(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-16
(45)【発行日】2024-01-24
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20240117BHJP
【FI】
H01L21/304 651Z
H01L21/304 648K
(21)【出願番号】P 2022077298
(22)【出願日】2022-05-10
【審査請求日】2022-05-10
(31)【優先権主張番号】10-2021-0070010
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】598123150
【氏名又は名称】セメス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SEMES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】77,4sandan 5-gil,Jiksan-eup,Seobuk-gu,Cheonan-si,Chungcheongnam-do,331-814 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イム,ヨン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】イ,サン ミン
(72)【発明者】
【氏名】イ, ジョン ド
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジン セ
【審査官】小池 英敏
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-033962(JP,A)
【文献】特開2013-004662(JP,A)
【文献】特開2010-161165(JP,A)
【文献】特開2008-311603(JP,A)
【文献】特開2001-077071(JP,A)
【文献】特開2010-060244(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
お互いに組合されて内部に基板を処理する処理空間を提供する第1ボディー及び第2ボディーを有するハウジングと、
前記第2ボディーを前記第1ボディーに対して上下方向に移動させて前記処理空間を密閉または開放する駆動機と、
前記第2ボディーに結合されて流体が流動する配管と、を含み、
前記配管は、
前記第2ボディーの上下移動によって伸縮可能な伸縮配管を含み、
前記伸縮配管はコイル配管(Coil-Tube)に提供され、
前記コイル配管で前記流体が流れる通路の断面積は、
前記コイル配管の上端、そして、前記コイル配管の下端と連結される配管の断面積よりさらに小さく形成されることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
基板を処理する装置において、
お互いに組合されて内部に基板を処理する処理空間を提供する第1ボディー及び第2ボディーを有するハウジングと、
前記第2ボディーを前記第1ボディーに対して上下方向に移動させて前記処理空間を密閉または開放する駆動機と、
前記第2ボディーに結合されて流体が流動する配管と、を含み、
前記配管は、
前記第2ボディーの上下移動によって伸縮可能な伸縮配管と、前記第2ボディーの上下移動とともに上下移動する移動配管とを含むことを特徴とする基板処理装置。
【請求項3】
前記伸縮配管はコイル配管(Coil-Tube)により構成されることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記配管は前記処理空間から前記流体を排出する排出配管を含み、
前記コイル配管は、
その上端が下端より前記排出配管の上流に位置することを特徴とする請求項1または3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記コイル配管は、
前記第2ボディーが下方向に移動する時、圧縮されるように構成されることを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記排出配管は、
前記コイル配管の下流側に連結される第1排出配管と、
前記コイル配管の上流側で前記コイル配管及び前記第2ボディーを連結する第2排出配管と、をさらに含み、
前記第1排出配管は前記第2ボディーが上下移動する時、その高さが固定され、
前記第2排出配管は前記第2ボディーが上下移動する時、前記第2ボディーの上下移動によって共に上下移動するように構成されることを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記配管は前記処理空間で前記流体を供給する供給配管を含み、
前記コイル配管は、
その上端が下端より前記供給配管の上流に位置することを特徴とする請求項1または3に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記コイル配管は、
前記第2ボディーが下方向に移動する時、引っ張られるように構成されることを特徴とする請求項7に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記供給配管は、
前記コイル配管の上流側に連結される第1供給配管と、
前記コイル配管の下流側で前記コイル配管及び前記第2ボディーを連結する第2供給配管と、をさらに含み、
前記第1供給配管は前記第2ボディーが上下移動する時、その高さが固定され、
前記第2供給配管は前記第2ボディーが上下移動する時、前記第2ボディーの上下移動によって共に上下移動するように構成されることを特徴とする請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記配管は超臨界流体が流動する配管により構成されることを特徴とする請求項
3に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第2ボディーは前記第1ボディーより下に位置し、
前記配管は、
前記第1ボディーに連結されて前記処理空間に前記流体を供給する第1供給配管と、
前記第2ボディーに連結されて前記処理空間に前記流体を供給する第2供給配管と、
前記処理空間から前記流体を排出する排出配管と、を含み、
前記コイル配管は前記第2供給配管及び前記排出配管によりそれぞれ構成されることを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項12】
基板を処理する装置において、
お互いに組合されて基板上に残留する有機溶剤が超臨界状態の乾燥用流体によって乾燥される処理空間を形成する第1ボディーと第2ボディーが提供されるハウジングと、
前記第2ボディーを前記第1ボディーに対して昇下降して前記処理空間を密閉または開放する駆動機と、
前記処理空間内で基板を支持する支持ユニットと、
前記第2ボディーに結合されて前記処理空間から前記超臨界状態の乾燥用流体を排出する排出配管と、を含み、
前記排出配管は、
前記第2ボディーの昇下降によって伸縮可能なコイル配管(Coil-Tube)を含み、
前記コイル配管は、
前記第2ボディーが昇降して前記処理空間が密閉される時、その上端が下端より前記排出配管の上流に位置し、
前記コイル配管は、
前記第2ボディーが下降移動する時に圧縮されるように提供され、
前記排出配管は、
前記コイル配管の下流側に連結される第1排出配管と、
前記コイル配管の上流側で前記コイル配管及び前記第2ボディーを連結する第2排出配管と、をさらに含み、
前記第1排出配管は前記第2ボディーが上下移動する時、その高さが固定され、
前記第2排出配管は前記第2ボディーが上下移動する時、前記第2ボディーの上下移動によって共に上下移動するように提供され、
前記第2排出配管は、
前記排出配管の上流側から下流側に順に配置された第1部分、第2部分、第3部分、そして、第4部分を含み、
前記第1部分は前記第2ボディーに結合された支点から地面に対して下方向に延長され、
前記第2部分は前記第1部分から地面に対して平行な方向に延長され、
前記第3部分は前記第2部分から地面に対して上の方向に垂直に延長され、
前記第4部分は前記第3部分から地面に対して水平に延長されるが、
前記第2ボディーが下降移動する時、前記第1部分及び前記第3部分は下方向に移動し、前記コイル配管は圧縮される、基板処理装置。
【請求項13】
基板を処理する装置において、
お互いに組合されて基板上に残留する有機溶剤が超臨界状態の乾燥用流体によって乾燥される処理空間を形成する第1ボディーと第2ボディーが提供されるハウジングと、
前記第2ボディーを前記第1ボディーに対して昇下降して前記処理空間を密閉または開放する駆動機と、
前記処理空間内で基板を支持する支持ユニットと、
前記第2ボディーに結合されて前記処理空間から前記超臨界状態の乾燥用流体を排出する排出配管と、を含み、
前記排出配管は、
前記第2ボディーの昇下降によって伸縮可能なコイル配管(Coil-Tube)を含み、
前記コイル配管は、
前記第2ボディーが昇降して前記処理空間が密閉される時、その上端が下端より前記排出配管の上流に位置し、
前記コイル配管で前記超臨界状態の乾燥用流体が流れる通路の断面積は、
前記コイル配管の上端、そして、前記コイル配管の下端と連結される配管の断面積よりさらに小さく形成される、基板処理装置。
【請求項14】
基板を処理する装置において、
お互いに組合されて基板上に残留する有機溶剤が超臨界状態の乾燥用流体によって乾燥される処理空間を形成する第1ボディーと第2ボディーが提供されるハウジングと、
前記第2ボディーを前記第1ボディーに対して昇下降して前記処理空間を密閉または開放する駆動機と、
前記処理空間内で基板を支持する支持ユニットと、
前記第2ボディーに結合されて前記処理空間から前記超臨界状態の乾燥用流体を排出する排出配管と、を含み、
前記排出配管は、
前記第2ボディーの昇下降によって伸縮可能なコイル配管(Coil-Tube)と、前記第2ボディーの昇下降とともに昇下降する移動配管とを含み、
前記コイル配管は、
前記第2ボディーが昇降して前記処理空間が密閉される時、その上端が下端より前記排出配管の上流に位置する基板処理装置。
【請求項15】
前記コイル配管は、
前記第2ボディーが下降移動する時に圧縮されるように構成されることを特徴とする請求項13または14に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記排出配管は、
前記コイル配管の下流側に連結される第1排出配管と、
前記コイル配管の上流側で前記コイル配管及び前記第2ボディーを連結する第2排出配管と、をさらに含み、
前記第1排出配管は前記第2ボディーが上下移動する時、その高さが固定され、
前記第2排出配管は前記第2ボディーが上下移動する時、前記第2ボディーの上下移動によって共に上下移動するように構成されることを特徴とする請求項13または14に記載の基板処理装置。
【請求項17】
基板を処理する装置において、
お互いに組合されて基板上に残留する有機溶剤が超臨界状態の乾燥用流体によって乾燥される処理空間を形成する第1ボディーと第2ボディーが提供されるハウジングと、
前記第2ボディーを前記第1ボディーに対して昇下降して前記処理空間を密閉または開放する駆動機と、
前記処理空間内で基板を支持する支持ユニットと、
前記第2ボディーに結合されて前記処理空間に前記超臨界状態の乾燥用流体を供給する供給配管と、を含むが、
前記供給配管は、
前記第2ボディーの昇下降によって伸縮可能なコイル配管(Coil-Tube)を含み、
前記コイル配管は、
前記第2ボディーが昇降して前記処理空間が密閉される時、その上端が下端より前記供給配管の上流に位置し、
前記コイル配管で前記超臨界状態の乾燥用流体が流れる通路の断面積は、
前記コイル配管の上端、そして、前記コイル配管の下端と連結される配管の断面積よりさらに小さく形成される、基板処理装置。
【請求項18】
基板を処理する装置において、
お互いに組合されて基板上に残留する有機溶剤が超臨界状態の乾燥用流体によって乾燥される処理空間を形成する第1ボディーと第2ボディーが提供されるハウジングと、
前記第2ボディーを前記第1ボディーに対して昇下降して前記処理空間を密閉または開放する駆動機と、
前記処理空間内で基板を支持する支持ユニットと、
