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特許7421266テーブル管理装置、テーブル管理プログラム、及びテーブル管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-16
(45)【発行日】2024-01-24
(54)【発明の名称】テーブル管理装置、テーブル管理プログラム、及びテーブル管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20240117BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20240117BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20240117BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06F3/0482
G06Q50/12
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019025100
(22)【出願日】2019-02-15
(65)【公開番号】P2020135163
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2022-01-12
【審判番号】
【審判請求日】2023-06-09
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100167830
【弁理士】
【氏名又は名称】仲石 晴樹
(72)【発明者】
【氏名】岩田 真治
(72)【発明者】
【氏名】高村 和紀
(72)【発明者】
【氏名】森口 智生
(72)【発明者】
【氏名】藤井 絵里奈
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 弘典
【合議体】
【審判長】伏本 正典
【審判官】松尾 俊介
【審判官】古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-016499(JP,A)
【文献】特開平07-296260(JP,A)
【文献】特開2020-119045(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設置される複数のテーブルの各々の予約状況が時間軸に沿って示される予約状況画面を表示部に表示する第1表示処理部と、
前記施設の利用を希望している利用者グループの利用希望人数を含む利用希望情報を取得する取得処理部と、
前記利用希望情報に応じて選択される複数のテーブルを含むテーブルグループを前記表示部に表示する第2表示処理部と、
前記テーブルグループに対するユーザー操作に応じて、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルを前記利用者グループに割り当てる割当処理部と、を備え、
前記第2表示処理部は、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルの位置関係を識別可能な態様で、前記テーブルグループを前記表示部に表示する、
テーブル管理装置。
【請求項2】
前記第2表示処理部は、前記テーブルグループを前記予約状況画面上に表示する、
請求項1に記載のテーブル管理装置。
【請求項3】
複数のテーブルの組合せパターンを示す組合せパターン情報を記憶する組合せパターン情報記憶部を更に備え、
前記第2表示処理部は、前記組合せパターン情報に基づいて、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルを選択する、
請求項1又は請求項2に記載のテーブル管理装置。
【請求項4】
前記第2表示処理部は、複数の前記テーブルグループを前記表示部に表示する、
請求項3に記載のテーブル管理装置。
【請求項5】
前記第2表示処理部は、複数の前記テーブルグループを、当該テーブルグループ各々に対応するテーブルの組合せを識別可能な態様で前記表示部に同時に表示する、
請求項3又は請求項4に記載のテーブル管理装置。
【請求項6】
前記第2表示処理部は、テーブル間の距離に基づいて、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルを選択する、
請求項1~5のいずれかに記載のテーブル管理装置。
【請求項7】
前記第2表示処理部は、前記テーブルグループに含まれるテーブル間の距離に応じて異なる表示態様で前記テーブルグループを前記表示部に表示する、
請求項1~6のいずれかに記載のテーブル管理装置。
【請求項8】
前記テーブルグループに対するユーザー操作に応じて、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルの位置関係を示すレイアウト画面を前記表示部に表示する第3表示処理部を更に備える、
請求項1~7のいずれかに記載のテーブル管理装置。
【請求項9】
一又は複数のプロセッサーに、
施設に設置される複数のテーブルの各々の予約状況が時間軸に沿って示される予約状況画面を表示部に表示する第1表示ステップと、
前記施設の利用を希望している利用者グループの利用希望人数を含む利用希望情報を取得する取得ステップと、
前記利用希望情報に応じて選択される複数のテーブルを含むテーブルグループを前記表示部に表示する第2表示ステップと、
前記テーブルグループに対するユーザー操作に応じて、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルを前記利用者グループに割り当てる割当ステップと、
を実行させるためのテーブル管理プログラムであって、
前記第2表示ステップでは、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルの位置関係を識別可能な態様で、前記テーブルグループを前記表示部に表示する、
テーブル管理プログラム。
【請求項10】
一又は複数のプロセッサーによるテーブル管理方法であって、
施設に設置される複数のテーブルの各々の予約状況が時間軸に沿って示される予約状況画面を表示部に表示する第1表示ステップと、
前記施設の利用を希望している利用者グループの利用希望人数を含む利用希望情報を取得する取得ステップと、
前記利用希望情報に応じて選択される複数のテーブルを含むテーブルグループを前記表示部に表示する第2表示ステップと、
前記テーブルグループに対するユーザー操作に応じて、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルを前記利用者グループに割り当てる割当ステップと、
を含み、
前記第2表示ステップでは、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルの位置関係を識別可能な態様で、前記テーブルグループを前記表示部に表示する、
テーブル管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブル管理装置、テーブル管理プログラム、及びテーブル管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
