(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】コントロールセンタのユニット引出インターロック装置
(51)【国際特許分類】
H02B 11/133 20060101AFI20240116BHJP
【FI】
H02B11/133 D
(21)【出願番号】P 2020051694
(22)【出願日】2020-03-23
【審査請求日】2023-01-06
(73)【特許権者】
【識別番号】513296958
【氏名又は名称】東芝産業機器システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】服部 和馬
(72)【発明者】
【氏名】中条 哲也
【審査官】内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】特開昭63-174503(JP,A)
【文献】特開昭60-113604(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B 1/38
H02B 11/00 - 11/28
H01H 33/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線用遮断器を具備するユニットをフレームから出入可能に構成されたコントロールセンタに用いられるユニットの引出インターロック装置であって、
前記配線用遮断器をオン状態又はオフ状態に回動操作可能にする操作ハンドルと、
前記操作ハンドルの回動操作に連動して押出しまたは引込み操作を行うレリーズワイヤと、
前記レリーズワイヤの先端に取り付けられたインターロック機構と、
前記フレームに固定され挿通孔を設けた固定部材と、を備え、
前記インターロック機構は、
前記ユニットの背面に取り付けられており、前記ユニットが前記フレームに挿入され位置決めされると、前記固定部材に設けられた前記挿通孔に挿通可能に設けられるインターロック棒を備えるコントロールセンタのユニット引出インターロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コントロールセンタのユニット引出インターロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コントロールセンタ(閉鎖配電盤)は、モータコントローラやインバータ機器などの保護を目的として集中制御に用いられる。コントロールセンタは、通電状態のままユニットを引出可能になっているものがある。配線用遮断器がオン状態に保持されたまま作業者がユニットを引き出した場合、主回路との連結部にてアーク放電を生じる虞がある。このため、配線用遮断器が閉状態に保持されている場合に、ユニットの引き出しを制限する技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の技術においては、ユニットを載せるコントロールセンタの棚板とユニットフレームとの間に、配線遮断器の回転ハンドルのON又はOFF操作に連動してユニットの出し入れをロック又はノンロックするインタロック機構を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
地震などの災害に遭遇したとしても、ユニットをフレームから離脱不能にして安全性を高めることが求められている。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、地震などの災害に遭遇してもユニットを離脱不能にして安全性を高めることができるコントロールセンタのユニット引出インターロック装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施形態の一態様のユニット引出インターロック装置は、配線用遮断器を具備するユニットをフレームから出入可能に構成されたコントロールセンタに用いられる。また、配線用遮断器をオン状態又はオフ状態に回動操作可能にする操作ハンドルと、操作ハンドルの回転操作に連動して押出しまたは引込み操作を行うレリーズワイヤと、レリーズワイヤの先端に取り付けられたインターロック機構と、を備える。そして、インターロック機構は、ユニットの背面に取り付けられており、ユニットがフレームに挿入され位置決めされると、フレームに固定された固定部材に設けられる挿通孔に挿通可能に設けられるインターロック棒を備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態に係るコントロールセンタの全体構成を模式的に表す外観図
【
図2】第1実施形態に係るフレームの内部構成を模式的に示す斜視図
【
図3】第1実施形態に係るユニットの前面側の要部構成を模式的に示す斜視図
【
図4】第1実施形態において配線用遮断器をオフ状態に保持しながらユニットをフレームに取り付けたときの構造を模式的に示す斜視図
【
図5】第1実施形態に係る操作ハンドルのカム機構の一例を模式的に示す内部構造図
【
図6】第1実施形態に係るインターロック装置を模式的に示す斜視図
【
図7】第1実施形態においてユニットをフレームに取り付けた後に配線用遮断器をオンしたときの構造を模式的に示す斜視図
【