前記第2ボディーに結合されて前記処理空間に前記超臨界状態の乾燥用流体を供給する供給配管と、を含み、
前記供給配管は、
前記第2ボディーの昇下降によって伸縮可能なコイル配管(Coil-Tube)と、前記第2ボディーの昇下降とともに昇下降する移動配管とを含み、
前記コイル配管は、
前記第2ボディーが昇降して前記処理空間が密閉される時、その上端が下端より前記供給配管の上流に位置する基板処理装置。
【請求項19】
前記供給配管は、
前記コイル配管の上流側に連結される第1供給配管と、
前記コイル配管の下流側で前記コイル配管及び前記第2ボディーを連結する第2供給配管と、をさらに含み、
前記第1供給配管は前記第2ボディーが上下移動する時、その高さが固定され、
前記第2供給配管は前記第2ボディーが上下移動する時、前記第2ボディーの上下移動によって共に上下移動するように構成されることを特徴とする請求項17または18に記載の基板処理装置。
【請求項20】
前記第2供給配管は、
前記コイル配管から前記供給配管の下流側に順に配置された第5部分、第6部分を含み、
前記第5部分は前記第2ボディーに結合された支点から地面に対して下方向に延長され、
前記第6部分は前記第5部分から地面に対して平行な方向に延長され、
前記第2ボディーが下降移動する時、前記第5部分は下方向に移動し、前記コイル配管は引張されることを特徴とする請求項19に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を処理する装置に関するものであり、より詳細には、基板に対して乾燥工程を遂行する基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、半導体素子を製造するためには写真工程(Photo Process)、蝕刻工程(Etching Process)、イオン注入工程(Ion Implantation Process)、そして、蒸着工程(Deposition Process)などのような多様な工程が遂行される。また、このような工程らを遂行する過程でパーティクル、有機汚染物、金属不純物などの多様な異物が発生する。このような異物らは基板に欠陷を起こして半導体素子の性能及び収率に直接的な影響を及ぼす要因として作用する。半導体素子の製造工程には、このような異物を除去するための洗浄工程が必須に隋伴される。
【0003】
一般な、洗浄工程は基板をケミカル及びリンス液で処理した後乾燥処理を進行する。乾燥処理の一例で、基板を高速で回転させて基板上に残留するリンス液を除去する回転乾燥工程がある。しかし、回転乾燥方式は遠心力を利用するので、基板上に形成されたパターンにリーニング(Leaning)現象を引き起こすことがある。
【0004】
これに、最近には基板上にイソプロピルアルコール(Isoprophyl Alcohol、IPA)のような有機溶剤を供給して基板上に残留するリンス液を表面張力が低い有機溶剤で置換し、以後、基板上に超臨界状態の処理流体を供給して基板上に残留する有機溶剤を除去する超臨界乾燥工程が利用されている。
【0005】
図1は、超臨界流体を利用して基板を乾燥する一般な基板処理装置を概略的に示した断面図である。
図1を参照すれば、基板処理装置5000はお互いに組合されて内部に超臨界乾燥処理する処理空間を提供する第1ボディー5100と第2ボディー5200を有する。第2ボディー5200には超臨界流体が流動する配管5400が連結される。
【0006】
超臨界乾燥工程は基板(W)を処理空間に搬入する基板搬入工程、処理空間内の雰囲気を加圧する加圧工程、処理空間内の雰囲気を常圧に戻す減圧工程、そして、処理空間から基板(W)を搬出する基板搬出工程を含む。基板搬入工程では処理空間に基板(W)を搬入するために第2ボディー5200が駆動機5300によって第1ボディー5100に向けて昇降される。基板搬出工程では処理空間から基板(W)を搬出するために第2ボディー5200が駆動機5300によって下降する。
【0007】
超臨界乾燥処理過程で第2ボディー5200は上、下方向に移動される。一般に、超臨界乾燥工程に提供される配管5400は各種装置(例えば、バルブ、ヒーター、圧力センサー、タンクなど)と連結されてその位置が固定された状態である。第2ボディー5200が上下移動する時、第2ボディー5200に連結された配管5400は、その位置が固定された状態で提供されるので、第2ボディー5200に連結された配管5400が破損されるか、または配管5400が変形される問題が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国特許公開第10-2001-0052640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、基板に対して超臨界乾燥処理を進行する時、ハウジングの上下移動によって超臨界流体が流動する配管が伸縮することができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0010】
本発明は、基板に対して超臨界乾燥処理をする時、超臨界流体が流動する配管の損傷を予防することができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0011】
本発明は、基板に対して超臨界乾燥処理をする時、処理空間から超臨界流体を排出する配管内部で超臨界流体の凝縮による逆流を予防することができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0012】
本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載から当業者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の基板を処理する装置を提供する。基板を処理する装置はお互いに組合されて内部に基板を処理する処理空間を提供する第1ボディー及び第2ボディーを有するハウジング、前記第2ボディーを前記第1ボディーに対して上下方向に移動させて前記処理空間を密閉または開放する駆動機、前記第2ボディーに結合されて流体が流動する配管を含むが、前記配管は前記第2ボディーの上下移動によって伸縮可能な伸縮配管を含むことができる。
【0014】
一実施例によれば、前記伸縮配管はコイル配管(Coil-Tube)で提供されることができる。
【0015】
一実施例によれば、前記配管は前記処理空間から前記流体を排出する排出配管を含み、前記コイル配管はその上端が下端より前記排出配管の上流に位置することができる。
【0016】
一実施例によれば、前記コイル配管は前記第2ボディーが下方向に移動する時、圧縮されるように提供されることができる。
【0017】
一実施例によれば、前記排出配管は前記コイル配管の下流側に連結される第1排出配管、そして、前記コイル配管の上流側で前記コイル配管及び前記第2ボディーを連結する第2排出配管をさらに含み、前記第1排出配管は前記第2ボディーが上下移動する時その高さが固定され、前記第2排出配管は前記第2ボディーが上下移動する時前記第2ボディーの上下移動によって共に上下移動するように提供されることができる。
【0018】
一実施例によれば、前記配管は前記処理空間に前記流体を供給する供給配管を含み、前記コイル配管はその上端が下端より前記供給配管の上流に位置することができる。
【0019】
一実施例によれば、前記コイル配管は前記第2ボディーが下方向に移動する時、引張されるように提供されることができる。
【0020】
一実施例によれば、前記供給配管は前記コイル配管の上流側に連結される第1供給配管及び前記コイル配管の下流側で前記コイル配管及び前記第2ボディーを連結する第2供給配管をさらに含み、前記第1供給配管は前記第2ボディーが上下移動する時その高さが固定され、前記第2供給配管は前記第2ボディーが上下移動する時前記第2ボディーの上下移動によって共に上下移動するように提供されることができる。
【0021】
一実施例によれば、前記コイル配管で前記流体が流れる通路の断面積は前記コイル配管の上端、そして、前記コイル配管の下端と連結される配管の断面積よりさらに小さく形成されることができる。
【0022】
一実施例によれば、前記配管は超臨界流体が流動する配管に提供されることができる。
【0023】
一実施例によれば、前記第2ボディーは前記第1ボディーより下に位置し、前記配管は前記第1ボディーに連結されて前記処理空間に前記流体を供給する第1供給配管、前記第2ボディーに連結されて前記処理空間に前記流体を供給する第2供給配管及び前記処理空間から前記流体を排出する排出配管を含み、前記コイル配管は前記第2供給配管及び前記排出配管にそれぞれ提供されることができる。
【0024】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板を処理する装置はお互いに組合されて基板上に残留する有機溶剤が超臨界状態の乾燥用流体によって乾燥される処理空間を形成する第1ボディーと第2ボディーが提供されるハウジング、前記第2ボディーを前記第1ボディーに対して昇下降して前記処理空間を密閉または開放する駆動機、前記処理空間内で基板を支持する支持ユニット及び前記第2ボディーに結合されて前記処理空間から前記超臨界状態の乾燥用流体を排出する排出配管を含むが、前記排出配管は前記第2ボディーの昇下降によって伸縮可能なコイル配管(Coil-Tube)を含み、前記コイル配管は前記第2ボディーが昇降して前記処理空間が密閉される時、その上端が下端より前記排出配管の上流に位置することができる。
【0025】
一実施例によれば、前記コイル配管は前記第2ボディーが下降移動する時に圧縮されるように提供されることができる。
【0026】
一実施例によれば、前記排出配管は前記コイル配管の下流側に連結される第1排出配管及び前記コイル配管の上流側で前記コイル配管及び前記第2ボディーを連結する第2排出配管をさらに含み、前記第1排出配管は前記第2ボディーが上下移動する時その高さが固定され、前記第2排出配管は前記第2ボディーが上下移動する時前記第2ボディーの上下移動によって共に上下移動するように提供されることができる。
【0027】
一実施例によれば、前記第2排出配管は前記排出配管の上流側から下流側に順に配置された第1部分、第2部分、第3部分、そして、第4部分を含み、前記第1部分は前記第2ボディーに結合された支点から地面に対して下方向に延長され、前記第2部分は前記第1部分から地面に対して平行な方向に延長され、前記第3部分は前記第2部分から地面に対して上の方向に垂直に延長され、前記第4部分は前記第3部分から地面に対して水平に延長されるが、前記第2ボディーが下降移動する時、前記第1部分及び前記第3部分は下方向に移動し、前記コイル配管は圧縮されることができる。
【0028】
一実施例によれば、前記コイル配管で前記超臨界状態の乾燥用流体が流れる通路の断面積は前記コイル配管の上端、そして、前記コイル配管の下端と連結される配管の断面積よりさらに小さく形成されることができる。
【0029】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板を処理する装置はお互いに組合されて基板上に残留する有機溶剤が超臨界状態の乾燥用流体によって乾燥される処理空間を形成する第1ボディーと第2ボディーが提供されるハウジング、前記第2ボディーを前記第1ボディーに対して昇下降して前記処理空間を密閉または開放する駆動機、前記処理空間内で基板を支持する支持ユニット及び前記第2ボディーに結合されて前記処理空間に前記超臨界状態の乾燥用流体を供給する供給配管を含むが、前記供給配管は前記第2ボディーの昇下降によって伸縮可能なコイル配管(Coil-Tube)を含み、前記コイル配管は前記第2ボディーが昇降して前記処理空間が密閉される時、その上端が下端より前記供給配管の上流に位置することができる。
【0030】
一実施例によれば、前記供給配管は前記コイル配管の上流側に連結される第1供給配管及び前記コイル配管の下流側で前記コイル配管及び前記第2ボディーを連結する第2供給配管をさらに含み、前記第1供給配管は前記第2ボディーが上下移動する時その高さが固定され、前記第2供給配管は前記第2ボディーが上下移動する時前記第2ボディーの上下移動によって共に上下移動するように提供されることができる。
【0031】
