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特許7420215撮影制御装置、システム、方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】撮影制御装置、システム、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240116BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022507130
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(86)【国際出願番号】 JP2020010897
(87)【国際公開番号】W WO2021181623
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-08-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】森 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】山口 雄司
(72)【発明者】
【氏名】幸 ほなみ
(72)【発明者】
【氏名】菊地 秀治
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-038029(JP,A)
【文献】特開2013-041416(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する第1の取得手段と、
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶した認証装置に対して、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせる第1の認証制御手段と、
前記第1の顔認証に成功し、かつ、当該第1の撮影画像内に占める当該第1の顔認証に成功した顔領域の合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する第2の取得手段と、
前記認証装置に対して、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせる第2の認証制御手段と、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する出力手段と、
を備える撮影制御装置。
【請求項2】
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を前記識別情報と対応付けて所定の記憶装置に登録する登録手段
をさらに備える請求項1に記載の撮影制御装置。
【請求項3】
前記登録手段は、
前記第1の顔認証又は前記第2の顔認証のいずれか一方に成功した場合、前記所定の地点を前記識別情報及び前記第2の撮影画像に対応付けて前記記憶装置へさらに登録する
請求項2に記載の撮影制御装置。
【請求項4】
前記撮影制御装置は、
前記第2の顔認証に失敗した場合、前記第1の撮影画像及び前記第2の撮影画像を合成した第1の合成画像を生成する第1の合成手段
をさらに備え、
前記登録手段は、
前記第2の顔認証に失敗した場合、前記第1の合成画像を前記識別情報と対応付けて前記記憶装置にさらに登録し、
前記出力手段は、前記第1の合成画像を出力する
請求項2または3のいずれかに記載の撮影制御装置。
【請求項5】
前記第1の撮影装置及び前記第2の撮影装置の組が異なる複数の地点に設置され、
前記撮影制御装置は、
前記記憶装置内の前記識別情報に2以上の地点が対応づけられている場合、当該識別情報と対応づけられた2以上の画像を前記記憶装置から取得し、各画像を含めた第2の合成画像を生成する第2の合成手段
をさらに備え、
前記出力手段は、前記第2の合成画像を出力する
請求項2乃至4のいずれか1項に記載の撮影制御装置。
【請求項6】
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する第1の取得手段と、
前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行う第1の認証手段と、
前記第1の顔認証に成功し、かつ、当該第1の撮影画像内に占める当該第1の顔認証に成功した顔領域の合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する第2の取得手段と、
前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行う第2の認証手段と、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する出力部と、
を備える撮影制御装置。
【請求項7】
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を前記識別情報と対応付けて所定の記憶装置に登録する登録手段
をさらに備える請求項6に記載の撮影制御装置。
【請求項8】
所定の地点に設置された第1の撮影装置と、
前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置と、
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記顔特徴情報を用いた顔認証を行う認証手段と、を備える認証装置と、
撮影制御装置と、
を備え、
前記撮影制御装置は、
前記第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得し、
前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせ、
前記第1の顔認証に成功し、かつ、当該第1の撮影画像内に占める当該第1の顔認証に成功した顔領域の合が所定値以上の場合、前記第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得し、
前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせ、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する、
撮影制御システム。
【請求項9】
前記撮影制御装置は、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を前記識別情報と対応付けて所定の記憶装置に登録する、
請求項8に記載の撮影制御システム。
【請求項10】
コンピュータが、
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得し、
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶した認証装置に対して、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせ、
前記第1の顔認証に成功し、かつ、当該第1の撮影画像内に占める当該第1の顔認証に成功した顔領域の合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得し、
前記認証装置に対して、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせ、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する、
撮影制御方法。
【請求項11】
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶するコンピュータが、
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得し、
前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行い、
前記第1の顔認証に成功し、かつ、当該第1の撮影画像内に占める当該第1の顔認証に成功した顔領域の合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得し、
前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行い、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する、
撮影制御方法。
【請求項12】
コンピュータに
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する処理と、
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶した認証装置に対して、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせる処理と、
