(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】表示制御装置、表示制御システム、表示制御方法および表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 5/93 20060101AFI20240116BHJP
H04N 21/436 20110101ALI20240116BHJP
【FI】
H04N5/93
H04N21/436
(21)【出願番号】P 2022524300
(86)(22)【出願日】2021-03-26
(86)【国際出願番号】 JP2021012983
(87)【国際公開番号】W WO2021235092
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-11-07
(31)【優先権主張番号】P 2020088573
(32)【優先日】2020-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】香月 正宏
【審査官】川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-309841(JP,A)
【文献】国際公開第2019/054360(WO,A1)
【文献】特開2017-112455(JP,A)
【文献】特開2003-199072(JP,A)
【文献】特開2006-304163(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/76 - 5/956
H04N 21/00 - 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の映像データと同じ元映像に関し、前記第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、前記第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する受信手段と、
前記第二の映像データに基づく映像と前記静止画データに基づく静止画とを表示した画面を表示手段に表示させる制御手段と
を備えることを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記画面は、前記映像を表示する映像表示領域と、前記静止画を表示するフレーム表示領域とを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記受信手段は、前記画面に前記静止画を表示する前記フレームの前記静止画データを受信する
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示制御装置と、
前記第二の映像データと前記静止画データとを前記表示制御装置へ送信する映像管理装置と
を備えることを特徴とする表示制御システム。
【請求項5】
第一の映像データと同じ元映像に関し、前記第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、前記第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信し、
前記第二の映像データに基づく映像と前記静止画データに基づく静止画とを表示した画面を表示手段に表示させる
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項6】
コンピュータに、
第一の映像データと同じ元映像に関し、前記第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、前記第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する受信機能と、
前記第二の映像データに基づく映像と前記静止画データに基づく静止画とを表示した画面を表示手段に表示させる制御機能と
を実現させることを特徴とする表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、映像管理装置、表示制御システム、表示制御方法、映像管理方法および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
映像は、映像データの形式に符号化され、映像データの形式で記録されたり伝送されたりする。映像データは、複数の静止画データの集合により構成される。この静止画はフレームと呼ばれる。たとえば、テレビジョン放送における1秒間の映像に応じた映像データは、30フレームの静止画データによって構成されている。
【0003】
MPEG(Moving Picture Experts Group)で策定されている規格(たとえばMPEG-4 AVC(Advanced Video Coding)(非特許文献1))では、符号化は、GOP(Group Of Pictures)単位で行われる。GOPは、符号化の単位であり、1枚以上のフレームから構成される。
【0004】
GOP内の各画像(フレームまたはフィールド)は、I(Intra coded)ピクチャ、P(Predictive coded)ピクチャ、B(Bidirectional predictive coded)ピクチャのいずれかに符号化される。
【0005】
Iピクチャは、他のピクチャに関する情報を参照せず、自ピクチャに関する情報のみで符号化されるピクチャである。
【0006】
Pピクチャは、時間的に過去のピクチャに関する情報を参照して符号化されるピクチャである。Pピクチャのデータ量は、Iピクチャより少ない。
【0007】
Bピクチャは、時間的に過去と将来のピクチャに関する情報を参照して符号化されるピクチャである。Bピクチャのデータ量は、IピクチャやPピクチャより少ない。
【0008】
Iピクチャは、自ピクチャに関する情報のみで符号化されているため、単独で復号されることができる。一方、PピクチャとBピクチャは、復号される場合、参照先のピクチャの情報が必要である。
【0009】
GOPには、1枚以上のIピクチャが含まれる。GOPは、Iピクチャだけで構成される場合や、一部のIピクチャと残部のIピクチャの代わりのPピクチャとで構成される場合や、一部のIピクチャと残部のIピクチャの代わりのPピクチャおよびBピクチャとで構成される場合がある。GOPにPピクチャやBピクチャが含まれる場合、映像データの単位再生時間あたりのデータ量は、GOPがIピクチャのみで構成されてPピクチャやBピクチャが含まれない場合に比べて、少なくなる。そのため、インターネットで伝送される映像データは、伝送負荷を軽減するために、GOPにPピクチャやBピクチャを含む構成で符号化されていることが多い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【文献】ISO/IEC 14496-10、「MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
映像データは、復号機能を備える受信装置で復号され、復号された映像が表示手段に表示される。映像データを映像へ復号して復号された映像を表示することを再生という。
【0012】
表示手段に表示された映像を詳細に確認する業務の一つに、フレーム画像を一つずつ確認する業務がある。
【0013】
しかし、上述のように、インターネットで伝送される映像データは、伝送負荷を軽減するために、GOPがIピクチャのみでなくPピクチャやBピクチャを含む構成で符号化されていることが多い。GOPにPピクチャやBピクチャを含む構成で映像データが符号化され、確認したいフレームがPピクチャやBピクチャに符号化されている場合、受信装置は、鮮明なフレーム画像を表示手段に表示させることができない。
【0014】
映像データがGOPにIピクチャのみを含む構成で符号化されている場合、受信装置は、各フレームについて、鮮明なフレーム画像を表示手段に表示させることができる。しかし、この場合、上述のように、データ量が多いため、伝送負荷が重い。
