IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東日本旅客鉄道株式会社の特許一覧

特許7420494行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置
<>
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図1
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図2
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図3
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図4
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図5
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図6
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図7
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図8
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図9
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図10
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図11
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図12
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図13
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図14
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図15
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図16
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図17
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図18
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図19
  • 特許-行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置 図20
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/14 20120101AFI20240116BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20240116BHJP
   G06F 16/903 20190101ALI20240116BHJP
   G06F 16/909 20190101ALI20240116BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20240116BHJP
【FI】
G06Q50/14
G06Q10/02
G06F16/903
G06F16/909
G01C21/26 P
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019120318
(22)【出願日】2019-06-27
(65)【公開番号】P2021005334
(43)【公開日】2021-01-14
【審査請求日】2022-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000221616
【氏名又は名称】東日本旅客鉄道株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山口 智丈
(72)【発明者】
【氏名】松本 貴之
(72)【発明者】
【氏名】安藤 優
(72)【発明者】
【氏名】中西 良太
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 俊輔
(72)【発明者】
【氏名】矢島 崇史
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼村 公啓
【審査官】小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-045634(JP,A)
【文献】特開2014-115778(JP,A)
【文献】特開2002-031538(JP,A)
【文献】特開2018-018183(JP,A)
【文献】特開2005-196323(JP,A)
【文献】特開2014-238834(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 16/00-16/958
G06F 13/00
G01C 21/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と通信回線を介して接続された端末装置を、
前記サーバ装置から、ユーザの出発地及び目的地に応じた第1経路情報を取得する第1取得手段、
前記第1経路情報を表示手段に表示させる第1表示制御手段、
所定の行程の種類を示すアイコンを前記表示手段に表示させる第2表示制御手段、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する行程の種類に係る情報を、通信手段によって前記サーバ装置へと送信させる送信制御手段、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する種類の行程から前記ユーザが利用を希望する行程を検索可能なウェブサイトに係る情報を取得する第2取得手段、
前記ウェブサイトを前記表示手段に表示させる第3表示制御手段、
前記ウェブサイトを用いて前記ユーザが検索の上利用を希望するものとして選択した行程である選択行程に係る情報を前記端末装置又は前記ウェブサイトから取得した前記サーバ装置から、前記選択行程を前記第1経路情報に追加した第2経路情報を取得する第3取得手段、
前記第2経路情報を前記表示手段に表示させる第4表示制御手段、
として機能させる行動支援プログラム。
【請求項2】
前記端末装置を、
前記ウェブサイトを用いて前記選択行程につき前記ユーザが予約するための予約画面を前記表示手段に表示させる第5表示制御手段としてさらに機能させる請求項1に記載の行動支援プログラム。
【請求項3】
前記端末装置を、前記第2経路情報に含まれる行程によって生じる費用につき、一括して又は個別に前記サーバ装置に決済させる決済指示手段としてさらに機能させる請求項1又は2に記載の行動支援プログラム。
【請求項4】
前記第4表示制御手段は、前記第2経路情報と共に、前記第2経路情報において前記第1経路情報に追加された行程について、前記第2経路情報に変更が加えられる際にも維持される行程であることを示す固定行程アイコンを表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の行動支援プログラム。
【請求項5】
サーバ装置と通信回線を介して接続された端末装置であって
前記サーバ装置から、ユーザの出発地及び目的地に応じた第1経路情報を取得する第1取得手段と、
前記第1経路情報を表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
所定の行程の種類を示すアイコンを前記表示手段に表示させる第2表示制御手段と、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する行程の種類に係る情報を、通信手段によって前記サーバ装置へと送信させる送信制御手段と、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する種類の行程から前記ユーザが利用を希望する行程を検索可能なウェブサイトに係る情報を取得する第2取得手段と、
前記ウェブサイトを前記表示手段に表示させる第3表示制御手段と、
前記ウェブサイトを用いて前記ユーザが検索の上利用を希望するものとして選択した行程である選択行程に係る情報を前記端末装置又は前記ウェブサイトから取得した前記サーバ装置から、前記選択行程を前記第1経路情報に追加した第2経路情報を取得する第3取得手段と、
前記第2経路情報を前記表示手段に表示させる第4表示制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項6】
ユーザが使用する端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置を、
前記ユーザの出発地及び目的地に応じた第1経路情報を取得する第1取得手段、
前記端末装置の表示手段に、前記第1経路情報を表示させる第1表示制御手段、
前記端末装置の前記表示手段に、所定の行程の種類を示すアイコンを表示させる第2表示制御手段、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する行程の種類に係る情報を、前記端末装置から取得する第2取得手段、
前記端末装置の前記表示手段に、前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する種類の行程から前記ユーザが利用を希望する行程を検索可能なウェブサイトを表示させる第3表示制御手段、
前記ウェブサイトを用いて前記ユーザが検索の上利用を希望するものとして選択した行程である選択行程に係る情報を前記端末装置又は前記ウェブサイトから取得する第3取得手段、
前記選択行程を前記第1経路情報に追加した第2経路情報を取得する第取得手段、
前記端末装置の前記表示手段に、前記第2経路情報を表示させる第4表示制御手段、
として機能させる行動支援プログラム。
【請求項7】
ユーザが使用する端末装置と通信回線を介して接続され、
前記ユーザの出発地及び目的地に応じた第1経路情報を取得する第1取得手段と、
前記端末装置の表示手段に、前記第1経路情報を表示させる第1表示制御手段と、
前記端末装置の前記表示手段に、所定の行程の種類を示すアイコンを表示させる第2表示制御手段と、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する行程の種類に係る情報を、前記端末装置から取得する第2取得手段と、
前記端末装置の前記表示手段に、前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する種類の行程から前記ユーザが利用を希望する行程を検索可能なウェブサイトを表示させる第3表示制御手段と、
前記ウェブサイトを用いて前記ユーザが検索の上利用を希望するものとして選択した行程である選択行程に係る情報を前記端末装置又は前記ウェブサイトから取得する第3取得手段、
前記選択行程を前記第1経路情報に追加した第2経路情報を取得する第取得手段と、
前記端末装置の前記表示手段に、前記第2経路情報を表示させる第4表示制御手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、娯楽目的の旅行やビジネス目的の出張等、何らかの目的のために他の土地へと赴くことを要する行動を取る際に、使用する交通機関や訪れる施設等につき個別に検索の上、プランを策定するのは手間が掛かる。そこで、従来、ユーザによって入力された出発地、目的地等の情報に応じて、自動的に行動プランを策定の上、これをスマートフォン等のユーザが所持する端末へと送信するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-143192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなシステムにおいては、例えばユーザに新たな予定が入った場合等、一度行動プランが策定された後に、ユーザが当該行動プランに新たな行程を追加する必要性が生じる場合がある。
しかしながら、従来のシステムにおいては、このような場合には行動プランの策定をやり直す必要があることが通常であり、行程の追加に手間が掛かった。
【0005】
本発明の課題は、一度策定した行動プランに、容易に新たな行程を追加することができる行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、行動支援プログラムにおいて、
サーバ装置と通信回線を介して接続された端末装置を、
前記サーバ装置から、ユーザの出発地及び目的地に応じた第1経路情報を取得する第1取得手段、
前記第1経路情報を表示手段に表示させる第1表示制御手段、
所定の行程の種類を示すアイコンを前記表示手段に表示させる第2表示制御手段、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する行程の種類に係る情報を、通信手段によって前記サーバ装置へと送信させる送信制御手段、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する種類の行程から前記ユーザが利用を希望する行程を検索可能なウェブサイトに係る情報を取得する第2取得手段、
前記ウェブサイトを前記表示手段に表示させる第3表示制御手段、
前記ウェブサイトを用いて前記ユーザが検索の上利用を希望するものとして選択した行程である選択行程に係る情報を前記端末装置又は前記ウェブサイトから取得した前記サーバ装置から、前記選択行程を前記第1経路情報に追加した第2経路情報を取得する第3取得手段、
