(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】シリンダ駆動装置及び流路ユニット
(51)【国際特許分類】
F15B 11/00 20060101AFI20240116BHJP
【FI】
F15B11/00 D
(21)【出願番号】P 2020558147
(86)(22)【出願日】2019-10-10
(86)【国際出願番号】 JP2019039951
(87)【国際公開番号】W WO2020105305
(87)【国際公開日】2020-05-28
【審査請求日】2022-08-12
(31)【優先権主張番号】P 2018218322
(32)【優先日】2018-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000102511
【氏名又は名称】SMC株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】朝原 浩之
(72)【発明者】
【氏名】染谷 和孝
【審査官】北村 一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-054117(JP,A)
【文献】特開2011-001979(JP,A)
【文献】実開平02-066702(JP,U)
【文献】特開昭54-147379(JP,A)
【文献】実開昭51-016191(JP,U)
【文献】特開2020-085183(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F15B 11/00-11/22;21/14
F16K 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の流体圧シリン
ダの駆動に用いられる流体が流通する複数の孔が形成されたブロック状のマニホール
ドと、
前記マニホールドに装着可能に構成され、複数の前記流体圧シリンダのピスト
ンによって区画された第1シリンダ
室と第2シリンダ
室とに交互に流体を供給する複数の切換
弁と、
を有するシリンダ駆動装
置であって、
複数の前記流体圧シリンダのうち、少なくとも1つの流体圧シリンダと、複数の前記切換弁のうち、前記1つの流体圧シリンダに流体を供給する1つの切換弁との間には、前記1つの切換弁から前記1つの流体圧シリンダの第1シリンダ室に向かう方向の流体の流れを阻止するチェック
弁が設けられ、
前記1つの流体圧シリンダの第1シリンダ室と、前記1つの切換弁との間には、絞り
弁が設けられ、
前記シリンダ駆動装置は、前記マニホールドと前記1つの切換弁との間に介挿され、前記チェック弁及び前記絞り弁と前記1つの切換弁とを連通させ、複数の前記孔に連通して流体を前記1つの切換弁に流通させる流路ユニッ
トをさらに有する、シリンダ駆動装置。
【請求項2】
請求項1記載のシリンダ駆動装置であって、
前記マニホールドの複数の孔は、流体供給
源から流体を導く供給ポー
トと、流体を外部に排出する少なくとも1つの排出ポー
トと、複数の前記流体圧シリンダの第1シリンダ室に連通する複数の第1接続ポー
トと、複数の前記流体圧シリンダの第2シリンダ室に連通する複数の第2接続ポー
トとであり、
前記流路ユニットは、流体が流通する複数の孔が形成され、前記マニホールドに装着可能なブロック体であり、
前記流路ユニットの複数の孔は、前記供給ポートと前記1つの切換弁とを連通させるための第3接続ポー
トと、前記排出ポートと前記1つの切換弁とを連通させるための第4接続ポー
トと、複数の前記第1接続ポートのうち、前記1つの流体圧シリンダの第1シリンダ室に前記絞り弁を介して連通する1つの第1接続ポートと前記1つの切換弁とを連通させるための第5接続ポー
トと、複数の前記第2接続ポートのうち、前記1つの流体圧シリンダの第2シリンダ室に連通する1つの第2接続ポートと前記1つの切換弁とを連通させるための第6接続ポー
トと、前記チェック弁と前記1つの切換弁とを連通させるための第7接続ポー
トとであり、
前記1つの切換弁は、前記第3接続ポートと前記第5接続ポートとの間、前記第4接続ポートと前記第5接続ポートとの間、前記第4接続ポートと前記第6接続ポートとの間、及び、前記第6接続ポートと前記第7接続ポートとの間のそれぞれの連通状態と遮断状態とを切換可能であり、
前記1つの切換弁の第1位置では、前記第3接続ポートと前記第5接続ポートとを連通させ、前記第4接続ポートと前記第6接続ポートとを連通させると共に、前記第4接続ポートと前記第5接続ポートとの連通を遮断させ、前記第6接続ポートと前記第7接続ポートとの連通を遮断させ、
