(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-16
(45)【発行日】2024-01-24
(54)【発明の名称】新無線(NR)多入力多出力(MIMO)のための単一パケット符号化チャネル状態情報(CSI)設計
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20240117BHJP
H04B 7/0417 20170101ALI20240117BHJP
H04B 7/0456 20170101ALI20240117BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04B7/0417 130
H04B7/0456 110
(21)【出願番号】P 2020518605
(86)(22)【出願日】2018-09-29
(86)【国際出願番号】 CN2018108768
(87)【国際公開番号】W WO2019068252
(87)【国際公開日】2019-04-11
【審査請求日】2021-08-30
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2017/105237
(32)【優先日】2017-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウ、リャンミン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ、チャオ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ユ
(72)【発明者】
【氏名】ハオ、チェンシ
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/063456(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/043902(WO,A1)
【文献】NTT DOCOMO,Feedback Design for CSI Type I and Type II[online],R1-1716081,2017年09月12日,pp.1-5
【文献】Huawei, HiSilicon,Details of CSI reporting on PUCCH/PUSCH[online],R1-1715466,2017年09月09日
【文献】Qualcomm Incorporated,On Type I and Type II CSI parameters encoding[online],R1-1713397,2017年08月12日,pp.1-5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04B 7/0417
H04B 7/0456
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サポートされるランクに少なくとも部分的に基づいてチャネル状態情報(CSI)報告のためのペイロードサイズを決定することと、
前記決定されたペイロードサイズに基づいて前記CSI報告のためのパケット長を計算することと、
コーディングされたパケットを生成するために、前記ペイロードサイズおよび前記計算されたパケット長に基づいて、選択されたCSIリソースインデックス(CRI)につい
てCSIを符号化することと
を備え、ここにおいて、前記符号化することが、1つのCRIのみが考慮される場合にCRIフィールドを省略することを備える、ワイヤレス通信のための方法。
【請求項2】
前記CSI報告のための前記ペイロードサイズが、前記選択されたCRIについての最大CSIビット数(maximum number of CSI bits)に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記最大CSIビット数が、プリコーディング行列インジケータ(PMI)のi1およびi2部分についてのPMIビットの合計、ならびにチャネル品質インジケータ(CQI)ビットの合計として決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記選択されたCRIについての前記最大CSIビット数がルックアップテーブル(lookup table)から得られる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記符号化することが、前記選択されたCRIにかかわらず前記パケット長が同じであることを確実にするためにパディングビットを含めることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記符号化することが、前記選択されたCRIについての前記サポートされるランクが1である場合にランクインジケータ(RI)フィールドを省略することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記符号化することが、少なくともポーラ符号について、前記コーディングされたパケット中のCSIビットを情報ビット位置に昇順でマッピングすることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
サポートされるランクに少なくとも部分的に基づいてチャネル状態情報(CSI)報告のためのペイロードサイズを決定するための手段と、
前記決定されたペイロードサイズに基づいて前記CSI報告のためのパケット長を計算するための手段と、
コーディングされたパケットを生成するために、前記ペイロードサイズおよび前記計算されたパケット長に基づいて、選択されたCSIリソースインデックス(CRI)につい
てCSIを符号化するための手段と
を備え、ここにおいて、前記符号化するための手段が、1つのCRIのみが考慮される場合にCRIフィールドを省略するための手段を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項9】
請求項2乃至7のうちのいずれか一項に記載の方法を実行するための手段をさらに備える、請求項8記載の装置。
【請求項10】
サポートされるランクに少なくとも部分的に基づいてチャネル状態情報(CSI)報告のためのペイロードサイズを決定することと、
前記決定されたペイロードサイズに基づいて前記CSI報告のためのパケット長を計算することと、
コーディングされたパケットを生成するために、前記ペイロードサイズおよび前記計算されたパケット長に基づいて、選択されたCSIリソースインデックス(CRI)についてCSIを符号化することと、ここにおいて、前記符号化することが、1つのCRIのみが考慮される場合にCRIフィールドを省略することを備える、
を行うための命令が記憶されたコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照および優先権主張
[0001] 本出願は、2017年10月2日に出願された国際特許協力条約出願第PCT/CN2017/105237号の利益および優先権を主張するものであり、このPCT出願は、本出願の譲受人に譲渡され、また、以下に完全に記載されているかのようにあらゆる適用目的で参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本開示のいくつかの態様は、一般に、チャネル状態情報(CSI:channel state information)の送信およびCSIのビットの符号化に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))システム、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システムを含む。
【0004】
[0004] いくつかの例では、ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE:user equipment)として知られる、複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、いくつかの基地局を含み得る。LTEまたはLTE-Aネットワークでは、1つまたは複数の基地局のセットがeノードB(eNB)を定義し得る。他の例では(たとえば、次世代または5Gネットワークでは)、ワイヤレス多元接続通信システムは、いくつかの中央ユニット(CU:central unit)(たとえば、中央ノード(CN:central node)、アクセスノードコントローラ(ANC: access node controller)など)と通信しているいくつかの分散型ユニット(DU: distributed unit)(たとえば、エッジユニット(EU: edge unit)、エッジノード(EN:edge node)、無線ヘッド(RH:radio head)、スマート無線ヘッド(SRH:smart radio head)、送信受信ポイント(TRP:transmission reception point)など)を含み得、ここで、中央ユニットと通信している1つまたは複数の分散型ユニットのセットは、アクセスノード(たとえば、新無線基地局(NR BS:new radio base station)、新無線ノードB(NR NB:new radio node-B)、ネットワークノード、5G NB、gNBなど)を定義し得る。基地局またはDUは、(たとえば、基地局からまたはUEへの送信のために)ダウンリンクチャネル上で、および(たとえば、UEから基地局または分散型ユニットへの送信のために)アップリンクチャネル上でUEのセットと通信し得る。
【0005】
[0005] これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイス(wireless device)が都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを与えるために様々な電気通信規格において採用されている。新生の電気通信規格の例は、新無線(NR:new radio)、たとえば、5G無線アクセスである。NRは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたLTEモバイル規格の向上のセットである。NRは、スペクトル効率を改善することと、コストを下げることと、サービスを改善することと、新しいスペクトルを利用することと、ダウンリンク(DL:downlink)上でおよびアップリンク(UL:uplink)上でサイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)を用いたOFDMAを使用して他のオープン規格とより良く統合することとによってモバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートし、ならびにビームフォーミング、多入力多出力(MIMO:multiple-input multiple-output)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートするように設計されている。
【0006】
[0006] 加えて、NRは、データの送受信を改善する新しい符号化および復号方式を導入すると予期される。たとえば、現在、ポーラ符号(polar code)が、NRなどの次世代ワイヤレスシステムにおける誤り訂正の候補と考えられている。ポーラ符号は、コーディング理論における比較的最近の飛躍的進歩であり、シャノン容量(Shannon capacity)を漸近的に(無限大に近づく符号サイズNについて)達成することが証明されている。しかしながら、大きい値のNではポーラ符号はうまく機能するが、より小さい値のNの場合は、ポーラ符号は不十分な最小距離(minimum distance)を被り、逐次除去リスト(SCL:successive cancellation list)復号などの技法の開発につながっている。これらの技法は、ポーラ内符号(polar inner code)に加えて、CRCやパリティチェック(parity-check)などの優れた最小距離を有する単純な外符号(outer code)を活用し、したがって、組み合わせられた符号は優れた最小距離を有する。
