(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】カタログギフトの管理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240116BHJP
【FI】
G06Q30/0601 302
(21)【出願番号】P 2023171274
(22)【出願日】2023-10-02
【審査請求日】2023-11-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523097787
【氏名又は名称】株式会社けんさんぎふと
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】山室 徳紘
【審査官】福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-149116(JP,A)
【文献】特開2010-244373(JP,A)
【文献】特許第7340897(JP,B1)
【文献】特許第7320658(JP,B1)
【文献】特開2022-177766(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のギフト候補からギフトを選択する第1ユーザインタフェースの表示を指令する第1表示指令部と、
前記第1ユーザインタフェースを介して選択された2以上のギフト(被選択ギフト)を識別する被選択ギフト識別情報を受信する第1識別情報受信部と、
前記被選択ギフト識別情報に基づいて、前記2以上のギフト(被選択ギフト)を特定する特定情報を含む所定二次元コードを有する印刷物の印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記所定二次元コードに含まれる特定情報に基づいて特定された前記複数の被選択ギフトを含むギフト一覧から1以上のギフトを指定する第2ユーザインタフェースの表示を指令する第2表示指令部と、
前記第2ユーザインタフェースを介して指定された1以上のギフト(被指定ギフト)を識別する被指定ギフト識別情報を受信する第2識別情報受信部と、
前記被指定ギフト識別情報に基づいて、前記第2ユーザインタフェースを介して指定された1以上のギフト(被提供ギフト)の提供を指令する提供指令部と、
を備え、
前記印刷データ生成部は、前記第2表示指令部を備える所定装置のネットワーク上の所在及び前記特定情報を含む所定二次元コードと前記2以上のギフト(被選択ギフト)に係る情報とを有する印刷物の印刷データを生成
し、
前記被提供ギフトの売上が格納される売上データベースと、
前記提供指令部によって前記1以上のギフト(被提供ギフト)の提供が指令された場合に、前記売上データベースにおいて前記1以上のギフト(被提供ギフト)に係る売上を更新する売上管理部と、
をさらに備え、
前記売上データベースにおいて前記売上が更新された場合に、前記第1ユーザインタフェースを介して前記被提供ギフトを選択した選択者に前記売上から分配される報酬を算出する報酬算出部をさらに備える、
カタログギフトの管理装置。
【請求項2】
複数のギフト候補からギフトを選択する第1ユーザインタフェースの表示を指令する第1表示指令部と、
前記第1ユーザインタフェースを介して選択された2以上のギフト(被選択ギフト)を識別する被選択ギフト識別情報を受信する第1識別情報受信部と、
前記被選択ギフト識別情報に基づいて、前記2以上のギフト(被選択ギフト)を特定する特定情報を含む所定二次元コードを有する印刷物の印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記所定二次元コードに含まれる特定情報に基づいて特定された前記複数の被選択ギフトを含むギフト一覧から1以上のギフトを指定する第2ユーザインタフェースの表示を指令する第2表示指令部と、
前記第2ユーザインタフェースを介して指定された1以上のギフト(被指定ギフト)を識別する被指定ギフト識別情報を受信する第2識別情報受信部と、
前記被指定ギフト識別情報に基づいて、前記第2ユーザインタフェースを介して指定された1以上のギフト(被提供ギフト)の提供を指令する提供指令部と、
を備え、
前記印刷データ生成部は、前記第2表示指令部を備える所定装置のネットワーク上の所在及び前記特定情報を含む所定二次元コードと前記2以上のギフト(被選択ギフト)に係る情報とを有する印刷物の印刷データを生成し、
前記被提供ギフトの売上が格納される売上データベースと、
前記提供指令部によって前記1以上のギフト(被提供ギフト)の提供が指令された場合に、前記売上データベースにおいて前記1以上のギフト(被提供ギフト)に係る売上を更新する売上管理部と、
をさらに備え、
前記売上データベースにおいて前記複数の被選択ギフトから指定された1以上の被指定ギフトに係る売上が更新された場合に、前記1以上のギフト(被指定ギフト)を説明変数として含み、前記売上を目的変数として含む学習データが用いられる機械学習であって、売上が見込まれる被指定ギフトの予測に係る機械学習を行う第1機械学習部をさらに備える
、
管理装置。
【請求項3】
複数のギフト候補からギフトを選択する第1ユーザインタフェースの表示を指令する第1表示指令部と、
前記第1ユーザインタフェースを介して選択された2以上のギフト(被選択ギフト)を識別する被選択ギフト識別情報を受信する第1識別情報受信部と、
前記被選択ギフト識別情報に基づいて、前記2以上のギフト(被選択ギフト)を特定する特定情報を含む所定二次元コードを有する印刷物の印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記所定二次元コードに含まれる特定情報に基づいて特定された前記複数の被選択ギフトを含むギフト一覧から1以上のギフトを指定する第2ユーザインタフェースの表示を指令する第2表示指令部と、
前記第2ユーザインタフェースを介して指定された1以上のギフト(被指定ギフト)を識別する被指定ギフト識別情報を受信する第2識別情報受信部と、
前記被指定ギフト識別情報に基づいて、前記第2ユーザインタフェースを介して指定された1以上のギフト(被提供ギフト)の提供を指令する提供指令部と、
を備え、
前記印刷データ生成部は、前記第2表示指令部を備える所定装置のネットワーク上の所在及び前記特定情報を含む所定二次元コードと前記2以上のギフト(被選択ギフト)に係る情報とを有する印刷物の印刷データを生成し、
前記被提供ギフトの売上が格納される売上データベースと、
前記提供指令部によって前記1以上のギフト(被提供ギフト)の提供が指令された場合に、前記売上データベースにおいて前記1以上のギフト(被提供ギフト)に係る売上を更新する売上管理部と、
をさらに備え、
前記売上データベースにおいて前記複数の被選択ギフトから指定された1以上のギフト(被指定ギフト)に係る売上が更新された場合に、前記複数の被選択ギフトが含まれるギフト一覧を説明変数として含み、前記売上を目的変数として含む学習データが用いられる機械学習であって、売上が見込まれるギフト一覧の予測に係る機械学習を行う第2機械学習部をさらに備える
、
管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カタログギフトの管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
