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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   H10K 59/122 20230101AFI20240116BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240116BHJP
   G09F 9/302 20060101ALI20240116BHJP
   H05B 33/12 20060101ALI20240116BHJP
   H10K 50/824 20230101ALI20240116BHJP
   H10K 59/121 20230101ALI20240116BHJP
   H10K 59/35 20230101ALI20240116BHJP
   H10K 59/38 20230101ALI20240116BHJP
【FI】
H10K59/122
G09F9/30 349C
G09F9/30 365
G09F9/302 C
H05B33/12 B
H10K50/824
H10K59/121
H10K59/35
H10K59/38
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019178929
(22)【出願日】2019-09-30
(65)【公開番号】P2020061362
(43)【公開日】2020-04-16
【審査請求日】2022-09-28
(31)【優先権主張番号】10-2018-0118903
(32)【優先日】2018-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朱 宣 奎
(72)【発明者】
【氏名】呉 根 燦
(72)【発明者】
【氏名】金 炳 哲
(72)【発明者】
【氏名】金 仁 玉
(72)【発明者】
【氏名】李 角 錫
(72)【発明者】
【氏名】張 智 恩
(72)【発明者】
【氏名】宋 仁 錫
(72)【発明者】
【氏名】張 昶 順
【審査官】内村 駿介
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-040352(JP,A)
【文献】特開2014-067576(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0197922(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0129932(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0172634(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0271420(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0035685(KR,A)
【文献】特開2018-133242(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10K 59/122
H10K 50/824
H10K 59/121
H10K 59/35
H10K 59/38
G09F 9/30
G09F 9/302
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ベース層と、
前記第1ベース層上に配置された回路素子層と、
前記回路素子層上に配置され、それぞれ離隔されて複数の発光領域を定義する複数の発光開口部を含む画素定義膜と、
前記第1ベース層から離隔されて互いに対向する第2ベース層と、
前記第2ベース層下に配置され、前記複数の発光領域に各々重畳する複数の開口部を含む遮光層と、を備え、
前記第1ベース層の平面上で、前記複数の開口部の中の一方向に沿って連続する第1~第3開口部の形状は、それぞれ異なり、
前記第2開口部は、互いに線対称である前記第1開口部と前記第3開口部との間に配置され、
前記平面上で、前記第2開口部の面積は、前記第1開口部及び前記第3開口部の各々の面積よりも大きいか又は小さく、
前記平面上で、前記第2開口部は、長方形状を有する開口領域、又は中心軸を基準として線対称であり各々が等脚台形状を有する第1開口領域及び第2開口領域を備え、
前記第1開口部及び前記第3開口部の各々は、中心軸を基準として線対称であり、各々が平行四辺形状又は台形状を有する第3開口領域及び第4開口領域を備え、
前記平面上で、前記第1開口部と前記第3開口部とは、線対称であり、
前記画素定義膜は、前記第1~第3開口部と前記複数の開口部の中の一方向に沿って連続する第4~第6開口部との間に前記遮光層に重畳する貫通ホールを更に含み、
前記第1開口部及び前記第3開口部の各々は、少なくとも一開口領域が前記貫通ホールに更に隣接し、
前記貫通ホールに隣接する発光領域から発光される光は、ブルー、レッド、グリーンからなる第1~第3色の中の2色以上の組合せで出力され、
前記平面上で、前記第1~第3開口部のうち、前記第2開口部の左側に配置された前記第1開口部の面積と前記第2開口部の右側に配置された前記第3開口部の面積とは、同じであり、前記第2開口部の面積と前記第1開口部の面積及び前記第3開口部の面積とは、異なることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記平面上で、前記複数の発光領域の各々の面積は、前記複数の開口部の中のいずれか1つの面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記回路素子層上に配置され、前記発光開口部によって一部分が各々露出する複数の第1電極と、
前記第1電極上に配置された発光層と、
前記発光層をカバーして前記画素定義膜上に配置された第2電極と、を更に含み、
前記第2電極は、前記遮光層に重畳する前記貫通ホールを通じて前記回路素子層に電気的に連結されることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【請求項4】
前記回路素子層上に配置され、前記発光開口部によって一部分が各々露出する複数の第1電極と、
前記第1電極上に配置された発光層と、
前記発光層をカバーして前記画素定義膜上に配置された第2電極と、を更に含み、
前記回路素子層は、
前記第1ベース層上に配置され、前記発光層に電気的に各々連結される複数のトランジスタと、
前記第1ベース層上に配置され、前記貫通ホールを通じて前記第2電極に電気的に連結されるダミートランジスタと、を含むことを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1~第3開口部の形状は、前記第4~第6開口部の形状に各々対応することを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【請求項6】
第1ベース層と、
前記第1ベース層上に配置された回路素子層と、
前記回路素子層に電気的に連結されて複数の発光領域を含む表示素子層と、
前記第1ベース層から離隔されて互いに対向する第2ベース層と、
前記第2ベース層下に配置され、前記複数の発光領域に各々重畳する複数の開口部を含む遮光層と、を備え、
前記第1ベース層の平面上で、前記複数の開口部の中の一方向に沿って連続する第1~第3開口部の形状は、それぞれ異なり、
前記第2開口部は、互いに線対称である前記第1開口部と前記第3開口部との間に配置され、
前記平面上で、前記第2開口部の面積は、前記第1開口部及び前記第3開口部の各々の面積よりも大きいか又は小さく、
前記平面上で、前記第2開口部は、長方形状を有する開口領域、又は中心軸を基準として線対称であり各々が等脚台形状を有する第1開口領域及び第2開口領域を備え、
前記第1開口部及び前記第3開口部の各々は、中心軸を基準として線対称であり、各々が平行四辺形状又は台形状を有する第3開口領域及び第4開口領域を備え、