横軸が時刻を示し、縦軸が客席を示している予約スケジュール表示において、予約を希望している顧客の人数及び開始時刻に基づいて、予約が可能なテーブルごとに、予約が可能であることを示す楕円画像が表示される予約システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-204172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記予約システムでは、利用者グループに対して複数のテーブルを割り当てる必要がある場合(例えば、利用者グループの人数が1つのテーブルの許容人数を超えている場合など)に、利用者グループに割り当てるべきテーブルの組み合わせをユーザーが考える必要がある。しかしながら、予約スケジュール表示からは、テーブル間の位置関係(例えば、隣接しているか否かなど)を把握することができないため、利用者グループに割り当てるべき複数のテーブルを容易に決定することができない。
【0005】
本発明の目的は、利用者グループに割り当てるべき複数のテーブルを容易に決定することが可能なテーブル管理装置、テーブル管理プログラム、及びテーブル管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るテーブル管理装置は、施設に設置される複数のテーブルの各々の予約状況が時間軸に沿って示される予約状況画面を表示部に表示する第1表示処理部と、前記施設の利用を希望している利用者グループの利用希望人数を含む利用希望情報を取得する取得処理部と、前記利用希望情報に応じて選択される複数のテーブルを含むテーブルグループを前記表示部に表示する第2表示処理部とを備える。
【0007】
本発明に係るテーブル管理プログラムは、一又は複数のプロセッサーに、施設に設置される複数のテーブルの各々の予約状況が時間軸に沿って示される予約状況画面を表示部に表示するステップと、前記施設の利用を希望している利用者グループの利用希望人数を含む利用希望情報を取得するステップと、前記利用希望情報に応じて選択される複数のテーブルを含むテーブルグループを前記表示部に表示するステップとを実行させるためのプログラムである。
【0008】
本発明に係るテーブル管理方法は、施設に設置される複数のテーブルの各々の予約状況が時間軸に沿って示される予約状況画面を表示部に表示するステップと、前記施設の利用を希望している利用者グループの利用希望人数を含む利用希望情報を取得するステップと、前記利用希望情報に応じて選択される複数のテーブルを含むテーブルグループを前記表示部に表示するステップとを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、利用者グループに割り当てるべき複数のテーブルを容易に決定することが可能なテーブル管理装置、テーブル管理プログラム、及びテーブル管理方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムで使用される予約情報の一例を示す図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムで使用される組合せパターン情報の一例を示す図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムで使用されるレイアウト情報の一例を示す図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムにおいてテーブル管理装置で実行されるテーブル管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムにおいて店舗端末に表示される予約状況画面の一例を示す図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムにおいて店舗端末に表示される新規予約画面の一例を示す図である。
図8図8は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムにおいて店舗端末に表示される予約状況画面の一例を示す図である。
図9図9は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムにおいて店舗端末に表示される予約状況画面の一例を示す図である。
図10図10は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムにおいて店舗端末に表示される最終確認画面の一例を示す図である。
図11図11は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムにおいて店舗端末に表示される予約状況画面の一例を示す図である。
図12図12は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムにおいて店舗端末に表示される予約状況画面の一例を示す図である。
図13図13は、本発明の実施形態に係るテーブル管理システムにおいて店舗端末に表示される予約状況画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[テーブル管理システム1]
図1に示すように、本発明の実施形態に係るテーブル管理システム1は、テーブル管理装置2と一又は複数の店舗端末3と一又は複数の利用者端末4とを含む。テーブル管理装置2及び店舗端末3は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。テーブル管理装置2及び利用者端末4についても同様である。
【0013】
テーブル管理装置2は、飲食店などの施設に設置されているテーブルを管理するための装置である。テーブル管理装置2は、飲食店などの施設を利用する利用者グループを一又は複数のテーブルに割り当てる機能を有する。具体的に、テーブル管理装置2は、所望の日時及び時間帯に施設の利用を希望する利用者グループに対して前記日時及び時間帯に空いているテーブルを割り当てることが可能である。また、テーブル管理装置2は、予約せずに施設に来た利用者グループに対して空いているテーブルを割り当てることも可能である。なお、以下では、テーブル管理装置2が飲食店に設置されているテーブルを管理する場合について説明する。
【0014】
店舗端末3は、飲食店の管理者によって操作される情報処理装置である。利用者端末4は、飲食店の利用者によって操作される情報処理装置である。
【0015】
[テーブル管理装置2]
図1に示されるように、テーブル管理装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備えるサーバーである。なお、テーブル管理装置2は、1台のコンピューターに限らず、複数台のコンピューターが協働して動作するコンピューターシステムであってもよい。また、テーブル管理装置2で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサーによって分散して実行されてもよい。
【0016】