【0015】
本発明の目的は、伝送負荷の軽減と鮮明なフレーム画像を表示することとの両立を可能にする、表示制御装置、映像管理装置、表示制御システム、表示制御方法、映像管理方法および記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の一態様において、表示制御装置は、第一の映像データと同じ元映像に関し、前記第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、前記第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する受信手段と、前記第二の映像データに基づく映像と前記静止画データに基づく静止画とを表示した画面を表示手段に表示させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の他の態様において、映像管理装置は、表示制御装置での映像表示処理に使用される第二の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が多く、前記第二の映像データと同じ元映像に関する第一の映像データから、前記第一の映像データに含まれるフレームの静止画データを前記フレームの単位で生成する生成手段と、生成された前記静止画データを前記表示制御装置へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の他の態様において、表示制御方法は、第一の映像データと同じ元映像に関し、前記第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、前記第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信し、前記第二の映像データに基づく映像と前記静止画データに基づく静止画とを表示した画面を表示手段に表示させることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の他の態様において、映像管理方法は、表示制御装置での映像表示処理に使用される第二の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が多く、前記第二の映像データと同じ元映像に関する第一の映像データから、前記第一の映像データに含まれるフレームの静止画データを前記フレームの単位で生成し、生成された前記静止画データを前記表示制御装置へ送信することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の他の態様において、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された表示制御プログラムは、コンピュータに、第一の映像データと同じ元映像に関し、前記第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、前記第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する受信機能と、前記第二の映像データに基づく映像と前記静止画データに基づく静止画とを表示した画面を表示手段に表示させる制御機能とを実現させることを特徴とする。
【0021】
また、本発明の他の態様において、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された映像管理プログラムは、コンピュータに、表示制御装置での映像表示処理に使用される第二の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が多く、前記第二の映像データと同じ元映像に関する第一の映像データから、前記第一の映像データに含まれるフレームの静止画データを前記フレームの単位で生成する生成機能と、生成された前記静止画データを前記表示制御装置へ送信する送信機能とを実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、伝送負荷の軽減と鮮明なフレーム画像を表示することとの両立が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の第一の実施形態の表示制御装置および映像管理装置の構成例を示す図である。
【
図2】本発明の第一の実施形態の表示制御装置の動作例を示す図である。
【
図3】本発明の第一の実施形態の映像管理装置の動作例を示す図である。
【
図4】本発明の第二の実施形態の表示制御装置および映像管理装置の構成例を示す図である。
【
図5】本発明の第二の実施形態の表示制御装置が表示手段に表示させる画面の例を示す図である。
【
図6】本発明の第二の実施形態の表示制御装置および映像管理装置の動作例を示す図である。
【
図7】本発明の第二の実施形態の表示制御装置および映像管理装置の他の動作例を示す図である。
【
図8】本発明の第二の実施形態の表示制御装置および映像管理装置の他の動作例を示す図である。
【
図9】本発明の第二の実施形態の表示制御装置および映像管理装置の他の動作例を示す図である。
【
図10】本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施の形態について説明する。
【0025】
図1に本実施形態の表示制御装置10と映像管理装置20の構成例を示す。本実施形態の表示制御装置10は、受信部11と制御部12とを含む。
【0026】
受信部11は、第一の映像データと同じ元映像に関し、第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する。制御部12は、第二の映像データに基づく映像と静止画データに基づく静止画とを表示した画面を、表示手段60に表示させる。
【0027】
また、本実施形態の映像管理装置20は、生成部21と送信部22とを含む。
【0028】
生成部21は、表示制御装置10での映像表示処理に使用される第二の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が多く、前記第二の映像データと同じ元映像に関する第一の映像データから、第一の映像データに含まれるフレームの静止画データをフレームの単位で生成する。また、送信部22は、生成された静止画データを表示制御装置10へ送信する。
【0029】
このように表示制御装置10を構成することによって、表示制御装置10は、第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する。そして、表示制御装置10は、第二の映像データに基づく映像と静止画データに基づく静止画とを表示した画面を、表示手段60に表示させる。また、映像管理装置20は、第一の映像データから、フレームの静止画データをフレームの単位で生成し、生成された静止画データを表示制御装置10へ送信する。これにより、表示制御装置10は、第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データに基づく映像を表示した画面を表示手段60に表示させる。その結果、第一の映像データに基づく映像を表示する場合に比べて、伝送負荷を軽減することができる。また、映像管理装置20は、第一の映像データからフレームの静止画データを生成する。また、表示制御装置10は、第一の映像データのフレームの静止画データを受信し、静止画データに基づく静止画を表示した画面を表示手段60に表示させる。その結果、第二の映像データから生成されたフレームの静止画より鮮明な静止画を表示した画面を表示手段60に表示させることが可能になる。そのため、伝送負荷の軽減と鮮明なフレーム画像を表示することとの両立が可能になる。
【0030】
次に、
図2に本実施形態の表示制御装置10の動作の例を示す。
【0031】