前記第2経路情報を前記表示手段に表示させる第4表示制御手段、
として機能させることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の行動支援プログラムにおいて、
前記端末装置を、
前記ウェブサイトを用いて前記選択行程につき前記ユーザが予約するための予約画面を前記表示手段に表示させる第5表示制御手段としてさらに機能させることを特徴とする。
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の行動支援プログラムにおいて、
前記端末装置を、前記第2経路情報に含まれる行程によって生じる費用につき、一括して又は個別に前記サーバ装置に決済させる決済指示手段としてさらに機能させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の行動支援プログラムにおいて、
前記第4表示制御手段は、前記第2経路情報と共に、前記第2経路情報において前記第1経路情報に追加された行程について、前記第2経路情報に変更が加えられる際にも維持される行程であることを示す固定行程アイコンを表示させることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は
ーバ装置と通信回線を介して接続された端末装置であって
前記サーバ装置から、ユーザの出発地及び目的地に応じた第1経路情報を取得する第1取得手段と、
前記第1経路情報を表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
所定の行程の種類を示すアイコンを前記表示手段に表示させる第2表示制御手段と、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する行程の種類に係る情報を、通信手段によって前記サーバ装置へと送信させる送信制御手段と、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する種類の行程から前記ユーザが利用を希望する行程を検索可能なウェブサイトに係る情報を取得する第2取得手段と、
前記ウェブサイトを前記表示手段に表示させる第3表示制御手段と、
前記ウェブサイトを用いて前記ユーザが検索の上利用を希望するものとして選択した行程である選択行程に係る情報を前記端末装置又は前記ウェブサイトから取得した前記サーバ装置から、前記選択行程を前記第1経路情報に追加した第2経路情報を取得する第3取得手段と、
前記第2経路情報を前記表示手段に表示させる第4表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、行動支援プログラムにおいて、
ユーザが使用する端末装置と通信回線を介して接続されたサーバ装置を、
前記ユーザの出発地及び目的地に応じた第1経路情報を取得する第1取得手段、
前記端末装置の表示手段に、前記第1経路情報を表示させる第1表示制御手段、
前記端末装置の前記表示手段に、所定の行程の種類を示すアイコンを表示させる第2表示制御手段、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する行程の種類に係る情報を、前記端末装置から取得する第2取得手段、
前記端末装置の前記表示手段に、前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する種類の行程から前記ユーザが利用を希望する行程を検索可能なウェブサイトを表示させる第3表示制御手段、
前記ウェブサイトを用いて前記ユーザが検索の上利用を希望するものとして選択した行程である選択行程に係る情報を前記端末装置又は前記ウェブサイトから取得する第3取得手段、
前記選択行程を前記第1経路情報に追加した第2経路情報を取得する第取得手段、
前記端末装置の前記表示手段に、前記第2経路情報を表示させる第4表示制御手段、
として機能させることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、サーバ装置において、
ユーザが使用する端末装置と通信回線を介して接続され、
前記ユーザの出発地及び目的地に応じた第1経路情報を取得する第1取得手段と、
前記端末装置の表示手段に、前記第1経路情報を表示させる第1表示制御手段と、
前記端末装置の前記表示手段に、所定の行程の種類を示すアイコンを表示させる第2表示制御手段と、
前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する行程の種類に係る情報を、前記端末装置から取得する第2取得手段と、
前記端末装置の前記表示手段に、前記ユーザが操作した前記アイコンに対応する種類の行程から前記ユーザが利用を希望する行程を検索可能なウェブサイトを表示させる第3表示制御手段と、
前記ウェブサイトを用いて前記ユーザが検索の上利用を希望するものとして選択した行程である選択行程に係る情報を前記端末装置又は前記ウェブサイトから取得する第3取得手段、
前記選択行程を前記第1経路情報に追加した第2経路情報を取得する第取得手段と、
前記端末装置の前記表示手段に、前記第2経路情報を表示させる第4表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、一度策定した行動プランに、容易に新たな行程を追加することができる行動支援プログラム、端末装置及びサーバ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態に係る行動支援システムの構成の概略を示すブロック図である。
図2】実施形態に係る行動支援システムにおける、第1実施例に係る動作の流れを示すフローチャートである。
図3】実施形態に係る行動支援システムにおける、第1実施例に係る動作時のデータの流れを示ブロック図である。
図4】実施形態に係る行動支援システムにおける、第1実施例に係る動作時の確認画面の一例を示す図である。
図5】実施形態に係る行動支援システムにおける、第1実施例に係る動作時の第1経路画面の一例を示す図である。なお、手の図示はユーザによる操作を表すものであり、画面の内容に含まれるものではない。この点は以下のいずれの画面を示す図においても同様である。
図6】実施形態に係る行動支援システムにおける、第1実施例に係る動作時のロック後第1経路画面の一例を示す図である。なお、手の図示に加え、矢印の図示もユーザによる操作を表すものであり、画面の内容に含まれるものではない。この点は以下のいずれ画面を示す図においても同様である。
図7】実施形態に係る行動支援システムにおける、第1実施例に係る動作時の第2経路画面の一例を示す図である。
図8】実施形態に係る行動支援システムにおける、第1実施例に係る動作時のロック後第2経路画面の一例を示す図である。
図9】実施形態に係る行動支援システムにおける、第1実施例に係る動作時の第3経路画面の一例を示す図である。
図10】実施形態に係る行動支援システムにおける、第1実施例に係る動作時の第1決済画面の一例を示す図である。
図11】実施形態に係る行動支援システムにおける、第2実施例に係る動作の流れを示すフローチャートである。
図12】実施形態に係る行動支援システムにおける、第2実施例に係る動作時のデータの流れを示すブロック図である。
図13】実施形態に係る行動支援システムにおける、第2実施例に係る動作時の第1経路画面の一例を示す図である。
図14】実施形態に係る行動支援システムにおける、第2実施例に係る動作時の第4経路画面の一例を示す図である。
図15】実施形態に係る行動支援システムにおける、第2実施例に係る動作時のロック後第4経路画面の一例を示す図である。
図16】実施形態に係る行動支援システムにおける、第2実施例に係る動作時の第2決済画面の一例を示す図である。
図17】実施形態に係る行動支援システムにおける、第2実施例に係る動作時の経路変更通知第4経路画面の一例を示す図である。
図18】実施形態に係る行動支援システムにおける、第2実施例に係る動作時の迂回路表示第4経路画面の一例を示す図である。
図19】実施形態に係る行動支援システムにおける、第2実施例に係る動作時の第5経路画面の一例を示す図である。
図20】実施形態に係る行動支援システムにおける、第2実施例に係る動作時の予約通知第5経路画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図1から図20に基づいて、本発明の実施形態である行動支援システム100について説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、図示例に限定されるものではない。
なお、本発明において行動とは、例えば、娯楽目的の旅行やビジネス目的の出張等、何らかの目的のためにシステムのユーザが他の土地へと赴く必要がある場合を広く含むものとする。
【0016】
[第1 構成の説明]
行動支援システム100は、システムを利用するユーザUの行動を支援するためのシステムであり、図1に示すように、行動支援システム100を提供する企業等が保有する各種サーバ、すなわち、各サーバの情報を統合する統合サーバ1、経路検索を行う経路検索サーバ2、施設の予約を行う施設予約サーバ3、交通機関の予約を行う交通機関予約サーバ4、決済を行う決済サーバ5、交通機関の運行情報を取得する運行情報サーバ6及びニュース、天気等の所定の情報を取得する情報提供サーバ7と、システムを利用するユーザUがそれぞれ保有する端末装置8と、を備えて構成されている。
また、各サーバの間及び統合サーバ1と端末装置8との間は、通信ネットワークNを介して接続されている。
【0017】
なお、上記各サーバは、必ずしも別個に設けられていることを要せず、単一のPC(Personal Computer)、WS(Work Station)等の情報機器が、これら複数のサーバとしての機能を兼ねていてもよい。
また、上記各種サーバは、必ずしも行動支援システム100を提供する企業等自らが保有することを要せず、例えば、クラウドサービスを提供する企業等が保有するPC、WS等の情報機器を利用してもよい。
【0018】
[1 統合サーバ]
統合サーバ1は、例えば、PC、WS等の情報機器であり、各サーバから受信した情報を端末装置8へと送信し、また、端末装置8から情報を受信する。
統合サーバ1は、図1に示すように、例えば、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を備えて構成されている。
【0019】
制御部11は、統合サーバ1の動作を制御する部分であり、具体的には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部12に記憶されたプログラムとCPUとの協働により、統合サーバ1の各部を統括制御する。
【0020】
記憶部12は、統合サーバ1の運用に必要となる各種情報が記憶される部分であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ等により構成され、プログラムデータ、各種設定データ等のデータを、制御部11から読み書き可能に記憶する。
【0021】
記憶部12には、ユーザデータD1が記憶されるユーザデータベース121と、取得された経路に係る各種データが記憶される経路データベース122と、経路検索時の統合サーバ1への指令内容が組み合わされたプログラムである経路検索管理プログラム123と、施設予約時の統合サーバ1への指令内容が組み合わされたプログラムである施設予約管理プログラム124と、交通機関予約時の統合サーバ1への指令内容が組み合わされたプログラムである交通機関予約管理プログラム125と、決済時の統合サーバ1への指令内容が組み合わされたプログラムである決済管理プログラム126と、運行情報入手時の統合サーバ1への指令内容が組み合わされたプログラムである運行情報入手管理プログラム127と、その他の所定の情報の入手時の統合サーバ1への指令内容が組み合わされたプログラムである情報入手管理プログラム128と、端末装置8に表示させる画面の作成、その送信等に係る指令内容が組み合わせられたプログラムである表示制御プログラム129と、経路変更の要否の判定時の統合サーバ1への指令内容が組み合わされたプログラムである経路変更要否判定プログラム130と、が備えられている。
なお、これらプログラムは、それぞれ別個のプログラムとして記憶されていることを必ずしも要せず、単一のプログラムが、これら複数のプログラムとしての指令内容を含むものであってもよい。
【0022】
通信部13は、統合サーバ1と行動支援システム100を構成するその他のサーバ及び端末装置8との間の通信に用いられる部分であり、例えば、通信用IC(Integrated Circuit)及び通信コネクタなどを有する通信インターフェイスであり、制御部11の制御の元、所定の通信プロトコルを用いて、通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
【0023】
[2 経路検索サーバ]
経路検索サーバ2は、例えば、PC、WS等の情報機器であり、経路検索を行う所定のWEBサイト等と通信の上、後述のようにユーザUの行動時の出発地、目的地等に応じた経路に係る情報を取得する。
【0024】
経路検索サーバ2は、統合サーバ1と同様、例えば、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、を備えて構成されている。
記憶部22内には、経路検索時の経路検索サーバ2への指令内容が組み合わされたプログラムである経路検索処理プログラム221と、例えば経路検索を行う所定のWEBサイトのURL、パスワード等からなる経路検索WEBサイトデータWD1と、が記憶され、制御部21が、経路検索処理プログラム221に従い、経路検索WEBサイトデータWD1を用いて、通信部23から通信ネットワークNを介して、ユーザUの出発地、目的地等に応じた経路に係る情報を取得する。
