(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】通信装置、通信方法、及び集積回路
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20240116BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20240116BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240116BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20240116BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W72/20
H04W92/18
H04W4/40
(21)【出願番号】P 2022208352
(22)【出願日】2022-12-26
(62)【分割の表示】P 2021505916の分割
【原出願日】2018-11-01
【審査請求日】2022-12-26
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン リレイ
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀俊
【審査官】大野 友輝
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/031264(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/174688(WO,A1)
【文献】MediaTek Inc.,On NR V2X Physical Channel Design Issues[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808280,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808280.zip>,2018年08月11日
【文献】OPPO,Discussion of physical layer structure and procedure for NR-V2X[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1-1810985,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810985.zip>,2018年09月29日
【文献】Ericsson,DMRS design for Rel. 15 V2X transmissions with transmit diversity[online],3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1713990,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1713990.zip>,2017年08月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 72/20
H04W 92/18
H04W 4/40
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク制御チャネルに用いられる第1の参照信号及びサイドリンクデータチャネルに用いられる第2の参照信号を含む信号を受信する受信機と、
前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルを復号する制御回路と、を具備し、
前記第1の参照信号は第1のリソースに配置され、前記第2の参照信号は前記第1のリソースとは異なる第2のリソースに配置され、前記第1の参照信号が配置される時間間隔は前記第2の参照信号が配置される時間間隔よりも短く、前記第1のリソースと前記第2のリソースとは周波数多重される、
通信装置。
【請求項2】
前記第1の参照信号の系列は前記第2の参照信号の系列と異なる、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルは同じシンボルから受信を開始し、異なるシンボルで受信を終了する、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記第1の参照信号の受信は、前記第2の参照信号の受信より前に開始される、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルに先行する1つのシンボルにおいて、1つ以上のリピティション信号が受信される、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項6】
前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルに先行する1つのシンボルにおいてプリアンブルが受信され、前記プリアンブルの長さは前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルの1シンボルの長さと同じである、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルにおいて、アンテナポートの数が異なる、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
サイドリンク制御チャネルに用いられる第1の参照信号及びサイドリンクデータチャネルに用いられる第2の参照信号を含む信号を受信し、
前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルを復号し、
前記第1の参照信号は第1のリソースに配置され、前記第2の参照信号は前記第1のリソースとは異なる第2のリソースに配置され、前記第1の参照信号が配置される時間間隔は前記第2の参照信号が配置される時間間隔よりも短く、前記第1のリソースと前記第2のリソースとは周波数多重される、
通信方法。
【請求項9】
前記第1の参照信号の系列は前記第2の参照信号の系列と異なる、
請求項8に記載の通信方法。
【請求項10】
前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルは同じシンボルから受信を開始し、異なるシンボルで受信を終了する、
請求項8に記載の通信方法。
【請求項11】
前記第1の参照信号の受信は、前記第2の参照信号の受信より前に開始される、
請求項8に記載の通信方法。
【請求項12】
前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルに先行する1つのシンボルにおいて、1つ以上のリピティション信号が受信される、
請求項8に記載の通信方法。
【請求項13】
前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルに先行する1つのシンボルにおいてプリアンブルが受信され、前記プリアンブルの長さは前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルの1シンボルの長さと同じである、
請求項8に記載の通信方法。
【請求項14】
前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルにおいて、アンテナポートの数が異なる、
請求項8に記載の通信方法。
【請求項15】
サイドリンク制御チャネルに用いられる第1の参照信号及びサイドリンクデータチャネルに用いられる第2の参照信号を含む信号を受信する処理と、
前記サイドリンク制御チャネル及び前記サイドリンクデータチャネルを復号する処理と、を制御し、
前記第1の参照信号は第1のリソースに配置され、前記第2の参照信号は前記第1のリソースとは異なる第2のリソースに配置され、前記第1の参照信号が配置される時間間隔は前記第2の参照信号が配置される時間間隔よりも短く、前記第1のリソースと前記第2のリソースとは周波数多重される、
集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信分野に関し、詳細には、新(しい)無線(NR:New Radio)において用いられる復調に使用される参照信号に関連する、送信装置、受信装置、及びこれらの方法に関する。
【背景技術】
【0002】
5Gは、現在のモバイルネットワーク世代に関して、多様な利用シナリオ及び用途を拡張し、サポートすることが想定されており、その中で、超高信頼・低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable Low Latency Communications)シナリオが、重要な問題のうちの1つになっている。NR標準規格3GPPリリース15では、URLLCにおける基本的な機能がアップリンクについて規定されている。
【0003】
一方、NRサイドリンクベースのV2X(Vehicle to Everything)については、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:Physical Sidelink Control Channel)と物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)との多重が検討されている。
【発明の概要】
【0004】
非限定的且つ例示的な一実施形態は、NR URLLCシナリオ及びNR V2Xサイドリンクシナリオの両方において用いられる復調に使用される参照信号の共通設計を容易にする。
【0005】
本開示の概括的な一態様において、動作中、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を生成する回路と、動作中、信号を送信する送信機と、を備え、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1のリソースにマッピングされており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2のリソースにマッピングされており、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されている、あるいは、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されている、送信装置が提供される。
