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特許7421565収容された拡大可能なアクチュエータを備える能動的切断カテーテル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-16
(45)【発行日】2024-01-24
(54)【発明の名称】収容された拡大可能なアクチュエータを備える能動的切断カテーテル
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/3207 20060101AFI20240117BHJP
   A61M 25/10 20130101ALI20240117BHJP
【FI】
A61B17/3207
A61M25/10 550
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021550153
(86)(22)【出願日】2019-02-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-22
(86)【国際出願番号】 US2019019942
(87)【国際公開番号】W WO2020176091
(87)【国際公開日】2020-09-03
【審査請求日】2022-02-14
(73)【特許権者】
【識別番号】591018693
【氏名又は名称】シー・アール・バード・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】C R BARD INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】1 Becton Drive Franklin Lakes NEW JERSEY 07417 UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100092967
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 修
(74)【代理人】
【識別番号】100220065
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 幸輝
(72)【発明者】
【氏名】ターク,ローレン
(72)【発明者】
【氏名】シモンズ,ブランドン
(72)【発明者】
【氏名】ライト,マーク・ニコラス
【審査官】和田 将彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05792158(US,A)
【文献】特開平10-094543(JP,A)
【文献】特表2006-515789(JP,A)
【文献】特開平10-113349(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/3207
A61M 25/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
血管内の病変部をスライスまたはスコアリングするための装置であって、前記装置が、
ハウジングを支持する遠位側部分を有するシャフトを有するカテーテルであって、前記ハウジングが第1の側方通路を有する、カテーテルと、
前記ハウジング内の後退位置から、前記第1の側方通路から少なくとも部分的に突出するための配備位置まで、移動するように適合されたカッターと、
前記後退位置から前記配備位置まで移動させるように前記カッターを作動させるための、前記ハウジング内にある拡大可能なアクチュエータと
を備え、
前記拡大可能なアクチュエータが膨張可能バルーンを備え、
前記装置が、前記カッターに連結する一端と前記一端から延在する側部とを有する第1の連結部であって、前記膨張可能バルーンを拡大させて前記第1の連結部の前記側部に接触させるときに、前記拡大可能なアクチュエータにより前記カッターを前記配備位置の方に付勢するための第1の連結部をさらに有し、
前記第1の連結部が前記カッターの遠位端に回転可能に接続され、前記カッターの前記配備位置において前記遠位端が前記ハウジング内に留まる、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記カッターが、近位端のところにあるブレードを有する細長いボディを備える、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、
前記カッターが、前記後退位置と前記配備位置との間を移動するように前記ハウジングに枢動可能に設置される、装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、
前記カッターを前記後退位置の方に付勢するためのばねをさらに有する、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、
前記第1の連結部に接続されると共に前記カッターの遠位端に回転可能に接続された、第2の連結部をさらに有する、装置。
【請求項6】
請求項に記載の装置であって、
前記第2の連結部が、前記膨張可能バルーンを拡大させて前記第1の連結部に接触させたときに、前記カッターを前記配備位置まで押すための調整可能な突出部を有する、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、
