(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-16
(45)【発行日】2024-01-24
(54)【発明の名称】モジュール式フレーム用の位置決めピンアセンブリ
(51)【国際特許分類】
E04B 1/348 20060101AFI20240117BHJP
F16B 7/18 20060101ALI20240117BHJP
【FI】
E04B1/348 Q
F16B7/18 A
E04B1/348 T
E04B1/348 U
(21)【出願番号】P 2021500562
(86)(22)【出願日】2019-07-12
(86)【国際出願番号】 CA2019050960
(87)【国際公開番号】W WO2020010463
(87)【国際公開日】2020-01-16
【審査請求日】2022-06-27
(32)【優先日】2018-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519422728
【氏名又は名称】ゼット-モジュラー ホールディング,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ボーロン,ジュリアン
【審査官】須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-513192(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104612250(CN,A)
【文献】特開平05-195584(JP,A)
【文献】特開2013-245501(JP,A)
【文献】特開平03-233042(JP,A)
【文献】特表2017-515027(JP,A)
【文献】特開平07-300901(JP,A)
【文献】国際公開第2017/027965(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02818429(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0136504(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/348
F16B 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1モジュール式フレームを第2モジュール式フレームに結合するための位置決めピンアセンブリであって、前記第1モジュール式フレームが、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材と、前記第1モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1端部において結合された、第1モジュール式フレームの第1ビームとを有し、前記第2モジュール式フレームが、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材と、前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1端部において結合された第2モジュール式フレームの第1ビームと、を有しており、前記位置決めピンアセンブリは、
前記第1モジュール式フレームと前記第2モジュール式フレームとの間に配置された第1ガセットプレートであって、前記第1ガセットプレートが、第1ガセットプレート孔及び第2ガセットプレート孔を有し、前記第1ガセットプレート孔が、前記第1モジュール式フレームの第1ビームを前記第1ガセットプレートに結合するための第1固定手段を受け入れるように適合されており、前記第2ガセットプレート孔が、前記第2モジュール式フレームの第1ビームを前記第1ガセットプレートに結合するための第2固定手段を受け入れるように適合されている、第1ガセットプレートと、
前記第1ガセットプレート、前記第1モジュール式フレーム、及び前記第2モジュール式フレームを係合するピンであって、前記ピンが、
逆V字型セクションに結合された平らな四辺形タイプのプレート状セクションを有し、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションが、前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の前記端部に係合するように適合されており、前記
逆V字型セクションが、前記第1モジュール式フレームの第1中空管状部材の前記端部に係合するように適合されている、ピンと、を備える位置決めピンアセンブリ。
【請求項2】
前記
逆V字型セクションは吊り上げ孔を有する、請求項1に記載の位置決めピンアセンブリ。
【請求項3】
前記吊り上げ孔は、前記
逆V字型セクションの頂点に近接して形成されている、請求項2に記載の位置決めピンアセンブリ。
【請求項4】
前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションに結合されたストッパをさらに備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の位置決めピンアセンブリ。
【請求項5】
前記ストッパは、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションの第1端部に近接して配置されており、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションの前記第1端部は、前記
逆V字型セクションに結合されている、請求項4に記載の位置決めピンアセンブリ。
【請求項6】
前記ストッパは、平面ストッパプレートであり、前記平面ストッパプレートは、前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の前記第1端部に位置するようにサイズ決めされており、前記平面ストッパプレートは、前記ガセットプレートの厚さに等しい厚さを有し、
前記ガセットプレートは、前記平面ストッパプレートの1つ又は複数のエッジを受け入れかつ前記エッジと整列するための切欠きを有する、請求項4又は5に記載の位置決めピンアセンブリ。
【請求項7】
前記平面ストッパプレートの前記1つ又は複数のエッジは、前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の1つ又は複数のエッジと長手方向に整列する、請求項6に記載の位置決めピンアセンブリ。
【請求項8】
前記ストッパは、突起であり、前記突起は、前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の前記第1端部に位置するようにサイズ決めされており、
前記突起は、前記ガセットプレートの厚さに等しい厚さを有し、
前記ガセットプレートは、前記突起の1つ又は複数のエッジを受け入れかつ前記エッジと整列するための切欠きを有する、請求項4又は5に記載の位置決めピンアセンブリ。
【請求項9】
前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションは、第1オリフィス及び第2オリフィスを有し、前記第1オリフィスは、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションの第2端部と、前記ストッパとの中間に形成されており、前記第1オリフィスは、前記ストッパに近接し、第3固定手段を受け入れるように適合されており、前記第2オリフィスは、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションの前記第2端部に近接して形成され、第4固定手段を受け入れるように適合されており、
前記第3及び第4固定手段は、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションを前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材に固設する、請求項
4~8のいずれか1項に記載の位置決めピンアセンブリ。
【請求項10】
モジュール式フレームアセンブリであって、
第2モジュール式フレームに結合された第1モジュール式フレームを備え、前記第1モジュール式フレームと前記第2モジュール式フレームとの間に位置決めピンアセンブリが挟まれており、前記第1モジュール式フレームが、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材と、前記第1モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1端部において結合された、第1モジュール式フレームの第1ビームとを有し、前記第2モジュール式フレームが、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材と、前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1端部において結合された第2モジュール式フレームの第1ビームと、を有し、前記位置決めピンアセンブリが、