受信部11は、第一の映像データと同じ元映像に関し、第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する(ステップS101)。制御部12は、第二の映像データに基づく映像と静止画データに基づく静止画とを表示した画面を、表示手段60に表示させる(ステップS102)。
【0032】
また、
図3に本実施形態の映像管理装置20の動作の例を示す。
【0033】
生成部21は、第一の映像データから、第一の映像データに含まれるフレームの静止画データをフレームの単位で生成する(ステップS201)。また、送信部22は、生成された静止画データを表示制御装置10へ送信する(ステップS202)。
【0034】
以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、表示制御装置10は、第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する。そして、表示制御装置10は、第二の映像データに基づく映像と静止画データに基づく静止画とを表示した画面を、表示手段60に表示させる。また、映像管理装置20は、第一の映像データから、フレームの静止画データをフレームの単位で生成し、生成された静止画データを表示制御装置10へ送信する。そのため、伝送負荷の軽減と鮮明なフレーム画像を表示することとの両立が可能になる。
【0035】
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施の形態における表示制御システムについて説明する。
【0036】
まず、
図4に、本実施形態の表示制御システムの構成例を示す。本実施形態の表示制御システムは、表示制御装置10、および映像管理装置40を含む。表示手段60は表示制御装置10に接続される。
【0037】
映像管理装置40は、第一の映像データを記憶する。第一の映像データは、映像管理装置40に登録される映像データである。本実施形態では、第一の映像データは、GOPにPピクチャやBピクチャを含まない、つまりIピクチャによる構成で符号化されたデータであるとする。なお、第一の映像データは、これに限られず、後述の第二の映像データと同じ元映像に関し、第二の映像データよりも単位再生時間あたりのデータ量が多い(ビットレートが高い)データである。第一の映像データは、映像管理装置40の利用者によって、映像管理装置40に登録される。
【0038】
表示制御装置10は、映像を表示手段60に表示させる。本実施形態の表示制御装置10は、第二の映像データに基づく映像を表示手段60に表示させる。第二の映像データは、第一の映像データと同じ元映像に関し、第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ないデータである。たとえば、第二の映像データは、第一の映像データよりも圧縮率が高い方法で圧縮符号化されたデータであってもよい。たとえば、第二の映像データは、GOPに、一部のIピクチャと残部のIピクチャに代えてPピクチャとを含むデータや、GOPに、一部のIピクチャと残部のIピクチャに代えてPピクチャおよびBピクチャとを含むデータであってもよい。または、第二の映像データは、第一の映像データより解像度が低いデータであってもよい。
【0039】
なお、第一の映像データがデコードされて表示される映像と、第二の映像データがデコードされて表示される映像とは、互いに対応している。つまり、第一の映像データがデコードされて表示される映像におけるフレームと、第二の映像データがデコードされて表示される映像におけるフレームとは、再生時間の各タイミングにおいて互いに対応しているとする。
【0040】
表示手段60は、表示制御装置10からの情報に応じて画面を表示する。なお、表示手段60は、出力デバイスとしてのディスプレイ等を含んでいてもよいし、入出力デバイスとしてのタッチパネル等を含んでいてもよい。
【0041】
次に、
図4を用いて、本実施形態の映像管理装置40の構成例について説明する。
【0042】
本実施形態の映像管理装置40は生成部21、送信部22および記憶部43を含む。
【0043】
生成部21は、第一の映像データから、第一の映像データに含まれるフレームの静止画データをフレームの単位で生成する。また、生成部21は、生成した静止画データを記憶部43に記憶させる。さらに、生成部21は、第一の映像データに基づいて第二の映像データを生成し、生成した第二の映像データを記憶部43に記憶させる。なお、生成部21は、他装置で生成された第二の映像データを記憶部43に記憶させてもよい。
【0044】
生成部21は、たとえば、第一の映像データがGOPにIピクチャが含まれPピクチャやBピクチャが含まれない構成の場合、GOPに含まれるIピクチャに基づいて、各フレームの静止画データを生成する。
【0045】
静止画データには、当該静止画データが第一の映像データのどのフレームの静止画データであるかを示す識別情報が含まれる。また、この識別情報は、第二の映像データのどのフレームに対応しているのかも示す。識別情報は、何等かの通し番号であってもよいし、所定の始点からの再生経過時間を示す情報であってもよい。
【0046】
なお、第二の映像データは、第一の映像データの一部に関する映像データであってもよい。この場合でも、生成部21が生成する静止画データに含まれる識別情報は、当該静止画データが第二の映像データのどのフレームの静止画データであるかと当該静止画データが第一の映像データのどのフレームの静止画データであるかとを示す情報である。また、この場合、生成部21は、第二の映像データに含まれるフレームに対して、第一の映像データに基づいて、静止画データを生成する。
【0047】
送信部22は、記憶部43に記憶されている第二の映像データを表示制御装置10へ送信する。本実施形態では、送信部22は、表示制御装置10から要求された場合に、第二の映像データを表示制御装置10へ送信する。なお、送信部22が表示制御装置10へ第二の映像データを送信するタイミングは、任意である。たとえば、送信部22は、第二の映像データを生成した場合に、第二の映像データを表示制御装置10へ送信してもよい。
【0048】
また、送信部22は、記憶部43に記憶されている静止画データを表示制御装置10へ送信する。本実施形態では、送信部22は、表示制御装置10からの要求に応じて、表示制御装置10から要求された期間のフレームの静止画データを表示制御装置10へ送信する。なお、送信部22が表示制御装置10へ静止画データを送信するタイミングは任意である。また、送信部22が表示制御装置10へどのフレームの静止画データを送信するかについても任意である。たとえば、送信部22は、表示制御装置10から第二の映像データの送信を要求された場合に、静止画データも送信してもよい。
【0049】
次に、
図4を用いて、本実施形態の表示制御装置10の構成例について説明する。本実施形態の表示制御装置10は、受信部11と制御部12とを含む。
【0050】
受信部11は、第二の映像データを映像管理装置40から受信する。また、受信部11は、所定の期間のフレームの静止画データを映像管理装置40から受信する。
【0051】
たとえば、受信部11は、ユーザによる映像データを選択する操作に応じた指示を受け取った場合に、ユーザによって選択された第二の映像データの送信を、映像管理装置40へ要求する。そして、受信部11は、選択された第二の映像データを受信する。
【0052】
また、たとえば、受信部11は、ユーザによる、表示手段60に表示させるフレームを選択する操作に応じた指示を受け取った場合に、選択されたフレームの静止画データを表示制御装置10へ要求する。そして、受信部11は、選択されたフレームの静止画データを受信する。
【0053】
制御部12は、画面を表示手段60に表示させる。制御部12が表示手段60に表示させる画面は、第二の映像データに基づく映像と静止画データに基づく静止画とを表示した画面である。
【0054】
