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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-16
(45)【発行日】2024-01-24
(54)【発明の名称】電気プラグ用の入口
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20240117BHJP
   H01R 13/64 20060101ALI20240117BHJP
   B60L 53/16 20190101ALI20240117BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
H01R13/64
B60L53/16
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019089719
(22)【出願日】2019-05-10
(65)【公開番号】P2019200989
(43)【公開日】2019-11-21
【審査請求日】2022-04-15
(31)【優先権主張番号】62/670,935
(32)【優先日】2018-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517094840
【氏名又は名称】ソーラーエッジ テクノロジーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】ライク,マイケル
【審査官】山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-119518(JP,A)
【文献】仏国特許出願公開第03014825(FR,A1)
【文献】米国特許第08550833(US,B2)
【文献】特開平10-117405(JP,A)
【文献】特開2009-259411(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/639
H01R 13/64
B60L 53/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラグを収容するためのプラグ入口と、
作動されるように構成された区域、前記レバー設けられた第の磁石、およびくり抜きに挿入されかつ前記くり抜きから取り除かれるように設計されたラッチを含むレバーと、
第2の磁石およびソケット区域を含む基部と、
備え、
前記第の磁石は、前記レバーと前記ソケット区域との間の仕切りに設けられている、装置。
【請求項2】
前記ソケット区域は、隙間区域からアクセス可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ソケット区域は、前記くり抜きを介して前記隙間区域からアクセス可能である、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記レバーは、軸によって前記基部に接続されている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記レバーは、前記軸の周りを回転可能である、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記軸は、ピン、ヒンジ、またはねじの1つを含む、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記基部が隙間区域をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記プラグが電気自動車充電プラグを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記ラッチが前記プラグを前記プラグ入口にロックするように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記レバーが前記プラグを前記プラグ入口にロックすることができ、前記プラグを前記プラグ入口からロック解除することができる、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
複数のピン受入部をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記ラッチは、前記レバーの一方側に設けられ、ハンドルは、前記レバーの前記一方側とは反対の前記レバーの他方側に設けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記第1および第2の磁石は、前記第の磁石が前記第の磁石から反発され、それにより前記ラッチをロック位置に配置するように磁化される、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記くり抜きは、前記仕切りに配置される、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年5月14日に出願され“Inlet For Electrical Plug”と題された米国仮特許出願第62/670,935号に付与された優先権を主張する。この仮特許出願の内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