前記平面上で、前記第1開口部と前記第3開口部とは、線対称であり、
前記表示素子層は、前記第1~第3開口部と前記複数の開口部の中の一方向に沿って連続する第4~第6開口部との間に前記遮光層に重畳する貫通ホールを更に含み、
前記第1開口部及び前記第3開口部の各々は、少なくとも一開口領域が前記貫通ホールに更に隣接し、
前記貫通ホールに隣接する発光領域から発光される光は、ブルー、レッド、グリーンからなる第1~第3色の中の2色以上の組合せで出力され、
前記平面上で、前記第1~第3開口部のうち、前記第2開口部の左側に配置された前記第1開口部の面積と前記第2開口部の右側に配置された前記第3開口部の面積とは、同じであり、前記第2開口部の面積と前記第1開口部の面積及び前記第3開口部の面積とは、異なることを特徴とする表示装置。
【請求項7】
前記複数の発光領域は、
第1行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第1貫通ホールを介して離隔された第1発光グループ及び第2発光グループと、
第2行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第2貫通ホールを介して離隔された第3発光グループ及び第4発光グループと、を含むことを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1~第4発光グループの各々は、複数のサブ発光領域を含み、
前記第2発光グループに最も隣接する前記第1発光グループのサブ発光領域は、第1色の光を発光し、
前記第1発光グループに最も隣接する前記第2発光グループのサブ発光領域は、第2色の光を発光し、
前記第4発光グループに最も隣接する前記第3発光グループのサブ発光領域は、前記第2色の光を発光し、
前記第3発光グループに最も隣接する前記第4発光グループのサブ発光領域は、前記第1色の光を発光することを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記複数の発光領域は、第3行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第3貫通ホールを介して離隔された第5発光グループ及び第6発光グループを更に含むことを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1~第6発光グループの各々は、複数のサブ発光領域を含み、
前記第2発光グループに最も隣接する前記第1発光グループのサブ発光領域は、第1色の光を発光し、
前記第1発光グループに最も隣接する前記第2発光グループのサブ発光領域は、第2色の光を発光し、
前記第4発光グループに最も隣接する前記第3発光グループのサブ発光領域は、第3色の光を発光し、
前記第3発光グループに最も隣接する前記第4発光グループのサブ発光領域は、前記第1色の光を発光し、
前記第6発光グループに最も隣接する前記第5発光グループのサブ発光領域は、前記第2色の光を発光し、
前記第5発光グループに最も隣接する前記第6発光グループのサブ発光領域は、前記第3色の光を発光することを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記回路素子層は、
前記第1ベース層上に配置され、前記表示素子層に電気的に各々連結される複数のトランジスタと、
前記第1ベース層上に配置され、前記第1及び第2貫通ホールを通じて前記表示素子層に電気的に各々連結される第1ダミートランジスタ及び第2ダミートランジスタと、を含むことを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【請求項12】
前記複数の発光領域は、
第1行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第1貫通ホールを介して離隔された第1発光グループ及び第2発光グループと、
第2行に沿って配列された第3発光グループ及び第4発光グループと、
第3行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第2貫通ホールを介して離隔された第5発光グループ及び第6発光グループと、を含むことを特徴とする請求項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に係り、より詳細には、視認性を向上させた表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の表示装置には、液晶表示装置、プラズマ表示装置、有機発光等の表示装置がある。この中で、液晶表示装置は、半導体工程を利用するため、大画面化が難しく、バックライトユニットの使用によって消費電力が大きい。また、液晶表示装置は、偏光フィルター、プリズムシート、拡散板等の光学部材によって光損失が多く、視野角が狭い特性がある。
【0003】
これに比べて、有機発光表示装置は、自ら発光する自発光素子として応答速度が速く、軽量薄形に製造することが可能である。また、有機発光表示装置は、発光効率、輝度、及び視野角が大きい長所がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第9,817,264号明細書
【文献】米国特許第9,798,199号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、視認性を向上させ、光漏れを減少させた表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による表示装置は、第1ベース層と、前記第1ベース層上に配置された回路素子層と、前記回路素子層上に配置され、それぞれ離隔されて複数の発光領域を定義する複数の発光開口部を含む画素定義膜と、前記第1ベース層から離隔されて互いに対向する第2ベース層と、前記第2ベース層下に配置され、前記複数の発光領域に各々重畳する複数の開口部を含む遮光層と、を備え、前記第1ベース層の平面上で、前記複数の開口部の中の一方向に沿って連続する第1~第3開口部の形状は、それぞれ異なる。
【0007】
前記平面上で、前記複数の発光領域の各々の面積は、前記複数の開口部の中のいずれか1つの面積よりも小さくあり得る。
前記第2開口部は、前記第1開口部と前記第3開口部との間に配置され、前記平面上で、前記第2開口部の面積は、前記第1開口部及び前記第3開口部の各々の面積よりも大きくあり得る。
前記平面上で、前記第2開口部は、中心軸を基準として線対称であり、各々が等辺台形状を有する第1開口領域及び第2開口領域を備え、前記第1開口部及び前記第3開口部の各々は、中心軸を基準として線対称であり、各々が平行四辺形状を有する第3開口領域及び第4開口領域を備え得る。
前記平面上で、前記第2開口部は、長方形状を有する開口領域を備え、前記第1開口部及び前記第3開口部の各々は、中心軸を基準として線対称であり、各々が台形状を有する第1開口領域及び第2開口領域を備え得る。
前記平面上で、前記第1開口部と前記第3開口部とは、線対称であり得る。
前記第2開口部は、互いに線対称である前記第1開口部と前記第3開口部との間に配置され、前記平面上で、前記第2開口部の面積は、前記第1開口部及び前記第3開口部の各々の面積よりも小さくあり得る。
前記平面上で、前記第2開口部は、長方形状を有する開口領域を備え、前記第1開口部及び前記第3開口部の各々は、中心軸を基準として線対称であり、各々が台形状を有する第1開口領域及び第2開口領域を備え得る。
前記画素定義膜は、前記第1~第3開口部と前記複数の開口部の中の一方向に沿って連続する第4~第6開口部との間に重畳する貫通ホールを更に含み得る。
前記表示装置は、前記回路素子層上に配置され、前記発光開口部によって一部分が各々露出する複数の第1電極と、前記第1電極上に配置された発光層と、前記発光層をカバーして前記画素定義膜上に配置された第2電極と、を更に含み、前記第2電極は、前記遮光層に重畳する前記貫通ホールを通じて前記回路素子層に電気的に連結され得る。