また、制御部21は、統合サーバ1との間でも、通信部23から通信ネットワークNを介したデータ通信を行い、取得した経路に係る情報の送信等を行う。
【0025】
[3 施設予約サーバ]
施設予約サーバ3は、例えば、PC、WS等の情報機器であり、施設の予約サービスを提供する所定のWEBサイト等と通信の上、後述のようにユーザUの行動時の経路に含まれる行程のうち、事前の予約が可能な施設の予約を行う。
【0026】
施設予約サーバ3は、統合サーバ1と同様、例えば、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、を備えて構成されている。
記憶部32内には、施設予約時の施設予約サーバ3への指令内容が組み合わされたプログラムである施設予約処理プログラム321と、例えば施設の予約サービスを提供する所定のWEBサイトのURL、パスワード等からなる施設予約WEBサイトデータWD2と、が記憶され、制御部31が、施設予約処理プログラム321に従い、施設予約WEBサイトデータWD2を用いて、通信部33から通信ネットワークNを介して、ユーザUの経路に含まれる行程のうち、事前の予約が可能な施設の予約を行う。なお、施設予約WEBサイトデータWD2には、施設の種類毎のデータが含まれ、例えば、宿泊施設の予約に係る宿泊施設予約WEBサイトデータWD21と、飲食施設の予約に係る飲食施設予約WEBサイトデータWD22と、が含まれる。制御部31は、施設の種類によって用いるデータを選択しつつ、施設の予約に係る処理を行う。
また、制御部31は、統合サーバ1との間でも、通信部33から通信ネットワークNを介したデータ通信を行い、予約の完了に係る情報の送信等を行う。
【0027】
[4 交通機関予約サーバ]
交通機関予約サーバ4は、例えば、PC、WS等の情報機器であり、交通機関の予約を行う所定のWEBサイト等と通信の上、後述のようにユーザUの行動時の経路に従って、事前の予約が可能な交通機関の予約を行う。
【0028】
交通機関予約サーバ4は、統合サーバ1と同様、例えば、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、を備えて構成されている。
記憶部42内には、交通機関予約時の交通機関予約サーバ4への指令内容が組み合わされたプログラムである交通機関予約処理プログラム421と、例えば交通機関の予約を行う所定のWEBサイトのURL、パスワード等からなる交通機関予約WEBサイトデータWD3と、が記憶され、制御部41が、交通機関予約処理プログラム421に従い、交通機関予約WEBサイトデータWD3を用いて、通信部43から通信ネットワークNを介して、ユーザUの行動時の経路に従って、事前の予約が可能な交通機関の予約に係る処理を行う。
また、制御部41は、統合サーバ1との間でも、通信部43から通信ネットワークNを介したデータ通信を行い、予約の完了に係る情報の送信等を行う。
【0029】
[5 決済サーバ]
決済サーバ5は、例えば、PC、WS等の情報機器であり、交通機関や宿泊施設等の費用につき決済を行うサービスを提供する所定のWEBサイト等と通信の上、後述のようにユーザUの行動時の経路に従って、事前に費用の決済が可能な行程につき決済を行う。
【0030】
決済サーバ5は、統合サーバ1と同様、例えば、制御部51と、記憶部52と、通信部53と、を備えて構成されている。
記憶部52内には、決済処理時の決済サーバ5への指令内容が組み合わされたプログラムである決済処理プログラム521と、例えば交通機関や宿泊施設等の費用につき決済を行うサービスを提供する所定のWEBサイトのURL、パスワード等からなる決済WEBサイトデータWD4と、が記憶され、制御部51が、決済処理プログラム521に従い、決済WEBサイトデータWD4を用いて、通信部53から通信ネットワークNを介して、ユーザUの行動時の経路に従って、事前に費用の決済が可能な行程につき決済を行う。
また、制御部51は、統合サーバ1との間でも、通信部53から通信ネットワークNを介したデータ通信を行い、決済の完了に係る情報の送信等を行う。
【0031】
[6 運行情報サーバ]
運行情報サーバ6は、例えば、PC、WS等の情報機器であり、鉄道等の交通機関の運行情報を提供する所定のWEBサイト等と通信の上、後述のようにユーザUの行動時の経路に関し、使用する交通機関の運行状況に係る情報を取得する。
【0032】
運行情報サーバ6は、統合サーバ1と同様、例えば、制御部61と、記憶部62と、通信部63と、を備えて構成されている。
記憶部62内には、運行情報入手時の運行情報サーバ6への指令内容が組み合わされたプログラムである運行情報入手処理プログラム621と、ユーザUの行動経路に係るデータが記憶される経路データベース622と、例えば交通機関の運行状況に係る情報を提供する所定のWEBサイトのURL、パスワード等からなる運行情報WEBサイトデータWD5と、が記憶され、制御部61が、運行情報入手処理プログラム621に従い、経路データベース622内のユーザUの行動経路に係るデータと、運行情報WEBサイトデータWD5と、を用いて、通信部63から通信ネットワークNを介して、ユーザUの行動時の経路に関し、使用する交通機関の運行状況に係る情報を取得する。
また、制御部61は、統合サーバ1との間でも、通信部63から通信ネットワークNを介したデータ通信を行い、取得した交通機関の運行状況に係る情報の送信等を行う。
【0033】
[7 情報提供サーバ]
情報提供サーバ7は、例えば、PC、WS等の情報機器であり、ニュース、天気等に係る情報を提供する所定のWEBサイト等と通信の上、ニュース、天気等に係る情報を取得する。
【0034】
情報提供サーバ7は、統合サーバ1と同様、例えば、制御部71と、記憶部72と、通信部73と、を備えて構成される。
記憶部72内には、情報の入手時の情報提供サーバ7への指令内容が組み合わされたプログラムである情報入手処理プログラム721と、例えばニュース、天気等に係る情報を提供する所定のWEBサイトのURL、パスワード等からなる情報提供WEBサイトデータWD6と、が記憶され、制御部71が、情報入手処理プログラム721に従い、情報提供WEBサイトデータWD6を用いて、通信部73から通信ネットワークNを介して、ニュース、天気等の所定の情報を取得する。
また、制御部71は、統合サーバ1との間でも、通信部73から通信ネットワークNを介したデータ通信を行い、取得したニュース、天気等に係る情報の送信等を行う。
【0035】
[8 端末装置]
端末装置8は、例えば、スマートフォン、タブレット等の情報通信端末であり、後述のように、ユーザUによる行動時の出発地、目的地等の所定の情報の入力や、統合サーバ1から受信した行動経路に係る情報のユーザUへの表示等を行う。
端末装置8は、例えば、統合サーバ1と同様に、制御部81と、記憶部82と、通信部83と、を備えると共に、更に、表示部84と、操作部85と、を備えて構成されている。
【0036】
記憶部82内には、行動支援アプリケーション821が備えられている。行動支援アプリケーション821は、行動支援システム100使用時の端末装置8への指令内容が組み合わされたプログラムであり、後述のように当該プログラムに従って、制御部81によって、ユーザUへの経路の提示等が行われる。
また、制御部81は、統合サーバ1との間でも、通信部83から通信ネットワークNを介したデータ通信を行い、後述のように各種データの送受信を行う。
【0037】
表示部84は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを備え、制御部81から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
【0038】
操作部85は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーを有するキーボード等を備え、ユーザUからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部81へと出力する。操作部85は、例えば、表示部84と一体的に形成されたタッチパネル等であってもよい。
なお、操作部85は、上記のキーボード、タッチパネル等に限定されず、音声入力、テキスト入力等によってユーザUの意思を反映できるものであれば、種々の手段を用いることができる。
【0039】
[9 通信ネットワーク]
通信ネットワークNは、例えば、インターネット、電話回線網、携帯電話通信網、無線LAN通信網等であり、統合サーバ1と端末装置8との間及び各サーバの間で、データの送受信を行うことが可能なものであれば特に限定されない。
【0040】
[第2 動作の説明]
以下、実施形態に係る行動支援システム100の使用時の流れについて説明する。
【0041】
[1 第1実施例:行程の追加]
まず、行動支援システム100の動作の第1実施例として、一度作成された行動経路に、新たな行程を追加する例につき、図2から図10に基づいて説明する。
図2に示すように、本実施例は、ステップS1-1からS1-7の7つのステップからなる。
【0042】
[(1) ステップS1-1:ユーザデータの登録]
行動支援システム100を使用するユーザUは、システム使用開始前に、まずユーザデータD1の登録を行う。具体的には、ユーザUは、端末装置8の操作部85を用いて、氏名、住所、連絡先、システム使用時のID、パスワード、クレジットカード等の決済方法に係る情報等を含む所定の情報からなるユーザデータD1を入力する。
これらのデータが入力されると、端末装置8は、入力されたデータを、通信部83から通信ネットワークNを介して、図3に示すように統合サーバ1に送信し、通信部13によってこれを受信した統合サーバ1においては、制御部11が、受信したユーザデータD1を、記憶部12のユーザデータベース121に記憶する。
なお、ユーザUによるユーザデータD1の入力を要するのは、初回のシステム使用開始前の一度のみであり、それ以降ユーザUは、連絡先や決済方法等、ユーザデータD1に含まれる情報に変更があった場合にのみ、変更部分につき入力すればよい。
【0043】
[(2) ステップS1-2:スケジュール入力]
行動支援システム100のユーザであるユーザUは、行動予定が近づくと、まず、端末装置8の操作部85を用いて、行動予定当日のスケジュールの大枠につき入力する。
具体的には、ユーザUは、操作部85を用いて、行動支援アプリケーション821によって提供される所定の入力画面に、行動時の出発地、目的地等の情報からなるスケジュールデータD2につき入力する。なお、出発地に係る情報は、ユーザUによる入力によることなく、例えばGPS等を用いて端末装置8において取得した現在地に係る情報を利用してもよい。
入力が完了すると、制御部81は、行動支援アプリケーション821に従って、図4に示す確認画面G1を表示部84に表示する。
図4においては、スケジュールデータD2として、出発時刻を現在時刻、出発地を八王子、目的地を松島海岸と入力した場合につき図示しているが、具体的な入力内容はこれに限られない。例えば、出発時刻に替えて到着時刻を入力し、到着時刻に合わせて行動経路が作成されるようにしてもよい。
【0044】
[(3) ステップS1-3:交通機関の検索]
ユーザUが、操作部85を用いて、表示部84に表示された確認画面G1の確認アイコンA1を操作すると、制御部81は、通信部83から、スケジュールデータD2を、通信ネットワークNを介して、図3に示すように統合サーバ1へと送信する。
通信部13によってスケジュールデータD2を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、経路検索管理プログラム123に従って、スケジュールデータD2を、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、経路検索サーバ2へと送信する。
【0045】
通信部23によってスケジュールデータD2を受信した経路検索サーバ2においては、制御部21が、経路検索処理プログラム221に従って、記憶部22に記憶された経路検索WEBサイトデータWD1を用いて、通信部23から通信ネットワークNを介して所定のWEBサイトにアクセスの上、スケジュールデータD2に応じて経路検索を行い、スケジュールデータD2に対応した第1経路データD3を取得する。なお、第1経路データD3には、例えば、各行程に係る交通機関、出発地、出発時刻、到着時刻、各行程に要する費用等についての情報が含まれる。この点は、この後の行程で登場する他の経路データも同様である。
第1経路データD3を取得した経路検索サーバ2においては、制御部21が、通信部23から通信ネットワークNを介して、図3に示すように第1経路データD3を統合サーバ1へと送信する。
【0046】
通信部13によって第1経路データD3を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、第1経路データD3につき、記憶部12の経路データベース122に、当該ユーザUに係るユーザデータD1と対応付けた上で記憶する。
続いて、制御部11は、表示制御プログラム129に従って、第1経路データD3に基づき、図5に示す第1経路画面G2を作成の上、当該画面に係るデータ(第1経路画面データD4)を、当該画面を表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、端末装置8へと送信する。すなわち制御部11は、第1経路画面データD4という画面のデータに含む形で、第1経路データD3を端末装置8へと送信することとなる。
通信部83によって第1経路画面データD4を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、第1経路画面G2を、表示部84に表示する。
【0047】
図5に示すように、第1経路画面G2は、経路が表示される第1表示領域H1と、所定のアイコンが表示される第2表示領域H2と、スケジュールの概略等が表示される第3表示領域H3と、を有する。
