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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-16
(45)【発行日】2024-01-24
(54)【発明の名称】情報管理装置並びにファイル管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/26 20190101AFI20240117BHJP
【FI】
G06F16/26
【請求項の数】 36
(21)【出願番号】P 2019143436
(22)【出願日】2019-08-05
(65)【公開番号】P2021026471
(43)【公開日】2021-02-22
【審査請求日】2022-08-03
(73)【特許権者】
【識別番号】304033742
【氏名又は名称】野田 正嗣
(72)【発明者】
【氏名】野田正嗣
【審査官】和田 財太
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/038065(WO,A1)
【文献】特開2016-197427(JP,A)
【文献】特開2016-051421(JP,A)
【文献】国際公開第2006/098031(WO,A1)
【文献】特開2012-058835(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報が、格納される全てのフォルダの名称であるパス名と自身の名称を特定の分離符号を挟んで連結した全パス名によって特定される形で管理され、情報に対する管理操作は、情報ごとに作成され、情報の種別ごとに定められたイメージ画像であるアイコンに対する装置画面上の操作としておこなわれる情報管理装置にあって、
情報のアイコンを配置する矩形であるセルをマトリクス状に配置したセルの集合体の外部に、情報を特徴付けるタグ名を見出し語として配置した見出し語配置欄が設けられる表を用いた情報管理方法であって、
タグ名を樹木状に配置したタグ名ツリーを、複数個、組み合わせた組合せタグ名ツリーにおいて、各タグ名ツリーの先頭タグ名を除いた構成タグ名の中から選択したタグ名をキーワードとして指定するステップと、
キーワードとして指定したタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて祖先位置に配置され、かつ、タグ名ツリーの先頭タグ名でないタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて子孫位置に配置されているタグ名の中から該当タグ名ツリーにおいて、その親位置に配されたタグ名である親タグ名を共有するタグ名の並びを、1つのタグ名列として特定した上、
特定したタグ名列の中、各タグ名ツリーの先頭タグ名の子タグ名からなるタグ名列である先頭タグ名列に対しては、特定値を条件データとして付与し、それ以外のタグ名列に対しては、その親タグ名を条件データとして付与するステップと
組合せタグ名ツリーを構成するタグ名ツリーを、その配置方向によって横方向と縦方向とに振り分けて得られる方向別タグ名ツリー群の各々において、該当方向に所属する1つのタグ名列(第1のタグ名列)の1つの構成タグ名を親タグ名として、その親タグ名に対して同じ方向別タグ名ツリー群に所属する他の1つのタグ名列(第2のタグ名列)を子タグ名列として対応付けることを、該当方向別タグ名ツリー群先頭に位置するタグ名列を第1のタグ名列とすることから始めて再帰的に繰り返すことによって得られる方向別タグ名列ツリーであって、
第2のタグ名列の選択は、該当の方向ごとタグ名列ツリーにおいて、第2のタグ名列の親タグ名に対してツリー経路祖先位置にすでに組み込まれていないタグ名列であって、
かつ、該当の方向別タグ名ツリー群に所属する各タグ名列ツリーの先頭タグ名列であるタグ名列、または、その条件データが、該当の親タグ名、または、その親タグ名に対してツリー経路上方に位置するタグ名であるタグ名列の中からおこなわれる方向別タグ名列ツリーの該当方向の見出し語配置欄への配置を、
該当の方向別タグ名列ツリーの各階層に配置される各タグ名列を見出し語配置欄の同じ階層順位の行、または、列に割り当てた上、各タグ名列の各構成タグ名を、
割り当てた行の次の行上、または、割り当てた列の次の列上に配置されている、該当タグ名を親タグ名とする子タグ名列の配置範囲とタグ名列配置方向において同じ配置範囲に配置し、
その各構成タグ名が子タグ名列を持たない場合、該当に表について定まる配置範囲に配置する形によっておこなうステップと、
前記情報を組合せタグ名ツリーに保存する操作として、組合せタグ名ツリー構成する各タグ名ツリーについて、その1つの構成タグ名を格納タグ名として情報に付与するステップと、
表の各セルについて、見出し語配置欄内において、該当セルと定めた位置関係に配置されたタグ名を関連タグ名として特定した上、特定した関連タグ名の集合と定めた関係にある格納タグ名の集合が付与された情報のアイコンを該当のセルに関連付けて表示するステップと、
からなる情報処理装置における方法。
【請求項2】
各タグ名ツリーの所属タグ名が配置される見出し語配置欄の配置方向を定めた方法によって決定する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
1つのタグ名ツリーを別付けタグ名ツリーとして、他のタグ名ツリー上の1つの構成タグ名である別付け先タグ名に対して付加することによって得られた組合せタグ名ツリーにおいて、別付けタグ名ツリーから得られる先頭のタグ名列には、別付け先タグ名を条件名として配置され、その構成タグ名に対してキーワードが指定されていない別付けタグ名ツリーについては、その別付け先タグ名が、組合せタグ名ツリーにおいて他に指定されているキーワードの祖先タグ名である場合に限り、その全ての所属タグ名を表構成タグ名とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
1つのタグ名ツリーの構成タグ名が付与された情報に対する指示を受け、指示した情報の格納フォルダのツリーパス経路上位に位置する別付け先フォルダの中から、該当する別付けフォルダツリーから得られる格納パス名列が該当情報の情報管理データに登録されていない別付け先フォルダを特定するステップと、
特定した別付けフォルダツリーから得られるタグ名列を、その条件データにもとづく定めた方法により配置したタグ名列補足表を作成するステップと、
を有し、作成された表のセルの指示を受け、得られる関連タグ名の中、他の関連タグ名の条件名になっていない関連タグ名を格納タグ名として情報に付与する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
作成された表のセルに情報を保存する指示を受け、指示されたセルについて得られる関連タグ名を格納タグ名として付与する請求項1に記載の方法。
【請求項6】
タグ名列ツリー上における格納タグ名に対する特定指示を受け、指示を受けた格納タグ名が付与された情報のアイコンを特定画面に表示する請求項1に記載の方法。
【請求項7】
タグ名ツリーが、情報を保存するフォルダを樹木状に配置したフォルダツリーを構成するフォルダのフォルダ名称のツリーであり、別付けタグ名ツリーの別付け先タグ名に対する付加は、別付けタグ名ツリーの先頭フォルダを別付先フォルダに格納することによっておこなうステップと、
タグ名列は、該当の親フォルダに格納された子フォルダの名称の中、別付け先フォルダとして指定されているフォルダの名称を除いた名称の集合として得るステップと、
を有し、タグ名列の条件データを、該当の別付け先タグ名ツリーに定まる祖先パス名列である別付け先祖先パス名列の末尾に該当の祖先パス名列を加えたパス名列から、該当別付けタグ名ツリーの先頭フォルダのフォルダ名を除去することによって得る請求項3に記載の方法。
【請求項8】
条件データとして、該当タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列を該当タグ名列に付与するステップと、
関連データとして、該当関連タグ名の所属タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列の末尾に関連タグ名を加えた関連全パス名をセットするステップと、
格納パス名の代わりに、その格納パス名の該当ツリー内パス経路を表わす格納パス名列を情報に付与するステップと、
を有し、1つのセルについて、得られる関連全パス名の集合と定めた関係にある格納パス名列の集合が付与されている情報を配置する請求項1に記載の方法。
【請求項9】
組合せタグ名ツリーにおいて、特に指定したタグ名、ならびに、指定したタグ名の祖先タグ名、と子孫タグ名とからなる部分タグ名ツリーを作成し、作成した部分タグ名ツリーを指定した記憶手段に保存した上、該当の記憶手段から呼び出した該当部分タグ名ツリー上におけるキーワードの指定によって情報の取出しをおこなう請求項1に記載の方法。
【請求項10】
情報が、格納される全てのフォルダの名称であるパス名と自身の名称を特定の分離符号を挟んで連結した全パス名によって特定される形で管理され、情報に対する管理操作は、情報ごとに作成され、情報の種別ごとに定められたイメージ画像であるアイコンに対する装置画面上の操作としておこなわれる情報管理装置であって、
情報のアイコンを配置する矩形であるセルをマトリクス状に配置したセルの集合体の外部に、情報を特徴付けるタグ名を見出し語として配置した見出し語配置欄が設けられる表を用いた情報管理装置として、
タグ名を樹木状に配置したタグ名ツリーを、複数個、組み合わせた組合せタグ名ツリーにおいて、各タグ名ツリーの先頭タグ名を除いた構成タグ名の中から選択したタグ名をキーワードとして指定する手段と、
キーワードとして指定したタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて祖先位置に配置され、かつ、タグ名ツリーの先頭タグ名でないタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて子孫位置に配置されているタグ名の中から該当タグ名ツリーにおいて、その親位置に配されたタグ名である親タグ名を共有するタグ名の並びを、1つのタグ名列として特定した上、
特定したタグ名列の中、各タグ名ツリーの先頭タグ名の子タグ名からなるタグ名列である先頭タグ名列に対しては、特定値を条件データとして付与し、それ以外のタグ名列に対しては、その親タグ名を条件データとして付与する手段と
組合せタグ名ツリーを構成する各タグ名ツリーを、その配置方向によって横方向と縦方向とに振り分けて得られる方向別タグ名ツリー群の各々において、該当方向に所属する1つのタグ名列(第1のタグ名列)の1つの構成タグ名を親タグ名として、その親タグ名に対して同じ方向別タグ名ツリー群に所属する他の1つのタグ名列(第2のタグ名列)を子タグ名列として対応付けることを、該当方向別タグ名ツリー群の先頭に位置するタグ名列を第1のタグ名列とすることから始めて再帰的に繰り返すことによって得られる方向別タグ名列ツリーであって、
第2のタグ名列の選択は、該当の方向ごとタグ名列ツリーにおいて、第2のタグ名列の親タグ名に対してツリー経路祖先位置にすでに組み込まれていないタグ名列であって、
かつ、該当の方向別タグ名ツリー群に所属する各タグ名列ツリーの先頭タグ名列であるタグ名列、または、その条件データが、該当の親タグ名、または、その親タグ名に対してツリー経路上方に位置するタグ名であるタグ名列の中からおこなわれる方向別タグ名列ツリーの該当方向の見出し語配置欄への配置を、
該当の方向別タグ名列ツリーの各階層に配置される各タグ名列を見出し語配置欄の同じ階層順位の行、または、列に割り当てた上、各タグ名列の各構成タグ名を、
割り当てた行の次の行上、または、割り当てた列の次の列上に配置されている、該当タグ名を親タグ名とする子タグ名列の配置範囲とタグ名列配置方向において同じ配置範囲に配置し、
その各構成タグ名が子タグ名列を持たない場合、該当に表について定まる配置範囲に配置する形によっておこなう手段と、
前記情報を組合せタグ名ツリーに保存する操作として、組合せタグ名ツリー構成する各タグ名ツリーについて、その1つの構成タグ名を格納タグ名として情報に付与する手段と、
表の各セルについて、見出し語配置欄内において、該当セルと定めた位置関係に配置されたタグ名を関連タグ名として特定した上、特定した関連タグ名の集合と定めた関係にある格納タグ名の集合が付与された情報のアイコンを該当のセルに関連付けて表示する手段と、
からなる情報処理装置。
【請求項11】
各タグ名ツリーが配置される見出し語配置欄の配置方向を定めた方法によって決定する請求項10に記載の装置。
【請求項12】
1つのタグ名ツリーを別付けタグ名ツリーとして、他のタグ名ツリー上の1つの構成タグ名である別付け先タグ名に対して付加することによって得られた組合せタグ名ツリーにおいて、別付けタグ名ツリーから得られる先頭のタグ名列には、別付け先タグ名を条件名として配置され、その構成タグ名に対してキーワードが指定されていない別付けタグ名ツリーについては、その別付け先タグ名が、組合せタグ名ツリーにおいて他に指定されているキーワードの祖先タグ名である場合に限り、その全ての所属タグ名を表構成タグ名とする請求項10に記載の装置。
【請求項13】
1つのタグ名ツリーの構成タグ名が付与された情報に対する指示を受け、指示した情報の格納フォルダのツリーパス経路上位に位置する別付け先フォルダの中から、該当する別付けフォルダツリーから得られる格納パス名列が該当情報の情報管理データに登録されていない別付け先フォルダを特定する手段と、
特定した別付けフォルダツリーから得られるタグ名列を、その条件データにもとづく定めた方法により配置したタグ名列補足表を作成する手段と、
を有し、作成された表のセルの指示を受け、得られる関連タグ名の中、他の関連タグ名の条件名になっていない関連タグ名を格納タグ名として情報に付与する請求項10に記載の装置。
【請求項14】
作成された表のセルに情報を保存する指示を受け、指示されたセルについて得られる関連タグ名を格納タグ名として付与する請求項10に記載の装置。
【請求項15】
タグ名列ツリー上における格納タグ名に対する特定指示を受け、指示を受けた格納タグ名が付与された情報のアイコンを特定画面に表示する請求項10に記載の装置。
【請求項16】
タグ名ツリーが、情報を保存するフォルダを樹木状に配置したフォルダツリーを構成するフォルダのフォルダ名称のツリーであり、別付けタグ名ツリーの別付け先タグ名に対する付加は、別付けタグ名ツリーの先頭フォルダを別付先フォルダに格納することによっておこなう手段と、
タグ名列は、該当の親フォルダに格納された子フォルダの名称の中、別付け先フォルダとして指定されているフォルダの名称を除いた名称の集合として得る手段と、
を有し、タグ名列の条件データを、該当の別付け先タグ名ツリーに定まる祖先パス名列である別付け先祖先パス名列の末尾に該当の祖先パス名列を加えたパス名列から、該当別付けタグ名ツリーの先頭フォルダのフォルダ名を除去することによって得る請求項12に記載の装置。
【請求項17】
条件データとして、該当タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列を該当タグ名列に付与する手段と、
関連データとして、該当関連タグ名の所属タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列の末尾に関連タグ名を加えた関連全パス名をセットするステップと、
格納パス名の代わりに、その格納パス名の該当ツリー内パス経路を表わす格納パス名列を情報に付与するステップと、
を有し、1つのセルについて、得られる関連全パス名の集合と定めた関係にある格納パス名列の集合が付与されている情報を配置する請求項10に記載の装置。
【請求項18】
組合せタグ名ツリーにおいて、特に指定したタグ名、ならびに、指定したタグ名の祖先タグ名、と子孫タグ名とからなる部分タグ名ツリーを作成し、作成した部分タグ名ツリーを指定した記憶手段に保存した上、該当の記憶手段から呼び出した該当部分タグ名ツリー上におけるキーワードの指定によって情報の取出しをおこなう請求項10に記載の装置。
【請求項19】
情報が、格納される全てのフォルダの名称であるパス名と自身の名称を特定の分離符号を挟んで連結した全パス名によって特定される形で管理され、情報に対する管理操作は、情報ごとに作成され、情報の種別ごとに定められたイメージ画像であるアイコンに対する装置画面上の操作としておこなわれる情報管理装置にあって、
情報のアイコンを配置する矩形であるセルをマトリクス状に配置したセルの集合体の外部に、情報を特徴付けるタグ名を見出し語として配置した見出し語配置欄が設けられる表を用いた情報管理方法であって、
タグ名を樹木状に配置したタグ名ツリーを、複数個、組み合わせた組合せタグ名ツリーにおいて、各タグ名ツリーの先頭タグ名を除いた構成タグ名の中から選択したタグ名をキーワードとして指定するステップと、
キーワードとして指定したタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて祖先位置に配置され、かつ、タグ名ツリーの先頭タグ名でないタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて子孫位置に配置されているタグ名の中から該当タグ名ツリーにおいて、その親位置に配されたタグ名である親タグ名を共有するタグ名の並びを、1つのタグ名列として特定した上、
特定したタグ名列の中、各タグ名ツリーの先頭タグ名の子タグ名からなるタグ名列である先頭タグ名列に対しては、特定値を条件データとして付与し、それ以外のタグ名列に対しては、その親タグ名を条件データとして付与するステップと
組合せタグ名ツリーを構成する各タグ名ツリーを、その配置方向によって横方向と縦方向とに振り分けて得られる方向別タグ名ツリー群の各々において、該当方向に所属する1つのタグ名列(第1のタグ名列)の1つの構成タグ名を親タグ名として、その親タグ名に対して同じ方向別タグ名ツリー群に所属する他の1つのタグ名列(第2のタグ名列)を子タグ名列として対応付けることを、該当方向別タグ名ツリー群の先頭に位置するタグ名列を第1のタグ名列とすることから始めて再帰的に繰り返すことによって得られる方向別タグ名列ツリーであって、
第2のタグ名列の選択は、該当の方向ごとタグ名列ツリーにおいて、第2のタグ名列の親タグ名に対してツリー経路祖先位置にすでに組み込まれていないタグ名列であって、
かつ、該当の方向別タグ名ツリー群に所属する各タグ名列ツリーの先頭タグ名列であるタグ名列、または、その条件データが、該当の親タグ名、または、その親タグ名に対してツリー経路上方に位置するタグ名であるタグ名列の中からおこなわれる方向別タグ名列ツリーの該当方向の見出し語配置欄への配置を、
該当の方向別タグ名列ツリーの各階層に配置される各タグ名列を見出し語配置欄の同じ階層順位の行、または、列に割り当てた上、各タグ名列の各構成タグ名を、
割り当てた行の次の行上、または、割り当てた列の次の列上に配置されている、該当タグ名を親タグ名とする子タグ名列の配置範囲とタグ名列配置方向において同じ配置範囲に配置し、
その各構成タグ名が子タグ名列を持たない場合、該当に表について定まる配置範囲に配置する形によっておこなうステップと、
前記情報を組合せタグ名ツリーに保存する操作として、組合せタグ名ツリー構成する各タグ名ツリーについて、その1つの構成タグ名を格納タグ名として情報に付与するステップと、
表の各セルについて、見出し語配置欄内において、該当セルと定めた位置関係に配置されたタグ名を関連タグ名として特定した上、特定した関連タグ名の集合と定めた関係にある格納タグ名の集合が付与された情報のアイコンを該当のセルに関連付けて表示するステップと、
からなる情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
【請求項20】
各タグ名ツリーが配置される見出し語配置欄の配置方向を定めた方法によって決定する請求項19に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
【請求項21】
1つのタグ名ツリーを別付けタグ名ツリーとして、他のタグ名ツリー上の1つの構成タグ名である別付け先タグ名に対して付加することによって得られた組合せタグ名ツリーにおいて、別付けタグ名ツリーから得られる先頭のタグ名列には、別付け先タグ名を条件名として配置され、その構成タグ名に対してキーワードが指定されていない別付けタグ名ツリーについては、その別付け先タグ名が、組合せタグ名ツリーにおいて他に指定されているキーワードの祖先タグ名である場合に限り、その全ての所属タグ名を表構成タグ名とする請求項19に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
【請求項22】
1つのタグ名ツリーの構成タグ名が付与された情報に対する指示を受け、指示した情報の格納フォルダのツリーパス経路上位に位置する別付け先フォルダの中から、該当する別付けフォルダツリーから得られる格納パス名列が該当情報の情報管理データに登録されていない別付け先フォルダを特定するステップと、
特定した別付けフォルダツリーから得られるタグ名列を、その条件データにもとづく定めた方法により配置したタグ名列補足表を作成するステップと、
を有し、作成された表のセルの指示を受け、得られる関連タグ名の中、他の関連タグ名の条件名になっていない関連タグ名を格納タグ名として情報に付与する請求項19に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
【請求項23】
作成された表のセルに情報を保存する指示を受け、指示されたセルについて得られる関連タグ名を格納タグ名として付与する請求項19に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
【請求項24】
タグ名列ツリー上における格納タグ名に対する特定指示を受け、指示を受けた格納タグ名が付与された情報のアイコンを特定画面に表示する請求項19に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
【請求項25】
タグ名ツリーが、情報を保存するフォルダを樹木状に配置したフォルダツリーを構成するフォルダのフォルダ名称のツリーであり、別付けタグ名ツリーの別付け先タグ名に対する付加は、別付けタグ名ツリーの先頭フォルダを別付先フォルダに格納することによっておこなうステップと、
タグ名列は、該当の親フォルダに格納された子フォルダの名称の中、別付け先フォルダとして指定されているフォルダの名称を除いた名称の集合として得るステップと、
を有し、タグ名列の条件データを、該当の別付け先タグ名ツリーに定まる祖先パス名列である別付け先祖先パス名列の末尾に該当の祖先パス名列を加えたパス名列から、該当別付けタグ名ツリーの先頭フォルダのフォルダ名を除去することによって得る請求項21に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
【請求項26】
