(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】衛星アンテナ地上局サービスおよび記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04B 7/155 20060101AFI20240116BHJP
【FI】
H04B7/155
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022168132
(22)【出願日】2022-10-20
(62)【分割の表示】P 2020570555の分割
【原出願日】2019-06-27
【審査請求日】2022-10-27
(32)【優先日】2018-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507303550
【氏名又は名称】アマゾン・テクノロジーズ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ホーソーン,ローウェル・シェイン
(72)【発明者】
【氏名】ノルトン,デイヴィッド・エム
【審査官】前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-310421(JP,A)
【文献】国際公開第2018/016471(WO,A1)
【文献】特開2016-116147(JP,A)
【文献】特開2006-060351(JP,A)
【文献】特表2017-512415(JP,A)
【文献】国際公開第2017/190094(WO,A1)
【文献】Xiangang Zhao et al.,A Cloud Computing Platform for FY-4 Based on Resource Scheduling Technology,2016 International Conference on Advanced Cloud and Big Data (CBD),IEEE,2016年08月13日,pages 122-126
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/155
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星アンテナ地上局サービスであって、
異なる地理的エリアに配置された複数のデータセンターと、
複数の衛星アンテナ地上局であって、前記衛星アンテナ地上局のそれぞれが、前記異なる地理的エリア内の前記データセンターの対応するものに接続されている、複数の衛星アンテナ地上局と、
前記衛星アンテナ地上局サービスへのユーザインターフェースを提供するように構成された1つ以上のコンピューティングデバイスであって、前記ユーザインターフェースが、
前記衛星アンテナ地上局サービスの顧客の衛星の衛星識別情報を受信し、
前記顧客が前記顧客の前記衛星とのコンタクトをスケジュールすることを可能にするスケジューリングインターフェースを提供し、前記スケジュールされたコンタクトが前記衛星アンテナ地上局サービスの1つ以上の前記衛星アンテナ地上局を使用して実行され、かつ
前記顧客が前記スケジュールされたコンタクトの間に前記顧客の前記衛星から受信した信号を処理するための1つ以上のパラメータを指定することを可能にするデータ処理インターフェースを提供するように構成されている、1つ以上のコンピューティングデバイスと、を備え、
前記1つ以上のコンピューティングデバイスが、前記顧客によって指定された信号を処理するための前記1つ以上のパラメータを使用して、前記1つ以上の前記衛星アンテナ地上局を介して、前記スケジュールされたコンタクトを調整するように構成されている、衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項2】
前記複数のデータセンターが、前記スケジュールされたコンタクトの間に前記顧客の前記衛星から受信した前記信号を処理することにより生成されたデータを保存するように構成されたクラウドベースのサービスを実装するように構成されているコンピューティングデバイスを備える、請求項1に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項3】
前記顧客の前記衛星の前記衛星識別情報が、
NORADカタログ番号、
NORAD ID、
NASAカタログ番号、または
USSPACECOMオブジェクト番号を備える、請求項1に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項4】
前記スケジューリングインターフェースが、
前記顧客が、前記コンタクトに使用する前記衛星アンテナ地上局と、
前記コンタクトの時間とを選択することを可能にするように構成されている、請求項1に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項5】
前記データ処理インターフェースが、
前記顧客が、ソフトウェアモデムのための1つ以上のパラメータ、または
ソフトウェア無線のための1つ以上のパラメータを指定することを可能にするように構成され、
前記ソフトウェアモデムまたは前記ソフトウェア無線が、前記スケジュールされたコンタクトの間に前記顧客の前記衛星から受信した前記信号を処理するように構成されている、請求項1~4のいずれかに記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項6】
前記データセンターまたは前記衛星アンテナ地上局が、前記顧客の前記衛星から受信したアナログ信号またはアナログデータからデジタルデータに変換するように構成されている無線周波数デジタイザを備える、請求項5に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項7】
前記衛星アンテナ地上局サービスが、前記顧客の前記衛星から受信したデータから、前記1つ以上の衛星アンテナ地上局を介して、インターネットプロトコル(IP)フォーマットに従ってフォーマットされたデジタルデータに変換するようにさらに構成されている、請求項6に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項8】
前記衛星アンテナ地上局サービスが、
前記コンタクトの間に前記顧客の前記衛星の遠隔測定/追跡/制御を可能にする衛星コマンドインターフェースを提供するようにさらに構成されている、請求項1に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項9】
前記コンタクトの間に受信したデータが地球観測データである、請求項1に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項10】
前記コンタクトの間に前記顧客の衛星に送信されたデータまたは前記顧客の衛星から受信したデータがストリーミングメディアコンテンツである、請求項1に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項11】
プロバイダネットワークをさらに備え、前記データセンターが前記プロバイダネットワークに含まれ、前記プロバイダネットワークが少なくとも部分的に前記ストリーミングメディアコンテンツをプロバイダネットワークを介して複数のメディアコンテンツの顧客に配布するように構成されている、請求項10に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項12】
プロバイダネットワークをさらに備え、前記データセンターが前記プロバイダネットワークに含まれ、
前記プロバイダネットワークが、
コンピューティングサービス、
データストレージサービス、
機械学習サービス、または
データ分析サービスを実装し、
前記複数の衛星アンテナ地上局が、前記1つ以上の衛星アンテナ地上局を介して前記衛星から受信したデータが、前記コンピューティングサービス、前記データストレージサービス、前記機械学習サービス、または前記データ分析サービスによる処理に利用可能であるように、前記複数のデータセンターに接続されている、請求項1に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項13】
前記衛星アンテナ地上局サービスが、
仮想化されたコンピューティングインスタンスに地上局アクセスタイムスロットの間に衛星から受信したデータを処理するための衛星データ処理インスタンスを実装するように構成され、
前記仮想化されたコンピューティングインスタンスが、前記衛星アンテナ地上局の前記それぞれと同じ場所に配置された複数のデータセンターのコンピューティングデバイスを使用して実装されたコンピューティングサービスを介して、前記地上局アクセスタイムスロット予約の前に提供される、請求項1に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項14】
前記衛星アンテナ地上局サービスが、
前記衛星アンテナ地上局サービスを含むプロバイダネットワークの仮想化されたコンピューティングサービスの仮想化されたコンピューティングインスタンスにデータ処理インスタンスまたは衛星コマンドおよび制御インスタンスを実装するためのマシンイメージを提供するように構成されている、請求項1に記載の衛星アンテナ地上局サービス。
【請求項15】
プログラム命令を保存する1つ以上の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラム命令が1つ以上のプロセッサで実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサに衛星アンテナ地上局サービスのユーザインターフェースを実装させ、
前記ユーザインターフェースが、
前記衛星アンテナ地上局サービスの顧客の衛星の衛星識別情報を受信し、
前記顧客が前記顧客の前記衛星とのコンタクトをスケジュールすることを可能にするスケジューリングインターフェースを提供し、前記スケジュールされたコンタクトが前記衛星アンテナ地上局サービスの1つ以上の衛星アンテナ地上局を使用して実行され、
前記顧客が前記スケジュールされたコンタクトの間に前記顧客の前記衛星から受信した信号を処理するための1つ以上のパラメータを指定することを可能にするデータ処理インターフェースを提供するように構成されている、記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
衛星は、気象、表面イメージング、通信、ビデオ放送、および他のアプリケーションを
含むアプリケーションのために、ますます多くの企業、大学、および政府によって使用さ
れている。今日これを行うには、衛星所有者/運用者は、衛星と通信するために地上アン
テナの長期リースを構築または取得する必要もある。
【0002】
地上アンテナの長期リースの構築または取得は、衛星接続を維持するために複数の国で
アンテナが必要になることが多いため、衛星所有者/運用者にとって重要な作業とコスト
になり得る。さらに、衛星所有者/運用者のインフラストラクチャのニーズには、衛星通
信を処理し、受信したデータを永続的に保存するために、アンテナに近接したコンピュー
ティングサーバとストレージサーバも含まれ得る。追加的に、衛星所有者/運用者は、受
信した衛星データをビジネスで使用するために、追加のソフトウェアをホストして実行す
る必要がある場合がある。
【0003】
これらのインフラストラクチャのニーズはすべて、各アンテナの場所を構築、監視、管
理、および保守するために、多額の設備投資と従業員のコストを必要とし得る。また、地
上アンテナおよび関連するインフラストラクチャは、継続的または完全に利用されていな
い場合がある。例えば、限られた数の衛星を有する衛星所有者/運用者の場合、衛星所有
者/運用者の地上アンテナは、衛星所有者/運用者の衛星の1つが地上アンテナの範囲内
にある場合にのみ利用でき、それ以外の場合、地上アンテナは、衛星所有者/運用者の衛
星の1つが範囲内にある期間の間は使用されないことがある。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】いくつかの実施形態による、関連する衛星アンテナ地上局を備えたデータセンターを含み、プロバイダネットワークがクライアントに衛星アンテナ地上局サービスを提供するプロバイダネットワークを示す。
【
図2】いくつかの実施形態による、様々な地理的位置にあるデータセンターおよび関連する衛星アンテナ地上局を含むプロバイダネットワークを示す。
【
図3A】いくつかの実施形態による、クライアント衛星とコンタクトをとるための衛星アンテナアクセスタイムスロットをスケジュールするための衛星アンテナ地上局サービスの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【
図3B】いくつかの実施形態による、予約済み衛星アンテナアクセスタイムスロットを管理するための衛星アンテナ地上局サービスの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【
図4】いくつかの実施形態による、衛星アンテナ地上局サービスに含まれる地上局のより詳細な図を示す。
【
図5】いくつかの実施形態による、衛星アンテナ地上局サービスに含まれ得る構成要素のより詳細な図を示す。
【
図6】いくつかの実施形態による、クライアント衛星とコンタクトをとるための衛星アンテナアクセスセッションに関連して使用され得るプロバイダネットワークの構成要素を示す。
【
図7】いくつかの実施形態による、クライアントにコマンドおよび制御オプションを提供するための衛星アンテナ地上局サービスの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【
図8】いくつかの実施形態による、クライアントにデータダウンリンクダッシュボードを提供するための衛星アンテナ地上局サービスの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【
図9】いくつかの実施形態による、プロバイダネットワークのクライアントにサービスとして衛星アンテナアクセスを提供するための様々な方法および技法を示す高レベルのフローチャートである。
【
図10】いくつかの実施形態による、衛星アンテナアクセスタイムスロットの間に衛星アンテナアクセスを管理するための様々な方法および技法を示す高レベルのフローチャートである。
【
図11】いくつかの実施形態による、複数の衛星アンテナを含む衛星アンテナアクセス要求を管理するための様々な方法および技法を示す高レベルのフローチャートである。
【
図12】いくつかの実施形態による、例示的なコンピューティングシステムを示すブロック図である。
【0005】
実施形態は、いくつかの実施形態および例示的な図面の例として本明細書に記載されて
いるが、当業者であれば、実施形態が記載された実施形態または図面に限定されないこと
を認識するであろう。図面およびその詳細な説明は、実施形態を開示された特定の形態に
限定することを意図するものではなく、むしろ、その意図は、添付の特許請求の範囲によ
って定義される主旨および範囲に該当する全ての変更、均等物、および代替物を包含する
ことが理解されるべきである。本明細書で使用される見出しは、編成目的のみのためであ
り、説明または請求項の範囲を限定するために使用されることを意味しない。本出願を通
して使用されるように、「し得る(may)」という語は、必須の意味(すなわち、必然
的な意味)ではなく、許容の意味(すなわち、可能性を有するという意味)で使用される
。同様に、「含む(include)」、「含む(including)」、および「含
む(includes)」という語は、含むがそれに限定されないことを意味する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本明細書に記載のシステムおよび方法は、プロバイダネットワークの衛星アンテナ地上
局サービスを実装し得る。いくつかの実施形態によれば、サービスプロバイダネットワー
