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特許7421824部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-17
(45)【発行日】2024-01-25
(54)【発明の名称】部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240118BHJP
   A63J 25/00 20090101ALI20240118BHJP
   E04H 3/30 20060101ALI20240118BHJP
   G03B 21/56 20060101ALI20240118BHJP
   G03B 21/58 20140101ALI20240118BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
A63J25/00
E04H3/30
G03B21/56
G03B21/58
G09F9/00 351
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022148930
(22)【出願日】2022-09-20
(65)【公開番号】P2023088836
(43)【公開日】2023-06-27
【審査請求日】2022-09-20
(31)【優先権主張番号】110147008
(32)【優先日】2021-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】516343734
【氏名又は名称】智▲ウェイ▼資訊科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 博明
(74)【代理人】
【識別番号】100115451
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 武史
(72)【発明者】
【氏名】蘇 培徳
(72)【発明者】
【氏名】劉 冠志
(72)【発明者】
【氏名】李 達漢
【審査官】村上 遼太
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-077346(JP,A)
【文献】国際公開第2019/207735(WO,A1)
【文献】国際公開第2021/174608(WO,A1)
【文献】特開平11-095708(JP,A)
【文献】特開2003-121942(JP,A)
【文献】特開2019-129450(JP,A)
【文献】登録実用新案第3099132(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2018/0088455(US,A1)
【文献】米国特許第05097640(US,A)
【文献】中国特許出願公開第108257485(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B21/132
21/56-21/64
G09B23/00-29/14
G09F9/00-9/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示スクリーン又は投影スクリーンを設置して球状スクリーンを構成するための、部材の移動が可能な球状スクリーンフレームであって、
基礎面に固定された固定枠と、
前記基礎面上に設置され、組み合わせ位置と取り外し位置との間で前記基礎面上を所定軌跡に沿って前記固定枠に対して往復移動可能な移動枠とを含
前記固定枠は、固定底枠と、前記固定底枠によって支持される固定球状スクリーン枠とを有し、前記移動枠には、少なくとも1つのフレーム部材が含まれ、前記フレーム部材は、底枠と、前記底枠によって支持される球状スクリーン枠を含む、部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【請求項2】
前記フレーム部材は、直線の所定軌跡に沿って、一定の移動行程内で前記固定枠に対して直線往復移動する、請求項に記載の部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【請求項3】
前記フレーム部材は、円弧状の所定軌跡に沿って、一定の移動行程内で前記固定枠に対して回転往復移動する、請求項に記載の部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【請求項4】
前記固定枠は、内面が半球状となる框体であるとともに、底側の南極領域に収容空間を有し、前記移動枠は、半円状のフレームであるとともに、前記収容空間に位置する、請求項1~の何れか一項に記載の部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【請求項5】
前記フレーム部材と前記基礎面との間には、少なくとも1つのスライドレールが結合され、前記スライドレールの延在方向は、前記所定軌跡と同じ方向である、請求項の何れか一項に記載の部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【請求項6】
前記フレーム部材と前記基礎面との間に2つのスライドレールが結合され、前記2つのスライドレールは、前記フレーム部材に結合される位置が、前記所定軌跡の方向に沿って前後にずらしている、請求項に記載の部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【請求項7】