条件データとして、該当タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列を該当タグ名列に付与するステップと、
関連データとして、該当関連タグ名の所属タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列の末尾に関連タグ名を加えた関連全パス名をセットするステップと、
格納パス名の代わりに、その格納パス名の該当ツリー内パス経路を表わす格納パス名列を情報に付与するステップと、
を有し、1つのセルについて、得られる関連全パス名の集合と定めた関係にある格納パス名列の集合が付与されている情報を配置する請求項19に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
【請求項27】
組合せタグ名ツリーにおいて、特に指定したタグ名、ならびに、指定したタグ名の祖先タグ名、と子孫タグ名とからなる部分タグ名ツリーを作成し、作成した部分タグ名ツリーを指定した記憶手段に保存した上、該当の記憶手段から呼び出した該当部分タグ名ツリー上におけるキーワードの指定によって情報の取出しをおこなう請求項19に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
【請求項28】
情報が、格納される全てのフォルダの名称であるパス名と自身の名称を特定の分離符号を挟んで連結した全パス名によって特定される形で管理され、情報に対する管理操作は、情報ごとに作成され、情報の種別ごとに定められたイメージ画像であるアイコンに対する装置画面上の操作としておこなわれる情報管理装置にあって、
情報のアイコンを配置する矩形であるセルをマトリクス状に配置したセルの集合体の外部に、情報を特徴付けるタグ名を見出し語として配置した見出し語配置欄が設けられる表を用いた情報管理方法であって、
タグ名を樹木状に配置したタグ名ツリーを、複数個、組み合わせた組合せタグ名ツリーにおいて、各タグ名ツリーの先頭タグ名を除いた構成タグ名の中から選択したタグ名をキーワードとして指定するステップと、
キーワードとして指定したタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて祖先位置に配置され、かつ、タグ名ツリーの先頭タグ名でないタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて子孫位置に配置されているタグ名の中から該当タグ名ツリーにおいて、その親位置に配されたタグ名である親タグ名を共有するタグ名の並びを、1つのタグ名列として特定した上、
特定したタグ名列の中、各タグ名ツリーの先頭タグ名の子タグ名からなるタグ名列である先頭タグ名列に対しては、特定値を条件データとして付与し、それ以外のタグ名列に対しては、その親タグ名を条件データとして付与するステップと
組合せタグ名ツリーを構成する各タグ名ツリーを、その配置方向によって横方向と縦方向とに振り分けて得られる方向別タグ名ツリー群の各々において、該当方向に所属する1つのタグ名列(第1のタグ名列)の1つの構成タグ名を親タグ名として、その親タグ名に対して同じ方向別タグ名ツリー群に所属する他の1つのタグ名列(第2のタグ名列)を子タグ名列として対応付けることを、該当方向別タグ名ツリー群の先頭に位置するタグ名列を第1のタグ名列とすることから始めて再帰的に繰り返すことによって得られる方向別タグ名列ツリーであって、
第2のタグ名列の選択は、該当の方向ごとタグ名列ツリーにおいて、第2のタグ名列の親タグ名に対してツリー経路祖先位置にすでに組み込まれていないタグ名列であって、
かつ、該当の方向別タグ名ツリー群に所属する各タグ名列ツリーの先頭タグ名列であるタグ名列、または、その条件データが、該当の親タグ名、または、その親タグ名に対してツリー経路上方に位置するタグ名であるタグ名列の中からおこなわれる方向別タグ名列ツリーの該当方向の見出し語配置欄への配置を、
該当の方向別タグ名列ツリーの各階層に配置される各タグ名列を見出し語配置欄の同じ階層順位の行、または、列に割り当てた上、各タグ名列の各構成タグ名を、
割り当てた行の次の行上、または、割り当てた列の次の列上に配置されている、該当タグ名を親タグ名とする子タグ名列の配置範囲とタグ名列配置方向において同じ配置範囲に配置し、
その各構成タグ名が子タグ名列を持たない場合、該当に表について定まる配置範囲に配置する形によっておこなうステップと、
前記情報を組合せタグ名ツリーに保存する操作として、組合せタグ名ツリー構成する各タグ名ツリーについて、その1つの構成タグ名を格納タグ名として情報に付与するステップと、
表の各セルについて、見出し語配置欄内において、該当セルと定めた位置関係に配置されたタグ名を関連タグ名として特定した上、特定した関連タグ名の集合と定めた関係にある格納タグ名の集合が付与された情報のアイコンを該当のセルに関連付けて表示するステップと、
からなる情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体
【請求項29】
各タグ名ツリーが配置される見出し語配置欄の配置方向を定めた方法によって決定する請求項28に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項30】
1つのタグ名ツリーを別付けタグ名ツリーとして、他のタグ名ツリー上の1つの構成タグ名である別付け先タグ名に対して付加することによって得られた組合せタグ名ツリーにおいて、別付けタグ名ツリーから得られる先頭のタグ名列には、別付け先タグ名を条件名として配置され、その構成タグ名に対してキーワードが指定されていない別付けタグ名ツリーについては、その別付け先タグ名が、組合せタグ名ツリーにおいて他に指定されているキーワードの祖先タグ名である場合に限り、その全ての所属タグ名を表構成タグ名とする請求項28に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項31】
1つのタグ名ツリーの構成タグ名が付与された情報に対する指示を受け、指示した情報の格納フォルダのツリーパス経路上位に位置する別付け先フォルダの中から、該当する別付けフォルダツリーから得られる格納パス名列が該当情報の情報管理データに登録されていない別付け先フォルダを特定するステップと、
特定した別付けフォルダツリーから得られるタグ名列を、その条件データにもとづく定めた方法により配置したタグ名列補足表を作成するステップと、
を有し、作成された表のセルの指示を受け、得られる関連タグ名の中、他の関連タグ名の条件名になっていない関連タグ名を格納タグ名として情報に付与する請求項28に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項32】
作成された表のセルに情報を保存する指示を受け、指示されたセルについて得られる関連タグ名を格納タグ名として付与する請求項28に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項33】
タグ名列ツリー上における格納タグ名に対する特定指示を受け、指示を受けた格納タグ名が付与された情報のアイコンを特定画面に表示する請求項28に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項34】
タグ名ツリーが、情報を保存するフォルダを樹木状に配置したフォルダツリーを構成するフォルダのフォルダ名称のツリーであり、別付けタグ名ツリーの別付け先タグ名に対する付加は、別付けタグ名ツリーの先頭フォルダを別付先フォルダに格納することによっておこなうステップと、
タグ名列は、該当の親フォルダに格納された子フォルダの名称の中、別付け先フォルダとして指定されているフォルダの名称を除いた名称の集合として得るステップと、
を有し、タグ名列の条件データを、該当の別付け先タグ名ツリーに定まる祖先パス名列である別付け先祖先パス名列の末尾に該当の祖先パス名列を加えたパス名列から、該当別付けタグ名ツリーの先頭フォルダのフォルダ名を除去することによって得る請求項30に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項35】
条件データとして、該当タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列を該当タグ名列に付与するステップと、
関連データとして、該当関連タグ名の所属タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列の末尾に関連タグ名を加えた関連全パス名をセットするステップと、
格納パス名の代わりに、その格納パス名の該当ツリー内パス経路を表わす格納パス名列を情報に付与するステップと、
を有し、1つのセルについて、得られる関連全パス名の集合と定めた関係にある格納パス名列の集合が付与されている情報を配置する請求項28に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項36】
組合せタグ名ツリーにおいて、特に指定したタグ名、ならびに、指定したタグ名の祖先タグ名、と子孫タグ名とからなる部分タグ名ツリーを作成し、作成した部分タグ名ツリーを指定した記憶手段に保存した上、該当の記憶手段から呼び出した該当部分タグ名ツリー上におけるキーワードの指定によって情報の取出しをおこなう請求項28に記載の方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォルダツリー上に保存された情報の中から所望の情報を取り出す検索方法に関する
【背景技術】
【0002】
現在、フォルダを木構造の形で組み合わせたフォルダツリーの中でおこなわれている分類には、例えば、図7図8に示すフォルダツリーにおいて、フォルダ「A」の子フォルダの集合である{A1、A2、A3}のように上位ノード名の「A」に固有な分類と、いくつかの異なるフォルダの子フォルダの集合である{2016、2017、2018}、{大、並}のように上位ノード名に制約されない共通的な分類とがある。フォルダツリーによる情報管理においては、このような共通的分類が1つの木構造の中に組み込まれることから、同じ分類がフォルダツリー内の多数の箇所に繰り返して配置されることになり、フォルダツリー全体は、共通的分類を組み入れるごとにべき乗的に巨大なものになりがちである。
【0003】
木構造をなすフォルダツリーにおいて、情報取出し上の1つの柱である探索的取出しは、もともとユーザにとって大きな苦労を伴うものであるが、同じ分類が無秩序に繰り返して配置されるフォルダツリーにあって、その程度はさらに大きなものにもなる。
【0004】
また、巨大なフォルダツリーにおいては、同じ意味の分類に異なる表記が当てられたり、同じ表記に異なる意味の分類が当てられることが多いことから、情報取出し上の他の柱である条件指定よる情報の取出しも確定的な取出し方法になり得ず、現状は、単一のノード名称をキーワードする検索が補助的に使用されているに過ぎない。
【0005】
このようなフォルダツリーを用いた情報管理の状況を受けて、特開 は、フォルダツリー内の異なる意味でありながら同じ表記が与えられたノードに各々、異なる表記を与え、かつ、フォルダツリー内の異表記のノード名を1つの表記に統一した上、構成名を共有する子フォルダ名称の集合をマージすることによって得られたタグ名列を分けて表示したグ名列表示手段上において、ユーザがキーワードとして指示したタグ名列構成名、並びに、指示したタグ名列構成名によって含意される他のタグ名列構成名とを見出し語として配置した表上に情報のアイコンを配置する方法を開示している。たとえば、図7図8に示すフォルダツリーについて得られるタグ名列は、上記表示手段上において図9のように表示される。
【0006】
上記の方法により、同じタグ名列に属するキーワードは、ORをとり、異なるタグ名列間の指定はANDをとるマルチファセット検索が、検索漏れが無く、かつ少ない検索ノイズによっておこなえる上に、検索された情報からの2次選択も表の上で楽におこなえる。マルチファセット検索は、条件検索の実用範囲をカバーするものである。また、一方、情報の探索的取出しも、この方法によって探索範囲を押さえたキーワードの入力によって得られた表上において楽におこなえる。
【0007】
ただ、上記方法は、ユーザにとって、 検索対象のフォルダツリーとは別に設けた手段上における異なる意味の分類の表記分けと同じ意味の分類の表記の統一する操作が必要な上、検索キーワードの指定が、ツリー構造におけるノード名の間の上下関係が見えない表示手段上での指定であるため、次のような問題を持つことになる。
【0008】
たとえば、上記の図7図8に示したフォルダトゥリ―において、「A1」、「A2」をその全パス名の中に含む情報を取り出したい場合、入力キーワードとしては、「A1」、「A2」を指定すれば、同時にその親 である「A]の指定も含意されることから「A]の指定は不要であるが、上記タグ名列表示手段上において、「A」を入力キーワード「A1」、「A2」の親ノード名として直ちに弁別することはできない。作成されるタグ名列の数が多いフォルダツリーにおいては、各構成タグ名の間の親子関係の弁別はそれだけおこないにくいものになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明はこうした問題をかんがみ、情報を特徴づける名称であるタグ名を樹木状に関係付けたタグ名ツリーによる情報の管理方法として、1つのタグ名ツリーに新しい視点による分類を楽に付加することができ、付加された全体タグ名ツリーにおいて情報を効率的に管理することができる方法を提供することを狙いとするものである。
【0010】
本発明の他の目的は、情報を特徴づける名称であるタグ名を樹木状に関係付けたタグ名ツリーによる情報の管理方法として、分類間の相互関係が直ちに視認できるタグ名ツリー上で、その構成タグ名をキーワードとして直接、かつ、ランダムに指定することによって、指定したタグ名をユーザの意図どおりに組み合わせた条件検索を検索漏れなくおこなえる方法を提供することを狙いとするものである。
【0011】
本発明の他の目的は、上記の課題を満たす方法において、検索対象の情報に対するタグ付けが容易におこなえる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明による情報処理装置における方法は、
情報が、格納される全てのフォルダの名称であるパス名と自身の名称を特定の分離符号を挟んで連結した全パス名によって特定される形で管理され、情報に対する管理操作は、情報ごとに作成され、情報の種別ごとに定められたイメージ画像であるアイコンに対する装置画面上の操作としておこなわれる情報管理装置にあって、
情報のアイコンを配置する矩形であるセルをマトリクス状に配置したセルの集合体の外部に、情報を特徴付けるタグ名を見出し語として配置した見出し語配置欄が設けられる表を用いた情報管理方法であって、
タグ名を樹木状に配置したタグ名ツリーを、複数個、組み合わせた組合せタグ名ツリーにおいて、各タグ名ツリーの先頭タグ名を除いた構成タグ名の中から選択したタグ名をキーワードとして指定するステップと、
キーワードとして指定したタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて祖先位置に配置され、かつ、タグ名ツリーの先頭タグ名でないタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて子孫位置に配置されているタグ名の中から該当タグ名ツリーにおいて、その親位置に配されたタグ名である親タグ名を共有するタグ名の並びを、1つのタグ名列として特定した上、
特定したタグ名列の中、各タグ名ツリーの先頭タグ名の子タグ名からなるタグ名列である先頭タグ名列に対しては、特定値を条件データとして付与し、それ以外のタグ名列に対しては、その親タグ名を条件データとして付与するステップと
組合せタグ名ツリーを構成するタグ名ツリーを、その配置方向によって横方向と縦方向とに振り分けて得られる方向別タグ名ツリー群の各々において、該当方向に所属する1つのタグ名列(第1のタグ名列)の1つの構成タグ名を親タグ名として、その親タグ名に対して同じ方向別タグ名ツリー群に所属する他の1つのタグ名列(第2のタグ名列)を子タグ名列として対応付けることを、該当方向別タグ名ツリー群先頭に位置するタグ名列を第1のタグ名列とすることから始めて再帰的に繰り返すことによって得られる方向別タグ名列ツリーであって、
第2のタグ名列の選択は、該当の方向ごとタグ名列ツリーにおいて、第2のタグ名列の親タグ名に対してツリー経路祖先位置にすでに組み込まれていないタグ名列であって、
かつ、該当の方向別タグ名ツリー群に所属する各タグ名列ツリーの先頭タグ名列であるタグ名列、または、その条件データが、該当の親タグ名、または、その親タグ名に対してツリー経路上方に位置するタグ名であるタグ名列の中からおこなわれる方向別タグ名列ツリーの該当方向の見出し語配置欄への配置を、
該当の方向別タグ名列ツリーの各階層に配置される各タグ名列を見出し語配置欄の同じ階層順位の行、または、列に割り当てた上、各タグ名列の各構成タグ名を、
割り当てた行の次の行上、または、割り当てた列の次の列上に配置されている、該当タグ名を親タグ名とする子タグ名列の配置範囲とタグ名列配置方向において同じ配置範囲に配置し、
その各構成タグ名が子タグ名列を持たない場合、該当に表について定まる配置範囲に配置する形によっておこなうステップと、
前記情報を組合せタグ名ツリーに保存する操作として、組合せタグ名ツリー構成する各タグ名ツリーについて、その1つの構成タグ名を格納タグ名として情報に付与するステップと、
表の各セルについて、見出し語配置欄内において、該当セルと定めた位置関係に配置されたタグ名を関連タグ名として特定した上、特定した関連タグ名の集合と定めた関係にある格納タグ名の集合が付与された情報のアイコンを該当のセルに関連付けて表示するステップと、
を備えることを特徴とする。
【0013】
上記の目的を達成するために、請求項2に記載の発明による情報処理装置における方法は、各タグ名ツリーの所属タグ名が配置される見出し語配置欄の配置方向を定めた方法によって決定することを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明による情報処理装置における方法は、請求項1に記載の方法において、1つのタグ名ツリーを別付けタグ名ツリーとして、他のタグ名ツリー上の1つの構成タグ名である別付け先タグ名に対して付加することによって得られた組合せタグ名ツリーにおいて、別付けタグ名ツリーから得られる先頭のタグ名列には、別付け先タグ名を条件名として配置され、その構成タグ名に対してキーワードが指定されていない別付けタグ名ツリーについては、その別付け先タグ名が、組合せタグ名ツリーにおいて他に指定されているキーワードの祖先タグ名である場合に限り、その全ての所属タグ名を表構成タグ名とすることを特徴とする。
【0015】
上記の目的を達成するために、請求項4に記載の発明による情報処理装置における方法は、請求項1に記載の方法において、1つのタグ名ツリーを別付けタグ名ツリーとして、他のタグ名ツリー上の1つの構成タグ名である別付け先タグ名に対して付加することによって得られた組合せタグ名ツリーにおいて、別付けタグ名ツリーから得られる先頭のタグ名列には、別付け先タグ名を条件名として配置され、その構成タグ名に対してキーワードが指定されていない別付けタグ名ツリーについては、その別付け先タグ名が、組合せタグ名ツリーにおいて他に指定されているキーワードの祖先タグ名である場合に限り、その全ての所属タグ名を表構成タグ名とすることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明による情報処理装置における方法は、請求項1に記載の方法において、作成された表のセルに情報を保存する指示を受け、指示されたセルについて得られる関連タグ名を格納タグ名として付与することを特徴とする。
【0017】
上記の目的を達成するために、請求項6に記載の発明による情報処理装置における方法は、請求項1に記載の方法において、タグ名列ツリー上における格納タグ名に対する特定指示を受け、指示を受けた格納タグ名が付与された情報のアイコンを特定画面に表示する。
ことを特徴とする。
【0018】
上記の目的を達成するために、請求項7に記載の発明による情報処理装置における方法は、請求項3に記載の方法において、
タグ名ツリーが、情報を保存するフォルダを樹木状に配置したフォルダツリーを構成するフォルダのフォルダ名称のツリーであり、別付けタグ名ツリーの別付け先タグ名に対する付加は、別付けタグ名ツリーの先頭フォルダを別付先フォルダに格納することによっておこなうステップと、
タグ名列は、該当の親フォルダに格納された子フォルダの名称の中、別付け先フォルダとして指定されているフォルダの名称を除いた名称の集合として得るステップと、
を有し、タグ名列の条件データを、該当の別付け先タグ名ツリーに定まる祖先パス名列である別付け先祖先パス名列の末尾に該当の祖先パス名列を加えたパス名列から、該当別付けタグ名ツリーの先頭フォルダのフォルダ名を除去することによって得ることを特徴とする。
【0019】
上記の目的を達成するために、請求項8に記載の発明による情報処理装置における方法は、請求項1に記載の方法において、条件データとして、該当タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列を該当タグ名列に付与するステップと、
関連データとして、該当関連タグ名の所属タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列の末尾に関連タグ名を加えた関連全パス名をセットするステップと、
格納パス名の代わりに、その格納パス名の該当ツリー内パス経路を表わす格納パス名列を情報に付与するステップと、
を有し、1つのセルについて、得られる関連全パス名の集合と定めた関係にある格納パス名列の集合が付与されている情報を配置することを特徴とする。
【0020】
上記の目的を達成するために、請求項9に記載の発明による情報処理装置における方法は、 請求項1に記載の方法において、組合せタグ名ツリーにおいて、特に指定したタグ名、ならびに、指定したタグ名の祖先タグ名、と子孫タグ名とからなる部分タグ名ツリーを作成し、作成した部分タグ名ツリーを指定した記憶手段に保存した上、該当の記憶手段から呼び出した該当部分タグ名ツリー上におけるキーワードの指定によって情報の取出しをおこなうことを特徴とする。
【0021】
上記の目的を達成するために、請求10に記載の発明による情報処理装置は、
情報が、格納される全てのフォルダの名称であるパス名と自身の名称を特定の分離符号を挟んで連結した全パス名によって特定される形で管理され、情報に対する管理操作は、情報ごとに作成され、情報の種別ごとに定められたイメージ画像であるアイコンに対する装置画面上の操作としておこなわれる情報管理装置であって、
情報のアイコンを配置する矩形であるセルをマトリクス状に配置したセルの集合体の外部に、情報を特徴付けるタグ名を見出し語として配置した見出し語配置欄が設けられる表を用いた情報管理装置として、
