(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-16
(45)【発行日】2024-01-24
(54)【発明の名称】AC規制方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 48/02 20090101AFI20240117BHJP
H04W 48/12 20090101ALI20240117BHJP
【FI】
H04W48/02
H04W48/12
(21)【出願番号】P 2020566896
(86)(22)【出願日】2018-05-31
(86)【国際出願番号】 CN2018089400
(87)【国際公開番号】W WO2019227443
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2021-01-21
【審判番号】
【審判請求日】2023-06-12
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲艷▼▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】江 小威
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】本郷 彰
【審判官】齋藤 哲
(56)【参考文献】
【文献】ZTE, Sanechips,Further consideration on AS/NAS modeling for unified access control[online],3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1804451,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1804451.zip>,2018年04月05日
【文献】Ericsson,Access attempts in RRC_INACTIVE[online],3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1804710,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1804710.zip>,2018年04月05日
【文献】LG Electronics Inc.,UAC for AS triggered events[online],3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1808595,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1808595.zip>,2018年05月11日
【文献】Ericsson,Summary of agreements on connection control[online],3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1805352,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1805352.zip>,2018年04月05日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用可能な、
統一されたAC規制の仕組みが導入された新無線(NR:new radio)通信システムにおけるアクセス制御(AC)規制方法であって、
非アクセス層(NAS)トリガ・イベント及びアクセス層(AS)トリガ・イベントを検出するステップと、
前記ASトリガ・イベントは、無線アクセス・ネットワーク(RAN)ページングであり、前記RANページングに対してだけAC規制確認を実行するステップと、を含み、
前記RANページングに対してだけAC規制確認を実行するステップは、
前記RANページングによってトリガされる再開プロセスの実行を可能にするステップを含む、方法。
【請求項2】
前記RANページングに対してだけAC規制確認を実行すると、前記再開プロセス中のRRCメッセージは、NASメッセージを伝送できるよう構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記NASトリガ・イベントは、コア・ネットワーク(CN)ページングである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
プロセッサに請求項1から3までのいずれか一項に記載の前記AC規制方法を実行させる、プロセッサによる実行のためのコンピュータ命令をその上に格納する非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項5】
端末に適用可能な、
統一されたAC規制の仕組みが導入された新無線(NR:new radio)通信システムのためのAC規制装置であって、該装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を、格納するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
非アクセス層(NAS)トリガ・イベント、及びアクセス層(AS)トリガ・イベントを検出する機能であって、前記ASトリガ・イベントは、無線アクセス・ネットワーク(RAN)ページングである、機能と、
前記RANページングに対してだけAC規制確認を実行する機能と、を有するように配置され、
前記RANページングに対してだけAC規制確認を実行する機能は、
前記RANページングによってトリガされる再開プロセスの実行を可能にすることを含む、
装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野、詳細には、アクセス・クラス(AC:access class)規制方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングターム・エボリューション(LTE:long-term evolution)通信システムにおいて、AC規制動作の仕組みは、端末のアクセス・クラス及び端末から開始される呼種にしたがって、対応するAC規制パラメータが取得され、それに応じてAC規制確認が実行される。
【0003】
新無線(NR:new radio)通信システムにおいて、AC規制の統一された仕組みが導入される。さらに、統一されたAC規制の仕組みは、アイドル状態又は非アクティブ状態の端末に適用でき、また接続状態の端末にも適用できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、NR通信システムでは、端末の非アクセス層(NAS:non-access stratum)によってトリガされるイベントと、端末のアクセス層(AS:access stratum)によってトリガされるイベントとが共存でき、該イベントは、同時イベントと呼ばれることがあるが、同時イベントに対してAC規制を実行する技術的な解決策はない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の様々な実施形態は、AC規制方法及び装置を提供する。
【0006】
本開示の実施形態の第1の態様によれば、AC規制方法が提供され、該方法は、端末に適用可能であり、以下を含む。
非アクセス層(NAS)イベントと、アクセス層(AS)イベントとのうち少なくとも一方を検出するステップ、並びに
NASトリガ・イベント及びASトリガ・イベントのうち少なくとも一方に対して、AC規制確認を実行するステップ。
【0007】
任意選択で、ASトリガ・イベントは、無線アクセス・ネットワーク(RAN:radio access network)ページングである。
【0008】
任意選択で、NASトリガ・イベント及びASトリガ・イベントのうち少なくとも一方に対してAC規制確認を実行するステップは、以下のうちの少なくとも1つを含む。
NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対して、AC規制確認を実行するステップ、
AC規制確認がNASトリガ・イベントに対して実行され、端末が接続状態に入ることを検出するのに応答して、RANページングに対してAC規制確認を実行するステップ、
RANページングに対してだけAC規制確認を実行するステップ、並びに
NASトリガ・イベントに対してだけAC規制確認を実行するステップ。
【0009】
任意選択で、NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対して、AC規制確認を実行するステップは、以下を含む。
NASトリガ・イベントがAC規制を受けるという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスを実行するステップ、
NASトリガ・イベントについて、NASトリガ・イベントに対応するAC規制タイマを起動するステップ、及び