【0007】
[0007] しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けるのにつれて、NRのための符号化および復号技法の改善など、NR技術のさらなる改善が必要とされている。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術と、これらの技術を採用する電気通信規格とに適用可能であるべきである。
【発明の概要】
【0008】
[0008] 説明される技術の基本的な理解を提供するために、本開示のいくつかの態様を以下に要約する。この要約は、本開示の企図されるすべての特徴の広範な概観ではなく、本開示のすべての態様の重要なまたはクリティカルな要素を識別するように意図されるものでも、また本開示のいずれかまたはすべての態様の範囲を示すように意図されるものでもない。この要約の唯一の目的は、本開示の1つまたは複数の態様のいくつかの概念を、後で提示されるより詳細な記述の前置きとして要約の形で提示することである。
【0009】
[0009] 本開示のいくつかの態様は、本開示のいくつかの態様によるワイヤレス通信(wireless communication)のための方法を提供する。この方法は一般に、サポートされるランク(supported rank)に少なくとも部分的に基づいてチャネル状態情報(CSI)報告のためのペイロードサイズ(payload size)を決定することと、決定されたペイロードサイズ(determined payload size)に基づいてCSI報告のためのパケット長(packet length)を計算することと、コーディングされたパケット(coded packet)を生成するために、ペイロードサイズおよび計算されたパケット長(calculated packet length)に基づいて、選択されたCSIリソースインデックス(CRI:CSI resource index)についてCSIを符号化する(encode)こととを含む。
【0010】
[0010] これらの技法は、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品(computer program product)において具体化され得る。本発明の他の態様、特徴、および実施形態は、本発明の具体的な例示的実施形態に関する後続の記述を添付図とともに検討すれば、当業者には明らかになるであろう。以下では本発明の特徴がいくつかの実施形態および図に関して説明されることがあるが、本発明のすべての実施形態は、本明細書で説明される有利な特徴の1つまたは複数を含むことができる。言い換えれば、いくつかの有利な特徴を有するものとして1つまたは複数の実施形態が説明されることがあるが、そのような特徴の1つまたは複数はまた、本明細書で説明される本発明の様々な実施形態により使用され得る。同様にして、以下では例示的な実施形態がデバイス、システム、または方法実施形態として説明されることがあるが、そのような例示的な実施形態は、様々なデバイス、システム、および方法において実装されることが可能であることを理解されたい。
【0011】
[0011] 本開示の上記で具陳された特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部が示される態様を参照することによって、上記で手短に要約されたより具体的な説明が得られ得る。ただし、その説明は他の等しく有効な態様に通じ得るので、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】[0012] 本開示のいくつかの態様による、例示的な電気通信システムを概念的に示すブロック図。
【
図2】[0013] 本開示のいくつかの態様による、分散型RANの例示的な論理アーキテクチャ(logical architecture)を示すブロック図。
【
図3】[0014] 本開示のいくつかの態様による、分散型RANの例示的な物理アーキテクチャ(physical architecture)を示す図。
【
図4】[0015] 本開示のいくつかの態様による、例示的なBSおよびユーザ機器(UE)の設計を概念的に示すブロック図。
【
図5】[0016] 本開示のいくつかの態様による、通信プロトコルスタック(communication protocol stack)を実装するための例を示す図。
【
図6】[0017] 本開示のいくつかの態様による、例示的なワイヤレスデバイス()のブロック図。
【
図7】[0018] 本開示のいくつかの態様による、DLセントリックサブフレーム(DL-centric subframe)の一例を示す図。
【
図8】[0019] 本開示のいくつかの態様による、ULセントリックサブフレーム(UL-centric subframe)の一例を示す図。
【
図9】[0020] 本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作を示す図。
【
図10】[0021] 本開示のいくつかの態様による、最大CSIペイロードの決定に使用され得る例示的な表を示す図。
【
図11】[0022] 本開示のいくつかの態様による、符号化されたビットの例示的なマッピング(mapping)を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0023] 理解を容易にするために、可能な場合、各図に共通である同じ要素を指定するために同じ参照番号が使用されている。一実施形態において開示される要素が、特定の具陳なしに他の実施形態に対して有益に利用され得ることが企図される。
【0014】
[0024] 本開示の態様は、情報のビットを符号化するための装置、方法、処理システム、およびコンピュータ可読媒体(computer readable medium)を提供する。そのような符号化は、たとえば、圧縮(compression)もしくは記憶(storage)のために、または、ワイヤレスネットワークを含むネットワーク中での送信のために使用されることが可能である。たとえば、そのような符号化は、新無線(NR)(新しい無線アクセス技術または5G技術)ワイヤレス通信システムに採用され得る。本開示の態様はワイヤレス通信システムとの関係で提案されるが、本明細書で提示される技法はそのようなワイヤレス通信システムに限定されないことを理解されたい。たとえば、本明細書で提示される技法は、圧縮もしくは記憶に、または、ファイバ通信システムや配線式の銅通信システム(hard-wire copper communication system)など他の通信システムに、等しく適用され得る。言い換えれば、本明細書で提示される技法は、符号化器(encoder)を使用する任意のシステムに適用され得る。
【0015】
[0025] NRは、(たとえば、80MHzを超える)広帯域幅をターゲットにする拡張型モバイルブロードバンド(eMBB)、高いキャリア周波数(たとえば、27GHzまたはそれを超える)をターゲットするミリメートル波(mmW)、非後方互換性MTC技法をターゲットにするマッシブMTC(mMTC)、および/または超信頼型低レイテンシ通信(URLLC:ultra reliable low latency communications)をターゲットにするミッションクリティカルななど、様々なワイヤレス通信サービスをサポートし得る。これらのサービスは、レイテンシおよび信頼性要件を含み得る。これらのサービスは、それぞれのサービス品質(QoS)要件を満たすために、異なる送信時間間隔(TTI:transmission time interval)をも有し得る。さらに、これらのサービスは、同じサブフレームにおいて共存し得る。
<例示的なワイヤレス通信システム>
[0026] 本明細書で説明される技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAおよび他のネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語はしばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)やcdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、時分割同期CDMA(TD-SCDMA)、およびCDMAの他の変形態を含む。cdma2000は、IS-2000、IS-95、およびIS-856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash-OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方における3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE-A)は、E-UTRAを使用するUMTSの新しいリリースであり、ダウンリンク上でOFDMAを採用し、アップリンク上でSC-FDMAを採用する。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明される技法は、ワイヤレスネットワークおよび無線技術に使用され得る加えて、本明細書で提示される技法は、ファイバネットワークや配線式「銅」ネットワークなど、他の様々な非ワイヤレス通信ネットワーク中で、または、デジタル記憶もしくは圧縮において使用され得る。言い換えれば、本明細書で提示される技法は、符号化器を含む任意のシステム中で使用され得る。
【0016】
[0027]
図1は、新無線(NR)または5Gネットワークなどの例示的なワイヤレスネットワーク100を示し、このネットワーク中で、たとえばポーラ符号のための最尤(ML:maximum-likelihood)復号の探索空間(search space)を縮小するために、本開示の態様が実施され得る。いくつかの場合には、ネットワーク100は、ファイバネットワークや配線式「銅」ネットワークなどであり得る。
【0017】
[0028]
図1に示されているように、ワイヤレスネットワーク100は、いくつかのBS110と他のネットワークエンティティとを含み得る。BSはUEと通信する局であり得る。各BS110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル(cell)」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、ノードB110のカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスするノードBサブシステムを指すことがある。NRシステムでは、「セル」およびeNB、ノードB、5G NB、AP、NR BS、NR BS、BS、またはTRPという用語は互換性があり得る。いくつかの例では、セルは、必ずしも固定であるとは限らないことがあり、セルの地理的エリアは、モバイル基地局のロケーションに従って移動し得る。いくつかの例では、基地局は、任意の適切なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワークなど、様々なタイプのバックホールインターフェースを通して互いに、および/またはワイヤレスネットワーク100における1つまたは複数の他の基地局またはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0018】
