(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-12
(45)【発行日】2024-01-22
(54)【発明の名称】サービス提供装置、サービス提供方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20240115BHJP
【FI】
G06Q30/0207
(21)【出願番号】P 2023052690
(22)【出願日】2023-03-29
【審査請求日】2023-03-29
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】大石 祥行
(72)【発明者】
【氏名】井上 拓也
(72)【発明者】
【氏名】奥田 航
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 涼真
(72)【発明者】
【氏名】千葉 由規
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-058190(JP,A)
【文献】国際公開第2014/199999(WO,A1)
【文献】特開2020-058000(JP,A)
【文献】特開2001-195471(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理部と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理部と、
を備え、
前記クーポン管理部は、前記利用者が前記端末装置において前記特定の加盟店をフォローする操作を行ったことに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを
、前記利用者
の操作によらずに自動的に
、前記利用者に獲得させるための自動獲得設定を登録
するものであり、
前記特定の加盟店が将来においてクーポンを発行した場合、前記自動獲得設定が登録されている利用者に対して、前記利用者の識別情報と前記クーポンとを対応付けることにより前記クーポンを自動的に獲得させる、
サービス提供装置。
【請求項2】
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理部と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理部と、
を備え、
前記クーポン管理部は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録するものであり、
前記加盟店の端末装置は、前記加盟店が発行するクーポンの設定情報であって、利用者が前記クーポンを獲得する方法の設定を含む設定情報を、前記電子決済サービスを提供するサービス提供装置に送信するものであり、
前記クーポン管理部は、前記設定情報に基づいて、前記利用者が前記クーポンを獲得する方法を、自動獲得または手動獲得のいずれかに設定する、
サービス提供装置。
【請求項3】
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理部と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理部と、
を備え、
前記クーポン管理部は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録し、前記自動獲得設定によりクーポンの自動獲得が行われた場合、前記クーポンを獲得した利用者の端末装置にクーポンの自動獲得通知を送信するものであり、
前記クーポン管理部は、前記自動獲得通知の未読または既読を管理する機能を有し、前記自動獲得設定により同じクーポンを獲得した利用者群について、前記自動獲得通知の未読数を集計して出力する、
サービス提供装置。
【請求項4】
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理部と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理部と、
を備え、
前記クーポン管理部は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録し、前記自動獲得設定によりクーポンの自動獲得が行われた場合、前記クーポンを獲得した利用者の端末装置にクーポンの自動獲得通知を送信するものであり、
前記クーポン管理部は、前記加盟店の運営者が予め指定したタイミングで前記クーポンの自動獲得通知を送信する、
サービス提供装置。
【請求項5】
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理部と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理部と、
を備え、
前記クーポン管理部は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録するものであり、
前記利用者の端末装置は、前記利用者がフォローした加盟店が発行するクーポンについて獲得方法の指定を受け付けて前記電子決済サービスを提供するサービス提供装置に通知するものであり、
前記クーポン管理部は、前記獲得方法として自動獲得が指定された場合に、前記利用者について前記クーポンの自動獲得設定を登録する、
サービス提供装置。
【請求項6】
前記端末装置により送信された決済情報に基づいて前記電子決済サービスに係る決済処理を行う決済処理部をさらに備え、
前記決済処理部は、前記特定の加盟店をフォローした利用者が前記電子決済サービスを利用して決済を行う場合に、前記特定の加盟店について前記利用者が手動または自動で獲得したクーポンを自動的に適用して前記決済に係る決済処理を実行する、
請求項1から5のいずれか一項に記載のサービス提供装置。
【請求項7】
前記クーポン管理部は、前記特定の加盟店をフォローした利用者が、前記加盟店の運営者により予め定められた自動獲得条件を満たしている場合に、前記利用者について前記クーポンの自動獲得設定を登録する、
請求項1から5のいずれか一項に記載のサービス提供装置。
【請求項8】
コンピュータが、
