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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-17
(45)【発行日】2024-01-25
(54)【発明の名称】貼り付け式チケットシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240118BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020570438
(86)(22)【出願日】2019-06-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-14
(86)【国際出願番号】 US2019035859
(87)【国際公開番号】W WO2019245750
(87)【国際公開日】2019-12-26
【審査請求日】2022-06-03
(31)【優先権主張番号】62/686,545
(32)【優先日】2018-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/025,669
(32)【優先日】2018-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】ハーンド ジェシカ
(72)【発明者】
【氏名】ケリー デニス
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-032865(JP,A)
【文献】特開2013-178641(JP,A)
【文献】特開2002-230421(JP,A)
【文献】特開平06-028535(JP,A)
【文献】特開2006-239874(JP,A)
【文献】特開平11-126238(JP,A)
【文献】特開2005-092460(JP,A)
【文献】国際公開第2008/066039(WO,A1)
【文献】特開2008-047049(JP,A)
【文献】特開2017-054477(JP,A)
【文献】特表2008-517389(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発券システムであって、該発券システムは、
貼り付け式チケットを含み、該貼り付け式チケットは、
貼り付け式チケットキャリアと、
識別タグ及び接着剤層を含むステッカーであって、前記貼り付け式チケットキャリアから取り外し可能に構成され、かつ別の表面に付着するように構成されたステッカーと、
前記ステッカーが前記貼り付け式チケットキャリア上に配置されたときに前記ステッカーによって覆われない前記貼り付け式チケットキャリアのキャリア領域上の前記貼り付け式チケットキャリア上に配置されたバーコード情報を含むバーコードと、
を含み、
前記発券システムは、1又は2以上の貼り付け式チケットプリンタを含み、各貼り付け式チケットプリンタは、前記バーコード情報をユーザアカウントに関連付け、貼り付け式チケット要求に応答して前記バーコードを前記キャリア領域上にオンデマンドで印刷するように構成され、各貼り付け式チケットプリンタは、
前記バーコード及び前記識別タグが同じユーザアカウントに関連付けられるように、前記識別タグを前記ユーザアカウントに関連付けるために、前記識別タグからの識別タグ情報の読み取り、前記識別タグへの識別タグ情報の書き込み、又はこれらの組み合わせを行うように構成された識別タグリーダと、
前記バーコード情報及び前記識別タグ情報を伝達するように構成された通信回路と、
を含み、
前記発券システムは、前記1又は2以上の貼り付け式チケットプリンタに結合された貼り付け式チケット制御システムを含み、該貼り付け式チケット制御システムは命令を記憶し、該命令は、実行時に該貼り付け式チケット制御システムに、
前記1又は2以上の貼り付け式チケットプリンタから前記バーコード情報及び前記識別タグ情報を受け取ることと、
前記バーコード情報及び前記識別タグ情報を前記ユーザアカウントに関連して記憶することと、
遊園地に関連する貼り付け式チケットリーダから前記バーコード情報又は前記識別タグ情報を受け取ることと、
前記貼り付け式チケットリーダによって読み取られた前記バーコード情報又は前記識別タグ情報に少なくとも部分的に基づいて前記遊園地の利用を認証することと、
を行わせるように構成され
前記バーコード情報に少なくとも部分的に基づく利用は、前記識別タグ情報に少なくとも部分的に基づく同時利用を無効化し、前記識別タグ情報に少なくとも部分的に基づく利用は、前記バーコード情報に少なくとも部分的に基づく同時利用を無効化する、
発券システム。
【請求項2】
前記バーコードから前記バーコード情報を読み取るために前記1又は2以上の貼り付け式チケットプリンタに統合されるバーコードリーダを含む、請求項1に記載の発券システム。
【請求項3】
前記バーコードから前記バーコード情報を読み取るように構成されたバーコードリーダを含み、前記バーコードリーダは、モバイル装置又はハンドヘルド装置を含む、請求項1に記載の発券システム。
【請求項4】
前記命令は、実行時に前記貼り付け式チケット制御システムに、前記バーコード情報又は前記識別タグ情報の一方のみに基づいて利用を認証することを行わせる、請求項1に記載の発券システム。
【請求項5】
前記命令は、実行時に前記貼り付け式チケット制御システムに、前記遊園地の外部の1又は2以上のポストパークサービスの利用を認証することを行わせる、請求項1に記載の発券システム。
【請求項6】
前記命令は、実行時に前記貼り付け式チケット制御システムに、前記貼り付け式チケットの所有権を認証し、前記貼り付け式チケットの前記所有権を認証したことに応答して代替貼り付け式チケットを生成することを行わせる、請求項1に記載の発券システム。
【請求項7】
前記命令は、実行時に前記貼り付け式チケット制御システムに、所定の時点で前記貼り付け式チケットを無効化することを行わせる、請求項1に記載の発券システム。
【請求項8】
前記識別タグは、貼り付け式チケットが有する設計に関する情報を記憶する、請求項1に記載の発券システム。
【請求項9】
発券方法であって、
貼り付け式チケットキャリアと識別タグ及び接着剤層を含むステッカーと前記ステッカーが前記貼り付け式チケットキャリア上に配置されたときに前記ステッカーによって覆われない前記貼り付け式チケットキャリアのキャリア領域上の前記貼り付け式チケットキャリア上に配置されたバーコード情報を含むバーコードとを含む貼り付け式チケットの貼り付け式チケット要求を受け取るステップであって、前記ステッカーは、前記貼り付け式チケットキャリアから取り外し可能に構成され、かつ別の表面に付着するように構成される、ステップと、
前記貼り付け式チケット要求に応答して、前記キャリア領域上にオンデマンドで前記バーコードを印刷するステップと、
関連付けられた貼り付け式チケットを生成するために、前記貼り付け式チケットの前記ステッカーの前記バーコード及び前記識別タグをユーザに関連付けるステップと、
前記関連付けられた貼り付け式チケットを前記ユーザに提供するステップと、
アトラクションにおいて、前記関連付けられた貼り付け式チケットから前記バーコード情報又は前記識別タグ情報を読み取るステップと、
前記バーコード情報又は前記識別タグ情報少なくとも部分的に基づいて、前記アトラクションの利用を認証するステップと、
前記バーコード情報に少なくとも部分的に基づく前記アトラクションの同時利用、及び前記識別タグ情報に少なくとも部分的に基づく前記アトラクションの同時利用を無効化するステップと、
を含む、方法。
【請求項10】