前記ハウジングが、前記第1の側方通路の概して反対側にある第2の側方通路を有し、前記カッターが、共通の枢動点に接続された第1および第2のカッターを含み、前記第1のカッターが前記第1の側方通路を通して配備されるように配置され、前記第2のカッターが前記第2の側方通路を通して同時に配備されるように配置される、装置。
【請求項8】
請求項に記載の装置であって、
前記拡大可能なアクチュエータが、前記第1および第2の側方通路を通して少なくとも部分的に突出させるように前記第1のカッターおよび前記第2のカッターを同時に配備するように適合される、装置。
【請求項9】
血管内の病変部をスライスまたはスコアリングするための装置であって、前記装置が、
ハウジングを支持する遠位側部分を有するシャフトを有するカテーテルであって、前記ハウジングが第1の側方通路を有する、カテーテルと、
前記ハウジング内の後退位置から、前記第1の側方通路から少なくとも部分的に突出するための配備位置まで、移動するように適合されたカッターと、
前記後退位置から前記配備位置まで移動させるように前記カッターを作動させるための、前記ハウジング内にある膨張可能バルーンと
を備え、
前記装置が、前記カッターに連結する一端と前記一端から延在する側部とを有する第1の連結部であって、前記膨張可能バルーンを拡大させて前記第1の連結部の前記側部に接触させたときに、前記膨張可能バルーンにより前記カッターを前記配備位置の方に付勢するための第1の連結部をさらに有
前記第1の連結部が前記カッターの遠位端に回転可能に接続され、前記カッターの前記配備位置において前記遠位端が前記ハウジング内に留まる、装置。
【請求項10】
請求項に記載の装置であって、
前記カッターが、一方の端部にあるブレードを有する細長いボディを備える、装置。
【請求項11】
請求項に記載の装置であって、
前記カッターが、前記後退位置と前記配備位置との間を移動するように前記ハウジングに枢動可能に設置される、装置。
【請求項12】
請求項に記載の装置であって、
前記カッターを前記後退位置の方に付勢するためのばねをさらに有する、装置。
【請求項13】
請求項に記載の装置であって、
前記第1の連結部に接続されると共に前記カッターの遠位端に回転可能に接続された、第2の連結部をさらに有する、装置。
【請求項14】
請求項13に記載の装置であって、
前記第2の連結部が、前記膨張可能バルーンを拡大させて前記第1の連結部に接触させたときに、前記カッターを前記配備位置まで押すための調整可能な突出部を有する、装置。
【請求項15】
請求項に記載の装置であって、
前記ハウジングが、前記第1の側方通路の概して反対側にある第2の側方通路を有し、前記カッターが、共通の枢動点に接続された第1および第2のカッターを含み、前記膨張可能バルーンの拡大時、前記第1のカッターが前記第1の側方通路を通して配備されるように配置され、前記第2のカッターが前記第2の側方通路を通して同時に配備されるように配置される、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本明細書で言及されるすべての刊行物および特許出願は、各々の個別の刊行物または特許出願を参照により組み込まれるものとして具体的にかつ個別に示す場合と同じ程度で参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002]本開示は血管内治療を実現するためのデバイスに関し、より詳細には、血管壁に付随する病変部をスライスまたはスコアリング(scoring)するなど、制御下で血管壁を能動的に切断するためのカテーテルに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]血管形成術などにより、血管内の病変部を治療するのにバルーン拡張カテーテルが使用される。脈管構造内での多様な用途においてまたは脈管構造内の多様な場所において成功裏に使用される一方、一部の状況では、形状変化に対する組織の本質的な抵抗および変形後にその元に形状に戻ろうとする組織の傾向として説明される「弾性反発」の可能性を考慮した異なるアプローチが必要となる。さらに、一部の用途では、また具体的には「膝下(BTK:below the knee)」の用途では、バルーン血管形成術のみに禁忌を示す可能性がある硬化石灰化(hard calcification)が伴う。さらに、治療を増強するために病変部に薬剤を使用することが一部の例において望ましい可能性があり、適用前に能動的に切断することにより効能が向上する可能性がある。
【0004】
[0004]したがって、血管壁を能動的に切断するための、また具体的には血管壁に付随する病変部をスライスまたはスコアリングするための、単純ではあるが効果的である装置を提供することが望ましい。このようなデバイスは、具体的には硬化石灰化の症状が現れている可能性がある場所を含めて、脈管構造内の多様な場所で容易に有用となり、条件によっては、既知の提案よりもより高い信頼性を有しかつより効果的であるアプローチが求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005]本発明の目的は、上述の制限およびまだ見出されていない可能性としての他の制限に対処してその制限を解消する、血管内での切断のための装置、具体的には、血管内のプラーク、病変部、または他の障害物を切断するための能動的切断カテーテルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0006]本開示の一態様によると、血管内の病変部をスライスまたはスコアリングするための装置が提供される。装置がハウジングを支持する遠位側部分を有するシャフトを有するカテーテルを有し、ハウジングが第1の側方通路を有する。カッターが、ハウジング内の後退位置から、第1の側方通路から少なくとも部分的に突出するための配備位置まで、移動するように適合される。後退位置から配備位置まで移動させるようにカッターを作動させるための、ハウジング内にある拡大可能なアクチュエータが提供される。