前記第1の顔認証に成功し、かつ、当該第1の撮影画像内に占める当該第1の顔認証に成功した顔領域の合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する処理と、
前記認証装置に対して、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせる処理と、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する処理と、を実行させる撮影制御プログラム。
【請求項13】
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶するコンピュータに、
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する処理と、
前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行う処理と、
前記第1の顔認証に成功し、かつ、当該第1の撮影画像内に占める当該第1の顔認証に成功した顔領域の合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する処理と、
前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行う処理と、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する処理と、を実行させる撮影制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影制御装置、システム、方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、顔認証技術を用いて記念撮影を行う技術が開示されている。特許文献1に記載された顔認証システムは、娯楽施設で撮影されたエリア内画像に含まれる顔画像と、宿泊施設で登録した登録画像との顔照合を行う。特許文献1に記載された顔認証システムによると、宿泊客は、自身が写ったエリア内画像を入手することが可能となる。
【0003】
また、特許文献2には、複数の地点を訪問することで目的を達成するいわゆるスタンプラリーにおいて、各地点に設置されたカメラで顔認証を行うことにより各地点での訪問の確証とする技術が開示されている。なお、スタンプラリーは、ポイントラリーともいう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-126414号公報
【文献】特開2013-41416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
顔認証のために設置されたカメラによる撮影画像は、顔認証を目的とするものであるため、背景が適切に映っていない可能性がある。したがって、そのような撮影画像は、記念撮影用の画像としては不十分であるという問題があった。
【0006】
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、顔認証と記念撮影とを両立させる撮影画像を提供するための撮影制御装置、システム、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示にかかる撮影制御装置は、所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する第1の取得手段と、所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶した認証装置に対して、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせる第1の認証制御手段と、前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出する算出手段と、前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べ広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する第2の取得手段と、前記認証装置に対して、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせる第2の認証制御手段と、前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する出力手段と、を備える。
【0008】
本開示にかかる撮影制御装置は、所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する第1の取得手段と、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行う第1の認証手段と、前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出する算出手段と、前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する第2の取得手段と、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行う第2の認証手段と、前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する出力部と、を備える。
【0009】
本開示にかかる撮影制御システムは、所定の地点に設置された第1の撮影装置と、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置と、所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記顔特徴情報を用いた顔認証を行う認証手段と、を備える認証装置と、撮影制御装置と、を備え、前記撮影制御装置は、前記第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得し、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせ、前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出し、前記割合が所定値以上の場合、前記第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得し、前記認証装置に対して、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせ、前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を前記識別情報と対応付けて所定の記憶装置に登録する、ものである。
【0010】
本開示にかかる撮影制御方法は、所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得し、所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶した認証装置に対して、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせ、前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出し、前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べ広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得し、前記認証装置に対して、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせ、前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する、ものである。
【0011】
本開示にかかる撮影制御方法は、所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶するコンピュータが、所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得し、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行い、前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出し、前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得し、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行い、前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する、ものである。