前記1つの切換弁の第2位置では、前記第4接続ポートと前記第5接続ポートとを連通させ、前記第6接続ポートと前記第7接続ポートとを連通させると共に、前記第3接続ポートと前記第5接続ポートとの連通を遮断させ、前記第4接続ポートと前記第6接続ポートとの連通を遮断させる、シリンダ駆動装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載のシリンダ駆動装置であって、
前記チェック弁及び前記絞り弁は、前記1つの流体圧シリンダの第1シリンダ室側に設けられているか、又は、前記マニホールド側若しくは前記流路ユニット側に設けられている、シリンダ駆動装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のシリンダ駆動装置であって、
複数の前記切換弁は、コネク
タを備える電磁弁であり、
前記マニホールドには、複数の前記コネクタを介して複数の前記切換弁に通電するための通電
部が設けられ、
前記流路ユニットには、前記1つの切換弁が前記流路ユニットを介して前記マニホールドに装着された際に、前記1つの切換弁のコネクタと前記通電部とを接続する接続
部が設けられている、シリンダ駆動装置。
【請求項5】
複数の流体圧シリンダの駆動に用いられる流体が流通する複数の孔が形成されたブロック状のマニホールドと、
前記マニホールドに装着可能に構成され、複数の前記流体圧シリンダのピストンによって区画された第1シリンダ室と第2シリンダ室とに交互に流体を供給する複数の切換弁と、
を有するシリンダ駆動装置に用いられる流路ユニットであって、
複数の前記流体圧シリンダのうち、少なくとも1つの流体圧シリンダと、複数の前記切換弁のうち、前記1つの流体圧シリンダに流体を供給する1つの切換弁との間には、前記1つの切換弁から前記1つの流体圧シリンダの第1シリンダ室に向かう方向の流体の流れを阻止するチェック弁が設けられ、
前記1つの流体圧シリンダの第1シリンダ室と、前記1つの切換弁との間には、絞り弁が設けられ、
前記流路ユニットは、前記マニホールドと前記1つの切換弁との間に介挿され、前記チェック弁及び前記絞り弁と前記1つの切換弁とを連通させ、複数の前記孔に連通して流体を前記1つの切換弁に流通させる、流路ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マニホールドに装着される複数の切換弁を用いて複数の流体圧シリンダの第1シリンダ室及び第2シリンダ室に交互に流体を供給するシリンダ駆動装置と、シリンダ駆動装置に用いられる流路ユニットとに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、1つの流体圧シリンダについて、ピストンによって区画された第1シリンダ室と第2シリンダ室とにエア等の流体を交互に供給することで、当該流体圧シリンダを駆動させるシリンダ駆動装置が、例えば、特開2001-311404号公報に開示されている。
【発明の概要】
【0003】
ところで、複数の流体圧シリンダを駆動させる場合、流体が流通する複数の孔が形成されたマニホールドに複数の切換弁を装着することが望ましい。この場合、流体供給源から1つの供給用孔を介して複数の切換弁に流体を供給する。複数の切換弁は、第1位置又は第2位置に変化することで、複数の孔を介して、複数の流体圧シリンダの第1シリンダ室と第2シリンダ室とに流体を交互に供給する。また、第1シリンダ室及び第2シリンダ室のうち、一方のシリンダ室への流体の供給に伴い、他方のシリンダ室から流体が排出される。排出された流体は、複数の孔、複数の切換弁及び排出用孔を介して、外部に排出される。
【0004】
さらに、他方のシリンダ室から排出される流体の一部を一方のシリンダ室に供給することで、流体の消費量を削減することが可能となる。具体的に、第1シリンダ室と第2シリンダ室との間に、第1シリンダ室から第2シリンダ室に向かう方向への流体の流通を許容するチェック弁を設ける。また、第1シリンダ室と排出用孔との間に絞り弁を設ける。この場合、複数の流体圧シリンダ及び複数の切換弁と同数のチェック弁及び絞り弁をマニホールドに内蔵させれば、複数の流体圧シリンダの駆動を制御しつつ、流体の消費量を削減することができる。
【0005】
このように構成されるシリンダ駆動装置では、全ての流体圧シリンダにチェック弁及び絞り弁が接続されると共に、全てのチェック弁及び絞り弁がマニホールドに内蔵される。そのため、ユーザが複数の流体圧シリンダを駆動する既存設備に当該シリンダ駆動装置を導入する場合、既存設備全体を新たなシリンダ駆動装置に置き換える必要がある。従って、複数の流体圧シリンダのうち、一部の流体圧シリンダのみ、チェック弁及び絞り弁が接続される構成を採用することができない。この結果、ユーザの用途に合わせたシリンダ駆動装置の構築が難しい。
【0006】