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理処理と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理処理と、
を実行するサービス提供方法であって、
前記クーポン管理処理は、前記利用者が前記端末装置において前記特定の加盟店をフォローする操作を行ったことに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを
、前記利用者
の操作によらずに自動的に
、前記利用者に獲得させるための自動獲得設定を登録するものであ
り、
前記特定の加盟店が将来においてクーポンを発行した場合、前記自動獲得設定が登録されている利用者に対して、前記利用者の識別情報と前記クーポンとを対応付けることにより前記クーポンを自動的に獲得させるものである、
サービス提供方法。
【請求項9】
コンピュータが、
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理処理と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理処理と、
を実行するサービス提供方法であって、
前記クーポン管理処理は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録するものであり、
前記加盟店の端末装置は、前記加盟店が発行するクーポンの設定情報であって、利用者が前記クーポンを獲得する方法の設定を含む設定情報を、前記電子決済サービスを提供するサービス提供装置に送信するものであり、
前記クーポン管理処理は、前記設定情報に基づいて、前記利用者が前記クーポンを獲得する方法を、自動獲得または手動獲得のいずれかに設定するものである、
サービス提供方法。
【請求項10】
コンピュータが、
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理処理と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理処理と、
を実行するサービス提供方法であって、
前記クーポン管理処理は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録し、前記自動獲得設定によりクーポンの自動獲得が行われた場合、前記クーポンを獲得した利用者の端末装置にクーポンの自動獲得通知を送信するものであり、
前記クーポン管理処理は、前記自動獲得通知の未読または既読を管理するための処理を含み、前記自動獲得設定により同じクーポンを獲得した利用者群について、前記自動獲得通知の未読数を集計して出力するものである、
サービス提供方法。
【請求項11】
コンピュータが、
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理処理と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理処理と、
を実行するサービス提供方法であって、
前記クーポン管理処理は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録し、前記自動獲得設定によりクーポンの自動獲得が行われた場合、前記クーポンを獲得した利用者の端末装置にクーポンの自動獲得通知を送信するものであり、
前記クーポン管理処理は、前記加盟店の運営者が予め指定したタイミングで前記クーポンの自動獲得通知を送信するものである、
サービス提供方法。
【請求項12】
コンピュータが、
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理処理と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理処理と、
を実行するサービス提供方法であって、
前記クーポン管理処理は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録するものであり、
前記利用者の端末装置は、前記利用者がフォローした加盟店が発行するクーポンについて獲得方法の指定を受け付けて前記電子決済サービスを提供するサービス提供装置に通知するものであり、
前記クーポン管理処理は、前記獲得方法として自動獲得が指定された場合に、前記利用者について前記クーポンの自動獲得設定を登録するものである、
サービス提供方法。
【請求項13】
コンピュータに、
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理処理と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理処理と、
を実行させるためのプログラムであって、
前記クーポン管理処理は、前記利用者が前記端末装置において前記特定の加盟店をフォローする操作を行ったことに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを、前記利用者
の操作によらずに自動的に
、前記利用者に獲得させるための自動獲得設定を登録するものであ
り、
前記特定の加盟店が将来においてクーポンを発行した場合、前記自動獲得設定が登録されている利用者に対して、前記利用者の識別情報と前記クーポンとを対応付けることにより前記クーポンを自動的に獲得させるものである、
プログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理処理と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理処理と、
を実行させるためのプログラムであって、
前記クーポン管理処理は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録するものであり、
前記加盟店の端末装置は、前記加盟店が発行するクーポンの設定情報であって、利用者が前記クーポンを獲得する方法の設定を含む設定情報を、前記電子決済サービスを提供するサービス提供装置に送信するものであり、
前記クーポン管理処理は、前記設定情報に基づいて、前記利用者が前記クーポンを獲得する方法を、自動獲得または手動獲得のいずれかに設定するものである、
プログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理処理と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理処理と、
を実行させるためのプログラムであって、
前記クーポン管理処理は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録し、前記自動獲得設定によりクーポンの自動獲得が行われた場合、前記クーポンを獲得した利用者の端末装置にクーポンの自動獲得通知を送信するものであり、
前記クーポン管理処理は、前記自動獲得通知の未読または既読を管理するための処理を含み、前記自動獲得設定により同じクーポンを獲得した利用者群について、前記自動獲得通知の未読数を集計して出力するものである、
プログラム。
【請求項16】
コンピュータに、
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理処理と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理処理と、
を実行させるためのプログラムであって、
前記クーポン管理処理は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録し、前記自動獲得設定によりクーポンの自動獲得が行われた場合、前記クーポンを獲得した利用者の端末装置にクーポンの自動獲得通知を送信するものであり、
前記クーポン管理処理は、前記加盟店の運営者が予め指定したタイミングで前記クーポンの自動獲得通知を送信するものである、
プログラム。
【請求項17】
コンピュータに、
電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理処理と、
前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理処理と、
を実行させるためのプログラムであって、
前記クーポン管理処理は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録するものであり、
前記利用者の端末装置は、前記利用者がフォローした加盟店が発行するクーポンについて獲得方法の指定を受け付けて前記電子決済サービスを提供するサービス提供装置に通知するものであり、
前記クーポン管理処理は、前記獲得方法として自動獲得が指定された場合に、前記利用者について前記クーポンの自動獲得設定を登録するものである、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供装置、サービス提供方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子商取引の分野において、利用者の購入履歴等に基づいてシステム側が自動的に対象店舗のクーポン一覧を配信することが行われている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、利用者はクーポン一覧に記載のクーポンを「取得する」という行為を行わないと所望のクーポンを使用することができず、使い勝手がよくない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、電子商取引サービスの加盟店が利用者に対して発行するクーポンの利便性を向上させることができるサービス提供装置、サービス提供方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理部と、前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理部と、を備え、前記クーポン管理部は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録する、を備えるサービス提供装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、電子商取引サービスの加盟店が利用者に対して発行するクーポンの利便性を向上させることができるサービス提供装置、サービス提供方法、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【
図2】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その1)である。
【
図3】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その2)である。
【
図4】第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。
【
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
【
図6】加盟店をフォローする操作を受け付ける画面の一例を示す図である。
【
図7】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
【
図8】クーポン管理情報178の内容の一例を示す図である。
【
図9】加盟店のフォロー操作に関して、利用者端末装置10および決済サーバ100が実行する処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。
【
図10】加盟店の運営者が新たなクーポンを発行する際に第2店舗端末装置70および決済サーバ100が実行する処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。
【
図11】新規発行されたクーポンが、予め自動獲得設定が登録された利用者に対して自動的に付与される状況を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明のサービス提供装置、サービス提供方法、およびプログラムの実施形態について説明する。アプリケーションプログラムと決済サーバは、協働して電子決済サービスを提供する。以下の説明ではアプリケーションプログラムを決済アプリと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
【0010】
