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  • 特許-ハイブリッド車両 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】ハイブリッド車両
(51)【国際特許分類】
   B60K 6/40 20071001AFI20240116BHJP
   B60K 6/48 20071001ALI20240116BHJP
   B60K 6/52 20071001ALI20240116BHJP
   B60K 17/04 20060101ALI20240116BHJP
   B60K 25/02 20060101ALI20240116BHJP
   B60K 25/06 20060101ALI20240116BHJP
【FI】
B60K6/40 ZHV
B60K6/48
B60K6/52
B60K17/04 G
B60K25/02
B60K25/06
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022148040
(22)【出願日】2022-09-16
【審査請求日】2022-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】瀬戸 洋紀
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 治雄
【審査官】岩田 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-191762(JP,A)
【文献】特開2008-155719(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 6/40
B60K 6/48
B60K 6/52
B60K 17/04
B60K 25/02
B60K 25/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リアデファレンシャルに動力を伝達するエンジンと、フロントデファレンシャルに動力を伝達するモータを備えるハイブリッド車両であって、
前記ロントデファレンシャルと前記モータの出力軸との間の動力伝達を断接する第1クラッチと、
前記ハイブリッド車両の補機への動力伝達経路と、前記モータの出力軸との間の動力伝達を断接する第2クラッチと、
前記エンジンに接続されるフライホイールに動力を伝達可能であり、かつ、前記補機への動力伝達経路に前記エンジンからの動力を伝達可能な第3動力伝達経路に配置される第4クラッチと、
前記ハイブリッド車両の動作状態に応じて、前記第1クラッチ、前記第2クラッチおよび前記第4クラッチの断接状態を制御する制御部と、
を備えるハイブリッド車両。
【請求項2】
前記補機は、第1補機および第2補機を含み、
前記動力伝達経路は、前記第2クラッチが配置され、かつ、前記第1補機に動力を伝達可能な第1動力伝達経路と、前記第2補機に動力を伝達可能な第2動力伝達経路とを含み、
前記ハイブリッド車両は、
前記第2動力伝達経路に配置され、前記第2動力伝達経路と、前記モータの出力軸との間の動力伝達を断接する第3クラッチをさらに備える、
請求項1に記載のハイブリッド車両。
【請求項3】
前記第1補機は、パワーステアリングポンプである、
請求項2に記載のハイブリッド車両。
【請求項4】
前記制御部は、
前記補機を動作させる場合、少なくとも前記第2クラッチを接とする、
請求項1に記載のハイブリッド車両。
【請求項5】
前記制御部は、前記ハイブリッド車両を4輪駆動で走行させる場合、前記第1クラッチを接とし、前記第4クラッチを断とする、
請求項4に記載のハイブリッド車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ハイブリッド車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エンジンおよびモータを用いて駆動するハイブリッド車両が知られている。例えば、特許文献1には、モータの出力軸の回転を前輪に伝達可能な構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-125034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、エンジンに取り付けられる補機は、一般的にエンジンで発生する動力で駆動する。しかしながら、エンジンの回転は車速に依存するため、補機を効率よく動作させることが困難であった。
【0005】
本開示の目的は、補機を効率よく動作させることが可能なハイブリッド車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るハイブリッド車両は、
リアデファレンシャルに動力を伝達するエンジンと、フロントデファレンシャルに動力を伝達するモータを備えるハイブリッド車両であって、
前記ロントデファレンシャルと前記モータの出力軸との間の動力伝達を断接する第1クラッチと、
前記ハイブリッド車両の補機への動力伝達経路と、前記モータの出力軸との間の動力伝達を断接する第2クラッチと、
前記エンジンに接続されるフライホイールに動力を伝達可能であり、かつ、前記補機への動力伝達経路に前記エンジンからの動力を伝達可能な第3動力伝達経路に配置される前記第4クラッチと、