【0006】
本開示の概括的な別の態様において、動作中、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を受信する受信機と、動作中、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号に基づいて復調を実行する回路と、を備え、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1のリソースにマッピングされており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2のリソースにマッピングされており、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されている、あるいは、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されている、受信装置が提供される。
【0007】
本開示の概括的な別の態様において、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を生成することと、信号を送信することと、を含み、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1のリソースにマッピングされており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2のリソースにマッピングされており、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されている、あるいは、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されている、送信方法が提供される。
【0008】
本開示の概括的な別の態様において、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を受信することと、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号に基づいて復調を実行することと、を含み、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1のリソースにマッピングされており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2のリソースにマッピングされており、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されている、あるいは、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されている、受信方法が提供される。
【0009】
なお、一般的な実施形態又は特定の実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、又はこれらの任意の選択的な組み合わせとして、実現可能であることに留意されたい。
【0010】
開示されている実施形態の更なる恩恵及び利点は、本明細書及び図面から明らかになるであろう。これらの恩恵及び/又は利点は、本明細書及び図面の様々な実施形態及び特徴によって個別に得られることが可能である。ただし、このような恩恵及び/又は利点のうちの1つ以上を得るために、これらの特徴全てを設ける必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示の前述の特徴及び他の特徴は、添付の図面と併せて読まれる、以下の説明及び添付の特許請求の範囲から、より完全に明らかになるであろう。これらの図面は、本開示に従ったいくつかの実施形態を示しているだけに過ぎず、したがって、その範囲を限定するものとみなされるべきではないという理解の下で、本開示は、添付の図面を使用することによって、更に具体的且つ詳細に説明される。
【
図1】本開示の一実施形態に従った送信装置のブロック図。
【
図2A】本開示の一実施形態に従った、NR URLLCシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの例示的な構成を概略的に示す図。
【
図2B】本開示の一実施形態に従った、NR URLLCシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの例示的な構成を概略的に示す図。
【
図3】本開示の一実施形態に従った、NR URLLCシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの別の例示的な構成を概略的に示す図。
【
図4】本開示の一実施形態に従った、NR URLLCシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの更に別の例示的な構成を概略的に示す図。
【
図5A】本開示の一実施形態に従った、NR V2Xサイドリンクシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの例示的な構成を概略的に示す図。
【
図5B】本開示の一実施形態に従った、NR V2Xサイドリンクシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの例示的な構成を概略的に示す図。
【
図6】本開示の一実施形態に従った、NR V2Xサイドリンクシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの別の例示的な構成を概略的に示す図。
【
図7】本開示の一実施形態に従った、NR V2Xサイドリンクシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの更に別の例示的な構成を概略的に示す図。
【
図8】本開示の一実施形態に従った、NR V2Xサイドリンクシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの更に別の例示的な構成を概略的に示す図。
【
図9A】本開示の一実施形態に従った、NR V2Xサイドリンクシナリオにおけるプリアンブルの例示的なシナリオを概略的に示す図。
【
図9B】本開示の一実施形態に従った、NR V2Xサイドリンクシナリオにおけるプリアンブルの例示的なシナリオを概略的に示す図。
【
図10】本開示の一実施形態に従った送信装置の細部のブロック図。
【
図11】本開示の一実施形態に従った受信装置のブロック図。
【
図12】本開示の一実施形態に従った受信装置の細部のブロック図。
【
図13】本開示の一実施形態に従った送信方法のフローチャートを概略的に示す図。
【
図14】本開示の一実施形態に従った受信方法のフローチャートを概略的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の詳細な説明において、本開示の一部を形成する添付の図面を参照する。図面において、同様の記号は、一般に、文脈がそうでないと示さない限り、同様の構成要素を識別するものである。本開示の態様は、多種多様な構成で、配置し、置換し、組み合わせ、設計することができ、その全てが、明示的に企図されており、本開示の一部を構成することが理解されるであろう。
【0013】
本開示の一実施形態において、
図1に示されているような送信装置が提供される。
図1は、本開示の一実施形態に従った送信装置100の一部のブロック図を示している。
【0014】
図1に示されているように、送信装置100は、回路110及び送信機120を含むことができる。
図1において開示されている回路110及び送信機120は、例示であり限定ではないことに留意されたい。すなわち、送信装置100は、様々な他の構造的又は機能的要素、又は、
図1に列挙された要素の変形を含んでもよい。例えば、送信装置100は、受信機を更に含んでもよい。あるいは、送信装置100は、送信機120の代わりに送受信機を含んでもよい。
【0015】
回路110は、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を生成するよう動作することができ、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1のリソースにマッピングされており、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2のリソースにマッピングされている。復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されていてよく、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されていてよい。あるいは、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されていてもよく、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されていてもよい。送信機120は、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む上記の信号を送信するよう動作することができる。
【0016】
例えば、以下の詳細な説明において、復調に使用される参照信号が、復調用参照信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)を例にとって説明される。本出願における実施形態において、復調に使用される参照信号としてDMRSが想定されているが、本開示はこれに限定されるものではないことに留意されたい。本開示の実施形態は、復調に使用される任意の他の種類の参照信号にも適用可能である。
【0017】