前記第1モジュール式フレームと前記第2モジュール式フレームとの間に配置された第1ガセットプレートであって、前記第1ガセットプレートが、第1ガセットプレート孔及び第2ガセットプレート孔を有し、前記第1ガセットプレート孔が、前記第1モジュール式フレームの第1ビームを前記第1ガセットプレートに結合するために、第1モジュール式フレームの第1ビームの第1孔と係合するための第1固定手段を受け入れるように適合されており、前記第2ガセットプレート孔が、前記第2モジュール式フレームの第1ビームを前記第1ガセットプレートに結合するために、第2モジュール式フレームの第1ビームの第1孔と係合するための第2固定手段を受け入れるように適合されている、第1ガセットプレートと、
前記第1ガセットプレート、前記第1モジュール式フレーム、及び前記第2モジュール式フレームを係合するピンであって、前記ピンが、
逆V字型セクションに結合された平らな四辺形タイプのプレート状セクションを有し、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションが、前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の前記端部に係合するように適合されており、前記
逆V字型セクションが、前記第1モジュール式フレームの第1中空管状部材の前記端部に係合するように適合されている、ピンと、を備えるモジュール式フレームアセンブリ。
【請求項11】
前記
逆V字型セクションは吊り上げ孔を有する、請求項10に記載のモジュール式フレームアセンブリ。
【請求項12】
前記吊り上げ孔は、前記
逆V字型セクションの頂点に近接して形成されている、請求項11に記載のモジュール式フレームアセンブリ。
【請求項13】
前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションに結合されたストッパをさらに含む、請求項10~12のいずれか1項に記載のモジュール式フレームアセンブリ。
【請求項14】
前記ストッパは、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションの第1端部に近接して配置されており、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションの前記第1端部は、前記
逆V字型セクションに結合されている、請求項13に記載のモジュール式フレームアセンブリ。
【請求項15】
前記ストッパは、平面ストッパプレートであり、前記平面ストッパプレートは、前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の前記第1端部に位置するようにサイズ決めされており、前記平面ストッパプレートは、前記ガセットプレートの厚さに等しい厚さを有し、
前記ガセットプレートは、前記平面ストッパプレートの1つ又は複数のエッジを受け入れかつ前記エッジと整列するための切欠きを有する、請求項13又は14に記載のモジュール式フレームアセンブリ。
【請求項16】
前記平面ストッパプレートの前記1つ又は複数のエッジは、前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の1つ又は複数のエッジと長手方向に整列する、請求項15に記載のモジュール式フレームアセンブリ。
【請求項17】
前記ストッパは、突起であり、前記突起は、前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の前記第1端部に位置するようにサイズ決めされており、
前記突起は、前記ガセットプレートの厚さに等しい厚さを有し、
前記ガセットプレートは、前記突起の1つ又は複数のエッジを受け入れかつ前記エッジと整列するための切欠きを有する、請求項13又は14に記載のモジュール式フレームアセンブリ。
【請求項18】
前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションは、第1オリフィス及び第2オリフィスを有し、前記第1オリフィスは、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションの第2端部と、前記ストッパとの中間に形成されており、前記第1オリフィスは、前記ストッパに近接し、第3固定手段を受け入れるように適合されており、前記第2オリフィスは、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションの前記第2端部に近接して形成され、第4固定手段を受け入れるように適合されており、
前記第3固定手段は、前記平らな四辺形タイプのプレート状セクションを前記第2モジュール式フレームの第1中空管状部材に固設するために、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1開口及び前記第1オリフィスに係合し、前記第4固定手段は、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第2開口及び前記第2オリフィスに係合する、請求項
13~17のいずれか1項に記載のモジュール式フレームアセンブリ。
【請求項19】
モジュール式建物を形成するためのモジュール式フレームユニットのシステムであって、第2モジュール式フレームに結合される第1モジュール式フレームを備え、前記第1モジュール式フレームと前記第2モジュール式フレームとの間に位置決めピンアセンブリが挟まれており、前記位置決めピンアセンブリは、請求項1~9のいずれか1項に定義したとおりである、システム。
【請求項20】
モジュール式建物を形成するためのモジュール式フレームユニットを結合する方法であって、第1モジュール式フレームを第2モジュール式フレームに結合することを含み、位置決めピンアセンブリが、前記第1モジュール式フレームと前記第2モジュール式フレームとの間に挟まれており、前記位置決めピンアセンブリは、請求項1~9のいずれか1項に定義したとおりである、方法。
【請求項21】
吊り上げ可能なモジュール式フレームユニットであって、第
2モジュール式フレームに結合された位置決めピンアセンブリを備え、前記位置決めピンアセンブリが、請求項1~9のいずれか1項に定義したとおりである、吊り上げ可能なモジュール式フレームユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本明細書は、位置決めピンアセンブリ、位置決めピンアセンブリを使用する吊り上げ可能なピンアセンブリ、位置決めピンアセンブリを有するモジュール式フレームユニットを結合するための方法、位置決めピンアセンブリを有するモジュール式ユニットを組み立てる方法、及び位置決めピンアセンブリを有する建物に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] モジュール式の建物とモジュール式の家は、モジュールと呼ばれる複数のセクションからなる、セクション型プレハブ式の建物又は家である。「モジュール式」は、他の建築方法とは異なる工法である。モジュールセクションは、現場から離れた(時には、遠隔の)施設において構築され、目的の使用場所へ移送される。プレハブセクションの完全な建設は現場で完了する。プレハブセクションは、時には、クレーンを使用して持ち上げられ、基礎壁上に配置され、モジュールのプレハブセクションは、建物の基礎上に設置され、互いに結合されて1つの建物を形成する。モジュールは、横並び、縦並び、又は積み重ねて配置することができ、建物のレイアウトにおいて様々な構成とスタイルを可能にする。
【0003】
[0003] 制御された工場環境において標準化された構成部材から構成されたこのようなプレハブ式モジュール式建物ユニットは、より低いコスト及びより高い品質により望ましい可能性があり、より高い品質は、野外建築仕事現場において同様の仕事を行うことと比較して獲得可能である。したがって、床、壁、及び頭上の構造物を有し、その内部に予め据え付けられた全てのシステム及び室内備品を含むプレハブ式モジュール式建物ユニットは、好ましく、かつ当技術分野において周知である。2つ以上のモジュール式建物ユニットを一緒に接合して、より大きい構造物を形成するための手段及び方法からなる建物アセンブリシステムもまた、当技術分野において周知である。
【0004】
[0004] モジュール式建物ユニットの持ち上げ、移動、及び接続の目的で解放可能な接続を提供するために、構造フレームの上面又は側面に特別に準備された孔と係合する装置は、当技術分野で知られている。例えば、PCT公開第WO2014/127472号、同第WO2015/164975号、同第WO2016/165022号及び同第WO2017/027965号、ならびにPCT出願第PCT/CA2018/050065号(全て参照により本明細書に組み込まれ、読者は、さらなる検討のために関連するセクションに向けられる)は、モジュール式建物構造物を結合及び形成するための様々なコネクタを開示している。
【0005】