前記表示装置は、前記回路素子層上に配置され、前記発光開口部によって一部分が各々露出する複数の第1電極と、前記第1電極上に配置された発光層と、前記発光層をカバーして前記画素定義膜上に配置された第2電極と、を更に含み、前記回路素子層は、前記第1ベース層上に配置され、前記有機発光層に電気的に各々連結される複数のトランジスタと、前記第1ベース層上に配置され、前記貫通ホールを通じて前記第2電極に電気的に連結されるダミートランジスタと、を含み得る。
前記第1~第3開口部の形状は、前記第4~第6開口部の形状に各々対応し得る。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による表示装置は、第1ベース層と、前記第1ベース層上に配置された回路素子層と、前記回路素子層に電気的に連結されて複数の発光領域を含む表示素子層と、前記第1ベース層から離隔されて互いに対向する第2ベース層と、前記第2ベース層下に配置され、前記複数の発光領域に各々重畳する複数の開口部を含む遮光層と、を備え、前記第1ベース層の平面上で、前記複数の開口部の中の一方向に沿って連続する第1~第3開口部の形状は、それぞれ異なる。
【0009】
前記複数の発光領域は、第1行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第1貫通ホールを介して離隔された第1発光グループ及び第2発光グループと、第2行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第2貫通ホールを介して離隔された第3発光グループ及び第4発光グループと、を含み得る。
前記第1~第4発光グループの各々は、複数のサブ発光領域を含み、前記第2発光グループに最も隣接する前記第1発光グループのサブ発光領域は、第1色の光を発光し、前記第1発光グループに最も隣接する前記第2発光グループのサブ発光領域は、第2色の光を発光し、前記第4発光グループに最も隣接する前記第3発光グループのサブ発光領域は、前記第2色の光を発光し、前記第3発光グループに最も隣接する前記第4発光グループのサブ発光領域は、前記第1色の光を発光し得る。
前記複数の発光領域は、第3行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第3貫通ホールを介して離隔された第5発光グループ及び第6発光グループを更に含み得る。
前記第1~第6発光グループの各々は、複数のサブ発光領域を含み、前記第2発光グループに最も隣接する前記第1発光グループのサブ発光領域は、第1色の光を発光し、前記第1発光グループに最も隣接する前記第2発光グループのサブ発光領域は、第2色の光を発光し、前記第4発光グループに最も隣接する前記第3発光グループのサブ発光領域は、第3色の光を発光し、前記第3発光グループに最も隣接する前記第4発光グループのサブ発光領域は、前記第1色の光を発光し、前記第6発光グループに最も隣接する前記第5発光グループのサブ発光領域は、前記第2色の光を発光し、前記第5発光グループに最も隣接する前記第6発光グループのサブ発光領域は、前記第3色の光を発光し得る。
前記回路素子層は、前記第1ベース層上に配置され、前記表示素子層に電気的に各々連結される複数のトランジスタと、前記第1ベース層上に配置され、前記第1及び第2貫通ホールを通じて前記表示素子層に電気的に各々連結される第1ダミートランジスタ及び第2ダミートランジスタと、を含み得る。
前記複数の発光領域は、第1行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第1貫通ホールを介して離隔された第1発光グループ及び第2発光グループと、第2行に沿って配列された第3発光グループ及び第4発光グループと、第3行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第2貫通ホールを介して離隔された第5発光グループ及び第6発光グループと、を含み得る。
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明の更に他の態様による表示装置は、第1ベース層と、前記第1ベース層上に配置された回路素子層と、前記回路素子層に電気的に連結されて複数の発光領域を含む表示素子層と、前記第1ベース層から離隔されて互いに対向する第2ベース層と、前記第2ベース層下に配置され、前記複数の発光領域に各々重畳する複数の開口部を含む遮光層と、を備え、前記複数の発光領域は、第1行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第1貫通ホールを介して離隔された第1発光グループ及び第2発光グループと、第2行に沿って配列され、前記表示素子層及び前記回路素子層の一部を貫通する第2貫通ホールを介して離隔された第3発光グループ及び第4発光グループと、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、第2ベース層下に配置された遮光層に含まれる開口部の形状をそれぞれ異なるように提供することによって、表示装置の全般的な開口率を向上させることができる。その結果、表示装置の全般的な視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態による表示装置の斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による表示装置のブロック図である。
図3】本発明の一実施形態による表示装置の断面図である。
図4A】本発明の一実施形態による表示パネルの平面図である。
図4B】本発明の一実施形態による画素の等価回路図である。
図4C】本発明の一実施形態による表示パネルの部分断面図である。
図5】本発明の一実施形態による画素の第1例の平面図である。
図6】本発明の一実施形態による画素の第1例の平面図である。
図7図5に示したI-I’に沿って切断された表示パネルの断面図である。
図8A】本発明の一実施形態による画素の第2例の平面図である。
図8B】本発明の一実施形態による画素の第3例の平面図である。
図8C】本発明の一実施形態による画素の第4例の平面図である。
図9】本発明の他の実施形態による画素に含まれる発光領域の構造の第1例を示す平面図である。
図10】本発明の他の実施形態による画素に含まれる発光領域の構造の第2例を示す平面図である。
図11】本発明の他の実施形態による画素に含まれる発光領域の構造の第3例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書で、ある構成要素(又は領域、層、部分等)が他の構成要素“上にある”、“連結される”、又は“結合される”と言及する場合に、それは他の構成要素上に直接配置/連結/結合されるか、或いはこれらの間に第3の構成要素が配置されることを意味する。
【0014】
同一の図面符号は同一の構成要素を指称する。また、図面において、構成要素の厚さ、比率、及び寸法は技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものである。
【0015】
“及び/又は”は関連する構成が定義される1つ以上の組合せを全て含む。
【0016】
第1、第2等の用語は、多様な構成要素を説明するために使用されるが、構成要素は用語によって限定されてはならない。用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱せずに、第1構成要素は第2構成要素と称され、同様に第2構成要素も第1構成要素と称される。単数の表現は、文脈上に明確に異なって表現しない限り、複数の表現を含む。
【0017】
また、“下に”、“下側に”、“上に”、“上側に”等の用語は図面に示した構成の関連関係を説明するために使用される。用語は相対的な概念として図面に示した方向を基準として説明する。
【0018】
