(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-16
(45)【発行日】2024-01-24
(54)【発明の名称】トンネルインテリジェント削孔装置
(51)【国際特許分類】
B28D 1/14 20060101AFI20240117BHJP
E21D 11/38 20060101ALI20240117BHJP
E21F 1/00 20060101ALI20240117BHJP
B23B 39/14 20060101ALI20240117BHJP
B23B 47/24 20060101ALI20240117BHJP
【FI】
B28D1/14
E21D11/38 Z
E21F1/00 Z
B23B39/14
B23B47/24
(21)【出願番号】P 2023513251
(86)(22)【出願日】2021-09-30
(86)【国際出願番号】 CN2021122370
(87)【国際公開番号】W WO2022262149
(87)【国際公開日】2022-12-22
【審査請求日】2023-02-22
(31)【優先権主張番号】202122079990.0
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521550208
【氏名又は名称】中▲鉄▼九局集▲団▼▲電▼▲務▼工程有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA RAILWAY NO.9 GROUP ELECTRICAL ENGINEERING CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】冀▲暁▼▲瑩▼
(72)【発明者】
【氏名】徐士彬
(72)【発明者】
【氏名】邱▲暁▼▲傑▼
(72)【発明者】
【氏名】王▲長▼▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼雄
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】王大▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】王明宇
(72)【発明者】
【氏名】▲トウ▼▲剛▼
(72)【発明者】
【氏名】王忠明
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼▲飛▼▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼睿
(72)【発明者】
【氏名】鞠航
【審査官】荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106703689(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110331937(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112696153(CN,A)
【文献】国際公開第2012/110704(WO,A1)
【文献】特開平11-270268(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B28D 1/14
E21D 11/38
E21F 1/00
B23B 39/14
B23B 47/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントエンドプレー
トと、
前記フロントエンドプレートに取り付けられたガイドロッドと、
前記ガイドロッドを外嵌し、前記ガイドロッドの軸方向に沿って移動できる削孔機設置台座と、
前記削孔機設置台座に固定され
、掘削方向
が前記ガイドロッドの軸線に平行である削孔機と、
前記ガイドロッドの前端部に固結され、前記削孔機設置台座を制限して前記削孔機設置台座が前記ガイドロッドから脱落するのを防ぐためのリミット構造と、
前記削孔機設置台座
と前記フロントエンドプレートとの間に設けられ、前記削孔機の掘削圧力を監視するための圧力センサーと、
データ処理モジュールと、制御モジュールとを備えたインテリジェント解析コンピュータと、