電気自動車は、充電が切れるまで自動車を特定の距離駆動できるように自動車を充電するために、送電網などの電力源から電気を受け取るための電気接続部を必要とする。したがって、自動車を充電するためにプラグが使用され、それによって、プラグは自動車を充電するために使用されないとき、安全に格納されるべきである。
【0003】
電気自動車充電プラグが自動車を充電するために使用されないときにプラグに接続可能であり、それによってプラグを適所に保持してプラグの摩耗および引裂きを低減するようにし、それによってその寿命を延ばす装置を考案することが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
以下の概要は、単に説明を目的とする本発明の概念のいくつかの短い概要であり、本発明および詳細な記載の例を限定または制限するものではない。当業者であれば詳細な記載から他の新規な組合せおよび特徴を認識するだろう。
【0005】
本明細書中の実施形態は、電気自動車(EV)プラグなどのプラグを格納するためのプラグ入口を記載し得る。プラグ入口は、例えば、壁、扉または様々な他の表面に取り付けられるように設計され得る。いくつかの態様によれば、プラグ入口は、変換装置、またはEV充電器など、異なる機構の一部であり得る/それに取り付けられ得る。本明細書の開示内容のいくつかの態様によれば、プラグ入口は、プラグ入口の基部の周囲にコードを巻き付けることに対応するように設計され得、その際、コードは任意選択的に、プラグ入口に挿入されるように構成されたプラグに取り付けられる。例えば、電気自動車充電プラグは、長さが5メートルおよび直径が6センチメートルであり得る。電気自動車充電プラグが車を充電するために使用されないとき、プラグを安全に格納する1つの方法は、コードをプラグ入口の周りに巻き付けることによるものであり得る。コードを安全に格納することによって、事故(例えば子供がコードで遊ぶことによって起こる事故)および/またはコードを踏む、コードを蹴るなどによって生じ得るプラグの摩耗および引裂きを防止し得る。
【0006】
いくつかの態様によれば、プラグ入口は、対応するプラグをプラグ入口にロックするように設計され得る。プラグをプラグ入口にロックすることは、1つまたは複数の方法で行われ得る。プラグをプラグ入口にロックする方法の1つの例は、プラグをプラグ入口に挿入すること、およびプラグ入口に接続されたピンをプラグの受入領域に挿入することによってプラグをプラグ入口にロックすることを含み得る。プラグ入口に接続されたピンをプラグの受入領域に挿入することは、電気機械スイッチ、例えばソレノイドを使用して行われ得る。ソレノイドは、プラグ入口に収容され得、第1の電源がソレノイドに印加されるとピンをプラグの受入領域に挿入し、第2の電圧がソレノイドに印加されるとピンを受入領域から取り除くように構成され得る。
【0007】
プラグを対応するプラグ入口にロックするための機構の別の例は、クリックインラッチロックを含み得る。プラグ入口は、プラグを収容するように設計されたソケットを有し得る。プラグは、ラッチを収容するように設計されたくり抜きを有し得る。プラグ入口はレバーを有し得、レバーの第1の側にハンドルがあり、第2の側にラッチがある。ラッチは、プラグのくり抜きに収まるように設計され得る。レバーは、ラッチをプラグのくり抜きの内外に移動し、そうすることによってプラグをプラグ入口にロックしおよびプラグ入口からロック解除するために作動されるように設計され得る。いくつかの態様によれば、第1の磁石がレバーの第1の側に取り付けられ得、レバーとソケットとの間の仕切りに取り付けられた第2の磁石が、第1の磁石を拒絶するように設計され得る。レバーは、レバーを動かすことがレバーを軸の周りで回転させることを含むように軸(例えばねじ、ロッド、ピン、その他)によってプラグ入口に接続され得る。
【0008】
レバーの標準位置(すなわち、レバーが作動されないとき)は、磁石の拒絶力に従って決定され得、拒絶力は、レバーとソケットとの間に取り付けられた磁石からレバーの第1の側を遠ざけ得る。標準位置において、ラッチは、プラグがプラグ入口に差し込まれていたら、ラッチがプラグのくり抜きの中に存在するように、ソケット内に位置付けられ得る。レバーが作動されると、磁石は互いに近づくように押され、ラッチの位置は、ソケットの中心から離れる方向に移動され、その結果、プラグがプラグ入口に差し込まれていたら、ラッチはくり抜きから取り除かれ、プラグはロック解除され、取り外しが自由になり得る。クリックインラッチロックは、レバーを押し下げることなくプラグをプラグ入口に挿入することを可能にするように設計され得、プラグをソケットに押し込むことは、プラグが押し込まれるようにラッチをプラグから離れる方に押し得る。対照的に、クリックインラッチロックは、レバーを押し下げることなくおよびラッチをプラグのくり抜きから取り除くことなくプラグが抜かれることを防止し得る。
【0009】
レバーを作動することは、レバーを押すこと、レバーを引くこと、またはレバーの操作に影響を及ぼすために何らかの動作を実行することを含み得る。
【0010】
本開示のこれらおよび他の特徴、態様および利点は、以下の記載、請求項および図面に関してより深く理解されるようになるであろう。本開示は例として説明され、添付の図面によって制限されない。本開示およびその利点のより完全な理解は、添付図面を考慮して以下の記載を参照することによって得られ得る。図面中、同様の参照番号は同様の特徴を示す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A】本開示の1つまたは複数の態様による、クリックイン式ロック部材を組み込んだプラグ入口の斜視図をそれぞれ示す。
