(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-17
(45)【発行日】2024-01-25
(54)【発明の名称】乗り物振動システムおよび乗り物振動器
(51)【国際特許分類】
A63G 31/00 20060101AFI20240118BHJP
A63G 7/00 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
A63G31/00
A63G7/00
(21)【出願番号】P 2021532897
(86)(22)【出願日】2019-12-09
(86)【国際出願番号】 US2019065285
(87)【国際公開番号】W WO2020123405
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2022-12-09
(32)【優先日】2018-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100170209
【氏名又は名称】林 陽和
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゲス ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ウィルコックス レイチェル
(72)【発明者】
【氏名】マラテック ギャレット
(72)【発明者】
【氏名】アラルコン ルイス カルロス
(72)【発明者】
【氏名】プリム ケヴィン
【審査官】遠藤 孝徳
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-252977(JP,A)
【文献】特表2017-522911(JP,A)
【文献】特表2017-529188(JP,A)
【文献】特許第3587634(JP,B2)
【文献】特許第6382352(JP,B2)
【文献】特許第5003734(JP,B2)
【文献】特許第4081466(JP,B2)
【文献】特許第6027981(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2015/0210238(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0276156(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0146357(US,A1)
【文献】米国特許第3865430(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 1/00 - 33/00
A47C 1/00 - 1/46
A62B 35/00 - 35/04
A63F 13/00 - 13/98
A63J 1/00 - 99/00
B60B 2/00 - 2/90
B60R 22/00 - 22/48
B61D 33/00
B64D 11/00 - 11/06
E04H 3/00 - 3/30
G09B 9/00 - 9/56
G09B 19/00 - 19/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗り物車両に結合されるとともに前記乗り物車両内に位置する乗り手にアクセス可能な乗り手サポート機構と、
振動を生成するために偏心質量を回転するように構成されたモータを備え、前記乗り手サポート機構に少なくとも部分的に統合され、前記乗り手サポート機構に前記振動を伝達するように構成された振動器と、
前記乗り手によって掴まれるように前記乗り手サポート機構上に設けられたハンドルの第1のハンドル部上に設けられた第1のタッチ感知センサと、前記ハンドルの第2のハンドル部上に設けられた第2のタッチ
感知センサと、を含む入力デバイスであって、前記入力デバイスは、振動強度選択を受け取るように構成され、前記振動器は、前記ハンドルの前記第1のハンドル部に前記乗り手が触れることに応じてアクティベートするように構成された、入力デバイスと、
前記振動器と前記入力デバイスとに結合され、前記振動強度選択を受け取り、前記振動の強度を制御するために前記モータを制御するように構成されたコントローラと、
を備える、乗り物振動システム。
【請求項2】
前記入力デバイスは、ボタン、ダイヤル、またはそれらの組み合わせを備える、
請求項1に記載の乗り物振動システム。
【請求項3】
前記振動器は、前記ハンドル内に位置している、
請求項1に記載の乗り物振動システム。
【請求項4】
前記乗り手サポート機構は、シートを備え、
前記振動器は、継手を介して前記シートに部分的に統合されている、
請求項1に記載の乗り物振動システム。
【請求項5】
前記乗り手サポート機構は、ひざ拘束システムを備える、
請求項1に記載の乗り物振動システム。
【請求項6】
追加振動器を備え、
前記振動器および前記追加振動器は、第1の強度および第2の強度で高周波振動をそれぞれ生成するように構成されており、
前記第1の強度と前記第2の強度とは異なる、
請求項1に記載の乗り物振動システム。
【請求項7】
