(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】貨幣処理装置および貨幣処理方法
(51)【国際特許分類】
G07D 11/20 20190101AFI20240116BHJP
G07D 11/125 20190101ALI20240116BHJP
G07D 11/25 20190101ALI20240116BHJP
G07D 11/165 20190101ALI20240116BHJP
【ＦＩ】
G07D11/20
G07D11/125
G07D11/25
G07D11/165
【請求項の数】
15
(21)【出願番号】P 2020102513
(22)【出願日】2020-06-12
(65)【公開番号】P2021196831
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2023-05-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西村 和晃
【審査官】中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開２０１３－０７３５５８（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２０１８－１０１１８８（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２０１３－１０９４００（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２０１７－２２８０２４（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２０１０－２２４７３８（ＪＰ，Ａ）
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｇ０７Ｄ １／００－ ３／１６，
９／００－１３／００
Ｇ０７Ｆ １９／００
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、前記筐体に設けられた第１のカセット装着部および第２のカセット装着部と、
前記第１のカセット装着部に装着された第１のカセット内の貨幣を、前記筐体内に入金する第１の搬送部と、
前記筐体内の貨幣を、前記第２のカセット装着部に装着された第２のカセットに釣銭準備金として出金する第２の搬送部と、
前記第１の搬送部および前記第２の搬送部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第１のカセット内の前記貨幣の入金処理を行っている間に、前記第２のカセット装着部への前記第２のカセットの装着を受け付けた場合、前記第２の搬送部を制御して、装着された前記第２のカセットへの前記釣銭準備金の出金処理を行う、貨幣処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第２のカセットに対する前記出金処理が行われている間に、前記第１のカセットに対する前記入金処理が完了し、前記第１のカセットが第３のカセットに交換された場合、当該第３のカセットに対する入金処理を行うように、前記第１の搬送部を制御する、請求項１に記載の貨幣処理装置。
【請求項3】
表示部をさらに備え、前記制御部は、
前記入金処理が行われていることを示す情報と、前記出金処理を開始する旨の開始指示を受付可能であることを示す情報と、を表示するように、前記表示部を制御し、
前記開始指示を受け付けると、前記出金処理を開始するように、前記第２の搬送部を制御する、請求項１または２に記載の貨幣処理装置。
【請求項4】
操作者が前記出金処理を開始できる権限を有する人物であるか否かを認証する認証部をさらに備え、前記制御部は、
前記操作者が前記権限を有する人物であると認証された場合、前記操作者による前記開始指示を受け付け、
前記操作者が前記権限を有する人物であると認証されなかった場合、前記操作者による前記開始指示を受け付けない、請求項３に記載の貨幣処理装置。
【請求項5】
筐体と、前記筐体に設けられた第１のカセット装着部および第２のカセット装着部と、
前記第１のカセット装着部に装着された第１のカセット内の貨幣を、前記筐体内に入金する第１の搬送部と、
前記筐体内の貨幣を、前記第２のカセット装着部に装着された第２のカセットに釣銭準備金として出金する第２の搬送部と、
前記第１の搬送部および前記第２の搬送部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第２のカセットへの前記釣銭準備金の出金処理を行っている間に、前記第１のカセット装着部への前記第１のカセットの装着を受け付けた場合、前記第１の搬送部を制御して、装着された前記第１のカセット内の前記貨幣の入金処理を行う、貨幣処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第１のカセットに対する前記入金処理が行われている間に、前記第２のカセットに対する前記出金処理が完了し、前記第２のカセットが第３のカセットに交換された場合、当該第３のカセットに対する出金処理を行うように、前記第２の搬送部を制御する、請求項５に記載の貨幣処理装置。
【請求項7】
表示部をさらに備え、前記制御部は、
前記出金処理が行われていることを示す情報と、前記入金処理を開始する旨の開始指示を受付可能であることを示す情報と、を表示するように、前記表示部を制御し、
前記開始指示を受け付けると、前記入金処理を開始するように、前記第１の搬送部を制御する、請求項５または６に記載の貨幣処理装置。
【請求項8】
操作者が前記入金処理を開始できる権限を有する人物であるか否かを認証する認証部をさらに備え、前記制御部は、
前記操作者が前記権限を有する人物であると認証された場合、前記操作者による前記開始指示を受け付け、
前記操作者が前記権限を有する人物であると認証されなかった場合、前記操作者による前記開始指示を受け付けない、請求項７に記載の貨幣処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、認証情報の入力を促す入力画面を表示するように、前記表示部を制御し、
前記認証部は、
前記入力画面に基づき入力された認証情報に基づいて、前記操作者が前記権限を有する人物であるか否かを認証する、請求項４または８に記載の貨幣処理装置。
【請求項10】
前記第１のカセット装着部に装着されるカセットおよび前記第２のカセット装着部に装着されるカセットは、特定の装置に装着されているときに開かれる開口部を有し、当該開口部を介して前記特定の装置と貨幣を授受するように構成された貨幣搬送カセットである、請求項１から９のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
【請求項11】
前記制御部は、第１の商品登録装置により前記第１のカセットに回収された売上金を前記筐体内に入金し、第２の商品登録装置で使用される釣銭準備金を前記第２のカセットに出金するように、前記第１の搬送部および前記第２の搬送部を制御する、請求項１から１０のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
【請求項12】
貨幣処理装置に装着された第１のカセット内の貨幣を、前記貨幣処理装置内に入金し、前記第１のカセット内の貨幣を入金している間に、前記貨幣処理装置への第２のカセットの装着を受け付けた場合、前記貨幣処理装置内の貨幣を、前記第２のカセットに釣銭準備金として出金する、貨幣処理方法。
【請求項13】
前記第２のカセットに前記釣銭準備金を出金している間に、前記第１のカセット内の前記貨幣を入金する処理が完了し、前記第１のカセットが第３のカセットに交換された場合、当該第３のカセット内の貨幣を、前記貨幣処理装置内に入金する、請求項１２に記載の貨幣処理方法。
【請求項14】
貨幣処理装置内の貨幣を、前記貨幣処理装置に装着された第２のカセットに釣銭準備金として出金し、前記第２のカセットに釣銭準備金を出金している間に、前記貨幣処理装置への第１のカセットの装着を受け付けた場合、前記第１のカセット内の貨幣を、前記貨幣処理装置内に入金する、貨幣処理方法。
【請求項15】
前記第１のカセット内の前記貨幣を入金している間に、前記第２のカセットに前記釣銭準備金を出金する処理が完了し、前記第２のカセットが第３のカセットに交換された場合、前記貨幣処理装置内の貨幣を、前記第３のカセットに内の貨幣を、釣銭準備金として出金する、請求項１４に記載の貨幣処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貨幣処理装置および貨幣処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、精算処理を行う現金精算装置から回収した売上金を入金し、現金精算装置に装填する釣銭準備金を出金する装置やシステムが知られている（例えば、特許文献１，２参照）。
【0003】
特許文献１には、現金精算装置から回収した硬貨を装置上部に装着された現金搬送カセットから入金し、現金精算装置へ補充する硬貨を装置下部に装着された現金搬送カセットへ出金する現金処理装置が開示されている。
【0004】
特許文献２には、釣銭支払機から回収した本日分の売上を含む回収金を計数し、当該釣銭支払機に補充する翌営業日分の釣銭準備金を本日分の入金額との差分で調整する売上金入金・釣銭準備金出金同時処理システムが開示されている。当該システムは、翌営業日分の釣銭準備金を本日の回収金から充当し、本日の回収金から充当できない不足分を収納部から補充して、翌営業日分の釣銭準備金を用意する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第５９０２６６７号公報
【文献】特許第５０００３２０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献１には、２箇所に現金搬送カセットを装着できる硬貨処理装置が記載されているが、現金搬送カセットを用いた入金および出金の具体的な運用方法については開示されていない。また、特許文献２の技術では、釣銭支払機から回収した現金を計数し、所定の処理を行ってから翌日分の釣銭準備金が準備されるため、オペレータは、その間待機しなければならず、作業効率が低下するおそれがある。
【0007】
