要求メッセージを介して、ターゲットセル1がモビリティ後に送信すべきパケットのSNをターゲットセル1に通知するようにソースセルに要求することができる。
【0153】
ステップS1023で、ソースセルは候補ターゲットセルのうちモビリティのためのターゲットセルとして選択されていないターゲットセル2に条件付きモビリティ取り消しメッセージを送信する。条件付きモビリティ取り消しメッセージを受信した後、ターゲットセル2はモビリティの場合のために予約されたリソースをリリースする。
【0154】
ステップS1025で、ターゲットセル2は条件付きモビリティ取り消しメッセージに対する応答として条件付きモビリティ取り消し確認メッセージをソースセルに送信する。条件付きモビリティ取り消し確認メッセージはターゲットセル2がモビリティの場合のために予約されたリソースをリリースしたことを通知する。
【0155】
ステップS1027で、ソースセルはSN状態要求メッセージに対する応答として、SN状態伝達メッセージをターゲットセル1に送信する。SN状態伝達メッセージは、ターゲットセル1にターゲットセル1がモビリティ後に送信すべきパケットのSNを通知する。
【0156】
ステップS1029で、ソースセルはターゲットセル1にデータフォワーディングを行う。例えば、ソースセルはコアネットワークから受信されたデータをターゲットセル1にフォワーディングしてターゲットセル1が今からデータをUEに送信するようにすることができる。
【0157】
条件付きモビリティは条件付き再設定の一種である。以下、条件付き再設定について説明される。
【0158】
ネットワークは、各候補ターゲットセルに対して関連する実行条件(すなわち、モビリティ条件)の満足直後にのみ適用されるRRC接続再設定(すなわち、条件付きモビリティ命令)を含む条件付き再設定(すなわち、条件付きハンドオーバー及び/又は条件付きPSCell追加/変更)をUEに設定することができる。
【0159】
条件付き再設定のために、UEは:
【0160】
1>受信されたconditionalReconfigurationがcondReconfigurationToRemoveListを含む場合:
【0161】
2>条件付き再設定除去手順を実行する;
【0162】
1>受信されたconditionalReconfigurationがcondReconfigurationToAddModListを含む場合:
【0163】
2>条件付き再設定の追加/変更手順を実行する。
【0164】
I.条件付き再設定の追加/変更
【0165】
UEは:
【0166】
1>受信されたcondReconfigurationToAddModListに含まれた各condReconfigurationId(すなわち、モビリティ命令に関連するインデックス)に対して:
【0167】
2>マッチングされるcondReconfigurationIdを有するエントリがVarConditionalReconfiguration(すなわち、UEに格納された各ターゲットセルに対する{インデックス、モビリティ条件、モビリティ命令}のリスト)のcondReconfigurationListに存在する場合:
【0168】
3>当該エントリをこのcondReconfigurationIdに対して受信された値に置き換える;
【0169】
2>そうでない場合:
【0170】
3>このcondReconfigurationIdに対する新しいエントリをVarConditionalReconfigurationに追加する;
【0171】
3>関連するRRCConnectionReconfiguration(すなわち、モビリティ命令及び/又はモビリティ条件)をVarConditionalReconfigurationに格納する;
【0172】
2>そのcondReconfigurationIdの測定識別子に関連するトリガリング条件(すなわち、モビリティ条件)をモニターする;
【0173】
II.条件付き再設定の除去
【0174】
UEは:
【0175】
1>VarConditionalReconfigurationにおいて現在UE設定の一部である受信されたcondReconfigurationToRemoveListに含まれた各condReconfigurationIdに対して:
【0176】
2>測定識別子により関連するトリガリング条件のモニターを中止する;
【0177】
2>VarConditionalReconfigurationにあるcondReconfigurationListからマッチングされるcondReconfigurationIdを有するエントリを除去する;
【0178】
UEは、condReconfigurationToRemoveListが現在UE設定の一部ではないいかなるcondReconfigurationId値を含む場合、条件付き再設定メッセージを誤りとみなさない。
【0179】
III.条件付き再設定実行
【0180】
条件付き再設定に対するトリガリング条件が満たされたmeasIdに対して、UEは:
【0181】
1>格納されたRRCConnectionReconfiguration(すなわち、モビリティ命令)に関連するそのmeasIdを有するVarConditionalReconfigurationにおける各condReconfigurationIdに対して:
【0182】
2>全てのトリガリング条件がそのcondReconfigurationIdに対して満足した場合:
【0183】
3>そのcondReconfigurationIdに関連する格納されたRRCConnectionReconfigurationのターゲットセル候補をトリガされたセルとみなす;
【0184】
1>1つ以上のトリガされたセルが存在する場合:
【0185】
2>トリガされたセルのいずれか1つを条件付き再設定のための選択されたセルとして選択する;
【0186】
1>条件付き再設定の選択されたセルに対して::
【0187】
2>選択されたセルに関連する格納されたRRCConnectionReconfigurationがmobilityControlInfoを含む場合(条件付きハンドオーバー):
【0188】
3>そのcondReconfigurationIdに関連する格納されたRRCConnectionReconfigurationを適用し、選択されたセルにハンドオーバーを行う;
【0189】
2>そうではなく、格納されたRRCConnectionReconfigationがnr-Configを含む場合(条件付きPSCell追加/変更):
【0190】
3>そのcondReconfigurationIdに関連する格納されたRRCConnectionReconfigurationを適用し、選択されたセルに対してSN変更/追加手順を行う;
【0191】
複数のセルが条件付きPSCell追加/変更実行においてトリガされた場合、UEはビーム及びビーム品質を考慮して実行するためのトリガされたセルのうち1つを選択する。
【0192】
条件付き再設定メッセージ及び情報要素(information element、IE)ConditionalReconfigurationの構造は下記の表5のようである。IE ConditionalReconfigurationは、各ターゲット候補セルに対する条件付きハンドオーバー、条件付きPSCell追加/変更の設定を追加/変更又はリリースするために使用される。
【0193】
【0194】
表5において、condReconfigurationToAddModListは、追加及び/又は変更する条件付き再設定(すなわち、条件付きハンドオーバー又は条件付きPSCell変更/追加)のリストを指す。また、condReconfigurationToRemoveListは、除去する条件付き再設定(すなわち、条件付きハンドオーバー又は条件付きPSCell変更/追加)のリストを指す。CondReconfigurationIdは、モビリティ命令に関連するインデックスを指す。IE CondReconfigurationIdの包含事項は下記の表6のようである。IE ConditionalReconfigurationIdは条件付き再設定を識別するために使用される。
【0195】
【0196】
表6において、maxCondConfigは条件付き再設定(すなわち、CondReconfigationAddMods)の最大個数を指す。IE CondReconfigurationToAddModListの構造は、下記の表7のようである。IE CondReconfigurationToAddModListは、追加又は変更する条件付き再設定(すなわち、条件付きハンドオーバー、条件付きPSCell追加/変更)のリストに関し、リストの各エントリはmeasId(トリガリング条件設定に関連する)及び関連したRRCConnectionReconfigurationを有する。
【0197】
【0198】