前記ハイブリッド車両の動作状態に応じて、前記第1クラッチ、前記第2クラッチおよび前記第4クラッチの断接状態を制御する制御部と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、補機を効率よく動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の実施の形態に係る車両を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本開示の実施の形態に係る車両1を示す図である。
【0010】
図1に示すように、車両1は、エンジン10およびモータ20を備えるハイブリッド車両である。
【0011】
エンジン10は、例えば、ディーゼルエンジンであり、出力軸が車両1の後方を向くように車両1の前側に配置されている。エンジン10からの動力は、フライホイール11、トランスミッション12、プロペラシャフト13、リアデファレンシャル14を介して後輪2に伝達される。
【0012】
モータ20は、バッテリー(不図示)から供給される電力により出力軸21を回転させることで、動力を出力する。また、モータ20は、出力軸21に外部から動力(回転力)が入力されることで、ジェネレータとして機能し、バッテリーを充電する。
【0013】
モータ20は、出力軸21が本体の両側から延びた構成であり、エンジン10の側方において車両1の前後両側に動力を伝達可能となるように配置されている。具体的に、モータ20は、前側動力伝達経路T1と、後側動力伝達経路とに動力を伝達可能となっている。
【0014】
前側動力伝達経路T1は、モータ20の出力軸21とフロントデファレンシャル22との間で動力が伝達される経路である。前側動力伝達経路T1を構成する出力軸21と、フロントデファレンシャル22に接続される第1シャフト24との間には、第1クラッチ100が設けられている。
【0015】
第1クラッチ100は、例えば乾式の摩擦クラッチであり、モータ20の出力軸21とフロントデファレンシャル22との間の動力伝達を断接可能に構成されている。
【0016】
モータ20から発生した動力は、出力軸21から第1クラッチ100、第1シャフト24を介してフロントデファレンシャル22に伝達されて、前輪3に伝達される。
【0017】
また、モータ20にバッテリーから電力が供給されない場合、前輪3の回転による動力が、フロントデファレンシャル22、第1シャフト24、第1クラッチ100を介して出力軸21に伝達されることで、モータ20がジェネレータとして機能する。
【0018】
後側動力伝達経路は、モータ20の出力軸21と補機23およびフライホイール11との間で動力が伝達される経路である。補機23は、第1補機23A、第2補機23Bおよび第3補機23Cを含む。第1補機23Aは、例えばパワーステアリングポンプである。第2補機23Bは、例えばブレーキ用の負圧ポンプである。第3補機23Cは、例えばエアーコンプレッサ用のポンプである。
【0019】
後側動力伝達経路は、第1動力伝達経路T2と、第2動力伝達経路T3と、第3動力伝達経路T4とを含む。後側動力伝達経路は、本開示の「動力伝達経路」に対応する。
【0020】
第1動力伝達経路T2は、モータ20からの動力を第1補機23Aに伝達する経路であり、モータ20の出力軸21、第2シャフト25、回転力伝達機構26、第2クラッチ110で構成される経路である。
【0021】
回転力伝達機構26は、例えば、ギヤ機構等、第2シャフト25の回転力を第1補機23Aに伝達可能な機構である。
【0022】
第2クラッチ110は、例えば乾式の摩擦クラッチであり、モータ20の出力軸21と第2シャフト25との間の動力伝達を断接可能に構成されている。第2クラッチ110を接とすることで、モータ20の出力軸21の動力が第2シャフト25に伝達されて、回転力伝達機構26を介して第1補機23Aに動力が伝達される。
【0023】
第2動力伝達経路T3は、第1動力伝達経路T2から分岐する経路であり、第2シャフト25、第3シャフト27、回転力伝達機構28、第3クラッチ120で構成される経路である。
【0024】
回転力伝達機構28は、例えばギヤ機構等であり、第3シャフト27の回転力を第2補機23Bおよび第3補機23Cに伝達可能な機構である。
【0025】
第3クラッチ120は、第2シャフト25と第3シャフト27との間の動力伝達を断接可能に構成されている。第2クラッチ110および第3クラッチ120を接とすることで、モータ20の出力軸21の動力が第2シャフト25、第3シャフト27に伝達されて、回転力伝達機構28を介して第2補機23B、第3補機23Cに動力が伝達される。
【0026】
第3動力伝達経路T4は、第2動力伝達経路T3から分岐する経路であり、第3シャフト27、第4クラッチ130、第4シャフト29、回転力伝達機構30とで構成される。
【0027】
第4クラッチ130は、第3シャフト27と第4シャフト29との間の動力伝達を断接可能に構成されている。回転力伝達機構30は、例えばギヤ機構等であり、第4シャフト29の回転力をフライホイール11に伝達可能な機構である。
【0028】
第2クラッチ110、第3クラッチ120および第4クラッチ130を接とすることで、モータ20の出力軸21の動力が第2シャフト25、第3シャフト27、第4シャフト29に伝達されて、回転力伝達機構30を介してフライホイール11に動力が伝達され、ひいてはエンジン10に動力が伝達される。
