(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】真空コンデンサ
(51)【国際特許分類】
H01G 5/14 20060101AFI20240116BHJP
H01G 5/014 20060101ALI20240116BHJP
H01G 5/04 20060101ALI20240116BHJP
【FI】
H01G5/14
H01G5/014
H01G5/04
(21)【出願番号】P 2022153213
(22)【出願日】2022-09-27
【審査請求日】2023-09-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006105
【氏名又は名称】株式会社明電舎
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【氏名又は名称】富岡 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100104938
【氏名又は名称】鵜澤 英久
(74)【代理人】
【識別番号】100210240
【氏名又は名称】太田 友幸
(72)【発明者】
【氏名】錦織 祐市
(72)【発明者】
【氏名】下川 琢也
(72)【発明者】
【氏名】谷水 良行
(72)【発明者】
【氏名】谷水 徹
【審査官】清水 稔
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-522995(JP,A)
【文献】実開平04-074416(JP,U)
【文献】実開昭62-172407(JP,U)
【文献】特表2016-522577(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 5/14
H01G 5/014
H01G 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電容量を確保可能な一対の電極を格納する真空容器と、
この真空容器と直列に連通する真空拡張容器と
、
を備え、
前記真空容器は、
前記一対の電極のうち一方の電極を支持する可動支持部と、
この可動支持部を前記真空容器の軸方向に往復動可能に支持する一方の導体と、
前記一対の電極のうち他方の電極を支持する他方の導体と、
前記可動支持部と前記一方の導体との間に介在する主ベローズと、
を備え、
前記真空拡張容器は、
前記可動支持部と同軸の可動部と、
この可動部と当該真空拡張容器の端部内面との間に介在する調整ベローズと、
を備え、
前記可動支持部と前記可動部は、前記一対の電極と同軸の絶縁接続ロッドにより連結
され、
前記他方の導体には、前記絶縁接続ロッドが挿通される貫通孔が形成され、
前記貫通孔を介して前記真空容器と前記真空拡張容器が連通することを特徴とする真空コンデンサ。
【請求項2】
前記可動支持部若しくは前記可動部を操作する操作ロッドを大気側に備えたことを特徴とする請求項1に記載の真空コンデンサ。
【請求項3】
前記調整ベローズは前記主ベローズと同等以下の真空圧であることを特徴とする請求項1または2に記載の真空コンデンサ。
【請求項4】
前記主ベローズ及び前記調整ベローズは同一のバネ定数及び伸縮率であることを特徴とする請求項1または2に記載の真空コンデンサ。
【請求項5】
前記主ベローズ及び前記調整ベローズは、製作初期長さに対して伸び50%及び縮み50%であることを特徴とする請求項1または2に記載の真空コンデンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真空コンデンサであって、例えば、半導体設備の高周波電源、大電力発信回路等の高周波機器におけるインビーダンス調整に使用される真空コンデンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、一般的な半導体設備の高周波電源や大電力発信回路等の高周波機器において、インピーダンス調整のために種々の真空コンデンサが用いられる。近年、高周波機器に係る機器は高速操作化し、真空コンデンサも高速操作への対応として操作力の低減の要求が高まっている。
【0003】
図2は一般的な真空コンデンサの一例を示す概略断面図である。真空容器1は、絶縁製のセラミック管2の一端にフランジ管3、他端にフランジ管4により円筒状とし、その両端に金属性の一方を固定導体5、他方を可動導体6により密閉して成る。
【0004】
固定電極7は、径が異なる複数の薄板円筒状の電極部材を同軸に一定間隔を隔てて配して成り、固定導体5の真空容器1内側に設けられる。可動電極8は、固定電極7と同様に径が異なる複数の薄板円筒状の電極部材を同軸に一定間隔を隔てて配して成る。可動電極8の個々の電極部材は、固定電極7に静電容を得る微小なギャップを確保し、互いに交叉する状態で挿出入する。この可動電極8は、真空容器1の軸方向Yに固定電極7に対する挿出入の程度を調整できる銅材の可動支持部9に設ける。