[0029] 概して、任意の数のワイヤレスネットワークが所与の地理的エリア中に展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)をサポートし得、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間での干渉を回避するために、所与の地理的エリア中の単一のRATをサポートし得る。いくつかの場合には、マルチスライスネットワークアーキテクチャ(multi-slice network architecture)を採用するNRまたは5G RATネットワークが展開され得る。
【0019】
[0030] BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSはマクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSはピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSは、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。
図1に示されている例では、BS110a、110bおよび110cは、それぞれマクロセル102a、102bおよび102cのためのマクロBSであり得る。BS110xは、ピコセル102xのためのピコBSであり得る。BS110yおよび110zは、それぞれフェムトセル102yおよび102zのためのフェムトBSであり得る。BSは、1つまたは複数の(たとえば、3つの)セルをサポートし得る。
【0020】
[0031] ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含み得る。中継局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータおよび/または他の情報の送信を受信し、そのデータおよび/または他の情報の送信を下流局(たとえば、UEまたはBS)に送る局である。中継局はまた、他のUEに対する送信を中継するUEであり得る。
図1に示されている例では、中継局110rは、BS110aとUE120rとの間の通信を可能にするために、BS110aおよびUE120rと通信し得る。中継局は、リレーBS、リレーなどと呼ばれることもある。
【0021】
[0032] ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、たとえば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、リレーなどを含む異種ネットワークであり得る。これらの様々なタイプのBSは、様々な送信電力レベル、様々なカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク100における干渉に対する様々な影響を有し得る。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、20ワット)を有し得るが、ピコBS、フェムトBS、およびリレーは、より低い送信電力レベル(たとえば、1ワット)を有し得る。
【0022】
[0033] ワイヤレスネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、BSは同様のフレームタイミングを有し得、異なるBSからの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、BSは異なるフレームタイミングを有し得、異なるBSからの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書で説明される技法は、同期動作と非同期動作の両方のために使用され得る。
【0023】
[0034] ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合し、これらのBSの協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130は、バックホール(backhaul)を介してBS110と通信し得る。BS110はまた、たとえば、ワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して直接または間接的に互いに通信し得る。
【0024】
[0035] UE120(たとえば、120x、120yなど)はワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され得、各UEは固定または移動であり得る。UEは、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局、顧客構内機器(CPE:Customer Premises Equipment)、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスもしくは医療機器、生体センサー/デバイス、スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンドなどのウェアラブルデバイス、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレットなど)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイス、ビデオデバイス、衛星ラジオなど)、車両コンポーネントもしくはセンサー、スマートメーター/センサー、産業用製造装置、全地球測位システムデバイス、またはワイヤレスもしくはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスと呼ばれることもある。いくつかのUEは、発展型もしくはマシンタイプ通信(MTC:machine-type communication)デバイスまたは発展型MTC(eMTC)デバイスと見なされ得る。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、BS、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティ(entity)と通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、ロケーションタグなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど、ワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を与え得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT:Internet-of-Things)デバイスと見なされ得る。
【0025】
[0036]
図1では、両矢印付きの実線は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上での、UEと、そのUEをサービスするように指定されたBSであるサービングBSとの間の所望の送信を示す。両矢印付きの破線は、UEとBSとの間の干渉送信を示す。
【0026】
[0037] いくつかのワイヤレスネットワーク(たとえば、LTE)は、ダウンリンク上で直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、アップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC-FDMでは時間領域で送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15kHzであり得、(「リソースブロック(resource block)」と呼ばれる)最小リソース割振りは12個のサブキャリア(あるいは180kHz)であり得る。したがって、公称FFTサイズは、1.25、2.5、5、10または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対してそれぞれ128、256、512、1024または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6つのリソースブロック)をカバーし得、1.25、2.5、5、10または20MHzのシステム帯域幅に対してそれぞれ1、2、4、8または16個のサブバンドがあり得る。
【0027】
[0038] 本明細書で説明される例の態様は、LTE技術に関連し得るが、本開示の態様は、NR/5Gなど、他のワイヤレス通信システムを用いて適用可能であり得る。
【0028】
[0039] NRは、アップリンクおよびダウンリンク上でCPを用いたOFDMを利用し、TDDを使用する半二重動作のためのサポートを含み得る。100MHzの単一のコンポーネントキャリア帯域幅がサポートされ得る。NRリソースブロックは、0.1ms持続時間にわたる75kHzのサブキャリア帯域幅をもつ12個のサブキャリアをスパンし得る。各無線フレームは、10msの長さを有し、2つの半フレームからなり得、各半フレームは、1msの長さを各々有する5つのサブフレームを備える。各サブフレームは、データ送信のためのリンク方向(すなわち、DLまたはUL)を示し得、各サブフレームについてのリンク方向は、動的に切り替えられ得る。各サブフレームは、DL/ULデータならびにDL/UL制御データを含み得る。NRのためのULおよびDLサブフレームは、
図6および
図7に関して以下でより詳細に説明される通りであり得る。ビームフォーミングがサポートされ得、ビーム方向は動的に構成され得る。プリコーディングを用いたMIMO送信もサポートされ得る。DLにおけるMIMO構成は、最高8つのストリームおよびUEごとに最高2つのストリームのマルチレイヤDL送信を用いて、最高8つの送信アンテナをサポートし得る。UEごとに最高2つのストリームを用いるマルチレイヤ送信がサポートされ得る。複数のセルのアグリゲーションが、最高8つのサービングセル(serving cell)を用いてサポートされ得る。代替的に、NRは、OFDMベース以外の、異なるエアインターフェースをサポートし得る。NRネットワークは、エンティティそのようなCUおよび/またはDUを含み得る。
【0029】
[0040] いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジュールされ得、ここにおいて、スケジューリングエンティティ(たとえば、基地局)は、それのサービスエリアまたはセル内の一部または全部のデバイスおよび機器の間の通信にリソースを割り振る。本開示内では、以下でさらに説明されるように、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数の下位エンティティのためのリソースをスケジュールし、割り当て、再構成し、解放することを担当し得る。すなわち、スケジュールされた通信について、下位エンティティは、スケジューリングエンティティによって割り振られたリソースを利用する。基地局は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。すなわち、いくつかの例では、UEは、1つまたは複数の下位エンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE)のためのスケジューリングエンティティ、スケジューリングリソースとして機能し得る。この例では、UEは、スケジューリングエンティティとして機能しており、他のUEは、ワイヤレス通信のためにUEによってスケジュールされたリソースを利用する。UEは、ピアツーピア(P2P)ネットワークにおいて、および/またはメッシュネットワークにおいてスケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワーク例では、UEは、スケジューリングエンティティと通信することに加えて、随意に、互いと直接通信し得る。