【0029】
第1クラッチ100、第2クラッチ110、第3クラッチ120および第4クラッチ130の断接は、例えば、車両1に搭載された車両制御ユニット50により制御される。
【0030】
車両制御ユニット50は、例えばECU(Electronic Control Unit)であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)および入出力回路を備えている。車両制御ユニット50は、本開示「制御部」に対応する。
【0031】
車両制御ユニット50は、予め設定されたプログラムに基づいて、第1クラッチ100、第2クラッチ110、第3クラッチ120および第4クラッチ130の断接制御を行う。
【0032】
具体的には、車両制御ユニット50は、車両1の動作状態に応じて、第1クラッチ100および第2クラッチ110の断接状態を制御する。
【0033】
例えば、第1補機23Aを動作させる場合、車両制御ユニット50は第2クラッチ110を接にして、バッテリーの電力でモータ20の出力軸21を回転させるように制御する。
【0034】
これにより、モータ20の動力が第1補機23Aに伝達され、第1補機23Aが動作する。
【0035】
また、この場合、車両制御ユニット50は、第1補機23Aの必要動作量に合わせて、モータ20の出力軸21の回転量を制御しても良い。なお、第1補機23Aの必要動作量に合わせて、モータ20の出力軸21の回転量を制御する場合、車両制御ユニット50は、第1クラッチ100を断とするようにしても良い。
【0036】
また、第2補機23Bおよび第3補機23Cを動作させる場合、車両制御ユニット50は第2クラッチ110および第3クラッチ120を接にして、バッテリーの電力でモータ20の出力軸21を回転させるように制御する。
【0037】
これにより、モータ20の動力が第2補機23Bおよび第3補機23Cに伝達され、第2補機23Bおよび第3補機23Cが動作する。
【0038】
また、この場合、車両制御ユニット50は、第2補機23Bおよび第3補機23Cの必要動作量に合わせて、モータ20の出力軸21の回転量を制御しても良い。なお、第2補機23Bおよび第3補機23Cの必要動作量に合わせて、モータ20の出力軸21の回転量を制御する場合、車両制御ユニット50は、第1クラッチ100を断とするようにしても良い。
【0039】
また、車両1が減速する際に回生を行う場合、車両制御ユニット50は、第1クラッチ100を接にして、フロントデファレンシャル22からの動力でモータ20の出力軸21を回転させるように制御する。
【0040】
これにより、モータ20の出力軸21の回転により発電されてバッテリーが充電される。
【0041】
また、エンジン10を始動させる場合、車両制御ユニット50は、第2クラッチ110、第3クラッチ120および第4クラッチ130を接にして、バッテリーの電力でモータ20の出力軸21を回転させるように制御する。
【0042】
これにより、フライホイール11が駆動するので、エンジン10が始動する。
【0043】
また、車両1を4輪駆動で走行させる場合、車両制御ユニット50は、第1クラッチ100を接とし、少なくとも第4クラッチ130を断とし、バッテリーの電力でモータ20の出力軸21を回転させるように制御する。
【0044】
これにより、前輪3がモータ20の動力で回転し、後輪2がエンジン10の動力で回転して、車両1が4輪駆動で走行する。
【0045】
また、車両制御ユニット50は、バッテリーの充電量に応じて、エンジン10の動力をモータ20に伝達してバッテリーを充電するようにしても良い。
【0046】
例えば、車両1の走行中にバッテリーの充電量が規定値(任意の値)以下となった場合、車両制御ユニット50は、第1クラッチ100を断、第2クラッチ110、第3クラッチ120および第4クラッチ130を接として、エンジン10の動力によりモータ20の出力軸21を回転させるように制御する。
【0047】
これにより、モータ20の出力軸21の回転により発電されてバッテリーが充電される。また、この場合、モータ20の出力軸21が回転させられることにより、回転力伝達機構26,28を介して補機23にも回転が伝達されるので、補機23を動作させることが可能となる。
【0048】
以上のように構成された本実施の形態によれば、第2クラッチ110を介して、モータ20の出力軸21の動力を、補機23に伝達することができる。すなわち、モータ20により、補機23を直接駆動することができる。
【0049】
例えば、エンジンの動力を補機に伝達して動作させる構成である場合、補機の動作がエンジンの回転数、つまり、車速に依存したものとなるので、効率が悪い。
【0050】
それに対して、本実施の形態では、モータ20により、補機23を直接駆動することができるので、車速に依存せずに、モータ20の出力軸21の回転数の制御で補機23を自在に動作させることができる。その結果、補機23を効率よく動作させることができる。
【0051】
また、第2クラッチ110がパワーステアリングポンプである第1補機23Aへの動力伝達経路に設けられているので、常時稼働させておく必要性が高いパワーステアリングポンプをモータ20により安定的に動作させることができる。
【0052】