表7において、CondReconfigurationAddModはターゲットセルに対する条件付き再設定を指す。CondReconfigurationIdは、ターゲットセルのモビリティ命令に関連するCondReconfigurationAddModのインデックスを指す。triggerConditionはターゲットセルに対するモビリティ条件を指す。condReconfigurationToApplyに含まれたRRCConnectionReconfigurationは、ターゲットセルのモビリティ命令を指す。前述のように、条件付き再設定はCHO設定とも呼ばれる。CHO設定又はIE CHOConfigurationの構造は下記の表8のようである:
【0199】
【0200】
表8において、CHOToReleaseListは、condReconfigurationToRemoveListに対応する。CHOToAddModListは、CondReconfigurationToAddModListに対応する。CHOConditionはtriggerConditionに対応する。maxCHOはmaxCondConfigに対応する。すなわち、maxCHOはCHO設定(すなわち、CHOToAddMods)の最大個数を指す。choIdは、condReconfigurationIdに対応する。CHOToAddModはターゲットセルに対するCHO設定を指すCondReconfigurationToAddModに対応する。choIdはターゲットセルのモビリティ命令に関連するCondReconfigurationToAddModのインデックスを指す。conditionIdはchoConditionConfigに関連するCHOCondition(すなわち、ターゲットセルに対するモビリティ条件)のインデックスを指す。choCellConfigurationに含まれたCHOCellConfigurationはターゲットセルのモビリティ命令を指す。choCellConfigurationはcondReconfigurationToApplyに対応する。IE CHOConditionの構造は下記の表9のようである:
【0201】
【0202】
本開示において、多様なタイマが下記の表10のように定義される:
【0203】
【表10-1】
【表10-2】
【表10-3】
【表10-4】
【0204】
以下、迅速MCG回復について説明される。UEはタイマT316を設定される。UEがタイマT316を設定された場合、UEは迅速MCG回復が可能であるとみなす。
【0205】
UEは、以下の手順に従ってMCGの無線リンク失敗(radio link failure、RLF)を検出(又は、MCG失敗/MCG RLFを検出)することができる:
【0206】
1>PCellにおいてT310の満了直後;又は
【0207】
1>T300、T301、T304、T311及びT319のいずれも動作していない間、MCG MACからランダムアクセス問題指示の直後;又は
【0208】
1>MCG RLFから再送信の最大回数が到達したという指示の直後:
【0209】
2>無線リンク失敗がMCGに対して検出(すなわち、MCGのRLF/MCG失敗)されたとみなす。
【0210】
迅速MCGリンク回復が可能でなく(すなわち、T316が設定されない)MCGのRLFを検出した直後、UEはRRC接続再確立手順を開始する。しかしながら、迅速MCGリンク回復が可能であり(すなわち、T316が設定され)MCGのRLFを検出した後/直後、UEは:
【0211】
1>迅速MCGリンク回復が設定(すなわち、T316が設定)された場合;及び
【0212】
1>SCG送信が中止されていない場合;及び
【0213】
1>PSCellの変更が進行中でない場合(すなわち、NR PSCellに対するタイマT304がNR-DCの場合に動作中でない、又はE-UTRA PSCellのタイマT307がNE-DCにおいて動作中でない):
【0214】
2>MCG失敗情報手順(迅速MCG回復手順とも呼ばれる)を開始してMCG無線リンク失敗を報告する。
【0215】
MCG失敗情報手順の目的は、NR MNにUEが経験したMCG失敗(すなわち、MCG無線リンク失敗)を通知することを含む。ASセキュリティが活性化され、SRB2及び少なくとも1つのDRBが設定されたRRC_CONECTEDのUEは、再確立なしにRRC接続を継続するために迅速MCGリンク回復手順を開始する。
【0216】
スプリットSRB1又はSRB3が設定されたUEは、MCG及びSCG送信が中断されなかった時、迅速MCGリンク回復が設定(すなわち、T316が設定)された時及びT316が動作しない間にMCGのRLFを検出した直後、前記手順を開始してMCG失敗を報告する。
【0217】
MCG失敗情報の手順を開始した直後、UEは:
【0218】
1>SRB0を除いて全てのSRB及びDRBに対するMCG送信を中断する;
【0219】
1>MCG-MACを再設定する;
【0220】
1>タイマT316を開始する;
【0221】
1>SRB1がスプリットSRBに設定された場合:
【0222】
2>SRB1を介する送信のためにMCGFailureInformationメッセージを下位層に伝達し、その直後にこの手順は終了する;
【0223】
2>そうでない場合(すなわち、SRB3が設定された場合):
【0224】
3>SRB3を介してNR RRCメッセージULInformationTransferMRDCに組み込まれた(embedded)送信のために下位層にMCGFailureInformationメッセージを伝達する。
【0225】
例えば、UEがMCGFailureInformationメッセージに対する応答としてPCellに対するreconfigurationWithSyncを含むRRCReconfigurationメッセージを受信した場合、UEは迅速MCG回復が成功したと決定し、タイマT316を停止する。他の例として、UEがMCGFailureInformationメッセージに対する応答としてMobilityFromNRCommandメッセージを受信した場合、UEは迅速MCG回復が成功したと決定し、タイマT316を停止する。UEはまた、RRCReleaseメッセージを受信した直後及び/又はRRC接続再確立手順を開始した直後、タイマT316を停止する。
【0226】
それに対して、T316が満了すると(すなわち、迅速MCG回復が失敗すると)、UEはRRC接続再確立手順を開始する。
【0227】
要約すれば、迅速MCG回復が設定(すなわち、T316が設定)された場合、UEはPCell失敗(すなわち、MCG失敗)を検出した直後、MCG失敗情報メッセージがネットワークにSCGを介して送信されるMCG迅速回復手順をトリガすることができる。そして、迅速MCG回復が失敗(すなわち、T316が満了)する場合、UEはRRC再確立手順を開始する。RRC再確立手順が成功する場合、RRC再確立手順中に、UEは:RRC再確立要求メッセージを送信し;RRC再確立メッセージを受信し;及びRRC再確立完了メッセージを送信することができる。
【0228】
以下、CHO失敗ハンドリングについて説明される。
【0229】
RRC再確立手順を開始した直後、UEは:
【0230】
1>タイマT311を開始する;
【0231】
1>動作している場合はタイマT316を停止する;
【0232】
1>セル選択手順に従ってセル選択を実行する。
【0233】
セル選択手順のセル選択結果に応じて、UEは適合した(suitable)NRセルを選択する。適合するNRセルを選択した直後及びタイマT311が動作する間、UEは:
【0234】
1>attemptCHO(すなわち、条件付きモビリティ試み設定)が設定された場合;及び
【0235】
1>選択されたセルがVarCHO-Configの候補セルの1つである場合(すなわち、選択されたセルがUEが受信して格納した条件付きモビリティ命令に関連する候補セルの1つである場合):
【0236】
2>選択されたセルに関連する格納されたcho-RRCReconfigを適用し(すなわち、選択されたセルに対して格納された候補セル設定を適用し)、選択されたセルにモビリティを行う。
【0237】
要約すれば、迅速MCG回復に失敗した後に開始されたRRC接続再確立手順中に、ネットワークが、UEが選択されたCHO候補セルにおいてCHOを試みることを設定した場合(すなわち、ネットワークがUEにattemptCHO及び/又は条件付きモビリティ試み設定を設定した場合)、UEはセル選択を行い、選択されたセルがCHO候補でる場合、UEはCHO実行を試みることができる。UEは依然として利用可能なCHO候補を有しているため、既存の再確立を行う代わりにCHO実行を行うことができる。
【0238】
すなわち、UEは、まず無線リンク失敗手順に従って迅速MCG回復を行い、次にUEは迅速MCG回復の失敗後/直後にRRC再確立手順に従ってCHOベースの失敗ハンドリングを行うことができる。
【0239】
RLFがMCGにおいて検出され、CHOベースの失敗ハンドリング及びMCG迅速回復が1つのUEに対して設定された場合、相異なる動作がCHO失敗ハンドリング及びMCG迅速回復に対して要求されるため、予想される動作はCHOベースの失敗ハンドリング及びMCG迅速回復が設定され、RLFがMCGにおいて検出された場合、潜在的なデータの途切れ問題を有する可能性がある。
【0240】