図1B】本開示の1つまたは複数の態様による、クリックイン式ロック部材を組み込んだプラグ入口の正面図をそれぞれ示す。
図1C】本開示の1つまたは複数の態様による、クリックイン式ロック部材を組み込んだプラグ入口の側断面図を示す。
図1D】本開示の1つまたは複数の態様による、クリックイン式ロック部材を組み込んだプラグ入口の部品の側断面図の詳細図を示す。
図1E】本開示の1つまたは複数の態様による、クリックイン式ロック部材を組み込んだプラグ入口の部品の側断面図の別の詳細図を示す。
図1F】本開示の1つまたは複数の態様による、クリックイン式ロック部材を組み込んだプラグ入口の部品の側断面図の別の詳細図を示す。
図2】複数のクリックイン式ロック部材を含むプラグ入口の略図を示す。
図2A】本開示の1つまたは複数の態様による、複数のソケットを有するプラグ入口を示す。
図3】本開示の1つまたは複数の態様による、プラグ入口のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
様々な説明に役立つ実施形態の以下の記載において、添付図面を参照する。添付図面はその一部を成し、図面中に説明図として示されるのは、本開示の態様が実践され得る様々な実施形態である。他の実施形態が使用されてもよく、また、本開示の範囲から逸脱することなく、構造的および機能的な修正がなされてもよいことを理解されたい。
【0013】
ここで図1Aおよび1Bを参照すると、それらは1つまたは複数の説明に役立つ実施形態に従うクリックイン式ロック部材103を特徴とするプラグ入口100を示す。プラグ入口100は、基部101を含み得る。基部101は、壁などの表面に取り付けられるように設計され得る。いくつかの態様によれば、プラグ入口100は変換器および/または電気自動車(EV)充電器などの充電器の一部であり得る。いくつかの態様によれば、基部101は、ケーブルまたは電気コードを基部101の周囲に巻き付けることによってケーブルまたは電気コードを格納できるように設計されてもよい。プラグ入口100は、プラグ、例えばEVプラグを収容するように設計されたソケット102を有し得る。いくつかの態様によれば、プラグ入口100は接地されてもよく、いくつかの態様によれば、ソケット102は接地されてもよい。接地するプラグ入口100および/またはソケット102は、安全上の理由から有用(またはいくつかの地域では必要)であり得る。例えば、EVプラグは、高電流および/または高圧を伝送するように設計され得、プラグ入口100またはソケット102は、浮遊する(および潜在的に危険な)電圧を防止するために接地されるように設計され得る。
【0014】
いくつかの態様によれば、プラグ入口100またはソケット102は、ピン受入部102aおよび102bなどの1つまたは複数のピン受入部を含み得る。いくつかの態様によれば、ピン受入部102a~102bは、互いに電気的に接続(例えば短絡)され得る。プラグ入口100の電気的に接続するピン受入部102aおよび102bは、ケーブルの2つ以上のピンの間の電圧差を最小限に抑え、その結果、ケーブル内の電流を低減することにより、ケーブルが電力を伝送することを防止または妨げることによって、安全性および節電をもたらす。
【0015】
いくつかの態様によれば、プラグ入口100は、クリックイン式ロック部材103を含み得る。クリックイン式ロック部材103は、硬質プラスチック、金属、その他などの剛性材料から作製され得る。クリックイン式ロック部材103は、ソケット102に挿入された各プラグにカチッと嵌り、各プラグがプラグ入口100および/またはソケット102から切り離されないように設計され得る。いくつかの態様によれば、プラグ入口100は、クリックイン式ロック部材103を収容するように設計された隙間104を有し得る。いくつかの態様によれば、隙間104は、クリックイン式ロック部材103が指を用いて押され得るように設計され得る。いくつかの態様(図1Aおよび1Bに明示的に示されない)によれば、プラグ入口100は、クリックイン式ロック部材103を収容するように設計された隙間を有さず、クリックイン式ロック部材103は、部分的に基部101の第1の側面、図1Aの側面101aに、および部分的に基部101の第2の側面、図1Aの側面101bに位置付けられ得、ここでクリックイン式ロック部材103は、基部101の第1の側面に押されるように設計され得る。いくつかの態様によれば、プラグ入口100は、複数のケーブルおよびプラグを格納するように設計された複数のソケットを有し得る。
【0016】
ここで図1Cを参照すると、プラグ入口100の断面図(図1Bの断面1C-1C)が示されている。クリックイン式ロック部材103は、作動されるように設計されたレバー105を有し得る。レバー105は、隙間104に対して任意の適切な位置に配置され得る。例えば、レバー105は、隙間104の頂部、底部、側面のいずれか1つなどに存在し得る。いくつかの態様によれば、クリックイン式ロック部材103は、レバー105が上方位置(図1Cおよび1Dに示される)にあるとき、ロックされた位置にあり、レバー105が図1Eに示されるように作動され、仕切り106の近くにあるとき、ロック解除位置にあるように設計され得る。仕切り106は、ソケット102と(図1Bの)隙間104とを分離し得る。仕切り106は、くり抜き107を有し得る。くり抜き107は、ラッチを収容するように設計された穴、空洞または任意の他の開口部であり得る。くり抜き107は、ソケット102と隙間104との間の開口部であり得る。