また、モータ20の出力軸21とフロントデファレンシャル22との間で、第1クラッチ100を介して動力伝達がされるので、前輪3の回転数と、前輪3の回転によるモータ20の出力軸21の回転数とを同一にすることができる。
【0053】
例えば、後輪側にモータの動力伝達がされる構成の場合、トランスミッション12を介して、後輪に動力が伝達されるので、回生の際に、トランスミッション12のギヤ比に起因して、モータ20の出力軸21の回転数が後輪2の回転数よりも少なくなる。その結果、回生エネルギーの取りしろが目減りし、回生効率が悪化する。
【0054】
それに対し、本実施の形態では、前輪3の回転数と、前輪3の回転によるモータ20の出力軸21の回転数とを同一にすることができるので、回生効率を向上させることができる。
【0055】
また、第4クラッチ130が設けられているので、エンジン10始動の際に、モータ20の出力軸21の回転によりエンジン10を始動させることができる。つまり、モータ20をスタータとして機能させることができるので、スタータを別途設ける構成と比較して、コストを低減することができる。
【0056】
また、バッテリーの充電量が低下した場合、第4クラッチ130を介して、エンジン10の動力により、モータ20を発電させて、バッテリーの充電を行うことができる。
【0057】
また、第2クラッチ110、第3クラッチ120および第4クラッチ130を接として、エンジン10の動力でモータ20の出力軸21を回転させることで、回転力伝達機構26,28を介して補機23を動作させることができる。その結果、バッテリーの充電量が低下してモータ20の動作制御ができない場合であっても、補機23を動作させることができ、ひいては補機23を安定的に動作させることができる。
【0058】
また、第1クラッチ100を介して、前輪3にモータ20の動力が伝達され、後輪2にエンジン10の動力が伝達されるので、車両1を4輪駆動で走行させることができる。
【0059】
例えば、エンジンの動力を後輪および前輪に伝達する4輪駆動の構成では、動力を伝達する機構が大きくなるので、車型が限定されやすく、また、燃費も悪化しやすい。
【0060】
それに対し、本実施の形態では、上記の機構を設ける必要がないので、構成を簡素化した4輪駆動車を実現することができる。その結果、車型が限定されることなく、4輪駆動による悪路走破性を維持することができる。また、上記のような動力を伝達する機構ではなく、モータ20によるアシストにより前輪3が駆動するので、燃費を向上させることができる。
【0061】
なお、上記実施の形態では、第1補機23A、第2補機23Bおよび第3補機23Cに、モータ20の動力が伝達可能であったが、本開示はこれに限定されず、1つまたは2つの補機にモータの動力が伝達可能であっても良いし、4つ以上の補機にモータの動力が伝達可能であっても良い。
【0062】
また、上記実施の形態では、パワーステアリングポンプを第1補機として例示したが、本開示はこれに限定されず、その他の補機が第1補機であっても良い。
【0063】
また、上記実施の形態では、モータの出力軸とフライホイールとの間で動力が伝達可能であったが、本開示はこれに限定されず、フライホイールに動力が伝達されない構成であっても良い。
【0064】
また、上記実施の形態では、補機に動力を伝達する経路を介して、フライホイールに動力が伝達可能であったが、本開示はこれに限定されず、補機への動力伝達経路を介さない動力伝達経路で、フライホイールに動力が伝達されても良い。例えば、モータの出力軸と、フライホイールとの間の動力伝達経路を介して、補機へ動力が伝達される経路があるような構成であっても良いし、補機への動力伝達経路と、フライホイールへの動力伝達経路とが別々の経路であるような構成であっても良い。
【0065】
また、上記実施の形態では、第2補機23Bと第3補機23Cとが、第2動力伝達経路T3により、動力が伝達されていたが、本開示はこれに限定されず、それぞれが別の動力伝達経路であっても良い。また、各動力伝達経路には、クラッチが設けられていても良い。
【0066】
その他、上記実施の形態は、何れも本開示を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本開示のハイブリッド車両は、補機を効率よく動作させることが可能なハイブリッド車両として有用である。
【符号の説明】
【0068】
1 車両
2 後輪
3 前輪
10 エンジン
11 フライホイール
12 トランスミッション
13 プロペラシャフト
14 リアデファレンシャル
20 モータ
21 出力軸
22 フロントデファレンシャル
23 補機
23A 第1補機
23B 第2補機
23C 第3補機
24 第1シャフト
25 第2シャフト
26 回転力伝達機構
27 第3シャフト
28 回転力伝達機構
29 第4シャフト
30 回転力伝達機構
50 車両制御ユニット
100 第1クラッチ
110 第2クラッチ
120 第3クラッチ
130 第4クラッチ
【要約】
【課題】補機を効率よく動作させることが可能なハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車両は、エンジンおよびモータを備えるハイブリッド車両であって、ハイブリッド車両のフロントデファレンシャルとモータの出力軸との間の動力伝達を断接する第1クラッチと、ハイブリッド車両の補機への動力伝達経路と、モータの出力軸との間の動力伝達を断接する第2クラッチと、を備える。
【選択図】図1
図1