贈られるギフトの候補一覧が示された印刷物であるカタログギフトにおいて、カタログギフトの贈り主は、より多くのギフトから当該ギフトの候補を選びたい場合がある。一方、贈り主から贈られたカタログギフトからギフトを選ぶ贈り先は、贈り主が選んだ少数のギフトからギフトを選ぶことで、贈り主の想いを感じたい場合がある。
【0003】
しかしながら、様々な贈り主の要望に応える多種多様なカタログギフトを予め用意することは困難である。よって、贈り主に選ばれた少数のギフトが掲載されたカタログギフトを提供する要望がある。
【0004】
贈り主に選ばれた少数のギフトが掲載されたカタログギフトを提供することに関し、特許文献1は、ギフト一覧情報を贈り主の端末装置に送信するギフト一覧情報送信部と、前記ギフト一覧情報の送信に応じて、選択された1または2以上のギフトに対応するギフト識別情報を含む情報であるギフト選択情報を受信するギフト選択情報受信部と、2以上のギフトが選択されたと前記判断部が判断した場合に、前記ギフト選択情報に含まれるギフト識別情報に対応するギフト説明情報を取得し、当該ギフト説明情報と、選択されたギフトに対応するギフト識別情報とを少なくも含む情報であるカタログ情報を作成するカタログ情報作成部と、前記カタログ情報作成部が作成したカタログ情報を贈り先の端末装置に送信するカタログ情報送信部と、その他の各種ソフトウェア機能部と、を備えたギフト贈呈サーバを開示している。特許文献1は、カタログチョイス式のギフトを贈ることができると共に、贈り主が選択した特定のギフトをも贈ることを可能とし得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1のような技術を用いる場合において、ギフトの贈り先が情報機器の扱いに十分に習熟していなければ、当該贈り先は、端末装置を用いてカタログを閲覧すること、及び、当該カタログから受け取るギフトを選択することに困難を覚え得る。このような困難として、例えば、カタログを端末装置に表示させるべく、カタログ情報を端末装置に受信又は入力させることそのものに困難を覚える場合があり得る。また、このような困難として、例えば、画面が小さい端末装置に表示されたカタログの閲覧及び表示されたカタログからのギフトの選択に困難を覚える場合があり得る。
【0007】
よって、特許文献1のような技術を用いる場合、贈り先がギフト一覧からギフトを選んで受け取るまでに手間と時間がかかってしまい、贈り主がギフトの選択を通じてカタログに込めた心遣いが贈り先に十分に伝わらない場合があり得る。したがって、特許文献1の技術は、カタログギフトを介したギフトの授受に係る各種の手順を容易かつ迅速に行えるようにする点において、さらなる改良の余地がある。
【0008】
本発明は係る事情にかんがみてなされたものである。本発明の目的は、贈り主がカタログギフトに印刷されるギフト一覧を選び、当該カタログギフトの贈り先が当該ギフト一覧から受け取るギフトを選んで受け取ることに係る各種の手順をより容易かつ迅速に行えるよう支援する手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、贈り主が選んだギフトの一覧と、当該一覧から受け取るギフトを指定するユーザインタフェースへのアクセスを可能とする2次元コードとを有する印刷物の印刷データを生成すること等によって、上記の目的を達成できることを見いだした。そして、本発明者らは、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
【0010】
本発明は、複数のギフト候補からギフトを選択する第1ユーザインタフェースの表示を指令する第1表示指令部と、前記第1ユーザインタフェースを介して選択された2以上のギフト(被選択ギフト)を識別する被選択ギフト識別情報を受信する第1識別情報受信部と、前記被選択ギフト識別情報に基づいて、前記2以上の被選択ギフトを特定する特定情報を含む所定二次元コードを有する印刷物の印刷データを生成する印刷データ生成部と、前記所定二次元コードに含まれる特定情報に基づいて特定された前記複数の被選択ギフトを含むギフト一覧から1以上のギフトを指定する第2ユーザインタフェースの表示を指令する第2表示指令部と、前記第2ユーザインタフェースを介して指定された1以上のギフト(被指定ギフト)を識別する被指定ギフト識別情報を受信する第2識別情報受信部と、前記被指定ギフト識別情報に基づいて、前記第2ユーザインタフェースを介して指定された1以上のギフト(被提供ギフト)の提供を指令する提供指令部と、を備え、前記印刷データ生成部は、前記第2表示指令部を備える所定装置のネットワーク上の所在及び前記特定情報を含む所定二次元コードと前記2以上の被選択ギフトに係る情報とを有する印刷物の印刷データを生成する、カタログギフトの管理装置を提供する。
【0011】
本発明は、第1表示指令部及び第1識別情報受信部により、端末等に表示された第1ユーザインタフェースを介して、贈り主が複数のギフト候補からギフトを選択することを可能とする。そして、本発明は、贈り主によって選択された2以上の被選択ギフトに係る情報を有する印刷物の印刷データを生成することにより、ギフトの一覧が印刷された印刷物の贈り先への提供を可能とする。これにより、贈り先は、情報機器の使用に不慣れな者であっても、贈り主によって選択されたギフトの一覧が印刷された印刷物、すなわち、贈り主が作ったカタログギフトを通して、贈り主の心遣いを感じることができる。
【0012】
また、贈り先は、当該印刷物に含まれる所定二次元コードをスマートフォン等の端末で読み取るという情報機器の使用に不慣れな者であっても容易に行える手順により、当該印刷物に印刷されたギフトの一覧と同じ一覧からギフトを指定する第2ユーザインタフェースを当該端末に表示させることができる。そして、贈り先は、第2ユーザインタフェースを介して当該一覧からギフトを指定し、カタログギフトに同封されたはがき等を用いて指定する場合より速やかに当該ギフトを受け取ることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、贈り主がカタログギフトに印刷されるギフト一覧を選び、当該カタログギフトの贈り先が当該ギフト一覧から受け取るギフトを選んで受け取ることに係る各種の手順をより容易かつ迅速に行えるよう支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本実施形態のシステムSのハードウェア構成及びソフトウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、ギフト候補データベース131の一例である。
【
図3】
図3は、カタログギフトデータベース132の一例である。
【
図4】
図4は、売上データベース133の一例である。
【
図5】
図5は、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。
【
図8】
図8は、本実施形態における印刷物の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は、本発明の実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明するものである。
【0016】
<システムS>
