(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-17
(45)【発行日】2024-01-25
(54)【発明の名称】シェアオフィス検索支援装置及びシェアオフィス検索支援方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20240101AFI20240118BHJP
【FI】
G06Q50/16
(21)【出願番号】P 2022032711
(22)【出願日】2022-03-03
【審査請求日】2023-05-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】506223037
【氏名又は名称】野村不動産ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤田 賢二
(72)【発明者】
【氏名】青木 隆幸
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/256116(WO,A1)
【文献】内田亜里ほか,“ジャンル別アプリカタログ ナビ・ガイド編”,iPhone アプリの使い方が一番分かる本 [2014年度版],株式会社三栄書房,2014年01月27日,pp.061~068
【文献】“ノマドワーカー必携のWi-Fi&電源探しアプリ nomadoma”,使いこなしやアプリの情報が満載 iPhone PEOPLE/マックピープル2012年12月号特別付録,株式会社アスキー・メディアワークス,2012年10月29日,p.168
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の事業者それぞれが提供するシェアオフィスの情報を保持する記憶装置と、
端末からシェアオフィスの検索要求を受信し、当該検索要求が示す値をキーに、前記事業者を横断したシェアオフィス検索を、前記情報に基づき実行する処理と、前記シェアオフィス検索でヒットした該当シェアオフィスの情報を前記端末に応答する処理を実行する演算装置と、
を有
し、
前記演算装置は、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末のユーザのスケジュールから、当該ユーザの前記スケジュールにおける訪問予定地を参照し、前記訪問予定地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記訪問予定地の周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記訪問予定地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答するものであり、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末のユーザのスケジュールから、当該ユーザの前記スケジュールにおける複数の訪問予定地を参照し、前記複数の訪問予定地を含む所定エリア内に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスを検索し、前記検索で特定できた各シェアオフィスの最寄り駅と、前記訪問予定地の最寄り駅との各間について所要時間を集計し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記各シェアオフィス及びその最寄り駅の情報を、前記所要時間の短い順にソートして前記端末に応答するものである、
ことを特徴とするシェアオフィス検索支援装置。
【請求項2】
前記演算装置は、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す鉄道路線の指定をキーに、前記鉄道路線の各駅周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記各駅周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記鉄道路線の駅ごとに列挙表示して前記端末に応答するものである、
ことを特徴とする請求項1に記載のシェアオフィス検索支援装置。
【請求項3】
前記演算装置は、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末の現在地の値をキーに、前記現在地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記現在地の周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記現在地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答するものである、
ことを特徴とする請求項1に記載のシェアオフィス検索支援装置。
【請求項4】
前記所定エリアは、
前記複数の訪問予定地と前記検索要求が示す前記ユーザの拠点とを含み、
前記所要時間は、
前記検索で特定できた各シェアオフィスの最寄り駅と、前記訪問予定地の最寄り駅、及び前記拠点との各間について時間である、
ことを特徴とする請求項1に記載のシェアオフィス検索支援装置。
【請求項5】
前記演算装置は、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す
座席、付帯サービス、及び付帯施設の少なくともいずれかの詳細属性をキーに、前記訪問予定地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスでの前記詳細属性に適合する座席、付帯サービス、及び付帯施設の少なくともいずれかの検索を実行し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス
検索でヒットした、前記訪問予定地の周辺に所在する該当シェアオフィスでの前記座席、前記付帯サービス、及び前記付帯施設の少なくともいずれかの情報を、前記訪問予定地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答するものである、
ことを特徴とする請求項
1に記載のシェアオフィス検索支援装置。
【請求項6】
前記演算装置は、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す
、前記端末のユーザの参加予定WEB会議に関する情報から、前記ユーザが想定する出発駅、前記参加予定WEB会議での利用を想定して訪れる予定駅または予定エリア、及び前記参加予定WEB会議の開始時刻を参照し、前記予定駅又は前記予定エリアの駅であって、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能な駅を検索し、当該駅を最寄り駅とする、前記事業者それぞれのシェアオフィスを特定し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス
検索で特定した前記シェアオフィスの情報を、当該最寄り駅および当該最寄り駅までのルートと合わせて表示して前記端末に応答するものである、
ことを特徴とする請求項
1に記載のシェアオフィス検索支援装置。
【請求項7】
前記演算装置は、
前記シェアオフィス検索に際し、前記
予定駅が、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能ではなかった場合、または当該予定駅が前記到着可能な駅ではあるものの当該予定駅を最寄り駅とするシェアオフィスが特定できなかった場合、その旨を示す情報と、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能な駅の情報を前記端末に応答するものである、
ことを特徴とする請求項
6に記載のシェアオフィス検索支援装置。
【請求項8】
情報処理装置が、
複数の事業者それぞれが提供するシェアオフィスの情報を記憶装置で保持し、
端末からシェアオフィスの検索要求を受信し、当該検索要求が示す値をキーに、前記事業者を横断したシェアオフィス検索を、前記情報に基づき実行する処理と、前記シェアオフィス検索でヒットした該当シェアオフィスの情報を前記端末に応答する処理を実行し、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末のユーザのスケジュールから、当該ユーザの前記スケジュールにおける訪問予定地を参照し、前記訪問予定地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記訪問予定地の周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記訪問予定地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答し、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末のユーザのスケジュールから、当該ユーザの前記スケジュールにおける複数の訪問予定地を参照し、前記複数の訪問予定地を含む所定エリア内に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスを検索し、前記検索で特定できた各シェアオフィスの最寄り駅と、前記訪問予定地の最寄り駅との各間について所要時間を集計し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記各シェアオフィス及びその最寄り駅の情報を、前記所要時間の短い順にソートして前記端末に応答する、
ことを特徴とするシェアオフィス検索支援方法。
【請求項9】
前記情報処理装置が、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す鉄道路線の指定をキーに、前記鉄道路線の各駅周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記各駅周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記鉄道路線の駅ごとに列挙表示して前記端末に応答する、
ことを特徴とする請求項8に記載のシェアオフィス検索支援方法。
【請求項10】
前記情報処理装置が、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末の現在地の値をキーに、前記現在地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記現在地の周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記現在地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答する、
ことを特徴とする請求項8に記載のシェアオフィス検索支援方法。
【請求項11】
前記所定エリアは、
前記複数の訪問予定地と前記検索要求が示す前記ユーザの拠点とを含み、
前記所要時間は、
前記検索で特定できた各シェアオフィスの最寄り駅と、前記訪問予定地の最寄り駅、及び前記拠点との各間について時間である、
ことを特徴とする請求項
8に記載のシェアオフィス検索支援方法。
【請求項12】
前記情報処理装置が、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す