前記ユーザを前記バーコードに関連付けるステップは、貼り付け式チケットプリンタに通信可能に結合されたバーコードリーダを使用して前記バーコードをスキャンするステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記貼り付け式チケットを前記バーコードに関連付けるステップは、モバイル装置を使用して前記バーコードをスキャンするステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記関連付けられた貼り付け式チケットから前記情報を読み取るステップは、前記バーコードから情報を読み取るステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記関連付けられた貼り付け式チケットから前記情報を読み取るステップは、前記ステッカーの前記識別タグから情報を読み取るステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記認証するステップの後に前記関連付けられた貼り付け式チケットの異なる部分から第2の情報を読み取って、前記アトラクションの利用を有効にしないステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の情報は、前記バーコードからのものである、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2018年6月18日に出願された「貼り付け式チケットシステム及び方法(STICK-ON TICKET SYSTEM AND METHOD)」という名称の米国仮特許出願第62/686,545号の利益を主張するものであり、この文献の開示は全ての目的で引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本開示は、一般に遊園地の分野に関する。具体的には、本開示の実施形態は、遊園地、イベント及びアトラクションへの入場(access)を認証するための発券システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
本節は、以下で説明及び/又は特許請求する本技術の様々な態様に関連し得る技術の様々な態様を読者に紹介するためのものである。本考察は、読者に背景事情を示して本開示の様々な態様のより良い理解を促す上で役立つと考えられる。従って、これらの記載は、先行技術を認めるものとしてではなく、上記の観点から読むべきものであると理解されたい。
【0004】
遊園地又は同様の娯楽施設では、ゲスト(guest)の遊園地への入場(access)(遊園地の利用)を認証するための様々な発券技術が使用されている。しかしながら、現在の技術は不便及び/又は非効率的な場合がある。例えば、現在の技術は、購入されたチケット又は資格を統合装置に関連付けて遊園地への入場を可能にするという多段階プロセスを使用する時間のかかる手動集約的(manually intensive)なものである。また、これらの統合装置は、紛失又は損傷の場合に交換又は修理コストがかかることがある。従って、遊園地又はアトラクションへの入場(遊園地又はアトラクションの利用)を認証するための効率的なシステム及び方法を提供することが望ましいと考えられる。
【発明の概要】
【0005】
以下、当初の特許請求の範囲の主題と同一範囲のいくつかの実施形態を要約する。これらの実施形態は、本開示の範囲を限定するものではない。実際に、本開示は、以下に示す実施形態と類似し得る又は異なり得る様々な形態を含むことができる。
【0006】
本開示の1つの態様によれば、発券システムが、貼り付け式チケット(stick-on ticket)と、1又は2以上の貼り付け式チケットプリンタと、貼り付け式チケット制御システムとを含む。貼り付け式チケットは、貼り付け式チケットキャリアと、識別タグ及び接着剤層(adhesive layer)を含むステッカーとを含み、ステッカーは、貼り付け式チケットキャリアから取り外し可能に構成され、かつ別の表面に付着するように構成される。貼り付け式チケットは、貼り付け式チケットキャリア上に配置されたバーコードも含む。1又は2以上の貼り付け式チケットプリンタの各貼り付け式チケットプリンタは、バーコード情報をユーザアカウントに関連付けるためにバーコードからバーコード情報を読み取るように構成されたバーコードリーダを含む。各貼り付け式チケットプリンタは、バーコード及び識別タグが同じユーザアカウントに関連付けられるように、識別タグをユーザアカウントに関連付けるために、識別タグからの識別タグ情報の読み取り、識別タグへの識別タグ情報の書き込み、又はこれらの組み合わせを行うように構成された識別タグリーダを含む。各貼り付け式チケットプリンタは、バーコード情報及び識別タグ情報を伝達(communicate)するように構成された通信回路(communication circuitry)も含む。貼り付け式チケット制御システムは、1又は2以上の貼り付け式チケットプリンタに結合され、貼り付け式チケット制御システムは命令を記憶し、この命令は、実行時に貼り付け式チケット制御システムに、1又は2以上の貼り付け式チケットプリンタからバーコード情報及び識別タグ情報を受け取ることと、バーコード情報及び識別タグ情報をユーザアカウントに関連して記憶することと、遊園地に関連する貼り付け式チケットリーダからバーコード情報又は識別タグ情報を受け取ることと、貼り付け式チケットリーダによって読み取られたバーコード情報又は識別情報に少なくとも部分的に基づいて遊園地への入場を認証することと、を行わせるように構成される。
【0007】
本開示の別の態様によれば、発券方法が、貼り付け式チケットの貼り付け式チケット要求(a stick-on ticket request for a stick-on ticket)を受け取るステップと、貼り付け式チケットのバーコード及び識別タグをユーザに関連付けて、関連付けられた貼り付け式チケットを生成するステップとを含む。方法は、関連付けられた貼り付け式チケットをユーザに提供するステップを含む。方法は、アトラクションにおいて、貼り付け式チケットからユーザに関連する情報を読み取るステップを含む。方法は、この情報に少なくとも部分的に基づいてアトラクションへの入場を認証するステップも含む。
【0008】
本開示の別の態様によれば、貼り付け式チケットを印刷するように構成された貼り付け式チケットプリンタが、貼り付け式チケットキャリア上にバーコードを印刷するように構成されたプリンタを含む。貼り付け式チケットプリンタは、バーコード情報を取得するためにバーコードを読み取るように構成されたバーコードリーダと、識別タグ情報を取得するために貼り付け式チケットキャリアに関連するステッカーの識別タグを読み取るように構成された識別タグリーダとを含む。貼り付け式チケットプリンタは、貼り付け式チケット情報を生成するために、ユーザ情報を受け取り、このユーザ情報をバーコード情報及び識別タグ情報に関連付けるように構成されたプロセッサを含む。貼り付け式チケットプリンタは、貼り付け式チケット情報を貼り付け式チケット制御システムに送信するように構成された通信回路も含む。
【0009】
全体を通じて同じ部分を同じ符号によって示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、本開示のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点がより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態による、貼り付け式チケット発券システムを含む遊園地の概略図である。
図2】本実施形態による、図1の貼り付け式チケット発券システムのブロック図である。
図3】本実施形態による、遊園地の内部及び外部での貼り付け式チケットの使用を示す、図1の貼り付け式チケット発券システムの実施形態の概略図である。
図4】本実施形態による、貼り付け式チケットキャリアに付着したステッカーを含む、図1の貼り付け式チケット発券システムの貼り付け式チケットの実施形態の上面図である。
図5】本実施形態による、貼り付け式チケットキャリアに付着したステッカーを含む、図1の貼り付け式チケット発券システムの貼り付け式チケットの実施形態の底面図である。
図6】本実施形態による、図4の貼り付け式チケットキャリアからステッカーを取り外す実施形態を示す側面図である。
図7】本実施形態による、図4及び図5のステッカーを手などの表面上に付着させる実施形態を示す斜視図である。
図8】本実施形態による、図1の貼り付け式チケット発券システムの動作方法の実施形態のフローチャートである。
図9】本実施形態による、図1の貼り付け式チケット発券システムの動作方法の実施形態のフローチャートである。
図10】本実施形態による、図1の貼り付け式チケット発券システムの動作方法の実施形態のフローチャートである。