クは、異なる地理的エリアに配置された複数のデータセンターおよび複数の衛星アンテナ
地上局を含み、衛星アンテナ地上局のそれぞれは、衛星アンテナ地上局のそれぞれと同じ
地理的エリアに配置されたデータセンターの対応するものに接続されている。例えば、プ
ロバイダネットワークには、各々が異なる地理的エリアに配置され、プロバイダネットワ
ークを介して互いに接続された複数のアベイラビリティゾーンが含まれ得る。例を続ける
と、各アベイラビリティゾーンは、アベイラビリティゾーンに含まれるデータセンターの
1つに近接して配置された1つ以上の地上局に配置された少なくとも1つのデータセンタ
ーおよび少なくとも2つの衛星アンテナを含み得る。サービスプロバイダネットワークに
は、マルチテナント衛星アンテナ地上局サービスのマルチテナントスケジューリングサー
ビスを実装するように構成された、データセンターの1つまたは他の場所に含まれ得る1
つ以上のコンピューティングデバイスも含まれる。マルチテナントスケジューリングサー
ビスは、プロバイダネットワークの複数のクライアントから衛星アンテナアクセス要求を
受信し、かつ複数の衛星アンテナのそれぞれでクライアントの衛星アンテナアクセスタイ
ムスロット予約をスケジュールするように構成されている。
【0007】
いくつかの実施形態によれば、マルチテナント衛星アンテナ地上局サービスは、複数の
衛星アンテナと、マルチテナントスケジューリングサービスを実装するように構成された
1つ以上のコンピューティングデバイスと、を含む。マルチテナントスケジューリングサ
ービスは、マルチテナント地上局サービスの複数のクライアントのうちの1つのクライア
ントから衛星アンテナアクセス要求を受信し、かつ複数の衛星アンテナのそれぞれでクラ
イアントの衛星アンテナアクセスタイムスロット予約をスケジュールするように構成され
ている。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、方法は、クライアントに、マルチテナント衛星アンテナ
地上局サービスへのユーザインターフェースを提供することを含む。方法はまた、ユーザ
インターフェースを介して、クライアントから衛星アンテナアクセス要求を受信し、マル
チテナント地上局サービスの複数の衛星アンテナのうちの1つ以上でクライアントの衛星
アンテナアクセスタイムスロットをスケジュールすることを含む。
【0009】
典型的に、衛星所有者/運用者は、独自の衛星アンテナ地上局を運用するか、またはア
ンテナで時間をレンタルし、別の機関が運用する地上局で、独自のハードウェアおよび/
またはソフトウェアをレンタルしたアンテナに接続する。また、ほとんどの衛星所有者/
運用者は、所有またはレンタルした衛星アンテナを保管場所に接続して、衛星所有者/運
用者の衛星から受信したデータを保存するために、必要なネットワーク機器を提供および
管理する。衛星アンテナ地上局の構築および維持、および/または商用衛星アンテナ地上
局での衛星アンテナのレンタルに伴うコストは、多くの衛星所有者/運用者にとって高額
であり得、他の潜在的な衛星所有者/運用者にとって法外なものであり得る。また、衛星
アンテナ地上局の所有または商用衛星アンテナ地上局でのアンテナのレンタルには高いコ
ストが伴うため、多くの衛星所有者/運用者は、衛星に接続するために限られた数の衛星
アンテナを維持する場合がある。例えば、コストを削減するために、衛星所有者/運用者
は、衛星/所有者運用者がアクセスを維持する衛星アンテナの数を最小限にし得る。
【0010】
衛星所有者/運用者は、衛星所有者/運用者がアクセスを維持する限られた数の衛星ア
ンテナを介して衛星と通信し得るが、所有者/運用者の衛星が衛星所有者/運用者がアク
セスを維持している衛星範囲外にある場合、衛星所有者/運用者の衛星と通信できない場
合がある。衛星が範囲外にある期間の間、衛星所有者/運用者がアクセスを維持している
衛星アンテナは、使用されなくなることがある。衛星アンテナアクセス時間は日持ちのし
ないリソースであり、未使用のままにしておくと永久に失われるため、これはコストの損
失をとなり得る。例えば、過去に使用されなかった時間が失われ、将来使用できなくなる
。同様に、衛星リソースは、少なくとも部分的には日持ちのしないリソースであり得、未
使用のままにしておくと永久に失われる。例えば、衛星が範囲外にある期間の間に通信を
中継できない通信衛星は、過去に処理されなかった通信量を将来の容量に追加することは
できず、代わりに永久に失われるため、コストが失われ得る。したがって、限られた数の
衛星アンテナを有する衛星所有者/運用者は、衛星所有者/運用者の衛星(複数可)が衛
星所有者/運用者の衛星アンテナ(複数可)の範囲外にあるとき、日持ちのしない衛星ア
ンテナアクセス時間の損失および日持ちのしない衛星アクセス時間の損失を経験し得る。
一例として、極地地上局および極軌道衛星は、極軌道衛星の90分の軌道のうち10分間
は互いに範囲内にあるが、90分の軌道の残りの部分には使用されないことがある。
【0011】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、衛星アンテナ地上局アクセ
スタイムスロット予約を、最短1分の間、または他の期間(例えば、10分、15分など
)のアクセスウィンドウでクライアントに提供する。また、いくつかの実施形態では、衛
星アンテナ地上局サービスは、クライアントが、要求されたタイムスロットの短い時間内
、例えば、要求されたタイムスロットの15分前にタイムスロット予約要求を出すことを
可能にする。従来の衛星アンテナは、構築、またはリース、および構成に長いリードタイ
ムを必要とするが、衛星アンテナ地上局サービスは、様々なタイプの衛星にアクセスする
ように容易に構成することができる衛星アンテナ地上局とシステムのネットワークを利用
することにより、短いリードタイム(例えば、最短10分)を提供し得る。追加的に、衛
星アンテナ地上局のネットワークは、衛星アンテナ地上局に近接するローカルデータセン
ターを含む高速ネットワークに接続されている。また、衛星アンテナ地上局サービスは、
クライアントの需要に基づいてスケールアップまたはスケールダウンできる「エラスティ
ック」衛星アンテナ地上局容量をクライアントに提供し得る。例えば、大量のデータをダ
ウンリンクする必要があるクライアントは、様々な場所にある複数の衛星アンテナ地上局
の衛星アンテナアクセスタイムスロットを予約することができ、クライアントが大量のデ
ータをダウンリンクする必要がない、またはデータをまったくダウンリンクする必要がな
いときに他のタイムスロットのために衛星アンテナ地上局を予約しなくてよい。したがっ
て、クライアントは、クライアントが必要とする衛星アンテナ地上局アクセス時間の実際
の量を支払う必要があり、クライアントがクライアントの衛星にアクセスする必要がない
とき、衛星アンテナ地上局アクセス時間の支払いを行わなくてよい。
【0012】
また、衛星アンテナ地上局サービスは、衛星から受信したデータを保存し、世界中の任
意の場所でデータを利用可能にする十分な容量を含むプロバイダネットワークの一部であ
り得る。例えば、プロバイダネットワークは、インターネットに接続されている場所、ま
たはそれ以外の場合、プロバイダネットワークへの直接の物理接続(例えば、AWS D
irect Connectによって提供されるもののような専用ネットワーク接続)を
介してプロバイダネットワークに接続されている任意の場所からアクセスできる。また、
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスの衛星アンテナは、衛星アンテナ
地上局サービスの衛星アンテナの少なくとも1つが任意の所与の時間にクライアント衛星
の範囲内にある(または一時的にいる)ように、世界中の中緯度の場所に配置され得る。
【0013】
例えば、衛星アンテナ地上局サービスにより、クライアントがクライアントの衛星を介
してギリシャの写真を撮るようにし、10分後にインドの衛星アンテナ地上局サービス地
上局に画像データをダウンロードし、インドのデータセンターまたはプロバイダネットワ
ークに接続された他の様々な場所にあるプロバイダネットワークのコンピューティングイ
ンスタンスで画像データを処理し、処理された画像データを、ギリシャで撮影されてから
10分後にサウジアラビアの顧客に配信し得る。比較すると、極地地上局を使用する同様
のケースでは、衛星がギリシャを通過して極地地上局に到達するまでに45分かかる。
【0014】
いくつかの実施形態では、中緯度の場所は、北緯60度と南緯60度との間の人が住む
陸地および海を含み得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、衛星アンテナおよびソフト
ウェア無線/無線周波数デジタイザを世界中のデータセンターの場所に統合して、例えば
サービスとしての地上局(GSaaS)のグローバル地上局サービスを提供する。いくつ
かの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、仮想コンピューティングリソースに
実装されたフロントエンドプロセッサおよび/または仮想コンピューティングリソースに
実装された暗号化モジュールをさらに含み、ダウンリンクデータをさらに処理および復号
化し、クライアントの衛星にアップリンクされるデータを暗号化する。いくつかの実施形
態では、クライアントは、衛星アンテナ地上局サービス(例えば、衛星制御、データアッ
プリンク、および/またはデータダウンリンク)を介してクライアントの衛星運用を実行
し、仮想コンピューティングサービス、データストレージサービス、機械学習サービス、
データ分析サービス、視覚認識サービス、データベースサービス、または他のサポートさ
れているネットワークベースのサービスなどのプロバイダネットワークによって提供され
る複数のサービスのうちの任意の1つ以上を介して、追加的にダウンリンクデータを処理
し得る。いくつかの実施形態では、クライアントは、クライアント自身の構内でクライア
ントのダウンリンクデータを処理することを選択し得、衛星アンテナ地上局サービスを使
用してクライアントの衛星に接続し、ダウンリンクデータをクライアントの構内に転送し
て処理し得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、例えば、低軌道(LEO)
衛星と通信するために、Sバンド周波数通信およびXバンド周波数通信をサポートし得る
。いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、例えば静止軌道(GEO)
衛星と通信するために、Cバンド周波数通信、Kuバンド周波数通信、およびKaバンド
周波数通信をサポートし得る。いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは
、UHF帯域周波数をサポートし得る。いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サ
ービスは、様々な他のタイプの衛星と通信するための様々な他の周波数帯域通信をサポー
トし得る。一例として、衛星アンテナ地上局サービスは、ストリーミング通信会社のクラ
イアントが、ライブメディアコンテンツを世界中のデータセンターに配置された数千また
は数百万のサーバを含む大容量プロバイダネットワークにダウンリンクし、サーバからス
トリーミング通信会社のクライアントの顧客にライブメディアコンテンツをストリーミン
グすることによって、スーパーボウルまたはオリンピックなどのイベントからライブメデ
ィアコンテンツを送受信できるようにし得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、衛星にコンタクトするため
の識別およびアクセス管理ポリシーを実施する識別およびアクセス管理サービスを含み得
るか、または識別およびアクセス管理サービスに接続され得る。いくつかの実施形態では
、衛星アンテナ地上局サービスのクライアントは、クライアントの衛星の所有権を検証す
る情報、または衛星にアクセスするための認証を識別およびアクセス管理サービスに送信
し得る。検証されると、クライアントは、衛星アンテナ地上局サービスの衛星アンテナ用
に予約された衛星アンテナアクセスタイムスロットを介して衛星とのコンタクトをスケジ
ュールすることができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、予約済み衛星アンテナアクセスタイムスロットの前に、衛星
アンテナ地上局サービスは、プロバイダネットワークのコンピューティングサービスなど
の、衛星アンテナ地上局サービスを含むサービスプロバイダネットワークの別のサービス
の仮想化されたコンピューティングリソースを使用して、1つ以上のセッションインスタ
ンスをインスタンス化し得る。いくつかの実施形態では、物理コンピューティングリソー
スは、(仮想コンピューティングリソースとは対照的に)セッションインスタンスに使用
され得る。いくつかの実施形態では、セッションインスタンスは、本明細書では「ダウン
リンクインスタンス」とも呼ばれる、クライアントデータ処理インスタンスを含み得る。
セッションインスタンスには、クライアントコマンドおよび制御インスタンスが含まれ得
る。いくつかの実施形態では、クライアントデータ処理または「ダウンリンクインスタン
ス」は、衛星アンテナによって受信されたアナログデータからインターネットプロトコル
(IP)デジタルデータに変換されたダウンリンクデータを処理し得る。例えば、衛星ア
ンテナ地上局サービスの衛星アンテナ地上局は、アナログ無線信号をデジタル信号に変換
するソフトウェア無線および/またはデジタイザを含み得る。衛星アンテナ地上局は、復
調、前方誤り訂正、およびIPへの変換を実行し得る受信機をさらに含み得る。例えば、
ダウンリンクデータは、VITA49規格(VMEbus(Versa Module
Europaバス)International Trade Association
49規格)に従ってIPに変換し得る。追加的に、クライアントデータ処理または「ダウ
ンリンクインスタンス」は、フロントエンドプロセッサを介してデジタルデータをフレー
ムに分割し、クライアントデータ処理またはダウンリンクインスタンスの暗号化/復号化
モジュールを介してダウンリンクデータフレームをさらに復号化し得る。ダウンリンクデ
ータフレームは復号化されたデータフレームに復号化される。
【0019】
いくつかの実施形態では、セッションインスタンス、例えば、クライアントデータ処理
インスタンスまたは「ダウンリンクインスタンス」、および予約済み衛星アンテナアクセ
スタイムスロットのためにインスタンス化されるクライアントコマンドおよび制御インス
タンスは、地上局のゲートウェイによって地上局コントローラおよび地上局ダウンリンク
ルータから分離され得る。いくつかの実施形態では、ゲートウェイは、地上局コントロー
ラおよび地上局ダウンリンクルータへのアクセスを制限し得る。例えば、第1のクライア
ントのセッションインスタンスは、第1のクライアントのために予約されたタイムスロッ
トの間にゲートウェイを介して地上局コントローラおよびダウンリンクルータにアクセス
し得、セッションインスタンスは、最初のクライアントのために予約された予約済みタイ
ムスロットの外側で地上局コントローラおよび地上局ダウンリンクルータにアクセスする
ことを妨げられ得る。このようにして、複数のクライアントは各々、セッションインスタ
ンスをインスタンス化して、それぞれのクライアントの衛星と同時に通信するように構成
され得るが、単一のクライアントのセッションインスタンスのみが予約済みタイムスロッ
トの間に衛星アンテナにアクセスし得る。なお、他のクライアントは、タイムスロットの
開始前にセッションインスタンスをすぐに使用できる状態にしているため、クライアント
は、クライアントのそれぞれの衛星と通信するように構成されたデータ処理インスタンス
またはクライアントコマンドおよび制御インスタンスをインスタンス化するために、予約