[0005] 上記のコネクタは、特に高層で、多層階で、かつ細身の建物を形成するための多くの問題に対処することに役立つことができるが、依然として、そのような建物における全体的なコストを削減しかつ建設の効率を高めることができる、低層でかつ少ない階数の建物を形成するためのコネクタが技術分野において必要である。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 一態様では、本明細書は、第1モジュール式フレームを第2モジュール式フレームに結合するための位置決めピンアセンブリに関し、第1モジュール式フレームは、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材と、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1端部において結合された、第1モジュール式フレームの第1ビームとを有し、第2モジュール式フレームは、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材と、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1端部において結合された第2モジュール式フレームの第1ビームと、を有し、位置決めピンアセンブリは、
[0007] 第1モジュール式フレームと第2モジュール式フレームとの間に配置された第1ガセットプレートであって、第1ガセットプレートは、第1ガセットプレート孔及び第2ガセットプレート孔を有し、第1ガセットプレート孔は、第1モジュール式フレームの第1ビームを第1ガセットプレートに結合するための第1固定手段を受け入れるように適合されており、第2ガセットプレート孔は、第2モジュール式フレームの第1ビームを第1ガセットプレートに結合するための第2固定手段を受け入れるように適合されている、第1ガセットプレートと、
[0008] 第1ガセットプレート、第1モジュール式フレーム、及び第2モジュール式フレームに係合するピンであって、ピンは、平らな逆円錐形(又は平らな逆V字形)セクションに結合された平らな四辺形プレート状セクションを有し、平らな四辺形タイプのプレート状セクションは、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の端部に係合するように適合されており、平らな逆円錐形セクションは、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材の端部に係合するように適合されている、ピンと、を有する。
【0007】
[0009] 別の態様では、本明細書は、モジュール式フレームアセンブリに関し、モジュール式フレームアセンブリは、
[0010] 第2モジュール式フレームに結合された第1モジュール式フレームを有し、第1モジュール式フレームと第2モジュール式フレームとの間に位置決めピンアセンブリが挟まれており、第1モジュール式フレームは、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材と、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1端部において結合された、第1モジュール式フレームの第1ビームとを有し、第2モジュール式フレームは、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材と、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1端部において結合された、第2モジュール式フレームの第1ビームと、を有し、位置決めピンアセンブリは、
[0011] 第1モジュール式フレームと第2モジュール式フレームの間に配置された第1ガセットプレートであって、第1ガセットプレートは、第1ガセットプレート孔及び第2ガセットプレート孔を有し、第1ガセットプレート孔は、第1モジュール式フレームの第1ビームを第1ガセットプレートに結合するために、第1モジュール式フレームの第1ビームの第1孔と係合するための第1固定手段を受け入れるように適合されており、第2ガセットプレート孔は、第2モジュール式フレームの第1ビームを第1ガセットプレートに結合するために、第2モジュール式フレームの第1ビームの第1孔と係合するための第2固定手段を受け入れるように適合されている、第1ガセットプレートと、
[0012] 第1ガセットプレート、第1モジュール式フレーム、及び第2モジュール式フレームに係合するピンであって、ピンは、平らな逆円錐形セクションに結合された平らな四辺形タイプのプレート状セクションを有し、平らな四辺形タイプのプレート状セクションは、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の端部に係合するように適合されており、平らな逆円錐形セクションは、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材の端部に係合するように適合されている、ピンと、を有する。
【0008】
[0013] 別のさらなる態様では、本明細書は、モジュール式建物を形成するためのモジュール式フレームユニットのシステムに関し、システムは、第2モジュール式フレームに結合された第1モジュール式フレームを有し、第1モジュール式フレームと第2モジュール式フレームとの間に位置決めピンが挟まれており、位置決めピンアセンブリは、本明細書に説明されたとおりである。
【0009】
[0014] さらに別の態様では、本明細書は、モジュール式建物を形成するためのモジュール式フレームユニットを結合する方法に関し、方法は、第2モジュール式フレームに第1モジュール式フレームを結合することを有し、第1モジュール式フレームと第2モジュール式フレームとの間に位置決めピンが挟まれており、位置決めピンは、本明細書に説明されたとおりである。
【0010】
[0015] さらに別のさらなる態様では、本明細書は、第1モジュール式フレームに結合された位置決めピンアセンブリを備え、位置決めピンアセンブリは本明細書に説明されたとおりである、吊り上げ可能なモジュール式フレームユニットに関する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
[0016] 以下、一例として、本出願の例示的な実施形態を示す添付図面を参照する。
【0012】
【
図1】本明細書による、位置決めピンアセンブリの実施形態を伴う、2つのモジュールの部分セクションを有するモジュール式フレームアセンブリの実施形態の分解斜視図である。
【
図2】溶接ブロックを有する
図1のモジュール式フレームアセンブリの実施形態の分解斜視図である。
【
図3】本明細書による、位置決めピンアセンブリの実施形態を伴う、4つのモジュールの部分セクションを有するモジュール式フレームアセンブリの実施形態の分解斜視図である。
【
図4】溶接ブロックを有する
図3のモジュール式フレームアセンブリの実施形態の分解斜視図である。
【
図5】本明細書による、位置決めピンアセンブリの実施形態を伴う、6つのモジュールの部分セクションを有するモジュール式フレームアセンブリの実施形態の分解斜視図である。
【
図6】溶接ブロックを有する
図5のモジュール式フレームアセンブリの実施形態の分解斜視図である。
【
図7】本明細書による、位置決めピンアセンブリの実施形態を伴う、8つのモジュールの部分セクションを有するモジュール式フレームアセンブリの実施形態の分解斜視図である。
【
図8】溶接ブロックを有する
図7のモジュール式フレームアセンブリの実施形態の分解斜視図である。
【
図9】本明細書による、位置決めピンアセンブリの別の実施形態を伴う、4つのモジュールの部分セクションを有するモジュール式フレームアセンブリの別の実施形態の分解斜視図である。
【
図10】
図9に示すモジュール式フレームアセンブリの側面図である。
【
図11】
図9に示すモジュール式フレームアセンブリの平面図である。
【
図12】
図9に示すモジュール式フレームアセンブリの第1側の立面図である。
【
図13】
図9に示すモジュール式フレームアセンブリの第2側の平面図である。
【
図14】本明細書による、位置決めピンアセンブリの別の実施形態を伴う、2つのモジュールの部分セクションを有するモジュール式フレームアセンブリの別の実施形態の分解斜視図である。
【
図15】
図14に示すようなモジュール式フレームアセンブリの右側立面図である。
【
図16】
図14に示すモジュール式フレームアセンブリの平面図である。
【
図17】
図14に示すようなモジュール式フレームアセンブリの立面背面図である。
【
図18】本明細書による、位置決めピンアセンブリの別の実施形態を伴う、4つのモジュールの部分セクションを有するモジュール式フレームアセンブリの別の実施形態の分解斜視図である。
【
図19】
図18に示すモジュール式フレームアセンブリの側面図である。
【
図20】
図18に示すモジュール式フレームアセンブリの平面図である。
【
図21】
図18に示すモジュール式フレームアセンブリの第1側の立面図である。
【
図22】