また、制御部12は、表示手段60に表示されている画面に関する、ユーザの指示を受け取る。制御部12は、入力デバイスの一例であるキーボードやマウス等を介して、ユーザの操作に応じた指示を受け取る。ユーザは、表示手段60に表示されている画面に対する指示内容に応じて入力デバイスを操作する。そして、ユーザが所定の操作を行ったときに、制御部12は、その操作に応じた指示を受け取る。
【0055】
図5に、制御部12が表示手段60に表示させる画面の例を示す。
【0056】
図5に示す画面は、映像表示領域81とフレーム表示領域82とを含む。映像表示領域81は、映像やフレーム画像を表示する領域である。フレーム表示領域82は、フレーム画像を表示する領域である。
【0057】
制御部12は、映像表示領域81に第二の映像データに基づく映像を表示し、フレーム表示領域82に静止画データに基づく静止画を表示した画面を、表示手段60に表示させる。
【0058】
また、
図5に示す画面には、フレーム表示領域82に静止画を表示するフレームをユーザが指定するための画面アイテム83が表示されている。この画面アイテム83は、フレーム表示領域82に静止画が表示されているフレームの情報を示してもよい。
【0059】
また、
図5に示す画面には、画面アイテム83に表示されている期間のフレームの静止画の表示を指示するための画面アイテム84も表示されている。画面アイテム84を選択する操作がされると、制御部12は、フレーム表示領域82に静止画を表示するフレームを指示する指示(第一の静止画表示指示)を受け取る。制御部12は、第一の静止画表示指示が入力された場合に、画面アイテム83に入力された期間のフレームの静止画をフレーム表示領域82に表示した画面を、表示手段60に表示させる。このとき、制御部12は、画面アイテム83に入力された期間のフレームの静止画データを受信部11が受信していない場合、受信部11に、当該期間のフレームの静止画データを映像管理装置40から取得させる。
【0060】
また、
図5に示す画面には、映像表示領域81に表示されている映像に対する指示のための画面アイテム85も表示されている。
図5に示す例の場合、画面アイテム85は、左から、「早戻し」、「逆再生」、「コマ戻し」、「一時停止」、「コマ送り」、「再生」、「早送り」を示す。なお、「早戻し」は、通常の再生順とは逆の順で、通常の再生順より早い速度で映像を再生することである。「逆再生」は、通常の再生順とは逆の順で、通常の再生速度と同じ速度で映像を再生することである。「コマ戻し」は、表示されているフレームの一つ前のフレームのフレーム画像を表示させることである。「コマ送り」は、表示されているフレームの一つ次のフレームのフレーム画像を表示させることである。「早送り」は、通常の再生順で、通常の再生順より早い速度で映像を再生することである。
【0061】
画面アイテム85のいずれかを選択する操作がされると、制御部12は、映像表示領域81に関する指示を受け取る。制御部12は、映像表示領域81に関する指示が入力された場合に、選択された画面アイテム85に応じた映像またはフレーム画像を映像表示領域81に表示した画面を、表示手段60に表示させる。
【0062】
制御部12は、「一時停止」を指示する停止指示を受け取った場合、停止指示がなされた停止タイミングで映像表示領域81に表示されているフレームのフレーム画像を映像表示領域81に表示させる。このとき、制御部12は、フレーム画像として、第二の映像データに基づくフレーム画像ではなく、停止タイミングに対応するフレームの静止画データに基づく静止画を映像表示領域81に表示させてもよい。
【0063】
また、制御部12は、「コマ送り」を指示するコマ送り指示を受け取った場合、表示されているフレームの一つ次のフレームのフレーム画像として、当該フレームの静止画データに基づく静止画を映像表示領域81に表示させてもよい。また、制御部12は、「コマ戻し」を指示するコマ戻し指示を受け取った場合、表示されているフレームの一つ前のフレームのフレーム画像として、当該フレームの静止画データに基づく静止画を映像表示領域81に表示させてもよい。
【0064】
なお、制御部12は、画面に静止画を表示するフレームの静止画データを受信部11が受信していない場合、受信部11に、当該フレームの静止画データを映像管理装置40から取得させる。そして、受信部11は、画面に静止画を表示するフレームの静止画データを受信する。
【0065】
また、制御部12は、「一時停止」の指示を受け取った場合、停止タイミングから所定時間の期間のフレームの静止画データに基づく静止画をフレーム表示領域82に表示させてもよい。その場合、制御部12は、フレーム表示領域82に表示させたフレームに応じて、画面アイテム83の表示を変更してもよい。
【0066】
また、フレーム表示領域82に表示されている静止画のいずれか一つを選択する操作がされると、制御部12は、映像表示領域81に表示する静止画を指示する指示(第二の静止画表示指示)を受け取る。第二の静止画表示指示を受信した場合、制御部12は、指示された静止画を静止画データに基づいて映像表示領域81に表示させてもよい。
【0067】
このように表示制御装置10を構成することによって、表示制御装置10は、第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する。そして、表示制御装置10は、第二の映像データに基づく映像と静止画データに基づく静止画とを表示した画面を、表示手段60に表示させる。また、映像管理装置40は、第一の映像データから、フレームの静止画データをフレームの単位で生成し、生成された静止画データを表示制御装置10へ送信する。これにより、表示制御装置10は、第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データに基づく映像を表示した画面を表示手段60に表示させる。その結果、第一の映像データに基づく映像を表示する場合に比べて、伝送負荷を軽減することができる。また、映像管理装置40は、第一の映像データからフレームの静止画データを生成する。また、表示制御装置10は、第一の映像データのフレームの静止画データを受信し、静止画データに基づく静止画を表示した画面を表示手段60に表示させる。その結果、第二の映像データから生成されたフレームの静止画より鮮明な静止画を表示した画面を表示手段60に表示させることが可能になる。そのため、伝送負荷の軽減と鮮明なフレーム画像を表示することとの両立が可能になる。
【0068】
次に、
図7に、本実施形態の映像管理装置40および表示制御装置10の動作例を示す。
【0069】
まず、映像管理装置40は、第一の映像データが登録されると(ステップS301)、第二の映像データを生成する。そして、映像管理装置40は、生成した第二の映像データを記憶部43に記憶させる(ステップS302)。また、映像管理装置40は、第二の映像データに含まれる各フレームについて、第一の映像データに基づいて静止画データを生成する。そして、映像管理装置40は、生成した静止画データを記憶部43に記憶させる(ステップS303)。
【0070】
表示制御装置10は、映像の再生を指示する指示を受信すると(ステップS304)、映像管理装置40へ映像データを要求する(ステップS306)。
【0071】
映像管理装置40は、表示制御装置10から映像データの要求を受信すると、第二の映像データを送信する(ステップS306)。
【0072】
第二の映像データを受信した表示制御装置10は、第二の映像データに基づく映像を映像表示領域に表示した画面を、表示手段60に表示させる(ステップS307)。
【0073】
また、表示制御装置10は、フレーム画像を表示する指示を受信すると(ステップS308)、表示するフレームの静止画を映像管理装置40へ要求する(ステップS309)。映像管理装置40は、静止画データの要求を受信すると、指定されたフレームの静止画データを表示制御装置10へ送信する(ステップS310)。表示制御装置10は、受信した静止画データに基づく静止画をフレーム表示領域または映像表示領域に表示した画面を、表示手段60に表示させる(ステップS311)。