前記スライドレールは、前記フレーム部材の底部の一方側に結合され、前記フレーム部材の底部の他方側には、少なくとも1つの滑車が結合される、請求項に記載の部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【請求項8】
前記滑車は、ブレーキ付きの滑車であり、前記フレーム部材は、前記滑車のブレーキ作用により、前記組み合わせ位置又は前記取り外し位置に位置決めされる、請求項に記載の部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【請求項9】
前記フレーム部材は、1つの第一磁石を有し、前記第一磁石が前記組み合わせ位置又は前記取り外し位置に位置することに合わせて、前記基礎面には、それぞれ1つの第二磁石が結合され、前記第一磁石が一方の第二磁石に磁着されるか、又は他方の第二磁石に磁着されることにより、前記フレーム部材が前記組み合わせ位置又は前記取り外し位置に位置決めされる、請求項に記載の部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【請求項10】
前記滑車が前記組み合わせ位置又は前記取り外し位置に位置することに合わせて、前記基礎面には、それぞれ1つのストップスロープブロックが結合され、前記滑車が一方のストップスロープブロック内に後退するか、又は他方のストップスロープブロックを乗り越えることにより、前記フレーム部材が前記組み合わせ位置又は前記取り外し位置に位置決めされる、請求項に記載の部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【請求項11】
前記基礎面における前記移動枠に対応する位置には、底板が設置されており、前記スライドレールは、固定レールと、前記固定レールに摺動可能に設けられた可動レールとを含み、前記固定レールは、前記底板に結合され、前記可動レールは、前記フレーム部材に結合される、請求項に記載の部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【請求項12】
複数の表示スクリーン又は投影スクリーンを設置して球状スクリーンを構成するための、部材の移動が可能な球状スクリーンフレームであって、
基礎面に固定された固定枠と、
前記基礎面上に設置され、組み合わせ位置と取り外し位置との間で前記基礎面上を所定軌跡に沿って前記固定枠に対して往復移動可能な移動枠とを含み、
前記固定枠は、内面が半球状となる框体であるとともに、底側の南極領域に収容空間を有し、前記移動枠は、半円状のフレームであるとともに、前記収容空間に位置する、部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレーム装置に関し、特に、部材の移動が可能な球状スクリーンフレームに関する。
【背景技術】
【0002】
既存の仮想現実の映画システムとして、布製の球状スクリーンに映像を投影するか、又はLEDによる球状スクリーン構造に映像を再生する形態で、視聴者に仮想現実の視覚体験を提供するものがある。球状スクリーンは、布製のスクリーンの部分又はLEDディスプレイの部分が球状スクリーンのフレーム上に設置され、半球状の表示領域となるように繋ぎ合わせて構築されている。
【0003】
上記の球状スクリーンの整備をする際、例えばLED球状スクリーンの底側の南極領域の整備の際、整備員の立つ場所がないため、整備員はLEDの回路板上に腹ばいになって整備を行う必要があるので、整備過程が困難となるし、LEDを損傷するおそれもある。したがって、球状スクリーンの取付完了後に、整備領域への整備員が接近することを可能にするとともに一定の操作空間を持つフレーム構造を提供して、保守及び整備時に整備員が遭遇する困難を解決するといった、改善の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、本発明の目的は、固定枠と、前記固定枠に対して移動可能な移動枠とを含むフレーム構造を提供して、前記移動枠が前記固定枠から離された後に出現する整備領域が、整備員の操作空間とされ、固定枠又は移動枠上に設置された球状スクリーン構造の整備を容易にするという効果を奏することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、複数の表示スクリーン又は投影スクリーンを設置して球状スクリーンを構成するための、部材の移動が可能な球状スクリーンフレームであって、基礎面に固定された固定枠と、前記基礎面上に設置された移動枠とを含み、前記移動枠は、組み合わせ位置と取り外し位置との間で前記基礎面上を所定軌跡に沿って前記固定枠に対して往復移動可能である、部材の移動が可能な球状スクリーンフレームを提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、使用の際、それぞれ前記固定枠及び前記移動枠上に球状スクリーンの部分を設置し、前記移動枠の周辺の球状スクリーンの整備が必要となる際、前記移動枠を前記所定軌跡に沿って前記固定枠に対して外方へ移動させて、前記移動枠と前記固定枠との間に作業領域としての空間が生じるようにする。
【0007】
本発明に取り付けられた球状スクリーンの保守又は整備の際、整備員は、作業領域から、整備を必要とする球状スクリーンに近づくことが可能であり、枠体上に腹ばいになって整備を行う必要がなくなり、球状スクリーンのLED回路板を損傷し難いという効果を奏することができる。さらに、本発明の移動枠がいくつかのフレーム部材に分けられた場合は、球状スクリーンに対応する各フレーム部材の部分を工場エリアで貼り合わせておくことが可能であり、各フレーム部材が球状スクリーンとともに現場の基礎面に移動されて取り付けられると、設置された球状スクリーンは、良好な平坦度を有することになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の第一好ましい実施例の斜視図である。