【0030】
[0041] したがって、時間周波数リソースへのスケジュールされたアクセスを用いた、セルラー構成、P2P構成、およびメッシュ構成を有するワイヤレス通信ネットワークでは、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数の下位エンティティは、スケジュールされたリソースを利用して通信し得る。
【0031】
[0042] 上述のように、RANはCUおよびDUを含み得る。NR BS(たとえば、gNB、5GノードB、ノードB、送信受信ポイント(TRP)、アクセスポイント(AP:access point))は、1つまたは複数のBSに対応し得る。NRセルは、アクセスセル(ACell:access cell)またはデータオンリーセル(DCell:data only cell)として構成され得る。たとえば、RAN(たとえば、中央ユニットまたは分散型ユニット)がセルを構成し得る。DCellは、キャリアアグリゲーションまたはデュアル接続性のために使用されるが、初期アクセス、セル選択/再選択、またはハンドオーバのために使用されないセルであり得る。いくつかの場合には、DCellは同期信号を送信しないことがあり、いくつかの場合場合には、DCellはSSを送信することがある。NR BSは、セルタイプを示すダウンリンク信号をUEに送信し得る。セルタイプ指示に基づいて、UEは、NR BSと通信し得る。たとえば、UEは、示されたセルタイプに基づくセル選択、アクセス、ハンドオーバ、および/または測定のために考慮すべきNR BSを決定し得る。
【0032】
[0043]
図2は、
図1に示されているワイヤレス通信システムにおいて実装され得る、分散型無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)200の例示的な論理アーキテクチャを示す。5Gアクセスノード206は、アクセスノードコントローラ(ANC)202を含み得る。ANCは、分散型RAN200の中央ユニット(CU)であり得る。次世代コアネットワーク(NG-CN)204へのバックホールインターフェースは、ANCにおいて終端し得る。ネイバリング次世代アクセスノード(NG-AN)へのバックホールインターフェースは、ANCにおいて終端し得る。ANCは、(BS、NR BS、ノードB、5G NB、AP、または何らかの他の用語で呼ばれることもある)1つまたは複数のTRP208を含み得る。上記で説明されたように、TRPは、「セル」と互換的に使用され得る。
【0033】
[0044] TRP208はDUであり得る。TRPは、1つのANC(ANC202)または(示されていない)2つ以上のANCに接続され得る。たとえば、RAN共有、サービスとしての無線(RaaS:radio as a service)、およびサービス固有AND配置の場合、TRPは2つ以上のANCに接続され得る。TRPは1つまたは複数のアンテナポートを含み得る。TRPは、UEにトラフィックを、個々にサービスする(たとえば、動的選択)か、または一緒にサービスする(たとえば、ジョイント送信)ように構成され得る。
【0034】
[0045] ローカルアーキテクチャ(local architecture)200は、フロントホール定義(fronthaul definition)を示すために使用され得る。異なる展開タイプにわたってフロントホーリングソリューション(fronthauling solution)をサポートするアーキテクチャが定義され得る。たとえば、アーキテクチャは、送信ネットワーク能力(transmit network capability)(たとえば、帯域幅(bandwidth)、レイテンシ(latency)、および/またはジッタ(jitter))に基づき得る。
【0035】
[0046] アーキテクチャは、LTEと特徴および/または構成要素を共有し得る。態様によれば、次世代AN(NG-AN)210は、NRとのデュアル接続性をサポートし得る。NG-ANは、LTEおよびNRについて共通フロントホールを共有し得る。
【0036】
[0047] アーキテクチャは、TRP208間の協働を可能にし得る。たとえば、協働は、ANC202を介してTRP内でおよび/またはTRPにわたってプリセットされ得る。態様によれば、TRP間インターフェースは、必要とされない/存在しないことがある。
【0037】
[0048] 態様によれば、分割された論理機能の動的構成が、アーキテクチャ200内に存在し得る。
図5を参照しながらより詳細に説明されるように、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)レイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)レイヤ、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)レイヤ、および物理(PHY)レイヤが、DUまたはCU(たとえば、それぞれTRPまたはANC)に適応的に配置され得る。いくつかの態様によれば、BSは、中央ユニット(CU)(たとえば、ANC202)および/または1つもしくは複数の分散型ユニット(たとえば、1つまたは複数のTRP208)を含み得る。
【0038】
[0049]
図3は、本開示の態様による、分散型RAN300の例示的な物理アーキテクチャを示す。集中型コアネットワークユニット(C-CU:centralized core network unit)302は、コアネットワーク機能をホストし得る。C-CUは中央に展開され得る。C-CU機能性は、ピーク容量を扱おうとして、(たとえば、高度ワイヤレスサービス(AWS:advanced wireless service)に)オフロードされ得る。
【0039】
[0050] 集中型RANユニット(C-RU:centralized RAN unit)304は、1つまたは複数のANC機能をホストし得る。随意に、C-RUは、ローカルにコアネットワーク機能をホストし得る。C-RUは分散型展開を有し得る。C-RUはネットワークエッジにより近いことがある。
【0040】
[0051] DU306は、1つまたは複数のTRP(エッジノード(EN)、エッジユニット(EU)、無線ヘッド(RH)、スマート無線ヘッド(SRH)など)をホストし得る。DUは、無線周波数(RF)機能性をもつネットワークのエッジに位置し得る。
【0041】
[0052]
図4は、本開示の態様を実装するために使用され得る、
図1に示されているBS110およびUE120の例示的な構成要素を示す。上記で説明されたように、BSはTRPを含み得る。BS110およびUE120の1つまたは複数の構成要素は、本開示の態様を実施するために使用され得る。たとえば、UE120のアンテナ452、Tx/Rx222、プロセッサ(processor)466、458、464、および/もしくはコントローラ/プロセッサ480ならびに/またはBS110のアンテナ434、プロセッサ460、420、438、および/もしくはコントローラ/プロセッサ440が、本明細書で説明され、
図9A~
図9Bおよび
図11A~
図11Bを参照しながら示される動作を実施するために使用され得る。
【0042】
[0053] 態様によれば、制限付き関連付けシナリオの場合、基地局110は
図1中のマクロBS110cであり得、UE120はUE120yであり得る。基地局110はまた、何らかの他のタイプの基地局であり得る。基地局110はアンテナ434a~434tを装備し得、UE120はアンテナ452a~452rを装備し得る。
【0043】
[0054] 基地局110において、送信プロセッサ420は、データソース412からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ440から制御情報を受信し得る。制御情報は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH:Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)などのためのものであり得る。データは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)などのためのものであり得る。プロセッサ420は、データシンボルおよび制御シンボルを取得するために、それぞれデータおよび制御情報を処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)し得る。プロセッサ420はまた、たとえば、PSS、SSS、およびセル固有基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ430が、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施し得、出力シンボルストリームを変調器(MOD)432a~432tに与え得る。各変調器432は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMなどのための)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器432は、さらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。変調器432a~432tからのダウンリンク信号は、それぞれアンテナ434a~434tを介して送信され得る。
【0044】
[0055] UE120において、アンテナ452a~452rは、基地局110からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)454a~454rに与え得る。各復調器454は、入力サンプルを取得するために、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各復調器454は、さらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMなどのための)入力サンプルを処理し得る。MIMO検出器456は、すべての復調器454a~454rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実施し、検出されたシンボルを与え得る。受信プロセッサ458は、検出シンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE120の復号されたデータをデータシンク460に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ480に与え得る。
【0045】
[0056] アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ464が、データソース462から(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)のための)データを受信し、処理し得、コントローラ/プロセッサ480から(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)のための制御情報を受信し、処理し得る。送信プロセッサ464はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ464からのシンボルは、適用可能な場合はTX MIMOプロセッサ466によってプリコーディングされ、さらに(たとえば、SC-FDMなどのために)復調器454a~454rによって処理され、基地局110に送信され得る。BS110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ434によって受信され、変調器432によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器436によって検出され、さらに受信プロセッサ438によって処理されて、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報が取得され得る。受信プロセッサ438は、復号されたデータをデータシンク439に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ440に与え得る。