図1は、本実施形態のシステムSのハードウェア構成及びソフトウェア構成を示すブロック図である。以下、本実施形態のシステムSのハードウェア構成及びソフトウェア構成の好ましい態様の一例が
図1を用いて説明される。
【0017】
カタログギフトの管理システム(システムS)は、贈り主が選んだギフトの一覧と、当該一覧から受け取るギフトを指定するユーザインタフェースへのアクセスを可能とする2次元コードとを有する印刷物の印刷データを生成する管理装置1と、ネットワークNを介して管理装置1と通信可能に構成された第1端末T1(贈り主端末)及び第2端末T2(贈り先端末)とを含んで構成される。
【0018】
〔カタログギフト〕
本実施形態の「カタログギフト」は、当該カタログギフトを贈られた贈り先が提供を受けることができるギフトの一覧が印刷された印刷物である。「ギフト」は、贈り先に提供されるものであれば特に限定されず、各種の商品及び/又は役務でよい。カタログギフトにギフトの一覧が印刷されていることにより、贈り先は、情報機器を用いることなく、ギフトの一覧を確認できる。これにより、情報機器の使用に不慣れな者等の贈り先は、贈り主が作ったカタログギフトを通して、贈り主の心遣いを感じることができる。
【0019】
〔贈り主、贈り先等〕
本実施形態における「贈り主」は、カタログギフトに掲載されるギフトを選ぶ者を指す。贈り主は、被提供ギフトを選択した選択者でもあることから、「選択者」とも称される。本実施形態における「贈り先」は、カタログギフトから受け取るギフトを指定し、指定されたギフトを提供される者を指す。本実施形態において、カタログギフトの提供に係る費用を負担する者は、「費用負担者」と称される。本実施形態において、贈り先によってカタログギフトから指定されたギフトを発送等する者は、「発送者」と称される。
【0020】
〔管理装置1〕
管理装置1は、制御部11、記憶部13、及び通信部14等を備える。管理装置1の種類は、特に限定されない。該種類として、例えば、サーバ、クラウドサーバ等が挙げられる。
【0021】
管理装置1は、複数のギフト候補からギフトを選択する第1ユーザインタフェース、及び、カタログギフトに印刷されたギフトの一覧から1以上のギフトを指定する第2ユーザインタフェースを表示させるWebサーバとして機能することが好ましい。これにより、贈り主は、当該Webサーバに係るUniform Resource Locator(URL)を介して第1ユーザインタフェースを容易に利用できる。また、これにより、贈り先は、URLを介して第2ユーザインタフェースを容易に利用できる。
【0022】
[制御部11]
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を備える。
【0023】
制御部11は、必要に応じて記憶部13及び/又は通信部14と協働する。そして、制御部11は、管理装置1で実行される本実施形態のプログラムのソフトウェア構成要素である、第1表示指令部111、第1識別情報受信部112、印刷データ生成部113、第2表示指令部114、第2識別情報受信部115、提供指令部116、売上管理部117、報酬算出部118、第1機械学習部119、第2機械学習部120等を実現する。本実施形態のプログラムのソフトウェア構成要素それぞれが提供する機能は、後述する管理処理の好ましい流れの説明において示される。
【0024】
[記憶部13]
記憶部13は、データ及び/又はファイルが記憶される装置であって、ハードディスク、半導体メモリ、記録媒体、及びメモリカード等によってデータを非一時的に格納するストレージ部を有する。
【0025】
記憶部13は、ネットワークNを介してNAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)、クラウドストレージ、ファイルサーバ及び/又は分散ファイルシステム等の記憶装置又は記憶システムとの接続を可能にする仕組みを有してもよい。
【0026】
記憶部13には、マイクロコンピューターで実行されるプログラム、ギフト候補データベース131、カタログギフトデータベース132、売上データベース133、第1機械学習データ、第2機械学習データ等が格納されている。
【0027】
(ギフト候補データベース131)
ギフト候補データベース131には、後述する第1ユーザインタフェースにおいてカタログギフトに掲載されるギフトの候補として表示されるギフト候補の情報が格納される。ギフト候補の情報は、当該情報の識別及び当該情報に対する操作の便宜のために、ギフト候補を識別するギフト候補IDを含むことが好ましい。
【0028】
ギフト候補の情報は、ギフト候補の名称、ギフト候補の数量、ギフト候補の金額、ギフト候補の画像データ等によって例示される、ギフト候補の詳細な情報を含むことが好ましい。これらの情報は、第1ユーザインタフェースに表示されてギフト候補の詳細な情報を伝えることに寄与する。また、これらの情報は、印刷データ生成部113によって生成される印刷データに対応する印刷物に印刷され、ギフト候補の詳細な情報を伝えることに寄与する。
【0029】
図2は、ギフト候補データベース131の一例である。
図2に示す一例には、ギフト候補ID「G0001」により識別されるギフト候補として、名称「熊本県産ステーキ用肉」、数量「△△△g」、金額「△,△△△円」のステーキ用肉の情報と、当該ギフト候補に係る画像データとが格納されている。また、
図2に示す一例には、ギフト候補ID「G0002」により識別されるギフト候補として、名称「佐賀県産牡蠣」、数量「△△△g」、金額「△,△△△円」の牡蠣の情報と、当該ギフト候補に係る画像データとが格納されている。さらに、
図2に示す一例には、ギフト候補ID「G0003」により識別されるギフト候補として、名称「大分県産しゃぶしゃぶ用肉」、数量「△△△g」、金額「△,△△△円」のしゃぶしゃぶ用肉の情報と、当該ギフト候補に係る画像データとが格納されている。加えて、
図2に示す一例には、ギフト候補ID「G0004」により識別されるギフト候補として、名称「名称:宮崎県産ラーメン」、数量「△個」、金額「△,△△△円」のラーメンの情報と、当該ギフト候補に係る画像データとが格納されている。そして、
図2に示す一例には、ギフト候補ID「G0005」により識別されるギフト候補として、名称「名称:福岡県産めんたいこ」、数量「△△△g」、金額「△,△△△円」のめんたいこの情報と、当該ギフト候補に係る画像データとが格納されている。
【0030】
これにより、管理装置1は、第1ユーザインタフェースにこれらのギフト候補の情報を表示し、贈り主にこれらのギフト候補から選択された複数のギフトを含むカタログギフトを作成させることができる。そして、管理装置1は、第1ユーザインタフェースを介して選択されたギフトの情報及び画像が印刷された印刷物(カタログギフト)の印刷データを生成できる。
【0031】
(カタログギフトデータベース132)
カタログギフトデータベース132には、後述する第1ユーザインタフェースにおいてギフト候補から選択された2以上の被選択ギフトを含むカタログギフトの情報が格納される。カタログギフトの情報は、当該情報の識別及び当該情報に対する操作の便宜のために、カタログギフトを識別するカタログギフトIDを含むことが好ましい。
【0032】