前記追加振動器は、前記ハンドルの前記第2のハンドル部に前記乗り手が触れることに応じてアクティベートするように構成されている、
請求項6に記載の乗り物振動システム。
【請求項8】
前記乗り手サポート機構上に設けられ、前記ハンドルとは異なる第2のハンドルであって、前記第2のハンドル上に第3のタッチ感知センサを含む第2のハンドルを備え、
前記振動器は、前
記ハンドル上に位置する第1の入力デバイスに前記乗り手が触れることに応じてアクティベートするように構成されており、
前記追加振動器は、前記第2のハンドル
部上に位置する第2の入力デバイスに前記乗り手が触れることに応じてアクティベートするように構成されている、
請求項6に記載の乗り物振動システム。
【請求項9】
前記コントローラは、前記振動強度選択を第1の振動レベルから第2の振動レベルに調整するように構成されており、前記第1の振動レベルおよび前記第2の振動レベルは、完全にオフの状態の振動レベルよりも大きい、
請求項1に記載の乗り物振動システム。
【請求項10】
乗り物車両のシート内の乗り手を拘束するように構成された拘束システムと、
振動を生成するとともに前記振動を前記拘束システムに伝えるように構成された振動器と、
前記乗り手によって掴まれるように前記拘束システム上に設けられたハンドルの第1のハンドル部に設けられた第1のタッチ感知センサと、前記ハンドルの第2のハンドル部に設けられた第2のタッチ感知センサと、を含む入力デバイスであって、前記入力デバイスは、振動強度選択を受け取るように構成され、前記振動器は、前記ハンドルの前記第1のハンドル部または前記ハンドルの前記第2のハンドル部に前記乗り手が触れることに応じてアクティベートするように構成された、入力デバイスと、
前記振動器および前記入力デバイスに結合され、前記振動強度選択を受け取るとともに前記振動の強度を制御するように構成されたコントローラと、
を備える、乗り物振動システム。
【請求項11】
前記振動器は、高周波で前記振動を生成するために偏心質量を回転するように構成された高周波モータを備える、
請求項10に記載の乗り物振動システム。
【請求項12】
前記振動器は、前記ハンドルに結合されている、
請求項10に記載の乗り物振動システム。
【請求項13】
前記拘束システムは、前記ハンドルを備える、
請求項12に記載の乗り物振動システム。
【請求項14】
前記入力デバイスは、ボタン、ダイヤル、またはそれらの組み合わせを備える、
請求項10に記載の乗り物振動システム。
【請求項15】
シャフトと、
前記シャフトに結合され、前記シャフトの回転に応じて前記シャフトを振動させるように構成された偏心質量と、
前記シャフトおよび前記偏心質量を受け入れるように構成され、乗り物車両に結合するように構成された振動器ハウジングと、
前記シャフトに結合され、シャフト振動を前記振動器ハウジングに伝達するように構成されたベアリングと、
前記シャフトに結合され、前記シャフトを回転するように構成されたモータと、
前記乗り物車両の乗り手によって掴まれるように前記乗り物車両上に設けられたハンドルの第1のハンドル部に設けられた第1のタッチ感知センサと、前記ハンドルの第2のハンドル部に設けられた第2のタッチ感知センサと、を含む入力デバイスであって、前記入力デバイスは、前記モータに結合するように構成され、前記入力デバイスは、前記ハンドルの前記第1のハンドル部または前記ハンドルの前記第2のハンドル部に
前記乗り手が触れることに応じて前記振動器
ハウジングの振動を制御するために前記モータの回転速度に対する変更の選択を受け取るように構成された、入力デバイスと、
を備える、乗り物振動器。
【請求項16】
前記シャフトの長手方向軸に沿って異なる位置で前記シャフトに結合された複数の偏心質量を備え、前記偏心質量は、前記複数の偏心質量のうちの1つである、
請求項15に記載の乗り物振動器。
【請求項17】
前記ベアリングは
、前記複数の偏心質量を前記シャフトの前記長手方向軸に沿って互いに隔てるように
複数設けられている、
請求項16に記載の乗り物振動器。
【請求項18】
前記入力デバイスは、前記乗り手が前記乗り物車両の乗車領域内に固定された場合に前記乗り手にアクセス可能である、
請求項15に記載の乗り物振動器。
【請求項19】
前記モータを収容するように構成され、前記振動器ハウジングに結合するモータハウジングを備え、
前記モータハウジングは、前記モータハウジングを介した前記シャフトからの前記振動の伝達をブロックまたは低減する制振材料を備える、
請求項15に記載の乗り物振動器。
【請求項20】
前記複数の偏心質量の各々の偏心質量は、異なる振動周波数を生成する、
請求項16に記載の乗り物振動器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
この出願は、2018年12月13日に出願された「アミューズメントパーク乗り物振動システム」というタイトルの米国仮出願番号62/779,347からの優先権およびその利益を主張するものであり、当該仮出願のすべては参照によって組み込まれている。
【0002】
本開示は、一般に、アミューズメントパークの乗り物に関する。