【0007】
[0007]いくつかの実施形態では、カッターが、近位端のところにあるブレードを有する細長いボディを備える。カッターが、後退位置と配備位置との間を移動するようにハウジングに枢動可能に設置され得る。ばねがカッターを後退位置の方に付勢するように機能することができる。
【0008】
[0008]いくつかの実施形態では、拡大可能なアクチュエータが膨張可能バルーンを備える。第1の連結部が提供され、この第1の連結部が、膨張可能バルーンを拡大させて連結部に接触させたときに、カッターを配備位置の方に付勢するためのものである。第1の連結部がカッターの遠位端に回転可能に接続され得、カッターの配備位置において、遠位端がハウジング内に留まる。第2の連結部が第1の連結部に接続され得、カッターの遠位端に回転可能に接続され得る。第2の連結部が、膨張可能バルーンを拡大させて第1の連結部に係合させたときに、カッターを配備位置まで押すための調整可能な突出部を有することができる。
【0009】
[0009]いくつかの実施形態では、ハウジングが、第1の側方通路の概して反対側にある第2の側方通路を有する。このような事例では、カッターが、共通の枢動点に接続された第1および第2のカッターを含み、第1のカッターが第1の側方通路を通して配備されるように配置され、第2のカッターが第2の側方通路を通して同時に配備されるように配置される。アクチュエータが、第1および第2の側方通路を通して少なくとも部分的に突出させるように第1のカッターおよび第2のカッターを同時に配備するようにさらに適合され得る。
【0010】
[0010]本開示の別の態様は、血管内の病変部をスライスまたはスコアリングするための装置である。装置が、ハウジングを支持する遠位側部分を有するシャフトを有するカテーテルを備え、ハウジングが側方通路を有する。カッターが、ハウジング内の後退位置から、側方通路から少なくとも部分的に突出するための配備位置まで、移動するように適合される。後退位置から配備位置まで移動させるようにカッターを作動させるための、ハウジング内にある拡大可能な部材が提供される。
【0011】
[0011]いくつかの実施形態では、カッターが、一方の端部にあるブレードを有する細長いボディを備える。カッターが、後退位置と配備位置との間を移動するようにハウジングに枢動可能に設置され得る。ばねがカッターを後退位置の方に付勢するためのものである。
【0012】
[0012]いくつかの実施形態では、拡大可能な部材が膨張可能バルーンを備えるが、任意の同様の構造(例えば、拡大可能なケージ、または膨潤性ポリマー、など)を備えることもできる。装置が、膨張可能バルーンを拡大させて第1の連結部に接触させたときに、カッターを配備位置の方に付勢するための第1の連結部をさらに有することができる。第1の連結部がカッターの遠位端に回転可能に接続され得、カッターの配備位置において、遠位端がハウジング内に留まる。
【0013】
[0013]いくつかの実施形態では、第2の連結部が第1の連結部に接続され、カッターの遠位端に回転可能に接続される。第2の連結部が、膨張可能バルーンを拡大させて第1の連結部に係合させたときに、カッターを配備位置まで押すための調整可能な突出部を有することができる。
【0014】
[0014]いくつかの実施形態では、ハウジングが、第1の側方通路の概して反対側にある第2の側方通路を有する。このような事例では、カッターが、共通の枢動点に接続された第1および第2のカッターを含むことができ、膨張可能バルーンの拡大時、第1のカッターが第1の側方通路を通して配備されるように配置され、第2のカッターが第2の側方通路を通して同時に配備されるように配置される。
【0015】
[0015]本開示のさらに別の態様によると、血管内の病変部をスライスまたはスコアリングするための装置が提供される。カテーテルがハウジングを支持する遠位側部分を有するシャフトを有し、ハウジングが、対向する第1および第2の側方通路を有する。第1のカッターが、ハウジング内の第1の後退位置から、第1の通路から少なくとも部分的に突出するための第1の配備位置まで、移動するように適合される。第2のカッターが、ハウジング内の第2の後退位置から、第2の通路から少なくとも部分的に突出するための第2の配備位置まで、第1のカッターから独立して移動するように適合される。装置が、第1および第2の後退位置から第1および第2の配備位置まで移動させるように第1および第2のカッターを同時に作動させるための、ハウジング内にあるアクチュエータをさらに有する。
【0016】
[0016]いくつかの実施形態では、アクチュエータが膨張可能バルーンを備える。膨張可能バルーンを係合させるための第1の連結部が第1のカッターに関連付けられ得、膨張可能バルーンを係合させるための第2のアクチュエータが第2のカッターに関連付けられ得る。第1および第2のカッターが共通の枢動点を中心として枢動するように設置され得る。
【0017】
[0017]上記の実施形態のうちの任意の実施形態で、ハウジングが寸法的に安定していてよく、したがって概して一定のサイズおよび形状を有することができる。