また、統合サーバ1は、情報提供サーバ7を介して、行動経路に含まれる行程に係る場所の天気や、関連するニュース等の情報に係るデータ(関連情報データD5)を取得の上、当該データを、第1経路画面G2に付記するようにしてもよい。この点は、この先の行程で登場する経路画面についても同様である。また、第2実施例において登場する経路画面についても同様である。
【0048】
第1表示領域H1には、第1経路データD3、すなわち出発地、目的地、使用交通機関、各行程の時間等が表示された経路表示H11と、各行程につき、例えば鍵マーク等によって表され、後述の行程のロック(ステップS1-4)等において用いられるロックアイコンA2と、が表示される。
【0049】
第2表示領域H2には、所定の行程を表す複数のアイコンが表示される。
なお、図5においては、第2表示領域H2に、特急料金を要する特急電車を示す特急電車アイコンA3と、その他の電車を示す普通電車アイコンA4と、タクシーを示すタクシーアイコンA5と、バスを示すバスアイコンA6と、飲食施設を示す飲食施設アイコンA7と、宿泊施設を示す宿泊施設アイコンA8と、自転車を示す自転車アイコンA9と、会議を示す会議アイコンA10と、が表示される場合につき図示したが、第2表示領域H2に表示されるアイコンはこれらに限られない。また、多数の種類のアイコンの中から、ユーザUが、表示されるアイコンの種類を設定可能としてもよい。
【0050】
また、第3表示領域H3には、出発地、目的地、出発時刻等からなる基本スケジュール表示H31と、後述の予約決済(ステップS1-7)において用いる予約決済アイコンA11と、が表示される。
【0051】
なお、上記においては、統合サーバ1において第1経路画面G2が作成される場合につき説明したが、第1経路画面G2は、統合サーバ1からの指令に応じ、端末装置8において作成の上、表示するようにしてもよい。
この場合、具体的には、統合サーバ1が、第1経路データD3を、通信部13から通信ネットワークNを介して端末装置8へと送信し、通信部83によって第1経路データD3を受信した端末装置8において、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、第1経路画面G2を作成の上、これを表示部84に表示することとなる。
なお、統合サーバ1からの指令に応じ、端末装置8において画面を作成してもよい点は、他の行程において端末装置8に表示される各画面についても同様である。また、第2実施例において登場する各画面についても同様である。
【0052】
ユーザUは、表示部84に表示された経路表示H11に時間等を変更したい行程が生じた場合には、当該行程部分を操作部85を用いてクリック(操作部85が表示部84と一体的なタッチパネルであれば、当該部分をタッチ)することによって、変更することができる。
【0053】
具体的には、上記操作がなされると、端末装置8において、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従い、クリックされた行程に応じた所定の再入力画面(図示せず)を、統合サーバ1から取得の上表示部84に表示し、ユーザUが操作部85を用いてこれに入力すると、入力された新たなスケジュールに係るデータが、通信部83から通信ネットワークNを介して統合サーバ1へと送信され、その後は、上記と同様の過程を経て、経路検索サーバ2において新たな経路情報が取得された上で、統合サーバ1において改めて経路画面が作成され、これが端末装置8の表示部84に新たに表示されることとなる。
例えば、図5において、ユーザUが、11時59分という松島海岸への到着時刻を変更したい場合、当該箇所をクリックの上、新たな到着時刻を入力することで、入力された到着時刻に対応した経路情報が取得された上で、当該経路情報に応じた経路画面が作成され、新たに表示部84に表示されることとなる。
【0054】
[(4) ステップS1-4:行程のロック]
第1経路画面G2が表示部84に表示されると、図5に示すように、ユーザUは操作部85を用いて、第1表示領域H1の経路表示H11のうち、経路が変更された際にも維持したい行程に係るロックアイコンA2を操作(クリック、タッチパネルのタッチ等)する。
【0055】
ロックアイコンA2が操作されると、制御部81は、ロックアイコンA2が操作された行程に係る情報(第1ロック行程データD6-1)を、通信部83から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0056】
通信部13によって第1ロック行程データD6-1を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、第1ロック行程データD6-1につき、記憶部12の経路データベース122に、当該ユーザUに係るユーザデータD1と対応付けた上で記憶する。
また、制御部11は、表示制御プログラム129に従って、図6に示す、操作されたロックアイコンA2につき、当該行程がロックされたことがユーザUに分かるように表示を変えた画面(ロック後第1経路画面G3)を作成の上 、当該画面に係るデータ(ロック後第1経路画面データD7)を、当該画面を表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、端末装置8へと送信する。
なお、ロック後第1経路画面G3は、ロックされた行程についてロックアイコンA2の表示が変わる点を除いて、第1経路画面G2と同様である。
【0057】
図6においては、ロックされた行程(ここでは、9時36分という東京駅からの出発時刻、11時7分という仙台駅への到着時刻、特急電車というその間の移動手段)に係るロックアイコンA2につき、アイコンのカギの表示を切り替える場合について図示したが、ユーザUがロックされた行程を判別可能な表示であればよく、固定された行程に付されるアイコンの具体的な表示はこれに限られない。
また、特急電車の表示の横のロックアイコンA2が操作された場合に、乗車する電車が固定され、図6に示すように特急電車という移動手段、その出発時刻及びその到着時刻の全てが固定されるようにしてもよいし、移動手段、出発時刻、到着時刻につき、個々に固定するようにしてもよい。
【0058】
通信部83によってロック後第1経路画面データD7を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、ロック後第1経路画面G3を、第1経路画面G2と差し替えるようにして、表示部84に表示する。
【0059】
なお、ユーザUは、この段階に限らず、任意の時点で、ロックアイコンA2を操作することで、操作された行程をロックすることができる。したがって、この段階では行程のロックを行わず、この後の段階で、ロックアイコンA2を操作することで、任意の行程をロックしてもよいし、この段階でロックアイコンA2を操作することで任意の行程をロックした上で、更にこの後の段階でも、ロックアイコンA2を操作することで、さらなる行程をロックしてもよい。
また、上記においては、ロックの結果のユーザUへの通知を、ロック後第1経路画面G3の表示によって行う場合につき説明したが、ロックの結果の通知方法はこれに限られず、例えば、音声等によってユーザUに通知することも可能である。
【0060】
ロックアイコンA2の操作によってロックされた行程については、例えば、当該行程の後の行程が変更されたことにより、経路が再検索された場合においても、経路の再検索時に、第1ロック行程データD6-1が統合サーバ1から経路検索サーバ2へと送信され、ロックされた行程が維持された上で、新たな経路が設定されることとなる。
図6に示すロック後第1経路画面G3の例であれば、例えば、松島海岸への到着時刻が遅く変更された場合等においても、9時36分東京駅発、11時7分仙台駅到着の特急電車を使用する点が維持された上で、経路が再検索されることとなる。
【0061】
なお、一度操作され、それが付された行程がロックされたロックアイコンA2をユーザUが再度操作した際に、当該情報が統合サーバ1へと送信されて上記ロックが解除されると共に、ロックアイコンA2の表示も元の表示に戻されるようにしてもよい。
さらに、ロックされた行程については、ロックアイコンA2を操作して、まずロックを解除しないと、ユーザU自身も変更できなくしてもよい。この場合、ユーザU自身による誤操作によって、必須の行程が変更されてしまうことも防止し易くなる。
また、経路検索サーバ2による検索の結果、ロックされた行程を維持したままでは新たな経路が発見されないことも考えられるが、このような場合には、統合サーバ1を介して端末装置8にその旨の通知を表示させ、ユーザUにロックを解除するか選択させればよい。
【0062】
[(5) ステップS1-5:行程の追加(1)]
続いて、ステップS1-4までで作成された行動経路に、宿泊施設に係る行程を追加する場合につき説明する。
【0063】
ロック後第1経路画面G3が表示部84に表示された後、ユーザUがさらなる行程の追加を希望する場合、図6に示すように、ユーザUは、操作部85を用いて、第2表示領域H2に表示されたアイコンのうち、追加したい行程に係るアイコンをドラッグの上、第1表示領域H1の経路表示H11のうち、行程を追加したい位置へと移動させる。操作部85が表示部84と一体的に形成されたタッチパネルであれば、表示部84に表示されたアイコンを、指でずらすようにして動かせばよい。
図6においては、松島海岸到着後の時点に、宿泊に係る行程を追加する場合につき図示しており、この場合、ユーザUは、宿泊施設アイコンA8につき、経路表示H11の「松島海岸」の下方へとドラッグして移動させる。
【0064】
上記のアイコン操作がなされると、制御部81は、上記行程追加に係る情報、すなわち、追加する行程の種類及び行動経路のうちの追加される位置の情報(第1追加行程データD8)を、通信部83から、通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0065】
通信部13によって第1追加行程データD8を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、施設予約管理プログラム124に従って、第1追加行程データD8を、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、施設予約サーバ3へと送信する。
【0066】
通信部33によって第1追加行程データD8を受信した施設予約サーバ3においては、制御部31が、施設予約処理プログラム321に従って、記憶部32に記憶された施設予約WEBサイトデータWD2のうち、第1追加行程データD8の施設の種類に対応した所定のWEBサイトについてのデータ(ここでは、宿泊施設予約WEBサイトデータWD21)を選択の上、通信部33から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0067】
通信部13によって宿泊施設予約WEBサイトデータWD21を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、施設予約管理プログラム124に従って、宿泊施設予約WEBサイトデータWD21を、当該データに係る所定のWEBサイトを表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように端末装置8へと送信する。
【0068】
通信部83によって宿泊施設予約WEBサイトデータWD21を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、宿泊施設予約WEBサイトデータWD21を用いて所定のWEBサイトにアクセスの上、当該WEBサイトとの接続を確立し、これを表示部84に表示する。すなわち、この場合、宿泊施設予約WEBサイトデータWD21に係る所定のWEBサイトが、本発明における予約画面に該当する。
【0069】
上記のようにして所定のWEBサイトが表示されると、ユーザUは、操作部85を用いて、当該WEBサイトに従って宿泊施設を検索の上、予約を行う。
ユーザUが施設の予約を行うと、端末装置8の制御部81は、当該施設予約に係る情報、すなわち、予約施設名、予約時間、費用等に係る情報(第1施設予約データD9)を、通信部83から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信する。
通信部13によって、第1施設予約データD9を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、これを記憶部12の経路データベース122に、当該ユーザUに係るユーザデータD1と対応付けて記憶する。
なお、第1施設予約データD9は、予め宿泊施設予約WEBサイトデータWD21に係るWEBサイトにおいて、施設予約に係る情報が自動的に施設予約サーバ3へと送信されるように設定しておくことで、施設予約サーバ3を経由して、統合サーバ1へと送信されるようにしてもよい。また、直接統合サーバ1へと送信されるようにしてもよい。
【0070】
なお、上記においては、端末装置8が宿泊施設予約WEBサイトデータWD21を受信し、これを用いて所定のWEBサイトにアクセスの上、宿泊施設の検索、予約を行う場合につき説明したが、宿泊施設の予約を可能とする方法は、必ずしもこれに限られない。
例えば、予め端末装置8の記憶部82に宿泊施設の予約に係る所定のアプリケーションをインストールの上、宿泊施設アイコンA8が操作された際に、制御部81が自動的に当該アプリケーションを起動の上、当該アプリケーションに従って、表示部84に、宿泊施設の予約に係る所定の画面を表示するようにし、ユーザUが当該画面から、宿泊施設の検索、予約を行うようにしてもよい。