通信I/F24は、テーブル管理装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して店舗端末3、利用者端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0017】
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0018】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22には、予約情報D1、組合せパターン情報D2、レイアウト情報D3などのデータが記憶される。ここに、図2は予約情報D1の一例を示す図であり、図3は組合せパターン情報D2の一例を示す図であり、図4はレイアウト情報D3の一例を示す図である。
【0019】
予約情報D1は、飲食店の予約状況を示す情報である。図2に示されるように、予約情報D1には、飲食店を予約済みの利用者グループごとに、「店舗名」「予約者名」、「人数」、「来店日」、「来店時刻」、「利用時間」、「テーブル」などの情報が含まれる。「店舗名」は、前記利用者グループが予約した店舗の名前である。「予約者名」は、前記利用者グループの代表者の名前である。「人数」は、前記利用者グループの人数である。「来店日」は、前記利用者グループが来店する予定の日である。「来店時刻」は、前記利用者グループが来店する予定の時刻である。「利用時間」は、前記利用者グループが飲食店を利用する時間である。「テーブル」は、前記利用者グループが利用するテーブルである。予約情報D1は、テーブル管理装置2において新規予約が受け付けられるごとに、制御部21により随時更新される。
【0020】
組合せパターン情報D2は、1つの利用者グループに対して複数のテーブルを割り当てる際のテーブルの組合せパターンを示す情報である。記憶部22は、本発明の組合せパターン情報記憶部の一例である。図3に示されるように、組合せパターン情報D2には、テーブルの組合せパターンとして複数の組合せパターンが登録されている。例えば、「組合せパターン1」として、「テーブルT1」と「テーブルT2」との組合せが登録されている。また、「組合せパターン2」として、「テーブルT1」と「テーブルT4」との組合せが登録されている。組合せパターン情報D2は、例えば、店舗端末3におけるユーザー操作に応じて予め設定される。店舗端末3のユーザーは、任意のテーブルの組合せを組合せパターン情報D2に登録することが可能である。図3に示される組合せパターン情報D2には、互いに隣接するテーブルの組合せ(すなわち、間に別のテーブルを挟まない位置関係にあるテーブルの組合せ)が登録されている(図10参照)。なお、図3に示される組合せパターン情報D2には、2つのテーブルの組合せのみが登録されているが、他の実施形態では、組合せパターン情報D2に2つのテーブルの組合せに加えて3つ又はそれ以上のテーブルの組合せも登録されていてもよい。
【0021】
レイアウト情報D3は、飲食店における各テーブルの設置位置などを示す情報である。レイアウト情報D3は、本発明の位置関係情報(すなわち、複数のテーブルの位置関係を示す情報)の一例であり、記憶部22は、本発明の位置関係情報記憶部の一例である。図4に示されるように、レイアウト情報D3には、飲食店に設置されているテーブルごとに、「設置位置」、「形状」などの情報が含まれる。「設置位置」は、飲食店における前記テーブルの設置位置を示す二次元座標値である。「形状」は、前記テーブルの形状を示す情報である。レイアウト情報D3は、例えば、店舗端末3におけるユーザー操作に応じて予め設定される。
【0022】
なお、他の実施形態として、予約情報D1、組合せパターン情報D2、レイアウト情報D3などの情報の一部又は全部が、店舗端末3、もしくはテーブル管理装置2から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバーに記憶されていることも考えられる。そして、テーブル管理装置2の制御部21は、店舗端末3又は前記サーバーから前記情報を取得して、後述のテーブル管理処理(図5参照)などの各処理を実行してもよい。
【0023】
また、記憶部22には、後述の予約状況画面P1(図6参照)、新規予約画面P2(図7参照)、最終確認画面P3(図10参照)などのデータも記憶される。
【0024】
さらに、記憶部22には、制御部21に後述のテーブル管理処理(図5参照)を実行させるためのテーブル管理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記テーブル管理プログラムは、CD又はDVDなどのコンピューター読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、テーブル管理装置2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
【0025】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりテーブル管理装置2を制御する。
【0026】
ところで、横軸が時刻を示し、縦軸が客席を示している予約スケジュール表示において、予約を希望している顧客の人数及び開始時刻に基づいて、予約が可能なテーブルごとに、予約が可能であることを示す楕円画像が表示される予約システムが知られている。当該予約システムでは、利用者グループに対して複数のテーブルを割り当てる必要がある場合(例えば、利用者グループの人数が1つのテーブルの許容人数を超えている場合など)に、利用者グループに割り当てるべきテーブルの組み合わせをユーザーが考える必要がある。しかしながら、予約スケジュール表示からは、テーブル間の位置関係(例えば、隣接しているか否かなど)を把握することができないため、利用者グループに割り当てるべき複数のテーブルを容易に決定することができない。これに対して、本実施形態に係るテーブル管理システム1では、利用者グループに割り当てるべき複数のテーブルを容易に決定することが可能である。
【0027】
具体的に、制御部21は、図1に示されるように、第1表示処理部211、取得処理部212、第2表示処理部213、第3表示処理部214、第1判定処理部215、第2判定処理部216、割当処理部217などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記テーブル管理プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記テーブル管理プログラムは、複数のプロセッサーを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0028】
第1表示処理部211は、飲食店に設置される複数のテーブルの各々の予約状況が時間軸に沿って示される予約状況画面P1を表示部(例えば、店舗端末3の操作表示部33)に表示する。具体的に、第1表示処理部211は、店舗端末3からの要求に応じて、予約状況画面P1のデータ(例えば、HTMLデータ)を店舗端末3に送信する。その結果、店舗端末3の操作表示部33に図6に示されるような予約状況画面P1が表示される。
【0029】