異なって定義しない限り、本明細書で使用する全ての用語(技術的及び科学的用語を含む)は本発明が属する技術分野で当業者によって一般的に理解される同一の意味を有する。また、一般的に使用される辞典で定義された用語と同一の用語は関連技術の脈絡の意味に一致する意味を有するものと解釈しなければならず、理想的又は過度に形式的な意味に解釈されない限り、明示的にここで定義される。
【0019】
“含む”等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組合せたものが存在することを表現しようするものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組合せたものの存在又は付加可能性を予め排除しないものとして理解すべきである。
【0020】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態による表示装置の斜視図である。図2は、本発明の一実施形態による表示装置のブロック図である。
【0022】
図1を参照すると、表示装置DDは表示領域DAを通じてイメージを表示する。図1では、表示領域DAが第1方向DR1及び第1方向DR1に交差する第2方向DR2で定義される面に提供されることを例示的に示した。しかし、本発明の他の実施形態で表示装置の表示領域は曲がった面に提供される。また、図1には示していないが、他の例によると、表示装置DDは表示領域DAに隣接する非表示領域を更に含み、非表示領域は映像が視認されない領域である。非表示領域は表示領域DAの一領域に隣接するように配置されるか又は表示領域DAを囲む。
【0023】
表示装置DDの厚さ方向は第3方向DR3で示される。第1~第3方向(DR1、DR2、DR3)で示される方向は相対的な概念として異なる方向に変換され得る。本明細書内で、“平面視で見た時又は平面上で”の意味は第3方向DR3から見る場合を意味する。また、“厚さ方向”は第3方向DR3である。
【0024】
図1では、表示装置DDがテレビジョンであることを例示的に示した。しかし、表示装置DDは、モニター、又は外部広告板のような大型電子装置を始めとして、パーソナルコンピュータ、ノート型コンピュータ、個人デジタル端末機、自動車ナビゲーションユニット、ゲーム機、スマートフォン、タブレット、及びカメラのような中小型電子装置等に使用され得る。また、これらは単なる一実施形態として提示したものであって、本発明の概念から逸脱しない限り、他の電子機器にも採用され得る。
【0025】
図2を参照すると、表示装置DDは、表示パネルDP、信号制御回路TC、データ駆動回路DDV、及びスキャン駆動回路GDVを含む。信号制御回路TC、データ駆動回路DDV、及びスキャン駆動回路GDVの各々は複数の回路を含み得る。
【0026】
表示パネルDPは、複数のデータライン(DL1~DLm)、複数のスキャンライン(SL1~SLn)、及び複数の画素PXを含む。
【0027】
複数のデータライン(DL1~DLm)は、第2方向DR2に延長され、第2方向DR2に交差する第1方向DR1に沿って配列される。複数のスキャンライン(SL1~SLn)は、第1方向DR1に延長され、第2方向DR2に沿って配列される。
【0028】
画素PXの各々は発光素子及び発光素子に電気的に連結される画素回路を含み得る。画素回路は複数のトランジスタを含み得る。第1電源電圧ELVDD及び第2電源電圧ELVSSは画素PXの各々に提供される。
【0029】
画素PXは表示パネルDPの平面上で一定の規則に配置される。画素PXの各々は主要色(primary color)の中の1つ又は混合色の中の1つを表示する。主要色は、レッド、グリーン、及びブルーを含み、混合色は、イエロー、シアン、マゼンタ、及びホワイト等の多様な色相を含む。但し、画素PXが表示する色相がこれに制限されるものではない。
【0030】
信号制御回路TCは外部から提供される映像データRGBを受信する。信号制御回路TCは、映像データRGBを表示パネルDPの動作に合わせて変換して変換映像データR’G’B’を生成し、変換映像データR’G’B’をデータ駆動回路DDVに出力する。
【0031】
信号制御回路TCは外部から提供される制御信号CSを受信する。制御信号CSは、垂直同期信号、水平同期信号、メインクロック信号、データイネーブル信号等を含む。信号制御回路TCは、第1制御信号CONT1をデータ駆動回路DDVに提供し、第2制御信号CONT2をスキャン駆動回路GDVに提供する。第1制御信号CONT1はデータ駆動回路DDVを制御するための信号であり、第2制御信号CONT2はスキャン駆動回路GDVを制御するための信号である。
【0032】
データ駆動回路DDVは信号制御回路TCから受信した第1制御信号CONT1に応答して複数のデータライン(DL1~DLm)を駆動する。データ駆動回路DDVは、独立する集積回路で具現されて表示パネルDPの一側に電気的に連結されるか、或いは表示パネルDP上に直接実装される。また、データ駆動回路DDVは単一チップで具現されるか又は複数のチップを含む。
【0033】
スキャン駆動回路GDVは表示パネルDPの所定領域に集積され得る。例えば、ゲート駆動回路GDCは、画素PXの画素回路と同一の工程、例えばLTPS(Low Temperature Polycrystaline Silicon)工程又はLTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)工程を通じて形成された複数の薄膜トランジスタを含む。また、スキャン駆動回路GDVは独立する集積回路チップで具現されて表示パネルDPの一側に電気的に連結され得る。
【0034】
図3は、本発明の一実施形態による表示装置の断面図である。図4Aは、本発明の一実施形態による表示パネルの平面図である。図4Bは、本発明の一実施形態による画素の等価回路図である。図4Cは、本発明の一実施形態による表示パネルの部分断面図である。
【0035】
図3を参照すると、表示モジュールDMは表示パネルDPと入力感知ユニットTS(又はタッチ感知ユニット)を含む。本発明によると、表示モジュールDMが入力感知ユニットTSを含むものとして説明したが、入力感知ユニットTSは省略され得る。
【0036】
表示パネルDPは、有機発光表示パネルであるが、特別に制限されない。例えば、表示パネルDPは有機発光表示パネル又はカンタムドット発光表示パネル(aquantum-dot light-emitting display panel)である。有機発光表示パネルは発光層が有機発光物質を含む。カンタムドット発光表示パネルは発光層がカンタムドット及びカンタムロードを含む。以下、本発明による表示パネルDPは有機発光表示パネルであるものとして説明する。
【0037】
表示パネルDPは、第1ベース層SUB1、第1ベース層SUB1上に配置された回路素子層DP-CL、表示素子層DP-OLED、及び絶縁層TFLを含む。入力感知ユニットTSは絶縁層TFL上に直接配置される。本明細書で、“A構成がB構成上に直接配置される”ということはA構成とB構成との間に接着層が配置されないことを意味する。
【0038】
第1ベース層SUB1は少なくとも1つのプラスチックフィルムを含む。第1ベース層SUB1は、フレキシブルな基板にプラスチック基板、ガラス基板、メタル基板、有機/無機複合材料基板等を含む。図1を参照して説明した表示領域DAは第1ベース層SUB1として定義された表示領域DM-DAに対応する。また、図1には示していないが、表示装置DDは表示領域DAに隣接する非表示領域を含み得る。図3に示したように、第1ベース層SUB1に非表示領域DM-NDAが定義され、非表示領域DM-NDAは表示領域DM-DAの一側に隣接するか又は表示領域DM-DAを囲む。他の例として、非表示領域DM-NDAは省略され得る。
【0039】
回路素子層DP-CLは少なくとも1つの中間絶縁層及び回路素子を含む。中間絶縁層は少なくとも1つの中間無機膜及び少なくとも1つの中間有機膜を含む。回路素子は、信号ライン、画素の駆動回路等を含む。