また、例えば、通信ネットワークNを介して端末装置8と接続された所定のサーバ上に、予め宿泊施設の予約に係る所定のアプリケーションをインストールしておき、宿泊施設アイコンA8が操作された際に、端末装置8の制御部81が、自動的に、通信部83から通信ネットワークNを介して当該サーバにアクセスの上、当該アプリケーションに従って、表示部84に、通信ネットワークNを介して当該サーバから受信した宿泊施設の予約に係る所定の画面を表示するようにし、ユーザUが当該画面から、宿泊施設の検索、予約を行うようにしてもよい。
これらの場合、このようなアプリケーションに従って表示部84に表示される所定の画面が、本発明における予約画面に該当する。
【0071】
第1施設予約データD9が統合サーバ1へと送信されると、統合サーバ1の制御部11は、第1施設予約データD9を、行程追加前の経路データ(ここでは第1経路データD3)及びロックされた行程がある場合に当該行程に係るデータ(ここでは第1ロック行程データD6-1)と共に、経路検索管理プログラム123に従って、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、経路検索サーバ2へと送信する。
例えば、本実施例であれば、第1施設予約データD9として、A旅館という施設名及び17時30分という予約時間を、第1施設予約データD9として、第1経路データD3及び第1ロック行程データD6-1と共に送信することとなる。
【0072】
通信部23によって第1施設予約データD9及び第1経路データD3を受信した経路検索サーバ2においては、制御部21が、経路検索処理プログラム221に従い、記憶部22に記憶された経路検索WEBサイトデータWD1を用いて、通信部23から通信ネットワークNを介して所定のWEBサイトにアクセスの上、第1施設予約データD9に含まれる予約施設名及び予約時間に従って、第1経路データD3に係る経路に、第1施設予約データD9に係る行程を追加した経路の検索を行い、これに対応した経路のデータ(第2経路データD10)を取得する。
ここでは、第1経路データD3に、第1施設予約データD9における、A旅館という施設名及び17時30分という予約時間に従い、松島海岸から石巻への電車の行程及び石巻からA旅館へのバスの行程を追加したものが、第2経路データD10となる。
【0073】
なお、この際には、第1ロック行程データD6-1に係るロックされた行程が維持された上で、新たな経路が検索されることとなる。図6に示すロック後第1経路画面G3の例であれば、9時36分東京駅発、11時7分仙台駅到着の特急電車を使用する点が維持された上で、経路が再検索される。
【0074】
第2経路データD10を取得した経路検索サーバ2においては、制御部21が、通信部23から、通信ネットワークNを介して、第2経路データD10を、図3に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0075】
通信部13によって第2経路データD10を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、経路検索管理プログラム123に従い、第2経路データD10を、記憶部12の経路データベース122に、当該ユーザUに係るユーザデータD1と対応付けた上で記憶する。
【0076】
続いて、制御部11は、表示制御プログラム129に従って、第2経路データD10に基づき、ロック後第1経路画面G3に、追加された行程及び経路に係る情報を追加して、図7に示す第2経路画面G4を作成の上、当該画面に係るデータ(第2経路画面データD11)を、当該画面を表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、端末装置8へと送信する。
通信部83によって、第2経路画面データD11を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、第2経路画面G4を、表示部84に表示する。
【0077】
なお、図7に示すように、ユーザUは、この段階で、追加された行程に係るロックアイコンA2を操作することで、ステップS1-4において説明したのと同様の過程を経て、図8に示すロック後第2経路画面G5のように、当該行程をロックすることができる。この場合、端末装置8の制御部81によって、ロックアイコンA2が操作された行程に係る情報(第2ロック行程データD6-2)が、通信部83から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信されることとなる。
図8においては、時間についてはロックすることなく、A旅館という場所のみをロックした場合につき図示している。
また、予約された追加行程については、自動的にロックアイコンA2が操作されたのと同様の状態となり、ロックされるようにしてもよい。
【0078】
[(6) ステップS1-6:行程の追加(2)]
続いて、ステップS1-5で宿泊施設に係る行程が追加された行動経路に、さらに飲食施設に係る行程を追加する場合につき説明する。
【0079】
ロック後第2経路画面G5が表示部84に表示されたのち、ユーザUがさらなる行程の追加を希望する場合、図8に示すように、ユーザUは、操作部85を用いて、第2表示領域H2に表示されたアイコンのうち、追加したい行程に係るアイコンをドラッグの上、第1表示領域H1のうち、行程を追加したい位置へと移動させる。
図8においては、石巻滞在時に飲食に係る行程を追加する場合につき図示しており、この場合、ユーザUは、飲食施設アイコンA7につき、経路表示H11の「石巻」と重なる位置又はその左右の位置へとドラッグする。
【0080】
上記のアイコン操作がなされると、制御部81は、上記行程追加に係る情報(第2追加行程データD12)を、通信部83から、通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0081】
通信部13によって第2追加行程データD12を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、施設予約管理プログラム124に従って、第2追加行程データD12を、通信部13から、通信ネットワークNを介して、図3に示すように、施設予約サーバ3へと送信する。
【0082】
通信部33によって第2追加行程データD12を受信した施設予約サーバ3においては、制御部31が、施設予約処理プログラム321に従って、記憶部32に記憶された施設予約WEBサイトデータWD2のうち、第2追加行程データD12の施設の種類に対応した所定のWEBサイトについてのデータ(ここでは、飲食施設予約WEBサイトデータWD22)を選択の上、通信部33から、通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0083】
通信部13によって飲食施設予約WEBサイトデータWD22を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、施設予約管理プログラム124に従って、飲食施設予約WEBサイトデータWD22を、当該データに係る所定のWEBサイトを表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、端末装置8へと送信する。
【0084】
通信部83によって、飲食施設予約WEBサイトデータWD22を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、飲食施設予約WEBサイトデータWD22を用いて、所定のWEBサイトにアクセスの上、当該WEBサイトとの接続を確立し、これを表示部84に表示する。すなわち、この場合、飲食施設予約WEBサイトデータWD22に係る所定のWEBサイトが、本発明における予約画面に該当する。
【0085】
上記のようにして所定のWEBサイトが表示されると、ユーザUは、操作部85を用いて、当該WEBサイトに従って飲食施設を検索の上、予約を行う。ここではBレストランにつき、当日のメニューまで決定の上、予約したものとする。
【0086】
ユーザUが施設の予約を行うと、端末装置8の制御部81は、当該施設予約に係る情報、すなわち、予約施設名、予約時間、費用等に係る情報(第2施設予約データD13)を、通信部83から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信する。
通信部13によって、第2施設予約データD13を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、これを記憶部12の経路データベース122に、当該ユーザUに係るユーザデータD1と対応付けて記憶する。
なお、第2施設予約データD13は、予め飲食施設予約WEBサイトデータWD22に係るWEBサイトにおいて、施設予約に係る情報が自動的に施設予約サーバ3へと送信されるように設定しておくことで、施設予約サーバ3を経由して、統合サーバ1へと送信されるようにしてもよい。また、直接統合サーバ1へと送信されるようにしてもよい。
【0087】
なお、上記においては、端末装置8が飲食施設予約WEBサイトデータWD22を受信し、これを用いて所定のWEBサイトにアクセスの上、飲食施設の検索、予約を行う場合につき説明したが、飲食施設の予約を可能とする方法は、必ずしもこれに限られない。
例えば、予め端末装置8の記憶部82に飲食施設の予約に係る所定のアプリケーションをインストールの上、飲食施設アイコンA7が操作された際に、制御部81が自動的に当該アプリケーションを起動の上、当該アプリケーションに従って、表示部84に、飲食施設の予約に係る所定の画面を表示するようにし、ユーザUが当該画面から、飲食施設の検索、予約を行うようにしてもよい。
また、例えば、通信ネットワークNを介して端末装置8と接続された所定のサーバ上に、予め飲食施設の予約に係る所定のアプリケーションをインストールしておき、飲食施設アイコンA7が操作された際に、端末装置8の制御部81が、自動的に、通信部83から通信ネットワークNを介して当該サーバにアクセスの上、当該アプリケーションに従って、表示部84に、通信ネットワークNを介して当該サーバから受信した飲食施設の予約に係る所定の画面を表示するようにし、ユーザUが当該画面から、飲食施設の検索、予約を行うようにしてもよい。
これらの場合、このようなアプリケーションに従って表示部84に表示される所定の画面が、本発明における予約画面に該当する。
【0088】
第2施設予約データD13が統合サーバ1へと送信されると、統合サーバ1の制御部11は、経路検索管理プログラム123に従って、行程追加後の当該地点の新たな出発時刻を決定の上で、当該出発時刻に係るデータ(行程追加後出発時刻データD14)を、行程追加前の経路データ(ここでは第2経路データD10)及びロックされた行程がある場合に当該行程に係るデータ(ここでは第1ロック行程データD6-1及び第2ロック行程データD6-2)と共に、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、経路検索サーバ2へと送信する。
【0089】
なお、制御部11による、行程追加後の新たな出発時刻の決定方法は特に限定されないが、例えば、予め飲食、宿泊等追加される行程の種類に応じて所要時間に係るデータが記憶部12に記憶されており、制御部11がこれを適用の上、自動的に算出するようにすればよい。
また、例えば、端末装置8の表示部84に新たな出発時刻の入力画面が表示されるようにし、ユーザUが操作部85を使用して出発時刻を入力すると、入力された情報が、通信部83から通信ネットワークNを介して統合サーバ1へと送信されるようにし、統合サーバ1において、制御部11が、受信したユーザUの入力内容を新たな出発時刻と決定するようにしてもよい。
また、例えば、両者を併用し、まず、制御部11が自動的に算出した出発時刻を端末装置の表示部84において表示させた上、ユーザUがこれを修正したい場合に、操作部85を使用して端末装置8の表示部84の入力画面に新たな出発時刻を入力するようにしてもよい。
【0090】
本実施例においては、例えば、飲食に係る行程が追加された石巻の出発時刻が、17:00から、飲食に要する時間分の2時間延長されるものとし、延長後の出発時刻に係るデータ(出発地:石巻、出発時刻19:00以降)が、行程追加後出発時刻データD14として、第2経路データD10、第1ロック行程データD6-1及び第2ロック行程データD6-2と共に、経路検索サーバ2へと送信されることとなる。
【0091】
通信部23によって行程追加後出発時刻データD14及び第2経路データD10を受信した経路検索サーバ2においては、制御部21が、経路検索処理プログラム221に従い、記憶部22に記憶された経路検索WEBサイトデータWD1を用いて、通信部23から通信ネットワークNを介して、所定のWEBサイトにアクセスの上、第2経路データD10に係る経路につき、行程追加後出発時刻データD14に従って行程追加後の出発時刻を変更した経路の検索を行い、これに対応した経路のデータ(第3経路データD15)を取得する。
【0092】
なお、この際にも、第1ロック行程データD6-1及び第2ロック行程データD6-2に係るロックされた行程が維持された上で、新たな経路が検索されることとなる。図8に示すロック後第2経路画面G5の例であれば、9時36分東京駅発、11時7分仙台駅到着の特急電車を使用する点及びA旅館という場所を訪れる点が維持された上で、経路が再検索される。
【0093】
本実施例においては、石巻を19:00以降に出発するという行程追加後出発時刻データD14に基づき、これ以降の19:30に石巻を出発するバスを使用して、20:00にA旅館に到着するように第2経路データD10を変更した経路が、第3経路データD15に係る経路ということとなる。
なお、本実施例においては、上述のように、ロックされているのは、東京-仙台間の特急電車についての移動手段、出発時刻及び到着時刻並びにA旅館という場所のみであるため、ロックされた行程の存在が、新たな経路の検索に影響を与えることはない。しかし、例えば、石巻とA旅館との間の行程に、何らかのロックされた行程がある場合には、当該行程の維持を優先しつつ、新たな経路の検索がなされることとなる。
