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特許7420933アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルおよびそのヒンジコンポーネント
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-15
(45)【発行日】2024-01-23
(54)【発明の名称】アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルおよびそのヒンジコンポーネント
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20240116BHJP
   F16C 11/04 20060101ALI20240116BHJP
【FI】
G06F1/16 312J
G06F1/16 312G
G06F1/16 312F
F16C11/04 F
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022524566
(86)(22)【出願日】2020-10-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-04
(86)【国際出願番号】 CN2020120313
(87)【国際公開番号】W WO2021082891
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-06-22
(31)【優先権主張番号】201911057639.2
(32)【優先日】2019-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514008309
【氏名又は名称】杭州安費諾飛鳳通信部品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(72)【発明者】
【氏名】チョン グァンルン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ チェンチー
【審査官】石川 亮
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-520528(JP,A)
【文献】特表2020-524327(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0292863(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第110035140(CN,A)
【文献】中国実用新案第208189115(CN,U)
【文献】中国実用新案第205446377(CN,U)
【文献】中国実用新案第207075032(CN,U)
【文献】国際公開第2019/134696(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
F16C 11/04
H04M 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒンジと、第一側ケーシングと、第二側ケーシングとを含み、フレキシブルスクリーンが外側に取り付けられている、フレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルであって、
前記フレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルは、第一側ケーシングと第二側ケーシングとの間にフレキシブルスクリーンのための複合支持層が設けられ、
第一ケーシングと第二ケーシングには、それぞれフレキシブルスクリーン支持板が設けられ、
第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板は、スライドプレートとして設けられ、
前記複合支持層は、弯曲可能な引張層と、弯曲と開きが可能な引張層の支持層とを含み、
前記複合支持層には、それぞれ二つの向き合う側に位置する第一側と第二側が設けられており、それぞれフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルの第一側と第二側に接続され、
前記複合支持層の第二側は、スライドプレートと接続され、
前記スライドプレートは、その第二側方向に押すか、引っ張る弾性機構と接続され、
前記フレキシブルスクリーンは、第一側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板と、前記複合支持層と、第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板とに接続され、
前記ヒンジは、複合支持層の下方に位置し、中間支持部と、第一側接続部と第二側接続部と、シンクロナス逆回転接続機構とを含み、
第一側接続部と第二側接続部は、それぞれ回転できるように中間支持部の第一側と第二側に設けられ、
前記中間支持部の外側には、フレキシブルスクリーンの弯曲に合ったアーチ形があり、且つその第一側と第二側にはそれぞれグリッドが設けられ、
前記第一側接続部と第二側接続部は、櫛形に設けられており、
前記第一側接続部の櫛形は、固定接続部およびそれぞれ中間接続部の第一側グリッド中に挿し込まれる櫛歯を含み、
前記第二側接続部の櫛形は、固定接続部およびそれぞれ中間接続部の第二側グリッド中に挿し込まれる櫛歯を含み、
前記第一側接続部と第二側接続部は、シンクロナス逆回転接続機構によって接続されて、シンクロナス逆回転が可能となる、
