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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-17
(45)【発行日】2024-01-25
(54)【発明の名称】快適空間判定装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240118BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20240118BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F3/0484
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020016219
(22)【出願日】2020-02-03
(62)【分割の表示】P 2019149450の分割
【原出願日】2019-08-16
(65)【公開番号】P2021034001
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-07-29
(73)【特許権者】
【識別番号】515107203
【氏名又は名称】一般社団法人日本ホームステージング協会
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】杉之原 冨士子
(72)【発明者】
【氏名】鵜沼 俊英
(72)【発明者】
【氏名】野口 幸恵
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-318311(JP,A)
【文献】特開2015-072575(JP,A)
【文献】特開2004-126746(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/0484
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の部屋に設置される各家具を対象として、収納家具の指定入力を受け付けるとともに、当該指定入力がなされた家具を対象として、予め定められた複数のタイプのうちから前記収納家具のタイプの選択入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた前記収納家具のタイプと、当該収納家具の容積を示す収納家具容積情報と、に基づいて、当該収納家具のタイプに対応するタイプ別掛け率を当該収納家具の容積に乗じ、更に、所定の固定値を乗じることにより当該収納家具の快適な収納容積を示す快適収納容積を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記収納家具の快適収納容積を、予め定められたサイズの段ボール箱1箱あたりの容積で除することにより得られる所定のポイントに換算し、各収納家具の快適収納容積のポイントを合計した快適収納ポイントを導出する導出手段と、
を備えることを特徴とする快適空間判定装置。
【請求項2】
コンピューターを、
所定の部屋に設置される各家具を対象として、収納家具の指定入力を受け付けるとともに、当該指定入力がなされた家具を対象として、予め定められた複数のタイプのうちから前記収納家具のタイプの選択入力を受け付ける受付手段、
前記受付手段により受け付けられた前記収納家具のタイプと、当該収納家具の容積を示す収納家具容積情報と、に基づいて、当該収納家具のタイプに対応するタイプ別掛け率を当該収納家具の容積に乗じ、更に、所定の固定値を乗じることにより当該収納家具の快適な収納容積を示す快適収納容積を算出する算出手段、
前記算出手段により算出された前記収納家具の快適収納容積を、予め定められたサイズの段ボール箱1箱あたりの容積で除することにより得られる所定のポイントに換算し、各収納家具の快適収納容積のポイントを合計した快適収納ポイントを導出する導出手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、快適空間判定装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、実寸比率の三次元見取り図上で室内に設置する家具などのレイアウトをシミュレーションしながら改装費用を算出する室内改装用見積システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-287083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている室内改装用見積システムでは、シミュレーションによってレイアウトされた家具にどのくらいの量の家財を収納することができるのかを判断することは行われていなかった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、所定の部屋に設置される各収納家具にどのくらいの量の家財を収納することができるかの判断をサポートすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る快適空間判定装置は、
所定の部屋に設置される各家具を対象として、収納家具の指定入力を受け付けるとともに、当該指定入力がなされた家具を対象として、予め定められた複数のタイプのうちから前記収納家具のタイプの選択入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた前記収納家具のタイプと、当該収納家具の容積を示す収納家具容積情報と、に基づいて、当該収納家具のタイプに対応するタイプ別掛け率を当該収納家具の容積に乗じ、更に、所定の固定値を乗じることにより当該収納家具の快適な収納容積を示す快適収納容積を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記収納家具の快適収納容積を、予め定められたサイズの段ボール箱1箱あたりの容積で除することにより得られる所定のポイントに換算し、各収納家具の快適収納容積のポイントを合計した快適収納ポイントを導出する導出手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、所定の部屋に設置される各収納家具にどのくらいの量の家財を収納することができるかの判断をサポートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態の快適空間判定システムの概略構成図である。
図2】サーバーの機能構成を示すブロック図である。