を備えたトンネルインテリジェント削孔装置であって、
前記データ処理モジュールと前記圧力センサーとの間でデータ通信が行われ、前記データ処理モジュールは
前記掘削圧力が閾値より大きいかどうかを比較し、前記制御モジュールは圧力データが閾値より大きいことに応答して、前記削孔機の電源を切断する、
ことを特徴とする、トンネルインテリジェント削孔装置。
【請求項2】
第1端板と、第2端板と、弾性緩衝部材とを備え、前記第1端板と前記第2端板は互いに平行に対向して配置されたアイソレータをさらに備え、
前記弾性緩衝部材は、前記第1端板と前記第2端板との間に設けられ、エネルギー吸収及び振動抑制に用いられ、
前記アイソレータは、前記ガイドロッドを外嵌し、前記第1端板が前記削孔機設置台座となり、前記第2端板
が前記フロントエンドプレートと協働して前記圧力センサーの検出端を圧迫する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のトンネルインテリジェント削孔装置。
【請求項3】
リミットボルトをさらに備え、前記圧力センサーに軸線貫通穴が設けられ、前記第1端板には前記軸線貫通穴に対応して第1貫通穴が設けられ、前記第2端板には前記軸線貫通穴に対応して第2貫通穴が設けられ、
前記リミットボルトは、前記軸線貫通穴、前記第1貫通穴及び前記第2貫通穴を挿通して、前記フロントエンドプレートに固定され、前記リミットボルトの頭部と前記第2貫通穴の穴縁と制限するように嵌合する、
ことを特徴とする、請求項2に記載のトンネルインテリジェント削孔装置。
【請求項4】
前記ガイドロッドは、円周方向に沿って4つ配置され、
前記リミット構造は、リミットプレートで、前記リミットプレートの数が2で、各前記リミットプレートの両端が各々2本の前記ガイドロッドの前端部に固結される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のトンネルインテリジェント削孔装置。
【請求項5】
その上に前記リミットボルトが通るための第3貫通穴を設けた補強板をさらに備え、
前記補強板は、前記第2端板の前記圧力センサーに近い板面に固定され、かつ前記補強板の横断面面積が前記リミットボルトの頭部の横断面面積より大きい、
ことを特徴とする、請求項3に記載のトンネルインテリジェント削孔装置。
【請求項6】
前記補強板は、中央の耐力部及び縁端の環状取付部に分けられ、前記耐力
部の横断面面積は前記リミットボルトの頭部の横断面面積と等しく、同軸であり、
前記環状取付部にボルトスルーホールが円周方向に沿って均等に配置され、前記補強板が前記ボルトスルーホールを挿通する固定ボルトで前記第2端板に固定される、
ことを特徴とする、請求項5に記載のトンネルインテリジェント削孔装置。
【請求項7】
取付ボルトをさらに備え、
前記リミットボルトの前端には軸方向ねじ穴が同軸に設けられ、前記取付ボルトの先端部が前記フロントエンドプレートを挿通して、前記軸方向ねじ穴に螺着され、前記リミットボルトは前記取付ボルトを介して前記フロントエンドプレートに固定される、
ことを特徴とする、請求項3に記載のトンネルインテリジェント削孔装置。
【請求項8】
敷き板を含む取付構造をさらに備え、前記削孔機の後端は、固定ねじで前記敷き板に固定され、前記敷き板が取付ねじで前記第1端板の板面に固定されることを特徴とする、請求項3に記載のトンネルインテリジェント削孔装置。
【請求項9】
前記取付構造は、挟持板と、連結板と、ベース板とをさらに備え、前記挟持板は前記削孔機の機体の中央部又は前部にクランプされ、
前記敷き板は、上下2枚あり、前記削孔機の機体後端の上下部がそれぞれ2枚の前記敷き板に固定され、2枚の前記敷き板間に取り付けスペースがあり、前記ベース板は前記取り付けスペース内に設けられ、前記第1端板に固結され、
前記連結板の一端は、前記挟持板に固結され、他端が前記ベース板に固結される、
ことを特徴とする、請求項8に記載のトンネルインテリジェント削孔装置。
【請求項10】
前記挟持板に調整ボルト及び調整ナットが配設され、前記挟持板に挟持孔が設けられ、
前記挟持孔の孔壁は前記削孔機の機体の中央部又は前部をクランプするために用いられ、
前記挟持孔の孔壁に調整隙間を有し、前記調整隙間は前記挟持板の2つの板面を貫通し、前記挟持孔と外部を連通し、