【背景技術】
【0003】
多くのアミューズメントパークスタイルの乗り物は、トラックのような乗り物経路に沿って乗客を運ぶ乗り物車両を含む。乗り物車両が乗り物経路に沿って移動するとき、乗り物車両は、乗り物経路の一部であるターン、ループ、ツイストなどのような様々な乗り物経路の特徴にさらされうる。
【0004】
乗り物車両およびアミューズメントパークスタイルのアトラクションが乗客の乗り物車両体験を向上させる他の特徴を含むことは一般的である。たとえば、乗り物車両、乗り物経路、および/または乗り物システムの他の要素は、光、スピーカ、インタラクティブ要素、特殊な環境、および/または乗り物体験を向上させるために乗り物車両内の乗客に感覚刺激を提供する他の機能を含みうる。乗り物車両体験を楽しむ乗客は異なるレベルの感覚刺激を望むことがある、ということを理解されたい。
【0005】
このセクションは、以下に記載される本開示の様々な側面に関連しうる技術の様々な側面を読者に紹介することを意図している。この論議は、本開示の様々な側面のより良い理解を容易化する背景情報を読者に提供するのに役立つと考えられる。したがって、これらの記述はこの点に照らして読まれるべきものであり、先行技術を認めるものではない、ということを理解されたい。
【発明の概要】
【0006】
本開示の範囲にふさわしい特定の実施形態が以下に要約される。これらの実施形態は、本開示の範囲を限定することを意図するものではなく、むしろ、これらの実施形態は、特定の開示された実施形態の簡単な要約を提供することのみを意図するものである。実際、本開示は、以下に示される実施形態と類似しうるまたは異なりうる様々な形態を包含しうる。
【0007】
一実施形態によれば、乗り物振動システムは、乗り物車両に結合されるとともに乗り物車両内に位置する乗り手にアクセス可能な乗り手サポート機構を含む。当該システムは、振動を生成するために偏心質量を回転するモータを備えた振動器を含む。振動器は、乗り手サポート機構に少なくとも部分的に統合され、乗り手サポート機構に振動を伝達する。入力デバイスは、振動強度選択を受け取る。コントローラは、振動器と入力デバイスとに結合される。コントローラは、振動強度選択を受け取り、前記振動の強度を制御するために前記モータを制御する。
【0008】
一実施形態によれば、乗り物振動システムは、乗り物車両のシート内の乗り手を拘束する拘束システムと、振動を生成する振動器と、を含む。入力デバイスは、乗り物振動システムの振動強度選択を受け取る。コントローラは、振動器を入力デバイスに結合する。コントローラは、振動強度選択を受け取るとともに振動の強度を制御する。
【0009】
一実施形態によれば、高周波バイブレータは、シャフトを含む。偏心質量は、シャフトに結合する。偏心質量は、シャフトの回転に応じてシャフトを振動させる。振動器ハウジングは、シャフトおよび偏心質量を受け入れる。振動器ハウジングは、乗り物車両に結合する。ベアリングは、シャフトに結合する。ベアリングは、シャフト振動を振動器ハウジングに伝達する。モータは、シャフトに結合し、シャフトを回転する。入力デバイスは、モータに結合する。入力デバイスは、振動器の振動を制御するためにモータの回転速度を変更する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示のこれらおよび他の特徴、側面、および利点は、図面全体にわたって同様の文字が同様の部分を表す添付の図面を参照して以下の詳細な説明が読まれるときによりよく理解されよう。
【0011】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態にかかる乗り物振動システムの正面図である。
【0012】
【
図2】
図2は、本開示の実施形態にかかる乗り物振動システムの透視図である。
【0013】
【
図3】
図3は、本開示の実施形態にかかる乗り物振動システムの透視図である。
【0014】
【
図4】
図4は、本開示の実施形態にかかる乗り物振動システムの正面図である。
【0015】
【
図5】
図5は、本開示の実施形態にかかる乗り物振動システムの透視図である。
【0016】
【
図6】
図6は、本開示の実施形態にかかる乗り物振動システムの透視図である。
【0017】
【
図7】
図7は、本開示の実施形態にかかる乗り物振動システムの側面図である。
【0018】
【
図8】
図8は、本開示の実施形態にかかる乗り物振動システムの透視図である。
【0019】
【
図9】
図9は、本開示の実施形態にかかる乗り物振動システムの側面図である。
【0020】
【
図10】
図10は、本開示の実施形態にかかる乗り物振動システムの透視図である。
【0021】
【
図11】
図11は、本開示の実施形態にかかる振動器の透視図である。
【0022】
【
図12】
図12は、本開示の実施形態にかかる振動器の透視図である。
【0023】
【
図13】