図18に示すモジュール式フレームアセンブリの第2側の立面図である。
【
図23】本明細書による、位置決めピンアセンブリの別の実施形態を伴う、2つのモジュールの部分セクションを有するモジュール式フレームアセンブリの別の実施形態の分解斜視図である。
【
図24】
図23に示すモジュール式フレームアセンブリの側面図である。
【
図25】
図23に示すモジュール式フレームアセンブリの平面図である。
【
図26】
図23に示すモジュール式フレームアセンブリの立面側面図である。
【
図27】本明細書による、位置決めピンアセンブリの別の実施形態を伴う、4つのモジュールの部分セクションを有するモジュール式フレームアセンブリの別の実施形態の分解斜視図である。
【
図28】
図27に示すモジュール式フレームアセンブリの側面図である。
【
図29】
図27に示すモジュール式フレームアセンブリの平面図である。
【
図30】
図27に示すモジュール式フレームアセンブリの立面側面図である。
【
図31】
図27に示すモジュール式フレームアセンブリの別の立面側面図である。
【0013】
同じ部品を示すために、異なる図において同じ参照符号が使用されている場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0049] 位置決めピンアセンブリ及びモジュール式ユニットの適用の関連する態様は、PCT公開第WO2014/127472号、同第WO2015/164975号、同第WO2016/165022号及び同第WO2017/027965号、ならびにPCT出願第PCT/CA2018/050065号(全て参照により本明細書に組み込まれる)に説明されており、読者は、さらなる検討のために関連するセクションに向けられる。
【0015】
[0050] 位置決めピンアセンブリ、位置決めピンアセンブリを使用する吊り上げ可能なピンアセンブリ、位置決めピンアセンブリを有するモジュール式フレームユニットを結合するための方法、位置決めピンアセンブリを有するモジュール式ユニットを組み立てる方法、及び位置決めピンアセンブリを有する建物が、図面を参照しながら説明される。
【0016】
[0051]
図1~
図8は、位置決めピンアセンブリ2の実施形態に関し、
図9~
図31は、位置決めピンアセンブリ2の別の実施形態に関し、その違いは、ピン30の平らな四辺形タイプのプレート状セクション32における(以下に説明されるような)ストッパ38に関する。
図1、
図2、及び
図14~
図17は、2つのモジュール(4,6)を接続するために使用される1つのタイプのガセットプレート20を有する位置決めピンアセンブリ2の実施形態に関し、ここで、各モジュール(4,6)は一対の垂直のビーム(10,16)を有する。
図3、
図4及び
図9~
図13は、4つのモジュール(4,6)を接続するために使用される1つのタイプのガセットプレート20を有する位置決めピンアセンブリ2の実施形態に関し、ここで、各モジュール(4,6)は、一対の垂直のビーム(10,16)を有する。
図5及び
図6は、6つのモジュール(4,6)を接続するために使用される1つのタイプのガセットプレート20を有する位置決めピンアセンブリ2の実施形態に関し、ここで、各モジュール(4,6)は、一対の垂直のビーム(10,16)を有する。
図7及び
図8は、8つのモジュール(4,6)を接続するために使用される1つのタイプのガセットプレート20を有する位置決めピンアセンブリ2の実施形態に関し、ここで、各モジュール(4,6)は、一対の垂直のビーム(10,16)を有する。
図18~
図22は、4つのモジュール(4,6)を接続するために使用される1つのタイプのガセットプレート20を有する位置決めピンアセンブリ2の実施形態に関し、ここで、各モジュール(4,6)は単一のビーム(10又は16)を有する。
図23~
図26は、2つのモジュール(4,6)を接続するために使用される1つのタイプのガセットプレート20を有する位置決めピンアセンブリ2の実施形態に関し、ここで、各モジュ
ール(4,6)は3つの垂直のビーム(10,16)を有する。
図27~
図31は、4つのモジュール(4,6)を接続するために使用される1つのタイプのガセットプレート20を有する位置決めピンアセンブリ2の実施形態に関し、ここで、各モジュール(4,6)は3つの垂直のビーム(10,16)を有する。ピン30の平らな四辺形タイプのプレート状セクション32のタイプ及び使用されるガセットプレート20のタイプに応じて、位置決めピンアセンブリ2の異なる実施形態を形成することができ、位置決めピンアセンブリ2の各実施形態は、結合されるモジュール式フレームユニット60の異なる実施形態につながる。
【0017】
[0052]
図1は、第1モジュール式フレーム4を第2モジュール式フレーム6に結合するための位置決めピンアセンブリ2の実施形態を開示している。図面及び明細書では、モジュール式フレームを参照しているが、理解を容易にするために、モジュール式フレームの一部のみが示されている。例えば、
図1では、第1モジュール式フレーム4を参照しているが、第2モジュール式フレーム6への結合に使用される第1モジュール式フレーム4の角部分のみが示されている。同様に、第2モジュール式フレーム6が参照されているが、第1モジュール式フレーム4への結合に使用される第2モジュール式フレーム6の角部分のみが示されている。
図1に示される実施形態では、上部モジュール式フレームユニットの下部角が、第1モジュール式フレーム4として示され、下部モジュール式フレームユニティの上部角が、第2モジュール式フレーム6として示されている。
【0018】
[0053]
図1に示される第1モジュール式フレーム4の実施形態は、中空のコラムを有する(本明細書では、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8として示される)。示されている第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8は、丸みを帯びたエッジを有する長方形の断面を有するが、設計及び適用の要件に基づいて、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8の他の形状及び構造を使用することができる。第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8の第1端部12は、本明細書に記載されるように、位置決めピンアセンブリ2を受け入れるための開口62を有する。
【0019】
[0054] 一対のビーム10(本明細書では、第1モジュール式フレームの第1ビームとして示される)は、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8の第1端部12において、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8に結合されている。一対のビーム10(第1モジュール式フレームの第1ビーム)は、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8に対して及び互いに対して垂直に延びている。言い換えれば、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8がZ軸にある場合、第1モジュール式フレームの第1ビーム10の一方はX軸に延在し、他方の第1モジュール式フレームの第1ビームはY軸に延在する。第1モジュール式フレームの第1ビーム10を第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8に結合する方法は、特に限定されるものではなく、当業者に既知であるべきである。一実施形態では、例えば、限定されないが、第1モジュール式フレームの第1ビーム10は、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8に溶接される。
【0020】
[0055] それぞれの第1モジュール式フレームの第1ビーム10は、本明細書に記載されているように、第1モジュール式フレーム4をガセットプレート20に固定するための固定手段26を受け入れるための開口54(本明細書では第1モジュール式フレームの第1ビームの第1孔として示される)を有する。
【0021】
[0056] 第2モジュール式フレーム6は、構造が第1モジュール式フレーム4に類似しているが、下部モジュール式フレームの上端に関連しており、第1モジュール式フレーム4の第2モジュール式フレーム6への結合を支援するための(本明細書に記載されたような)特徴が設けられており、ガセットプレート20が第1モジュール式フレーム4と第2モジュール式フレーム6との間に挟まれている。
【0022】
[0057] 第1モジュール式フレーム4と同様に、