【0046】
[0057] コントローラ/プロセッサ440および480は、それぞれ基地局110およびUE120における動作を指示し得る。基地局110におけるプロセッサ440ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、たとえば、
図6に示される機能ブロックの実行、および/または本明細書で説明される技法のための他のプロセスの実行を、実施または指示し得る。UE120におけるプロセッサ480ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールもまた、たとえば、
図7に示される機能ブロックの実行、および/または本明細書で説明される技法のための他のプロセスの実行を、実施または指示し得る。メモリ442および482は、それぞれBS110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ444は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0047】
[0058]
図5は、本開示の態様による、通信プロトコルスタックを実装するための例を示す図 500を示す。示されている通信プロトコルスタックは、5Gシステム(たとえば、アップリンクベースのモビリティをサポートするシステム)においてにおいて動作するデバイスによって実装され得る。図 500は、無線リソース制御(RRC)レイヤ510、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ515、無線リンク制御(RLC)レイヤ520、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ525、および物理(PHY)レイヤ530を含む通信プロトコルスタックを示す。様々な例では、プロトコルスタックのレイヤは、ソフトウェアの別個のモジュール、プロセッサもしくはASICの部分、通信リンクによって接続されたコロケート(collocate)されていないデバイスの部分、またはそれらの様々な組合せとして実装され得る。コロケートされた実装形態およびコロケートされていない実装形態は、たとえば、ネットワークアクセスデバイス(たとえば、AN、CU、および/またはDU)またはUEのためのプロトコルスタックにおいて使用され得る。
【0048】
[0059] 第1のオプション505-aは、プロトコルスタックの実装が、集中型ネットワークアクセスデバイス(たとえば、
図2中のANC202)と分散型ネットワークアクセスデバイス(たとえば、
図2中のDU208)との間で分割された、プロトコルスタックの分割された実装形態を示す。第1のオプション505-aでは、RRCレイヤ510およびPDCPレイヤ515は、中央ユニットによって実装され得、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、およびPHYレイヤ530は、DUによって実装され得る。様々な例では、CUおよびDUは、コロケートされることもコロケートされないこともある。第1のオプション505-aは、マクロセル、マイクロセル、またはピコセル展開において有用であり得る。
【0049】
[0060] 第2のオプション505-bは、プロトコルスタックが、単一のネットワークアクセスデバイス(たとえば、アクセスノード(AN:access node)、新無線基地局(NR BS)、新無線ノードB(NR NB)、ネットワークノード(NN:network node)など)において実装された、プロトコルスタックの統合された実装形態を示す。第2のオプションでは、RRCレイヤ510、PDCPレイヤ515、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、およびPHYレイヤ530は、各々ANによって実装され得る。第2のオプション505-bは、フェムトセル展開において有用であり得る。
【0050】
[0061] ネットワークアクセスデバイスが、プロトコルスタックの一部を実装するのか全部を実装するのかにかかわらず、UEは、プロトコルスタック全体(たとえば、RRCレイヤ510、PDCPレイヤ515、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、およびPHYレイヤ530)を実装し得る。
【0051】
[0062]
図6は、
図1からのワイヤレス通信システム内で採用され得るワイヤレス通信デバイス602中で利用され得る様々な構成要素を示す。ワイヤレス通信デバイス602は、たとえばポーラ符号のためのML復号の探索空間を縮小するために、本明細書で説明される様々な方法を実装するように構成され得るデバイスの例である。ワイヤレス通信デバイス602は、
図1からのBS110、または、ユーザ機器120のいずれかであり得る。
【0052】
[0063] ワイヤレス通信デバイス602は、ワイヤレス通信デバイス602の動作を制御するプロセッサ604を含み得る。プロセッサ604はまた、中央処理装置(CPU)と呼ばれることもある。メモリ606は、読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含み得、命令(instruction)およびデータをプロセッサ604に提供する。メモリ606の一部はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含み得る。プロセッサ604は一般的に、メモリ606内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算および算術演算を実施する。メモリ606中の命令は、本明細書で説明される方法を実装するために実行可能であり得る。
【0053】
[0064] ワイヤレス通信デバイス602は筐体608も含んでよく、筐体608は、ワイヤレス通信デバイス602とリモート位置との間でのデータ送受信を可能にするために、送信機610と受信機612とを含み得る。送信機610および受信機612は、結合されて送受信機614とされることもある。単一または複数の送信アンテナ616が、筐体608に取り付けられて送受信機614に電気的に結合され得る。ワイヤレス通信デバイス602はまた、複数の送信機と、複数の受信機と、複数の送受信機とを含み得る(図示せず)。
【0054】
[0065] ワイヤレス通信デバイス602はまた、送受信機614によって受信された信号のレベルを検出および定量化しようとするのに使用され得る信号検出器618を含み得る。信号検出器618は、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリアごとのエネルギー、パワースペクトル密度、および他の信号、などの信号を検出し得る。ワイヤレス通信デバイス602はまた、信号を処理する際に使用されるデジタル信号プロセッサ(DSP)620を含み得る。
【0055】
[0066] 加えて、ワイヤレス通信デバイス602はまた、送信のために信号を符号化する際に使用される符号化器622を含み得る。たとえば、いくつかの場合には、符号化器622は、第1の1つまたは複数のビットを情報ストリームの位置に分配する/割り当てるように構成され得、第1の1つまたは複数のビットは、情報ストリーム中の1つまたは複数の第2のビットのビット値と、情報ストリームのサイズとのうちの少なくとも一方を示す。
【0056】
[0067] さらに、ワイヤレス通信デバイス602はまた、本明細書で提示される技法を使用して符号化された受信信号を復号する際に使用される復号器624を含み得る。たとえば、いくつかの場合には、復号器624は、コードワード(codeword)の第1の部分を復号するように構成され得、コードワードの第1の部分は、情報ストリーム中の、第1の1つまたは複数のビットが割り当てられた位置に対応し、第1の1つまたは複数のビットは、情報ストリーム中の1つまたは複数の第2のビットのビット値と、情報ストリームのサイズとのうちの少なくとも一方を示す。復号器624はまた、第1の1つまたは複数のビットに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の第2のビットのビット値を決定し、1つまたは複数の第2のビットの決定されたビット値に基づいてコードワードの残りの部分を復号するように構成され得る。
【0057】
[0068] ワイヤレス通信デバイス602の様々な構成要素は、バスシステム626によって共に結合され得、バスシステム626は、データバスに加えて、電力バス、制御信号バス、およびステータス信号バスを含み得る。プロセッサ604は、以下で説明される本開示の態様により、コネクションレスアクセス(connectionless access)を実施するためにメモリ606に記憶された命令にアクセスするように構成され得る。
【0058】
[0069]
図7は、ワイヤレスネットワーク100中で通信するために1つまたは複数のデバイス(たとえば、BS110および/またはUE120)によって使用され得るDLセントリックサブフレームの例を示す
図700である。DLセントリックサブフレームは制御部分(control portion)702を含み得る。制御部分702は、DLセントリックサブフレームの初期または開始部分中に存在し得る。制御部分702は、DLセントリックサブフレームの様々な部分に対応する様々なスケジューリング情報および/または制御情報を含み得る。いくつかの構成では、制御部分702は、
図7に示されているように、物理DL制御チャネル(PDCCH:physical DL control channel)であり得る。DLセントリックサブフレームは、DLデータ部分(DL data portion)704をも含み得る。DLデータ部分704は、時々、DLセントリックサブフレームのペイロードと呼ばれることがある。DLデータ部分704は、スケジューリングエンティティ(たとえば、UEまたはBS)から下位エンティティ(たとえば、UE)にDLデータを通信するために利用される通信リソースを含み得る。いくつかの構成では、DLデータ部分704は、物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)であり得る。
【0059】
[0070] DLセントリックサブフレームは、共通UL部分(common UL portion)706をも含み得る。共通UL部分706は、時々、ULバースト、共通ULバースト、および/または様々な他の好適な用語で呼ばれることがある。共通UL部分706は、DLセントリックサブフレームの様々な他の部分に対応するフィードバック情報を含み得る。たとえば、共通UL部分706は、制御部分702に対応するフィードバック情報を含み得る。フィードバック情報の非限定的な例は、ACK信号、NACK信号、HARQインジケータ、および/または様々な他の好適なタイプの情報を含み得る。共通UL部分706は、ランダムアクセスチャネル(RACH:random access channel)プロシージャに関係する情報、スケジューリング要求(SR:scheduling request)、および様々な他の好適なタイプの情報など、追加または代替の情報を含み得る。