【0005】
中空形状の可動ロッド10は、可動支持部9の可動電極8の背面側から真空容器1の軸方向Yに、可動導体6を突出するように延設される。可動導体6に固設された軸受部材11を介して、可動ロッド10の外周面と軸受部材11との間に空隙を持たせ、真空容器1の軸方向Yに摺動自在に案内支持する。
【0006】
操作ロッド12の一端の雄螺子部12bは可動ロッド10の一端側内壁の雌螺子部10aと螺合し、他端側の操作ロッド頭部12aは真空コンデンサのモータ等駆動源と接合する。また、操作ロッド12は、真空容器1に設けられた可動導体6から突出して軸受部材11を覆うように設けられた螺子受け部13aとスラストベアリング13bとから成る操作ロッド支持体13により、主引込力F1を受けながら回動自在に支持される。
【0007】
操作ロッド12は、可動ロッド10を軸受部材11により真空容器1の軸方向Yに案内されて移動して、固定電極7と可動電極8の対向面積により真空コンデンサの静電容量を得る。
【0008】
主ベローズ14は、可燒性の薄い金属で構成する蛇腹状である。主ベローズ14は、真空容器1内の固定電極7,可動電極8,主ベローズ14で囲まれた真空室15を気密に保持して可動電極8,可動支持部9,可動ロッド10が軸方向Yに移動可能に構成され、一端が可動導体6の内壁側に接合され、他端が可動支持部9に接合される。真空容器1内の主ベローズ14の可動ロッド10側には、大気圧状態の大気室16が形成される。
【0009】
主ベローズ14は、主ベローズ14の径により定まる常時真空容器内方向に引込む真空圧F1vがある。さらに、伸縮時の許容応力から製作初期長さを基準に伸び37%、縮み63%、合計100%の動作範囲において、多数回伸縮動作寿命を得て、伸縮に伴うバネ定数に従った伸縮力F1bがある。主引込力F1は主ベローズ14の真空圧F1vと伸縮力F1b,および、摺動摩擦を合計した力となる。
【0010】
以上の真空コンデンサにおいて、モータ等の駆動源が操作ロッド12を回動することで、可動ロッド10が真空容器1の軸方向Yに移動し、固定電極7と可動電極8の交叉面積の変化により、静電容量が加減されてインピーダンス調整が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】特開2007-116025号公報
【文献】US9805873B2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
可動ロッド10に対して主ベローズ14の主引込力F1の中で、真空圧F1vの力は一定で大きい。さらに、伸縮力F1bは動作位置(静電容量値)により力が変化する。主引込力F1は大きく、更に変動するために、静電容量の高速制御及び微調整が困難となる。
【0013】
本発明は、以上の事情を鑑み、静電容量を確保する電極の操作力を低減させて静電容量の高速制御及び微調整を行えることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
そこで、本発明の一態様は、静電容量を確保可能な一対の電極を格納する真空容器と、この真空容器と直列に連通する真空拡張容器と、を備え、前記真空容器は、前記一対の電極のうち一方の電極を支持する可動支持部と、この可動支持部を前記真空容器の軸方向に往復動可能に支持する一方の導体と、前記一対の電極のうち他方の電極を支持する他方の導体と、前記可動支持部と前記一方の導体との間に介在する主ベローズと、を備え、前記真空拡張容器は、前記可動支持部と同軸の可動部と、この可動部と当該真空拡張容器の端部内面との間に介在する調整ベローズと、を備え、前記可動支持部と前記可動部は、前記一対の電極と同軸の絶縁接続ロッドにより連結される真空コンデンサである。
【0015】
本発明の一態様は、前記真空コンデンサにおいて、前記可動支持部若しくは前記可動部を操作する操作ロッドを大気側に備える。
【0016】
本発明の一態様は、前記真空コンデンサにおいて、前記調整ベローズは前記主ベローズと同等以下の真空圧である。
【0017】
本発明の一態様は、前記真空コンデンサにおいて、前記主ベローズ及び前記調整ベローズは同一のバネ定数及び伸縮率である。
【0018】
本発明の一態様は、前記真空コンデンサにおいて、前記主ベローズ及び前記調整ベローズは、製作初期長さに対して伸び50%及び縮み50%の動作範囲である。
【0019】
本発明の一態様は、前記真空コンデンサにおいて、前記他方の導体には、前記絶縁接続ロッドが挿通される貫通孔が形成され、前記真空容器と前記真空拡張容器は前記貫通孔を介して連通する。
【発明の効果】
【0020】
以上の本発明によれば、静電容量を確保する電極の操作力を低減させて静電容量の高速制御及び微調整を行える。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態1の真空コンデンサの概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0023】