[0018]添付図面と併せて以下の説明を参照することにより、本開示による本発明の上記の利点および別の利点がより良好に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】[0019]非配備位置にある、本開示による、選択的に配備可能であるカッターを有する能動的切断カテーテルの一実施形態を示す図である。
図2】[0020]図1の線2-2に沿う断面図である。
図3】[0021]図1のカテーテルを示す一部破断の上面図である。
図4】[0022]配備位置にある図1の能動的切断カテーテルを示す図である。
図5】[0023]図4の線5-5に沿う断面図である。
図6】[0024]本開示によるアクチュエータの一実施形態を示す概略図である。
図7】[0025]カッターを配備位置まで移動させるように作動させられた図6のアクチュエータを示す概略図である。
図8】[0026]アクチュエータの別の実施形態を示す概略図である。
図9】アクチュエータの別の実施形態を示す概略図である。
図10】[0027]カッターを配備位置まで移動させるように作動させられた図8および図9のアクチュエータを示す概略図である。
図11】[0028]本開示による能動的切断カテーテルの代替の実施形態を示す図である。
図12】本開示による能動的切断カテーテルの代替の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[0029]図面は必ずしも適切な比率または正確な縮尺で描かれていない。例えば、要素のうちのいくつかの要素の寸法が、分かり易さのために、他の要素を基準として拡大されている可能性があるか、または複数の物理的な構成要素が1つの機能的ブロックまたは要素に含まれ得る。さらに、一致する要素または同様の要素を示すために場合によっては複数の図面にわたって参照符号が繰り返され得る。
【0020】
[0030]以下の詳細な記述では、開示される概念を完全に理解するのを可能にするために多くの具体的な細部が説明される。当業者であれば、開示される本発明がこれらの具体的な細部なしでも実施され得ることを分かるであろう。さらに、開示される本発明を不明瞭にしないように、よく知られている方法、手技、構成要素、または構造が詳細には説明されない可能性がある。
【0021】
[0031]図に関連する以下で実施される説明は特に明記しない限りすべての実施形態に適用され、各実施形態に共通の特徴は同じ形で示され、同様の参照符号を付される。
[0032]最初に図1を参照すると、本開示によるカテーテル10の例示の実施形態が示されている。カテーテル10が、近位端12aおよび遠位端12bを有する細長いボディまたはシャフト12を有し、細長いボディまたはシャフト12が従来通りに押出ポリマー材料(例えば、Pebax、ナイロン、PET、など)で形成され得る。シャフト12は、長手方向軸Xに沿って対応する長手方向において細長であるが、単に説明を容易にするためにコンパクトな形態で示されており、通常は相当な長さを有することになる(例えば、100~200センチメートル、または近位端12aを脈管構造の外部でアクセス可能な状態に留めながら遠位端12bを脈管構造内の対象の治療エリアに到達させるのを可能にするのに適切である他の長さ)。
【0022】
[0033]図示されるように、シャフト12の近位端12aが、ひずみ解放を実現するように適合されたコネクタ16によりハブ14に接続され得る。ハブ14が熱可塑性ボディであってよく、シャフト12内のガイドワイヤルーメンを通過することができるガイドワイヤ18(図3)を受けるための1つのポート14aと、シャフト内の膨張ルーメン(内腔とも言う)に連通されるための別のポート14bとを含む複数のポートを有することができる。従来通りに、膨張ルーメンおよびガイドワイヤルーメンがシャフト12内で同軸であってよく、あるいは別法としてデュアルルーメンのアプローチつまり並置される形態のアプローチであってもよい。さらに、カテーテル10がオーバーザワイヤタイプのアプローチ、つまり迅速交換式のアプローチであってもよい。
【0023】
[0034]シャフト12の遠位端12bがハウジング20を通って延在することができ、ハウジング20に接続され得る。ハウジング20が剛体または半剛体の細長い中空構造を有することができ、シャフトおよび中間部分に係合されるための細いまたはテーパ状の端部を有する。ハウジング20がプラスチック材料(例えば、Pebax、ナイロン、PET、など)を含むことができ、編組タイプであってよいかまたは放射線不透過性材料を装填されてよく、あるいは金属(例えば、ニチノール、ステンレス鋼、チタン、など)であってもよい。ハウジング20が図示されるように単一の一体材料部片であってよいかまたは複数の構成要素を含んでもよい。ハウジング20が寸法的に安定していてよく(例えば、実質的に一定のサイズおよび形状を有する)、関連する血管で受けられるように関連する血管より小さい直径を有することができる。いずれの場合も、ハウジング20が血管壁に触れず、それにより経皮経管血管形成術(PTA:percutaneous transluminal angioplasty)製品を用いて生じる可能性のある解離(dissection)およびバルーン破裂などの一般的な合併症を最小にすることができる。また、接触しないことにより、偏心性病変における健康な組織を拡張させることに付随するリスクが抑制される。
【0024】