【0012】
本開示にかかる非一時的なコンピュータ可読媒体は、コンピュータに、所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する処理と、所定の人物の識別情報と顔特区長情報とを対応付けて記憶した認証装置に対して、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせる処理と、前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出する処理と、前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べ広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する処理と、前記認証装置に対して、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせる処理と、前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する処理と、を実行させる撮影制御プログラムが記録される。
【0013】
本開示にかかる非一時的なコンピュータ可読媒体は、所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶するコンピュータに、所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する処理と、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行う処理と、前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出する処理と、前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する処理と、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行う処理と、前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する処理と、を実行させる撮影制御プログラムが記録される。
【発明の効果】
【0014】
本開示により、顔認証と記念撮影とを両立させる撮影画像を提供するための撮影制御装置、システム、方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態1にかかる撮影制御装置の構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態1にかか撮影制御方法の流れを示すフローチャートである。
図3】本実施形態2にかかる撮影制御装置の構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態3にかかる撮影制御システムの構成を示すブロック図である。
図5】本実施形態3にかかる認証装置の構成を示すブロック図である。
図6】本実施形態3にかかる顔認証端末の構成を示すブロック図である。
図7】本実施形態3にかかるユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図8】本実施形態3にかかる顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
図9】本実施形態3にかかる顔認証処理の流れを示すフローチャートである。
図10】本実施形態3にかかる撮影制御処理の流れを示すフローチャートである。
図11】本実施形態3にかかる撮影画像Xの第1の例を示す図である。
図12】本実施形態3にかかる撮影画像Xの第2の例を示す図である
図13】本実施形態3にかかる第1の合成画像の例を示す図である。
図14】本実施形態4にかかる撮影制御システムの構成を示すブロック図である。
図15】本実施形態4にかかる第2の合成画像を生成する処理の流れを示すフローチャートである。
図16】本実施形態4にかかる第2の合成画像の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0017】
<実施形態1>
図1は、本実施形態1にかかる撮影制御装置100の構成を示すブロック図である。撮影制御装置100は、第1取得部111と、第1認証制御部121と、算出部130と、第2取得部112と、第2認証制御部122と、出力部140とを備える。撮影制御装置100は、ネットワーク500(不図示)に接続される。ネットワーク500は、有線であっても無線であってもよい。ネットワーク500には、図示しない認証装置200と、図示しない第1の撮影装置700と、図示しない第2の撮影装置800とが接続される。
【0018】
第1取得部111は、第1の撮影装置700により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する。第1の撮影装置700は、所定の地点Xに設置される。例えば、第1の撮影装置700は、ポイントラリー等の訪問地点に設置される。第1認証制御部121は、認証装置200に対して、第1の撮影画像について顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせる。ここで、認証装置200は、所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶しているものとする。
【0019】
算出部130は、第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出する。第2取得部112は、当該割合が所定値以上の場合、第2の撮影装置800により当該人物が撮影された第2の撮影画像を取得する。所定の割合は、任意であり、例えば30%である。第2の撮影装置800は、所定の地点Xで第1の撮影装置700から所定範囲内に設置される。第2の撮影装置800は、第1の撮影装置700と比べ広角である。
【0020】
第2認証制御部122は、認証装置200に対して、第2の撮影画像について顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせる。出力部140は、第2の顔認証に成功した場合、第2の撮影画像を外部へ出力する。
【0021】
図2は、本実施形態1にかかる撮影制御方法の流れを示すフローチャートである。尚、認証装置200は、所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶しているものとする。
【0022】
まず、第1取得部111は、第1の撮影装置700により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する(ステップS101)。次に、第1認証制御部121は、認証装置200に対して、第1の撮影画像について第1の顔認証を行わせる(ステップS102)。
【0023】
次に、算出部130は、第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出する(ステップS103)。次に、第2取得部112は、ステップS103で算出した割合が所定値以上の場合、第2の撮影装置800により当該人物が撮影された第2の撮影画像を取得する(ステップS104)。次に、第2認証制御部122は、認証装置200に対して第2の撮影画像について第2の顔認証を行わせる(ステップS105)。最後に、出力部140は、ステップS105の第2の顔認証に成功した場合、第2の撮影画像を外部に出力する。
【0024】
上述したようにこれまでは、顔認証と記念撮影とを両立することは難しかった。これに対し、本実施形態にかかる撮影制御システム600は、第1の撮影画像内に背景が十分に写っていない場合、より広角のカメラで撮影された第2の撮影画像を取得して、顔認証を行う。したがって、本実施形態にかかる撮影制御システム600は、顔認証と記念撮影とを両立させる撮影画像を提供することができる。
【0025】
尚、撮影制御装置100は、図示しない構成としてプロセッサ、メモリ及び記憶装置を備えるものである。また、当該記憶装置には、本実施形態にかかる撮影制御方法の処理が実装されたコンピュータプログラムが記憶されている。そして、当該プロセッサは、記憶装置からコンピュータプログラムを前記メモリへ読み込ませ、当該コンピュータプログラムを実行する。これにより、前記プロセッサは、第1取得部111、第1認証制御部121、算出部130、第2取得部112、第2認証制御部122、出力部140の機能を実現する。
【0026】