AC規制タイマの満了を検出したことに応答して、NASトリガ・イベントに対してAC規制確認を再度実行するステップ。
【0010】
任意選択で、AC規制タイマは、RANページングが端末をトリガして、接続状態に入った後、又は非アクティブ状態であると、再起動されなくなる。
【0011】
任意選択で、AC規制タイマは、RANページングが端末をトリガして、接続状態に入った後、又は非アクティブ状態であると、再設定又は再起動される。
【0012】
任意選択で、AC規制タイマの満了を検出したことに応答して、NASトリガ・イベントに対してAC規制確認を実行するステップは、以下を含む。
端末が非アクティブ状態にあるという判断に応答して、NASトリガ・イベントに対して第1のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するステップであって、第1のAC規制パラメータは、端末が非アクティブ状態において使用するよう設定されたパラメータである、ステップ、及び
端末が接続状態に入るという判断に応答して、第1のAC規制パラメータ又は第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するステップであって、第2のAC規制パラメータは、端末が接続状態において使用するよう設定されたパラメータである、ステップ。
【0013】
任意選択で、第1のAC規制パラメータ又は第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するステップは、以下を含む。
基地局から第2のAC規制パラメータを受信することに応答して、第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するステップ、及び
基地局から第2のAC規制パラメータを受信しないことに応答して、第1のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するステップ。
【0014】
任意選択で、第1のAC規制パラメータ又は第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するステップは、以下を含む。
第2のAC規制パラメータを使用するよう端末に指令する指示情報を基地局から受信することに応答して、指示情報に基づいて第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するステップ、及び
基地局から該指示情報を受信しないことに応答して、第1のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するステップ。
【0015】
任意選択で、NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対して、AC規制確認を実行するステップは、以下を含む。
NASトリガ・イベントがAC規制を受けないという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスを実行するステップ、並びに
NASトリガ・イベントについて、NASメッセージをRANページングによってトリガされる指定メッセージに追加し、及び該指定メッセージを基地局に送信するステップ。
【0016】
任意選択で、指定メッセージは、RANページングによってトリガされる再開プロセス中の無線リソース制御(RRC:radio resource control)メッセージ、又は端末がRANページングによってトリガされて接続状態に入るときの、端末からのアップリンク・メッセージである。
【0017】
任意選択で、AC規制確認がNASトリガ・イベントに対して実行され、端末が接続状態に入ることを検出するのに応答して、RANページングに対してAC規制確認を実行するステップは、以下を含む。
NASトリガ・イベントに対してAC規制確認を実行することによって、AC規制確認結果を取得するステップ、
AC規制確認結果が承認を示し、端末が接続状態に入るのを検出したことに応答して、RANページングによってトリガされるデータ送信を、RANページングに対してAC規制確認を実行することなく、接続状態で実行するステップ、及び
AC規制確認結果が拒否を示したことに応答して、RANページングに対してAC規制確認を実行するステップであって、RANページングによってトリガされる再開プロセス中のRRCメッセージは、NASメッセージを伝送できないように構成される、ステップ。
【0018】
任意選択で、RANページングに対してだけAC規制確認を実行するステップは、以下を含む。
RANページングによってトリガされる再開プロセスの実行を可能にするステップであって、再開プロセス中のRRCメッセージは、NASメッセージを伝送できるよう構成される、ステップ。
【0019】
任意選択で、NASトリガ・イベントに対してだけAC規制確認を実行するステップは、以下を含む。
NASトリガ・イベントがAC規制確認を受け、RANページングによってトリガされる再開プロセスが実行されないことに応答して、ネットワークによって開始された解放(release)又はやはりネットワークによって開始された他のRANページングに応答するステップ。
【0020】
任意選択で、NASトリガ・イベントは、コア・ネットワーク(CN:core network)ページングであり、NASトリガ・イベント及びASトリガ・イベントのうち少なくとも一方に対して、AC規制確認を実行するステップは、以下を含む。
CNページングに対してのみAC規制確認を実行するステップ。
【0021】
本開示の実施形態の第2の態様によれば、AC規制装置が提供され、該装置は、端末に適用可能であり、以下を備える。
NAS及びASによって同時にトリガされるイベントを検出するよう構成される、検出モジュール、並びに
NASトリガ・イベント及び/又はASトリガ・イベントに対してAC規制確認を実行するよう構成される、AC規制モジュール。
【0022】
任意選択で、ASトリガ・イベントは、RANページングである、
【0023】
任意選択で、AC規制モジュールは、以下のうちの少なくとも1つを備える。
NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対してAC規制確認を実行するよう構成される、第1のAC規制サブモジュール、
AC規制確認がNASトリガ・イベントに対して実行され、端末が接続状態に入ることを検出するのに応答して、RANページングに対してAC規制確認を実行するよう構成される第2のAC規制サブモジュール、
RANページングに対してだけAC規制確認を実行するが、NASトリガ・イベントに対しては実行しないように構成される、第3のAC規制サブモジュール、並びに
NASトリガ・イベントに対してだけAC規制確認を実行するが、RANページングに対しては実行しないように構成される、第4のAC規制サブモジュール。
【0024】
任意選択で、第1のAC規制サブモジュールは、以下を備える。
NASトリガ・イベントがAC規制を受けるという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスを実行するよう構成される、第1の実行サブモジュール、
NASトリガ・イベントについて、NASトリガ・イベントに対応するAC規制タイマを起動するよう構成される、起動サブモジュール、及び
AC規制タイマの満了を検出したことに応答して、NASトリガ・イベントに対してAC規制確認を再度実行するよう構成される、第1の確認サブモジュール。
【0025】
任意選択で、AC規制タイマは、RANページングが端末をトリガして、接続状態に入った後、又は非アクティブ状態であると、再起動されなくなる。
【0026】
任意選択で、AC規制タイマは、RANページングが端末をトリガして、接続状態に入った後、又は非アクティブ状態であると、再設定又は再起動される。
【0027】
任意選択で、第1の確認サブモジュールは、以下を備える。
端末が非アクティブ状態にあるという判断に応答して、NASトリガ・イベントに対して第1のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するよう構成される、第2の確認サブモジュールであって、第1のAC規制パラメータは、端末が非アクティブ状態において使用するよう設定されたパラメータである、第2の確認サブモジュール、及び
端末が接続状態に入るという判断に応答して、第1のAC規制パラメータ又は第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するよう構成される、第3の確認サブモジュールであって、第2のAC規制パラメータは、端末が接続状態において使用するよう設定されたパラメータである、第3の確認サブモジュール。
【0028】
任意選択で、第3の確認サブモジュールは、以下を備える。
基地局から第2のAC規制パラメータを受信することに応答して、第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するよう構成される、第1の処理サブモジュール、及び