ことを特徴とするアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項2】
前記引張層の両側を支持層より長くし、引張層の第一側を固定側として固定部材との接続に使用し、引張層の第二側にはスライドプレートと接続する部位がある、ことを特徴とする請求項1に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項3】
前記引張層は支持層の上方に敷設される、ことを特徴とする請求項1に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項4】
前記複合支持層の幅はフレキシブルスクリーンの幅に合わせられている、ことを特徴とする請求項1に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項5】
前記引張層の両側は、アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルが折り畳まれる時に、支持層より長く、
引張層の両側には、いずれも一つの直線に沿った区切りを有し、
引張層の第一側は、第一側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板またはヒンジ中の第一側ケーシングと固定的に接続される部材と接続され、
引張層の第二側は、第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板と接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項6】
前記引張層は、支持層の上方に敷設され、
前記引張層の第一側の下表面は、第一側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板と接続され、
前記引張層の第二側の下表面は、第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板と接続され、
前記引張層の上表面は、フレキシブルスクリーンと接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項7】
前記複合支持層の第一側は、第一ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板またはヒンジ中の第一側ケーシングに固定的に接続される部材と接続され、
引張層の第二側は、第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板と接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項8】
前記ヒンジ中、第一側接続部と第二側接続部は、前記シンクロナス逆回転接続機構によって回転できるように中間支持部の第一側と第二側に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項9】
前記ヒンジ中、第一側接続部の固定接続部と第二側接続部の固定接続部は、それぞれアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルの第一側ケーシングと第二側ケーシングと接続される接続部位を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項10】
第一接続部の固定接続部には、トップ面が設けられ、前記トップ面は複合支持層の第一側と接続される、ことを特徴とする請求項9に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項11】
前記中間支持部の長さは、アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルの当該長さ方向における長さに合わせられている、ことを特徴とする請求項1に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項12】
前記シンクロナス逆回転接続機構は、シート状の積層構造を成し、幾つかの歯車付き第一シンクロナススプライスと幾つかの歯車付き第二シンクロナススプライスを含み、
第一シンクロナススプライスは、第一側接続部と接続され、
第二シンクロナススプライスは、第二側接続部と接続され、
第一シンクロナススプライスと第二シンクロナススプライスとは、対になって配置され、それらは歯車の噛み合いまたは中間歯車によって接続され、
第一シンクロナススプライスの歯車と第二シンクロナススプライスの歯車は、それぞれそれらの歯車軸によって中間支持部に回転接続され、且つ
隣接する対の第一シンクロナススプライスと第二シンクロナススプライスとの間には支持スペーサが設けられ、
前記支持スペーサの外側にはフレキシブルスクリーンの弯曲とフィッティングするアーチ形があり、前記歯車軸の端部にはアキシアルリミット構造が設けられ、
中間支持部の両端には前記シンクロナス逆回転接続機構が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項13】
歯車軸は、中間支持部と固定的に接続され、
第一シンクロナススプライスと第二シンクロナススプライスは、歯車軸を中心として回転することができ、
支持スペーサには歯車軸穴が形成されており、歯車軸が通り抜けるとともに、それと固定的に接続されている、ことを特徴とする請求項12に記載のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【請求項14】