[0035]テーパ状の端部の中間にある部分などの、ハウジング20内にカッター22が位置し、カッター22が後退位置(図2に示される)において全体としてハウジング内にある。やはりハウジング20内にあるアクチュエータによって作動されると、以下の記述でさらに詳細に概要を説明されるように、図3図4、および図5に示されるように開チャンネル20aなどのハウジングの壁に形成された側方通路からカッター22が配備されて停止(alight)させられる。
【0025】
[0036]この配備位置では、カッター22、また具体的には付随するボディ22bの近位端に沿う刃の先端またはブレード22aがチャンネル20aから突出し(図4のカッター22’を参照されたい)、したがって、ハウジング20の周縁部に隣接する任意の物体(その中にカテーテル10が位置しているところの血管など)を切断、スライス、またはスコアリングするのに使用され得る。カッターがプラスチック材料または金属材料を含むことができ、断面が円形、正方形、または長方形であってよい。さらに、カッター22が鋸歯状または曲線状であってよく、所望の治療効果に応じて鋭利であってもまたは非鋭利であってもよい。さらに、カッター22には、切断(例えば、スコアリングまたはスライス)作業中に血管壁または病変部まで送達するために薬物(例えば、Paclitaxel)を付随させることができる(例えば、薬物で被覆することができる)。
【0026】
[0037]認識され得るように、配備されたカッター22を備えるカテーテル10は、必要に応じてまたは望まれる場合に、付随のボディの外部の位置からハブ14を使用して手動で操作されるなどして、スライスまたはスコアリング機能を実行するために生体内で様々な方向に動かされ得る。このオペレーションが完了すると、アクチュエータが、以下の記述においてさらにその概要を説明されるように、カッター22を後退させるのに使用され得、カテーテル10が位置を変更され得るかまたは引っ込められ得る。
【0027】
[0038]継続して図4を参照すると、カテーテル10が複数のカッターを有することができることが理解されよう。例えば、図示されるように、カッター(参照符号22’によって作動された状態で示される)が互いに反対側に配置され得、ハウジング20内の対応するチャンネル20aを通って突出することができる。このような態様では、切断機能がカテーテル10の複数の側に沿って同時に適用され得ることがさらに認識されよう。
【0028】
[0039]カッター22を作動させるのに多様な作動形態が利用され得る。一実施例として、図6および図7を参照すると、アクチュエータ24は、ハウジング20内に収容される膨張可能バルーン26などの径方向に拡大可能であるアクチュエータを備えることができる。膨張可能バルーン26が非拡大状態において折り畳まれていてよいかまたはシャフト12の一部分の周りに巻き付いていてよく、図示されるようにシャフト12の近位端および遠位端においてシャフト12に対して封着される。バルーン26は、適合性を有してよいか、適合性を有さなくてもよいか(繊維ベース)、または半適合性を有してもよい(ナイロン、PET、Pebax、など)。
【0029】
[0040]連結部28の形態のコネクタが、拡大中にまたは拡大状態においてバルーン26の周縁部によって係合されるための対応するゾーンの中に設けられ得る。連結部28が、図6に示されるように、カッター22の後退位置に対応する第1の位置まで付勢され得る。付勢力がねじりばねなどのばね30によって提供され得る。図示されるように、このばね30が一方の端部においてハウジング20の内部表面に係合され得、もう一方の端部において連結部28に係合され得る(連結部28の延長部分28aなどに沿う形で)。連結部28の反対側の端部28bがピン32によりカッターボディ22bの隣接する端部に回転可能に結合され得、カッターボディ22bは次いでハウジング20を基準として枢動運動するように設置され得る(ハウジング20に接続されるトラニオン34などにより)。
【0030】
[0041]したがって、膨張ルーメンIに連通されるシャフト12内の出口Oなどを介して、バルーン26が膨張させられると、バルーン26が長手方向軸Xを基準として(径方向)外側に拡大し、それにより拡大ゾーン内に位置する連結部28に対してその周辺部が係合される。これがさらに、通常はカッター22を後退位置で維持する付勢力に打ち勝ち、カッター22を配備位置まで移動させる(作動矢印Aおよび参照符号22’を示す図7を参照されたい)。結果として、カッター22の少なくとも一部分(および、具体的には、説明されるようにブレード22aを備えることができる先端部分)がハウジング20内のチャンネル20aを介して突出する。認識され得るように、この位置では、カッター22が、上で説明したように、所望の能動的なスライスまたはスコアリング機能を実行するための準備が整った状態となる。
【0031】
[0042]さらに認識され得るように、提供される膨張流体量を制御するなどによってバルーン26の拡大の程度を調節することにより、カッター22の作動の程度を能動的に制御することが可能となる。それでも、バルーン26が拡大状態に留まる限りにおいて(図7の参照符号26’)、カッター22が配備位置で維持され、意図される通りにスライスまたはスコアリング機能を実行することができる。切断が完了すると、バルーン26が単純な形で非拡大状態(例えば、収縮状態)に戻され得、この時点で、ばね30が連結部28を図6に示される初期位置の方に付勢し、カッター22が後退状態に戻る。
【0032】