一実施例によれば、前記第2供給配管は前記コイル配管から前記供給配管の下流側に順に配置された第5部分、第6部分を含み、前記第5部分は前記第2ボディーに結合された支点から地面に対して下方向に延長され、前記第6部分は前記第5部分から地面に対して平行な方向に延長されるが、前記第2ボディーが下降移動する時、前記第5部分は下方向に移動し、前記コイル配管は引張されることができる。
【0032】
一実施例によれば、前記コイル配管で前記超臨界状態の乾燥用流体が流れる通路の断面積は前記コイル配管の上端、そして、前記コイル配管の下端と連結される配管の断面積よりさらに小さく形成されることができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明は、基板に対して超臨界乾燥処理を進行する時、ハウジングの上下移動によって超臨界流体が流動する配管が伸縮することができる。
【0034】
本発明は基板に対して超臨界乾燥処理をする時、超臨界流体が流動する配管の損傷を予防することができる。
【0035】
本発明は基板に対して超臨界乾燥処理をする時、処理空間から超臨界流体を排出する配管内部で超臨界流体の凝縮による逆流を予防することができる。
【0036】
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】一般な基板処理装置を概略的に見せてくれる断面図である。
【
図2】本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる図面である。
【
図3】
図2の基板処理装置の液処理チャンバに対する一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図4】二酸化炭素の相変化グラフを見せてくれる図面である。
【
図5】
図2の基板処理装置の乾燥チャンバに対する一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図6】
図5の第2ボディーが下降した場合乾燥チャンバを概略的に見せてくれる図面である。
【
図7】
図5の乾燥チャンバに対する他の実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図8】
図7の第2ボディーが下降した場合乾燥チャンバを概略的に見せてくれる図面である。
【
図9】
図5の乾燥チャンバに対する他の実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図10】
図9の第2ボディーが下降した場合乾燥チャンバを概略的に見せてくれる図面である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の実施例を添付された図面らを参照してより詳細に説明する。本発明の実施例はさまざまな形態で変形されることができるし、本発明の範囲が以下で敍述する実施例によって限定されることで解釈されてはいけない。本実施例は当業界で平均的な知識を有した者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での構成要素の形状などはより明確な説明を強調するために誇張されたものである。
【0039】
本実施例には基板上に洗浄液のような液を供給して基板を液処理する工程を例で説明する。しかし、本実施例は洗浄工程に限定されないで、蝕刻工程、アッシング工程、現象工程などのように処理液を利用して基板を処理する多様な工程に適用可能である。
【0040】
以下では、
図2乃至
図10を参照して本発明の一実施例による基板処理装置1の一実施例に対して説明する。本発明の一実施例による基板処理装置1は超臨界乾燥工程を含んで洗浄工程を遂行することができる。
【0041】
図2は、本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる平面図である。
図2を参照すれば、基板処理装置1はインデックスモジュール10、index module)と処理モジュール(treating module)20を含む。一実施例によれば、インデックスモジュール10と処理モジュール20は一方向に沿って配置される。以下ではインデックスモジュール10と処理モジュール20が配置された方向を第1方向2といって、上部から眺める時、第1方向2と垂直な方向を第2方向4といって、第1方向2と第2方向4をすべて含んだ平面に垂直な方向を第3方向6と定義する。
【0042】
インデックスモジュール10は基板(W)が収納された容器(F)から基板(W)を処理する処理モジュール20に基板(W)を返送する。インデックスモジュール10は処理モジュール20で処理が完了された基板(W)を容器(F)に収納する。インデックスモジュール10の長さ方向は第2方向4に提供される。インデックスモジュール10はロードポート120及びインデックスフレーム140を有する。
【0043】
ロードポート120には基板(W)が収納された容器(F)が安着される。ロードポート120はインデックスフレーム140を基準で処理モジュール20の反対側に位置する。ロードポート120は複数個が提供されることができるし、複数のロードポート120は第2方向4に沿って一列で配置されることができる。ロードポート120の個数は処理モジュール20の工程効率及びフットプリント条件などによって増加するか、または減少することができる。
【0044】
容器(F)には基板(W)らを地面に対して水平に配置した状態で収納するための複数のスロット(図示せず)が形成される。容器(F)としては前面開放一体型ポッド(Front Opening Unifed Pod:FOUP)のような密閉用容器が使用されることができる。容器(F)はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベヤー(Overhead Conveyor)、または、自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)のような移送手段(図示せず)や作業者によってロードポート120に置かれることができる。
【0045】
インデックスフレーム140の内部にはインデックスレール142とインデックスロボット144が提供される。インデックスレール142はインデックスフレーム140内にその長さ方向が第2方向4に沿って提供される。インデックスロボット144は基板(W)を返送することができる。インデックスロボット144はインデックスモジュール10、そして、バッファーユニット220の間に基板(W)を返送することができる。インデックスロボット144はインデックスハンド1440を含むことができる。インデックスハンド1440には基板(W)が置かれることができる。インデックスハンド1440は円周の一部が対称されるように折曲された環形のリング形状を有するインデックスベース1442とインデックスベース1442を移動させるインデックス支持部1444を含むことができる。インデックスハンド1440の構成は後述する返送ハンドの構成と同一または類似である。インデックスハンド1440はインデックスレール142上で第2方向4に沿って移動可能に提供されることができる。これに、インデックスハンド1440はインデックスレール142に沿って前進及び後進移動が可能である。また、インデックスハンド1440は第3方向6を軸にした回転、そして、第3方向6に沿って移動可能に提供されることができる。
【0046】
処理モジュール20はバッファーユニット220、返送チャンバ240、そして、液処理チャンバ260、そして、乾燥チャンバ280を含む。バッファーユニット220は処理モジュール20に搬入される基板(W)と処理モジュール20から搬出される基板(W)が一時的にとどまる空間を提供する。返送チャンバ240はバッファーユニット220と工程チャンバ260の間に、液処理チャンバ260、そして、乾燥チャンバ280の間に基板(W)を返送する空間を提供する。液処理チャンバ260は基板(W)上に液を供給して基板(W)を液処理する液処理工程を遂行する。例えば、液処理工程は洗浄液で基板を洗浄する洗浄工程であることができる。工程チャンバ内で基板に対してケミカル処理、そして、リンス処理がすべて遂行されることができる。乾燥チャンバ280は基板(W)上に残留する液を除去する乾燥工程を遂行する。
【0047】
バッファーユニット220はインデックスフレーム140と返送チャンバ240との間に配置されることができる。バッファーユニット220は返送チャンバ240の一端に位置されることができる。バッファーユニット220の内部には基板(W)が置かれるスロット(図示せず)が提供される。スロット(図示せず)らはお互いの間に第3方向6に沿って離隔されるように複数個が提供される。バッファーユニット220は前面(front face)と後面(rear face)が開放される。前面はインデックスモジュール10と見合わせる面であり、後面は返送チャンバ240と見合わせる面である。インデックスロボット144は前面を通じてバッファーユニット220に接近し、後述する返送ロボット244は後面を通じてバッファーユニット220に接近することができる。
【0048】
返送チャンバ240はその長さ方向が第1方向2に提供されることができる。液処理チャンバ260と乾燥チャンバ280は、返送チャンバ240の側部に配置されることができる。液処理チャンバ260と返送チャンバ240は第2方向4に沿って配置されることができる。乾燥チャンバ280と返送チャンバ240は第2方向4に沿って配置されることができる。
【0049】
一例によれば、液処理チャンバ260らは返送チャンバ240の両側に配置され、乾燥チャンバ280らは返送チャンバ240の両側に配置され、液処理チャンバ260らは乾燥チャンバ280らよりバッファーユニット220にさらに近い位置に配置されることができる。返送チャンバ240の一側で液処理チャンバ260らは第1方向2及び第3方向6に沿ってそれぞれAXB(A、Bはそれぞれ1または、1より大きい自然数)配列で提供されることができる。また、返送チャンバ240の一側で乾燥チャンバ280らは第1方向2及び第3方向6に沿ってそれぞれCXD(C、Dはそれぞれ1または、1より大きい自然数)配列で提供されることができる。前述したところと異なり、返送チャンバ240の一側には液処理チャンバ260らだけ提供され、他側には乾燥チャンバ280らだけ提供されることができる。
【0050】
返送チャンバ240はガイドレール242と返送ロボット244を有する。ガイドレール242はその長さ方向が第1方向2に返送チャンバ240内に提供される。返送ロボット244はガイドレール242上で第1方向2に沿って直線移動可能に提供されることができる。返送ロボット244はバッファーユニット220、液処理チャンバ260、そして、乾燥チャンバ280らの間に基板(W)を返送する。
【0051】
返送ロボット2440はベース2442、胴体2444、そして、アーム2446を含む。ベース2442はガイドレール242に沿って第1方向2に移動可能になるように設置される。胴体2444はベース2442に結合される。胴体2444はベース2442上で第3方向6に沿って移動可能になるように提供される。また、胴体2444はベース2442上で回転可能になるように提供される。アーム2446は胴体2444に結合され、これは胴体2444に対して前進及び後進移動可能になるように提供される。アーム2446は複数個提供されてそれぞれ個別駆動されるように提供される。アーム2446らは第3方向6に沿ってお互いに離隔された状態で積層されるように配置される。
【0052】
液処理チャンバ260は基板(W)に対して液処理する工程を遂行する。例えば、液処理チャンバ260は基板(W)に対して洗浄液を供給して洗浄工程を遂行するチャンバであることがある。これと異なり、液処理チャンバ260は液体プラズマを供給して基板上の薄膜を除去する湿式蝕刻工程を遂行するチャンバであることがある。液処理チャンバ260は基板(W)を処理する工程の種類によって相異な構造を有することができる。これと異なり、それぞれの液処理チャンバ260らはお互いに等しい構造を有することができる。選択的に、液処理チャンバ260らは複数個のグループに区分されてグループらのうちで何れか一つのグループに属する液処理チャンバ260らは洗浄工程と湿式蝕刻工程のうちで何れか一つを遂行する液処理チャンバ260らであることがあるし、グループらのうちで他の一つのグループに属する液処理チャンバ260らは洗浄工程と湿式蝕刻工程のうちで他の一つを遂行する液処理チャンバ260らであることがある。