または、第1取得部111、第1認証制御部121、算出部130、第2取得部112、第2認証制御部122、出力部140は、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路(circuitry)、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。また、プロセッサとして、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field-programmable gate array)等を用いることができる。
【0027】
また、撮影制御装置100の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。また、撮影制御装置100の機能がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてもよい。
【0028】
<実施形態2>
本実施形態2は、上述した実施形態1の変形例である。実施形態1にかかる撮影制御装置100は、外部の認証装置200で個人認証を行っていた。一方、本実施形態2にかかる撮影制御装置100は、装置内部で個人認証を行う。
【0029】
図3は、本実施形態2にかかる撮影制御装置100の構成を示すブロック図である。撮影制御装置100は、記憶部150と、第1取得部111と、第1認証部121aと、算出部130と、第2取得部112と、第2認証部122aと、出力部140とを備える。第1取得部111、算出部130、第2取得部112、及び出力部140の機能は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0030】
本実施形態2にかかる記憶部150は、所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶する。本実施形態2にかかる第1認証部121aは、第1の撮影画像について当該顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行う。本実施形態2にかかる第2認証部122aは、第2の撮影画像について当該顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行う。
【0031】
本実施形態2にかかる撮影制御方法の流れは、図2と同様である。但し、ステップS102において、第1認証部121aは、第1の撮影画像について記憶部150が記憶する顔特徴情報を用いて顔認証を行う。ステップS105において、第2認証部122aは、第2の撮影画像について記憶部150が記憶する顔特徴情報を用いて顔認証を行う。
【0032】
このように本実施形態2によっても、上述した実施形態1と同様の効果を奏することができる。
【0033】
<実施形態3>
本実施形態3は、上述した実施形態1の具体例である。図4は、本実施形態3にかかる撮影制御システム600aの構成を示すブロック図である。撮影制御システム600aは、撮影制御装置100a、認証装置200、顔認証端末300、カメラ700x、カメラ800y、デジタルサイネージ900、及びユーザ端末400を備える。カメラ700xは、カメラXともいう。カメラ800yは、カメラYともいう。なお、ユーザ端末400は、必須ではない。
【0034】
撮影制御装置100a、認証装置200、顔認証端末300、カメラ700x、カメラ800y、デジタルサイネージ900、及びユーザ端末400のそれぞれは、ネットワーク500を介して接続されている。なお、本実施形態3では、ユーザUの顔特徴情報が予め認証装置200に登録されているものとする。
【0035】
撮影制御装置100aは、履歴DB180と、取得部110と、認証制御部120と、算出部130と、出力部140と、登録部160と、合成部170とを備える。撮影制御装置100aは、ユーザUを顔認証し、記念撮影するための制御を行う。なお、撮影制御装置100aの各機能については後述する。
【0036】
認証装置200は、顔特徴DB210を有する。顔特徴DB210は、ユーザIDと当該ユーザの顔特徴情報とを対応付けて記憶する。顔特徴DB210は、記憶部ともいう。また、認証装置200は、外部から受信した顔認証要求に応じて、当該要求に含まれる顔画像又は顔特徴情報について、各ユーザの顔特徴情報と照合を行い、照合結果を要求元へ返信する。
【0037】
顔認証端末300は、ユーザUの顔認証に用いる登録画像を撮影する。顔認証端末300は、登録画像を認証装置200に送信し、顔情報登録要求を行う。顔認証端末300は、記念撮影を行う前に、ユーザの顔画像から抽出した顔特徴情報を顔情報DB210に登録する装置である。ユーザUは、顔認証端末300が設置された地点A0において登録画像を撮影することとなる。なお、ユーザUは、ユーザ端末400を用いて登録画像を撮影してもよい。
【0038】
地点A1には、カメラ700x、カメラ800y、及びデジタルサイネージ900が設置されている。また、地点A1には、ユーザUが所持するユーザ端末400も存在するものとする。
【0039】
カメラ700x及びカメラ800yは、少なくともユーザUが存在する領域を撮影し、撮影画像と地点IDとを、ネットワーク500を介して撮影制御装置100aへ出力するデジタルカメラである。地点IDは、地点A1を識別する識別情報であり、カメラの識別情報であってもよい。カメラ700x及びカメラ800yは、撮影制御装置100aにより遠隔制御される。
【0040】
カメラ800yは、地点A1において、カメラ700xから所定範囲内に設置されている。カメラ800yは、カメラ700xよりも広角である。つまり、カメラ800yは、カメラ700xの撮影対象領域より広い範囲を撮影可能であるとする。例えば、カメラ700xはデジタルサイネージ900に取り付けられていており、カメラ800yはデジタルサイネージ900と離れたところに設置される。尚、カメラ800yは、カメラ700xと近接して設置されても構わない。
【0041】
カメラ700xによる撮影画像を、第1の撮影画像と呼ぶ。カメラ800yによる撮影画像を、第2の撮影画像と呼ぶ。第2の撮影画像は、上述の通り、第1の撮影画像よりも広い範囲を撮影した画像である。なお、カメラ700xではなく、ユーザ端末400が、第1の撮影画像を撮影してもよい。以下では、第1の撮影画像を、撮影画像Xとも呼ぶ。また、第2の撮影画像を、撮影画像Yとも呼ぶ。
【0042】
デジタルサイネージ900は、撮影制御装置100aにより遠隔制御され、撮影制御装置100aからネットワーク500を介して受信した情報を画面に表示する。表示する情報とは、撮影画像、後述する合成画像、及びメッセージである。メッセージは、例えば、「カメラ800yに顔を向けてください」等の案内情報である。なお、デジタルサイネージ900ではなく、ユーザ端末400が、撮影画像等の情報を受信し、表示してもよい。
【0043】
尚、カメラ700x及び800yは、必ずしも共通する領域を撮影する必要がない。ユーザUがカメラ700xの撮影対象領域AXに存在する場合、例えば、以下の手順によりユーザUをカメラ800yで撮影することができる。まず、カメラ700xは、ユーザUを撮影する。次に、デジタルサイネージ900は、「領域AYへ移動してカメラ800yに顔を向けてください。」というメッセージを表示する。ユーザUが領域AYへ移動後、カメラ800yは、ユーザUを撮影する。
【0044】
ユーザ端末400は、ユーザUが所持する情報処理端末である。ユーザ端末400は、例えば、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末、カメラを搭載又は接続したPC(Personal Computer)等である。
【0045】
ユーザ端末400は、ユーザUの顔認証に用いる登録画像を認証装置200に送信し、顔情報登録要求を行う。なお、撮影制御システム600aは、顔情報登録要求を行う装置として、顔認証端末300とユーザ端末400のいずれかのみを有していればよい。
【0046】
ユーザ端末400は、第1の撮影画像を撮影し、撮影制御装置100aに送信する。なお、撮影制御システム600aは、第1の撮影画像を撮影する装置として、カメラ700xとユーザ端末400のいずれかのみを有していればよい。
【0047】
ユーザ端末400は、撮影制御装置100aから、撮影画像等の情報を受信する。なお、撮影制御システム600aは、情報を受信して表示する表示装置として、デジタルサイネージ900とユーザ端末400のいずれかのみを有していればよい。
【0048】
さらに、ユーザ端末400は、デジタルサイネージ900の代わりに、顔認証の成否や、「カメラYに顔を向けて下さい」等のメッセージを表示してもよい。特に、カメラ700xの代わりにユーザ端末400を使用する場合、撮影制御システム600aは、ユーザ端末400にメッセージ等を表示することができる。尚、カメラ700xを使用して第1の撮影画像を撮影する場合にも、撮影制御システム600aは、メッセージ等をユーザ端末400に表示してよい。
【0049】