【0074】
なお、映像管理装置40は、静止画データの生成を、第一の映像データが映像管理装置40に登録された場合ではなく、表示制御装置10から静止画データを要求された場合に行ってもよい。このときの映像管理装置40および表示制御装置10の動作例を
図7に示す。このようにすると、映像管理装置40は、第一の映像データに含まれるすべてのフレームについて静止画データを生成するのではなく、表示制御装置10から要求されたフレームについて静止画データを生成することができる。
【0075】
また、映像管理装置40は、静止画データの生成を、表示制御装置10から第二の映像データを要求された場合に行ってもよい。このときの映像管理装置40および表示制御装置10の動作例を
図8に示す。
図8の例では、映像管理装置40は、表示制御装置10から映像データを要求され(ステップS504)、第二の映像データを送信する(ステップS505)した後に、静止画データの生成(ステップS506)を行っている。映像管理装置40は、第二の映像データの送信(ステップS505)と並行して静止画データの生成を行ってもよい。このようにすると、映像管理装置40は、映像管理装置40に登録された第一の映像データのすべてについて静止画データを生成するのではなく、表示制御装置10から要求された第二の映像データについての静止画データを生成することができる。
【0076】
また、映像管理装置40は、表示制御装置10から再生用の映像データ(第二の映像データ)を生成する指示を受信した場合に、第二の映像データを生成してもよい。このときの映像管理装置40および表示制御装置10の動作例を、
図9に示す。
図9に示す例では、映像管理装置40は、表示制御装置10から再生用の映像データを生成する指示(再生映像生成指示)を受信した場合に(ステップS603)、第二の映像データを生成する(ステップS604)。このようにすると、映像管理装置40は、映像管理装置40に登録されている第一の映像データの中から、表示制御装置10から再生用の映像データの生成を要求された第一の映像データについての第二の映像データを生成することができる。また、これにより、映像管理装置40は、すべての第一の映像データについて第二の映像データを生成するより、記憶部43の記憶量を低減することができる。
【0077】
なお、表示制御装置10では、たとえば、受信部11が、映像管理装置40に登録されている第一の映像データの一覧データを映像管理装置40から取得する。また、制御部12は、一覧データに基づいて第一の映像データの一覧を表示した画面を表示手段60に表示させる。このようにすることで、ユーザに、第二の映像データを生成する第一の映像データを指定させることができる。そして、第二の映像データを生成する第一の映像データを指定する指示に応じて、受信部11は、映像管理装置40へ再生映像生成指示を送信する。また、再生映像生成指示は、第一の映像データの一部について第二の映像データを生成する指示であってもよい。
【0078】
また、
図9に示す例では、映像管理装置40は、静止画データの生成(ステップS605)を、表示制御装置10から再生用の映像データを生成する指示を受信した場合に行う。なお、
図7に示す例と同様に、映像管理装置40は、静止画データの生成を、表示制御装置10から静止画データを要求された場合(ステップS611の後)に行ってもよい。また、
図8に示す例と同様に、映像管理装置40は、静止画データの生成を、表示制御装置10から第二の映像データを要求された場合(ステップS607の後やステップS608の後)に行ってもよい。
【0079】
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、表示制御装置10は、第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する。そして、表示制御装置10は、第二の映像データに基づく映像と静止画データに基づく静止画とを表示した画面を、表示手段60に表示させる。また、映像管理装置20は、第一の映像データから、フレームの静止画データをフレームの単位で生成し、生成された静止画データを表示制御装置10へ送信する。そのため、伝送負荷の軽減と鮮明なフレーム画像を表示することとの両立が可能になる。
【0080】
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態における表示制御装置(10)および映像管理装置(20、40)(以下「表示制御装置等」という)を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、表示制御装置等は、物理的または機能的に少なくとも二つ以上の複数の情報処理装置が用いられて実現されてもよい。また、表示制御装置等は、専用の装置として実現されてもよいし、汎用の装置が用いられてもよい。また、表示制御装置等の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現してもよい。
【0081】
図10は、本発明の各実施形態の表示制御装置等を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置90は、通信インタフェース91、入出力インタフェース92、演算装置93、記憶装置94、不揮発性記憶装置95およびドライブ装置96を含む。
【0082】
たとえば、
図1の表示制御装置10の受信部11は通信インタフェース91で、制御部12は演算装置93で実現することが可能である。また、映像管理装置20の生成部21は演算装置93で、送信部22は通信インタフェース91で実現することが可能である。
【0083】
通信インタフェース91は、各実施形態の表示制御装置等が、有線および無線のうち少なくとも一方で外部装置と通信するための通信手段である。なお、表示制御装置等を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース91経由で相互に通信可能なように接続してもよい。
【0084】
入出力インタフェース92は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
【0085】
演算装置93は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置や複数の電気回路によって実現される。演算装置93は、たとえば、不揮発性記憶装置95に記憶された各種プログラムを記憶装置94に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
【0086】
記憶装置94は、演算装置93から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置94は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
【0087】
不揮発性記憶装置95は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。
【0088】
ドライブ装置96は、たとえば、後述する記録媒体97に記録されているデータの読み込みやデータの書き込みを処理する装置である。
【0089】
記録媒体97は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
【0090】
本発明の各実施形態は、たとえば、
図10に例示した情報処理装置90により表示制御装置等を構成し、この表示制御装置等に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
【0091】
この場合、表示制御装置等に対して供給したプログラムを、演算装置93が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、表示制御装置等のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置90で構成することも可能である。