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、複数の流体圧シリンダを駆動する場合に、一部の流体圧シリンダのみ、チェック弁及び絞り弁が接続される構成とすることが可能なシリンダ駆動装置を提供することを目的とする。また、本発明は、シリンダ駆動装置において、上記のような構成を実現するために用いられる流路ユニットを提供することを目的とする。
【0007】
本発明の態様は、複数の流体圧シリンダの駆動に用いられる流体が流通する複数の孔が形成されたブロック状のマニホールドと、前記マニホールドに装着可能に構成され、複数の前記流体圧シリンダのピストンによって区画された第1シリンダ室と第2シリンダ室とに交互に流体を供給する複数の切換弁とを有するシリンダ駆動装置、及び、該シリンダ駆動装置に用いられる流路ユニットに関する。
【0008】
この場合、複数の前記流体圧シリンダのうち、少なくとも1つの流体圧シリンダと、複数の前記切換弁のうち、前記1つの流体圧シリンダに流体を供給する1つの切換弁との間には、前記1つの切換弁から前記1つの流体圧シリンダの第1シリンダ室に向かう方向の流体の流れを阻止するチェック弁が設けられる。また、前記1つの流体圧シリンダの第1シリンダ室と、前記1つの切換弁との間には、絞り弁が設けられる。
【0009】
そして、前記シリンダ駆動装置は、流路ユニットを有する。前記流路ユニットは、前記マニホールドと前記1つの切換弁との間に介挿され、前記チェック弁及び前記絞り弁と前記1つの切換弁とを連通させ、複数の前記孔に連通して流体を前記1つの切換弁に流通させる。
【0010】
本発明によれば、マニホールドと少なくとも1つの切換弁との間に流路ユニットが介挿される。これにより、複数の流体圧シリンダを駆動する場合、一部の流体圧シリンダのみ、チェック弁及び絞り弁が接続される構成とすることが可能となる。すなわち、現在稼働している既存設備のマニホールドに対して、必要な個数だけ流路ユニットを装着することにより、シリンダ駆動装置を構成することができる。従って、ユーザの用途に合わせて、シリンダ駆動装置を容易に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係るシリンダ駆動装置の模式的な構成図である。
【
図4】流路ユニット内の一部構成を図示した斜視図である。
【
図7】
図3のVII-VII線に沿った断面図である。
【
図8】
図1のシリンダ駆動装置において、切換弁の第1位置を図示した模式的な構成図である。
【
図11】
図3のXI-XI線に沿った断面図である。
【
図12】
図1のシリンダ駆動装置の変形例の模式的な構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係るシリンダ駆動装置及び流路ユニットの好適な実施形態について、添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
【0013】
[1.本実施形態の構成]
図1に示すように、本実施形態に係るシリンダ駆動装置10は、複数の流体圧シリンダ12を駆動させるためのものである。流体圧シリンダ12は、例えば、エアシリンダであって、シリンダ部14及びピストン16を有する。ピストン16は、シリンダ部14の内部を第1シリンダ室18と第2シリンダ室20とに区画し、流体圧の作用によってシリンダ部14の内部を往復摺動可能である。ピストン16にはピストンロッド22が連結されている。ピストンロッド22は、一端部がピストン16に連結され、他端部がシリンダ部14から外部に延びている。
【0014】
流体圧シリンダ12は、ピストンロッド22の押し出し時(伸長時)には、図示しないワークの位置決め等の仕事を行う。また、流体圧シリンダ12は、ピストンロッド22の引き込み時には仕事をしない。なお、第1シリンダ室18は、ピストンロッド22とは反対側に位置する駆動用圧力室(ヘッド側シリンダ室)である。また、第2シリンダ室20は、ピストンロッド22側に位置する復帰側圧力室(ロッド側シリンダ室)である。
【0015】
図1~
図11に示すように、シリンダ駆動装置10は、流体供給源24、マニホールド26、複数の切換弁28、及び、流路ユニット30を有する。
【0016】
流体供給源24は、高圧の流体をマニホールド26に供給するものであり、例えば、エアコンプレッサがある。
【0017】
マニホールド26は、例えば、アルミニウム等の金属材料によってブロック状に構成されている。なお、マニホールド26は、金属材料に限定されることはなく、硬質樹脂等の任意の材料を採用し得る。
【0018】