レバー105は、ラッチ108に接続され得る。ラッチ108は、くり抜き107に部分的に(図1Cに示されるように)または完全に収まるように設計され得る。クリックイン式ロック部材103のロック位置において、ラッチ108は、(図1Cに示されるように)くり抜き107の中に位置付けられ得、クリックイン式ロック部材103のロック解除位置において、ラッチ108は、図1Eに示されるように完全にまたは部分的にくり抜き107の外にあるように設計され得る。いくつかの態様によれば、ソケット102に差し込むように構成されたプラグは、ラッチ108を収容することによってクリックイン式ロック部材103などのクリックイン式ロック部材にカチッと嵌るように設計された1つまたは複数のくり抜きを有し得る。いくつかの態様によれば、プラグ入口100は、(図示のように)1つのクリックイン式ロック部材103を有し得、他の態様において、プラグ入口100は、1つより多い(例えば2、3、4、5つまたはそれ以上の)クリックイン式ロック部材を有し得る。
【0017】
ここで図1Dを参照すると、図1Cの側断面図の詳細図(図1Cの詳細B)が示され、クリックイン式ロック部材103に焦点を合わせている。クリックイン式ロック部材103aは、図1Cを参照して記載したようにレバー105とラッチ108とを有し得る。ラッチ108は、仕切り106のくり抜き107に収まるように、およびそれに挿入されまたそれから取り外されるように設計され得る。レバー105は、軸109によって入口プラグ100(図1A)の基部101に接続され得る。軸109は、例えばピン、ヒンジ、ネジその他であり得る。軸109は、レバー105が軸109の周りで回転するように設計され得る。いくつかの態様によれば、トーションばね(図示せず)がレバー105と仕切り106との間に配置され得る。トーションばねは、例えばトルクがトーションばねに加えられないとき、レバー105を(図示のように)ロック位置に位置付ける(これはラッチ108が完全にまたは部分的にくり抜き107の中に位置付けられることを意味する)ように設計され得る。トルクは、レバー105を軸109の周りで仕切り106の方に回転させることによってトーションばねに加えられ得、ラッチ108は部分的または完全にくり抜き107から取り出され得、クリックイン式ロック部材103をロック解除する。
【0018】
いくつかの態様によれば、クリックイン式ロック部材103aは、レバー105に取り付けられた第1の磁石110と、仕切り106に取り付けられた第2の磁石111とを有し得る。磁石110および111は、互いに拒絶し合うように構成された二極分化において磁化され得る。クリックイン式ロック部材103aは、磁石110と111との間の拒絶力のために通常ロックされるように設計され得、レバー105は仕切りから離れて位置付けられ得、ラッチ108は、(図示のように)完全にまたは部分的にくり抜き107の中に位置付けられ得る。レバー105を軸109の周りで仕切り106の方に回転させ、ラッチ108を部分的または完全にくり抜き107の外に出しながら、力がレバー105に加えられ得る。
【0019】
いくつかの態様によれば、磁石110および111の一方は、対向磁石を拒絶するように構成された金属などの拒絶材料で置き換えられてもよい。例えば、磁石110は、磁石111を拒絶しかつ磁石111からおよび磁石111によって拒絶されるように構成された金属板で置き換えられてもよい。磁石111は磁石110または金属板を拒絶する極性であるように設計され得る。
【0020】
いくつかの態様によれば、磁石110および/または111は、電磁石であり得る。電磁石は、特定の閾値を超える電流を受け取ると磁化され、特定の閾値未満の電流を受け取ると消磁されるように設計され得る。本開示のある態様によれば、クリックイン式ロック部材103aが磁石110および/または111に電磁石を使用して設計される場合、プラグは、特定の閾値を超える電流が電磁石110および111に印加されるとロックされ、電流が特定の閾値未満であるとロック解除されるように設計され得る。プラグ入口100は、電流を印加または止めるように設計され、電磁石110および111を磁化または消磁するように構成されたスイッチを含み得る。スイッチは、機械的スイッチ(ボタン、フリップスイッチその他など)であり得、またRFID(無線周波識別)キー、フィンガープリントキー、キーパッドキー、その他などの電気的スイッチであり得る。いくつかの態様によれば、プラグ入口100は、ロック位置にクリックイン式ロック部材103を保持するように設計され、クリックイン式ロック部材103aに加えられた力に応じてロック解除およびロックされるように構成された磁石110および111を含み得、およびクリックイン式ロック部材103aをロック位置に保持し、電磁石が磁気的に結合されるとクリックイン式ロック部材103aの位置の変化を防止するように設計された1つまたは複数の電磁石を含み得る。
【0021】
ここで図1Fを参照すると、図1Cの側断面図の詳細図(図1Cの詳細B)が示され、クリックイン式ロック部材103bに焦点を合わせている。クリックイン式ロック部材103bは、互いに引き合うように設計された磁石110aおよび111aを含み得る。磁石111aは、ラッチ108に取り付けられ得、磁石110aは、仕切り106に取り付けられ得、ラッチ108がくり抜き107に位置付けられるとき、磁石111aの近くにあるように設計される。磁力が磁石110aと111aとの間に適用され得、それによりクリックイン式ロック部材は通常閉鎖され得る。磁石110aおよび111aを分離するために、機械的な力がレバー105に加えられ得る。例えば、指がレバー105を押し下げることによってレバー105を作動し得、それによって磁石110aおよび111aを分離するのに十分な力を加える。いくつかの態様によれば、磁石110aまたは磁石111aは、磁石111aまたは磁石110aに機械的に引かれ得る金属領域で置き換えられてもよい。