座席、付帯サービス、及び付帯施設の少なくともいずれかの詳細属性をキーに、前記訪問予定地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスでの前記詳細属性に適合する座席、付帯サービス、及び付帯施設の少なくともいずれかの検索を実行し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記訪問予定地の周辺に所在する該当シェアオフィスでの前記座席、前記付帯サービス、及び前記付帯施設の少なくともいずれかの情報を、前記訪問予定地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答する、
ことを特徴とする請求項
8に記載のシェアオフィス検索支援方法。
【請求項13】
前記情報処理装置が、
前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す
、前記端末のユーザの参加予定WEB会議に関する情報から、前記ユーザが想定する出発駅、前記参加予定WEB会議での利用を想定して訪れる予定駅または予定エリア、及び前記参加予定WEB会議の開始時刻を参照し、前記予定駅又は前記予定エリアの駅であって、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能な駅を検索し、当該駅を最寄り駅とする、前記事業者それぞれのシェアオフィスを特定し、
前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索で
特定した前記シェアオフィスの情報を、当該最寄り駅および当該最寄り駅までのルートと合わせて表示して前記端末に応答する、
ことを特徴とする請求項
8に記載のシェアオフィス検索支援方法。
【請求項14】
前記情報処理装置が、
前記シェアオフィス検索に際し、前記
予定駅が、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能ではなかった場合、または当該予定駅が前記到着可能な駅ではあるものの当該予定駅を最寄り駅とするシェアオフィスが特定できなかった場合、その旨を示す情報と、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能な駅の情報を前記端末に応答する、
ことを特徴とする請求項13に記載のシェアオフィス検索支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シェアオフィス検索支援装置及びシェアオフィス検索支援方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
働き方改革の進展もあり、オフィスへの出勤が当然であった勤務形態から、在宅勤務など多様な形態への変化が進みつつある。ただし従業員側からすると、自宅に十分な執務スペースを確保できない問題や、外出先から帰社せず効率良く業務を継続したい状況等もあり、在宅勤務よりもシェアオフィスに注目する流れもある。
例えば、業務向けの賃貸物件の検索等に関連する従来技術としては、より簡易にユーザに適した物件の検索条件の決定を可能とする技術(特許文献1参照)などが提案されている。
【0003】
この技術は、ユーザの属性情報を取得する取得部と、 予め記憶された、物件の契約者の属性情報と、前記物件に関する情報とを含む契約者情報に基づき、前記取得部が取得した前記ユーザの属性情報と属性情報が一致または類似する契約者が契約した契約物件に関する情報を分析し、前記分析の結果を前記ユーザに提示する制御部と、を備える情報提供装置に係るものである。
【0004】
また、不動産紹介において、特段のスキルや経験が無くても、紹介先の業種を手軽に推定出来る入居推薦業者の提案技術(特許文献2参照)なども提案されている。
【0005】
この技術は、業者向けの不動産について、入居を推薦する事業者の業種を提案する入居推薦業者提案プログラムにおいて、 上記不動産が立地する地域特性を示す地域特性情報を取得する情報取得ステップと、 以前に取得した参照用地域特性情報と、入居を推薦する事業者の業種を示す業種情報との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した上記地域特性情報に応じた参照用地域特性情報に対する業種情報との3段階以上の連関度に基づき、提案すべき事業者の業種を探索する探索ステップとをコンピュータに実行させること を特徴とする入居推薦業者提案プログラムに係るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2021-149186号公報
【文献】特開2021-18471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のような問題や状況に対処する企業側では、シェアオフィスを提供する複数の事業者と法人契約し、従業員らの業務利用に供している。しかしながら、そうした複数の事業者それぞれが提供するシェアオフィスのうち、従業員個々のニーズや状況にフィットするものを効率的に検索する仕組みは提供されていない。
そのため、従業員らがシェアオフィスを利用する際、上述の各事業者のWebサイトに逐一アクセスし、当該Webサイトそれぞれで検索操作を行う必要がある。しかも、従業員らのニーズや状況は、その従業員ごとに、また立場や時期などでも種々に異なり、変化しうるが、それに対応して適宜な検索処理やその結果表示を行うこともできていない。
【0008】
そこで本発明の目的は、利用者の様々なニーズや状況を踏まえつつ、複数事業者の各シェアオフィスについて横断的な検索を可能とする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明のシェアオフィス検索支援装置は、複数の事業者それぞれが提供するシェアオフィスの情報を保持する記憶装置と、端末からシェアオフィスの検索要求を受信し、当該検索要求が示す値をキーに、前記事業者を横断したシェアオフィス検索を、前記情報に基づき実行する処理と、前記シェアオフィス検索でヒットした該当シェアオフィスの情報を前記端末に応答する処理を実行する演算装置と、を有することを特徴とする。