本発明は、貨幣の処理の待ち時間を短縮できる貨幣処理装置および貨幣処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の貨幣処理装置は、筐体と、前記筐体に設けられた第１のカセット装着部および第２のカセット装着部と、前記第１のカセット装着部に装着された第１のカセット内の貨幣を、前記筐体内に入金する第１の搬送部と、前記筐体内の貨幣を、前記第２のカセット装着部に装着された第２のカセットに釣銭準備金として出金する第２の搬送部と、前記第１の搬送部および前記第２の搬送部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第１のカセット内の前記貨幣の入金処理を行っている間に、前記第２のカセット装着部への前記第２のカセットの装着を受け付けた場合、前記第２の搬送部を制御して、装着された前記第２のカセットへの前記釣銭準備金の出金処理を行う。
【0009】
本発明の別の貨幣処理装置は、筐体と、前記筐体に設けられた第１のカセット装着部および第２のカセット装着部と、前記第１のカセット装着部に装着された第１のカセット内の貨幣を、前記筐体内に入金する第１の搬送部と、前記筐体内の貨幣を、前記第２のカセット装着部に装着された第２のカセットに釣銭準備金として出金する第２の搬送部と、前記第１の搬送部および前記第２の搬送部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第２のカセットへの前記釣銭準備金の出金処理を行っている間に、前記第１のカセット装着部への前記第１のカセットの装着を受け付けた場合、前記第１の搬送部を制御して、装着された前記第１のカセット内の前記貨幣の入金処理を行う。
【0010】
本発明の貨幣処理方法は、貨幣処理装置に装着された第１のカセット内の貨幣を、前記貨幣処理装置内に入金し、前記第１のカセット内の貨幣を入金している間に、前記貨幣処理装置への第２のカセットの装着を受け付けた場合、前記貨幣処理装置内の貨幣を、前記第２のカセットに釣銭準備金として出金する。
【0011】
本発明の別の貨幣処理方法は、貨幣処理装置内の貨幣を、前記貨幣処理装置に装着された第２のカセットに釣銭準備金として出金し、前記第２のカセットに釣銭準備金を出金している間に、前記貨幣処理装置への第１のカセットの装着を受け付けた場合、前記第１のカセット内の貨幣を、前記貨幣処理装置内に入金する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法によれば、貨幣の処理の待ち時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態に係る貨幣処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2A】本発明の一実施の形態に係る硬貨搬送カセットの概略構成を示す上面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る第２の硬貨処理装置の外観の斜視図である。
【図4A】本発明の一実施の形態に係る第２の硬貨処理装置のカバーが開けられた状態を示す斜視図である。
【図4B】本発明の一実施の形態に係る第２の硬貨処理装置に硬貨搬送カセットが装着された状態を示す斜視図である。
【図5A】本発明の一実施の形態に係る第２の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、硬貨搬送カセットで回収した売上金を入金するときの状態を示す。
【図5B】本発明の一実施の形態に係る硬貨搬送カセットで回収した売上金を入金するときの状態における第２の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。
【図6A】本発明の一実施の形態に係る第２の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、ドロアに釣銭準備金を出金するときの状態を示す。
【図6B】本発明の一実施の形態に係るドロアに釣銭準備金を出金するときの状態における第２の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。
【図7A】本発明の一実施の形態に係る第２の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、硬貨搬送カセットに釣銭準備金を出金するときの状態を示す。
【図7B】本発明の一実施の形態に係る硬貨搬送カセットに釣銭準備金を出金するときの状態における第２の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る現金処理システムの具体的な動作例の一例を示すタイミングチャートである。
【図9A】本発明の一実施の形態に係る待機画面を示す模式図である。
【図9B】本発明の一実施の形態に係るログイン画面を示す模式図である。
【図9C】本発明の一実施の形態に係る第１の入金処理画面を示す模式図である。
【図9D】本発明の一実施の形態に係る第２の入金処理画面を示す模式図である。
【図9E】本発明の一実施の形態に係る入出金処理画面を示す模式図である。
【図9F】本発明の一実施の形態に係る第１の出金処理画面を示す模式図である。
【図9G】本発明の一実施の形態に係る第２の出金処理画面を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
［実施の形態］
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
＜現金処理システムの構成＞
まず、現金処理システムの構成について説明する。本実施の形態において、店舗のフロントオフィスとは、顧客が商品の精算を行う現金精算装置が設置されているエリアをいう。店舗のバックオフィスとは、現金精算装置で扱われる紙幣および硬貨を管理する装置が設置されているエリアをいう。硬貨は、貨幣の一例である。なお、本実施の形態において、紙幣および硬貨をまとめて、現金という場合がある。図１は、本発明の一実施の形態に係る現金処理システムの概略構成を示すブロック図である。
まず、現金処理システムの構成について説明する。本実施の形態において、店舗のフロントオフィスとは、顧客が商品の精算を行う現金精算装置が設置されているエリアをいう。店舗のバックオフィスとは、現金精算装置で扱われる紙幣および硬貨を管理する装置が設置されているエリアをいう。硬貨は、貨幣の一例である。なお、本実施の形態において、紙幣および硬貨をまとめて、現金という場合がある。図１は、本発明の一実施の形態に係る現金処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【0016】
図１に示す現金処理システム１は、貨幣処理システムの一例である。現金処理システム１は、流通向けのシステムである。現金処理システム１は、現金精算装置１１と、ＰＯＳレジスタ装置１５と、入出金装置２１と、現金管理装置２５と、ＰＯＳ管理装置２６と、を備える。
【0017】
１つの店舗には、例えば、図１に示すように、２台の現金精算装置１１と、それぞれ１台ずつのＰＯＳレジスタ装置１５、入出金装置２１、現金管理装置２５およびＰＯＳ管理装置２６が設置されている。なお、各店舗における現金精算装置１１、ＰＯＳレジスタ装置１５、入出金装置２１、現金管理装置２５およびＰＯＳ管理装置２６の設置台数は、図１に示す台数に限られない。
【0018】
現金精算装置１１は、店舗のフロントオフィスの一例であるチェックアウトカウンタ１０に設置されている。現金精算装置１１は、店員によって操作され、店員と顧客との間の精算処理に用いられる。現金精算装置１１は、顧客が支払った代金を入金し、あるいは、顧客へ渡す釣銭を出金する。２台の現金精算装置１１のうち一方の現金精算装置１１は、第１の商品登録装置の一例であり、他方の現金精算装置１１は、第２の商品登録装置の一例である。
【0019】
現金精算装置１１は、紙幣を処理する第１の紙幣処理装置１２と、硬貨Ｃ（図６Ｂ参照）を処理する第１の硬貨処理装置１３と、レジスタ装置１４と、を備える。第１の商品登録装置の一例としての現金精算装置１１の第１の硬貨処理装置１３は、売上金回収装置の一例である。第２の商品登録装置の一例としての現金精算装置１１の第１の硬貨処理装置１３は、釣銭装置の一例である。
【0020】
第１の硬貨処理装置１３は、互いに異なる金種の硬貨Ｃを収納する図示しない複数の収納部を備える。第１の硬貨処理装置１３は、硬貨搬送カセット３０を装着できるように構成されている。第１の硬貨処理装置１３は、硬貨搬送カセット３０内の釣銭準備金を収納部に金種別に収納する。第１の硬貨処理装置１３は、顧客によって投入された硬貨Ｃを収納部に金種別に収納する。第１の硬貨処理装置１３は、商品の精算時に釣銭がある場合、収納部の硬貨Ｃを釣銭として顧客に出金する。第１の硬貨処理装置１３は、収納部の硬貨Ｃを売上金として硬貨搬送カセット３０内に収納する。
【0021】
レジスタ装置１４は、店員によって操作されるＰＯＳレジスタであってもよいし、顧客によって操作されるセルフチェックアウト用レジスタであってもよい。
【0022】
なお、２台の現金精算装置１１のうち少なくとも１台は、硬貨の入出金処理のみを行う装置であってもよい。また、第１の紙幣処理装置１２および第１の硬貨処理装置１３と、レジスタ装置１４と、を別体として、これらを通信可能に接続してもよい。
【0023】
ＰＯＳレジスタ装置１５は、チェックアウトカウンタ１０に設置されている。店員が手作業でドロア４０に現金を出し入れすることで、ＰＯＳレジスタ装置１５の精算処理が行われる。
【0024】
入出金装置２１、現金管理装置２５およびＰＯＳ管理装置２６は、店舗のバックオフィス２０に設置されている。入出金装置２１は、各現金精算装置１１と、ＰＯＳレジスタ装置１５と、に通信可能に接続されている。入出金装置２１は、現金精算装置１１およびＰＯＳレジスタ装置１５へ装填するための釣銭準備金を出金し、あるいは、現金精算装置１１およびＰＯＳレジスタ装置１５から回収した売上金を入金する。入出金装置２１は、紙幣を処理する第２の紙幣処理装置２２と、硬貨を処理する第２の硬貨処理装置２３と、を備える。第２の硬貨処理装置２３は、貨幣処理装置の一例である。第２の硬貨処理装置２３の詳細については後述する。
【0025】