図13は、本開示の実施形態にかかる振動器の透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ここで、添付図面に示される特定の実施形態に対して詳細に参照される。以下の詳細な説明では、本開示の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が示されている。しかしながら、これらの特定の詳細なしで実施形態が実施されうる、ということは当業者にとって明らかであろう。他の例では、実施形態の側面を不必要に不明瞭にしないように、周知の方法、手順、およびコンポーネントは詳細に記載されていない。
【0025】
本明細書では、様々な要素を記載するために第1、第2などの用語が使用されうるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではない、ということも理解されよう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。たとえば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1のオブジェクトは第2のオブジェクトと名付けることができ、同様に、第2のオブジェクトは第1のオブジェクトと名付けることができる。
【0026】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであり、限定することを意図するものではない。本明細書および添付の特許請求の範囲において使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に他を示していない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書で使用される用語「および/または」は、関連付けられてリストされた項目の1以上の任意の可能な組み合わせを指し、それらを包含する、ということも理解されよう。用語「有する」、「有している」、「含む」、「含んでいる」、「備える」、および/または「備えている」は、本明細書で使用されるとき、記載された機能、整数、ステップ、動作、要素、および/またはコンポーネントの存在を指定する包括的な用語であるが、1以上の他の機能、整数、動作、要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。さらに、本明細書で使用されるとき、用語「~の場合(if)」は、文脈に応じて、「いつ(when)」または「~の時(upon)」または「決定に応じて(in response to determining)」または「検出に応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈されうる。
【0027】
アミューズメントパークは、乗り手にユニークで楽しい体験を提供する多くの乗り物を含む。アミューズメントパークは、通常、様々な訪問者のスリル感および没入型体験の欲求に対応するために様々な乗り物を含む。したがって、これらの乗り物は、子供、ティーンエイジャー、大人、および/または高齢者のような仮想の乗り手を中心にして設計されている。たとえば、ねじれ、回転、加速、減速、乗り物の高さ、特殊効果などの量は、仮想の乗り手を念頭に置いて設計されている。乗り物は、霧、水、および振動のような、より没入感のある体験を作り出す特殊効果を含むようにも設計されうる。残念ながら、子供にとってスリリングなことは、ティーンエイジャーまたは大人にとってはそうではないことがある。本実施形態によれば、様々な乗り手に対応するための調整可能な特殊効果または調整可能な感覚を同じ乗り物が含みうる。調整可能な特殊効果を含むことによって、2人の異なるライダーが同じ乗り物で同じように満足する体験を得うる。たとえば、年齢の異なる兄弟姉妹または両親とその子供たちは、乗り物を共有し、彼ら個人の好みに適合した乗り物を受け取りうる。以下で詳細に説明される乗り物振動システムは、とりわけ、銃の反動、車両の動き、爆発、電気ショックからの振動をシミュレートすることによって、乗り物の没入型体験を増大させうる。さらに、振動システムによって生成される振動の量および/または強度は、乗り手に適合されうる。
【0028】
図1および
図2は、本実施形態にかかる乗り物振動システム10の正面図および透視図をそれぞれ示している。乗り物振動システム10は、乗り手14を受け入れるシート12と、乗っている間中乗り手14をシート12に保持する拘束システム16と、を含みうる。乗っている間中、乗り手14によって様々な画像およびシーンが閃きおよび/または通り過ぎうる。乗り手14は、これらの画像およびシーンを、とりわけ、振動、電気ショックと関連付けうる。体験を向上させるおよび/またはより真に迫ったものにするために、乗り物振動システム10は、乗っている間の特定の時間に振動を発生させる1以上の振動器18を含む。たとえば、シーンがポテトガンの発射を含んでいる場合、振動器18は、乗り手14が銃の急速な反動に関連付けられた動きを感知するように、振動を発生させうる。別の例では、シーンが電気を含んでいる場合があり、振動器18は、乗り手14が電気ショックを受けていると信じ込ませるように乗り手14をだます高周波振動を生成しうる。
【0029】