基地局から第2のAC規制パラメータを受信しないことに応答して、第1のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するよう構成される、第2の処理サブモジュール。
【0029】
任意選択で、第3の確認サブモジュールは、以下を備える。
第2のAC規制パラメータを使用するよう端末に指令する指示情報を基地局から受信することに応答して、指示情報に基づいて第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するよう構成される、第3の処理サブモジュール、及び
基地局から該指示情報を受信しないことに応答して、第1のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するよう構成される、第4の処理サブモジュール。
【0030】
任意選択で、第1のAC規制サブモジュールは、以下を備える。
NASトリガ・イベントがAC規制を受けないという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスを実行するよう構成される、第2の実行サブモジュール、及び
NASトリガ・イベントについて、NASメッセージをRANページングによってトリガされる指定メッセージに追加し、該指定メッセージを基地局に送信するよう構成される、追加サブモジュール。
【0031】
任意選択で、指定メッセージは、RANページングによってトリガされる再開プロセス中のRRCメッセージ、又は端末がRANページングによってトリガされて接続状態に入るときの、端末からのアップリンク・メッセージである。
【0032】
任意選択で、第2のAC規制サブモジュールは、以下を備える。
NASトリガ・イベントに対してAC規制確認を実行することによって、AC規制確認結果を取得するよう構成される、確認結果判断サブモジュール、
AC規制確認結果が承認を示し、端末が接続状態に入るのを検出したことに応答して、RANページングに対してAC規制を実行することなく、RANページングによってトリガされるデータ送信を接続状態で実行するよう構成される、第5の処理サブモジュール、及び
AC規制確認結果が拒否を示したことに応答して、RANページングに対してAC規制を実行するよう構成される第6の処理サブモジュールであって、RANページングによってトリガされる再開プロセス中のRRCメッセージは、NASメッセージを伝送できないように構成される、第6の処理サブモジュール。
【0033】
任意選択で、第3のAC規制サブモジュールは、以下を備える。
RANページングによってトリガされる再開プロセスを実行するよう構成される第7の処理サブモジュールであって、再開プロセス中のRRCメッセージは、NASメッセージを伝送できるよう構成される、第7の処理サブモジュール。
【0034】
任意選択で、第4のAC規制サブモジュールは、以下を備える。
NASトリガ・イベントがAC規制を受け、RANページングによってトリガされる再開プロセスが実行されないことに応答して、ネットワークによって開始された解放又はやはりネットワークによって開始された他のRANページングに応答するよう構成される、第8の処理サブモジュール。
【0035】
任意選択で、NASトリガ・イベントは、CNページングであり、AC規制モジュールは、以下を備える。
CNページングに対してだけAC規制確認を実行するよう構成される、第5のAC規制サブモジュール。
【0036】
本開示の実施形態の第3の態様によれば、コンピュータ・プログラムを格納する非一時的コンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータ・プログラムは、第1の態様に基づくAC規制方法を実行するよう構成される。
【0037】
本開示の実施形態の第4の態様によれば、AC規制装置が提供される。該装置は、端末に適用可能であり、以下を備える。
プロセッサ。
プロセッサによって実行可能な命令を、格納するためのメモリ。
ここで、プロセッサは、以下のように構成される。
NAS及びASによって同時にトリガされるイベントを検出し、
NASトリガ・イベント及び/又はASトリガ・イベントに対して、AC規制を実行する。
【0038】
本開示の例によって提供される技術的解決策は、以下の有益な効果をもたらし得る。
【0039】
本開示による端末が、端末内でNAS及びASによって同時にトリガされるイベントを検出すると、端末は、NASトリガ・イベント及び/又はASトリガ・イベントに対してAC規制を実行し、それにより、同時イベントに対するAC規制を実施し、AC規制の適用範囲を広げることができる。
【0040】
上記の概括的な説明及び以下の詳細な説明は、例示的且つ説明的なものでしかなく、本開示を限定しないことを理解されたい。
【0041】
本開示に組み入れられ、本開示の一部を構成する添付図面は、本開示と一貫する例を示し、説明と共に本開示の原理を説明するよう機能する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】本開示の例による、AC規制方法を示すフローチャートである。
【
図2】本開示のいくつかの実施形態による、AC規制方法を示す適用場面の図である。
【
図3】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。
【
図4】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。
【
図9】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。
【
図10】本開示のいくつかの実施形態による、AC規制装置を示すブロック図である。
【
図11】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制装置を示すブロック図である。
【
図12】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制装置を示すブロック図である。
【
図13】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制装置を示すブロック図である。
【
図14】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制装置を示すブロック図である。
【
図15】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制装置を示すブロック図である。
【
図16】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制装置を示すブロック図である。
【
図17】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制装置を示すブロック図である。
【
図18】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制装置を示すブロック図である。
【
図19】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制装置を示すブロック図である。
【
図20】本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制装置を示すブロック図である。
【
図21】本開示のいくつかの実施形態による、AC規制装置を示す構造概略図である。
【
図22】
本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
ここで実施形態を、図面に表現したその例と共に、詳細に説明することにする。以下の説明が図面を含む場合、相異なる図面の同様の数字は、別段の指示がない限り、同様又は類似の要素を指す。以下の例に記載の実施形態は、本開示と一貫するすべての実施形態を表すものではない。それどころか、以下の実施形態は、添付の請求の範囲に詳述される、本開示のいくつかの態様と一貫する装置及び方法の単なる例にすぎない。
【0044】
本開示で使用される用語は、特定の例を説明することだけを目的としており、本開示を限定することを意図するものではない。この開示及び添付の請求の範囲で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上明らかにそうでないと示していない限り、複数形も同様に含むことを意図する。本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙されたアイテムの1つ又は複数のありとあらゆる可能な組合せを指し、それらを含むことも理解されたい。
【0045】