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、及び一以上の第2店舗端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
【0011】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置10にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0012】
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0013】
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
【0014】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。
【0015】
図2および
図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0016】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0017】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
【0018】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、
図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0019】
[決済サーバ]
図4は、第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0020】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176、クーポン管理情報178などの情報が格納される。
【0021】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0022】
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
【0023】
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0024】
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、後払い設定、後払い枠、後払い利用額、後払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報、加盟店フォロー情報、クーポンの自動獲得設定、獲得済みクーポン情報などの情報が対応付けられたものである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
【0025】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。後払い枠は月ごとに利用可能な後払いの限度額であり、後払い利用額は、当月に既に利用された後払いの金額であり、後払い利用可能額は、後払い枠から後払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能な後払いの金額である。図では後払い枠を一つだけ示しているが、実際には更に日ごとの上限額などが存在し、それらの低い方が後払い枠に設定されてよい。後払いの更なる詳細については後述する。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払いによる決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法など)を、決済ごとに示す情報である。
【0026】
加盟店フォロー情報は、利用者がフォローしている加盟店の情報である。「フォロー」とは、SNS(Social Network Service)等の情報サービスにおいて関心や興味をもっている特定の対象を登録することにより、当該特定の対象に関する情報を得やすくすることを意味するものである。利用者は1つの加盟店をフォローしてもよいし、複数の加盟店をフォローしてもよい。加盟店フォロー情報は、例えば、利用者がフォローした加盟店の識別情報(例えば後述の加盟店ID)によって表される。加盟店フォロー情報は、特定の加盟店をフォローする操作や、フォロー中の加盟店についてフォローを解除する操作を行ったことに応じて更新される。
【0027】
図6は、加盟店をフォローする操作を受け付ける画面の一例を示す図である。
図6の例は、加盟店の店舗を紹介する店舗紹介画面G10において加盟店のフォロー操作を受け付ける場合を表したものである。店舗紹介画面G10は対象の加盟店の店舗を紹介するための情報として、店舗のイメージ画像IM11、店舗名称や評価スコアなどの各種基本情報INF12、写真やレビュー等の詳細情報INF13を表示するとともに、フォロー操作を受け付けるためのUI(User Interface)としてボタンBT14を表示するものである。例えば店舗紹介画面G10は、決済アプリ20が決済サーバ100との協働により利用者端末装置10に表示させるものである。
図6は、対象加盟店が未フォローの場合の表示例である。この例においてボタンBT14が操作されると、対象加盟店が対象利用者の加盟店フォロー情報に登録される。また、ボタンBT14は、対象加盟店がフォローされた後、対象加盟店のフォロー解除操作を受け付けるように構成されてもよい。ボタンBT14は、フォロー操作またはフォロー解除操作に応じて、表示態様が変更されてもよい。店舗紹介画面G10は、加盟店のフォロー操作を受け付けるユーザインターフェースの一例であるが、これに限定されない。加盟店のフォロー操作は、店舗紹介画面G10以外のユーザインターフェースを用いて行われてよい。例えば、加盟店のフォロー操作は、上述の決済完了画面や、後述の自動獲得通知など、決済アプリ20や利用者端末装置10に表示される各種画面から受け付けられてもよい。
【0028】