現金管理装置２５は、ＬＡＮ（Local Area Network）などを介して各現金精算装置１１、ＰＯＳレジスタ装置１５および入出金装置２１と通信可能に接続されている。現金管理装置２５は、各現金精算装置１１、ＰＯＳレジスタ装置１５および入出金装置２１に収納されている現金を管理する。例えば、現金管理装置２５は、各現金精算装置１１およびＰＯＳレジスタ装置１５において精算処理された現金、並びに、現金精算装置１１と入出金装置２１との間、ＰＯＳレジスタ装置１５と入出金装置２１との間で授受された現金を管理する。なお、現金管理装置２５は、入出金装置２１の稼働状況を監視してもよい。現金管理装置２５は、現金精算装置１１または入出金装置２１に硬貨搬送カセット３０が装着されているか否かと、ＰＯＳレジスタ装置１５または入出金装置２１にドロア４０が装着されているか否かとのうち少なくとも一方を監視してもよい。現金管理装置２５は、管理している現金、入出金装置２１の稼働状況、硬貨搬送カセット３０やドロア４０の装着状態などに関する情報を図示しないサーバ装置に送信し、これらの送信した情報をサーバ装置で管理するようにしてもよい。
【0026】
ＰＯＳ管理装置２６は、商品の流れを管理する。なお、現金管理装置２５およびＰＯＳ管理装置２６が一体的に構成されていてもよい。ＰＯＳ管理装置２６は、商品の流れなどに関する情報をサーバ装置に送信し、この送信した情報をサーバ装置で管理するようにしてもよい。
【0027】
硬貨搬送カセット３０は、第１カセットまたは第２のカセットの一例である。硬貨搬送カセット３０は、貨幣搬送カセットの一例である。硬貨搬送カセット３０は、現金精算装置１１の第１の硬貨処理装置１３と、入出金装置２１の第２の硬貨処理装置２３と、に着脱可能に構成されている。硬貨搬送カセット３０は、第１の硬貨処理装置１３または第２の硬貨処理装置２３に装着されているときには、第１の硬貨処理装置１３または第２の硬貨処理装置２３との間で硬貨Ｃを授受することができるように構成されている。第１の硬貨処理装置１３および第２の硬貨処理装置２３は、特定の装置の一例である。一方、硬貨搬送カセット３０は、第１の硬貨処理装置１３または第２の硬貨処理装置２３から離脱しているときには、内部の硬貨Ｃを取り出せないように構成されている。店員は、硬貨搬送カセット３０を用いて、第１の硬貨処理装置１３と、第２の硬貨処理装置２３との間における硬貨Ｃの搬送を行う。例えば、釣銭準備金の装填時あるいは売上金の回収時には、店員は、硬貨搬送カセット３０を用いて硬貨Ｃを第１の硬貨処理装置１３と、第２の硬貨処理装置２３と、の間で搬送する。店員は、硬貨Ｃの搬送時に硬貨搬送カセット３０内の硬貨Ｃに触れることができない。このため、セキュリティ上安全な状態で、硬貨Ｃを搬送することができる。なお、店舗の管理者など、権限を有する者のみが、硬貨搬送カセット３０を開けられるように構成してもよい。
【0028】
ドロア４０は、ＰＯＳレジスタ装置１５と、入出金装置２１の第２の硬貨処理装置２３と、に着脱可能に構成されている。店員は、例えば、釣銭準備金の装填時あるいは売上金の回収時には、ドロア４０を用いて、ＰＯＳレジスタ装置１５と、第２の硬貨処理装置２３と、の間における硬貨の搬送を行う。
【0029】
＜硬貨搬送カセットの構成＞
次に、硬貨搬送カセット３０の構成について説明する。図２Ａは、硬貨搬送カセットの概略構成を示す上面図である。図２Ｂは、図２ＡのIIＢ－IIＢに沿う断面図である。なお、硬貨搬送カセット３０の各構成の配置などを、図２Ａおよび図２Ｂに示す方向で説明する場合がある。
次に、硬貨搬送カセット３０の構成について説明する。図２Ａは、硬貨搬送カセットの概略構成を示す上面図である。図２Ｂは、図２ＡのIIＢ－IIＢに沿う断面図である。なお、硬貨搬送カセット３０の各構成の配置などを、図２Ａおよび図２Ｂに示す方向で説明する場合がある。
【0030】
【0031】
受入部３２は、第１の硬貨処理装置１３または第２の硬貨処理装置２３から硬貨Ｃを受け入れる。受入部３２は、第１の受入口３２１と、第２の受入口３２２と、受入口開閉部３２３と、を備える。
【0032】
第１の受入口３２１および第２の受入口３２２は、筐体３１の上面部３１１に設けられている。第１の受入口３２１は、第１の硬貨処理装置１３からの硬貨Ｃを受け入れできるように構成されている。第２の受入口３２２は、第２の硬貨処理装置２３からの硬貨Ｃを受け入れできるように構成されている。
【0033】
受入口開閉部３２３は、第１の受入口３２１および第２の受入口３２２を開閉する。受入口開閉部３２３は、受入口閉塞部材３２３Ａと、図示しない受入口開閉駆動部と、を備える。受入口閉塞部材３２３Ａは、第１の受入口３２１および第２の受入口３２２を閉塞する。受入口開閉駆動部は、開閉モータと、開閉機構と、を備える。開閉モータは、第１の硬貨処理装置１３または第２の硬貨処理装置２３の制御によって駆動する。開閉機構は、受入口閉塞部材３２３Ａを前後に移動させる。開閉モータの駆動によって開閉機構を制御して、受入口閉塞部材３２３Ａを前後に移動させることで、第１の受入口３２１および第２の受入口３２２の両方を同時に開けたり閉めたりすることができる。なお、第１の受入口３２１と第２の受入口３２２とを、個別に開けたり閉めたりできるようにしてもよい。
【0034】
収納部３３は、筐体３１の内部空間である。収納部３３は、受入部３２で受け入れた硬貨Ｃを収納する。
【0035】
排出部３４は、収納部３３に収納された硬貨Ｃを排出する。排出部３４は、排出口３４１と、図示しない排出口開閉部と、を備える。排出口３４１は、開口部の一例であり、筐体３１の前面部３１３に設けられている。排出口開閉部は、排出口３４１を開閉する。排出口開閉部３４２は、排出口閉塞部材３４２Ａと、図示しない開閉モータと、図示しない開閉機構と、を備える。開閉モータは、第１の硬貨処理装置１３または第２の硬貨処理装置２３の制御によって駆動する。開閉機構は、排出口閉塞部材３４２Ａを上下に移動させる。開閉モータの駆動によって開閉機構を制御して、排出口閉塞部材３４２Ａを上下に移動させることで、排出口３４１を開けたり閉めたりすることができる。
【0036】
繰出部３５は、収納部３３に収納された硬貨Ｃを排出部３４から排出するように繰り出す。繰出部３５は、搬送機構３５１と、側壁部３５２と、後壁部３５３と、を備える。
【0037】
搬送機構３５１は、図示しない搬送モータと、駆動プーリ３５１Ａと、従動プーリ３５１Ｂと、搬送ベルト３５１Ｃと、を備える。搬送モータは、第１の硬貨処理装置１３または第２の硬貨処理装置２３の制御によって駆動する。駆動プーリ３５１Ａは、左右に延びるように、搬送モータの回転軸に設けられている。従動プーリ３５１Ｂは、左右に延びるように、図示しない軸受けで受けられている。搬送ベルト３５１Ｃは、駆動プーリ３５１Ａと、従動プーリ３５１Ｂと、に掛け回されている。搬送ベルト３５１Ｃには、受入部３２から受け入れた硬貨Ｃが載置される。側壁部３５２は、搬送ベルト３５１Ｃの幅方向両側にそれぞれ設けられている。後壁部３５３は、搬送ベルト３５１Ｃの後方に設けられている。
【0038】
コネクタ３６は、筐体３１における左面部３１６から外部に露出するように設けられている。コネクタ３６は、硬貨搬送カセット３０が第１の硬貨処理装置１３に装着されたときに、第１の硬貨処理装置１３の図示しないコネクタに接続される。コネクタ３６は、第２の硬貨処理装置２３に装着されたときに、第２の硬貨処理装置２３の図示しないコネクタに接続される。コネクタ３６が第１の硬貨処理装置１３または第２の硬貨処理装置２３のコネクタに接続されると、コネクタ３６を介して、受入口開閉部３２３の開閉モータ、排出部３４の開閉モータおよび搬送モータなどの給電により作動する構成に、給電が行われる。コネクタ３６が第１の硬貨処理装置１３または第２の硬貨処理装置２３のコネクタに接続されると、コネクタ３６を介して、第１の硬貨処理装置１３または第２の硬貨処理装置２３で硬貨搬送カセット３０を制御できるようになる。
【0039】
＜入出金装置の第２の硬貨処理装置の構成＞
次に、第２の硬貨処理装置２３の構成について説明する。図３は、第２の硬貨処理装置の外観の斜視図である。図４Ａは、第２の硬貨処理装置のカバーが開けられた状態を示す斜視図である。図４Ｂは、第２の硬貨処理装置に硬貨搬送カセットが装着された状態を示す斜視図である。図５Ａは、第２の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、硬貨搬送カセットで回収した売上金を入金するときの状態を示す。図５Ｂは、硬貨搬送カセットで回収した売上金を入金するときの状態における第２の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。図６Ａは、第２の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、ドロアに釣銭準備金を出金するときの状態を示す。図６Ｂは、ドロアに釣銭準備金を出金するときの状態における第２の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。図７Ａは、第２の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、硬貨搬送カセットに釣銭準備金を出金するときの状態を示す。図７Ｂは、硬貨搬送カセットに釣銭準備金を出金するときの状態における第２の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。
次に、第２の硬貨処理装置２３の構成について説明する。図３は、第２の硬貨処理装置の外観の斜視図である。図４Ａは、第２の硬貨処理装置のカバーが開けられた状態を示す斜視図である。図４Ｂは、第２の硬貨処理装置に硬貨搬送カセットが装着された状態を示す斜視図である。図５Ａは、第２の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、硬貨搬送カセットで回収した売上金を入金するときの状態を示す。図５Ｂは、硬貨搬送カセットで回収した売上金を入金するときの状態における第２の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。図６Ａは、第２の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、ドロアに釣銭準備金を出金するときの状態を示す。図６Ｂは、ドロアに釣銭準備金を出金するときの状態における第２の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。図７Ａは、第２の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、硬貨搬送カセットに釣銭準備金を出金するときの状態を示す。図７Ｂは、硬貨搬送カセットに釣銭準備金を出金するときの状態における第２の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。