予約状況画面P1には、店舗端末3のユーザー(例えば、飲食店の管理者)により任意に選択された日付における予約状況が、予約情報D1に基づいて表示される。図6に示される予約状況画面P1では、2019年1月11日の予約状況が表示されている。例えば、テーブルT1については、20時~22時の時間帯が予約者Aにより予約済みである。また、テーブルT2については、16時~18時の時間帯が予約者Bにより予約済みであり、20時~22時の時間帯が予約者Cにより予約済みである。
【0030】
予約状況画面P1には、新規予約キーK1が含まれる。店舗端末3のユーザーにより新規予約キーK1が操作されると、図7に示されるような新規予約画面P2が表示される。
【0031】
取得処理部212は、飲食店の利用を希望している利用者グループの利用希望人数を含む利用希望情報を取得する。例えば、取得処理部212は、図7に示される新規予約画面P2において店舗端末3のユーザーにより入力される日付、時間帯(利用希望時間帯)、代表者名、及び人数(利用希望人数)の情報を、利用希望情報として店舗端末3から受信する。なお、他の実施形態では、取得処理部212は、利用者端末4又は他のサーバーから利用希望情報を受信してもよい。
【0032】
取得処理部212により利用希望情報が取得されると、図8に示されるように、当該利用希望情報に対応する新規予約者画像G1が予約状況画面P1に表示される。なお、予約状況画面P1に新規予約者画像G1が表示されている状態で、取得処理部212により別の利用者グループの利用希望情報が取得されると、予約状況画面P1には複数の新規予約者画像G1が表示される。
【0033】
第2表示処理部213は、前記利用希望情報に応じて選択される複数のテーブルを含むテーブルグループを表示部(例えば、店舗端末3の操作表示部33)に表示する。例えば、図8に示される予約状況画面P1において、予約者Zに対応する新規予約者画像G1が操作された場合、第2表示処理部213は、許容人数が予約者Zの利用希望人数以上の空きテーブルが存在するか否かを判断する。そして、許容人数が予約者Zの利用希望人数以上の空きテーブルが存在しない場合、第2表示処理部213は、予約者Zの利用者グループに割り当てるべき複数のテーブルからなるテーブルグループを、予約状況画面P1に表示する。
【0034】
なお、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルの選択方法としては種々の方法が考えられる。例えば、第2表示処理部213は、図3に示される組合せパターン情報D2に基づいて、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルを選択してもよい。例えば、第2表示処理部213は、図3に示される「組合せパターン1」のテーブルグループ(すなわち、テーブルT1及びテーブルT2からなるテーブルグループ)を、予約状況画面P1に表示してもよい。ここで、テーブルT1及びテーブルT2は互いに隣接するテーブル(すなわち、テーブルT1とテーブルT2との間に別のテーブルを挟まない位置関係にあるテーブル)である。このように、互いに隣接するテーブルからなるテーブルグループを組合せパターンとして組合せパターン情報D2に登録しておくことにより、互いに隣接するテーブルからなるテーブルグループが予約状況画面P1に表示されることになる。
【0035】
なお、第2表示処理部213は、複数のテーブルグループを予約状況画面P1に表示してもよい。そして、第2表示処理部213は、当該複数のテーブルグループを、当該テーブルグループ各々に対応するテーブルの組合せを識別可能な態様で予約状況画面P1に同時に表示してもよい。例えば、第2表示処理部213は、図9に示される予約状況画面P1のように、図3に示される「組合せパターン1」のテーブルグループに対応する候補画像G2aと、図3に示される「組合せパターン7」のテーブルグループに対応する候補画像G2bと、図3に示される「組合せパターン4」のテーブルグループに対応する候補画像G2cとを、予約状況画面P1に表示してもよい。そして、第2表示処理部213は、候補画像G2aと候補画像G2bと候補画像G2cとを互いに異なる表示態様で予約状況画面P1に同時に表示してもよい。例えば、第2表示処理部213は、図9に示されるように、候補画像G2aの枠線を太い実線にし、候補画像G2bの枠線を細い実線にし、候補画像G2cの枠線を鎖線にしてもよい。もしくは、第2表示処理部213は、候補画像G2aに「候補A」という文字列を表示し、候補画像G2bに「候補B」という文字列を表示し、候補画像G2cに「候補C」という文字列を表示してもよい。これにより、店舗端末3のユーザーは、予約状況画面P1を見るだけで、複数のテーブルグループを容易に判別することができる。
【0036】
また、第2表示処理部213は、レイアウト情報D3に基づいて、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルの位置関係(例えば、互いに隣接しているか否か)を識別可能な態様で、前記テーブルグループを予約状況画面P1に表示してもよい。例えば、第2表示処理部213は、図9に示される候補画像G2aのように互いに隣接しているテーブル(例えば、テーブルT1及びテーブルT2)で構成されるテーブルグループの候補画像に「隣接」という文字列を表示し、図13に示される候補画像G2hのように互いに離間しているテーブル(例えば、テーブルT2及びテーブルT6)で構成されるテーブルグループの候補画像に「離間」という文字列を表示してもよい。もしくは、第2表示処理部213は、互いに隣接しているテーブルで構成されるテーブルグループの候補画像の背景色を緑色にし、互いに離間しているテーブルで構成されるテーブルグループの候補画像の背景色を黄色にしてもよい。これにより、店舗端末3のユーザーは、予約状況画面P1を見るだけで、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルの位置関係を容易に把握することができる。
【0037】
また、第2表示処理部213は、テーブル間の距離に基づいて、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルを選択してもよい。例えば、第2表示処理部213は、レイアウト情報D3に基づいて、任意の複数のテーブルについてテーブル間の距離を計算し、テーブル間の距離が近い複数のテーブルを、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルとして優先的に選択してもよい。
【0038】
また、第2表示処理部213は、前記テーブルグループに含まれるテーブル間の距離に応じて異なる表示態様で前記テーブルグループを予約状況画面P1に表示してもよい。例えば、第2表示処理部213は、テーブル間の距離が所定距離未満であるテーブルグループの候補画像(例えば、図9に示される候補画像G2a)に「近い」という文字列を表示し、テーブル間の距離が所定距離以上であるテーブルグループの候補画像(例えば、図13に示される候補画像G2h)に「遠い」という文字列を表示してもよい。もしくは、第2表示処理部213は、テーブル間の距離が所定距離未満であるテーブルグループの候補画像の背景色を緑色にし、テーブル間の距離が所定距離以上であるテーブルグループの候補画像の背景色を黄色にしてもよい。これにより、店舗端末3のユーザーは、予約状況画面P1を見るだけで、前記テーブルグループに含まれるテーブル間の距離を容易に把握することができる。