図7に示されているように、DLデータ部分704の終端は、共通UL部分706の始端から時間的に分離され得る。この時間分離(time separation)は、時々、ギャップ、ガード期間、ガードインターバル、および/または様々な他の好適な用語で呼ばれることがある。この分離は、DL通信(たとえば、下位エンティティ(たとえば、UE)による受信動作)からUL通信(たとえば、下位エンティティ(たとえば、UE)による送信)へのスイッチオーバーのための時間を与える。当業者は、上記が、DLセントリックサブフレームの一例にすぎず、同様の特徴を有する代替構造が、本明細書で説明される態様から必ずしも逸脱することなしに存在し得ることを理解するであろう。
【0060】
[0071]
図8は、ワイヤレスネットワーク100中で通信するために1つまたは複数のデバイス(たとえば、BS110および/またはUE120)によって使用され得るULセントリックサブフレームの例を示す
図800である。ULセントリックサブフレームは制御部分802を含み得る。制御部分802は、ULセントリックサブフレームの初期または開始部分中に存在し得る。
図8中の制御部分802は、
図7を参照しながら上記で説明された制御部分と同様であり得る。ULセントリックサブフレームは、ULデータ部分(UL data portion)804をも含み得る。ULデータ部分804は、時々、ULセントリックサブフレームのペイロードと呼ばれることがある。UL部分は、下位エンティティ(たとえば、UE)からスケジューリングエンティティ(たとえば、UEまたはBS)にULデータを通信するために利用される通信リソースを指し得る。いくつかの構成では、制御部分802は、物理DL制御チャネル(PDCCH)であり得る。
【0061】
[0072]
図8に示されているように、制御部分802の終端は、ULデータ部分804の始端から時間的に分離され得る。この時間分離は、時々、ギャップ、ガード期間、ガードインターバル、および/または様々な他の好適な用語で呼ばれることがある。この分離は、DL通信(たとえば、スケジューリングエンティティによる受信動作)からUL通信(たとえば、スケジューリングエンティティによる送信)へのスイッチオーバーのための時間を与える。ULセントリックサブフレームは、共通UL部分806をも含み得る。
図8中の共通UL部分806は、
図8を参照しながら上記で説明された共通UL部分806と同様であり得る。共通UL部分806は、追加または代替の、チャネル品質インジケータ(CQI:channel quality indicator)に関係する情報、サウンディング基準信号(SRS:sounding reference signal)、および様々な他の好適なタイプの情報を含み得る。当業者は、上記が、ULセントリックサブフレームの一例にすぎず、同様の特徴を有する代替構造が、本明細書で説明される態様から必ずしも逸脱することなしに存在し得ることを理解するであろう。
【0062】
[0073] いくつかの状況では、2つまたはそれ以上の下位エンティティ(たとえば、UE)が、サイドリンク信号(sidelink signal)を使用して互いと通信し得る。そのようなサイドリンク通信の現実世界の適用例は、公共安全、近接サービス、UEネットワーク間中継、車両間(V2V:vehicle-to-vehicle)通信、あらゆるモノのインターネット(IoE)通信、IoT通信、ミッションクリティカルなメッシュ、および/または様々な他の好適な適用例を含み得る。概して、サイドリンク信号は、スケジューリングエンティティ(たとえば、UEまたはBS)が、スケジューリングおよび/または制御目的のために利用され得るが、スケジューリングエンティティを通してその通信を中継することなしに、ある下位エンティティ(たとえば、UE1)から別の下位エンティティ(たとえば、UE2)に通信される信号を指し得る。いくつかの例では、サイドリンク信号は、(一般的に、無認可スペクトルを使用するワイヤレスローカルエリアネットワークとは異なり)認可スペクトル(licensed spectrum)を使用して通信され得る。
【0063】
[0074] UEは、リソースの専用セットを使用してパイロットを送信することに関連する構成(たとえば、無線リソース制御(RRC)専用状態など)、またはリソースの共通セットを使用してパイロットを送信することに関連する構成(たとえば、RRC共通状態など)を含む、様々な無線リソース構成において動作し得る。RRC専用状態において動作するとき、UEは、ネットワークにパイロット信号を送信するためのリソースの専用セットを選択し得る。RRC共通状態において動作するとき、UEは、ネットワークにパイロット信号を送信するためのリソースの共通セットを選択し得る。いずれの場合も、UEによって送信されたパイロット信号は、AN、もしくはDU、またはそれらの部分など、1つまたは複数のネットワークアクセスデバイスによって受信され得る。各受信ネットワークアクセスデバイスは、リソースの共通セット上で送信されたパイロット信号を受信および測定し、また、ネットワークアクセスデバイスが、それについて、UEのためのネットワークアクセスデバイスの監視セットのメンバーであるUEに割り振られたリソースの専用セット上で送信されたパイロット信号を受信および測定するように構成され得る。受信ネットワークアクセスデバイスのうちの1つもしくは複数、または受信ネットワークアクセスデバイスが、パイロット信号の測定値をそれに送信するCUは、UEのためのサービングセルを識別するために、またはUEのうちの1つまたは複数のためのサービングセルの変更を開始するために、測定値を使用し得る。
【0064】
[0075] 5G新無線(NR)では、非周期的なチャネル状態情報(CSI)レポートが、基地局からユーザ機器に送信されるCSIレポートトリガによってトリガされる。CSIレポートトリガは、CSI報告を実施するためのタイミングおよび割り振られたリソースを、UEに対して示す。いくつかの場合には、CSIレポートがUEによって物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して送信されるとき、CSIレポートトリガは、リソース割振り(RA:resource allocation)情報を含むおよびアップリンク(UL)グラント(grant)を介して送られてよく、UEは、RA情報から、CSIレポートの実施にどのリソースが使用されるかを認識する。態様によれば、CSIレポートは、CSI基準信号チャネルインジケータ(CRI)と、ランクインジケータ(RI:rank indicator)と、チャネル品質情報(CQI)と、プリコーディング行列インジケータ(PMI:precoding matrix indicator)とを含み得る。PMIはさらに、ワイドバンドPMI(WB PMI)またはサブバンドPMI(SB PMI)に類別されることが可能である。タイプII一次結合コードブックの場合、WB PMIは、回転標識と、ビーム標識と、ワイドバンド振幅標識と、最強ビーム標識とを含む。SB PMIは、サブバンド振幅インジケータとサブバンド位相インジケータとを含む。
【0065】
[0076] いくつかの場合には、CRI、RI、およびCQIのペイロードサイズは固定であり、PMI(特にサブバンドPMI)ペイロードサイズは、報告されるRIに応じて変動し得る。この態様から、CSI報告は、2つまたは3つの部分に分割され得、CSIフィードバックの第1の部分は、ペイロードが固定であるCRI/RI/CQIを含み、CSIフィードバックの第2および第3の部分は、ペイロードサイズが第1の部分に依存するPMIを含む(第3の部分は第2の部分にも依存し得る)。以下の表1は、CSIフィードバックが2つまたは3つの部分に区分化されて各部分中で情報が搬送され得るときの、異なるシナリオを示す。
【0066】
【0067】
<NR-MIMOのための例示的な単一パケット符号化CSI設計>
[0077] 上記で説明されたように、CSI報告に利用可能な情報ペイロードビットのサイズは変動し得る。残念ながら、この変動性は課題を提示することがある。たとえば、変動性は、可能な復号候補の数が増加するため、異なるサイズのペイロードに必要なブラインド復号(blind decode)の回数を増加させる。さらに、異なるサイズのペイロードに対応することは、結果として、パケットサイズまたは符号化方法を決定するときに他の課題ももたらすことがある。
【0068】
[0078] いくつかの場合には、CSIは、短いPUCCH上で送られ得る。たとえば、PUCCHは、ワイドバンドおよび部分的帯域の報告に使用され得る(たとえば、CSI報告帯域中のすべてのサブバンドに対して1つのCSI)。いくつかの場合には、ブラインド復号を制限するために、所与のスロット中でRI/CRIにかかわらず同じパケットサイズが使用され得る。しかし、情報ペイロードのサイズは、CSI-RSリソースセット内で構成されたCSI-RSリソースのCSI-RSポートの最大数に従って、異なり得る。これはまた、符号化技法にも影響を及ぼすことがある。たとえば、PMIおよびCQIペイロードサイズがRI/CRIに応じて変動するとき、異なるRI/CRI値に関連付けられたペイロード長を均等化するために、符号化の前(最中または後)に、RI/CRI/PMI/CQIフィールドの1つまたは複数にパディングビット(padding bit)が加えられ得る。いくつかの場合には、必要時のパディングビットに加えて、RI/CRI/PMI/CQIのためのビットが合同で符号化され得る。
【0069】
[0079] しかしながら、本開示の態様は、異なるCSI-RSリソースセットについての変動する情報ペイロードサイズによって提示される課題に対処する助けとなり得るソリューションを提供する。この対処は、たとえば、ペイロードサイズおよび符号化方法をCSI報告構成に従って決定することによって行われる。
【0070】
[0080]
図9は、ワイヤレス通信のための例示的な動作900を示す。動作900は、たとえば、本開示のいくつかの態様による、チャネル状態情報報告のためにUEによって実施され得る。同様の動作が、たとえばUEからのCSIレポートを処理するのに使用されるパケットサイズおよび符号化を決定するために、基地局(たとえばgNB)側でも実施され得る。
【0071】
[0081] 動作900は、902において、サポートされるランクに少なくとも部分的に基づいてチャネル状態情報(CSI)報告のためのペイロードサイズを決定することで開始する。904において、UEは、決定されたペイロードサイズに基づいてCSI報告のためのパケット長を計算する。906において、UEは、コーディングされたパケットを生成するために、ペイロードサイズおよび計算されたパケット長に基づいて、選択されたCSIリソースインデックス(CRI)についてCSIを符号化する。
【0072】
[0082] いくつかの場合には、K個のCRI仮定が考慮され得る(たとえば、CRIインデックス値mが1≦m≦Kとなるような)。アンテナポート構成Pmを伴う各CRI(インデックスm)につき、サポートされる最大ランクRmが、以下によって決定され得る(ステップ902により)。
【0073】
【0074】
ここで、mはCRIインデックスであり、Pmは(N1,N2)個のアンテナポートとすることができる。UE_rank_capabilityは、高レイヤシグナリングを介して提供され得る事前定義済みの値であってよく、port_rank_capabilityは、ポート構成に依存する値(たとえば、タイプ-I CSIフィードバックの場合、port_rank_capability=2×N1×N2)である。
【0075】