【0040】
まず、第２の硬貨処理装置２３の外側から見える構成について説明する。第２の硬貨処理装置２３は、図３、図４Ａおよび図４Ｂに示すように、筐体２３１と、第１のカセット装着部２３２と、入金部２３３と、出金部２３４と、操作表示部２５０と、を備える。
【0041】
第１のカセット装着部２３２は、筐体２３１の上面部の前方部分に設けられた下方に凹んだ部分によって構成されている。第１のカセット装着部２３２は、図４Ｂに示すように、排出口３４１が後方を向くようにして、硬貨搬送カセット３０を装着できるように構成されている。第１のカセット装着部２３２は、硬貨搬送カセット３０が装着されると、硬貨搬送カセット３０のコネクタ３６と、第１のカセット装着部２３２の図示しないコネクタと、が接続されるように構成されている。
【0042】
入金部２３３は、筐体２３１における上方かつ前方に設けられている。つまり、入金部２３３は、第２の硬貨処理装置２３を操作する際に、店員が立つ側に設けられている。入金部２３３は、硬貨Ｃを第２の硬貨処理装置２３に入金できるように構成されている。入金部２３３は、図４Ａおよび図４Ｂに示すように、第１の受入口２３３Ａと、第２の受入口２３３Ｂと、カバー２３３Ｃと、を備える。
【0043】
第１の受入口２３３Ａは、図４Ａに示すように、前方に向けて開口する開口部である。第１の受入口２３３Ａは、第１のカセット装着部２３２に装着された硬貨搬送カセット３０の排出口３４１と対向する位置に設けられている。第１の受入口２３３Ａは、硬貨搬送カセット３０から後方に向けて排出される硬貨Ｃを受け入れできるように構成されている。
【0044】
第２の受入口２３３Ｂは、下方に向けて開口する開口部である。第２の受入口２３３Ｂは、図４Ｂに示すように、第１のカセット装着部２３２に硬貨搬送カセット３０が装着されたときに、硬貨搬送カセット３０によって覆われるように構成されている。つまり、硬貨搬送カセット３０が第１のカセット装着部２３２に装着されているときには、第２の受入口２３３Ｂから硬貨Ｃを第２の硬貨処理装置２３に入金できないようになっている。
【0045】
カバー２３３Ｃは、筐体２３１の上面部に設けられた図示しない回動軸であって、左右に延びる回動軸を中心にして回動し、図３に示すように、第１の受入口２３３Ａおよび第１のカセット装着部２３２を覆う閉じた状態と、図４Ａおよび図４Ｂに示すように、第１の受入口２３３Ａおよび第１のカセット装着部２３２を覆わない開いた状態と、に切り替え可能に構成されている。カバー２３３Ｃには、当該カバー２３３Ｃが閉じた状態のときに、第２の受入口２３３Ｂを露出させる露出口２３３Ｃ１が設けられている。
【0046】
出金部２３４は、図３に示すように、筐体２３１における下側部分から手前に引き出すことができる引き出し部２３４Ａを備える。引き出し部２３４Ａ内における前側部分には、第２のカセット装着部２３４Ｂ（図６Ａ参照）が設けられている。第２のカセット装着部２３４Ｂには、硬貨搬送カセット３０が装着される。第２のカセット装着部２３４Ｂは、硬貨搬送カセット３０が装着されると、硬貨搬送カセット３０のコネクタ３６と、第２のカセット装着部２３４Ｂの図示しないコネクタと、が接続されるように構成されている。引き出し部２３４Ａ内における第２のカセット装着部２３４Ｂよりも後ろ側には、ドロア装着部２３４Ｃ（図６Ａ参照）が設けられている。ドロア装着部２３４Ｃには、ドロア４０が装着される。つまり、第２のカセット装着部２３４Ｂは、ドロア装着部２３４Ｃとは異なる位置に設けられる。このような構成によって、ドロア装着部２３４Ｃにドロア４０が装着されているときに、第２のカセット装着部２３４Ｂに硬貨搬送カセット３０を装着することができる。
【0047】
操作表示部２５０は、タッチパネル式の液晶表示装置で構成されている。操作表示部２５０は、第２の紙幣処理装置２２および第２の硬貨処理装置２３における現金処理や操作者の認証に関する情報を入力するための操作部、および、現金処理や認証に関する情報を表示する表示部として機能する。なお、操作表示部２５０は、入出金装置２１とは別体で構成されていてもよいし、入出金装置２１と一体的に構成されていてもよい。操作表示部２５０は、操作部と表示部とが独立して設けられる構成であってもよい。
【0048】
次に、第２の硬貨処理装置２３の内部構成について説明する。第２の硬貨処理装置２３は、図５Ａおよび図５Ｂに示すように、繰出部２３５と、上側搬送部２３６と、識別部２３７と、収納部２３８と、リジェクト部２３９と、オーバーフロー収納部２４０と、偽貨収納部２４１と、返却部２４２と、複数の上シュート２４３と、下側搬送部２４４と、切替部２４７と、認証部２４８と、制御部２４９と、をさらに備える。
【0049】
繰出部２３５は、第１の受入口２３３Ａを介して硬貨搬送カセット３０から入金された硬貨Ｃや、第２の受入口２３３Ｂから入金された硬貨Ｃを受け入れて１枚ずつ繰り出したり、返却部２４２に落下させたりできるように構成されている。繰出部２３５の硬貨Ｃを繰り出す機構としては、傾斜した状態で回転する回転円盤を用い、回転円盤表面の外側領域にある複数の突起部材によって硬貨Ｃを１枚ずつ拾い上げて繰り出す機構が例示できる。
【0050】
上側搬送部２３６は、繰出部２３５から繰り出された硬貨Ｃを搬送する。上側搬送部２３６は、第１のカセット装着部２３２に装着された硬貨搬送カセット３０内の硬貨Ｃを、筐体２３１内に入金する第１の搬送部の一例である。
【0051】
識別部２３７は、上側搬送部２３６に設けられ、入金部２３３から入金された硬貨の金種、真偽、正損などを識別して、硬貨を計数する。
【0052】
収納部２３８は、収納庫２３８Ａ，２３８Ｂ，２３８Ｃ，２３８Ｄ，２３８Ｅ，２３８Ｆ，２３８Ｇ，２３８Ｈ（以下、「収納庫２３８Ａ～２３８Ｈ」という場合がある）を備える。収納庫２３８Ａ～２３８Ｈは、硬貨Ｃを収納したり、収納した硬貨Ｃを繰り出したりできるように構成されている。収納庫２３８Ａ～２３８Ｄは、筐体２３１内における右側において、前後方向に並ぶように設けられている。収納庫２３８Ｅ～２３８Ｈは、筐体２３１内における左側において、前後方向に並ぶように設けられている。図５Ａでは、収納庫２３８Ｅ～２３８Ｈは、収納庫２３８Ａ～２３８Ｄに隠れている。図５Ｂでは、収納庫２３８Ｂ～２３８Ｄ，２３８Ｆ～２３８Ｈは、収納庫２３８Ａ，２３８Ｅに隠れている。収納庫２３８Ａ～２３８Ｈにそれぞれ収納される金種は、予め設定されている。収納庫２３８Ａ～２３８Ｈの硬貨Ｃを繰り出す機構としては、繰出部２３５と同様の機構が例示できる。
【0053】
リジェクト部２３９は、識別部２３７において、処理対象外や識別不能と識別された硬貨Ｃをリジェクト硬貨として収納する。リジェクト部２３９は、筐体２３１の図示しないカバーを開けることで、筐体２３１の前面側から引き出し可能に構成されている。
【0054】
オーバーフロー収納部２４０は、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈにおける硬貨Ｃの保留数が設定された所定の保留数を超えた場合、保留できなくなった硬貨Ｃをオーバーフロー硬貨として収納する。オーバーフロー収納部２４０は、筐体２３１の前面側から引き出し可能に構成されている。
【0055】
偽貨収納部２４１は、識別部２３７において、偽貨と識別された硬貨Ｃを収納する。偽貨収納部２４１は、筐体２３１の前面側から引き出し可能に構成されている。
【0056】
返却部２４２は、繰出部２３５から落下した硬貨Ｃを収納する。返却部２４２は、筐体２３１の前面側から引き出し可能に構成されている。
【0057】
上シュート２４３は、上側搬送部２３６における識別部２３７よりも、硬貨Ｃの搬送方向下流に設けられている。上シュート２４３は、硬貨Ｃの搬送方向に一列に並んで設けられている。複数の上シュート２４３のうち８個の上シュート２４３Ａは、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈのうちいずれか１つに、硬貨Ｃを案内できるように構成されている。他の１個の上シュート２４３Ｂは、リジェクト部２３９に、リジェクト硬貨を案内できるように構成されている。さらに他の１個の上シュート２４３Ｃは、オーバーフロー収納部２４０に、オーバーフロー硬貨を案内できるように構成されている。残りの１個の上シュート２４３Ｄは、偽貨収納部２４１に、偽貨を案内できるように構成されている。上シュート２４３は、図示しないゲートによって通常閉じられており、当該ゲートを開くことによって、硬貨Ｃを上記各部に案内する。
【0058】
下側搬送部２４４は、収納部２３８から繰り出された硬貨Ｃを、ドロア装着部２３４Ｃに装着されたドロア４０または第２のカセット装着部２３４Ｂに装着された硬貨搬送カセット３０に搬送する。下側搬送部２４４は、筐体２３１内の硬貨Ｃを、第２のカセット装着部２３４Ｂに装着された硬貨搬送カセット３０に釣銭準備金として出金する第２の搬送部の一例である。下側搬送部２４４は、第１のルート構成部２４５と、第２のルート構成部２４６と、を備える。
【0059】
第１のルート構成部２４５は、収納部２３８から繰り出された硬貨Ｃをドロア装着部２３４Ｃに装着されたドロア４０に案内する第１のルート２４５Ｒを構成する。第１のルート構成部２４５は、ドロア用シュート２４５Ａ，２４５Ｂ，２４５Ｃ，２４５Ｄ，２４５Ｅ，２４５Ｆ，２４５Ｇ，２４５Ｈ（以下、「ドロア用シュート２４５Ａ～２４５Ｈ」という場合がある）を備える。ドロア用シュート２４５Ａ～２４５Ｈは、それぞれ収納庫２３８Ａ～２３８Ｈの下方に１つずつ設けられている。図６Ａでは、ドロア用シュート２４５Ｅ～２４５Ｈは、ドロア用シュート２４５Ａ～２４５Ｄに隠れている。図６Ｂでは、ドロア用シュート２４５Ｂ～２４５Ｄ，２４５Ｆ～２４５Ｈは、ドロア用シュート２４５Ａ，２４５Ｅに隠れている。ドロア用シュート２４５Ａ～２４５Ｈは、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈに収納された硬貨Ｃを、ドロア装着部２３４Ｃに装着されたドロア４０に案内可能に構成されている。
【0060】