【0039】
また、第2表示処理部213は、複数の前記テーブルグループを予約状況画面P1に同時に表示してもよい。例えば、第2表示処理部213は、図9に示されるように、3つのテーブルグループに対応する候補画像(ここでは、候補画像G2a、候補画像G2b、及び候補画像G2c)を予約状況画面P1に同時に表示してもよい。
【0040】
第3表示処理部214は、前記テーブルグループに対するユーザー操作に応じて、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルの位置関係を示すレイアウト画面を表示する。例えば、第3表示処理部214は、予約状況画面P1に表示されているいずれかのテーブルグループの候補画像が操作された場合に、前記レイアウト画面の一例として図10に示されるような最終確認画面P3を表示してもよい。図10に示される最終確認画面P3は、図9に示される予約状況画面P1においてテーブルT1及びテーブルT2で構成されるテーブルグループに対応する候補画像G2aが操作された場合に表示されるものである。最終確認画面P3には、飲食店におけるテーブルのレイアウトが示されている。これにより、ユーザーは、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルの位置関係を、より明確に把握することができる。
【0041】
また、第2表示処理部213は、前記利用希望時間帯において前記テーブルグループに含まれるテーブルの少なくとも1つが他の利用者グループに割り当てられているか否かに応じて異なる表示態様で、前記テーブルグループを予約状況画面P1に表示してもよい。例えば、第2表示処理部213は、図9に示される候補画像G2aのように前記利用希望時間帯において他の利用者グループに割り当てられていないテーブル(例えば、テーブルT1及びテーブルT2)で構成されるテーブルグループの候補画像に「空席」又は「予約なし」という文字列を表示し、図12に示される候補画像G2dのように前記利用希望時間帯において他の利用者グループに割り当てられているテーブル(例えば、テーブルT3)を含むテーブルグループの候補画像に「予約済」又は「予約あり」という文字列を表示してもよい。もしくは、第2表示処理部213は、前記利用希望時間帯において他の利用者グループに割り当てられていないテーブルで構成されるテーブルグループの候補画像の背景色を緑色にし、前記利用希望時間帯において他の利用者グループに割り当てられているテーブルを含むテーブルグループの候補画像の背景色を黄色にしてもよい。なお、第2表示処理部213は、前記利用希望時間帯において他の利用者グループに割り当てられていないテーブルで構成されるテーブルグループの候補画像のみを予約状況画面P1に表示し、前記利用希望時間帯において他の利用者グループに割り当てられているテーブルを含むテーブルグループの候補画像については予約状況画面P1に表示しないようにしてもよい。
【0042】
第1判定処理部215は、前記利用希望時間帯において前記テーブルグループに含まれるテーブルの少なくとも1つが他の利用者グループに割り当てられている場合に、当該他の利用者グループに割り当て可能な他のテーブルが存在するか否かを判定する。例えば、図12に示されるテーブルT3は、利用希望時間帯(ここでは、18:00~20:00)の一部において予約者Dの利用者グループに割り当てられている。この場合、第1判定処理部215は、予約者Dの利用者グループに割り当て可能な他のテーブルが存在するか否かを判定する。ここでは、予約者Dの利用者グループに割り当て可能な他のテーブル(すなわち、19:00~21:00の時間帯に利用可能な他のテーブル)として、テーブルT5が存在する。この場合、第1判定処理部215は、予約者Dの利用者グループに割り当て可能な他のテーブルが存在すると判定する。
【0043】
第2表示処理部213は、第1判定処理部215により前記他の利用者グループに割り当て可能な他のテーブルが存在すると判定された場合は前記テーブルグループを表示し、第1判定処理部215により前記他の利用者グループに割り当て可能な他のテーブルが存在しないと判定された場合は前記テーブルグループを表示しないようにしてもよい。例えば、第2表示処理部213は、前記利用希望時間帯において前記テーブルグループに含まれるテーブルの少なくとも1つが他の利用者グループに割り当てられているときに、第1判定処理部215により前記他の利用者グループに割り当て可能な他のテーブルが存在すると判定された場合は前記テーブルグループに対応する候補画像を予約状況画面P1に表示し、第1判定処理部215により前記他の利用者グループに割り当て可能な他のテーブルが存在しないと判定された場合は前記テーブルグループに対応する候補画像を予約状況画面P1に表示しないようにしてもよい。図12に示される予約状況画面P1では、予約者Dの利用者グループに割り当て可能な他のテーブルが存在するので、テーブルT2及びテーブルT3で構成されるテーブルグループに対応する候補画像G2dと、テーブルT3及びテーブルT6で構成されるテーブルグループに対応する候補画像G2eとが表示されている。そして、当該候補画像G2d及び候補画像G2eには、テーブルT3に割り当てられている他の利用者グループ(ここでは、予約者Dの利用者グループ)を他のテーブルに移動可能であることを示す「予約済(移動可)」という文字列が表示されている。
【0044】
第2判定処理部216は、前記利用希望時間帯において前記テーブルグループに含まれるテーブルの少なくとも1つが他の利用者グループに割り当てられている場合に、当該他の利用者グループが前記テーブルグループに含まれるテーブルを利用中(すなわち、すでにテーブルで飲食を始めている状態)であるか否かを判定する。前記他の利用者グループが前記テーブルグループに含まれるテーブルを利用中であるか否かは、例えば、店舗端末3又は飲食店に設置された配席システムなどから受信される情報に基づいて判定することができる。
【0045】
第2表示処理部213は、第2判定処理部216により前記他の利用者グループが前記テーブルグループに含まれるテーブルを利用中ではないと判定された場合は前記テーブルグループを表示し、第2判定処理部216により前記他の利用者グループが前記テーブルグループに含まれるテーブルを利用中であると判定された場合は前記テーブルグループを表示しないようにしてもよい。例えば、第2表示処理部213は、第2判定処理部216により前記他の利用者グループが前記テーブルグループに含まれるテーブルを利用中ではないと判定された場合は前記テーブルグループに対応する候補画像を予約状況画面P1に表示し、第2判定処理部216により前記他の利用者グループが前記テーブルグループに含まれるテーブルを利用中であると判定された場合は前記テーブルグループに対応する候補画像を予約状況画面P1に表示しないようにしてもよい。
【0046】
