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  • 特許-クイック装着式濾過装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-17
(45)【発行日】2024-01-25
(54)【発明の名称】クイック装着式濾過装置
(51)【国際特許分類】
   B01D 27/08 20060101AFI20240118BHJP
【FI】
B01D27/08
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022010266
(22)【出願日】2022-01-26
(65)【公開番号】P2023108940
(43)【公開日】2023-08-07
【審査請求日】2022-01-26
(73)【特許権者】
【識別番号】518319528
【氏名又は名称】台灣恩慈股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】江振偉
【審査官】山崎 直也
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-059022(JP,A)
【文献】特表平10-506325(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0021119(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 24/00-35/05
35/10-37/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筺体(10)と、濾過ユニット(20)とからなるクイック装着式濾過装置であって、
前記筺体(10)の内部は、収容空間(11)を備えるとともに、前記筺体(10)の両端は、それぞれ、閉鎖端及び前記収容空間(11)と連通する開放端であり、
前記開放端には、複数の壁体(12)が間隔を置いて設けられ、
前記壁体(12)の内側面には係止部(13)が設けられ、
前記係止部(13)の底部の幅は、前記係止部(13)の頂部の幅より大きいことで、前記係止部(13)の一側には斜面部(131)が形成され、
前記濾過ユニット(20)は、さらに、フィルター(21)と、前記フィルター(21)の外側を被覆する濾過容器(22)を備え、
前記濾過容器(22)の外周面に複数の中空部(221)が設けられ、
前記濾過容器(22)の頂部は、固定部品(30)が連結されるネック部(222)を備え、
前記ネック部(222)の直径は、前記濾過容器(22)の直径より小さく、前記固定部品(30)は、前記ネック部(222)に連結され、
前記ネック部(222)には、第1凹溝(2221)と、少なくとも1つの第2凹溝(2222)が間隔を置いて周設され、前記第1凹溝(2221)の一端は、前記濾過容器(22)に連結され、前記第1凹溝(2221)は、前記固定部品(30)に連結され、
前記固定部品(30)の一側及び中心部には、欠落部(32)と、前記欠落部(32)と連通する透孔(33)がそれぞれ設けられ、
前記欠落部(32)が前記第1凹溝(2221)に対応して前記固定部品(30)を押し込むことで、前記透孔(33)は、前記第1凹溝(2221)に係止連結され、前記固定部品(30)は、前記ネック部(222)に連結され、
さらに、
前記固定部品(30)は、複数の板体(31)を備え、各前記板体(31)は、間隔を置いて設置されるとともに、各前記板体(31)の外縁は前記濾過ユニット(20)の外周よりも張り出しており、各前記板体(31)を各前記係止部(13)の斜面部(131)に沿って押圧すると、前記濾過ユニット(20)が前記収容空間(11)に入るとともに、各前記板体(31)が各前記斜面部(131)の底部にそれぞれ配置され、各前記壁体(12)は弾性を備え、各前記板体(31)を各前記係止部(13)の斜面部(131)に沿って押圧すると、各前記壁体(12)は外側に向かって湾曲し、各前記板体(31)が各前記係止部(13)の斜面部(131)を通過した後、各前記壁体(12)は元に戻り、
前記固定部品(30)を回転させることにより各前記板体(31)が各前記係止部(13)の底部から離れることで、前記濾過ユニット(20)が取り出される
ことを特徴とするクイック装着式濾過装置
【請求項2】
請求項1に記載のクイック装着式濾過装置において、
前記筺体(10)の外側には、凸縁(14)が周設され、前記凸縁(14)は、前記壁体(12)の下方に位置し、前記筺体(10)は、第1連結部品(15)に穿設され、前記第1連結部品(15)の一端の直径は、前記凸縁(14)より大きく、他端の直径は、前記凸縁(14)より小さく、前記第1連結部品(15)は、第2連結部品(16)に取り外し可能に連結され、前記第2連結部品(16)の内部は、収容室(161)を備え、前記第2連結部品(16)の一端は、前記第1連結部品(15)に取り外し可能に連結され、それにより、前記固定部品(30)が前記収容室(161)内に位置する
ことを特徴とするクイック装着式濾過装置
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のクイック装着式濾過装置において、
前記第2凹溝(2222)には、防水リング(2223)が設けられる
ことを特徴とするクイック装着式濾過装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、濾過装置の技術分野に関し、特に、クイック装着式濾過装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の濾過装置(水濾過装置、浄水器)は、一定期間使用後、いずれもフィルターを交換する必要があるが、筒体、フィルター、及び、蓋体の取り外し及び取り付け方向が固定されているため、取り外し及び取り付けが不便であり、特に、一部の濾過装置はスペースが限られているため取り外し及び取り付けがよりしにくいという問題が存在する。
【0003】
従来の濾過装置(水濾過装置、浄水器)は、人体に悪影響を及ぼす物質を濾過した場合、フィルターを交換する際に直接にまたは間接的にフィルターに触れるため、人体に害を及ぼしてしまう。