これによれば、利用者の様々なニーズや状況を踏まえた、複数事業者の各シェアオフィスについての横断的な検索が可能となる。
【0010】
また、本発明のシェアオフィス検索支援装置において、前記演算装置は、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す鉄道路線の指定をキーに、前記鉄道路線の各駅周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記各駅周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記鉄道路線の駅ごとに列挙表示して前記端末に応答するものである、としてもよい。
【0011】
これによれば、従業員らが利用する或いは利用予定の鉄道路線に沿って存在する、すなわち利用しやすいシェアオフィスの情報を効率的に検索し、認識しやすい形で提示可能となる。ひいては、利用者の様々なニーズや状況をより的確に踏まえた、複数事業者の各シェアオフィスについての横断的な検索が可能となる。
【0012】
また、本発明のシェアオフィス検索支援装置において、前記演算装置は、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末の現在地の値をキーに、前記現在地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記現在地の周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記現在地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答するものである、としてもよい。
【0013】
これによれば、従業員らが今所在している場所からすぐに利用したいというシェアオフィスのニーズに的確に応えることが可能である。ひいては、利用者の様々なニーズや状況をより的確に踏まえた、複数事業者の各シェアオフィスについての横断的な検索が可能となる。
【0014】
また、本発明のシェアオフィス検索支援装置において、前記演算装置は、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末のユーザのスケジュールから、当該ユーザの前記スケジュールにおける訪問予定地を参照し、前記訪問予定地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記訪問予定地の周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記訪問予定地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答するものである、としてもよい。
【0015】
これによれば、従業員らの行動予定に沿った形でのシェアオフィス検索が可能となる。ひいては、利用者の様々なニーズや状況をより的確に踏まえた、複数事業者の各シェアオフィスについての横断的な検索が可能となる。
【0016】
また、本発明のシェアオフィス検索支援装置において、前記演算装置は、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末のユーザのスケジュールから、当該ユーザの前記スケジュールにおける複数の訪問予定地を参照し、前記複数の訪問予定地を含む所定エリア内に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスを検索し、前記検索で特定できた各シェアオフィスの最寄り駅と、前記訪問予定地の最寄り駅との各間について所要時間を集計し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記各シェアオフィス及びその最寄り駅の情報を、前記所要時間の短い順にソートして前記端末に応答するものである、としてもよい。
【0017】
これによれば、従業員らが複数の客先への訪問を予定しているケース等に対応し、より効率的なシェアオフィス利用が可能となるよう情報提供が可能となる。ひいては、利用者の様々なニーズや状況をより的確かつ効率的に踏まえた、複数事業者の各シェアオフィスについての横断的な検索が可能となる。
【0018】
また、本発明のシェアオフィス検索支援装置において、前記演算装置は、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末のユーザのスケジュールから、当該ユーザの前記スケジュールにおける複数の訪問予定地を参照し、前記複数の訪問予定地と前記検索要求が示す前記ユーザの拠点とを含む所定エリア内に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスを検索し、前記検索で特定できた各シェアオフィスの最寄り駅と、前記訪問予定地の最寄り駅、及び前記拠点との各間について所要時間を集計し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記各シェアオフィス及びその最寄り駅の情報を、前記所要時間の短い順にソートして前記端末に応答するものである、としてもよい。
【0019】
これによれば、従業員らの自宅や所属部門のオフィスといった拠点を重心として、複数の訪問先を踏まえた場合に、効率的に利用可能なシェアオフィスの情報提供が可能となる。ひいては、利用者の様々なニーズや状況をより的確かつ効率的に踏まえた、複数事業者の各シェアオフィスについての横断的な検索が可能となる。
【0020】