請求項1に記載のヒンジと複合支持層を含み、前記複合支持層の第一側は第一側接続部の固定接続部と接続され、第二側は滑り部材との接続に使用される、ことを特徴とするアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルのヒンジコンポーネント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルおよびそのヒンジコンポーネントに関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルは、左側ケーシングと右側ケーシングを含み、左側ケーシングと右側ケーシングとの間はヒンジによって接続される。アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルにとって、両側ケーシングの間は複数本の支持棒を使用する方式で支持されるものの、モバイルターミナルが折り畳まれた時と折り畳み中、フレキシブルスクリーンの弯曲に十分に合わせることが難しく、手触りが悪くなり、フレキシブルスクリーンの耐用性に悪影響をもたらす。
【発明の概要】
【0003】
発明が解決しようとする第一の課題:
本発明によって第一に解決されるべき技術的な課題は、支持効果とフィッティング効果がより優れたアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルを提供することである。
【0004】
第一の課題を解決するための技術手段:
アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルは、ヒンジと、第一側ケーシングと、第二側ケーシングとを含んでいる。フレキシブルスクリーンは、フレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルの外側に配置されている。前記フレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルは、第一側ケーシングと第二側ケーシングとの間にフレキシブルスクリーンの複合支持層が設けられている。第一ケーシングと第二ケーシングには、それぞれフレキシブルスクリーンのフレキシブルスクリーンの支持板が設けられている。第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板は、スライドプレートとして設けられている。前記複合支持層は、弯曲可能な引張層と、弯曲と開きが可能な引張層の支持層とを含む。前記複合支持層には、それぞれ二つの向き合う側に位置する第一側と第二側が設けられており、それぞれフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルの第一側と第二側に接続されている。前記複合支持層の第二側は、スライドプレートと接続され、前記スライドプレートは、その第二側方向に押すか、引っ張る弾性機構と接続されている。前記フレキシブルスクリーンは、第一側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板と、前記複合支持層と、第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板と接続されている。
【0005】
前記ヒンジは、複合支持層の下方に位置し、中間支持部と、第一側接続部と第二側との接続部と、シンクロナス逆回転接続機構とを含んでいる。第一側接続部と第二側との接続部は、それぞれ回転できるように中間支持部の第一側と第二側に設けられている。前記中間支持部の外側には、フレキシブルスクリーンの弯曲に合ったアーチ形があり、且つその第一側と第二側にはそれぞれグリッドが設けられている。前記第一側接続部と第二側接続部は、櫛形に設けられており、前記第一側接続部の櫛形は固定接続部およびそれぞれ中間接続部の第一側グリッド中に挿し込まれる櫛歯を含み、前記第二側接続部の櫛形は固定接続部およびそれぞれ中間接続部の第二側グリッド中に挿し込まれる櫛歯を含み、前記第一側接続部と第二側接続部は、シンクロナス逆回転接続機構によって接続されて、シンクロナス逆回転が可能となる、ことを特徴とするアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル。
【0006】
上記技術手段に基づき、さらに以下技術手段を使用する。
【0007】
前記引張層の両側を支持層より長くし、引張層の第一側を固定側として固定部材との接続に使用し、引張層の第二側にはスライドプレートと接続する部位があってもよい。
【0008】
前記引張層は支持層の上方に敷設されていてもよい。
【0009】
前記複合支持層の幅はフレキシブルスクリーンの幅に合わせられていてもよい。
【0010】
前記引張層の両側は支持層より長いが、アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルが折り畳まれる時に、引張層の両側にはいずれも一つの直線に沿った区切りがあって、引張層の第一側は第一側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板またはヒンジ中の第一側ケーシングと固定的に接続される部材と接続され、引張層の第二側は第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板と接続されてもよい。
【0011】