【0053】
以下の本発明の実施例では液処理チャンバ260から基板(W)上に液を供給して基板(W)を液処理する液処理工程を遂行する場合を例を挙げて説明する。
【0054】
図3は、
図2の液処理チャンバの一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
図3を参照すれば、液処理チャンバ260はハウジング2610、処理容器2620、支持ユニット2630、昇降ユニット2640、液供給ユニット2650、排気ユニット2660、そして、気流供給ユニット2680を含む。
【0055】
ハウジング2610は内部に空間を有する。ハウジング2610は概して直方体形状で提供される。処理容器2620、支持ユニット2630、そして、液供給ユニット2640はハウジング2610内に配置される。
【0056】
処理容器2620は上部が開放された処理空間を有する。基板(W)は処理空間内で液処理される。支持ユニット2630は処理空間内で基板(W)を支持して基板(W)を回転させる。液供給ユニット2640は支持ユニット2630に支持された基板(W)上に液を供給する。液は複数の種類で提供され、基板(W)上に順次に供給されることができる。
【0057】
一例によれば、処理容器2620は案内壁2621と複数の回収桶2623、2625、2627を有する。それぞれの回収桶2623、2625、2627は基板処理に使用された液のうちでお互いに相異な液を分離回収する。回収桶ら2623、2625、2627はそれぞれ基板処理に使用された液を回収する回収空間を有する。案内壁2621とそれぞれの回収桶ら2623、2625、2627は支持ユニット2630を囲む環形のリング形状で提供される。液処理工程が進行される時基板(W)の回転によって飛散される液は後述する各回収桶2623、2625、2627の流入口2623a、2625a、2627aを通じて回収空間に流入される。それぞれの回収桶にはお互いに相異な種類の処理液が流入されることができる。
【0058】
一例によれば、処理容器2620は案内壁2621、第1回収桶2623、第2回収桶2625、そして、第3回収桶2627を有する。案内壁2621は支持ユニット2630を囲む環形のリング形状で提供され、第1回収桶2623は案内壁2621を囲む環形のリング形状で提供される。第2回収桶2625は第1回収桶2623を囲む環形のリング形状で提供され、第3回収桶2627は第2回収桶2625を囲む環形のリング形状で提供される。第1回収桶2623と案内壁2621との間空間は液が流入される第1流入口2623aで機能する。第1回収桶2623と第2回収桶2625との間空間は液が流入される第2流入口2625aで機能する。第2回収桶2625と第3回収桶2627の間空間は液が流入される第3流入口2627aで機能する。第2流入口2625aは第1流入口2623aより上部に位置され、第3流入口2627aは第2流入口2625aより上部に位置されることができる。
【0059】
案内壁2621の下端と第1回収桶2623の間空間は液から発生されたヒューム(Fume)と気流が排出される第1排出口2623bで機能する。第1回収桶2623の下端と第2回収桶2625の間空間は液から発生されたヒュームと気流が排出される第2排出口2625bで機能する。第2回収桶2625の下端と第3回収桶2627の間空間は液から発生されたヒュームと気流が排出される第3排出口2627bで機能する。第1排出口2623b、第2排出口2625b、そして、第3排出口2627bから排出されたヒューム(fume)と気流は後述する排気ユニット2660を通じて排気される。
【0060】
それぞれの回収桶2623、2625、2627にはその底面の下方向に垂直に延長される回収ライン2623c、2625c、2627cが連結される。それぞれの回収ライン2623c、2625c、2627cはそれぞれの回収桶2623、2625、2627を通じて流入された処理液を排出する。排出された処理液は外部の処理液再生システム(図示せず)を通じて再使用されることができる。
【0061】
支持ユニット2630はスピンチャック2631、支持ピン2633、チャックピン2635、回転軸2637、そして、駆動部2639を有する。スピンチャック2631は上部から眺める時概して円形で提供される上部面を有する。スピンチャック2631の上部面は基板(W)より大きい直径を有するように提供されることができる。
【0062】
支持ピン2633は複数個提供される。支持ピン2633はスピンチャック2631の上部面の縁部に所定間隔で離隔されるように配置されてスピンチャック2631で上部に突き出される。支持ピン2633らはお互いの間に組合によって全体的に環形のリング形状を有するように配置される。支持ピン2633はスピンチャック2631の上部面から基板(W)が一定距離離隔されるように基板(W)の後面縁を支持する。
【0063】
チャックピン2635は複数個提供される。チャックピン2635はスピンチャック2631の中心から支持ピン2633より遠く離れるように配置される。チャックピン2635はスピンチャック2631で上部面から突き出されるように提供される。チャックピン2635は基板(W)が回転される時正位置から側方向に離脱されないように基板(W)の側部を支持する。チャックピン2635はスピンチャック2631の半径方向に沿って待機位置と支持位置の間に直線移動が可能になるように提供される。待機位置は支持位置に比べてスピンチャック2631の中心から遠く離れた位置である。基板(W)が支持ユニット2630にローディングまたはアンローディング時チャックピン2635は待機位置に位置され、基板(W)に対して工程遂行時チャックピン2635は支持位置に位置される。支持位置でチャックピン2635は基板(W)の側部と接触される。
【0064】
回転軸2637はスピンチャック2631と結合される。回転軸2637はスピンチャック2631の下面と結合することができる。回転軸2637は長さ方向が上下方向を向けるように提供されることができる。回転軸2637は駆動部2639から動力の伝達を受けて回転可能になるように提供される。回転軸2637が駆動部2639によって回転することでスピンチャック2631を回転させる。駆動部2639は回転軸2637の回転速度を可変することができる。駆動部2639は駆動力を提供するモータであることができる。しかし、これに限定されるものではなくて、駆動部2639は駆動力を提供する公知された装置で多様に変形されることができる。
【0065】
液供給ユニット2640は支持ユニット2630に支持された基板(W)上に液を供給する。液供給ユニット2640は複数個で提供され、それぞれはお互いに相異な種類の液らを供給する。一例によれば、液供給ユニット2640は第1液供給部材2642及び第2液供給部材2644を含む。
【0066】
第1液供給部材2642は支持軸2642a、支持アーム2642b、アーム駆動機2642c、そして、ノズル2642dを含む。支持軸2642aは処理容器2620の一側に位置される。支持軸2642aはその長さ方向が第3方向6を向けるロード形状を有する。支持軸2642aはアーム駆動機2642cによって回転可能になるように提供される。支持アーム2642bは支持軸2642aの上端に結合される。支持アーム2642bは支持軸2642aから垂直に延長される。支持アーム2642bの末端にはノズル2642dが固定結合される。支持軸2642aが回転されることによってノズル2642dは支持アーム2642bと共にスイング移動可能である。ノズル2642dはスイング移動されて工程位置及び待機位置に移動されることができる。ここで、工程位置はノズル2642dが支持ユニット2630に支持された基板(W)と対向される位置であり、待機位置はノズル2642dが工程位置を脱した位置である。
【0067】
選択的に、支持アーム2642bはその長さ方向を向けて前進及び後進移動が可能になるように提供されることができる。上部から眺める時ノズル2642dはスイング移動されて基板(W)の中心軸と一致するように移動されることができる。
【0068】
第2液供給部材2644は支持ユニット2630に支持された基板(W)上に第2液を供給する。第2液供給部材2644は第1液供給部材2642と等しい形状を有するように提供される。これによって第2液供給部材2644に対する詳細な説明は略する。
【0069】
第1処理液と第2処理液はケミカル、リンス液、そして、有機溶剤のうちで何れか一つであることができる。例えば、ケミカルは希釈された硫酸(H2SO4、Diluted Sulfuric acid Peroxide)、リン酸(P2O5)、フッ酸(HF)、そして、水酸化アンモニウム(NH4OH)を含むことができる。例えば、リンス液は水または脱イオン水(DIW)を含むことができる。例えば、有機溶剤はイソプロピルアルコール(Isopropyl Alcohol:IPA)のようなアルコールを含むことができる。
【0070】
排気ユニット2650は処理空間に発生されたヒューム(Fume)と気体を排気する。排気ユニット2650は基板(W)を液処理時発生されるヒュームと気体を排気する。排気ユニット2650は処理容器2620の底面に結合されることができる。一実施例で、排気ユニット2650は支持ユニット2630の回転軸2637と処理容器2620の内側壁の間空間に提供されることができる。排気ユニット2650には減圧ユニット(図示せず)が提供される。減圧ユニットによって基板(W)を液処理時発生されるヒュームと気体を処理空間から処理空間外部に排気する。
【0071】
気流供給ユニット2660はハウジング2610の内部空間に気流を供給する。気流供給ユニット2660は内部空間に下降気流を供給することができる。気流供給ユニット2660はハウジング2610に設置されることができる。気流供給ユニット2660は処理容器2620と支持ユニット2630より上部に設置されることができる。気流供給ユニット2660を通じてハウジング2610の内部空間に供給された気体は内部空間で下降気流を形成する。処理空間内で処理工程によって発生された気体副産物は下降気流によって排気ライン2650を通じてハウジング2610外部に排出される。気流供給ユニット2660はファンフィルターユニットに提供されることができる。
【0072】
基板処理装置1は超臨界流体を工程流体で利用して基板(W)を処理する超臨界工程を遂行することができる。超臨界工程は超臨界流体の特性を利用して遂行される。その代表的な例で、超臨界乾燥工程と超臨界蝕刻工程がある。以下では、超臨界工程に関して超臨界乾燥工程を基準で説明する。但し、これは説明の容易のためのことに過ぎないので、基板処理装置1は超臨界乾燥工程以外の他の超臨界工程を遂行することができる。
【0073】
超臨界乾燥工程は超臨界流体で基板(W)の回路パターンに残留する有機溶剤を溶解して基板(W)を乾燥させる方式で遂行する。超臨界乾燥工程は乾燥効率が優秀であるだけでなく、パターン倒壊現象を防止することができる。超臨界乾燥工程に利用される超臨界流体としては有機溶剤と混和性がある物質を使用することができる。例えば、超臨界二酸化炭素(scCO2:supercritical carbon dioxide)が超臨界流体で使用されることができる。
【0074】
図4は、二酸化炭素の相変化に関するグラフを見せてくれる図面である。二酸化炭素は臨界温度が31.1℃であり、臨界圧力が7.38MPaで比較的低くて超臨界状態で作り易くて、温度と圧力を調節して相変化を制御することが容易であって、値段が安い長所がある。また、二酸化炭素は毒性がなくて人体に無害で、不燃性、非活性の特性を有する。超臨界二酸化炭素は水やその他の有機溶剤と比べて拡散係数(Diffusion Coefficient)がおおよそ10~100倍高くて浸透が早くて、有機溶剤の置き換えが早い。また、超臨界二酸化炭素は表面張力がほとんどなくて微細な回路パターンを有する基板(W)の乾燥に利用することに有利な物性を有する。それだけでなく、超臨界二酸化炭素は多様な化学反応の副産物で生成されることを再活用することができると共に、超臨界乾燥工程に使用した以後、これを気体に転換させて有機溶剤を分離して再使用することが可能で環境汚染の側面でも負担が少ない。
【0075】
図5は、
図2の乾燥チャンバに対する一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