すなわち、マニホールド26は、直方体状に構成され、第1~第6外面32a~32fを有する。第1外面32aは、マニホールド26の底面であって、マニホールド26を図示しない固定台に設置するための設置面(取付面)である。第2外面32bは、第1外面32aに対して、マニホールド26の高さ方向(矢印A方向)に離間して位置する上面であって、複数の流体圧シリンダ12と同数の切換弁28を装着可能な装着面である。第3外面32c及び第4外面32dは、マニホールド26の長手方向(矢印B方向)に互いに離間して位置する側面である。第5外面32e及び第6外面32fは、マニホールド26の短手方向(矢印C方向)に互いに離間して位置する側面である。
【0019】
マニホールド26には、複数の流体圧シリンダ12の駆動に用いられる流体を流通するための複数の孔が形成されている。すなわち、マニホールド26の複数の孔は、1つの供給ポート34a、2つの排出ポート34b、34c、複数の第1接続ポート36a、及び、複数の第2接続ポート36bである。第1接続ポート36a及び第2接続ポート36bは、流体圧シリンダ12及び切換弁28と同数設けられている。なお、排出ポート34b、34cは、マニホールド26に少なくとも1つ設けられていればよい。
【0020】
供給ポート34a及び2つの排出ポート34b、34cは、それぞれ、矢印B方向に沿って略直線状に延在し、第3外面32c及び第4外面32dに開口する貫通孔(通路)である。
【0021】
供給ポート34aには、流体供給源24から流体が供給される。
図2及び
図3に示すように、第2外面32bには、矢印B方向に所定間隔で複数の切換弁28が配置されている。そのため、マニホールド26内には、複数の切換弁28に連通するための複数の供給孔38a(
図5、
図6、
図9及び
図10参照)が、供給ポート34aにおける複数の切換弁28の直下の位置から、第2外面32bに向かって、矢印A方向に延びている。
【0022】
2つの排出ポート34b、34cは、マニホールド26から外部に流体を排出する。マニホールド26内には、複数の切換弁28に連通するための複数の排出孔38b、38c(
図5~
図7及び
図9~
図11参照)が、2つの排出ポート34b、34cにおける複数の切換弁28の直下の位置から、第2外面32bに向かって、矢印A方向に延びている。また、2つの排出ポート34b、34cには、マニホールド26から流体をより円滑に外部に排出するため、流体の排出音を低減するためのサイレンサ40(
図1及び
図8参照)が接続されている。
【0023】
なお、供給ポート34a及び2つの排出ポート34b、34cの第3外面32c又は第4外面32dの端部には、それぞれ、流体の通過を阻止するための閉塞部材42が設けられている(
図2参照)。すなわち、供給ポート34aにおける流体供給源24が接続されていない端部、及び、2つの排出ポート34b、34cにおけるサイレンサ40が接続されていない端部に、閉塞部材42が設けられる。
【0024】
複数の第1接続ポート36aは、それぞれ、対応する流体圧シリンダ12の第1シリンダ室18と切換弁28とを互いに連通させるための孔(通路)である。すなわち、複数の第1接続ポート36aは、それぞれ、
図5及び
図9の断面視で、マニホールド26内における対応する切換弁28の下方において略L字状に形成され、第2外面32bと第5外面32eとに開口する孔である。具体的に、複数の第1接続ポート36aは、それぞれ、マニホールド26内において、第5外面32eにおける第1外面32a側の箇所から第6外面32fに向かって矢印C方向に延び、矢印A方向に屈曲して、供給ポート34aと排出ポート34cとの間を第2外面32bに向かって矢印A方向に延在している。
【0025】
複数の第1接続ポート36aにおける第5外面32eの開口部には、第1コネクタ44aが設けられている。第1コネクタ44aは、第1シリンダ室18と第1接続ポート36aとを連通させる第1接続配管46aに接続可能である。
【0026】
複数の第2接続ポート36bは、それぞれ、対応する流体圧シリンダ12の第2シリンダ室20と切換弁28とを互いに連通させるための孔(通路)である。すなわち、複数の第2接続ポート36bは、それぞれ、
図7及び
図11の断面視で、マニホールド26内における対応する切換弁28の下方において略L字状に形成され、第2外面32bと第5外面32eとに開口する孔である。具体的に、複数の第2接続ポート36bは、それぞれ、マニホールド26内において、第5外面32eにおける第2外面32b側の箇所から第6外面32fに向かって矢印C方向に延び、矢印A方向に屈曲して、第2外面32bに向かって矢印A方向に延在している。
【0027】
複数の第2接続ポート36bの第5外面32eの開口部には、第2コネクタ44bが設けられている。第2コネクタ44bは、第2シリンダ室20と第2接続ポート36bとを連通させる第2接続配管46bに接続可能である。なお、
図2及び
図3に示すように、マニホールド26の第5外面32eには、矢印B方向に沿って、第1コネクタ44aと第2コネクタ44bとが互い違いに配設されている。