図11】本実施形態による、図1の貼り付け式チケット発券システムの動作方法の実施形態のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の1又は2以上の具体的な実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するために、本明細書では実際の実装の特徴を全て説明していない場合もある。なお、あらゆる工学又は設計プロジェクトにおいて見られるようなあらゆるこのような実際の実装の開発においては、実装によって異なり得るシステム関連及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の個別の目的を達成するために、数多くの実装固有の決定を行わなければならないと理解されたい。さらに、このような開発努力は複雑かつ時間の掛かるものとなり得るが、本開示の恩恵を受ける当業者にとっては設計、製作及び製造という日常的な取り組みであると理解されたい。さらに、本発明において平行及び垂直などの特定の用語を使用する限り、これらの用語は、厳密な数学的定義からの逸脱を可能にし、例えば製造上の不完全性及び関連する許容誤差に関連する逸脱を認めるものであると理解されたい。
【0012】
本開示は、遊園地への入場を効率的に可能にして認証するための貼り付け式チケット発券システム(stick-on ticket ticketing system)に関する。本明細書に示す貼り付け式チケットは、キャリア要素に対する結合及び取り外しが可能な無線通信回路を含むステッカー要素を含む入場チケットを意味することができる。ステッカー要素及び/又はキャリア要素は、遊園地内の様々なアトラクションを利用する(access)ために使用することもでき、従って一定の冗長性(a measure of redundancy)を提供することができる。すなわち、ステッカーの無線通信回路は、遊園地内の様々なアクセスポイントとの通信を容易にしてアトラクションの利用又は他のタイプの相互作用を可能にすることができる。しかしながら、ユーザは、場合によってはより伝統的な紙のチケットを使用したがることもある。このような場合には、ステッカーを取り外した際に残る貼り付け式チケットのキャリア要素の部分がバーコード又はその他の可読要素を含むことができ、アクセスポイントは、アクセスポイントに組み込まれたリーダなどを介してこのような要素を認識することができる。このようにして、技術への抵抗感が高いユーザ(more technology-averse users)には、ステッカーが取り外されているか適所に存在するかにかかわらず慣れ親しんだ方法で使用できる従来のチケットを提供することができる。さらに、無線通信能力付きステッカーなどの新たなタイプのアクセス装置を使用する方が快適なユーザは、このようなステッカーを使用してさらに便利に手ぶらでアトラクションへの入場(又は他のタイプの遊園地相互作用)を行えるという選択肢を有することができる。このようにして、遊園地内のゲストに対してアップグレードされたアクセス技術を徐々に段階的に導入することができる。さらに別の利点は、ステッカーの適用後にユーザがバーコードを含むキャリア要素を保持できるので、うっかりステッカーを紛失してしまってもアトラクションの利用が妨げられない点である。従って、バーコード部分及びステッカーの両方が、その関連するユーザに留まることができる。例えば、ステッカーがユーザの手に貼り付けられている間は、貼り付け式チケットの残りのバーコード部分をポケット又は財布に保管しておくことができる。ステッカーが損傷又は紛失した場合、ユーザは、バーコード部分を取り出して所望のアトラクションを利用することができる。
【0013】
貼り付け式チケット発券システムは、ユーザによる購入時に、ユーザのアカウント又はプロファイルに関連付けられた又は紐付けされた(linked to)貼り付け式チケットを生成することができる。貼り付け式チケットの関連付けでは、ステッカーの無線通信回路及び可読要素の両方が同じユーザに関連付けられる。ユーザは、貼り付け式チケットのステッカーを剥がして、手、腕、他のいずれかの好適な身体部分、又はいずれかの好適な物体(例えば、衣服、帽子、モバイル装置、携帯電話機)にステッカーを付着させることができる。ステッカーは、ユーザが遊園地に入場し、及び/又は遊園地内の参加型遊園地エリア(participating amusement park areas)を利用すること(例えば、アクセス認証、非接触型支払い機能、タップによる支払い(tap to pay))を可能にする。開示する技術は、遊園地外部のポストパークサービス(post-park services)に関連して使用することもできる。とりわけ、各貼り付け式チケットは、技術プラットフォーム上でユーザアカウント又はプロファイルに関連付けられ又は紐付けられ、遊園地、遊園地内部の参加型遊園地エリア、遊園地外部のポストパークサービス、又はこれらの組み合わせを利用する購入について支払い情報が紐付けられる。従って、貼り付け式チケット発券システムは、アクセス権を認証するためのより効率的なシステム及び方法を提供する。ユーザは、面倒なチケット購入及び認証プロセスを経る必要も、チケットの紛失を心配する必要もなく、これによってさらに楽しい遊園地体験が促される。また、貼り付け式チケット自体が、遊園地の物語に関連する選択可能な及び/又はカスタマイズ可能な設計を含むこともできる。
【0014】
図1は、本実施形態による、貼り付け式チケット発券システム12を含む遊園地10の概略的表現である。貼り付け式チケット発券システム12は、貼り付け式チケット制御システム14と、1又は2以上の貼り付け式チケットリーダ16と、1又は2以上の貼り付け式チケットサービスカウンタ18(例えば、対面式(in-person)顧客サービスを提供するキオスク19、サービスカウンタ20)と、貼り付け式チケット22と、その他のコンポーネントとを含み、これらは以下で詳細に説明するように本実施形態に従って協調する。本実施形態は、遊園地ゲスト又はユーザ24が貼り付け式チケット22を使用して遊園地10内の様々なアトラクション又はイベントに入場することができる便利なアクセス認証を容易にする。本実施形態は、ユーザ24が貼り付け式チケット22を使用して遊園地10の内部及び/又は外部で買い物すること(例えば、非接触型支払い機能、タップによる支払い)を可能にすることもできる。本明細書における貼り付け式チケット22への言及は、ステッカー要素及びキャリア要素が1つのユニットとして保持された構成、或いはステッカー要素がキャリア要素から取り外されて身体又はその付近に装着された構成を含むことができる。さらに、本明細書における1又は2以上の貼り付け式チケットリーダ16は、タップポイント又はタップリーダとして実装することもできる。貼り付け式チケットリーダ16は、遊園地の入口/出口、アトラクションの入口/出口、小売店のレジ(retail checkout)、イベントの入口/出口、相互作用要素の一部として、又は携帯電話事業者が取り扱うハンドヘルド装置の一部として実装することができる。
【0015】
一例として、ゲスト又はユーザ24は、発券場26(例えば、ホテルのフロント、キオスク、ゲストサービスカウンタ、遊園地ゲート)に到着すると、遊園地マップ、貼り付け式チケット使用説明書、及びアメニティ使用説明書などのいくつかのアイテムの中でもとりわけ、入場資格(例えば、貼り付け式チケット22)を購入して受け取ることができる。発券場26は、有効な購入時にユーザ24に貼り付け式チケット22を提供する貼り付け式チケットサービスカウンタ18(例えば、サービスカウンタ、キオスク)を含むことができる。貼り付け式チケット22を有するユーザ24は、入口通路28を通って遊園地10に入場することができる。図1に示すように、いくつかの実施形態では、入口通路28が開放される予定の場合に入口通路28の往来の妨げになり得る物理的回転ドア又は同様の物理的往来集計機構又は制御機構を入口通路28から排除することができる。すなわち、営業中に入口通路28に回転ドアが存在しないことができる。貼り付け式チケット22を有するユーザ24は、基本的に手ぶらで遊園地10に入場することができる。例えば、1又は2以上の貼り付け式チケットリーダ16は、ユーザ24が立ち止まらずに歩いて入口通路28を通過する際にユーザ24の入場を認証することができる。また、ユーザ24は、遊園地10内に入ると、貼り付け式チケット22を使用して異なる遊園地エリア内の様々なアクティビティを利用し、又はこれらに参加することができる。