図5に戻る。クーポンの自動獲得設定は、加盟店が発行するクーポンを当該利用者に自動的に獲得させるための設定である。クーポンの自動獲得設定は、全加盟店に共通の設定として登録されてもよいし、加盟店ごとの設定として登録されてもよいし、加盟店が発行するクーポンの種別(例えば商品ジャンルや店舗別など)ごとの設定として登録されてもよい。クーポンの自動獲得設定は、当該利用者が決済アプリ20において加盟店のフォロー操作を行った場合に、その登録要否が判定される(詳細は後述)。
【0029】
獲得済みクーポン情報は、対象利用者について獲得済みとして管理されているクーポン(以下「獲得済みクーポン」という。)の情報である。クーポンは、利用者がクーポンを取得する操作(以下「クーポン獲得操作」という。)を行うことで獲得済みとなる場合と、クーポン獲得操作によらず、クーポンの自動獲得条件が満たされている場合に自動的に獲得済みとなる場合とがある。例えば、クーポンの自動獲得条件は、対象利用者が当該クーポンを発行する加盟店をフォローしていることである。獲得済みクーポン情報は、例えば、獲得済みとなったクーポンの識別情報(例えば後述のクーポンID)によって表される。獲得済みクーポンは1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0030】
図7は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と、売上金(前述)と、クーポンの自動付与設定(後述)と、クーポンの自動獲得条件(後述)とが対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗IDが対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0031】
図8は、クーポン管理情報178の内容の一例を示す図である。クーポン管理情報178は、例えば、クーポンの識別情報であるクーポンIDに対して発行元の加盟店ID、店舗ID、有効期間、ポイント付与率、詳細情報、利用上限が対応付けられたテーブルとして管理される。店舗IDは対象クーポンを利用可能な店舗を表す。有効期間は対象クーポンが利用可能な期間である。ポイント付与率は、対象クーポンの利用時に適用するポイントの付与率である。ポイントは、決済金額に応じて利用者に付与(キャッシュバック)される金銭相当のインセンティブである。ポイントは利用者が電子決済により支払う代金の一部として利用可能である。
図5では省略されているが、ポイントは、例えば利用者情報172において利用者ごとに管理される。
【0032】
図4に戻る。情報管理部140は、利用者端末装置10や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172、加盟店/店舗情報176、およびクーポン管理情報178を管理する。情報管理部140は、利用者情報172、加盟店/店舗情報176、およびクーポン管理情報178について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。
【0033】
[クーポンの管理]
(1)クーポンの登録
情報管理部140は、電子決済サービスにおいて利用可能なクーポンの管理を行う。電子決済サービスにおいて利用可能なクーポンとは、利用者が決済アプリ20を使用して決済を行う際に使用することができる特典のチケットであり、予め利用者に付与された上で使用可能となるものである。例えば、クーポンによって付与される特典は、決済代金の割引や、ポイント付与率の優遇などである。加盟店の運営者は、例えば、第2店舗端末装置70の加盟店向けインターフェース72を操作することにより、決済サーバ100に所望の特典を利用者に提供するためのクーポンを登録することができる。例えば、この場合の加盟店向けインターフェース72は、クーポンの設定内容の入力を受け付ける画面インターフェース(以下「クーポン登録画面」という。)であってもよい。この場合、情報管理部140は、クーポン登録画面に入力されたクーポンの設定情報を第2店舗端末装置70から取得してクーポン管理情報178に登録する。
【0034】
(2)クーポンの付与
情報管理部140は、利用者によるクーポン獲得操作、またはクーポンの自動獲得条件に基づいて利用者にクーポンを付与する。例えば、利用者は、決済サーバ100から獲得可能なクーポンの一覧を取得して決済アプリ20に表示させることができる。利用者は、表示されたクーポン一覧から所望のクーポンを選択することにより、当該所望のクーポンを獲得することができる。この場合、情報管理部140は、クーポン選択の情報を利用者端末装置10から取得して獲得対象のクーポンを認識し、認識した獲得対象のクーポンを利用者情報172の獲得済みクーポン情報に登録する。
【0035】
一方で、情報管理部140は、利用者がクーポンの自動獲得条件を満たしている場合に、自動獲得の対象となるクーポンを、利用者の操作によらずに自動的に当該利用者に付与する。クーポンの自動獲得条件は、利用者が加盟店をフォローしていることであり、フォローされている加盟店が将来において発行するクーポンが自動獲得の対象となる。より具体的には、情報管理部140は、利用者が決済アプリ20に対して特定の加盟店をフォローする操作を行ったことを検知した場合、当該操作によりフォローされた加盟店を利用者情報172の加盟店フォロー情報に登録する。また、情報管理部140は、加盟店の運営者によって新たなクーポンが登録されたことを検知した場合、新たに登録されたクーポンを、その時点で当該加盟店をフォローしている利用者に対して自動的に付与する。
【0036】
(3)クーポンの適用
情報管理部140は、電子決済サービスによる電子決済を利用した決済時において、利用者によるクーポン適用操作、またはクーポンの自動適用条件に基づいてクーポンの適用有無を管理する。例えば、利用者は、決済サーバ100から利用可能なクーポンの一覧を取得して決済アプリ20に表示させることができる。利用者は、決済アプリ20を使用して決済を行う際、利用可能なクーポン一覧から所望のクーポンを選択することにより、当該所望のクーポンの特典が適用された形で決済を行うことができる。この場合、情報管理部140は、利用者情報172を参照し、当該利用者の獲得済みクーポン情報を利用者端末装置10に送信し、利用者端末装置10では、決済アプリ20が、受信された獲得済みクーポン情報をもとに対象加盟店で利用可能なクーポンの一覧を生成して表示する。情報管理部140は、クーポン一覧から選択されたクーポンによる特典の内容を決済処理部130に通知し、決済処理部130が当該クーポンを適用した形で決済処理を実行する。