【0022】
いくつかの態様によれば、プラグ入口100は、プラグ入口100に差し込むように設計されたプラグを感知するように構成された磁気センサ(図示せず)を含み得る。磁気センサは、指定されたプラグ内および/または外に取り付けられた磁石を感知し得る。磁気感知は、プラグ入口100に対するプラグの角度、プラグ入口100からのプラグの距離の感知、対応するプラグとプラグ入口100との間の接続のレベルの感知を含み得る。接続のレベルの感知は、例えば、プラグとプラグ入口100とが互いにカチッと嵌り合っているか否か、プラグとプラグ入口とが接触しているがカチッと嵌り合っていないかどうか、またはプラグおよびプラグ入口が接触していないかどうかを判定することを含み得る。
【0023】
ここで図2を参照すると、ソケット202と、複数のクリックイン式ロック部材203a~203bとを含むプラグ入口200が示されている。プラグ入口200は、図1Aのプラグ入口100など、プラグをソケット202に収容するように設計され得、クリックイン式ロック部材203aおよび203bによって対応するプラグをプラグ入口200にロックするように構成され得る。クリックイン式ロック部材203a~203bは、ソケット202の上、下および/または側面に位置付けられ得る。
【0024】
ここで図2Aを参照すると、説明に役立つ実施形態に従う、複数のソケットを有するプラグ入口が示されている。いくつかの態様によれば、プラグ入口200aは、1つまたは複数のプラグを収容するように設計された1つまたは複数のソケットを含み得る。例えば、プラグ入口200aは、電気自動車プラグを収容するように設計され得る。プラグ入口200aは、2台の自動車を収容するように設計されたガレージに配置され得る。プラグ入口200aは、1つより多くのソケットを有し得る。例えば、プラグ入口200aは、ガレージ内の自動車のうちの一方のための充電器を保持するように指定された第1のソケット201aと、ガレージ内の別の自動車のための第2のソケット201bとを有し得る。
【0025】
ここで図3を参照すると、説明に役立つ実施形態に従うプラグ入口301のブロック図が示されている。いくつかの態様によれば、プラグ入口301は、ソケット302に差し込むように設計されたプラグにデータを受信および/または伝送するように構成された通信デバイス303を含み得る。通信デバイス303は、PLC、有線通信、無線通信プロトコル(例えばBluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、WiFi(登録商標)、その他)、音響通信、その他を使用して、データを受信および/または伝送し得る。プラグ入口301aは、コントローラ304(例えばデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、マイクロコントローラユニット(MCU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、アナログ制御回路、その他)およびセンサ/センサインターフェース305をさらに含み得る。いくつかの態様によれば、コントローラ304は、ソケット302のロックおよびロック解除を起動するように設計され得る。例えば、ソケット302は、図1Dを参照して記載したような電磁石を含み得る。コントローラ304は、通信デバイス303から受信されたデータに応じてソケット302をロックおよび/またはロック解除するように設計された電磁石を起動および/または非活性化し得る。例えば、通信デバイス303は、対応するプラグからペアリング信号を受信し得、コントローラ304は、ペアリング信号を受信し、電磁石を非活性化し、ソケット302をロック解除し得る。
【0026】
いくつかの態様によれば、センサ/センサインターフェース305は、対応するプラグを感知するように構成され得る。コントローラ304は、対応するプラグの距離、向き、種類、その他などの測定値をセンサ/センサインターフェース305から受信するように構成され得る。ユーザインターフェース306は、測定値を出力するように構成され得、例えば、ユーザインターフェース306は、センサ/センサインターフェース305が第1の距離からプラグを感知した場合、ゆっくりと電子音を鳴らし得、センサ/センサインターフェース305が第1の距離より近い第2の距離からプラグを感知した場合、より速く電子音を鳴らし得る。
【0027】
記載した実施形態および従属項のすべての任意選択のおよび好ましい特徴および修正は、本明細書に教示した本発明のすべての態様に使用できる。さらに、記載した実施形態のすべての任意選択のおよび好ましい特徴および修正ばかりでなく従属項のそれぞれの特徴は、互いに組み合わせ可能であり、交換可能である。本明細書中、様々な接続が要素間に記載されていることに留意されたい。これらの接続は一般的に記載され、他の記載のない限り、直接的または間接的であり得、本明細書はこれに関して限定することを意図しない。さらに、1つの実施形態の要素は、適切な組合せまたは下位組合せで他の実施形態の要素と組み合わせてもよい。
箇条1.