【0040】
表示素子層DP-OLEDは複数の有機発光ダイオードを含む。表示素子層DP-OLEDは画素定義膜のような有機膜を更に含み得る。
【0041】
絶縁層TFLは表示素子層DP-OLEDを密封する。一例として、絶縁層TFLは薄膜封止層である。絶縁層TFLは、水分、酸素、ほこり粒子のような異物質から表示素子層DP-OLEDを保護する。一方、図3に示したように、絶縁層TFLは、表示領域DM-DA及び非表示領域DM-NDAに各々重畳するものとして示したが、これに限定されず、非表示領域DM-NDAに重畳しなくてもよい。
【0042】
図4Aを参照すると、表示パネルDPは表示領域DA及び非表示領域NDAを含む。表示パネルDPの表示領域DAは図1に示した表示装置DDの表示領域DAに対応する。
【0043】
表示パネルDPは、スキャン駆動回路GDV、複数の信号ラインSGL、複数の画素PX、及び複数の駆動パッドPDを含む。複数の画素PXが配置された領域は表示領域DAとして定義される。スキャン駆動回路GDV、複数の信号ラインSGL、及び画素駆動回路は図3に示した回路素子層DP-CLに含まれる。
【0044】
スキャン駆動回路GDVは、複数のスキャン信号を生成し、複数のスキャン信号を複数のスキャンライン(SL1~SLn)(図2参照)に順次的に出力する。スキャン駆動回路GDVは画素PXの駆動回路にその他の制御信号を更に出力する。
【0045】
信号ラインSGLは、スキャンラインSL、データラインDL、電源ラインPL、及び制御信号ラインCSLを含む。スキャンラインSL及びデータラインDLは図2を通じて示したスキャンライン(SL1~SLn)及びデータライン(DL1~DLm)に対応する。
【0046】
スキャンラインSLは複数の画素PXの中の対応する画素PXに各々連結され、データラインDLは複数の画素PXの中の対応する画素PXに各々連結される。電源ラインPLは複数の画素PXに連結される。また、スキャンラインSLが連結されたスキャン駆動回路GDVが非表示領域NDAに配置される。制御信号ラインCSLはスキャン駆動回路GDVに制御信号を提供する。
【0047】
スキャンラインSL、データラインDL、電源ラインPL、及び制御信号ラインCSLの中の一部は同一の層に配置され、一部は他の層に配置される。スキャンラインSL、データラインDL、電源ラインPL、及び制御信号ラインCSLの中のいずれか1つの層に配置された信号ラインが第1信号ラインとして定義される場合、他の1つの層に配置された信号ラインは第2信号ラインとして定義される。それ以外の他の1つの層に配置された信号ラインは第3信号ラインとして定義される。
【0048】
表示パネルDPは、データラインDL、電源ラインPL、及び制御信号ラインCSLに電気的に連結される複数の駆動パッドPDを含む。駆動パッドPDは非表示領域NDAに重畳する。
【0049】
図4Bには、いずれか1つのスキャンラインSL、いずれか1つのデータラインDL、及び電源ラインPLに連結された画素PXを例示的に示した。画素PXの構成は、これに制限されず、変形されて実施され得る。
【0050】
本発明によると、画素PXは、有機発光素子ED、第1電極AE、第2電極CE、及び画素回路PXCを含む。画素PXは表示素子として有機発光素子EDを含む。
【0051】
有機発光素子ED、第1電極AE、及び第2電極CEは図3に示した表示素子層DP-OLEDに含まれる。有機発光素子EDは前面発光形ダイオードであるか又は背面発光形ダイオードである。
【0052】
画素回路PXCは、有機発光素子EDを駆動するための回路部として第1トランジスタT1(又はスイッチングトランジスタ)、第2トランジスタT2(又は駆動トランジスタ)、及びキャパシターCapを含む。画素回路PXCは図3に示した回路素子層DP-CLに含まれる。
【0053】
有機発光素子EDは第1及び第2トランジスタ(T1、T2)から提供される電気的信号によって光を生成する。
【0054】
第1トランジスタT1はスキャンラインSLに印加された走査信号に応答してデータラインDLに印加されたデータ信号を出力する。キャパシターCapは第1トランジスタT1から受信したデータ信号に対応する電圧を充電する。第1電源電圧ELVDDは第2トランジスタT2を通じて第1電極AEに提供され、第2電源電圧ELVSSは第2電極CEに提供される。第2電源電圧ELVSSは第1電源電圧ELVDDよりも低い電圧である。
【0055】
第2トランジスタT2は第1電極AEを通じて有機発光素子EDに電気的に連結される。第2トランジスタTR2はキャパシターCapに格納された電圧に対応して有機発光素子OLEDに流れる駆動電流を制御する。有機発光素子EDは第2トランジスタT2のターンオン区間の間に発光する。
【0056】
図4Cは、図4Bに示した等価回路に対応する表示パネルDPの部分断面図である。第1ベース層SUB1上に、回路素子層DP-CL、表示素子層DP-OLED、絶縁層TFL、及び第2ベース層SUB2が順次的に配置される。
【0057】
回路素子層DP-CLは少なくとも1つの絶縁層及び回路素子を含む。回路素子は、信号ライン、画素の駆動回路等を含む。コーティング、蒸着等による絶縁層、半導体層、及び導電層の形成工程と、フォトリソグラフィー工程による絶縁層、半導体層、及び導電層のパターニング工程を通じて回路素子層DP-CLが形成される。
【0058】
回路素子層DP-CLは、無機膜であるバッファ膜BFL、第1中間無機膜10、及び第2中間無機膜20を含み、有機膜である中間有機膜30を含む。バッファ膜BFLは積層された複数の無機膜を含み得る。図4Cには、第1トランジスタT1及び第2トランジスタT2を構成する第1半導体パターンOSP1、第2半導体パターンOSP2、第1制御電極GE1、第2制御電極GE2、第1入力電極DE1、第1出力電極SE1、第2入力電極DE2、第2出力電極SE2の配置関係を例示的に示している。第1~第4貫通ホール(CH1、CH2、CH3、CH4)もやはり例示的に示している。
【0059】
表示素子層DP-OLEDは有機発光素子EDを含む。表示素子層DP-OLEDは画素定義膜PDLを含む。例えば、画素定義膜PDLは有機層である。
【0060】
中間有機膜30上に第1電極AEが配置される。第1電極AEは中間有機膜30を貫通する第5貫通ホールCH5を通じて第2出力電極SE2に連結される。画素定義膜PDLには発光開口部OMが定義される。画素定義膜PDLの発光開口部OMは第1電極AEの少なくとも一部分を露出させる。
【0061】
図示していないが、画素定義膜PDLの上面の上には画素定義膜PDLの一部分に重畳するスペーサーが配置され得る。スペーサーは、画素定義膜PDLと一体の形状であるか、或いは追加工程によって形成された絶縁構造物である。
【0062】
本実施形態によると、画素定義膜PDLは複数の発光領域EAを定義する複数の発光開口部OMを含む。図4Cに示したように、表示パネルDPは発光領域EAと、発光領域EAに隣接する非発光領域NEAを含む。非発光領域NEAは発光領域EAを囲む。本実施形態で、発光領域EAは発光開口部OMによって露出された第1電極AEの一部分に対応するように定義される。
【0063】
正孔制御層HCLは発光領域EAと非発光領域NEAとに共通に配置される。正孔制御層HCLは、正孔輸送層を含み、正孔注入層を更に含む。正孔制御層HCL上に発光層EMLが配置される。発光層EMLは発光開口部OMに対応する領域に配置される。即ち、発光層EMLは画素の各々に分離されて形成される。発光層EMLは有機物質及び/又は無機物質を含む。発光層EMLは所定の有色カラー光を生成する。
【0064】
発光層EML上に電子制御層ECLが配置される。電子制御層ECLは、電子輸送層を含み、電子注入層を更に含む。正孔制御層HCL及び電子制御層ECLはオープンマスクを利用して複数の画素に共通に形成される。電子制御層ECL上に第2電極CEが配置される。第2電極CEは、一体の形状を有し、複数の画素の各々に含まれる電子制御層ECL上に共通的に配置される。