カタログギフトの情報は、カタログギフトの作成者(贈り主)、カタログギフトのレイアウト、カタログギフトに含まれるギフト一覧、カタログギフトに係る二次元コード等によって例示される、カタログギフトの詳細な情報を含むことが好ましい。これらの情報は、当該カタログギフトの印刷データの生成に利用される。
【0033】
カタログギフトデータベース132にカタログギフトの作成者(贈り主)に係る情報が格納されることにより、管理装置1は、カタログギフトに贈り主の情報を印刷できる。これにより、管理装置1は、例えば、贈り主が地域の高校生であるとの情報をカタログギフトに印刷し、地元の高校生が選んだカタログギフトとの付加価値を当該カタログギフトに付与できる。
【0034】
また、カタログギフトデータベース132にカタログギフトの作成者(贈り主)に係る情報が格納されることにより、管理装置1は、当該カタログギフトに係る売上が発生したときに、贈り主に売上から分配される報酬を算出できる。
【0035】
カタログギフトに含まれるギフト一覧は、2以上の被選択ギフトを特定する情報(特定情報)の一例である。当該情報がカタログギフトデータベース132に含まれることにより、管理装置1は、2以上の被選択ギフトに係る情報を有する印刷物(カタログギフト)の印刷データを生成できる。
【0036】
カタログギフトデータベース132に格納されるカタログギフトのレイアウトに関する情報は、特に限定されない。当該情報は、例えば、テンプレートからレイアウトを選択する簡易な手順でカタログギフトをデザインすることを可能とすべく、記憶部13に予め格納されたテンプレートのいずれが選択されたかを識別するテンプレート情報を含んでよい。また、当該情報は、例えば、ギフトの情報が印刷される態様を詳細に指定することを可能とすべく、カタログギフト上においてギフトの情報が印刷される位置、向き、大きさ、色合い等を指定する詳細なレイアウト情報を含んでよい。さらに、当該情報は、例えば、ギフト一覧に加えて、贈り先へのメッセージ、カタログギフトのコンセプト等によって例示される、カタログギフトに追加の価値を付与するテキストがカタログギフトに印刷されることを可能とすべく、追加のテキストに関する情報を含んでよい。
【0037】
カタログギフトデータベース132には、カタログギフトに係る二次元コードとして、管理装置1のネットワークN上の所在及び第1ユーザインタフェースを介して選択された2以上の被選択ギフトを特定する特定情報を含む所定二次元コードが格納され得る。これにより、管理装置1は、当該所定二次元コードを有する印刷物の印刷データを生成できる。
【0038】
所定二次元コードに含まれる「管理装置1のネットワークN上の所在」は、例えば、管理装置1のUniform Resource Locator(URL)でよい。管理装置1のネットワークN上の所在がURLで示されることにより、後述する第2端末T2は、ウェブブラウザを介した手順によって第2ユーザインタフェースを表示することができる。
【0039】
また、所定二次元コードに含まれる「特定情報」は、上記URLの一部として含まれるカタログギフトを特定する情報でよい。これにより、第2端末T2は、上記URLを介した管理装置1へのアクセスにより、特定情報を管理装置1に提供することができる。カタログギフトを特定する情報は、例えば、カタログギフトID、カタログギフトIDのハッシュ値等でよい。カタログギフトを特定する情報がカタログギフトIDを含むことにより、管理装置1は、特定情報に基づいてカタログギフトデータベース132から当該特定情報に対応するカタログギフトの情報を速やかに取得できる。カタログギフトを特定する情報がカタログギフトIDのハッシュ値又はそれに類する情報を含むことにより、所定二次元コードからカタログギフトに係る詳細な情報が特定されることが防がれる。
【0040】
図3は、カタログギフトデータベース132の一例である。
図3に示す一例には、カタログギフトID「C0001」により識別されるカタログギフトとして、作成者「△△高校△年△組一同」、レイアウト「テンプレート1」、ギフト一覧「G0001,G0002,G0003,G0005」及び当該カタログギフトに係る二次元コードが格納されている。また、
図3に示す一例には、カタログギフトID「C0002」により識別されるカタログギフトとして、作成者「△△高校新入生一同」、レイアウト「テンプレート2」、ギフト一覧「G0002,G0004,G0005」及び当該カタログギフトに係る二次元コードが格納されている。
【0041】
これにより、管理装置1は、第1ユーザインタフェースを介して選択されたギフトの情報及び画像が指定されたレイアウトで印刷された印刷物(カタログギフト)の印刷データを生成できる。そして、贈り先は、カタログギフトに印刷された情報から地元の「△△高校」の在学生又は新入生が選んだギフトであると知り、高校生たちの真心を感じることができる。
【0042】
(売上データベース133)
売上データベース133には、カタログギフトデータベース132に格納されたカタログギフトに係る売上の情報が格納される。売上の情報は、当該情報の識別及び当該情報に対する操作の便宜のために、売上を識別する売上IDを含むことが好ましい。
【0043】
売上の情報は、特に限定されず、カタログギフトの単価、売上高、売上高に係る個数等の売上に係る各種情報でよい。売上の情報は、贈り主(選択者)に売上から作成者分配金を分配すべく、選択者に売上から分配される報酬である作成者分配金を含むことが好ましい。
【0044】
図4は、売上データベース133の一例である。
図4に示す一例には、売上ID「S0001」により識別される売上として、カタログギフト「C0001」が単価「△,△△△円」で販売数「△個」売れ、売上高「△△,△△△円」であり、作成者分配金「△,△△△円」であるとの情報が格納されている。また、
図4に示す一例には、売上ID「S0002」により識別される売上として、カタログギフト「C0002」が単価「△,△△△円」で販売数「△個」売れ、売上高「△△,△△△円」であり、作成者分配金「△,△△△円」であるとの情報が格納されている。
【0045】
これにより、管理装置1は、カタログギフトに係る売上を管理するとともに、作成者分配金をも管理できる。
【0046】
(第1機械学習データ)
第1機械学習データ(図示せず)は、カタログギフトの提供に係る各種情報から売上が見込まれるギフトを予測する処理に係る機械学習のデータである。当該データの種類は、特に限定されず、機械学習の種類に応じた各種パラメータでよい。機械学習の種類は、例えば、決定木、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン、ベイジアンネットワーク、エクストリーム・ラーニング・マシン(Extreme Learning Machine、ELM)等である。当該データの種類は、例えば、決定木のデータ、ニューラルネットワークのデータ、サポートベクターマシンのデータ、ベイジアンネットワークのデータ、ELMのデータ等でよい。
【0047】
記憶部13に第1機械学習データが格納されることにより、管理装置1は、売上データベース133において複数の被選択ギフトから指定された1以上の被指定ギフトに係る売上が更新された場合に、1以上の被指定ギフトを説明変数として含み、売上を目的変数として含む学習データが用いられる機械学習であって、売上が見込まれる被指定ギフトの予測に係る機械学習(第1機械学習)を行うことができる。そして、管理装置1は、当該第1機械学習によって得られた第1機械学習データを用いて、カタログギフトの提供に係る各種情報から売上が見込まれるギフトを予測する処理を行える。