そうであると、データの途切れはCHOベースの失敗ハンドリング及びMCG迅速回復が設定され、RLFがMCGにおいて検出された場合に、問題になる可能性がある。UEは複数の失敗回復手順(すなわち、迅速MCG失敗回復及びCHOベース失敗ハンドリング)の間、データ送信を行うことができないため、データの途切れ時間は既存の手順に比べて増加する。
【0241】
さらに、データの途切れ時間はCHOベースの失敗ハンドリングの高い失敗の可能性によりさらに悪くなる可能性がある。これはUEが所定の時間(例:迅速MCG回復を行うためのタイマT316の時間区間)を消費し、消費された時間により、格納されたCHO設定及び/又は格納されたCHOモビリティ命令が有効でない可能性があるためである。ネットワークの観点から、CHO設定はネットワーク動作イシューにより設定解除されることが決定される(例:ターゲットセル又はソースセルがUEが長時間ターゲットセルに移動しなかったため、CHOをリリースしようとする可能性がある)。しかしながら、UEはCHO設定が有効でなくなったことが分からない。すなわち、UEは迅速MCF回復の失敗直後、CHOベースの失敗ハンドリングを行う場合、有効でないCHO設定を利用してCHOセルに対するアクセスを頻繁に試みることができ、これは結局RRC再確立を発生させる。
【0242】
CHOベースの失敗ハンドリング及び迅速MCG回復の目的は、データの途切れ時間を向上させるより、モビリティ強靭性(robustness)を向上させることである。従って、UEはモビリティ強靭性のために複数の失敗ハンドリング手順を必要としない。
【0243】
本開示において、UEはプライマリセルグループ(すなわち、MCG)に対して無線リンク失敗を検出し、UEは迅速MCG回復及びCHOベース失敗ハンドリングが利用可能であるか否か(すなわち、ネットワークが既に各指示により迅速MCG回復及び/又はCHOベース失敗ハンドリングを行うことを許容しているか否か)をチェックすることができる。
【0244】
UEが迅速MCG回復及びCHOベース失敗ハンドリングを実行できる場合、UEは迅速MCG回復手順を実行できるが、CHOベース失敗ハンドリングの情報を除去してCHOベース失敗ハンドリングを実行しない。
【0245】
図11は、本開示の一実施形態により迅速MCG回復が設定された時、条件付きモビリティハンドリングのための方法の例を示す。
図11に説明されたステップは無線装置及び/又はUEにより行われる。
【0246】
図11に示すように、ステップS1101で、無線装置は迅速MCG回復に関連するタイマ(すなわち、タイマT316)に関する情報及び条件付きモビリティ試み設定(すなわち、attemptCHO又はattemptCondReconfig)を受信する。すなわち、タイマT316及び条件付きモビリティ試み設定が無線装置に対して設定される。条件付きモビリティ試み設定は、条件付きモビリティ失敗ハンドリングを実行するための指示(すなわち、RRC接続再確立手順において選択された候補セルに対してその選択された候補セルが無線装置に格納された条件付きモビリティ命令のいずれか1つに関連する場合/時、条件付きモビリティを実行するための指示)を含む。条件付きモビリティ失敗ハンドリングの例は、CHO失敗ハンドリングを含む。
【0247】
ステップS1103で、無線装置はMCG失敗を検出した直後、前記迅速MCG回復に関連するタイマを開始する。例えば、無線装置はMCG失敗を検出した直後、迅速MCG回復手順を開始し、タイマT316を開始する。
【0248】
ステップS1105で、無線装置は迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出する。すなわち、無線装置は迅速MCG回復手順の失敗を検出することができる。
【0249】
ステップS1107で、無線装置は無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する。条件付きモビリティ試み設定が無線装置に対して設定されても、無線装置は条件付きモビリティ失敗ハンドリングを行うよりは、むしろ1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する。
【0250】
ステップS1109で、無線装置はRRC再確立要求メッセージの送信を開示する。すなわち、迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出することに基づいて、無線装置は、i)無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去し、ii)RRC再確立要求メッセージの送信を開始する。
【0251】
多様な実施形態によれば、無線装置は迅速MCG回復手順中にSCGを介してMCG失敗情報メッセージを送信してMCG失敗を報告する。タイマT316は迅速MCG回復手順中に継続して動作する。
【0252】
様々な実施形態によれば、迅速MCG回復手順は迅速MCG回復に関連するタイマが停止せずに満了する場合/時に失敗することがある。
【0253】
多様な実施形態によれば、タイマT316は:i)無線装置がMCG失敗情報メッセージに対する応答としてMCGのPCellに対する同期化再設定を含むRRC再設定メッセージを受信した直後;ii)無線装置がMCG失敗情報メッセージに対する応答としてNRからのモビリティ命令を受信した直後;iii)無線装置がRRCリリースメッセージを受信した直後;又はiv)無線装置がRRC接続再確立手順を開始した直後に停止する。
【0254】
多様な実施形態によれば、無線装置は迅速MCG回復に関連するタイマ(例:タイマT316)の満了直後にRRC接続再確立手順を開始する。無線装置は、RRC接続再確立手順においてセル選択を行って候補セルを選択することができる。無線装置は、セル選択が迅速MCG回復に関連するタイマの満了直後に開始されたRRC接続再確立手順においてトリガされることに基づいて、無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去することができる。
【0255】
様々な実施形態によれば、無線装置は条件付きモビリティ試み設定が無線装置に対して設定された状態で無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去することができる。
【0256】
様々な実施形態によれば、選択された候補セルは1つ以上の条件付きモビリティ命令のうちいずれの条件付きモビリティ命令にも関連しないことがある。
【0257】
様々な実施形態によれば、選択された候補セルは1つ以上の条件付きモビリティ命令のうちある条件付きモビリティ命令と関連することがある。無線装置は条件付きモビリティ試み設定が無線装置に対して設定された状態で選択された候補セルに条件付きモビリティを実行せず、無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去することができる。
【0258】
様々な実施形態によれば、無線装置は迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出した後、条件付きモビリティ試み設定が無線装置に対して設定された状態で条件付きモビリティ失敗ハンドリングをスキップすることができる。
【0259】
様々な実施形態によれば、無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令は、条件付きモビリティ失敗ハンドリングをスキップするために除去されることができる。
【0260】
多様な実施形態によれば、無線装置はRRC再確立要求メッセージに対する応答としてRRC再確立メッセージを受信することができる。無線装置はRRC再確立メッセージに対する応答としてRRC再確立完了メッセージを送信することができる。
【0261】
多様な実施形態によれば、無線装置は第2セルグループに接続している間、第1セルグループに対して無線リンク失敗を宣言する。無線装置は無線リンク失敗の宣言直後にCHOを試みることが利用可能であるか否かをチェックする。無線装置は、利用可能である場合、CHOを試みることに関連する情報を除去する。無線装置は、第1セルグループの無線リンクを回復するためのメッセージを第2セルグループに送信する。
【0262】
図12は、本開示の一実施形態により迅速MCG回復が設定された時、条件付きモビリティハンドリングのための信号の流れの例を示す。信号の流れはUE(または、無線装置)及び基地局(base station、BS)と関連し得る。
【0263】
図12に示すように、ステップS1201で、BSは無線装置に迅速MCG回復に関連するタイマ(すなわち、タイマT316)に関する情報及び条件付きモビリティ試み設定(すなわち、attemptCHO又はattemptCondReconfig)を送信する。
【0264】
ステップS1203で、無線装置はMCG失敗を検出した直後、迅速MCG回復に関連するタイマを開始する。
【0265】
ステップS1205で、無線装置は迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出する。
【0266】