【0065】
第2電極CE上に絶縁層TFLが配置される。絶縁層TFLは単一封止層で提供されるか又は複数の薄膜で提供される。
【0066】
第2ベース層SUB2は絶縁層TFL上に配置される。第2ベース層SUB2は第1ベース層SUB1から離隔されて第3方向DR3に対向する。
【0067】
遮光層BMは第2ベース層SUB2下に配置される。図4Cには、遮光層BMが表示素子層DP-OLEDに更に隣接する第2ベース層SUB2の下面に配置されたものとして示したが、これに限定されず、遮光層BMは第2ベース層SUB2の上面に配置され得る。
【0068】
また、遮光層BMは開口部OEAを含み、開口部OEAによって第2ベース層SUB2の一部分が露出される。実際に、遮光層BMは複数の開口部OEAを含む。本発明によると、平面上で、開口部OEAの面積は発光領域EAの面積よりも大きい。従って、開口部OEAは発光領域EA及び非発光領域NEAに各々重畳する。また、開口部OEAの面積が発光領域EAよりも大きいため、広い視野角が確保される。発光領域EAを通じて出力された光は開口部OEAを通じて外部に伝達される。
【0069】
再び、図3を参照すると、入力感知ユニットTSは絶縁層TFL上に配置される。入力感知ユニットTSは、絶縁層TFL上に直接配置されるか、或いは他の例として接着層を通じて絶縁層TFLに連結される。入力感知ユニットTSは単層又は多層の導電層を含む。入力感知ユニットTSは単層又は多層の絶縁層を含む。
【0070】
入力感知ユニットTSは、例えば靜電容量方式で外部から印加される入力を感知する。外部から印加される入力は多様な形態で提供される。例えば、外部入力は使用者身体の一部、スタイラスペン、光、熱、圧力等の多様な形態の外部入力を含む。また、使用者の手等の身体の一部が接触する入力は勿論、近接するか又は隣接する空間タッチ(例えば、ホバリング)も入力の一形態である。
【0071】
本発明による入力感知ユニットTSの動作方式は特別に制限されず、入力感知ユニットTSは電磁気誘導方式又は圧力感知方式で外部入力を感知することもできる。一方、本発明の他の実施形態によると、入力感知ユニットTSは別に製造されて接着層によって表示パネルDPに付着されるか、或いは入力感知ユニットTSは省略される。
【0072】
図5及び図6は、本発明の一実施形態による画素の第1例の平面図である。図7は、図5に示したI-I’に沿って切断された表示パネルの断面図である。
【0073】
先に、図2に示した画素PXの各々はそれぞれ異なる色の光を出力する複数の第1~第3サブ画素を含む。図5及び図6を通じて、同一行に配列され、第1方向DR1に連続する第1画素PXa及び第2画素PXbを図示する。
【0074】
第1画素PXaは第1方向DR1に連続する第1~第3サブ画素(PXa1、PXa2、PXa3)を含み、第2画素PXbは第1方向DR1に連続する第1~第3サブ画素(PXb1、PXb2、PXb3)を含む。
【0075】
第1サブ画素PXa1は第1発光領域EAa1及び平面上で第1発光領域EAa1を囲む第1開口部OEAa1を含む。第1サブ画素PXa1は第1発光領域EAa1を通じて第1色の光を出力し、出力された第1色の光は第1開口部OEAa1を通じて外部に伝達される。
【0076】
第2サブ画素PXa2は第2発光領域EAa2及び平面上で第2発光領域EAa2を囲む第2開口部OEAa2を含む。第2サブ画素PXa2は第2発光領域EAa2を通じて第2色の光を出力し、出力された第2色の光は第2開口部OEAa2を通じて外部に伝達される。
【0077】
第3サブ画素PXa3は第3発光領域EAa3及び平面上で第3発光領域EAa3を囲む第3開口部OEAa3を含む。第3サブ画素PXa3は第3発光領域EAa3を通じて第3色の光を出力し、出力された第3色の光は第3開口部OEAa3を通じて外部に伝達される。第1~第3色はそれぞれ異なる色で提供される。
【0078】
上述した第1~第3発光領域(EAa1~EAa3)は画素定義膜PDLによって定義され、第1~第3開口部(OEAa1~OEAa3)は遮光層BMによって定義される。また、平面上で、第1~第3開口部(OEAa1~OEAa3)は互いに離隔され、離隔された部分に遮光層BMが配置される。
【0079】
第2画素PXbに含まれる第1~第3サブ画素(PXb1、PXb2、PXb3)の構造は第1画素PXaに含まれる第1~第3サブ画素(PXa1、PXa2、PXa3)の構造と実質的に同一であるため、これらに対する具体的な説明は省略ずる。
【0080】
即ち、第1サブ画素PXb1は第1色光を出力する第1発光領域EAb1及び平面上で第1発光領域EAb1を囲む第4開口部OEAb1を含む。第2サブ画素PXb2は第2色光を出力する第2発光領域EAb2及び平面上で第2発光領域EAb2を囲む第5開口部OEAb2を含む。第3サブ画素PXb3は第3色光を出力する第3発光領域EAb3及び平面上で第3発光領域EAb3を囲む第6開口部OEAb3を含む。
【0081】
同様に、第1~第3発光領域(EAb1~EAb3)は画素定義膜PDLによって区画され、第4~第6開口部(OEAb1~OEAb3)は遮光層BMによって区画される。また、平面上で第4~第6開口部(OEAb1~OEAb3)は互いに離隔され、離隔された部分に遮光層BMが配置される。
【0082】
一方、図4Cを通じて説明した第2電極CEは第2電源電圧ELVSSを受信して有機発光素子EDに伝達する。特に、本発明による第2電極CEは、1つの一体形電極として提供され、透過率を向上させるために厚さが薄く提供される。しかし、第2電極CEの厚さが薄くなることに応じて面抵抗が増加する。第2電極CEの面抵抗が増加すると、第2電極CEに提供される第2電源電圧ELVSSの電流減衰が発生することになる。
【0083】
本実施形態によると、同一行に配列され、即ち第1方向DR1に隣接する2つの画素間に貫通ホールCHLが配置される。図5に示したように、貫通ホールCHLは隣接する2つの第1画素PXaと第2画素PXbとの間に配置される。
【0084】
特に、貫通ホールCHLは図4Cに示した表示素子層DP-OLED及び回路素子層DP-CLの一部分を貫通する。第2電極CEは貫通ホールCHLを通じて回路素子層DP-CLに電気的に連結される。第2電極CEが貫通ホールCHLを通じて回路素子層DP-CLに電気的に連結されることによって、第2電極CEの抵抗レベルが低くなる。その結果、第2電極CEの電流特性が向上する。第2電極CEと回路素子層DP-CLとの間の連結構造に対しては、図7を通じてより詳細に説明する。
【0085】
平面上で、遮光層BMは第1画素PXa及び第2画素PXbに含まれる開口部を囲む。貫通ホールCHLは、第3サブ画素PXa3の第3開口部OEAa3と第1サブ画素PXb1の第4開口部OEAb1との間に配置され、遮光層BMに重畳する。
【0086】
また、貫通ホールCHLを形成するために2つの第3開口部OEAa3と第4開口部OEAb1との間に離隔空間が発生する。これは、2つの第3開口部OEAa3と第4開口部OEAb1との間に貫通ホールCHLが定義されない場合と比較して、2つの第3開口部OEAa3と第4開口部OEAb1との間に配置される遮光層BMの面積が広くなる。
【0087】
本実施形態によると、第1~第3開口部(OEAa1~OEAa3)又は第4~第6開口部(OEAb1~OEAb3)はそれぞれ異なる形状で提供される。以下、図6を通じて第1~第3開口部(OEAa1~OEAa3)の形状に対して説明し、第4~第6開口部(OEAb1~OEAb3)はこれと同一な形状で提供される。
【0088】
詳細に、図6を参照すると、平面上で、第2開口部OEAa2の面積は第1開口部OEAa1及び第3開口部OEAa3の各々の面積よりも大きい。第1開口部OEAa1及び第3開口部OEAa3は線対称である。
【0089】
本実施形態によると、第2開口部OEAa2は中心軸AXを基準として線対称であり、各々が等辺台形状を有する第1開口領域OP2a及び第2開口領域OP2bを備える。第1開口領域OP2aと第2開口領域OP2bとの間の中心軸AXは第1方向DR1に平行である。