[0043]次に図8および図9を参照すると、カッター22のためのアクチュエータ24の別バーションが開示される。このバーションでは、ばね30が、拡大状態においてバルーン26に接触するための位置の方に連結部28を付勢する。しかし、第2の連結部38が連結部28からカッター22まで延在し、軸受40により連結部28に回転可能に接続され、それにより相対的に回転することが可能となる。さらに、ばね42がハウジング20とカッター22の対応する端部との間を延在し、それにより通常状態において後退状態または本来の状態にするようにカッター22を付勢する。
【0033】
[0044]したがって、バルーン26の拡大時、連結部28が、回転するようにおよび線形方向Lに前進するように付勢され、それにより図9および図10を比較することにより理解され得るように第2の連結部38を回転させる。図示されるように、第2の連結部38が、カッター22に係合されるための突出部44aを備えるスリーブ44を有することができる。結果として、第2の連結部38が回転するとき、突出部44aがカッター22を配備位置の方に押し(つまり、図10に示されるように、ハウジング20内のチャンネル20aを通る形で延在させる)、それによりばね42の付勢力に打ち勝つようになる。図示されるように、スリーブ44は第2の連結部38の上にねじ込まれ得、それにより突出部44aの位置を線形方向において調整することが可能となり、それによりカッターの配備の程度を制御する。バルーン26が非拡大状態に戻ると、連結部28が本来の位置に戻り、それによりカッター22が後退してハウジング20内の本来の場所(図8に示される)に戻ることが可能となる。
【0034】
[0045]いくつかの例では、バルーン26が超適合性を有するように作られてもよい。これにより、連結部28をバルーン26に対向させて連結部28によりバルーン26を一定程度まで圧縮することが可能となり、その結果、カッター22の拡大径が低減される。これにより、高い可能性で、拡大径を多様な動脈内径により緊密に適合させることが可能となる。バルーンの膨張により係合状態をさらに変化させることもでき、これにはバルーンが適合性または半適合性を有する場合が含まれる。
【0035】
[0046]能動的切断カテーテル10の別の実施形態が図11および図12に示される。この実施形態では、一対のカッター22が、細長いチャンネル20aなどの対応する両側の通路から突出するように、はさみのような構成でハウジング20内に配置される。この構成により、ハウジング20内の対応する両側のチャンネル20aに隣接する第1の切刃端部またはブレード22aが提供される。シャフト12によって支持されて膨張ルーメンIに連通される膨張可能バルーン26の両側においてカッター22を拡大ゾーンに位置させるために、第2の端部22cが共通の枢動点46から延在する。
【0036】
[0047]バルーン26が拡大させられるとき(図12の参照符号26’)、バルーン26の周縁部がカッター22の隣接する端部22cに係合される。これによりカッター22が点46を中心として枢動させられて配備され(参照符号22’によって示される)、切刃端部またはブレード22aがハウジング20内のそれぞれのチャンネル20aを通過させられる。この場合、カッター22が病変部をスライスまたはスコアリングするのに使用され得、バルーン26が非膨張状態に戻る。
【0037】
[0048]この実施形態では、バルーン26が球形として示されるが、他の形態をとることもできる。この実施形態ではまたは他の実施形態では、バルーン26が最高水準の適合性を有してもよい。これは、比較的小さい膨張圧力によりバルーンが迅速に完全に膨張することになる、ことを意味する。これが、カッター22を望まれる通りに作動させるのを達成するのを保証するのを補助することができる。認識され得るように、すべての実施形態におけるカッター22の向きが影響を伴わずに反転され得る(その結果、バルーン26が近位側部分に係合され(連結部28を介することを含む)、遠位端が切断のためのブレード22aを有することになる)。
【0038】
[0049]要約すると、血管壁を切断するための、また具体的には血管内の病変部を原位置でスコアリングまたはスライスするための、カテーテル10が提供される。カテーテル10は、1つまたは複数のカッター22および付随のアクチュエータを囲む、固定のサイズおよび形状を有する寸法的に安定しているハウジング20を有することになり、ハウジング20が膨張可能バルーン26を有することができる。作動時、カッター22が、所望のスコアリングまたはスライス機能を実行するようにハウジング20から延在させられる。次いで、動作を停止することにより、カッター22が本来の位置すなわち後退位置に戻され、その結果、カテーテル10が別の手技を実施するために移動させられ得るかまたは取り出され得る。カテーテル10が自己内蔵性を有することにより、スコアリングまたはスライス手技の前にまたはその最中においてすべての可動部品を隠した状態で維持することが可能となり、カッター22をハウジング22の中に完全に後退させた状態でシームレスに挿入および取り出しを行うことが可能となる。
【0039】
[0050]本開示は以下の項目に関連するものであるとみなされ得る。
1.血管内の病変部をスライスまたはスコアリングするための装置であって、装置が、
ハウジングを支持する遠位側部分を有するシャフトを有するカテーテルであって、ハウジングが第1の側方通路を有する、カテーテルと、
ハウジング内の後退位置から、第1の側方通路から少なくとも部分的に突出するための配備位置まで、移動するように構成されるカッターと、
後退位置から配備位置まで移動させるようにカッターを作動させるように構成される、ハウジング内にある、径方向に拡大可能であるアクチュエータなどの、アクチュエータと