ステップS1207で、無線装置は無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する。
【0267】
フェーズS1209で、BSは無線装置からRRC再確立要求メッセージを受信する。すなわち、迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出することに基づいて、無線装置は、i)無線装置に格納された1つ以上のモビリティ命令を除去し、ii)RRC再確立要求メッセージの送信を開始する。
【0268】
図12において、BSは
図2の第2装置220の一例であり、従って、
図12に例示されたBSのステップは第2装置220により行われる。例えば、プロセッサ221は送受信機223を制御して無線装置に迅速MCG回復に関連するタイマ(すなわち、タイマT316)に関する情報及び条件付きモビリティ試み設定(すなわち、attemptCHO又はattemptCondReconfig)を送信するように設定される。無線装置はMCG失敗を検出した直後、迅速MCG回復に関連するタイマを開始する。無線装置は迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出する。無線装置は無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する。プロセッサ221は送受信機223を制御して無線装置からRRC再確立要求メッセージを受信する。すなわち、迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出することに基づいて、無線装置は、i)無線装置に格納された1つ以上のモビリティ命令を除去し、ii)RRC再確立要求メッセージの送信を開始する。
【0269】
図13は、本開示の一実施形態により迅速MCG回復手順を行う前に、条件付きモビリティ失敗ハンドリングに関する情報を除去するための方法の例を示す。
図13に例示されたステップはUE及び/又は無線装置により行われる。
【0270】
図13に示すように、ステップS1301で、UEはMCGリンク回復が設定されていることが識別する。すなわち、UEはタイマT316が設定されたことを識別する。
【0271】
ステップS1303で、UEはSCG送信が中止されていないことが識別する。
【0272】
ステップS1305で、UEはPSCell変更が進行中でないことを識別する。例えば、UEはNR-DCの場合、NR PSCellに対するタイマT304が動作中でないか、NE-DCにおいてE-UTRA PSCellのタイマT307が動作中でないことを識別することができる。
【0273】
ステップS1307で、UEはUEに格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する。
【0274】
ステップS1309で、UEは条件付きモビリティ試み設定が設定された場合、条件付きモビリティ試み設定が設定されていないとみなす。
【0275】
ステップS1311で、UEはMCG失敗情報手順を開始して、MCG無線リンク失敗を報告する。
【0276】
より詳しく、UEは:
【0277】
1>PCellにおいてT30満了直後;または
【0278】
1>T300、T301、T304及びT319のいずれも動作していない間、MCGMACからのランダムアクセス問題指示直後;または
【0279】
1>MCG RLFから再送信の最大回数が到達したという指示直後:
【0280】
2>前記指示がMCGRLCからの指示であり、CA複製(duplication)が設定及び活性化され、対応する論理チャネルに対してallowedServingCellsがSCellのみを含む場合:
【0281】
3>失敗情報手順を開始してRLC失敗を報告する。
【0282】
2>そうでない場合:
【0283】
3>MCGに対して無線リンク失敗、すなわち、RLFが検出されたとみなす;
【0284】
3>ASセキュリティが活性化されていない場合:
【0285】
4>リリース原因を「other」にしてRRC_IDLEに移動した直後の動作を行う;
【0286】
3>そうではなく、ASセキュリティが活性化されたが、SRB2及び少なくとも1つのDRBが設定されていない場合:
【0287】
4>リリース原因を「RRC接続失敗」にしてRRC_IDLEに移動した直後の動作を行う。
【0288】
3>そうでない場合:
【0289】
4>迅速MCGリンク回復が設定(すなわち、T316が設定)された場合;及び
【0290】
4>SCG送信が中断されていない場合;及び
【0291】
4>PSCellの変更が進行中でない場合(すなわち、NR-DCの場合にNR PSCellに対するタイマT304が動作中でないか、NE-DCにおいてE-UTRA PSCellのタイマT307が動作中でない場合):
【0292】
5>存在する場合、VarCHO-Configの全てのエントリを除去する;または
【0293】
5>attemptCHOが設定されている場合、設定されていないものとみなす;
【0294】
5>MCG失敗情報手順を開始してMCG無線リンク失敗を報告する。
【0295】
4>そうでない場合:
【0296】
5>接続再確立手順を開始する。
【0297】
図14は、本開示の一実施形態により迅速MCG回復の失敗後、条件付きモビリティ失敗ハンドリングに関連する情報を除去するための方法の例を示す。
図14に例示されたステップはUE及び/又は無線装置により行われる。
【0298】
図14に示すように、ステップS1401で、UEはタイマT316の満了を検出する。すなわち、UEは迅速MCG回復手順の失敗を検出する。
【0299】
ステップS1403で、UEはUEに格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する。
【0300】
ステップS1405で、UEは条件付きモビリティ試み設定が設定されていないとみなす。
【0301】
ステップS1407で、UEはRRC接続再確立手順を開始する。
【0302】
より具体的に、UEは:
【0303】
1>T316が満了した場合:
【0304】
2>設定されている場合、VarCHO-Configの全てのエントリを除去する;又は
【0305】
2>attemptCHOが設定されている場合、設定されていないとみなす。
【0306】
2>接続再確立手順を開始する。
【0307】
図15は、本開示の一実施形態によりRRC接続再確立手順において条件付きモビリティ失敗ハンドリングに関連する情報を除去するための方法の例を示す。
図15に例示されたステップはUE及び/又は無線装置により行われる。
【0308】
図15に示すように、ステップS1501で、無線装置はタイマT316の満了直後(すなわち、迅速MCG失敗手順の失敗を検出した直後)、RRC接続再確立手順を開始する。
【0309】
ステップS1503で、無線装置はRRC接続再確立手順の開始前にタイマT316が満了することを識別する。
【0310】
ステップS1505で、無線装置はUEに格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する。
【0311】
ステップS1507で、無線装置は条件付きモビリティ試み設定が設定されていないとみなす。
【0312】
より具体的に、UEは以下の条件の1つが満たされる時、RRC接続再確立手順を開始する:
【0313】
1>MCGの無線リンク失敗及び迅速MCGリンク回復が利用可能でない(すなわち、T316が設定されない)ことを検出した直後;又は
【0314】
1>MCGに対する同期化再設定直後;または
【0315】
1>NRからのモビリティ失敗直後;または
【0316】
1>完結性チェック失敗がRRCReestablishmentメッセージに対して検出された場合を除いて、SRB1又はSRB2に対して下位層からの完結性チェック失敗指示直後;または
【0317】
1>RRC接続再設定失敗直後;または
【0318】
1>MCG送信がNR-DC又はNE-DCにおいて中断されている間、SCGに対する無線リンク失敗を検出した直後;または
【0319】
1>MCG送信が中断されている間、SCGに対する同期化再設定失敗直後;または
【0320】
1>NE-DCにおいてMCGが送信されている間、SCG変更失敗直後;または
【0321】
1>NR-DCにおいて又はNE-DCにおいてMCG送信が中断されている間、SCG設定失敗直後;または
【0322】
1>MCGが中断されている間、SRB3に対してSCG下位層からの完結性チェック失敗指示直後;または
【0323】
1>T316満了直後。
【0324】
RRC接続再確立手順の開始直後、UEは:
【0325】
1>動作している場合はタイマT310を停止する;
【0326】
1>動作している場合はタイマT304を停止する;
【0327】
1>タイマT311を開始する;
【0328】
1>動作している場合はタイマT316を停止する;
【0329】
1>SRB0を除いて全てのRBを中断する;
【0330】
1>MACを再設定する;
【0331】
1>設定されている場合、MCG SCellをリリースする;
【0332】
1>設定されている場合、spCellConfigをリリースする;