次に、認証装置200の機能について詳細に説明する。図5は、認証装置200の構成を示すブロック図である。認証装置200は、上述した顔情報DB210と、顔検出部220と、特徴点抽出部230と、登録部240と、認証部250とを備える。
【0050】
顔検出部220は、顔情報を登録するための登録画像に含まれる顔領域を検出し、特徴点抽出部230に出力する。特徴点抽出部230は、顔検出部220が検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部240に顔特徴情報を出力する。ここで、顔特徴情報は、抽出した特徴点の集合である。また、特徴点抽出部230は、撮影制御装置100aから受信した顔画像に含まれる特徴点を抽出し、認証部250に顔特徴情報を出力する。
【0051】
登録部240は、顔特徴情報の登録に際して、ユーザIDを新規に発行する。登録部240は、発行したユーザIDと、登録画像から抽出した顔特徴情報とを対応付けて顔情報DB210へ登録する。認証部250は、顔画像から抽出された顔特徴情報と、顔情報DB210内の顔特徴情報との照合を行う。認証部250は、顔特徴情報の一致の有無を撮影制御装置100aに返信する。顔特徴情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。
【0052】
図8は、認証装置200による顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。まず、認証装置200は、顔情報登録要求に含まれる登録画像を取得する(ステップS201)。例えば、認証装置200は、顔情報登録要求を、顔認証端末300またはユーザ端末400からネットワーク500を介して受け付ける。次に、顔検出部220は、登録画像に含まれる顔領域を検出する(ステップS202)。次に、特徴点抽出部230は、ステップS202で検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部240に顔特徴情報を出力する(ステップS203)。最後に、登録部240は、ユーザIDを発行し、当該ユーザIDと顔特徴情報とを対応付けて顔情報DB210に登録する(ステップS204)。その後、認証装置200は、登録結果を要求元へ返信してもよい。
【0053】
図9は、認証装置200による顔認証処理の流れを示すフローチャートである。まず、特徴点抽出部230は、撮影制御装置100aから受信した顔画像から顔特徴情報を取得する(ステップS301)。例えば、認証装置200は、撮影制御装置100aから顔画像を受信し、ステップS201からS203のように顔特徴情報を抽出する。または、認証装置200は、撮影制御装置100aから顔特徴情報を受信してもよい。
【0054】
次に、認証部250は、取得した顔特徴情報を、顔情報DB210と照合する(ステップS302)。顔特徴情報が一致した場合(ステップS303のYes)、認証部250は、顔特徴情報が一致したユーザのユーザIDを特定し(ステップS304)、顔認証に成功した旨と特定したユーザIDとを撮影制御装置100aに返信する(ステップS305)。一致する顔特徴情報が存在しない場合(ステップS303のNo)、認証部250は、顔認証に失敗した旨を撮影制御装置100aに返信する(ステップS306)。
【0055】
次に、顔認証端末300について詳細に説明する。顔認証端末300は、顔情報の登録処理を行う情報処理装置である。なお、顔認証端末300は、カメラ700x又はカメラ800yが撮影した撮影画像について顔認証がされた場合に、当該撮影画像を取得し、表示する機能を備えていてもよい。顔認証端末300は、ハードウェア構成として、カメラ等の撮影装置と、表示装置と、コンピュータとを備える。図6は、顔認証端末300の構成を示すブロック図である。
【0056】
顔認証端末300は、上述したカメラ310を備え、記憶部320と、通信部330と、表示部340と、制御部350とを備える。記憶部320は、顔認証端末300の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部330は、ネットワーク500との通信インタフェースである。表示部340は、上述した表示装置であり、ユーザUの撮影画像を表示する。制御部350は、顔認証端末300が有するハードウェアの制御を行う。制御部350は、撮影部351と、登録部352と、認証部353と、画像取得部354とを備える。
【0057】
撮影部351は、カメラ310を制御しユーザの登録画像を撮影する。登録画像は、少なくとも当該ユーザの顔の画像を含む画像である。登録部352は、登録画像を含む顔情報登録要求を、ネットワーク500を介して認証装置200へ送信する。顔認証を行う認証部353は、本実施形態では不要である。画像取得部354は、撮影画像又は後述する合成画像を、撮影制御装置100aから取得する。顔認証端末300は、表示部340の画面に取得した画像を表示可能であってもよい。尚、画像取得部354は、本実施形態では不要である。
【0058】
次に、ユーザ端末400について説明する。ユーザ端末400は、ユーザが所持する携帯電話端末等である。図7は、ユーザ端末400の構成を示すブロック図である。ユーザ端末400は、顔認証端末300と同様に、カメラ410と、記憶部420と、通信部430と、表示部440とを備える。また、ユーザ端末400は、上述したハードウェアを制御する制御部450を備える。制御部450は、顔認証端末300の制御部350と同様に、撮影部451と、登録部452と、認証部453と、画像取得部454とを備える。但し、撮影部451は、カメラ700xの代わりに撮影画像Xを撮影してもよい。画像取得部454は、撮影制御装置100aから受信した情報を表示してもよい。
【0059】
顔認証端末300及びユーザ端末400は、顔情報登録要求を行う機能を有する。以下では、顔情報登録処理の流れを説明する。なお、ユーザ端末400を使用する場合について説明するが、同様の処理が顔認証端末300によって行われてもよい。
【0060】
撮影部451は、まず、カメラ410を制御し、ユーザの登録画像を撮影する。登録画像は、少なくともユーザの顔を含む画像であればよい。次に、登録部452は、登録画像を含めた顔情報登録要求を、ネットワーク500を介して認証装置200へ送信する。最後に、登録部452は、認証の結果を、認証装置200から受信する。
【0061】
なお、カメラ700xが、顔情報登録要求を行う機能を有していてもよい。このような場合、カメラ700xは、上述した登録部452と同様の機能を備えている必要がある。ユーザは、地点A1でカメラ700xを見つけた場合、その場で登録画像を撮影することが可能となる。
【0062】
次に、ユーザ端末400が行う認証処理について説明する。顔情報が登録された後、カメラ700xの代わりに、ユーザ端末400が、ユーザUを撮影してもよい。このような場合、ユーザ端末400の認証部453は、撮影画像Xを取得し、撮影制御装置100aに対して認証要求を行う。なお、カメラ700xを使用する場合、ユーザ端末400は、認証部453を備えなくてもよい。画像取得部454は、撮影制御装置100aから、ネットワーク500を介して撮影画像又は後述する合成画像を取得する。ユーザ端末400は、表示部440の画面に取得した画像を表示する。
【0063】
次に、図4に戻って撮影制御装置100aの機能について説明する。撮影制御装置100aは、カメラ700x及びカメラ800yによる撮影を制御し、合成画像を生成する情報処理装置であり、例えば、コンピュータにより実現されるサーバ装置である。図4に示すように、撮影制御装置100aは、履歴DB180と、取得部110と、認証制御部120と、算出部130と、出力部140と、登録部160と、合成部170とを備える。
【0064】
履歴DB180は、ユーザが実際に訪問した地点と、その際に撮影された撮影画像との履歴を管理するデータベースである。履歴DB180は、例えば、ユーザIDと、撮影画像と、地点IDとが対応付けられている。
【0065】
撮影画像は、例えば、カメラ700x又はカメラ800yにより撮影された画像であり、少なくともユーザUを含む画像である。または、撮影画像は、カメラ700xおよびカメラ800yにより撮影された画像の合成画像である。地点IDは、ユーザUが顔認証に成功したカメラ700x等の設置位置を識別する情報である。なお、地点IDには、顔認証端末300の設置位置を識別する情報が含まれていてもよい。地点IDは、例えば、地点A0、A1等を識別する識別情報である。なお、カメラ700xの代わりにユーザ端末400を使用する場合、履歴DB180は、地点IDを記録しなくてもよい。撮影制御システム600aは、ユーザ端末400のGPSを利用して、位置情報から地点IDを記録してもよい。以下では、カメラ700xが撮影画像Xを撮影する場合について説明する。
【0066】