割当処理部217は、前記テーブルグループに対するユーザー操作に応じて、前記テーブルグループに含まれる複数のテーブルを前記利用者グループに割り当てる。例えば、図9に示される候補画像G2a、候補画像G2b、及び候補画像G2cのうち、テーブルT1及びテーブルT2で構成されるテーブルグループに対応する候補画像G2aが操作された場合、割当処理部217は、テーブルT1及びテーブルT2を予約者Zの利用者グループに割り当てる。なお、本実施形態では、予約状況画面P1に表示されているいずれかの候補画像が操作された場合に、図10に示されるような最終確認画面P3が表示される。そして、割当処理部217は、最終確認画面P3に含まれるOKキーK3が操作されたことに応じて、操作された候補画像に対応するテーブルグループに含まれる複数のテーブルを利用者グループに割り当てる。具体的に、割当処理部217は、予約情報D1において、操作された候補画像に対応するテーブルグループに含まれる複数のテーブルが前記利用者グループに対して関連付けられるように、予約情報D1を更新する。
【0047】
[店舗端末3]
図1に示されるように、店舗端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、通信I/F34などを備える。操作表示部33は、本発明の表示部の一例である。店舗端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。
【0048】
具体的に、店舗端末3のユーザー(例えば、飲食店の管理者)は、店舗端末3に表示された所定のログインページにおいてユーザーID及びパスワードを入力することによりテーブル管理装置2にログインして、自身の飲食店の管理ページにアクセスすることができる。店舗端末3のユーザーは、前記管理ページから図6に示されるような予約状況画面P1を呼び出して、任意の日付の予約状況を確認することができる。予約状況画面P1のデータは、テーブル管理装置2において予約情報D1に基づいて生成されて、店舗端末3に送信される。店舗端末3のユーザーは、組合せパターン情報D2及びレイアウト情報D3を登録及び更新するためのページを前記管理ページから呼び出すこともできる。
【0049】
通信I/F34は、店舗端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介してテーブル管理装置2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0050】
操作表示部33は、ウェブページなどの各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0051】
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従ってテーブル管理装置2等の外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。
【0052】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより店舗端末3を制御する。
【0053】
具体的に、制御部31は、記憶部32に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部311として機能する。ブラウザ処理部311は、テーブル管理装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作をテーブル管理装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。
【0054】
[利用者端末4]
図1に示されるように、利用者端末4は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、及び通信I/F44などを備える。利用者端末4は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。
【0055】
具体的に、飲食店の利用者は、利用者端末4において所定のURLを入力することにより、テーブル管理装置2又は他のサーバーにアクセスして、飲食店の予約状況を確認したり、予約を申し込んだりすることができる。
【0056】
通信I/F44は、利用者端末4を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介してテーブル管理装置2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0057】
操作表示部43は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0058】
記憶部42は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部42には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従ってテーブル管理装置2等の外部装置との間で通信処理を制御部41に実行させるための制御プログラムである。
【0059】
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末4を制御する。
【0060】
具体的に、制御部41は、記憶部42に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部411として機能する。ブラウザ処理部411は、テーブル管理装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部43に表示させ、操作表示部43に対する操作をテーブル管理装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。
【0061】
[テーブル管理処理]
以下、図5を参照しつつ、テーブル管理装置2の制御部21によって実行されるテーブル管理処理について説明する。
【0062】
なお、本発明は、当該テーブル管理処理に含まれる一又は複数のステップを実行するテーブル管理方法の発明として捉えることができ、ここで説明する当該テーブル管理処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。なお、前記テーブル管理処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21によって当該テーブル管理処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサーによって当該テーブル管理処理における各ステップが分散して実行されるテーブル管理方法も他の実施形態として考えられる。
【0063】
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部21は、店舗端末3からの要求に応じて予約状況画面P1のデータを店舗端末3に送信して、例えば図6に示されるような予約状況画面P1を店舗端末3に表示させる。当該ステップS11の処理は、制御部21の第1表示処理部211により実行される。当該ステップS11は、本発明の第1表示ステップの一例である。