タグ名を樹木状に配置したタグ名ツリーを、複数個、組み合わせた組合せタグ名ツリーにおいて、各タグ名ツリーの先頭タグ名を除いた構成タグ名の中から選択したタグ名をキーワードとして指定する手段と、
キーワードとして指定したタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて祖先位置に配置され、かつ、タグ名ツリーの先頭タグ名でないタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて子孫位置に配置されているタグ名の中から該当タグ名ツリーにおいて、その親位置に配されたタグ名である親タグ名を共有するタグ名の並びを、1つのタグ名列として特定した上、
特定したタグ名列の中、各タグ名ツリーの先頭タグ名の子タグ名からなるタグ名列である先頭タグ名列に対しては、特定値を条件データとして付与し、それ以外のタグ名列に対しては、その親タグ名を条件データとして付与する手段と
組合せタグ名ツリーを構成する各タグ名ツリーを、その配置方向によって横方向と縦方向とに振り分けて得られる方向別タグ名ツリー群の各々において、該当方向に所属する1つのタグ名列(第1のタグ名列)の1つの構成タグ名を親タグ名として、その親タグ名に対して同じ方向別タグ名ツリー群に所属する他の1つのタグ名列(第2のタグ名列)を子タグ名列として対応付けることを、該当方向別タグ名ツリー群の先頭に位置するタグ名列を第1のタグ名列とすることから始めて再帰的に繰り返すことによって得られる方向別タグ名列ツリーであって、
第2のタグ名列の選択は、該当の方向ごとタグ名列ツリーにおいて、第2のタグ名列の親タグ名に対してツリー経路祖先位置にすでに組み込まれていないタグ名列であって、
かつ、該当の方向別タグ名ツリー群に所属する各タグ名列ツリーの先頭タグ名列であるタグ名列、または、その条件データが、該当の親タグ名、または、その親タグ名に対してツリー経路上方に位置するタグ名であるタグ名列の中からおこなわれる方向別タグ名列ツリーの該当方向の見出し語配置欄への配置を、
該当の方向別タグ名列ツリーの各階層に配置される各タグ名列を見出し語配置欄の同じ階層順位の行、または、列に割り当てた上、各タグ名列の各構成タグ名を、
割り当てた行の次の行上、または、割り当てた列の次の列上に配置されている、該当タグ名を親タグ名とする子タグ名列の配置範囲とタグ名列配置方向において同じ配置範囲に配置し、
その各構成タグ名が子タグ名列を持たない場合、該当に表について定まる配置範囲に配置する形によっておこなう手段と、
前記情報を組合せタグ名ツリーに保存する操作として、組合せタグ名ツリー構成する各タグ名ツリーについて、その1つの構成タグ名を格納タグ名として情報に付与する手段と、
表の各セルについて、見出し語配置欄内において、該当セルと定めた位置関係に配置されたタグ名を関連タグ名として特定した上、特定した関連タグ名の集合と定めた関係にある格納タグ名の集合が付与された情報のアイコンを該当のセルに関連付けて表示する手段と、
からなることを特徴とする。
【0022】
上記の目的を達成するために、請求項11に記載の発明による情報処理装置は、請求項10に記載の装置において、各タグ名ツリーが配置される見出し語配置欄の配置方向を定めた方法によって決定することを特徴とする。
【0023】
請求項12に記載の発明による情報処理装置は、請求項10に記載の装置において、1つのタグ名ツリーを別付けタグ名ツリーとして、他のタグ名ツリー上の1つの構成タグ名である別付け先タグ名に対して付加することによって得られた組合せタグ名ツリーにおいて、別付けタグ名ツリーから得られる先頭のタグ名列には、別付け先タグ名を条件名として配置され、その構成タグ名に対してキーワードが指定されていない別付けタグ名ツリーについては、その別付け先タグ名が、組合せタグ名ツリーにおいて他に指定されているキーワードの祖先タグ名である場合に限り、その全ての所属タグ名を表構成タグ名とすることを特徴とする。
【0024】
上記の目的を達成するために、請求項13に記載の発明による情報処理装置は、請求項10に記載の装置において、
1つのタグ名ツリーの構成タグ名が付与された情報に対する指示を受け、指示した情報の格納フォルダのツリーパス経路上位に位置する別付け先フォルダの中から、該当する別付けフォルダツリーから得られる格納パス名列が該当情報の情報管理データに登録されていない別付け先フォルダを特定する手段と、
特定した別付けフォルダツリーから得られるタグ名列を、その条件データにもとづく定めた方法により配置したタグ名列補足表を作成する手段と、
を有し、作成された表のセルの指示を受け、得られる関連タグ名の中、他の関連タグ名の条件名になっていない関連タグ名を格納タグ名として情報に付与することを特徴とする。
【0025】
請求項14に記載の発明による情報処理装置は、請求項10に記載の装置において、作成された表のセルに情報を保存する指示を受け、指示されたセルについて得られる関連タグ名を格納タグ名として付与することを特徴とする。
【0026】
上記の目的を達成するために、請求項15に記載の発明による情報処理装置は、請求項10に記載の装置において、タグ名列ツリー上における格納タグ名に対する特定指示を受け、指示を受けた格納タグ名が付与された情報のアイコンを特定画面に表示することを特徴とする。
【0027】
上記の目的を達成するために、請求項16に記載の発明による情報処理装置は、請求項12に記載の装置において、
タグ名ツリーが、情報を保存するフォルダを樹木状に配置したフォルダツリーを構成するフォルダのフォルダ名称のツリーであり、別付けタグ名ツリーの別付け先タグ名に対する付加は、別付けタグ名ツリーの先頭フォルダを別付先フォルダに格納することによっておこなう手段と、
タグ名列は、該当の親フォルダに格納された子フォルダの名称の中、別付け先フォルダとして指定されているフォルダの名称を除いた名称の集合として得る手段と、
を有し、タグ名列の条件データを、該当の別付け先タグ名ツリーに定まる祖先パス名列である別付け先祖先パス名列の末尾に該当の祖先パス名列を加えたパス名列から、該当別付けタグ名ツリーの先頭フォルダのフォルダ名を除去することによって得ることを特徴とする。
【0028】
上記の目的を達成するために、請求項17に記載の発明による情報処理装置は、請求項10に記載の装置において、条件データとして、該当タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列を該当タグ名列に付与する手段と、
関連データとして、該当関連タグ名の所属タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列の末尾に関連タグ名を加えた関連全パス名をセットするステップと、
格納パス名の代わりに、その格納パス名の該当ツリー内パス経路を表わす格納パス名列を情報に付与するステップと、
を有し、1つのセルについて、得られる関連全パス名の集合と定めた関係にある格納パス名列の集合が付与されている情報を配置することを特徴とする。
【0029】
上記の目的を達成するために、請求項18に記載の発明による情報処理装置は、請求項10に記載の装置において、
組合せタグ名ツリーにおいて、特に指定したタグ名、ならびに、指定したタグ名の祖先タグ名、と子孫タグ名とからなる部分タグ名ツリーを作成し、作成した部分タグ名ツリーを指定した記憶手段に保存した上、該当の記憶手段から呼び出した該当部分タグ名ツリー上におけるキーワードの指定によって情報の取出しをおこなうことを特徴とする。
【0030】
上記の目的を達成するために、請求項19に記載の発明による情報処理装置における方法コンピュータによって実現させるための制御プログラムは、
情報が、格納される全てのフォルダの名称であるパス名と自身の名称を特定の分離符号を挟んで連結した全パス名によって特定される形で管理され、情報に対する管理操作は、情報ごとに作成され、情報の種別ごとに定められたイメージ画像であるアイコンに対する装置画面上の操作としておこなわれる情報管理装置にあって、
情報のアイコンを配置する矩形であるセルをマトリクス状に配置したセルの集合体の外部に、情報を特徴付けるタグ名を見出し語として配置した見出し語配置欄が設けられる表を用いた情報管理方法であって、
タグ名を樹木状に配置したタグ名ツリーを、複数個、組み合わせた組合せタグ名ツリーにおいて、各タグ名ツリーの先頭タグ名を除いた構成タグ名の中から選択したタグ名をキーワードとして指定するステップと、
キーワードとして指定したタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて祖先位置に配置され、かつ、タグ名ツリーの先頭タグ名でないタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて子孫位置に配置されているタグ名の中から該当タグ名ツリーにおいて、その親位置に配されたタグ名である親タグ名を共有するタグ名の並びを、1つのタグ名列として特定した上、
特定したタグ名列の中、各タグ名ツリーの先頭タグ名の子タグ名からなるタグ名列である先頭タグ名列に対しては、特定値を条件データとして付与し、それ以外のタグ名列に対しては、その親タグ名を条件データとして付与するステップと
組合せタグ名ツリーを構成する各タグ名ツリーを、その配置方向によって横方向と縦方向とに振り分けて得られる方向別タグ名ツリー群の各々において、該当方向に所属する1つのタグ名列(第1のタグ名列)の1つの構成タグ名を親タグ名として、その親タグ名に対して同じ方向別タグ名ツリー群に所属する他の1つのタグ名列(第2のタグ名列)を子タグ名列として対応付けることを、該当方向別タグ名ツリー群の先頭に位置するタグ名列を第1のタグ名列とすることから始めて再帰的に繰り返すことによって得られる方向別タグ名列ツリーであって、
第2のタグ名列の選択は、該当の方向ごとタグ名列ツリーにおいて、第2のタグ名列の親タグ名に対してツリー経路祖先位置にすでに組み込まれていないタグ名列であって、
かつ、該当の方向別タグ名ツリー群に所属する各タグ名列ツリーの先頭タグ名列であるタグ名列、または、その条件データが、該当の親タグ名、または、その親タグ名に対してツリー経路上方に位置するタグ名であるタグ名列の中からおこなわれる方向別タグ名列ツリーの該当方向の見出し語配置欄への配置を、
該当の方向別タグ名列ツリーの各階層に配置される各タグ名列を見出し語配置欄の同じ階層順位の行、または、列に割り当てた上、各タグ名列の各構成タグ名を、
割り当てた行の次の行上、または、割り当てた列の次の列上に配置されている、該当タグ名を親タグ名とする子タグ名列の配置範囲とタグ名列配置方向において同じ配置範囲に配置し、
その各構成タグ名が子タグ名列を持たない場合、該当に表について定まる配置範囲に配置する形によっておこなうステップと、
前記情報を組合せタグ名ツリーに保存する操作として、組合せタグ名ツリー構成する各タグ名ツリーについて、その1つの構成タグ名を格納タグ名として情報に付与するステップと、
表の各セルについて、見出し語配置欄内において、該当セルと定めた位置関係に配置されたタグ名を関連タグ名として特定した上、特定した関連タグ名の集合と定めた関係にある格納タグ名の集合が付与された情報のアイコンを該当のセルに関連付けて表示するステップと、
からなる情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させることを特徴とする。
【0031】
上記の目的を達成するために、請求項20に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムは、請求項19に記載の方法において、各タグ名ツリーが配置される見出し語配置欄の配置方向を定めた方法によって決定することを特徴とする。
【0032】
請求項21に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムは、請求項19に記載の方法において、
1つのタグ名ツリーを別付けタグ名ツリーとして、他のタグ名ツリー上の1つの構成タグ名である別付け先タグ名に対して付加することによって得られた組合せタグ名ツリーにおいて、別付けタグ名ツリーから得られる先頭のタグ名列には、別付け先タグ名を条件名として配置され、その構成タグ名に対してキーワードが指定されていない別付けタグ名ツリーについては、その別付け先タグ名が、組合せタグ名ツリーにおいて他に指定されているキーワードの祖先タグ名である場合に限り、その全ての所属タグ名を表構成タグ名とすることを特徴とする。
【0033】
上記の目的を達成するために、請求項22に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムは、請求項19に記載の方法において、
1つのタグ名ツリーの構成タグ名が付与された情報に対する指示を受け、指示した情報の格納フォルダのツリーパス経路上位に位置する別付け先フォルダの中から、該当する別付けフォルダツリーから得られる格納パス名列が該当情報の情報管理データに登録されていない別付け先フォルダを特定するステップと、
特定した別付けフォルダツリーから得られるタグ名列を、その条件データにもとづく定めた方法により配置したタグ名列補足表を作成するステップと、
を有し、作成された表のセルの指示を受け、得られる関連タグ名の中、他の関連タグ名の条件名になっていない関連タグ名を格納タグ名として情報に付与することを特徴とする。
【0034】
請求項23に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムは、請求項19に記載の方法において、
作成された表のセルに情報を保存する指示を受け、指示されたセルについて得られる関連タグ名を格納タグ名として付与することを特徴とする。
【0035】
上記の目的を達成するために、請求項24に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムは、請求項19に記載の方法において、タグ名列ツリー上における格納タグ名に対する特定指示を受け、指示を受けた格納タグ名が付与された情報のアイコンを特定画面に表示することを特徴とする。
【0036】
上記の目的を達成するために、請求項25に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムは請求項21に記載の方法において、タグ名ツリーが、情報を保存するフォルダを樹木状に配置したフォルダツリーを構成するフォルダのフォルダ名称のツリーであり、別付けタグ名ツリーの別付け先タグ名に対する付加は、別付けタグ名ツリーの先頭フォルダを別付先フォルダに格納することによっておこなうステップと、
タグ名列は、該当の親フォルダに格納された子フォルダの名称の中、別付け先フォルダとして指定されているフォルダの名称を除いた名称の集合として得るステップと、
を有し、タグ名列の条件データを、該当の別付け先タグ名ツリーに定まる祖先パス名列である別付け先祖先パス名列の末尾に該当の祖先パス名列を加えたパス名列から、該当別付けタグ名ツリーの先頭フォルダのフォルダ名を除去することによって得ることを特徴とする。
【0037】
上記の目的を達成するために、請求項26に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムは、請求項19に記載の方法において、条件データとして、該当タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列を該当タグ名列に付与するステップと、
関連データとして、該当関連タグ名の所属タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列の末尾に関連タグ名を加えた関連全パス名をセットするステップと、
格納パス名の代わりに、その格納パス名の該当ツリー内パス経路を表わす格納パス名列を情報に付与するステップと、
を有し、1つのセルについて、得られる関連全パス名の集合と定めた関係にある格納パス名列の集合が付与されている情報を配置することを特徴とする。
【0038】
上記の目的を達成するために、請求項27に記載の発明による情報処理装置における方法コンピュータによって実現させるための制御プログラムは、請求項19に記載の方法において、組合せタグ名ツリーにおいて、特に指定したタグ名、ならびに、指定したタグ名の祖先タグ名、と子孫タグ名とからなる部分タグ名ツリーを作成し、作成した部分タグ名ツリーを指定した記憶手段に保存した上、該当の記憶手段から呼び出した該当部分タグ名ツリー上におけるキーワードの指定によって情報の取出しをおこなうことを特徴とする。
【0039】
上記の目的を達成するために、請求項28に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体は、
情報が、格納される全てのフォルダの名称であるパス名と自身の名称を特定の分離符号を挟んで連結した全パス名によって特定される形で管理され、情報に対する管理操作は、情報ごとに作成され、情報の種別ごとに定められたイメージ画像であるアイコンに対する装置画面上の操作としておこなわれる情報管理装置にあって、
情報のアイコンを配置する矩形であるセルをマトリクス状に配置したセルの集合体の外部に、情報を特徴付けるタグ名を見出し語として配置した見出し語配置欄が設けられる表を用いた情報管理方法であって、
タグ名を樹木状に配置したタグ名ツリーを、複数個、組み合わせた組合せタグ名ツリーにおいて、各タグ名ツリーの先頭タグ名を除いた構成タグ名の中から選択したタグ名をキーワードとして指定するステップと、
キーワードとして指定したタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて祖先位置に配置され、かつ、タグ名ツリーの先頭タグ名でないタグ名、および、
キーワードとして指定したタグ名に対して、所属するタグ名ツリーにおいて子孫位置に配置されているタグ名の中から該当タグ名ツリーにおいて、その親位置に配されたタグ名である親タグ名を共有するタグ名の並びを、1つのタグ名列として特定した上、
特定したタグ名列の中、各タグ名ツリーの先頭タグ名の子タグ名からなるタグ名列である先頭タグ名列に対しては、特定値を条件データとして付与し、それ以外のタグ名列に対しては、その親タグ名を条件データとして付与するステップと
組合せタグ名ツリーを構成する各タグ名ツリーを、その配置方向によって横方向と縦方向とに振り分けて得られる方向別タグ名ツリー群の各々において、該当方向に所属する1つのタグ名列(第1のタグ名列)の1つの構成タグ名を親タグ名として、その親タグ名に対して同じ方向別タグ名ツリー群に所属する他の1つのタグ名列(第2のタグ名列)を子タグ名列として対応付けることを、該当方向別タグ名ツリー群の先頭に位置するタグ名列を第1のタグ名列とすることから始めて再帰的に繰り返すことによって得られる方向別タグ名列ツリーであって、
第2のタグ名列の選択は、該当の方向ごとタグ名列ツリーにおいて、第2のタグ名列の親タグ名に対してツリー経路祖先位置にすでに組み込まれていないタグ名列であって、
かつ、該当の方向別タグ名ツリー群に所属する各タグ名列ツリーの先頭タグ名列であるタグ名列、または、その条件データが、該当の親タグ名、または、その親タグ名に対してツリー経路上方に位置するタグ名であるタグ名列の中からおこなわれる方向別タグ名列ツリーの該当方向の見出し語配置欄への配置を、
該当の方向別タグ名列ツリーの各階層に配置される各タグ名列を見出し語配置欄の同じ階層順位の行、または、列に割り当てた上、各タグ名列の各構成タグ名を、
割り当てた行の次の行上、または、割り当てた列の次の列上に配置されている、該当タグ名を親タグ名とする子タグ名列の配置範囲とタグ名列配置方向において同じ配置範囲に配置し、
その各構成タグ名が子タグ名列を持たない場合、該当に表について定まる配置範囲に配置する形によっておこなうステップと、
前記情報を組合せタグ名ツリーに保存する操作として、組合せタグ名ツリー構成する各タグ名ツリーについて、その1つの構成タグ名を格納タグ名として情報に付与するステップと、
表の各セルについて、見出し語配置欄内において、該当セルと定めた位置関係に配置されたタグ名を関連タグ名として特定した上、特定した関連タグ名の集合と定めた関係にある格納タグ名の集合が付与された情報のアイコンを該当のセルに関連付けて表示するステップと、
からなることを特徴とする。
【0040】
上記の目的を達成するために、請求項29に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体は、請求項28に記載の発明において、各タグ名ツリーが配置される見出し語配置欄の配置方向を定めた方法によって決定することを特徴とする。
【0041】
請求項30に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体は、請求項28に記載の方法において、
1つのタグ名ツリーを別付けタグ名ツリーとして、他のタグ名ツリー上の1つの構成タグ名である別付け先タグ名に対して付加することによって得られた組合せタグ名ツリーにおいて、別付けタグ名ツリーから得られる先頭のタグ名列には、別付け先タグ名を条件名として配置され、その構成タグ名に対してキーワードが指定されていない別付けタグ名ツリーについては、その別付け先タグ名が、組合せタグ名ツリーにおいて他に指定されているキーワードの祖先タグ名である場合に限り、その全ての所属タグ名を表構成タグ名とすることを特徴とする。
【0042】
上記の目的を達成するために、請求項31に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体は、請求項28に記載の発明において、
1つのタグ名ツリーの構成タグ名が付与された情報に対する指示を受け、指示した情報の格納フォルダのツリーパス経路上位に位置する別付け先フォルダの中から、該当する別付けフォルダツリーから得られる格納パス名列が該当情報の情報管理データに登録されていない別付け先フォルダを特定するステップと、
特定した別付けフォルダツリーから得られるタグ名列を、その条件データにもとづく定めた方法により配置したタグ名列補足表を作成するステップと、
を有し、作成された表のセルの指示を受け、得られる関連タグ名の中、他の関連タグ名の条件名になっていない関連タグ名を格納タグ名として情報に付与する請求項28に記載のことを特徴とする。
【0043】
請求項33に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体は、請求項28に記載の方法において、
作成された表のセルに情報を保存する指示を受け、指示されたセルについて得られる関連タグ名を格納タグ名として付与することを特徴とする。
【0044】
上記の目的を達成するために、請求項33に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体は、請求項28に記載の方法において、
タグ名列ツリー上における格納タグ名に対する特定指示を受け、指示を受けた格納タグ名が付与された情報のアイコンを特定画面に表示することを特徴とする。
【0045】