【0048】
(第2機械学習データ)
第2機械学習データ(図示せず)は、カタログギフトの提供に係る各種情報から売上が見込まれるギフトを予測する処理に係る機械学習のデータである。当該データの種類は、特に限定されず、機械学習の種類に応じた各種パラメータでよい。機械学習の種類は、例えば、決定木、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン、ベイジアンネットワーク、エクストリーム・ラーニング・マシン等である。当該データの種類は、例えば、決定木のデータ、ニューラルネットワークのデータ、サポートベクターマシンのデータ、ベイジアンネットワークのデータ、ELMのデータ等でよい。
【0049】
記憶部13に第2機械学習データが格納されることにより、管理装置1は、売上データベース133において複数の被選択ギフトから指定された1以上の被指定ギフトに係る売上が更新された場合に、複数の被選択ギフトが含まれるギフト一覧を説明変数として含み、売上を目的変数として含む学習データが用いられる機械学習であって、売上が見込まれるギフト一覧の予測に係る機械学習(第2機械学習)を行うことができる。そして、管理装置1は、当該第2機械学習によって得られた第2機械学習データを用いて、カタログギフトの提供に係る各種情報から売上が見込まれるギフト一覧を予測する処理を行える。
【0050】
[通信部14]
通信部14は、管理装置1をネットワークNに接続して第1端末T1、第2端末T2等と通信可能にするものであれば特に限定されない。通信部14として、例えば、携帯電話ネットワークに対応した無線装置、無線LANに接続可能なデバイス、及びイーサネット規格に対応したネットワークカード等が挙げられる。
【0051】
〔ネットワークN〕
ネットワークNの種類は、管理装置1と第1端末T1、第2端末T2等とを互いに通信可能にするものであれば特に限定されない。ネットワークNの種類は、例えば、インターネット、携帯電話ネットワーク、無線LAN等である。
【0052】
〔第1端末(贈り主端末)T1〕
第1端末T1は、カタログギフトの贈り主が用いる端末である。第1端末T1は、「贈り主端末」とも称される。第1端末T1の種類は、特に限定されない。第1端末T1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末等によって例示される携帯端末、パーソナルコンピュータ等によって例示される据置端末等でよい。
【0053】
〔第2端末(贈り先端末)T2〕
第2端末T2は、カタログギフトの贈り先が用いる端末である。第2端末T2は、「贈り先端末」とも称される。第2端末T2の種類は、特に限定されない。第2端末T2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末等によって例示される携帯端末、パーソナルコンピュータ等によって例示される据置端末等でよい。
【0054】
第2端末T2は、2次元コードを読み取るコード読取部(図示せず)を有することが好ましい。コード読取部は、例えば、携帯端末に設けられたカメラと2次元コードの読み取りを行う所定のアプリケーションとが協働して実現される。これにより、第2端末T2は、後述する所定二次元コードを読み取り、第2ユーザインタフェースを第2端末T2上に表示することができる。
【0055】
〔管理処理のメインフローチャート〕
図5は、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。
図6は、
図5から続く図である。
図7は、
図6から続く図である。以下は、
図5から
図7を用いた、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの説明である。
【0056】
[ステップS1:第1UIを表示するか判別]
制御部11は、記憶部13等と協働して第1表示指令部111を実行する。そして、制御部11は、第1表示指令部111により、複数のギフト候補からギフトを選択する第1ユーザインタフェース(第1UI、カタログデザインユーザインタフェース)を表示するか判別する処理を実行する(ステップS1、第1表示判別ステップ)。表示すると判別したならば、制御部11は、処理をステップS2に移す。表示すると判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS5に移す。
【0057】
第1表示判別ステップにおいて、第1ユーザインタフェースを表示するか判別する手順は、特に限定されない。当該手順は、例えば、第1端末T1から第1ユーザインタフェースの表示に係るURLを介して管理装置1にアクセスされた場合に、第1ユーザインタフェースを表示すると判別する手順等を含む。これにより、管理装置1は、ウェブブラウザ等のURLを用いる一般的なアプリケーションを介して第1ユーザインタフェースを第1端末T1に表示させることができる。
【0058】
[ステップS2:第1UIの表示を指令]
制御部11は、第1表示指令部111により、第1端末T1等に第1ユーザインタフェースの表示を指令する処理を実行する(ステップS2、第1表示指令ステップ)。制御部11は、処理をステップS3に移す。
【0059】
第1表示指令ステップにおいて表示を指令される第1ユーザインタフェースは、複数のギフト候補からギフトを選択するよう構成されたユーザインタフェースであれば、特に限定されない。第1ユーザインタフェースは、ギフト候補データベース131に格納されたギフト候補に係る各種情報を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、ギフト候補からギフトを選択するための情報として、ギフト候補に係る各種情報を提供できる。
【0060】
第1ユーザインタフェースは、カタログギフトの作成者(贈り主)に係る情報、カタログギフトのレイアウトに係る情報等の追加の情報を入力するよう構成されていることが好ましい。これにより、管理装置1は、第1ユーザインタフェースを介して入力された追加の情報を受信できる。
【0061】
[ステップS3:被選択ギフト識別情報を受信したか判別]
制御部11は、記憶部13等と協働して第1識別情報受信部112を実行する。そして、制御部11は、第1識別情報受信部112により、第1表示指令ステップにおいて表示を指令された第1ユーザインタフェースを介して選択された2以上のギフト(被選択ギフト)を識別する被選択ギフト識別情報(第1識別情報)を受信したか判別する処理を実行する(ステップS3、第1識別情報受信ステップ)。受信したと判別したならば、制御部11は、処理をステップS4に移す。受信したと判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS3に戻す。
【0062】
第1識別情報受信ステップは、第1ユーザインタフェースを介して選択された2以上のギフト(被選択ギフト)を識別する被選択ギフト識別情報のほか、カタログギフトの作成者(贈り主)に係る情報、カタログギフトのレイアウトに係る情報等の追加の情報をさらに受信したか判別してもよい。これにより、管理装置1は、後述する特定情報更新ステップにおいて、カタログギフトデータベース132に格納される追加の情報を更新できる。