【0333】
1>この手順を開始する前にT316が満了した場合:
【0334】
2>存在する場合、VarCHO-Configの全てのエントリを除去する;または
【0335】
2>attemptCHOが設定されている場合、設定されていないとみなす;
【0336】
1>MR-DCが設定されている場合:
【0337】
2>MR-DCリリースを行う;
【0338】
1>設定されている場合はdelayBudgetReportingConfigをリリースし、動作する場合はタイマT342を停止する;
【0339】
1>設定されている場合はoverheatingAssistanceConfigをリリースし、動作する場合はタイマT345を停止する;
【0340】
1>セル選択手順に従ってセル選択を行う。
【0341】
様々な実施形態によれば、適合するNRセルを選択した直後、UEは:
【0342】
1>有効かつ最新の必須システム情報を有することを保障する;
【0343】
1>タイマT311を停止する;
【0344】
1>T390が動作する場合:
【0345】
2>全てのアクセスカテゴリに対してタイマT390を停止する;
【0346】
2>T302、T390満了又は停止に関連する統合アクセス制御を行う(遮断軽減);
【0347】
1>セル選択がMCGの無線リンク失敗又はMCGの同期化再設定失敗を検出してトリガされた場合、及び
【0348】
1>attemptCondReconfigが設定されている場合;及び
【0349】
1>選択されたセルがVarConditionalReconfigのmasterCellGroupにreconfigationWithSyncが含まれた候補セルの1つである場合:
【0350】
2>選択されたセルに関連する格納されたcondRRCReconfigを適用する;
【0351】
1>そうでない場合:
【0352】
2>UEがconditionalReconfigurationを設定された場合:
【0353】
3>MACを再設定する;
【0354】
3>設定されている場合、spCellConfigをリリースする;
【0355】
3>設定されている場合、MCGSCellをリリースする;
【0356】
3>設定されている場合、delayBudgetReportingConfigをリリースし、動作する場合はタイマT342を停止する;
【0357】
3>設定されている場合、overheatingAssistanceConfigをリリースし、動作する場合はT345を停止する;
【0358】
3>MR-DCが設定されている場合:
【0359】
4>MR-DCリリースを行う;
【0360】
3>設定されている場合、idc-AssistanceConfigをリリースする;
【0361】
3>設定されている場合、btNameListをリリースする;
【0362】
3>設定されている場合、wlanNameListをリリースする;
【0363】
3>設定されている場合、sensorNameListをリリースする;
【0364】
3>設定されている場合、MCGに対するdrx-PreferenceConfigをリリースし、動作する場合、MCGに関連するタイマT346aを停止する;
【0365】
3>設定されている場合は、MCGに対するmaxBW-PreferenceConfigをリリースし、動作する場合は、MCGに関連するタイマT346bを停止する;
【0366】
3>設定されている場合は、MCGに対するmaxCC-PreferenceConfigfmfをリリースし、動作する場合は、MCGに関連するタイマT346cを停止する;
【0367】
3>設定されている場合は、MCGに対するmaxMIMO-LayerPreferenceConfigをリリースし、動作する場合は、MCGに関連するタイマT346dを停止する;
【0368】
3>設定されている場合は、MCGに対するminSchedulingOffsetPreferenceConfigをリリースし、動作する場合はMCGに関連するタイマT346eをリリースする;
【0369】
3>設定されている場合は、releasePreferenceConfigをリリースし、動作する場合は、タイマT346fを停止する;
【0370】
3>設定されている場合は、onDemandSIB-Requestをリリースし、動作する場合は、タイマT350を停止する;
【0371】
3>SRB0を除いて全てのRBを中断する;
【0372】
2>存在する場合、VarConditionalReconfigの全てのエントリを除去する;
【0373】
2>各measIdに対して、関連したreportConfigがcondTriggerConfigに設定されたreportTypeを有する場合:
【0374】
3>または、関連したreportConfigId:
【0375】
4>VarMeasConfigのreportConfigListからマッチングされるreportConfigIdを有するエントリを除去する;
【0376】
3>関連したmeasObjectIdがcondTriggerConfigに設定されたreportTypeを有するreportConfigにのみ関連した場合:
【0377】
4>VarMeasConfigのmeasObjectListからマッチングされるmeasObjectIdを有するエントリを除去する;
【0378】
3>VarMeasConfigのmeasIdListからマッチングされるmeasIdを有するエントリを除去する;
【0379】
2>タイマT301を開始する;
【0380】
2>値がSIB1において提供されるパラメータを除き、対応する物理層仕様において説明された基本L1パラメータ値を適用する;
【0381】
2>基本MACセルグループ設定を適用する;
【0382】
2>CCCH設定を適用する;
【0383】
2>SIB1に含まれたtimeAlignmentTimerCommonを適用する;
【0384】
2>RRCReestablishmentRequestメッセージの送信を開始する。
【0385】
前記手順はUEがソースPCellに戻る場合にも適用することができる。
【0386】
インター-RATのセルを選択した直後、UEは:
【0387】
1>リリースの原因を「RRC接続失敗」にしてRRC_IDLEに移動した直後の動作を行う。
【0388】
図16は、本発明の実施形態を実現するUEを示す。UE側に対して前述された発明を本実施形態にも適用することができる。
図16において、UEは、
図2に示された第1装置216の例であり得る。
【0389】
UEは、プロセッサ1610(すなわち、プロセッサ211)、電力管理モジュール1611、バッテリー1612、ディスプレイ1613、キーパッド1614、加入者識別モジュール(SIM)カード1615、メモリ1620(すなわち、メモリ212)、送受信機1630(すなわち、送受信機213)、1つ又はそれ以上のアンテナ1631、スピーカー1640、及びマイク1641を含む。
【0390】
前記プロセッサ1610は、本説明で記述された提案された機能、手順及び/又は方法を実現するように構成される。無線インタフェースプロトコルのレイヤが前記プロセッサ1610において実現される。前記プロセッサ1610はASIC(application-specific integrated circuit)、その他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含む。前記プロセッサ1610はアプリケーションプロセッサ(AP)であり得る。前記プロセッサ1610は、少なくとも1つのデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、モデム(変調及び復調)を含む。前記プロセッサ1610の例は、クアルコム(Qualcomm(登録商標))が製造したスナップドラゴン(SNAPDRAGONTM)シリーズプロセッサ、三星(Samsung(登録商標))が製造したエクシノス(EXYNOSTM)シリーズプロセッサ、アップル(Apple(登録商標))が製造したプロセッサシリーズ、メディアテック(MediaTek(登録商標))が製造したヘリオ(HELIOTM)シリーズプロセッサ、インテル(Intel(登録商標))が製造したアトム(ATOMTM)シリーズプロセッサ又はこれに該当する次世代プロセッサがある。
【0391】
前記プロセッサ1610は、本発明の開示にわたって前記UE及び/又は前記無線装置により行われるステップを実現するように構成されるか、前記送受信機1630を制御するように構成される。
【0392】
前記電力管理モジュール1611は、前記プロセッサ1610及び/又は前記送受信機1630の電力を管理する。前記バッテリー1612は、前記電力管理モジュール1611に電力を供給する。前記ディスプレイ1613は、前記プロセッサ1610が処理した結果を出力する。前記キーパッド1614は、前記プロセッサ1610が使用する入力を受信する。前記キーパッド1614は、前記ディスプレイ1613上に表示されてもよい。前記SIMカード1615は移動電話通信装置(携帯電話とコンピュータなど)上において加入者を識別し認証するために使われる国際モバイル加入者識別(IMSI)番号及びこれに関連するキーを安全に格納するための集積回路である。多くのSIMカード上において接触情報を格納することも可能である。