を備える装置。
2.項目1の装置であって、
カッターが、近位端のところにあるブレードを有する細長いボディを備える、装置
3.項目1または項目2の装置であって、
カッターが、後退位置と配備位置との間を移動するようにハウジングに枢動可能に設置される、装置
4.項目1から項目3までのいずれか一項目の装置であって、
カッターを後退位置の方に付勢するためのばねをさらに有する、装置。
5.項目1から項目4までのいずれか一項目の装置であって、
アクチュエータが膨張可能バルーンを備える、装置。
6.項目5の装置であって、
第1の連結部であって、膨張可能バルーンを拡大させて連結部に接触させたときに、カッターを配備位置の方に付勢するための第1の連結部をさらに備える、装置。
7.項目6の装置であって、
第1の連結部がカッターの遠位端に回転可能に接続され、カッターの配備位置において、遠位端がハウジング内に留まる、装置。
8.項目6の装置であって、
第1の連結部に接続されると共にカッターの遠位端に回転可能に接続された、第2の連結部をさらに有する、装置。
9.項目8の装置であって、
第2の連結部が、膨張可能バルーンを拡大させて第1の連結部に係合させたときに、カッターを配備位置まで押すための調整可能な突出部を有する、装置。
10.項目1から項目9までのいずれか一項目の装置であって、
ハウジングが、第1の側方通路の概して反対側にある第2の側方通路を有し、任意選択で、カッターが、共通の枢動点に接続された第1および第2のカッターを含み、第1のカッターが第1の側方通路を通して配備されるように配置され、第2のカッターが第2の側方通路を通して同時に配備されるように配置される、装置。
11.項目10の装置であって、
アクチュエータが、第1および第2の側方通路を通して少なくとも部分的に突出させるように第1のカッターおよび第2のカッターを同時に配備するように適合される、装置。
12.血管内の病変部をスライスまたはスコアリングするための装置であって、装置が、
ハウジングを支持する遠位側部分を有するシャフトを有するカテーテルであって、ハウジングが側方通路を有する、カテーテルと、
ハウジング内の後退位置から、側方通路から少なくとも部分的に突出するための配備位置まで、移動するように構成されるカッターと、
後退位置から配備位置まで移動させるようにカッターを作動させるように構成される、ハウジング内にある拡大可能な部材と
を備える装置。
13.項目12の装置であって、
カッターが、一方の端部にあるブレードを有する細長いボディを備える、装置。
14.項目12または項目13の装置であって、
カッターが、後退位置と配備位置との間を移動するようにハウジングに枢動可能に設置される、装置。
15.項目12から項目14までのいずれか一項目の装置であって、
カッターを後退位置の方に付勢するためのばねをさらに有する、装置。
16.項目12から項目15までのいずれか一項目の装置であって、
拡大可能な部材が、シャフトの膨張ルーメンと流体連通した膨張可能バルーンを備える、装置。
17.項目12から項目16までのいずれか一項目の装置であって、
第1の連結部であって、拡大可能な部材を拡大させて第1の連結部に接触させたときに、カッターを配備位置の方に付勢するための第1の連結部をさらに有する、装置。
18.項目17の装置であって、
第1の連結部がカッターの遠位端に回転可能に接続され、カッターの配備位置において、遠位端がハウジング内に留まる、装置。
19.項目17または項目18の装置であって、
第1の連結部に接続されると共にカッターの遠位端に回転可能に接続された、第2の連結部をさらに有する、装置。
20.項目19の装置であって、
第2の連結部が、膨張可能バルーンを拡大させて第1の連結部に係合させたときに、カッターを配備位置まで押すための調整可能な突出部を有する、装置。
21.項目12から項目20までのいずれか一項目の装置であって、
ハウジングが、第1の側方通路の概して反対側にある第2の側方通路を有し、任意選択で、カッターが、共通の枢動点に接続された第1および第2のカッターを含み、膨張可能バルーンの拡大時、第1のカッターが第1の側方通路を通して配備されるように構成され、第2のカッターが第2の側方通路を通して同時に配備されるように構成される、装置。
22.血管内の病変部をスライスまたはスコアリングするための装置であって、装置が、
ハウジングを支持する遠位側部分を有するシャフトを有するカテーテルであって、ハウジングが、互いに反対側にある第1および第2の側方通路を有する、カテーテルと、
ハウジング内の第1の後退位置から、第1の通路から少なくとも部分的に突出するための第1の配備位置まで、移動するように構成される第1のカッターと、
ハウジング内の第2の後退位置から、第2の通路から少なくとも部分的に突出するための第2の配備位置まで、第1のカッターから独立して移動するように構成される第2のカッターと、
第1および第2の後退位置から第1および第2の配備位置まで移動させるように第1および第2のカッターを同時に作動させるように構成される、ハウジング内にあるアクチュエータと
を備える装置。
23.項目22の装置であって、
アクチュエータが膨張可能バルーンを備える、装置。
24.項目22または項目23の装置であって、
膨張可能バルーンを係合させるための、第1のカッターに関連付けられた第1の連結部、および/または、膨張可能バルーンを係合させるための、第2のカッターに関連付けられた第2のアクチュエータをさらに有する、装置。
25.項目22から項目24までのいずれか一項目の装置であって、