上記の目的を達成するために、請求項34に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体は、請求項30に記載の方法において、
タグ名ツリーが、情報を保存するフォルダを樹木状に配置したフォルダツリーを構成するフォルダのフォルダ名称のツリーであり、別付けタグ名ツリーの別付け先タグ名に対する付加は、別付けタグ名ツリーの先頭フォルダを別付先フォルダに格納することによっておこなうステップと、
タグ名列は、該当の親フォルダに格納された子フォルダの名称の中、別付け先フォルダとして指定されているフォルダの名称を除いた名称の集合として得るステップと、
を有し、タグ名列の条件データを、該当の別付け先タグ名ツリーに定まる祖先パス名列である別付け先祖先パス名列の末尾に該当の祖先パス名列を加えたパス名列から、該当別付けタグ名ツリーの先頭フォルダのフォルダ名を除去することによって得ることを特徴とする。
【0046】
上記の目的を達成するために、請求項35に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体は、請求項28に記載の方法において、
条件データとして、該当タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列を該当タグ名列に付与するステップと、
関連データとして、該当関連タグ名の所属タグ名列の該当親タグ名の該当ツリー内パス経路を表わす条件パス名列の末尾に関連タグ名を加えた関連全パス名をセットするステップと、
格納パス名の代わりに、その格納パス名の該当ツリー内パス経路を表わす格納パス名列を情報に付与するステップと、
を有し、1つのセルについて、得られる関連全パス名の集合と定めた関係にある格納パス名列の集合が付与されている情報を配置することを特徴とする。
【0047】
上記の目的を達成するために、請求項36に記載の発明による情報処理装置における方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体は請求項28に記載の方法において、組合せタグ名ツリーにおいて、特に指定したタグ名、ならびに、指定したタグ名の祖先タグ名、と子孫タグ名とからなる部分タグ名ツリーを作成し、作成した部分タグ名ツリーを指定した記憶手段に保存した上、該当の記憶手段から呼び出した該当部分タグ名ツリー上におけるキーワードの指定によって情報の取出しをおこなうことを特徴とする。
【発明の効果】
【0048】
本方法によれば、新しい視点による分類の付加を、付加先タグ名ツリーの一か所にのみ付加する操作によって手間少なくおこなうことができる。
【0049】
本方法によれば、分類の間の関係が直ちに視認できるタグ名ツリーの上で、キーワードの指示を、キーワード間の関係付けを与えることなく順不同におこなうことだけで、入力キーワードをユーザの検索意図どおりに組合せた情報の絞り込み検索をおこなうことができる。
【0050】
本方法によれば、タグ名ツリーがフォルダツリーである場合、新しい視点による分類の付加が、付加対象のフォルダツリーの先頭フォルダを付加先フォルダへ格納するという、ユーザにとり日常操作によっておこなうことができる。
【0051】
本方法によれば、多くの分類からなるタグ名ツリーも、同じ分類の重複配置がないことにより、同じ意味のタグ名が異表記されることを避けたタグ名ツリーにおけるキーワードの指定によって、検索漏れのない情報の取出しをおこなうことができる。
【0052】
本方法によれば、所望の情報は、指定したキーワード以外に、その指定によって含意される、その子孫タグ名も見出し語として配置した表上に出力されるため、情報の2次選択も楽におこなうことができる。
【0053】
本方法によれば、情報の探索的検索も、探索範囲を押さえたキーワードの指定によって作成した表上において楽におこなうことができる。
【0054】
本方法によれば、新しい視点による分類の付加にあたって必要になる、情報に対するタグ付けの補足を、タグ付け候補の構成タグ名を見出し語として配置した表上におけるセルの指定によって楽におこなうことができる。
【0055】
本方法によれば、外部の情報のタグ名ツリーへの保存にあたって必要になるタグ付けを、そのアイコンの表上のセルへのドラッグ操作によって楽におこなうことができる。
【0056】
本方法によれば、必要なタグ付けをおこなった情報は、タグ付けに該当するフォルダの指定によって、フォルダツリー上からも効率よくアクセスすることができる。
【0057】
本方法によれば、タグ名ツリー上において特に指定したタグ名にもとづいて作成登録した部分タグ名ツリーを呼び出し、その上でのキーワードの指定をおこなうことで、巨大なタグ名ツリー上におけるキーワード指定を避けた効率のよい情報の取出しをおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1】本発明の一実施例による情報処理装置のハードウェア上のシステム構成例を示すブロック図である。
図2】実施例のシステムにおける環境制御プログラムが表示するデスクトップ画面を示す図である。
図3】実施例のシステムにおけるデータオブジェクト管理データの形式を示す図である。
図4】実施例のシステムにおける表管理アプリケーション画面を示す図である。
図5】実施例のシステムにおける発明の機能構成を示すブロック図である。
図6】実施例のシステムにおける説明例のフォルダトゥリーを示す図である。
図7】従来例フォルダトゥリーの上半分を示す図である。
図8】従来例フォルダトゥリーの下半分を示す図である。
図9】従来例フォルダトゥリーから得られるタグ名列表示手段を示す図である。
図10】実施例のシステムにおける別付け指定モード副画面を示す図である。
図11】実施例のシステムにおける変換対象フォルダ管理データの形式を示す図である。
図12】実施例のシステムにおける情報管理データの形式を示す図である。
図13】実施例のシステムにおける格納パス名列データの形式を示す図である。
図14】実施例のシステムにおける別付け指定がおこなわれた説明例フォルダトゥリーを示す図である。
図15】実施例のシステムにおける情報アイコンが表示されたフォルダ画面を示す図である。
図16】実施例のシステムにおける変換対象フォルダ一覧表を示す図である。
図17】実施例のシステムにおけるキーワード指定副画面を示す図である。
図18】実施例のシステムにおけるキーワード指定がおこなわれた説明例フォルダトゥリーを示す図である。
図19】実施例のシステムにおける表変換手順を示す図である。
図20】実施例のシステムにおける表管理データの形式を示す図である。
図21】実施例のシステムにおける変換表一覧副画面を示す図である。
図22】実施例のシステムにおけるタグ名列データ作成処理の手順を示す図である。
図23】実施例のシステムにおけるタグ名列データの形式を示す図である。
図24】実施例のシステムにおけるタグ名データの形式を示す図である。
図25】実施例のシステムにおける表のフォーマットを示す図である。
図26】実施例のシステムにおける表データ作成手順を示す図である。
図27】実施例のシステムにおける見出し語欄データの形式を示す図である。
図28】実施例のシステムにおける見出し語欄データを作成する全体手順を示す図である。
図29】実施例のシステムにおける先頭タグ名列管理データの形式を示す図である。
図30】実施例のシステムにおける見出し語欄データ作成手順を示す図である。
図31】実施例のシステムにおけるセルデータの形式を示す図である。
図32】実施例のシステムにおける文字列データの形式を示す図である。
図33】実施例のシステムにおけるアイコン配置欄定義データの形式を示す図である。
図34】実施例のシステムにおける「行区切り位置データ」、または「列区切り位置データ」の形式を示す図である。
図35】実施例のシステムにおける罫線データの形式を示す図である。
図36】実施例のシステムにおける説明例の表を示す図である。
図37】実施例のシステムにおける第2の説明例の表を示す図である。
図38】実施例のシステムにおける関連データの形式を示す図である。
図39】実施例のシステムにおける情報のアイコンが配置された説明例の表を示す図である。
図40】実施例のシステムにおけるセル内情報表示画面を示す図である。
図41】実施例のシステムにおける情報保存手順を示す図である。
図42】実施例のシステムにおける第2のフォルダ画面を示す図である。
図43】実施例のシステムにおけるタグ付け補足副画面を示す図である。
図44】実施例のシステムにおけるタグ付け補足必要情報を格納したフォルダを特殊表示した変換対象フォルダツリーを示す図である。
図45】実施例のシステムにおけるタグ付け補足表を示す図である。
図46】実施例のシステムにおける共通条件を特別に配置した表を示す図である。
図47】実施例のシステムにおける部分フォルダツリー管理データを示す図である。
図48】実施例のシステムにおける選択名称入力画面を示す図である。
図49】実施例のシステムにおける選択名指定データを示す図である。
図50】実施例のシステムにおける部分フォルダツリーを示す図である。
図51】実施例のシステムにおける部分フォルダツリー一覧表を示す図である。
図52】実施例のシステムにおけるキーワードが指定された部分フォルダツリーを示す図である。
図53】実施例のシステムにおける部分フォルダツリー上において指定されたキーワードに基づいて作成された表を示す図である。
図54】実施例のシステムにおける複数フォルダ内表示指示副画面を示す図である。
図55】実施例のシステムにおける複数フォルダ内表示画面を示す図である。
図56】実施例のシステムにおける第3のフォルダ画面を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0059】
以下、添付図を参照して本発明の実施例を説明する。図1に、本発明の一実施例における情報処理装置のハードウェア上のシステム構成を示す。このシステムにおいて、キーボード12、およびマウス14が入力装置として、内部メモリ16および外部メモリ18が記憶装置として、表示装置20および印紙装置22が出力装置として、それぞれ適当なインタフエース回路(図示せず)を介してCPU24に接続されている。また、CPU24は、通信装置26を介して電話回線または通信回線27とも接続されている。内部メモリ16および外部メモリ18には、CPU24の処理または制御動作を規定する各種プログラムのほか、各種電子辞書、キャラクタフォント、ファイル等が格納されている。通信装置26は、ファクシミリ通信機能を有している。
【0060】
本装置の電源を入れると、本装置におけるGUI環境を制御する環境制御プログラムが自動的に起動され、例えば、図2に示すデスクトップ画面30を表示装置20のディスプレイ画面20a上に表示した上、デスクトップ画面30において次に述べるようなGUI環境を提供する。
【0061】
本装置においては、ユーザが作成する情報は、公知の方法として、環境制御プログラムによってファイル情報を単位として管理される。また、本装置においては、情報を管理する単位であるデータオブジェクトとして、ファイル情報のほかにフォルダが用意され、ファイル情報の分類管理は、ファイル情報をフォルダへ格納する形でおこなうことができるようになっている。フォルダは、ルートフォルダを先頭として1つのフォルダが別のフォルダである親フォルダの中に子フォルダとして収容されることが繰り返されるフォルダ階層構造の形で管理され、システム内において1つの外部メモリ18をルートとするフォルダツリーを形成して配置される。
【0062】
ファイル情報とフォルダからなるデータオブジェクトは、環境制御プログラムによって、「種別情報」、「名称」、「全パス名」、「属性情報」、「アイコンイメージデータポインタ情報」、「アイコン配置位置」、「本体データポインタ」からなるデータオブジェクト管理データからポイントされる形で管理される(図3)。
【0063】
「種別情報」は、まず、ファイル情報とフォルダを区別した上、ファイル情報である場合には、それが作成されたアプリケーションの種別を表わす。「名称」は、ユーザによって入力された名称であり、その情報を直接に収容する親フォルダの中において「種別情報」ごとに一意に定められる。ここで、本明細書においては、名称が「***」のフォルダを、名称「***」のフォルダ、または、フォルダ「***」と略称する。なお、本明細書においては、以降、ファイル情報を情報と略称する。
【0064】
「全パス名」は、環境制御プログラムが、各データオブジェクトをシステム内において一意に識別するためのキーとなるもので、該当のデータオブジェクトに関わる全ての上位のフォルダの名称を、ルートフォルダから始めて順に取り出される。フォルダ名称を特定の区切り記号である分離符を挟んで順に接続することによって得られた文字列に自身の名称文字列を、上記分離符を挟んで接続したものである。1つのデータオブジェクトを他のフォルダ内に格納することは、システム内において、格納対象のデータオブジェクトの名称を格納先のフォルダの全パス名に接続することによって実現される。
【0065】
また、環境制御プログラムは、保存しているファイル情報、または、フォルダについて、公知の方法として、上記した「種別情報」毎に定まる特定種類のイメージであるアイコンをデスクトップ画面30上において表示した上、表示したアイコンには、該当データオブジェクト管理データの「名称」情報を表わす文字列を付加した形で表示する。
【0066】
ファイル情報、または、フォルダは、デスクトップ画面30上におけるマウス14による該当のアイコンに対する特定の指示操作によってオープンされる。環境制御プログラムは、まず、デスクトップ画面30上に表示されている各アイコンの「アイコン表示位置」情報と上記指示操作を与えた位置との照合を繰り返すことにより、該当のデータオブジェクトを識別する。
【0067】
識別されたデータオブジェクトがファイル情報である場合は、その指示操作によってファイル情報の内容が該当ファイル情報について新たに設けられた「ファイル情報画面」(図示せず)上に表示される。環境制御プログラムが、指示されたファイル情報の「種別情報」にもとづいて該当のアプリケーションプログラムを呼び出した上、呼び出されたプログラムが該当のファイル情報の内容を表示することになる。
【0068】
識別されたデータオブジェクトがフォルダである場合は、フォルダ内の格納情報のアイコンを配置した「フォルダ画面」(図示せず)がデスクトップ画面30上の適当位置に表示され、表示されたフォルダ画面上には、該当のフォルダが直接に含むデータオブジェクトのアイコンが配置表示される。
【0069】
ファイル情報、または、フォルダを表わすアイコンは、デスクトップ画面30上において、ユーザによるマウス14による特定の操作であるドラッグ操作によって配置位置を変えることができ、そのデスクトップ画面30上における配置位置は、該当データオブジェクト管理データの「アイコン表示位置」に登録される。また、ある情報を別なフォルダへ格納することは、格納対象情報のアイコンを格納先フォルダのアイコン上にドラッグする操作という形でおこなうことができる。
【0070】
デスクトップ画面30上において、その左下隅部に常時表示されている「スタート」ボタンを選択指示すると、「プログラム」、「設定」、「検索」等の選択ボタンをリストした「メインメニュー」31がディスプレイ画面20aに現われ、この「メインメニュー」31上において、さらに、「プログラム」ボタン35をクリック指示すると、本装置上にインストールしてあるアプリケーションプログラムの一覧を示す「プログラムメニュ―」32が、ディスプレイ画面20a上に表示される。図2は、上記「プログラム」ボタン35をクリック指示し、「プログラムメニュ―」32を表示した状態を示したものである。
【0071】
「プログラムメニュ―」32上において、本発明に関わる機能を制御するアプリケーションプログラムである「表管理アプリケーションプログラム」の該当ボタンをクリック指示すると、上記環境制御プログラムは、この表管理アプリケーションプログラムのソースプログラムを装置の外部メモリ18上の所定格納位置から取り出し、内部メモリ16上の適当なエリア上において実行形式のプログラムに展開した上、同プログラムを起動し、まず、例えば、図4に示す表管理アプリケーション画面33をディスプレイ画面20a上に表示する。
【0072】
表管理アプリケーションは、デスクトップ画面30上において、情報を、表を用いて管理することを目的とし、表変換、部分フォルダツリー取出し等の機能が設けられている。以上の機能は、表管理アプリケーションプログラムが、上記環境制御プログラム、ならびに、本装置を構成する上記ハードウエアと協働して動作するシステムによって実現される。
【0073】
表変換機能は、装置上に作成したフォルダツリー上においてキーワードとして指定したフォルダ名称に基づいて作成される表上に情報を出力させることによって、不要な情報の取出しと検索漏れとがない情報管理をおこなえるものであり、その構成を図5に示す。
【0074】
別付けフォルダ指示部52は、指定した変換対象フォルダツリーの中から別付け指定フォルダツリーを指示する。変換換対象フォルダツリーの管理データと別付けフォルダツリーの指示データを保持する内部メモリ16と、変換対象フォルダツリーの上において別付け指定フォルダツリーを表示するディスプレイ20a、および、キーボード12、マウス14等の入力装置と、該当の処理を実行するCPU24とによって構成される。
【0075】
キーワードフォルダ指示部53は、変換対象フォルダツリーを構成するフォルダの中から、その名称をキーワードとするフォルダをキーワード指定フォルダとして指定する。キーワード指定フォルダの指示データを保持する内部メモリ16と、変換対象フォルダツリー上においてキーワード指定フォルダを表示するディスプレイ20a、および、キーボード12、マウス14等の入力装置と、該当の処理を実行するCPU24と、によって構成される。
【0076】
表データ作成部55は、キーワードフォルダ指示部53によって指定されたキーワード指定フォルダの名称、並びに、キーワード指定フォルダによって定まる他のフォルダの名称を、変換対象フォルダツリー内におけるフォルダ間の位置関係と別付けフォルダツリーの指示データとにもとづいて見出し語として配置した表を表わす表データを作成した上、情報ごとに別付け毎情報タグ付け部63によって付与されているタグ付けデータに基づいて、情報を表の各セルに対応付けた形で記憶する。該当の処理を実行するCPU24と処理をおこなう作業エリアを配置する内部メモリ16または外部メモリ18とによって構成される。
【0077】
表表示部57は、表データ作成部55によって作成されている表データ、並びに、表の各セルに対応付けられた情報とにもとづいて、情報のアイコンが配置表示された表を表示する。処理を実行するCPU24と、表示用に変換した出力データをいったん記憶する内部メモリ16または外部メモリ18と、表示装置20とによって構成される。
【0078】
表上情報タグ付け指示部61は、表表示部57によって表示されている表上において、指定されたセルに定まる見出し語を関連タグ名として該当の情報に付与する。表を表示するディスプレイ20a、および、マウス14等の入力装置と、該当の処理を実行するCPU24と処理をおこなう作業エリアを配置する内部メモリ16または外部メモリ18と、によって構成される。
【0079】
別付け毎情報タグ付け部63は、情報に付与された関連タグ名、または、フォルダツリー上において指示されたフォルダにもとづいて、情報を特定するタグ付けデータとして情報が格納されるフォルダを表わす格納パス名列を生成する。処理を実行するCPU24と、処理をおこなう作業エリアを配置する内部メモリ16または外部メモリ18とによって構成される。
【0080】
フォルダ内情報表示部65は、指示されたフォルダ内の格納情報を、情報に付与されている格納パス名列にもとづいて表示する。該当フォルダ内も格納情報を表示するディスプレイ20a、および、マウス14等の入力装置と、該当の処理を実行するCPU24と処理をおこなう作業エリアを配置する内部メモリ16または外部メモリ18と、によって構成される。
【0081】
以下、表変換機能の詳細を、図6に示す分類をおこなっているフォルダツリーを例にとり説明する。同フォルダツリーを構成するフォルダの名称の中で、「年度」は、管理対象の情報を特徴付けるタグ名ではなく、その該当フォルダの子フォルダの名称「2016」、「2017」、「2018」をタグ名として1つの視点からグルーピングするために設けたグループ名であり、同様に「重要度」も、その該当するフォルダの子フォルダの名称「大」、「並」をグルーピングし、また、「緊急度」も、その該当するフォルダの子フォルダの名称「緊急」、「通常」をグルーピングするグループ名である。
【0082】
図6に示すフォルダツリーは、図7図8に分けて示したフォルダツリーと等価な分類をおこなうことを意図したもので、図7図8に示すフォルダツリー内において繰り返して配置される分類{2016、2017、2018}、{大、並}と{甲、乙、丙}の各々について、その構成名を子フォルダの名称とするフォルダを特に設け、その名称であるグループ名として、各々、該当する各分類の分類視点である「年度」、「重要度」、「作成者」を付す形で形成したものである。
【0083】
図6に示すフォルダツリーは、さらに、このグループ名を名称とするフォルダの格納先親フォルダによって該当する分類が適用される範囲がわかるように形成されている。変換対象フォルダツリーに保存される全ての情報に係わる分類である{2016、2017、2018}と{大、並}とに、各々、係わるフォルダ「年度」とフォルダ「重要度」は変換対象フォルダツリーの先頭フォルダ「P」に格納され、名称「A」のフォルダ内に保存されている全ての情報に係わる分類である{甲、乙、丙}に係わるフォルダ「作成者」は、フォルダ「A」に格納される。
【0084】
図6に示すフォルダツリーにおいては、以上のようにフォルダツリー内において繰り返して配置される分類を、以上の規約にしたがって本体フォルダツリーから除去し、別付けフォルダツリーとして並列的に配置することにより、同じ分類をおこなうフォルダがフォルダツリー内の複数の箇所に繰り返して配置されることを回避しており、その結果、同フォルダツリーはフォルダツリー全体の構成フォルダ数はべき乗的に減り、分類全体の構造が分かりやすく視認できるものになっている。本明細書においては、上記の規約に沿うことによって、同じ分類をおこなうフォルダの重複配置を防ぐという一種の正規化を施したフォルダツリーを、整理フォルダツリーと呼ぶ。
【0085】
本明細書においては、このグループ名をその名称とするフォルダを別付け指定フォルダと呼び、別付け指定フォルダの名称であるグループ名を別付け名と呼ぶ。また、別付け指定フォルダが格納されているフォルダを別付け先フォルダと呼び、別付け指定フォルダをその先頭フォルダとする部分フォルダトゥリ―を別付けフォルダトゥリ―と呼ぶ。一方、フォルダトゥリ―全体から、別付けフォルダトゥリ―を除いて得られる部分フォルダトゥリ―を本体フォルダトゥリ―と呼び、個々の別付けフォルダトゥリ―と本体フォルダトゥリ―とを併せて単位フォルダトゥリ―と呼ぶ。
【0086】