図1に示される第2モジュール式フレーム6は、中空のコラムを有する(本明細書では、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材10として示される)。示されている第2モジュール式フレームの第1中空管状部材10は、丸みを帯びたエッジを有する長方形の断面を有するが、設計及び適用の要件に基づき、また第1モジュール式フレーム4を第2モジュール式フレーム6に結合するために使用することができる限り、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材10の他の形状及び構造を使用することができる。第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の第1端部18は、本明細書で説明するように、位置決めピンアセンブリ2を受け入れるための開口64を有する。
【0023】
[0058] 一対のビーム16(本明細書では第2モジュール式フレームの第1ビームとして示される)は、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の第1端部18において、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14に結合されている。一対のビーム16(第2モジュール式フレームの第1ビーム)は、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14に対して及び互いに対して垂直に延びている。言い換えれば、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14がZ軸にある場合、第2モジュール式フレームの第1ビーム16の一方はX軸に延在し、他方の第2モジュール式フレームの第1ビーム16は、Y軸に延在する。第2モジュール式フレームの第1ビーム16を第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14に結合する方法は、特に限定されるものではなく、当業者に既知であるべきである。一実施形態では、例えば、限定されないが、第2モジュール式フレームの第1ビーム16は、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14に溶接される。
【0024】
[0059] それぞれの第2モジュール式フレームの第1ビーム16は、一対の開口を有する。ガセットプレート20を第2モジュール式フレーム6に固定するために第2固定手段28を受け入れるための第1開口56(本明細書では第2モジュール式フレームの第1ビームの第1孔として示される)である。一方、固定手段26を受け入れるための第2開口66(本明細書では第2モジュール式フレームの第1ビームの第2孔として示される)は、第1モジュール式フレーム4をガセットプレート20及び第2モジュール式フレーム6に結合する。したがって、第2モジュール式フレームの第1ビームの第2孔66は、第1モジュール式フレームの第1ビームの第1孔54と整列し、第1モジュール式フレーム4を第2モジュール式フレーム6に結合するために固定手段26を受け入れるようにサイズ決めされている。一実施形態では、図に開示されるように、第2モジュール式フレームの第1ビーム16上に形成された第1開口56は、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14からより遠くにあるのに対し、第2開口66は、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14により近い。
【0025】
[0060] 第1モジュール式フレーム4を第2モジュール式フレーム6に結合するために、位置決めピンアセンブリ2が使用される。位置決めピンアセンブリ2は、ガセットプレート20(本明細書では第1ガセットプレートとも呼ばれる)及びピン30を有する。
【0026】
[0061] 本明細書に開示されるガセットプレート20は、第1モジュール式フレーム4と第2モジュール式フレーム6との間に配置された平らなプレートであり、ピン30を収容し、第1モジュール式フレーム4の第2モジュール式フレーム6への結合に役立つための特徴が設けられている。
【0027】
[0062]
図1に示される実施形態では、ガセットプレート20の1つの面が、第2モジュール式フレームの第1ビーム16のそれぞれの上に位置し、接触する。したがって、
図1に示される実施形態で使用されるガセットプレート20は、2つの垂直な第2モジュール式フレームの第1ビーム16上に配置されるようにサイズ決めされている。さらに、一実施形態では、例えば、限定されないが、ガセットプレート20は、ガセットプレート20が置かれる第2モジュール式フレーム第1ビーム16の全幅に接触するようにサイズ決めされている。
【0028】
[0063] ガセットプレート20は、第1ガセットプレート孔22及び第2ガセットプレート孔24が設けられている。第1ガセットプレート孔22及び第2ガセットプレート孔24は、それらが第2モジュール式フレームの第1ビーム第2孔66及び第2モジュール式フレームの第1ビームの第1孔56のそれぞれと整列するようにガセットプレート20に形成されている。言い換えれば、第1ガセットプレート孔22は、第2モジュール式フレームの第1ビームの第2孔66と整列し、第2ガセットプレート孔24は、第2モジュール式フレームの第1ビームの第1孔56と整列する。
【0029】
[0064] さらに、第1ガセットプレート孔22は、第1モジュール式フレームの第1ビームの第1孔54とも整列するように形成されている。したがって、固定手段26が第1モジュール式フレーム4を第2モジュール式フレーム6に結合するために使用される場合、固定手段26は、第1モジュール式フレームの第1ビームの第1孔54、第1ガセットプレート孔22、及び第2モジュール式フレームの第1ビームの第2孔66と係合し、これにより、第1モジュール式フレーム4を第2モジュール式フレーム6に固設しかつ結合する。
【0030】
[0065] さらに、第2固定手段28がガセットプレート20を第2モジュール式フレーム6に結合するために使用される場合、第2固定手段28は、ガセットプレート20を第2モジュール式フレーム6と結合するために、第2ガセットプレート孔24及び第2モジュール式フレームの第1ビームの第1孔56と係合する。ガセットプレート20に第2ガセットプレート孔24を設けることにより、第1モジュール式フレーム4を第2モジュール式フレーム6に結合する前に、ガセットプレート20を第2モジュール式フレーム6に整列させ、配置し、かつ結合することができ、モジュール構造の製造を補助する。
【0031】
[0066] ガセットプレート20の厚さは、特に制限されておらず、設計及び適用の要件に応じて変えることができる。特定の実施形態では、ガセットプレート20は、ピン30に提供された(本明細書に記載されているような)ストッパ38の厚さと等しい厚さを有し、これにより、ガセットプレート20及びストッパ38は、第1モジュール式フレーム4と第2モジュール式フレーム6との間に均一な面の表面を提供する。
【0032】
[0067] ガセットプレート20には、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14にピン30を受け入れかつ配置するための切欠き42も設けられている。
図1に示す実施形態では、ガセットプレート20は、ピン30を受け入れるためのV字型の切欠き42を有する。特定の実施形態では、例えば、限定されないが、ガセットプレート20の切欠き42は、ガセットプレート20のエッジ68が第2モジュール式フレームの第1ビーム16のエッジ70と整列するようにサイズ決めされている。切欠き42をそのようにサイズ決めすることにより、切欠き42を規定するガセットプレート20のエッジ68は、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の第1端部18においてエッジ46に着座又は接触することを回避する。これは、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の第1端部18の開口64におけるピン30の挿入及び配置を補助することができ、また、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14におけるピン30の適切な配置を保証するために第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の第1端部18におけるエッジ46にストッパ38が配置されるための空間を提供することも補助することができる。
【0033】
[0068] ピンアセンブリ2のピン30は、第1ガセットプレート20、第1モジュール式フレーム4、及び第2モジュール式フレーム6と係合する。本明細書に開示される実施形態では、ピン30は、概して平坦で細長く、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32及び平坦な逆円錐形セクション34を有する。換言すれば、平らな円錐形のセクションは、逆V字形の平らなセクションに類似しており、V字形のセクションの頂点は、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32から遠い方にある。平らな逆円錐形(又はV字形)セクション34は、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32の第1端部58において平らな四辺形タイプのプレート状セクション32に結合されており、平らな逆円錐形セクション34の頂点72は、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32の第1端部58から遠い方に配置されている。平らな逆円錐形(又は平らな逆V字形)セクション34の頂点72は、形状が特に限定されず、一実施形態では、丸みを帯びることができる頂点への側縁の先細りによって形成される。