第２のルート構成部２４６は、収納部２３８から繰り出された硬貨Ｃを第２のカセット装着部２３４Ｂに装着された硬貨搬送カセット３０に案内する第２のルート２４６Ｒを構成する。第２のルート構成部２４６は、ドロア用シュート２４５Ａ～２４５Ｄで構成される前後方向の列と、ドロア用シュート２４５Ｅ～２４５Ｈで構成される前後方向の列と、の間に設けられている。第２のルート構成部２４６は、図示しない搬送モータと、駆動プーリ２４６Ａと、従動プーリ２４６Ｂと、搬送ベルト２４６Ｃと、を備える。搬送モータは、制御部２４９の制御によって駆動する。駆動プーリ２４６Ａは、筐体２３１の前方かつ下方において、左右に延びるように、搬送モータの回転軸に設けられている。従動プーリ２４６Ｂは、筐体２３１の後方かつ下方において、左右に延びるように、図示しない軸受けで受けられている。搬送ベルト２４６Ｃは、駆動プーリ２４６Ａと、従動プーリ２４６Ｂと、に掛け回されている。搬送ベルト２４６Ｃは、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈに収納された硬貨Ｃを、第２のカセット装着部２３４Ｂに装着された硬貨搬送カセット３０の第２の受入口３２２に案内可能に構成されている。
【0061】
切替部２４７は、制御部２４９の制御によって駆動する。切替部２４７は、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈに収納された硬貨Ｃの案内先を、図６Ａおよび図６Ｂに示すような第１のルート２４５Ｒ（ドロア用シュート２４５Ａ～２４５Ｈ）、または、図７Ａおよび図７Ｂに示すような第２のルート２４６Ｒ（搬送ベルト２４６Ｃ）に切り替える。
【0062】
認証部２４８は、第２の硬貨処理装置２３の操作者を認証する。認証部２４８における認証方法については後述する。
【0063】
制御部２４９は、第２の硬貨処理装置２３全体の動作を制御する。制御部２４９は、硬貨搬送カセット３０によって第１の硬貨処理装置１３から回収された硬貨Ｃや、ドロア４０によってＰＯＳレジスタ装置１５から回収された硬貨Ｃを売上金として入金する制御を行う。制御部２４９は、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈに収納された硬貨Ｃを硬貨搬送カセット３０またはドロア４０に釣銭準備金として出金する制御を行う。このような売上金の入金処理および釣銭準備金の出金処理については後述する。
【0064】
＜現金処理システムの基本動作＞
〔硬貨搬送カセットで回収した売上金の第２の硬貨処理装置における入金処理〕
まず、現金処理システム１の基本動作として、第１の硬貨処理装置１３から硬貨搬送カセット３０で回収した売上金の第２の硬貨処理装置２３における入金処理について説明する。
〔硬貨搬送カセットで回収した売上金の第２の硬貨処理装置における入金処理〕
まず、現金処理システム１の基本動作として、第１の硬貨処理装置１３から硬貨搬送カセット３０で回収した売上金の第２の硬貨処理装置２３における入金処理について説明する。
【0065】
店員は、図４Ａに示すように、カバー２３３Ｃを開いて第１のカセット装着部２３２を露出させる。店員は、第１の受入口３２１、第２の受入口３２２および排出口３４１が閉じられた硬貨搬送カセット３０を、図４Ｂ、図５Ａおよび図５Ｂに示すように、第１のカセット装着部２３２に装着する。第２の硬貨処理装置２３は、硬貨搬送カセット３０が第１のカセット装着部２３２に装着されると、第１のカセット装着部２３２のコネクタを介して硬貨搬送カセット３０への給電を開始する。第２の硬貨処理装置２３の制御部２４９は、硬貨搬送カセット３０を制御して、硬貨搬送カセット３０に収納された硬貨Ｃを排出する。
【0066】
制御部２４９は、硬貨搬送カセット３０の排出口開閉部３４２の開閉モータを制御して、排出口３４１を開く。次に、制御部２４９は、硬貨搬送カセット３０の繰出部３５の搬送モータを制御して、搬送ベルト３５１Ｃを回転させることで、収納部３３に収納された硬貨Ｃを排出口３４１から繰り出すように、順次排出する。収納部３３に収納された全ての硬貨Ｃが排出されたことが、図示しないセンサで検出されると、制御部２４９は、繰出部３５の搬送モータを制御して、搬送ベルト３５１Ｃの回転を終了させるとともに、排出口開閉部３４２の開閉モータを制御して、排出口３４１を閉じる。
【0067】
一方、硬貨搬送カセット３０から繰り出された硬貨Ｃは、第１の受入口２３３Ａを通過し、第１の受入口２３３Ａの筐体２３１内部側に設けられた図示しない繰出機構を介して、繰出部２３５に落下する。制御部２４９は、繰出部２３５および上側搬送部２３６を制御して、硬貨搬送カセット３０から繰り出された硬貨Ｃを搬送する。搬送される硬貨は、識別部２３７によって、金種、真偽、正損などが識別される。制御部２４９は、識別部２３７における識別結果に基づき上側搬送部２３６およびゲートを制御して、入金可能な硬貨Ｃを収納庫２３８Ａ～２３８Ｈに金種別に収納したり、リジェクト硬貨、オーバーフロー硬貨、偽貨をそれぞれリジェクト部２３９、オーバーフロー収納部２４０、偽貨収納部２４１に、それぞれ収納したりする。制御部２４９は、硬貨搬送カセット３０に収納された全ての硬貨Ｃの入金が終了すると、入金した硬貨Ｃの金種および枚数に関する情報を現金管理装置２５に送信する。その後、店員は、硬貨搬送カセット３０を第２の硬貨処理装置２３から取り外し、図３に示すように、カバー２３３Ｃを閉じる。
【0068】
〔ドロアで回収した売上金の第２の硬貨処理装置における入金処理〕
次に、現金処理システム１の基本動作として、ドロア４０で回収した売上金の第２の硬貨処理装置２３における入金処理について説明する。なお、ドロア４０で回収した売上金の入金処理と、硬貨搬送カセット３０で回収した売上金の入金処理と、の相違点は、硬貨Ｃを第２の硬貨処理装置２３の筐体２３１内に入れるときの処理のため、硬貨Ｃを筐体２３１内に入れた後の説明は簡略にする。
次に、現金処理システム１の基本動作として、ドロア４０で回収した売上金の第２の硬貨処理装置２３における入金処理について説明する。なお、ドロア４０で回収した売上金の入金処理と、硬貨搬送カセット３０で回収した売上金の入金処理と、の相違点は、硬貨Ｃを第２の硬貨処理装置２３の筐体２３１内に入れるときの処理のため、硬貨Ｃを筐体２３１内に入れた後の説明は簡略にする。
【0069】
図３に示す状態では、カバー２３３Ｃが閉じているため、第１のカセット装着部２３２に硬貨搬送カセット３０を装着することができない。店員は、この状態において、ドロア４０で回収した硬貨Ｃを露出口２３３Ｃ１に投入する。硬貨Ｃは、第２の受入口２３３Ｂを通過し、第２の受入口２３３Ｂの筐体２３１内部側に設けられた図示しない繰出機構を介して、繰出部２３５に落下し、識別部２３７における識別結果に基づいて、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈ、リジェクト部２３９、オーバーフロー収納部２４０、偽貨収納部２４１に収納される。
【0070】
〔第２の硬貨処理装置における硬貨搬送カセットおよびドロアへの釣銭準備金の出金処理〕
次に、現金処理システム１の基本動作として、第２の硬貨処理装置２３における硬貨搬送カセット３０およびドロア４０への釣銭準備金の出金処理について説明する。
次に、現金処理システム１の基本動作として、第２の硬貨処理装置２３における硬貨搬送カセット３０およびドロア４０への釣銭準備金の出金処理について説明する。
【0071】
店員は、第２の硬貨処理装置２３の引き出し部２３４Ａを手前に引き出して、空のドロア４０を、ドロア装着部２３４Ｃに装着する。続いて、店員は、第１の受入口３２１、第２の受入口３２２および排出口３４１が閉じられた空の硬貨搬送カセット３０を、第２のカセット装着部２３４Ｂに装着する。店員は、図６Ａ、図６Ｂ、図７Ａおよび図７Ｂに示すように、引き出し部２３４Ａを押して筐体２３１内に入れて、硬貨Ｃを硬貨搬送カセット３０およびドロア４０に収納できる状態にする。第２の硬貨処理装置２３は、引き出し部２３４Ａが筐体２３１内に入れられると、第２のカセット装着部２３４Ｂのコネクタを介して硬貨搬送カセット３０への給電を開始する。第２の硬貨処理装置２３の制御部２４９は、硬貨搬送カセット３０を制御して、硬貨搬送カセット３０の第２の受入口３２２を開く。
【0072】
制御部２４９は、硬貨搬送カセット３０の受入口開閉部３２３の開閉モータを制御して、受入口閉塞部材３２３Ａを移動させることで、第１の受入口３２１および第２の受入口３２２を同時に開く。
【0073】
硬貨搬送カセット３０の第１の受入口３２１および第２の受入口３２２が開かれると、制御部２４９は、所定の金種および枚数の硬貨Ｃを硬貨搬送カセット３０およびドロア４０に補充する制御を行う。
【0074】
例えば、制御部２４９は、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈおよび切替部２４７を制御して、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈから繰り出された硬貨Ｃを、図６Ｂに矢印Ｃ１で示すように、第１のルート２４５Ｒ（ドロア用シュート２４５Ａ～２４５Ｈ）に案内する。第１のルート２４５Ｒに案内された硬貨Ｃは、ドロア４０に補充される。また、制御部２４９は、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈの硬貨Ｃのドロア４０への補充処理が終了すると、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈおよび切替部２４７を制御して、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈから繰り出された硬貨Ｃを、図７Ｂに矢印Ｃ２で示すように、第２のルート２４６Ｒ（搬送ベルト２４６Ｃ）に案内する。制御部２４９は、さらに第２のルート構成部２４６の搬送モータを制御して、搬送ベルト２４６Ｃに案内された硬貨Ｃを、第２の受入口３２２を介して、硬貨搬送カセット３０に補充する。このようにして、硬貨搬送カセット３０およびドロア４０を第２の硬貨処理装置２３から取り外すことなく、硬貨搬送カセット３０およびドロア４０に収納庫２３８Ａ～２３８Ｈの硬貨Ｃを補充することができる。
【0075】
なお、制御部２４９は、収納庫２３８Ａ～２３８Ｈのうち少なくとも１つの任意の収納部の硬貨Ｃをドロア４０に補充しているときに、残り全ての収納部の硬貨Ｃを硬貨搬送カセット３０に補充するように切替部２４７を制御してもよい。