取得部110は、カメラ700x及びカメラ800yから、ネットワーク500を介して、撮影画像及びカメラの設置位置(地点ID)を取得する。なお、取得部110は、カメラ700x及びカメラ800yからカメラの識別情報を取得してもよい。
【0067】
認証制御部120は、撮影画像の受信に応じて、当該撮影画像を認証装置200へ送信して顔認証を行わせる。ここで、認証制御部120は、撮影画像の代わりに、顔画像又はその顔特徴情報を認証装置200へ送信してもよい。顔画像とは、撮影画像内の顔領域の画像である。
【0068】
また、認証制御部120は、認証装置200から、認証結果を受信する。認証結果は、認証の成功又は失敗を表す。認証に成功した場合、認証装置200は、認証に成功したユーザのユーザIDを送信する。ここで、カメラ700xによる撮影画像Xについての顔認証を、第1の顔認証という。カメラ800yによる撮影画像Yについての顔認証を第2の顔認証という。
【0069】
算出部130は、第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が撮影画像X内に占める割合を算出する。そして、算出部130は、算出した割合が所定値以上か否かを判定する。所定値とは、例えば、30%等であるがこれに限定されない。出力部140は、第1の顔認証の成否、第2の顔認証の成否、及び算出した割合の判定結果に応じたメッセージ又は撮影画像を、ネットワーク500を介して、デジタルサイネージ900に出力する。
【0070】
登録部160は、算出部130が算出した割合が所定値未満の場合、ユーザIDと、撮影画像Xと、地点IDとを対応付けて、履歴DB180に登録する。また、登録部160は、第2の顔認証に成功した場合、ユーザIDと、撮影画像Yと、地点IDとを対応付けて履歴DB180に登録する。また、登録部160は、第2の顔認証に失敗した場合、ユーザIDと、後述する合成画像と、地点IDとを対応付けて履歴DB180に登録する。合成部170は、第2の顔認証に失敗した場合、撮影画像X及び撮影画像Yを合成した第1の合成画像を生成する。
【0071】
尚、カメラ700x及びデジタルサイネージ900の代わりに、ユーザ端末400を使用してもよい。カメラ700xの代わりにユーザ端末400を使用する場合、取得部110は、ユーザ端末400から撮影画像Xを取得する。そして、出力部140は、ユーザ端末400に撮影画像を出力する。
【0072】
図10は、撮影制御処理の流れを示すフローチャートである。認証装置200の顔情報DB210に、ユーザUのユーザIDと顔特徴情報とが関連付けて登録されているものとする。
【0073】
まず、撮影制御装置100aの取得部110は、カメラ700xから撮影画像Xを取得する(ステップS401)。次に、認証制御部120は、認証装置200に対して、撮影画像Xについて顔認証を行わせ(ステップS402)、顔認証の結果を受信する(ステップS403)。
【0074】
次に、認証制御部120は、顔認証に成功したか否かを判定する(ステップS404)。例えば、認証制御部120は、認証結果としてユーザIDを受信した場合に成功と判定し、認証に失敗した旨を受信した場合に失敗と判定する。
【0075】
顔認証に失敗した場合(ステップS404のNo)、出力部140は、顔認証に失敗した旨を返信する(ステップS405)。出力部140は、顔認証に失敗した旨を、デジタルサイネージ900に送信してもよい。このような場合、デジタルサイネージ900は、ユーザUが再度撮影を行うことを促すメッセージを表示する。
【0076】
顔認証に成功した場合(ステップS404のYes)、算出部130は、撮影画像XにおいてユーザUの顔領域が占める割合を算出し(ステップS406)、算出した割合が所定値を超えるか否かを判定する(ステップS407)。算出した割合が所定値を超えない場合(ステップS407のNo)、登録部160は、ユーザIDと、撮影画像Xと、地点IDとを対応付けて履歴DB180に登録する(ステップS408)。そして、出力部140は撮影画像Xを出力する(ステップS408)。算出した割合が所定以上の場合(ステップS407のYes)、出力部140は、カメラYに顔を向けることを促すメッセージを、デジタルサイネージ900に出力する(ステップS410)。そして、取得部110は、カメラYによる撮影画像Yを取得する(ステップS411)。
【0077】
上述したステップS407~S411について、具体例を用いて説明する。図11及び図12は、撮影画像Xの例である。いずれの画像にも、ユーザUが写っている。ステップS407において、算出部130は、撮影画像XにおいてユーザUの顔領域12が占める割合を算出する。例えば、算出部130は、図11の撮影画像Xについて、顔領域12が占める割合を5%として算出する。例えば、算出部130は、図12の撮影画像Xについて、顔領域12が占める割合を33%として算出する。
【0078】
ステップS407の判定で使用する所定値が、30%であるとする。図11の撮影画像Xを取得した場合、撮影制御装置100aは、顔領域の割合が所定値を超えてないため、ステップS409で撮影画像Xを出力する。図12の撮影画像Xを取得した場合、撮影制御装置100aは、顔領域の割合が所定値を超えているため、ステップS411でカメラYによる撮影画像Yを取得する。
【0079】
図10に戻って、撮影制御装置100aは、ステップS411で取得した撮影画像Yについて、認証装置200に対して顔認証を要求する(ステップS412)。次に、撮影制御装置100aは、顔認証結果を受信し(ステップS413)、顔認証に成功したか否かを判定する(ステップS414)。
【0080】
顔認証に成功した場合(ステップS414のYes)、出力部140は、撮影画像Yをデジタルサイネージ900等に出力する(ステップS415)。なお、出力先は、例えば、ユーザUのユーザIDを用いてログイン済みのユーザ端末400であってもよく、デジタルサイネージ900であってもよい。また、登録部160は、ユーザIDと、撮影画像Yと、地点IDとを対応付けて履歴DB180に登録する(ステップS416)。
【0081】
顔認証に失敗した場合(ステップS414のNo)、撮影制御装置100aの合成部170は、周知の画像合成技術により、撮影画像Xと撮影画像Yとを合成した合成画像を生成する(ステップS417)。撮影画像Xと撮影画像Yとの合成画像を、第1の合成画像という。
【0082】
なお、撮影制御装置100aの合成部170は、ステップS414で顔認証に成功した場合にも第1の合成画像を生成してよい。例えば、合成部170は、撮影画像Yにおいて顔領域が占める割合が所定値未満の場合に、第1の合成画像を生成してもよい。このような場合、撮影制御装置100aは、顔領域が占める割合が十分に大きい画像のみを出力することができる。ここで使用する所定値を、第2の割合と呼び、ステップS407で使用する所定値を、第1の割合と呼ぶ。第2の割合は、第1の割合よりも小さい。例えば、第1の割合は30%であり、第2の割合は、5%である。算出部130は、第1の割合と同様に、第2の割合を算出することができる。
【0083】
出力部140は、生成した合成画像をデジタルサイネージ900等に出力する(ステップS418)。ここで、登録部160は、ユーザIDと、合成画像と、地点IDとを対応付けて履歴DB180に登録する(ステップS419)。
【0084】
図13は、合成画像の例を示す概略図である。図13に示す合成画像は、撮影画像Yと、ユーザUを含む画像15Xとを組み合わせた画像である。画像15Xは、カメラXによる撮影画像X、又は撮影画像Xの一部を切り抜いた画像である。画像15Xは、ユーザUの輪郭に沿って切り抜かれた画像であってもよい。合成画像は、ユーザUと、撮影画像Y内の背景とが写っているため、記念撮影用の画像として利用することができる。
【0085】
本実施形態3にかかる撮影制御装置100aは、撮影画像X内のユーザUの顔領域の割合が所定値以上の場合、撮影画像Yまたは第1の合成画像を出力する。したがって、撮影制御装置100aは、ユーザUと地点A1の背景とが写った記念撮影用の画像を出力することができる。
【0086】
<実施形態4>
実施形態4にかかる撮影制御システム600bは、実施の形態3にかかるカメラX及びYの組を、複数の地点に設置したものである。撮影制御システム600bは、複数の地点に関連付けられた画像を合成し、合成画像を出力する。このような合成画像を、第2の合成画像と呼ぶ。
【0087】
図14は、撮影制御システム600bの構成を示すブロック図である。撮影制御装置100b、認証装置200、顔認証端末300、ユーザ端末400、カメラ700x、カメラ800y、及びデジタルサイネージ900のそれぞれは、実施形態3と同様に、ネットワーク500を介して接続されている。
【0088】
カメラ700x、カメラ800y、及びデジタルサイネージ900は、地点A1、地点A2のそれぞれに設置されている。例えば、地点A1、及び地点A2は、ポイントラリーの目的地である。なお、カメラ700x、カメラ800y、及びデジタルサイネージ900は、3以上の地点に設置されてもよい。