図5を参照すれば、本発明の一実施例による乾燥チャンバ280は超臨界状態の乾燥用流体を利用して基板(W)上に残留する処理液を除去することができる。例えば、乾燥チャンバ280は超臨界状態の二酸化炭素(CO2)を利用して基板(W)上に残留する有機溶剤を除去する乾燥工程を遂行することができる。
【0076】
乾燥チャンバ280はハウジング2810、加熱部材2820、支持部材2830、流体供給ユニット2840、流体排出ユニット2850、そして、駆動機2860を含むことができる。
【0077】
ハウジング2810は基板(W)が処理される処理空間を提供することができる。ハウジング2810は臨界圧力以上の高圧を耐えることができる材質で提供される。ハウジング2810はお互いに組合されて内部に処理空間を提供する第1ボディー2812と第2ボディー2814を含むことができる。第1ボディー2812は第2ボディー2814より上部に位置することができる。第1ボディー2812、そして、第2ボディー2814のうちで何れか一つは駆動機2860と結合して上下方向に移動されることができる。例えば、第2ボディー2814は駆動機2860と結合し、駆動機2860によって上下方向に移動されることができる。これに、ハウジング281の内部処理空間は選択的に密閉されることができる。前述した例では、第2ボディー2814が駆動機2860と結合して上下方向に移動することを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1ボディー2812が駆動機2860と結合して上下方向に移動されることができる。以下では説明の便宜のために第2ボディー2814が駆動機2860と結合して上下方向に移動される場合を例に挙げて説明する。
【0078】
加熱部材2820は処理空間に供給される処理流体を加熱することができる。加熱部材2820は処理空間内部の温度を高めることができる。加熱部材2820が処理空間の温度を高めることで、処理空間に供給された処理流体は超臨界状態に転換されるか、または、超臨界状態を維持することができる。
【0079】
また、加熱部材2820はハウジング2810内に埋設されることができる。例えば、加熱部材2820は第1ボディー2812、そして、第2ボディー2814のうちで何れか一つに埋設されることができる。例えば、加熱部材2820は第2ボディー2814内に提供されることができる。これに限定されるものではなくて、加熱部材2820は処理空間の温度を昇温させることができる多様な位置に提供されることができる。加熱部材2820はヒーターであることができる。しかし、これに限定されるものではなくて、加熱部材2820は処理空間の温度を昇温させることができる公知された装置で多様に変形されることができる。
【0080】
支持部材2830は処理空間で基板(W)を支持することができる。支持部材2830は処理空間で基板(W)の縁領域を支持できるように構成されることができる。例えば、支持部材2830は処理空間で基板(W)の縁領域下面を支持できるように構成されることができる。
【0081】
流体供給ユニット2840は処理空間に処理流体を供給することができる。流体供給ユニット2840が供給する処理流体は二酸化炭素を含むことができる。流体供給ユニット2840が供給する処理流体は超臨界状態で処理空間に供給されるか、または、処理空間で超臨界状態に転換されることができる。流体供給ユニット2840は供給配管2841、ヒーター2845、フィルター2846、圧力センサー2847、バルブ2848、そして、流体供給源2849を含むことができる。
【0082】
供給配管2841は処理空間に処理流体を供給することができる。供給配管2841はハウジング2810と連結されることができる。供給配管2841はメイン供給配管2842、上部供給配管2843、そして、下部供給配管2844を含むことができる。メイン供給配管2842は後述する流体供給源2849と連結されることができる。上部供給配管2843はメイン供給配管2842から分岐され、第1ボディー2812と連結されることができる。これに、上部供給配管2843は処理空間の上部領域に処理流体を供給することができる。下部供給配管2844はメイン供給配管2842から分岐され、第2ボディー2814と連結されることができる。これに、下部供給配管2844は処理空間の下部領域に処理流体を供給することができる。
【0083】
前述した例では流体供給源2849にメイン供給配管2842が連結されることを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、流体供給源2849は複数個で提供され、上部供給配管2843は複数の流体供給源2849のうちで何れか一つと連結され、下部供給配管2844は複数の流体供給源2849のうちで他の一つと連結されることができる。
【0084】
ヒーター2845は供給配管2841に設置されることができる。ヒーター2845は供給配管2841の上流に設置されることができる。ヒーター2845はメイン供給配管2842に設置されることができる。ヒーター2845は供給配管2841を加熱し、供給配管2841に流れる(または、残留する)処理流体の温度を調節することができる。選択的に、ヒーター2845は上部供給配管2842と下部供給配管2843にそれぞれ設置されることができる。
【0085】
フィルター2846は後述する流体供給源2849から処理空間に伝達される処理流体を濾過することができる。例えば、フィルター2846は処理空間に伝達される処理流体に含まれることができる不純物を濾過することができる。フィルター2846は供給配管2841に設置されることができる。フィルター2846は供給配管2841の上流に設置されることができる。フィルター2846はメイン供給配管2842に設置されることができる。選択的に、フィルター2846は上部供給配管2842と下部供給配管2843にそれぞれ設置されることができる。
【0086】
圧力センサー2847は処理空間及び/または供給配管2841の圧力を測定することができる。圧力センサー2847は供給配管2841に設置されることができる。圧力センサー2847は供給配管2841の上流に設置されることができる。圧力センサー2847はメイン供給配管2842に設置されることができる。選択的に、圧力センサー2847は上部供給配管2842と下部供給配管2843にそれぞれ設置されることができる。
【0087】
バルブ2848は供給配管2841に設置されることができる。バルブ2848は供給配管2841の上流に設置されることができる。バルブ2848はメイン供給配管2842に設置されることができる。選択的に、バルブ2848は上部供給配管2842と下部供給配管2843にそれぞれ設置されることができる。バルブ2848は流量調節バルブであることができる。選択的に、バルブ2848はon/offバルブであることができる。バルブ2848の開閉によって処理空間への処理流体の供給如何が決まることができる。
【0088】
流体供給源2849は処理流体を貯蔵及び/または供給することができる。流体供給源2849はリザーバー(Reservoir)であることがある。流体供給源2849は処理流体を供給配管2841に伝達することができる。
【0089】
流体排出ユニット2850はハウジング2810の処理空間から処理流体を排出することができる。流体排出ユニット2850は排出配管2851、減圧バルブ2855、圧力調節部材2856、そして、回収タンク2857を含むことができる。
【0090】
排出配管2851は処理空間から処理流体を排出することができる。排出配管2851は処理空間に供給された処理流体をハウジング2810の外部に排出することができる。排出配管2851はハウジング2810と連結されることができる。排出配管2851は第2ボディー2814と連結されることができる。排出配管2851は伸縮配管2852、第1排出配管2853、そして、第2排出配管2854を含むことができる。
【0091】
以下では、排出配管2851内で処理流体が流れる方向を基準で、上流と下流を定義する。具体的に、排出配管2851内で処理流体はハウジング2810から流動されるので、排出配管2851内で第2ボディー2814と連結された支点と相対的に近い支点を上流と定義し、排出配管2851内で第2ボディー2814から処理流体が流れる方向を向けて遠くなる支点を下流と定義する。
【0092】
伸縮配管2852はハウジング2810の上下移動によって伸縮することがある。伸縮配管2852は第2ボディー2814の上下移動によって伸縮することができる。伸縮配管2852はコイル配管(Coil-Tube)で提供されることができる。選択的に、伸縮配管2852はフレキシブル(Flexible)配管で提供されることができる。伸縮配管2852の上端は伸縮配管2852の下端より排出配管2851の上流に位置することができる。すなわち、伸縮配管2852は下流側から上流側に行くほど地面に対する相対的高さが高くなる支点に位置することができる。以下では、伸縮配管2852がコイル配管で提供された場合で例を挙げて説明する。
【0093】
コイル配管2852で処理流体が流れる流動通路の断面積は第1排出配管2853、そして、第2排出配管2854の処理流体が流れる流動通路の断面積より小さく提供されることができる。これはコイル配管2852の通路の断面積が大きく形成される場合、伸縮に要求される圧縮力または/及び引張力の大きさが大きくなるためである。これに、コイル配管2852で処理流体が流れる流動通路の断面積を小さく提供することで、第2ボディー2814の上下移動によって容易にコイル配管2852が引張または/及び圧縮することができる。
【0094】
第1排出配管2853はコイル配管2852の下流側に連結されることができる。第1排出配管2853の一端はコイル配管2852の下端に連結されて排出配管2851の下流に向けて延長されることができる。第1排出配管2853には後述する減圧バルブ2855、圧力調節部材2856、そして、回収タンク2857が設置されることができる。
【0095】
第2排出配管2854はコイル配管2852と第2ボディー2814を連結することができる。第2排出配管2854はコイル配管2852の上流側に連結されることができる。第2排出配管2854の一端はコイル配管2852の上端に連結されて排出配管2851の上流に向けて延長されて第2ボディー2814に連結されることができる。
【0096】
第2排出配管2854は第1部分2854a、第2部分2854b、第3部分2854c、そして、第4部分2854dに提供されることができる。第1部分2854a、第2部分2854b、第3部分2854c、そして、第4部分2854dは排出配管2851の上流で下流に向けて順次に配置されることができる。第1部分2854aの一端は第2ボディー2814に連結されることができる。第1部分2854aの長さ方向は一端から他端まで地面に対して下方向に延長されることができる。第2部分2854bの一端は第1部分2854aの他端に連結されることができる。第2部分2854bの長さ方向は一端から他端まで地面と平行な方向に延長されることができる。第3部分2854cの一端は第2部分2854bの他端と連結されることができる。第3部分2854cの長さ方向は一端から他端まで地面に対して上に向ける方向に垂直に延長されることができる。第4部分2854dの一端は第3部分2854cの他端と連結されることができる。第4部分2854dの一端から他端までその長さ方向が地面に対して水平に延長されることができる。第4部分2854dの他端はコイル配管2852の上端と連結されることができる。第2排出配管は2854はこれに限定されないで、多様な形状で変形されて提供されることができる。
【0097】
減圧バルブ2855は処理空間から処理流体が選択的に排出されるようにできる。減圧バルブ2855は排出配管2851に処理流体が選択的に流れるようにできる。減圧バルブ2855はon/offバルブであることがある。減圧バルブ2855は第1排出配管2853に設置されることができる。
【0098】
圧力調節部材2856は処理空間の圧力を設定圧力で一定に維持させることができる。例えば、圧力調節部材2856は排出配管2851に流れる処理流体の圧力を測定することができる。また、圧力調節部材2856は排出配管2851に流れる処理流体の圧力に根拠して処理空間の圧力を測定することができる。また、圧力調節部材2856は処理空間の圧力を設定圧力で維持するように、排出配管2851を通じて排出される処理流体の単位時間当り排出流量を調節することができる。例えば、圧力調節部材2856はバックプレッシャーレギュレーター(BPR、Back Pressure Regulator)であることがある。圧力調節部材2856は第1排出配管2853に設置されることができる。