済みタイムスロットの間の時間を無駄にしなくてよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、クライアント衛星からダウンリンクされたデータは、衛星ア
ンテナ地上局サービスを含むプロバイダネットワークの1つ以上のデータセンターによっ
て維持される「データレイク」に追加され得る。いくつかの実施形態では、複数のクライ
アントが、ダウンリンクデータを「データレイク」に寄与することができる。いくつかの
実施形態では、プロバイダネットワークは、データ分析サービス、機械学習サービス、視
覚認識サービス、または「データレイク」データを利用して新しい関係を学習する、また
は他の目的のための他のサービスを含み得る。いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地
上局アクセスがエラスティックであり容易にスケーラブル(スケールアップまたはダウン
)であることに加えて、プロバイダネットワークの他のサービスがエラスティックであり
容易にスケーラブル(スケールアップまたはダウン)であり得る。例えば、ダウンリンク
データを処理するコンピューティングサービスは、エラスティックであり容易にスケーラ
ブル(スケールアップまたはダウン)であり得る。同様の方法で、データストレージサー
ビスは、衛星からダウンリンクされたデータを保存したり、ダウンリンクデータに基づい
て生成されたデータなどの他のタイプのデータを保存したりするために、エラスティック
であり容易にスケーラブル(スケールアップまたはダウン)であり得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、低軌道衛星(LEO)とコ
ンタクトをとり得る。一例として、LEO衛星を地球観測に使用し得、衛星アンテナ地上
局サービスを介して最大15テラバイトのデータをクライアントに送信するか、または衛
星アンテナ地上局サービスが、衛星アンテナ地上局サービスを含むプロバイダネットワー
クのストレージサービスにおいてクライアントに代わって送信データを保存してもよい。
状況によっては、LEO衛星が1日に地球の周りを16周回し得る。いくつかの実施形態
では、衛星アンテナ地上局サービスは、中軌道衛星とコンタクトをとり得る。一例として
、中軌道衛星が、全地球測位(GPS)に使用されてもよく、1日に2~10回地球を周
回することができる。いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、地球同
期衛星(GEO)とコンタクトをとり得る。GEO衛星は、1日に1回だけ地球を周回す
ることができ、地球に対して空中の同じ場所にとどまることができる。したがって、GE
O衛星は、放送(衛星テレビサービスなど)、通信中継、マクロ気象観測、船、飛行機の
追跡などによく使用される。
【0022】
本明細書で説明する衛星アンテナ地上局サービスは、複数のデータセンターとネットワ
ーク機器を含むプロバイダネットワークに統合して、複数のデータセンターを互いにおよ
び顧客に接続できるため、衛星アンテナ地上局サービスのクライアントは、衛星アンテナ
地上局サービスの地上局が、プロバイダネットワークに統合されているデータセンターに
すでに接続されているため、地上局へのネットワーク接続を構築しなくてよい(現在の商
用衛星アンテナ地上局の場合のように)。
【0023】
図1は、いくつかの実施形態による、関連する衛星アンテナ地上局を備えたデータセン
ターを含み、プロバイダネットワークがクライアントに衛星アンテナ地上局サービスを提
供する、プロバイダネットワークを示す。
【0024】
プロバイダネットワーク102は、データセンター110および関連する地上局142
、データセンター112および関連する地上局144、ならびにデータセンター114お
よび関連する地上局146を含む。いくつかの実施形態では、プロバイダネットワーク1
02などのプロバイダネットワークは、追加のデータセンターおよび関連する地上局を含
み得る。プロバイダネットワーク102はまた、ネットワーク138を介してクライアン
トA140A、クライアントB140B、およびクライアントC140Cに接続されてい
る。いくつかの実施形態では、プロバイダネットワーク102などのプロバイダネットワ
ークは、任意の数のクライアントに接続し得、地上局サービス116などのプロバイダネ
ットワークの衛星アンテナ地上局サービスは、プロバイダネットワークの任意の数のクラ
イアントに衛星アンテナ地上局サービスを提供し得る。例えば、プロバイダネットワーク
102はまた、地上局サービス116の地上局142、144、および146の衛星アン
テナを介して、クライアントA~Cによって所有または運用される衛星とコンタクトをと
ることができる。例えば、地上局142は、クライアントAの衛星104とコンタクトを
とり得、地上局144は、クライアントBの衛星106とコンタクトをとり得、地上局1
46は、クライアントCの衛星108とコンタクトをとり得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスによってクライアントの衛星か
らダウンリンクされたデータは、衛星アンテナ地上局サービスの地上局に関連するデータ
センターに提供され、および/またはそこに保存され得る。例えば、クライアントAの衛
星104からダウンリンクされたデータは、データセンター110に利用可能にされ、お
よび/またはデータセンター110に保存され得る。追加的に、いくつかの実施形態では
、プロバイダネットワークの各データセンターは、プロバイダネットワークの高速ネット
ワーク接続を介して、プロバイダネットワークのデータセンターの他のものに接続され得
る。例えば、データセンター110、112、および114は、プロバイダネットワーク
102の高速ネットワーク接続を介して互いに接続され得る。したがって、例えばプロバ
イダネットワークへのインターネット接続を介して、衛星アンテナ地上局サービスを含む
プロバイダネットワークにアクセスできる衛星アンテナ地上局サービスの任意のクライア
ントは、クライアントの衛星からダウンリンクされたデータにアクセスすることができる
。さらに、いくつかの実施形態では、クライアントは、離れた場所にあるデータセンター
からプロバイダネットワークの高速ネットワーク接続を使用してダウンリンクデータにア
クセスし得、その結果、クライアントの観点からのデータアクセス待ち時間は、データが
局地的に配置されたデータセンターからアクセスされた場合と比較して大きく異ならない
。追加的に、いくつかの実施形態では、ダウンリンクされたクライアントデータは、クラ
イアントに近接するデータセンターに再配置され、および/または複数のデータセンター
からクライアントに近接するデータセンターに統合され得る。例えば、ダウンリンクデー
タは、ダウンリンクデータが1つ以上のデータセンターに統合されるように、複数のデー
タセンターに関連付けられた対応する衛星アンテナ地上局を使用して収集され、プロバイ
ダネットワークの高速ネットワーク接続を介して送信され得る。
【0026】
追加的に、例えば、プロバイダネットワーク102などのプロバイダネットワークのス
トレージサーバ、計算サーバ、ネットワーキングデバイスなどのコンピューティングデバ
イスは、複数の他のプロバイダネットワークサービスを実装し得る。例えば、
図1に示さ
れる点線のボックスは、データセンター110、112、114などに配置された物理ハ
ードウェアを使用してプロバイダネットワーク102によって提供され得るサービスの論
理図を示す。いくつかの実施形態では、地上局サービス116に加えて、プロバイダネッ
トワークは、コンピューティングサービス126も提供することができ、コンピューティ
ングサービスは、コンピューティングサービスのクライアントに割り当てられる仮想化さ
れたコンピューティングインスタンスを実装し、仮想化されたコンピューティングインス
タンスは、データセンター110、112、114などに含まれる物理コンピューティン
グデバイスを使用して実装される。いくつかの実施形態では、プロバイダネットワーク1
02などのプロバイダネットワークは、データストレージサービス128などのデータス
トレージサービスも提供する。いくつかの実施形態では、データストレージサービスは、
コンピューティングサービス126などのコンピューティングサービスのインスタンスを
演算するためのブロックストレージリソースを提供するブロックベースのストレージサー
ビスなど、様々なタイプのデータストレージサービスのいずれか1つであり得る。また、
いくつかの実施形態では、データストレージサービスは、クライアントに代わってダウン
リンク衛星データなどのデータオブジェクトを保存するオブジェクトベースのストレージ
サービスであり得るか、またはダウンリンクされた衛星データなど、アクセス頻度の低い
データオブジェクトのための低コストのストレージソリューションを提供するコールドス
トレージサービスであり得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、プロバイダネットワーク102などのプロバイダネットワー
クは、機械学習サービス130などの機械学習サービスも含む。いくつかの実施形態では
、機械学習サービスは、データストレージサービス128に保存され得るような、ダウン
リンクされた衛星データに機械学習技術を適用し得る。いくつかの実施形態では、プロバ
イダネットワーク102などのプロバイダネットワークは、データ分析サービス132な
どのデータ分析サービスをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、データ分析サービ
スは、ダウンリンクされた衛星データ、および/またはプロバイダネットワークのデータ
ストレージサービスに保存された他のデータに対してデータ分析操作を実行し得る。例え
ば、いくつかの実施形態では、データ分析サービスは、他のソースから収集されたデータ
をダウンリンクされた衛星データと比較して、データ分析を実行することができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、プロバイダネットワーク102などのプロバイダネットワー
クは、データベースサービス134などのデータベースサービスをさらに含み得る。いく
つかの実施形態では、データベースサービス134によって管理される1つ以上のデータ
ベースは、クライアント衛星から受信された衛星ダウンリンクデータで少なくとも部分的
に入力され得、入力されたデータベースは、クライアントに利用可能にされる。また、い
くつかの実施形態では、プロバイダネットワーク102などのプロバイダネットワークは
、クライアントの衛星から受信した衛星ダウンリンクデータを、分析、操作、格納などす
るために使用され得る他のネットワークベースのサービス136などの複数の他のネット
ワークベースのサービスを提供し得る。例えば、いくつかの実施形態では、他のネットワ
ークベースのサービス136は、エラスティックマップ削減サービス、クエリサービス、
複数のタイプの機械学習サービス(機械学習サービス130に加えて、またはその一部と
して)、暗号キー管理サービス、ソフトウェア開発キットサービス、ネットワーキングサ
ービス、モバイル通信サービス、モノのインターネット(IoT)サービス、セキュリテ
ィサービス、エンタープライズアプリケーションなどを含み得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、地上局サービス116などの衛星アンテナ地上局サービスは
、ユーザインターフェース124などのユーザインターフェースを実装する。いくつかの
実施形態では、クライアントは、ユーザインターフェースを介して識別資格情報を衛星サ
ービスに送信することによって、衛星に対する所有権または権限を検証し得る。いくつか
の実施形態では、スケジューリング/認証コンポーネント118などのスケジューリング
/認証コンポーネントが、衛星のクライアントの所有権または衛星に関するクライアント
の権限を検証し得る。クライアントが所与のクライアント衛星に対して認証されると、ク
ライアントは、クライアントが認証されたクライアントの衛星とのコンタクトセッション
のための衛星アンテナアクセスタイムスロットの要求を送信し得る。例えば、クライアン
トA~Cは、地上局サービス116のネットワーク138およびユーザインターフェース
124を介して地上局サービス116にアクセス要求を送信する。いくつかの実施形態で
は、ユーザインターフェース124などの衛星アンテナ地上局サービスのユーザインター
フェースは、webベースのグラフィカルユーザインターフェースであり得、クライアン
トは、グラフィカルユーザインターフェースを介して衛星アンテナアクセスタイムスロッ
ト要求を送信する。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース124などの衛星
アンテナ地上局サービスのユーザインターフェースは、アプリケーションプログラムイン
ターフェース(API)であり得、クライアントは、衛星アンテナ地上局サービスのAP
Iを介して衛星アンテナアクセスタイムスロットの要求をプログラム的に送信する。
【0030】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービススケジューリング/認証コンポ
ーネントは、衛星アンテナ地上局サービスのクライアントからの要求を受信することに応
答して、衛星アンテナ地上局サービスの衛星アンテナ上のタイムスロットを予約し得る。
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスのクライアントは、要求において
、所望の地上局場所、所望のタイムスロット、衛星アンテナアクセスタイムスロットの間
にコンタクトがとられる衛星、および/または要求された衛星アンテナアクセスタイムス
ロットに関する追加情報を示し得る。いくつかの実施形態では、地上局サービス116の
スケジューリング/認証コンポーネント118などの衛星アンテナ地上局サービスのスケ
ジューリング/認証コンポーネントは、要求されたタイムスロット、要求された地上局な
どを、衛星アンテナ地上局サービスに含まれる地上局の衛星アンテナ上で利用可能なタイ
ムスロットと一致させ得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、スケジューリング/認証コンポーネント118などのスケジ
ューリング/認証サービスは、1つ以上の優先順位付け係数を適用して、競合するタイム
スロットを要求するクライアントの優先順位を決定し得る。例えば、要求された地上局と
は異なる地上局を使用しても大きな影響を受けないクライアントアプリケーションがある
一方で、影響を受けるアプリケーションがあってもよく、または、要求された地上局の場
所を指定しないクライアントがあってもよい。そのような状況では、スケジューリング/
認証コンポーネント118などのスケジューリング/認証コンポーネントは、同じタイム
スロットの間の同じ地上局のための要求が競合しているときに、地上局の場所を変更する
ことによって影響を受けにくいクライアントからの要求よりも、地上局の場所によって影
響を受けるクライアントからの要求を優先し得る。また、同様の方法で、スケジューリン
グ/認証コンポーネント118などのスケジューリング/認証コンポーネントは、1つ以
上の優先順位付け係数を適用して、時間に基づいて競合する要求を解決し得る。例えば、
時間遅延に敏感なクライアントアプリケーションがある一方で、時間遅延により敏感では
ないクライアントアプリケーションもあってもよい。そのような状況では、スケジューリ
ング/認証コンポーネント118などのスケジューリング/認証コンポーネントは、他の
要求よりも時間に敏感な要求を優先し得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、スケジューリング/認証コンポーネントは、先着順モデルに
従って動作し得、タイムスロット予約は、衛星アンテナ地上局サービスベースに含まれる