【0037】
一方で、情報管理部140は、利用者がクーポンの自動適用条件を満たしている場合に、自動適用の対象となるクーポンを、利用者の操作によらずに自動的に当該利用者の決済に適用する。クーポンの自動適用条件は、利用者が、電子決済サービスを利用した電子決済によって代金を支払う対象の加盟店をフォローしていることである。利用者がフォローしている加盟店への支払いを行う際、情報管理部140は、利用者が自動又は手動で獲得済みのクーポンのうち当該加盟店が発行したものを適用対象として決済処理部130に通知する。情報管理部140は「クーポン管理部」および「フォロー管理部」の一例である。
【0038】
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
【0039】
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。後払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による「クレジット払い」とは別枠で設定されるものであり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、後払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なお後払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う、或いはクレジットカード会社の運営者に当該処理を依頼する。なお暫定決済の時点で決済金額が後払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ20に返信される。
【0040】
また、決済処理部130は、決済処理の実行に際し、情報管理部140から自動適用の対象となるクーポンが通知された場合、通知されたクーポンによる特典の内容を反映した上で決済処理を実行する。例えば、クーポンの一例として、支払い金額の割引や、ポイント付与率の増加、ポイント付与量の増加、各種決済方法に関する手数料の割引などを特典として提供するものが挙げられる。これらのほか、クーポンは、決済処理の実行時に自動又は手動で適用されるものであって、利用者の利益となるものであれば、どのような特典を提供するものであってもよい。
【0041】
図9は、加盟店のフォロー操作に関して、利用者端末装置10および決済サーバ100が実行する処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。まず、利用者端末装置10において、決済アプリ20が、利用者の所定の操作により特定の加盟店についてのフォロー操作を受け付ける画面(以下「フォロー画面」という。)を表示する(S201)。例えば
図6で説明した店舗紹介画面がフォロー画面の一例である。続いて、決済アプリ20は、フォロー画面に対して加盟店のフォロー操作が行われたか否かを判定する(S202)。ここでフォロー画面に対して加盟店のフォロー操作が行われたと判定した場合、決済アプリ20は、その旨を決済サーバ100に通知する(S203:フォロー通知)。
【0042】
続いて、決済サーバ100が、決済アプリ20からフォロー通知を受信したことに応じて、当該フォロー操作によりフォローされた加盟店について、クーポンの自動付与設定が登録されているか否かを判定する(S204)。ここでクーポンの自動付与設定とは、自加盟店をフォローしている利用者(以下「フォロワ」ともいう。)に対して、自加盟店が発行したクーポンを自動的に付与するための設定である。クーポンの自動付与設定は、加盟店ごとの設定であり、予め決済サーバ100に登録されるものとする。例えば、加盟店の運営者は、自加盟店の第2店舗端末装置70を用いて決済サーバ100にクーポンの自動付与設定を登録する。例えば、クーポンの自動付与設定を登録する機能は、加盟店向けインターフェース72によって提供される。クーポンの自動付与設定により、加盟店は、自加盟店をフォローした利用者に対して自加盟店のクーポンを自動的に付与することもできるし、フォローの有無によらず利用者にクーポンを自動的に付与しないようにすることもできる。クーポンの自動付与設定は、例えば、加盟店/店舗情報176において加盟店IDに対応づけて管理されてもよい。
【0043】
S204において、利用者によりフォローされた加盟店についてクーポンの自動付与設定が登録されていると判定した場合、続いて決済サーバ100は、当該フォロー操作を行った利用者について、クーポンの自動獲得条件を満たしているか否かを判定する(S205)。ここでクーポンの自動獲得条件とは、利用者がフォローしている加盟店についてクーポンの自動獲得機能を使用するために満たすべき条件である。例えば、加盟店の運営者は、自加盟店の第2店舗端末装置70を用いて決済サーバ100にクーポンの自動獲得条件を登録する。例えば、自動獲得条件の登録機能は、加盟店向けインターフェース72によって提供される。例えば、クーポンの自動獲得条件は、過去の所定期間において利用者が電子決済で支払った金額についての条件(例えば総額が所定金額以上であることなど)であってもよいし、過去の所定期間において利用者が電子決済によって決済した回数についての条件(例えば決済回数が所定回数以上であることなど)であってもよいし、所定の決済方法による支払いの合計金額や決済回数についての条件であってもよい。
【0044】
これらのほか、クーポンの自動獲得条件は、利用者の属性や各種履歴情報などに基づいて把握され得る任意の事項について設定されてよい。加盟店の運営者は、クーポンの自動獲得条件を設定することにより、意図した利用者に対して、自加盟店のクーポンを自動的に獲得させることができる。クーポンの自動獲得条件は、例えば、加盟店/店舗情報176において加盟店IDに対応づけて管理されてもよい。また、クーポンの自動獲得条件は、全利用者について共通の条件が設定されてもよいし、利用者の属性(年齢、性別、居住地域、職業など)や履歴情報(チャージ履歴や決済履歴など)等に基づいて分類され得るグループ(以下「セグメント」という。)ごとに異なる条件が設定されてもよい。