【0028】
複数の切換弁28は、それぞれ、対応する流体圧シリンダ12の第1シリンダ室18と第2シリンダ室20とに交互に流体を供給する。複数の切換弁28は、いわゆる5ポートのパイロット式の電磁弁であって、弁本体48と、弁本体48に設けられたパイロット弁機構50とを備える。弁本体48は、第1~第5ポート52a~52eが形成されたボディ54と、ボディ54の弁室56内で矢印C方向に変位可能に配設されたスプール58とを備える。なお、ボディ54は、
図2及び
図3の外観視で、矢印C方向に延びる直方体状のブロックである。また、パイロット弁機構50は、
図2及び
図3の外観視で、ボディ54の第6外面32f側に連設された矢印A方向に延びる直方体状のブロックである。
【0029】
図5~
図7及び
図9~
図11に示すように、ボディ54には、矢印C方向に沿って、第1ポート52a、第2ポート52b、第5ポート52e、第3ポート52c、及び、第4ポート52dが、この順番で位置している。スプール58は、矢印C方向に延び、弁室56内で径方向に膨出し且つシールリング60を備えた複数のランド部62を有する。弁室56を構成する壁面にランド部62が接触することで、隣接する2つのポート間(例えば、第1ポート52aと第2ポート52bとの間)の連通を遮断可能である。つまり、切換弁28は、スプール58を変位させることで、隣接する2つのポート間を連通状態と遮断状態とに切換可能である。
【0030】
また、切換弁28は、電磁弁であって、非通電時には、ばね64の付勢力によって、
図1及び
図5~
図7に示す第2位置に保持される。また、切換弁28は、通電時には、パイロット弁機構50の作用によって、第2位置から、
図8~
図11に示す第1位置に切り換わる。そして、切換弁28に対する通電は、図示しない上位装置であるPLC(Programmable Logic Controller)から切換弁28への通電指令の出力によって行われる。
【0031】
具体的に、マニホールド26の第6外面32f側には、PLCからの通電指令を複数の切換弁28に出力するための通電部66が矢印B方向に沿って設けられている。切換弁28のパイロット弁機構50には、通電部66に接続されることで、該通電部66から通電指令を受けるためのコネクタ68が設けられている。
【0032】
そして、本実施形態に係るシリンダ駆動装置10では、複数の切換弁28のうち、少なくとも1つの切換弁28が、流路ユニット30を介して、マニホールド26の第2外面32bに装着される。
図1及び
図8は、1つの切換弁28が流路ユニット30を介してマニホールド26に装着される場合を図示している。また、
図2及び
図3は、2つの切換弁28が流路ユニット30を介してマニホールド26の第2外面32bに装着される場合を図示している。
【0033】
なお、以下の説明では、流路ユニット30を介して、マニホールド26の第2外面32bに装着される切換弁28を、切換弁28Aと呼称し、当該切換弁28Aによって駆動される流体圧シリンダ12を、流体圧シリンダ12Aと呼称する。また、マニホールド26の第2外面32bに直接装着される切換弁28を、切換弁28Bと呼称し、当該切換弁28Bによって駆動される流体圧シリンダ12を、流体圧シリンダ12Bと呼称する。
【0034】
流路ユニット30は、切換弁28Aのボディ54とマニホールド26の第2外面32bとの間に介挿可能な略直方体状のブロック体である。流路ユニット30には、対応する流体圧シリンダ12Aの駆動に用いられる流体を流通するための複数の孔が形成されている。すなわち、流路ユニット30の複数の孔は、第3~第7接続ポート36c~36g(
図4~
図7及び
図9~
図11参照)である。この場合、流路ユニット30が介挿される切換弁28Aは、第1接続配管46aに設けられた絞り弁70及び第1チェック弁72(
図1及び
図8参照)を介して第1シリンダ室18に連通可能である。また、流路ユニット30は、第2チェック弁74(チェック弁)が設けられた第3接続配管46cを介して第1シリンダ室18に連通可能である。
【0035】
なお、絞り弁70、第1チェック弁72及び第2チェック弁74は、第1シリンダ室18側に配置されている。絞り弁70及び第1チェック弁72は、第1接続配管46aの途中で並列に接続されている。第1チェック弁72は、第1接続配管46aにおいて、切換弁28Aから流体圧シリンダ12Aの第1シリンダ室18に向かう方向(供給方向)への流体の流れを許容し、一方で、第1シリンダ室18から切換弁28Aに向かう方向(排出方向)への流体の流れを阻止する。絞り弁70は、可変の絞り弁であって、第1シリンダ室18から排出された流体を通過させる。第2チェック弁74は、第3接続配管46cにおいて、第1シリンダ室18から切換弁28Aに向かう方向(排出方向)への流体の流れを許容し、一方で、切換弁28Aから第1シリンダ室18に向かう方向への流体の流れを阻止する。