図3】端末装置の機能構成を示すブロック図である。
図4】快適空間判定処理の制御手順を示すフローチャートである。
図5】快適空間判定画面の一例を示す図である。
図6】快適空間判定画面の一例を示す図である。
図7】快適収納ポイント算出処理の制御手順を示すフローチャートである。
図8】収納家具タイプ入力画面の一例を示す図である。
図9】収納家具タイプ入力画面の一例を示す図である。
図10】除外家具振分処理の制御手順を示すフローチャートである。
図11】除外家具振分画面の一例を示す図である。
図12】除外家具振分画面の一例を示す図である。
図13】各処理詳細画面の一例を示す図である。
図14】各処理詳細画面の一例を示す図である。
図15】各処理詳細画面の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0010】
<快適空間判定システム1の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態の構成を説明する。図1は、本実施形態の快適空間判定システム1の概略構成図である。
【0011】
図1に示すように、快適空間判定システム1は、サーバー(快適空間判定装置)2と、複数の端末装置3とを備えている。サーバー2と端末装置3とは通信ネットワークNを介して情報通信可能に接続される。
【0012】
サーバー2は、快適空間判定システム1を司る装置であり、クラウド上に設けられている。
【0013】
端末装置3は、快適空間判定システム1を利用するユーザー(例えば、ホームステージャー)が使用する端末装置である。この端末装置3としては、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC等が挙げられる。なお、これに限定されず、スマー
トフォン、タブレットPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)であってもよい。
【0014】
通信ネットワークNは、例えば、インターネットであるものとするが、LAN(Local Area Network)等、他のネットワークとしてもよい。
【0015】
<サーバー2の構成>
次に、図2を参照して、サーバー2の機能構成について説明する。図2は、サーバー2の機能構成を示すブロック図である。
【0016】
図2に示すように、サーバー2は、CPU(Central Processing Unit)21と、RA
M(Random Access Memory)22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、通信部26とを備えている。また、サーバー2の各部は、バス27を介して接続されている。
【0017】
CPU(取得手段、第1の算出手段、判定手段、振分手段、費用算出手段、車種選定手段、保管方法選定手段、選択手段、第2の算出手段、導出手段)21は、記憶部23に記憶されているシステムプログラムやアプリケーションプログラムといった各種のプログラムを読み出してRAM22のワークエリアに展開し、当該プログラムに従ってサーバー2の各部の動作を制御する。例えば、CPU21は、アプリケーションプログラムの実行結果に応じて、端末装置3の表示部35に当該実行結果に係る表示を行わせるための制御信号を生成し、通信部26を介して端末装置3に送信する。
【0018】
RAM22は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU21により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0019】
記憶部23は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などにより構
成される。
記憶部23には、CPU21で実行されるシステムプログラム、Webサーバプログラム等のアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
【0020】
また、記憶部32には、コーディネート作業を行った部屋が快適な空間となっているか否かの判定を簡便に行うことが可能なアプリケーションプログラム(以下、快適空間判定アプリと称す)が記憶されている。サーバー2は、端末装置3からの快適空間判定アプリのダウンロード要求に応じて、通信部26を介して端末装置3に快適空間判定アプリを送信する。
【0021】
操作部24は、例えば、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有している。また、操作部24は、キー入力及び位置入力を受け付け、その操作情報をCPU21に出力する。
【0022】
表示部25は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等から構成されている。また、表示部25には、CPU21から出力されて入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0023】
通信部26は、例えば、ネットワークカード等により構成されている。また、通信部26は、通信ネットワークNに通信接続されて、通信ネットワークN上の機器(例えば、端末装置3等)との通信を行う。
【0024】
<端末装置3の構成>
次に、図3を参照して、端末装置3の機能構成について説明する。図3は、端末装置3の機能構成を示すブロック図である。
【0025】
図3に示すように、端末装置3は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、操作部34と、表示部35と、無線通信部36とを備えている。また、端末装置3の各部は、バス37を介して接続されている。
【0026】
CPU31は、記憶部33に記憶されているシステムプログラムやアプリケーションプログラムといった各種プログラムを読み出してRAM32のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って端末装置3の各部の動作を制御する。例えば、CPU31は、ブラウザなどの情報表示入力プログラムを実行して、操作部34に対するユーザーの入力操作の内容に基づく情報を無線通信部36によりサーバー2に送信させたり、サーバー2から受信した情報を表示部35に表示させたりする。
【0027】
RAM32は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU31により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0028】