地上局の残りの利用可能なタイムスロットのストックから、要求を受信した順序に基づい
てクライアントに提供される。いくつかの実施形態では、スケジューリング/認証コンポ
ーネントは、ハイブリッドモデルに従って動作し得、タイムスロット予約は、衛星アンテ
ナ地上局サービスに含まれる地上局の残りの利用可能なタイムスロットのストックから、
時間感知の、または地上局場所感知であり得る特定のクラスの感知要求に対して行われた
例外を除いて、要求を受信した順序に基づいてクライアントに提供される。
【0033】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、衛星および/またはアンテ
ナ制御プレーンおよびデータプレーンを、衛星アンテナ地上局サービスなどのプロバイダ
ネットワークサービスに統合する。例えば、いくつかの実施形態では、地上局サービス1
16などの衛星アンテナ地上局サービスは、コマンドおよび制御コンポーネント、ならび
にコマンドおよび制御コンポーネント120およびデータ処理コンポーネント122など
のデータ処理コンポーネントを含む。いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サー
ビスのクライアントは、コマンドおよび制御コンポーネント120などのコマンドおよび
制御コンポーネントを介して、地上局および/またはクライアントの衛星の1つ以上のパ
ラメータを遠隔制御し得る。例えば、クライアントは、webベースのグラフィカルユー
ザインターフェースなどの衛星アンテナ地上局サービスのユーザインターフェース、また
はユーザインターフェース124などの衛星アンテナ地上局サービスへのAPIを介して
、コマンドおよび制御コンポーネントと相互作用し得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、コマンドおよび制御コンポーネントは、コンピューティング
サービス126によって提供されるコンピューティングインスタンスなどのコンピューテ
ィングサービスのコンピューティングインスタンスを使用して実装され得、コンピューテ
ィングインスタンスは、コマンドおよび制御インスタンスをインスタンス化する目的で割
り当てられる。同様の方法で、データ処理コンポーネントは、コンピューティングサービ
ス126によって提供されるコンピューティングインスタンスなどのコンピューティング
サービスのコンピューティングインスタンスを使用して実装され得、コンピューティング
インスタンスは、データ処理コンポーネントをインスタンス化する目的で割り当てられる
。
【0035】
いくつかの実施形態では、コマンドおよび制御インスタンスならびにデータ処理インス
タンスなどのセッションインスタンスは、クライアント用に予約された予約済みタイムス
ロットの前にインスタンス化し得る。したがって、コマンドおよび制御インスタンスなら
びにデータ処理インスタンスは、予約済みタイムスロットの開始後にコマンドおよび制御
コンポーネントまたはデータ処理コンポーネントを構成するための構成遅延を必要とせず
に、予約済みタイムスロットの開始時に、クライアント衛星にデータをダウンリンクまた
はアップリンクする準備が整い得る。また、いくつかの実施形態では、特定のクライアン
トのコマンドおよび制御コンポーネントならびにデータ処理コンポーネントの構成は、衛
星アンテナ地上局サービスによって保存され得、クライアントのために予約された将来の
タイムスロットのためにコマンドおよび制御インスタンスならびに/またはデータ処理イ
ンスタンスをインスタンス化するために使用され得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、コマンドおよび制御インスタンスならびにデータ処理インス
タンスなどのセッションインスタンスは、クライアントが衛星アンテナアクセス用の予約
済みタイムスロットを有する地上局に接続された、または関連付けられたデータセンター
のコンピューティングリソース上に実装され得る。したがって、衛星アンテナ地上局サー
ビスの衛星アンテナを介してアクセスタイムスロットの間にクライアントの衛星からダウ
ンリンクされたデータは、接続されたデータセンターに実装されたデータ処理インスタン
スを介して接続されたデータセンターで局地的に処理され得る。同様の方法で、局地的に
実装されたコマンドおよび制御インスタンスは、衛星アンテナアクセスの予約済みタイム
スロットの間にクライアントに割り当てられた衛星アンテナに接続されたデータセンター
に実装され得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、地上局142、144、および146などの衛星アンテナ地
上局サービスの地上局は、1つ以上の衛星アンテナ、ソフトウェア無線機、およびモデム
を含み、無線信号を使用して衛星と通信する。いくつかの実施形態では、地上局は、クラ
イアント衛星からダウンリンクされたデータを受信し、クライアント衛星のヘルスおよび
ステータスを監視し、写真を撮るなどのタスクを実行するためにクライアント衛星にコマ
ンドを提供し、またはテレビ、音声、または無線信号を一例として地球上の顧客に送信す
る。いくつかの実施形態では、地上局は、例えば、一次および二次アンテナ、ソフトウェ
ア無線、モデムなどの冗長コンポーネントを含み得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース124などの衛星アンテナ地上局サ
ービスのユーザインターフェースは、衛星アンテナ地上局サービスの既存の衛星運用シス
テムへのプログラムによる統合を可能にするエンドポイントとして機能する1つ以上のA
PIを含み得る。いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、衛星アンテ
ナ地上局サービスによって所有または運用される衛星を使用する通信を他の地上局にさら
に中継し得る。例えば、衛星アンテナ地上局サービスは、クライアント衛星からのデータ
をダウンリンクし、次いで、衛星アンテナ地上局サービスによって運用される地理同期衛
星を介して、ダウンリンクデータを別の地上局に中継し得る。
【0039】
図2は、いくつかの実施形態による、様々な地理的位置にあるデータセンターおよび関
連する衛星アンテナ地上局を含むプロバイダネットワークを示す。
【0040】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、クライアントの衛星が衛星
の軌道上の衛星の位置に関係なく、衛星アンテナ地上局サービスの少なくとも1つの地上
の範囲内にある(または一時的に範囲内にある)ように、地球の中緯度領域全体に広がる
複数の地上局および関連するデータセンターを含み得る。
【0041】
例えば、プロバイダネットワーク102などのプロバイダネットワークは、島上にある
か、または外航船もしくはプラットフォーム上に実装されている、太平洋の地上局204
および関連するデータセンター206を含み得る。プロバイダネットワークはまた、一例
として、光ファイバ高速ケーブルであり得るネットワーク接続202を介してデータセン
ター206に接続されている、米国の太平洋岸にある地上局240およびデータセンター
242を含み得る。追加的に、プロバイダネットワークは、米国の東海岸にある別の地上
局208およびデータセンター210を含み得る。
【0042】
図2に示されるように、プロバイダネットワーク102などのプロバイダネットワーク
は、世界中に配置された任意の数の地上局および関連するデータセンターを含み得る。例
えば、プロバイダネットワーク102には、ノルウェーのオスロに配置された地上局23
6およびデータセンター238、ブラジルに配置された地上局212およびデータセンタ
ー214、南アフリカに配置された地上局216およびデータセンター218、オースト
ラリアに配置された地上局220およびデータセンター222、日本に配置された地上局
224およびデータセンター226、インドに配置された地上局228およびデータセン
ター230、トルコに配置された地上局232およびデータセンター234、ならびにロ
ンドンに配置された地上局236およびデータセンター238も含まれる。
【0043】
いくつかの実施形態では、プロバイダネットワーク102のデータセンターの各々は、
高速接続202を介して互いに接続され得る。いくつかの実施形態では、より多くのまた
はより少ない高速接続202が、データセンター間のプロバイダネットワーク102に含
まれ得る。
【0044】
図3Aは、いくつかの実施形態による、クライアント衛星とコンタクトをとるための衛
星アンテナアクセスタイムスロットをスケジュールするための衛星アンテナ地上局サービ
スの例示的なグラフィカルユーザインターフェースを示す。
【0045】
いくつかの実施形態では、
図1に示される地上局サービス116のユーザインターフェ
ース124などの衛星アンテナ地上局サービスのユーザインターフェースは、
図3Aおよ
び
図3Bに示されるような衛星アンテナアクセスタイムスロットをスケジュールするため
のグラフィカルユーザインターフェースをクライアントに提供し得る。例えば、スケジュ
ーリングインターフェース300は、衛星検証/認証要素302、コンタクトスケジュー
リング要素312、および自動コンタクトスケジューリング要素324を含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、クライアントは、クライアントによって所有または運用され
る衛星の衛星アンテナ地上局サービスに衛星識別情報および認証情報を提供し得る。例え
ば、クライアントは、ボックス304を介して衛星名、ボックス306を介して、例えば
、NORADカタログ番号、NORAD ID、NASAカタログ番号、USSPACE
COMオブジェクト番号、他のカタログ番号および同様の変形、COSPAR番号などの
衛星識別子を介して提供し得る。追加的に、クライアントは、ボックス308を介して他
の識別情報または認証情報を提供し得る。認証を検証するために、クライアントは、ボッ
クス304、306、または308のうちの1つ以上を入力した後、ボタン310をクリ
ックし得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、衛星と通信するためのクラ
イアントの認証を検証するために、認証データベースを維持し得、送信された情報を認証
データベースに保存された情報と比較し得る。また、いくつかの実施形態では、衛星アン
テナ地上局サービスは、クライアントによって提供された情報を、政府機関などの認証を
検証するために第三者に送信し得る。認証/所有権が検証されると、クライアントは、ス
ケジューリング要素312を介して検証された衛星とのコンタクトセッションをスケジュ
ールし得る。
【0048】
例えば、クライアントは、スケジューリング要素312のボックス314を介してコン
タクトをとる衛星の名前を入力し得る。クライアントはまた、ボックス316を介して所
望のタイムスロットを示し、任意選択で、ボックス320を介して所望の地上局の場所を
示してもよい。いくつかの実施形態では、クライアントは、衛星アンテナ地上局サービス
が、予約済み衛星アンテナアクセスタイムスロットをスケジュールするために、提案され
たタイムスロットおよび/または地上局を提供することを望んでもよい。例えば、クライ
アントは、ボックス312を介して衛星名を入力し、ボタン332をクリックして、提案
されたタイムスロットおよび/または提案された地上局の場所を提供し得る。いくつかの
実施形態では、クライアントは、地上局またはタイムスロットを指定することができ、指
定された地上局での、または指定されたタイムスロットでの地上局でのタイムスロットの
推奨を要求してもよい。衛星アンテナアクセスタイムスロットを予約するために、クライ
アントは、送信ボタン322をクリックして、ボックス316および320に示される時
間および地上局を予約し得る。衛星アンテナ地上局サービスに応答して、予約を確認する
確認メッセージをクライアントに送信し得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、クライアントは、クライアント衛星との間でアップリンクま
たはダウンリンクされるデータ量により関心があり、いつコンタクトセッションが行われ
るか、またはどの地上局からコンタクトセッションが行われるかについてあまり関心がな
い場合がある。そのような状況では、クライアントは、自動コンタクトスケジューリング
要素324のボックス326を介してコンタクトされる衛星を識別し得、自動コンタクト
スケジューリング要素324のボックス326を介して送信されるデータ量を示し得る。
次いで、クライアントは、ボタン330をクリックして、ボックス328を介して示され
たデータ量を転送するのに十分な数および/または持続時間の衛星アンテナアクセスタイ
ムスロットを予約し得る。いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスのスケ
ジューラは、要求されたデータ量を送信するために必要なコンタクトセッションの数およ
び持続時間を決定し得、決定された数および持続時間のコンタクトセッションを実施する
のに十分な衛星アンテナアクセスタイムスロットを予約して、示されたデータ量を送信し
得る。いくつかの実施形態では、転送されるデータ量を示す代わりに、クライアントは、
衛星にアップリンクされるか、または衛星からダウンリンクされる1つ以上のファイル、
オブジェクトなどを示し得、衛星アンテナ地上局サービスのスケジューラは、示されたフ
ァイルまたはオブジェクトをアップリンクまたはダウンリンクするために必要なデータ量
を決定し得る。次いで、衛星アンテナ地上局サービスのスケジューラは、決定された数お
よび持続時間のコンタクトセッションを実施するのに十分な衛星アンテナアクセスタイム
スロットを予約して、決定されたデータ量を送信し得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、クライアントは、異なる持続時間を有するコンタクトセッシ
ョンを要求し得る。例えば、クライアントは最短5分のコンタクトセッションを要求し得
る。また、いくつかの実施形態では、クライアントは、複数の地理的エリアまたは地理的
区域、例えば、異なる地上局の場所でのコンタクトセッションを要求し得る。いくつかの
実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスのスケジューラは、クライアントの衛星に関
する保存された情報に基づいて、いつコンタクトセッションを予約するかを計算し得る。
例えば、スケジューラは、軌道力学計算を実行して、クライアントの衛星とのコンタクト
セッションをいつスケジュールするかを決定し得る。いくつかの実施形態では、クライア
ントは、コンタクトセッションの要求において、クライアントの衛星(図示せず)に適用
される識別およびアクセス管理ポリシーをさらに示し得る。
【0051】
図3Bは、いくつかの実施形態による、予約済み衛星アンテナアクセスタイムスロット
を管理するための衛星アンテナ地上局サービスの例示的なグラフィカルユーザインターフ
ェースを示す。
【0052】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、コンタクトセッション監視
ページを提供し得、クライアントは、予定されたコンタクトセッションを表示し、スケジ
ュールされたコンタクトセッションを修正または削除することができる。例えば、コンタ
クトセッション監視ページなどのスケジューリングインターフェースは、スケジュールさ
れた衛星コンタクトのための任意の数の衛星コンタクトキューを含み得る。
図3Bに示さ
れるように、スケジューリングインターフェース350は、衛星1のコンタクトキュー3
52および衛星2のコンタクトキュー362を含む。いくつかの実施形態では、コンタク
トキューは、クライアント衛星のスケジュールされたコンタクトセッションをリストし得