磁化区域、および
ソケット区域を含み、
ソケット区域はくり抜きを介して隙間区域からアクセス可能である
基部と、
作動されるように構成された区域、
磁化区域、および
くり抜きに挿入されかつくり抜きから取り除かれるように設計されたラッチ
を含むレバーとを備え、
レバーは軸によって基部に接続されかつ軸の周りを回転可能である、装置。
箇条2.基部が隙間区域をさらに含む、箇条1に記載の装置。
箇条3.装置がプラグを収容するためのプラグ入口を備える、箇条1に記載の装置。
箇条4.プラグが電気自動車充電プラグを含む、箇条3に記載の装置。
箇条5.ラッチがプラグをプラグ入口にロックするように構成される、箇条3に記載の装置。
箇条6.複数のピン受入部をさらに備える、箇条1に記載の装置。
箇条7.ラッチがレバーの片側に設けられ、ハンドルがレバーの第1の側とは反対のレバーの第2の側に設けられる、箇条1に記載の装置。
箇条8.レバーがプラグをプラグ入口にロックすることができ、プラグをプラグ入口からロック解除することができる、箇条3に記載の装置。
箇条9.磁化区域が、
レバーの第1の側に設けられた第1の磁石と、
レバーとソケット区域との間の仕切りに設けられた第2の磁石とを備える、箇条1に記載の装置。
箇条10.第1および第2の磁石は、第2の磁石が第1の磁石から反発され、それによりラッチをロック位置に配置するように磁化される、箇条9に記載の装置。
箇条11.くり抜きが仕切りに配置される、箇条9に記載の装置。
箇条12.磁化区域が、
レバーの第1の側に取り付けられた磁石と、
レバーとソケット区域との間の仕切りに取り付けられた金属化非磁気区域と
を備える、箇条1に記載の装置。
箇条13.磁石は、磁石が金属化非磁気区域から反発され、それによりラッチをロック位置に配置するように磁化される、箇条11に記載の装置。
箇条14.軸がピン、ヒンジ、またはねじの1つを含む、箇条1に記載の装置。
箇条15.
プラグをソケットに差し込むことであって、差し込むことは、少なくともラッチがプラグにカチッと嵌り、プラグを適所にロックする地点まで、プラグをソケットに押し込むことを含む、差し込むこと、
軸の周りを回転するように設計されたレバーを作動することであって、レバーが作動されると、ラッチはプラグから離れ、プラグをロック解除するように設計される、作動すること、および
プラグをソケットから抜くこと
を含む方法。
箇条16.プラグが電気自動車充電プラグに対応する、箇条15に記載の方法。
箇条17.レバーを作動することが、レバーを押し下げることを含む、箇条15に記載の方法。
箇条18.ラッチがプラグをプラグ入口にロックするように構成される、箇条15に記載の方法。
箇条19.ラッチがレバーの片側に設けられ、ハンドルがレバーの第1の側とは反対のレバーの第2の側に設けられる、箇条15に記載の方法。
箇条20.レバーはプラグをソケットにロックすることができ、プラグをソケットからロック解除することができる、箇条15に記載の方法。
箇条21.軸はピン、ヒンジ、またはねじの1つを含む、箇条15に記載の方法。
箇条22.
プラグをソケットに差し込むことであって、差し込むことは、少なくともラッチがプラグにカチッと嵌り、プラグを適所にロックする地点まで、プラグをソケットに押し込むことを含む、差し込むこと、
軸の周りを回転可能なレバーの移動を引き起こし、ラッチがプラグから離れ、それによりプラグをソケットからロック解除することを引き起こす無線信号を受信すること、および
プラグをソケットから取り外すこと
を含む方法。
箇条23.プラグが電気自動車充電プラグに対応する、箇条22に記載の方法。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2
図2A
図3