【0393】
前記メモリ1620は、前記プロセッサ1610と作動可能に連結されて前記プロセッサ1610を作動するための多様な情報を格納する。前記メモリ1620は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又はその他の格納装置を含む。このような実施形態がソフトウェアで実現される場合、本明細書において記述された技術は、本明細書に記述された機能を行うためのモジュール(例えば、手順、機能など)で実現されることができる。前記モジュールは、前記メモリ1620に格納されて前記プロセッサ1610により実行される。前記メモリ1620は前記プロセッサ1610内に実現されるか前記プロセッサ1610の外部にあり、この場合、これらは該当分野によく知られている多様な手段により前記プロセッサ1610に通信が可能に連結できる。
【0394】
前記送受信機1630は、前記プロセッサ1610と作動可能に連結され、無線信号の送信及び/又は受信を行う。前記送受信機1630は送信機及び受信機を含む。前記送受信機1630は無線周波数信号を処理するための基本帯域回路を含む。前記送受信機1630は無線信号の送信及び/又は受信のための1つ又はそれ以上のアンテナ1631を制御する。
【0395】
前記スピーカー1640は、前記プロセッサ1610が処理したサウンド関連結果を出力する。前記マイク1641は、前記プロセッサ1610が使用するサウンド関連入力を受信する。
【0396】
多様な実施形態によれば、プロセッサ1610は、本開示においてUE及び/又は無線装置により行われるステップを実現するように設定されるか、送受信機1630を制御して本開示においてUE及び/又は無線装置により行われるステップを実現するように設定されてもよい。
【0397】
例えば、プロセッサ1610は、送受信機1630を制御して迅速MCG回復に関連するタイマ(すなわちタイマT316)に関する情報及び条件付きモビリティ試み設定(すなわち、attemptCHO又はattemptCondReconfig)を受信するように設定されてもよい。すなわち、タイマT316及び条件付きモビリティ試み設定が無線装置に対して設定される。条件付きモビリティ試み設定は、条件付きモビリティ失敗ハンドリングを行うための指示(すなわち、RRC接続再確立手順で選択された候補セルに対してその選択された候補セルが無線装置に格納された条件付きモビリティ命令のいずれか1つに関連する場合/時、条件付きモビリティを行うための指示)を含む。条件付きモビリティ失敗ハンドリングの例は、CHO失敗ハンドリングを含む。
【0398】
プロセッサ1610は、MCG失敗を検出した直後、前記迅速MCG回復に関連するタイマを開始するように設定されてもよい。例えば、無線装置はMCG失敗を検出した直後、迅速MCG回復手順を開始し、タイマT316を開始する。
【0399】
プロセッサ1610は、迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出するように設定されてもよい。すなわち、無線装置は迅速MCG回復手順の失敗を検出する。
【0400】
プロセッサ1610は、無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去するように設定されてもよい。条件付きモビリティ試み設定が無線装置に対して設定されても、無線装置は条件付きモビリティ失敗ハンドリングを行うよりは、むしろ1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する。
【0401】
プロセッサ1610は、RRC再確立要求メッセージの送信を開始するように設定されてもよい。すなわち、迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出することに基づいて、無線装置は、i)無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去し、ii)RRC再確立要求メッセージの送信を開始する。
【0402】
多様な実施形態によれば、プロセッサ1610は、送受信機1630を制御して迅速MCG回復手順中にSCGを介してMCG失敗情報メッセージを送信してMCG失敗を報告するように設定されてもよい。タイマT316は迅速MCG回復手順中に継続して動作する。
【0403】
様々な実施形態によれば、迅速MCG回復手順は迅速MCG回復に関連するタイマが停止せずに満了する場合/時、失敗することがある。
【0404】
多様な実施形態によれば、タイマT316は:i)無線装置がMCG失敗情報メッセージに対する応答としてMCGのPCellに対する同期化再設定を含むRRC再設定メッセージを受信した直後;ii)無線装置がMCG失敗情報メッセージに対する応答としてNRからのモビリティ命令を受信した直後;iii)無線装置がRRCリリースメッセージを受信した直後;又はiv)無線装置がRRC接続再確立手順を開始した直後、停止することがある。
【0405】
多様な実施形態によれば、プロセッサ1610は迅速MCG回復に関連するタイマ(例:タイマT316)の満了直後にRRC接続再確立手順を開始するように設定されてもよい。プロセッサ1610は、RRC接続再確立手順においてセル選択を行って候補セルを選択するように設定されてもよい。プロセッサ1610は、セル選択が迅速MCG回復に関連するタイマの満了直後に開示されたRRC接続再確立手順においてトリガされることに基づいて、無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去するように設定されてもよい。
【0406】
様々な実施形態によれば、プロセッサ1610は、条件付きモビリティ試み設定が無線装置に対して設定された状態で無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去するように設定されてもよい。
【0407】
様々な実施形態によれば、選択された候補セルは1つ以上の条件付きモビリティ命令のうちいずれの条件付きモビリティ命令にも関連しない可能性がある。
【0408】
様々な実施形態によれば、選択された候補セルは1つ以上の条件付きモビリティ命令のうちいずれの条件付きモビリティ命令と関連し得る。プロセッサ1610は、条件付きモビリティ試み設定が無線装置に対して設定された状態で選択された候補セルに条件付きモビリティを実行せず、無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去するように設定されてもよい。
【0409】
様々な実施形態によれば、プロセッサ1610は、迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出した後、条件付きモビリティ試み設定が無線装置に対して設定された状態で条件付きモビリティ失敗ハンドリングをスキップするように設定されてもよい。
【0410】
様々な実施形態によれば、無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令は、条件付きモビリティ失敗ハンドリングをスキップするために除去されてもよい。
【0411】
多様な実施形態によれば、プロセッサ1610は、送受信機1630を制御してRRC再確立要求メッセージに対する応答としてRRC再確立メッセージを受信するように設定されてもよい。プロセッサ1610は、送受信機1630を制御してRRC再確立メッセージに対する応答としてRRC再確立完了メッセージを送信するように設定されてもよい。
【0412】
図17は、本発明の技術的特徴が適用できる無線通信システムの一例を示す。
【0413】
図17に示すように、前記無線通信システムは、第1装置1710(すなわち、第1装置210)及び第2装置1720(すなわち、第2装置220)を含む。
【0414】
前記第1装置1710は、送受信機1711のような少なくとも1つの送受信機、及び処理チップ1712のような少なくとも1つの処理チップを含む。前記処理チップ1712は、プロセッサ1713のような少なくとも1つプロセッサ、及びメモリ1714のような少なくとも1つメモリを含む。前記メモリは、前記プロセッサ1713に動作可能に連結される。前記メモリ1714は、様々なタイプの情報及び/又は命令語を格納する。前記メモリ1714は、前記プロセッサ1713により実行された時、本発明の開示にわたって記述された前記第1装置910の作動を行う命令語を実現するソフトウェアコード1715を格納する。例えば、前記ソフトウェアコード1715は、前記プロセッサ1713により行われた時、本発明の開示にわたって記述された前記第1装置1710の機能、手順、及び/又は方法を行う命令語を実現するソフトウェアコード1715を格納する。例えば、前記ソフトウェアコード1715は、1つ又はそれ以上のプロトコルを行うように前記プロセッサ1713を制御する。例えば、前記ソフトウェアコード1715は前記無線インタフェースプロトコルの1つ又はそれ以上のレイヤを行うように前記プロセッサ1713を制御する。