例えば、ユーザ24は、貼り付け式チケット22を使用して、ロッカー施設34、(1又は複数の)ウォータースライド36、様々な乗り物又はショー38、(1又は複数の)レストラン又は(1又は複数の)フードコート39、様々な店舗などを含む参加型アミューズメントエリア32に入場することができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、ユーザ24が遊園地10内に入ると、1又は2以上の貼り付け式チケットサービスカウンタ18(例えば、対面式顧客サービスを提供するキオスク19、サービスカウンタ18)において、自身の貼り付け式チケット22の使用に関連する援助及び/又はサービスを受けることができる。例えば、貼り付け式チケット22が正しく機能しない場合、又は貼り付け式チケット22を紛失した場合、ユーザ24は、入口通路28を通って発券場26の貼り付け式チケットサービスカウンタ18に戻る必要なく、遊園地内の貼り付け式チケットサービスカウンタ18のうちの1つから援助又はサービスを受けることができる。いくつかの実施形態では、貼り付け式チケット22を装着しているユーザ24が、貼り付け式チケットのユーザ24に選択的に提供されるプロモーション及び/又はサービスを受けることができる。いくつかの実施形態では、ユーザ24が装着した貼り付け式チケット22のアクセス状況が追跡されてモニタリング施設30に提供され、これを遊園地従業員(例えば、セキュリティサービス会社)がモニタすることができる。
【0017】
図2は、本実施形態による、図1の貼り付け式チケット発券システム12のブロック図である。貼り付け式チケット発券システム12は、1又は2以上の貼り付け式チケットプリンタ40と、1又は2以上の貼り付け式チケットリーダ16と、1又は2以上の貼り付け式チケットサービスカウンタ18と、データサーバ又はプラットフォーム42と、1又は2以上の入場制御機構43(例えば、参加型アミューズメントエリア32への入口通路28及び/又は他の入口通路の開放又は閉鎖を制御する機構)に通信可能及び/又は動作可能に結合された貼り付け式チケット制御システム14とを含む。データサーバ42は、遊園地10の施設内データサーバとすることも、又は遠隔データサーバとすることもできる。データサーバ42は、ユーザアカウント、ユーザプロファイル、支払い情報などに関連するユーザ24の情報を記憶することができる。例えば、このユーザ情報は、ユーザ24が貼り付け式チケット22を購入した時に、貼り付け式チケット制御システム14が受け取ってデータサーバ42に記憶することができる。
【0018】
1又は2以上の貼り付け式チケットプリンタ40の各々は、貼り付け式チケット22を生成又は印刷するように構成される。貼り付け式チケットプリンタ40は、オペレータによるユーザ情報の入力を可能にする入力/出力装置45と、命令(例えば、ソフトウェア、アプリケーション)を記憶するメモリ44と、これらの命令を実行して貼り付け式チケットプリンタ40の様々なコンポーネントを制御するように構成されたプロセッサ46とを含む。貼り付け式チケットプリンタ40は、貼り付け式チケットプリンタ40の様々なコンポーネント間の通信及び貼り付け式チケット制御システム14との通信を可能にする通信インターフェイス48(例えば、いずれかの好適な有線又は無線通信回路)を含む。プリンタ40は、バーコードリーダ50と、識別タグリーダ及び/又はライタ52とを含む。識別タグリーダ/ライタは、無線通信回路(例えば、RFID、NFC、UHF)と通信するように構成することができ、読み取り/書き込み能力を有することができる。
【0019】
バーコードリーダ50は、貼り付け式チケットの貼り付け式チケットキャリア56上のバーコード54の読み取り又はスキャンを行うように構成される。バーコード54は、それぞれの貼り付け式チケット22とユーザ24のユーザアカウント、プロファイル及び/又は支払い情報との紐付け又は関連付けを可能にするように構成される。バーコード54は、一次元(1D)又は2次元(2D)バリアント型のデータ行列又はクイックレスポンスコード(QRコード(登録商標))とすることができる。いくつかの実施形態では、バーコードリーダ50を貼り付け式チケットプリンタ40内に統合することにより、貼り付け式チケット22の生成、並びに貼り付け式チケット22とユーザアカウント、プロファイル及び/又は支払い情報との関連付けが実質的に1ステップ(例えば、貼り付け式チケット22の生成)で行われるようにすることができる。さらに、1つの実施形態では、バーコードリーダ50が貼り付け式チケットプリンタ40の内部に存在し、及び/又は貼り付け式チケットプリンタ40の外部からアクセスできないようにすることができる。いくつかの実施形態では、バーコードリーダ50を、貼り付け式チケットプリンタ40に結合された独立装置(例えば、ハンドヘルド型バーコードリーダ)とすることができる。いくつかの実施形態では、好適なアプリケーションソフトウェア(app)を有するモバイル装置(例えば、携帯電話機、スマートフォン)がバーコードリーダ50として機能することができ、ユーザ24が、バーコード54をスキャンして貼り付け式チケット22をユーザアカウント、プロファイル又は支払い情報に関連付けることができる。いくつかの実施形態では、貼り付け式チケットキャリア56が貼り付け式チケットプリンタ40に読み込まれる前に、貼り付け式チケットキャリア56上にバーコード54が既に予め印刷されている。いくつかの実施形態では、貼り付け式チケットプリンタ40が、バーコード54と同じユーザにステッカー59を関連付ける前、最中又は後のいずれかに貼り付け式チケットキャリア56上にバーコードを印刷するように構成されたプリンタ51を含むことができる。プリンタ51は、貼り付け式チケット上に追加情報(時間、日付、追加の設計特徴など)を印刷することもできる。いくつかの実施形態では、プリンタ51を、貼り付け式チケットキャリア56のステッカー59の外側部分及び直接ステッカー59上に印刷を行うように構成することができる。
【0020】
1つの実施形態では、貼り付け式チケットプリンタ40が、統合識別タグ(integral identification tags)58を有する貼り付け式チケットキャリアストック(stick-on ticket carrier stock)と共に使用されるように構成される。また、プリンタ51は、貼り付け式チケット22上にバーコード54を印刷することもでき、識別タグリーダ/ライタ52は、取り外し可能ステッカー59の境界の外側に位置する貼り付け式チケットキャリア56の領域にバーコードを印刷するようにプログラムすることができる。ステッカー59が特定の図形的外観又は設計に関連し得る限り、いくつかの実施形態では、プリンタ51が、ステッカー59及び/又は貼り付け式チケットキャリア56上にこの設計を印刷することができる。貼り付け式チケットキャリアストックには、ステッカー59がストック上に一定間隔で提供され、識別タグ58が予め切断されたステッカー59の境界内に完全に収まるように、予め切れ目を入れた(pre-scored)又は予め切断したステッカー59(及び/又は個々の貼り付け式チケット22間の切れ目)を提供することもできる。いくつかの実施形態では、貼り付け式チケットプリンタ40を、貼り付け式チケット22のステッカー59上又はステッカー59内にバーコード54及び識別タグ58の両方を印刷するように構成することができる。すなわち、ストックに統合識別タグ58を供給するのではなく、識別タグ58の無線通信回路をオンデマンドで印刷することもできる。
【0021】