図8】第2実施形態においてユニットをフレームに取り付けた後に配線用遮断器をオンしたときの一部構造を示す斜視図
【
図9】第3実施形態に係るユニットの構成を背面側から見て模式的に示す外観斜視図
【
図10】第3実施形態に係るユニットをフレームに取り付けた後に配線用遮断器をオンしたときの構造を上面側から模式的に示す図
【
図11】第4実施形態に係るユニットの内部の一部構造を模式的に前面側から見て示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、コントロールセンタ1のユニット引出インターロック装置に係る幾つかの実施形態について図面に基づいて説明する。各実施形態の間で同一構成については同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0012】
(第1実施形態)
図1から
図7は、第1実施形態の説明図を示す。
図2に例示したように、コントロールセンタ1は、全体を棚状に区画するフレーム2を備えており、
図1に例示したように、フレーム2内を所定数のユニット室3に分けて構成している。ユニット室3は、フレーム2に対し上下方向に複数段に構成され、ユニット室3には、それぞれユニット4が出し入れ可能に構成される。ユニット室3は、それぞれフレーム2に回動自在に備え付けられた前面扉6により前面側を開閉可能に構成されている。
図3及び
図4に例示したように、ユニット4は、それぞれ前面及び上面の一部を開放した矩形箱状のユニットフレーム5を備える。
【0013】
図2に示したように、コントロールセンタ1のフレーム2には、ユニット4を出し入れする出入方向に沿って延伸すると共に例えば鉛直方向に立設するようガイド7が設けられる。また
図4に示したように、ユニット4は、そのユニットフレーム5の底面において当該ユニット4を出し入れする出入方向に沿うように底面溝8が設けられている。
【0014】
コントロールセンタ1の前面扉6が開けられると、作業者が、ユニット4を棚状のフレーム2の上面及びガイド7に沿って摺動させることで前面側からユニット4を出庫可能になっている。このとき作業者は、ユニット4の底面溝8をフレーム2のガイド7に沿って出庫可能になっている。またユニット4は、フレーム2のガイド7に沿って入庫可能になっている。これにより作業性を向上できる。
【0015】
図3及び
図4に示したように、各ユニット4は、操作ハンドル機構20を前面側のユニットフレーム5に固定している。またユニット4は、前面開放した矩形箱状のユニットフレーム5の内部に、配線用遮断器(MCCB)11、電磁接触器12を備えると共に、その他主回路断路器、及び制御回路用プラグ等(図示せず)を備える。
【0016】
操作ハンドル機構20は、前面方向に沿って所定角度(90度程度)だけ操作ハンドル21を回動可能に設けている。操作ハンドル機構20は、配線用遮断器11をオン操作又はオフ操作するために設けられている。操作ハンドル機構20は、操作ハンドル21を筐体22に備えると共に、
図5に例示したように、回動機構23、止め金具24、及びばね機構25を備えて構成される。ばね機構25は、筐体22に一端が係止されると共に、他端が止め金具24に固定されている。
【0017】
止め金具24は、筐体22に設けられた支持部22aを支点として回動可能に支持されており、通常時、止め金具24の先端部24aは、ばね機構25の弾性力により筐体22の外周縁より突出するよう規制されている。操作ハンドル21及び回動機構23は、筐体22の内側にて連動動作する。
【0018】
操作ハンドル21又は回動機構23には切欠部21aが設けられている。
図5中には操作ハンドル21に切欠部21aを設けているが、回動機構23に切欠部21aとして機能する部分を設けても良い。支持部22aを支点とした止め金具24の先端部24aの反対側には規制部24bが設けられている。
【0019】
止め金具24の先端部24aが、筐体22の外周縁から突出していると、止め金具24は、支持部22aを支点として止め金具24の規制部24bを操作し、止め金具24の規制部24bが回動機構23の切欠部21aに嵌合する。このため規制部24bは操作ハンドル21及び回動機構23の回動を規制してロックする。この場合、操作ハンドル21及び回動機構23がロックして回動しない。これにより、配線用遮断器11をオフ状態に保持でき、安全性を確保できる。
【0020】
逆に、ユニット4が、フレーム2に収容されるとき、止め金具24は筐体22の外周縁の内側に向けてばね機構25の弾性力に反して押圧される。すると、止め金具24の規制部24bが回動機構23の切欠部21aから外れることで、操作ハンドル21及び回動機構23の回動ロックを外すことができる。
【0021】
これにより、コントロールセンタ1を操作する作業者は、ロックが外れた操作ハンドル21を回動操作可能になり、回動機構23は、操作ハンドル21の操作に連動して回動可能になる。ここで作業者が、操作ハンドル21をオフ位置からオン位置に回動操作すると、回動機構23は操作ハンドル21の回動に連動してオフ位置からオン位置に回動操作できる。
【0022】
図示しないが、操作ハンドル21及び回動機構23は、配線用遮断器11をオン位置に保持するロック機構を備える。回動機構23は、配線用遮断器11に電気的に接続されており、操作ハンドル21及び回動機構23がロック機構によりロックされることで、配線用遮断器11をオン状態に設定できる。