【0092】
さらに、上記プログラムを記録媒体97に記録しておき、表示制御装置等の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置95に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して表示制御装置等内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
【0093】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0094】
(付記1)
第一の映像データと同じ元映像に関し、前記第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、前記第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する受信手段と、
前記第二の映像データに基づく映像と前記静止画データに基づく静止画とを表示した画面を表示手段に表示させる制御手段と
を備えることを特徴とする表示制御装置。
【0095】
(付記2)
前記画面は、前記映像を表示する映像表示領域と、前記静止画を表示するフレーム表示領域とを含む
ことを特徴とする付記1に記載の表示制御装置。
【0096】
(付記3)
前記制御手段は、前記フレーム表示領域に前記静止画を表示させる前記フレームを指示する第一の静止画表示指示に応じて、前記第一の静止画表示指示によって指示された前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記フレーム表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記2に記載の表示制御装置。
【0097】
(付記4)
前記制御手段は、前記映像に対して一時停止を指示する停止指示に応じて、前記停止指示がなされた停止タイミングに対応する前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記映像表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記2または付記3に記載の表示制御装置。
【0098】
(付記5)
前記制御手段は、前記停止指示に応じて、前記停止指示がなされた前記停止タイミングから所定時間の期間の前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記フレーム表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記4に記載の表示制御装置。
【0099】
(付記6)
前記制御手段は、
前記映像に対するコマ送りを指示するコマ送り指示に応じて、表示されている前記フレームの一つ次の前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記映像表示領域に表示した前記画面を前記表示手段に表示させ、
前記映像に対するコマ戻しを指示するコマ戻し指示に応じて、表示されている前記フレームの一つ前の前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記映像表示領域に表示した前記画面を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記2から付記5のいずれかに記載の表示制御装置。
【0100】
(付記7)
前記制御手段は、前記フレーム表示領域に表示されている前記静止画の中から前記映像表示領域に表示する前記静止画を指示する第二の静止画表示指示に応じて、前記第二の静止画表示指示によって指示された前記静止画を前記静止画データに基づいて前記映像表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記2から付記6のいずれかに記載の表示制御装置。
【0101】
(付記8)
前記受信手段は、前記画面に前記静止画を表示する前記フレームの前記静止画データを受信する
ことを特徴とする付記1から付記7のいずれかに記載の表示制御装置。
【0102】
(付記9)
前記静止画データは、当該静止画データが前記第一の映像データのどの前記フレームの前記静止画データであるかと当該静止画データが前記第二の映像データのどの前記フレームの前記静止画データであるかとを示す識別情報を含む
ことを特徴とする付記1から付記8のいずれかに記載の表示制御装置。
【0103】
(付記10)
前記受信手段は、前記第一の映像データの一覧データを受信し、
前記制御手段は、前記一覧データに基づいて前記第一の映像データの一覧を表示した前記画面を前記表示手段に表示させ、
前記受信手段は、前記第二の映像データを生成する前記第一の映像データを指定する指示に応じて、前記第二の映像データの生成を指示する再生映像生成指示を送信する
ことを特徴とする付記1から付記9のいずれかに記載の表示制御装置。
【0104】
(付記11)
表示制御装置での映像表示処理に使用される第二の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が多く、前記第二の映像データと同じ元映像に関する第一の映像データから、前記第一の映像データに含まれるフレームの静止画データを前記フレームの単位で生成する生成手段と、
生成された前記静止画データを前記表示制御装置へ送信する送信手段と
を備えることを特徴とする映像管理装置。
【0105】
(付記12)
前記送信手段は、前記表示制御装置から要求された前記フレームの前記静止画データを前記表示制御装置へ送信する
ことを特徴とする付記11に記載の映像管理装置。
【0106】
(付記13)
前記静止画データは、当該静止画データが前記第一の映像データのどの前記フレームの前記静止画データであるかを示す識別情報を含む
ことを特徴とする付記11または付記12に記載の映像管理装置。
【0107】
(付記14)
前記生成手段は、前記第一の映像データが前記映像管理装置に登録された場合に、前記静止画データの生成を行う
ことを特徴とする付記11から付記13のいずれかに記載の映像管理装置。
【0108】
(付記15)
前記生成手段は、前記第二の映像データの生成を指示された場合に、前記静止画データの生成を行う
ことを特徴とする付記11から付記13のいずれかに記載の映像管理装置。
【0109】
(付記16)
前記生成手段は、前記第二の映像データを要求された場合に、前記静止画データの生成を行う
ことを特徴とする付記11から付記13のいずれかに記載の映像管理装置。
【0110】
(付記17)
前記生成手段は、前記静止画データの生成を、前記静止画データを要求された場合に行う
ことを特徴とする付記11から付記13のいずれかに記載の映像管理装置。
【0111】
(付記18)
前記生成手段は、さらに、前記第一の映像データから、前記第二の映像データを生成する
ことを特徴とする付記11から付記17のいずれかに記載の映像管理装置。
【0112】
(付記19)
前記生成手段は、前記第二の映像データの生成を、前記表示制御装置から前記第二の映像データの生成を要求された場合に行う
ことを特徴とする付記18に記載の映像管理装置。
【0113】
(付記20)
前記生成手段は、前記第二の映像データの生成を、前記映像管理装置に前記第一の映像データが登録された場合に行う
ことを特徴とする付記18に記載の映像管理装置。
【0114】
(付記21)
付記1から付記10のいずれかに記載の表示制御装置と、
前記第二の映像データと前記静止画データとを前記表示制御装置へ送信する映像管理装置と
を備えることを特徴とする表示制御システム。
【0115】
(付記22)
付記11から付記20のいずれかに記載の映像管理装置と、
前記表示制御装置と
を備えることを特徴とする表示制御システム。
【0116】
(付記23)