一実施形態において、第1のタイプのDMRSは、第2のタイプのDMRSがマッピングされる第2のリソースよりも前の第1のリソースにマッピングされてよい。一例において、第1のタイプのDMRSは、前の1つ以上のシンボルにおいてマッピングされ、第2のタイプのDMRSは、同じ物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)内の後の1つ以上のシンボルにおいてマッピングされる。別の例において、第1のタイプのDMRSは、前の1つ以上のPRBにおいてマッピングされ、第2のタイプのDMRSは、後の1つ以上のPRBにおいてマッピングされる。これら2つの例は、例示のためにあり、第1のリソース及び第2のリソースは、設計要件に応じて、他の単位で設定されることもある。
【0018】
一実施形態において、第1のタイプのDMRSは、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つにおいて、第2のタイプのDMRSと異なってよい。一例において、第1のタイプのDMRSの密度は、周波数領域及び時間領域のうちの少なくとも一方において、第2のタイプのDMRSの密度よりも高い。あるいは、第1のタイプのDMRSの密度は、周波数領域及び時間領域のうちの少なくとも一方において、第2のタイプのDMRSの密度よりも低い。別の例において、第1のタイプのDMRSの間隔は、時間領域において、第2のタイプのDMRSの間隔よりも長い。あるいは、第1のタイプのDMRSの間隔は、時間領域において、第2のタイプのDMRSの間隔よりも短い。別の例において、第1のタイプのDMRSの数は、例えば、1つのPRB又は複数のPRBにおいて、第2のタイプのDMRSの数よりも少ない。あるいは、第1のタイプのDMRSの数は、第2のタイプのDMRSの数よりも多い。別の例において、第1のタイプのDMRSの生成系列は、第2のタイプのDMRSの生成系列と異なる。別の例において、第1のタイプのDMRSの送信用のアンテナポートは、第2のタイプのDMRSの送信用のアンテナポートと異なる。
【0019】
第1のタイプのDMRSと第2のタイプのDMRSとの間の上記の差異の例は、例示のためにあるに過ぎず、任意の他の差異も可能であることに留意されたい。更に、上記の差異の例の任意の組み合わせも可能である。例えば、生成系列及び密度の両方が、第1のタイプのDMRSと第2のタイプのDMRSとの間で異なる。
【0020】
本開示の一実施形態において、送信装置100は、URLLCシナリオにおいて適用されてもよい。NR URLLCシナリオにおいて、NR標準規格3GPPリリース15における問題のうちの1つは、グラントフリーアップリンク送信の場合、トランスポートブロックサイズが、制限される、又は、例えば32バイトに、固定されることである。しかしながら、固定されたトランスポートブロックサイズを使用することは、大きなトランスポートブロックサイズが必要とされる又はサイズが大きく変わることがある特定の適用シナリオにおいて、非常に非効率的であるように思われる。この意味で、簡単な方法は、様々な適用シナリオにおいて異なるトラフィックを適応させるために、UEが、トランスポートブロックサイズ(又はリソース時間/周波数位置)をgNBに指示することである。このような指示に使用される関連する制御シグナリングは、チャネル状態情報(CSI)又はハイブリッド自動再送要求-確認応答(HARQ-ACK)を運ぶ通常のUCI(例えば、UCIタイプ2と呼ばれる)とは異なる新しいタイプのUCI(例えば、UCIタイプ1と呼ばれる)とすることができる。
【0021】
この実施形態において、第1のタイプのDMRSは、第1の物理制御チャネルの復調に使用されてよく、第2のタイプのDMRSは、第2の物理制御チャネルの復調に使用されてよい。
【0022】
第1の物理制御チャネルは、上述したUCIタイプ1を運び、第2の物理制御チャネルは、上述したUCIタイプ2を運ぶ。UCIタイプ1は、PUSCHリソース割当て(例えば、PUSCHのリソースサイズ及び位置)を示すために使用されてよい。UCIタイプ2は、CSI又はHARQ-ACKを示すために使用されてよい。
【0023】
別の実施形態において、第2のタイプのDMRSは、更に、PUSCHにおけるデータの復調に使用されてもよい。PUSCHにおけるデータは、タイプ1グラントフリーアップリンク送信又はタイプ2グラントフリーアップリンク送信に基づいて送信されてよい。タイプ1グラントフリーアップリンク送信は、無線リソース制御(RRC)シグナリング設定に依存し得る。これは、変調・符号化方式(MCS)及び時間/周波数リソースがRRCシグナリングによって設定され、したがって、有効化/無効化に使用されるDCIがないことを意味する。タイプ2グラントフリーアップリンク送信は、レイヤ1シグナリングとともにRRCシグナリングに基づき得る。これは、MCS及び時間/周波数リソースのうちの一部がRRCシグナリングによって設定され、DCIが有効化/無効化に使用されることを意味する。
【0024】
これら2つのタイプのグラントフリーアップリンク送信に基づいて、gNB/UEは、各パケットについて動的制御シグナリングを送信/受信しないことがある。代わりに、UEは、MCSのような設定された送信パラメータに基づいて、許可されたリソースにおいてアップリンクトラフィックを直接送信する。遅延及びシグナリングオーバーヘッドの両方が低減される。
【0025】
図2Aは、本開示の一実施形態に従った、NR URLLCシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの例示的な構成を概略的に示している。
図2Aに示されているように、UCIタイプ1を運ぶ第1の物理制御チャネル、UCIタイプ2を運ぶ第2の物理制御チャネル、及びPUSCHが存在し得る。更に、第1の物理制御チャネル用の第1のタイプのDMRS及び第2の物理制御チャネル用の第2のタイプのDMRSが設定され得る。
【0026】
時間領域において、UCIタイプ1を運ぶ第1の物理制御チャネルの開始位置は、PUSCHの開始位置と同じであってよいのに対し、UCIタイプ1を運ぶ第1の物理制御チャネルの終了位置は、PUSCHの終了位置よりも前であってよい。周波数領域において、UCIタイプ1を運ぶ第1の物理制御チャネルは、PUSCHによって使用されるサブキャリアの一部を使用することができる。一方、
図2Aに示されているリソースの一部は、第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRS用にそれぞれ予約されてよい。例えば、第1の物理制御チャネルによって使用されるリソースの一部は、第1のタイプのDMRSをマッピングするためにパンクチャリングされてよく、PUSCHによって使用されるリソースの一部は、第2のタイプのDMRSをマッピングするためにパンクチャリングされてよい。あるいは、レートマッチング等の他の方式も、第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRS用のリソースを予約するために利用可能である。
【0027】
図2Aに示されているように、第2のタイプのDMRSは、第1のタイプのDMRSがマッピングされる第1のリソースよりも後の第2のリソースにマッピングされてよい。更に、UCIタイプ2を運ぶ第2の物理制御チャネルは、第2のタイプのDMRSをマッピングする第2のリソースの周りに位置してよい。
【0028】
図2Aに示されている、時間領域及び周波数領域における、第1の物理制御チャネル、第2の物理制御チャネル、PUSCH、第1のタイプのDMRS、及び第2のタイプのDMRSの構成は、例示のためにあるに過ぎず、本開示はこれに限定されるものではないことに留意されたい。
【0029】
一例において、全てのチャネル/信号は、1つのPRB内で送信されてよい。UCIタイプ1を運ぶ第1の物理制御チャネルについての時間/周波数領域の位置は、固定されてよく、例えば、時間領域において、このPRBの最初のスロット内の最初の2シンボルに位置し、周波数領域において、このPRBの中央位置で約半分のPRBを占めてよい。第1のタイプのDMRSは、時間領域において、このPRBの最初のスロット内の最初のシンボルに位置し、周波数領域において、複数の(例えば、2つの)別個のサブキャリアを使用してよい。第2のタイプのDMRSは、時間領域において、このPRBの2つのスロットの各スロット内の1シンボルを使用し、周波数領域において、複数の(例えば、4つの)別個のサブキャリアを使用してよい。UCIタイプ2を運ぶ第2の物理制御チャネルは、第2のタイプのDMRSの周りに位置し、時間領域において、このPRBの2つのスロットの各スロット内の2シンボルを使用し、PUSCHと同じ周波数帯域を使用してよい。
【0030】
本開示の一実施形態に従うと、第1のタイプのDMRSは、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つに関して、第2のタイプのDMRSと異なってよい。以下は、第1のタイプのDMRSと第2のタイプのDMRSとの間の差異のいくつかの例である。
-密度:周波数領域において、例えば、第1のタイプのDMRSは、シンボル内で2サブキャリアごとに配置されてよいのに対し、第2のタイプのDMRSは、シンボル内で3サブキャリアごとに配置されてよい。時間領域において、例えば、第1のタイプのDMRSを有する2つのシンボルの間の間隔は2シンボルであってよいのに対し、第2のタイプのDMRSを有する2つのシンボルの間の間隔は4シンボルであってよい。
-間隔:(UCIタイプ1とともに)第1のタイプのDMRSは、例えば、2スロットごとに送信されてよい(間隔は2スロットである)のに対し、第2のタイプのDMRSは、例えば、1スロットごとに送信されてよい(間隔は1スロットである)。
-数:例えば、第1のタイプのDMRSは、1つのポートを有し、1つのレイヤをサポートしてよいのに対し、第2のタイプのDMRSは、2つのポートを有し、空間多重(2レイヤ又はランク2)をサポートしてよい。1つのPRBにおいて、第1のタイプのDMRSを送信するためのリソースエレメント(RE)は、第2のタイプのDMRSを送信するためのREよりも小さくてよい。
-生成系列:第1のタイプのDMRSは、例えば、ZC系列を使用してよいのに対し、第2のタイプのDMRSは、例えば、疑似ランダム系列を使用してよい。
-送信用のアンテナポート:例えば、第1のタイプのDMRSは、送信ダイバーシチベースのMIMO方式を使用してよいのに対し、第2のタイプのDMRSは、空間多重ベースのMIMO方式を使用してよい。また、送信用のアンテナポートの数は異なってよい。
【0031】