ユーザが、表管理アプリケーション画面33を開いた後、同画面33上の機能メニュー70上の「フォルダツリー登録」ボタン71を指示すると、システムは、公知の方法としてシステムに保持されている全てのフォルダの中、ユーザがアクセスできるフォルダをツリー形式の形で配置表示するフォルダ選択画面(図示せず)を表示し、ユーザは、フォルダ選択画面上において、表変換機能が対象とするフォルダツリーの先頭フォルダを変換対象フォルダとして指示する。以降、変換対象フォルダを先頭フォルダとするフォルダツリーを変換対象フォルダツリーと呼ぶ。
【0087】
この変換対象フォルダの指示を受けて、システムは、指定したフォルダツリーを表管理アプリケーション画面33上に表示するとともに、別付け指定モードの副画面91(図10)を装置画面上に表示する。システムは、また、指定した先頭フォルダの全パス名をその「先頭フォルダ全パス名」部に登録した変換対象フォルダ管理データ(図11)を作成するとともに、フォルダツリー内に保存されているファイル情報ごとに情報管理データ(図12)を作成する。作成された変換対象フォルダ管理データは、作成される順に「連結ポインタ」により連結され、システム内の特定位置に保存される。
【0088】
情報管理データは、該当のフォルダツリーから公知の方法により順次に取り出したファイル情報ごとに作成され、その「名称部」と「全パス名部」とに、各々、該当のファイル情報の名称と全パス名とが登録される。
【0089】
システムは、また、該当のファイル情報の全パス名から、その末尾のパス名である「名称部」登録のパス名と変換対象フォルダの親フォルダの全パス名相当部とを除去したパス名列文字列を、格納パス名列として格納パス名列データ(図13)にセットし、その格納パス名列データのアドレスを、該当の情報管理データの「格納パス名列データポインタ」にセットする。
【0090】
本システムにおいては、後述のタグ付け補足機能などによって、該当の情報について他の単位フォルダツリーについても格納パス名列が得られることから、上記した情報の全パス名から得られる格納パス名列を、それらの他の格納パス名列と区別して先頭格納パス名列と呼ぶ。
【0091】
説明例においては、たとえば、全パス名が「・・・¥P\A¥A1¥報告1」である情報については、その「名称部」と「全パス名部」に該当情報の名称「報告1」と「・・・¥P\A¥A1¥報告1」とが登録され、また、その全パス名から、末尾のパス名である「報告1」と変換対象フォルダの親フォルダの全パス名相当部「・・・¥」とを除去したパス名列文字列「P\A¥A1」が先頭格納パス名列として登録されることになる。
【0092】
変換対象フォルダツリー内に保存される各情報について作成される情報管理データは、その「連結ポインタ」により情報管理データチェインとして順に連結され、その先頭データのアドレスは変換対象フォルダ管理データの「情報管理データポインタ部」にセットされる。
【0093】
ユーザは、表管理アプリケーション画面33上に表示されている変換対象フォルダツリー上において、別付け指定フォルダの指定を、たとえば、公知の方法として、該当フォルダのアイコンに対するマウス14によるクリック指示を繰り返す形でおこない、指定された別付け指定フォルダのアイコンは、別付け指定を受けたことを表わす特殊表示が施されて表示される(図14)。説明例のフォルダツリーにおいては、その名称が「年度」、「重要度」、および、「作成者」であるフォルダが指定されることになる。
【0094】
マウス14によりクリック指示したフォルダは、公知の方法として、装置画面上のクリック指示位置と表示されている各フォルダの装置画面20a 上における表示位置との間の照合を繰り返すことによって特定することができる。各フォルダの装置画面上の表示位置は、該当フォルダの表構成フォルダ指示画面フォルダ管理画面上の位置と該当表構成フォルダ指示画面の装置画面20a に対する相対位置とに基づいて求めることができる。
【0095】
全ての別付け指定フォルダを指定した後、ユーザによる別付け指定モード副画面91上の「実行」ボタン93の指示を受けて、システムは、上記のクリック指示を受けて指定された別付け指定フォルダごとにその全パス名を登録した別付け指定データを作成する。別付け指定データは前出の格納パス名列データと同じ形式で作成され、「連結ポインタ」によって順に連結された別付け指定データの先頭データのアドレスは、該当の変換対象フォルダ管理データの「別付け指定データポインタ」にセットされる。
【0096】
ユーザは、別付け指定をおこなった変換対象フォルダツリーにおいて、それを構成する1つの単位フォルダツリー内の1つのフォルダに保存されている情報に対して、他の単位フォルダツリーによるタグ付けをおこなうことができる。ユーザは、本機能の対象とする変換対象フォルダツリーが表示された表管理アプリケーション画面33上において、機能メニュー70上の「T付け」ボタン75を指示した上、該当情報のアイコンを、他の単位フォルダツリー各内のタグ付けしたい名称を持つフォルダ(タグ付け先フォルダ)をマウス14によるクリック指定することを繰り返せばよい。
【0097】
システムは、この指定操作を受け、情報アイコンのクリック指定が異なる単位フォルダツリーの間においておこなわれたことを判定し、その判定が得られると、タグ付け先フォルダの全パス名から変換対象フォルダの親フォルダの全パス名相当部を除去した格納パス名列をセットした格納パス名列データを作成する。単位フォルダツリーごとに作成された格納パス名列データは、その「連結ポインタ」により順に連結され、その先頭データのアドレスは先頭格納パス名列データの「連結ポインタ」にセットされる。
【0098】
情報アイコンへの上記指定が異なる単位フォルダツリーの間においておこなわれたことは、指定情報の格納フォルダの祖先フォルダと指定フォルダの祖先フォルダとが同じ別付け指定フォルダを共有しないことによって判定することができる。ここで、1つのフォルダ(第1のフォルダ)に対する祖先フォルダとは、その全パス名が第1のフォルダの全パス名に対して前方に一致し、かつ、第1のフォルダに対してフォルダツリー内のパス経路において上位に位置するフォルダを指す。
【0099】
説明例において、たとえば、上記の全パス名が「・・・¥P\A¥A1¥報告1」である情報に対して、全パス名が「・・・¥P\A¥作成者¥乙」であるタグ付け先フォルダを指定すると、格納パス名列「P\A¥作成者¥乙」をセットした格納パス名列データが作成され、作成された格納パス名列データは、すでに設けられている先頭格納パス名列「P\A¥A1」をセットした格納パス名列データの連結ポインタからポイントされることになる。同様にして、他のタグ付け先フォルダを指定すると、各々、該当する格納パス名列データとして、
「P¥年度¥2018」、
「P¥重要度¥大」」
が追加され、各々、順次、連結された格納パス名列データの末尾に連結される。
【0100】
本システムにおいては、1つのフォルダに対してフォルダオープン操作をおこなうと、そのフォルダの全パス名に後方に包含される格納パス名列が付与されている情報が選択された上、選択された情報は公知の方法としてフォルダ画面上に表示される。
【0101】
今、上記例における1つのタグ付け先フォルダである全パス名が「・・・¥P\A¥作成者¥乙」であるフォルダに対してフォルダオープン操作をおこなうと、該当する格納パス名列「P\A¥作成者¥乙」が付与されている情報として、全パス名が「・・・¥P\A¥A1¥報告1」である上記例の情報が特定され、そのアイコン163が該当のフォルダ画面170上に表示されることになる(図15)。なお、該当のフォルダ画面170上には、同じ格納パス名列「P\A¥作成者¥乙」が付与されている情報として第2の情報のアイコン165も表示されているものとする。また、同図中のアイコン164は、今の段階では配置されていない。
【0102】
また、機能メニュー70上の「F内表示」ボタン77を指示した後、複数のフォルダをマウス14を用いてクリック指定した上、「F内表示」ボタン77の指示によって表示されている複数フォルダ内表示指示副画面141(図54)上の「実行ボタン」143を指示すると、指示したフォルダの全パス名から変換対象フォルダの全パス名「・・・¥P」を除いたパス名列が、格納パス名列として付与されている情報が選択され、そのアイコンが複数フォルダ内表示画面145上に表示される。
【0103】
例えば、上記例において、全パス名が「・・・¥P\A¥作成者¥乙」であるフォルダと全パス名が「・・・¥P\年度¥2018」であるフォルダとが指示されると、パス名列「P\A¥作成者¥乙」とパス名列「P\年度¥2018」とが格納パス名列として付与された情報として、上記した全パス名が「・・・¥P\A¥A1¥報告1」である情報が特定され、そのアイコン163が複数フォルダ内表示画面145上に表示される(図55)。一方、上記した第2の情報については、指示した他のフォルダから得られるパス名列「P\年度¥2018」が、その格納パス名列として付与されていないとすると、そのアイコン165は複数フォルダ内表示画面145上に表示されないことになる
【0104】
表変換機能は、ユーザが別付け指定を済ませたフォルダツリーについておこなわれる。 本機能の対象とする変換対象フォルダツリーが表管理アプリケーション画面33上に表示されていない場合には、ユーザによる機能メニュー70上の「フォルダツリー呼出し」ボタン72の指示を受け、システムは、システム内に記憶されている変換対象フォルダ管理データにもとづいて、変換対象フォルダ一覧表101(図16)を装置画面上に表示する。表示された変換対象フォルダ一覧表上におけるユーザ指示を受け、該当の変換対象フォルダツリーが表管理アプリケーション画面33上に表示される。
【0105】
変換対象フォルダ一覧表101上は、各変換対象フォルダごとに、その全パス名103と別付け名105とが一行上に配置され、変換対象フォルダ以外のフォルダを別付け先フォルダとする別付け名には、()で括った該当の別付け先フォルダの名称106が前置されるようになっている。説明例の変換対象フォルダについては、1行上に、
「***¥P 年度 重要度 (A)作成者」
と表示されることになる。
【0106】
本機能の対象とするフォルダツリーが表示された表管理アプリケーション画面33上において、ユーザが機能メニュー70上の「表変換」ボタン73を指示すると、キーワード指示部53によってキーワード指定副画面95(図17)が装置画面上に表示され、ユーザは、表示された変換対象フォルダツリー上において、目的の表上において管理したい情報を選択するキーワードをそのフォルダ名とするフォルダをキーワード指定フォルダとして指定する。ユーザは、該当するフォルダのアイコンをマウス14により1つづつクリック指示した後、キーワード指定副画面95上の実行ボタン97を指示すればよい。
【0107】
複数個のキーワード指定フォルダを指定する場合、指示する順序は任意でよく、キーワード指定フォルダの間の関係付けを指定する必要もない。1つの単位フォルダツリー内において指定された複数のキーワードは、その「和」をとって解釈され、異なる単位フォルダツリーにおいて指定されたキーワードは、その「積」をとって解釈される。また、1つのキーワード指定フォルダの指定によって後述のように自動的に定まる他のフォルダは指定する必要はない。
【0108】
また、1つの別付け1つの単位フォルダツリーにおいてキーワードの指定が無い場合は、その別付け先フォルダが他の指定キーワードの祖先フォルダになっている場合に限り、その別付け先フォルダツリー内の全てのフォルダはキーワード指定フォルダとして指定されるものとする。
【0109】
今、説明例のフォルダツリー上においては、フォルダ「A」の子フォルダの中、フォルダ「A1」、フォルダ「A2」と、フォルダ「B」の子フォルダの中、フォルダ「B1」と、フォルダ「年度」の子フォルダの中、フォルダ「2017」、フォルダ「2018」とが指定されている。(図18)。以上の指定において、フォルダ「A1」とフォルダ「A2」の指定により、その祖先フォルダであるフォルダ「A」の指定は省かれ、同様に、フォルダ「B1」の指定により、その親フォルダ「B」とその子フォルダ「B11」と「B12」の指定が省かれている。
【0110】
また、別付け指定フォルダ「作成者」と別付け指定フォルダ「重要度」の子フォルダに対しては、キーワードの指定がおこなわれていないが、まず、別付け指定フォルダ「作成者」の別付け先フォルダであるフォルダ「A」はキーワード指定フォルダであるフォルダ「A1」、「A2」・・・の祖先フォルダであることから、その全ての子フォルダとして、フォルダ「甲」、フォルダ「乙」、フォルダ「丙」はキーワード指定フォルダとして指定されるものとされ、同様に、別付け指定フォルダ「重要度」の別付け先フォルダであるフォルダ「P」もキーワード指定フォルダであるフォルダ「A1」、「A2」・・・の祖先フォルダであることから、別付け指定フォルダ「重要度」の全ての子フォルダとして、フォルダ「大」、フォルダ「並」もキーワード指定フォルダとして指定されるものとされる。
【0111】
上記の指定は、次の条件
((A1+A2+B1)×(2017+2018)
を満たす情報を取り出す指定を意味するものであるが、各キーワードを指定する順序は任意でよく、各キーワード間の「×」、「+」による関係付けと「()」によるグルーピングも不要である。
【0112】
ここで、第2のキーワード指定例として、説明例のフォルダツリー上において、フォルダ「B」の子フォルダであるフォルダ「B1」だけが指定されている場合(図示せず)、別付け名が「年度」と「重要度」である別付けフォルダツリーは、いずれも別付け先フォルダがキーワード指定フォルダ「B1」の祖先フォルダであるフォルダ「P」であることから、その別付け先フォルダツリー内の全てのフォルダはキーワード指定フォルダとして指定されるが、一方、別付け名が「作成者」である別付けフォルダツリーは、その別付け先フォルダ「A」がキーワード指定フォルダ「B1」の祖先フォルダでないことから、その別付け先フォルダツリー内のフォルダはキーワード指定フォルダとして指定されないことになる。
【0113】
全てのキーワード指定フォルダの指定の後、ユーザによるキーワード指定副画面95上の「実行」ボタン97の指示を受けて、システムは、表変換手順(図19)を開始し、表管理データ(図20)を作成した上、まず、キーワードフォルダ指示部53による処理として、キーワード指定フォルダの指示を与えたフォルダごとに、その全パス名をセットしたキーワード指定データを作成する(ステップL1)。キーワード指定データは前出の格納全パス名データと同じ形式で作成される。
【0114】
キーワード指定フォルダの指示を与えたフォルダは、前出の別付け指定フォルダの場合と同様に、画面上のクリック指示位置と各フォルダの表示位置との照合を繰り返すことによって特定することができ、作成されたキーワード指定データは、その「連結ポインタ」により順次に連結され、その先頭データのアドレスは、表管理データの「キーワード指定データポインタ」にセットされる。
【0115】
なお、1つの変換対象フォルダツリーについて作成される表管理データは、作成順にその「連結ポインタ」によって連結され、その先頭データのアドレスは、該当の変換対象フォルダ管理データの「表管理データポインタ」部にセットされる。該当の変換対象フォルダツリーを表示している表管理アプリケーション33上の機能メニュー70上において「表呼出し」ボタン78を指示すると、変換表一覧副画面110(図21)が装置画面上に表示され、表示された変換表一覧副画面110上における指示によって所望の表管理データが表わす表を画面上に表示させることができる。変換表一覧副画面110は、1つの表に係わる変換対象フォルダの全パス名108と指定されたキーワード109とが一行上に配置される構成をとっており、説明例の変換表については、一行上に
「 ・・・¥P A1 A2 B1 2017 2018」
と配置されることになる。
【0116】
表変換手順は、次に、表作成部55による処理として、指定されたキーワード指定フォルダにもとづいて以下の方法によって定まるフォルダ名の集合をタグ名列として登録したタグ名列データを作成する(ステップL2)。ステップL2においては、まず、指定されたキーワード指定フォルダの有無を判定し、指定されたキーワード指定フォルダがある場合には、変換対象フォルダツリーを構成する各フォルダを公知の方法により順次に取出し、取り出したフォルダ(「現在フォルダ」)について次のタグ名列生成手順をおこなう(図22)。指定されたキーワード指定フォルダがない場合の処理については後述する。
【0117】
同手順においては、まず、現在フォルダが直接に格納するフォルダである子フォルダの中、別付け指定がおこなわれていない子フォルダであって、かつ、キーワード指定フォルダとして指定されている子フォルダ、または、キーワード指定フォルダの祖先フォルダとなっている子フォルダの名称の集合を1つのタグ名列として特定する(ステップS1)。
【0118】
説明例においては、現在フォルダがフォルダ「P」である場合、その子フォルダ「A」はキーワード指定フォルダ「A1」、「A2」の祖先フォルダであり、また、その子フォルダ「B」も、キーワード指定フォルダ「B1」の祖先フォルダであることから、その名称「A 」、「B」はフォルダ「P」を母体フォルダとして特定されるタグ名列の構成タグ名となる。
【0119】
一方、現在フォルダ「P」の他の子フォルダであるフォルダ「年度」とフォルダ「重要度」は、グループ指定フォルダであることから、フォルダ「P」を母体とするタグ名列から除外され、フォルダ「P」についてはタグ名列{A、B}が特定されることになる。
【0120】
また、現在フォルダ「A」については、その子フォルダ「A1」、「A2」はキーワード指定フォルダであることから、その名称「A1 」、「A2」はフォルダ「A」を母体とするタグ名列の構成タグ名となるが、一方、他の子フォルダであるフォルダ「作成者」は、グループ指定フォルダであることから、そのフォルダ名称「作成者」は、フォルダ「A」に係わるタグ名列から除外され、フォルダ「A」については、タグ名列{A1、A2}が特定されることになる。
【0121】
フォルダ「B」については、その子フォルダ「B1」はキーワード指定フォルダであることから、同様にタグ名列{B1}が特定され、また、フォルダ「年度」についても、その子フォルダ「2017」と子フォルダ「2018」は、キーワード指定フォルダであることから、タグ名列{2017、2018}が特定される。
【0122】
タグ名列生成手順は、次に、現在フォルダがキーワード指定フォルダであることを判定し(ステップS2)、その判定が得られた場合には、現在フォルダ、ならびに、現在フォルダの全ての子孫フォルダについて、その子フォルダの集合の名称の集合をタグ名列として特定する。ただし、その子フォルダの集合内に別付け指定フォルダがあれば、その名称は除去する(ステップS3)。
【0123】
本例の場合、現在フォルダ「B1」について、同フォルダがキーワード指定フォルダであることから、その全ての子フォルダの名称の集合としてタグ名列{B11、B12}が特定されることになる
【0124】
ステップL2は、変換対象フォルダツリーを構成する全てのフォルダについてタグ名列生成手順を終えた後、別付け指定フォルダを順次取出し、取出した別付け指定フォルダが、その子孫フォルダの中にキーワード指定フォルダを持たず、かつ、その別付け先フォルダがキーワード指定フォルダの祖先フォルダとなっている場合には、その別付け指定フォルダとその全ての子孫フォルダについて、その子フォルダの集合の名称の集合をタグ名列として特定する。
【0125】
説明例の場合、別付け指定フォルダであるフォルダ「重要度」と「作成者」は、その子孫フォルダの中にキーワード指定フォルダを持たず、かつ、別付け指定フォルダ「重要度」の別付け先フォルダであるフォルダ「P」は、キーワード指定フォルダ「A1」、「A2」、「B1」の祖先フォルダとなっており、別付け指定フォルダ「作成者」の別付け先フォルダであるフォルダ「A」は、キーワード指定フォルダ「A1」、「A2」の祖先フォルダとなっていることから、その全ての子フォルダの名称の集合として、各々、タグ名列{大、並}とタグ名列{甲、乙、丙}とが特定されることになる。
【0126】
一方、上記した第2のキーワード指定の場合、別付け指定フォルダ「作成者」は、その子孫フォルダの中にキーワード指定フォルダ「B1」を持たないことから、その子孫フォルダからタグ名列が形成されることはない。
【0127】
システムは、続いて、特定されたタグ名列ごとにタグ名列データ(図23)を作成し、該当のタグ名列を構成するフォルダ名称であるタグ名をセットしたタグ名データ(図24)を、その「連結ポインタ」によって連結したタグ名データチェインの先頭データアドレスを、該当タグ名列データの「タグ名データポインタ」にセットする。作成されたタグ名列データは、その「連結ポインタ」によって連結され、その先頭データアドレスが、表管理データの「タグ名列データポインタ」にセットされる。
【0128】
本明細書においては、その子フォルダの名称からタグ名列を得たフォルダを、該当のタグ名列の親フォルダ、または、母体フォルダと呼び、その全パス名はタグ名列データの「親フォルダ全パス名」にセットされる。また、タグ名列データの「親フォルダ階層ランク部」には、該当の親フォルダの変換対象フォルダツリーにおける階層ランクがセットされる。フォルダのフォルダツリー内における階層ランクは、同フォルダツリーの全パス名と該当フォルダの全パス名を構成するパス名の数により求めることができる。
【0129】
また、別付け指定フォルダを親フォルダとするタグ名列については、別付け指定フォルダのフォルダ名称である別付け名がタグ名列データの「別付け名部」にセットされる。説明例においては、タグ名列{2017、2018}、{大、並}、{甲、乙、丙}について、各々、「年度」、「重要度」、「作成者」がセットされることになる。
【0130】
表変換手順は、次に、表データ作成部55による処理として、得られた各タグ名列について、目的の表上に配置されるときに参照されるデータである条件パス名列を該当する親フォルダ全パス名に基づいてセットする(ステップL3)。
【0131】
ステップL3は、まず、該当の親フォルダ全パス名にその全パス名が包含される別付け指定フォルダを特定した上、特定した別付け指定フォルダのフォルダ名、並びに変換対象フォルダの親フォルダの全パス名とに一致する部分とを、該当の親フォルダ全パス名の中から除去したパス名の並びを条件パス名列として求める。
【0132】
たとえば、説明例において別付け指定フォルダ「作成者」について得られるタグ名列{甲、乙、丙}の場合、該当する親フォルダ全パス名「・・・¥P¥A¥作成者」に包含される全パス名を持つ別付け指定フォルダとして、その全パス名が「・・・¥P¥A¥作成者」であるフォルダが特定され、そのフォルダ名「作成者」が、該当親フォルダ全パス名から除去された上、除去された残りのパス名列「・・・¥P¥A」から、変換対象フォルダ「P」の親フォルダの全パス名「・・・¥」に一致する部分が除去されたパス名の順序列「P¥A」が条件パス名列として求められることになる。得られた条件パス名列は、その各構成パス名を、記号「¥」によって連結した文字列として与えられ、該当タグ名列データの「条件パス名列データ部」にセットされる。