用語「第1の」、「第2の」、「第3の」などは、本明細書では様々な情報を説明するために使用され得るが、情報は、こうした用語によって限定されるべきではないことが理解されよう。こうした用語は、あるカテゴリの情報を別のカテゴリの情報と区別するためにしか使用されない。たとえば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の情報は第2の情報と呼ばれることがあり、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ばれることもある。本明細書で使用されるとき、用語「もし(if)」は、文脈に応じて、「~すると(when)」、「~すると(upon)」、又は「~と判断したことに応答して(in response to determining)」と解釈され得る。
NR通信システムでは、端末の非アクセス層(NAS)によってトリガされるイベントと、端末のアクセス層(AS)によってトリガされるイベントとが共存でき、該イベントは、同時イベントと呼ばれることがあるが、同時イベントに対してAC規制を実行する技術的な解決策はない。
【0046】
図1は、本開示
の実施形態によるAC規制方法を示すフローチャートであり、
図2は、本開示
の実施形態によるAC規制方法を示す適用場面である。AC規制方法は、端末に適用可能である。
図1に示されるように、AC規制方法は、以下のステップ110~120を含み得る。
【0047】
ステップ110において、NAS及びASによって同時にトリガされるイベントが検出される。
【0048】
本開示の実施形態では、NASトリガ・イベントは、非アクティブ状態の端末のNASによってトリガされるイベントであり得る。たとえば、NASトリガ・イベントは、コア・ネットワーク(CN)ページングである。ASトリガ・イベントは、非アクティブ状態の端末のASによってトリガされるイベントであり得る。たとえば、ASトリガ・イベントは、無線アクセス・ネットワーク(RAN)ページングである。
【0049】
ステップ120において、AC規制確認は、NASトリガ・イベント及び/又はASトリガ・イベントに対して実行される。
【0050】
本開示の実施形態では、AC規制確認は、NASトリガ・イベント及びASトリガ・イベントの両方に対して実行できるか、又はAC規制確認は、NASトリガ・イベント及びASトリガ・イベントのうちの一方に対してだけ実行できる。
【0051】
いくつかの実施形態では、ASトリガ・イベントは、RANページングであり、ステップ120が以下を含むがそれらに限定されない形で、ステップ120は実行され得る。
(1-1)NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対して、AC規制確認を実行するステップ、
(1-2)NASトリガ・イベントに対してAC規制確認が実行され、端末が接続状態に入ることが検出された後に、RANページングに対してAC規制確認を実行するステップ、
(1-3)RANページングに対してAC規制確認を実行するが、NASトリガ・イベントに対して実行しないステップ、又は
(1-4)NASトリガ・イベントに対してだけAC規制確認を実行するが、RANページングに対しては実行しないステップ。
【0052】
図2に示される適用場面は、端末及び基地局を含む。NAS及びASによって同時にトリガされるイベントの検出に応答して、端末は、NASトリガ・イベント及び/又はASトリガ・イベントに対してAC規制
確認を実行できる。特に、ASトリガ・イベントがRANページングである場合、すなわち、端末のASが基地局に再開要求を送信する必要がある場合、端末が、NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対してAC規制
確認を実行できるか、NASトリガ・イベントに対してAC規制
確認が実行され、端末が接続状態に入ることが検出された後、端末がRANページングに対してAC規制
確認を実行できるか、端末がRANページングに対してだけAC規制
確認を実行できるが、NASトリガ・イベントに対して実行できないか、又は端末が
NASトリガ・イベントに対してだけAC規制
確認を実行できるが、
RANページングに対して実行できない。
【0053】
上記の実施形態から、NAS及びASによって同時にトリガされるイベントが検出されると、NASトリガ・イベント及び/又はASトリガ・イベントに対してAC規制確認を実行し、それにより、同時イベントに対するAC規制確認を実施し、AC規制確認の適用範囲を広げ得ることがわかる。
【0054】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。AC規制方法は、端末に適用可能であり、
図1に示される方法に基づいて、いくつかの実施形態では、ASトリガ・イベントは、RANページングである。ステップ120において、NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対してAC規制
確認を実行する場合、
図3に示されるように、以下のステップ310~330が含まれ得る。
【0055】
ステップ310において、NASトリガ・イベントがAC規制を受けるという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスが実行される。
【0056】
本開示の実施形態では、NASトリガ・イベントがAC規制を受けるという判断に応答して、端末は、RANページングへの応答でしかネットワークにアクセスできず、ネットワーク・アクセス処理中は、NASメッセージは無線リソース制御(RRC)メッセージ内で伝送されない。RRCメッセージは、RRC接続再開完了メッセージ、すなわちメッセージ5(msg5)であり得る。
【0057】
ステップ320において、NASトリガ・イベントについて、NASトリガ・イベントに対応するAC規制タイマが起動される。
【0058】
本開示の実施形態では、AC規制タイマは、基地局によって設定され得るか、端末及び基地局で事前に交渉され得るか、又は通信プロトコルに基づいて決定され得る。
【0059】
ステップ330において、AC規制タイマの満了を検出したことに応答して、AC規制確認が、NASトリガ・イベントに対して実行される。
【0060】
本開示の実施形態では、AC規制タイマは、NASトリガ・イベントに対して起動されるので、AC規制タイマの満了後に、AC規制確認は、やはりNASトリガ・イベントに対してのみ実行され得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、AC規制タイマは、RANページングが端末をトリガして接続状態に入るか、又は非アクティブ状態であることに応答して、再起動されなくなる。
【0062】
いくつかの実施形態では、AC規制タイマは、RANページングが端末をトリガして接続状態に入るか、又は非アクティブ状態であることに応答して、再設定又は再起動される。ここで、AC規制タイマを再設定することは、AC規制タイマを最初の値に設定することであるが、AC規制タイマを動作させない。
【0063】
上記の実施形態から、NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対してAC規制確認を実行するために、NASトリガ・イベントがAC規制確認を受けるという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスを実行でき、NASトリガ・イベントに対して、NASトリガ・イベントに対応するAC規制タイマを起動でき、且つAC規制タイマの満了を検出するのに応答して、NASトリガ・イベントに対してAC規制確認が実行されることがわかる。このようにして、同時イベントをすべて処理でき、AC規制確認の信頼性が向上する。
【0064】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。AC規制方法は、端末に適用可能であり、
図3に示される方法に基づいてステップ330を実行する場合、
図4に示されるように、以下のステップ410~420が含まれ得る。
【0065】
ステップ410において、端末が非アクティブ状態にあるという判断に応答して、AC規制確認が、NASトリガ・イベントに対して、第1のAC規制パラメータを用いて実行される。第1のAC規制パラメータは、端末が非アクティブ状態において使用するよう設定されたパラメータである。
【0066】
本開示の実施形態では、第1のAC規制パラメータは、基地局によって設定され得るか、端末及び基地局で事前に交渉され得るか、又は通信プロトコルに基づいて決定され得る。
【0067】
端末が依然として非アクティブ状態にある場合、AC規制確認は、端末が非アクティブ状態で使用するよう設定された、NASトリガ・イベントに対応する第1のAC規制パラメータを用いて継続され得る。
【0068】
ステップ420において、端末が接続状態に入るという判断に応答して、AC規制確認は、第1のAC規制パラメータ又は第2のAC規制パラメータを用いて実行される。第2のAC規制パラメータは、端末が接続状態において使用するよう設定されたパラメータである。
【0069】