【0034】
[0069] 平らな四辺形タイプのプレート状セクション32の形状及びサイズは、特に限定されず、設計及び適用の要件に応じて変えることができる。一実施形態では、例えば、限定されないが、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32は、概して長方形の立方体として形作られ、平らな逆円錐形(又はV字形)セクション34は、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32の第1端部58から延びている。ピン30を第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14と結合するとき、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32は、(図に示すように)第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の1つの内面にのみ接触し、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32が挿入される第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の反対側の内面からは離間されている。さらなる実施形態では、
図12及び
図13に示されるように、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32の幅は、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の内面の幅とほぼ同じであり、これにより、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32は、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の3つの内面に接触する。
【0035】
[0070] 一実施形態では、本明細書に開示されるように、ピン30を第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14に結合及び固設するために、ピン30の平らな四辺形タイプのプレート状セクション32は、第1ピン30を第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14に結合するために、それぞれ第3固定手段74及び第4固定手段76を受け入れるように適合及びサイズ決めされた第1オリフィス48及び第2オリフィス50が設けられている。結合を達成するために、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14には、第1開口78(本明細書では、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1開口として示される)と、第2開口80(本明細書では、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第2開口として示される)とが設けられている。特定の実施形態では、例えば、限定されないが、
図1に示されるように、第1オリフィス48は、ピン30の平らな四辺形タイプのプレート状セクション32のストッパ38と第2端部82との間に形成されており、また、ピン30の平らな四辺形タイプのプレート状セクション32のストッパ38又は第1端部58に近接している。他方、第2オリフィス50は、ピン30の平らな四辺形タイプのプレート状セクション32の第2端部82の近くに形成されている。
【0036】
[0071] ピン30の平らな四辺形タイプのプレート状セクション32が、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の第1端部18において開口64に挿入されると、ストッパ38は、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32を配置するのに役立ち、これにより、第1オリフィス48が第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1開口78と整列し、第2オリフィス50が第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第2開口80と整列する。次に、第3固定手段74を第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第1開口78に挿入することができ、第4固定手段76を第2モジュール式フレームの第1中空管状部材の第2開口80に挿入することができ、これにより、ピン30を第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14における所定の位置に結合及び固設する。
【0037】
[0072] 上記のように、ピン30は、ピン30の平らな四辺形タイプのプレート状セクション32においてストッパ38が設けられており、ストッパ38は、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32の第1端部58の近くに配置されている。ストッパ38の形状及びサイズは、特に制限されず、ストッパが、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14におけるピン30の配置又は第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14における第1及び第2孔(78,80)とのオリフィス(48,50)の整列に役立つことができる限り、設計及び適用の要件に応じて変化することができる。
【0038】
[0073] 一実施形態では、例えば、限定されないが、
図1~
図8に示されるように、ストッパ38は、ピン30の平らな四辺形タイプのプレート状セクション32の側面から横方向外向きに延びる一対の突起52によって形成されている。ピン30が、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の第1端部18において開口64に配置されると、一対の突起52は、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の第1端部18において、対向する縁部46に接触及び着座する。これは、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14におけるピン30の適切な配置に役立つことができ、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14へのピン30の結合のためのオリフィス(48,50)の整列にも役立つことができる。
【0039】
[0074] 特定の実施形態では、ストッパ38は、ガセットプレート20の厚さに等しい厚さを有し、これにより、ピン30及びガセットプレート20が第2モジュール式フレーム6上の所定の位置に配置されると、ガセットプレート20及びストッパ38は1つの平面上に位置する。これは、モジュール式フレーム(4,6)の適切な整列に役立つことができ、モジュール式アセンブリの傾斜を回避することに役立つことができる。
【0040】
[0075] 上記のように、ピン30には、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8の第1端部12において開口62に挿入される平らな逆円錐形セクション34も設けられている。平らな四辺形タイプのプレート状セクション32の第1端部58を超えて延在しかつ第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8の第1端部12において開口62に挿入される先細のセクションを提供することは絶対に必要というわけではないが、平らな逆円錐形セクション34を形成するためのセクションの先細りは、第2モジュール式フレーム6への第1モジュール式フレーム4の整列、挿入、及び結合を容易にするのに役立つことができる。
【0041】