【0063】
[ステップS4:特定情報を更新]
制御部11は、第1識別情報受信部112により、第1識別情報受信ステップにおいて受信されたと判別された被選択ギフト識別情報を用いて、2以上の被選択ギフトを特定する(特定情報)をカタログギフトデータベース132において更新する処理を実行する(ステップS4、特定情報更新ステップ)。制御部11は、処理をステップS5に移す。
【0064】
第1識別情報受信ステップにおいて追加の情報が受信されたと判別された場合、制御部11は、カタログギフトデータベース132に格納される追加の情報を更新する。これにより、管理装置1は、カタログギフトの作成者(贈り主)に係る情報、カタログギフトのレイアウトに係る情報等の追加の情報をカタログギフトに反映させることができる。
【0065】
[ステップS5:印刷データを生成するか判別]
制御部11は、記憶部13等と協働して印刷データ生成部113を実行する。そして、制御部11は、印刷データ生成部113により、第1識別情報受信ステップにおいて受信されたと判別された被選択ギフト識別情報に係る印刷データを生成するか判別する処理を実行する(ステップS5、印刷データ生成判別ステップ)。生成すると判別したならば、制御部11は、処理をステップS6に移す。生成すると判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS7に移す。
【0066】
印刷データ生成判別ステップは、例えば、カタログギフトデータベース132に格納された1のカタログギフトに係る情報を第1端末T1から指定された場合に、当該指定された1のカタログギフトに含まれる被選択ギフト識別情報に係る印刷データを生成すると判別する手順を含む。これにより、管理装置1は、被選択ギフト識別情報を逐一入力させることなく、カタログギフトデータベース132に格納された情報に基づいて、印刷データを生成すると判別できる。
【0067】
[ステップS6:印刷データを生成]
制御部11は、印刷データ生成部113により、印刷データ生成判別ステップにおいて生成すると判別された印刷データを生成する処理を実行する(ステップS6、印刷データ生成実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS7に移す。
【0068】
印刷データ生成実行ステップは、少なくとも、第2表示指令部114を備える所定装置すなわち管理装置1のネットワークN上の所在及び上述の特定情報を含む所定二次元コードと当該特定情報に対応する2以上の被選択ギフトに係る情報とを有する印刷物の印刷データを生成する手順を含む。これにより、管理装置1は、ギフトの一覧が印刷された印刷物を印刷するための印刷データを生成できる。よって、管理装置1は、ギフトの一覧が印刷された印刷物を贈り先へ提供することを可能とする。
【0069】
カタログギフトデータベース132に基づいて各種レイアウトの印刷物を提供可能とすべく、印刷データ生成実行ステップは、カタログギフトデータベース132に格納された1のカタログギフトに係る情報のうち、印刷物のレイアウトに係る情報に基づいて印刷データを生成することが好ましい。
【0070】
贈り主を贈り先に知らせ、贈り主がギフトを選んだ真心を贈り先に伝えるべく、印刷データ生成実行ステップは、贈り主を示す情報が印刷された印刷物の印刷データを生成することが好ましい。カタログギフトの利用に関する注意事項、手順等を伝えるべく、印刷データ生成実行ステップは、カタログギフトの利用に関する注意事項、手順等が印刷された印刷物の印刷データを生成することが好ましい。
【0071】
[ステップS7:所定二次元コードを介したアクセスがあったか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働して、印刷データ生成実行ステップにおいて生成された印刷データに対応する印刷物が有する所定二次元コードを介したアクセスがあったか判別する処理を実行する(ステップS7、アクセス判別ステップ)。アクセスがあったと判別したならば、制御部11は、処理をステップS8に移す。アクセスがあったと判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS1に戻し、ステップS1からステップS15の処理を繰り返す。
【0072】
アクセス判別ステップは、例えば、所定二次元コードから取得されたURLを用いた管理装置1へのアクセスがあった場合に、所定二次元コードを介したアクセスがあったと判別する処理等を含む。
【0073】
[ステップS8:特定情報を取得]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働して、アクセス判別ステップにおいて判別対象となったアクセスに係る情報から、複数の被選択ギフトを含むギフト一覧を特定する特定情報を取得する処理を実行する(ステップS8、特定情報取得ステップ)。制御部11は、処理をステップS9に移す。
【0074】
特定情報取得ステップは、例えば、所定二次元コードから取得されたURLを用いた管理装置1へのアクセスがあった場合に、当該URLに含まれるパス名(<url-path>)及び接続先が利用するパラメータ(<query-string>)から特定情報を抽出する手順を含む。このようなURLの一例として、「https://foo.bar/cataloggift/?catalogid=C0001」のようなURLが挙げられる。当該URLは、ホスト名「foo.bar」、パス名「cataloggift/」及びパラメータ「catalogid=C0001」を含む。管理装置1は、ホスト名及びパス名から所定二次元コードから取得されたURLを用いた管理装置1へのアクセスであると判別し、パラメータから、特定情報「C0001」を取得する。そして、管理装置1は、特定情報「C0001」により、カタログID「C0001」と対応付けられたカタログギフトの情報に係るギフト一覧を特定する。
【0075】
[ステップS9:第2UIの表示を指令]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働して、第2表示指令部114を実行する。そして、制御部11は、第2表示指令部114により、第2ユーザインタフェース(第2UI、ギフト選択ユーザインタフェース)の表示を第2端末T2等に指令する処理を実行する(ステップS9、第2表示指令ステップ)。制御部11は、処理をステップS9に移す。
【0076】
第2表示指令ステップにおいて表示を指令される第2ユーザインタフェースは、ギフト一覧から1以上のギフトを指定するユーザインタフェースである。当該第2ユーザインタフェースは、アクセス判別ステップにおいて判別対象となった所定二次元コードに含まれる特定情報、すなわち、特定情報取得ステップにおいて取得された特定情報に基づいて特定された複数の被選択ギフトをギフト一覧のうちに含む。このギフト一覧は、所定二次元コードに対応する印刷物に印刷されたギフトの一覧と同じギフト一覧である。
【0077】
第2表示指令ステップにおいて表示を指令される第2ユーザインタフェースは、第2ユーザインタフェースを介して1以上のギフト(被指定ギフト)が指定された場合に、被指定ギフトを識別する被指定ギフト識別情報を管理装置1に送信するよう構成される。