図示されるように、振動器18は、拘束システム16の拘束ハンドル20内に配置されうる。これらの拘束ハンドル20は、振動器18によって生成された振動がハンドル20を介しておよび乗り手の手および体へと伝達されることを可能とする乗りこみ中に乗り手14によって掴まれうる。振動器18によって生成される振動の量は、コントローラ22によって制御される。コントローラ22は、振動器18に通信可能に結合する(たとえば有線接続、無線接続)。コントローラ22は、プロセッサ24およびメモリ26を含む。たとえば、プロセッサ24は、位置、時間、乗り物の現在のシーン/画像、またはそれらの組み合わせに応じて振動を生成するようにモータ(たとえば高周波モータ、ステッピングモータ)を制御するソフトウェアを実行するマイクロプロセッサでありうる。プロセッサ24は、複数のマイクロプロセッサ、1以上の「汎用」マイクロプロセッサ、1以上の専用マイクロプロセッサ、および/または1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはそれらのいくつかの組み合わせを含みうる。たとえば、プロセッサ24は、1以上の縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサを含みうる。
【0030】
メモリ26は、ランダムアクセスメモリ(RAM)のような揮発性メモリ、および/またはリードオンリーメモリ(ROM)のような不揮発性メモリを含みうる。メモリ26は、様々な情報を記憶しうるとともに、様々な目的に使用されうる。たとえば、メモリ26は、プロセッサ24が実行するためのファームウェアまたはソフトウェアのようなプロセッサ実行可能命令を記憶しうる。メモリ26は、ROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、または任意の他の適切な光学、磁気、または固体記憶媒体、またはそれらの組み合わせを含みうる。メモリ26は、データ、命令、および任意の他の適切なデータを記憶しうる。動作中、プロセッサ24は、振動器18を制御するためにメモリ26上で命令を実行する。
【0031】
いくつかの実施形態において、コントローラ22は、乗り手14および/または乗り物オペレータからのフィードバックに応じて振動器18を制御しうる。たとえば、乗り物振動システム10は、振動器18によって生成される振動の強度を乗り手14が調整することを可能とする1以上の入力デバイス(たとえばボタンおよび/またはダイヤル28、タッチ感知ハンドル)を含みうる。これらのボタンおよび/またはダイヤル28は、乗り手14が振動強度に容易にアクセスして変更することを可能とする拘束システム16、ハンドル20、および/またはシート12上に配置されうる。いくつかの実施形態において、ボタンまたはダイヤル28は、乗っている間中、乗り手14の手の届かないところに配置されてよい。したがって、振動強度は、乗り手14および/または乗り物オペレータによる乗りこみの前に調整されうる。たとえば、乗り物オペレータは、乗り手14に、彼らの所望のライド強度レベルが何かを尋ねうる。そして、乗り物オペレータは、乗り手14からのフィードバックに応じてダイヤルを調整および/またはボタン28を押下しうる。いくつかの実施形態において、乗り手14は、乗り物に乗りこむ前に、乗り物の強度が増加または低下することに関する情報を提供されうる(たとえば情報ビデオの間)。そして、乗り手14は、拘束される前にダイヤルおよび/またはボタン28を調整しうる。一旦拘束されると、乗り手14は、ボタンおよび/またはダイヤル28にもはやアクセスできなくなりうるか、または無効化されうる。
【0032】
入力デバイスは、振動器18の様々な制御を可能としうる。たとえば、ダイヤル28は、所望の振動強度に関するコントローラ22へのアナログ的な入力を可能としうる。すなわち、振動強度は、振動器18の無振動と最大振動との間で複数のレベルに変更されうる。ボタン28は、振動フィードバックの量を同様に制御しうる。たとえば、ボタン28は、振動器18を完全にオンまたは完全にオフにしうる。いくつかの実施形態において、ボタン28を繰り返し押下することは、振動強度レベルを変更しうる。さらに他の実施形態において、乗り物振動システム10は、それぞれが特定の振動強度(たとえば低、中、高)に関連付けられた複数のボタン28(たとえば色分けされたボタン)を含みうる。
【0033】
図1および
図2に示されるように、乗り物振動システム10は、肩かけの拘束システム16上に配置された2つのボタンまたはダイヤル28(たとえば入力デバイス)を含みうる。これらのボタンまたはダイヤル28は、近接して配置されたハンドル20、または、シート12または拘束システム16の他の場所、のそれぞれの振動器18を個別に制御しうる。たとえば、1つのボタン28は、ハンドル20内の、またはハンドル20のうち1つ内の振動器18を制御しうるとともに、他のボタン28は、シート12および/または他のハンドル20内の振動器18を制御しうる。ボタンまたはダイヤル28は、振動器18のすべても制御しうる。たとえば、ボタンまたはダイヤル28のうち1つを調整することは、振動器18の全ての強度を調整しうる。いくつかの実施形態において、ボタン28は、異なる振動特殊効果を制御しうる。たとえば、ボタン28のうち1つは、車両振動、反跳振動などをシミュレートするための振動器18のすべての強度を制御しうるとともに、他のボタン28は、電気ショックをシミュレートする振動の強度を制御しうる。