【0076】
制御部２４９は、硬貨搬送カセット３０およびドロア４０への硬貨Ｃの補充処理が終了すると、硬貨搬送カセット３０を制御して、硬貨搬送カセット３０の第２の受入口３２２を閉じる。
【0077】
制御部２４９は、硬貨搬送カセット３０の受入口開閉部３２３の開閉モータを制御して、受入口閉塞部材３２３Ａを移動させることで、第１の受入口３２１および第２の受入口３２２を同時に閉じる。
【0078】
その後、店員は、引き出し部２３４Ａを手前に引き出して、硬貨搬送カセット３０およびドロア４０を第２の硬貨処理装置２３から取り外す。
【0079】
＜現金処理システムの具体的な動作例＞
次に、現金処理システム１の具体的な動作例として、所定の店舗における硬貨搬送カセット３０を利用した売上金の入金処理および釣銭準備金の出金処理について説明する。図８は、現金処理システムの具体的な動作例の一例を示すタイミングチャートである。図９Ａは、待機画面を示す模式図である。図９Ｂは、ログイン画面を示す模式図である。図９Ｃは、第１の入金処理画面を示す模式図である。図９Ｄは、第２の入金処理画面を示す模式図である。図９Ｅは、入出金処理画面を示す模式図である。図９Ｆは、第１の出金処理画面を示す模式図である。図９Ｇは、第２の出金処理画面を示す模式図である。
次に、現金処理システム１の具体的な動作例として、所定の店舗における硬貨搬送カセット３０を利用した売上金の入金処理および釣銭準備金の出金処理について説明する。図８は、現金処理システムの具体的な動作例の一例を示すタイミングチャートである。図９Ａは、待機画面を示す模式図である。図９Ｂは、ログイン画面を示す模式図である。図９Ｃは、第１の入金処理画面を示す模式図である。図９Ｄは、第２の入金処理画面を示す模式図である。図９Ｅは、入出金処理画面を示す模式図である。図９Ｆは、第１の出金処理画面を示す模式図である。図９Ｇは、第２の出金処理画面を示す模式図である。
【0080】
制御部２４９は、第１のカセット装着部２３２に装着された硬貨搬送カセット３０（第１のカセット）からの売上金の入金処理を行っている間に、第２のカセット装着部２３４Ｂへの硬貨搬送カセット３０（第２のカセット）の装着を受け付けた場合、硬貨搬送カセット３０への釣銭準備金の出金処理を行う第１の制御処理と、硬貨搬送カセット３０（第２のカセット）への釣銭準備金の出金処理を行っている間に、第１のカセット装着部２３２への硬貨搬送カセット３０（第１のカセット）の装着を受け付けた場合、硬貨搬送カセット３０内の貨幣の入金処理を行う第２の制御処理と、のうち少なくとも一方の制御処理を行う。例えば、図８に示すように、売上金の入金処理および釣銭準備金の出金処理が行われる。以下、各処理について説明する。
【0081】
【0082】
待機画面Ｐ１は、入金開始ボタンＰ１１と、出金開始ボタンＰ１２と、を備える。入金開始ボタンＰ１１は、売上金の入金処理を開始する際に、店員によって操作される。出金開始ボタンＰ１２は、釣銭準備金の出金処理を開始する際に、店員によって操作される。
【0083】
制御部２４９は、例えば、時刻Ｔ１に、硬貨搬送カセット３０（以下、「第１の入金処理対象カセット３０」という場合がある。）が第１のカセット装着部２３２に装着されたことを受け付け、店員（以下、「第１の入金者」という場合がある）によって待機画面Ｐ１の入金開始ボタンＰ１１が操作されると、操作表示部２５０を制御して、図９Ｂに示すような、ログイン画面Ｐ２を表示させる。
【0084】
ログイン画面Ｐ２は、ユーザ名入力ボックスＰ２１と、パスワード入力ボックスＰ２２と、ログインボタンＰ２３と、を備える。ユーザ名入力ボックスＰ２１およびパスワード入力ボックスＰ２２には、店員による操作表示部２５０の操作に基づくユーザ名およびパスワードが、それぞれ入力される。ログインボタンＰ２３は、店員の認証を開始する際に、店員によって操作される。なお、制御部２４９は、第１の入金処理対象カセット３０のコネクタ３６と第１のカセット装着部２３２のコネクタとの接続を、第１のカセット装着部２３２への第１の入金処理対象カセット３０の装着として受け付ける。
【0085】
認証部２４８は、ユーザ名入力ボックスＰ２１およびパスワード入力ボックスＰ２２にそれぞれユーザ名およびパスワードが入力された状態で、ログインボタンＰ２３が操作されると、これらの入力された情報に基づいて、第２の硬貨処理装置２３の操作者が、入金処理を開始できる権限（以下、「入金権限」という場合がある）を有する人物であるか否かを認証し、認証結果を制御部２４９に送信する。制御部２４９は、認証部２４８で操作者が入金権限を有する人物であると認証された場合、入金処理の開始指示を受け付けて、入金処理を開始するように、第１の入金処理対象カセット３０および第２の硬貨処理装置２３を制御する。制御部２４９は、第１の入金処理対象カセット３０からの入金処理を開始すると、操作表示部２５０を制御して、図９Ｃに示すような、第１の入金処理画面Ｐ３を表示させる。一方、制御部２４９は、認証部２４８で操作者が入金権限を有する人物であると認証されなかった場合、入金処理の開始指示を受け付けずに、例えば、ユーザ名およびパスワードの再入力を促す旨を操作表示部２５０に表示させる。
【0086】
第１の入金処理画面Ｐ３は、入金額表示欄Ｐ３１と、出金受付ボタンＰ３２と、を備える。入金額表示欄Ｐ３１は、入金処理が行われていることを示す情報の一例である。制御部２４９は、収納部２３８に収納された（入金された）硬貨Ｃの計数結果を、リアルタイムで入金額表示欄Ｐ３１に表示させる。出金受付ボタンＰ３２は、入金処理が行われている間に、釣銭準備金の出金処理を開始する旨の開始指示を受付可能であることを示す情報の一例である。出金受付ボタンＰ３２は、釣銭準備金の出金処理を開始する際に、店員によって操作される。
【0087】
制御部２４９は、例えば、第１の入金処理対象カセット３０からの入金処理を行っている間の時刻Ｔ２に、硬貨搬送カセット３０（以下、「第１の出金処理対象カセット３０」という場合がある。）が第２のカセット装着部２３４Ｂに装着されたことを受け付け、店員（以下、「第１の出金者」という場合がある）によって第１の入金処理画面Ｐ３の出金受付ボタンＰ３２が操作されると、操作表示部２５０を制御して、図９Ｄに示すような、第２の入金処理画面Ｐ４を表示させる。
【0088】
第２の入金処理画面Ｐ４は、第１の表示領域Ｐ４１と、第２の表示領域Ｐ４２と、を備える。第１の表示領域Ｐ４１は、第２の入金処理画面Ｐ４の左側の領域を構成し、第２の表示領域Ｐ４２は、第２の入金処理画面Ｐ４の右側の領域を構成する。第１の表示領域Ｐ４１には、入金処理の結果をリアルタイムで表示する入金額表示欄Ｐ４１１が設けられている。第２の表示領域Ｐ４２には、ユーザ名入力ボックスＰ４２１と、パスワード入力ボックスＰ４２２と、ログインボタンＰ４２３と、が設けられている。ユーザ名入力ボックスＰ４２１、パスワード入力ボックスＰ４２２、および、ログインボタンＰ４２３は、認証情報（ユーザ名およびパスワード）の入力を促す入力画面を構成し、それぞれ、ログイン画面Ｐ２のユーザ名入力ボックスＰ２１、パスワード入力ボックスＰ２２、および、ログインボタンＰ２３と、同様の機能を有する。なお、制御部２４９は、第１の出金処理対象カセット３０のコネクタ３６と第２のカセット装着部２３４Ｂのコネクタとの接続を、第２のカセット装着部２３４Ｂへの第１の出金処理対象カセット３０の装着として受け付ける。
【0089】
認証部２４８は、ユーザ名入力ボックスＰ４２１およびパスワード入力ボックスＰ４２２にそれぞれユーザ名およびパスワードが入力された状態で、ログインボタンＰ４２３が操作されると、これらの入力された情報に基づいて、第２の硬貨処理装置２３の操作者が、出金処理を開始できる権限（以下、「出金権限」という場合がある）を有する人物であるか否かを認証し、認証結果を制御部２４９に送信する。制御部２４９は、認証部２４８で操作者が出金権限を有する人物であると認証された場合、出金処理の開始指示を受け付けて、出金処理を開始するように、第１の出金処理対象カセット３０および第２の硬貨処理装置２３を制御する。制御部２４９は、第１の出金処理対象カセット３０への出金処理を開始すると、操作表示部２５０を制御して、図９Ｅに示すような、入出金処理画面Ｐ５を表示させる。一方、制御部２４９は、認証部２４８で操作者が出金権限を有する人物であると認証されなかった場合、出金処理の開始指示を受け付けずに、例えば、ユーザ名およびパスワードの再入力を促す旨を操作表示部２５０に表示させる。
【0090】
入出金処理画面Ｐ５は、入出金処理画面Ｐ５の左側の領域を構成する第１の表示領域Ｐ５１と、入出金処理画面Ｐ５の右側の領域を構成する第２の表示領域Ｐ５２と、を備える。第１の表示領域Ｐ５１には、入金処理の結果をリアルタイムで表示する入金額表示欄Ｐ５１１が設けられている。第２の表示領域Ｐ５２には、出金処理の結果をリアルタイムで表示する出金額表示欄Ｐ５２１が設けられている。入出金処理画面Ｐ５は、並行して行われている入金処理および出金処理の結果をリアルタイムで表示する。
【0091】
制御部２４９は、例えば、第１の出金処理対象カセット３０への出金処理を行っている間の時刻Ｔ３に、第１の入金処理対象カセット３０からの入金処理が完了したことを認識すると、入金処理が完了した旨の入金完了報知制御を行う。入金完了報知制御は、操作表示部２５０における表示で行ってもよいし、ランプなどの発光装置やスピーカなどの発音装置で行ってもよい。また、制御部２４９は、操作表示部２５０を制御して、図９Ｆに示すような、第１の出金処理画面Ｐ６を表示させる。
【0092】
第１の出金処理画面Ｐ６は、出金額表示欄Ｐ６１と、入金受付ボタンＰ６２と、を備える。出金額表示欄Ｐ６１は、出金処理が行われていることを示す情報の一例である。制御部２４９は、出金処理の結果をリアルタイムで出金額表示欄Ｐ６１に表示させる。入金受付ボタンＰ６２は、出金処理が行われている間に、売上金の入金処理を開始する旨の開始指示を受付可能であることを示す情報の一例である。入金受付ボタンＰ６２は、売上金の入金処理を開始する際に、店員によって操作される。
【0093】
制御部２４９は、第１の入金処理対象カセット３０のコネクタ３６と第１のカセット装着部２３２のコネクタとの接続が解除されると、例えば、第１の入金者によって、第１の入金処理対象カセット３０が第１のカセット装着部２３２から取り外されたことを認識する。
【0094】