【0036】
第3接続ポート36cは、供給ポート34aに連結された供給孔38aと、切換弁28の第1ポート52aとを互いに連通させるための孔(通路)である。すなわち、第3接続ポート36cは、
図5及び
図9の断面視で、流路ユニット30内において、供給孔38aの第2外面32bの開口部から切換弁28Aに向かって矢印A方向に僅かに延び、矢印C方向に屈曲して第5外面32e側に延び、矢印A方向にさらに屈曲して第1ポート52aに向かい延在している。
【0037】
第4接続ポート36dは、第5外面32e側の排出ポート34bに連結された排出孔38bと、切換弁28Aの第5ポート52eとを互いに連通させるための孔(通路)である。すなわち、第4接続ポート36dは、
図5~
図7及び
図9~
図11の断面視で、流路ユニット30内において、排出孔38bの第2外面32bの開口部から切換弁28Aに向かって矢印A方向に延び、矢印C方向に屈曲して第6外面32f側に延び、矢印A方向にさらに屈曲して第5ポート52eに向かい延在している。
【0038】
第5接続ポート36eは、第1シリンダ室18に絞り弁70及び第1チェック弁72を介して連通する第1接続ポート36aと、切換弁28Aの第2ポート52bとを連通させるための孔(通路)である。すなわち、第5接続ポート36eは、
図5及び
図9の断面視で、流路ユニット30内において、第1接続ポート36aの第2外面32bの開口部から切換弁28Aに向かって矢印A方向に延び、矢印C方向に屈曲して第5外面32e側に延び、矢印A方向にさらに屈曲して第2ポート52bに向かい延在している。
【0039】
第6接続ポート36fは、第2シリンダ室20に連通する第2接続ポート36bと、切換弁28Aの第3ポート52cとを連通させるための孔(通路)である。すなわち、第6接続ポート36fは、
図7及び
図11の断面視で、流路ユニット30内において、第2接続ポート36bの第2外面32bの開口部から切換弁28Aに向かって矢印A方向に僅かに延び、矢印C方向に屈曲して第6外面32f側に延び、矢印A方向にさらに屈曲して第3ポート52cに向かい延在している。
【0040】
第7接続ポート36gは、第2チェック弁74が設けられた第3接続配管46cと、切換弁28Aの第4ポート52dとを連通させるための孔(通路)である。すなわち、第7接続ポート36gは、
図6及び
図10の断面視で、流路ユニット30内において、該流路ユニット30の第5外面32e側から矢印C方向に延び、矢印A方向に屈曲して第4ポート52dに向かい延在する略L字状の孔である。第7接続ポート36gの第5外面32e側の開口部には、第3コネクタ44cが設けられている。第3コネクタ44cは、第3接続配管46cに接続可能である。
【0041】
なお、
図5~
図7及び
図9~
図11において、第3~第7接続ポート36c~36gの一部が分岐し、矢印C方向に延びて外部に連通し、又は、他の接続ポートに連通している。このような連通箇所には、流体の外部への流出、又は、流体の他の接続ポートへの流入を阻止するための閉塞部材76が配設されている。
【0042】
また、流路ユニット30の第6外面32f側には、切換弁28Aが流路ユニット30を介してマニホールド26に装着された際に、切換弁28Aのコネクタ68と通電部66とを接続するアダプタである接続部78が設けられている。
【0043】
[2.本実施形態の動作]
以上のように構成される本実施形態に係るシリンダ駆動装置10及び流路ユニット30の動作について、
図1~
図11を参照しながら説明する。ここでは、流路ユニット30を介してマニホールド26の第2外面32bに装着された切換弁28Aを第1位置又は第2位置に切り換えることで、流体圧シリンダ12Aの第1シリンダ室18又は第2シリンダ室20に流体を供給する場合について説明する。
【0044】
なお、
図1~
図3及び
図8に示すように、マニホールド26の第2外面32bに直接装着される切換弁28B、例えば、
図1及び
図8の紙面上、左側に図示されている2つの切換弁28Bについては、当該切換弁28Bを第1位置又は第2位置に切り換えるときの動作は周知である。そのため、第2外面32bに直接装着される切換弁28Bによる流体圧シリンダ12Bの動作説明については省略する。
【0045】
先ず、初期状態では、
図1に示すように、流体圧シリンダ12Aのピストン16は、ピストンロッド22とは反対側のストロークエンドに位置している。この場合、流路ユニット30を介してマニホールド26の第2外面32bに装着される切換弁28Aは、第2位置に位置している。
【0046】
そこで、シリンダ駆動装置10において、ピストンロッド22を伸長させる駆動工程を行う場合、