【0034】
いくつかの実施形態において、乗り物振動システム10は、1以上のセンサ(たとえばタッチ感知センサ)でハンドル20上の乗り手14のタッチを感知する入力デバイスを含みうる。これらのセンサは、コントローラ22に接続しうる。コントローラ11は、センサからの信号に応じて、振動器18をアクティベートする。いくつかの実施形態では、乗り手14がハンドル20を握る場所に応じて、コントローラ22が振動の強さを調整しうる。たとえば、各ハンドル20は、セクション(たとえば1、2、3、またはそれ以上のセクション)に分割されてよい。これらのセクションは、色分けされ、文書メッセージを含み、および/または、物理的な仕切り(たとえばバンド、円周リップ)を含みうる。一実施形態において、セクションは、乗り手14が利用できる振動強度を示すために、赤、黄、および緑に色分けされうる。動作中、乗り手14は、所望の振動レベルに相関するハンドル20上のセクションをつかみうる。センサ(たとえばタッチ感知センサ)は、ハンドル20上の乗り手の手の位置を検出し、それに応じて、所望の振動強度を作り出すように1以上の振動器18を駆動する。たとえば、各ハンドル20は、各セクションに振動器18を含みうる。したがって、コントローラ22は、そのセクションに関連付けられた振動器18を駆動しうる。いくつかの実施形態では、個々の振動器18を別様に駆動することに代えて、コントローラ22は、所望の強度と一致するように全ての振動器18を調整してよい。たとえば、各ハンドル20は、乗り手14がハンドル20のどのセクションをつかむかに応じて同じ強度レベルで駆動される1以上の振動器18を含みうる。
【0035】
図3および4は、本実施形態にかかる乗り物振動システム50の透視図および正面図をそれぞれ示している。図示されるように、乗り物振動システム50は、シート12内に乗り手を保持する拘束システム52を含む。上述したように、体験を向上させるおよび/またはより真に迫ったものにするために、乗り物振動システム50は、乗っている間の所望の時間で振動を発生させる1以上の振動器18を含む。たとえば、振動器18は、乗り手に伝達する振動を生成しうるとともに、とりわけ、車両の振動、電気によるショック、反動をシミュレートしうる。振動器18は、拘束システム52の上部および下部の拘束ハンドル54および56内に配置されうる。これらの拘束ハンドル54、56は、乗っている間に乗り手14によって掴まれうるので、振動器18によって生成された振動が、拘束ハンドル54、46を介して乗り手14の手および体へと伝達されることが可能となる。振動器18は、振動を発生させるためにモータ(たとえば高周波モータ、ステッピングモータ)を制御するコントローラ22によって制御される。コントローラ22は、振動器18に通信可能に結合する(たとえば有線接続、無線接続)。
【0036】
いくつかの実施形態において、コントローラ22は、乗り手14からのフィードバックに応じて振動器18を制御しうる。たとえば、コントローラ22は、上部または下部拘束ハンドル54、56がつかまれているか否かに応じて異なる振動体験を提供しうる。いくつかの実施形態において、コントローラ22は、上部拘束ハンドル54が使用されているか否かをセンサで検出し、より強い振動感覚を提供しうる。同様に、コントローラ22は、下部拘束ハンドル54が使用されているか否かをセンサで検出し、より弱い振動体験か、またはいくつかの実施形態においては無振動を提供しうる。この取り決めは、下部拘束ハンドル56の振動器18よりも弱い振動を提供する上部拘束ハンドル54の振動器18により逆にされうる。いくつかの実施形態においては、どの拘束ハンドル54、56が使用されているかを検出する代わりに、コントローラ22は、所望の時間に所望の期間、振動器18のすべてを常にオンにしうる。しかしながら、各拘束ハンドル54、56は、一方から他方への振動の伝達がブロックまたは抵抗されるように絶縁または分離されている。そして、乗り手は、どの拘束ハンドル54、56がつかまれるかに応じた乗り心地を決定する。拘束具58への振動の伝達をブロックするために、乗り物振動システム50は、拘束具58および/またはシート12への振動の伝達をブロックおよび/または低減するために、拘束ハンドル54、56の間にダンパー60を含みうる。
【0037】
図5および6は、本実施形態にかかる乗り物振動システム100の側面図および透視図をそれぞれ示している。図示されるように、乗り物振動システム100は、振動器18を備えたハンドル102を含みうる。図示されるように、ハンドル102は、拘束システム16(たとえば胸部拘束具82)の一部を形成しない。しかしながら、ハンドル102は、より強烈な体験が必要な場合に乗り手がハンドル102をつかみうるように配置されている。乗り物振動システム100は、上述した振動システムと同様であり、振動体験は、1以上のボタンおよび/またはダイヤル28(たとえば入力デバイス)を用いて、ハンドル102をつかむことによって、またはその他同種の方法で同様に制御されうる。いくつかの実施形態において、ハンドル102は、二重の機能を有しうる。それらは、たとえば、乗り手が参加したときに感覚的な効果を提供することに加えて、乗り物の他の側面をガイドするジョイスティックとして動作しうる。