【0045】
また、例えば、クーポンの自動獲得条件は、利用者の利用エリアが、加盟店の住所情報と近接していることであってもよい。この条件は換言すれば、利用者の利用エリアが、加盟店が(住所情報に基づいて)設定する所定のエリアに含まれること、ということもできる。ここで利用者の利用エリアは、利用者の登録住所に基づくエリアであってもよいし、利用者の決済履歴などから推定される生活圏であってもよい。加盟店は任意の住所情報に基づいてエリアの設定を行ってよい。例えば、住所情報は、加盟店の店舗の住所を示すものであってもよい。
【0046】
S205において、フォロー操作を行った利用者がクーポンの自動獲得条件を満たしていると判定した場合、決済サーバ100は、当該利用者について当該加盟店が発行するクーポンの自動獲得設定を登録する(S206)。クーポンの自動獲得設定は、例えば、利用者情報172において、加盟店IDごとの自動獲得設定がアカウントIDに対応づけて管理されてもよい。
【0047】
なお、S202においてフォロー操作が行われていないと判定された場合、S204において対象の加盟店についてクーポンの自動付与設定が登録されていないと判定された場合、および、S205において、対象の利用者についてクーポンの自動獲得条件を満たしていないと判定された場合のいずれかに該当する場合、決済サーバ100は、対象の利用者についてクーポンの自動獲得設定を登録することなく一連の処理を終了する。
【0048】
図10は、加盟店の運営者が新たなクーポンを発行する際に第2店舗端末装置70および決済サーバ100が実行する処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。まず、第2店舗端末装置70において、加盟店向けインターフェース72が、加盟店の運営者の操作により新たなクーポンの発行操作を受け付ける画面(以下「クーポン登録画面」という。)を表示する(S301)。加盟店の運営者は、クーポン登録画面に対して、登録すべきクーポンの内容(店舗ID、有効期間、ポイント付与率、詳細情報、利用条件など、
図8参照)を入力することにより、決済サーバ100に新たなクーポンの発行(登録)を要求する(S302:クーポン発行要求)。
【0049】
続いて、決済サーバ100が、加盟店向けインターフェース72からクーポン発行要求を受信したことに応じて、クーポン登録画面に入力された内容で新たなクーポンをクーポン管理情報178に登録する(S303)。続いて、決済サーバ100は、利用者情報172のクーポン自動獲得設定を参照し、新たなクーポンを発行した加盟店についてクーポンの自動獲得設定が登録されている利用者を特定する(S304)。続いて、決済サーバ100は、S304で特定した各利用者について、利用者情報172の獲得済みクーポン情報に、当該加盟店が新たに発行したクーポンを登録する(S305)。続いて、決済サーバ100は、クーポンを自動獲得した利用者の利用者端末装置10に対して、クーポンが自動獲得された旨の通知(自動獲得通知)を送信する(S306)。
【0050】
以上の処理により、決済サーバ100は、予めクーポンの自動獲得設定が登録されている利用者、および当該クーポンに係る加盟店に関し、当該加盟店が新たに発行されたクーポンを当該利用者に自動的に獲得させることができる。
【0051】
図11は、新規発行されたクーポンが、予め自動獲得設定が登録された利用者に対して自動的に付与される状況を模式的に示した図である。この例において、まず、利用者Uが決済アプリ20に対して加盟店Aをフォローする操作を行う(S41)。
図11は、加盟店Aが発行済みのクーポンの内容を表示するクーポン画面G20がフォロー操作の入力インターフェース(ここではボタンBT21)を有する場合の例を表すものである。この場合、利用者UはボタンBT21を操作することにより加盟店Aをフォローする旨を決済サーバ100に通知する(フォロー通知)。このとき、決済サーバ100は、利用者Uおよび加盟店Aに関して、クーポンの自動付与設定や自動獲得条件を確認した上で、利用者Uに関して加盟店Aのクーポンについての自動獲得設定を登録する(S42)。
【0052】
その後、加盟店Aの運営者Kが、新たなクーポン発行のために、決済サーバ100に対してクーポンの新規登録を行う(S43)。
図11は、新たなクーポンとして、有効期間の異なる3つのクーポンC1~C3が新規登録された場合の例である。
【0053】
この場合、決済サーバ100は、新規クーポンC1~C3のクーポン発行要求を受けて、それらのクーポンの登録を行う(S44)とともに、利用者情報172を参照して、加盟店Aに関してクーポンの自動獲得設定が登録された利用者を抽出し、それらの利用者に対してクーポンC1~C3を自動的に付与する(S45)。ここで抽出される利用者の中には利用者Uが含まれるので、利用者UにもクーポンC1~C3が自動的に付与される。そして、決済サーバ100は、S44で抽出された利用者(利用者Uを含む)に対してクーポンC1~C3を自動獲得した旨を通知する(S46)。これにより、利用者Uの利用者端末装置10には、
図11に例示するようなクーポンの自動獲得通知画面G30が表示される。例えば自動獲得通知画面G30は詳細ボタンBT31を有し、利用者UはボタンBT31を操作することにより、新規獲得されたクーポンC1~C3の詳細情報を確認することができる。また、例えば、決済サーバ100は、詳細ボタンBT31が操作されたことにより、当該自動獲得通知が開封されたと認識してもよい。
【0054】
また、決済サーバ100は、上述のような自動獲得通知に対する操作に応じて自動獲得通知の開封を認識する(既読状態に変更する)ことに加え、利用者が自動獲得されたクーポンを確認する操作を行ったことに応じて自動獲得通知を既読状態に変更するように構成されてもよい。例えば、決済サーバ100は、利用者が決済アプリ20を用いて獲得済みのクーポン一覧を表示させ、自動獲得されたクーポンのうち自動獲得通知が未開封のクーポンについて詳細を確認する操作を行った場合に、当該クーポンの自動獲得通知を既読状態に変更してもよい。
【0055】
以上説明した実施形態によれば、電子商取引サービスの加盟店が利用者に対して発行するクーポンの利便性を向上させることができる。
【0056】
<変形例>