【0089】
本実施形態5において、カメラ700xが、撮影画像Xを撮影する。また、デジタルサイネージ900またはユーザ端末400のいずれかは、出力画像を表示するものとする。そのため、本実施形態4においてユーザ端末400は、存在しなくてもよい。認証装置200、顔認証端末300、ユーザ端末400、カメラ700x、カメラ800y、及びデジタルサイネージ900の機能については、実施形態3と同様であるため説明を省略する。
【0090】
撮影制御装置100bは、取得部110と、認証制御部120と、算出部130と、出力部140と、登録部160と、合成部170と、履歴DB180とを備える。取得部110、認証制御部120、算出部130、及び登録部160の機能は、実施の形態3と同様であるため、説明を省略する。
【0091】
履歴DB180は、ユーザUが訪問した複数の地点と、訪問した際に撮影された画像との履歴を管理するデータベースである。訪問した地点は、カメラ700x及びカメラ800yの組が設置された地点A1及び地点A2である。なお、履歴DB180は、地点A0と、地点A0で撮影された画像とを記憶していてもよい。地点A0で撮影された画像とは、顔認証端末300で撮影された認証用の登録画像である。
【0092】
合成部170は、認証制御部120がユーザUの顔認証に成功した場合、履歴DB180を参照し、顔認証に成功したユーザIDに2以上の地点が対応づけられているか否かを判定する。2以上の地点が対応づけられていた場合、合成部170は、履歴DB180からユーザIDに対応付けられた画像を取得し、各画像を合成した第2の合成画像を生成する。例えば、合成部170は、地点A2における第1の顔認証に成功した場合に第2の合成画像を生成してもよい。
【0093】
図16は、第2の合成画像の例を示す概略図である。図16は、ポイントラリーの訪問地点がA1、A2、A3及びA4の4箇所である場合の合成画像である。このような場合、第2の合成画像は、例えば、4箇所目として訪問した地点A4における第1の顔認証に成功したときに生成される。
【0094】
図16に示す合成画像は、画像13A1、13A2、13A3、13A4、及び13A0を合成した画像である。画像13A1、13A2、13A3、13A4、及び13A0は、履歴DB180において、ユーザUと関連付けられる画像である。画像13A1は、ユーザUと関連付けられる画像のうち、地点A1と関連付けられる画像である。実施形態3において説明したように、画像13A1は、撮影時の認証結果に応じて、カメラ700xによる撮影画像Xである場合と、カメラ800yによる撮影画像Yである場合と、撮影画像X及びYの第1の合成画像である場合とがある。
【0095】
同様に画像13A2は、履歴DB180において地点A2と関連付けられる画像である。画像13A3及び13A4は、図14では図示しない地点A3、及びA4と関連付けられる画像である。画像13A0は、地点A0で撮影された顔認証用の登録画像である。なお、第2の合成画像は、顔認証用の画像13A0を含んでいなくてもよい。
【0096】
なお、第2の合成画像における画像13A0~13A4の位置は、撮影地点だけでなく、顔領域が画像13A0~13A4内に占める割合に応じて定められてもよい。顔領域の占める割合に応じて画像13A0~13A4を配置する方法として、例えば、以下のA、Bに示す方法のいずれかを使用することができる。A.顔領域の占める割合が大きい画像ほど、第2の合成画像の中心に近い位置に配置する。B.顔領域の占める割合が小さい画像ほど、第2の合成画像の中心に近い位置に配置する。
【0097】
複数の画像を並べて配置する際、複数の画像のうちの一部をメイン画像として中央に配置する場合がある。このとき、メイン画像のサイズを、メイン画像以外のサブ画像のサイズよりも大きくすることがある。図16の場合、画像13A0はメイン画像であり、画像13A1~13A4はサブ画像である。画像13A0のサイズは、画像13A1~13A4のサイズよりも大きくてもよい。
【0098】
Aの方法を使用した場合、顔領域の割合の最も大きい画像を、第2の合成画像におけるメイン画像とすることができる。一方、Bの方法を使用した場合、顔領域の割合の最も小さい画像を、メイン画像とすることとなる。メイン画像のサイズがサブ画像のサイズよりも大きい十分大きい場合は、顔領域の割合が小さい画像であっても顔を確認できるため、Bの方法が有効であると考えられる。
【0099】
図15は、合成部170における合成画像生成処理の流れを例示するフローチャートである。図15は、図10の画像登録処理に続く処理である。図15は、例えば、地点A3における画像の登録処理を行った後、地点A4の撮影画像Xについて顔認証を行った後の処理を表す。
【0100】
認証制御部120は、撮影画像Xについての第1の顔認証に成功した場合(ステップS501のYes)、合成部170は、ユーザIDに2以上の地点IDが対応付けられているか否かを判定する(ステップS502)。
【0101】
2以上の地点IDが対応付けられている場合(ステップS502のYes)、合成部170は、ユーザIDと対応付けられる画像を取得する(ステップS503)。図16の場合、合成部170は、画像13A1、13A2、13A3及び13A4を取得する。合成部170は、さらに画像13A0を取得してもよい。
【0102】
次に、合成部170は、ステップS503で取得した複数の画像を合成し、第2の合成画像を生成する(ステップS504)。ここで、第2の合成画像は、訪問地点に関する情報、訪問した時刻の情報、ユーザ情報を含んでもよい。訪問地点に関する情報は、例えば訪問地点の地名であり、ユーザ情報は、例えばユーザの名前である。ここで、地名等の情報は、地点ID等と関連付けて記憶されている必要がある。また、訪問した時刻の情報は、例えば、撮影画像の撮影時刻である。履歴DB180は、ユーザID、撮影画像、地点ID、及び訪問した時刻の情報を関連付けて記憶していてもよい。最後に、出力部140は、生成した第2の合成画像を、デジタルサイネージ900又はユーザ端末400に出力する(ステップS505)。
【0103】
なお、第1の顔認証に成功した場合に第2の合成画像を生成する例について説明したが、合成部170は、第2の顔認証に成功した場合に第2の合成画像を生成してもよい。また、合成部170は、ポイントラリーの終了後、ユーザ端末400等によるユーザUの顔認証に成功した場合に第2の合成画像を生成してもよい。
【0104】
本実施の形態によると、ユーザは、複数の地点を訪問したことを保証する合成画像を取得できる。各地点の撮影画像には背景とユーザとが写っているため、ユーザは、合成画像を記念写真として利用できる。
【0105】
尚、上述の実施形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。本開示は、任意の処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0106】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0107】
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0108】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する第1の取得手段と、
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶した認証装置に対して、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせる第1の認証制御手段と、
前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出する算出手段と、
前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する第2の取得手段と、
前記認証装置に対して、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせる第2の認証制御手段と、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する出力手段と、
を備える撮影制御装置。
(付記2)
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を前記識別情報と対応付けて所定の記憶装置に登録する登録手段
をさらに備える付記1に記載の撮影制御装置。
(付記3)
前記登録手段は、
前記第1の顔認証又は前記第2の顔認証のいずれか一方に成功した場合、前記所定の地点を前記識別情報及び前記第2の撮影画像に対応付けて前記記憶装置へさらに登録する
付記2に記載の撮影制御装置。
(付記4)
前記撮影制御装置は、