前記引張層は支持層の上方に敷設され、その第一側の下表面は第一側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板と接続され、その第二側の下表面は第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板と接続され、その上表面はフレキシブルスクリーンと接続されてもよい。
【0012】
前記複合支持層の第一側は第一ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板またはヒンジ中の第一側ケーシングに固定的に接続される部材と接続され、引張層の第二側は第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板と接続されてもよい。
【0013】
前記ヒンジ中、第一側接続部と第二側接続部は前記シンクロナス逆回転接続機構によって回転できるように中間支持部の第一側と第二側に設けられてもよい。
【0014】
前記ヒンジ中、第一側接続部の固定接続部と第二側接続部の固定接続部は、それぞれアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルの第一側ケーシングと第二側ケーシングと接続される接続部位を有していてもよい。
【0015】
第一接続部の固定接続部にはトップ面が設置され、前記トップ面は複合支持層の第一側と接続されてもよい。
【0016】
前記中間支持部の長さはアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルの当該長さ方向における長さに合わせられてもよい。
【0017】
前記シンクロナス逆回転接続機構は、シート状の積層構造を成し、幾つかの歯車付き第一シンクロナススプライスと幾つかの歯車付き第二シンクロナススプライスを含んでおり、第一シンクロナススプライスは、第一側接続部と接続され、第二シンクロナススプライスは、第二側接続部と接続され、第一シンクロナススプライスと第二シンクロナススプライスは、対になって設置され、それらは歯車の噛み合いまたは中間歯車によって接続され、第一シンクロナススプライスの歯車と第二シンクロナススプライスの歯車は、それぞれそれらの歯車軸によって支持部に回転接続され、且つ隣接する対の第一シンクロナススプライスと第二シンクロナススプライスとの間には、支持スペーサが設けられ、前記支持スペーサの外側にはフレキシブルスクリーンの弯曲とフィッティングするアーチ形があり、前記歯車軸の端部にはアキシアルリミット構造が設けられ、中間支持部の両端には前記シンクロナス逆回転接続機構が設けられてもよい。
【0018】
歯車軸は中間支持部と固定的に接続され、第一シンクロナススプライスと第二シンクロナススプライスは歯車軸を中心として回転することができ、支持スペーサには歯車軸穴が設置されいて、歯車軸が通り抜けるとともに、それと固定的に接続されてもよい。
【0019】
注意すべきことは、本発明の上記さらなる技術手段は組み合わせて使用することもできる。
【0020】
発明が解決しようとする第二の課題:
本発明はアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルのヒンジコンポーネントを提供することを第二の課題とする。
【0021】
第二の課題を解決するための技術手段:
上記ヒンジと複合支持層を含み、前記複合支持層の第一側は第一側接続部の固定接続部と接続され、第二側は滑り部材との接続に使用されることを特徴とするアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルのヒンジコンポーネント。
【発明の効果】
【0022】
本発明の技術手段を使用することによって、本発明の支持構造はフレキシブルスクリーンに対して平坦な支持役割を果たし、且つフレキシブルスクリーンの弯曲にフィッティングすることができ、デザインと制御が簡単であり、手触りとフレキシブルスクリーンに対する保護作用を向上し、フレキシブルスクリーンの耐用性を向上する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は本発明のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルが折り畳まれた状態での断面図である。
図2図2は本発明のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルが平らに開かれた状態での断面図である。
図3図3は本発明のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル実施例の弾性機構の構造分解図である。
図4図4は本発明のアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナル実施例の構造分解図である。
図5図5は本発明のヒンジ実施例の構造分解図である。
図6図6はヒンジが折り畳まれた状態での略図である。
図7図7はヒンジが平らに開かれた状態での外側略図である。
図8図8はヒンジが平らに開かれた状態での裏側略図である。
図9図9は中間支持棒の裏側略図である。
図10図10はヒンジが平らに開かれた状態での断面図である。
図11図11はヒンジが平らに開かれた状態と折り畳まれた状態との間の状態での断面図である。