情報管理部140は、上述の機能に加え、決済アプリ20との連携により自動獲得通知の開封状態(未読又は既読)を管理する機能を有してもよい。このような機能を有することにより、情報管理部140は、利用者の行動(例えば来店や決済実行など)が、自動獲得されたクーポンによるものか否かを認識することができる。また、この場合、情報管理部140は、同じクーポンを自動獲得した利用者群について、自動獲得通知の未読数を集計して出力するように構成されてもよい。例えば、情報管理部140は、集計情報を表示装置に表示させてもよいし、他の装置に送信してもよい。例えば、集計情報が第2店舗端末装置70に送信される場合、加盟店向けインターフェース72には集計情報の表示機能が備えられてもよい。このような集計情報が提供されることにより、加盟店の運営者は、自動獲得の対象としたクーポンについて効果を分析することができる。
【0057】
また、情報管理部140が自動獲得通知の開封状態を管理する機能を有する場合、クーポンの自動獲得条件には、自動獲得通知の開封状況に基づく条件が含まれてもよい。このような自動獲得条件によれば、加盟店の運営者は、例えば、自動獲得通知の開封率が高い利用者をクーポン起因での来店が多い利用者とみなし、そのような利用者に対してより多くのクーポンを獲得させるような自動獲得条件を設定することができる。また、例えば、加盟店の運営者は、自動獲得通知の開封率が低い利用者を、あまりクーポンを利用しない利用者とみなし、そのような利用者に対しては自動獲得されるクーポンが少なくなるような自動獲得条件を設定することができる。この場合、あまりクーポンを利用しない利用者に対しては自動獲得通知の送信頻度が低減されることになるので、通知の多さによる煩わしさを軽減することができる。
【0058】
また、情報管理部140は、利用者がフォローした加盟店のクーポンについて、利用者が設定した獲得方法(自動獲得または手動獲得)を適用するように構成されてもよい。この場合、決済アプリ20は、利用者が各加盟店についてクーポンの獲得方法を設定することを可能にするユーザインターフェースを提供してもよい。例えば、
図6に例示した店舗紹介画面に、クーポンの獲得方法を選択させるためのチェックボックスやラジオボタンなどのユーザインターフェースが配置されてもよい。例えば、情報管理部140は、利用者情報172において、利用者が設定した獲得方法をアカウントIDに紐づけて管理してもよい。クーポンの獲得方法は、全加盟店に共通の獲得方法として設定されてもよいし、加盟店ごとの獲得方法として設定されてもよいし、加盟店が発行するクーポンの種別(例えば商品ジャンルや店舗別など)ごとに設定されてもよい。
【0059】
また、情報管理部140は、加盟店の運営者が設定したタイミングでクーポンの自動獲得通知を送信するように構成されてもよい。この場合、加盟店向けインターフェース72は、クーポンの自動獲得通知を送信するタイミングを加盟店の運営者に設定させるためのユーザインターフェースを提供するように構成されてもよい。一般に、利用者の行動(来店や購買など)を誘引することができるようなタイミングでクーポンの獲得を通知することが望ましい。そこで、例えば、加盟店の運営者は、マーケティング理論などを参考にして一般的に好ましいとされるタイミングを全利用者に共通の通知タイミングとして設定してもよい。また、例えば、加盟店の運営者は、利用者の履歴情報などを分析することにより、利用者ごとに、または利用者のセグメントごとに好適な通知タイミングを特定して設定してもよい。
【0060】
また、情報管理部140は、上述の通知タイミングでの通知に代えて/加えて、以下のような方法でクーポンの自動獲得を通知してもよい。例えば、情報管理部140は、利用者が決済アプリ20を用いて獲得済みのクーポン一覧を表示させる場合、当該利用者について自動獲得されたクーポンのうち未開封のものがあれば、その旨を、当該クーポン一覧を表示する画面内においてバナー等で通知するように構成されてもよい。
【0061】
また、情報管理部140は、利用者が獲得済みのクーポン一覧を決済アプリ20に表示させる場合、決済アプリ20から、クーポン一覧に含めるクーポンの条件の指定を受け付け、指定された条件を満たすクーポンを含むクーポン一覧を決済アプリ20に提供してもよい。例えば、決済サーバ100が獲得済みクーポン情報において、クーポンが自動獲得されたものか否かを管理する場合、利用者は自動獲得の有無に基づく条件を指定してもよい。また、利用者は自動獲得されたクーポンについて自動獲得通知の開封有無に基づく条件を指定してもよい。このような条件の指定により、利用者は、獲得済みのクーポンのうち、例えば自動獲得されたクーポン(または手動獲得されたクーポン)を対象としてクーポン一覧を取得したり、自動獲得通知が未開封のクーポン(または開封済みのクーポン)を対象としてクーポン一覧を取得したりすることができる。
【0062】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0063】
10…利用者端末装置、20…決済アプリ、50…第1店舗端末装置、60…店舗コード画像、70…第2店舗端末装置、72…加盟店向けインターフェース、100…決済サーバ、110…通信部、120…決済コンテンツ提供部、130…決済処理部、140…情報管理部、170…記憶部、172…利用者情報、174…決済コンテンツ情報、176…加盟店/店舗情報、178…クーポン管理情報
【要約】
【課題】電子商取引サービスの加盟店が利用者に対して発行するクーポンの利便性を向上させることができるサービス提供装置、サービス提供方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】電子決済サービスの利用者の端末装置から、前記利用者が前記電子決済サービスの加盟店のうち特定の加盟店をフォローする旨が通知された場合、前記特定の加盟店を前記利用者のフォロー対象として管理するフォロー管理部と、前記加盟店が発行するクーポンに関する管理を行うクーポン管理部と、を備え、前記クーポン管理部は、前記利用者による前記特定の加盟店のフォローに応じて、前記特定の加盟店が将来において発行するクーポンを前記利用者に自動的に獲得させるための自動獲得設定を登録する、を備えるサービス提供装置。
【選択図】
図4