識別タグリーダ/ライタ52は、各貼り付け式チケット22の識別タグ58を特定のユーザに関連付けるように構成される。識別タグ58は、貼り付け式チケット22の識別及び追跡のために1又は2以上の貼り付け式チケットリーダ16(例えば、RFIDリーダ又はNFCリーダ)によって読み取られるように構成された無線周波数識別(RFID)タグ、近距離無線通信(NFC)タグ、又は他のいずれかの好適なタグとすることができる。また、識別タグ58は、異なるタイプの通信能力を容易にするタグの組み合わせを特徴とすることもできる。1つの実施形態では、識別タグ58が、単一のタグ内に実装されて中距離及び短距離通信の両方を可能にする超高周波数(UHF)アンテナ及び近距離無線通信アンテナを含むことができる。いくつかの実施形態では、識別タグ58をパッシブタグ又は無電力タグ(powerless tag)とすることができる。別の実施形態では、識別タグ58が、リーダ(例えば、識別タグリーダ/ライタ52、貼り付け式チケットリーダ16)から電力を受け取ることができる。識別タグ58は、読み取り専用タグ(例えば、データベース内への鍵として使用される場合には、割り当てられたシリアル番号又は英数字コード)とすることができ、識別タグリーダ52は、個々の識別タグ58をスキャンして識別タグ58のメモリ内の割り当てコードを読み出し、このコードを貼り付け式チケット制御システム14のメモリ70にユーザのプロフィールの一部として記憶することによって特定のユーザに関連付けるように構成される。識別タグ58は、読み取り/書き込みタグとすることもできる(例えば、システムユーザは、目的に特化したデータをタグに書き込むことができる)。すなわち、識別タグリーダ/ライタ52は、識別タグ58を特定のユーザに関連付ける書き込みを識別タグ58のメモリに行うように構成される。例えば、特定のユーザに関連する識別コード(例えば、英数字コード)を識別タグ58のメモリに書き込んで、識別タグ58をユーザに関連付けることができる。いずれの場合にも、ステッカー59の識別タグ58及び単一の貼り付け式チケット22のバーコード54を同じユーザに関連付けることでユーザの資格も関連付けられ、これによって識別タグ58又はバーコード54を介していずれかのVIPステータス又はその他のユーザプロファイル情報にアクセスしてこれを提示できるようにすることができる。
【0022】
貼り付け式チケットプリンタ40は、貼り付け式チケットキャリア56のストックを読み込み、バーコードリーダ50を介してバーコード54を読み取り、識別タグ58に対する読み取り及び/又は書き込みを行って、特定のユーザに関連する貼り付け式チケット22を生成することができる。関連付けが終わると、ユーザ識別子、並びにバーコード及び識別タグ情報を含む貼り付け式チケット情報を貼り付け式チケット制御システム14に提供して記憶し、遊園地相互作用を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、貼り付け式チケットプリンタ40を、識別タグ58を関連付けるのと実質的に同時にバーコード54を読み取るように構成することができる(例えば、バーコードリーダ50が貼り付け式チケットプリンタ40に統合される)。いくつかの実施形態では、バーコードリーダ50を貼り付け式チケットプリンタ40に統合せずに、貼り付け式チケット22が生成された後の時点でバーコード54を読み取ることもできる。
【0023】
貼り付け式チケットサービスカウンタ18は、貼り付け式チケットに関連する援助及び/又はサービスをユーザ24に提供するように構成される。貼り付け式チケットサービスカウンタ18は、命令(例えば、ソフトウェア、アプリケーション)を記憶するメモリ60と、これらの命令を実行して貼り付け式チケットサービスカウンタ18の様々なコンポーネントを制御するように構成されたプロセッサ62とを含む。貼り付け式チケットサービスカウンタ18は、貼り付け式チケットサービスカウンタ18の様々なコンポーネント間の通信、及び貼り付け式チケット制御システム14との通信を可能にする通信インターフェイス64(例えば、いずれかの好適な有線又は無線通信)を含む。貼り付け式チケットサービスカウンタ18は、オペレータインターフェイス66(例えば、コンピュータベースのワークステーション又は装置、入力/出力インターフェイス、ディスプレイ)を含む。貼り付け式チケットサービスカウンタ18は、貼り付け式チケットプリンタ40及びバーコードリーダ50を含むこともできる。いくつかの実施形態では、貼り付け式チケット22の識別タグ58が正しく機能しない場合、或いは貼り付け式チケット22又は貼り付け式チケット22の識別タグ58を紛失した場合、貼り付け式チケットサービスカウンタ18のバーコードリーダ50が、貼り付け式チケットキャリア56上に残っているバーコード54を読み取ることができる。貼り付け式チケット制御システム14は、バーコードリーダ50から読み取られた情報に基づいて、ユーザ24の資格、ユーザアカウント、プロファイル又は支払い情報を検証することができる。ユーザ24の資格、ユーザアカウント、プロファイル又は支払い情報が検証されると、貼り付け式チケットサービスカウンタ18は、貼り付け式チケットプリンタ40を使用して貼り付け式チケット22の代替物(例えば、代替貼り付け式チケット22)を生成することができる。
【0024】
貼り付け式チケット制御システム14は、遠隔システムとすることも、又は遊園地10の現場に位置することもできる。貼り付け式チケット制御システム14は、命令(例えば、ソフトウェア、アプリケーション)を記憶するメモリ70と、これらの命令を実行して貼り付け式チケット制御システム14の様々なコンポーネント、貼り付け式チケット発券システム12の様々なコンポーネント(例えば、1又は2以上の貼り付け式チケットプリンタ40、1又は2以上の貼り付け式チケットリーダ16、データサーバ42、1又は2以上の貼り付け式チケットサービスカウンタ18)、及び/又は遊園地10のいくつかのコンポーネント(例えば、遊園地10及び/又は参加型遊園地エリア32への入場を許可又は拒否するコンポーネント)を制御するように構成されたプロセッサ72とを含む。貼り付け式チケット制御システム14は、貼り付け式チケット制御システム14の様々なコンポーネント間の通信、貼り付け式チケット発券システム12の様々なコンポーネントとの通信、及び1又は2以上の入場制御機構43(例えば、参加型アミューズメントエリア32への入口通路28及び/又は他の入口通路の開放又は閉鎖を制御する機構)との通信を可能にする通信インターフェイス74(例えば、いずれかの好適な有線又は無線通信)を含む。貼り付け式チケット制御システム14は、オペレータインターフェイス76(例えば、コンピュータベースのワークステーション又は装置、入力/出力インターフェイス、ディスプレイ)を含むことができる。
【0025】
一般に、貼り付け式チケット制御システム14は、貼り付け式チケット発券システム12の様々なコンポーネントからの情報を受け取り、分析し、調整して、貼り付け式チケット22の生成及びその使用の追跡を行うことができる。いくつかの実施形態では、貼り付け式チケット制御システム14が、貼り付け式チケット22の生成及び/又は認証を決定するための検証命令(verification instructions)78を含むことができる。検証命令78は、1人の認証ユーザ24当たり1つの貼り付け式チケット22のみが作動中又は使用中であることを保証するように貼り付け式チケット22を生成して認証するためのルールを含むことができる。例えば、これらのルールは、認証ユーザ24の代替貼り付け式チケット22を生成する前に、貼り付け式チケット22の所有権を認証すること(例えば、有効な購入又は支払い情報を検証すること、バーコード54をスキャンすること、又は他のいずれかの好適な方法によって所有権を検証すること)を含むことができる。これらのルールは、代替貼り付け式チケット22を生成する前に、1又は2以上の貼り付け式チケットリーダ16及び/又は1又は2以上の貼り付け式チケットサービスカウンタ18から受け取られた情報を分析して、貼り付け式チケット22が無許可のユーザによって盗難又は悪用されていないことを保証することを含むことができる。これらのルールは、認証ユーザ24の代替貼り付け式チケット22を生成する前に、紛失した貼り付け式チケット22の識別タグ58を使用したアクセスを無効化し、又はその関連付けを解除すること(de-associating)を含むことができる。これらのルールは、識別タグ58を使用したアクセスを所定の時点で無効化し、又はその関連付けを解除することを含むことができる。この所定の時点は、貼り付け式チケット22を購入した時点からの一定期間(例えば、時間、日数)、(例えば、貼り付け式チケットリーダ16によって読み取られた)貼り付け式チケット22の最初の使用時からの一定期間(例えば、時間、日数)、遊園地10の閉園時、1日の終了時などとすることができる。
【0026】