、スケジュールされたコンタクトセッションを修正または削除するオプションを含み得る
。例えば、衛星1のコンタクトキュー352は、スケジュールされたコンタクトセッショ
ン354、356、および358をリストし、修正/削除ボタン360を含む。別の例と
して、衛星2のコンタクトキュー362は、スケジュールされたコンタクトセッション3
64、366、および368をリストし、修正/削除ボタン370を含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、クライアントは、コンタクトセッションの予定された開始時
間の15分前など、急な通知で予定されたコンタクトセッションを修正または削除し得る
。
【0054】
図4は、いくつかの実施形態による、衛星アンテナ地上局サービスに含まれる地上局の
より詳細な図を示す。
【0055】
いくつかの実施形態では、プロバイダネットワーク102の地上局サービス116の地
上局436などの、プロバイダネットワークに含まれる衛星アンテナ地上局サービスの地
上局は、衛星アンテナ402および420などの2つ以上の衛星アンテナを含む。いくつ
かの実施形態では、
図1に示される地上局142、144、および146、ならびに
図2
に示される地上局204、208、212、216、220、224、228、232、
236、および/または240は、地上局436について
図4に示されるのと同様のコン
ポーネントの配置を含み得る。
【0056】
地上局436は、広帯域受信機404、狭帯域受信機406、および衛星アンテナ40
2に接続された他の帯域受信機または受信機408を含む。また、アンテナ制御ユニット
410は、衛星アンテナ402に接続されている。同様の方法で、広帯域受信機422、
狭帯域受信機424、および他の帯域受信機または受信機426は、アンテナ制御ユニッ
ト428と同様に、衛星アンテナ420に接続されている。
【0057】
いくつかの実施形態では、広帯域受信機、狭帯域受信機、および/または他の帯域受信
機は、衛星へ送信される、または衛星から受信されるアナログ信号をデジタル信号に変換
するソフトウェア無線機および/またはデジタイザを含み得る。いくつかの実施形態では
、ソフトウェア無線および/またはデジタイザは、復調、前方誤り訂正、およびデジタル
信号のインターネットプロトコルフォーマットされたデータ(IPフォーマットされたデ
ータ)への変換を実行し得る。いくつかの実施形態では、ルータ412などのルータは、
ダウンリンクデータを広帯域受信機、狭帯域受信機、または他の帯域受信機から、ゲート
ウェイ438を介してダウンリンクデータをクライアントのコンタクトセッションのため
にインスタンス化されたセッションインスタンス434にルーティングする追加のルータ
414にルーティングし得る。ルータ414はまた、ダウンリンクデータを地上局コント
ローラ416にルーティングし得る。追加的に、地上局コントローラ416は、衛星アン
テナ地上局サービススケジューラと通信して、例えば、どのクライアントが所与のタイム
スロットにスケジュールされているかを決定し、クライアントのタイムスロットの間にク
ライアントに保存された構成を適用し得る。同様の方法で、ルータ430および432は
、ゲートウェイ440と共に、衛星アンテナ420からダウンリンクされたデータを、ク
ライアントセッションインスタンス434および/または地上局コントローラ416にル
ーティングし得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、地上局コントローラ416は、ルータ414および412を
介して、またはルータ432および430を介してアンテナ制御ユニット410またはア
ンテナ制御ユニット428にルーティングされるコマンドを介して衛星アンテナ402ま
たは420の動作を制御し得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、広帯域受信機404および422ならびに狭帯域受信機40
6および424は、アナログ衛星信号とデジタルIP信号との間で変換する前方誤り訂正
(FEC)を備えた双方向デジタイザを含み得る。いくつかの実施形態では、データ処理
インスタンス(セッションインスタンス434に含まれる)は、受信機/モデム、および
フロントエンドプロセッサをさらに実装し得る。追加的に、データ処理インスタンス43
4は、クライアントがクライアントの衛星に命令することおよび制御することを可能にす
るコマンドおよび制御インスタンスを含み得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、クライアントは、複数の衛星アンテナを利用して、コンタク
トセッションの間にクライアントの衛星と通信し得る。例えば、いくつかの実施形態では
、クライアントは、コンタクトセッションの間に衛星アンテナ402および420の両方
を使用してクライアントの衛星と通信し得る。いくつかの実施形態では、クライアントは
、2つのチャネルを介して毎秒7000メガビットものデータをダウンリンクし得る。い
くつかの実施形態では、衛星アンテナの電子的に操縦されるアレイが、単一の衛星センサ
との複数のコンタクトを同時にまたは連続して可能にし得る。
【0061】
図5は、いくつかの実施形態による、衛星アンテナ地上局サービスに含まれ得る構成要
素のより詳細な図を示す。例えば、
図5は、
図1に示されるような地上局サービス116
、または本明細書に記載される衛星アンテナ地上局サービスのいずれかに含まれ得るコン
ポーネントに関する追加の詳細を示す。
【0062】
いくつかの実施形態では、地上局サービス116などの衛星アンテナ地上局サービスに
含まれるか、または地上局サービス116などの衛星アンテナ地上局サービスに利用可能
な識別およびアクセス管理サービス538は、衛星識別情報および所有権/認証情報を受
信し得、クライアントが特定の衛星との通信を認証されていることを検証し得る。
図1に
示されるように、いくつかの実施形態では、識別およびアクセス管理サービスまたはコン
ポーネントは、衛星アンテナ地上局サービススケジューラに含まれ得るか、または別個で
あり得る。
【0063】
例えば、識別およびアクセス管理サービス538などの識別およびアクセス管理サービ
スは、例えば、NORADカタログ番号、NORAD ID、NASAカタログ番号、U
SSPACECOMオブジェクト番号、カタログ番号および同様の変形、COSPAR番
号などの衛星識別子を、他の識別情報または認証情報と共に、ユーザインターフェース1
24を介してクライアントから受信し得る。認証を検証するために、識別およびアクセス
管理サービスは、認証データベースを維持し、送信された情報を認証データベースに保存
された情報と比較して、衛星と通信するためのクライアントの認証を検証し得る。また、
いくつかの実施形態では、識別およびアクセス管理サービス538などの識別およびアク
セス管理サービスは、クライアントによって提供された情報を政府機関などの認証を検証
するために第三者に送信し得る。認証/所有権が検証されると、クライアントは、地上局
サービススケジューラ118を介して検証された衛星とのコンタクトセッションをスケジ
ュールし得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、地上局サービス116に含まれる地上局サービススケジュー
ラ118などの衛星アンテナ地上局サービスに含まれる地上局サービススケジューラは、
セッションインスタンスを、スケジュールされた予約済みタイムスロットの前にクライア
ントのためにインスタンス化させるセッションインスタンスマネージャ508を含み得る
。いくつかの実施形態では、セッションインスタンスマネージャ508などのセッション
インスタンスマネージャは、マシンイメージを、インスタンス化されたセッションインス
タンスにロードさせて、クライアントデータ処理インスタンス(
図6の604に示されて
いる)またはクライアントコマンドおよび制御インスタンス(
図6の610に示されてい
る)を実装し得る。いくつかの実施形態では、セッションインスタンスマネージャ508
は、データ処理マシンイメージストレージ532に保存された保存データ処理マシンイメ
ージを、インスタンス化されたセッションインスタンス上で起動させて、クライアントデ
ータ処理セッションインスタンスを実装し得る。同様の方法で、セッションインスタンス
マネージャ508は、コマンドおよび制御マシンイメージストレージ534に保存された
保存クライアントコマンドおよび制御マシンイメージを、インスタンス化されたセッショ
ンインスタンス上で起動させて、クライアントコマンドおよび制御セッションインスタン
スを実装し得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、地上局サービススケジューラ118などの地上局サービスス
ケジューラは、将来の時間に衛星のそれぞれの軌道場所を決定するために軌道伝搬エンジ
ン510を含み得る。これらの予測された軌道場所は、特定の衛星との要求されたコンタ
クトセッション(例えば、衛星アンテナアクセスタイムスロット予約)のタイムスロット
および地上局を選択するときに使用され得る。追加的に、地上局サービススケジューラ1
18は、クライアント衛星とのコンタクトをスケジューリングする際に使用するための最
小実行可能コンタクト要件ストア512を含み得る。また、地上局サービススケジューラ
は、特定の衛星との通信が他の軌道オブジェクトの実際のまたは見かけの近接によってど
のように影響を受けるかを決定するための接続管理要素514を含み得る。追加的に、地
上局サービススケジューラは、同じ衛星アンテナハードウェアに対する競合する要求を同
時に解決するために、ハードウェアデコンフリクト要素516を含み得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、地上局サービススケジューラ118などの地上局サービスス
ケジューラは、予約済みタイムスロットの前に、セッションインスタンス要求504をコ
ンピューティングサービス126などのプロバイダネットワークコンピューティングサー
ビスに送信し得る。コンピューティングサービスは、データ処理マシンイメージストア5
32からデータ処理マシンイメージをロード(または起動)し、次にコマンドおよび制御
マシンイメージストア534からクライアントコマンドおよび制御マシンイメージをロー
ド(または起動)するセッションインスタンスを提供し得る。追加的に、地上局サービス
スケジューラ118は、リソース割り当て要求502を地上局コントローラ416などの
地上局コントローラに送信し得、セッションインスタンスのゲートウェイアクセス認証5
06をゲートウェイ438および440に送信し得る。いくつかの実施形態では、クライ
アントは、予約済みタイムスロットの前に、ゲートウェイを介して地上局コントローラま
たはダウンリンクデータルータにアクセスできないようにされ得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、地上局サービス116などの衛星アンテナ地上局サービスは
、クライアント構成データおよび現在のコンタクトスケジュールをデータストア518に
保存し得る。衛星アンテナ地上局サービスは、クライアント衛星のテレメトリ情報をテレ
メトリストレージ536にさらに保存し得る。地上局コントローラ416などの地上局コ
ントローラは、コンタクトセッションの間に衛星との状態を維持するための状態管理シス
テム524を含み得る。追加的に、地上局コントローラは、コンタクトセッションの間に
衛星テレメトリに基づいてアンテナを調整するためのハードウェアテレメトリシステム5
28を含み得る。さらに、地上局コントローラ416は、衛星アンテナハードウェアのた
めのハードウェアコマンドを生成するためのハードウェアコマンドモジュール522と、
衛星アンテナアラームを示し、および/または衛星アンテナアラームへの応答を可能にす
るためのアラーム応答モジュール526とを含み得る。追加的に、地上局コントローラ4
16は、アンテナ制御ユニット410またはアンテナ制御ユニット428と連動して動作
して、地上局コントローラ416によって発行されたコマンドを実行し得るハードウェア
インターフェースドライバ(複数可)530にコマンドを発行し得る。例えば、地上局コ
ントローラは、衛星アンテナがコンタクトをとる衛星の方向に衛星アンテナを作動させ、
コンタクトセッションの間にアンテナを調整して衛星とのコンタクトを維持し得る。
【0068】
いくつかの実施形態では、地上局コントローラ416などの地上局コントローラは、衛
星アンテナまたは衛星アンテナに関連するハードウェアの障害に応答して、ハードウェア
障害/再計画要求520を地上局サービススケジューラ118などの地上局サービススケ
ジューラに送信し得る。例えば、いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービス
は、ハードウェア障害/再計画要求520に応答して、地上局または別の地上局にある別
の衛星アンテナにタイムスロットを予約し得る。いくつかの実施形態では、衛星アンテナ
地上局サービスは、現在のコンタクトセッションの残りの持続時間の間、同じ地上局にあ
る別の衛星アンテナへのアクセスを提供し得る。
【0069】
図6は、いくつかの実施形態による、クライアント衛星とコンタクトをとるための衛星
アンテナアクセスセッションに関連して使用され得るプロバイダネットワークの構成要素
を示す。
【0070】
前に説明したように、セッションインスタンスは、コンタクトセッションの前およびコ
ンタクトセッションの間にクライアントに提供され得る。例えば、
図6は、コンタクトセ
ッション(例えば、予約済み衛星アンテナアクセスタイムスロット)の間にクライアント
140に提供されるセッションインスタンス618を示している。また、いくつかの実施
形態では、クライアントは、プロバイダネットワークデータセンターからクライアントの
構内への直接接続602を提供され得、ダウンリンクデータは、クライアントの構内でク
ライアントによって処理される。
【0071】
いくつかの実施形態では、セッションインスタンス618は、クライアントデータ処理
インスタンス604と、クライアントコマンドおよび制御インスタンス610と、を含み
得る。いくつかの実施形態では、クライアントデータ処理インスタンス604は、フロン
トエンド処理要素606および/または暗号化処理要素608を含み得る。いくつかの実
施形態では、クライアントコマンドおよび制御インスタンス610は、衛星ステータスお
よびヘルスダッシュボード612、衛星制御モジュール614、および/または地上局制
御モジュール616を含む。例えば、ステータスおよびヘルスダッシュボード612は、
図7に示されるステータスおよびヘルスダッシュボード702に示されるようなステータ
スおよびヘルス情報を提供し得る。別の例として、衛星制御モジュール614は、
図7に
示される衛星コマンドインターフェース712を介して受信されたコマンドの実行を引き
起こし得る。さらに別の例として、地上局制御モジュール614は、
図7に示される地上
局制御インターフェース720を介して受信されたコマンドの実行を引き起こし得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、クライアントデータ処理インスタンス604は、
図8に示さ
れるようなデータダッシュボード802を実装するデータダッシュボードモジュール(図
示せず)をさらに含み得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイ438または440を介して受信されたダウン
リンクデータは、クライアントデータ処理インスタンス604にルーティングされ得、フ
ロントエンド処理要素606を介してさらに処理され得、暗号化処理要素608を介して
復号化され得る。処理および復号化されたデータは、例えば、コンピューティングサービ
ス126、データストレージサービス128、機械学習サービス130、データ分析サー