【0038】
図7および8は、本実施形態にかかる乗り物振動システム130の側面図および斜視図をそれぞれ示している。乗り物振動システム130は、乗り手をシート12に保持するひざ拘束システム132を含む。ひざ拘束システム132は、乗っている間に乗り手がつかみうる1以上の拘束ハンドル134を含みうる。振動器18は、拘束システム16の拘束ハンドル134内に配置されうる。これらの拘束ハンドル134は、乗っている中に乗り手14によってつかまれ、振動器18によって生成された振動が拘束ハンドル134を介して乗り手に伝達されることを可能とする。乗り物振動システム100は、上述した振動システムと同様であってよく、振動体験は、1以上のボタンおよび/またはダイヤル28(たとえば入力デバイス)を用いて同様に制御されうる。
【0039】
図9および10は、乗り物振動システム160の側面図および透視図をそれぞれ示している。図示されるように、乗り物振動システム160は、シート12に結合されうる。たとえば、乗り物振動システム160は、シートクッション162および/または背もたれクッション164に結合された1以上の振動器18を含みうる。いくつかの実施形態において、シートクッション162および/または背もたれクッション164は、振動器18から乗り手への振動伝達を容易化するために、硬質または半硬質の材料から作られうる。たとえば、クッション162、164は、硬質フォームから作られうる。振動体験は、1以上のボタンおよび/またはダイヤル28を用いて同様に制御されうる。ボタン28は、拘束具166および/またはシート12に配置されうる。上で説明したように、これらのボタン28は、乗り手の乗り心地をカスタマイズするために1以上の振動器18の振動強度を制御しうる。
【0040】
図11は、振動器18の透視図である。振動器18は、モータ190(たとえば高周波モータ、ステッピングモータ)を含む。モータ190は、ハウジング192(たとえばモータハウジング)内に含まれる。いくつかの実施形態において、ハウジング192は、振動器18からシートおよび/または拘束具への振動伝達に抵抗する制振材料(たとえばゴム、プラスチック)を含みうる。モータ190は、偏心質量196を備えたシャフト194に結合する。偏心質量196は、シャフト194の周りに重量を不均一に分配し、このことは、モータ190がシャフト194を回転させるときに振動を作り出す。そして、これらの振動は、ベアリング200を介してハウジング198に伝達されうる。図示されるように、ベアリング200は、2つの位置においてハウジング198の中でシャフト194を支持する。いくつかの実施形態では、さまざまな数のベアリング200(たとえば1、2、3、またはそれ以上)が存在しうる。いくつかの実施形態において、2つの位置は、偏心質量196の反対側にあってよい。ハウジング198は、乗り物上のハンドル(たとえば拘束ハンドル)、または、ハンドルか拘束システムまたはシートの他の部分かの中に配置された別個のハウジングであってよい。したがって、振動器18は、モジュール式であり、このことは、乗り物の寿命全体にわたって交換を容易化しうる。
【0041】
図12は、振動器18の透視図である。振動器18は、モータ220(たとえば高周波モータ、ステッピングモータ)を含む。モータ220は、ハウジング222内に含まれる。いくつかの実施形態において、ハウジング222は、振動伝達に抵抗する制振材料(たとえばゴム、プラスチック)を含みうる。モータ220は、複数の偏心質量226(たとえば2、3、4、またはそれ以上)を備えたシャフト224に結合する。偏心質量226は、シャフト224の周りに重量を不均一に分散し、このことは、モータ220がシャフト224を回転させるときに振動を作り出す。そして、これらの振動は、ベアリング230を介してハウジング228に伝達されうる。図示されるように、ベアリング230は、シャフト224とハウジング228との間の接触を阻止するためにハウジング228の中でシャフト224を支持する。振動器18は、複数のベアリング230(たとえば1、2、3、4、5、以上)を含みうる。たとえば、一対のベアリング203は、シャフト224の長手方向軸に沿って各偏心質量226の反対側に配置されうる。ハウジング228は、乗り物上のハンドル(たとえば拘束ハンドル)、または、拘束システムまたはシートの他の部分の中に配置された別個のハウジングに配置されうる。
【0042】