記憶部33は、例えば、HDD、SSD、EEPROM、フラッシュメモリなどにより構成される。記憶部33には、CPU31で実行されるシステムプログラムやブラウザ等のアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
【0029】
操作部34は、例えば、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有している。また、操作部34は、キー入力及び位置入力を受け付け、その操作情報をCPU31に出力する。
【0030】
表示部35は、例えば、LCDや有機ELディスプレイ等から構成されている。また、表示部35には、CPU31から出力されて入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0031】
無線通信部36は、例えば、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等により構成されている。また、無線通信部36は、通信ネットワークNに接続されている基地局やアクセスポイント等と無線電波により情報の送受信を行い、通信ネットワークN上の機器(例えば、サーバー2等)との通信を行う。
【0032】
《快適空間判定システム1の動作》
[快適空間判定処理]
まず、サーバー2において実行される快適空間判定処理について説明する。ここで、快適空間判定処理は、快適空間判定アプリを起動させた端末装置3から快適空間判定画面の表示に関する要求信号をサーバー2が受信したことを契機として実行される処理である。
【0033】
図4は、快適空間判定処理の制御手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、サーバー2のCPU21は、まず、快適空間判定画面41(図5参照)を端末装置3の表示部35に表示させ(ステップS1)、各項目の入力を受け付ける(ステップS2)。
【0034】
快適空間判定画面41では、図5に示すように、「部屋容積」及び「家具容積一覧」のそれぞれの項目に関する情報を入力可能となっている。具体的には、「部屋容積」の項目では、快適空間であるか否かの判定の対象となる部屋の容積に関する情報(例えば、幅、奥行、高さ、平米、立米など)を入力可能となっている。例えば、当該判定の対象となる部屋の幅が3.6m、奥行が2.7m、高さが2.5m、平米が9.72m2、立米が24.30m3である場合、対応する各テキストボックスに上記の数値を、操作部34を介して入力する。図6は、上記の数値を入力した状態の快適空間判定画面41を示している。なお、室内空間P(ポイント)の数値“517”は、後述する快適空間判定ボタンB1の押下操作がなされたことを契機として表示されるようになっている。また、部屋の高さについては2.5mが上限値となっている。
【0035】
また、快適空間判定画面41の「家具容積一覧」の項目では、快適空間であるか否かの判定の対象となる部屋に設置する家具に関する情報(例えば、家具名、家具の幅、奥行、高さ、平米、立米など)を入力可能なリスト表L1が設けられている。例えば、快適空間であるか否かの判定の対象となる部屋にセミダブルベッド、本棚、デスク及び学習机イスを設置する場合、こられの家具の家具名、幅、奥行、高さ、平米、立米を、操作部34を介してリスト表L1に入力する。なお、かかる場合に、例えばサーバー2の記憶部23に記憶されている家具データベースから該当する家具を、操作部34を介して選択する操作を行うことにより、当該家具の家具名、幅、奥行、高さ、平米、立米をリスト表L1に自動入力することができるようにしてもよい。図6は、リスト表L1に上記の家具に関する情報をそれぞれ入力した状態の快適空間判定画面41を示している。なお、リスト表L1のうちの各家具に対応する「家具ポイント」の項目の数値、「合計」の項目の数値、及び、「家具合計ポイント」の項目の数値は、後述する快適空間判定ボタンB1の押下操作がなされたことを契機として表示されるようになっている。また、家具の幅、奥行、高さの各寸法は、当該家具の最大外寸であるものとする。
【0036】
また、快適空間判定画面41では、快適空間判定ボタンB1、快適収納P(ポイント)算出ボタンB2及び除外家具振分ボタンB3が設けられている。
快適空間判定ボタンB1は、快適空間であるか否かの判定の結果を得る際に押下操作されるボタンである。快適収納P(ポイント)算出ボタンB2は、後述する快適収納ポイントを算出する際に押下操作されるボタンである。除外家具振分ボタンB3は、快適空間であるか否かの判定の対象となる部屋に設置される家具から除外する家具について当該家具の処理の種類(後述)を決定する際に押下操作されるボタンである。
【0037】
快適空間判定処理の説明に戻り、ステップS2の処理の後、CPU21は、快適空間判定ボタンB1の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS3)。
【0038】
ステップS3において、快適空間判定ボタンB1の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS3;NO)、CPU21は、処理をステップS2へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS3において、快適空間判定ボタンB1の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS3;YES)、CPU21は、快適空間判定画面41の「部屋容積」及び「家具容積一覧」のそれぞれの項目に必要事項の入力がなされているか否かを判定する(ステップS4)。
【0039】
ステップS4において、「部屋容積」及び「家具容積一覧」のそれぞれの項目に必要事項の入力がなされていないと判定された場合(ステップS4;NO)、CPU21は、必要事項の入力がなされていないことを示すエラーメッセージ(図示省略)を端末装置3の表示部35に表示させ(ステップS5)、処理をステップS2へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS4において、「部屋容積」及び「家具容積一覧」のそれぞれの項目に必要事項の入力がなされていると判定された場合(ステップS4;YES)、CPU21は、快適空間判定画面41の「判定結果」の項目に快適空間であるか否かの判定の結果を表示させる(ステップS6)。具体的には、快適空間判定画面41の「判定結果」の項目には、図6に示すように、家具合計ポイント、室内空間P(ポイント)、空間比率及び快適空間判定結果のそれぞれが表示されるようになっている。また、このとき「部屋容積」の項目においても室内空間P(ポイント)が表示されるようになっている。また、このとき「家具容積一覧」の項目のリスト表L1において各家具に対応する「家具ポイント」の項目の数値、「合計」の項目の数値、及び、「家具合計ポイント」の項目の数値が表示されるようになっている。