【0133】
説明例の場合、他の条件パス名列として、タグ名列{A、B}については「P」がセットされ、また、別付け指定フォルダ「年度」について得られるタグ名列{2017、2018}と別付け指定フォルダ「重要度」について得られるタグ名列{大、並}についても「P」がセットされる。一方、タグ名列{A1、A2}とタグ名列{B1}については、各々、「P¥A」と「P¥B」がセットされ、タグ名列{B11、B12}については、「P¥B¥B1」セットされことになる。
【0134】
なお、ステップL2の冒頭において、指定されたキーワード指定フォルダがないことが判定された場合には、取り出した全ての現在フォルダについて、その子フォルダの名称からなるタグ名列を作成する。タグ名列に付加される条件データは、上記した指定されたキーワード指定フォルダが有る場合と同様に作成される。具体例については後述する。
【0135】
表変換手順は、次に、表作成部55による処理として、以上のように作成されたタグ名列データにもとづいて、タグ名列データに登録されたタグ名列が見出し語として配置される表を表わす表データを作成する(ステップL4)。
【0136】
表管理アプリケーションが扱う表は、図25に示すフォーマットにしたがって作成される。すなわち、表は、アイコン配置欄41と横方向見出し語配置欄領域42と縦方向見出し語配置欄領域43とからなり、横方向見出し語配置欄領域42はアイコン配置欄41の上端外側に配置され、縦方向見出し語配置欄領域43はアイコン配置欄41の左端外側に配置される。なお、横方向見出し語配置欄領域42と、縦方向見出し語配置欄領域43を合わせて見出し語配置欄領域と呼ぶ。見出し語配置欄領域内においては、1つのタグ名列が配置された見出し語配置欄が1行上、または、1列上に配置される。
【0137】
アイコン配置欄41内には管理対象の情報のアイコンを配置する矩形域であるセルがマトリクス状に配置され、見出し語配置欄領域内に配置されるタグ名列の構成タグ名は、アイコン配置欄41内の各セル内の情報を特徴付ける見出し語として該当セルと同一行、または、同一列上に配置される。
【0138】
見出し語配置欄も1つのタグ名が記入される矩形域であるセルに分割され、アイコン配置欄41は、各見出し語配置欄内の各セルを区切る罫線の延長によって分割され、上記したセルのマトリクスを形成することになる。表管理アプリケーションが扱う表は、このフォーマット形式に沿う限り、自由に作成されてよい。
【0139】
ステップL4は、図26に示す手順によっておこなわれ、まず、表上の各見出し語欄について見出し語欄データを作成する(ステップA1)。見出し語欄データの形式を図27に示す。見出し語欄データの「対応タグ名列データポインタ部」には、該当の見出し語欄に配置される対応タグ名列を登録したタグ名列データである対応タグ名列データのアドレスがセットされ、「別付け名部」には、対応タグ名列に付けられている別付け名がセットされ、「方向部」には該当見出し語欄が配置される方向を表わす方向コードがセットされる。配置される方向が「横方向」の場合には「0」、配置される方向が「縦方向」の場合には「1」がセットされる。
【0140】
また、見出し語欄データの「全体位置部」内の「行/列位置部」に、該当の見出し語配置欄が配置される行位置、または、列位置がセットされる。該当見出し語配置欄が横方向の場合は行位置、縦方向の場合には列位置が記入される。ここでいう行位置とは該当行の表の上端から数えた行位置であり、列位置とは、該当列の表の左端から数えた列位置である。横方向見出し語配置欄領域42と縦方向見出し語配置欄領域43においては、個々の見出し語を記入するセルは、複数の行、または複数の列にまたがることもある。
【0141】
また、「全体位置部」内の「開始位置部」と「終端位置部」には、後続の処理において、定まる見出し語配置欄の配置方向両端の行列位置として、見出し語配置欄が横方向の場合は列位置、縦方向の場合には行位置がセットされる。
【0142】
見出し語欄データの作成(ステップA1)は、図28に示す全体手順によっておこなわれる。同手順においては、まず、条件パス名列に変換対象フォルダツリーの先頭フォルダの名称「P」がセットされているタグ名列データの登録タグ名列を先頭タグ名列として特定した上、特定した先頭タグ名列ごとに、先頭タグ名列管理データ(図29)を作成する(ステップB1)。先頭タグ名列管理データの「タグ名列データポインタ」部に該当の先頭タグ名列の登録データのアドレスが登録される。
【0143】
作成した各先頭タグ名列管理データは、まず、先頭タグ名列の中、その祖先フォルダの中に別付け指定フォルダを含まない先頭タグ名列である本体先頭タグ名列について作成された先頭タグ名列管理データを先頭とし、他の先頭タグ名列管理データは、該当の別付け指定フォルダが本体先頭タグ名列に近く配置されている順に、その「連結ポインタ」により順次に連結する形で」管理する。
【0144】
説明例においては、先頭タグ名列としてタグ名列{A、B}とタグ名列{2017、2018}とタグ名列{大、並}とが、その条件データが変換対象フォルダの全パス名「・・・¥P」と同じであるタグ名列として特定され、該当する先頭タグ名列管理データは上記した順に連結されることになる。
【0145】
ステップA1は、次に、各先頭タグ名列についてその配置方向と配置順位とを決定する(ステップB2)。図7図8に示した変換対象フォルダツリーにおいては、先頭タグ名列として特定されたタグ名列は、本体フォルダツリーの先頭フォルダ「P」を母体フォルダとするタグ名列、または、変換対象フォルダ「P」をその別付け先フォルダとする別付けフォルダツリーの先頭フォルダ「年度」、「重要度」を母体フォルダとするタグ名列である。
【0146】
この変換対象フォルダツリーにおいて、視認性を得るために変換対象フォルダをその別付け先フォルダとする別付けフォルダツリーは本体フォルダツリーの片側にまとめて配置されていることに対応して、本体フォルダツリーの先頭フォルダを母体フォルダとするタグ名列は「横方向」に割り当て、変換対象フォルダをその別付け先フォルダとする別付けフォルダツリーの先頭フォルダを母体フォルダとするタグ名列は「縦方向」に割り当てるものとする。
【0147】
さらに、上記別付けフォルダツリーに係わる先頭タグ名列の中では、本体フォルダツリーにより近く配置されている別付けフォルダツリーに係わる先頭タグ名列をより高順位に配置するものとする、
【0148】
以上の先頭タグ名列配置方向と配置順位の決定を受け、先頭タグ名列管理データは、配置方向ごとに決定された配置順にしたがって連結ポインタによって連結し直され、その先頭データのアドレスは、該当の表管理データの「横方向先頭タグ名列管理データポインタ」と「縦方向先頭タグ名列管理データポインタ」とにセットされる。
【0149】
説明例においては、まず、先頭タグ名列{A、B}が横方向に、先頭タグ名列{2017、2018}とタグ名列{大、並}とが縦方向に配置され、また、縦方向に配置される先頭タグ名列{2017、2018}と先頭タグ名列{大、並}の間では、変換対象フォルダツリー上における母体フォルダの本体フォルダツリーに対しての配置順位に対応して、先頭タグ名列{2017、2018}の次に先頭タグ名列{大、並}が配置されることになる。
【0150】
ステップA1は、次に、各配置方向ごとに、その先頭タグ名列管理データチェインの先頭データの登録タグ名列(「方向ごと先頭タグ名列」と呼ぶ)とその下位に配置されるタグ名列とを格納配置する見出し語欄について見出し語欄データを作成する見出し語欄データ作成手順をおこなう(ステップB3)。見出し語欄データ作成手順の手順を図30に示す。各配置方向ごとに、その方向ごと先頭タグ名列とその下位に配置されるタグ名列とを格納配置する見出し語欄もツリーをなして作成され、本明細書においては、そのツリーを見出し語欄ツリーと呼ぶ。
【0151】
同手順は、その開始にあたって、同手順内でおこなわれる再帰的処理の呼び出しごとに置き換えられる入力変数として、入力変数「現在タグ名列」に該当配置方向の先頭タグ名列管理データチェイン先頭データの登録タグ名列をセットする。また、入力変数「現在見出し語欄開始位置」と「現在行/列位置」とに「0」をセットするとともに、手順全体の最終的な返し値としての「最大行/列数」に「0」をセットする。
【0152】
ここで、「現在見出し語欄開始位置」とは、該当の見出し語欄の「配置方向」が「横方向」であれば、該当の見出し語欄左端の列位置を指し、該当の見出し語欄の「配置方向」が「縦方向」であれば、該当の見出し語欄上端の行位置を指す。
【0153】
また、「現在行/列位置」とは、該当の見出し語欄の「配置方向」が「横方向」であれば、該当の見出し語欄配置される行位置を指し、該当の見出し語欄の「配置方向」が「縦方向」であれば、該当の見出し語欄が配置される列位置を指す。また、「最大行/列数」とは、見出し語欄作成手順全体によって得られる見出し語欄全体が「配置方向」と直角方向において占める行、または、列の数を指す。
【0154】
図30の手順においては、まず、「現在タグ名列」を配置する見出し語欄を表わす見出し語欄データを作成した上、セットされている入力引数を同データの該当部にセットする(ステップP1)。同データの「対応タグ名列データアドレス部」部に「現在タグ名列」登録データのアドレスをセットし、同データの「行/列位置部」に「現在行/列位置」パラメータをセットするとともに、同データの「開始位置部」に「現在見出し語欄開始位置」パラメータのセット値をセットする。
【0155】
また、ステップP1においては、「現在行/列位置」パラメータと「最大行/列数パラメータとの間で比較をおこない、「現在行/列位置」パラメータが「最大行/列数」パラメータより大きい場合には、「最大行/列数」パラメータを「現在行/列位置」パラメータによって更新する。
【0156】
作成される見出し語欄データは、各配置方向ごとに作成順にその「連結ポインタ」によって連結され、その先頭データは、各々、表管理データの「横方向見出し語欄データポインタ」と「縦方向見出し語欄データポインタ」とにセットされる。
【0157】
同手順は、続いて、以下に述べる処理の反復ごとに置き換えられる変数である「現在タグ名」パラメータとして現在タグ名列の先頭タグ名をセットした上、「セル横方向開始位置」パラメータに「現在見出し語欄データ」の「開始位置部」セット値をセットする(ステップP2)。
【0158】
続いて、セットした「現在タグ名」を配置するセルを表わすセルデータ(図31)を作成した上、作成したセルデータの「横方向開始位置」に「セル横方向開始位置パラメータ」をセットするとともに、そのセルデータの「縦方向開始位置」と「縦方向終端位置」とに「現在見出し語欄データ」の「行/列位置部」セット値を、各々、セットする(ステップP3)。
【0159】
ステップP3においては、また、作成されたセルデータの「区分部」に、見出し語欄内のセルであることを示す特定値をセットするとともに、現在タグ名を表わす文字列データ(図32)を作成した上、該当セルデータの文字列ポインタからポイントする。
【0160】
1つの見出し語欄において作成されるセルデータは、該当の見出し語欄における作成順に、その「連結ポインタ」によって連結されることによってセルデータチェインを形成し、その先頭データのアドレスが該当の見出し語欄データの「セルデータポインタ」にセットされる。セルデータは、また、作成されるごとに、その先頭データのアドレスが表管理データの「セルデータポインタ」にもセットされ、「連結ポインタ2」によって連結されたセルデータチェインの末尾に連結される。
【0161】
次に、現在タグ名列と異なるタグ名列であって、その条件パス名列が現在タグ名列の条件パス名列の末尾に「現在タグ名」を追加した「現在条件パス名列」の中に含まれるタグ名列を子タグ名列として特定する(ステップP4)。
【0162】
ステップP4は、各配置方向ごとに、先頭タグ名列管理データチェインに連結されている先頭タグ名列管理データを順に取出し、取り出した先頭タグ名列管理データごとに、その登録タグ名列から始めて、その母体フォルダの子孫フォルダを母体フォルダとするタグ名列を、その階層位置の順に順次に取り出し、取り出したタグ名列が上記した条件を満たすことを判定することをくり返す形でおこなわれ、最初にその判定が得られたタグ名列が子タグ名列として特定される。ここで、先頭タグ名列の母体フォルダの子孫フォルダを母体フォルダとするタグ名列は、先頭タグ名列の親フォルダ全パス名を前方に含む親フォルダ全パス名を持つタグ名列として特定することができる。
【0163】
説明例の横方向の見出し語欄の作成において、まず、先頭タグ名列{A、B}を現在タグ名列として、現在タグ名を「A」とする場合、現在タグ名列の条件パス名列「P」に現在タグ名「A」を追加して得られる現在条件パス名列「P¥A」にその条件パス名列が包含されるタグ名列として、条件パス名列が{P¥A}であるタグ名列{A1、A2}とタグ名列{甲、乙、丙}とが、その階層順位によって、この順に選択され、子タグ名列としてタグ名列{A1、A2}が特定される。
【0164】
説明例において、さらに、現在タグ名列を{A1、A2}、現在タグ名を「A1」とする場合、その子タグ名列として、現在タグ名列の条件パス名列「P¥A」に対して現在タグ名「A1」を追加して得られる現在条件パス名列{P¥A¥A1}に、その条件パス名列が包含されるタグ名列として、その条件パス名列が「P¥A」であるタグ名列{甲、乙、丙}が特定され、同様に、現在タグ名列を{A1、A2}、現在タグ名を「A2」とする場合においても、同様にその子タグ名列として、タグ名列{甲、乙、丙}が特定される。
【0165】
説明例において、現在タグ名列を{A、B}、現在タグ名を「B」とする場合、その子タグ名列として、現在タグ名列の条件パス名列「P」に現在タグ名「B」を追加して得られる現在条件パス名列「P¥B」によって、その条件パス名列が包含されるタグ名列として、その条件パス名列が「P¥B」であるタグ名列{B1、B2}が特定され、さらに、現在タグ名列{B1、B2}における現在タグ名「B1」に対する子タグ名列として、現在タグ名列の条件パス名列「P¥B」に現在タグ名「B1」を追加して得られる現在条件パス名列「P¥B¥B1」に対して、その条件パス名列{P¥B¥B1}が包含されるタグ名列{B11、B12}が特定されることになる。
【0166】
説明例の縦方向の見出し語欄の作成においては、まず、先頭タグ名列管理データの先頭データに登録された先頭タグ名列{2017、2018 }を現在タグ名列として、現在タグ名を「2018」とする場合、その先頭タグ名列の母体フォルダの子孫フォルダを母体フォルダとするタグ名列は存在しないことから、次の先頭タグ名列管理データの先頭データに登録された先頭タグ名列{大、並}が取り出され、その条件パス名列{P}は、現在タグ名列の条件パス名列「P」に現在タグ名「2018」を追加して得られる現在条件パス名列「P¥2018」に包含されることから、子タグ名列として特定されることになる。
【0167】
続くステップP5において、上記の判定において該当する子タグ名列が特定されたことを判定し、その判定が得られた場合には、続くステップP6において見出し語欄データ作成手順を再帰的におこなう(ステップP6)。ステップP6においては、同手順に入力される引数として、ステップP4において特定された子タグ名列が「現在タグ名列」としてセットされた上、これまでの「現在見出し語欄データ」の「行/列位置」セット値に「1」を加えた数が新しい「現在行/列位置」としてセットされ、該当のセルの「横方向開始位置」が新しい「現在見出し語欄開始位置」としてセットされる。
【0168】
続くステップP7においては、ステップP6における見出し語欄データ作成手順の再帰的実行の返し値である子見出し語欄の「終端位置」を、該当のセルデータの「横方向終端位置」としてセットする。
【0169】
ステップP5において、該当する子タグ名列が特定されなかったことが判定された場合には、該当のセルデータの「横方向終端位置部」に同じセルデータの「横方向開始位置部」セット値がセットする(ステップP8)。
【0170】
ステップP7、または、ステップP8に続くステップP9においては、該当タグ名列において現在タグ名に後続する「次位置タグ名」が存在することを判定し、その判定が得られた場合には、現在タグ名に対応するセルデータの「横方向終端位置部」に「1」を加えた数を「セル横方向開始位置パラメータ」にセットするとともに、「現在タグ名」をその次位置タグ名によって更新した上(ステップP10)、ステップP3に戻る。
【0171】
ステップP9の判定が得られなかった場合には、続くステップP11において、見出し語欄データの「横方向終端位置」として、最後に作成されたセルデータの「横方向終端位置部」のセット値をセットした上、手順全体を終える。
【0172】
ステップB3は、最後に、配置方向ごとに合成された2つの見出し語欄ツリーについて得られている「最大行/列数」と「配置総幅数とを表データ作成部55の特定記憶位置に記憶しておく。配置総幅数とは、1つの「配置方向」について、該当の見出し語欄ツリーを構成する全ての見出し語欄が、その「配置方向」において占める長さを、その中に含まれる下端セルの数によって表わすものであり、最後に作成された見出し語欄データの「横方向終端位置」として求めることができる。ここで、下端セルとは、見出し語欄ツリーにおいて最下端に位置する各見出し語欄を構成するセルのことを指す。
【0173】
配置方向ごとの「最大行/列数」は、各々、「横方向見出し語欄行数部」と「縦方向見出し語欄列数部」とにセットされ、配置方向ごとの「配置総幅数」は、各々、「縦方向見出し語欄総幅数部」と「横方向見出し語欄総幅数部」とにセットされる。
【0174】
続くステップB4においては、作成された見出し語欄データに配置方向情報をセットする。まず、「横方向」とされた見出し語欄データの「方向部」には、「0」をセットし、縦方向」された見出し語欄データには「1」をセットした上、「配置方向」が「縦方向」とされた見出し語欄データの「セルデータポインタ」からポイントされる各セルデータについて、その「横方向」の位置情報と「縦方向」の位置情報とを互いに入れ替える。これまでの「縦方向開始位置」と「縦方向終端位置」を、各々、新しく「横方向開始位置」と「横方向終端位置」としてセットし、これまでの「横方向開始位置」「横方向終端位置」を、各々、新しく「縦方向開始位置」「縦方向終端位置」としてセットし直せばよい。
【0175】
ステップB2における各先頭タグ名列の配置方向の決定は、目的の表の横寸法と縦寸法の間に大きな差が生じない方法として、例えば、次の処理によっておこなうことができる。同処理においては、予め、各先頭タグ名列ごとに、その下位に配置されるタグ名列を配置する見出し語欄ツリーについてその配置総幅数を部分配置総幅数として求めておく。この各先頭タグ名列ごとに作成される見出し語欄ツリーの部分配置総幅数は、ステップP4において、該当の先頭タグ名列について、その母体フォルダの子孫フォルダを母体フォルダとするタグ名列が特定され得なくなった場合、先頭タグ名列管理データチェインにおける次の先頭タグ名列を取り出すことをせず、ただちに、ステップP5を経て、ステップP8をおこなうとによって求めることができる。
【0176】
同方法は、先頭タグ名列管理データチェインの先頭データとその次位置データの登録タグ名列を、各々、表上における横方向の最上段タグ名列と縦方向の最上段タグ名列とした上、以下の処理の繰り返しにおけるパラメータとなる「横方向総幅数」と「縦方向総幅数」とに、横方向最上段タグ名列と縦方向最上段タグ名列とに、各々定まる部分配置総幅数をセットした後、先頭タグ名列管理データチェインの3番目の構成データから以降に順次、取り出される先頭タグ名列管理データごとに、そのときの「横方向総幅数」と「縦方向総幅数」の間の比較をおこない、その値が小さい側の該当方向を該当先頭タグ名列の配置方向として選択した上、選択した方向の「総幅数」(「横方向総幅数」、または、「縦方向総幅数」)に、取り出した先頭タグ名列管理データに該当する部分配置総幅数を乗じて得られる数によって現在の「総幅数」と更新することを繰り返す。
【0177】
説明例の場合、先頭タグ名列{A、B}と先頭タグ名列{2017、2018}とが、各々、表上における横方向と縦方向の最上段タグ名列として選択された後、次に先頭タグ名列{大、並}を取り出した時の「横方向総幅数」と「縦方向総幅数」とが、各々、「6」と「2」とであることから、先頭タグ名列{大、並}の配置方向は「縦方向」として定まることになる。
【0178】
また、上記した第2のキーワード指示例の場合、先頭タグ名列{B1}と先頭タグ名列{2016、2017、2018}とが、各々、表上における横方向と縦方向の最上段タグ名列として選択された後、次に、先頭タグ名列{大、並}を取り出した時の「横方向総幅数」と「縦方向総幅数」とは、各々、「2」と「3」とであることから、次に取り出される先頭タグ名列{大、並}の配置方向は「横方向」として定まることになる。
【0179】
ステップL2は、次に、アイコン配置欄データ(図33)を作成する。(ステップA2)。アイコン配置欄41の上端の行位置と左端の列位置は、各々、先に、ステップA1において表データ作成部55の特定記憶位置に設けた「横方向見出し語欄行数部」と「縦方向見出し語欄列数部」とにセットされた数に「1」を加えた位置として定まり、各々、アイコン配置欄データの「全体位置部」内の「上端位置部」と「左端位置部」とにセットされる。
【0180】
また、アイコン配置欄41の下端の行位置は、上記の「横方向見出し語欄行数部」セット値に上記の「縦方向見出し語欄総幅数部」セット値を加えた数として求められ、「全体位置部」内の「下端位置部」にセットされる。また、アイコン配置欄41の右端の列位置は、上記の「縦方向見出し語欄行数部」セット値に上記の「横方向見出し語欄総幅数部」セット値を加えた数として求められ、「全体位置部」内の「右端位置部」にセットされる。
【0181】
アイコン配置欄41内には、横方向と縦方向の寸法が共に「1」のセルがマトリクスとして配置され、その各セルについて、その位置情報を「位置情報部」にセットしたセルデータが作成される。作成されたセルデータ「区分部」には、アイコン配置欄内のセルであることを示す特定値がセットされる。作成したセルデータは、その「連結ポインタ」により連結され、その先頭データのアドレスは、アイコン配置欄データの「セルデータポインタ」にセットされ、アイコン配置欄データのアドレスは、表管理データのアイコン配置欄データポインタにセットされる。また、作成したセルデータは、その、その先頭データのアドレスが表管理データの「セルデータポインタ」からポイントされ、「連結ポインタ2」によって連結されたセルデータチェインの末尾に連結される。
【0182】
アイコン配置欄41を構成する全てのセルは、たとえば、1つの行上のセルを左端のセルから始めて並びの順に特定することを、先頭の行から始めて全ての行について繰り返すことによって特定することができる。アイコン配置欄41の先頭行上の左端セルの列位置と行位置は、各々、アイコン配置欄データの「全体位置部」内の「上端位置部」と「左端位置部」のセット値であり、1つ行上において1つのセルの右横に位置するセルの列位置は、前のセルの列位置に「1」を加えたものであり、1つの行の次の行に位置するセルの行位置は、アイコン配置欄41上における前の行の行位置に「1」を加えたものである。