図2図2は、本発明の第一好ましい実施例の分解図である。
図3図3は、本発明の第一好ましい実施例の部分拡大斜視図である。
図4図4は、本発明の第一好ましい実施例の部分拡大平面図である。
図5図5は、本発明の第一好ましい実施例における移動枠の底面図である。
図6図6は、本発明の第一好ましい実施例におけるフレーム部材の斜視図である。
図7図7は、本発明の第一好ましい実施例における別のフレーム部材の斜視図である。
図8図8は、本発明の第一好ましい実施例における1つのフレーム部材の移出の実施模式図である。
図9図9は、本発明の第一好ましい実施例における2つのフレーム部材の移出の実施模式図である。
図10図10は、本発明の第二好ましい実施例における1つのフレーム部材の移出の実施模式図である。
図11図11は、本発明の他の好ましい実施例における1つのフレーム部材の移出の部分放大図である。
図12図12は、本発明の別の好ましい実施例における1つのフレーム部材の移出の部分放大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明をより明確に説明するために、好ましい実施例を掲げ、図面を参照して以下に詳しく説明する。図1図7に示すように、本発明の第一好ましい実施例に係る部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム100は、基礎面Aと、前記基礎面Aに結合された固定枠10と、前記基礎面Aに設置された移動枠20とを含み、この好ましい実施例では、前記固定枠10は、内面が半球状となる框体であり、前記固定枠10の底側の南極領域に収容空間Bを有し、前記移動枠20は、前記収容空間Bに位置する。
【0010】
この好ましい実施例では、前記移動枠20は、半円状の框体であるとともに、組み合わせ位置を始点又は終点として、前記組み合わせ位置と取り外し位置との間で前記基礎面A上を所定軌跡に沿って前記固定枠10に対して往復移動可能であり、前記固定枠10及び前記移動枠20は、それぞれ、球状スクリーンの部分を設置するためのものであり、前記移動枠20が前記組み合わせ位置に位置する場合は、前記移動枠20に設置された球状スクリーンの部分と前記固定枠10に設置された球状スクリーンの部分とが共同で前記球状スクリーンとして繋ぎ合わせられた状態となる。
【0011】
上記第一好ましい実施例における前記固定枠10は、内面が半球状となる框体であり、且つ前記移動枠20は半円状の框体であるが、他の実施例では、本発明に設置する球状スクリーンの形状に応じて、前記固定枠10及び前記移動枠20を、内面及び外面が部分的に球面とされる框体にして、球状スクリーンの部分が前記固定枠10及び前記移動枠20にそれぞれ設置された後、前記移動枠20が組み合わせ位置に位置する際に、前記球状スクリーンの全体が繋ぎ合わせられることを可能にするようにしてもよい。
【0012】
本発明は、使用の際、球状スクリーン、例えば球状スクリーンの一部のLEDディスプレイを前記固定枠10及び前記移動枠20にそれぞれ設置する。本発明に取り付けられた球状スクリーンの保守又は整備の際、前記移動枠20を前記所定軌跡に沿って前記固定枠10に対して外方へ移動させて、前記移動枠20と前記固定枠10との間に作業領域としての空間が生じるようにし、そうすると、整備員は、作業領域から、整備を必要とするLED回路板に近づくことが可能であるとともに、作業領域は、整備員による整備保守時の操作空間を提供することも可能となり、整備員による整備保守作業を容易にすることだけでなく、整備員が整備保守中にLED回路板を損傷することも回避することができる。
【0013】
上記第一好ましい実施例の詳細構造を更に説明する。図2図7に示すように、前記固定枠10は、固定底枠12及び固定球状スクリーン枠14を有し、前記固定枠10は、前記基礎面Aに固定され、前記固定球状スクリーン枠14は、前記固定底枠12の内側に接続されて前記固定底枠12によって支持され、前記基礎面Aにおける前記移動枠20に対応する位置には、底板A1が設置されている。球状スクリーンの南極部分が6分割される設置に合わせて、前記固定枠10の南極領域の収容空間Bが6つの領域に分けられるとともに、これら6つの領域に合わせて、前記移動枠20がモジュール的に6つのフレーム部材22に分けられ、これらのフレーム部材22は、前記底板A1上に設置されるとともに、それぞれが底枠221及び球状スクリーン枠222を有し、前記球状スクリーン枠222は、前記底枠221の上方に結合されて前記底枠221によって支持される。
【0014】
これらのフレーム部材22の底部には、少なくとも1つのスライドレール24が結合され、例えば、この好ましい実施例では、これらのフレーム部材22の底部には、左右に離間した2つのスライドレール24がそれぞれ結合され、これらのスライドレール24は、前後方向に沿って延在する軌道であるとともに、それぞれが固定レール241と、前記固定レール241に摺動可能に設けられた可動レール242とを含み、前記固定レール241は、前記底板A1に結合され、前記可動レール242は、前記フレーム部材22に結合される。これらのスライドレール24がこれらのフレーム部材22と前記基礎面Aとの間にそれぞれ結合されるとともに、これらのスライドレール24の延在方向が前記所定軌跡と同じ方向とされることで、これらのフレーム部材22は、直線の所定軌跡に沿って、各前記スライドレール24の初期状態から延在限界までの間の一定の移動行程内で、前記固定枠10に対して前後方向に沿って直線往復移動可能となる。