【0099】
回収タンク2857は処理空間から排出した処理流体を貯蔵する空間を提供することができる。回収タンク2857に貯蔵された超臨界乾燥工程に使用した処理流体を気体に転換させて有機溶剤を分離して再使用することができる。回収タンク2857は第1排出配管2853に設置されることができる。一例で、回収タンク2857は減圧バルブ2855、そして、圧力調節部材2856より第1排出配管2853の下流に設置されることができる。
【0100】
図6は、
図5の第2ボディーが下降した場合乾燥チャンバを概略的に見せてくれる図面である。以下では、
図6を参照して一実施例による排出配管に対して詳しく説明する。
【0101】
乾燥チャンバ280は超臨界状態の乾燥用流体を利用して基板(W)上に残留する処理液を除去することができる。例えば、乾燥チャンバ280は超臨界状態の二酸化炭素(CO2)を利用して基板(W)上に残留する有機溶剤を除去する乾燥工程を遂行することができる。超臨界乾燥工程は基板(W)を処理空間に搬入する基板搬入工程(S100)、処理空間内の雰囲気を加圧する加圧工程(S200)、処理空間内の雰囲気を常圧に戻す減圧工程(S300)、そして、処理空間から基板(W)を搬出する基板搬出工程(S400)を含む。
【0102】
基板搬入工程(S100)では処理空間に基板(W)を搬入するために第2ボディー2814が駆動機2860によって第1ボディー2814に向けて昇降される。基板搬出工程(S400)では処理空間から基板(W)を搬出するために第2ボディー2814が駆動機2860によって第1ボディー2812から遠くなる方向に下降する。
【0103】
図6を参照すれば、処理空間で処理流体によって乾燥工程が完了された以後、第2ボディー2814が駆動機2860によって下方向に移動される。一例で、第1ボディー2812及び第2ボディー2814が密閉された状態を基準で、第2ボディー2814が下方向に移動した距離がHであると仮定する。コイル配管2852の下流に連結された第1排出配管2853には減圧バルブ2855、圧力調節部材2856、回収タンク2857などが設置されることで、第2ボディー2814が上下移動する時その高さが固定されるように提供される。第1排出配管2853が固定部と作用することで、第2ボディー2814が下方向に移動する時、コイル配管2852が伸縮されることができる。第2ボディー2814が下方向に移動する時、コイル配管2852が圧縮されることができる。コイル配管2852が変位H程度伸縮をしてくれることで、第2ボディー2814が下方向に移動する時、第2排出配管2854は第2ボディー2814が移動した距離H程度の下方向に共に移動される。第2ボディー2814が下方向に移動する時、第1部分2854aと第3部分2854cはH距離程度下方向に移動することができる。
【0104】
基板に対して超臨界乾燥処理を進行する時、第2ボディー2814の移動によって超臨界流体が流動する排出配管2851も共に移動することができる。これに、第2ボディー2814の移動時配管が移動することができなくて配管が破損されるか、または、配管に塑性変形が発生する技術的不利益を最小化することができる。基板に対して超臨界乾燥処理を進行する時、超臨界流体が流動する排出配管2851に加えられる配管衝撃を最小化することができる。排出配管2851に設置された各種装備らの損傷を最小化することができる。配管損傷によって超臨界流体が配管外部に流出されて設備が汚染することを予防することができる。
【0105】
コイル配管2852で処理流体が流れる流動通路の断面積は第1配管2853、そして、第2配管2854の処理流体が流れる流動通路の断面積より小さく提供されることができる。これはコイル配管2852の通路の断面積が大きく形成される場合、伸縮に要求される圧縮力または/及び引張力の大きさが大きくなるためである。これに、コイル配管2852で処理流体が流れる流動通路の断面積を小さく提供することで、第2ボディー2814の上下移動によって容易にコイル配管2852が引張または/及び圧縮することができる。一般に、配管の流体流動断面積が小さくなれば、配管内で流動する流体の温度減少によって流体の凝縮による液化現象が惹起されることがある。これに、本実施例ではコイル配管2852の上端がコイル配管2852の下端より排出配管2851の上流に位置させて排出配管2851で流動する処理流体の凝縮による逆流を防止することができる。これにより、排出配管2851内で処理流体の逆流による処理空間への逆汚染を防止することができる。
【0106】
前述した実施例では第2ボディー2814がH距離程度下方向に移動する時、コイル配管2852が変位H程度伸縮し、第1部分2854aと第3部分2854cはH距離程度下方向に移動することで説明したが、これは本実施例を説明するために例を挙げて説明したものである。第2ボディー2814が移動した距離Hによって、コイル配管2852、第1部分2854a、そして、第3部分2854cは変位Hに近似値で下方向に移動することができる。
【0107】
前述した実施例では伸縮配管2852が第1排出配管2853、そして、第2排出配管2854の間に提供されることを例に挙げて説明した。但し、これに限定されないで、第2部分2854bにも第2ボディー2814の上下移動によって伸縮可能な配管で提供されることができる。一例で、第2部分2854bはフレキシブル(Flexible)配管で提供されることができる。これに、第2ボディー2814の上下移動によって配管が損傷されやすい第2部分2854bに加えられる配管衝撃を緩和することができる。
【0108】
図7は、
図5の乾燥チャンバに対する他の実施例を概略的に見せてくれる図面である。乾燥チャンバ280はハウジング2810、加熱部材2820、支持部材2830、流体供給ユニット2840、流体排出ユニット2850、そして、駆動機2860を含むことができる。本実施例では
図5の乾燥チャンバ280に含まれるハウジング2810、加熱部材2820、支持部材2830、そして、駆動機2860は類似に提供される。これに、以下では乾燥チャンバ280のハウジング2810、加熱部材2820、支持部材2830、そして、駆動機2860に対する説明は略する。
【0109】
図7を参照すれば、流体供給ユニット2840は処理空間に処理流体を供給することができる。流体供給ユニット2840が供給する処理流体は二酸化炭素を含むことができる。流体供給ユニット2840が供給する処理流体は超臨界状態で処理空間に供給されるか、または、処理空間で超臨界状態に転換されることができる。流体供給ユニット2840は供給配管2841、ヒーター2845、フィルター2846、圧力センサー2847、バルブ2848、そして、流体供給源2849を含むことができる。
【0110】
供給配管2841は処理空間に処理流体を供給することができる。供給配管2841はハウジング2810と連結されることができる。供給配管2841はメイン供給配管2842、上部供給配管2843、そして、下部供給配管2844を含むことができる。メイン供給配管2842は後述する流体供給源2849と連結されることができる。上部供給配管2843はメイン供給配管2842から分岐され、第1ボディー2812と連結されることができる。これに、上部供給配管2843は処理空間の上部領域に処理流体を供給することができる。下部供給配管2844はメイン供給配管2842から分岐され、第2ボディー2814と連結されることができる。これに、下部供給配管2844は処理空間の下部領域に処理流体を供給することができる。
【0111】
前述した例では流体供給源2849にメイン供給配管2842が連結されることを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、流体供給源2849は複数個で提供され、上部供給配管2843は複数の流体供給源2849のうちで何れか一つと連結され、下部供給配管2844は複数の流体供給源2849のうちで他の一つと連結されることができる。
【0112】
下部供給配管2844は伸縮配管2844a、第1供給配管2844b、そして、第2供給配管2844cを含むことができる。以下では、下部供給配管2844内で処理流体が流れる方向を基準で、上流と下流を定義する。具体的に、下部供給配管2844内で処理流体は流体供給源2849からハウジング2810を向けて流動されるので、下部供給配管2844内で流体供給源2849に連結された支点と相対的に近い支点を上流と定義し、下部供給配管2844内で第2ボディー2814と連結された支点と相対的に近い支点を下流と定義する。
【0113】
伸縮配管2844aはハウジング2810の上下移動によって伸縮することができる。伸縮配管2844aは第2ボディー2814の上下移動によって伸縮することができる。伸縮配管2844aはコイル配管(Coil-Tube)で提供されることができる。選択的に、伸縮配管2844aはフレキシブル(Flexible)配管で提供されることができる。伸縮配管2844aの上端は伸縮配管2844aの下端より下部供給配管2844の上流に位置することができる。すなわち、伸縮配管2844aは上流側から下流側に行くほど地面に対する相対的高さが低くなる支点に位置することができる。以下では、伸縮配管2844aがコイル配管に提供される場合を例に挙げて説明する。
【0114】
コイル配管2844aで処理流体が流れる流動通路の断面積は第1供給配管2844b、そして、第2供給配管2844cの処理流体が流れる流動通路の断面積より小さく提供されることができる。これはコイル配管2844aの通路の断面積が大きく形成される場合、伸縮に要求される圧縮力または/及び引張力の大きさが大きくなるためである。これに、コイル配管2844aで処理流体が流れる流動通路の断面積を小さく提供することで、第2ボディー2814の上下移動によって容易にコイル配管2844aが引張または/及び圧縮することができる。
【0115】
第1供給配管2844bはコイル配管2844aの上流側に連結されることができる。第1供給配管2844bの一端はコイル配管2844aの上端と連結され、第1供給配管2844bの他端は上部供給配管2843と連結されることができる。選択的に、第1供給配管2844bの一端はコイル配管2844aの上端と連結され、第1供給配管2844bの他端はメイン供給配管2842と連結されることができる。
【0116】
第2供給配管2844cはコイル配管2844aと第2ボディー2814を連結することができる。第2供給配管2844cはコイル配管2844aの下流側に連結されることができる。第2供給配管2844cの一端はコイル配管2844aの下端に連結されて下部供給配管2844の下流に向けて延長されて第2ボディー2814に連結されることができる。
【0117】
第2供給配管2844cは第5部分2844d、そして、第6部分2844eに提供されることができる。第5部分2844d、そして、第6部分2844eは下部供給配管2844の下流で上流に向けて順次に配置されることができる。第5部分2844dの一端は第2ボディー2814に連結されることができる。第5部分2844dの長さ方向は一端から他端まで地面に対して下方向に延長されることができる。第6部分2844eの一端は第5部分2844dの他端に連結されることができる。第6部分2844eの長さ方向は一端から他端まで地面と平行な方向に延長されることができる。第2供給配管2844cの形状はこれに限定されないで、多様な形状で変形されて提供されることができる。
【0118】
ヒーター2845は供給配管2841に設置されることができる。ヒーター2845は供給配管2841の上流に設置されることができる。ヒーター2845はメイン供給配管2842に設置されることができる。ヒーター2845は供給配管2841を加熱し、供給配管2841に流れる(または、残留する)処理流体の温度を調節することができる。
【0119】
フィルター2846は後述する流体供給源2849から処理空間に伝達される処理流体を濾過することができる。例えば、フィルター2846は処理空間に伝達される処理流体に含まれることができる不純物を濾過することができる。フィルター2846は供給配管2841に設置されることができる。フィルター2846は供給配管2841の上流に設置されることができる。一例で、フィルター2846はメイン供給配管2842に設置されることができる。