【0090】
第1開口部OEAa1は、中心軸AXを基準として線対称であり、各々が平行四辺形状を有する第1開口領域OP1a及び第2開口領域OP1bを備える。第3開口部OEAa3は中心軸AXを基準として線対称であり、各々が平行四辺形状を有する第1開口領域OP3a及び第2開口領域OP3bを備える。
【0091】
平面上で、第2開口部OEAa2の第1開口領域OP2aは第1開口部OEAa1の第1開口領域OP1a及び第3開口部OEAa3の第1開口領域OP3aの各々の面積よりも大きい。第2開口部OEAa2の第2開口領域OP2bは第1開口部OEAa1の第2開口領域OP1b及び第3開口部OEAa3の第2開口領域OP3bの各々の面積よりも大きい。
【0092】
本実施形態によると、既存の同一の面積の長方形状に提供された第1~第3開口部と比較して、本発明による第1開口部OEAa1及び第3開口部OEAa3の各々は少なくとも一開口領域が貫通ホールCHLに更に隣接する形状で提供される。その結果、図5に示した2つの第3開口部OEAa3と第4開口部OEAb1との間に定義された遮光層BMの面積を減少させることができる。
【0093】
図7に示した表示パネルDPの部分断面図を通じて、第1画素PXaの第3サブ画素PXa3及び第2画素PXbの第1サブ画素PXb1を示す。第3サブ画素PXa3は第3発光領域EAa3及び第3開口部OEAa3を含み、第1サブ画素PXb1は第1発光領域EAb1及び第4開口部OEAb1を含む。
【0094】
第3サブ画素PXa3は、第1電極AEa、第2電極CEa、第1有機発光素子EDa、及び第1トランジスタTaに電気的に連結される。第1サブ画素PXb1は、第1電極AEb、第2電極CEb、第2有機発光素子EDb、及び第2トランジスタTbに電気的に連結される。
【0095】
第1トランジスタTaは、第1半導体パターンOSPa、第1制御電極GEa、第1入力電極DEa、及び第1出力電極SEaを含む。第2トランジスタTbは、第2半導体パターンOSP1b、第2制御電極GEb、第2入力電極DEb、及び第2出力電極SEbを含む。第1トランジスタTa及び第2トランジスタTbは、図4Cに示した第2トランジスタT2と実質的に同一の構造で提供される。
【0096】
本実施形態によると、図7に示した回路素子層DP-CLはダミートランジスタTdを更に含む。ダミートランジスタTdは、ダミー半導体パターンOSPd、ダミー制御電極GEd、ダミー入力電極DEd、及びダミー出力電極SEdを含む。特に、第2電極CEは貫通ホールCHLを通じてダミートランジスタTdのダミー出力電極SEdに接続される。
【0097】
ダミートランジスタTdは第1トランジスタTa及び第2トランジスタTbから電気的に分離される。即ち、ダミートランジスタTdは第2電極CEの抵抗レベルを低下させるための構成である。
【0098】
図8Aは、本発明の一実施形態による画素の第2例の平面図である。図8Bは、本発明の一実施形態による画素の第3例の平面図である。図8Cは、本発明の一実施形態による画素の第4例の平面図である。
【0099】
図8A図8Cの各々に示した第1画素及び第2画素は、図5に示した第1画素PXa及び第2画素PXbの構造で開口部の形状及び貫通ホールの構造のみが変形されただけであり、残りの構造は実質的に同一である。従って、説明を簡易にするために、残りの構成の説明は省略する。
【0100】
図8Aを参照すると、第1画素PX1と第2画素PX2との間に2つの第1貫通ホールCHL1及び第2貫通ホールCHL2が提供される。第1貫通ホールCHL1及び第2貫通ホールCHL2の各々は図7に示した表示素子層DP-OLED及び回路素子層DP-CLの一部分を貫通する。この場合、第2電極CEは第1貫通ホールCHL1を通じて第1ダミートランジスタに電気的に連結され、第2貫通ホールCHL2を通じて第2ダミートランジスタに電気的に連結される。図示していないが、第1ダミートランジスタ及び第2ダミートランジスタは回路素子層DP-CLに含まれる。
【0101】
本実施形態によると、平面上で、第2開口部OEA2は、中心軸AXを基準として線対称であり、各々が等辺台形状を有する第1開口領域及び第2開口領域を備える。第1開口部OEA1及び第3開口部OEA3の各々は、中心軸AXを基準として線対称であり、各々が平行四辺形状を有する第1開口領域及び第2開口領域を備える。
【0102】
特に、図8Aに示した第1開口部OEA1の平行四辺形状は図6に示した第1開口部OEAa1の平行四辺形状と線対称である。また、図8Aに示した第3開口部OEA3の平行四辺形状は図6に示した第3開口部OEAa3の平行四辺形状と線対称である。
【0103】
第4開口部OEA4、第5開口部OEA5、及び第6開口部OEA6の形状は第1開口部OEA1、第2開口部OEA2、及び第3開口部OEA3の形状に各々対応する。
【0104】
図8Bを参照すると、第1画素PX1aと第2画素PX2aとの間に1つの貫通ホールCHLが提供される。第2開口部OEA2aは長方形状で提供される。第1開口部OEA1a及び第3開口部OEA3aの各々は、中心軸AXを基準として線対称であり、各々が台形状を有する第1開口領域及び第2開口領域を備える。第1開口部OEA1aと第3開口部OEA3aとは互いに線対称である。
【0105】
第4開口部OEA4a、第5開口部OEA5a、及び第6開口部OEA6aの形状は第1開口部OEA1a、第2開口部OEA2a、及び第3開口部OEA3aの形状に各々対応する。
【0106】
一方、図8A及び図8Bに示した実施形態によると、平面上で、第2開口部の面積は第1開口部及び第3開口部の各々の面積よりも大きい。
【0107】
図8Cを参照すると、平面上で、第2開口部OEA2bは長方形状で提供される。特に、第2開口部OEA2bの面積は第1開口部OEA1b及び第3開口部OEA3bの各々の面積よりも小さい。第1開口部OEA1bと第3開口部OEA3bとは互いに線対称である。
【0108】
また、平面上で、第1開口部OEA1b及び第3開口部OEA3bの各々は、中心軸AXを基準として線対称であり、各々が台形状を有する第1開口領域及び第2開口領域を備える。
【0109】
図9は、本発明の他の実施形態による画素に含まれる発光領域の構造の第1例を示す平面図である。図10は、本発明の他の実施形態による画素に含まれる発光領域の構造の第2例を示す平面図である。図11は、本発明の他の実施形態による画素に含まれる発光領域の構造の第3例を示す平面図である。
【0110】
図9は、各々が複数のサブ発光領域を含む複数の発光グループを示す。サブ発光領域は複数のサブ画素に各々含まれる。
【0111】
第1行に沿って第1及び第2発光グループが配列される。平面上で、第1及び第2発光グループは貫通ホールCHLを介して離隔される。第1発光グループは、第1~第3サブ発光領域(EA11、EA12、EA13)を含む。第1サブ発光領域EA11は第1スキャンラインSL1及び第1データラインDL1に連結されたサブ画素に含まれる。第2サブ発光領域EA12は第1スキャンラインSL1及び第2データラインDL2に連結されたサブ画素に含まれる。第3サブ発光領域EA13は第1スキャンラインSL1及び第3データラインDL3に連結されたサブ画素に含まれる。
【0112】
第2発光グループは、第4~第6サブ発光領域(EA14、EA15、EA16)を含む。第4サブ発光領域EA14は第1スキャンラインSL1及び第4データラインDL4に連結されたサブ画素に含まれる。第5サブ発光領域EA15は第1スキャンラインSL1及び第5データラインDL5に連結されたサブ画素に含まれる。第6サブ発光領域EA16は第1スキャンラインSL1及び第6データラインDL6に連結されたサブ画素に含まれる。
【0113】
同様に、第2行に沿って第3及び第4発光グループが配列され、第3行に沿って第5及び第6発光グループが配列される。
【0114】