本開示の実施形態では、第2のAC規制パラメータは、基地局によって設定され得るか、端末及び基地局で事前に交渉され得るか、又は通信プロトコルに基づいて決定され得る。
【0070】
端末が接続状態に入る場合、AC規制確認は、端末が非アクティブ状態で使用するよう設定された、NASトリガ・イベントに対応する第1のAC規制パラメータを用いて、又は端末が接続状態で使用するよう設定された、NASトリガ・イベントに対応する第2のAC規制パラメータを用いて、継続され得る。
【0071】
端末が、第1のAC規制パラメータを使用してAC規制確認を実行するか、又は第2のAC規制パラメータを使用してAC規制確認を実行するかを決定する方法に関して、以下の2つの方法を含み得るが、これらに限定されない。
【0072】
第1の方法:基地局から送信された、第2のAC規制パラメータが受信されたかどうかにしたがって決定する。
【0073】
この方法では、決定プロセスには以下が含まれ得る。
(2-1)基地局から送信される第2のAC規制パラメータが受信された場合は、第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行すること。
(2-2)基地局から送信される第2のAC規制パラメータが受信されなかった場合は、第1のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行すること。
【0074】
たとえば、基地局が、端末を接続状態に入るよう設定し、端末が接続状態で使用する、NASトリガ・イベントに対応する第2のAC規制パラメータを、専用シグナリングによって同時に伝送する場合、端末のNASトリガ・イベントに対するAC規制確認は、端末が接続状態で使用するよう設定された、NASトリガ・イベントに対応する第2のAC規制パラメータを用いて実行され得るか、さもなければ、AC規制確認は、端末が非アクティブ状態で使用するよう設定された、NASトリガ・イベントに対応する第1のAC規制パラメータを用いて、継続され得る。
【0075】
第2の方法:基地局から送信された、端末に第2のAC規制パラメータを使用するよう指令する指示情報が受信されたかどうかにしたがって決定する。第2のAC規制パラメータは、端末が接続状態において使用するよう設定されたパラメータである。
【0076】
この方法では、決定プロセスには以下が含まれ得る。
(3-1)端末に第2のAC規制パラメータを使用するよう指令するために基地局から送信される指示情報が受信された場合、指示情報に基づいて第2のAC規制パラメータを用いたAC規制確認を実行すること。
(3-2)基地局から送信される指示情報が受信されなかった場合は、第1のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行すること。
【0077】
たとえば、ネットワークが、端末を接続状態に入るよう設定し、端末に接続状態で第2のAC規制パラメータを使用するよう指令する指示情報を、専用シグナリングによって伝送する場合、端末のNASトリガ・イベントに対するAC規制確認は、端末が接続状態で使用するよう設定された、NASトリガ・イベントに対応する第2のAC規制パラメータを用いて実行され得るか、さもなければ、AC規制確認は、端末が非アクティブ状態で使用するよう設定された、NASトリガ・イベントに対応する第1のAC規制パラメータを用いて、継続され得る。
【0078】
上記の実施形態から、端末が非アクティブ状態にあるという判断に応答して、AC規制確認は、NASトリガ・イベントに対して、第1のAC規制パラメータを用いて実行され得ることがわかる。第1のAC規制パラメータは、端末が非アクティブ状態において使用するよう設定されたパラメータである。端末が接続状態に入るという判断に応答して、AC規制確認は、第1のAC規制パラメータ又は第2のAC規制パラメータを用いて実行され得る。第2のAC規制パラメータは、端末が接続状態において使用するよう設定されたパラメータである。したがって、AC規制確認の精度が改善される。
【0079】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。AC規制方法は、端末に適用可能であり、
図1に示される方法に基づいて、いくつかの実施形態では、ASトリガ・イベントは、RANページングである。ステップ120において、NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対してAC規制
確認を実行する場合、
図5に示されるように、以下のステップ510~520が含まれ得る。
【0080】
ステップ510において、NASトリガ・イベントがAC規制を受けないという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスが実行される。
【0081】
本開示の実施形態では、NASトリガ・イベントがAC規制を受けないという判断に応答して、端末は、RANページングに応答してネットワークにアクセスできるだけでなく、ネットワーク・アクセスのプロセス中に、NASメッセージはRRCメッセージ内で伝送され得る。RRCメッセージは、RRC接続再開完了メッセージ、すなわちメッセージ5(msg5)であり得る。
【0082】
ステップ520において、NASトリガ・イベントについて、NASメッセージが、RANページングによってトリガされる指定メッセージに追加され、該指定メッセージは基地局に送信される。
【0083】
本開示の実施形態では、1つ又は複数の指定メッセージは、RANページングによってトリガでき、端末は、実際の状況にしたがって、指定メッセージのうちのどれにNASメッセージを追加するかを決定できる。
【0084】
いくつかの実施形態では、指定メッセージは、RANページングによってトリガされる再開プロセス中のRRCメッセージ、又は端末がRANページングによってトリガされて接続状態に入るときの、端末からのアップリンク・メッセージである。RRCメッセージは、RRC接続再開完了メッセージ、すなわちメッセージ5(msg5)であり得る。
【0085】
上記の実施形態から、NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対してAC規制確認を実行すると、NASトリガ・イベントがAC規制確認を受けないという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスが実行され、NASトリガ・イベントについて、NASメッセージがRANページングによってトリガされる指定メッセージに追加され、該指定メッセージは基地局に送信されることがわかる。したがって、AC規制確認の精度が改善される。
【0086】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。AC規制方法は、端末に適用可能であり、
図1に示される方法に基づいて、いくつかの実施形態では、ASトリガ・イベントは、RANページングである。ステップ120において、NASトリガ・イベントに対してAC規制
確認が実行され、端末が接続状態に入ったという判断の後に、RANページングに対してAC規制
確認を実行する場合、
図6に示されるように、以下のステップ610~630が含まれ得る。
【0087】
ステップ610において、NASトリガ・イベントに対してAC規制確認を実行した後、AC規制確認結果が得られる。
【0088】
本開示の実施形態では、AC規制確認結果は、承認を示し得るか、又は拒否であり得る。
【0089】
たとえば、NASトリガ・イベントに対するAC規制確認が最初に実行され、NASトリガ・イベントについてのAC規制確認を通過する端末は、ネットワークの設定によって接続状態に入る。次いで、RANページングによってトリガされるデータ送信が、接続状態で実行され得る。この時点で、RANページングに対してAC規制確認をトリガする必要はない。
【0090】
別の例では、NASトリガ・イベントに対するAC規制確認が最初に実行され、NASトリガ・イベントについてのAC規制確認を通過しない端末は、さらにRANページングに対してAC規制確認を実行する。この時点では、RANページングによってトリガされる再開プロセス中に、NASメッセージはRRCメッセージ内で伝送され得ない。
【0091】
ステップ620において、AC規制確認結果が承認を示し、端末が接続状態に入るのを検出したことに応答して、RANページングに対してAC規制確認を実行することなく、RANページングによってトリガされるデータ送信が接続状態で実行される。
【0092】
ステップ630において、AC規制確認結果が拒否を示したことに応答して、RANページングに対してAC規制確認が実行され、RANページングによってトリガされる再開プロセス中のRRCメッセージを使用して、NASメッセージを伝送することはできない。
【0093】