前記挟持板は、前記調整隙間の両側に貫通穴が対称的に設けられ、前記調整ボルトが一方の前記貫通穴を挿通して、他方の前記貫通穴内の前記調整ナットと螺着し、前記調整ボルト上の前記調整ナットの位置を調整することにより、前記調整隙間の長さを調整できることで、前記挟持孔が前記削孔機の機体を円周方向にクランプする、
ことを特徴とする、請求項9に記載のトンネルインテリジェント削孔装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、トンネル削孔の技術分野に関し、特に、トンネルインテリジェント削孔装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のトンネル自動削孔裝置は、通常、自動削孔裝置内の予め設定された高さ、孔間隔等の情報に従って削孔位置を予め設定・計画し、トンネル自動削孔裝置の削孔機は予め設定された削孔位置で自動削孔作業を実施する。作業者の手動削孔方法と比較して、作業者の労働負荷を低減し、作業者の安全をより確保する。
【0003】
地下鉄トンネルのトンネル壁は、セグメントで構成され、製造上の誤差及び施工上の誤差等の原因により、セグメントが規則通りに完全に配置されていない。セグメントに設けられた固定ボルト、内部の構造用棒鋼は、削孔できない位置に属する。セグメントは規則通りに完全に配置されていないため、固定ボルト、構造用棒鋼の位置も不規則である。
【0004】
従来のトンネル自動削孔裝置は、予め設定された削孔位置通り削孔する時、計画削孔位置を削孔できない位置(固定ボルト、構造用棒鋼の位置)に予め設定する可能性があるため、トンネル自動削孔裝置への再設定という手動による介入が必要で、効率が低くなっている。適時手動により介入しないと、削孔失敗によるセグメントの破損、及び/又は、構造用棒鋼との接触により削孔機が損傷する。したがって、上記従来技術の欠陥について改善された技術的手段を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の目的は、上記従来技術に存在する課題を解決又は軽減するため、トンネルインテリジェント削孔装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本出願は、次のような技術的手段を提示する。
【0007】
フロントエンドプレートにガイドロッドを設けた6軸マニピュレータと、
前記ガイドロッドを外嵌し、ガイドロッドの軸方向に沿って移動できる削孔機設置台座と、
前記削孔機設置台座に固定され、前記削孔機の掘削方向は前記ガイドロッドの軸線に平行である削孔機と、
前記ガイドロッドの前端部に固結され、前記削孔機設置台座を制限して前記削孔機設置台座が前記ガイドロッドから脱落するのを防ぐためのリミット構造と、
削孔機設置台座と6軸マニピュレータのフロントエンドプレートとの間に設けられ、前記削孔機の掘削圧力を監視するための圧力センサーと、
データ処理モジュールと、制御モジュールとを備えたインテリジェント解析コンピュータと、
を備えたトンネルインテリジェント削孔装置であって、
前記データ処理モジュールと前記圧力センサーとの間でデータ通信が行われ、前記データ処理モジュールは掘削圧力が閾値より大きいかどうかを比較し、前記制御モジュールは圧力データが閾値より大きいことに応答して、前記削孔機の電源を切断する。
【発明の効果】
【0008】
1)本出願のトンネルインテリジェント削孔装置は、圧力センサー及びインテリジェント解析コンピュータを設置することにより、掘削圧力が閾値より大きい時、削孔機の電源を切断し、削孔機が固定ボルト、構造用棒鋼の場所で削孔することにより、セグメントの破損、削孔機の損傷を避け、可能な限り信頼性の高い削孔の施工手順が進まれることを確保し、削孔機の寿命を延ばす。
【0009】
2)アイソレータを設置することにより、第1に、6軸マニピュレータの振動を低減して削孔精度をさらに確保し、第2に、圧力センサーの検出結果の精度と信頼性を確保することである。
【0010】
3)リミットボルトとリミット構造は、可能限りアイソレータがガイドロッドから脱落しないように二重のリミットを形成し、信頼性の高い削孔の施工手順が進まれることを確保する。
【0011】