[0076] 一実施形態では、本明細書に開示されるように、平らな逆円錐形セクション34には、吊り上げ孔36が設けられている。吊り上げ孔36は、平らな逆円錐形セクション34の頂点72の近くに形成されている。ピン30が第2モジュール式フレーム6に結合されるとき、ピン30の平らな逆円錐形セクション34における吊り上げ孔36は、第2モジュール式フレーム6を吊り上げ、第1モジュール式フレーム4が第2モジュール式フレーム6上に配置される前に第2モジュール式フレーム6をモジュール式アセンブリの適切な構築場所に配置するために使用することができる。
【0042】
[0077] 上記に加えて、図示されていないが、第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8の第1端部12の近くに孔を形成することによって、ピン30の平らな逆円錐形セクション34を第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8に固設するために吊り上げ孔36を使用することができ、孔は、ピン30の平らな逆円錐形セクション34が第1モジュール式フレームの第1中空管状部材8の第1端部12において開口62に挿入されたとき吊り上げ孔36と整列する。
【0043】
[0078] 位置決めピンアセンブリ2及びモジュール式フレーム(4、6)の異なる部分を互いに結合及び固定するために使用される固定手段(26,28,74,76)は、特に限定されず、設計及び用途の要件に応じて変えることができる。一実施形態では、例えば、限定されないが、第2、第3、及び第4固定手段は平頭ねじである。別の実施形態では、例えば、限定されないが、第1固定手段は、ねじ付きボルト84及び圧縮スリーブ86を使用して形成される。第1モジュール式フレームの第1ビーム10における圧縮スリーブ86の使用は、第1モジュール式フレームの第1ビーム10の圧縮を回避することに役立つことができ、第2モジュール式フレーム6への第1モジュール式フレーム4の適切な結合を補助することができる。
【0044】
[0079]
図2は、
図1と同様の位置決めピンアセンブリ2の実施形態に関する。しかしながら、
図2に示される実施形態には溶接ブロック88が設けられており、溶接ブロック88は、構造的完全性及び第2フレーム6への第1フレーム4の結合を高めるのに役立つことができ、また第2モジュール式フレームの第1ビーム16の圧縮を回避するのに役立つこともできる。溶接ブロック88には、溶接ブロック第1孔90及び溶接ブロック第2孔92が設けられている。溶接ブロック第1孔90は、第2固定手段28を受け入れ、これにより、ガセットプレート20を第2モジュール式フレーム6に固設するために、第2モジュール式フレームの第1ビームの第1孔56と整列することができる。他方、溶接ブロック第2孔92は、第1固定手段26を受け入れ、これにより、第1モジュール式フレーム4を第2モジュール式フレーム6に固設するために、第2モジュール式フレームの第1ビーム-第2孔66と整列することができる。
【0045】
[0080] 一実施形態では、本明細書に示されるように、モジュール式フレーム(4,6)におけるコラム(8,14)及びビーム(10,16)は、中空構造セクション(HSS)から形成されている。本明細書に開示される溶接ブロック88は、HSSに構造的支持を提供するのに役立つことができ、及び/又は第1モジュール式フレーム4を第2モジュール式フレーム6に結合するときに第2モジュール式フレームの第1ビーム16の圧縮を回避するのに役立つことができる。代替的な実施形態では、非HSS構造を使用することができる。しかしながら、そのような構造部材は、コストの考慮のために好ましくない場合がある。
【0046】
[0081]
図3及び
図4は、位置決めピンアセンブリ2及びモジュール式アセンブリの別の実施形態に関し、第1モジュール式フレーム4の対が、互いに隣接する第2モジュール式フレーム6の対に結合されている。そのような実施形態では、モジュール式アセンブリを形成するために一対のピン30が使用される。一方のピン30は、1つの第1モジュール式フレーム4を1つの第2モジュール式フレーム6に結合するのに対し、別のピン30は、別の第1モジュール式フレーム4を別の第2モジュール式フレーム6に結合する。
【0047】
[0082]
図3及び
図4の実施形態において開示されるガセットプレート20は、半八角形の形状を有する。ガセットプレート20は、
図1に示される実施形態と同様に、2つの第1モジュール式フレーム4及び2つの第2モジュール式フレーム6のビーム(10,16)のそれぞれの上に着座し、接触する。
【0048】
[0083] ガセットプレート20には、
図1に示される第1及び第2ガセットプレート孔(22,24)と同様に機能する複数の第1及び第2ガセットプレート孔(22,24)も設けられている。したがって、第1ガセットプレート孔22のそれぞれは、第1モジュール式フレーム第1ビーム10のそれぞれをガセットプレート20及びその対応する整列する第2モジュール式フレームの第1ビーム16に結合するために、第1固定手段を受け入れるように適合されている。
【0049】
[0084] さらに、ガセットプレート20には、第1モジュール式フレーム4を第2モジュール式フレーム6に結合するためのピン30の対を受け入れるようにサイズ決めされた切欠き42も設けられている。さらに、切欠き42は、切欠き42のエッジ68が第2モジュール式フレーム第1ビーム16のエッジ70と整列するようにサイズ決めされており、これにより、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14におけるピン30の配置を提供する。
【0050】
[0085]
図4に示される実施形態は、
図3の実施形態に関し、モジュール式アセンブリには、
図2に示される溶接ブロック88に類似した溶接ブロック88が設けられている。
【0051】
[0086]
図5及び
図6は、位置決めピンアセンブリ2及びモジュール式アセンブリの別の実施形態に関し、第1モジュール式フレーム4の3つのセットが、互いに隣接する対応する第2モジュール式フレーム6の3つのセットに結合されている。そのような実施形態では、モジュール式アセンブリを形成するために3つのピン30が使用されており、各セットにおける第1モジュール式フレーム4の1つを、第1モジュール式フレーム4の下方に配置された第2モジュールフレーム6の1つに結合するために、1つのピン30が使用されている。
【0052】
[0087]
図5及び
図6に開示されるガセットプレート20は、八角形の4分の3の形状であり、第1及び第2モジュール式フレーム(4、6)の第1セットを第1及び第2モジュール式フレーム(4,6)の第2及び第3セットに固設するのに役立つ。このようにして、第1及び第2モジュール式フレーム(4,6)の全てのセットが、モジュール式アセンブリを形成するために互いに固設される。
【0053】
[0088]
図6に示される実施形態は、
図5の実施形態に関し、モジュール式アセンブリには、
図2に示される溶接ブロック88に類似した溶接ブロック88が設けられている。
【0054】
[0089]
図7及び
図8は、4つの隣接する第1及び第2モジュール式フレームユニット(4,6)が配置され、互いに結合されているモジュール式アセンブリの別の実施形態に関する。
図1に示される実施形態と同様に、4つのピン30が使用され、各ピン30は、第1モジュール式フレーム4を第2モジュール式フレーム6に結合する。
【0055】
[0090]
図7及び
図8に示されるガセットプレート20は八角形の形状であり、切欠き42は、ピン30を受け入れるためのガセットプレート20における正方形の穴として形成されている。前の実施形態のように、ガセットプレート20は、第1及び第2モジュール式フレーム(4,6)の第1セットを、第1及び第2モジュール式フレーム(4,6)の第2、第3及び第4セットに固設するのに役立つ。このようにして、第1及び第2モジュール式フレーム(4,6)の全てのセットが、モジュール式アセンブリを形成するために互いに固設される。
【0056】
[0091]
図9~
図31は、
図1~
図8に示される実施形態において使用されるピン30と比較して、ピン30の異なる実施形態が使用されるモジュール式アセンブリ60の実施形態に関する。
【0057】
[0092]
図9~
図31に示される実施形態では、ピン30は、平面ストッパプレート40として形成されたストッパ38を有する。
図1~
図8に示す実施形態においてストッパ38を形成する突起52と同様に、平面ストッパプレート40は、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32の第1端部58の近くにおいて、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32に配置されている。したがって、
図9~
図31に示される実施形態における平面ストッパプレート40の位置は、
図1~
図8に示される実施形態に示される突起52と同様である。
【0058】
[0093]
図9~