【0094】
第3経路データD15を取得した経路検索サーバ2においては、制御部21が、通信部23から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、第3経路データD15を統合サーバ1へと送信する。
【0095】
通信部13によって第3経路データD15を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、経路検索管理プログラム123に従い、第3経路データD15を、記憶部12の経路データベース122に、当該ユーザUに係るユーザデータD1と対応付けた上で記憶する。
【0096】
続いて、制御部11は、表示制御プログラム129に従って、第3経路データD15に基づき、ここまでの最終的な経路画面(ここではロック後第2経路画面G5)に、追加された行程に係る情報を追加して、図9に示す第3経路画面G6を作成の上、当該画面に係るデータ(第3経路画面データD16)を、当該画面を表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、端末装置8へと送信する。
通信部83によって、第3経路画面データD16を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、第3経路画面G6を、表示部84に表示する。
【0097】
なお、ユーザUは、この段階でも、追加された行程に係るロックアイコンA2を操作することで、ステップS1-4において説明したのと同様の過程を経て、当該行程をロックすることができる。この場合、端末装置8の制御部81によって、ロックアイコンA2が操作された行程に係る情報(第3ロック行程データD6-3)が、通信部83から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信されることとなる。
また、予約された追加行程については、自動的にロックアイコンA2が操作されたのと同様の状態となり、自動的にロックされるようにしてもよい。図9においては、自動的に追加された項目につきロックアイコンA2が操作された状態となる場合を例として、第3経路画面G6を示している。
【0098】
なお、本実施形態においては、行程の追加を二回行って行動経路を確定する場合につき説明したが、これに限られず、例えば、さらなる行程の追加を行ってもよいし、行程の追加は一回しか行わなくてもよい。
【0099】
[(7) ステップS1-7:予約決済]
行程の追加が完了し、行動経路が確定すると、ユーザUは、当該行動経路に従って、予約内容の決済を行う。具体的には以下のとおりである。
【0100】
ユーザUは、行程の追加が完了したと判断した後に、端末装置8の操作部85を用いて、最終的な経路画面(ここでは、第3経路画面G6)の第3表示領域H3に表示された、予約決済アイコンA11を操作する。
予約決済アイコンA11が操作されると、端末装置8の制御部81は、行動支援アプリケーション821に従い、予約決済アイコンA11が操作された旨の情報(決済指示データD17)を、通信部83から、通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0101】
通信部13によって決済指示データD17を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、交通機関予約管理プログラム125に従い、最終的な経路のデータ(ここでは、第3経路データD15)を、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、交通機関予約サーバ4へと送信する。
【0102】
通信部43によって第3経路データD15を受信した交通機関予約サーバ4においては、制御部41が、交通機関予約処理プログラム421に従い、記憶部42に記憶された交通機関予約WEBサイトデータWD3を用いて、通信部43から通信ネットワークNを介して所定のWEBサイトにアクセスの上、第3経路データD15に含まれる交通機関のうち、事前の予約が可能なものにつき予約を行う。図9に示された第3経路画面G6においては、東京-仙台間の特急電車がこれに該当する。
【0103】
予約が完了すると、交通機関予約サーバ4の制御部41は、通信部43から通信ネットワークNを介して、当該交通機関の予約に係る情報、すなわち、予約交通機関名、予約時間、費用等に係る情報(交通機関予約データD18)を、図3に示すように、統合サーバ1に送信する。
【0104】
交通機関予約データD18を通信部13によって受信した統合サーバ1の制御部11は、決済管理プログラム126に従い、各予約データ(第1施設予約データD9、第2施設予約データD13及び交通機関予約データD18)から、予約がなされた行程(ここでは、東京-仙台間の特急電車乗車、石巻でのBレストランでの飲食及びAホテルの宿泊が予約されている。)についての費用を抽出の上、図10に示すような第1決済画面G7を作成する。
なお、予約した宿泊施設、飲食施設、交通機関等にオンラインでの決済が不可能なものが含まれる場合等、予約した全ての行程につきオンライン決済を行うことができない場合には、当該行程を除いて、残りのオンライン決済可能な行程のみを含む形で、第1決済画面G7を作成すればよい。
図10に示すように、第1決済画面G7には、一括決済又は個別決済の選択に係る表示並びに一括決済に係る決済アイコンA12及び個別決済が選択された場合についての各項目に係る決済アイコンA12が含まれている。
【0105】
第1決済画面G7が作成されると、制御部11は、第1決済画面G7に係るデータ(第1決済画面データD19)を、当該画面を表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、端末装置8へと送信する。
【0106】
通信部83によって第1決済画面データD19を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、第1決済画面G7を、表示部84に表示する。
【0107】
端末装置8の表示部84に第1決済画面G7が表示されると、ユーザUは、操作部85を用いて、第1決済画面G7から、希望する決済方法を選択する。
例えば、決済可能な行程につき、一括して決済することを希望する場合には、ユーザUは、第1決済画面G7のうち、一括決済の項目に係る決済アイコンA12をクリックすればよい。また、例えば、各項目の個別決済を希望する場合には、決済を希望する項目に係る決済アイコンA12をクリックすればよい。また、項目名の表示を直接クリックすることで、決済方法を選択可能としてもよい。
【0108】
ユーザUが第1決済画面G7から決済方法を選択すると、端末装置8の制御部81は、当該決済方法に係る情報(決済方法選択データD20)を、通信部83から、通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信する。
通信部13によって、決済方法選択データD20を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、これを、各予約データ(第1施設予約データD9、第2施設予約データD13及び交通機関予約データD18)並びにユーザデータD1と共に、決済管理プログラム126に従って、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、決済サーバ5へと送信する。
【0109】
通信部53によって決済方法選択データD20、各予約データ(第1施設予約データD9、第2施設予約データD13及び交通機関予約データD18)並びにユーザデータD1を受信した決済サーバ5においては、制御部51が、決済処理プログラム521に従い、記憶部52に記憶された決済WEBサイトデータWD4を用いて、通信部53から通信ネットワークNを介して所定のWEBサイトにアクセスの上、決済方法選択データD20及び各予約データ(第1施設予約データD9、第2施設予約データD13及び交通機関予約データD18)に従って、各予約データに含まれる行程のうち、決済方法選択データD20においてユーザUが決済を希望した行程につき、ユーザデータD1に含まれる決済方法に係る情報を用いて決済を行う。
【0110】
決済が完了すると、決済サーバ5においては、制御部51が、決済が完了した旨の情報(決済完了データD21)を、通信部53から、通信ネットワークNを介して、図3に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0111】
通信部13によって決済完了データD21を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、決済管理プログラム126に従い、決済完了データD21につき、記憶部12の経路データベース122に、当該ユーザUに係るユーザデータD1と対応付けた上で記憶する。
続いて、制御部11は、表示制御プログラム129に従って、所定の決済完了を示す画面(図示せず)を作成の上、当該画面に係るデータ(決済完了画面データD22)を、当該画面を表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図3に示すように、端末装置8へと送信する。
通信部83によって、決済完了画面データD22を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、所定の決済完了を示す画面を、表示部84に表示する。
【0112】
なお、ユーザUが個別決済を希望した場合には、一つの行程につき決済が完了した後に、当該行程を除いた決済画面が、端末装置8の表示部84に表示されるようにし、ユーザUが、決済を行いたい行程につき、個別に順次決済できるようにしてもよい。
【0113】
[2 第2実施例:行程の変更]
続いて、行動支援システム100の動作の第2実施例として、決済後に交通機関の障害等による行程変更の必要性が生じた場合の例につき、図11から図20に基づいて説明する。なお、第1実施例と同様の行程については、適宜その説明を省略する。
図11に示すように、本実施例は、ステップS2-1からS2-10の10個のステップからなる。
【0114】
[(1) ステップS2-1:ユーザデータの登録]
行動支援システム100のユーザであるユーザUは、システム使用開始前に、ユーザデータD1の登録を行う。本ステップについては、第1実施例に係るステップS1-1と同様である。
なお、第1実施例と同様、ユーザUによるユーザデータD1の入力を要するのは、初回のシステム使用開始前の一度のみであり、それ以降ユーザUは、連絡先や決済方法等、ユーザデータD1に含まれる情報に変更があった場合にのみ、変更部分につき入力すればよい。
【0115】
[(2) ステップS2-2:スケジュール入力]
行動支援システム100のユーザであるユーザUは、行動予定が近づくと、まず、端末装置8の操作部85を用いて、行動予定当日のスケジュールの大枠につき入力する。本ステップついては、第1実施例に係るステップS1-2と同様である。
【0116】
[(3) ステップS2-3:交通機関の検索]
続いて、ステップS2-2における入力に基づき、交通機関の検索がなされる。本ステップについては、第1実施例に係るステップS1-3と同様である。
【0117】
[(4) ステップS2-4:行程の追加]
続いて、ステップS2-3までで作成された行動経路に行程を追加する場合につき説明する。
本ステップは、第1実施例に係るステップS1-5と類似するが、本実施例においては、松島海岸到着後の時点に、事前に会場が決まっており、既に予約がなされている会議に係る行程を追加する場合を想定しており、この場合、第1実施例に係るステップS1-5のように施設の予約を行うことを要しない。
具体的には以下の通りである。
【0118】
まず、ユーザUは、図13に示すように、操作部85を用いて、第1経路画面G2の第2表示領域H2に表示されたアイコンのうち、会議アイコンA10につき、経路表示H11の「松島海岸」の下方へとドラッグした後、会議がある場所及び時間を、端末装置8の操作部85を使用して入力する。当該入力は、例えば、アイコン操作に応じて、所定の入力画面(図示せず)が、統合サーバ1から端末装置8に送信され、これが表示部84に表示された後に、操作部85を用いて行うようにすればよい。
【0119】
上記の操作がなされると、制御部81は、上記行程追加に係る情報、すなわち追加された行程の種類、実施場所及び実施時間(第3追加行程データD23)を、通信部83から、通信ネットワークNを介して、図12に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0120】
通信部13によって第3追加行程データD23を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、第3追加行程データD23につき、行程追加前の経路データ(ここでは、第1経路データD3)と共に、経路検索管理プログラム123に従って、通信部13から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、経路検索サーバ2へと送信する。
例えば、図13の例であれば、第3追加行程データD23として、行程の種類として会議、実施場所として松島海岸付近にあるC会議施設という施設名及び実施時間として14時00分という時間が、行程追加前の経路データ(ここでは、第1経路データD3)と共に、送信されることとなる。
【0121】