第3及び第4発光グループに含まれるサブ発光領域(EA21、EA22、EA23、EA24、EA25、EA26)は第2スキャンラインSL2及び第1~第6データライン(DL1~DL6)に連結されたサブ画素に各々含まれる。第3及び第4発光グループは、平面上で、貫通ホールCHLを介して離隔される。
【0115】
第5及び第6発光グループに含まれるサブ発光領域(EA31、EA32、EA33、EA34、EA35、EA36)は第3スキャンラインSL3及び第1~第6データライン(DL1~DL6)に連結されたサブ画素に各々含まれる。第5及び第6発光グループは、平面上で、貫通ホールCHLを介して離隔される。
【0116】
貫通ホールCHLは、先に図5を通じて説明した貫通ホールCHLに対応する。即ち、貫通ホールCHLの各々は表示素子層DP-OLED及び回路素子層DP-CLの一部分を貫通する。
【0117】
一方、外部光が貫通ホールCHLを通じて入射する場合、貫通ホールCHL周辺の発光領域から出力される光に基づく光漏れが発生することがある。
【0118】
本実施形態によると、第2発光グループに最も隣接する第1発光グループの第3サブ発光領域EA13は第1色Bの光を発光し、第1発光グループに最も隣接する第2発光グループの第4サブ発光領域EA14は第2色Rの光を発光する。
【0119】
また、第4発光グループに最も隣接する第3発光グループの第3サブ発光領域EA23は第3色Gの光を発光し、第3発光グループに最も隣接する第4発光グループの第4サブ発光領域EA24は第1色Bの光を発光する。
【0120】
また、第6発光グループに最も隣接する第5発光グループの第3サブ発光領域EA33は第2色Rの光を発光し、第5発光グループに最も隣接する第6発光グループの第4サブ発光領域EA34は第3色Gの光を発光する。
【0121】
本実施形態によると、第1色Bはブルーであり、第2色Rはレッドであり、第3色Gはグリーンである。その結果、貫通ホールCHLに隣接する発光領域から発光された光は第1~第3色の組合せで出力される。その結果、特定色の光が放出される光漏れ現象を減少させることができる。
【0122】
一方、図9を通じて第1~第6発光グループを例示的に示したが、本発明はこれに限定されない。即ち、図9に示した同一行に配列された2つの発光グループが第1方向DR1に沿って反複して並べられ、同一列に配列された3つの発光グループが第2方向DR2に沿って反複して並べられ得る。
【0123】
図10を参照すると、第4行に沿って第7及び第8発光グループが更に配列される。第7及び第8発光グループに含まれるサブ発光領域(EA41、EA42、EA43、EA44、EA45、EA46)は第4スキャンラインSL4及び第1~第6データライン(DL1~DL6)に連結されたサブ画素に各々含まれる。第7及び第8発光グループは、平面上で、貫通ホールCHLを介して離隔される。
【0124】
図10に示したように、同一行に配列された2つの発光グループが第1方向DR1に沿って反複して並べられ、同一列に配列された4つの発光グループが第2方向DR2に沿って反複して並べられる。
【0125】
第2発光グループに最も隣接する第1発光グループの第3サブ発光領域EA13は第3色Gの光を発光し、第1発光グループに最も隣接する第2発光グループの第4サブ発光領域EA14は第2色Rの光を発光する。
【0126】
また、第4発光グループに最も隣接する第3発光グループの第3サブ発光領域EA23は第2色Rの光を発光し、第3発光グループに最も隣接する第4発光グループの第4サブ発光領域EA24は第3色Gの光を発光する。
【0127】
また、第6発光グループに最も隣接する第5発光グループの第3サブ発光領域EA33は第3色Gの光を発光し、第5発光グループに最も隣接する第6発光グループの第4サブ発光領域EA34は第2色Rの光を発光する。
【0128】
また、第8発光グループに最も隣接する第7発光グループの第3サブ発光領域EA43は第2色Rの光を発光し、第7発光グループに最も隣接する第8発光グループの第4サブ発光領域EA44は第3色Gの光を発光する。
【0129】
上述したように、貫通ホールCHLに隣接する発光領域から発光された光は第2及び第3色の組合せで出力される。例示的に、第2及び第3色の組合せはイエロー色に提供される。同様に、ブルー又はレッド等の特定色の光が放出される光漏れ現象を減少させることができる。
【0130】
図11を参照すると、図11に示した発光グループは図9に示した発光グループと実質的に同一な構造で提供される。即ち、図11を通じて貫通ホールCHLの構成が変形されるのみであり、残りの構成の構造は実質的に同一である。
【0131】
図11に示したように、貫通ホールCHLは第1行の第1発光グループと第2発光グループとの間及び第3行の第5発光グループと第6発光グループとの間に各々提供される。この場合、貫通ホールCHLは第2行の第3発光グループと第4発光グループとの間に提供されない。
【0132】
上述したように、貫通ホールCHLは隣接する2つの発光グループの間に提供される構造は多様に変形され得る。
【0133】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0134】
10、20 第1、第2中間無機膜
30 中間有機膜
AE 第1電極
AEa、AEb 第1電極
AX 中心軸
BFL バッファ膜
BM 遮光層
Cap キャパシター
CE 第2電極
CH1~CH5 第1~第4貫通ホール
CHL 貫通ホール
CHL1、CHL2 第1、第2貫通ホール
CONT1、CONT2 第1、第2制御信号
CSL 制御信号ライン
DA 表示領域
DD 表示装置
DDV データ駆動回路
DE1、DE2 第1、第2入力電極
DEa、DEb 第1、第2入力電極
DEd ダミー入力電極
DL、DL1~DLm データライン
DM 表示モジュール
DM-DA 表示領域
DM-NDA 非表示領域
DP 表示パネル
DP-CL 回路素子層
DP-OLED 表示素子層
EA 発光領域
EA11~EA16 第1~第6サブ発光領域
EA21~EA26 第1~第6サブ発光領域
EA31~EA36 第1~第6サブ発光領域
EA41~EA46 第1~第6サブ発光領域
EAa1、EAa2、EAa3 第1~第3発光領域
EAb1、EAb2、EAb3 第1~第3発光領域
ECL 電子制御層
ED 有機発光素子
EDa、EDb 第1、第2有機発光素子
ELVDD、ELVSS 第1、第2電源電圧
EML 発光層
GE1、GE2 第1、第2制御電極
GEa、GEb 第1、第2制御電極
GEd ダミー制御電極
GDV スキャン駆動回路
HCL 正孔制御層
NEA 非発光領域
OEA 開口部
OEA1~OEA6 第1~第6開口部
OEA1a~OEA6a 第1~第6開口部
OEA1b~OEA6b
OEAa1、OEAa2、OEAa3 第1~第3開口部
OEAb1、OEAb2、OEAb3 第4~第6開口部
OLED 有機発光素子
OM (発光)開口部
OP1a、OP1b 第1、第2開口領域
OP2a、OP2b 第1、第2開口領域
OP3a、OP3b 第1、第2開口領域
第1~第3開口領域
OSP1、OSPa 第1半導体パターン
OSP2、OSPb 第2半導体パターン
OSPd ダミー半導体パターン
PD 駆動パッド
PDL 画素定義膜
PL 電源ライン
PX 画素
PX1、PX1a、PXa 第1画素
PX2、PX2a、PXb 第2画素
PXa1、PXa2、PXa3 第1~第3サブ画素
PXb1、PXb2、PXb3 第1~第3サブ画素
PXC 画素回路
SGL 信号ライン
SE1、SE2 第1、第2出力電極
SEa、SEb 第1、第2出力電極
SEd ダミー出力電極
SL、SL1~SLn スキャンライン
SL1~SL3 第1~第3スキャンライン
SUB1、SUB2 第1、第2ベース層
T1、Ta 第1トランジスタ
T2、Tb 第2トランジスタ
TC 信号制御回路
Td ダミートランジスタ
TFL 絶縁層
TS 入力感知ユニット
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11