図1に示された本発明の一態様である実施形態1の真空コンデンサは、静電容量を確保可能な一対の電極である固定電極7(他方の電極)及び可動電極8(一方の電極)を格納する真空容器1aと、この真空容器1aと直列に連通する真空拡張容器52と、を備える。
【0024】
真空容器1aは、セラミック管2、フランジ管3,4、固定導体51及び可動導体6により密閉して成る。
【0025】
セラミック管2は、真空容器1a内の固定電極7及び可動電極8と同軸に配置される。
【0026】
フランジ管3は、前記同軸にセラミック管2の一端と固定導体51(他方の導体)との間に介在する。
【0027】
フランジ管4は、前記同軸にセラミック管2の他端と可動導体6(一方の導体)との間に介在する。
【0028】
固定電極7は、固定導体51の真空容器1a内に設けられ、径が異なる複数の薄板略円筒状の電極部材が一定間隔に同軸配置されて成る。
【0029】
可動電極8は、真空容器1aの軸方向Yに往復動可能な可動支持部91に設けられ、固定電極7との間で任意の静電容量が確保可能に、径が異なる薄板略円筒状の電極部材が一定間隔に同軸配置されて成る。
【0030】
可動電極8と反対する可動支持部91の背面中央部には、操作ロッド12により軸方向Yに往復動する可動ロッド10が設けられる。可動ロッド10は、可動導体6と可動支持部91とに介在する主ベローズ50に囲繞されて、可動導体6における軸受部材11によりフランジ管4と同軸に支持される。
【0031】
操作ロッド12は、一端に可動ロッド10の雌螺子部10aと螺合する雄螺子部12bを有し、他端に真空コンデンサのモータ等駆動源と連結する操作ロッド頭部12aを有し、可動導体6において操作ロッド支持体13により回動自在に支持される。
【0032】
操作ロッド支持体13は、可動導体6の大気側にて軸受部材11を覆って可動導体6に設けられる螺子受け部13aと、この螺子受け部13aにて操作ロッド12の回転トルクを低減するスラストベアリング13bとから成る。操作ロッド支持体13によれば、モータ等駆動源による操作ロッド12の回転により、可動ロッド10が軸受部材11により案内されて軸方向Yに移動可能となる。これにより、可動電極8と固定電極7の対向面積が可変となり、任意の静電容量が得られる。
【0033】
主ベローズ50は、蛇腹状を成し、銅合金または銅鍍金した可撓性の薄い金属からなり、真空容器1の軸方向Yに伸縮自在である。そして、この主ベローズ50は、その一端は可動導体6の内壁側と接合する一方で、他端が可動支持部91に接合して可動ロッド10を囲繞してフランジ管4と同軸に配されて、固定電極7と可動電極8とで真空室15を気密に保持する。また、真空容器1内の主ベローズ50の可動ロッド10側には、大気圧状態の大気室16が形成される。
【0034】
固定導体51の中央部には、可動支持部91に接続された絶縁接続ロッド55が挿通する貫通孔51aが形成される。絶縁接続ロッド55は、一端が可動支持部91の可動電極8側中央部の固定座91aに固着される一方で、他端が固定導体51の貫通孔51aを介して可動部54の固定座54aに固着される。
【0035】
固定導体51の大気側には、セラミック管2、フランジ管3,4よりも小径の底付円筒状の真空拡張容器52が配置される。
【0036】
真空拡張容器52は、固定導体51の貫通孔51aから導入された絶縁接続ロッド55に接続される可動部54と、この可動部54と真空拡張容器52の内底面との間に介在させる調整ベローズ53を備える。
【0037】
調整ベローズ53は、可動部54と真空拡張容器52の端部内面との間に介在配置される。特に、調整ベローズ53は、主ベローズ50と同等以下の真空圧と同一のバネ定数とし、固定導体51と可動部54と調整ベローズ53とから成る真空室15aが気密に保持されて可動部54及び絶縁接続ロッド55が軸方向Yに移動可能に真空拡張容器52内に備えられる。調整ベローズ53内は真空拡張容器52の底部の吸排気孔52aにより大気圧状態の大気室16aが形成される。調整ベローズ53による調整引込力F3は、調整ベローズ53の真空圧F3vと伸縮力F3bとの合計の力となる。
【0038】
以上のように主ベローズ50,絶縁接続ロッド55及び調整ベローズ53が軸方向Yに直列に配置され、主ベローズ50または調整ベローズ53の大気側に図示省略の操作ロッドがさらに設けられる。
【0039】
本実施形態の真空コンデンサによれば、大気中のモータ等の駆動源による操作ロッド12の回動により、可動ロッド10及び可動支持部91が軸方向Yに移動して、主ベローズ50が伸縮し、固定電極7と可動電極8との対向面積が可変となる。これにより、固定電極7と可動電極8とによる静電容量の加減が可能となり、インピーダンスが任意に調整される。これに連動して絶縁接続ロッド55は固定導体51の貫通孔51aを介して真空室15a内の可動部54により調整ベローズ53を伸縮させ、主引込力F2と調整引込力F3は互いに反対方向の力となり相殺されるので、合計引込力F4は摺動摩擦のみとなる。