図8に示すように、当該切換弁28Aを第2位置から第1位置に切り換える。これにより、
図8及び
図9において、流体供給源24からマニホールド26の供給ポート34aに供給された高圧の流体(圧縮空気)は、供給孔38aに分岐する。供給孔38aに分岐した流体は、流路ユニット30の第3接続ポート36cと、切換弁28Aの第1ポート52a及び第2ポート52bと、流路ユニット30の第5接続ポート36eと、マニホールド26の第1接続ポート36a及び第1コネクタ44aと、第1接続配管46a(第1チェック弁72)とを介して、駆動対象の流体圧シリンダ12Aの第1シリンダ室18に流入する。これにより、ピストン16がピストンロッド22側に変位し、ピストンロッド22が伸長する。
【0047】
この場合、切換弁28Aは、第3ポート52cと第4ポート52dとの連通を遮断している。従って、第2接続ポート36b及び第6接続ポート36fを介して第3ポート52cに連結されている第2接続配管46bと、第7接続ポート36gを介して第4ポート52dに連結されている第3接続配管46cとの間は、流体の供給が遮断される。これにより、流体供給源24からの流体は、第1シリンダ室18に効率よく供給される。
【0048】
また、
図8、
図10及び
図11に示すように、流体圧シリンダ12Aの第2シリンダ室20内の流体は、第2接続配管46b、第2接続ポート36b、第6接続ポート36f、第3ポート52c、第5ポート52e、第4接続ポート36d、排出孔38b、排出ポート34b及びサイレンサ40を通って外部に排出される。
【0049】
一方、ピストンロッド22を引き込む復帰工程を行う場合、
図1に示すように、切換弁28Aを第1位置から第2位置に切り替える。これにより、流体供給源24から第1シリンダ室18への流体の供給が停止する。そして、
図1、
図5及び
図6に示すように、第1シリンダ室18内の流体は、第1接続配管46a(絞り弁70)を介してマニホールド26の第1接続ポート36aに流入すると共に、第3接続配管46c(第2チェック弁74)を介して流路ユニット30の第7接続ポート36gに流入する。
【0050】
ここで、第1接続ポート36aに流入した流体は、第5接続ポート36e、第2ポート52b、第5ポート52e、第4接続ポート36d、排出孔38b、排出ポート34b及びサイレンサ40を通って外部に排出される。一方、第7接続ポート36gに流入した流体は、第4ポート52d、第3ポート52c、第6接続ポート36f、第2接続ポート36b及び第2接続配管46bを介して、第2シリンダ室20内に流入する。第2シリンダ室20内への流体の流入によって、ピストン16がピストンロッド22とは反対側に変位し、ピストンロッド22が引き込まれる。
【0051】
このように、復帰工程では、第1シリンダ室18内から排出された流体を用いてピストン16を変位させる。そのため、流体供給源24から第2シリンダ室20内に流体を供給する必要がなく、流体供給源24の消費電力及び空気消費量が抑えられる。この結果、シリンダ駆動装置10の省エネルギー化を図ることができる。
【0052】
[3.本実施形態の変形例]
図12は、本実施形態に係るシリンダ駆動装置10の変形例を示す。この変形例では、絞り弁70、第1チェック弁72及び第2チェック弁74は、マニホールド26側又は流路ユニット30側に設けられている。この場合、絞り弁70、第1チェック弁72及び第2チェック弁74は、マニホールド26又は流路ユニット30に内蔵させてもよいし、マニホールド26又は流路ユニット30の近傍に配置してもよい。
【0053】
[4.本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係るシリンダ駆動装置10は、複数の流体圧シリンダ12(12A、12B)の駆動に用いられる流体が流通する複数の孔が形成されたブロック状のマニホールド26と、マニホールド26に装着可能に構成され、複数の流体圧シリンダ12のピストン16によって区画された第1シリンダ室18と第2シリンダ室20とに交互に流体を供給する複数の切換弁28(28A、28B)とを有する。また、本実施形態に係る流路ユニット30は、該シリンダ駆動装置10に用いられる。
【0054】
この場合、複数の流体圧シリンダ12のうち、少なくとも1つの流体圧シリンダ12Aと、複数の切換弁28のうち、1つの流体圧シリンダ12Aに流体を供給する1つの切換弁28Aとの間には、1つの切換弁28Aから1つの流体圧シリンダ12Aの第1シリンダ室18に向かう方向の流体の流れを阻止する第2チェック弁74(チェック弁)が設けられる。また、1つの流体圧シリンダ12Aの第1シリンダ室18と、1つの切換弁28Aとの間には、絞り弁70が設けられる。
【0055】