[0083] いくつかの場合には、インデックスmを伴うCRIについての最大ペイロードサイズJmは、以下のように決定され得る。
【0076】
【0077】
ここで、
【0078】
【0079】
およびCQIRは、それぞれ、ランクRおよびポート構成Pmについてのワイドバンドとサブバンド(i1部分とi2部分)の両方のPMIを含む合計PMIビット、および、ランクRについてのCQIビットである。同じリソースセット中のCSI-RSリソースに対するポートの数が同じである場合は、JmはすべてのCRIについて同じであり得ることに留意されたい(その場合、インデックス下付き文字mは省略されることが可能である)。
【0080】
[0084] いくつかの場合には、所与のRmについての
【0081】
【0082】
が、表として提供され得る。たとえば、
図10は、NR-MIMOのタイプI CSIに関する例示的なペイロードサイズ表を示し、この表は、所与の(N1,N2)および「モード(Mode)」構成についてのPMIおよびCQIを含む。示されている例では、4以上のレイヤの場合のCQIは4ビットを仮定し、4未満のレイヤでは7ビットを仮定することに留意されよう。
【0083】
[0085] 情報ペイロードサイズが与えられれば、パケット長Jは、たとえば以下のように計算され得る。
【0084】
【0085】
情報ペイロードサイズおよびパケット長が与えられれば、パケットは、必要ならパディングビットを使用して、符号化され得る。たとえば、選択されたCRIm、ランクRについて、
【0086】
【0087】
ならば、
【0088】
【0089】
個のパディングされるビットを使用してパケット長が均等化され得る。
いくつかの場合には、K=1では、
【0090】
【0091】
を含むCRIフィールド(field)が省略されることが可能であり、Rm=1では、
【0092】
【0093】
を含むRankフィールドが省略され得る。
【0094】
[0086] いくつかの場合には、RIフィールドに対する制約があることがあり、この制約は、選択されたCRImについてのパケット長および/または符号化の決定に影響を及ぼすことがある。そのような場合、RIフィールドのペイロードサイズが、まず以下のように決定され得る。
【0095】
【0096】
最大ペイロードは上記のように決定され得、パケット長Jの決定は、RIフィールドのペイロードサイズJRに依存し得る。
【0097】
【0098】
パケット長およびRIフィールドペイロードサイズが与えられれば、パケットは、上記で説明されたように(必要に応じてパディング(padding)を用いて)符号化され得る。たとえば、選択されたCRIm、ランクRについて、
【0099】
【0100】
ならば、
【0101】
【0102】
個のパディングされるビットを使用してRIビットフィールドが均等化され得、
【0103】
【0104】
ならば、
【0105】
【0106】
個のパディングされるビットを使用してパケット長が均等化され得る。
【0107】
[0087] いくつかの場合には、パケットは、パディングされるビットを用いる合同符号化(joint encoding)を使用して符号化され得る。たとえば、CRI/RIが合同で符号化される場合は、合同で符号化されたCRI/RIビットは、パディングされるビットをパケット長の均等化のために追加することによって、PMI/CQIビットと連結され得る。合同で符号化されたCRI/RIフィールドは、以下を有し得る。
【0108】
【0109】
ビット
PMI/CQIフィールドは、以下を有し得る。
【0110】
【0111】
ビット
選択されたCRIm、ランクRについて、
【0112】
【0113】
ならば、
【0114】
【0115】
個のパディングされるビットを使用してパケット長が均等化される。
【0116】
[0088] たとえばCSI報告のタイプに応じて、CSIのいくつかの部分は省略され得る。例として、部分的PMIおよび半開ループCSI報告の場合、CSIレポートは、タイプI単一パネルコードブックを使用するi1部分のみからなるPMIとCRI/RIとを含み得る(i1は一般に、変数の組合せ{i1,1、およびi1,2}または{i1,1、i1,2、およびi1,3}を識別する)。ペイロードサイズ決定および符号化について上記で説明された技法では、いくつかの場合には、CQI部分は無視(省略)され得、PMIのi2部分もまた無視され得る。
【0117】
[0089] いくつかの場合には、CSI報告は、タイプI単一パネルコードブックを使用するi1のみからなるPMIとCQIとCRI/RIとを含み得、CQIの算出はNp≧1個のプリコーダ(precoder)を用いるPDSCH送信を仮定し、wher、UEは、PDSCH上の各プリコーディングリソースブロックグループ(PRG:precoding resource block group)につき、Np個のプリコーダのセットから1つのプリコーダがランダムに選択されると仮定することができる。CSIフィードバックにおけるPRGサイズは、RRCによって構成され得る。CQI計算のためのNp個のプリコーダのセットは、コードブックサブセット制限によって示され得る。そのような場合、長い/短いPUCCH上での報告のためにワイドバンドCSI報告が構成される場合は、上記のペイロードサイズ決定および符号化のソリューションでは、PMIのi2部分は無視され得る。サブバンドCSIフィードバックが構成され、最大サポートランク(maximum supported rank)が4以内である場合、UE能力およびポート構成に基づいて、単一パケット送信が無視され得、上記のソリューションが適用され得、この場合、PMIのi2部分は無視され得る。
【0118】
[0090] いくつかの場合には、CSIビットの符号化順序は、情報ビットへの何らかのマッピングに基づくことがある。たとえば、
図11に示されるように、可変長の部分的CSIの合同符号化の場合、コーディングされたパケット中へのCSIビットの配置はビット昇順得る。たとえば、少なくともポーラコーディング(polar coding)の場合、CSIのソースビットは、u領域中の選択された情報ビット位置(information bit location)に昇順で(in ascending order)マッピングされ得る。
【0119】
[0091] 上記で説明された技法は、長いまたは短い物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上の両方でのCSI報告に等しく適用され得ることに留意されたい。さらに、上記で説明された技法はまた、非周期的、半持続的、または周期的なCSI報告のいずれにも等しく適用され得る。
【0120】
[0092] 明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素を用いた任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0121】
[0093] 本明細書で使用される「決定すること(determining)」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、探索すること(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造の中で探索すること)、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。さらに、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立することなどを含み得る。
【0122】
[0094] いくつかの場合には、デバイスは、フレームを実際に送信するのではなく、送信のためにフレームを出力するためのインターフェースを有し得る。たとえば、プロセッサが、バスインターフェースを介して、送信のためにRFフロントエンドにフレームを出力し得る。同様に、デバイスは、フレームを実際に受信するのではなく、別のデバイスから受信されたフレームを取得するためのインターフェースを有し得る。たとえば、プロセッサが、バスインターフェースを介して、送信のためにRFフロントエンドからフレームを取得(または受信)し得る。
【0123】
[0095] 上記で説明された方法の様々な動作は、対応する機能を実施することが可能な任意の好適な手段によって実施され得る。それらの手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含む、様々な(1つまたは複数の)ハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含み得る。概して、図に示されている動作がある場合、それらの動作は、同様の番号をもつ対応するカウンターパートのミーンズプラスファンクション構成要素を有し得る。
【0124】
[0096] たとえば、送信するための手段、受信するための手段、決定するための手段、実施するための手段、および/または再送信するための手段が、BS110またはUE120における1つまたは複数のプロセッサまたはアンテナを備えてよく、これらは、BS110における送信プロセッサ420、コントローラ/プロセッサ440、受信プロセッサ438、もしくはアンテナ434、および/または、UE120における送信プロセッサ464、コントローラ/プロセッサ480、受信プロセッサ458、もしくはアンテナ452などである。
【0125】
[0097] 本開示に関連して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用される1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0126】
[0098] ハードウェアで実装される場合、例示的なハードウェア構成は、ワイヤレスノード中に処理システムを備え得る。処理システムは、バスアーキテクチャを用いて実装され得る。バスは、処理システムの特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バスは、プロセッサと、機械可読媒体と、バスインターフェースとを含む様々な回路を互いにリンクし得る。バスインターフェースは、ネットワークアダプタを、特に、バスを介して処理システムに接続するために使用され得る。ネットワークアダプタは、PHYレイヤの信号処理機能を実装するために使用され得る。ユーザ機器120(
図1参照)の場合、ユーザインターフェース(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)もバスに接続され得る。バスはまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、電力管理回路などの様々な他の回路をリンクし得るが、それらは当技術分野でよく知られており、したがってこれ以上説明されない。プロセッサは、1つまたは複数の汎用および/または専用プロセッサを用いて実装され得る。例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、およびソフトウェアを実行することができる他の回路を含む。当業者は、特定の適用例と、全体的なシステムに課される全体的な設計制約とに応じて、どのようにしたら処理システムについて説明された機能性を最も良く実装し得るかを理解されよう。
【0127】