制御部２４９は、例えば、第１の出金処理対象カセット３０への出金処理を行っている間の時刻Ｔ４に、硬貨搬送カセット３０（以下、「第２の入金処理対象カセット３０」という場合がある。）が第１のカセット装着部２３２に装着されたことを受け付け、第１の入金者または第１の入金者以外の店員（以下、「第１の入金者以外の店員」を「第２の入金者」という場合がある）によって第１の出金処理画面Ｐ６の入金受付ボタンＰ６２が操作されると、操作表示部２５０を制御して、図９Ｇに示すような、第２の出金処理画面Ｐ７を表示させる。
【0095】
第２の出金処理画面Ｐ７は、第２の出金処理画面Ｐ７の左側の領域を構成する第１の表示領域Ｐ７１と、第２の出金処理画面Ｐ７の右側の領域を構成する第２の表示領域Ｐ７２と、を備える。第１の表示領域Ｐ７１には、ユーザ名入力ボックスＰ７１１と、パスワード入力ボックスＰ７１２と、ログインボタンＰ７１３と、が設けられている。第２の表示領域Ｐ７２には、出金処理の結果をリアルタイムで表示する出金額表示欄Ｐ７２１が設けられている。ユーザ名入力ボックスＰ７１１、パスワード入力ボックスＰ７１２、および、ログインボタンＰ７１３は、認証情報の入力を促す入力画面を構成し、それぞれ、ログイン画面Ｐ２のユーザ名入力ボックスＰ２１、パスワード入力ボックスＰ２２、および、ログインボタンＰ２３と、同様の機能を有する。
【0096】
認証部２４８は、ユーザ名入力ボックスＰ７１１およびパスワード入力ボックスＰ７１２にそれぞれユーザ名およびパスワードが入力された状態で、ログインボタンＰ７１３が操作されると、これらの入力された情報に基づいて、第２の硬貨処理装置２３の操作者が、入金権限を有する人物であるか否かを認証し、認証結果を制御部２４９に送信する。制御部２４９は、認証部２４８で操作者が入金権限を有する人物であると認証された場合、入金処理を開始するように、第２の入金処理対象カセット３０および第２の硬貨処理装置２３を制御する。制御部２４９は、第２の入金処理対象カセット３０からの入金処理を開始すると、操作表示部２５０を制御して、図９Ｅに示すような、入出金処理画面Ｐ５を表示させる。
【0097】
制御部２４９は、例えば、第２の入金処理対象カセット３０からの入金処理を行っている間の時刻Ｔ５に、第１の出金処理対象カセット３０への出金処理が完了したことを認識すると、出金処理が完了した旨の出金完了報知制御を行う。出金完了報知制御としては、入金完了報知処理と同様の制御が例示できる。また、制御部２４９は、操作表示部２５０を制御して、図９Ｃに示すような、第１の入金処理画面Ｐ３を表示させる。
【0098】
制御部２４９は、第１の出金処理対象カセット３０のコネクタ３６と第２のカセット装着部２３４Ｂのコネクタとの接続が解除されると、例えば、第１の出金者によって、第１の出金処理対象カセット３０が第２のカセット装着部２３４Ｂから取り外されたことを認識する。
【0099】
制御部２４９は、例えば、第２の入金処理対象カセット３０からの入金処理を行っている間の時刻Ｔ６に、硬貨搬送カセット３０（以下、「第２の出金処理対象カセット３０」という場合がある。）が第２のカセット装着部２３４Ｂに装着されたことを受け付け、第１の出金者または第１の出金者以外の店員（以下、「第１の出金者以外の店員」を「第２の出金者」という場合がある）によって第１の入金処理画面Ｐ３の出金受付ボタンＰ３２が操作されると、時刻Ｔ２における制御と同様の制御を行う。その後、制御部２４９は、第２の出金処理対象カセット３０への出金処理を行っている間の時刻Ｔ７に、第２の入金処理対象カセット３０からの入金処理が完了したことを認識すると、時刻Ｔ３における制御と同様の制御を行う。制御部２４９によって入金完了報知制御が行われると、第１のカセット装着部２３２に装着された第２の入金処理対象カセット３０は、第１の入金者または第２の入金者によって取り外される。
【0100】
制御部２４９は、例えば、時刻Ｔ８に、第２の出金処理対象カセット３０への出金処理が完了したことを認識すると、出金完了報知制御を行う。制御部２４９は、操作表示部２５０を制御して、図９Ａに示すような、待機画面Ｐ１を表示させる。制御部２４９によって出金完了報知制御が行われると、第２のカセット装着部２３４Ｂに装着された第２の出金処理対象カセット３０は、第１の出金者または第２の出金者によって取り外される。
【0101】
なお、図９Ａに示す待機画面Ｐ１が表示されている状態において、制御部２４９は、例えば、硬貨搬送カセット３０が第２のカセット装着部２３４Ｂに装着されたことを受け付け、店員によって待機画面Ｐ１の出金開始ボタンＰ１２が操作されると、図９Ｂに示すログイン画面Ｐ２を操作表示部２５０に表示させる。制御部２４９は、ログイン画面Ｐ２に入力されたユーザ名およびパスワードに基づいて、認証部２４８で操作者が出金権限を有する者であると認証された場合、出金処理の開始指示を受け付けて、出金処理を開始するとともに、図９Ｆに示す第１の出金処理画面Ｐ６を操作表示部２５０に表示させる。
【0102】
＜実施の形態の作用効果＞
第２の硬貨処理装置２３の制御部２４９は、第１の入金処理対象カセット３０（第１のカセット）内の売上金の入金処理を行っている間に、第２のカセット装着部２３４Ｂへの第１の出金処理対象カセット３０（第２のカセット）の装着を受け付けた場合、下側搬送部２４４などを制御して、第１の出金処理対象カセット３０（第２のカセット）への釣銭準備金の出金処理を行う第１の制御処理を行う。このため、出金者は、第２の硬貨処理装置２３で入金処理が行われている状態であっても、出金者自身が持ってきた第１の出金処理対象カセット３０への釣銭準備金の出金処理を、直ちに、第２の硬貨処理装置２３に行わせることができる。したがって、釣銭準備金の出金処理（硬貨Ｃの処理）の待ち時間を短縮できる第２の硬貨処理装置２３を提供できる。
第２の硬貨処理装置２３の制御部２４９は、第１の入金処理対象カセット３０（第１のカセット）内の売上金の入金処理を行っている間に、第２のカセット装着部２３４Ｂへの第１の出金処理対象カセット３０（第２のカセット）の装着を受け付けた場合、下側搬送部２４４などを制御して、第１の出金処理対象カセット３０（第２のカセット）への釣銭準備金の出金処理を行う第１の制御処理を行う。このため、出金者は、第２の硬貨処理装置２３で入金処理が行われている状態であっても、出金者自身が持ってきた第１の出金処理対象カセット３０への釣銭準備金の出金処理を、直ちに、第２の硬貨処理装置２３に行わせることができる。したがって、釣銭準備金の出金処理（硬貨Ｃの処理）の待ち時間を短縮できる第２の硬貨処理装置２３を提供できる。
【0103】
制御部２４９は、第１の出金処理対象カセット３０（第２のカセット）への釣銭準備金の出金処理を行っている間に、第１のカセット装着部２３２への第２の入金処理対象カセット３０（第１のカセット）の装着を受け付けた場合、上側搬送部２３６などを制御して、第２の入金処理対象カセット３０（第１のカセット）内の売上金の入金処理を行う第２の制御処理を行う。このため、入金者は、第２の硬貨処理装置２３で出金処理が行われている状態であっても、入金者自身が持ってきた第２の入金処理対象カセット３０からの売上金の入金処理を、直ちに、第２の硬貨処理装置２３に行わせることができる。したがって、売上金の入金処理（硬貨Ｃの処理）の待ち時間を短縮できる第２の硬貨処理装置２３を提供できる。
【0104】
制御部２４９は、第１の出金処理対象カセット３０（第２のカセット）に対する出金処理を行っている間に、第１の入金処理対象カセット３０（第１のカセット）に対する入金処理が完了し、第１の入金処理対象カセット３０が第２の入金処理対象カセット３０（第３のカセット）に交換された場合、当該第２の入金処理対象カセット３０に対する入金処理を行う制御を実施する。制御部２４９は、第２の入金処理対象カセット３０（第１のカセット）に対する入金処理を行っている間に、第１の出金処理対象カセット３０（第２のカセット）に対する出金処理が完了し、第１の出金処理対象カセット３０が第２の出金処理対象カセット３０（第３のカセット）に交換された場合、当該第２の出金処理対象カセット３０に対する出金処理を行う制御を実施する。このように、出金処理中に、第１の入金処理対象カセット３０を第２の入金処理対象カセット３０に交換できたり、入金処理中に、第１の出金処理対象カセット３０を第２の出金処理対象カセット３０に交換できたりするように、第２の硬貨処理装置２３を構成することによって、第２の硬貨処理装置２３の利便性を向上させることができる。
【0105】
制御部２４９は、入金処理を行いかつ出金処理を行っていない状況において、操作表示部２５０を制御して、入金額表示欄Ｐ３１と、出金受付ボタンＰ３２と、を備える第１の入金処理画面Ｐ３を表示させる。このため、出金者は、出金受付ボタンＰ３２を見ることによって、入金処理中に、出金処理を開始できることを容易に認識することができる。制御部２４９は、出金処理を行いかつ入金処理を行っていない状況において、操作表示部２５０を制御して、出金額表示欄Ｐ６１と、入金受付ボタンＰ６２と、を備える第１の出金処理画面Ｐ６を表示させる。このため、入金者は、入金受付ボタンＰ６２を見ることによって、出金処理中に、入金処理を開始できることを容易に認識することができる。
【0106】
認証部２４８は、入金処理のみが行われている間に、第１の入金処理画面Ｐ３の出金受付ボタンＰ３２が操作されると、出金受付ボタンＰ３２の操作者の認証を行う。制御部２４９は、認証部２４８で操作者が出金権限を有する人物であると認証された場合、出金処理の開始指示を受け付けて、出金処理の開始制御を行う。一方、制御部２４９は、操作者が出金権限を有する人物であると認証されなかった場合、出金処理の開始指示を受け付けずに、出金処理の開始制御を行わない。認証部２４８は、出金処理のみが行われている間に、第１の出金処理画面Ｐ６の入金受付ボタンＰ６２が操作されると、入金受付ボタンＰ６２の操作者の認証を行う。制御部２４９は、認証部２４８で操作者が入金権限を有する人物であると認証された場合、入金処理の開始指示を受け付けて、入金処理の開始制御を行う。一方、制御部２４９は、操作者が入金権限を有する人物であると認証されなかった場合、入金処理の開始指示を受け付けずに、入金処理の開始制御を行わない。このように、出金指示や入金指示を行える人物を限定することによって、硬貨Ｃを適切に管理できる第２の硬貨処理装置２３を提供できる。
【0107】