上記の実施形態から、同時イベントが順に処理される場合、AC規制確認結果は、NASトリガ・イベントに対するAC規制確認の実行によって得ることができ、AC規制確認結果が承認を示し、端末が接続状態に入るのを検出したことに応答して、RANページングに対してAC規制確認を実行することなく、RANページングによってトリガされるデータ送信が接続状態で実行され、また、AC規制確認結果が拒否を示したことに応答して、AC規制確認がRANページングに対して実行され、RANページングによってトリガされる再開プロセス中のRRCメッセージを使用して、NASメッセージを伝送できないことがわかる。したがって、AC規制確認の効率と柔軟性との両方が改善される。
【0094】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。AC規制方法は、端末に適用可能であり、
図1に示される方法に基づいて、いくつかの実施形態では、ASトリガ・イベントは、RANページングである。ステップ120において、AC規制を、RANページングに対してしか実行せず、NASトリガ・イベントに対して実行しない場合、
図7に示されるように、以下のステップ710が含まれ得る。
【0095】
ステップ710において、RANページングによってトリガされる再開プロセスが実行され、ここで再開プロセス中のRRCメッセージを使用して、NASメッセージを伝送できる。
【0096】
本開示の実施形態では、AC規制確認がRANページングに対してしか実行されない場合、AC規制は実行され得ず、その結果RANページングによってトリガされる再開プロセスは、直接実行される。加えて、NASメッセージは、再開プロセス中にRRCメッセージ内で伝送され得る。すなわち、NASトリガ・イベントに対するAC規制は、もはや実行する必要がない。
【0097】
上記の実施形態から、RANページングに対してだけAC規制を実行するが、NASトリガ・イベントに対して実行しない場合、RANページングはAC規制を受け得ず、RANページングによってトリガされる再開プロセスは、再開プロセス中のRRCメッセージがNASメッセージを伝送できる状態で、実行され得ることがわかる。したがって、同時イベントのうちの一方だけが処理され、AC規制の効率が改善される。
【0098】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。AC規制方法は、端末に適用可能であり、
図1に示される方法に基づいて、いくつかの実施形態では、ASトリガ・イベントは、RANページングである。ステップ120において、AC規制を、NASトリガ・イベントに対してしか実行せず、RANページングに対して実行しない場合、
図8に示されるように、以下のステップ810が含まれ得る。
【0099】
ステップ810において、NASトリガ・イベントに対してAC規制確認が実行された後で、且つRANページングによってトリガされる再開プロセスが実行されないと、ネットワークによって開始された解放に応答するか、又はやはりネットワークによって開始されたRANページングに応答する。
【0100】
上記の実施形態から、NASトリガ・イベントに対してしかAC規制確認を実行せず、RANページングに対して実行しない場合、AC規制確認がNASトリガ・イベントに対して実行された後で、且つRANページングによってトリガされる再開プロセスが実行されないと、ネットワークによって開始された解放に応答するか、又はやはりネットワークによって開始されたRANページングに応答することがわかる。したがって、同時イベントのうちの一方だけが処理され、AC規制確認の効率が改善される。
【0101】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、別のAC規制方法を示すフローチャートである。AC規制方法は、端末に適用可能であり、
図1に示される方法に基づいて、ASトリガ・イベントは、RANページングであり、NASトリガ・イベントは、CNページングである。ステップ120を実行する場合、
図9に示されるように、以下のステップ910が含まれ得る。
【0102】
ステップ910において、CNページングに対してのみAC規制が実行される。
【0103】
上記の実施形態から、ASトリガ・イベントがRANページングであり、NASトリガ・イベントがCNページングである場合、AC規制は、CNページングに対してのみ実行され得ることがわかる。したがって、AC規制の精度と効率との両方が改善される。
【0104】
前述のAC規制方法の例に対応して、本開示はまた、AC規制装置の例も提供する。
【0105】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、AC規制装置を示すブロック図である。該装置は、端末に適用可能であり、
図1に示されるAC規制方法を実行するよう構成される。
図10に示されるように、該装置は以下を備え得る。
NAS及びASによって同時にトリガされるイベントを検出するよう構成される、検出モジュール101、
NASトリガ・イベント及び/又はASトリガ・イベントに対してAC規制
確認を実行するよう構成される、AC規制モジュール102。
【0106】
上記の実施形態から、NAS及びASによって同時にトリガされるイベントが検出されると、NASトリガ・イベント及び/又はASトリガ・イベントに対してAC規制確認を実行し、それにより、同時イベントに対するAC規制確認を実施し、AC規制確認の適用範囲を広げ得ることがわかる。
【0107】
いくつかの実施形態では、
図10に示される装置に基づいて、ASトリガ・イベントは、RANページングである。
図11に示されるように、AC規制モジュール102は、以下を備え得る。
NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対してAC規制
確認を実行するよう構成される、第1のAC規制サブモジュール111、
AC規制がNASトリガ・イベントに対して実行され、端末が接続状態に入ることを検出するのに応答して、RANページングに対してAC規制
確認を実行するよう構成される第2のAC規制サブモジュール112、
RANページングに対してだけAC規制
確認を実行するが、NASトリガ・イベントに対しては実行しないように構成される、第3のAC規制サブモジュール113、又は
NASトリガ・イベントに対してだけAC規制
確認を実行するが、RANページングに対しては実行しないように構成される、第4のAC規制サブモジュール114。
【0108】
いくつかの実施形態では、
図11に示される装置に基づいて、
図12に示されるように、第1のAC規制サブモジュール111は以下を備え得る。
NASトリガ・イベントがAC規制を受けるという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスを実行するよう構成される、第1の実行サブモジュール121、
NASトリガ・イベントについて、NASトリガ・イベントに対応するAC規制タイマを起動するよう構成される、起動サブモジュール122、
AC規制タイマの満了を検出したことに応答して、NASトリガ・イベントに対してAC規制確認を
再度実行するよう構成される、第1の確認サブモジュール123。
【0109】
上記の実施形態から、NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対してAC規制を実行するために、NASトリガ・イベントがAC規制を受けるという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスを実行でき、NASトリガ・イベントについて、NASトリガ・イベントに対応するAC規制タイマを起動でき、且つAC規制タイマの満了を検出するのに応答して、NASトリガ・イベントに対してAC規制確認が実行されることがわかる。このようにして、同時イベントをすべて処理でき、AC規制の信頼性が向上する。
【0110】
いくつかの実施形態では、
図12に示される装置に基づいて、AC規制タイマは、RANページングが端末をトリガして、接続状態に入った後、又は非アクティブ状態であると、再起動されなくなる。
【0111】
いくつかの実施形態では、
図12に示される装置に基づいて、AC規制タイマは、RANページングが端末をトリガして、接続状態に入った後、又は非アクティブ状態であると、再設定又は再起動される。
【0112】
いくつかの実施形態では、
図12に示される装置に基づいて、
図13に示されるように、第1の確認サブモジュール123は以下を備え得る。
端末が非アクティブ状態にあるという判断に応答して、NASトリガ・イベントに対して、第1のAC規制パラメータを用いて、AC規制確認を実行するよう構成される、第2の確認サブモジュール131。第1のAC規制パラメータは、端末が非アクティブ状態において使用するよう設定されたパラメータである。
端末が接続状態に入るという判断に応答して、第1のAC規制パラメータ又は第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するよう構成される、第3の確認サブモジュール132。第2のAC規制パラメータは、端末が接続状態において使用するよう設定されたパラメータである。