【0183】
ステップL2は、続いて、表を構成するアイコン配置欄41、見出し語配置欄、および、各セルの位置情報を表わすために用いた「行位置」と「列位置」を表示画面上の論理位置に対応付ける「行区切り位置データ」と「列区切り位置データ」とを作成する(ステップA3)。表示画面上の論理位置は、管理表を表示する表管理アプリケーション画面33の左上角位置を原点とし、右方向位置と下方向位置の対で表わされる。
【0184】
「行区切り位置データ」、または「列区切り位置データ」の形式を図34に示す。「行区切り位置データ」は、縦方向の各見出し語欄を横方向に区切る位置とアイコン配置欄41内の各構成セルを横方向に区切る位置を左側から順に並べたものであり。「列区切り位置データ」は、横方向の各見出し語欄領域42を縦方向に区切る位置とアイコン配置欄41内の各構成セルを縦方向に区切る位置を上側から順に並べたものである。
【0185】
「行区切り位置データ」、または「列区切り位置データ」は、予め定めておいた表全体の「左端位置」と「上端位置」、および、「横方向見出し語欄幅寸法」と「縦方向見出し語欄幅寸法」および、アイコン配置欄41の構成セルについて予め定めた「横方向幅」と「縦方向幅」とに基づいて求めることができる。ここで、「横方向見出し語欄幅寸法」とは、横方向見出し語欄の縦方向寸法であり、「縦方向見出し語欄幅寸法」とは、縦方向見出し語欄の横方向寸法である。
【0186】
列区切り位置データの場合、表の左端位置をその先頭の構成データとしてセットした後、
まず、「縦方向見出し語欄幅寸法」を1つ前の構成データのセット値に加えた位置をセットした列区切り位置データを作成することを「縦方向見出し語欄行数部」セット値の数だけ繰り返した後、アイコン配置欄セルについて定めた「横方向幅」を1つ前の構成データのセット値に加えた位置をセットした列区切り位置データを作成することを、アイコン配置欄セルの横方向の数だけ繰り返せばよい。アイコン配置欄セルの横方向の数は、アイコン配置欄データの「右端位置」から「左端位置」を引いた数として得られる。
【0187】
「行区切り位置データ」も同様にして作成することができる。作成した「行区切り位置データ」、または「列区切り位置データ」は、各々、表管理データの「行区切り位置データポインタ」と「列区切り位置データポインタ」にそのアドレスがセットされる。
【0188】
以上の処理によって求まる表全体の横幅と縦幅とは、各々、後述する「論理位置/物理位置対応比」とディスプレイ画面20aの物理寸法とに基づいて、各々、横方向と縦方向について決めた適当値に比べて大きく小さい場合には、アイコン配置欄セルの横幅と縦幅とを、各々、上記適当値に対する表全体の横幅と縦幅の比に応じて拡大してもよい。
【0189】
ステップL4は、続いて、該当の表上の文字列を表わす全ての文字列データに位置情報をセットする(ステップA4)。各見出し語欄データとアイコン配置欄データのセルデータポインタからポイントされるセルデータチェインから、その構成セルデータを順次取り出し、取り出したセルデータ内の文字列データポインタによってポイントされる文字列データを取り出し、以下の処理をおこなう。
【0190】
まず、該当のセルデータが表わすセルの矩形境界位置を、セルデータ内の位置情報と先に作成した「行区切り位置データ」、または「列区切り位置データ」に基づいて求める。セルの左端位置は、「列区切り位置データ」において、該当セルデータ内の「開始列位置」の順位に位置する構成データセット値であり、セルの右端位置は、「列区切り位置データ」において、該当セルデータ内の「終端列位置」の数に「1」を加えた順位に位置する構成データセット値である。
【0191】
セルの上端位置と下端位置も、「行区切り位置データ」と該当セルデータ内の「開始行位置」と「終端行位置」とに基づいて同様に求めることができる。セル内の文字列記入位置は、該当のセルの境界位置と予め定めておいた「セル内文字列記入マージン」に基づいて求め、求めたセル内の文字列記入位置を該当の文字列データの文字列位置情報にセットすればよい。
【0192】
ステップL4は、最後に、アイコン配置欄41を区切る境界線と見出し語配置欄を区切る境界線、および、アイコン配置欄41と見出し語配置欄の中に設けられる各セルを区切る境界線を表わす罫線データを作成する(ステップA5)。罫線データの形式を図35に示す。
【0193】
アイコン配置欄41と見出し語配置欄、ならびに、各セルの境界を区切る各罫線の両端位置は、各々、該当するアイコン配置欄41、または、見出し語配置欄、またはセルの左端位置と右端位置、ならびに、上端位置と下端位置にもとづいて求めることができる。
【0194】
アイコン配置欄41の左端位置と右端位置は、各々、アイコン配置欄定義データの「全体位置部」内の「左端位置部」と「右端位置部」にセットされた列位置と「列区切り位置データ」とに基づいて求めることができ、アイコン配置欄41の上端位置と下端位置は、各々、アイコン配置欄定義データの「全体位置部」内の「上端位置部」と「下端位置部」にセットされた行位置と「行区切り位置データ」とに基づいて求めることができる。
【0195】
横方向見出し語配置欄の左端位置と右端位置は、各々、見出し語欄定義データの「全体位置部」内の「開始位置部」と「終端位置部」とにセットされた列位置と「列区切り位置データ」とに基づいて求めることができ、横方向見出し語配置欄の上端位置と下端位置は、各々、見出し語欄定義データの「全体位置部」内の「行/列位置部」にセットされた列位置と「行区切り位置データ」とに基づいて求めることができる。
【0196】
同様に、縦方向見出し語配置欄の左端位置と右端位置、ならびに、上端位置と下端位置も、各々、見出し語欄定義データの「全体位置部」内の「行/列位置部」と「開始位置部」と「終端位置部」、ならびに、「行区切り位置データ」と「列区切り位置データ」とに基づいて求めることができる。
【0197】
見出し語配置欄を構成する各セルの左端位置と右端位置、ならびに、上端位置と下端位置は、上記したようにセルデータの位置情報と「行区切り位置データ」と「列区切り位置データ」とに基づいて求めることができる。
【0198】
アイコン配置欄41と各見出し語配置欄と各セルを区切る各境界罫線の罫線データの位置情報には、上記のように求めた罫線両端位置がセットされる。また、罫線データの修飾情報としては、アイコン配置欄41と見出し語配置欄とセルの各々について予め定めておいた特定値がセットされる。作成した罫線データは、順次、「連結ポインタ」によって互いに連結され、その先頭データは、表管理データの「罫線データポインタ」にセットされる。
【0199】
以上の処理により、説明例の場合、図36に示す表を表わす表データが作成される。作成された表データは、表データ作成部55において、該当の表管理データのアドレスが変換対象フォルダツリー管理データの「表管理データポインタ部」にセットされる形で管理される。また、上記した第2のキーワード指示例の場合、図37に示す表を表わす表データが作成されることになる。
【0200】
次に、システムは、変換表上のアイコン配置欄41内の各セルごとに、その中に、そのアイコンが配置表示される情報を特定し、特定した情報を該当のセルデータに登録する(ステップL5)。本ステップにおいては、まず、アイコン配置欄41内の各セルについて、該当セルと同一行上、同一列上に配置されている見出し語を、各見出し語配置欄ごとに関連タグ名として特定した上、特定した関連タグ名が配置されている見出し語配置欄の対応タグ名列を特定するタグ名列識別名と対応付けて登録した関連データ(図38)を作成する。
【0201】
該当のセルと同一行上、同一列上に配置されている見出し語は、該当セルの位置情報に対して各見出し語を格納するセルについて定まる位置情報を照合することを繰り返すことにより見出すことができ、表上に配置されている各見出し語は、表上に配置されている各見出し語配置欄を構成するセルを、該当の見出し語欄データに付属するセルデータを順次辿ることによって取り出すことができる。
【0202】
関連データの「タグ名列識別名部」には、該当のタグ名列を特定するデータとして、該当する親フォルダ全パス名から変換対象フォルダツリーの先頭フォルダの親フォルダの全パス名を除去したパス名列文字列をセットし、関連データの「タグ名部」には 該当の関連タグ名をセットする。該当のセルについて作成された関連データは、関連データチェインとして「連結ポインタ」により順に連結され、その先頭データのアドレスは該当のセルデータの「関連データポインタ」にセットされる。
【0203】
ステップL5は、続いて、表上のアイコン配置欄41内の各セルに配置される情報を選択した上、選択した情報を該当のセルに登録する。本ステップは、先ず、各セルについて、得られる各関連データに登録されているタグ名列識別名と関連タグ名とを「¥」を介して連結した関連全タグ名を求めた上、セルごとに求めた関連全タグ名の集合から、集合内の他の関連全タグ名に文字列として包含される関連全タグ名を除いた集合である実効関連全タグ名集合を求めておき、各セルに配置される情報は、該当の実効関連全タグ名集合と同じ格納パス名列の集合が登録されている情報として特定する。
【0204】
上記の説明例において作成された変換表(図36)上の見出し語「A」と見出し語「A1」と見出し語「乙」と見出し語「2018」と見出し語「大」とに対応するセルについては、
タグ名列識別名「P」に対してタグ名「A」、
タグ名列識別名「P¥A」に対してタグ名「A1」、
タグ名列識別名「P¥A¥作成者」に対してタグ名「乙」、
タグ名列識別名「P¥年度」に対してタグ名「2018」、
タグ名列識別名「P¥重要度」に対してタグ名「大」、
を対応付けた関連データが得られ、得られた関連データから得られる次の関連全タグ名、
「P¥A」、
「P¥A¥A1」、
「P¥A¥作成者¥乙」
「P¥年度¥2018」、
「P¥重要度¥大」
の中から「P¥A¥A1」と「P¥A¥作成者¥乙」に含まれる「P¥A」を除いた実効関連全タグ名集合
「P¥A¥A1」、
「P¥A¥作成者¥乙」
「P¥年度¥2018」、
「P¥重要度¥大」」
が得られ、得られた集合と同じ格納パス名列の集合が付与されている全パス名が「・・・¥P¥A¥乙¥A1¥報告1」である上記情報が特定されることになる。
【0205】
各セルについて選択された情報の情報管理データは、その「連結ポインタ2」により、セル内情報管理データチェインとして順に連結され、その先頭データのアドレスは、該当セルデータの「セル内情報管理データポインタ部」にセットされる。
【0206】
変換手順は、最後に、表表示部57による処理として、以上のように作成された表データが表わす表を表管理アプリケーション画面33上に表示する(ステップL6)。ステップL6においては、作成された表データにもとづいて表の構成要素である文字列と罫線を表示するとともに、作成された表データと指定されている変換対象フォルダツリーにもとづいて、表上に配置する情報のアイコンを表示する。
【0207】
表を構成する文字列は下記の文字列データに基づいて表示される。
(1)各見出し語欄データと表管理データのセルデータポインタからポイントされる各セルデータがポイントする文字列データ
(2)各見出し語欄データの別付け名文字列データポインタからポイントされる文字列データ
【0208】
また、表を構成する罫線は、表管理データの「罫線データポインタ」から取り出される罫線データに基づいて表示される。文字列と罫線は、その位置情報がディスプレイ画面20a上の物理位置に変換された上、ディスプレイ画面20a上の該当物理位置に表示される。文字列データと罫線データを構成する位置情報は、まず、システム内において予め定めてある「論理位置/物理位置対応比」に基づいて表管理アプリケーション画面33に対する物理位置に変換された上、次に、「表管理アプリケーション画面相対位置」としてシステムに記憶されている表管理アプリケーション画面33全体のディスプレイ画面20a上に対する配置位置を加えることによってディスプレイ画面20a上の物理位置に変換される。
【0209】
表上のアイコン配置欄41内の各セルには、先に関係付けられたセル内情報管理データチェインに登録されている情報のアイコンが該当セル内に同チェインにおける連結順に定めた間隔をおいて配置表示され、表示されたアイコンの下部には公知の方法として情報の名称が表示される。情報のアイコンは、該当の情報管理データに登録されている「全パス名」をセットしたデータオブジェクト管理データに登録されているアイコンイメージデータにもとづいて表示される。表示された表上には、指定したキーワードによって定まる条件を満たす情報が出力されることになる。また、情報の探索的検索も、探索索範囲を押さえたキーワードの指定によって作成した表上において楽におこなうことができる。
【0210】
上記例においては、表上の見出し語「A1」と見出し語「乙」と見出し語「2018」と見出し語「大」に対応するセルに、上記した全パス名が「***¥***¥P¥A¥A1」であるフォルダに保存され、別付けタグ名「乙」、「2018」、「大」が付加された名称「報告書1」の情報のアイコン163が、情報の名称「報告書1」を伴って該当のセル内に表示されることになる(図39)。
【0211】
今、同セル内に表示されている情報のアイコンに対してオープン操作をおこなうと、先ず、オープン操作をおこなった情報を含むセルがオープン指示位置にもとづいて特定される。オープン操作を与えた情報を含むセルは、該当の表について作成されているセルデータチェインを構成する各セルデータの位置情報とオープン指示位置との間の照合を繰り返すことにより特定することができる。
【0212】
次に、特定されたセルのセル内情報管理データチェインに登録されている情報管理データが順次に取出され、該当情報の配置位置が求められた上、上記したセルの特定の場合と同様に、その配置位置とオープン指示位置との照合を繰り返すことによって、オープン操作を与えた情報管理データが特定される。続いて、特定された情報管理データにセットされている全パス名をセットしたデータオブジェクト管理データによって該当情報のファイル情報画面が装置画面上にオープンされる
【0213】
上記の処理において、ディスプレイ画面20a上のオープン指示位置は、表管理アプリケーション画面33全体のディスプレイ画面20a上に対する相対配置位置にもとづいて表管理アプリケーション画面33上の物理位置に変換された後、予め定めてある「論理位置/物理位置対応比」にもとづいて表管理アプリケーション画面33上の論理位置に変換された上、各セル、または、各情報の位置情報と照合される。
【0214】
1つのセルに対応付けられている情報がセル内に配置しきれない場合には、たとえば、公知の方法として、情報をセル内情報管理データチェインの登録順に配置した後、配置した情報の末尾に、「配置情報以外に対応付けられている情報が存在する」ことを表わす、予め定めた画像のアイコンを表示した上(図示せず)、ユーザによる同アイコンに対する、たとえば、ダブルクリックなどの特定の指示によって、該当セルについて対応付けられている全ての情報のアイコンを配置表示させたセル内情報表示画面160(図40)を表示する。セル内情報表示画面160上においては、該当セルデータのセル内情報管理データチェインに連結された各情報管理データに登録されている情報のアイコン155が、セル内情報管理データチェインにおける連結の順に配置表示される。
【0215】
ユーザが、セル内情報表示画面160上に表示されている情報のアイコンに対してオープン指示操作をおこなうと、上記したセル内に配置した情報の場合と同じ方法によって、まず、セル内情報表示画面におけるオープン指示位置にもとづいて、システムは、該当するセル内情報管理データチェインの中からオープン操作を加えた該当の情報を特定した上、特定した情報の全パス名によって該当するファイル情報画面を装置画面上にオープンする。
【0216】
ユーザに、変換対象フォルダツリー内においては、同じ表記を持ちながら異なる意味のフォルダ名を設けない制約を課した上、システムによる処理を次のように簡単化することができる。まず、各タグ名列の条件データとして、上記した条件パス名列に代えて、その末尾に位置する親フォルダ名を条件名としてセットした上、見出し語欄データ作成手順を次のようにおこなう。
【0217】
同手順は、まず、条件名として変換対象フォルダのフォルダ名をセットして開始し、現在タグ名列の中の現在タグ名について子タグ名列を選択するステップP4においては、現在タグ名列の条件名に現在タグ名を追加したパス名列に、その条件名が含まれるタグ名列を子タグ名列として選択する。
【0218】
説明例の場合、たとえb、最初に、現在タグ名列{A、B}を構成する現在タグ名「A」について、現在タグ名列{A、B}の条件名「P」に現在タグ名「A」を加えて得られるパス名列{P、A}に対して、その条件名が含まれるタグ名列として{A1、A2}と{甲、乙}とが子タグ名列として選択される。
【0219】
次に、選択されたタグ名列{A1、A2}と{甲、乙}の中、上記した基準によって優先的に選択したタグ名列{A1、A2}を構成する現在タグ名「A1」については、タグ名列{A1、A2}の条件名「A」に現在タグ名「A1」を加えて得られるパス名列{A、A1}に対して、その条件データが含まれるタグ名列として{甲、乙}が子タグ名列として選択される。
【0220】
また、各セルについて得られる関連タグ名の集合の中、集合内の他の関連タグ名の所属タグ名列の親フォルダの名称になっている関連タグ名を除いた集合である実効関連タグ名集合を得るとともに、情報管理データに付与される格納パス名列は、その末尾のパス名である格納フォルダ名によって置き換えた上、セル内に配置される情報は、そのセルについて得られた実効関連タグ名集合と同じ格納フォルダ名の集合を付与された情報として選択する。
【0221】
上記例の見出し語「A1」と見出し語「乙」と見出し語「2018」と見出し語「大」に対応するセルには、得られる関連タグ名集合{A、A1、乙、2018、大}の中、関連タグ名「A1」の所属タグ名列{A1、A2}の親フォルダの名称になっている関連タグ名「A」を除いた集合実効関連タグ名集合{A1、乙、2018、大、}がセットされ、
上記した全パス名が「***¥***¥P¥A¥A1」であるフォルダに保存され、別付けタグ名「乙」、「2018」、「大」が付加されることによって、格納フォルダ名の集合{A1、乙、2018、大、}が得られる名称「報告書1」の情報が該当のセル内に配置されることになる
【0222】
情報の変換対象フォルダツリー上への保存は、表管理アプリケーション画面33上において、情報のアイコンを変換表上のアイコン配置欄41内の該当するセルにドラッグすることによっておこなうこともできる。
【0223】
今、変換対象フォルダツリーの外部に設けられ、全パス名が「***¥***¥報告書フォルダ」であるフォルダ内に保存され、その名称が「報告書2」である情報のアイコンを、上記説明例において作成された変換表(図36)上の見出し語「A」と見出し語「A1」と見出し語「甲」と見出し語「2018」と見出し語「大」とに対応するセル上にドラッグすると、システムは図41)に示す情報保存手順をおこなう。
【0224】
同手順は、先ず、保存対象情報の全パス名「***¥***¥報告書フォルダ¥報告書2」と名称「報告書2」を、各々、その「全パス名」と「名称部」にセットした情報管理データを作成した上、作成した情報管理データを該当の変換対象フォルダ管理データからポイントされう情報管理データチェインの末尾、並びに、ドラッグ先セルのセル内情報管理データチェインの末尾に連結する(ステップZ1)。
【0225】
同手順は、続いて、表上においてドラッグ先セルと同一行上、同一列上に配置されている見出し語にもとづいて関連データを作成する(ステップZ2)。作成された関連データは、その「連結ポインタ」により順に連結され、その先頭アドレスは該当情報管理データの「関連データポインタ部」にセットされる。
【0226】
同手順は、次に、得られた各関連データについて、対応するタグ名列識別名とタグ名とを連結した関連全タグ名を求めた上、求めた関連全タグ名の集合の中から、他の関連全タグ名に文字列として含まれる関連全タグ名を除いた残りの関連全タグ名を格納パス名列として登録した格納パス名列データ(図13)を作成する(ステップZ3)。
【0227】
説明例の場合、上記のドラッグ先セルについて、
タグ名列識別名「P」に対してタグ名「A」、
タグ名列識別名「P¥A」に対してタグ名「A1」、
タグ名列識別名「P¥A¥作成者」に対してタグ名「甲」、
タグ名列識別名「P¥年度」に対してタグ名「2018」、
タグ名列識別名「P¥重要度」に対してタグ名「大」、
を対応付けた関連データが得られ、得られた関連全タグ名の中、関連全タグ名「P¥A」は、関連全タグ名「P¥A¥A1」と関連全タグ名「P¥A¥作成者¥甲」に文字列として含まれることから、残る関連全タグ名である
「P¥A¥A1」、
「P¥A¥作成者¥甲」、
「P¥年度¥2018」、
「P¥重要度¥大」
が、各々、格納パス名列として登録されることになる。
【0228】
同手順は、続いて、得られた格納パス名列の中から、その構成パス名の中に別付け指定を受けたパス名を含まない格納パス名列を、本体格納パス名列として選択した上、本体格納パス名列を登録した格納パス名列データを先頭格納パス名列データとして、得られた各格納パス名列を登録した格納パス名列データを該当情報管理データに登録する(ステップZ4)。説明例の場合、格納パス名列「P¥A¥A1」を本体格納パス名列として、上記の各格納パス名列が登録されることになる。
【0229】
同手順は、続いて、該当の情報管理データに登録されている全パス名により該当のデータオブジェクト管理データを特定した上、変換対象フォルダの親フォルダの全パス名末尾に記号「¥」を介して本体格納パス名列を付加し、さらに付加した名称列に情報名称を記号「¥」を介して付加して得られた新全パス名を、該当情報管理データの「全パス名部」と特定したデータオブジェクト管理データの「全パス名部」とにセットする。(ステップZ5)。
【0230】
説明例の場合、変換対象フォルダの親フォルダの全パス名「***¥***」に本体格納パス名列「P¥A¥A1」を付加して得られた名称列「***¥***¥P¥A¥A1」に、情報名称「報告書2」を付加して得られた新全パス名「***¥***¥P¥A¥A1¥報告書2」が、情報管理データの「全パス名部」と該当オブジェクトデータの「全パス名部」とにセットされることになる。
【0231】
手順は、続いて、表の再表示を各セル内の情報を含めた形でおこなう((ステップZ6)。説明例の場合、該当の情報「報告書2」のアイコン164は、見出し語「A」と見出し語「A1」と見出し語「甲」と見出し語「2018」と見出し語「大」とに対応するセルに配置表示されることになる(図39)。
【0232】