図12図12はヒンジが折り畳まれた状態での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図面のとおり、アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルは、第一側ケーシング100と、第二側ケーシング200とを含んでいる。第一ケーシング100と第二ケーシング200は、アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルが平らに開かれる時に、それぞれアウターフレキシブルスクリーン電子ターミナルの左側と右側のそのうちの一側と他の一側に位置する。フレキシブルスクリーン300は、アウターフレキシブルスクリーン電子ターミナルの外側に配置されている。第二ケーシング200のフレキシブルスクリーン支持板201は、スライドプレートに設置されてスライディングできる。第一側ケーシング100のフレキシブルスクリーン支持板101は、固定されている。前記フレキシブルスクリーンは、フレキシブルタッチスクリーンであってもよいし、或いはその構造の補強層などアクセサリーを含んでモジュールで構成されていてもよい。
【0025】
アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルには、弾性機構2が設けられている。スライドプレートは、弾性機構と接続されている。弾性機構は、圧縮ばねまたは引張ばねおよび対応する接続機構を備えるか、或いはさらにガイド構造を備えることができ、スライドプレートを第二側方向に押すか、引っ張る。図3、4に示すとおり、本実施例において、当該弾性機構2は、第二側ケーシングと接続されるベース部材21、圧縮ばね22、ガイドロッド23およびスライディングブロック24を含む。スライディングブロック24は、前記スライドプレートに固定的に接続されている。スライディングブロック24は、同時にガイドロッド23と滑り接続されるとともに、圧縮ばね22によって支持される。ガイドロッド23は、ベース部材21に装着される。ベース部材21は、第二側ケーシング200に取り付けられ、圧縮ばね22はガイドロッド23の外側に装着される。
【0026】
アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルの第一側ケーシング100と第二側ケーシング200との間には複合支持層1が設けられている。前記複合支持層1には、それぞれ二つの向き合う側に位置する第一側と第二側が設けられている。
【0027】
前記複合支持層1の幅は、フレキシブルスクリーン300の幅と合っており、フレキシブルスクリーン300の幅を占めるにするか、フレキシブルスクリーン300の幅に近づくようにする。当該幅方向において、前記複合支持層1は、一つでもよい。或いは、前記複合支持層1は、当該方向において、幾つかの区切りに分けて、それぞれ各自の第一側と第二側、または共同の第一側と第二側を有していてもよい。複合支持層は、その役割を実現するために、区切りと区切りとの間に隙間を設けてもよい。
【0028】
前記複合支持層1は、弯曲可能な引張層11と、弯曲可能でかつ弾性的に跳ね返りが可能な、引張層11の支持層12とを含む。引張層は、スチールシートのような金属シートで作製されうる。このような金属シートは、引張、弯曲したりおよび弾力的に平坦に戻ったりする能力を有する。また金属シートは、極めて薄く、厚みが僅か0.03mmぐらいであって、自由に弯曲する需要を満たすことができとよい。さらに金属シートは、優れた引張強さを有しているとよく、複合支持層の破断を防ぐことができるとよい。引張層には、スチールシートなどの金属シートを使用することができ、優れた引張強さを有するその他の材料、例えばナイロン、芳香族ポリアミド、ポリエステルなどの編み物が用いられてもよい。複合物であり、湾曲可能でかつ平坦になり得る支持層12は、引張層11の上に配置される。当該支持層には、ゴム、シリカゲル、樹脂、革などの材料が用いられうる。引張層11は、接着により前記複合支持層1の上面を被覆しており、支持層12は、引張層の下に配置されている。引張層11は支持層12に嵌め込まれていてもよい。支持層12の長さは、フレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルが折り畳まれた時の中間弯曲部の長さに合わされている。つまり、その長さはフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルが折り畳まれた時には、弯曲部のアーチ長さに近い、または等しい、または弯曲部のアーチ長さに対して上回っていてもよい。フレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルが平らに開かれる時には、少なくとも第一側ケーシング100のフレキシブルスクリーン支持板101と第二側ケーシング200のフレキシブルスクリーン201との間の直線距離に近づくとともに、平らに開かれる途中、支持層12は、複合支持層1が前記弾力機構に対する主な圧力抵抗力を提供する。
【0029】
前記引張層11の両側は、支持層12より長いが、アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルが折り畳まれた時に、引張層の両側111、112にいずれも一つの側線に沿った区切りがあって、より滑らかな運動性能を持たせることができる。引張層の第一側111は、複合支持層1の第一側として、第一側ケーシング100のフレキシブルスクリーン支持板101またはアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルのヒンジ400において、第一側ケーシングと固定的に接続される部材と接続される。引張層11の第二側112は、複合支持層1の第二側として、スライドプレートと接続される部位を有し、第二側ケーシング200のフレキシブルスクリーン支持板201に接続される。