また、本発明のシェアオフィス検索支援装置において、前記演算装置は、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す座席、付帯サービス、及び付帯施設の少なくともいずれかの詳細属性をキーに、前記訪問予定地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスでの前記詳細属性に適合する座席、付帯サービス、及び付帯施設の少なくともいずれかの検索を実行し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記訪問予定地の周辺に所在する該当シェアオフィスでの前記座席、前記付帯サービス、及び前記付帯施設の少なくともいずれかの情報を、前記訪問予定地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答するものである、としてもよい。
【0021】
これによれば、業務を遂行する上で必要な執務空間や施設等の条件を満たすとの観点も含めて、適宜なシェアオフィスの検索が可能となる。ひいては、利用者の様々なニーズや状況をより的確に踏まえた、複数事業者の各シェアオフィスについての横断的な検索が可能となる。
【0022】
また、本発明のシェアオフィス検索支援装置において、前記演算装置は、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す、前記端末のユーザの参加予定WEB会議に関する情報から、前記ユーザが想定する出発駅、前記参加予定WEB会議での利用を想定して訪れる予定駅または予定エリア、及び前記参加予定WEB会議の開始時刻を参照し、前記予定駅又は前記予定エリアの駅であって、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能な駅を検索し、当該駅を最寄り駅とする、前記事業者それぞれのシェアオフィスを特定し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索で特定した前記シェアオフィスの情報を、当該最寄り駅および当該最寄り駅までのルートと合わせて表示して前記端末に応答するものである、としてもよい。
【0023】
これによれば、ユーザ所望のエリアや駅で、WEB会議開始に間に合うシェアオフィスを効率的に検索可能となる。ひいては、利用者の様々なニーズや状況をより的確に踏まえた、複数事業者の各シェアオフィスについての横断的な検索が可能となる。
【0024】
また、本発明のシェアオフィス検索支援装置において、前記演算装置は、前記シェアオフィス検索に際し、前記予定駅が、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能ではなかった場合、または当該予定駅が前記到着可能な駅ではあるものの当該予定駅を最寄り駅とするシェアオフィスが特定できなかった場合、その旨を示す情報と、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能な駅の情報を前記端末に応答するものである、としてもよい。
【0025】
これによれば、ユーザ所望の駅でWEB会議開始に間に合うシェアオフィスが見つからないとしても、その現実を明示するとともに、その移動経路中で間に合うシェアオフィスを確認することも可能となる。ひいては、利用者の様々なニーズや状況をより的確に踏まえた、複数事業者の各シェアオフィスについての横断的な検索が可能となる。
【0026】
また、本発明のシェアオフィス検索支援方法は、情報処理装置が、複数の事業者それぞれが提供するシェアオフィスの情報を記憶装置で保持し、端末からシェアオフィスの検索要求を受信し、当該検索要求が示す値をキーに、前記事業者を横断したシェアオフィス検索を、前記情報に基づき実行する処理と、前記シェアオフィス検索でヒットした該当シェアオフィスの情報を前記端末に応答する処理、を実行することを特徴とする。
【0027】
また、本発明のシェアオフィス検索支援方法において、前記情報処理装置が、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す鉄道路線の指定をキーに、前記鉄道路線の各駅周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記各駅周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記鉄道路線の駅ごとに列挙表示して前記端末に応答する、としてもよい。
【0028】
また、本発明のシェアオフィス検索支援方法において、前記情報処理装置が、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末の現在地の値をキーに、前記現在地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記現在地の周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記現在地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答する、としてもよい。
【0029】
また、本発明のシェアオフィス検索支援方法において、前記情報処理装置が、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末のユーザのスケジュールから、当該ユーザの前記スケジュールにおける訪問予定地を参照し、前記訪問予定地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスの検索を実行し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記訪問予定地の周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、前記訪問予定地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答する、としてもよい。