第1のタイプのDMRSと第2のタイプのDMRSとの間の上記の差異に関する例は、例示のためにあるに過ぎず、任意の他の差異も可能であることに留意されたい。更に、上記の差異に関する例の任意の組み合わせも可能であり、例えば、生成系列及び密度の両方が、第1のタイプのDMRSと第2のタイプのDMRSとの間で異なる。
【0032】
別の例において、PUSCH全体は、複数のPRBを使用してよい。例えば、
図2Bに示されているように、PUSCHは、3つのPRBを使用してよく、UCIタイプ1を運ぶ第1の物理制御チャネルは、第1の数(例えば2つの)のPRBを使用してよく、UCIタイプ2を運ぶ第2の物理制御チャネルは、第2の数(例えば3つの)のPRBを使用してよい。
図2Bに示されている、PUSCHについてのPRBの数、第1の物理制御チャネルについてのPRBの数、第2の物理制御チャネルについてのPRBの数、及び/又はこれらの設定は、例示のためにあるに過ぎず、具体的な要件に応じて変わることがあることに留意されたい。例えば、PUSCHは、6つのPRBを使用することもあり、UCIタイプ1を運ぶ第1の物理制御チャネルは、1つのPRBを使用することもあり、UCIタイプ2を運ぶ第2の物理制御チャネルは、2つのPRBを使用することもある。
【0033】
この場合、PUSCHが1つのPRBを使用する上記の例と同様に、第1の物理制御チャネルによって使用されるリソースの一部は、第1のタイプのDMRSをマッピングするためにパンクチャリングされてよく、PUSCHによって使用されるリソースの一部は、第2のタイプのDMRSをマッピングするためにパンクチャリングされてよい。したがって、第1のタイプのDMRSは、第2のタイプのDMRSがマッピングされる第2のリソースよりも前の第1のリソースにマッピングされてよい。更に、第1のタイプのDMRSは、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つに関して、第2のタイプのDMRSと異なってよい。
【0034】
別の例において、
図3に示されているように、UCIタイプ1を運ぶ第1の物理制御チャネルは、周波数領域におけるPRB全体を使用してよいのに対し、UCIタイプ2を運ぶ第2の物理制御チャネルは、周波数領域における一部のPRBを使用してよい。この場合、第1のタイプのDMRSと第2のタイプのDMRSとの間の差異を含めて、
図2Aにおける例について上述した実施形態を適切に適用することができる。
【0035】
上記の例において、UCIタイプ1及びUCIタイプ2の両方が、PUSCH内で送信される。上記の例は、単なる例示であり限定ではなく、UCIタイプ2/PUSCH送信がUCIタイプ1送信との衝突を回避する限り、UCIタイプ1を運ぶ第1の物理制御チャネル及びUCIタイプ2を運ぶ第2の物理制御チャネルについて、実際の用途及びシナリオに応じて、任意の他の配置方式が設計されてもよい。
【0036】
更に、別の例において、UCIタイプ1は、
図4に示されているように、PUSCH外の第1の物理制御チャネル内で、すなわち、PUSCHと時分割多重(TDM)されて、送信されてよい。この場合、第1の物理制御チャネル及びPUSCHは、周波数領域において隣接していることもあるし、隣接していないこともある。同様に、第1のタイプのDMRSと第2のタイプのDMRSとの間の差異を含めて、
図2Aにおける例について上述した実施形態を適切に適用することができる。
【0037】
NR URLLCシナリオにおけるUCIタイプ1及びUCIタイプ2のためのDMRSの設計が、
図2A~
図4を参照して説明された。有利なことに、2つの異なるタイプのUCIは、UEが、gNBへのトラフィックサイズの指示を用いて、異なるトラフィックを適応させることを可能にし、異なるMIMO方式を実現することができ、更に、PUSCHの早期復号が可能であり得る。
【0038】
本開示が、NR URLLCシナリオに関連して上述された。しかしながら、本開示は、これに限定されるものではなく、NR V2Xサイドリンクシナリオにも適用可能である。本出願において開示されている実施形態は、NRサイドリンクを用いる、V2I(vehicle to infrastructure)、V2P(vehicle to pedestrian)、V2V(vehicle to vehicle)、及び任意の他の通信を含むが、これらに限定されるものではないV2Xに適用可能であることに留意されたい。
【0039】
本開示の一実施形態に従うと、送信装置100がNR V2Xサイドリンクシナリオにおいて適用される場合、第1のタイプのDMRSは、PSCCHの復調に使用されてよく、第2のタイプのDMRSは、PSSCHの復調に使用されてよい。
【0040】
図5Aは、PSCCHとPSSCHとが第1の多重方法で多重される、本開示の一実施形態に従った、NR V2Xサイドリンクシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの例示的な構成を概略的に示している。
図5Aに示されているように、PSCCH及びPSSCHが存在し得る。更に、PSCCH用の第1のタイプのDMRS及びPSSCH用の第2のタイプのDMRSが設定され得る。
図5Aに示されている全てのチャネル/信号は、1つのPRB又は複数のPRB内で送信されてよいことに留意されたい。
【0041】
図5Aに示されているように、PSCCHとPSSCHとの第1の多重方法において、時間領域におけるPSCCHの開始位置は、PSSCHの開始位置と同じであるのに対し、時間領域におけるPSCCHの終了位置は、PSSCHの終了位置よりも前であり、PSCCHによって使用される周波数帯域は、PSSCHによって使用される周波数帯域に完全に含まれる。この第1の多重方法について、周波数領域において、PSCCHの位置は、PSSCHの位置とアライメントされることもあるし(
図5Aに示されている)、PSSCHの位置とアライメントされないこともある(
図5Aには示されていない)ことに留意されたい。
【0042】
図5Aに示されているように、リソースの一部は、第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRS用にそれぞれ予約されてよい。例えば、PSCCHによって使用されるリソースの一部は、第1のタイプのDMRSをマッピングするためにパンクチャリングされてよく、PSSCHによって使用されるリソースの一部は、第2のタイプのDMRSをマッピングするためにパンクチャリングされてよい。したがって、第2のタイプのDMRSは、第1のタイプのDMRSがマッピングされる第1のリソースよりも後の第2のリソースにマッピングされてよい。レートマッチング等の他の方式も、第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRS用のリソースを予約するために利用可能であることに留意されたい。
【0043】
この実施形態において、第1のタイプのDMRSは、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つに関して、第2のタイプのDMRSと異なってよい。このことは、
図2Aを参照して詳細に説明されているので、明瞭さ及び簡潔さのためにここでは省略される。
【0044】
一実施形態において、プリアンブルは、PSCCHの前に送信されてよい。
図5Bに示されているように、自動利得制御(AGC)に使用されるプリアンブルは、
図5Aの例に対してPSCCHの前に追加的に送信されてよい。
【0045】
更に、プリアンブルが、
図9A及び
図9Bを参照して説明される。プリアンブルは、固定されたニューメロロジーのPSSCH/PSCCHの前に送信されてよく、プリアンブルのニューメロロジーは、PSSCH/PSCCHのニューメロロジーと異なってよく、例えば、PSSCH/PSCCHのニューメロロジーよりも小さくてよい。一例において、
図9A及び
図9Bに示されているように、AGCに使用されるプリアンブルのニューメロロジーは、例えば、60KHzであるのに対し、PSSCH/PSCCHのニューメロロジーは、例えば、30KHzである。一実施形態において、プリアンブルの持続時間は、繰り返しによってPSCCH/PSSCHの持続時間とシンボルアライメントされてよい。
図9Aに示されているように、プリアンブルは、プリアンブルの持続時間がPSCCH/PSSCHについての1OFDMシンボルという持続時間とシンボルアライメントされるように、2回繰り返される。別の実施形態において、プリアンブルの持続時間は、
図9Bに示されているように、PSCCH/PSSCHの持続時間とシンボルアライメントされないこともある。
【0046】
図5Bを再度参照すると、一実施形態において、受信機の観点から、プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが第1のタイプのDMRSのアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、プリアンブルは、PSCCHの復調に使用されてよく、プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが第2のタイプのDMRSのアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、プリアンブルは、PSSCHの復調に使用されてよい。一実施形態において、プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが第1のタイプのDMRSのアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、第1のタイプのDMRSとともにプリアンブルは、PSSCHを復調するために併用される。別の例において、プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが第2のタイプのDMRSのアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、第2のタイプのDMRSとともにプリアンブルは、PSCCHを復調するために併用される。別の例において、プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの両方のアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、プリアンブルは、第1のタイプのDMRSとともに、PSCCHを復調するためだけでなく、第2のタイプのDMRSとともに、PSSCHを復調するためにも、使用される。