【0030】
好ましくは、前記引張層11は支持層12の上方に敷かれている。その第一側111の下表面は、第一側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板101に接続されている。その第二側112の下表面は、第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板201に接続されている。引張層11の上表面は、適切な方法でフレキシブルスクリーンに接続されている。前記フレキシブルスクリーンは、第一側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板や前記複合支持層および第二側ケーシングのフレキシブルスクリーン支持板上に被覆される。アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルのヒンジ400は複合支持層1の下方に配置される。
【0031】
想定されるように、第一側については、前記第一側ケーシング100のフレキシブルスクリーン支持板101は、スライドプレートとして配置されうる。よって、複合支持層1の両側はいずれも滑り部材に接続されることになり、同じく本発明の効果に達成することができるが、デザインが比較的煩雑になる。
【0032】
アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルのヒンジ400は、第一側ケーシング100と第二側ケーシング200との間に配置されており、第一側ケーシング100と第二側ケーシング200とを接続している。
【0033】
前記ヒンジは、中間支持部4と、第一側接合部5および第二側接合部6と、シンクロナス逆回転接合機構とを備えている。第一側接合部5と第二側接合部6は、回転可能なように中間支持部の第一側と第二側に配置されている。
【0034】
前記中間支持部4の外側には、フレキシブルスクリーンの弯曲にフィットするアーチ形40がある。且つその第一側と第二側は、それぞれグリッド41、42が設けられている。前記第一側接続部5と第二側接続部6は、櫛形に構成されている。前記第一側接続部5の櫛形は、固定接続部51と、それぞれ中間接続部の第一側グリッド41中に挿し込まれる櫛歯52とを備えている。前記第二側接続部6の櫛形は、固定接続部61と、それぞれ中間接続部の第二側グリッド42中に挿し込まれる櫛歯62とを備えている。さらに、グリッド41、42には、それぞれリミッド部43、44が設けられていてもよい。リミッド部43、44は、構造の強さをさらに強化するために、グリッド壁の間に接続されている。また、アウターフレキシブルスクリーンモバイルターミナルが平らに開かれる時に、それぞれ櫛歯52、62に対する支持役割を果たすことができる。従って、櫛歯がこの側において、第一側接続部5と第二側接続部6を支える。アウターフレキシブルスクリーンモバイルターミナルが折り畳まれた時に、それぞれ櫛歯52、62に対して、リミッドと保護の役割を果たすことができる。
【0035】
第一側接続部5と第二側接続部6は、いずれも必要に応じてフレキシブルスクリーン支持部を備えていてもよいし、また、備えていなくてもよい。第一側接続部の固定接続部51と第二側接続部の固定接続部61とは、いずれも第一側ケーシング100と第二側ケーシング200とに接合される部位がある。アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルへの適用される場合、第一側接続部、第二側接続部は、第一側ケーシング100および第二側ケーシング200との接続部位において、強さを保証する状況の下で、より薄くすることがいつも望まれる。従って、これを実現するために、一つの実施形態において、固定接続部51と固定接続部61を総体的に平板状にして、一側は櫛歯を纏め、他の一側は、それぞれ第一側ケーシング100と第二側ケーシング200に挿し込んで接続するか、或いは第一側ケーシング100と第二側ケーシング200の接続部位に重ねて接続する。他の実施形態において、第一側接続部5と第二側接続部6は、一方に、それぞれの櫛歯52、62が纏めて接続されるのに対し、他の一方には、幾つかの「触手」が設けられて、固定された接続部位としてそれぞれ第一側ケーシング100と第二側ケーシング200とに接続される。
【0036】
櫛歯の長さは、アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルの寸法によって決まるが、フレキシブルスクリーンがヒンジ上方のクッション層の弯曲と開きに支障さえなければそれでよい。櫛歯と中間支持部のグリッド壁との間は、中間支持部4の長さ方向にて嵌め合い、なるべくヒンジの運動に支障がない状況の下で、互いに近ければ近いほどよい。よって、相対的に長い部材である中間支持部4や第一側接続部5および第二側接続部6を補強する役割が促進され、変形防止能力が向上しうる。
【0037】
前記中間支持部の長さは、アウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルが当該長さ方向における長さに合い、当該長さ方向上のフレキシブルスクリーンの寸法とほとんど等しいか、やや短い。両端にアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルヒンジにおける、シンクロナス逆回転接合機構またはその他の必要な機構を設置する。グリッドの存在およびグリッドと櫛歯との嵌め合いによって、中間支持部4がフレキシブルスクリーンの弯曲に直接フィットでき、従来の複数本の支持棒方式による組立や制御の煩雑性が避けられるとともに、構造の重量と強さの両立が可能となる。理解すべきことは、各グリッドは、中間支持部の長さ方向における寸法が違うものを使用することもでき、対応する状況は櫛歯にも適合する。