【0078】
[ステップS10:被指定ギフト識別情報を受信したか判別]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働して、第2識別情報受信部115を実行する。そして、制御部11は、第2識別情報受信部115により、第2ユーザインタフェースを介して指定された1以上のギフト(被指定ギフト)を識別する被指定ギフト識別情報を受信したか判別する処理を実行する(ステップS10、被指定ギフト識別情報判別ステップ、第2識別情報受信判別ステップ)。受信したと判別したならば、制御部11は、処理をステップS11に移す。受信したと判別しなかったならば、制御部11は、処理をステップS10に戻す。
【0079】
[ステップS11:被提供ギフトの提供を指令]
制御部11は、記憶部13及び通信部14と協働して、提供指令部116を実行する。そして、制御部11は、提供指令部116により、被指定ギフト識別情報判別ステップにおいて受信したと判別された被指定ギフト識別情報に基づいて、上述の第2ユーザインタフェースを介して指定された1以上のギフト(被提供ギフト)の提供を指令する処理を実行する(ステップS11、提供指令ステップ)。制御部11は、処理をステップS12に移す。
【0080】
ステップS7からステップS11までの一連の処理によれば、贈り先は、当該印刷物に含まれる所定二次元コードをスマートフォン等の第2端末T2で読み取るという情報機器の使用に不慣れな者であっても容易に行える手順により、当該印刷物に印刷されたギフトの一覧と同じ一覧からギフトを指定する第2ユーザインタフェースを第2端末T2に表示させることができる。そして、贈り先は、第2ユーザインタフェースを介して当該一覧からギフトを指定し、カタログギフトに同封されたはがき等を用いて指定する場合より速やかに当該ギフトを受け取ることができる。
【0081】
被提供ギフトに係る売上を管理すべく、管理処理は、売上データベース133に格納された売上を更新する処理(売上管理ステップ)を含むことが好ましい。ステップS12は、売上管理ステップの一例である。
【0082】
[ステップS12:売上を更新]
制御部11は、記憶部13と協働して、売上管理部117を実行する。そして、制御部11は、売上管理部117により、売上データベース133において、提供指令ステップにて提供を指令された1以上の被提供ギフトに係る売上を更新する処理を実行する(ステップS12、売上管理ステップ)。制御部11は、処理をステップS13に移す。
【0083】
上述の売上管理ステップに関し、売上データベース133において売上が更新された場合に、被提供ギフトに係る贈り主への報酬を算出すべく、管理処理は、当該報酬を算出する処理(ステップS12、報酬算出ステップ)を含むことが好ましい。
【0084】
[ステップS13:報酬を算出]
制御部11は、記憶部13と協働して、報酬算出部118を実行する。そして、制御部11は、報酬算出部118により、上述の第1ユーザインタフェースを介して更新された売上に係る被提供ギフトを選択した選択者、すなわち、贈り主に当該売上から分配される報酬を算出する処理を実行する(ステップS13、報酬算出ステップ)。制御部11は、処理をステップS14に移す。管理処理が報酬算出ステップを含むことにより、管理装置1は、報酬が得られるようなギフトの選択によって報酬を得られるという動機を贈り主に与え得る。
【0085】
報酬算出ステップは、売上から分配される報酬を算出する手順を含むステップであれば、特に限定されない。売上から分配される報酬は、売上に所与の分配率を乗じて算出される報酬、売上に係るギフトの数(販売数)に応じて分配率が変動する報酬、売上に所与の分配率を乗じる等して算出される報酬が所与の閾値を超えた場合に分配される報酬等でよい。売上から分配される報酬が売上に所与の分配率を乗じて算出される報酬を含むことにより、贈り主は、売上が増すほど報酬が増えるという動機を得て、ギフトを選択できる。売上から分配される報酬が売上に係るギフトの数(販売数)に応じて分配率が変動する報酬を含むことにより、贈り主は、売上が増すほど報酬の分配率が増えるという動機を得て、ギフトを選択できる。売上から分配される報酬が売上に所与の分配率を乗じる等して算出される報酬が所与の閾値を超えた場合に分配される報酬を含むことにより、贈り主は、報酬が分配されるほどの売上を目指すという動機を得て、ギフトを選択できる。
【0086】
管理処理は、売上が見込まれる被指定ギフトの予測に係る機械学習を行う処理(ステップS14、第1機械学習ステップ)を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、より多くの売上が見込まれるギフトの予測結果を贈り主に提供できる。よって、管理装置1は、ギフトの売上を改善するとともに、より多くの報酬が贈り主に分配されるようにし得る。
【0087】
[ステップS14:第1機械学習を実行]
制御部11は、記憶部13と協働して、第1機械学習部119を実行する。そして、制御部11は、第1機械学習部119により、上述の1以上の被指定ギフトを説明変数として含み、上述の売上を目的変数として含む学習データが用いられる機械学習であって、売上が見込まれる被指定ギフトの予測に係る機械学習を行う処理を実行する(ステップS14、第1機械学習ステップ)。制御部11は、処理をステップS14に移す。
【0088】
第1機械学習ステップは、当該機械学習の結果に基づいて、記憶部13に格納された第1機械学習データを更新する処理を含む。管理処理が第1機械学習ステップを含むことにより、管理装置1は、より多くの売上が見込まれるギフトの予測結果を贈り主に提供できる。
【0089】
管理処理は、売上が見込まれるギフト一覧の予測に係る機械学習を行う処理(ステップS15、第2機械学習ステップ)を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、より多くの売上が見込まれるギフト一覧の予測結果を贈り主に提供できる。すなわち、管理装置1は、ギフト単体の人気だけではなく、複数のギフトの相乗効果をも踏まえた予測結果を提供し得る。よって、管理装置1は、ギフトの売上を改善するとともに、より多くの報酬が贈り主に分配されるようにし得る。
【0090】
[ステップS15:第2機械学習を実行]
制御部11は、記憶部13と協働して、第2機械学習部120を実行する。そして、制御部11は、第2機械学習部120により、複数の被選択ギフトが含まれるギフト一覧を説明変数として含み、前記売上を目的変数として含む学習データが用いられる機械学習であって、売上が見込まれるギフト一覧の予測に係る機械学習を行う処理を実行する(ステップS15、第2機械学習ステップ)。制御部11は、処理をステップS1に戻し、ステップS1からステップS15の処理を繰り返す。
【0091】
第2機械学習ステップは、当該機械学習の結果に基づいて、記憶部13に格納された第2機械学習データを更新する処理を含む。管理処理が第2機械学習ステップを含むことにより、管理装置1は、より多くの売上が見込まれるギフトの組合せの予測結果を贈り主に提供できる。
【0092】
[ギフト候補登録ステップ]