【0047】
図6は、PSCCHとPSSCHとが第2の多重方法で多重される、本開示の一実施形態に従った、NR V2Xサイドリンクシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの別の例示的な構成を概略的に示している。
【0048】
図6に示されているように、PSCCHとPSSCHとの第2の多重方法において、PSCCHとPSSCHとは時分割多重(TDM)される一方で、PSCCHとPSSCHとは異なる周波数帯域を使用し、例えば、周波数領域におけるPSCCHのサイズは、PSSCHのサイズよりも小さい。この第2の多重方法について、周波数領域において、PSCCHの位置は、PSSCHの位置とアライメントされることもあるし(
図6に示されている)、PSSCHの位置とアライメントされないこともあり(
図6には示されていない)、このことは、周波数領域におけるPSCCHの位置が、
図6に示されているPSSCHの位置に対して上側又は下側にずれることがあることを意味することに留意されたい。
【0049】
図6に示されているように、リソースの一部は、第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRS用にそれぞれ予約されてよい。例えば、PSCCHによって使用されるリソースの一部は、第1のタイプのDMRSをマッピングするためにパンクチャリングされてよく、PSSCHによって使用されるリソースの一部は、第2のタイプのDMRSをマッピングするためにパンクチャリングされてよい。したがって、第2のタイプのDMRSは、第1のタイプのDMRSがマッピングされる第1のリソースよりも後であって、PSCCHよりも後の第2のリソースにマッピングされてよい。レートマッチング等の他の方式も、第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRS用のリソースを予約するために利用可能であることに留意されたい。
【0050】
図7は、PSCCHとPSSCHとが第3の多重方法で多重される、本開示の一実施形態に従った、NR V2Xサイドリンクシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの更に別の例示的な構成を概略的に示している。具体的には、PSCCHとPSSCHとは、時分割多重(TDM)され、同じ周波数帯域を使用する。
【0051】
図7に示されているように、リソースの一部は、第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRS用にそれぞれ予約されてよい。例えば、PSCCHによって使用されるリソースの一部は、第1のタイプのDMRSをマッピングするためにパンクチャリングされてよく、PSSCHによって使用されるリソースの一部は、第2のタイプのDMRSをマッピングするためにパンクチャリングされてよい。したがって、第2のタイプのDMRSは、第1のタイプのDMRSがマッピングされる第1のリソースよりも後であって、PSCCHよりも後の第2のリソースにマッピングされてよい。レートマッチング等の他の方式も、第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRS用のリソースを予約するために利用可能であることに留意されたい。
【0052】
図8は、PSCCHとPSSCHとが第4の多重方法で多重される、本開示の一実施形態に従った、NR V2Xサイドリンクシナリオにおける第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSの更に別の例示的な構成を概略的に示している。すなわち、PSCCHとPSSCHとは周波数分割多重(FDM)される。この場合、例えば、PSCCHに使用される第1のタイプのDMRSは、時間領域において、PSSCHに使用される第2のタイプのDMRSよりも高い密度を有する。更に、
図5A、
図6、及び
図7に示されている上記の例と比較すると、
図8に示されているこの例における1つの例外は、PSCCHに使用される第1のタイプのDMRSが、PSSCHに使用される第2のタイプのDMRSよりも早く送信されることもあるし(
図8には示されていない)、PSSCHに使用される第2のタイプのDMRSよりも早く送信されないこともある(
図8に示されている)ことである。
【0053】
図6~
図8において、第1のタイプのDMRSは、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つに関して、第2のタイプのDMRSと異なってよく、このことは、
図1及び
図2を参照して詳細に説明されているので、明瞭さ及び簡潔さのためにここでは省略されることに留意されたい。更に、
図5B、
図9A、及び
図9Bを参照して上述したプリアンブルの構成は、
図6~
図8に示されている上記の例に適用されてよい。すなわち、プリアンブルは、
図6~
図8に示されているPSCCH/PSSCHの前に送信されてよい。
【0054】
NR V2XサイドリンクシナリオにおけるPSCCH及びPSSCHのためのDMRSの設計が、
図5A~
図9Bを参照して説明された。有利なことに、DMRS設計は、PSCCHとPSSCHとの4つの異なる多重方法をサポートすることができる。
【0055】
有利なことに、NR URLLCシナリオ及びNR V2Xサイドリンクシナリオの両方において用いられるDMRSの共通設計は、標準化努力を節約するために実現可能である。
【0056】
本開示の別の実施形態において、
図10に示されているような送信装置が提供される。
図10は、本開示の一実施形態に従った送信装置の細部のブロック図を示している。
図10に示されているように、送信装置1000は、符号化器1001、変調器1002、リソースマッパ1003、リソースマルチプレクサ1004、第1の信号プロセッサ1005、送信機1006、アンテナ1007、受信機1008、第2の信号プロセッサ1009、リソースデマルチプレクサ1010、リソースデマッパ1011、復調器1012、復号器1013、及びDMRS生成器1014を含む。
【0057】
例えば、符号化器1001は、送信データに対して符号化処理を実行し、変調器1002は、符号化された送信データに対して変調処理を実行して、データシンボル及び制御シンボルを生成する。DMRS生成器1014は、第1のタイプのDMRS及び第2のタイプのDMRSを生成する。リソースマッパ1003は、データシンボル、制御シンボル、及びDMRSシンボルを物理リソースにマッピングする。例えば、一実施形態において、送信データが、NR URLLCシナリオにおけるアップリンクデータに属する場合、第1のタイプのDMRSは、第1の物理制御チャネルに使用され、第2のタイプのDMRSは、第2の物理制御チャネルに使用される。別の実施形態において、送信データが、NR V2Xシナリオにおけるサイドリンクデータに属する場合、第1のタイプのDMRSは、PSCCHに使用され、第2のタイプのDMRSは、PSSCHに使用される。リソースマルチプレクサ1004は、データシンボル、制御シンボル、DMRSシンボル、及び/又は同期情報等といった他の情報を多重化する。第1の信号プロセッサ1005は、リソースマルチプレクサ1004から出力された多重化された信号に対してアップコンバージョン等の信号処理を実行する。送信機1006は、処理された信号を、アンテナ1007を介して別の装置に送信する。
【0058】
本開示の一実施形態に従うと、リソースマッパ1003は、第1のタイプのDMRSを第1のリソースにマッピングし、第2のタイプのDMRSを第2のリソースにマッピングする。例えば、第1のリソースは、時間領域において、第2のリソースよりも前である。
【0059】
本開示の一実施形態に従うと、DMRS生成器1014は、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つに関して、第1のタイプのDMRSと第2のタイプのDMRSとを異なって構成することができる。
【0060】
加えて、受信機1008は、別の装置からアンテナ1007を介して信号を受信することができる。第2の信号プロセッサ1009は、受信機1008によって受信された信号に対してダウンコンバージョン等の信号処理を実行する。リソースデマルチプレクサ1010は、処理された信号を、制御シンボル及び/又はデータシンボルに逆多重化する。リソースデマッパ1011は、物理リソースから、制御シンボル及び/又はデータシンボルをデマッピングする。復調器1012は、DMRSに基づいて、制御シンボル及び/又はデータシンボルに対して復調処理を実行し、復号器1013は、復調された制御シンボル及び/又はデータシンボルに対して復号処理を実行して、受信データを得る。
【0061】
図10に示されている送信装置1000は、
図1に示されているような送信装置100として機能してもよいことに留意されたい。具体的には、送信機1006は、送信機120に対応してもよい。回路110は、符号化器1001、変調器1002、リソースマッパ1003、リソースマルチプレクサ1004、第1の信号プロセッサ1005、第2の信号プロセッサ1009、リソースデマルチプレクサ1010、リソースデマッパ1011、復調器1012、復号器1013、及びDMRS生成器1014を含んでもよい。あるいは、これらのユニットのうちの1つ以上は、具体的な要件に応じて、回路110から分離されてもよい。
【0062】
本開示の別の実施形態において、
図11に示されているような受信装置が提供される。
図11は、本開示の一実施形態に従った受信装置のブロック図を示している。
図11は、本開示の一実施形態に従った受信装置1100のブロック図を示している。受信装置1100は、受信機1110及び回路1120を含む。
【0063】
図11において開示されている受信機1110及び回路1120は、例示であり限定ではないことに留意されたい。すなわち、受信装置1100は、様々な他の構造的又は機能的要素、又は、
図11に列挙された要素の変形を含んでもよい。例えば、受信装置1100は、送信機を更に含んでもよい。あるいは、受信装置1100は、受信機1110の代わりに送受信機を含んでもよい。
【0064】
図1の送信装置及び