制御部２４９は、出金受付ボタンＰ３２の操作者を認証するための第２の入金処理画面Ｐ４を操作表示部２５０に表示させる。認証部２４８は、第２の入金処理画面Ｐ４のユーザ名入力ボックスＰ４２１およびパスワード入力ボックスＰ４２２に入力された情報に基づいて、出金受付ボタンＰ３２の操作者を認証する。制御部２４９は、入金受付ボタンＰ６２の操作者の認証のための第２の出金処理画面Ｐ７を操作表示部２５０に表示させる。認証部２４８は、第２の出金処理画面Ｐ７のユーザ名入力ボックスＰ７１１およびパスワード入力ボックスＰ７１２に入力された情報に基づいて、入金受付ボタンＰ６２の操作者を認証する。このため、認証部２４８は、ユーザ名およびパスワードの入力を受け付けるという簡単な方法で、出金受付ボタンＰ３２や入金受付ボタンＰ６２の操作者を認証することができる。
【0108】
第２の硬貨処理装置２３は、当該第２の硬貨処理装置２３または第１の硬貨処理装置１３との間でのみ、硬貨Ｃを授受することができる硬貨搬送カセット３０からの入金処理、または、硬貨搬送カセット３０への出金処理を行う。このため、硬貨搬送カセット３０の搬送中に、当該硬貨搬送カセット３０から硬貨Ｃが取り出されることを防止することができる。
【0109】
［実施の形態の変形例］
本発明は、これまでに説明した実施の形態に示されたものに限られないことは言うまでも無く、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。上記実施の形態および以下に示す変形例を、適用可能な範囲において、どのように組み合わせてもよい。
本発明は、これまでに説明した実施の形態に示されたものに限られないことは言うまでも無く、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。上記実施の形態および以下に示す変形例を、適用可能な範囲において、どのように組み合わせてもよい。
【0110】
例えば、制御部２４９は、硬貨搬送カセット３０（第１のカセット）の売上金の入金処理を行っている間に、ドロア装着部２３４Ｃ（第２のカセット装着部）へのドロア４０（第２のカセット）の装着を受け付けた場合、当該ドロア４０への釣銭準備金の出金処理を行ってもよい。売上金が収納されたドロア４０を装着可能な入金用のドロア装着部（第１のカセット装着部）を筐体２３１に設け、制御部２４９は、硬貨搬送カセット３０（第２のカセット）への釣銭準備金の出金処理を行っている間に、入金用のドロア装着部へのドロア４０（第１のカセット）の装着を受け付けた場合、当該ドロア４０からの売上金の入金処理を行ってもよい。制御部２４９は、入金用のドロア装着部に装着されたドロア４０（第１のカセット）からの入金処理を行っている間に、ドロア装着部２３４Ｃ（第２のカセット装着部）へのドロア４０（第２のカセット）の装着を受け付けた場合、当該ドロア４０への釣銭準備金の出金処理を行ってもよい。
【0111】
入金開始ボタンＰ１１、出金開始ボタンＰ１２、ログインボタンＰ２３，Ｐ４２３，Ｐ７１３、出金受付ボタンＰ３２、入金受付ボタンＰ６２のうち、少なくともいずれか１つのボタンの代わりに、当該少なくともいずれかのボタンと同じ機能を有する物理的なボタンを筐体２３１に設けてもよい。
【0112】
制御部２４９は、第１の入金処理画面Ｐ３に出金受付ボタンＰ３２を表示させずに、硬貨搬送カセット３０が第２のカセット装着部２３４Ｂに装着されたことを受け付けた場合に、第２の入金処理画面Ｐ４を表示させてもよい。制御部２４９は、第１の出金処理画面Ｐ６に入金受付ボタンＰ６２を表示させずに、硬貨搬送カセット３０が第１のカセット装着部２３２に装着されたことを受け付けた場合に、第２の出金処理画面Ｐ７を表示させてもよい。
【0113】
認証部２４８における認証としては、ＩＤカードを利用してもよいし、指紋、静脈、虹彩などの生体認証を利用してもよい。
【0114】
第２の硬貨処理装置２３は、入金指示や出金指示を行った操作者の認証を行わずに、操作者が誰であっても入金処理や出金処理を行ってもよい。
【0115】
第２の硬貨処理装置２３に、入金部２３３から入金された硬貨Ｃを収納部２３８に収納する前に、一時的に保留する一時保留部を設け、制御部２４９は、一時保留部に保留された硬貨Ｃを出金処理対象カセット３０に釣銭準備金として出金する制御を行ってもよい。入金処理対象カセット３０からの売上金の入金処理を行っている間に、出金処理対象カセット３０への釣銭準備金の出金処理を行う場合、入金処理対象カセット３０から入金された硬貨Ｃを収納部２３８に収納せずに、入金処理対象カセット３０へ釣銭準備金として出金できるように、第２の硬貨処理装置２３を構成してもよい。
【0116】
本発明の貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法を、貨幣としての紙幣を取り扱う構成に適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0117】
本発明は、貨幣処理装置および貨幣処理方法に適用できる。
【符号の説明】
【0118】
１ 現金処理システム
１０ チェックアウトカウンタ
１１ 現金精算装置
１２ 第１の紙幣処理装置
１３ 第１の硬貨処理装置
１４ レジスタ装置
１５ ＰＯＳレジスタ装置
２０ バックオフィス
２１ 入出金装置
２２ 第２の紙幣処理装置
２３ 第２の硬貨処理装置
２５ 現金管理装置
２６ ＰＯＳ管理装置
３０ 硬貨搬送カセット（第１の入金処理対象カセット，第２の入金処理対象カセット，第１の出金処理対象カセット，第２の出金処理対象カセット）
３１ 筐体
３２ 受入部
３３ 収納部
３４ 排出部
３５ 繰出部
３６ コネクタ
４０ ドロア
２３１ 筐体
２３２ 第１のカセット装着部
２３３ 入金部
２３３Ａ 第１の受入口
２３３Ｂ 第２の受入口
２３３Ｃ カバー
２３３Ｃ１ 露出口
２３４ 出金部
２３４Ａ 引き出し部
２３４Ｂ 第２のカセット装着部
２３４Ｃ ドロア装着部
２３５ 繰出部
２３６ 上側搬送部
２３７ 識別部
２３８ 収納部
２３８Ａ，２３８Ｂ，２３８Ｃ，２３８Ｄ，２３８Ｅ，２３８Ｆ，２３８Ｇ，２３８Ｈ 収納庫
２３９ リジェクト部
２４０ オーバーフロー収納部
２４１ 偽貨収納部
２４２ 返却部
２４３，２４３Ａ，２４３Ｂ，２４３Ｃ，２４３Ｄ 上シュート
２４４ 下側搬送部
２４５ 第１のルート構成部
２４５Ａ，２４５Ｂ，２４５Ｃ，２４５Ｄ，２４５Ｅ，２４５Ｆ，２４５Ｇ，２４５Ｈ ドロア用シュート
２４５Ｒ 第１のルート
２４６ 第２のルート構成部
２４６Ａ 駆動プーリ
２４６Ｂ 従動プーリ
２４６Ｃ 搬送ベルト
２４６Ｒ 第２のルート
２４７ 切替部
２４８ 認証部
２４９ 制御部
２５０ 操作表示部
３１１ 上面部
３１３ 前面部
３１６ 左面部
３２１ 第１の受入口
３２２ 第２の受入口
３２３ 受入口開閉部
３２３Ａ 受入口閉塞部材
３４１ 排出口
３４２ 排出口開閉部
３４２Ａ 排出口閉塞部材
３５１ 搬送機構
３５１Ａ 駆動プーリ
３５１Ｂ 従動プーリ
３５１Ｃ 搬送ベルト
３５２ 側壁部
３５３ 後壁部
Ｃ 硬貨
Ｐ１ 待機画面
Ｐ２ ログイン画面
Ｐ３ 第１の入金処理画面
Ｐ４ 第２の入金処理画面
Ｐ５ 入出金処理画面
Ｐ６ 第１の出金処理画面
Ｐ７ 第２の出金処理画面
Ｐ１１ 入金開始ボタン
Ｐ１２ 出金開始ボタン
Ｐ２１，Ｐ４２１，Ｐ７１１ ユーザ名入力ボックス
Ｐ２２，Ｐ４２２，Ｐ７１２ パスワード入力ボックス
Ｐ２３，Ｐ４２３，Ｐ７１３ ログインボタン
Ｐ３１，Ｐ４１１，Ｐ５１１ 入金額表示欄
Ｐ３２ 出金受付ボタン
Ｐ４１，Ｐ５１，Ｐ７１ 第１の表示領域
Ｐ４２，Ｐ５２，Ｐ７２ 第２の表示領域
Ｐ６１，Ｐ５２１，Ｐ７２１ 出金額表示欄
Ｐ６２ 入金受付ボタン
１０ チェックアウトカウンタ
１１ 現金精算装置
１２ 第１の紙幣処理装置
１３ 第１の硬貨処理装置
１４ レジスタ装置
１５ ＰＯＳレジスタ装置
２０ バックオフィス
２１ 入出金装置
２２ 第２の紙幣処理装置
２３ 第２の硬貨処理装置
２５ 現金管理装置
２６ ＰＯＳ管理装置
３０ 硬貨搬送カセット（第１の入金処理対象カセット，第２の入金処理対象カセット，第１の出金処理対象カセット，第２の出金処理対象カセット）
３１ 筐体
３２ 受入部
３３ 収納部
３４ 排出部
３５ 繰出部
３６ コネクタ
４０ ドロア
２３１ 筐体
２３２ 第１のカセット装着部
２３３ 入金部
２３３Ａ 第１の受入口
２３３Ｂ 第２の受入口
２３３Ｃ カバー
２３３Ｃ１ 露出口
２３４ 出金部
２３４Ａ 引き出し部
２３４Ｂ 第２のカセット装着部
２３４Ｃ ドロア装着部
２３５ 繰出部
２３６ 上側搬送部
２３７ 識別部
２３８ 収納部
２３８Ａ，２３８Ｂ，２３８Ｃ，２３８Ｄ，２３８Ｅ，２３８Ｆ，２３８Ｇ，２３８Ｈ 収納庫
２３９ リジェクト部
２４０ オーバーフロー収納部
２４１ 偽貨収納部
２４２ 返却部
２４３，２４３Ａ，２４３Ｂ，２４３Ｃ，２４３Ｄ 上シュート
２４４ 下側搬送部
２４５ 第１のルート構成部
２４５Ａ，２４５Ｂ，２４５Ｃ，２４５Ｄ，２４５Ｅ，２４５Ｆ，２４５Ｇ，２４５Ｈ ドロア用シュート
２４５Ｒ 第１のルート
２４６ 第２のルート構成部
２４６Ａ 駆動プーリ
２４６Ｂ 従動プーリ
２４６Ｃ 搬送ベルト
２４６Ｒ 第２のルート
２４７ 切替部
２４８ 認証部
２４９ 制御部
２５０ 操作表示部
３１１ 上面部
３１３ 前面部
３１６ 左面部
３２１ 第１の受入口
３２２ 第２の受入口
３２３ 受入口開閉部
３２３Ａ 受入口閉塞部材
３４１ 排出口
３４２ 排出口開閉部
３４２Ａ 排出口閉塞部材
３５１ 搬送機構
３５１Ａ 駆動プーリ
３５１Ｂ 従動プーリ
３５１Ｃ 搬送ベルト
３５２ 側壁部
３５３ 後壁部
Ｃ 硬貨
Ｐ１ 待機画面
Ｐ２ ログイン画面
Ｐ３ 第１の入金処理画面
Ｐ４ 第２の入金処理画面
Ｐ５ 入出金処理画面
Ｐ６ 第１の出金処理画面
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Ｐ１１ 入金開始ボタン
Ｐ１２ 出金開始ボタン
Ｐ２１，Ｐ４２１，Ｐ７１１ ユーザ名入力ボックス
Ｐ２２，Ｐ４２２，Ｐ７１２ パスワード入力ボックス
Ｐ２３，Ｐ４２３，Ｐ７１３ ログインボタン
Ｐ３１，Ｐ４１１，Ｐ５１１ 入金額表示欄
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Ｐ４１，Ｐ５１，Ｐ７１ 第１の表示領域
Ｐ４２，Ｐ５２，Ｐ７２ 第２の表示領域
Ｐ６１，Ｐ５２１，Ｐ７２１ 出金額表示欄
Ｐ６２ 入金受付ボタン
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図9F】
【図9G】