第一の映像データと同じ元映像に関し、前記第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、前記第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信し、
前記第二の映像データに基づく映像と前記静止画データに基づく静止画とを表示した画面を表示手段に表示させる
ことを特徴とする表示制御方法。
【0117】
(付記24)
前記画面は、前記映像を表示する映像表示領域と、前記静止画を表示するフレーム表示領域とを含む
ことを特徴とする付記23に記載の表示制御方法。
【0118】
(付記25)
前記フレーム表示領域に前記静止画を表示させる前記フレームを指示する第一の静止画表示指示に応じて、前記第一の静止画表示指示によって指示された前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記フレーム表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記24に記載の表示制御方法。
【0119】
(付記26)
前記映像に対して一時停止を指示する停止指示に応じて、前記停止指示がなされた停止タイミングに対応する前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記映像表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記24または付記25に記載の表示制御方法。
【0120】
(付記27)
前記停止指示に応じて、前記停止指示がなされた前記停止タイミングから所定時間の期間の前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記フレーム表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記26に記載の表示制御方法。
【0121】
(付記28)
前記映像に対するコマ送りを指示するコマ送り指示に応じて、表示されている前記フレームの一つ次の前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記映像表示領域に表示した前記画面を前記表示手段に表示させ、
前記映像に対するコマ戻しを指示するコマ戻し指示に応じて、表示されている前記フレームの一つ前の前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記映像表示領域に表示した前記画面を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記24から付記27のいずれかに記載の表示制御方法。
【0122】
(付記29)
前記フレーム表示領域に表示されている前記静止画の中から前記映像表示領域に表示する前記静止画を指示する第二の静止画表示指示に応じて、前記第二の静止画表示指示によって指示された前記静止画を前記静止画データに基づいて前記映像表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記24から付記28のいずれかに記載の表示制御方法。
【0123】
(付記30)
前記画面に前記静止画を表示する前記フレームの前記静止画データを受信する
ことを特徴とする付記23から付記29のいずれかに記載の表示制御方法。
【0124】
(付記31)
前記静止画データは、当該静止画データが前記第一の映像データのどの前記フレームの前記静止画データであるかと当該静止画データが前記第二の映像データのどの前記フレームの前記静止画データであるかとを示す識別情報を含む
ことを特徴とする付記23から付記30のいずれかに記載の表示制御方法。
【0125】
(付記32)
前記第一の映像データの一覧データを受信し、
前記一覧データに基づいて前記第一の映像データの一覧を表示した前記画面を前記表示手段に表示させ、
前記第二の映像データを生成する前記第一の映像データを指定する指示に応じて、前記第二の映像データの生成を指示する再生映像生成指示を送信する
ことを特徴とする付記23から付記31のいずれかに記載の表示制御方法。
【0126】
(付記33)
表示制御装置での映像表示処理に使用される第二の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が多く、前記第二の映像データと同じ元映像に関する第一の映像データから、前記第一の映像データに含まれるフレームの静止画データを前記フレームの単位で生成し、
生成された前記静止画データを前記表示制御装置へ送信する
ことを特徴とする映像管理方法。
【0127】
(付記34)
前記表示制御装置から要求された前記フレームの前記静止画データを前記表示制御装置へ送信する
ことを特徴とする付記33に記載の映像管理方法。
【0128】
(付記35)
前記静止画データは、当該静止画データが前記第一の映像データのどの前記フレームの前記静止画データであるかを示す識別情報を含む
ことを特徴とする付記33または付記34に記載の映像管理方法。
【0129】
(付記36)
前記第一の映像データが映像管理装置に登録された場合に、前記静止画データの生成を行う
ことを特徴とする付記33から付記35のいずれかに記載の映像管理方法。
【0130】
(付記37)
前記第二の映像データの生成を指示された場合に、前記静止画データの生成を行う
ことを特徴とする付記33から付記35のいずれかに記載の映像管理方法。
【0131】
(付記38)
前記第二の映像データを要求された場合に、前記静止画データの生成を行う
ことを特徴とする付記33から付記35のいずれかに記載の映像管理方法。
【0132】
(付記39)
前記静止画データの生成を、前記静止画データを要求された場合に行う
ことを特徴とする付記33から付記35のいずれかに記載の映像管理方法。
【0133】
(付記40)
さらに、前記第一の映像データから、前記第二の映像データを生成する
ことを特徴とする付記33から付記39のいずれかに記載の映像管理方法。
【0134】
(付記41)
前記第二の映像データの生成を、前記表示制御装置から前記第二の映像データの生成を要求された場合に行う
ことを特徴とする付記40に記載の映像管理方法。
【0135】
(付記42)
前記第二の映像データの生成を、映像管理装置に前記第一の映像データが登録された場合に行う
ことを特徴とする付記40に記載の映像管理方法。
【0136】
(付記43)
コンピュータに、
第一の映像データと同じ元映像に関し、前記第一の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が少ない第二の映像データと、前記第一の映像データの所定の期間のフレームの静止画データとを受信する受信機能と、
前記第二の映像データに基づく映像と前記静止画データに基づく静止画とを表示した画面を表示手段に表示させる制御機能と
を実現させることを特徴とする表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0137】
(付記44)
前記画面は、前記映像を表示する映像表示領域と、前記静止画を表示するフレーム表示領域とを含む
ことを特徴とする付記43に記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0138】
(付記45)
前記制御機能は、前記フレーム表示領域に前記静止画を表示させる前記フレームを指示する第一の静止画表示指示に応じて、前記第一の静止画表示指示によって指示された前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記フレーム表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記44に記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0139】
(付記46)