【0113】
上記の実施形態から、端末が非アクティブ状態にあるという判断に応答して、AC規制確認が、NASトリガ・イベントに対して、第1のAC規制パラメータを用いて実行され得ることがわかる。第1のAC規制パラメータは、端末が非アクティブ状態において使用するよう設定されたパラメータである。端末が接続状態に入るという判断に応答して、AC規制確認は、第1のAC規制パラメータ又は第2のAC規制パラメータを用いて実行され得る。第2のAC規制パラメータは、端末が接続状態において使用するよう設定されたパラメータである。したがって、AC規制確認の精度が改善される。
【0114】
いくつかの実施形態では、
図13に示される装置に基づいて、
図14に示されるように、第3の確認サブモジュール132は以下を備え得る。
基地局から第2のAC規制パラメータを受信することに応答して、第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するよう構成される、第1の処理サブモジュール141、
基地局から第2のAC規制パラメータを受信しないことに応答して、第1のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するよう構成される、第2の処理サブモジュール142。
【0115】
いくつかの実施形態では、
図13に示される装置に基づいて、
図15に示されるように、第3の確認サブモジュール132は以下を備え得る。
第2のAC規制パラメータを使用するよう端末に指令する指示情報を基地局から受信することに応答して、指示情報に基づいて第2のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するよう構成される、第3の処理サブモジュール151、
基地局から該指示情報を受信しないことに応答して、第1のAC規制パラメータを用いてAC規制確認を実行するよう構成される、第4の処理サブモジュール152。
【0116】
いくつかの実施形態では、
図11に示される装置に基づいて、
図16に示されるように、第1のAC規制サブモジュール111は以下を備え得る。
NASトリガ・イベントがAC規制を受けないという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスを実行するよう構成される、第2の実行サブモジュール161、
NASトリガ・イベントについて、NASメッセージをRANページングによってトリガされる指定メッセージに追加し、該指定メッセージを基地局に送信するよう構成される、追加サブモジュール162。
【0117】
上記の実施形態から、NASトリガ・イベント及びRANページングの両方に対してAC規制確認を実行する場合、NASトリガ・イベントがAC規制を受けないという判断に応答して、RANページングについて、RANページングによってトリガされる再開プロセスが実行され、NASトリガ・イベントについて、NASメッセージがRANページングによってトリガされる指定メッセージに追加され、該指定メッセージは基地局に送信されることがわかる。したがって、AC規制確認の精度が改善される。
【0118】
いくつかの実施形態では、
図16に示される装置に基づいて、指定メッセージは、RANページングによってトリガされる再開プロセス中のRRCメッセージ、又は端末がRANページングによってトリガされて接続状態に入るときの、端末からのアップリンク・メッセージである。
【0119】
いくつかの実施形態では、
図11に示される装置に基づいて、
図17に示されるように、第2のAC規制サブモジュール112は以下を備え得る。
NASトリガ・イベントに対してAC規制
確認を実行することによって、AC規制確認結果を取得するよう構成される、確認結果判断サブモジュール171、
AC規制確認結果が承認を示し、端末が接続状態に入るのを検出したことに応答して、RANページングに対してAC規制
確認を実行することなく、RANページングによってトリガされるデータ送信を接続状態で実行するよう構成される、第5の処理サブモジュール172、
AC規制確認結果が拒否を示したことに応答して、RANページングに対してAC規制
確認を実行するよう構成される第6の処理サブモジュール173であって、RANページングによってトリガされる再開プロセス中のRRCメッセージは、NASメッセージを伝送できないように構成される、第6の処理サブモジュール173。
【0120】
上記の実施形態から、同時イベントが順に処理される場合、AC規制確認結果は、NASトリガ・イベントに対するAC規制確認の実行によって得ることができ、AC規制確認結果が承認を示し、端末が接続状態に入るのを検出したことに応答して、RANページングに対してAC規制確認を実行することなく、RANページングによってトリガされるデータ送信が接続状態で実行され、また、AC規制確認結果が拒否を示したことに応答して、AC規制確認がRANページングに対して実行され、RANページングによってトリガされる再開プロセス中のRRCメッセージを使用して、NASメッセージを伝送できないことがわかる。したがって、AC規制の効率と柔軟性との両方が改善される。
【0121】
いくつかの実施形態では、
図11に示される装置に基づいて、
図18に示されるように、第3のAC規制サブモジュール113は以下を備え得る。
RANページングに対してAC規制
確認を実行することなく、RANページングによってトリガされる再開プロセスを実行するよう構成される第7の処理サブモジュール181であって、再開プロセス中のRRCメッセージは、NASメッセージを伝送できるよう構成される、第7の処理サブモジュール181。
【0122】
上記の実施形態から、RANページングに対してだけAC規制確認を実行するが、NASトリガ・イベントに対して実行しない場合、RANページングによってトリガされる再開プロセスは、再開プロセス中のRRCメッセージがNASメッセージを伝送できる状態で、実行され得ることがわかる。したがって、同時イベントのうちの一方だけが処理され、AC規制確認の効率が改善される。
【0123】
いくつかの実施形態では、
図11に示される装置に基づいて、
図19に示されるように、第4のAC規制サブモジュール114は以下を備え得る。
NASトリガ・イベントがAC規制
確認を受け、RANページングによってトリガされる再開プロセスが実行されないことに応答して、ネットワークによって開始された解放又はやはりネットワークによって開始された他のRANページングに応答するよう構成される、第8の処理サブモジュール191。
【0124】
上記の実施形態から、NASトリガ・イベントに対してしかAC規制確認を実行せず、RANページングに対して実行しない場合、AC規制確認がNASトリガ・イベントに対して実行された後で、且つRANページングによってトリガされる再開プロセスが実行されないと、ネットワークによって開始された解放に応答するか、又はやはりネットワークによって開始されたRANページングに応答することがわかる。したがって、同時イベントのうちの一方だけが処理され、AC規制確認の効率が改善される。
【0125】
いくつかの実施形態では、
図10に示される装置に基づいて、ASトリガ・イベントはRANページングであり、NASトリガ・イベントはCNページングである。
図20に示されるように、AC規制モジュール102は、以下を備え得る。
CNページングに対してだけAC規制を実行するよう構成される、第5のAC規制サブモジュール201。
【0126】
上記の実施形態から、ASトリガ・イベントがRANページングであり、NASトリガ・イベントがCNページングである場合、AC規制は、CNページングに対してのみ実行され得ることがわかる。したがって、AC規制の精度と効率との両方が改善される。
【0127】
装置の実施形態は、方法の実施形態に実質的に対応するので、関連する部分に関して、方法の実施形態の説明の一部を参照できる。上記の装置の実施形態は、単に例示的であり、ここで別個の部材として説明されているユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、ユニットとして表示された部材は、物理的なユニットであってもなくてもよい。すなわち、1箇所に配置されていてもよく、又は多数のネットワーク・ユニットに分散されていてもよい。モジュールの一部又はすべては、本開示の解決策の諸目的を実現するための、実際の要件にしたがって選択され得る。当業者は、創造的な作業なしで解決策を理解し、実行できる。
【0128】
本開示はまた、コンピュータ・プログラムを格納する非一時的コンピュータ可読記憶媒体も提供し、コンピュータ・プログラムは、
図1から
図9のいずれかにしたがって説明されたAC規制方法を実行するよう構成される。
【0129】
本開示はまた、AC規制装置も提供し、該装置は、端末に適用可能であり、以下を備える。
プロセッサ、
プロセッサによる実行可能命令を格納するためのメモリ。
プロセッサは、以下のように構成される。
NASトリガ・イベント及びASトリガ・イベントのうち少なくとも一方を検出し、