図3は、遊園地10の内部及び外部での貼り付け式チケット22の使用を示す、図1の貼り付け式チケット発券システム12の実施形態の概略図である。貼り付け式チケット22は、個々の貼り付け式チケット22がユーザ24の特定のユーザアカウント又はプロファイルに関連付けられた時に作動し又は関連付けられる。具体的には、貼り付け式チケット22は、貼り付け式チケット22のバーコード54がバーコードリーダ50によって読み取られて個々の貼り付け式チケット22のバーコード54及び識別タグ58が対応するユーザアカウント、プロファイル及び/又は支払い情報に紐付けられた時に作動し又は関連付けられる。ユーザ24は、入口通路28の傍の貼り付け式チケットリーダ16において貼り付け式チケット22をスキャンして遊園地10に入場することができる。1つの実施形態では、ユーザ24が遊園地10に入場すると、遊園地10への入場料に含まれている全てのアミューズメントエリア(例えば、乗り物、ショー、娯楽イベント)を利用することができる。例えば、ユーザ24は、遊園地10への一般入場料に含まれているアミューズメントエリア32を利用するために貼り付け式チケット22のスキャンを必要としないことができる。いくつかの実施形態では、ユーザ24が、参加型アミューズメントエリア32において貼り付け式チケット22をスキャンして参加型アミューズメントエリア32を利用及び/又は推進することができる。参加型アミューズメントエリア32は、乗り物、小売店(例えば、自動販売機、店舗、土産物店)、ロッカールーム、ショー、イベントホテル、レストラン又はフードコートなどを含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、参加型アミューズメントエリア32内のいくつかのアミューズメントエリア32に、貼り付け式チケット22を介して制御された形で入場することができる。制御されたアミューズメントエリア32への入場は、1回限りのイベント又は私的イベントのために、その日の特定の利用要件に応じて制御パラメータを変更できるように動的に制御することができる。すなわち、貼り付け式チケット22は、遊園地エリア32内の特定のユーザ24のみにアクセスを提供する解決策を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザ24が遊園地10から退出したことを貼り付け式チケット発券システム12が認識するように、ユーザ24が、遊園地10の出口29の傍の貼り付け式チケットリーダ16において貼り付け式チケット22をスキャンすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザ24が遊園地10から退出する際に、貼り付け式チケット22をスキャンして遊園地10外部のポストパークサービス又は施設33を利用及び/又は推進することができる。例えば、ポストパークサービス33は、以下に限定するわけではないが、輸送サービス、ショー、小売店、及び市内観光(city tours)を含むことができる。
【0027】
図4及び図5は、それぞれ貼り付け式チケット22の概略的上面図及び概略的底面図である。図6は、貼り付け式チケット22の実施形態の概略的側面図である。各個々の貼り付け式チケット22はステッカー59を含み、ステッカー59には識別タグ58が配置、統合又は内蔵される。図4には、識別タグ58を有するステッカー59を含むキャリア56の上面55を示す。キャリア56は、ステッカー59に内蔵又は別様に結合できる識別タグ58との通信を可能にする好適な材料(例えば、シャークスキン(sharkskin)、プラスチック、ポリマー、布地、紙)から形成することができる。図5に示すように、裏面又は反対面57は、貼り付け式チケットプリンタを介したオンデマンド印刷(インク又は熱印刷)に使用することができ、貼り付け式チケットキャリア56上に配置又は印刷されたバーコード54を保持することができる。反対面57は、上面55と同じ又は異なる材料から形成することができる。従って、貼り付け式チケット22は、いくつかの要素(上面55上のステッカー59、予め印刷された設計)が存在するストックとして提供できる一方で、他の情報をオンデマンドで印刷することもできる。図示の実施形態ではバーコード54を反対面57上に示しているが、これに加えて、又はこれとは別に、バーコード54は上面55に印刷することもできると理解されたい(図7を参照)。
【0028】
ステッカー59は、ステッカー59が粘着性ではあるが貼り付け式チケットキャリア56から剥がすことができるような接着剤(adhesive)61を含む。ステッカー59は、付着時に表面に適合するようないずれかの好適な可撓性材料(例えば、紙、プラスチック)とすることができる。接着剤61は、ステッカー59をゲストの身体の一部(例えば、手、腕)の表面又は物体(例えば、モバイル装置、携帯電話機、ハンドヘルド装置、衣服、衣料及びアクセサリ)の表面などのあらゆる好適な表面に付着させるように構成されたいずれかの好適な接着剤を含むことができる。いくつかの実施形態では、接着剤61を医療グレードの接着剤とすることができる。貼り付け式チケット22は、あらゆる好適な形状(例えば、正方形、長方形、円、三角形、不規則形状)を有することができる。貼り付け式チケット22は、あらゆる好適な設計(例えば、形状、色、パターン)を有することができ、上面55全体又は上面55の一部のみをカバーするようなサイズとすることができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、貼り付け式チケット22が、テーマに従う形状及び/又は設計を有することができる。いくつかの実施形態では、貼り付け式チケット22が、ユーザ選択可能な設計を特徴とすることができる。例えば、ユーザは、発行時に一群の利用可能な設計(例えば、青色、黄色、赤色)のうちの1つ、又は特定のキャラクタに関連する貼り付け式チケットを要求することができる。利用可能な設計又はキャラクタが予め印刷されたストックを含むストックを提供することができ、プリンタ40は、この選択に基づいて、選択された設計ストックをストックの在庫から読み込んで適切な貼り付け式チケット22を生成することができる。各個々のタイプの設計は、貼り付け式チケット22の作動時にユーザが利用できる特定の特別な資格又は相互作用型遊園地要素に関連することもできる。例えば、青色の貼り付け式チケット22を選択したユーザは、青色の貼り付け式チケット22には応答するが他の色の貼り付け式チケット22には応答しない青色の相互作用要素を遊園地の至る所で発見することができる。このような実施形態では、バーコード54及び識別タグ58が、このような相互作用を容易にするために、貼り付け式チケット設計のタイプを示す情報及びユーザ情報を含むことができる。
【0030】
ステッカー59は、矢印63で示すように貼り付け式チケットキャリア56から剥がされ又は取り外されて好適な表面に付着するように構成される。図示の実施形態では、ステッカー59が、貼り付け式チケットキャリア56上に位置する最上層として実装されている。しかしながら、ステッカー59は、貼り付け式チケットキャリア56を含む層の一部とすることも、又はこのような層から形成することもでき、キャリア56から剥がれて、貼り付け式チケットキャリア56及びバーコード54に取り囲まれたステッカー59の領域に、剥離ライナ(release liner)を含む貼り付け式チケットキャリア56の残存部分65を残すことができると理解されたい。いくつかの実施形態では、上面55が、ステッカー59が除去された時に明らかになってステッカー59の使用を促す設計又は情報特徴(例えば、パズルのヒント(puzzle clue)、報酬コード、クーポン、特別提供)を含むことができる。
【0031】
図7は、図4図6のステッカー59を手25などの表面23上に付着させる実施形態を示す概略的斜視図である。ステッカー59は、好適な期間(例えば、分、時間)にわたって十分な付着力で表面23に適合するように構成することができる。ステッカー59は、腕などの他のいずれかの好適な身体部分に付着するように構成することができる。ステッカー59は、衣服、帽子、モバイル装置及び携帯電話機などのいずれかの好適な物体に付着するように構成することもできる。
【0032】