【0415】
前記第2装置1720は送受信機1721のような少なくとも1つ送受信機、及び処理チップ1722のような少なくとも1つの処理チップを含む。前記処理チップ1722はプロセッサ1723のような少なくとも1つプロセッサ、及びメモリ1724のような少なくとも1つメモリを含む。前記メモリは、前記プロセッサ1723に作動可能に連結される。前記メモリ1724は多様なタイプの情報及び/又は命令語を格納する。前記メモリ1724は、前記プロセッサ1723により実行された時、本発明の開示にわたって記述された前記第2装置1720の作動を行う命令語を実現するソフトウェアコード1725を含む。例えば、前記ソフトウェアコード1725は、前記プロセッサ1723により実行された時、本発明の開示にわたって記述された前記第2装置1720の機能、手順、及び/又は方法を行うための命令を実現することができる。例えば、ソフトウェアコード1725は、1つ又はそれ以上のプロトコルを実行するように前記プロセッサ1723を制御する。例えば、前記ソフトウェアコード1725は1つ又はそれ以上の無線インタフェースプロトコルのレイヤを行うように前記プロセッサ1723を制御する。
【0416】
様々な実施形態によれば、
図17に例示された第1装置1710は無線装置を含む。無線装置は送受信機1711、処理チップ1712を含む。処理チップ1712はプロセッサ1713及びメモリ1714を含む。メモリ1714はプロセッサ1713に機能的に結合される。メモリ1714は様々なタイプの情報及び/又は指示を格納する。メモリ1714はプロセッサ1713により実行された時、動作を行う指示を具現するソフトウェアコード1715を格納する。前記動作は:迅速MCG(master cell group)回復に関連するタイマに関する情報及び条件付きモビリティ試み設定を受信する動作と、MCG失敗を検出した直後に前記迅速MCG回復に関連するタイマを開始する動作と、前記前記迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出することに基づいて:前記無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する動作と、RRC(radio resource control)再確立要求メッセージの送信を開始(initiate)する動作を含む。
【0417】
多様な実施形態によれば、コンピュータ上において方法の各ステップを行うためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体(computer-readable medium、CRM)が提供される。前記方法は、迅速MCG(master cell group)回復に関連するタイマに関する情報及び条件付きモビリティ試み設定を受信する過程と、MCG失敗を検出した直後に迅速MCG回復に関連するタイマを開始する過程と、前記迅速MCG回復に関連するタイマの満了を検出することに基づいて:前記無線装置に格納された1つ以上の条件付きモビリティ命令を除去する過程と、RRC(radio resource control)再確立要求メッセージの送信を開始(initiate)する過程とを含む。
【0418】
本発明はAI、ロボット、無人走行/自律走行車両、及び/又は拡張現実(XR)のような多様な未来技術に適用できる。
【0419】
<AI>
【0420】
AIは人工知能及び/又はこれを製作するための研究方法論を意味する。マシンラーニングはAIが扱う多様な問題を定義し解決する研究方法論の分野である。マシンラーニングはいかなる作業のたゆまぬ経験を通じて作業遂行を向上させるアルゴリズムとして定義することができる。
【0421】
人工神経網ネットワーク(ANN)はマシンラーニングで使われるモデルである。これはシナプスのネットワークを形成する人工ニューロン(ノード)で構成された問題解決能力を有する全体モデルを意味することができる。ANNは互いに異なるレイヤ内のニューロンの間の連結パターン、モデルパラメータをアップデートするための学習過程、及び/又は出力値を生成するための活性化関数により定義できる。ANNは、入力レイヤ、出力レイヤ、及び選択的に1つまたはその以上の隠匿レイヤを含むことができる。各々のレイヤは1つまたはその以上のニューロンを含むことができ、ANNはニューロンとニューロンを連結するシナプスを含むことができる。ANNで、各々のニューロンはシナプスを通じて入力信号に対する活性化関数の和、ウェイト、及び偏向入力を出力することができる。モデルパラメータは学習を通じて決定されたパラメータであり、ニューロンの偏向及び/又はシナプスの連結のウェイトを含む。ハイパーパラメータは、学習の以前にマシンラーニングアルゴリズムで設定されるパラメータを意味し、学習速度、反復の個数、最小配置サイズ、初期化関数などを含む。ANN学習の目的は損失関数を最小化するモデルパラメータを決定することと見ることができる。損失関数は、ANNの学習過程で最適のモデルパラメータを決定する指標として使用できる。
【0422】
マシンラーニングは学習方法によって指導学習と非指導学習、及び補強学習に分けられる。指導学習はANNを学習データに与えられたラベルにて学習させる方法である。ラベルは学習データがANNに入力された時、ANNが推論しなければならない答(または、結果値)である。非指導学習は学習データに与えられたラベル無しでANNを学習させる方法を意味することができる。補強学習は環境で定義されたエージェントが各々の状態で累積的補償を最大化する行為及び/又は行為のシーケンスを選択することを学習する学習方法を意味することができる。
【0423】
マシンラーニングがANNの中で多重の隠匿レイヤを含むディップニューラルネットワーク(DNN)で具現された時、ディップラーニングと称されることもできる。ディップラーニングはマシンラーニングの一部である。以下の説明で、マシンラーニングはディップラーニングを意味するように使われる。
【0424】
図18は、本発明の技術的特徴が適用できるAI装置の一例を示している。
【0425】
前記AI装置1800は、TV、プロジェクター、携帯電話、スマートフォン、デスクトップコンピュータ、ノートブック、デジタル放送ターミナル、PDA、PMP、ナビゲーション装置、タブレットPC、ウエアラブル装置、セットトップボックス(STB)、デジタルマルチメディア放送(DMB)受信機、ラジオ、洗濯機、冷蔵庫、デジタルサイネージ、ロボット、車両などのような静的な装置または携帯用装置で具現できる。
【0426】
図18を参照すると、前記AI装置1800は、通信部1810、入力部1820、学習プロセッサ1830、転送部1840、出力部1850、メモリ1860、及びプロセッサ1870を含むことができる。
【0427】
前記通信部1810は、AI装置及び有線及び/又は無線通信技術を使用するAIサーバのような外部装置からデータを転送及び/又は受信することができる。例えば、前記通信部1810は、センサー情報、ユーザ入力、学習モデル、及び外部装置による制御信号を転送及び/又は受信することができる。前記通信部1810により使われる通信技術は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、コード分割多重接続(CDMA)、LTE/LTe-A、5G、WLAN、Wi-Fi、ブルートゥース(BluetoothTM)、無線周波数識別(RFID)、赤外線データ連結(IrDA)、ジグビー(ZigBee)、及び/又は近距離通信(NFC)を含むことができる。
【0428】
前記入力部1820は、多様な類型のデータを獲得することができる。前記入力部1820は、映像信号を入力するためのカメラ、オーディオ信号を受信するためのマイク、及びユーザから情報を受信するためのユーザ入力部を含むことができる。カメラ及び/又はマイクはセンサーとして取り扱われることができ、カメラ及び/又はマイクロから獲得した信号はデータ及び/又はセンサー情報ということができる。前記入力部1820は、学習データと学習モデルを使用して出力を獲得する時に使われる入力データを獲得することができる。前記入力部1820は、加工していない入力データを獲得することができ、この場合、前記プロセッサ1870または前記学習プロセッサ1830は入力データを事前処理することによって特徴を抽出することができる。
【0429】
前記学習プロセッサ1830は、学習データを使用してANNで構成されたモデルを学習することができる。このように学習されたANNは学習モデルと称することができる。前記学習モデルは、データを学習するよりは新たな入力データに対する結果値を推論するために使われることができ、このような推論された値はいかなる行動を遂行しなければならないかを決定するための基盤として使用できる。前記学習プロセッサ1830は、前記AIサーバの学習プロセッサと共にAI処理を遂行することができる。前記学習プロセッサ1830は、前記AI装置1800内に統合及び/又は具現されたメモリを含むことができる。他の方式として、前記学習プロセッサ1830は、前記メモリ1860、前記AI装置1800に直接連結される外部メモリ、及び/又は外部装置内に維持されるメモリを使用して具現できる。