第1および第2のカッターが共通の枢動点を中心として枢動するように設置される、装置。
26.上記項目のいずれか一項目の装置であって、
ハウジングが寸法的に安定している、装置。
28.上記項目のいずれか一項目の装置であって、適用可能である、アクチュエータ、拡大可能な部材、および/またはバルーンが、適合性を有さないか、半適合性を有するか、または超適合性を有する。
【0040】
[0051]本明細書で使用される、文法的に単数の形態で記載される以下の用語、「а」、「an」、および「the」の各々は、「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」を意味する。本明細書で「1つまたは複数」というフレーズが使用される場合、「а」、「an」、または「the」の意図される意味においても、これは変わらない。したがって、本明細書で使用される「a」、「an」、および「the」という用語は、本明細書において他の意味で特に定義されたり言及されたりしない限り、あるいは文脈により明らかに異なる意味を示されない限り、言及される実在物または物体の複数も意味し、包含してよい。例えば、「a unit」、「a device」、「an assembly」、「a mechanism」、「a component」、「an element」、および「a step or procedure」というフレーズは、本明細書で使用される場合、それぞれ、複数のunit、複数のdevice、複数のassembly、複数のmechanism、複数のcomponent、複数のelement、および複数のstepまたはprocedureも意味し、包含してよい。
【0041】
[0052]以下の各々の用語、「includes」、「including」、「has」、「having」、「comprises」、および「comprising」、ならびにそれらの言語学的/文法的な変化形、派生語、および/または同根語は、本明細書で使用される場合、「限定されないが、・・・を含む」を意味し、言及される構成要素、特徴、特性、パラメータ、整数、またはステップを明示するものとして解釈され、1つまたは複数の追加の構成要素、特徴、特性、パラメータ、整数、ステップ、またはそれらのグループを追加することを排除しない。これらの用語の各々が、「実質的に・・・からなる」というフレーズと同等の意味を有するとみなされる。「からなる(cosisting of)」および「からなる(consists of)」というフレーズの各々は、本明細書で使用される場合、「・・・を含みかつ・・・に限定される」ことを意味する。「実質的に・・・からなる」というフレーズは以下のことを意味する:開示される本発明の例示の実施形態の全体または一部でありならびに/あるいは開示される本発明の例示の実施形態を実施するのに使用される、言及する実在物または項目(システム、システムユニット、システムサブユニットデバイス、組立体、サブアセンブリ、機構、構造、構成要素または要素、周辺機器の設備、アクセサリ、あるいは、材料、方法またはプロセス、ステップまたはプロシージャ、サブステップまたはサブプロシージャ)が、システムユニット、システムサブユニットデバイス、組立体、サブアセンブリ、機構、構造、構成要素または要素、周辺機器の設備、アクセサリ、あるいは、材料、ステップまたはプロシージャ、サブステップまたはサブプロシージャ、である「少なくとも1つの追加の特徴または特性」を含むことができるが、これが、このような追加の特徴または特性の各々が、特許請求される項目の新規のかつ発明性のある基本の特性または特別な技術的特徴を実質的に改変しない場合に限られる。
【0042】
[0053]本明細書で使用される「方法」という用語は、限定しないが、開示される本発明の技術分野の専門家によって知られているか、あるいは既知のステップ、プロシージャ、手法、手段、および/またはテクニックから専門家によって容易に開発される、ステップ、プロシージャ、手法、手段、および/またはテクニックを含む、所与のタスクを達成するための、ステップ、プロシージャ、手法、手段、および/またはテクニックを意味する。
【0043】
[0054]約、実質的に、およそなどの、近似の用語は、本明細書で使用される場合、言及される数値の±10%を意味する。
[0055]分かり易いように、複数の別個の実施形態の文脈またはフォーマットで例証的に説明および提示される本発明の特定の態様、特性、および特徴が、単一の実施形態の文脈またはフォーマットにおいて任意適切な組み合わせでまたは任意適切な下位の組み合わせで例証的に説明および提示されてもよいことを完全に理解されたい。逆に、単一の実施形態の文脈またはフォーマットにおいて組み合わせでまたは下位の組み合わせで例証的に説明および提示される本発明の種々の態様、特性、および特徴は、複数の別個の実施形態の文脈またはフォーマットで例証的に説明および提示されてもよい。
【0044】
[0056]開示される本発明を特定の例示の実施形態およびその実施例により例証的に説明および提示してきたが、その多くの代替形態、修正形態、および/または変形形態が当業者には明らかとなることは明白である。したがって、これらのすべての代替形態、修正形態、および/または変形形態は、添付の特許請求の範囲の精神の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲の広い範囲に包含される、ことを意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12