通信部23によって第3追加行程データD23及び第1経路データD3を受信した経路検索サーバ2においては、制御部21が、経路検索処理プログラム221に従い、記憶部22に記憶された経路検索WEBサイトデータWD1を用いて、通信部23から通信ネットワークNを介して所定のWEBサイトにアクセスの上、第3追加行程データD23に含まれる追加された行程の実施場所及び実施時間に従って、第1経路データD3に追加された行程を加えた経路の検索を行い、これに対応した経路のデータ(第4経路データD24)を取得する。ここでは、出発地を八王子としたまま、到着地をC会議施設、到着時刻を14時00分として検索を行ったデータが、第4経路データD24となる。
第4経路データD24を取得した経路検索サーバ2においては、制御部21が、通信部23から、通信ネットワークNを介して、図12に示すように、第4経路データD24を統合サーバ1へと送信する。
【0122】
通信部13によって第4経路データD24を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、経路検索管理プログラム123に従い、第4経路データD24を、記憶部12の経路データベース122に、当該ユーザUに係るユーザデータD1と対応付けた上で記憶する。
続いて、制御部11は、表示制御プログラム129に従って、第4経路データD24に基づき、図14に示す第4経路画面G8を作成の上、当該画面に係るデータ(第4経路画面データD25)を、当該画面を表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、端末装置8へと送信する。
通信部83によって、第4経路画面データD25を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、第4経路画面G8を、表示部84に表示する。
【0123】
[(5) ステップS2-5:行程のロック]
続いて、ユーザUは、操作部85を用いて、第4経路画面G8の第1表示領域H1の経路表示H11のうち、経路が変更された際にも維持したい行程に係るロックアイコンA2を操作することで、当該行程につきロックする。
本行程は、第1実施例に係るステップS1-4と略同一であるが、本実施例においては、ステップS2-4における行程追加前にはロックを行わず、ステップS2-4における行程の追加後に、追加された行程の場所及び時間につきロックする場合につき図示している。
この場合、端末装置8から統合サーバ1へ送信された第4ロック行程データD26に基づいて、統合サーバ1においてロック後第4経路画面G9が作成された後、当該画面に係るデータ(ロック後第4経路画面データD27)が端末装置8へと送信され、端末装置8の表示部84には、統合サーバ1から受信したロック後第4経路画面データD27に基づき、図15に示すロック後第4経路画面G9が表示されることとなる。
なお、ここでも、追加された行程については、ユーザUによるロックアイコンA2の操作を待たず、自動的にロックされるようにしてもよい。
【0124】
なお、上記においては、ステップS2-4において、行程が追加され、当該行程に係る場所及び時間が入力された時点で、既存の部分も含めて経路の再検索が行われる場合につき説明したが、これに限られない。
例えば、ステップS2-4においては、既存の部分の経路には変更が加えられることなく、追加部分についてのみ経路の検索がなされ、追加された行程の時間がロックされ、当該行程の時間に変更の余地がないことが確定した段階で、当該行程に合わせて、既存の部分も含めた経路の再検索が行われるようにしてもよい。
【0125】
[(6) ステップS2-6:予約決済]
行動経路が確定すると、ユーザUは、当該行動経路に従って、予約内容の決済を行う。
本行程は、第1実施例に係るステップS1-7と略同一であるが、本実施例では、決済を要する行程は、大宮―仙台間の特急電車のみであることから、ユーザUが、行程の追加が完了したと判断した後に、端末装置8の操作部85を用いて、最終的な経路画面(ここでは、ロック後第4経路画面G9)の第3表示領域H3に表示された、予約決済アイコンA11を操作した場合に、端末装置8の表示部84には、統合サーバ1から受信した第2決済画面データD28に基づき、図16に示す第2決済画面G10が表示されることとなる。
その後、ユーザUによる第2決済画面G10における選択に従い、特急電車の料金のみ決済がなされる。なお、この場合、決済を要する項目は一つのみであることから、一括決済を選択しても、個別決済を選択しても変わるところはない。
【0126】
[(7) ステップS2-7:経路変更必要性の通知]
ステップS2-6まで完了すると、統合サーバ1においては、制御部11が、運行情報入手管理プログラム127に従って、最終的な経路データ(ここでは、第4経路データD24)を、通信部13から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、運行情報サーバ6へと送信する。
通信部63によってこれを受信した運行情報サーバ6においては、制御部61が運行情報入手処理プログラム621に従い、これを記憶部62の経路データベース622に記憶する。
【0127】
ユーザUの第4経路データD24に係る行動の当日となると、運行情報サーバ6においては、制御部61が、運行情報入手処理プログラム621に従い、記憶部62に記憶された運行情報WEBサイトデータWD5を用いて、通信部63から通信ネットワークNを介して、所定のWEBサイトにアクセスの上、経路データベース622に記憶された第4経路データD24に含まれる行程につき、例えば交通機関の運行停止、遅延等の障害が生じた場合に、当該障害に係る情報(障害データD29)を取得する。
【0128】
障害データD29の取得方法は、第4経路データD24に含まれる行程につき障害が生じた場合に逐一情報を取得可能であれば、特に限定されないが、例えば、運行情報サーバ6が、ユーザUの行動当日の出発時刻の所定時間前から、所定の間隔で、運行情報WEBサイトデータWD5を用いて所定のWEBサイトにアクセスの上自動的に検索し、障害データD29を取得するようにしてもよいし、例えば、運行情報WEBサイトデータWD5に係る所定のWEBサイトからあらゆる交通機関に係る障害情報が自動的に運行情報サーバ6へと送信されるようにし、運行情報サーバ6において、受信した障害情報から、交通機関の種類及び障害の発生した時間が、第4経路データD24に含まれる行程と一致するものを、障害データD29として抽出するようにしてもよい。
【0129】
障害データD29を取得した運行情報サーバ6においては、制御部61が、運行情報入手処理プログラム621に従い、通信部63から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、障害データD29を統合サーバ1へと送信する。
【0130】
通信部13によって障害データD29を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、経路変更要否判定プログラム130に従って、経路変更の要否につき判定する。
具体的には、例えば、障害データD29において、第4経路データD24に含まれる行程で使用する予定の交通機関につき運行が見合わせとなっている場合や、運行が遅延しており、かつ遅延時間から算出して障害が発生している行程の後に予定されている行程に間に合わないことが予測される場合に、経路変更の必要性があると判断されるようにすればよい。
また、確実を期して、障害データD29が検出された場合に、常に当該行程につき経路変更の必要性があると判断されるようにしてもよい。
また、ユーザUが、予めいかなる場合に経路変更の必要性があると判断されるかを設定可能としてもよい。
【0131】
経路変更の必要性があると判断すると、制御部11は、表示制御プログラム129に従って、経路変更の通知を含む経路画面(経路変更通知第4経路画面G11)を作成する。
経路変更通知第4経路画面G11は、図17に示すように、それまでの最新の経路画面(ここでは、ロック後第4経路画面G9)に、経路変更の必要性を告げるメッセージを表示する経路変更メッセージ表示領域H4を加えたものである。経路変更メッセージ表示領域H4には、経路変更の必要性を告げる経路変更必要性メッセージH41と、ユーザUが経路変更を指示するときに用いる経路変更指示アイコンA13と、が表示される。
また、図17に示すように、経路変更通知第4経路画面G11には、現在時刻からユーザUの現在地を予測の上、ユーザの現在位置を示す現在位置表示H5が表示される。
【0132】
経路変更通知第4経路画面G11が作成されると、制御部11は、表示制御プログラム129に従って、経路変更通知第4経路画面G11に係るデータ(経路変更通知第4経路画面データD30)を、当該画面を表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、端末装置8へと送信する。
通信部83によって経路変更通知第4経路画面データD30を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、経路変更通知第4経路画面G11を、表示部84に表示する。
【0133】
[(8) ステップS2-8:経路の変更]
端末装置8の表示部84に経路変更通知第4経路画面G11が表示された場合において、経路変更を希望する場合、ユーザUは、操作部85を用いて、経路変更通知第4経路画面G11の経路変更メッセージ表示領域H4に表示された経路変更指示アイコンA13を操作する。
経路変更指示アイコンA13が操作されると、端末装置8の制御部81は、行動支援アプリケーション821に従い、経路変更指示アイコンA13が操作された旨の情報(経路変更指示データD31)を、通信部83から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0134】
通信部13によって、経路変更指示データD31を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、表示制御プログラム129に従って、ここまでの最終的な経路画面のデータ(ここでは経路変更通知第4経路画面データD30)及び障害データD29に基づき、経路変更通知第4経路画面G11につき、経路変更メッセージ表示領域H4を削除の上で、ユーザUが現在地の次に経路変更可能となる地点から、変更を要する行程後に予定されている、会議、飲食予約等の時間が決まっている行程までの迂回表示H6を加え、図18に示す迂回路表示第4経路画面G12を作成する。
迂回表示H6としてはユーザUが迂回路に係る表示であると認識可能なものであれば任意であるが、例えば、図18に示すように、ユーザUが次に経路変更可能となる地点から、折れ線を引けばよい。
また、上記の時間が決まっている行程としては、例えば予約済みの行程や、ロックされた行程が抽出されるようにすればよい。
【0135】
迂回路表示第4経路画面G12が作成されると、制御部11は、表示制御プログラム129に従って、当該画面に係るデータ(迂回路表示第4経路画面データD32)を、当該画面を表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、端末装置8へと送信する。
通信部83によって、迂回路表示第4経路画面データD32を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、迂回路表示第4経路画面G12を、表示部84に表示する。
【0136】
迂回路表示第4経路画面G12が表示部84に表示され後、ユーザUは、操作部85を用いて、第2表示領域H2に表示されたアイコンのうち、変更行程において使用したい交通機関に係るアイコンをドラッグの上、迂回表示H6上へと移動させる。なお、図18においては、ユーザUがタクシーを選択し、タクシーアイコンA5を操作する場合につき図示している。
【0137】
上記のアイコン操作がなされると、制御部81は、上記交通機関の選択に係る情報(変更交通機関データD33)を、通信部83から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0138】
通信部13によって、変更交通機関データD33を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、経路検索管理プログラム123に従い、ここまでの最終的な経路のデータ(ここでは第4経路データD24)、ロックされた行程がある場合に当該行程に係るデータ(ここでは第4ロック行程データD26)、障害データD29及び変更交通機関データD33を、通信部13から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、経路検索サーバ2へと送信する。
【0139】
通信部23によって第4経路データD24、第4ロック行程データD26、障害データD29及び変更交通機関データD33を受信した経路検索サーバ2においては、制御部21が、経路検索処理プログラム221に従い、記憶部22に記憶された経路検索WEBサイトデータWD1を用いて通信部23から通信ネットワークNを介して所定のWEBサイトにアクセスの上、第4経路データD24、第4ロック行程データD26、障害データD29及び変更交通機関データD33に基づいて経路検索を行い、第5経路データD34を取得する。
具体的には、ユーザUが次に経路変更可能となる地点から、障害が発生している行程の後に予定されている会議、飲食予約等の時間が決まっている行程に係る場所まで、障害データD29に係る障害が発生している交通機関を避けつつ、変更交通機関データD33におけるユーザUが選択した交通機関で行く経路を検索し、第4経路データD24につき、上記部分を置き換えた経路が、第5経路データD34となる。
【0140】
なお、ロックされた行程がある場合には、当該行程を維持したルートを検索する。
仮にロックされた行程を維持したままでは新たなルートが発見されなかった場合には、統合サーバ1を介して端末装置8にその旨の通知を表示させ、ユーザUにロックを解除するか選択させればよい。
【0141】