【0023】
回動機構23は、
図5に示したように回動可能に構成されているが、回動可動な環状の一部が外方に突出したカム機構23aを備える。回動機構23のカム機構23aは、操作ハンドル21がオフ位置からオン位置に回動することで、レリーズワイヤ30を構成するワイヤ31の基端部を押圧操作可能に固定されている。操作ハンドル機構20の回動機構23は、操作ハンドル21のオン位置又はオフ位置への回動操作に連動して動作し、レリーズワイヤ30の押出しまたは引込み操作を行う。
【0024】
レリーズワイヤ30は、主にワイヤ31をカバー部材32により覆うことで構成されており、カバー部材32の内部に覆われたばね機構(図示せず)を備える。レリーズワイヤ30は、ワイヤ31もカバー部材32も柔軟性部材により構成され、ユニットフレーム5の内部に収容自在に構成されている。ワイヤ31の一方の基端部には押圧金具31aが取付けられている。押圧金具31aは、前述の回動機構23のカム機構23aが回動することで係合する場所に固定設置されている。
【0025】
なお、レリーズワイヤ30は、カバー部材32の内部にばね機構(図示せず)を備え、図示していないばね機構の弾性力によりカバー部材32の内部に収容されたワイヤ31を
図5に示す初期位置に保持している。このときレリーズワイヤ30は、ワイヤ31の押圧金具31aをカバー部材32から突出させている。
【0026】
図4に示したように、レリーズワイヤ30のワイヤ31の先端には、インターロック機構33が取付けられている。
図6に例示したように、インターロック機構33は、レリーズワイヤ30のカバー部材32にボルトにより固定された規制金具34、及び、規制金具34の規制に沿いつつ移動自在に構成された操作金具35により構成される。
【0027】
図6に示したように、規制金具34には規制孔34aが設けられている。また規制金具34は、インターロック棒37を載置し上面に沿って摺動可能にする置台34bを備える。操作金具35は、例えばT字状の金具により構成される。操作金具35は、縦延部36と、縦延部36に一体固定され所定方向に延設するインターロック棒37とからなる。
【0028】
縦延部36にはワイヤ31の先端が取付固定されており、インターロック棒37は、規制金具34の規制孔34aに挿通可能に縦延部36により支持されている。
【0029】
ワイヤ31が、カバー部材32の内部に収容されたばね機構(図示せず)により初期位置に保持されていると、インターロック機構33のインターロック棒37は、規制金具34の規制孔34aから非突出状態にされている。(
図4参照)
【0030】
図4に示したように、インターロック機構33は、操作ハンドル21及び筐体22から離れると共に底面溝8の脇に設置されている。特に規制金具34は、ユニットフレーム5の底部の一部に固定設置されている。
【0031】
またフレーム2に一体構成されたガイド7は、
図4に示すように縦規制部7aを備える。ユニット4がフレーム2に位置決めされると、ユニット4は、その内部空間のうちガイド7の縦規制部7aの奥側に位置して開放領域を備えるようになっている。この縦規制部7aの奥側の開放領域に位置して、ユニット4はインターロック棒37を挿通可能にインターロック機構33を設けている。
【0032】
上記構成の作用効果を説明する。
ユニット4が、フレーム2の内側に挿入され位置決めされると、インターロック機構33のインターロック棒37は、ユニット4の出入方向に対し、縦規制部7aの奥側の開放領域に位置決めされる。
【0033】
その後、操作ハンドル21がオフ位置からオン位置に回動操作されると、回動機構23のカム機構23aが押圧部材31aを押圧する。押圧部材31aが押圧されると、ワイヤ31がカバー部材32の中を摺動する。
【0034】
すると、インターロック棒37は規制金具34の規制孔34aに沿って動作し、インターロック棒37の先端を規制孔34aから突出状態にできる。インターロック棒37が、ガイド7の縦規制部7aの奥側の開放領域において底面溝8を跨いで挿通されることになる。
【0035】
ユニット4は、フレーム2のガイド7に底面溝8を沿わせつつフレーム2から離脱させることが可能である。しかし、インターロック機構33のインターロック棒37が、ガイド7の縦規制部7aの奥側の開放領域に挿通されていれば、ユニット4をフレーム2から離脱不能にできる。これにより、操作ハンドル21が、配線用遮断器11をオンする位置に操作されれば、ユニット4をフレーム2から離脱不能にでき、作業者が誤ってユニット4をフレーム2から引き抜く操作を制限できる。
【0036】
本実施形態によれば、インターロック機構33は、ユニット4がフレーム2に挿入され位置決めされると、立設したガイド7に設けられた縦規制部7aの奥側の開放領域に挿通可能に設けられたインターロック棒37を備えるように構成した。これにより、配線用遮断器11のオン状態においては、ユニット4の出入を不能にでき、作業者が誤ってユニット4をフレーム2から引き抜く操作を制限できる。他方、配線用遮断器11がオフの状態ではユニット4の出入を可能にできる。
【0037】