前記制御機能は、前記映像に対して一時停止を指示する停止指示に応じて、前記停止指示がなされた停止タイミングに対応する前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記映像表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記44または付記45に記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0140】
(付記47)
前記制御機能は、前記停止指示に応じて、前記停止指示がなされた前記停止タイミングから所定時間の期間の前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記フレーム表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記46に記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0141】
(付記48)
前記制御機能は、
前記映像に対するコマ送りを指示するコマ送り指示に応じて、表示されている前記フレームの一つ次の前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記映像表示領域に表示した前記画面を前記表示手段に表示させ、
前記映像に対するコマ戻しを指示するコマ戻し指示に応じて、表示されている前記フレームの一つ前の前記フレームの前記静止画データに基づく前記静止画を前記映像表示領域に表示した前記画面を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記44から付記47のいずれかに記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0142】
(付記49)
前記制御機能は、前記フレーム表示領域に表示されている前記静止画の中から前記映像表示領域に表示する前記静止画を指示する第二の静止画表示指示に応じて、前記第二の静止画表示指示によって指示された前記静止画を前記静止画データに基づいて前記映像表示領域に表示した前記画面を、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記44から付記48のいずれかに記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0143】
(付記50)
前記受信機能は、前記画面に前記静止画を表示する前記フレームの前記静止画データを受信する
ことを特徴とする付記43から付記49のいずれかに記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0144】
(付記51)
前記静止画データは、当該静止画データが前記第一の映像データのどの前記フレームの前記静止画データであるかと当該静止画データが前記第二の映像データのどの前記フレームの前記静止画データであるかとを示す識別情報を含む
ことを特徴とする付記43から付記50のいずれかに記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0145】
(付記52)
前記受信機能は、前記第一の映像データの一覧データを受信し、
前記制御機能は、前記一覧データに基づいて前記第一の映像データの一覧を表示した前記画面を前記表示手段に表示させ、
前記受信機能は、前記第二の映像データを生成する前記第一の映像データを指定する指示に応じて、前記第二の映像データの生成を指示する再生映像生成指示を送信する
ことを特徴とする付記43から付記51のいずれかに記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0146】
(付記53)
コンピュータに、
表示制御装置での映像表示処理に使用される第二の映像データより単位再生時間あたりのデータ量が多く、前記第二の映像データと同じ元映像に関する第一の映像データから、前記第一の映像データに含まれるフレームの静止画データを前記フレームの単位で生成する生成機能と、
生成された前記静止画データを前記表示制御装置へ送信する送信機能と
を実現させることを特徴とする映像管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0147】
(付記54)
前記送信機能は、前記表示制御装置から要求された前記フレームの前記静止画データを前記表示制御装置へ送信する
ことを特徴とする付記53に記載の映像管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0148】
(付記55)
前記静止画データは、当該静止画データが前記第一の映像データのどの前記フレームの前記静止画データであるかを示す識別情報を含む
ことを特徴とする付記53または付記54に記載の映像管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0149】
(付記56)
前記生成機能は、前記第一の映像データが映像管理装置に登録された場合に、前記静止画データの生成を行う
ことを特徴とする付記53から付記55のいずれかに記載の映像管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0150】
(付記57)
前記生成機能は、前記第二の映像データの生成を指示された場合に、前記静止画データの生成を行う
ことを特徴とする付記53から付記55のいずれかに記載の映像管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0151】
(付記58)
前記生成機能は、前記第二の映像データを要求された場合に、前記静止画データの生成を行う
ことを特徴とする付記53から付記55のいずれかに記載の映像管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0152】
(付記59)
前記生成機能は、前記静止画データの生成を、前記静止画データを要求された場合に行う
ことを特徴とする付記53から付記55のいずれかに記載の映像管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0153】
(付記60)
前記生成機能は、さらに、前記第一の映像データから、前記第二の映像データを生成する
ことを特徴とする付記53から付記59のいずれかに記載の映像管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0154】
(付記61)
前記生成機能は、前記第二の映像データの生成を、前記表示制御装置から前記第二の映像データの生成を要求された場合に行う
ことを特徴とする付記60に記載の映像管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0155】
(付記62)
前記生成機能は、前記第二の映像データの生成を、映像管理装置に前記第一の映像データが登録された場合に行う
ことを特徴とする付記60に記載の映像管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0156】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0157】
この出願は、2020年5月21日に出願された日本出願特願2020-088573を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0158】
10 表示制御装置
11 受信部
12 制御部
20、40 映像管理装置
21 生成部
22 送信部
43 記憶部
60 表示手段
90 情報処理装置
91 通信インタフェース
92 入出力インタフェース
93 演算装置
94 記憶装置
95 不揮発性記憶装置
96 ドライブ装置
97 記録媒体