図13は、前に図示された実施形態とは異なる特徴を備えた振動器18の透視図である。振動器18は、モータ250(たとえば高周波モータ、ステッピングモータ)を含む。モータ250は、ハウジング252内に含まれる。ハウジング252は、乗り物上のハンドル(たとえば拘束ハンドル)か、または、ハンドルか拘束システムまたはシートの他の部分かの中に配置された別個のハウジングか、でありうる。モータ250は、偏心質量256を備えたシャフト254に結合する。偏心質量256は、シャフト254の周りに重量を不均一に分散し、このことは、モータ250がシャフト254を回転させるときにシャフト254を振動させる。そして、これらの振動は、モータ250およびハウジング252に結合する環状リングのような1以上のコネクタ258を介してハウジング252に伝達されうる。ハウジング252は、振動器18が乗り物に結合することを可能とする取り付けプレート260に結合しうる。いくつかの実施形態において、取り付けプレート260は、拘束システムおよび/またはシートへの振動伝達に抵抗する制振材料(たとえばゴム、プラスチック)の層で作られるかまたは当該層を含みうる。
【0043】
本実施形態は、アミューズメントパークの乗り物中に娯楽目的のために効率的に提示されうる触覚効果の可変性のニーズに対応する。上述したように、本実施形態の技術的効果は、制御された振動レベルを介して実施される特定のスリルレベルまたは強度レベルを選択する能力を含む。これらの触覚効果と併せて他の効果も制御されうる、ということは理解されたい。たとえば、乗り物上または乗り物経路に沿った照明は、振動効果と併せて調整されうる。同様に、他の感覚ベースのアクティビティ(たとえばオーディオの提示、ビデオの表示、嗅覚の放出)は、選択された振動レベルと整合されうる。本技法にかかる実施形態を実施した結果として、アミューズメントパークの乗り物の魅力が倍増される。実際、一人用乗り物システム(single ride system)は、様々なスリルレベルの興味を持つ様々な年齢層および乗り手にアピールしうる。
【0044】
さらに、本実施形態にかかる技術的効果は、スリルレベルの効率的かつ直観的な選択を含む。たとえば、乗り物車両に乗ることの一部としてスリルレベルの選択が必要とされることがあり、乗り物がスタートした後のスリルレベルの選択アクティビティをブロックすることによって誤った調整が避けられうる。しかしながら、いくつかの実施形態では、乗り物のコース全体を通してスリルレベルの選択を行うことができる。また、適切なラベリングの付いたハンドル、または適切なラベリングの付いたハンドルの一部を単につかむだけで、効率的かつ直観的なスリルレベルの選択が容易化されうる。このように、オプションがあるためだけでなく、オプションが簡単に識別および選択できるため、アミューズメントパークのより多くのゲストにとって乗り物がより魅力的となっている。
【0045】
本明細書で使用されるように、「内側(inner)」および「外側(outer)」、「上部(upper)」および「下部(lower)」、「上側(upward)」および「下側(downward)」、「上(above)」および「下(below)」、「内向き(inward)」および「外向き(outward)」という用語と、本明細書で使用される他の同様の用語とは、互いに対する相対的な位置を指し、特定の方向または空間的方向を示すことを意図するものではない。「結合する(couple)」、「結合される(coupled)」、「接続する(connect)」、「接続(connection)」、「接続された(connected)」、「~に接続されている(in connection with)」、および「接続している(connecting)」という用語は、「~に直接接続されている(in direct connection with)」または「1以上の中間要素または部材を介して接続されている(in connection with via one or more intermediate elements or members)」ということを指す。
【0046】
前述の記載は、説明の目的で、特定の実施形態を参照して記載した。しかしながら、上記の例示的な論議は、網羅的であること、または、開示された正確な形式に本開示を限定すること、を意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの改変および変更が可能である。さらに、本明細書に記載された方法の要素が例示および記載された順序は再構成され、および/または、2以上の要素が同時に生じてよい。実施形態は、本開示の原理およびその実際の適用の最もうまく説明するために選択および記載され、それにより、本開示と、期待される特定の使用に適した様々な改変を伴う様々な実施形態と、を当業者が最もうまく利用することを可能とする。
【0047】
本明細書で提示およびクレームされた技術は、現在の技術分野を実証的に改善する実用的な性質の物質的対象および具体例に参照および適用され、そのため、抽象的、無形的、または純粋に理論的なものではない。さらに、「[機能]を[実行]するための手段…」または「[機能]を[実行]するためのステップ…」として指定された1以上の要素を本明細書の最後に添付される請求項が含む場合、そのような要素は米国特許法第112条(f)に基づいて解釈される、ということが意図されている。しかしながら、その他の方法で指定された要素を含む任意の請求項については、そのような要素は米国特許法第112条(f)に基づいて解釈されない、ということが意図されている。