4)リミットプレートを使用することで、リミットプレートと第1端板との接触面積が大きくなり、応力集中を低減し、応力集中によるリミットプレートの変形や破損を防ぎ、さらに信頼性の高いアイソレータの変位制限を確保する。
【0012】
5)補強板は、リミットボルトによる第2端板の変形を極力抑えることができる。
【0013】
6)補強板は、環状取付部の固定ボルトで第2端板に固定され、簡単かつ確実に固定でき、リミットボルトとの干渉を防ぐ。
【0014】
7)リミットボルトは、取付ボルトでフロントエンドプレートに固定され、リミットボルト頭部の位置を正確に確保し、リミットボルトの変位制限効果を確保できる。
【0015】
8)削孔機は、敷き板でフロントエンドプレートに固定され、敷き板が応力緩和部材になり、長期間の作業後のフロントエンドプレートの塑性変形をより良く避けることができる。
【0016】
9)挟持板、連結板及びベース板は、敷き板と協働して削孔機の機体の2点位置決めを形成し、削孔機の削孔精度及び安定性を効果的に確保する。
【0017】
10)調整ボルト及び調整ナットを介して隙間の長さを調整し、構造が単純であるため、挟持板による削孔機の挟持をよく確保する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】トンネルインテリジェント削孔装置の具体的実施形態の立体図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本出願は、トンネルインテリジェント削孔装置の具体的実施形態を提供し、
図1、
図2及び
図3に示すように、トンネルインテリジェント削孔装置は、6軸マニピュレータと、ガイドロッド3と、削孔機13と、リミット構造と、圧力センサー2と、インテリジェント解析コンピュータと、アイソレータと、リミットボルト14と、補強板15と、取付構造とを備え、インテリジェント解析コンピュータはデータ処理モジュールと、制御モジュールとを有する。
【0020】
6軸マニピュレータは、機能性組立体の取付用台座となるフロントエンドプレート1を有し、フロントエンドプレート1にガイドロッド3が設けられ、ガイドロッド3の数は4で、隣り合うガイドロッド3間の結ぶ線が正方形を形成する。
【0021】
アイソレータは、第1端板6と、第2端板4と、弾性緩衝部材5とを備え、第1端板6と第2端板4は互いに平行に対向して配置され、弾性緩衝部材5は第1端板6と第2端板4との間に設けられ、エネルギー吸収及び振動抑制に用いられる。アイソレータは、ガイドロッド3を外嵌し、ガイドロッド3の軸方向に沿って移動することができる。具体的には、第1端板6及び第2端板4にガイドロッド3挿通用の貫通穴が設けられ、前記貫通穴内に設ガイドスリーブが設けられ、ガイドスリーブとガイドロッド3は滑り摩擦があり、ガイドスリーブは摩擦係数の低いエンジニアリングプラスチック製で、自己潤滑機能を持ち、ほこり・不純物のある環境でも開放して作業でき、グリースが不要で、乾燥摩擦環境での長時間の作業に適しており、振動を吸収するなどという利点がある。
【0022】
リミット構造は、ガイドロッド3の前端部に固結され、アイソレータの変位を制限し、アイソレータがガイドロッド3から脱落することを防止するために用いられる。具体的には、リミット構造はリミットプレート7で、リミットプレート7の数が2で、各リミットプレート7の両端が各々2本のガイドロッド3の前端部に固結される。
【0023】
圧力センサー2は、第2端板4と6軸マニピュレータのフロントエンドプレート1との間に設けられ、第2端板4は6軸マニピュレータのフロントエンドプレート1と協働して圧力センサー2の検出端を圧迫し、圧力の伝達により、圧力センサー2は削孔機13の掘削圧力を監視できるようにさせ、データ処理モジュールと圧力センサー2との間でデータ通信が行われる。
【0024】
ガイドロッド3には、2つの大きな働きがあり、すなわち第1に、アイソレータの半径方向の剛性が弱いため、削孔機作業時の半径方向変位が大きくなり、削孔精度が低下し、ガイドロッド3はアイソレータの半径方向変位の制限を大幅に向上できることで、正確に削孔することを確保する。第2に、圧力センサー2は、軸方向圧力を収集する必要があり、ガイドロッド3が他の方向の荷重に耐えることができ、軸方向荷重のみを圧力センサー2に伝達し、圧力センサー2の測定結果の正確性を確保する。また、ガイドロッド3は、アイソレータに必要なセンタリング機能及び圧力センサー2に必要な方向検出機能を統合することで、構造が簡素化される。