【0040】
ここで、家具ポイントとは、「家具容積一覧」の項目のリスト表L1に入力された各家具の立米の値を予め定められたサイズ(幅0.45m、奥行0.35m、高さ0.3m)の段ボール箱1箱あたりの容積(0.047m3)で除することにより算出されるポイントである。例えば、図6に示すように、セミダブルベッドの立米の値が1.08m3の場合、家具ポイントは23.0ポイントとして算出されることとなる。つまり、このセミダブルベッドの容積は、段ボール箱23.0箱分に相当することを示している。
また、家具合計ポイント(設置家具容積情報のポイント)とは、「家具容積一覧」の項目のリスト表L1に入力された各家具の家具ポイントを合計したポイントである。
また、室内空間P(ポイント)(室内容積情報のポイント)とは「部屋容積」の項目に入力された部屋の立米の値(室内容積情報)を上述の段ボール箱1箱あたりの容積(0.047m3)で除することにより算出されるポイントである。例えば、図6に示すように、部屋の立米の値が24.30m3の場合、室内空間P(ポイント)は517ポイントとして算出されることとなる。つまり、かかる場合の部屋の容積は、段ボール箱517箱分に相当することを示している。
また、空間比率とは、家具合計ポイントを室内空間P(ポイント)で除した値、すなわち快適空間であるか否かの判定の対象となる部屋に対して設置される家具の占める割合を示す値である。例えば、図6に示すように、家具合計ポイントが53.7、室内空間P(ポイント)が517の場合、空間比率は10.39%として算出されることとなる。
また、快適空間判定結果とは、判定の対象の部屋が快適空間であるか否かの判定結果を示すものであり、空間比率が25%未満の場合、快適空間であるとする判定(OK判定)がなされ、空間比率が25%以上の場合、快適空間ではないとする判定(NG判定)がなされるようになっている。例えば、図6に示すように、空間比率が10.39%の場合、快適空間判定結果として快適空間であるとする判定(OK判定)がなされる。
【0041】
快適空間判定処理の説明に戻り、ステップS6の処理の後、CPU21は、除外家具振分処理(ステップS7)を実行し、快適空間判定処理を終了する。なお、除外家具振分処理の詳細については後述する。
【0042】
[快適収納ポイント算出処理]
次に、サーバー2において実行される快適収納ポイント算出処理について説明する。
図7は、快適収納ポイント算出処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0043】
図7に示すように、CPU21は、まず、快適空間判定画面41(図6参照)において収納家具の指定入力を受け付ける(ステップS11)。具体的には、CPU21は、図6に示すように、快適空間判定画面41の「家具容積一覧」の項目に表示されているリスト表L1の「収納家具」の項目のチェックボックスにより収納家具の指定入力を受け付ける。
【0044】
次いで、CPU21は、快適収納P(ポイント)算出ボタンB2の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS12)。
【0045】
ステップS12において、快適収納P(ポイント)算出ボタンB2の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS12;NO)、CPU21は、処理をステップS11へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS12において、快適収納P(ポイント)算出ボタンB2の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS12;YES)、CPU21は、収納家具の指定入力がなされているか否かを判定する(ステップS13)。
【0046】
ステップS13において、収納家具の指定入力がなされていないと判定された場合(ステップS13;NO)、CPU21は、収納家具の指定入力がなされていないことを示すエラーメッセージ(図示省略)を端末装置3の表示部35に表示させ(ステップS14)、処理をステップS11へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS13において、収納家具の指定入力がなされていると判定された場合(ステップS13;YES)、CPU21は、収納家具タイプ入力画面42(図8参照)を表示部35に表示させ(ステップS15)、この収納家具タイプ入力画面42において収納家具タイプの選択入力を受け付ける(ステップS16)。
【0047】
収納家具タイプ入力画面42では、図8に示すように、ステップS11で指定入力がなされた収納家具に関する情報の一覧を示す収納家具一覧表L2が表示される。具体的には、収納家具一覧表L2では、ステップS11で指定入力がなされた収納家具(例えば、本棚及びデスク)のリスト表L1の対応する情報が反映され、当該収納家具の名称、並びに、当該収納家具の最大外寸の幅、奥行、高さ及び容積が表示される。また、この収納家具一覧表L2では、快適空間であるか否かの判定の対象の部屋に作り付けの収納、すなわち当該部屋の間取りの一部になっている収納(例えば、クローゼット、押し入れ等)がある場合、当該収納の名称、並びに、当該収納内寸の幅、奥行、高さ及び容積を収納家具一覧表L2に操作部34を介して追加入力することが可能となっている。なお、かかる場合に、例えばサーバー2の記憶部23に記憶されている家具データベースから該当する収納を、操作部34を介して選択する操作を行うことにより、当該収納の名称、幅、奥行、高さ、容積を収納家具一覧表L2に自動入力することができるようにしてもよい。また、一部が収納となっている収納家具(例えば、机、鏡台等)がある場合、収納家具一覧表L2で当該収納家具を指定した状態にしてクリアボタンB5の押下操作を行うことにより、当該収納家具の最大外寸の幅、奥行、高さ及び容積をクリアにし、新たに、当該収納家具の最大外寸ではなく収納部分の外寸の幅、奥行、高さ及び容積を、操作部34を介して追加入力することが可能となっている。