【0015】
前記移動枠20のこれらのフレーム部材22がより好適に支持され、これらのフレーム部材22が基礎面A又は底板A1上でよりスムーズに移動されることを可能にするためには、各々のフレーム部材22の底部における2つのスライドレール24の位置を、前記所定軌跡の方向に沿って前後にずらした状態にしており、こうして、前記2つのスライドレール24は、より広い設置範囲でより多くのフレーム部材22の重量を分担可能となり、その結果、前記フレーム部材22をより好適に支持するという効果を奏することができる。前記フレーム部材22の底部に結合される2つのスライドレール24に合わせて、前記フレーム部材22の底部における前記2つのスライドレール24が設置されない箇所には、少なくとも1つの滑車26が結合され、図6図7に示すように、この好ましい実施例では、前記フレーム部材22の底部における前側の左右位置に2つの滑車26が結合され、各々のフレーム部材22が後側の2つのスライドレール24及び前側の2つの滑車26によって支持されるようにしている。
【0016】
図6図9に示すように、本発明は、整備保守の際、前記移動枠20における1つのフレーム部材22又は2つ以上のフレーム部材22をそれぞれ所定軌跡に沿って外方へ引き出して、前記フレーム部材22と前記固定枠10との間、又は前後に隣接する2つのフレーム部材22の間に作業領域Cの空間が空けられるようにすることが可能であり、整備員が進入して球状スクリーンのLED回路板を清掃又は保守整備することが容易となる。この好ましい実施例では、これらのスライドレール24が制振スライドレールとされており、フレーム部材22のリセットの際、前記フレーム部材22を押し戻して組み合わせ位置に近い領域まで移動させれば、これらのスライドレール24の退避機能を利用して、前記フレーム部材22を自動的に所定軌跡に沿って組み合わせ位置に移動させて位置決めすることが可能となる。これらの滑車26は、ブレーキ付きの滑車であり、前記滑車26のブレーキ機能を利用して前記フレーム部材22を前記組み合わせ位置に位置決めすることが可能であり、前記フレーム部材22が所定軌跡に沿って前記固定枠10に対して外方へ移動された後、前記滑車26のブレーキ機能を利用して、前記フレーム部材22の位置を前記取り外し位置に固定することが可能であり、これにより、整備員が整備領域で操作する際に、前記フレーム部材22が元の位置に戻らないことを確保され、整備保守操作の安全性が向上する。
【0017】
前記第一好ましい実施例では、前記移動枠20が6つのフレーム部材22を含む形態とされているが、本発明は、前記移動枠20をフレーム部材22自体とするか、又は2つ以上の他の数のフレーム部材22を設けていてもよい。また、これらのフレーム部材22の移動の所定軌跡は、直線軌跡に限定されず、図10に示す本発明の第二好ましい実施例のように、前記移動枠20のフレーム部材22は、前記基礎面A上を円弧状の所定軌跡に沿って前記固定枠10に対して回転往復移動可能な構造とされてもよい。
【0018】
本発明は、前記滑車26のブレーキ機能を利用して、前記フレーム部材22の位置を前記組み合わせ位置又は前記取り外し位置に固定することに限定されず、図11に示すように、他の好ましい実施例では、前記フレーム部材22に1つの第一磁石28が結合され、前記第一磁石28が前記組み合わせ位置又は前記取り外し位置に位置することに合わせて、前記基礎面Aには、それぞれ1つの第二磁石281が結合されるようにしてもよく、前記第一磁石28が、前記フレーム部材22の移動前、移動後にそれぞれ、一方の第二磁石281に磁着されるか、又は他方の第二磁石281に磁着されることにより、前記フレーム部材22がそれぞれ前記組み合わせ位置又は前記取り外し位置に位置決めされることが可能となる。
【0019】
又は、図12に示すように、別の好ましい実施例では、前記滑車26が前記組み合わせ位置又は前記取り外し位置に位置することに合わせて、前記基礎面Aには、それぞれ1つのストップスロープブロック29が結合されてもよい。前記フレーム部材22が前記組み合わせ位置に位置する時に、前記滑車26が一方のストップスロープブロック29内に後退することで、前記ストップスロープブロック29によって前記滑車26が止められて前記フレーム部材22が位置決めされ、又は、前記フレーム部材22が前記取り外し位置まで移動すると、前記滑車26が他方のストップスロープブロック29を乗り越えることで、前記フレーム部材22が前記取り外し位置に位置決めされるようになり、上記構造によれば、前記フレーム部材22は、それぞれ前記組み合わせ位置又は前記取り外し位置に位置決めされることが可能となる。
【0020】
上述したものは、本発明の実施可能な好ましい実施例に過ぎず、本明細書及び特許請求の範囲の記載に基づく同等のバリエーションは、何れも本発明の範囲内に含まれるべきである
【符号の説明】
【0021】
100: 部材の移動が可能な球状スクリーンフレーム
10: 固定枠
12: 固定底枠
14: 固定球状スクリーン枠
20: 移動枠
22: フレーム部材
221: 底枠
222: 球状スクリーン枠
24: スライドレール
241: 固定レール
242: 可動レール
26: 滑車
28: 第一磁石
281: 第二磁石
29: ストップスロープブロック
A: 基礎面
A1: 底板
B: 収容空間
C: 作業領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12