図11の受信装置は、まとめて通信装置と呼ばれてもよく、1つの通信装置に組み合わされてもよく、このような通信装置は、回路110、回路1120、送信機120、及び受信機1110を含んでもよい。更に、このような通信装置は、他の構造的又は機能的要素を含んでもよい。
【0065】
図11に示されているように、受信機1110は、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を受信するよう動作することができる。回路1120は、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号に基づいて復調を実行するよう動作することができる。例えば、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されていてよく、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されていてよい。あるいは、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されていてもよく、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されていてもよい。
【0066】
例えば、以下の詳細な説明において、復調に使用される参照信号が、DMRSを例にとって説明される。本出願における実施形態において、復調に使用される参照信号としてDMRSが想定されているが、本開示はこれに限定されるものではないことに留意されたい。本開示の実施形態は、復調に使用される任意の他の種類の参照信号にも適用可能である。
【0067】
本開示の一実施形態に従うと、第1のタイプのDMRSは、第2のタイプのDMRSがマッピングされている第2のリソースよりも前の第1のリソースにマッピングされていてよい。
【0068】
本開示の一実施形態に従うと、第1のタイプのDMRSは、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つにおいて、第2のタイプのDMRSと異なってよい。
【0069】
本開示の一実施形態に従うと、PUSCHリソース割当てを示す第1のタイプのUCIは、第1の物理制御チャネルにおいて運ばれてよく、CSI又はHARQ-ACKを運ぶ第2のタイプのUCIは、第2の物理制御チャネルにおいて運ばれてよい。
【0070】
本開示の一実施形態に従うと、PUSCHにおけるデータは、第1のタイプのグラントフリー送信又は第2のタイプのグラントフリー送信に基づいて送信されてよい。
【0071】
本開示の一実施形態に従うと、第2のタイプのDMRSは、更に、PUSCHにおけるデータの復調に使用されてよい。
【0072】
本開示の一実施形態に従うと、第1のタイプのUCIについての時間領域及び周波数領域の位置は固定されていてよい。
【0073】
本開示の一実施形態に従うと、プリアンブルは、PSCCHの前に送信されてよい。プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが第1のタイプのDMRSのアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、プリアンブルは、PSCCHの復調に使用されてよく、プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが第2のタイプのDMRSのアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、プリアンブルは、PSSCHの復調に使用されてよい。
【0074】
本開示の一実施形態に従うと、プリアンブルは、固定されたニューメロロジーのPSCCHの前に送信されてよい。
【0075】
本開示の一実施形態に従うと、プリアンブルは、PSCCHの前に送信されてよく、プリアンブルの持続時間は、繰り返しによってPSCCH/PSSCHの持続時間とシンボルアライメントされていてよい。
【0076】
本開示の一実施形態に従うと、プリアンブルは、PSCCHの前に送信されてよく、プリアンブルのニューメロロジーは、PSSCH/PSCCHのニューメロロジーと異なってよい。
【0077】
受信装置1100により、NR URLLCシナリオ及びNR V2Xサイドリンクシナリオの両方において復調に使用される参照信号の共通設計を用いることによって、標準化の努力を節約することができる。
【0078】
本開示の別の実施形態において、
図12に示されているような受信装置が提供される。
図12は、本開示の一実施形態に従った受信装置の細部のブロック図を示している。
図12に示されているように、受信装置1200は、符号化器1201、変調器1202、リソースマッパ1203、リソースマルチプレクサ1204、第1の信号プロセッサ1205、送信機1206、アンテナ1207、受信機1208、第2の信号プロセッサ1209、リソースデマルチプレクサ1210、リソースデマッパ1211、復調器1212、及び復号器1213を含む。
【0079】
例えば、受信機1208は、別の装置からアンテナ1207を介して信号を受信することができる。第2の信号プロセッサ1209は、受信機1208によって受信された信号に対してダウンコンバージョン等の信号処理を実行する。リソースデマルチプレクサ1210は、処理された信号を、DMRSシンボル、制御シンボル、及び/又はデータシンボルに逆多重化する。リソースデマッパ1211は、物理リソースから、DMRSシンボル、制御シンボル、及び/又はデータシンボルをデマッピングする。復調器1212は、DMRSシンボルに基づいて、制御シンボル及び/又はデータシンボルに対して復調処理を実行する。例えば、2つのタイプのDMRSが存在し、第1のタイプのDMRSは、第1のリソースにマッピングされており、第2のタイプのDMRSは、第2のリソースにマッピングされている。一実施形態において、送信データが、NR URLLCシナリオにおけるアップリンクデータに属する場合、第1のタイプのDMRSは、第1の物理制御チャネルの復調に使用され、第2のタイプのDMRSは、第2の物理制御チャネルの復調に使用される。別の実施形態において、送信データが、NR V2Xシナリオにおけるサイドリンクデータに属する場合、第1のタイプのDMRSは、PSCCHの復調に使用され、第2のタイプのDMRSは、PSSCHの復調に使用される。復号器1213は、復調された制御シンボル及び/又はデータシンボルに対して復号処理を実行して、受信データを得る。
【0080】
本開示の一実施形態に従うと、第1のタイプのDMRSは、第2のタイプのDMRSがマッピングされている第2のリソースよりも前の第1のリソースにマッピングされていてよい。
【0081】
本開示の一実施形態に従うと、第1のタイプのDMRSは、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つに関して、第2のタイプのDMRSと異なってよい。
【0082】
加えて、符号化器1201は、送信データに対して符号化処理を実行し、変調器1202は、符号化された送信データに対して変調処理を実行して、データシンボル及び制御シンボルを生成する。リソースマッパ1203は、データシンボル及び制御シンボルを物理リソースにマッピングする。リソースマルチプレクサ1204は、データシンボル、制御シンボル、及び/又は同期情報等といった他の情報を多重化する。第1の信号プロセッサ1205は、リソースマルチプレクサ1204から出力された多重化された信号に対してアップコンバージョン等の信号処理を実行する。送信機1206は、処理された信号を、アンテナ1207を介して別の装置に送信する。
【0083】
図12に示されている受信装置1200は、
図11に示されているような受信装置1100として機能してもよいことに留意されたい。具体的には、受信機1208は、受信機1110に対応してもよい。回路1120は、符号化器1201、変調器1202、リソースマッパ1203、リソースマルチプレクサ1204、第1の信号プロセッサ1205、第2の信号プロセッサ1209、リソースデマルチプレクサ1210、リソースデマッパ1211、復調器1212、及び復号器1213を含んでもよい。あるいは、これらのユニットのうちの1つ以上は、具体的な要件に応じて、回路1120から分離されてもよい。
【0084】
本開示の更なる実施形態において、
図13に示されているような、送信装置についての送信方法が提供される。
図13は、本開示の一実施形態に従った送信方法のフローチャート1300を概略的に示している。例えば、送信方法は、
図1に示されている送信装置100又は
図10に示されているような送信装置1000によって実行されてよい。
【0085】
図13において特定のステップが開示されているが、このようなステップは例示である。すなわち、本開示は、様々な他のステップ又は
図13に列挙されたステップの変形を実行するのによく適している。
【0086】
ステップS1310において、送信装置100/1000は、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を生成する。ステップS1320において、送信装置100/1000は、上記の信号を送信する。例えば、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されていてよく、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されていてよい。あるいは、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されていてもよく、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されていてもよい。
【0087】
送信方法1300により、NR URLLCシナリオ及びNR V2Xサイドリンクシナリオの両方において復調に使用される参照信号の共通設計を用いることによって、標準化の努力を節約することができる。
【0088】
本開示の更なる実施形態において、
図14に示されているような、受信装置についての受信方法が提供される。
図14は、本開示の一実施形態に従った受信方法1400のフローチャートを概略的に示している。一実施形態において、受信方法1400は、受信装置1100/1200によって実行されてよい。
【0089】
図14において特定のステップが開示されているが、このようなステップは例示である。すなわち、本開示は、様々な他のステップ又は