【0030】
また、本発明のシェアオフィス検索支援方法において、前記情報処理装置が、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末のユーザのスケジュールから、当該ユーザの前記スケジュールにおける複数の訪問予定地を参照し、前記複数の訪問予定地を含む所定エリア内に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスを検索し、前記検索で特定できた各シェアオフィスの最寄り駅と、前記訪問予定地の最寄り駅との各間について所要時間を集計し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記各シェアオフィス及びその最寄り駅の情報を、前記所要時間の短い順にソートして前記端末に応答する、としてもよい。
【0031】
また、本発明のシェアオフィス検索支援方法において、前記情報処理装置が、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す前記端末のユーザのスケジュールから、当該ユーザの前記スケジュールにおける複数の訪問予定地を参照し、前記複数の訪問予定地と前記検索要求が示す前記ユーザの拠点とを含む所定エリア内に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスを検索し、前記検索で特定できた各シェアオフィスの最寄り駅と、前記訪問予定地の最寄り駅、及び前記拠点との各間について所要時間を集計し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記各シェアオフィス及びその最寄り駅の情報を、前記所要時間の短い順にソートして前記端末に応答する、としてもよい。
【0032】
また、本発明のシェアオフィス検索支援方法において、前記情報処理装置が、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す座席、付帯サービス、及び付帯施設の少なくともいずれかの詳細属性をキーに、前記訪問予定地の周辺に所在する、前記事業者それぞれのシェアオフィスでの前記詳細属性に適合する座席、付帯サービス、及び付帯施設の少なくともいずれかの検索を実行し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索でヒットした、前記訪問予定地の周辺に所在する該当シェアオフィスでの前記座席、前記付帯サービス、及び前記付帯施設の少なくともいずれかの情報を、前記訪問予定地からの距離ごとに列挙表示して前記端末に応答する、としてもよい。
【0033】
また、本発明のシェアオフィス検索支援方法において、前記情報処理装置が、前記シェアオフィス検索に際し、前記検索要求が示す、前記端末のユーザの参加予定WEB会議に関する情報から、前記ユーザが想定する出発駅、前記参加予定WEB会議での利用を想定して訪れる予定駅または予定エリア、及び前記参加予定WEB会議の開始時刻を参照し、前記予定駅又は前記予定エリアの駅であって、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能な駅を検索し、当該駅を最寄り駅とする、前記事業者それぞれのシェアオフィスを特定し、前記該当シェアオフィスの情報の応答に際し、前記シェアオフィス検索で特定した前記シェアオフィスの情報を、当該最寄り駅および当該最寄り駅までのルートと合わせて表示して前記端末に応答する、としてもよい。
【0034】
また、本発明のシェアオフィス検索支援方法において、前記情報処理装置が、前記シェアオフィス検索に際し、前記予定駅が、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能ではなかった場合、または当該予定駅が前記到着可能な駅ではあるものの当該予定駅を最寄り駅とするシェアオフィスが特定できなかった場合、その旨を示す情報と、前記出発駅から移動を開始して前記開始時刻より所定時間以上前に到着可能な駅の情報を前記端末に応答するとしてもよい。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、利用者の様々なニーズや状況を踏まえた、複数事業者の各シェアオフィスについての横断的な検索が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】本実施形態のシェアオフィス検索支援装置を含むネットワーク構成図である。
【
図2】本実施形態におけるシェアオフィス検索支援装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】本実施形態におけるユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。
【
図4】本実施形態におけるシェアオフィス事業者システムのハードウェア構成例を示す図である。
【
図5】本実施形態のシェアオフィスDBの構成例を示す図である。
【
図6】本実施形態のユーザDBの構成例を示す図である。
【
図7】本実施形態のスケジュール情報の構成例を示す図である。
【
図8】本実施形態の属性情報の構成例を示す図である。
【
図9】本実施形態の施設管理DBの構成例を示す図である。
【
図10】本実施形態の認証DBの構成例を示す図である。
【
図11】本実施形態のシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。
【
図12】本実施形態における画面例を示す図である。
【