ビス132、他のネットワークベースのサービス136など、プロバイダネットワーク1
02によって提供される複数のサービスのいずれか1つにルーティングされ得る。また、
処理されたデータは、代替的または追加的に、ネットワーク138を介してクライアント
140に提供され得る。また、プロバイダネットワークのサービスのいずれかによって処
理または生成されたデータは、ネットワーク138を介してクライアント140によって
アクセスされ得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、クライアント140は、衛星所有者/運用者、および/また
はサービスプロバイダネットワークのサービスを利用する他のクライアントを含み得る。
他のクライアントは、セッションインスタンス618にアクセスしなくてもよいが、プロ
バイダネットワークの他のサービスを利用し得る。プロバイダネットワークのクライアン
トは、ネットワークベースのサービス要求を外部ネットワーク138を介してプロバイダ
ネットワーク102に伝達し得る。様々な実施形態では、外部ネットワーク138は、ク
ライアントとプロバイダネットワーク102との間のネットワークベースの通信を確立す
るために必要なネットワーキングハードウェアおよびプロトコルの任意の好適な組み合わ
せを包含し得る。例えば、ネットワーク138は、概して、インターネットを集合的に実
装する様々な電気通信ネットワークおよびサービスプロバイダを包含し得る。ネットワー
ク138は、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(
WAN)などのプライベートネットワーク、ならびにパブリックまたはプライベート無線
ネットワークも含み得る。例えば、所与のクライアントおよびプロバイダネットワーク1
02の両方は、それら自身の内部ネットワークを有する企業内でそれぞれプロビジョニン
グされ得る。そのような実施形態では、ネットワーク138は、所与のクライアントとイ
ンターネットとの間、ならびにインターネットとプロバイダネットワーク102との間の
ネットワークリンクを確立するのに必要なハードウェア(例えば、モデム、ルータ、スイ
ッチ、ロードバランサ、プロキシサーバなど)およびソフトウェア(例えば、プロトコル
スタック、アカウンティングソフトウェア、ファイアウォール/セキュリティソフトウェ
アなど)を含み得る。なお、いくつかの実施形態では、クライアント140は、直接接続
602などのパブリックインターネットではなくプライベートネットワークを使用してプ
ロバイダネットワーク102と通信し得る。
【0075】
プロバイダネットワーク102は、インターネットおよび/または他のネットワークを
介してクライアント140にアクセス可能な1つ以上のサービス(様々なタイプのクラウ
ドベースのコンピューティングまたはストレージなど)を提供するために、会社または公
共部門組織などの機関によって設定され得る。いくつかの実施形態では、プロバイダネッ
トワーク102は、
図1および
図2に記載されているプロバイダネットワーク102と同
じであり得る。プロバイダネットワーク102は、物理的および/または仮想化されたコ
ンピュータサーバ、ストレージデバイス、ネットワーキング機器など(例えば、
図12に
関して以下に説明するコンピューティングシステム1200)の集合など、プロバイダネ
ットワーク102によって提供されるインフラストラクチャおよびサービスを実装および
配布するために必要とされる、様々なリソースプールをホストする多数のデータセンター
(上記の
図1および
図2に関して説明されたデータセンターなど)を含み得る。いくつか
の実施形態では、プロバイダネットワーク102は、仮想コンピューティングサービス1
26、ブロックベースのストレージサービス、オブジェクト/キー値ベースのデータスト
アなどの様々な他のストレージタイプなどのデータストレージサービス128、データベ
ースサービス134などの様々なタイプのデータベースシステム、および/または任意の
他のタイプのネットワークベースのサービス136などのコンピューティングリソースを
提供し得る。クライアント140は、ネットワーク138を介してプロバイダネットワー
ク102によって提供されるこれらの様々なサービスにアクセスし得る。同様に、ネット
ワークベースのサービスは、それ自体が通信する、および/または互いに利用して様々な
サービスを提供したりし得る。例えば、仮想または物理コンピューティングインスタンス
またはストレージインスタンスなどの「インスタンス」と呼ばれる単位でクライアント1
40に提供されるコンピューティングリソースは、他のリソースを利用し得る。
【0076】
コンピューティングサービス126は、クライアント140に様々なコンピューティン
グインスタンスを提供し得る。仮想コンピューティングインスタンスは、例えば、指定さ
れた計算的な能力(CPUのタイプと数、メインメモリサイズなどによって指定され得る
)と、指定されたソフトウェアスタック(例えば、ハイパーバイザの上で実行され得る特
定のバージョンのオペレーティングシステム)と、を備えた1つ以上のサーバを含む、図
1および
図2に記載されたデータセンターなどのデータセンターに含まれる1つ以上のリ
ソースホスト上に実装され得る。特別な目的のコンピュータサーバ、ストレージデバイス
、ネットワークデバイスなどを含む、いくつかの異なるタイプのコンピューティングデバ
イスを単独でまたは組み合わせて使用して、異なる実施形態で仮想コンピューティングサ
ービス126のコンピューティングインスタンスを実装し得る。いくつかの実施形態では
、インスタンスクライアント140または任意の他のユーザは、ネットワークトラフィッ
クをコンピューティングインスタンスに向けるように構成(および/または認証)され得
る。
【0077】
コンピューティングインスタンスは、アプリケーションサーバインスタンス、Java
(商標)仮想マシン(JVM)、専用オペレーティングシステム、Ruby、Perl、
Python、C、C++などの様々なインタプリットまたはコンパイルされたプログラ
ミング言語をサポートするプラットフォームなど、様々なプラットフォーム、または、例
えば、クライアント140がインスタンスにアクセスすることを必要とせずに、クライア
ントアプリケーションを実行するのに好適な高性能コンピューティングプラットフォーム
)を動作させまたは実装し得る。
【0078】
サービスプロバイダネットワークのクライアントは、プロバイダネットワーク102に
要求を送信するように構成可能な任意のタイプのクライアントを包含し得る。例えば、所
与のクライアントは、webブラウザの好適なバージョンを含み得るか、またはwebブ
ラウザによって提供される実行環境へのまたはその中で実行するように構成されたプラグ
インモジュールもしくは他のタイプのコードモジュールを含み得る。代替的に、クライア
ントは、データベースアプリケーション(またはそのユーザインターフェース)、メディ
アアプリケーション、オフィスアプリケーション、もしくコンピューティングサービス1
26のコンピューティングインスタンスを利用し得る任意の他のアプリケーションなどの
アプリケーション、または様々な動作を実行するためのプロバイダネットワーク102に
おける他のネットワークベースのサービスを包含し得る。いくつかの実施形態では、クラ
イアント140は、衛星所有者/運用者および/またはサービスプロバイダネットワーク
の他のクライアントを含み得る。いくつかの実施形態では、そのようなアプリケーション
は、必ずしもすべてのタイプのネットワークベースのデータに対して完全なブラウザサポ
ートを実装することなく、ネットワークベースのサービス要求を生成および処理するため
の十分なプロトコルサポート(例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)の
好適なバージョン)を含み得る。いくつかの実施形態では、クライアント140は、Re
presentational State Transfer(REST)スタイルの
ネットワークベースのサービスアーキテクチャ、ドキュメントベースのもしくはメッセー
ジベースのネットワークベースのサービスアーキテクチャ、または別の好適なネットワー
クベースのサービスアーキテクチャに従ってネットワークベースのサービス要求を生成す
るように構成され得る。
【0079】
図7は、いくつかの実施形態による、クライアントにコマンドおよび制御オプションを
提供するための衛星アンテナ地上局サービスの例示的なグラフィカルユーザインターフェ
ースを示す。
【0080】
いくつかの実施形態では、
図1に示される地上局サービス116のユーザインターフェ
ース124などの衛星アンテナ地上局サービスのユーザインターフェースは、衛星および
衛星アンテナのコマンドおよび制御のためのグラフィカルユーザインターフェースをクラ
イアントに提供し得る。例えば、コマンドおよび制御インターフェース700は、ダッシ
ュボード要素702、衛星コマンドインターフェース712、および地上局制御インター
フェース720を含む。
【0081】
いくつかの実施形態では、ダッシュボード702などのダッシュボードは、クライアン
トの衛星に関する情報、コンタクトセッションの間にクライアントに割り当てられた地上
局/衛星アンテナに関する情報、およびコンタクトセッションに関する情報をクライアン
トに提供し得る。いくつかの実施形態では、ダッシュボードは、クライアントに最も関連
する情報要素を含むようにクライアントによって構成可能であり得る。例えば、ダッシュ
ボード702は、衛星ヘルス要素704、衛星ステータス要素706、衛星軌道位置70
8、セッションカウントダウンクロック734、およびクライアントがダッシュボード7
02に追加の監視パラメータを追加するか、ダッシュボード702に含まれる監視パラメ
ータを修正するか、またはダッシュボード702に含まれる監視パラメータを削除するこ
とを可能にするボタン710を含む。
【0082】
いくつかの実施形態では、衛星コマンドインターフェース712などの衛星コマンドイ
ンターフェースは、クライアントがクライアントの衛星を遠隔制御することを可能にする
1つ以上のコマンド要素を含む。例えば、衛星コマンドインターフェース712は、遠隔
測定/追跡/制御コマンド要素714および衛星プログラムコード要素716を含む。例
えば、いくつかの実施形態では、クライアントは、衛星プログラムコード要素716を介
して衛星によって実行されるミッションのコマンドコードをアップリンクし得、および/
または遠隔測定/追跡/制御コマンド要素714を介してクライアントの衛星に衛星ナビ
ゲーションまたは他のコマンドを発行し得る。いくつかの実施形態では、遠隔測定/追跡
/制御コマンド要素714および衛星プログラムコード要素716を介して入力されたコ
マンドを実行するために、クライアントは、送信ボタン718を選択し得る。応答として
、クライアントコマンドおよび制御インスタンス610などのクライアントコマンドおよ
び制御インスタンスは、示されたコマンドを、地上局コントローラ416などの地上局コ
ントローラに、または広帯域受信機404および422、狭帯域受信機406および42
4、もしくは他の帯域受信機408および426などの広帯域受信機、狭帯域受信機、も
しくは他の帯域受信機を介してクライアントの衛星に発行し得る。いくつかの実施形態で
は、衛星コマンドおよび制御は、約56kbpsの速度でSバンド周波数を介して信号を
送信し得、地上局は、50~1000mbpsの速度でX、Ka、C、またはKu周波数
帯域を介してミッションペイロードデータを受信し得る。コマンド信号とペイロード信号
の両方は、広帯域受信機、狭帯域受信機、または他の帯域受信機に含まれるソフトウェア
無線機および/またはデジタイザを介してアナログ信号とデジタル信号との間で変換され
得る。
【0083】
いくつかの実施形態では、地上局コマンドインターフェース720などの地上局コマン
ドインターフェースは、クライアントが、コンタクトセッション(例えば、予約済み衛星
アンテナクライアントアクセスタイムスロット)の間にクライアントに割り当てられた地
上局の衛星アンテナおよび/または他のコンポーネントを遠隔制御することを可能にする
1つ以上のコマンド要素を含む。例えば、地上局コマンドインターフェース720は、自
動制御オプション722、モデム調整要素724、ソフトウェア無線機調整要素724、
フロントエンド処理調整要素728、およびアンテナ調整要素730を含む。例えば、い
くつかの実施形態では、クライアントは、衛星アンテナの自動制御を選択し得、モデム調
整、ソフトウェア無線機調整、フロントエンド処理調整、およびアンテナ調整は、コンタ
クトセッション(例えば、予約済み衛星アンテナクライアントアクセスタイムスロット)
の間にクライアントに対して自動的に実行される。他の実施形態では、クライアントは、
モデム調整要素724、ソフトウェア無線機調整要素724、フロントエンド処理調整要
素728、および/またはアンテナ調整要素730を介して、これらのパラメータに対し
て1つ以上の調整を行い得る。クライアント調整を実装するために、クライアントは送信
ボタン732を選択し得る。応答として、送信された調整(複数可)は、地上局コントロ
ーラ416などの地上局コントローラによって、またはクライアントデータ処理インスタ
ンス604のフロントエンド処理要素606などのセッションインスタンスのフロントエ
ンドプロセッサによって実行され得る。いくつかの実施形態では、地上局制御インターフ
ェース720などの地上局制御インターフェースを介して行い得る調整例には、クライア
ントの衛星とコンタクトをとるために使用される通信周波数の周波数調整、プロトコル調
整、フレーム同期調整、正常な動作と異常な動作のための事前定義された構成、および/
またはその他の調整が含まれる。
【0084】
図8は、いくつかの実施形態による、クライアントにデータダウンリンクダッシュボー
ドを提供するための衛星アンテナ地上局サービスの例示的なグラフィカルユーザインター
フェースを示す。
【0085】
いくつかの実施形態では、
図1に示される地上局サービス116のユーザインターフェ
ース124などの衛星アンテナ地上局サービスのユーザインターフェースは、コンタクト
セッションの間にクライアントにデータダッシュボードを提供し得る。例えば、データダ
ッシュボードインターフェース800は、データダッシュボード802を含む。データダ
ッシュボード802は、クライアントデータ処理インスタンス604などのクライアント
データ処理インスタンスからユーザインターフェースによって受信された情報に基づいて
実装され得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、データダッシュボード802などのデータダッシュボードは
、クライアント衛星からダウンリンクされたデータのためのターゲット保管場所要素80
4を含み得る。いくつかの実施形態では、データダッシュボードはまた、受信されたダウ
ンリンクデータの量を示すインジケータ806と、まだ受信されていないダウンリンクデ
ータの量を示すインジケータ808とを含み得る。いくつかの実施形態では、データダッ
シュボード802などのデータダッシュボードは、クライアントがクライアントの衛星か
ら受信したデータの保管場所を選択することを可能にする保管場所選択要素810をさら
に含み得る。例えば、クライアントは、データストレージサービス128などのプロバイ
ダネットワークのストレージサービスにおける保管場所を選択し得る。
【0087】
図9は、いくつかの実施形態による、プロバイダネットワークのクライアントにサービ
スとして衛星アンテナアクセスを提供するための様々な方法および技法を示す高レベルの
フローチャートである。
【0088】
902で、衛星アンテナ地上局サービスは、衛星アンテナ地上局サービスのクライアン
トにユーザインターフェースを提供して、衛星アンテナ地上局サービスの地上局に含まれ
、世界中に配置された衛星アンテナ上の衛星アンテナアクセスタイムスロットを予約する
。
【0089】