そして、流路ユニット30は、マニホールド26と1つの切換弁28Aとの間に介挿され、第2チェック弁74及び絞り弁70と1つの切換弁28Aとを連通させ、複数の孔に連通して流体を1つの切換弁28Aに流通させる。
【0056】
このように、本実施形態では、マニホールド26と少なくとも1つの切換弁28Aとの間に流路ユニット30が介挿される。これにより、複数の流体圧シリンダ12を駆動する場合、一部の流体圧シリンダ12Aのみ、第2チェック弁74及び絞り弁70が接続される構成とすることが可能となる。すなわち、現在稼働している既存設備のマニホールド26に対して、必要な個数だけ流路ユニット30を装着することにより、シリンダ駆動装置10を構成することができる。従って、ユーザの用途に合わせて、シリンダ駆動装置10を容易に構築することができる。
【0057】
ここで、マニホールド26の複数の孔は、流体供給源24から流体を導く供給ポート34aと、流体を外部に排出する少なくとも1つの排出ポート34b、34cと、複数の流体圧シリンダ12(12A、12B)の第1シリンダ室18に連通する複数の第1接続ポート36aと、複数の流体圧シリンダ12(12A、12B)の第2シリンダ室20に連通する複数の第2接続ポート36bとである。
【0058】
また、流路ユニット30は、流体が流通する複数の孔が形成され、マニホールド26に装着可能なブロック体である。この場合、流路ユニット30の複数の孔は、第3~第7接続ポート36c~36gである。第3接続ポート36cは、供給ポート34aと1つの切換弁28Aとを連通させる。第4接続ポート36dは、排出ポート34bと1つの切換弁28Aとを連通させる。第5接続ポート36eは、複数の第1接続ポート36aのうち、1つの流体圧シリンダ12Aの第1シリンダ室18に絞り弁70を介して連通する1つの第1接続ポート36aと、1つの切換弁28Aとを連通させる。第6接続ポート36fは、複数の第2接続ポート36bのうち、1つの流体圧シリンダ12Aの第2シリンダ室20に連通する1つの第2接続ポート36bと、1つの切換弁28Aとを連通させる。第7接続ポート36gは、第2チェック弁74と1つの切換弁28Aとを連通させる。
【0059】
そして、1つの切換弁28Aは、第3接続ポート36cと第5接続ポート36eとの間、第4接続ポート36dと第5接続ポート36eとの間、第4接続ポート36dと第6接続ポート36fとの間、及び、第6接続ポート36fと第7接続ポート36gとの間のそれぞれの連通状態と遮断状態とを切換可能である。
【0060】
すなわち、1つの切換弁28Aの第1位置では、第3接続ポート36cと第5接続ポート36eとを連通させ、第4接続ポート36dと第6接続ポート36fとを連通させると共に、第4接続ポート36dと第5接続ポート36eとの連通を遮断させ、第6接続ポート36fと第7接続ポート36gとの連通を遮断させる。
【0061】
一方、1つの切換弁28Aの第2位置では、第4接続ポート36dと第5接続ポート36eとを連通させ、第6接続ポート36fと第7接続ポート36gとを連通させると共に、第3接続ポート36cと第5接続ポート36eとの連通を遮断させ、第4接続ポート36dと第6接続ポート36fとの連通を遮断させる。
【0062】
これにより、既存設備のマニホールド26に対して、流路ユニット30を介して切換弁28Aを装着するだけで、当該切換弁28Aの駆動対象の流体圧シリンダ12Aのみ、第2チェック弁74及び絞り弁70が接続される構成とすることができる。この結果、シリンダ駆動装置10を容易に且つ効率よく構築することができる。
【0063】
また、第2チェック弁74及び絞り弁70は、1つの流体圧シリンダ12Aの第1シリンダ室18側に設けられているか、又は、マニホールド26側若しくは流路ユニット30側に設けられる。いずれの場合でも、マニホールド26に直接装着された通常の切換弁28Bと、マニホールド26に流路ユニット30を介して装着された切換弁28Aとが混在するシリンダ駆動装置10を容易に構築することができると共に、全ての切換弁28(28A、28B)を制御することが可能となる。
【0064】
また、複数の切換弁28(28A、28B)は、コネクタ68を備える電磁弁である。この場合、マニホールド26には、複数のコネクタ68を介して複数の切換弁28(28A、28B)に通電するための通電部66が設けられる。流路ユニット30には、1つの切換弁28Aが流路ユニット30を介してマニホールド26に装着された際に、1つの切換弁28Aのコネクタ68と通電部66とを接続する接続部78が設けられている。これにより、流路ユニット30を介してマニホールド26に装着された切換弁28Aを外部から容易に制御することができる。
【0065】
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることは勿論である。