図8は、本実施形態による、図1の貼り付け式チケット発券システムの動作方法90の実施形態のフローチャートである。メモリ70に記憶された方法90のステップのうちの1つ又は2つ以上はプロセッサ72が実行することができる。図1図2及び図3の貼り付け式チケット発券システム12を参照すると、方法90は、貼り付け式チケットを準備(ステップ92)又は生成するステップを含む。例えば、貼り付け式チケット制御システム14は、ユーザ24によって提供された有効な情報(例えば、支払い情報、ユーザアカウント情報、ユーザプロファイル情報)に関連する要求を受け取ると、貼り付け式チケットプリンタ40にユーザ24の貼り付け式チケット22を生成するように命令することができる。貼り付け式チケットプリンタ40の準備は、貼り付け式チケットキャリア56を読み込む確認を含むことができる。貼り付け式チケットプリンタ40の準備は、(バーコード54が未だ貼り付け式チケットキャリア56上に存在していなかった場合)貼り付け式チケットキャリア56上にバーコード54を印刷するステップを含むことができる。貼り付け式チケット制御システム14は、検証命令78のルールに基づいて検証プロセスを実行し、検証時にユーザ24の貼り付け式チケット22を生成する準備を行うように貼り付け式チケットプリンタ40に命令することができる。
【0033】
方法90は、バーコード及び識別タグを個々のユーザに関連付けることによって貼り付け式チケット22を同じユーザに関連付けるステップを含む。例えば、貼り付け式チケット制御システム14は、スキャンされたバーコード54を有する貼り付け式チケット22にユーザアカウント、ユーザプロファイル及び/又は支払い情報を紐付け又は関連付けできるように、バーコードリーダ50を使用して貼り付け式チケット22上のバーコード54をスキャンするように貼り付け式チケットプリンタ40に命令することができる。同様に、プリンタ40は、識別タグ58に対する読み取り及び/又は書き込みを行って、識別タグ58上の情報を同じユーザに関連付けることができる。従って、バーコード54及び識別タグ58は同じユーザに関連付けられる。バーコード54及び識別タグ58は、同じ又は異なるコードを有することができる。方法90は、貼り付け式チケット22を印刷するステップ(ステップ96)を含む。本明細書では、識別タグ58及びスキャンされたバーコード54を有する(例えば、貼り付け式チケット22をユーザアカウント、プロファイル及び/又は支払い情報に紐付け又は関連付けするためにバーコード54がスキャンされた)貼り付け式チケット22を、関連付けられた貼り付け式チケット98と呼ぶ。いくつかの実施形態ではステップ94を省くことができ、方法90は、ステップ96の後に、貼り付け式チケット22が印刷された後にバーコードリーダを使用して貼り付け式チケット22をスキャンするステップ(ステップ100)を含む。例えば、貼り付け式チケット制御システム14は、バーコードリーダ50として機能するモバイル装置(例えば、好適なアプリケーションソフトウェアを有する携帯電話機又はスマートフォン)からスキャンされたバーコード情報を受け取ることができる。
【0034】
方法90は、アトラクション(例えば、遊園地10全体、様々な参加型遊園地エリア32)において貼り付け式チケット情報を受け取るステップ(ステップ102)を含む。例えば、貼り付け式チケット制御システム14は、入口通路28(図1)の傍に配置された貼り付け式チケットリーダ16から、及び/又は参加型遊園地エリア32(例えば、ロッカー施設、様々な乗り物及び/又はショー、レストラン又はフードコート、様々な小売店又は店舗)に配置された貼り付け式チケットリーダ16から貼り付け式チケット情報を受け取ることができる。貼り付け式チケットリーダ16は、それぞれ識別タグ情報及びバーコード情報を読み取るための識別タグリーダ(例えば、RFIDリーダ)及び光学式リーダの一方又は両方を含むことができる。方法90は、ステップ102において受け取られた貼り付け式チケット情報に基づいてアクセスを認証するステップ(ステップ104)を含む。方法90は、関連付けられた貼り付け式チケット98が特定のアトラクションのための有効な通行証であると判定したことに応答して、特定のアトラクションへの入場を認めるステップ(ステップ106)を含む。例えば、貼り付け式チケット制御システム14は、対応する1又は2以上の入場制御機構43に特定のアトラクションへの入場を許可するように命令することができる。方法90は、関連付けられた貼り付け式チケット98が特定のアトラクションのための無効な通行証であると判定したことに応答して、特定のアトラクションへの入場を拒否するステップ(ステップ108)を含む。ステップ102、104及び106は、矢印110で示すように複数回繰り返すことができる。例えば、ユーザ24が貼り付け式チケット22を使用して同じアトラクションを複数回利用する場合、及び/又は異なる時点で異なるアトラクションを利用する場合、貼り付け式チケット制御システム14は、貼り付け式チケット情報を複数回受け取ることができる。
【0035】
いくつかの例では、貼り付け式チケット22の紛失又は貼り付け式チケット22が正しく機能しないことに起因してアトラクションへの入場が拒否されることがある。これらの場合、ユーザ24は、貼り付け式チケットサービスカウンタ18(例えば、対面式顧客サービスを提供するキオスク19、サービスカウンタ20)に援助を求めることができる。従って、方法90は、貼り付け式チケットサービスカウンタ18において検証情報を受け取るステップ(ステップ112)を含み、その後に矢印114で示すようにステップ92に戻ってユーザ24の代替貼り付け式チケット22を生成する。貼り付け式チケットサービスカウンタ18において受け取られる検証情報は、識別証明、貼り付け式チケット22の購入証明、貼り付け式チケットのバーコード54、又は貼り付け式チケット22の所有権を検証するためのその他の好適な情報を含むことができる。
【0036】
貼り付け式チケット制御システム14は、バーコード54及び識別タグ58によって提供される冗長性により、貼り付け式チケット22の一部が別の個人に譲渡されて遊園地及び/又は遊園地アトラクションへのアクセス権を得る(利用できる)ことを防ぐように構成される。例えば、バーコード54からの情報と識別タグ58からの情報とが2つの異なる位置から受け取られた場合、貼り付け式チケット制御システム14は、対応する入場制御機構43に、貼り付け式チケット22の所有権が検証されるまで関連する特定のアトラクションへの入場を保留するように命令することができる。所有権が検証されると、貼り付け式チケット制御システム14は、無効な入場要求を無効化するように入場制御機構43に命令することができる。従って、バーコード54から読み取られた情報を介した利用は、同じ貼り付け式チケット22の識別タグ58から読み取られた情報に基づ同時利用(simultaneous access)を無効化し、この逆もまた同様である。すなわち、どの時点においても、貼り付け式チケット22の一部(バーコード54又は識別タグ58)のみを使用してアクセス権を得ることができる。
【0037】
図9は、本実施形態による、図1の貼り付け式チケット発券システムの動作方法120の別の実施形態のフローチャートである。メモリ120に記憶された方法90のステップのうちの1つ又は2つ以上はプロセッサ72が実行することができる。図1図2及び図3の貼り付け式チケット発券システム12を参照すると、方法90は、遊園地出口において貼り付け式チケット情報を受け取るステップ(ステップ122)を含む。例えば、貼り付け式チケット制御システム14は、遊園地10の出口29(図3)の傍に配置された貼り付け式チケットリーダ16から、ユーザ24が遊園地10から退出したことを示す貼り付け式チケット情報を受け取ることができる。いくつかの実施形態では、方法120が、ユーザ24が遊園地10から退出したことに応答して、貼り付け式チケット22を無効化し、又はその関連付けを解除するステップ(ステップ124)を含む。ある実施形態では、例えば1日の終わりなどの購入資格の期限切れ時に、無効化された貼り付け式チケット22を無効化することができる。例えば、ユーザは、特定の日の資格を購入することができる。貼り付け式チケット制御システム14は、1日の終わりの閉園時に、全ての期限切れの貼り付け式チケット22にもはや入場資格がなくなるように更新される。無効化された又は関連付けが解除された貼り付け式チケット22は、もはや遊園地10及び/又は様々な参加型アミューズメントエリア32への入場に使用することができない。いくつかの実施形態ではステップ122を省くことができ、貼り付け式チケット制御システム14は、検証命令78(図2)の1又は2以上のルールに従って貼り付け式チケット22を無効化し、又はその関連付けを解除することができる。