NASトリガ・イベント及びASトリガ・イベントのうち少なくとも一方に対して、AC規制確認を実行する。
【0130】
図21は、本開示のいくつかの実施形態による、AC規制装置を示す構造概略図である。
図21に示されるように、AC規制装置2100がいくつかの実施形態にしたがって示され、装置2100は、コンピュータ、携帯電話、デジタル放送端末、メッセージ送受信デバイス、ゲーム機、タブレット・デバイス、医用デバイス、フィットネス・デバイス、携帯情報端末などであり得る。
【0131】
図21を参照すると、デバイス2100は、1つ又は複数の以下の構成要素を備え得る。処理構成要素2101、メモリ2102、電力構成要素2103、マルチメディア構成要素2104、音声構成要素2105、入出力(I/O:input/output)インタフェース2106、センサ構成要素2107、及び通信構成要素2108。
【0132】
処理構成要素2101は、典型的には、表示、通話、データ通信、カメラ動作、及び記録動作に関連する動作など、デバイス2100の全体的な動作を制御する。処理構成要素2101は、上述のステップの全部又は一部を実施するための命令を実行する、1つ又は複数のプロセッサ2109を備え得る。さらに、処理構成要素2101は、構成要素2101と他の構成要素との間の相互作用を容易にする、1つ又は複数のモジュールを備え得る。たとえば、処理構成要素2101は、マルチメディア構成要素2104と処理構成要素2101との間の相互作用を容易にする、マルチメディア・モジュールを備え得る。
【0133】
メモリ2102は、デバイス2100の動作を補助するために、様々な種類のデータを格納するよう構成される。かかるデータの例には、デバイス2100で動作する任意のアプリケーション又は方法に関する命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオなどが含まれる。メモリ2102は、静的ランダム・アクセス・メモリ(SRAM:static random access memory)、電気的に消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(EEPROM:electrically erasable programmable read only memory)、消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(EPROM:erasable programmable Read Only Memory)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM:programmable Read Only Memory)、読取専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、磁気メモリ、フラッシュ・メモリ、ディスク若しくは光ディスクなどの、任意の種類の揮発性若しくは不揮発性記憶デバイス、又はそれらの組合せによって、実装され得る。
【0134】
電力構成要素2103は、デバイス2100の様々な部品に電力を供給する。電力構成要素2103は、電力管理システム、1つ又は複数の電源、及びデバイス2100への電力の生成、管理、及び分配に関連する他の構成要素を備え得る。
【0135】
マルチメディア構成要素2104には、出力インタフェースを提供する、デバイス2100とユーザとの間にある画面が含まれる。いくつかの例では、画面には、液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)及びタッチ・パネル(TP:touch panel)が含まれ得る。画面がタッチ・パネルを含む場合、画面は、タッチ・スクリーンとして実現され、ユーザからの入力信号を受信し得る。タッチ・パネルは、タッチ・パネル上でタッチ、スワイプ、及びジェスチャを検知する、1つ又は複数のタッチ・センサを備える。タッチ・センサは、タッチ又はスライド動作の範囲を検知できるだけでなく、タッチ又はスライド動作に伴う持続時間及び圧力も検知できる。いくつかの実施形態では、マルチメディア構成要素2104は、前面カメラ及び/又は背面カメラを備える。デバイス2100が撮影モード又はビデオ・モードなどの動作モードにあるとき、前面カメラ及び/又は背面カメラは、外部のマルチメディア・データを受信できる。前面カメラ及び背面カメラはそれぞれ、固定光学レンズ・システムであってもよく、又は焦点距離及び光学ズーム機能を有していてもよい。
【0136】
音声構成要素2105は、音声信号を出力及び/又は入力するよう構成される。たとえば、音声構成要素2105は、デバイス2100が通話モード、録音モード、及び音声認識モードなどの動作モードにあるとき、外部音声信号を受信するよう構成されるマイク(MIC:microphone)を備える。受信された音声信号は、メモリ2102にさらに格納されてもよく、又は通信構成要素2108によって送信されてもよい。いくつかの例では、音声構成要素2105は、音声信号を出力するためのスピーカも備える。
【0137】
I/Oインタフェース2106は、処理構成要素2101と周辺インタフェース・モジュールとの間のインタフェースを提供し得る。周辺インタフェース・モジュールには、キーボード、クリック・ホイール、釦などが含まれ得る。こうした釦には、ホーム釦、音量釦、開始釦、及びロック釦が含まれ得るが、これらに限定されるものではない。
【0138】
センサ構成要素2107は、デバイス2100の、様々な態様の状態評価を可能にする、1つ又は複数のセンサを備える。たとえば、センサ構成要素2107は、デバイス2100の開閉状態、デバイス2100のディスプレイ及びキーパッドなどの構成要素の相対位置を検出でき、センサ構成要素2107はまた、デバイス2100又はデバイス2100の構成要素の位置の変化、ユーザのデバイス2100との接触の有無、デバイス2100の向き又は加速/減速、及びデバイス2100の温度変化も検出できる。センサ構成要素2107は、どんな物理的接触もなしに、近くの物体の存在を検出するよう構成される近接センサを備え得る。センサ構成要素2107は、撮像用途に使用するCMOS又はCCD画像センサなどの光センサも備え得る。いくつかの例では、センサ構成要素2107は、加速度計センサ、ジャイロ・センサ、磁気センサ、圧力センサ、又は温度センサも備え得る。
【0139】
通信構成要素2108は、装置2100と他のデバイスとの間の有線又は無線通信を容易にし得る。デバイス2100は、WiFi、2G、若しくは3G、又はその組合せなどの通信規格に基づいて、無線ネットワークにアクセスできる。例示的な例では、通信構成要素2108は、放送チャネルを通じて、外部の放送管理システムから放送信号又は放送関連情報を受信する。例示的な例では、通信構成要素2108はまた、容易に短距離通信を行うために、近距離通信(NFC:near field communication)モジュールも備える。たとえば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID:radio frequency identification)技術、赤外線データ協会(IrDA:infrared data association)技術、超広帯域(UWB:ultra-wideband)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT:Bluetooth)技術、及び他の技術に基づいて実現され得る。
【0140】
一例では、装置2100は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、デジタル信号処理デバイス(DSPD:Digital Signal Processing Device)、プログラマブル論理デバイス(PLD:programmable Logic Device)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は上記の方法を実行するための他の電子構成要素で実現され得る。
【0141】
例示的な例では、上記及び以下の方法を実行するために、デバイス2100のプロセッサ2109によって実行可能な命令を有するメモリ2102などの、命令を有する非一時的コンピュータ可読記憶媒体も提供される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、ROM、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピ・ディスク、及び光データ記憶デバイスであり得る。
【0172】
この開示は、図面に示される上記の構造に限定されず、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示に対して様々な変更及び修正が行われ得ることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の請求の範囲によってのみ制限されるべきである。