【0040】
上述のように主ベローズ50の主引込力F2と調整ベローズ53の調整引込力F3の相殺により、合計引込力F4が低減する。真空室15の主ベローズ50と真空室15aの調整ベローズ53との間に配置された絶縁接続ロッド55は、真空中絶縁となり、沿面距籬が縮小して許容応力が高い圧縮力用として適用でき、断面及び径を縮小できる。
【0041】
また、主ベローズ50,絶縁接続ロッド55及び調整ベローズ53と同軸に主ベローズ50の大気室16側に操作ロッド12が配置されたことで、操作ロッド12に接続されるモータ等の駆動源を大気中に設けることができ、保守点検が容易になる。
【0042】
さらに、調整ベローズ53の真空圧F3vが主ベローズ50の真空圧F2vと同等であると真空圧F3vと真空圧F2vは相殺され、真空圧F3vが真空圧F2v以下であるとモータ等の駆動源の条件に基づく真空圧の低減力に応じた合計引込力F4となる。
【0043】
そして、主ベローズ50の伸縮力F2bと調整ベローズ53の伸縮力F3bは、同一のバネ定数及び伸縮率となり、主ベローズ50の伸縮力F2bに対し、調整ベローズ53の伸縮力F3bは互いに反対方向の力になる。したがって、主ベローズ50と調整ベローズ53が絶縁接続ロッド55を介して連接することで、伸縮力F2b,F3bが相殺されるので、合計引込力F4を低減できる。
【0044】
また、主ベローズ50及び調整ベローズ53は、製作初期長さに対する伸び50%、縮み50%、合計100%の動作範囲と同一とすることで、主ベローズ50の伸縮力F2bに対し、調整ベローズ53の伸縮力F3bは同じで互いに反対方向の力となる。したがって、前記接合により、伸縮力F2b,F3bが相殺され、合計引込力F4を低減できる。
【0045】
さらに、絶縁接続ロッド55が挿通される貫通孔51aが形成された固定導体51を介した真空容器1aと真空拡張容器52の連接により、真空容器1aの真空室15と真空拡張容器52の真空室15aが連通する。これにより、真空ろう付作業と真空維持が一つに纏まり、複数の密閉容器の製作組立が不要となる。
【0046】
そして、絶縁接続ロッド55は、耐圧力用に細く構成され、固定電極7及び可動電極8と同軸に真空拡張容器52に導入される。これにより、固定電極7と可動電極8の対向面積(静電容量)に影響を及ぼすことなく真空拡張容器52内の調整ベローズ53と接合できる。
【0047】
また、絶縁接続ロッド55が挿通される貫通孔51aにより、絶縁接続ロッド55が無摺動となり、真空コンデンサの可動機構は軸受部材11のみで実現できるので、多点摺動ガイド構造時の芯ずれが生じなくなり、芯調整が不要となる。
【0048】
以上のように本実施形態によれば、大気中にモータ等の駆動源を設けて高速制御できるように、微調整しやすい安定した合計引込力F4とすることができる。
【0049】
図1の実施形態1は、操作ロッド12を主ベローズ50の大気室16側に設けたが、調整ベローズ53の大気室16a側に設けてもよい。
【符号の説明】
【0050】
1a…真空容器
2…セラミック管
3,4…フランジ管
6…可動導体(一方の導体)
7…固定電極(他方の電極)
8…可動電極(一方の電極)
10…可動ロッド、10a…雌螺子部
11…軸受部材
12…操作ロッド、12a…操作ロッド頭部、12b…雄螺子部
13…操作ロッド支持体、13a…螺子受け部、13b…スラストベアリング
15…真空室
16…大気室
20…可動ロッド、21…軸受け部材、22…リニアベアリング、23…通電ベローズ、24…コネクタ、25…フランジ部、26…バネ部材
30…操作ロッド支持体、31…ナット、30a…雌螺子部
50…主ベローズ
51…固定導体(他方の導体)、51a…貫通孔、51a…貫通孔
52…真空拡張容器、52a…吸排気孔
53…調整ベローズ
54…可動部、54a…固定座
55…絶縁接続ロッド
91…可動支持部、91a…固定座
【要約】
【課題】静電容量を確保する電極の操作力を低減させて静電容量の高速制御及び微調整を行うこと。
【解決手段】そこで、真空コンデンサは、静電容量を確保可能な固定電極7及び可動電極8を格納する真空容器1aと、この真空容器1aと直列に連通する真空拡張容器52と、を備える。真空容器1aは、可動電極8を支持する可動支持部91と、この可動支持部91を真空容器1aの軸方向に往復動可能に支持する可動導体6と、固定電極7を支持する固定導体51と、可動支持部91と可動導体6との間に介在する主ベローズ50と、を備える。真空拡張容器52は、可動支持部91と同軸の可動部54と、この可動部54と真空拡張容器52の端部内面との間に介在する調整ベローズ53と、を備える。可動支持部91と可動部54は、固定電極7及び可動電極8と同軸の絶縁接続ロッド55により連結される。
【選択図】
図1