より具体的には、図8に示す収納家具一覧表L2において“デスク”が一部が収納となっている収納家具に該当する場合、この収納家具一覧表L2で“デスク”を指定した状態にしてクリアボタンB5の押下操作を行うことにより、この“デスク”の最大外寸の幅(1.20m)、奥行(0.70m)、高さ(0.70m)及び容積(0.59m3)をクリアにし、新たに、“デスク”の最大外寸ではなく収納部分(例えば、引き出し部分)のみの外寸の幅(0.40m)、奥行(0.58m)、高さ(0.65m)及び容積(0.15m3)を、操作部34を介して追加入力することが可能となっている(図9参照)。また、かかる場合においても、例えばサーバー2の記憶部23に記憶されている家具データベースから該当する収納家具(一部が収納となっている収納家具)を、操作部34を介して選択する操作を行うことにより、当該収納家具の収納部分のみの外寸の幅、奥行、高さ、容積を収納家具一覧表L2に自動入力することができるようにしてもよい。また、図9に示すように、収納家具一覧表L2では、「タイプ」の項目に設けられたプルダウンメニューにより収納家具タイプの選択入力が可能となっている。プルダウンメニューには、引き出しタイプ、棚タイプ、引き出しと棚による混合タイプ、作り付けタイプの4つのタイプが設けられており、これらのタイプのうちから一のタイプを、操作部34を介して選択入力することとなる。
【0048】
また、収納家具タイプ入力画面42では、決定ボタンB4及びクリアボタンB5が設けられている。決定ボタンB4は、快適収納ポイントの算出結果を得る際に押下操作されるボタンである。クリアボタンB5は、収納家具一覧表L2に入力された情報(例えば、一部のみ収納になっている収納家具に関する情報等)をクリアする際に押下操作されるボタンである。
【0049】
快適収納ポイント算出処理の説明に戻り、ステップS16の処理の後、CPU21は、決定ボタンB4の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS17)。
【0050】
ステップS17において、決定ボタンB4の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS17;NO)、CPU21は、処理をステップS16へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS17において、決定ボタンB4の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS17;YES)、CPU21は、収納家具タイプ入力画面42の収納家具一覧表L2に必要事項の入力(例えば、収納家具タイプの入力等)がなされているか否かを判定する(ステップS18)。
【0051】
ステップS18において、必要事項の入力がなされていないと判定された場合(ステップS18;NO)、CPU21は、必要事項の入力がなされていないことを示すエラーメッセージ(図示省略)を端末装置3の表示部35に表示させ(ステップS19)、処理をステップS16へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS18において、必要事項の入力がなされていると判定された場合(ステップS18;YES)、CPU21は、収納家具タイプ入力画面42(図9参照)において快適収納ポイントを表示させ(ステップS20)、快適収納ポイント算出処理を終了する。
【0052】
図9に示す収納家具タイプ入力画面42は、収納家具一覧表L2に快適収納ポイントが表示された状態の収納家具タイプ入力画面である。
図9に示すように、収納家具一覧表L2では、各収納家具について「タイプ別掛け率」、「上限容積」、「快適収納比率」、「個別ポイント」の各項目に関する情報が表示されるとともに、快適収納ポイントが表示される。
【0053】
ここで、タイプ別掛け率は、「タイプ」の項目にて選択入力された収納家具タイプに対応する掛け率であり、棚タイプに対しては70%、引き出しタイプに対しては45%、混合タイプに対しては60%、作り付けタイプに対しては90%のタイプ別掛け率が設定されている。
また、上限容積は、各収納家具の容積に上述のタイプ別掛け率を乗じることにより得られる容積である。例えば、収納家具一覧表L2に表示されている本棚の場合、0.68(容積)に0.7(タイプ別掛け率)を乗じることにより0.48(上限容積)が得られる。
また、快適収納比率(快適収納容積)は、快適と感じる収納比率を示す値であって、各収納家具の上限容積に0.8を乗じることにより得られる値である。例えば、収納家具一覧表L2に表示されている本棚の場合、0.48(上限容積)に0.8を乗じることにより0.38(快適収納比率)が得られる。
また、個別ポイントは、各収納家具の快適収納比率を上述の段ボール箱1箱あたりの容積(0.047m3)で除することにより得られるポイントである。例えば、収納家具一覧表L2に表示されている本棚の場合、0.38(快適収納比率)を0.047で除することにより8.1(個別ポイント)が得られる。つまり、本棚の快適収納比率は、段ボール箱8.1箱分に相当することを示している。
また、快適収納ポイントは、収納家具一覧表L2に表示されている各収納家具の個別ポイントを合計したポイントである。なお、個別ポイントを合計した際、小数第1位は繰り上げるものとする。
【0054】
[除外家具振分処理]
次に、サーバー2において実行される除外家具振分処理について説明する。
図10は、除外家具振分処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0055】
図10に示すように、CPU21は、まず、快適空間判定画面41(図6参照)において除外家具の指定入力を受け付ける(ステップS31)。具体的には、CPU21は、図6に示すように、快適空間判定画面41の「家具容積一覧」の項目に表示されているリスト表L1の「除外家具」の項目のチェックボックスにより除外家具の指定入力を受け付ける。
【0056】
次いで、CPU21は、除外家具振分ボタンB3の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS32)。
【0057】
ステップS32において、除外家具振分ボタンB3の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS32;NO)、CPU21は、除外家具振分処理を終了して、処理を快適空間判定処理へ戻す。
一方、ステップS32において、除外家具振分ボタンB3の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS32;YES)、CPU21は、除外家具の指定入力がなされているか否かを判定する(ステップS33)。