【0120】
圧力センサー2847は処理空間及び/または供給配管2841の圧力を測定することができる。圧力センサー2847は供給配管2841に設置されることができる。圧力センサー2847は供給配管2841の上流に設置されることができる。一例で、圧力センサー2847はメイン供給配管2842に設置されることができる。
【0121】
バルブ2848は供給配管2841に設置されることができる。バルブ2848は供給配管2841の上流に設置されることができる。バルブ2848はメイン供給配管2842に設置されることができる。バルブ2848は流量調節バルブであることができる。選択的に、バルブ2848はon/offバルブであることができる。バルブ2848の開閉によって処理空間への処理流体の供給如何が決まることができる。
【0122】
流体供給源2849は処理流体を貯蔵及び/または供給することができる。流体供給源2849はリザーバー(Reservoir)であることがある。流体供給源2849は処理流体を供給配管2841に伝達することができる。
【0123】
流体排出ユニット2850はハウジング2810の処理空間から処理流体を排出することができる。流体排出ユニット2850は排出配管2851、減圧バルブ2855、圧力調節部材2856、そして、回収タンク2857を含むことができる。
【0124】
排出配管2851は処理空間から処理流体を排出することができる。排出配管2851は処理空間に供給された処理流体をハウジング2810の外部に排出することができる。排出配管2851はハウジング2810と連結されることができる。排出配管2851は第2ボディー2814と連結されることができる。
【0125】
減圧バルブ2855は処理空間から処理流体が選択的に排出されるようにできる。減圧バルブ2855は排出配管2851に処理流体が選択的に流れるようにできる。減圧バルブ2855はon/offバルブであることができる。
【0126】
圧力調節部材2856は処理空間の圧力を設定圧力で一定に維持させることができる。例えば、圧力調節部材2856は排出配管2851に流れる処理流体の圧力を測定することができる。また、圧力調節部材2856は排出配管2851に流れる処理流体の圧力に根拠して処理空間の圧力を測定することができる。また、圧力調節部材2856は処理空間の圧力を設定圧力で維持するように、排出配管2851を通じて排出される処理流体の単位時間当り排出流量を調節することができる。例えば、圧力調節部材2856はバックプレッシャーレギュレーター(BPR、Back Pressure Regulator)であることがある。
【0127】
回収タンク2857は処理空間から排出した処理流体を貯蔵する空間を提供することができる。回収タンク2857に貯蔵された超臨界乾燥工程に使用した処理流体を気体で転換させて有機溶剤を分離して再使用することができる。一例で、回収タンク2857は減圧バルブ2855、そして、圧力調節部材2856より排出配管2851の下流に設置されることができる。
【0128】
図8は、
図7の第2ボディーが下降した場合乾燥チャンバを概略的に見せてくれる図面である。以下では、
図8を参照して一実施例による供給配管に対して詳しく説明する。
【0129】
乾燥チャンバ280は超臨界状態の乾燥用流体を利用して基板(W)上に残留する処理液を除去することができる。例えば、乾燥チャンバ280は超臨界状態の二酸化炭素(CO2)を利用して基板(W)上に残留する有機溶剤を除去する乾燥工程を遂行することができる。超臨界乾燥工程は基板(W)を処理空間に搬入する基板搬入工程(S100)、処理空間内の雰囲気を加圧する加圧工程(S200)、処理空間内の雰囲気を常圧に戻す減圧工程(S300)、そして、処理空間から基板(W)を搬出する基板搬出工程(S400)を含む。
【0130】
基板搬入工程(S100)では処理空間に基板(W)を搬入するために第2ボディー2814が駆動機2860によって第1ボディー2814に向けて昇降される。基板搬出工程(S400)では処理空間から基板(W)を搬出するために第2ボディー2814が駆動機2860によって第1ボディー2812から遠くなる方向に下降する。
【0131】
図8を参照すれば、処理空間で処理流体によって乾燥工程が完了された以後、第2ボディー2814が駆動機2860によって下方向に移動される。一例で、第1ボディー2812及び第2ボディー2814が密閉された状態を基準で、第2ボディー2814が下方向に移動した距離がHであると仮定する。コイル配管2844aの上流に連結された第1供給配管2844bはメイン供給配管2842または上部供給配管2843に連結されているので、第2ボディー2814が上下移動する時その高さが固定されるように提供される。第1供給配管2844bが固定部と作用することで、第2ボディー2814が下方向に移動する時、コイル配管2844aが伸縮されることができる。第2ボディー2814が下方向に移動する時、コイル配管2844aが圧縮されることができる。コイル配管2844aが変位H程度伸縮をしてくれることで、第2ボディー2814が下方向に移動する時、第2供給配管2844cは第2ボディー2814が移動した距離H程度の下方向に共に移動される。第2ボディー2814が下方向に移動する時、第6部分2844eはH距離程度下方向に移動することができる。
【0132】
基板に対して超臨界乾燥処理を進行する時、第2ボディー2814の移動によって超臨界流体が流動する下部供給配管2844も共に移動することができる。これに、第2ボディー2814の移動時配管が移動することができなくて配管が破損されるか、または、配管に塑性変形が発生する技術的不利益を最小化することができる。基板に対して超臨界乾燥処理を進行する時、超臨界流体が流動する下部供給配管2844に加えられる配管衝撃を最小化することができる。下部供給配管2844に設置された各種装備らの損傷を最小化することができる。配管損傷によって超臨界流体が配管外部に流出されて設備が汚染されることを予防することができる。
【0133】
前述した実施例では第2ボディー2814がH距離程度下方向に移動する時、コイル配管2844aが変位H程度伸縮し、第6部分2844eがH距離程度下方向に移動することで説明したが、これは本実施例を説明するために例を挙げて説明したものである。第2ボディー2814が移動した距離Hによって、コイル配管2844a、そして、第6部分2844eは変位Hに近似値で下方向に移動することができる。
【0134】
前述した実施例では伸縮配管2844aが第1供給配管2844b、そして、第2供給配管2844cの間に提供されることを例に挙げて説明した。但し、これに限定されないで、第6部分2844eにも第2ボディー2814の上下移動によって伸縮可能な配管に提供されることができる。一例で、第6部分2844eはフレキシブル(Flexible)配管に提供されることができる。これに、第2ボディー2814の上下移動によって配管が損傷されやすい第6部分2844eに加えられる配管衝撃を緩和することができる。
【0135】
図9は、
図5の乾燥チャンバに対する他の実施例を概略的に見せてくれる図面である。乾燥チャンバ280はハウジング2810、加熱部材2820、支持部材2830、流体供給ユニット2840、流体排出ユニット2850、そして、駆動機2860を含むことができる。本実施例では
図5の乾燥チャンバ280に含まれるハウジング2810、加熱部材2820、支持部材2830、そして、駆動機2860は類似に提供される。これに、以下では乾燥チャンバ280のハウジング2810、加熱部材2820、支持部材2830、そして、駆動機2860に対する説明は略する。
【0136】
図9を参照すれば、流体供給ユニット2840は処理空間に処理流体を供給することができる。流体供給ユニット2840が供給する処理流体は二酸化炭素を含むことができる。流体供給ユニット2840が供給する処理流体は超臨界状態で処理空間に供給されるか、または、処理空間で超臨界状態に転換されることができる。流体供給ユニット2840は供給配管2841、ヒーター2845、フィルター2846、圧力センサー2847、バルブ2848、そして、流体供給源2849を含むことができる。
【0137】
供給配管2841は処理空間に処理流体を供給することができる。供給配管2841はハウジング2810と連結されることができる。供給配管2841はメイン供給配管2842、上部供給配管2843、そして、下部供給配管2844を含むことができる。メイン供給配管2842は後述する流体供給源2849と連結されることができる。上部供給配管2843はメイン供給配管2842から分岐され、第1ボディー2812と連結されることができる。これに、上部供給配管2843は処理空間の上部領域に処理流体を供給することができる。下部供給配管2844はメイン供給配管2842から分岐され、第2ボディー2814と連結されることができる。これに、下部供給配管2844は処理空間の下部領域に処理流体を供給することができる。
【0138】
前述した例では流体供給源2849にメイン供給配管2842が連結されることを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、流体供給源2849は複数個で提供され、上部供給配管2843は複数の流体供給源2849のうちで何れか一つと連結され、下部供給配管2844は複数の流体供給源2849のうちで他の一つと連結されることができる。
【0139】
下部供給配管2844は伸縮配管2844a、第1供給配管2844b、そして、第2供給配管2844cを含むことができる。以下では、下部供給配管2844内で処理流体が流れる方向を基準で、上流と下流を定義する。具体的に、下部供給配管2844内で処理流体は流体供給源2849からハウジング2810を向けて流動されるので、下部供給配管2844内で流体供給源2849に連結された支点と相対的に近い支点を上流と定義し、下部供給配管2844内で第2ボディー2814と連結された支点と相対的に近い支点を下流と定義する。
【0140】
伸縮配管2844aはハウジング2810の上下移動によって伸縮することができる。伸縮配管2844aは第2ボディー2814の上下移動によって伸縮することができる。伸縮配管2844aはコイル配管(Coil-Tube)に提供されることができる。選択的に、伸縮配管2844aはフレキシブル(Flexible)配管で提供されることができる。伸縮配管2844aの上端は伸縮配管2844aの下端より下部供給配管2844の上流に位置することができる。すなわち、伸縮配管2844aは上流側から下流側に行くほど地面に対する相対的高さが低くなる支点に位置することができる。以下では伸縮配管2844aがコイル配管に提供される場合を例に挙げて説明する。
【0141】
コイル配管2844aで処理流体が流れる流動通路の断面積は第1供給配管2844b、そして、第2供給配管2844cの処理流体が流れる流動通路の断面積より小さく提供されることができる。これはコイル配管2844aの通路の断面積が大きく形成される場合、伸縮に要求される圧縮力または/及び引張力の大きさが大きくなるためである。これに、コイル配管2844aで処理流体が流れる流動通路の断面積を小さく提供することで、第2ボディー2814の上下移動によって容易にコイル配管2844aが引張または/及び圧縮することができる。
【0142】
第1供給配管2844bはコイル配管2844aの上流側に連結されることができる。第1供給配管2844bの一端はコイル配管2844aの上端と連結され、第1供給配管2844bの他端は上部供給配管2843と連結されることができる。選択的に、第1供給配管2844bの一端はコイル配管2844aの上端と連結され、第1供給配管2844bの他端はメイン供給配管2842と連結されることができる。
【0143】
第2供給配管2844cはコイル配管2844aと第2ボディー2814を連結することができる。第2供給配管2844cはコイル配管2844aの下流側に連結されることができる。第2供給配管2844cの一端はコイル配管2844aの下端に連結されて下部供給配管2844の下流に向けて延長されて第2ボディー2814に連結されることができる。
【0144】