【0064】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部21は、店舗端末3からの信号に基づいて、予約状況画面P1に含まれる新規予約キーK1が操作されたか否かを判断する。そして、新規予約キーK1が操作されたと判断されると(S12:Yes)、処理がステップS13に移行する。一方、新規予約キーK1が操作されていないと判断されると(S12:No)、処理がステップS15に移行する。
【0065】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部21は、新規予約画面P2のデータを店舗端末3に送信して、例えば図7に示されるような新規予約画面P2を店舗端末3に表示させる。
【0066】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部21は、新規予約画面P2を通じて入力された各種情報(具体的には、日付、時間帯、代表者名、人数などの情報)を利用希望情報として店舗端末3から受信し、当該利用希望者情報に対応する新規予約者画像G1を新規予約画面P2に表示させる(図8参照)。当該ステップS14の処理は、制御部21の取得処理部212により実行される。当該ステップS14は、本発明の取得ステップの一例である。
【0067】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部21は、店舗端末3からの信号に基づいて、予約状況画面P1に含まれる新規予約者画像G1が操作されたか否かを判断する。そして、新規予約者画像G1が操作されたと判断されると(S15:Yes)、処理がステップS16に移行する。一方、新規予約者画像G1が操作されていないと判断されると(S15:No)、処理が前記ステップS12に戻る。
【0068】
<ステップS16>
ステップS16において、制御部21は、前記利用希望情報と予約情報D1とに基づいて、利用希望時間帯において許容人数が利用希望人数以上である空きテーブルが存在するか否かを判断する。そして、許容人数が利用希望人数以上である空きテーブルが存在すると判断されると(S16:Yes)、処理がステップS21に移行する。一方、許容人数が利用希望人数以上である空きテーブルが存在しないと判断されると(S16:No)、処理がステップS17に移行する。
【0069】
<ステップS17>
ステップS17において、制御部21は、操作された新規予約者画像G1に対応する利用者グループに割り当てるべき候補となる一又は複数のテーブルグループを決定する。例えば、制御部21は、組合せパターン情報D2に基づいて、各々が複数のテーブルで構成された一又は複数のテーブルグループを決定する。
【0070】
なお、当該ステップS17におけるテーブルグループの決定方法及び決定される個数は任意である。例えば、制御部21は、予め定められた条件を満たす全てのテーブルグループ(例えば、組合せパターン情報D2に登録されている全てのテーブルグループ、利用希望時間帯において空席となっているテーブルで構成される全てのテーブルグループ、互いに隣接するテーブルで構成される全てのテーブルグループなど)を、候補となるテーブルグループとして決定してもよい。もしくは、制御部21は、予め定められた条件を満たす全てのテーブルグループの中から予め定められた個数のテーブルグループを抽出し、当該予め定められた個数のテーブルグループを、候補となるテーブルグループとして決定してもよい。例えば、制御部21は、任意のテーブルグループのうち、テーブル間の距離が近い順に予め定められた個数(例えば、最大3つ)のテーブルグループを、候補となるテーブルグループとして決定してもよい。もしくは、制御部21は、予め定められた条件に基づいてテーブルグループごとに優先度を算出し、優先度が高い順に予め定められた個数(例えば、最大3つ)のテーブルグループを、候補となるテーブルグループとして選択してもよい。なお、各テーブルグループの優先度を算出するための条件としては、テーブルグループに含まれるテーブル間の距離、テーブルグループの合計許容人数、テーブルグループに含まれるテーブルの設置位置(例えば、出入り口から近いか遠いか、個室か否かなど)などの条件が考えられる。また、各テーブルグループに含まれるテーブルの利用希望時間帯又はその前後の時間帯における予約状況に応じて各テーブルグループの優先度が決定されてもよい。
【0071】
<ステップS18>
ステップS18において、制御部21は、前記ステップS17において決定されたテーブルグループ各々に対応する候補画像を予約状況画面P1に表示させる(図9参照)。当該ステップS18の処理は、制御部21の第2表示処理部213により実行される。当該ステップS18は、本発明の第2表示ステップの一例である。
【0072】
図9に示される予約状況画面P1では、テーブルT1及びテーブルT2で構成されるテーブルグループに対応する候補画像G2aと、テーブルT5及びテーブルT6で構成されるテーブルグループに対応する候補画像G2bと、テーブルT2及びテーブルT5で構成されるテーブルグループに対応する候補画像G2cとが表示されている。なお、図9に示される予約状況画面P1には、候補切替キーK2が含まれており、当該候補切替キーK2が操作されると、制御部21(第2表示処理部213)は、例えば図12に示される予約状況画面P1のように、他の一又は複数のテーブルグループに対応する候補画像を予約状況画面P1に表示させる。さらに、図12に示される予約状況画面P1に含まれる候補切替キーK2が操作されると、制御部21(第2表示処理部213)は、例えば図13に示される予約状況画面P1のように、さらに他の一又は複数のテーブルグループに対応する候補画像を予約状況画面P1に表示させる。なお、ここでは、互いに隣接するテーブルで構成されるテーブルグループほど、対応する候補画像が優先的に(すなわち、候補切替キーK2を操作する回数が0回もしくはより少ない回数で表示されるように)表示される。また、利用希望時間帯において予約が入っていないテーブルで構成されるテーブルグループほど、対応する候補画像が優先的に表示される。また、利用希望時間帯の直前又は直後の時間帯に予約が入っているテーブルを含むテーブルグループほど、対応する候補画像が優先的に表示される。なぜなら、利用希望時間帯の直前又は直後の時間帯に予約が入っているテーブルに前記利用者グループを割り当てるようにすれば、テーブルの使用効率を高めることができるからである。
【0073】
なお、当該ステップS18において、制御部21は、各テーブルグループに含まれる複数のテーブルの位置関係を識別可能な態様で、各候補画像を表示してもよい。例えば、制御部21は、図13に示されるように、互いに隣接しているテーブルT4及びテーブルT5で構成されるテーブルグループの候補画像G2gに「隣接」という文字列を表示し、互いに離間しているテーブルT2及びテーブルT6で構成されるテーブルグループの候補画像G2hに「隣接」という文字列を表示してもよい。
【0074】