【0058】
ステップS33において、除外家具の指定入力がなされていないと判定された場合(ステップS33;NO)、CPU21は、除外家具の指定入力がなされていないことを示すエラーメッセージ(図示省略)を端末装置3の表示部35に表示させ(ステップS34)、処理をステップS31へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS33において、除外家具の指定入力がなされていると判定された場合(ステップS33;YES)、CPU21は、除外家具振分画面43(図11参照)を表示部35に表示させ(ステップS35)、この除外家具振分画面43において除外家具の処理の種類に関する選択入力を受け付ける(ステップS36)。
【0059】
除外家具振分画面43では、図11に示すように、ステップS31で指定入力がなされた除外家具に関する情報の一覧を示す除外家具一覧表L3が表示される。なお、除外家具の幅、奥行、高さ、容積及び家具ポイントに関する情報については、除外家具一覧表L3の表示の際に、リスト表L1の対応する情報が反映され表示されるようになっている。
除外家具一覧表L3では、図12に示すように、「処理」の項目に設けられたプルダウンメニューにより除外家具の処理の種類に関する選択入力が可能となっている。プルダウンメニューには、除外家具の処理の種類として、保管、廃棄、移動の3つの種類が設けられており、これらの種類のうちから一の種類の処理を、操作部34を介して選択入力することとなる。
【0060】
また、除外家具振分画面43では、決定ボタンB6及びクリアボタンB7が設けられている。決定ボタンB6は、後述する各処理詳細画面44を表示部35に表示させる際に押下操作されるボタンである。クリアボタンB7は、除外家具一覧表L3に選択入力された処理の種類に関する情報をクリアする際に押下操作されるボタンである。
【0061】
除外家具振分処理の説明に戻り、ステップS36の処理の後、CPU21は、決定ボタンB6の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS37)。
【0062】
ステップS37において、決定ボタンB6の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS37;NO)、CPU21は、処理をステップS36へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS37において、決定ボタンB6の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS37;YES)、CPU21は、除外家具一覧表L3の「処理」の項目に処理の種類の選択入力がなされているか否かを判定する(ステップS38)。
【0063】
ステップS38において、除外家具一覧表L3の「処理」の項目に処理の種類の選択入力がなされていないと判定された場合(ステップS38;NO)、CPU21は、処理の種類の選択入力がなされていないことを示すエラーメッセージ(図示省略)を端末装置3の表示部35に表示させ(ステップS39)、処理をステップS36へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS38において、除外家具一覧表L3の「処理」の項目に処理の種類の選択入力がなされていると判定された場合(ステップS38;YES)、CPU21は、当該処理の種類の選択入力がなされた各家具(各除外家具)に関する情報を該当する項目のリスト表に反映させた状態の各処理詳細画面44(図13参照)を表示部35に表示させる(ステップS40)。具体的には、図13に示すように、各処理詳細画面44では、処理の種類として“保管”が選択入力された本棚に関する情報(幅、奥行、高さ、平米、立米等)が「保管」の項目のリスト表L4に反映された状態で表示されるようになっている。また、処理の種類として“廃棄”が選択入力された学習机イスに関する情報(幅、奥行、高さ、平米、立米等)が「廃棄」の項目のリスト表L5に反映された状態で表示されるようになっている。また、処理の種類として“移動”が選択入力されたカラーボックスに関する情報(幅、奥行、高さ、平米、立米等)が「移動」の項目のリスト表L6に反映された状態で表示されるようになっている。そして、CPU21は、この各処理詳細画面44において、操作部34を介して除外家財の入力を受け付ける(ステップS41)。
【0064】
具体的には、CPU21は、図13に示すように、各処理詳細画面44の「保管」、「廃棄」、「移動」の各項目に表示されているリスト表L4~L6において除外家財に関する情報の入力を受け付ける。例えば、上述の快適収納ポイントを超えてしまった分の家財であって保管しておきたい家財については、一ヵ所に集めて当該家財一式の寸法を予め測定しておき、図14に示すように、リスト表L4のNo.2の行に保管家財名として“その他家財一式”を入力するとともに、この家財一式の寸法(例えば、幅、奥行、高さ、平米、立米等)を入力する。同様にして、快適収納ポイントを超えてしまった分の家財であって廃棄する家財についても、一ヵ所に集めて当該家財一式の寸法を予め測定しておき、図14に示すように、リスト表L5のNo.2の行に廃棄家財名として“その他家財一式”を入力するとともに、この家財一式の寸法(例えば、幅、奥行、高さ、平米、立米等)を入力する。また、快適収納ポイントを超えてしまった分の家財であって移動させる家財についても、一ヵ所に集めて当該家財一式の寸法を予め測定しておき、図14に示すように、リスト表L6のNo.2の行に移動家財名として“その他家財一式”を入力するとともに、この家財一式の寸法(例えば、幅、奥行、高さ、平米、立米等)を入力する。
【0065】
次いで、CPU21は、各処理詳細画面44に設けられている費用算出ボタンB8~B10のいずれかのボタンの押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS42)。
【0066】
ステップS42において、各処理詳細画面44に設けられている費用算出ボタンB8~B10のいずれかのボタンの押下操作がなされたと判定された場合(ステップS42;YES)、CPU21は、該当する処理の費用等を表示部35に表示させる(ステップS43)。
【0067】