第2供給配管2844cは第5部分2844d、そして、第6部分2844eに提供されることができる。第5部分2844d、そして、第6部分2844eは下部供給配管2844の下流で上流に向けて順次に配置されることができる。第5部分2844dの一端は第2ボディー2814に連結されることができる。第5部分2844dの長さ方向は一端から他端まで地面に対して下方向に延長されることができる。第6部分2844eの一端は第5部分2844dの他端に連結されることができる。第6部分2844eの長さ方向は一端から他端まで地面と平行な方向に延長されることができる。第2供給配管2844cの形状はこれに限定されないで、多様な形状で変形されて提供されることができる。
【0145】
ヒーター2845は供給配管2841に設置されることができる。ヒーター2845は供給配管2841の上流に設置されることができる。ヒーター2845はメイン供給配管2842に設置されることができる。ヒーター2845は供給配管2841を加熱し、供給配管2841に流れる(または、残留する)処理流体の温度を調節することができる。
【0146】
フィルター2846は後述する流体供給源2849から処理空間に伝達する処理流体を濾過することができる。例えば、フィルター2846は処理空間に伝達する処理流体に含まれることができる不純物を濾過することができる。フィルター2846は供給配管2841に設置されることができる。フィルター2846は供給配管2841の上流に設置されることができる。一例で、フィルター2846はメイン供給配管2842に設置されることができる。
【0147】
圧力センサー2847は処理空間及び/または供給配管2841の圧力を測定することができる。圧力センサー2847は供給配管2841に設置されることができる。圧力センサー2847は供給配管2841の上流に設置されることができる。一例で、圧力センサー2847はメイン供給配管2842に設置されることができる。
【0148】
バルブ2848は供給配管2841に設置されることができる。バルブ2848は供給配管2841の上流に設置されることができる。バルブ2848はメイン供給配管2842に設置されることができる。バルブ2848は流量調節バルブであることができる。選択的に、バルブ2848はon/offバルブであることができる。バルブ2848の開閉によって処理空間への処理流体の供給如何が決まることができる。
【0149】
流体供給源2849は処理流体を貯蔵及び/または供給することができる。流体供給源2849はリザーバー(Reservoir)であることがある。流体供給源2849は処理流体を供給配管2841で伝達することができる。
【0150】
流体排出ユニット2850はハウジング2810の処理空間から処理流体を排出することができる。流体排出ユニット2850は排出配管2851、減圧バルブ2855、圧力調節部材2856、そして、回収タンク2857を含むことができる。
【0151】
排出配管2851は処理空間から処理流体を排出することができる。排出配管2851は処理空間に供給された処理流体をハウジング2810の外部に排出することができる。排出配管2851はハウジング2810と連結されることができる。排出配管2851は第2ボディー2814と連結されることができる。
【0152】
排出配管2851は伸縮配管2852、第1排出配管2853、そして、第2排出配管2854を含むことができる。以下では、排出配管2851内で処理流体が流れる方向を基準で、上流と下流を定義する。具体的に、排出配管2851内で処理流体はハウジング2810から流動されるので、排出配管2851内で第2ボディー2814と連結された支点と相対的に近い支点を上流と定義し、排出配管2851内で第2ボディー2814から処理流体が流れる方向を向けて遠くなる支点を下流と定義する。
【0153】
伸縮配管2852はハウジング2810の上下移動によって伸縮することができる。伸縮配管2852は第2ボディー2814の上下移動によって伸縮することができる。伸縮配管2852はコイル配管(Coil-Tube)に提供されることができる。選択的に、伸縮配管2852はフレキシブル(Flexible)配管に提供されることができる。伸縮配管2852の上端は伸縮配管2852の下端より排出配管2851の上流に位置することができる。すなわち、伸縮配管2852は下流側から上流側に行くほど地面に対する相対的高さが高くなる支点に位置することができる。以下では、伸縮配管2852がコイル配管に提供された場合で例を挙げて説明する。
【0154】
コイル配管2852で処理流体が流れる流動通路の断面積は第1排出配管2853、そして、第2排出配管2854の処理流体が流れる流動通路の断面積より小さく提供されることができる。これはコイル配管2852の通路の断面積が大きく形成される場合、伸縮に要求される圧縮力または/及び引張力の大きさが大きくなるためである。これに、コイル配管2852で処理流体が流れる流動通路の断面積を小さく提供することで、第2ボディー2814の上下移動によって容易にコイル配管2852が引張または/及び圧縮することができる。
【0155】
第1排出配管2853はコイル配管2852の下流側に連結されることができる。第1排出配管2853の一端はコイル配管2852の下端に連結されて排出配管2851の下流に向けて延長されることができる。第1排出配管2853には後述する減圧バルブ2855、圧力調節部材2856、そして、回収タンク2857が設置されることができる。
【0156】
第2排出配管2854はコイル配管2852と第2ボディー2814を連結することができる。第2排出配管2854はコイル配管2852の上流側に連結されることができる。第2排出配管2854の一端はコイル配管2852の上端に連結されて排出配管2851の上流に向けて延長されて第2ボディー2814に連結されることができる。
【0157】
第2排出配管2854は第1部分2854a、第2部分2854b、第3部分2854c、そして、第4部分2854dに提供されることができる。第1部分2854a、第2部分2854b、第3部分2854c、そして、第4部分2854dは排出配管2851の上流で下流に向けて順次に配置されることができる。第1部分2854aの一端は第2ボディー2814に連結されることができる。第1部分2854aの長さ方向は一端から他端まで地面に対して下方向に延長されることができる。第2部分2854bの一端は第1部分2854aの他端に連結されることができる。第2部分2854bの長さ方向は一端から他端まで地面と平行な方向に延長されることができる。第3部分2854cの一端は第2部分2854bの他端と連結されることができる。第3部分2854cの長さ方向は一端から他端まで地面に対して上に向ける方向に垂直に延長されることができる。第4部分2854dの一端は第3部分2854cの他端と連結されることができる。第4部分2854dの一端から他端までその長さ方向が地面に対して水平に延長されることができる。第4部分2854dの他端はコイル配管2852の上端と連結されることができる。第2排出配管は2854はこれに限定されないで、多様な形状で変形されて提供されることができる。
【0158】
減圧バルブ2855は処理空間から処理流体が選択的に排出されるようにできる。減圧バルブ2855は排出配管2851に処理流体が選択的に流れるようにできる。減圧バルブ2855はon/offバルブであることができる。減圧バルブ2855は第1排出配管2853に設置されることができる。
【0159】
圧力調節部材2856は処理空間の圧力を設定圧力で一定に維持させることができる。例えば、圧力調節部材2856は排出配管2851に流れる処理流体の圧力を測定することができる。また、圧力調節部材2856は排出配管2851に流れる処理流体の圧力に根拠して処理空間の圧力を測定することができる。また、圧力調節部材2856は処理空間の圧力を設定圧力で維持するように、排出配管2851を通じて排出される処理流体の単位時間当り排出流量を調節することができる。例えば、圧力調節部材2856はバックプレッシャーレギュレーター(BPR、Back Pressure Regulator)であることがある。圧力調節部材2856は第1排出配管2853に設置されることができる。
【0160】
回収タンク2857は処理空間から排出した処理流体を貯蔵する空間を提供することができる。回収タンク2857に貯蔵された超臨界乾燥工程に使用した処理流体を気体に転換させて有機溶剤を分離して再使用することができる。回収タンク2857は第1排出配管2853に設置されることができる。一例で、回収タンク2857は減圧バルブ2855、そして、圧力調節部材2856より第1排出配管2853の下流に設置されることができる。
【0161】
図10は、
図9の第2ボディーが下方向に移動した場合、乾燥チャンバを概略的に見せてくれる図面である。
図10を参照すれば、処理空間で処理流体によって乾燥工程が完了された以後、第2ボディー2814が駆動機2860によって下方向に移動される。一例で、第1ボディー2812及び第2ボディー2814が密閉された状態を基準で、第2ボディー2814が下方向に移動した距離がHであると仮定する。
【0162】
下部供給配管2844に設置されたコイル配管2844aの上流に連結された第1供給配管2844bはメイン供給配管2842または上部供給配管2843に連結されているので、第2ボディー2814が上下移動する時その高さが固定されるように提供される。第1供給配管2844bが固定部と作用することで、第2ボディー2814が下方向に移動する時、下部供給配管2844に設置されたコイル配管2844aが伸縮されることができる。第2ボディー2814が下方向に移動する時、下部供給配管2844に設置されたコイル配管2844aが圧縮されることができる。下部供給配管2844に設置されたコイル配管2844aが変位H程度伸縮をしてくれることで、第2ボディー2814が下方向に移動する時、第2供給配管2844cは第2ボディー2814が移動した距離H程度の下方向に共に移動される。第2ボディー2814が下方向に移動する時、第6部分2844eはH距離程度下方向に移動することができる。排出配管2851に設置されたコイル配管2852の下流に連結された第1排出配管2853には減圧バルブ2855、圧力調節部材2856、回収タンク2857などが設置されることで、第2ボディー2814が上下移動する時その高さが固定されるように提供される。第1排出配管2853が固定部と作用することで、第2ボディー2814が下方向に移動する時、排出配管2851に設置されたコイル配管2852が伸縮されることができる。第2ボディー2814が下方向に移動する時、排出配管2851に設置されたコイル配管2852が圧縮されることができる。排出配管2851に設置されたコイル配管2852が変位H程度伸縮をしてくれることで、第2ボディー2814が下方向に移動する時、第2排出配管2854は第2ボディー2814が移動した距離H程度の下方向に共に移動される。第2ボディー2814が下方向に移動する時、第1部分2854aと第3部分2854cはH距離程度下方向に移動することができる。
【0163】
基板に対して超臨界乾燥処理を進行する時、第2ボディー2814の移動によって超臨界流体が流動する下部供給配管2844、そして、排出配管2851が共に移動することができる。これに、第2ボディー2814の移動時配管が移動することができなくて配管が破損されるか、または、配管に塑性変形が発生する技術的不利益を最小化することができる。基板に対して超臨界乾燥処理を進行する時、超臨界流体が流動する下部供給配管2844、そして、排出配管2851に加えられる配管衝撃を最小化することができる。下部供給配管2844、そして、排出配管2851に設置された各種装備らの損傷を最小化することができる。配管損傷によって超臨界流体が配管外部に流出されて設備が汚染することを予防することができる。
【0164】
排出配管2851に設置されたコイル配管2852の上端が排出配管2851に設置されたコイル配管2852の下端より排出配管2851の上流に位置させて排出配管2851で流動する処理流体の凝縮による逆流を防止することができる。これにより、排出配管2851内で処理流体の逆流による処理空間への逆汚染を防止することができる。
【0165】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0166】
260 液処理チャンバ
280 乾燥チャンバ
2812 第1ボディー
2814 第2ボディー
2840 流体供給ユニット
2850 流体排出ユニット
2860 駆動機