【0430】
前記感知部1840は、多様なセンサーを使用して少なくとも1つの前記AI装置1800の内部情報、前記AI装置1800の環境情報、及び/又はユーザ情報を獲得することができる。前記感知部1840に含まれたセンサーは隣接センサー、照度センサー、加速度センサー、磁気センサー、ジャイロセンサー、慣性センサー、RGBセンサー、IRセンサー、指紋認識センサー、超音波センサー、光学センサー、マイク、光探知及び範囲探知(LIDAR)、及び/又はレーダーを含むことができる。
【0431】
前記出力部1850は、視覚的、聴覚的、触覚的感覚などと関連した出力を生成することができる。前記出力部1850は視覚情報を出力するためのディスプレイユニット、聴覚情報を出力するためのスピーカー、及び/又は触覚情報を出力するためのハプティクスモジュールを含むことができる。
【0432】
前記メモリ1860は、前記AI装置1800の多様な機能を支援するデータを格納することができる。例えば、前記メモリ1860は前記入力部1820が獲得した入力データ、学習データ、学習モデル、学習履歴などを格納することができる。
【0433】
前記プロセッサ1870は、データ分析アルゴリズム及び/又はマシンラーニングアルゴリズムを使用して決定及び/又は生成された情報に基づいて前記AI装置1800の少なくとも1つの実行可能な動作を決定することができる。また、前記プロセッサ1870は前記決定された作動を遂行するように前記AI装置1800の構成品を制御することができる。前記プロセッサ1870は、前記プロセッサ1830及び/又は前記メモリ1860でデータを要求、照会、受信、及び/又は活用することができ、予測された動作及び/又は前記少なくとも1つの実行可能な動作のうち、好ましいものに決定された動作を実行するようにAI装置1800の構成品を制御することができる。前記プロセッサ1870は、外部装置を制御するための制御信号を生成することができ、外部装置が決定された動作を遂行するためにリンクされる必要がある時はこのような生成された制御信号を外部装置に転送することができる。前記プロセッサ1870は、ユーザ入力に対して意向と関連した情報を獲得し、獲得された意向と関連した情報に基づいてユーザの要求を決定することができる。前記プロセッサ1870は、ユーザ入力に該当する意向と関連した情報を獲得するために少なくとも1つのスピーチ入力をテキストストリングに変換するためのスピーチテキスト変換(speech-to-text:STT)エンジン及び/又は自然語の意向と関連した情報を獲得するための自然語処理(NLP)エンジンを使用することができる。前記少なくとも1つのSTTエンジン及び/又はNLPエンジンはANNとして構成されることができ、この中で少なくとも一部はマシンラーニングアルゴリズムによって学習される。少なくとも1つのSTTエンジン及び/又はNLPエンジンは前記学習プロセッサ1830により学習され/学習されるか、前記AIサーバの学習プロセッサにより学習され/学習されるか、分散処理により学習できる。前記プロセッサ1870は前記AI装置1800の作動コンテンツ及び/又は作動に対するユーザのフィードバックなどを含む履歴情報を収集することができる。前記プロセッサ1870は収集された履歴情報を前記メモリ1860及び/又は前記学習プロセッサ1830に格納、及び/又はAIサーバのような外部装置に転送することができる。このように収集された履歴情報は学習モデルをアップデートするために使用できる。前記プロセッサ1870はメモリ1860に格納されたアプリケーションプログラムを駆動するためにAI装置1800の構成品の少なくとも一部を制御することができる。また、前記プロセッサ1870はアプリケーションプログラムを駆動するための各々を組み合わせて前記AI装置1800内に含まれた2つまたはその以上の構成品を作動させることができる。
【0434】
図19は、本発明の技術的特徴が適用できるAIシステムの一例を示している。
【0435】
図19を参照すると、前記AIシステムで、少なくとも1つのAIサーバ1920、ロボット1910a、自律走行車両1910b、XR装置1910c、スマートフォン1910d、及び/又は家電機器1910eがクラウドネットワーク1900に連結される。AI技術が適用されるこのようなロボット1910a、無人車両1910b、XR装置1910c、スマートフォン1910d、及び/又は家電機構1910eはAI装置(1910a乃至1910e)と称することができる。
【0436】
前記クラウドネットワーク1900は、クラウドコンピューティングインフラストラクチャーの一部を形成するネットワーク及び/又はクラウドコンピューティングインフラストラクチャーの内部に存在するネットワークをいうことができる。前記クラウドネットワーク1900は、3Gネットワーク、4GまたはLTEネットワーク、及び/又は5Gネットワークを使用して構成できる。即ち、前記AIシステムを構成する装置(1910a乃至1910e)及び1920の各々は前記クラウドネットワーク1900を通じて相互連結できる。特に、装置(1910a乃至1910e)及び1920の各々は基地局を通じて互いに通信できるが、基地局を使用しないで互いに直接通信することができる。
【0437】
前記AIサーバ1920は、AI処理を遂行するためのサーバ及びビックデータ上での作業を遂行するためのサーバを含むことができる。前記AIサーバ1920は、前記クラウドネットワーク1900を介して前記AIシステムを構成する少なくとも1つまたはその以上のAI装置、即ち前記ロボット1910a、前記自律走行車両1910b、前記XR装置1910c、前記スマートフォン1910d、及び/又は前記家電機器1910eに連結され、連結されたAI装置(1910a乃至1910e)のAI処理の少なくとも一部を処理することができる。前記AIサーバ1920は、前記AI装置(1910a乃至1910e)の代わりにマシンラーニングアルゴリズムによってANNを学習することができ、学習モデルの直接的な格納及び/又はこれの前記AI装置(1910a乃至1910e)への転送を遂行することができる。前記AIサーバ1920は、前記AI装置(1910a乃至1910e)から入力データを受信し、前記学習モデルを使用して受信された入力データに対する結果値を推論し、前記推論された結果値に基づいて反応及び/又は制御命令を生成し、前記生成されたデータを前記AI装置(1910a乃至1910e)に転送することができる。他の方式として、前記AI装置(1910a乃至1910e)は学習モデルを使用して入力データに対する結果値を直接推論することができ、前記推論された結果値に基づいて反応及び/又は制御命令を生成することができる。
【0438】
本発明の技術的特徴が適用できる前記AI装置(1910a乃至1910e)の多様な実施形態が記述される。
図19に図示されたAI装置(1910a乃至1910e)は
図18に図示されたAI装置1800の特定の実施形態と見ることができる。
【0439】
本開示は多様な有益な効果を有する。
【0440】
例えば、UEが無線リンク失敗を検出する時、不必要な複数の回復手順が防止されることができる。従って、UEは複数の回復手順により招来される潜在的なデータ中断問題を経験しない。
【0441】
本開示の具体的な例示を通じて得ることができる効果は以上で羅列された効果に制限されない。例えば、関連した技術分野の通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本開示から理解または誘導することができる多様な技術的効果がありえる。これによって、本開示の具体的な効果は本開示に明示的に記載されたことに制限されず、本開示の技術的特徴から理解または誘導できる多様な効果を含むことができる。
【0442】
本明細書で記述された例示的システムの観点で、本発明の対象によって具現できる方法論をさまざまな流れ図を参照して記述した。説明を簡単にするために、このような方法論は一連のステップまたはブロックで図示し説明しており、請求された発明の対象はこのようなステップまたはブロックの順序により制限されないことを理解し、認定しなければならず、一部のステップが互いに異なる順序で発生するか、または本明細書で描写され記述された他のステップと同時に遂行できる。また、該当分野で通常の知識を有する者であれば前記流れ図で例示されたステップが排他的なものでなく、他のステップが含まれるか、または流れ図で1つまたはその以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさないながら削除できるということを理解することができる。
【0443】
本明細書での請求項は多様な方式により組み合わせることができる。例えば、本明細書の方法請求項での技術的特徴は装置で具現または遂行されるように組み合わせることができ、装置請求項での技術的特徴は方法で具現または遂行されるように組み合わせることができる。また、方法請求項及び装置請求項での技術的特徴は装置で具現または遂行されるように組み合わせることができる。また、方法請求項及び装置請求項での技術的特徴は方法で具現または遂行されるように組み合わせることができる。その他の具現は以下の請求項の範囲内にある。