[0099] ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つもしくは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、データ、またはそれらの任意の組合せを意味すると広く解釈されたい。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。プロセッサは、機械可読記憶媒体に記憶されたソフトウェアモジュールの実行を含む、バスおよび一般的な処理を管理することを担当し得る。コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み取ることができ、その記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。例として、機械可読媒体は、すべてがバスインターフェースを介してプロセッサによってアクセスされ得る、伝送線路、データによって変調された搬送波、および/またはワイヤレスノードとは別個のその上に記憶された命令をもつコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。代替的に、または追加として、機械可読媒体またはその任意の部分は、キャッシュおよび/または汎用レジスタファイルがそうであり得るように、プロセッサに統合され得る。機械可読記憶媒体の例は、例として、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、ROM(読取り専用メモリ)、PROM(プログラマブル読取り専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、EEPROM(登録商標)(電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライブ、もしくは他の好適な記憶媒体、またはそれらの任意の組合せを含み得る。機械可読媒体はコンピュータプログラム製品において実施され得る。
【0128】
[0100] ソフトウェアモジュールは、単一の命令または多数の命令を備え得、いくつかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラム間で、および複数の記憶媒体にわたって分散され得る。コンピュータ可読媒体は、いくつかのソフトウェアモジュールを備え得る。ソフトウェアモジュールは、プロセッサなどの装置によって実行されたときに、処理システムに様々な機能を実施させる命令を含む。ソフトウェアモジュールは、送信モジュールと受信モジュールとを含み得る。各ソフトウェアモジュールは、単一の記憶デバイス中に常駐するか、または複数の記憶デバイスにわたって分散され得る。例として、トリガイベントが発生したとき、ソフトウェアモジュールがハードドライブからRAMにロードされ得る。ソフトウェアモジュールの実行中、プロセッサは、アクセス速度を高めるために、命令のいくつかをキャッシュにロードし得る。次いで、1つまたは複数のキャッシュラインが、プロセッサによる実行のために汎用レジスタファイルにロードされ得る。以下でソフトウェアモジュールの機能性に言及する場合、そのような機能性は、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行したときにプロセッサによって実装されることが理解されよう。
【0129】
[0101] また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線(IR)、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable media)(たとえば、有形媒体(tangible media))を備え得る。加えて、他の態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備え得る。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0130】
[0102] さらに、本明細書で説明される方法および技法を実施するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合にユーザ端末および/または基地局によってダウンロードされ、および/または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明される方法を実施するための手段の転送を可能にするためにサーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明される様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)をデバイスに結合するかまたは与えると様々な方法を得ることができるように、記憶手段によって提供され得る。その上、本明細書で説明される方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の好適な技法が利用され得る。
【0131】
[0103] 特許請求の範囲は、上記で示された厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明された方法および装置の構成、動作ならびに詳細において、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、様々な改変、変更および変形が行われ得る。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
サポートされるランクに少なくとも部分的に基づいてチャネル状態情報(CSI)報告のためのペイロードサイズを決定することと、
前記決定されたペイロードサイズに基づいて前記CSI報告のためのパケット長を計算することと、
コーディングされたパケットを生成するために、前記ペイロードサイズおよび前記計算されたパケット長に基づいて、選択されたCSIリソースインデックス(CRI)について前記CSIを符号化することと
を備える、ワイヤレス通信のための方法。
[C2]
前記CSI報告のための前記ペイロードサイズが、前記選択されたCRIについての最大CSIビット数(maximum number of CSI bits)に基づく、C1に記載の方法。
[C3]
前記最大CSIビット数が、プリコーディング行列インジケータ(PMI)のi1およびi2部分についてのPMIビットの合計、ならびにチャネル品質インジケータ(CQI)ビットの合計として決定される、C2に記載の方法。
[C4]
前記選択されたCRIについての前記最大CSIビット数がルックアップテーブル(lookup table)から得られる、C2に記載の方法。
[C5]
前記符号化することが、前記選択されたCRIにかかわらず前記パケット長が同じであることを確実にするためにパディングビットを含めることを備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記符号化することが、1つのCRIのみが考慮される場合にCRIフィールドを省略することを備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記符号化することが、前記選択されたCRIについての前記サポートされるランクが1である場合にランクインジケータ(RI)フィールドを省略することを備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記符号化することが、少なくともポーラ符号について、前記コーディングされたパケット中のCSIビットを情報ビット位置に昇順でマッピングすることを備える、C1に記載の方法。
[C9]
サポートされるランクに少なくとも部分的に基づいてチャネル状態情報(CSI)報告のためのペイロードサイズを決定するための手段と、
前記決定されたペイロードサイズに基づいて前記CSI報告のためのパケット長を計算するための手段と、
コーディングされたパケットを生成するために、前記ペイロードサイズおよび前記計算されたパケット長に基づいて、選択されたCSIリソースインデックス(CRI)について前記CSIを符号化するための手段と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
[C10]
前記CSI報告のための前記ペイロードサイズが、前記選択されたCRIについての最大CSIビット数に基づく、C9に記載の装置。
[C11]
前記最大CSIビット数が、プリコーディング行列インジケータ(PMI)のi1およびi2部分についてのPMIビットの合計、ならびにチャネル品質インジケータ(CQI)ビットの合計として決定される、C10に記載の装置。
[C12]
前記選択されたCRIについての前記最大CSIビット数がルックアップテーブルから得られる、C10に記載の装置。
[C13]
前記符号化するための手段が、前記選択されたCRIにかかわらず前記パケット長が同じであることを確実にするためにパディングビットを含めるための手段を備える、C9に記載の装置。
[C14]
前記符号化するための手段が、1つのCRIのみが考慮される場合にCRIフィールドを省略するための手段を備える、C9に記載の装置。
[C15]
前記符号化するための手段が、前記選択されたCRIについての前記サポートされるランクが1である場合にランクインジケータ(RI)フィールドを省略するための手段を備える、C9に記載の装置。
[C16]
前記符号化するための手段が、少なくともポーラ符号について、前記コーディングされたパケット中のCSIビットを情報ビット位置に昇順でマッピングするための手段を備える、C9に記載の装置。
[C17]
サポートされるランクに少なくとも部分的に基づいてチャネル状態情報(CSI)報告のためのペイロードサイズを決定することと、前記決定されたペイロードサイズに基づいて前記CSI報告のためのパケット長を計算することと、コーディングされたパケットを生成するために、前記ペイロードサイズおよび前記計算されたパケット長に基づいて、選択されたCSIリソースインデックス(CRI)について前記CSIを符号化することとを行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記コーディングされたパケットを送信するように構成された送信機と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
[C18]
前記CSI報告のための前記ペイロードサイズが、前記選択されたCRIについての最大CSIビット数に基づく、C17に記載の装置。
[C19]
前記最大CSIビット数が、プリコーディング行列インジケータ(PMI)のi1およびi2部分についてのPMIビットの合計、ならびにチャネル品質インジケータ(CQI)ビットの合計として決定される、C18に記載の装置。
[C20]
前記選択されたCRIについての前記最大CSIビット数がルックアップテーブルから得られる、C18に記載の装置。
[C21]
前記符号化することが、前記選択されたCRIにかかわらず前記パケット長が同じであることを確実にするためにパディングビットを含めることを備える、C17に記載の装置。
[C22]
前記符号化することが、1つのCRIのみが考慮される場合にCRIフィールドを省略することを備える、C17に記載の装置。
[C23]
前記符号化することが、前記選択されたCRIについての前記サポートされるランクが1である場合にランクインジケータ(RI)フィールドを省略することを備える、C17に記載の装置。
[C24]
前記符号化することが、少なくともポーラ符号について、前記コーディングされたパケット中のCSIビットを情報ビット位置に昇順でマッピングすることを備える、C17に記載の装置。
[C25]
サポートされるランクに少なくとも部分的に基づいてチャネル状態情報(CSI)報告のためのペイロードサイズを決定することと、
前記決定されたペイロードサイズに基づいて前記CSI報告のためのパケット長を計算することと、
コーディングされたパケットを生成するために、前記ペイロードサイズおよび前記計算されたパケット長に基づいて、選択されたCSIリソースインデックス(CRI)について前記CSIを符号化することと
を行うための命令が記憶されたコンピュータ可読媒体。