一方、説明例の変換対象フォルダツリー上において、全パス名が「・・・¥P¥年度¥2018」であるフォルダ172に対してオープン指示をおこなうと、格納パス名列「P\年度¥2018」が付与されている情報として、すでに保存されている全パス名が「・・・¥P¥A¥A1¥報告1」ある情報のアイコン163等に加え、今、変換表上への保存操作をおこなった全パス名が「・・・¥P¥A¥A1¥報告2」である情報のアイコン164が該当のフォルダ画面172上に表示されることになる(図42)。
【0233】
本システムにおいては、上記したタグ付け補足機能を、次に述べる方法によって効率的におこなうことができる。ユーザが機能メニュー70上の「全体T付けボタン」76を指示すると、システムはタグ付け補足副画面131(図43)を表示した上、変換対象フォルダツリーを、その構成フォルダの中、タグ付けの補足が必要な情報(以降、タグ付け補足必要情報と呼ぶ)を格納しているフォルダを特殊表示した形で表管理アプリケーション画面33上に表示する(図44)。
【0234】
ユーザが、特殊表示されたフォルダをオープンすると、表示されるフォルダ画面には、タグ付け補足必要情報のアイコンのみが選択されて表示される。情報がタグ付け補足必要情報であることは、その情報に対してフォルダツリー経路の上位に位置する全ての別付け先フォルダに係わるフォルダツリーについて作成されているべき格納パス名列が1つでも存在することを判定することができる。
【0235】
1つのフォルダについて、その祖先フォルダを別付け先フォルダとしている別付けフォルダトゥリ―は、別付け指定データに登録されている別付け指定フォルダの全パス名と該当表示対象フォルダの各祖先フォルダの全パス名との照合を繰り返すことによって特定することができる。
【0236】
上記の説明例において、たとえば、上記の全パス名が「・・・¥P\A¥A1¥報告1」である情報は、先に、全パス名が「・・・¥P\A¥作成者¥乙」であるタグ付け先フォルダの指定によって格納パス名列「P\A¥作成者¥乙」をセットした格納パス名列データが作成されているが、他の別付け先フォルダであるフォルダ「P」に付加されている別付けフォルダツリーについては格納パス名列データが作成登録されていないことから、タグ付け補足必要情報として判定され、その格納フォルダ「A1」は特殊表示され(図44)、格納フォルダ「A1」をオープンして得られるフォルダ画面171上にそのアイコン163が表示されることになる(図56)。
【0237】
ユーザは、変換対象フォルダツリー上において、マウス14によるクリック操作によって上記の特殊表示されているフォルダを1つづつオープンした上、表示されたフォルダ画面上において配置されている各情報を、1つづつクリック指示し、タグ付け補足副画面131上の「実行ボタン」133を指示することを繰り返す。
【0238】
「実行ボタン」133の指示を受け、システムは、指示したフォルダのパス経路上位に位置する別付け先フォルダを特定した上、特定した別付け先フォルダの中から、その別付けフォルダツリーから得られる格納パス名列が該当情報の情報管理データに登録されていない別付け先フォルダを特定し、特定した別付けフォルダトゥリ―から得られるタグ名列を、見出し語欄データ作成全体手順により配置した表をタグ付け補足表として作成し、装置画面上に表示する。
【0239】
説明例の全パス名が「・・・¥P¥A¥A1」であるフォルダに格納された情報「報告1」については、上記した「T付け」ボタン75の指示によるタグ付けがおこなわれていないとすると、その格納フォルダの祖先フォルダ「・・・¥P」を別付け先フォルダとして、フォルダ「・・・¥P¥年度」とフォルダ「・・・¥P¥重要度」とが特定され、さらに、該当フォルダの別の祖先フォルダ「・・・¥P¥A」を別付け先フォルダとしている別付けフォルダとしてフォルダ「・・・¥A¥作成者」が特定され、特定された別付けフォルダツリ―から得られるタグ名列{甲、乙、丙}と{2016、2017、2018}と{大、並}とを配置した図45に示すタグ付け補足表が得られる。
【0240】
ユーザが表示されたタグ付け補足表の上で、目的のタグ名を関連タグ名とするセルをマウス14により指示すると、上記した情報保存手順のステップZ2とステップZ3による方法によって、そのセルに定まる関連データにより必要な格納パス名列が作成され、該当の情報管理データに付与される。
【0241】
上記例において、たとえば、同図の表上の見出し語「乙」と見出し語「2018」と見出し語「大」とに対応するセルが指示されると、指示されたセルの実効関連全タグ名として、
「・・・¥P¥A¥作成者¥乙」
「・・・¥P¥年度¥2018」、
「・・・¥P¥重要度¥大」、
が得られ、得られ実効関連全タグ名が格納パス名列として該当情報に追加付与されることになる。
【0242】
今、変換対象フォルダツリー上において、全パス名が「・・・¥P¥年度¥2018」であるフォルダ172に対してフォルダオープン操作をおこなうと、該当する格納パス名列「P\年度¥2018」が付与されている情報として、全パス名が「・・・¥P¥A¥A1¥報告1」である上記情報が特定され、そのアイコン163が該当のフォルダ画面上に表示されることになる(図42)。
【0243】
表上の1つの行、または1つの列が、1つの見出し語欄に占有され、かつ、その中に配置される見出し語が1つである場合、その見出し語欄を表から除去し、代わりに、その見出し語を、表上の全ての情報に共通して特徴づける共通タグ名として、表の外部の適当位置に配置してもよい。
【0244】
例えば、第2のキーワード指示例として「B1」を指定キーワードとして表変換機能をおこなう場合、上記のように作成された表(第2のキーワード指示例の場合、図37に示す表)の代わりに、横方向見出し語欄第1行の見出し語「B」201と「B1」202が表の外部に配置された表(図46が作成されることになる。
【0245】
共通タグ名を配置した行、または、列である削除対象行、または、削除対象列は、次のように識別される。表作成手順によって作成された表の見出し語欄の配置行、または、配置列を、最上位の行、または、最左端の列から始めて、上方、または、左方から順次に取出し、取り出した行、または、列に位置する見出し語欄の数を各見出し語欄データの「行/列位置部」の参照により特定し、特定した見出し語欄の数が1である場合、その内部に配置されるタグ名の数を各見出し語欄データに登録されているタグ名列の参照により特定し、その数が1である場合、削除対象行、または、削除対象列とする。
【0246】
次に、特定された削除対象行、または、削除対象列の上に配置された見出し語と対応タグ名列のタグ名列識別名とを関連データの形式で対応させた共通タグ名データを作成し、作成した共通タグ名データを、その「連結ポインタ」により作成順に連結し、その先頭データのアドレスを該当の表管理データの「共通条件データポインタ」にセットする。
【0247】
先頭の共通タグ名データに登録されたタグ名列識別名と共通タグ名の対は、表の外部の適当な位置の一行上に配置され、後続の共通タグ名データに登録されているタグ名列識別名と共通タグ名の対は、先頭の共通タグ名データに登録されているタグ名列識別名と共通タグ名の対と同じ横方向位置において、後続の行上に順に配置される。説明例の場合、図46においてタグ名列識別名「P」と共通タグ名「B」の対201とタグ名列識別名「P¥B」と共通タグ名「B1」の対202が、表の外部の適当位置の一行上に配置されることになる。
【0248】
共通タグ名データに登録されたタグ名列識別名と共通タグ名について、表の外部の定まる位置を与えた文字列データが作成され、作成された文字列データのアドレスは、「その他文字列データ」にセットされる。一方、共通タグ名に係わる見出し語欄データとセルデータとそのセルデータからポイントされる文字列データは削除される。
【0249】
また、アイコン配置欄データの「上端位置部」と「左端位置部」のセット値、並びに、アイコン配置欄41の内部に設けたセルのセルデータの位置情報、並びに、共通タグ名データに係わる見出し語欄以外の見出し語欄データの位置情報とその内部に設けたセルのセルデータの位置情報が、削除対象行数、または、削除対象列数だけ減じられる。
【0250】
さらに、削除対象行に該当する行区切り位置データ、削除対象列に該当する列区切り列位置データが削除された上、残りの全ての行区切り位置データと列区切り位置データのセット値が、削除前の先頭データセット値と削除後の先頭データセット値との差だけ 減じられる形で更新され、続いて、全ての文字列データと罫線データが、更新された行区切り位置データと列区切り位置データに基づいて再作成される。
【0251】
また、以上のように共通タグ名を配置した表のアイコン配置欄41内の各セルに係わる関連データは、表内でそのセルについて作成された関連データに、共通タグ名データを加えた形で求められる。ことになる。
【0252】
本装置においては、部分フォルダツリー取出し機能として、取出し元フォルダツリーとして指定したフォルダツリー上において、その構成フォルダを選択フォルダとして指定することによって、指定した選択フォルダ、並びに、指定した選択フォルダと後述する関係にあるフォルダとからなる部分フォルダツリーを、取出し部分フォルダツリーとして取り出した上、その取出し部分フォルダツリーの上でキーワードを指定することによって情報を取り出すことができる。
【0253】
ユーザが、表管理アプリケーション画面33上の機能メニュー70上の「部分登録」ボタン85を指示すると、システムは、その指示を受け、システム内に記憶されている変換対象フォルダ管理データにもとづいて前記した変換対象フォルダ一覧表を装置画面上に表示し、ユーザが、変換対象フォルダ一覧表上において、取出し元フォルダツリーとしたいフォルダツリーを指示すると、システムは、部分フォルダツリー管理データ(図47)を作成した上、選択名称入力画面121(図48)を表示する。
【0254】
部分フォルダツリー管理データの「取出し元管理データアドレス」には、指示した取出し元フォルダツリーを管理する変換対象フォルダ管理データのアドレスが登録され、作成された部分フォルダツリー管理データはシステム内の定めたエリア内に記憶される、
【0255】
ユーザは、表示された選択名称入力画面121上の選択名称入力欄123に、選択フォルダの名称を入力するとともに、取出し先フォルダ全パス名入力欄125に取出し部分フォルダツリーを格納する取出し先フォルダの全パス名を記入する。選択名称入力欄123における選択フォルダ名称の入力は順不同であってよい。
【0256】
選択フォルダ名称の入力の後、ユーザによる選択名称入力画面121上の「実行」ボタン127の指示を受け、システムは、指定した取出し元フォルダツリーにおいて、選択名称入力欄123に入力された名称を持つフォルダを選択フォルダとして特定する。入力された名称をそのフォルダ名称とするフォルダが複数個存在する場合には、1つの入力名称ごとに該当する複数のフォルダの全パス名を対応させた選択画面(図示せず)を表示し、表示した画面上でユーザに各入力名称ごとに該当のフォルダを選択させるものとする。
【0257】
特定した選択フォルダについて選択名指定データ(図49が作成され、その「全パス名」には、特定した選択フォルダの全パス名が登録され、その「区分部」には「1」がセットされる。作成された選択名指定データが複数個ある場合には、各選択名指定データは連結ポインタによって選択名指定データチェインとして連結され、その先頭データのアドレスは部分フォルダツリー管理データの「選択名指定データポインタ部」にセットされる。
【0258】
システムは、続いて、選択フォルダの祖先フォルダと子孫フォルダに加え、選択フォルダの祖先フォルダになっている別付け先フォルダ、並びに、その別付け先フォルダに含まれる全てのフォルダについて選択名指定データを追加作成する。追加作成された選択名指定データは、その区分部に「0」がセットされた上、選択名指定データチェインに追加される。以上の選択名指定データの作成においては、同一のフォルダについてすでに選択名指定データが作成されていることを判定し、同じフォルダについて重複した作成は避けるものとする。
【0259】
次に、作成した選択名指定データの中から、別付け先フォルダとして指定されているフォルダについて作成されている選択名指定データを、該当の部分フォルダツリー管理データに係わる変換対象フォルダ管理データに登録されている別付け管理データを参照することにより特定した上、特定した選択名指定データの登録フォルダについて改めて別付け指定データを作成し、作成した別付け指定データを連結した別付け指定データチェインの先頭データのアドレスを部分フォルダツリー管理データの「別付け指定データポインタ部」にセットする。
【0260】
システムは、次に、作成した各選択名指定データ、並びに、別付け指定データの登録全パス名を、その中の取出し元フォルダツリーの先頭フォルダの親フォルダの全パス名に相当する部分を、指定した取出し先フォルダの全パス名によって置き換えることによって更新するとともに、該当するデータオブジェクト管理データをコピーしたデータオブジェクト管理データを作成した上、更新した該当登録全パス名をコピーしたデータオブジェクト管理データの「全パス名部」に登録する。続いて、作成したデータオブジェクト管理データに基づいて、各選択名指定データの登録フォルダから構成され、取出し先フォルダに格納される取出し部分フォルダツリーが表管理アプリケーション画面33上に表示される。
【0261】
例えば、 表上において選択名として、「A1」、「A2」、「B1」、「2017」、「2018」を指定すると、図50に示す部分フォルダツリーが作成され、表管理アプリケーション画面33上に表示される。表示された部分フォルダツリーにおいては、選択フォルダして指定された「A1」、「A2」、「B1」に係わる別付けフォルダの名称「重要度」、選択フォルダして指定された「2017」、「2018」に係わる別付けフォルダの名称「年度」、並びに、選択フォルダ「A1」、「A2」と上記の関係にあるフォルダの名称「作成者」が定めた特殊表示を受けた形で表示されることになる。
【0262】
今、ユーザが、表管理アプリケーション画面33上の機能メニュー70上の「部分呼出し」86を指示すると、システム内に作成されているフォルダツリー管理データを表わす変換対象フォルダ一覧表101が表示され、その上で、ユーザが、1つの変換対象フォルダを指示すると、システムは、その変換対象フォルダから作成された部分フォルダツリーを表示した部分フォルダツリー一覧表311を表示する(図51)。部分フォルダツリー一覧表311の上には、システム内に作成されている部分フォルダツリー管理データの中から、その「取出し元管理データアドレス」に、指定した変換対象フォルダが登録されている部分フォルダツリーが選択されて表示される。
【0263】
部分フォルダツリー一覧表311上には、各部分フォルダツリーごとに、その全パス名111と選択名113とが表の一行上に配置され、別付けフォルダツリー内の選択名に対しては、該当の別付け先フォルダの名称115が前置されるようになっている。図51において例示された1行
「A1、A2、B1、B2、(年度)2017、2018」
は、フォルダ「A」、「A1」、「A2」、「B1」、「B2」と別付け先フォルダ「年度」内に配置されたフォルダ「2017」、「2018」を選択フォルダとして指定した部分フォルダツリーを示している。
【0264】
表示された部分フォルダツリー一覧表の上で、ユーザが1つの部分フォルダツリーを選択指示すると、該当の部分フォルダツリーが表管理アプリケーション画面33上に表示され、その上で、ユーザが「表変換」ボタン73を指示すると、変換対象フォルダツリーにおける場合と同様にキーワード選択副画面95が表示される。ユーザが、表示されているフォルダツリー上でキーワードの指定をおこなった上、実行ボタン97を指示すると、表変換機能が実行され、作成された変換表が表管理アプリケーション画面33上に表示される。
【0265】
表示された図50に示す部分フォルダツリー上において、キーワード指定フォルダとしてフォルダ「A」、フォルダ「乙」、フォルダ「大」を指定すると(図52)、タグ名列{A}、{A1、A2}、{乙}、{2016、2017、2018}、{大}が作成された上、
タグ名列{A}について定まる条件データ「P」
タグ名列{A1、A2}定まる条件データ「P¥A」
タグ名列{乙}について定まる条件データ「P¥A」
タグ名列{2016、2017、2018}について定まる条件データ「P」
タグ名列{大}定まる条件データ「P」
に基づいて、図53に示す表が得られることになる。
【0266】
なお、本装置においては、「表変換」ボタン72を指示した後、キーワードの指定をおこなわずに、キーワード指定副画面95上の実行ボタン97を指示すると、対象となっているフォルダツリーの構成フォルダの全てが指示されたとみなして表変換機能がおこなわれる。
【0267】
なお、図50に示した部分フォルダツリーをとり出すための選択フォルダの指定は、先に説明例として図6に示したフォルダツリーに対して行ったキーワード指定フォルダの選択と同じであることから、図50に示した部分フォルダツリーに対して、キーワード指示なしに「表変換」ボタン73を指示すると、先に図36に示した表と同じ表が作成されることになる。
【0268】
次に、システムは、表管理アプリケーション画面33上に表示されているフォルダツリーが、変換対象フォルダツリーであるか、部分フォルダツリーであるかを判定し、判定が部分フォルダツリーである場合には、取出し元フォルダツリーを管理する変換対象フォルダ管理データに登録されている情報管理データの中から、表上の各セルについて、定まる関連データと同じ関連データが付与された情報管理データを選択した上、選択した情報管理データをその連結ポインタ3により順に連結し、その先頭データのアドレスを該当セルデータの情報管理データポインタにセットする。続いて、作成された表が、その各セルに該当情報のアイコンが関連付けられて表示される。
【0269】
取出し元フォルダツリーについて作成された図36に示す表上において、見出し語「A」と見出し語「A1」と見出し語「乙」と見出し語「2018」と見出し語「大」に対応するセルに配置され、名称が「報告書1」である上記情報には、上記した格納パス名列の集合が付与されており、一方、取出し部分フォルダツリーに基づいて作成された図53に示す表上において、見出し語「A1」と見出し語「乙」と見出し語「2018」に対応するセルについては、共通条件として配置された関連タグ名も含めた上、上記の格納パス名列の集合と同じ実効関連全タグ名集合
「P¥A¥A1」、
「P¥A¥作成者¥乙」
「P¥年度¥2018」、
「P¥重要度¥大」」
が定まることから、上記情報のアイコン163は同セルに配置されることになる(図53)。
【0270】
部分フォルダツリー取出し機能は、取出し元フォルダツリーを管理するサーバ側と取出しフォルダツリーを管理する端末側との間の機能分担によっておこなうこともできる。端末側装置において、起動した表管理アプリケーション画面33において、「部分登録」ボタン85の指示によって表示された選択名称入力画面121において、ユーザが、選択フォルダ名を入力すると、入力された選択名が連結された選択名データチェインとしてサーバ側に送信する。
【0271】
サーバ側は、この送信を受け、受信した選択名データチェインに基づいて取出し元フォルダツリーから選択したフォルダからなる部分フォルダツリーを作成し、作成した部分フォルダツリーを端末側に返信する。
【0272】
端末側は受信した部分フォルダツリーを、画面に表示し、ユーザによる「表変換」ボタン72の指示に続くキーワード指定フォルダの指示にもとづいて該当する表を作成した上、作成した表の各セルについて得られる関連データを、連結した関連データチェインとしてサーバ側に送信する。
【0273】
関連データチェインを受信したサーバ側は、取出し元フォルダツリーに関連付けて保存している情報の中、受信した関連データチェインに適合する情報管理データを選択し、選択した情報管理データを連結した情報管理データチェインとして端末側に返信する。端末側は返信された情報管理データと表上の各セルについて得られる関連データとの照合に基づいて、返信された情報を該当のセル上に配置する。
【0274】
なお、本発明は、上記した本発明の機能を実現するためのプログラムまたはソフトウェアを用いる。かかるソフトウェアは、任意の媒体を介して、たとえば蓄積媒体あるいはオンライン等により本発明のシステムにインストールされ得るものである。したがって、本発明を実施するためのソフトウェアを格納した蓄積媒体を業として譲渡する行為や、該ソフトウェアをオンラインでシステムにインストロールする行為等は本発明の実施の一形態である。
【符号の説明】
【0275】
12 キーボード
14 マウス
16 内部メモリ
18 外部メモリ
20 表示装置
20a ディスプレイ画面
24 CPU
26 通信装置
27 通信回線
30 デスクトップ画面
31 メインメニュー
32 プログラムメニュー
33 表管理アプリケーション画面
35 プログラムボタン
36 データオブジェクトのアイコン
41 アイコン配置欄
42 横方向見出し語配置欄領域
43 縦方向見出し語配置欄領域
52 別付けフォルダ指定部
53 キーワード指定部
55 表データ作成部
57 表表示部
61 表上情報タグ付け指示部
63 別付け毎情報タグ付け部
65 フォルダ内情報表示部
70 機能メニュー
71 FT登録ボタン
72 FT呼出しボタン
73 表変換ボタン
75 T付けボタン
76 全体T付けボタン
78 表呼び出しボタン
81 設定ボタン
85 部分登録ボタン
86 部分呼出しボタン
90 名称欄
91 別付け指定副画面
93 「実行」ボタン
95 キーワード指定副画面
97 実行ボタン
101 変換対象フォルダ一覧表
103 変換対象フォルダの全パス名
105 別付け名
106 別付け先フォルダ名
110 変換表一覧副画面
108 変換対象フォルダの全パス名
109 指定されたキーワード
111 部分フォルダトゥリ―の全パス名
113 選択名
115 別付け先フォルダ名
121 選択名称入力画面
123 選択名称入力欄123
125 取出し先フォルダ全パス名入力欄
127 「実行」ボタン
131 タグ付け補足副画面
133 「実行」ボタン
141 複数フォルダ内表示指示副画面
143 「実行」ボタン
145 複数フォルダ内表示画面
155 情報のアイコン
160 セル内情報表示画面
163 情報「報告1」のアイコン
164 情報「報告2」のアイコン
165 第2の情報のアイコン
170 全パス名が「・・・¥P\A¥作成者¥乙」であるフォルダのフォルダ画面
171 全パス名が「・・・¥P\A¥A1」であるフォルダのフォルダ画面
172 全パス名が「・・・¥P¥年度¥2018」であるフォルダのフォルダ画面
201 タグ名列識別名「P」と共通タグ名「B」の対
202 タグ名列識別名「P¥B」と共通タグ名「B1」の対
301 変換対象フォルダツリーの第1の部分フォルダツリー
302 変換対象フォルダツリーの第1の部分フォルダツリーに含まれる部分フォルダツリー
305 変換対象フォルダツリーの第2の部分フォルダツリー
306 変換対象フォルダツリーの第3の部分フォルダツリー
311 部分フォルダツリー一覧表


図1
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