本実施例では、ユーザUが次に経路変更可能となる地点として、現在乗車中の特急電車の到着駅である仙台、当該地点への到着予定時刻として12時21分、変更を要する行程後に予定されている時間が決まっている行程に係る場所としてC会議施設、当該行程の時間に係るデータとして14時00分が抽出され、ユーザが選択したタクシーを用いて、12時21分よりも後に仙台駅を出発して、14時00分よりも前にC会議施設に到着する経路につき、再検索がなされることとなる。
【0142】
第5経路データD34を取得した経路検索サーバ2においては、制御部21が、経路検索処理プログラム221に従い、通信部23から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、第5経路データD34を統合サーバ1へと送信する。
【0143】
通信部13によって第5経路データD34を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、経路検索管理プログラム123に従い、第5経路データD34につき、記憶部12の経路データベース122に、当該ユーザUに係るユーザデータD1と対応付けた上で記憶する。
また、制御部11は、決済管理プログラム126に従って、従来の経路(第4経路データD24)に要する費用と、新たな経路(第5経路データD34)に要する費用との差額を算出する。
【0144】
続いて、制御部11は、表示制御プログラム129に従って、図19に示す第5経路画面G13を作成の上、当該画面に係るデータ(第5経路画面データD35)を、当該画面を表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、端末装置8へと送信する。
【0145】
図19に示すように、第5経路画面G13は、迂回路表示第4経路画面G12における迂回表示H6に、経路検索サーバ2における再検索の結果得られた、出発時刻及び到着時刻の表示及びユーザUが選択した交通機関に係る表示(図19においてはタクシー)を追加の上、さらに、差額通知表示領域H7を設けたものである。
差額通知表示領域H7は、ユーザUに対する確認メッセージと差額の通知とを含む差額確認メッセージH71と、変更経路決定アイコンA14と、再検索アイコンA15と、を含む。変更経路決定アイコンA14は、ここでは、「はい」というアイコンとなっているが、変更された経路を承諾する旨のアイコンであるとユーザUが理解できるアイコンであればよい。また、再検索アイコンA15についても、ここでは「再検索」というアイコンとなっているが、これについても、経路の再検索を行う旨のアイコンであるとユーザUが理解できるアイコンであればよい。
なお、差額が生じない場合には、差額の通知の代わりに、決済金額に変更が生じない旨が通知される。
【0146】
通信部83によって、第5経路画面データD35を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、第5経路画面G13を表示部84に表示する。
【0147】
なお、上記経路検索サーバ2における再検索の結果、変更交通機関データD33の交通機関では、変更を要する行程後に予定されている時間が決まっている行程に間に合う経路が発見されなかった場合には、その旨が、経路検索サーバ2から統合サーバ1を介して端末装置8に通知され、ユーザUが使用する交通機関を再選択可能とすればよい。
また、例えば、経路検索サーバ2において、自動的に交通機関を限定せずに検索を行い、発見された行程を、経路検索サーバ2から統合サーバ1を介して端末装置8に通知し、ユーザに提示するようにしてもよい。
【0148】
[(9) ステップS2-9:再予約]
ユーザUは、端末装置8の表示部84に表示された第5経路画面G13を確認の上、変更後の経路及び差額に問題がない場合には、端末装置8の操作部85を用いて、差額通知表示領域H7に表示された変更経路決定アイコンA14を操作する。
変更経路決定アイコンA14が操作されると、端末装置8の制御部81は、変更経路決定アイコンA14が操作された旨の情報(経路決定データD36)を、通信部83から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、統合サーバ1へと送信する。
なお、再検索アイコンA15が選択された場合には、ステップS2-8における交通機関の選択からやり直すようにすればよい。
【0149】
通信部13によって経路決定データD36を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、交通機関予約管理プログラム125に従い、最終的な経路のデータ(ここでは第5経路データD34)と、変更前の経路のデータ(ここでは第4経路データD24)を、通信部13から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、交通機関予約サーバ4へと送信する。
【0150】
通信部43によって第5経路データD34及び第4経路データD24を受信した交通機関予約サーバ4においては、制御部41が、交通機関予約処理プログラム421に従って、記憶部32に記憶された交通機関予約WEBサイトデータWD3を用いて、通信部23から通信ネットワークNを介して所定のWEBサイトにアクセスの上、変更後の経路(第5経路データD34)に含まれる交通機関であって、変更前の経路(第4経路データD24)から変更された部分のうち、事前の予約が可能なものにつき予約を行う。図19に示された第5経路画面G13においては、仙台―C会議施設間のタクシーがこれに該当する。
【0151】
また、制御部41は、同WEBサイトにおいて、変更前の経路(第4経路データD24)に含まれる交通機関であって、変更後の経路(第5経路データD34)において変更された部分のうち、予約済みであったものにつきキャンセルを行う。図19に示された第5経路画面G13においては、変更前の仙台―C会議施設間の移動手段は、普通電車及びバスであったため、通常キャンセルの必要性は生じないが、例えば変更された行程に予約済みの特急電車が含まれる場合等に、キャンセルの必要性が生じる。
【0152】
予約及びキャンセルが完了すると、交通機関予約サーバ4の制御部41は、通信部43から、通信ネットワークを介して、予約及びキャンセルが完了した行程に係るデータ(変更行程データD37)を、通信部43から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、統合サーバ1に送信する。
図19に示された第5経路画面G13においては、上記のようにキャンセルされる行程は存在しないため、仙台―C会議施設間のタクシー予約に係る情報のみが、変更行程データD37に該当することとなる。
【0153】
[(10) ステップS2-10:再決済]
変更行程データD37を通信部13によって受信した統合サーバ1においては、制御部11が、決済管理プログラム126に従い、変更行程データD37を、ユーザデータD1と共に、通信部13から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、決済サーバ5へと送信する。
【0154】
通信部53によって変更行程データD37及びユーザデータD1を受信した決済サーバ5においては、制御部51が、決済処理プログラム521に従い、記憶部22に記憶された決済WEBサイトデータWD4を用いて、通信部23から通信ネットワークNを介して所定のWEBサイトにアクセスの上、変更行程データD37に従って、変更された行程につき、ユーザデータD1に含まれる決済方法に係る情報を用いて決済を行う。
この際には、変更後の経路(第5経路データD34)に含まれる交通機関であって、変更前の経路(第4経路データD24)から変更され、新たに予約された部分のうち、事前決済可能なものにつき支払いを行うと共に、変更前の経路(第4経路データD24)に含まれる交通機関であって、変更後の経路(第5経路データD34)においてキャンセルされた部分のうち、事前に決済済みであったものにつき返金を受け、最終的にユーザには、差額の請求又は返金が新たになされることとなる。
【0155】
決済が完了すると、決済サーバ5は、制御部51が、決済が完了した旨の情報(再決済完了データD38)を、通信部23から、通信ネットワークNを介して、図12に示すように、統合サーバ1へと送信する。
【0156】
通信部13によって再決済完了データD38を受信した統合サーバ1においては、制御部11が、決済管理プログラム126に従い、再決済完了データD38につき、記憶部12の経路データベース122に、当該ユーザUに係るユーザデータD1と対応付けた上で記憶する。
続いて、制御部11は、表示制御プログラム129に従って、図20に示すように、第5経路画面G13に、再予約・再決済の完了を示す表示(再予約・再決済完了表示領域H8)を追加した画面(予約通知第5経路画面G14)を作成の上、当該画面に係るデータ(予約通知第5経路画面データD39)を、当該画面を表示部84に表示させる旨の端末装置8への所定の指令を付して、通信部13から通信ネットワークNを介して、図12に示すように、端末装置8へと送信する。
【0157】
予約通知第5経路画面G14は、第5経路画面G13から、差額通知表示領域H7を削除の上で、再予約・再決済完了表示領域H8を設けたものである。
なお、図20においては、新たにタクシーを手配した場合の再予約・再決済完了表示領域H8の例として、タクシーを手配した旨の通知、連絡先としてのタクシー会社名(Dタクシー(株))及び車両ナンバー(仙台ぬ12-34)が記載される場合につき図示したが、これに限られず、再予約・再決済完了表示領域H8としては、新たに予約等がなされた交通機関の種類に合わせて、適宜の表示を行うことができる。
例えば、特急電車であればチケットを手配した旨の通知、列車番号及び座席番号等、飛行機であればチケットを手配した旨の通知、便名及び座席番号等を表示すればよい。
【0158】
通信部83によって、予約通知第5経路画面データD39を受信した端末装置8においては、制御部81が、行動支援アプリケーション821に従って、図20に示す予約通知第5経路画面G14を、表示部84に表示する。
【0159】
[第3 効果の説明]
実施形態に係る行動支援システム100によれば、ユーザUは、端末装置8の表示部84に表示される所定の行程を示すアイコンを操作するのみで、行動経路に当該アイコンが示す行程を追加できることから、一度作成された行動経路への新たな行程の追加が容易となる。
また、追加された行程に対応した予約のためのWEBサイト等の予約画面が自動的に表示されることから、追加された行程につき予約することも容易となる。
さらに、行程追加後の行動経路によって生じる費用につき、一括して又は個別に、決済することができることから、行動経路策定後に当該経路によって生じる費用につき支払いを行うことも容易となる。
【0160】
また、端末装置8の表示部84に、経路表示がなされる第1表示領域と、所定の操作を示すアイコンが表示される第2表示領域と、が同時に表示されることで、経路を確認しながら同時にアイコンを操作することができ、当該アイコンの操作が容易となる。
さらに、アイコンを第1表示領域内へとドラッグ可能とすることで、アイコンが移動させられた位置に応じて、アイコンの種類に応じた変更を行動経路に加えるようにして、ユーザUによる直観的な操作が可能となる。
【0161】
また、ユーザUが、任意の行程をロックすることを可能とすることで、経路変更等の際にも、ユーザUが維持したい特定の行程を維持したままで経路変更等をおこなうことが可能となる。
さらに、上記ロック操作を、端末装置8の表示部84に表示された経路表示に付されたアイコンを用いて行うことができるようにすることで、ユーザUは、直感的操作により、さらに容易に特定の行程につきロックすることができる。
加えて、ロックされた行程に付されたアイコンにつき表示を変えることで、ユーザUは、端末装置8の表示部84を確認した際に、容易にロックされた行程とされていない行程とを判別することが可能となる。
【0162】
また、ユーザUの行動経路に含まれる行程に異常が発生した場合に、当該異常が発生した行程を代替的な経路に変更した経路が表示されることで、ユーザUが、異常発生時に適切に経路を変更し、その後の行程に遅れるリスクを低減できる。
また、当初の経路によって生じる費用につきユーザUに提示の上、一括して、又は個別に決済可能とすることで行動時の費用の決済を容易とすると共に、さらに異常発生時に代替的な経路を用いる場合に、当該経路によって生じる当初の経路との差額につきユーザUに提示の上、当該差額につき決済可能とすることで、行動経路を変更した際にも、費用の決済を容易とすることができる。
【符号の説明】
【0163】
100 行動支援システム
1 統合サーバ(サーバ装置)
11 制御部(第1表示制御手段、第2表示制御手段、第3表示制御手段)
12 記憶部
123 経路検索管理プログラム(行動支援プログラム)
129 表示制御プログラム(行動支援プログラム)
13 通信部(第1取得手段、第2取得手段)
8 端末装置
81 制御部(第1表示制御手段、第2表示制御手段、第3表示制御手段、第4表示制御手段、決済指示手段)
82 記憶部
821 行動支援アプリケーション(行動支援プログラム)
83 通信部(第1取得手段、第2取得手段、第3取得手段)
84 表示部(表示手段)
85 操作部
N 通信ネットワーク(通信回線)
U ユーザ
D3 第1経路データ(第1経路情報)
D10 第2経路データ(第1経路情報、第2経路情報)
D15 第3経路データ(第2経路情報)
D24 第4経路データ(第2経路情報)
A3 特急電車アイコン(アイコン)
A4 普通電車アイコン(アイコン)
A5 タクシーアイコン(アイコン)
A6 バスアイコン(アイコン)
A7 飲食施設アイコン(アイコン)
A8 宿泊施設アイコン(アイコン)
A9 自転車アイコン(アイコン)
A10 会議アイコン(アイコン)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20