例えば、図14に示す各処理詳細画面44において、費用算出ボタンB8の押下操作がなされた場合、「保管」の項目のリスト表L4において、保管対象である本棚及びその他家財一式の各保管ポイント及び保管ポイント合計が表示されるとともに、「保管費用」の項目において、保管ポイント合計、保管方法、保管料金及び移動種別に関する情報が表示される。ここで、保管ポイントは、保管家具又は保管家財の立米(容積)(家財容積情報)を上述の段ボール箱1箱あたりの容積(0.047m3)で除することにより得られるポイントである。また、保管ポイント合計は、リスト表L4に表示されている保管家具等の保管ポイントを合計したポイントである。なお、各保管ポイントを合計した際、小数第1位は繰り上げるものとする。また、保管方法は、例えば、段ボール箱保管、パレット保管、カーゴテナー保管、コンテナ保管、トランクルーム保管などがあり、保管ポイント合計のポイント数に応じて決定されるようになっている。また、保管料金は、決定された保管方法に対応する料金である。また、移動種別は、例えば、軽トラック、1tボックスバン、2tトラック、3tトラック、4tトラックなどがあり、保管ポイント合計のポイント数に応じて決定されるようになっている。
【0068】
なお、図14に示す各処理詳細画面44において、費用算出ボタンB8の押下操作がなされた場合、図15(a)に示すように、例えば、当該各処理詳細画面44の「移動」の項目の下に「保管先までの移動」及び「保管先までの移動費用」の項目を新たに追加して表示させるようにしてもよい。ここで、「保管先までの移動」の項目のリスト表L7に表示されている各種情報は、上述した「保管」の項目のリスト表L4において入力された各種情報(図14参照)が反映されるようになっている。そして、この「保管先までの移動」の項目において、操作部34を介して搬出先から保管先までの移動距離の入力がなされるとともに、費用算出ボタンB12の押下操作がなされた場合、図15(b)に示すように、「保管先までの移動費用」の項目において、移動ポイント合計、移動料金及び移動種別に関する情報が表示されることとなる。ここで、移動ポイントは、移動家具又は移動家財の立米(容積)(家財容積情報)を上述の段ボール箱1箱あたりの容積(0.047m3)で除することにより得られるポイントである。また、移動ポイント合計は、リスト表L7に表示されている移動家具等の移動ポイントを合計したポイントである。なお、各移動ポイントを合計した際、小数第1位は繰り上げるものとする。また、移動種別は、例えば、軽トラック、1tボックスバン、2tトラック、3tトラック、4tトラックなどがあり、移動ポイント合計のポイント数に応じて決定されるようになっている。また、移動料金は、移動種別、及び、操作部34を介して入力された移動距離に対応する料金が算出されるようになっている。
【0069】
また、各処理詳細画面44の「保管」の項目において、例えば、所定のチェックボックス(図示省略)を予め設けておき、保管家具等の保管先と移動家具等の移動先(移動地区)が同一である場合、ユーザーが当該チェックボックスにチェックを入れた状態で費用算出ボタンB8の押下操作を行うことにより、「保管」の項目のリスト表L4に入力された各種情報を「移動」の項目のリスト表L6に反映させることができるようにしてもよい。これにより、移動費用を算出する際、保管家具等に関する各種情報をユーザーがリスト表L6に入力する手間を省くことができるので、当該移動費用の算出を円滑に行うことができるようになる。
【0070】
また、図14に示す各処理詳細画面44において、費用算出ボタンB9の押下操作がなされた場合、「廃棄」の項目のリスト表L5において、廃棄対象である学習机イス及びその他家財一式の廃棄ポイント及び廃棄ポイント合計が表示されるとともに、「廃棄費用」の項目において、廃棄ポイント合計、廃棄料金及び移動種別に関する情報が表示される。ここで、廃棄ポイントは、廃棄家具又は廃棄家財の立米(容積)(家財容積情報)を上述の段ボール箱1箱あたりの容積(0.047m3)で除することにより得られるポイントである。また、廃棄ポイント合計は、リスト表L5に表示されている廃棄家具等の廃棄ポイントを合計したポイントである。なお、各廃棄ポイントを合計した際、小数第1位は繰り上げるものとする。また、廃棄料金は、操作部34を介して選択入力された行政地区(例えば、東京都渋谷区)に対応する料金が算出されるようになっている。また、移動種別は、例えば、軽トラック、1tボックスバン、2tトラック、3tトラック、4tトラックなどがあり、廃棄ポイント合計のポイント数に応じて決定されるようになっている。なお、図14に示す各処理詳細画面44において、費用算出ボタンB9の押下操作がなされた場合にも、図示は省略するが、例えば、当該各処理詳細画面44の「移動」の項目の下に「廃棄先までの移動」及び「廃棄先までの移動費用」の項目を新たに追加して表示させ、上述した「保管先までの移動」及び「保管先までの移動費用」の項目と同様の表示制御処理を行うようにしてもよい。
【0071】
また、図14に示す各処理詳細画面44において、費用算出ボタンB10の押下操作がなされた場合、「移動」の項目のリスト表L6において、移動対象であるカラーボックス及びその他家財一式の各移動ポイント及び移動ポイント合計が表示されるとともに、「移動費用」の項目において、移動ポイント合計、移動料金及び移動種別に関する情報が表示される。ここで、移動ポイントは、移動家具又は移動家財の立米(容積)(家財容積情報)を上述の段ボール箱1箱あたりの容積(0.047m3)で除することにより得られるポイントである。また、移動ポイント合計は、リスト表L6に表示されている移動家具等の移動ポイントを合計したポイントである。なお、各移動ポイントを合計した際、小数第1位は繰り上げるものとする。また、移動種別は、例えば、軽トラック、1tボックスバン、2tトラック、3tトラック、4tトラックなどがあり、移動ポイント合計のポイント数に応じて決定されるようになっている。また、移動料金は、移動種別、及び、操作部34を介して入力された移動距離(搬出先から搬入先までの移動距離)に対応する料金が算出されるようになっている。
【0072】
除外家具振分処理の説明に戻り、ステップS43の処理の後、又は、ステップS42において、各処理詳細画面44に設けられている費用算出ボタンB8~B10のいずれも押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS42;NO)、CPU21は、端末装置3において終了ボタンB11の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS44)。
【0073】