【0004】
フィルターを濾過装置に取り付ける際の密着度を高めるため、フィルターと濾過装置の組立孔は干渉が大きく、フィルターを取り付ける作業者の体力を消耗し負担となるとともに、操作を誤ると、フィルターから濾過された物質が容易に放出されてしまう。クイック取り付け型抜き取り補助濾過装置の構造は、ねじで締め付けてフィルターを取り付けることで、加えられる力が分散され、力不足の状況を避けることができる。
【0005】
従来の濾過装置の構造は、下筺体と、上筺体と、フィルターとからなり、そのうち、下筺体の頂面には、複数の係止溝と、複数の欠落部が設けられ、フィルターには、複数の係止部品が設けられる。フィルターを取り付ける際には、各前記係止部品を各前記欠落部の位置に合わせて入れた後、前記フィルターを回転させることで、各前記係止部品と各前記係止溝を連結させるが、この取り付け方法は直覚的でなく、改善の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、取り外し及び取り付けをしやすくすることのできるクイック装着式濾過装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の欠点を踏まえて、本発明のクイック装着式濾過装置は、筺体と、濾過ユニットとからなり、その内部は収容空間を備えるとともに、前記筺体の両端は、それぞれ、閉鎖端及び前記収容空間と連通する開放端であり、前記開放端には、複数の壁体が間隔を置いて設けられ、前記壁体の内側面には係止部が設けられ、前記係止部の底部の幅は、前記頂部の幅より大きいことで、前記係止部の一側には斜面部が形成される。前記濾過ユニットの頂部には、固定部品が連結され、前記固定部品は複数の板体を備え、各前記板体は間隔を置いて設置されるとともに、各前記板体の幅は、前記濾過ユニットより大きい。各前記板体を各前記係止部の斜面部に沿って押圧すると、前記濾過ユニットが前記収容空間に入るとともに、各前記板体が各前記斜面部の底部にそれぞれ配置される。前記固定部品を回転させることにより各前記板体が各前記係止部の底部から離れることで、前記濾過ユニットを取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の斜視外観図である。
図2図1の断面図である。
図3】本発明の斜視分解図である。
図4】本発明における組み立てた状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の内容及び本発明により達成される効果を説明するため、図を組み合わせて具体的な実施例を列挙する。図1及び図2を参照する。本発明のクイック装着式濾過装置1は、筺体10と、濾過ユニット20とからなる。
【0010】
筺体10の内部は、収容空間11を備えるとともに、前記筺体10の両端は、それぞれ閉鎖端及び前記収容空間11と連通する開放端であり、前記開放端には、複数の壁体12が間隔を置いて設けられ、前記壁体12の内側面には係止部13が設けられ、前記係止部13の底部の幅は、前記頂部の幅より大きいことで、前記係止部13の一側には斜面部131が形成される。
【0011】
前記筺体10の外側には、凸縁14が周設され、前記凸縁14は、前記壁体12の下方の外側に位置し、前記筺体10は、第1連結部品15内に穿設され、前記第1連結部品15の一端の直径は、前記凸縁14より大きく、他端の直径は前記凸縁14より小さい。前記第1連結部品15は、第2連結部品16と取り外し可能に連結され、前記第2連結部品16の内部は、収容室161を備える。
【0012】
図2及び図3を参照する。濾過ユニット20の頂部は、固定部品30に連結され、前記固定部品30は複数の板体31を備え、各前記板体31は間隔を置いて設置されるとともに、各前記板体31の幅は、前記濾過ユニット20より大きい。前記第2連結部品16の一端は、前記第1連結部品15と取り外し可能に連結されることで、前記固定部品30は前記収容室161内に位置する。
【0013】
前記濾過ユニット20は、さらに、フィルター21と、前記フィルター21の外側を被覆する濾過容器22を備える。前記濾過容器22の外側には、複数の中空部221が設けられ、前記濾過容器22の頂部は、ネック部222を備える。前記ネック部222の直径は、前記濾過容器22の直径より小さく、前記固定部品30は、前記ネック部222に連結される。
【0014】
そのうち、前記ネック部222には、第1凹溝2221と、少なくとも1つの第2凹溝2222が間隔を置いて周設され、前記第1凹溝2221の一端は、前記濾過容器22に連結され、前記第1凹溝2221は、前記固定部品30に連結される。前記第2凹溝2222には、防水リング2223が設けられる。
【0015】
前記固定部品30の一側及び中心部には、欠落部32と、前記欠落部32と連通する透孔33がそれぞれ設けられ、前記欠落部32が前記第1凹溝2221に対応して前記固定部品30を押し込むことで、前記透孔33は、前記第1凹溝2221に係止連結される。
【0016】
図2から図4を参照する。各前記板体31を各前記係止部13の斜面部131に沿って押圧すると、前記濾過ユニット20が前記収容空間11に入るとともに、各前記板体31が各前記斜面部131の底部にそれぞれ配置される。各前記壁体12は弾性を備え、各前記板体31を各前記係止部13の斜面部131に沿って押圧すると、各前記壁体12は外側に向かって湾曲し、各前記板体31が各前記係止部13の斜面部131を通過した後、各前記壁体12は元に戻ることで、前記固定部品30を係止することができる。
【0017】
濾過ユニットを交換したい場合、前記固定部品30を回転させることにより各前記板体31が各前記係止部13の斜面部131の底部から離れることで、前記濾過ユニット20を取り出すことができる。
【符号の説明】
【0018】
10 筺体
11 収容空間
12 壁体
13 係止部
131 斜面部
14 凸縁
15 第1連結部品
16 第2連結部品
161 収容室
20 濾過ユニット
21 フィルター
22 濾過容器
221 中空部
222 ネック部
2221 第1凹溝
2222 第2凹溝
2223 防水リング
30 固定部品
31 板体
32 欠落部
33 透孔
図1
図2
図3
図4