前記第2の顔認証に失敗した場合、前記第1の撮影画像及び前記第2の撮影画像を合成した第1の合成画像を生成する第1の合成手段
をさらに備え、
前記登録手段は、
前記第2の顔認証に失敗した場合、前記第1の合成画像を前記識別情報と対応付けて前記記憶装置にさらに登録し、
前記出力手段は、前記第1の合成画像を出力する
付記2または3のいずれかに記載の撮影制御装置。
(付記5)
前記第1の撮影装置及び前記第2の撮影装置の組が異なる複数の地点に設置され、
前記撮影制御装置は、
前記記憶装置内に前記識別情報に2以上の地点が対応づけられている場合、当該識別情報と対応づけられた2以上の画像を前記記憶装置から取得し、各画像を含めた第2の合成画像を生成する第2の合成手段
をさらに備え、
前記出力手段は、前記第2の合成画像を出力する
付記2乃至4のいずれか1項に記載の撮影制御装置。
(付記6)
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する第1の取得手段と、
前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行う第1の認証手段と、
前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出する算出手段と、
前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する第2の取得手段と、
前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行う第2の認証手段と、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する出力部と、
を備える撮影制御装置。
(付記7)
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を前記識別情報と対応付けて所定の記憶装置に登録する登録手段
をさらに備える付記6に記載の撮影制御装置。
(付記8)
所定の地点に設置された第1の撮影装置と、
前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置と、
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記顔特徴情報を用いた顔認証を行う認証手段と、を備える認証装置と、
撮影制御装置と、
を備え、
前記撮影制御装置は、
前記第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得し、
前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせ、
前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出し、
前記割合が所定値以上の場合、前記第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得し、
前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせ、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する、
撮影制御システム。
(付記9)
前記撮影制御装置は、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を前記識別情報と対応付けて所定の記憶装置に登録する、
付記8に記載の撮影制御システム。
(付記10)
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得し、
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶した認証装置に対して、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせ、
前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出し、
前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得し、
前記認証装置に対して、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせ、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する、
撮影制御方法。
(付記11)
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶するコンピュータが、
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得し、
前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行い、
前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出し、
前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得し、
前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行い、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する、
撮影制御方法。
(付記12)
コンピュータに
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する処理と、
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶した認証装置に対して、前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行わせる処理と、
前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出する処理と、
前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する処理と、
前記認証装置に対して、前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行わせる処理と、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する処理と、を実行させる撮影制御プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記13)
所定の人物の識別情報と顔特徴情報とを対応付けて記憶するコンピュータに、
所定の地点に設置された第1の撮影装置により人物が撮影された第1の撮影画像を取得する処理と、
前記第1の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第1の顔認証を行う処理と、
前記第1の顔認証に成功した場合、当該第1の顔認証に成功した顔領域が当該第1の撮影画像内に占める割合を算出する処理と、
前記割合が所定値以上の場合、前記所定の地点で前記第1の撮影装置から所定範囲内に設置され、かつ、当該第1の撮影装置と比べて広角である第2の撮影装置により前記人物が撮影された第2の撮影画像を取得する処理と、
前記第2の撮影画像について前記顔特徴情報を用いた第2の顔認証を行う処理と、
前記第2の顔認証に成功した場合、前記第2の撮影画像を出力する処理と、を実行させる撮影制御プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0109】
100、100a、100b 撮影制御装置
110 取得部
111 第1取得部
112 第2取得部
120 認証制御部
121 第1認証制御部
121a 第1認証部
122 第2認証制御部
122a 第2認証部
130 算出部
140 出力部
150 記憶部
160 登録部
170 合成部
180 履歴DB
200 認証装置
210 顔情報DB
220 顔検出部
230 特徴点抽出部
240 登録部
250 認証部
300 顔認証端末
310 カメラ
320 記憶部
330 通信部
340 表示部
350 制御部
351 撮影部
352 登録部
353 認証部
354 画像取得部
400 ユーザ端末
410 カメラ
420 記憶部
430 通信部
440 表示部
450 制御部
451 撮影部
452 登録部
453 認証部
454 画像取得部
500 ネットワーク
600、600a、600b 撮影制御システム
700 第1の撮影装置
700x カメラ
800 第2の撮影装置
800y カメラ
900 デジタルサイネージ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16