例えば、貼り付け式チケット制御システム14は、所定の時点で貼り付け式チケット22を無効化し、又はその関連付けを解除することができる。この所定の時点は、貼り付け式チケット22を購入した時点からの一定期間(例えば、時間、日数)、(例えば、貼り付け式チケットリーダ16によって読み取られた)貼り付け式チケット22の最初の使用時からの一定期間(例えば、時間、日数)、遊園地10の閉園時、又は1日の終了時とすることができる。いくつかの実施形態では、方法120が、ポストパークサービス33において貼り付け式チケット情報を受け取るステップ(ステップ126)を含む。例えば、貼り付け式チケット制御システム14は、ポストパークサービス33(例えば、輸送サービス、ショー、小売店及び市内観光)に配置された貼り付け式チケットリーダ16から貼り付け式チケット情報を受け取ることができる。方法120は、ステップ126において受け取られた貼り付け式チケット情報に基づいてアクセスを認証するステップ(ステップ128)を含む。方法120は、貼り付け式チケット22が特定のポストパークサービス33のための有効な通行証であると判定したことに応答して、特定のポストパークサービス33への入場を許可するステップ(ステップ130)を含む。例えば、貼り付け式チケット制御システム14は、対応する1又は2以上の入場制御機構43に特定のポストパークサービス33への入場を許可するように命令することができる。方法120は、貼り付け式チケット22が特定のアトラクションのための無効な通行証であると判定したことに応答して、図7のステップ108に進む。ステップ126、128及び130は、矢印132で示すように複数回繰り返すことができる。例えば、ユーザ24が貼り付け式チケット22を使用して同じポストパークサービス33を複数回利用する場合、及び/又は異なる時点で異なるポストパークサービス33を利用する場合、貼り付け式チケット制御システム14は、貼り付け式チケット情報を複数回受け取ることができる。
【0038】
図10は、本実施形態による、図1の貼り付け式チケット発券システムの動作方法130の実施形態のフローチャートである。メモリ70に記憶された方法130のステップのうちの1つ又は2つ以上はプロセッサ72が実行することができる。図1図2及び図3の貼り付け式チケット発券システム12を参照すると、方法130は、直接的な貼り付け式チケット要求(an in-person a stick-on ticket request)(ブロック132)を受け取るステップを含み、この結果、貼り付け式チケット制御システム14は、貼り付け式チケットプリンタ40にユーザ24の貼り付け式チケット22を準備するように命令する。貼り付け式チケットプリンタ40の準備は、(バーコード54が未だ貼り付け式チケットキャリア56上に存在していなかった場合)貼り付け式チケットキャリア56上にバーコード54を印刷するステップを含むことができる(ブロック134)。方法130は、内部リーダ52を使用してプリンタ40内でタグを読み取ることによって、貼り付け式チケット22のバーコード54を貼り付け式チケット22のタグに関連付けるステップ(ステップ136)を含む。方法130は、プリンタ40に記憶された印刷情報にアクセスしてバーコードを取得し、又は印刷されたバーコード54を読み取ることができる。従って、バーコード54及び識別タグ58は、同じ貼り付け式チケットに関連付けられる。バーコード情報及びタグ情報は、貼り付け式チケット制御システム14に記憶することができる。貼り付け式チケット22は、プリンタ40から取り出されてゲスト又はユーザ24に提供される(ブロック138)。その後、オペレータが(バーコードリーダを使用して貼り付け式チケット制御システム14にアクセスして)ゲスト名及び関連するプロファイル及びアカウント情報を貼り付け式チケット22に関連付けることによって、貼り付け式チケット22を手動で関連付けることができる(ブロック144)。貼り付け式チケット22は、モバイル装置上で動作する、ユーザ24によるバーコード54のスキャン及び/又は識別タグ58の読み取りを可能にするアプリケーションに関連付けることもできる。読み取りが終わると、アプリケーションは、スキャンされた貼り付け式チケット22にユーザ24を自動的に関連付けて、この関連付けを貼り付け式チケット制御システム14に伝える(ブロック142)。貼り付け式チケット制御システム14は、このユーザ情報及び貼り付け式チケット情報を含む関連付けをデータベースにログ記録する(ブロック146)。ログ記録が終わると、貼り付け式チケット22が認証され(ブロック148)、本明細書に示すように遊園地10内で使用される(ブロック150)。
【0039】
図11は、本実施形態による、図1の貼り付け式チケット発券システムの動作方法160の実施形態のフローチャートである。メモリ70に記憶された方法160のステップのうちの1つ又は2つ以上はプロセッサ72が実行することができる。図1図2及び図3の貼り付け式チケット発券システム12を参照すると、方法160は、キオスクから貼り付け式チケット要求を受け取るステップを含む(ブロック162)。この要求は、ゲスト情報入力を促す指示を含み又は提供し(ブロック164)、この情報は手動で入力することも、又はモバイル装置上で動作するアプリケーション内に表示されたコードをスキャンすることによって提供することもできる。貼り付け式チケット制御システム14は、既存のオーダーが行われているか、それとも新規オーダーを生成するかを判定し(ブロック166)、この結果、貼り付け式チケット制御システム14は、貼り付け式チケットプリンタ40にユーザ24の貼り付け式チケット22を準備するように命令する。貼り付け式チケットプリンタ40の準備は、(バーコード54が未だ貼り付け式チケットキャリア56上に存在していなかった場合)貼り付け式チケットキャリア56上にバーコード54を印刷するステップ(ステップ168)を含むことができる。方法130は、内部リーダ52を使用してプリンタ40内でタグを読み取ることによって、貼り付け式チケット22のバーコード54を貼り付け式チケット22のタグに関連付けるステップ(ステップ170)を含む。方法130は、プリンタ40に記憶された印刷情報にアクセスしてバーコードを取得し、又は印刷されたバーコード54を読み取ることができる。従って、バーコード54及び識別タグ58は、同じ貼り付け式チケットに関連付けられる。バーコード情報及びタグ情報は、貼り付け式チケット制御システム14に記憶することができる。貼り付け式チケット22は、ゲストプロファイルにさらに関連付けられる(ブロック171)。貼り付け式チケット22は、プリンタ40から取り出されてゲスト又はユーザ24に提供される(ブロック172)。貼り付け式チケット制御システム14は、このユーザ情報及び貼り付け式チケット情報を含む貼り付け式チケットの関連付けをデータベースにログ記録する(ブロック174)。ログ記録が終わると、貼り付け式チケット22が認証され(ブロック176)、本明細書に示すように遊園地10内で使用される(ブロック178)。
【0040】
また、いくつかの実施形態では、貼り付け式チケット22を取得する及び/又は関連付けるいくつかのステップをユーザ24が予め実行しておくこともできる。例えば、ユーザ24は、次の旅行を見越してウェブブラウザインターフェイスを使用して貼り付け式チケット22を要求することができる。ゲストプロファイルが未だ存在しなければ、ユーザ24は、アカウント情報を含むゲストプロファイルを作成する。この結果、ゲストプロファイルが貼り付け式チケット要求に関連付けられる。その後、この要求が貼り付け式チケットプリンタ40に転送され、この貼り付け式チケットプリンタ40が、例えば図10及び図11における方法のいくつかのステップに従って貼り付け式チケット22を準備し、貼り付け式チケット22をユーザ24に関連付け、その後に貼り付け式チケット22をユーザ24にメールし、又は遊園地10で受け取ることができる形で貼り付け式チケット22を提供する。
【0041】
本明細書では、いくつかの特徴のみを図示し説明したが、当業者には多くの修正及び変更が思い浮かぶであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の実際の趣旨に該当する全てのこのような修正及び変更を含むものであると理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11