図31の実施形態に示される平面ストッパプレート40は平面であり、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32から垂直に延びている。平面ストッパプレート40の厚さは、ガセットプレート20と同様又は同じであることができる。さらに、平面ストッパプレート40が、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の第1端部18における開口64におけるピン30の整列及び配置を補助することができる限り、平面ストッパプレート40は、平面ストッパプレート40の1つ又は複数のエッジ44が第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の第1端部18における1つ又は複数のエッジ46と整列するようにサイズ決めすることができる。特定の実施形態では、例えば、限定されないが、平面ストッパプレート40は、正方形であり、平面ストッパプレート40の4つのエッジ44全てが、正方形の断面を有する、第2モジュール式
フレームの第1中空管状部材14の第1端部18における全ての4つのエッジ46と整列及び接触する。そのような実施形態は、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の第1端部18における開口64内のピン30の配置及び整列を容易にすることに役立つことができる。さらに、そのような実施形態が所定の位置に配置されると、ガセットプレート30及び平面ストッパプレート40は、第1モジュール式フレーム4と第2モジュール式フレーム6との間にほぼ連続した平面を提供することができ、これは、モジュール式アセンブリ60に増大した構造的安定性を提供することに役立つことができる。
【0059】
[0094]
図9~
図13は、
図3に示される実施形態と同様のモジュール式アセンブリ60の実施形態に関し、同様のガセットプレート20を利用する。しかしながら、
図9~
図13では、使用されるピン30は、ストッパ38として突起52ではなく平面のストッパプレート40を有する。
図9は、そのようなモジュール式アセンブリ60の分解斜視図を示しているのに対し、
図10は、組み立てられたモジュール式アセンブリ60を示しており、位置決めピンアセンブリ2はシェードを使用して示されている。
図10に見られるように、平らな四辺形タイプのプレート状セクション32は、第1及び第2孔(78,80)を有する、第2モジュール式フレームの第1中空管状部材14の表面の近くに配置されている。したがって、2つの隣接するモジュール式アセンブリ60(それぞれが第1及び第2モジュール式フレーム4,6を有する)が結合されるとき、各モジュール式アセンブリ60におけるピン30は互いに隣接し、一方のモジュール式アセンブリ60における平らな四辺形タイプのプレート状セクション32は、別の隣接するモジュール式アセンブリ60における平らな四辺形タイプのプレート状セクション32に面する。
【0060】
[0095]
図11は、
図9に示される実施形態の平面断面図を示しており、ビーム(10,16)及びコラム(8,14)の整列と共に、ガセットプレート20がビーム(10,16)の間に配置されていることを示している。さらに、
図11は、平面ストッパプレート40がコラム(8,14)の間に配置され、各ピン30が互いに隣接していることを示している。
【0061】
[0096]
図12及び
図13は、2つのモジュール式アセンブリ60の立面図を示しており、モジュール式アセンブリ60におけるピン30の配置を示している。
【0062】
[0097]
図14~
図17は、
図1に示される実施形態と同様のモジュール式アセンブリ60の実施形態に関し、同様のガセットプレート20を利用する。しかしながら、
図14~
図17では、使用されるピン30は、
図9~
図13に開示されたピン30と同様であり、読者は、さらなる理解のために、明細書における関連するセクションを参照する。ピン30及びガセットプレート20の他の特徴、ならびに第1及び第2モジュール式フレーム(4,6)への結合は、
図1に開示された実施形態と同様であり、読者は、さらなる理解のために明細書における関連セクションを参照する。
【0063】
[0098]
図18~
図22は、モジュール式フレームアセンブリ60のさらに別の実施形態に関する。
図18~
図22に示される実施形態と
図14~17に示される実施形態との違いは、
図18~
図22では、モジュール式フレーム(4,6)は、
図14~
図17に示すように第2モジュール式フレームの第1ビーム16の対ではなく、1つの第2モジュール式フレームの第1ビーム16のみを有することである。また、
図18~
図22に示される実施形態のガセットプレート20は、長方形プレートによって形成されており、長方形プレートの1つのエッジが、
図14~
図17に示すガセットプレート20における切欠き42と同様に機能する。さらに、
図18~
図22に示されるガセットプレート20は、第2モジュール式フレームの第1ビーム16の幅と同様の幅を有する。
【0064】
[0099]
図19は、モジュール式フレーム(4,6)を、
図18に示される位置決めピンアセンブリ2と組み立てたときに形成されるモジュール式アセンブリ60を示している。
図20は、
図19に示されるモジュール式アセンブリ60の平面図、及びビーム(10,16)上のガセットプレート20の配置を示す。
【0065】
[00100]
図23~
図26は、モジュール式フレームアセンブリ60のさらに別のさらなる実施形態に関する。
図23~
図26に示される実施形態と
図14~
図17に示される実施形態との違いは、
図23~
図26では、モジュール式フレーム(4,6)は、
図14~
図17に示すように第2モジュール式フレームの第1ビーム16の対ではなく、3つの第2モジュール式フレームの第1ビーム16を有することである。第2モジュール式フレームの第1ビーム16のうちの2つは反対方向に延在し、同軸上にあるのに対し、第2モジュール式フレームの第1ビーム16のうちの1つは、他の2つの第2モジュール式フレームの第1ビーム16に対して垂直である。
【0066】
[00101]
図23~
図26に開示された実施形態において使用されたガセットプレート20は、
図3に開示された実施形態において使用されたガセットプレート20と同様である。しかしながら、
図23~
図26の実施形態に開示されたガセットプレート20における切欠き42は、1つのピン30の1つの平面ストッパプレート40を可能にするようにサイズ決めされている。さらに、ガセットプレート20は、3つの第2モジュール式フレームの第1ビーム16のそれぞれに接触及び着座し、3つの第1モジュール式フレームの第1ビーム10のそれぞれを、モジュール式アセンブリ60を形成するために、対応しかつ整列する3つの第2モジュール式フレームの第1ビーム16に結合するために使用される。
【0067】
[00102]
図24は、
図23に示されるモジュール式アセンブリ60の実施形態の組み立てられた側面立面図を開示している。
図25は、モジュール式アセンブリ60の平面図と、ガセットプレート20がビーム(10,16)上にどのように配置されるかを示している。
図26は、組み立てられたモジュール式アセンブリ60の正面図を示す。さらに、
図26に示されるように、(
図2を参照して説明されたような)溶接ブロック88を、モジュール式アセンブリ60を形成するために第2モジュール式フレームの第1ビーム16において使用することもできる。
【0068】
[00103]
図27~
図31は、モジュール式フレームアセンブリ60の別のさらなる実施形態を示す。
図27~
図31に示される実施形態では、2つの隣接するモジュール式アセンブリ60は、
図23~
図26に示されるように、結合され、より大きなモジュール式アセンブリ60を形成する。
図27~
図31に示される実施形態では、使用されるガセットプレート20は、
図7に開示されるガセットプレート20と同様であり、読者は、さらに理解するために、明細書の関連するセクションに向けられる。ガセットプレート20は八角形の形状であり、6つの第2モジュール式フレームの第1ビーム16のそれぞれに接触し、着座し、結合され、これは、モジュール式アセンブリ60を一緒に固設するのに役立つことができる。ガセットプレート20の切欠き42は、2つのピン30と、2つのピン30の平面ストッパプレート40とを受け入れるために(
図7におけるように正方形であるのとは対照的に)長方形であり、
図27に示される構造は、
図28に示されるモジュール式アセンブリ60を形成するために組み立てられる。
【0069】
[00104]
図29は、ビーム(10,16)、コラム(8,14)、ガセットプレート20及びピン30の整列とともに、
図28のモジュール式アセンブリの平面図を示している。
図30及び
図31は、組立て時の、
図27に示されるような2つのモジュール式アセンブリ60(それぞれが第1及び第2モジュール式フレーム4,6を有する)の側面立面図を示す。
図27、
図28、
図30、及び
図31に示されるように、
図2に開示されるような溶接ブロック88を、モジュール式アセンブリ60の構造的一体性を改善するために使用することができる。
【0070】
[00105] 記載された実施形態の特定の適応及び変更を行うことができる。したがって、上述した実施形態は例示的なものであり、限定的ではないと考えられる。
【表1】