904で、衛星アンテナ地上局サービスは、ユーザインターフェースを介して、クライ
アントから衛星アンテナアクセス要求を受信する。要求は、webベースのグラフィカル
ユーザインターフェースを介して受信され得るか、またはユーザインターフェースのAP
Iを介して、もくしくは他の手段を介してプログラム的に受信され得る。いくつかの実施
形態では、要求は、コンタクトをとるクライアント衛星を示し得、クライアント衛星とコ
ンタクトをとるために使用する時間および地上局を選択するために衛星アンテナ地上局サ
ービスに延期され得る。または、要求は、所望のタイムスロット、所望の地上局、または
その両方を示し得、衛星アンテナ地上局サービスは、要求された時間および/または要求
された地上局で衛星アンテナアクセスタイムスロットを予約しようと試み得る。いくつか
の実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、予約の競合のために所望のタイムスロ
ットおよび/または地上局の要求を満たすことができない場合、代替の提案を提供し得る
。
【0090】
例えば、906で、衛星アンテナ地上局サービスは、要求されたタイムスロットおよび
地上局を、複数のクライアントのための衛星アンテナ地上局サービスの複数の地上局にお
いて利用可能なタイムスロットと一致させ得る。
【0091】
908で、衛星アンテナ地上局サービスは、一致したタイムスロットの間の要求に従っ
て、クライアントのために衛星アンテナアクセスタイムスロットをスケジュールし得る。
クライアントの衛星アンテナアクセスタイムスロットを正常に予約すると、衛星アンテナ
地上局サービスはクライアントに確認メッセージを提供し得る。
【0092】
図10は、いくつかの実施形態による、衛星アンテナアクセスタイムスロットの間に衛
星アンテナアクセスを管理するための様々な方法および技法を示す高レベルのフローチャ
ートである。
【0093】
1002で、コンタクトセッション(例えば、クライアントのために予約された衛星ア
ンテナアクセスタイムスロット)の間に、衛星アンテナ地上局サービスは、衛星アンテナ
地上局サービスの地上局で割り当てられた衛星アンテナを介してクライアント衛星との間
でデータを送信し得る。
【0094】
1004で、衛星アンテナ地上局サービスは、障害または他の問題が、割り当てられた
衛星アンテナとクライアントの衛星との間のデータ転送の損失を引き起こしたかどうかを
決定し得る。データ転送の障害または損失が検出された場合、1006で、衛星アンテナ
地上局サービスは、クライアント予約を予備の衛星アンテナに転送し、予備の衛星アンテ
ナを介してクライアントの衛星との間でデータを送信し続け得る。いくつかの実施形態で
は、各地上局は、冗長性のために少なくとも2つの衛星アンテナおよび関連するハードウ
ェアを含み得る。
【0095】
1008で、衛星アンテナ地上局サービスは、予約済みタイムスロットの間に残り時間
があるかどうかを決定し得る。残り時間があれば、衛星アンテナ地上局サービスは、10
02でデータを送信し続け得る。予約済みタイムスロットに残り時間がない場合、衛星ア
ンテナ地上局サービスは、1010で、ゲートウェイ438または440などの地上局ゲ
ートウェイへのクライアントアクセスを閉じ得、1012で、衛星アンテナ地上局サービ
スは、地上局で他のクライアントのために予約された別のタイムスロットのために、衛星
アンテナ地上局サービスの別のクライアントへのゲートウェイを介したアクセスウィンド
ウを提供し得る。
【0096】
図11は、いくつかの実施形態による、複数の衛星アンテナを含む衛星アンテナアクセ
ス要求を管理するための様々な方法および技法を示す高レベルのフローチャートである。
【0097】
いくつかの実施形態では、衛星アンテナ地上局サービスは、複数の衛星アンテナ地上局
の間でコンタクトセッションを調整し得る。例えば、衛星が地球を周回するとき、衛星ア
ンテナ地上局サービスは、衛星の軌道パターンに従う異なる場所の地上局で順次コンタク
トセッションを提供し得る。例えば、衛星が第1の地上局の範囲外にあるとき、第1の地
上局でのコンタクトセッションが終了し得、別の地上局での新しいコンタクトセッション
が開始され得、衛星は、最初の地上局の範囲を離れた後、順次その別の地上局の範囲内に
到来する。そのような状況では、衛星からダウンリンクされたデータは、プロバイダネッ
トワークを介して他の地上局に関連付けられたデータセンターに先に送信され得、その結
果、衛星から最初の地上局および他の地上局を介してダウンリンクされたデータは、他の
地上局に関連付けられたデータセンターで統合され得る。
【0098】
例えば、1102で、衛星アンテナ地上局サービスは、衛星アンテナ地上局サービスの
クライアントから衛星アンテナ要求を受信して、クライアントの衛星からクライアントの
構内の、または衛星アンテナ地上局サービスを含むプロバイダネットワークに含まれる、
保管場所にデータを転送し得る。
【0099】
1104で、衛星アンテナ地上局サービスのスケジューラは、アクセス要求の持続時間
またはアクセス要求に示される転送されるデータ量が、衛星アンテナ地上局サービスの地
上局におけるアクセスウィンドウのそれぞれの持続時間を超えるかどうか、または転送さ
れるデータ量が、衛星アンテナ地上局サービスの地上局における単一のアクセスウィンド
ウの間に転送できるデータ量を超えるかどうかを決定し得る。答えがいいえの場合、11
06で、スケジューラは、衛星アンテナ地上局サービスの単一の地上局で、クライアント
の衛星アンテナアクセスタイムスロットをスケジュールする。
【0100】
1104の答えがはいの場合、スケジューラは、衛星アンテナアクセスタイムスロット
を1108、1110、および1112の2~Nの地上局でスケジュールし、番号「N」
は、ライアントの要求されたアクセスウィンドウ持続時間またはデータ転送量を満たすた
めに必要とされる異なる地上局での連続したコンタクトセッションの数である。
【0101】
次に、1114で、衛星アンテナ地上局サービスは、クライアントの要求を満たすため
に、複数の地上局の衛星アンテナで順次コンタクトセッションを提供する。
【0102】
図12は、いくつかの実施形態による、例示的なコンピューティングシステムを示すブ
ロック図である。例えば、コンピュータシステム1200は、異なる実施形態において、
衛星アンテナ地上局サービスの様々なコンポーネント、プロバイダネットワーク、データ
ストア、および/またはクライアントのストレージおよび/またはコンピューティングノ
ードを実装するように構成され得る。コンピュータシステム1200は、パーソナルコン
ピュータシステム、デスクトップコンピュータ、ラップトップまたはノートブックコンピ
ュータ、メインフレームコンピュータシステム、ハンドヘルドコンピュータ、ワークステ
ーション、ネットワークコンピュータ、コンシューマデバイス、アプリケーションサーバ
、ストレージデバイス、電話、携帯電話、または一般的な任意のタイプのコンピューティ
ングデバイスを含むがこれらに限定されない様々なタイプのデバイスのいずれかであり得
る。
【0103】
コンピュータシステム1200は、入力/出力(I/O)インターフェース1230を
介してシステムメモリ1220に結合された1つ以上のプロセッサ1210(それらのい
ずれも、シングルまたはマルチスレッドであり得る複数のコアを含み得る)を含む。コン
ピュータシステム1200は、I/Oインターフェース1230に結合されたネットワー
クインターフェース1240をさらに含む。様々な実施形態では、コンピュータシステム
1200は、1つのプロセッサ1210を含む単一プロセッサシステム、またはいくつか
のプロセッサ1210(例えば、2、4、8、または別の好適な数)を含むマルチプロセ
ッサシステムであり得る。プロセッサ1210は、命令を実行することができる任意の好
適なプロセッサであり得る。例えば、様々な実施形態では、プロセッサ1210は、x8
6、PowerPC、SPARC、もしくはMIPS ISAなどの任意の様々な命令セ
ットアーキテクチャ(instruction set architecture、I
SA)、または任意の他の好適なISAを実装する汎用または組み込みプロセッサであり
得る。マルチプロセッサシステムでは、プロセッサ1210のそれぞれは、一般的に、必
須ではないが同じISAを実装し得る。コンピュータシステム1200はまた、通信ネッ
トワーク(例えば、インターネット、LANなど)を介して他のシステムおよび/または
コンポーネントと通信するための1つ以上のネットワーク通信デバイス(例えば、ネット
ワークインターフェース1240)を含む。
【0104】
図示の実施形態では、コンピュータシステム1200はまた、1つ以上の永続ストレー
ジデバイス1260および/または1つ以上のI/Oデバイス1280を含む。様々な実
施形態では、永続ストレージデバイス1260は、ディスクドライブ、テープドライブ、
ソリッドステートメモリ、他の大容量ストレージデバイス、ブロックベースのストレージ
デバイス、または任意の他の永続ストレージデバイスに対応し得る。コンピュータシステ
ム1200(またはその上で動作する分散アプリケーションまたはオペレーティングシス
テム)は、必要に応じて、命令および/またはデータを永続ストレージデバイス1260
に保存し得、保存された命令および/またはデータを必要に応じて検索し得る。例えば、
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム1200は、ストレージシステムサーバ
ノードをホストし得、永続ストレージ1260は、そのサーバノードに接続されたSSD
を含み得る。
【0105】
コンピュータシステム1200は、プロセッサ(複数可)1210によってアクセス可
能な命令およびデータを保存するように構成された1つ以上のシステムメモリ1220を
含む。様々な実施形態では、システムメモリ1220は、任意の好適なメモリ技術(例え
ば、1つ以上のキャッシュ、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、DRA
M、RDRAM、EDO RAM、DDR10 RAM、同期ダイナミックRAM(SD
RAM)、Rambus RAM、EEPROM、不揮発性/フラッシュタイプのメモリ
、またはその他のタイプのメモリ)を使用して実装され得る。システムメモリ1220は
、本明細書で説明される方法および技法を実装するためにプロセッサ(複数可)1210
によって実行可能であるプログラム命令1225を含み得る。様々な実施形態では、プロ
グラム命令1225は、プラットフォームネイティブバイナリ、JavaTMバイトコー
ドなどの任意のインタプリタ言語、またはC/C++、JavaTMなどの他の任意の言
語、またはそれらの任意の組み合わせで符号化され得る。例えば、図示の実施形態では、
プログラム命令1225は、異なる実施形態では、リソースホストの機能を実装するため
に実行可能なプログラム命令を含む。いくつかの実施形態では、プログラム命令1225
は、複数の別個のクライアント、ノード、および/または他のコンポーネントを実装し得
る。
【0106】
いくつかの実施形態では、プログラム命令1225は、例えば、UNIX、LINUX
、SolarisTM、MacOSTM、WindowsTMなどのオペレーティングシ
ステム(図示せず)を実装するために実行可能な命令を含み得る。プログラム命令122
5の一部または全部は、命令が保存された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含み得
るコンピュータプログラム製品またはソフトウェアとして提供され得、これは、コンピュ
ータシステム(または他の電子デバイス)をプログラムして、様々な実施形態に従ってプ
ロセスを実行するために使用され得る。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、マシン
(例えば、コンピュータ)によって可読な形式(例えば、ソフトウェア、処理アプリケー
ション)で情報を保存するための任意のメカニズムを含み得る。一般的に言えば、非一時
的なコンピュータアクセス可能媒体は、I/Oインターフェース1230を介してコンピ
ュータシステム1200に結合された、磁気または光学媒体、例えば、ディスクまたはD
VD/CD-ROMなどのコンピュータ可読ストレージ媒体またはメモリ媒体を含み得る
。非一時的コンピュータ可読媒体はまた、システムメモリ1220または他のタイプのメ
モリとしてコンピュータシステム1200のいくつかの実施形態に含まれ得る、RAM(
例えば、SDRAM、DDR SDRAM、RDRAM、SRAMなど)、ROMなどの
任意の揮発性または不揮発性媒体を含み得る。他の実施形態では、プログラム命令は、ネ
ットワークおよび/または無線リンクなどの通信媒体を介して伝達される、光、音響、ま
たは他の形態の伝搬信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)を使用して
通信し、例えば、ネットワークインターフェース1240を介して実装され得る。
【0107】
いくつかの実施形態では、システムメモリ1220は、本明細書に記載されるように構
成され得るデータストア1245を含み得る。一般に、システムメモリ1220(例えば
、システムメモリ1220内のデータストア1245)、永続ストレージ1260、およ
び/またはリモートストレージ1270は、データブロック、データブロックのレプリカ
、データブロックおよび/またはそれらの状態に関連するメタデータ、構成情報、および
/または本明細書に記載の方法および技法を実装する際に使用可能な任意の他の情報を保
存し得る。
【0108】
一実施形態では、I/Oインターフェース1230は、ネットワークインターフェース
1240または他の周辺インターフェースを通って含む、プロセッサ1210と、システ
ムメモリ1220と、システム内の任意の周辺デバイスとの間のI/Oトラフィックを調
整するように構成され得る。いくつかの実施形態では、I/Oインターフェース1230
は、あるコンポーネント(例えば、システムメモリ1220)からのデータ信号を別のコ
ンポーネント(例えば、プロセッサ1210)による使用に好適なフォーマットに変換す
るために必要な任意のプロトコル、タイミングまたは他のデータ変換を実行し得る。いく
つかの実施形態では、I/Oインターフェース1230は、例えば、ペリフェラルコンポ
ーネントインターコネクト(PCI)バス規格またはユニバーサルシリアルバス(USB
)規格の変形など、様々なタイプの周辺バスを介して接続されたデバイスのサポートを含
み得る。いくつかの実施形態では、I/Oインターフェース1230の機能は、例えば、
ノースブリッジおよびサウスブリッジなどの2つ以上の別々のコンポーネントに分割され
得る。また、いくつかの実施形態では、システムメモリ1220へのインターフェースな
ど、I/Oインターフェース1230の機能の一部または全部をプロセッサ1210に直
接組み込み得る。
【0109】
ネットワークインターフェース1240は、コンピュータシステム1200と、例えば
他のコンピュータシステム1290などのネットワークに接続された他のデバイスとの間
でデータを交換することを可能にするように構成され得る。さらに、ネットワークインタ
ーフェース1240は、コンピュータシステム1200と様々なI/Oデバイス1250
および/またはリモートストレージ1270との間の通信を可能にするように構成され得
る。入出力デバイス1250は、いくつかの実施形態では、1つ以上のディスプレイ端末
、キーボード、キーパッド、タッチパッド、走査デバイス、音声もしくは光学認識デバイ
ス、または1つ以上のコンピュータシステム1200によるデータの入力または検索に好
適な任意の他のデバイスを含み得る。複数の入力/出力デバイス1250は、コンピュー
タシステム1200に存在し得るか、またはコンピュータシステム1200を含む分散シ
ステムの様々なノードに分散され得る。いくつかの実施形態では、同様の入力/出力デバ