図14に列挙されたステップの変形を実行するのによく適している。
【0090】
ステップS1410において、受信装置1100/1200は、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を受信する。ステップS1420において、受信装置1100/1200は、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号に基づいて復調を実行する。例えば、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されていてよく、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されていてよい。あるいは、復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されていてもよく、復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されていてもよい。
【0091】
受信方法1400により、NR URLLCシナリオ及びNR V2Xサイドリンクシナリオの両方において復調に使用される参照信号の共通設計を用いることによって、標準化の努力を節約することができる。
【0092】
本開示は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、又はハードウェアと協働するソフトウェアによって、実現可能である。上述した各実施形態の説明において使用されている各機能ブロックは、その一部又は全てを、集積回路等のLSIによって実現可能であり、各実施形態において説明された各プロセスは、その一部又は全てを、同じLSI又はLSIの組み合わせによって制御可能である。LSIは、チップとして個別に形成可能である、又は、機能ブロックの一部又は全てを含むように1つのチップを形成することができる。LSIは、自身に結合されたデータ入出力部を含むことができる。LSIは、ここでは、集積度の違いに応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、又はウルトラLSIと称されることがある。しかしながら、集積回路を実現する技術は、LSIに限定されるものではなく、専用回路、汎用プロセッサ、又は専用プロセッサを使用することによって実現可能である。更に、LSIの製造後にプログラムすることができるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)や、LSI内部に配置されている回路セルの接続及び設定を再設定できるリコンフィギャラブル・プロセッサを使用することもできる。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現可能である。半導体技術又は別の派生技術の進歩の結果として、LSIが将来の集積回路技術に置き換わる場合、その将来の集積回路技術を使用して機能ブロックを集積化することができる。バイオテクノロジを適用することもできる。
【0093】
本開示は、通信機能を持つあらゆる種類の装置、デバイス、又はシステム(通信装置と総称)によって実現可能である。通信装置の、非限定的な例としては、電話機(携帯電話、スマートフォン等)、タブレット、パーソナル・コンピュータ(PC)(ラップトップ、デスクトップ、ネットブック等)、カメラ(デジタル・スチル/ビデオ・カメラ等)、デジタル・プレーヤー(デジタル・オーディオ/ビデオ・プレーヤー等)、着用可能なデバイス(ウェアラブル・カメラ、スマートウオッチ、トラッキングデバイス等)、ゲーム・コンソール、デジタル・ブック・リーダー、テレヘルス・テレメディシン(遠隔ヘルスケア・メディシン処方)デバイス、通信機能付きの乗り物(自動車、飛行機、船等)、及び上述の各種装置の組み合わせがあげられる。
【0094】
通信装置は、持ち運び可能又は移動可能なものに限定されるものではなく、持ち運びできない又は固定されている、あらゆる種類の装置、デバイス、又はシステム、例えば、スマート・ホーム・デバイス(家電機器、照明機器、スマートメーター、コントロール・パネル等)、自動販売機、及びその他IoT(Internet of Things)ネットワーク上に存在し得るあらゆる「モノ(things)」をも含む。
【0095】
また、通信装置には、本開示に記載される通信機能を実行する通信デバイスに接続又は連結される、コントローラやセンサ等のデバイスも含まれる。例えば、通信装置には、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスが使用する制御信号やデータ信号を生成するような、コントローラやセンサが含まれる。
【0096】
また、通信装置には、上記の非限定的な各種装置と通信を行う、あるいはこれら各種装置を制御する、インフラストラクチャ設備、例えば、基地局、アクセスポイント、及びその他あらゆる装置、デバイス、又はシステムが含まれる。
【0097】
本開示は、本開示の内容及び範囲から逸脱することなく、本明細書において提示された説明及び既知の技術に基づいて、当業者によって様々に変形又は変更されることを意図しており、そのような変更及び応用は、保護されることを請求する範囲に含まれる。更に、本開示の内容から逸脱しない範囲で、上述した実施形態の構成要素は、任意に組み合わされてもよい。
【0098】
本開示の実施形態は、少なくとも以下の主題を提供することができる。
【0099】
(1)
動作中、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を生成する回路と、
動作中、前記信号を送信する送信機と、
を備え、
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1のリソースにマッピングされており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2のリソースにマッピングされており、
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されている、あるいは、前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されている、
送信装置。
【0100】
(2)
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号がマッピングされている前記第2のリソースよりも前の前記第1のリソースにマッピングされている、
(1)に記載の送信装置。
【0101】
(3)
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つにおいて、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号と異なる、
(1)に記載の送信装置。
【0102】
(4)
PUSCHリソース割当てを示す第1のタイプのUCIは、前記第1の物理制御チャネルにおいて運ばれ、CSI又はHARQ-ACKを運ぶ第2のタイプのUCIは、前記第2の物理制御チャネルにおいて運ばれる、
(1)に記載の送信装置。
【0103】
(5)
PUSCHにおけるデータは、第1のタイプのグラントフリー送信又は第2のタイプのグラントフリー送信に基づいて送信される、
(4)に記載の送信装置。
【0104】
(6)
前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、更に、PUSCHにおけるデータの復調に使用される、
(4)に記載の送信装置。
【0105】
(7)
前記第1のタイプのUCIについての時間領域及び周波数領域における位置は固定されている、
(4)に記載の送信装置。
【0106】
(8)
プリアンブルは、PSCCHの前に送信され、前記プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが前記復調に使用される第1のタイプの参照信号のアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、前記プリアンブルは、PSCCHの復調に使用され、前記プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが前記復調に使用される第2のタイプの参照信号のアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、前記プリアンブルは、PSSCHの復調に使用される、
(1)に記載の送信装置。
【0107】
(9)
プリアンブルは、固定されたニューメロロジーのPSCCHの前に送信される、
(1)に記載の送信装置。
【0108】
(10)
プリアンブルは、PSCCHの前に送信され、前記プリアンブルの持続時間は、繰り返しによってPSCCH/PSSCHの持続時間とシンボルアライメントされている、
(1)に記載の送信装置。
【0109】
(11)
プリアンブルは、PSCCHの前に送信され、前記プリアンブルのニューメロロジーは、PSSCH/PSCCHのニューメロロジーと異なる、
(1)に記載の送信装置。
【0110】
(12)
動作中、復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を受信する受信機と、
動作中、前記復調に使用される第1のタイプの参照信号及び前記復調に使用される第2のタイプの参照信号に基づいて復調を実行する回路と、
を備え、
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1のリソースにマッピングされており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2のリソースにマッピングされており、
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されている、あるいは、前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されている、
受信装置。
【0111】
(13)
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号がマッピングされている前記第2のリソースよりも前の前記第1のリソースにマッピングされている、