ステップS44において、終了ボタンB11の押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS44;NO)、CPU21は、処理をステップS41へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS44において、終了ボタンB11の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS44;YES)、CPU21は、除外家具振分処理を終了して、処理を快適空間判定処理へ戻す。
【0074】
以上のように、本実施形態のサーバー2は、判定対象の部屋の容積を示す室内容積情報、及び、当該判定対象の部屋に設置される各家具の容積を合計した設置家具容積情報を取得し、当該室内容積情報を室内空間P(ポイント)に換算するとともに、当該設置家具容積情報を家具合計ポイントに換算し、当該家具合計ポイントを当該室内空間P(ポイント)で除することにより、判定対象の部屋の空間比率を算出し、当該空間比率に基づいて、判定対象の部屋が快適な空間であるか否かを判定する。
したがって、本実施形態のサーバー2によれば、判定対象の部屋の容積を示す室内容積情報と、当該判定対象の部屋に設置される各家具の容積を合計した設置家具容積情報と、が分かれば、室内の空間が快適な状態であるか否かを判断することができるので、当該判断を適切且つ容易に行うことができる。
【0075】
また、本実施形態のサーバー2によれば、空間比率が25%未満の場合、判定対象の部屋が快適な空間であると判定する一方で、空間比率が25%以上の場合、判定対象の部屋が快適な空間ではないと判定するので、室内の空間が快適な状態であるか否かを客観的に判断することができる。
【0076】
また、本実施形態のサーバー2によれば、ユーザー操作に基づいて、判定対象の部屋に設置される各家具のうち設置対象から除外する家具を指定するとともに、当該除外する家具を予め定められた処理の種類ごとに振り分け、除外する家具の容積を処理の種類ごとに合計した処理家具容積情報を所定のポイントに換算し、当該処理家具容積情報のポイントに基づいて、各処理にかかる費用を算出するので、除外する家具の処理を円滑に進めることができるようになる。
【0077】
また、本実施形態のサーバー2によれば、処理家具容積情報のポイントに基づいて、除外する家具を輸送する際の輸送車の車種(移動種別)を選定するので、除外する家具の処理をより円滑に進めることができるようになる。
【0078】
また、本実施形態のサーバー2によれば、保管処理に振り分けられた除外する家具を対象として、当該除外する家具の処理家具容積情報のポイント(保管ポイント)に基づいて、当該除外する家具の保管方法を選定するので、除外する家具の保管処理をより円滑に進めることができるようになる。
【0079】
また、本実施形態のサーバー2によれば、ユーザー操作に基づいて、判定対象の部屋に設置される各家具のうちから収納家具を指定するとともに、当該収納家具のタイプを予め定められた複数のタイプのうちから選択し、当該収納家具のタイプと当該収納家具の容積を示す収納家具容積情報とに基づいて、当該収納家具の快適な収納容積を示す快適収納容積(快適収納比率)を算出し、当該収納家具の快適収納容積を所定のポイントに換算し、各収納家具の快適収納容積のポイントを合計した快適収納ポイントを導出するので、判定対象の部屋に設置される各収納家具に家財を収納する際、どのくらいの量の家財を収納することができるかの判断をサポートすることができる。また、所定のポイントは、予め定められたサイズの段ボール箱1箱あたりの容積を基準としたポイントであるので、どのくらいの量の家財を収納することができるかの判断を行い易くすることができる。
【0080】
また、本実施形態のサーバー2によれば、各処理にかかる費用を算出する際、収納家具に収納する家財から除外する家財の容積を示す家財容積情報を所定のポイントに換算した当該家財容積情報のポイントを加味して当該各処理にかかる費用を算出するので、除外する家具及び家財の処理を円滑に進めることができるようになる。
【0081】
また、本実施形態のサーバー2によれば、輸送車の車種(移動種別)を選定する際、家財容積情報のポイントを加味して当該輸送車の車種を選定するので、除外する家具及び家財の処理をより円滑に進めることができるようになる。
【0082】
また、本実施形態のサーバー2によれば、保管方法を選定する際、保管処理に振り分けられた家財容積情報のポイントを加味して当該保管方法を選定するので、除外する家具及び家財の保管処理をより円滑に進めることができるようになる。
【0083】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態において、予め定められたサイズ(幅0.45m、奥行0.35m、高さ0.3m)の段ボール箱1箱あたりの容積(0.047m3)を基準(1ポイント)として、家具ポイントや室内空間P(ポイント)などを算出するようにしたが、当該基準となる対象は上記の段ボール箱に限定されるものではない。例えば、予め定められたサイズのパレットやコンテナ1台あたりの容積を基準にして家具ポイントや室内空間P(ポイント)などを算出するようにしてもよい。
【0084】
また、上記実施形態において、空間比率が25%未満の場合、判定対象の部屋が快適な空間であると判定する一方で、空間比率が25%以上の場合、判定対象の部屋が快適な空間ではないと判定するようにしたが、当該判定の基準値(25%)は一例であり当該基準値は適宜変更可能である。また、上記実施形態において用いられたタイプ別掛け率も一例であり当該タイプ別掛け率についても適宜変更可能である。
【0085】
また、上記した実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてHDD、SSD、EEPROM等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
【符号の説明】
【0086】
1 快適空間判定システム
2 サーバー(快適空間判定装置)
21 CPU(取得手段、第1の算出手段、判定手段、振分手段、費用算出手段、車種選定手段、保管方法選定手段、選択手段、第2の算出手段、導出手段)
3 端末装置
図1
図2
図3
図4
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図7
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図10
図11
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