イスは、コンピュータシステム1200から分離され得、ネットワークインターフェース
1240を介するなどの有線または無線接続を通して、コンピュータシステム1200を
含む分散システムの1つ以上のノードと相互作用し得る。ネットワークインターフェース
1240は、一般的に、1つ以上の無線ネットワーキングプロトコル(例えば、Wi-F
i/IEEE802.11、または別の無線ネットワーキング規格)をサポートし得る。
しかしながら、様々な実施形態では、ネットワークインターフェース1240は、例えば
、他のタイプのイーサネットネットワークなど、任意の好適な有線または無線の一般デー
タネットワークを介した通信をサポートし得る。追加的に、ネットワークインターフェー
ス1240は、アナログ音声ネットワークもしくはデジタルファイバ通信ネットワークな
どの電気通信/電話ネットワーク、ファイバチャネルSANなどのストレージエリアネッ
トワーク、または任意の他の好適なタイプのネットワークおよび/またはプロトコルを介
した通信をサポートし得る。様々な実施形態では、コンピュータシステム1200は、図
12に示されるものよりも多い、少ない、または異なるコンポーネント(例えば、ディス
プレイ、ビデオカード、オーディオカード、周辺機器、ATMインターフェース、イーサ
ネットインターフェース、フレームリレーインターフェースなどの他のネットワークイン
ターフェース)を含み得る。
【0110】
なお、本明細書に記載の分散システムの実施形態のいずれか、またはそれらのコンポー
ネントのいずれかは、1つ以上のネットワークベースのサービスとして実装され得る。例
えば、コンピューティングサービス内のコンピューティングクラスタは、コンピューティ
ングおよび/またはストレージサービス、および/または本明細書に記載の分散コンピュ
ーティングシステムを使用する他のタイプのサービスをネットワークベースのサービスと
してクライアントに提示し得る。いくつかの実施形態では、ネットワークベースのサービ
スは、ネットワークを介した相互運用可能なマシンツーマシン相互作用をサポートするよ
うに設計されたソフトウェアおよび/またはハードウェアシステムによって実装され得る
。ネットワークベースのサービスには、Webサービス記述言語(WSDL)などのマシ
ン処理可能な形式で記述されたインターフェースが含まれ得る。他のシステムは、ネット
ワークベースのサービスのインターフェースの説明によって規定された方法でネットワー
クベースのサービスと相互作用し得る。例えば、ネットワークベースのサービスは、他の
システムが呼び出し得る様々な操作を定義し得、様々な動作を要求するときに他のシステ
ムが準拠すると予想される特定のアプリケーションプログラミングインターフェース(A
PI)を定義し得る。しかし
【0111】
様々な実施形態では、ネットワークベースのサービスは、ネットワークベースのサービ
ス要求に関連するパラメータおよび/またはデータを含むメッセージを使用することによ
って要求または呼び出され得る。このようなメッセージは、Extensible Ma
rkup Language(XML)などの特定のマークアップ言語に従ってフォーマ
ットされ得るか、および/またはSimple Object Access Prot
ocol(SOAP)などのプロトコルを使用してカプセル化され得る。ネットワークベ
ースのサービス要求を実行するために、ネットワークベースのサービスクライアントは、
ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)などのインターネットベースのアプリケー
ション層転送プロトコルを使用して、要求を含むメッセージを組み立て、ネットワークベ
ースのサービスに対応するアドレス可能なエンドポイント(例えば、ユニフォームリソー
スロケーター(URL))にメッセージを伝達し得る。
【0112】
いくつかの実施形態では、ネットワークベースのサービスは、メッセージベースの技法
ではなく、Representational State Transfer(「RE
STful」)技法を使用して実装され得る。例えば、RESTful技法に従って実装
されたネットワークベースのサービスは、SOAPメッセージ内にカプセル化されるので
はなく、PUT、GET、DELETEなどのHTTPメソッド内に含まれるパラメータ
を介して呼び出され得る。
【0113】
本開示の実施形態は、以下の節を考慮して説明され得る。
1.サービスプロバイダネットワークであって、
異なる地理的エリアにある複数のデータセンターと、
複数の衛星アンテナ地上局であって、衛星アンテナ地上局のそれぞれが、局所的に配置
され、異なる地理的エリア内のデータセンターの対応するものに接続されている、複数の
衛星アンテナ地上局と、
マルチテナントスケジューリングサービスを実装するように構成された1つ以上のコン
ピューティングデバイスであって、マルチテナントスケジューリングサービスが、
サービスプロバイダネットワークの複数のクライアントから衛星アンテナ地上局アク
セス要求を受信し、かつ
衛星アンテナ地上局のそれぞれでクライアントの衛星アンテナ地上局アクセスタイム
スロット予約をスケジュールするように構成されている、1つ以上のコンピューティング
デバイスと、を備え、
衛星アンテナ地上局が、地上局のうちの1つを介して受信されたデータがサービスプロ
バイダネットワークのクラウドコンピューティングサービスによって利用可能であるよう
に、サービスプロバイダネットワークに統合されている、サービスプロバイダネットワー
ク。
2.サービスプロバイダネットワークが、
コンピューティングサービス、
データストレージサービス、
機械学習サービス、または
データ分析サービスを実装するように構成され、
複数の衛星アンテナ地上局が、1つ以上の衛星アンテナ地上局を介して衛星から受信し
たデータが、コンピューティングサービス、データストレージサービス、機械学習サービ
ス、またはデータ分析サービスによる処理に利用可能であるように、複数のデータセンタ
ーに接続されている、項1に記載のサービスプロバイダネットワーク。
3.少なくとも2つの衛星アンテナが、異なる地理的エリアの各々に配置されており、
マルチテナントスケジューリングサービスが、
所与の地理的エリアの第1のの衛星アンテナに関連する障害に応答して、衛星アンテナ
地上局アクセスタイムスロット予約の間に、所与の地理的エリアの第1の衛星アンテナを
介して実行されることから、所与の地理的エリアの別の衛星アンテナを介して実行される
ことへ、クライアント衛星コンタクトを転送するようにさらに構成されている、項1また
は2に記載のサービスプロバイダネットワーク。
4.マルチテナントスケジューリングサービスが、
複数のクライアントの所与のクライアントのために、第1の地理的エリアにある第1の
衛星アンテナ地上局の第1の衛星アンテナ地上局アクセスタイムスロット予約を予約し、
かつ
所与のクライアントのために、第2の地理的エリアにある第2の衛星アンテナ地上局の
第2の衛星アンテナ地上局アクセスタイムスロット予約を予約するようにさらに構成され
、
第1および第2の衛星アンテナ地上局アクセスタイムスロット予約が、所与のクライア
ントの衛星が第1の衛星アンテナアクセスタイムスロット予約の間に第1の衛星アンテナ
地上局によって到達可能であり、後に第2の衛星アンテナ地上局アクセスタイムスロット
予約の間に第2の衛星アンテナ地上局によって到達可能であるように予約される、項1~
3のいずれかに記載のサービスプロバイダネットワーク。
5.マルチテナント地上局サービスであって、
複数の衛星アンテナ地上局と、
マルチテナントスケジューリングサービスを実装するように構成された1つ以上のコン
ピューティングデバイスであって、マルチテナントスケジューリングサービスが、
マルチテナント地上局サービスの複数のクライアントのうちの1つのクライアントか
ら地上局アクセス要求を受信し、かつ
複数の地上局のそれぞれでクライアントの地上局アクセスタイムスロット予約をスケ
ジュールするように構成されている、1つ以上のコンピューティングデバイスと、を備え
、
マルチテナント地上局サービスが、複数のクライアントにクラウドコンピューティング
サービスを提供するプロバイダネットワークに統合されている、マルチテナント地上局サ
ービス。
6.
衛星アンテナ地上局のそれぞれと同じ場所に配置された複数のデータセンターをさらに
備える、項5に記載のマルチテナント地上局サービス。
7.マルチテナント地上局サービスが、
仮想化されたコンピューティングインスタンスに衛星コマンドおよび制御インスタンス
を実装するように構成され、仮想化されたコンピューティングインスタンスが、衛星アン
テナ地上局のそれぞれと同じ場所に配置された複数のデータセンターのコンピューティン
グデバイスを使用して実装されたコンピューティングサービスを介して、地上局アクセス
タイムスロット予約の前にクライアントに提供される、項5または6に記載のマルチテナ
ント地上局サービス。
8.マルチテナント地上局サービスが、
仮想化されたコンピューティングインスタンスに地上局アクセスタイムスロットの間に
衛星から受信したデータを処理するための衛星データ処理インスタンスを実装するように
構成され、仮想化されたコンピューティングインスタンスが、衛星アンテナ地上局のそれ
ぞれと同じ場所に配置された複数のデータセンターのコンピューティングデバイスを使用
して実装されたコンピューティングサービスを介して、地上局アクセスタイムスロット予
約の前にクライアントに提供される、項5~7のいずれかに記載のマルチテナント地上局
サービス。
9.複数のデータセンターのコンピューティングデバイスが、
コンピューティングサービス、
データストレージサービス、
データ分析サービス、
データベースサービス、または
機械学習サービスを実装するように構成され、
複数の衛星アンテナ地上局が、1つ以上の衛星アンテナ地上局を介して衛星から受信し
たデータが、コンピューティングサービス、データストレージサービス、データ分析サー
ビス、データベースサービス、または機械学習サービスに利用可能であるように、複数の
データセンターに接続されている、項6~8のいずれかに記載のマルチテナント地上局サ
ービス。
10.マルチテナント地上局サービスの1つ以上のコンピューティングデバイスが、
クライアントから地上局アクセス要求を受信するためのWebベースのグラフィカルユ
ーザインターフェースを実装するか、または、
クライアントの地上局アクセス要求を受信するためのアプリケーションプログラムイン
ターフェース(API)を実装するように構成されている、項5~9のいずれかに記載の
マルチテナント地上局サービス。
11.マルチテナント地上局サービスが、クライアントに代わって、クライアントに割り
当てられた地上局アクセスタイムスロットの間にクライアントに割り当てられた衛星アン
テナ地上局のアンテナハードウェア制御を管理するように構成されている、項5~10の
いずれかに記載のマルチテナント地上局サービス。
12.マルチテナント地上局サービスが、Sバンド周波数を介して低地球軌道(LEO)
衛星に、Xバンド周波数を介してLEO衛星に、Cバンド周波数を介して地球同期軌道(
GEO)衛星に、Kuバンド周波数を介してGEO衛星に、またはKaバンド周波数を介
してGEO衛星に、複数の衛星アンテナ地上局を介して通信するように構成されている、
項5~10のいずれかに記載のマルチテナント地上局サービス。
13.
地上局アクセス要求が、クライアントの衛星にアクセスするための要求されたタイムウ
ィンドウを示し、
地上局タイムスロット予約をスケジュールするために、マルチテナントスケジューリン
グサービスが、要求されたタイムウィンドウの間にクライアントに割り当てられる複数の
衛星アンテナ地上局のうちの1つ以上を選択する、項5~10のいずれかに記載のマルチ
テナント地上局サービス。
14.
地上局アクセス要求が、クライアントの衛星に送信される、またはクライアントの衛星
から送信されるデータ量を示し、
地上局タイムスロット予約をスケジュールするために、マルチテナントスケジューリン
グサービスが、地上局アクセス要求において示された要求されたデータ量がクライアント
の衛星に送信される、またはクライアントの衛星から送信されるように、1つ以上のタイ
ムウィンドウの間にクライアントに割り当てられる1つ以上の衛星アンテナ地上局で1つ
以上の衛星アンテナを選択する、項13に記載のマルチテナント地上局サービス。
15.
クライアントに、マルチテナント衛星アンテナ地上局サービスへのユーザインターフェ
ースを提供することであって、マルチテナント衛星アンテナ地上局サービスが、クラウド
コンピューティングサービスを提供するプロバイダネットワークに統合されている、提供
することと、
ユーザインターフェースを介して、クライアントから地上局アクセス要求を受信するこ
とと、
クラウドコンピューティングサービスを提供するプロバイダネットワークに統合された
マルチテナント衛星アンテナ地上局サービスの複数の衛星アンテナ地上局のうちの1つで
、クライアントの地上局アクセスタイムスロットをスケジュールすることと、を含む、方
法。
16.
ユーザインターフェースを介して、クライアントから別の地上局アクセス要求を受信す
ることと、
クライアントの別の地上局アクセスタイムスロットをスケジュールすることと、をさら
に含み、
異なる数の衛星アンテナが、地上局アクセスタイムスロットおよび他の地上局アクセス
タイムスロットのクライアントの異なるそれぞれのデータ送信要件に基づいて、地上局ア
クセスタイムスロットおよび他の地上局アクセスタイムスロットのクライアントに割り当
てられる、項15に記載の方法。
17.マルチテナント衛星アンテナ地上局サービスへのユーザインターフェースを当該提
供することが、マルチテナント衛星アンテナ地上局サービスのためにクライアントにwe
bベースのグラフィカルユーザインターフェースを提供することを含む、項15または1
6に記載の方法。
18.
ユーザインターフェースを介して、マルチテナント衛星アンテナ地上局サービスの他の
クライアントから複数の他の地上局アクセス要求を受信することと、
地上局アクセス要求に含まれる要求されたタイムスロットおよび他の地上局アクセス要
求に含まれる他の要求されたタイムスロットを、複数の衛星アンテナ地上局で利用可能な
タイムスロットと一致させることと、
マルチテナント衛星アンテナ地上局サービスの複数の衛星アンテナ地上局のうちの1つ
以上で、一致した利用可能なタイムスロットのそれぞれの間に他のクライアントの他の地
上局アクセスタイムスロットをスケジュールすることと、をさらに含み、クライアントの
スケジュールされた地上局アクセスタイムスロットが、要求されたタイムスロットに一致
する一致した利用可能なタイムスロットのそれぞれの間にスケジュールされる、項15~
17のいずれかに記載の方法。
19.
スケジュールされた地上局アクセスタイムスロットの間に衛星アンテナ地上局の衛星ア
ンテナへのアクセスを提供することと、
スケジュールされた地上局アクセスタイムスロットの間の衛星アンテナに関連する障害
に応答して、スケジュールされた地上局アクセスタイムスロットの残りのバランスの間に
衛星アンテナ地上局の別の衛星アンテナへのアクセスを提供することと、をさらに含む、
項15~18のいずれかに記載の方法。
20.
クライアントの衛星が衛星アンテナ地上局のそれぞれと通信する範囲内にある間に、ス
ケジュールされた地上局アクセスタイムスロットの間に衛星アンテナ地上局のそれぞれへ
のアクセスを提供することと、
クライアントの衛星が衛星アンテナ地上局のそれぞれと通信する範囲の外にあった後、
順次スケジュールされた地上局アクセスタイムスロットの間に、衛星アンテナ地上局の別
のそれぞれへのアクセスを提供することと、をさらに含む、項15~19のいずれかに記
載の方法。
【0114】
上記の実施形態はかなり詳細に説明されてきたが、上記の開示が完全に理解されると当
業者に明らかになるように、多数の変形および修正を行い得る。以下の特許請求の範囲は
、そのような修正および変更を全て包含し、したがって上記の説明を限定的な意味ではな
く例示的な意味で見なすように解釈されることを意図している。