管理処理は、ギフト候補データベース131にギフト候補を登録するギフト候補登録ステップ(図示せず)を含むことが好ましい。ギフト候補登録ステップは、運用開始時にカタログギフトにするギフトの選択肢を与えるべく管理装置1の運用開始前に行われてもよく、運用開始後にさらなるギフトの選択肢を増やすべく管理装置1の運用開始後に行われてもよい。管理者の便宜を図るべく、ギフト候補登録ステップにおけるギフト候補の登録は、管理者が利用する端末から受信された情報に基づいて行われてもよい。また、外部のサーバ等のデータを利用すべく、ギフト候補登録ステップにおけるギフト候補の登録は、外部のサーバ等が提供するデータベースからのデータ取得、データ同期等を用いて行われてもよい。
【0093】
<使用例>
以下は、管理装置1の使用例である。
【0094】
〔ギフト候補の登録〕
管理装置1の管理者は、ギフト候補データベース131にギフト候補を登録する。ギフト候補の登録は、運用開始時にカタログギフトにするギフトの選択肢を与えるべく管理装置1の運用開始前に行われてもよく、運用開始後にさらなるギフトの選択肢を増やすべく管理装置1の運用開始後に行われてもよい。また、外部のサーバ等のデータを利用すべく、ギフト候補の登録は、外部のサーバ等が提供するデータベースからのデータ取得、データ同期等を用いて行われてもよい。
【0095】
〔カタログギフトの登録〕
贈り主は、第1端末T1(贈り主端末)を介して管理装置1にアクセスする。管理装置1は、第1ユーザインタフェースを表示するよう、第1端末T1に指令する。第1端末T1は、複数のギフト候補からギフトを選択する第1ユーザインタフェースの表示を第1端末T1に指令する。第1端末T1は、第1ユーザインタフェースを表示する。
【0096】
贈り主は、第1ユーザインタフェースを用いて、カタログギフトに掲載されるギフトを選択する。第1端末T1は、選択された被選択ギフトの情報(被選択ギフト情報)を管理装置1に送信する。管理装置1は、被選択ギフト情報を受信し、被選択ギフト情報を用いてカタログギフトデータベース132を更新する。すなわち、管理装置1は、被選択ギフト情報を用いてカタログギフトデータベース132に格納された特定情報を更新する。
【0097】
[機械学習による支援]
ギフトを選択する贈り主を助けるべく、管理装置1は、第1機械学習に基づく売上が見込まれる被指定ギフトの予測を第1端末T1に表示させる。または、ギフトを選択する贈り主を助けるべく、管理装置1は、第2機械学習に基づく売上が見込まれるギフト一覧の予測を第1端末T1に表示させる。
【0098】
〔カタログギフトの印刷〕
管理装置1は、贈り主等の指示に応じて、カタログギフトの印刷データを生成する。そして、贈り主等は、当該印刷データを用いて、管理装置1にカタログギフトに対応する第2ユーザインタフェースを表示させる所定二次元コードと当該特定情報に対応する2以上の被選択ギフトに係る情報とが示された印刷物であるカタログギフトを印刷する。贈り主等は、印刷されたカタログギフトを頒布する。
【0099】
図8は、本実施形態における印刷物の一例である。
図8に示す例には、上部に「熊本産ステーキ用肉」「佐賀県産牡蠣」「大分県産しゃぶしゃぶ」「福岡県産めんたいこ」の4種のギフトの名称及び画像等からなるギフト一覧が示され、中段左に所定二次元コードが示されている。また、当該例には、中段及び下段右にカタログギフトの利用に係る説明として、「INFORMATION Step1:裏のカード規約をご確認ください。 Step2:QRコードを読み取ってください。 Step3:ギフトを選択し、配送先情報の入力を終えていただくと、お手元にギフトが届きます。」との文言が示されている。さらに、当該例には、下段左に管理者等の連絡先として、「Tel: 0120-XX-XXXX 株式会社△△△△△△」との文言が示されている。
【0100】
これにより、贈り先は、4種のギフトからなるギフト一覧を見てどのギフトを受け取るか検討できる。そして、贈り先は、説明を参照し、所定二次元コードを第2端末T2に読み取らせ、ギフトを選択し、配送先情報を入力することができる。加えて、贈り先は、連絡先を参照し、不明点等について尋ねることができる。
【0101】
〔カタログギフトの利用〕
印刷されたカタログギフトを受領した贈り先は、印刷されたカタログギフトを閲覧する。そして、贈り先は、カタログギフトに示された説明を参照する等して、スマートフォン等の第2端末T2が備えるカメラ等で印刷されたカタログギフトに示された所定二次元コードを読み取り、管理装置1にアクセスする。管理装置1は、当該アクセスを通じて所定二次元コードに含まれる特定情報を取得し、所定二次元コードに対応するギフト一覧から1以上のギフトを指定する第2ユーザインタフェースを第2端末T2に表示させる。
【0102】
贈り先は、第2ユーザインタフェースを用いて、カタログギフトからギフトを指定する。第2端末T2は、指定された被指定ギフトの情報(被指定ギフト情報)及びギフトの受け取りに係る各種情報を管理装置1に送信する。管理装置1は、被指定ギフト情報を受信し、当該被指定ギフト情報及びギフトの受け取りに係る各種情報に基づいて、贈り先に提供される被提供ギフトの提供を配送業者等に指令する。配送業者等は、被提供ギフトを贈り先に提供する。
【0103】
〔売上の管理〕
管理装置1は、売上データベース133において被提供ギフトに係る売上を更新する。そして、管理装置1は、売上から分配される報酬を算出する。管理者等は、算出された報酬を贈り主に分配する。
【0104】
〔機械学習〕
管理装置1は、更新された売上に基づいて、売上が見込まれる被指定ギフトの予測に係る第1機械学習又は売上が見込まれるギフト一覧の予測に係る第2機械学習を行う。これらの機械学習によって更新されたデータ(第1機械学習データ、第2機械学習データ)は、上述の機械学習による支援において利用される。
【0105】
なお、本発明の思想の範疇において、当業者であれば各種の変更例及び修正例に想到し得るものである。よって、それら変更例及び修正例は、本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0106】
S システム
1 管理装置
11 制御部
111 第1表示指令部
112 第1識別情報受信部
113 印刷データ生成部
114 第2表示指令部
115 第2識別情報受信部
116 提供指令部
117 売上管理部
118 報酬算出部
119 第1機械学習部
120 第2機械学習部
13 記憶部
131 ギフト候補データベース
132 カタログギフトデータベース
133 売上データベース
14 通信部
N ネットワーク
T1 第1端末(贈り主端末)
T2 第2端末(贈り先端末)
【要約】
【課題】贈り主がカタログギフトに印刷されるギフト一覧を選び、当該カタログギフトの贈り先が当該ギフト一覧から受け取るギフトを選んで受け取ることに係る各種の手順をより容易かつ迅速に行えるよう支援すること。
【解決手段】本発明のカタログギフトの管理装置1は、被選択ギフト識別情報に基づいて、2以上の被選択ギフトを特定する特定情報を含む所定二次元コードを有する印刷物の印刷データを生成する印刷データ生成部113、及び、被指定ギフト識別情報に基づいて、第2ユーザインタフェースを介して指定された1以上の被提供ギフトの提供を指令する提供指令部116等を備え、印刷データ生成部113は、管理装置1のネットワークN上の所在及び特定情報を含む所定二次元コードと2以上の被選択ギフトの情報とを有する印刷物の印刷データを生成する。
【選択図】
図1