【0025】
圧力センサー2に軸線貫通穴が設けられ、第1端板6には軸線貫通穴に対応して第1貫通穴が設けられ、第2端板4には軸線貫通穴に対応して第2貫通穴が設けられる。リミットボルト14は、軸線貫通穴、第1貫通穴及び第2貫通穴を挿通して、フロントエンドプレート1に固定され、リミットボルト14の頭部と第2貫通穴の穴縁と制限するように嵌合する。リミットボルト14に取付ボルトが配設され、リミットボルト14の前端には軸方向ねじ穴が同軸に設けられ、取付ボルトの先端部がフロントエンドプレート1を挿通して、軸方向ねじ穴に螺着され、リミットボルト14は取付ボルトを介してフロントエンドプレート1に固定される。リミットボルト14及びリミットプレート7は、各々アイソレータの変位を制限し、アイソレータがガイドロッド3から脱落するのを防ぎ、削孔時の施工安全を確保する。
【0026】
補強板15にリミットボルト14が通るための第3貫通穴が設けられ、補強板15は、第2端板4の圧力センサー2に近い板面に固定され、かつ補強板15の横断面面積がリミットボルト14の頭部の横断面面積より大きい。補強板15は、中央の耐力部及び縁端の環状取付部に分けられ、耐力部分の横断面面積はリミットボルト14の頭部の横断面面積と等しく、同軸であり、環状取付部にボルトスルーホールが円周方向に沿って均等に配置され、補強板15がボルトスルーホールを挿通する固定ボルトで第2端板4に固定される。
【0027】
取付構造は、敷き板8と、挟持板11と、連結板10と、ベース板9とを備え、第1端板6が削孔機設置台座となり、削孔機13の後端が敷き板8で第1端板6に固定され、削孔機13の掘削方向はガイドロッド3の軸線に平行である。削孔機13の後端は、固定ねじで敷き板8に固定され、敷き板8が取付ねじで第1端板6の板面に固定される。具体的には、敷き板8は、上下2枚あり、削孔機13の機体後端の上下部がそれぞれ2枚の敷き板8に固定され、2枚の敷き板8間に取り付けスペースがあり、ベース板9は取り付けスペース内に設けられ、第1端板6に固結される。
【0028】
挟持板11は、削孔機13の機体の中央部又は前部にクランプされ、具体的には挟持板11に調整ボルト及び調整ナットが配設され、挟持板11に挟持孔が設けられ、挟持孔の孔壁は削孔機13の機体の中央部又は前部をクランプするために用いられ、挟持孔の孔壁に調整隙間12を有し、調整隙間12は挟持板11の2つの板面を貫通し、挟持孔と外部を連通する。挟持板11は、調整隙間12の両側に貫通穴が対称的に設けられ、調整ボルトが一方の貫通穴を挿通して、他方の貫通穴内の調整ナットと螺着し、調整ボルト上の調整ナットの位置を調整することにより、調整隙間12の長さを調整できることで、削孔機13のクランプ又はアンクランプを調整する。連結板10の一端は、挟持板11に固結され、他端がベース板9に固結される。
【0029】
セルフセンタリングの挟持板11で削孔機13の固定を支援し、削孔機13の2点位置決め(1点は、固定ボルトで敷き板8に固定し、もう1点は挟持板11、連結板10でベース板9に固定し、敷き板8及びベース板9がフロントエンドプレート1に固定される)を実現する。挟持板11は、挟持孔が削孔機13を被着する形を採用し、挟持板11はセルフセンタリングであり、同心性が良く、連結が強固で、取り付けが簡単という利点を有し、削孔機13の削孔精度及び安定性を確保する。
【0030】
トンネルインテリジェント削孔装置の削孔過程でデータ処理モジュールは、圧力データが閾値より大きいかどうかを比較し、制御モジュールは圧力データが閾値より大きいことに応答して、削孔機13の電源を切断し、固定ボルト、構造用棒鋼の位置に削孔して、セグメントを破損すること、及び/又は構造用棒鋼どの接触による削孔機13の損傷の発生を防ぐ。
【符号の説明】
【0031】
10:連結板
1 :フロントエンドプレート
11:挟持板
12:調整隙間
13:削孔機
14:リミットボルト
15:補強板
2 :圧力センサー
3 :ガイドロッド
4 :第2端板
5 :弾性緩衝部材
6 :第1端板
7 :リミットプレート
8 :敷き板
9 :ベース板