(12)に記載の受信装置。
【0112】
(14)
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つにおいて、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号と異なる、
(12)に記載の受信装置。
【0113】
(15)
PUSCHリソース割当てを示す第1のタイプのUCIは、前記第1の物理制御チャネルにおいて運ばれ、CSI又はHARQ-ACKを運ぶ第2のタイプのUCIは、前記第2の物理制御チャネルにおいて運ばれる、
(12)に記載の受信装置。
【0114】
(16)
PUSCHにおけるデータは、第1のタイプのグラントフリー送信又は第2のタイプのグラントフリー送信に基づいて送信される、
(15)に記載の受信装置。
【0115】
(17)
前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、更に、PUSCHにおけるデータの復調に使用される、
(15)に記載の受信装置。
【0116】
(18)
前記第1のタイプのUCIについての時間領域及び周波数領域における位置は固定されている、
(15)に記載の受信装置。
【0117】
(19)
プリアンブルは、PSCCHの前に受信され、前記プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが前記復調に使用される第1のタイプの参照信号のアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、前記プリアンブルは、PSCCHの復調に使用され、前記プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが前記復調に使用される第2のタイプの参照信号のアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、前記プリアンブルは、PSSCHの復調に使用される、
(12)に記載の受信装置。
【0118】
(20)
プリアンブルは、固定されたニューメロロジーのPSCCHの前に送信される、
(12)に記載の受信装置。
【0119】
(21)
プリアンブルは、PSCCHの前に送信され、前記プリアンブルの持続時間は、繰り返しによってPSCCH/PSSCHの持続時間とシンボルアライメントされている、
(12)に記載の受信装置。
【0120】
(22)
プリアンブルは、PSCCHの前に送信され、前記プリアンブルのニューメロロジーは、PSSCH/PSCCHのニューメロロジーと異なる、
(12)に記載の受信装置。
【0121】
(23)
復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を生成することと、
前記信号を送信することと、
を含み、
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1のリソースにマッピングされており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2のリソースにマッピングされており、
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されている、あるいは、前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されている、
送信方法。
【0122】
(24)
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号がマッピングされている前記第2のリソースよりも前の前記第1のリソースにマッピングされている、
(23)に記載の送信方法。
【0123】
(25)
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つにおいて、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号と異なる、
(23)に記載の送信方法。
【0124】
(26)
PUSCHリソース割当てを示す第1のタイプのUCIは、前記第1の物理制御チャネルにおいて運ばれ、CSI又はHARQ-ACKを運ぶ第2のタイプのUCIは、前記第2の物理制御チャネルにおいて運ばれる、
(23)に記載の送信方法。
【0125】
(27)
PUSCHにおけるデータは、第1のタイプのグラントフリー送信又は第2のタイプのグラントフリー送信に基づいて送信される、
(26)に記載の送信方法。
【0126】
(28)
前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、更に、PUSCHにおけるデータの復調に使用される、
(26)に記載の送信方法。
【0127】
(29)
前記第1のタイプのUCIについての時間領域及び周波数領域における位置は固定されている、
(26)に記載の送信方法。
【0128】
(30)
プリアンブルは、PSCCHの前に送信され、前記プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが前記復調に使用される第1のタイプの参照信号のアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、前記プリアンブルは、PSCCHの復調に使用され、前記プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが前記復調に使用される第2のタイプの参照信号のアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、前記プリアンブルは、PSSCHの復調に使用される、
(23)に記載の送信方法。
【0129】
(31)
プリアンブルは、固定されたニューメロロジーのPSCCHの前に送信される、
(23)に記載の送信方法。
【0130】
(32)
プリアンブルは、PSCCHの前に送信され、前記プリアンブルの持続時間は、繰り返しによってPSCCH/PSSCHの持続時間とシンボルアライメントされている、
(23)に記載の送信方法。
【0131】
(33)
プリアンブルは、PSCCHの前に送信され、前記プリアンブルのニューメロロジーは、PSSCH/PSCCHのニューメロロジーと異なる、
(23)に記載の送信方法。
【0132】
(34)
復調に使用される第1のタイプの参照信号及び復調に使用される第2のタイプの参照信号を含む信号を受信することと、
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号及び前記復調に使用される第2のタイプの参照信号に基づいて復調を実行することと、
を含み、
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1のリソースにマッピングされており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2のリソースにマッピングされており、
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、第1の物理制御チャネルに使用されており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、第2の物理制御チャネルに使用されている、あるいは、前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、PSCCHに使用されており、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、PSSCHに使用されている、
受信方法。
【0133】
(35)
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号がマッピングされている前記第2のリソースよりも前の前記第1のリソースにマッピングされている、
(34)に記載の受信方法。
【0134】
(36)
前記復調に使用される第1のタイプの参照信号は、密度、間隔、数、生成系列、及び送信用のアンテナポートのうちの少なくとも1つにおいて、前記復調に使用される第2のタイプの参照信号と異なる、
(34)に記載の受信方法。
【0135】
(37)
PUSCHリソース割当てを示す第1のタイプのUCIは、前記第1の物理制御チャネルにおいて運ばれ、CSI又はHARQ-ACKを運ぶ第2のタイプのUCIは、前記第2の物理制御チャネルにおいて運ばれる、
(34)に記載の受信方法。
【0136】
(38)
PUSCHにおけるデータは、第1のタイプのグラントフリー送信又は第2のタイプのグラントフリー送信に基づいて送信される、
(37)に記載の受信方法。
【0137】
(39)
前記復調に使用される第2のタイプの参照信号は、更に、PUSCHにおけるデータの復調に使用される、
(37)に記載の受信方法。
【0138】
(40)
前記第1のタイプのUCIについての時間領域及び周波数領域における位置は固定されている、
(37)に記載の受信方法。
【0139】
(41)
プリアンブルは、PSCCHの前に受信され、前記プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが前記復調に使用される第1のタイプの参照信号のアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、前記プリアンブルは、PSCCHの復調に使用され、前記プリアンブルのアンテナポート又はニューメロロジーが前記復調に使用される第2のタイプの参照信号のアンテナポート又はニューメロロジーと同じである場合、前記プリアンブルは、PSSCHの復調に使用される、
(34)に記載の受信方法。
【0140】
(42)
プリアンブルは、固定されたニューメロロジーのPSCCHの前に送信される、
(34)に記載の受信方法。
【0141】
(43)
プリアンブルは、PSCCHの前に送信され、前記プリアンブルの持続時間は、繰り返しによってPSCCH/PSSCHの持続時間とシンボルアライメントされている、
(34)に記載の受信方法。
【0142】
(44)
プリアンブルは、PSCCHの前に送信され、前記プリアンブルのニューメロロジーは、PSSCH/PSCCHのニューメロロジーと異なる、
(34)に記載の受信方法。