また、当該ステップS18において、制御部21は、各テーブルグループに前記利用希望時間帯において他の利用者グループに割り当てられているテーブルが含まれているか否かに応じて異なる表示態様で、各候補画像を表示してもよい。例えば、制御部21は、図13に示されるように、前記利用希望時間帯において他の利用者グループに割り当てられていないテーブルT2及びテーブルT6で構成されるテーブルグループの候補画像G2hに「空席」という文字列を表示し、前記利用希望時間帯において他の利用者グループに割り当てられているテーブルT4を含むテーブルグループの候補画像G2gに「予約済」という文字列を表示してもよい。
【0075】
また、当該ステップS18において、制御部21は、前述のようにして算出される各テーブルグループの優先度に応じて異なる表示態様で、各候補画像を表示してもよい。例えば、制御部21は、優先度が相対的に高いテーブルグループの候補画像に「○」の記号を表示し、優先度が相対的に低いテーブルグループの候補画像に「△」の記号を表示してもよい。
【0076】
<ステップS19>
ステップS19において、制御部21は、店舗端末3からの信号に基づいて、店舗端末3のユーザーによって候補画像が操作されたか否かを判断する。そして、候補画像が操作されたと判断されると(S19:Yes)、処理がステップS21に移行する。一方、候補画像が操作されていないと判断されると(S19:No)、候補画像が操作されたと判断されるまで、当該ステップS19の処理が繰り返される。
【0077】
<ステップS20>
ステップS20において、制御部21は、最終確認画面P3のデータを店舗端末3に送信して、例えば図10に示されるような最終確認画面P3を店舗端末3に表示させる。図10に示される最終確認画面P3は、図9に示される候補画像G2aが操作された場合に表示される最終確認画面P3である。図10に示される最終確認画面P3では、操作された候補画像G2aに対応するテーブルグループに含まれるテーブルT1及びテーブルT2の位置関係を示すレイアウト画面が表示される。最終確認画面P3に含まれるOKキーK3が操作されると、処理がステップS21に移行する。
【0078】
<ステップS21>
ステップS21において、制御部21は、操作された新規予約者画像G1に対応する利用者グループに対して、操作された候補画像G2aに対応するテーブルグループに含まれるテーブルを割り当てる。例えば、図10に示される例では、制御部21は、予約者Zの利用者グループに対してテーブルT1とテーブルT2とが割り当てられるように、予約情報D1を更新する。当該ステップS21の処理は、制御部21の割当処理部217により実行される。
【0079】
なお、前記ステップS16において許容人数が利用希望人数以上である空きテーブルが存在すると判断された場合には、制御部21は、操作された新規予約者画像G1に対応する利用者グループに対して、許容人数が利用希望人数以上である空きテーブルが割り当てられるように、予約情報D1を更新する。
【0080】
こうして予約情報D1が更新されると、更新された予約情報D1に基づいて、図11に示される予約状況画面P1のように予約状況画面P1が更新される。そして、処理が前記ステップS12に戻る。
【0081】
以上説明したように、本実施形態に係るテーブル管理装置2では、店舗端末3のユーザーが新規予約者画像G1を操作すると、候補となるテーブルグループが自動的に決定されて、当該テーブルグループに対応する候補画像が予約状況画面P1に表示される。よって、店舗端末3のユーザーは、飲食店の利用を希望している利用者グループの利用希望時間帯の前後の予約状況を確認しながら、当該利用者グループに割り当てるべき複数のテーブルを容易に決定することが可能である。
【0082】
例えば、図9に示される予約状況画面P1を見ると、予約者Zの利用者グループをテーブルT5及びテーブルT6に割り当てた場合、20:00から21:00までの時間帯は1時間しかないのでテーブルT5に他の利用者グループを割り当てることができず、テーブルの使用効率が低下してしまうことが分かる。一方、予約者Zの利用者グループをテーブルT1及びテーブルT2に割り当てた場合は、そのような無駄な時間帯が生じないので、テーブルの使用効率が低下してしまうことがないことが分かる。このように、本実施形態では、店舗端末3のユーザーは、飲食店の利用を希望している利用者グループの利用希望時間帯の前後の予約状況を確認しながら、当該利用者グループに割り当てるべき複数のテーブルを容易に決定することが可能である。
【0083】
また、本実施形態では、各テーブルグループに含まれる複数のテーブルの位置関係を識別可能な態様で、各候補画像が表示される。したがって、店舗端末3のユーザーは、予約状況画面P1を見ることによって、前記利用希望時間帯の前後の予約状況だけでなく、各テーブルグループに含まれる複数のテーブルの位置関係(例えば、隣接しているか否か)も考慮して、当該利用者グループに対して適切なテーブルを割り当てることが可能である。
【0084】
[変形例]
なお、本実施形態では、飲食店の利用を希望している利用者グループを最大で2つのテーブルに割り当てる場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、飲食店の利用を希望している利用者グループを必要に応じて3つ以上のテーブルに割り当ててもよい。例えば、他の実施形態では、組合せパターン情報D2に3つ又はそれ以上のテーブルで構成されるテーブルグループが登録されていてもよい。そして、組合せパターン情報D2に登録されているテーブルグループのうち、少なくとも合計許容人数が当該利用希望人数以上であるテーブルグループの中から候補となるテーブルグループが決定されて、当該テーブルグループ(具体的には、当該テーブルグループに対応する候補画像)が予約状況画面P1上に表示されてもよい。
【0085】
また、本実施形態では、店舗端末3のユーザーが新規予約者画像G1を操作したことに応じて、当該新規予約者画像G1に対応する利用者グループに割り当てるべきテーブルグループ(具体的には、当該テーブルグループに対応する候補画像)が予約状況画面P1上に表示されるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、店舗端末3のユーザーが新規予約者画像G1を操作したことに応じて、飲食店に設置されているテーブルのレイアウトを示すレイアウト画面(例えば、図10に示される最終確認画面P3のような画面)が表示され、当該レイアウト画面上に一又は複数のテーブルグループ(具体的には、当該一又は複数のテーブルグループに対応する候補画像)が表示されてもよい。この場合、店舗端末3のユーザーは、当該レイアウト画面で所望のテーブルグループを選択してもよいし、当該レイアウト画面を閉じた後に、予約状況画面P1において所望のテーブルグループを選択してもよい。
【0086】
また、他の実施形態では、テーブル管理装置2の機能が店舗端末3に組み込まれてもよい。この場合、テーブル管理装置2の機能が組み込まれた店舗端末3が、本発明のテーブル管理装置に相当する。
【符号の説明】
【0087】
1 テーブル管理システム
2 テーブル管理装置
21 制御部
211 第1表示処理部
212 取得処理部
213 第2表示処理部
214 第3表示処理部
215 第1判定処理部
216 第2判定処理部
217 割当処理部
22 記憶部
23 操作表示部
24 通信I/F
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13