【0038】
中間支持部は、全体を一体にする方式を採用することに限らず、幾つかの区切りやシートをその長さ方向にて、継合せまたは接続して成すこともできる。第一側接続部5および第二側接続部6は、実施の際、まる一個方式を使用するほか、二個方式を使用するか、複数個を組み合わせて接続する方式を使用することもできる。
【0039】
図面中、符号3はヒンジ裏側の化粧板であり、化粧板3は中間接続部に接続される。
【0040】
第一側接続部5と第二側接続部6は、前記シンクロナス逆回転接合機構7によって、回転できるように中間支持部4の第一側と第二側に設置される。
【0041】
前記シンクロナス逆回転接合機構は、シート状の重なり構造を成し、幾つかの歯車711付き第一シンクロナススプライス71と幾つかの歯車721付き第二シンクロナススプライス72とを含む。第一シンクロナススプライス71には、第一側接続部5背面の接続溝53と接続されるアームエンド712がある。第二シンクロナススプライス72には、第二側接続部6背面の接続溝63と接続されるアームエンド722がある。第一シンクロナススプライス71と第二シンクロナススプライス72は、対になって配置されている。歯車711と歯車721は、噛み合いまたは中間歯車によって接続される。第一シンクロナススプライスの歯車711と第二シンクロナススプライスの歯車721は、それぞれそれらの歯車軸710、720によって中間支持部4と回転可能に接続される。且つ隣接する対の第一シンクロナススプライス71と第二シンクロナススプライス72との間には、支持スペーサ73が配置される。前記支持スペーサ73の外側には、フレキシブルスクリーンの弯曲とフィッティングするアーチ形がある。その外部輪郭は、中間支持部と同じくすることができる。歯車軸710、720の端部には、アキシアル方向に突出したノーズ713、723などのリミット構造を設けられており、シンクロナススプライスと支持スペーサ73とをアキシアル方向にて動作を規制する。
【0042】
固定と回転の割り当てにつき、好ましい方式として、歯車軸710、720は、中間支持部3に固定的に接続されている。第一シンクロナススプライス71と第二シンクロナススプライス72は、歯車軸を中心として回転することができる。支持スペーサ73は、歯車軸穴を有し、歯車軸が通り抜けるとともに、それと固定的に接続されるようにする。最も外側のシンクロナススプライスとノーズとの間には、固定端板74が配置されることができる。その固定方式は、支持スペーサ73と同じである。
【0043】
中間支持部の両端外側には、それぞれ前記シンクロナス逆回転接続機構が設けられている。
【0044】
シンクロナススプライスと第一側接続部5および第二側接続部6との接続方式は、上記構造に限らず、その他の部位または接続形状を設けて、溶接やねじ接続、スナップ接続、リベット接続など方式で接続することもできる。
【0045】
代替方式として、第一側接続部5と第二接続部6は、シンクロナス逆回転接続機構によらずに、直接中間支持部4と接続して、別途に中間支持部に設けられたシンクロナス逆回転接続機構と接続することもできる。
【0046】
なお、シンクロナス逆回転接続機構の構造形式は、カム構造や接続バンド構造などのその他の代替方式を使用することもできる。
【0047】
本実施例において、第二側ケーシング200のフレキシブルスクリーン支持板201はスライドしうるスライドプレートとして取り付けられている。図面中の符号2は、第二ケーシング中に設置された弾性機構である。前記スライドプレートは、弾性機構2に接続されている。弾性機構2は、スライドプレートがいつも第二側端部に向けてスライドする傾向を持つようにする。第一側ケーシング100のフレキシブルスクリーン支持板101は固定的に配置される。第一側接続部は、またアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子ターミナルの第一側ケーシングと第二側ケーシングとの間に位置する複合支持層の第一側に接続される。第一側接続部の固定接続部51にはトップ面が設けられている。前記トップ面は、前記複合支持層の第一側との接続に使用される。想像できるように、第一側にとって、前記第一側ケーシング100のフレキシブルスクリーン支持板101もスライドプレートとして設置することができる。この時、第一接続部は、前記複合支持層の第一側と接続する必要がなくなる。第二側にとって、フレキシブルスクリーン支持板201にも固定板として設けることができ、どのように変化するとしても、本発明のヒンジはいつもアウターフレキシブルスクリーンモバイル電子設備に適用することができ、上記技術効果が得られる。
【0048】
一側がスライディング、他の一側が固定される状況において、製造と組立が比較的便利な構造として、上記ヒンジと複合支持層は組立部材として接続されることもでき、前記複合支持層の第一側は、第一側接続部の固定接続部と接続され、第二側は、スライドプレートなどのスライディング部材と接続される。
【0049】
上記説明はただ本発明の最良の実施例に過ぎず、本発明の構造特徴はこれに限らない。予見できる本発明の運動機構は、各種フレキシブルスクリーンモバイルターミナルに使用することができ、本分野の技術者によって本発明分野において行われた、すべての変動または修飾はいずれも本発明の保護範囲に収まる。
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