また本実施形態においては、インターロック棒37を突き出すことでロックするようにインターロック機構33を突き出し型に構成した。インターロック棒37は、縦規制部7aの奥側の開放領域に挿通可能に設けられているため、インターロック棒37のストロークをコントロールする必要なく、インターロック機構33を作用させることができる。
【0038】
またユニット4には、当該ユニット4をフレーム2に対して出し入れするときに当該フレーム2のガイド7に沿うように設けられた底面溝8を備えるように構成した。これにより、ユニット4の出入の作業性を向上できる。
【0039】
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態の説明図を示す。
図8に例示したように、ガイド7に対向する側に取り付けた構造を採用し、操作ハンドル21が回動することで配線用遮断器11をオン状態にするときに、レリーズワイヤ30を引くようにカム機構23aを設けても良い。
【0040】
すると、操作ハンドル21がインターロック棒37を引く方向に作用させることができ、これにより、ガイド7の縦規制部7aの奥側の開放領域に当該インターロック棒37を挿通させることができる。本実施形態においては、インターロック棒37を引き込むことでロックするようにインターロック機構33を引き込み型に構成した。これにより、前述実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0041】
(第3実施形態)
図9及び
図10は、第3実施形態の説明図を示す。
図9に例示したように、レリーズワイヤ30の先端に取り付けられたインターロック機構33は、ユニット4の背面側に固定されている。
図10に例示したように、コントロールセンタ1のフレーム2には、ユニット4を収容する収容領域の奥側の前面側に位置して固定部材40が取り付けられている。
【0042】
固定部材40は、U字状に成型され当該U字底面がフレーム2の前面側に固着されている。固定部材40は、そのU字の縦延部のそれぞれの一部に挿通孔41、42が構成されている。挿通孔41は、U字の一方の縦延部に構成されており、挿通孔42は、U字の他方の縦延部に構成されている。挿通孔41、42の縦高さ位置は、誤差範囲で同一位置に設定されている。
【0043】
上記構成の作用効果を説明する。作業者は、フレーム2のガイド7にユニット4の底面溝8を沿わせつつ、ユニット4をフレーム2の最奥まで挿入できる。すると、ユニット4の背面の一部が、U字の縦先端に当接することで当該ユニット4の挿入を停止できる。
【0044】
ユニット4が、フレーム2の最奥まで挿入され、ユニット4の背面の一部がU字の一部に当接して位置決めされると、インターロック機構33のインターロック棒37は、手前奥方向に挿通孔41、42と同一位置に位置決めされる。
【0045】
このため、ユニット4がフレーム2の最奥まで挿入された後、操作ハンドル21がオフ位置からオン位置に回動操作されると、インターロック機構33のインターロック棒37が規制孔34aを摺動する。これにより、
図10に示したように、インターロック棒37は固定部材40の2つの挿通孔41、42に挿通される。
【0046】
ユニット4は、その背面の固定部材40を通じてフレーム2の背面に固定できるため、耐震補強できる。これにより、地震などの影響で大きな振動や災害を生じたとしても、ユニット4がフレーム2の前面側へ離脱することを防止できる。
【0047】
本実施形態によれば、インターロック棒37をユニット4の背面に取り付けたので、地震などでフレーム2やユニット4が大きく揺動したとしても、フレーム2からのユニット4の脱落を防止でき、安全装置としての機能も併せもつことが可能である。
【0048】
(第4実施形態)
図11は、第4実施形態の説明図を示す。
図11に示すように、他のロック機構を別途設けても良い。
図11にはフレーム2の内部にユニット4を挿入して位置決めしたときのガイド7の周辺構造を模式的に示している。
【0049】
ガイド7の脇には、ユニット4の底面に穴部46が設けられている。フレーム2におけるユニット4の搭載面にも穴部2aが設けられている。穴部46、2aは、互いに平面的に同一領域に設けられている。これらの穴部46、2aは、ガイド7の脇の一部に設けられている。
【0050】
穴部46、2aの直上には、他のロック機構50が設けられている。ロック機構50は、ロック板51及び押えねじ52及び押えばね部53により構成される。押えばね部53は、押えねじ52によりロック板51を手前奥方向に位置決めするように固定している。ロック板51は、ユニット4の底面に対し、垂直方向に回動可能に構成され、ロック板51が回動されると穴部46、2aに嵌合する。これにより、ロック板51が穴部46、2aに嵌合するとユニット4を引き出す方向へ移動を規制できる。本実施形態によれば、ロック機構50とインターロック機構33と合わせて2重ロックを構成でき、より強固にロックできる。
【0051】
以上のように、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0052】
図面中、1はコントロールセンタ、2はフレーム、4はユニット、11は配線用遮断器、21は操作ハンドル、30はレリーズワイヤ、37はインターロック棒、を示す。