図13】本実施形態のシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。
【
図14】本実施形態における画面例を示す図である。
【
図15】本実施形態のシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。
【
図16】本実施形態における画面例を示す図である。
【
図17】本実施形態のシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。
【
図18】本実施形態における画面例を示す図である。
【
図19】本実施形態における画面例を示す図である。
【
図20】本実施形態のシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。
【
図21】本実施形態における画面例を示す図である。
【
図22】本実施形態における画面例を示す図である。
【
図23】本実施形態における画面例を示す図である。
【
図24】本実施形態における画面例を示す図である。
【
図25】本実施形態のシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。
【
図26】本実施形態における画面例を示す図である。
【
図27】本実施形態における画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
<ネットワーク構成>
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態のシェアオフィス検索支援装置100を含むネットワーク構成図である。
図1に示すシェアオフィス検索支援装置100は、利用者の様々なニーズや状況を踏まえつつ、複数事業者の各シェアオフィスについて横断的な検索を可能とするコンピュータである。
【0038】
本実施形態のシェアオフィス検索支援装置100は、
図1で示すように、インターネットなどの適宜なネットワーク1を介して、ユーザ端末200、シェアオフィス事業者システム300、及び外部サービスシステム400などと通信可能に接続されている。よって、これらを総称してシェアオフィス検索支援システム10としてもよい。
【0039】
本実施形態のシェアオフィス検索支援装置100は、所定の企業向けにシェアオフィス検索サービスを提供する装置と言える。具体的には、ユーザ端末200のユーザたる従業員らにサービス提供を行うためのサーバ装置でもある。
【0040】
なお、上述の企業は、複数のシェアオフィス事業者とそれぞれ利用契約を結んでおり、従業員らに対し、業務利用可能なシェアオフィスの選択肢を豊富に提示している事業者である。
【0041】
一方、ユーザ端末200は、或る企業に所属する従業員らが操作する端末であり、上述のシェアオフィス検索支援装置100から、当該従業員の要望や状況に応じたシェアオフィスの情報を取得し提示する情報処理装置である。具体的には、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどを想定できる。
【0042】
また、シェアオフィス事業者システム300は、シェアオフィスの提供事業を営む事業者それぞれのシステムである。このシェアオフィス事業者システム300は、シェアオフィスの検索や予約等の各要求を受けて、予約管理等を行うサーバ装置を想定する。このシェアオフィス事業者システム300は、現状運用されている既存のものを想定してよい。
【0043】
また、外部サービスシステム400は、少なくとも、上述のシェアオフィスや従業員が所在するエリアの電子地図と、当該電子地図の情報に基づく経路検索機能を有するシステムである。この地図情報システム400は、現状運用されている既存のものを想定してよい。シェアオフィス検索支援装置100は、この外部サービスシステム400が公開しているAPIを適宜呼び出して、地図表示や経路検索など必要な機能およびその処理結果を利用することとなる。ただし、こうしたAPIを介して外部システムから機能を呼び出して利用する形態に限定する意図はなく、シェアオフィス検索支援装置100が同様の機能を自身で実装し利用する形態も採用しうる。
<ハードウェア構成>
また、本実施形態のシェアオフィス検索支援装置100のハードウェア構成は、
図2に以下の如くとなる。
【0044】
すなわちシェアオフィス検索支援装置100は、記憶装置101、メモリ103、演算装置104、および通信装置105、を備える。
【0045】
このうち記憶装置101は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される。
【0046】
また、メモリ103は、RAMなど揮発性記憶素子で構成される。
【0047】
また、演算装置104は、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUである。
【0048】
また、通信装置105は、ネットワーク1と接続して、ユーザ端末200やシェアオフィス事業者システム300、外部サービスシステム400などとの通信処理を担うネットワークインターフェイスカード等を想定する。
【0049】
なお、シェアオフィス検索支援装置100がスタンドアロンマシンである場合、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置、を更に備えるとすれば好適である。
【0050】
また、記憶装置101内には、本実施形態のシェアオフィス検索支援装置として必要な機能を実装する為のプログラム102に加えて、シェアオフィスDB125およびユーザDB126が少なくとも記憶されている。ただし、これらデータベースについての詳細は後述する。
【0051】
また、本実施形態のユーザ端末200のハードウェア構成は、
図3に以下の如くとなる。すなわちユーザ端末200は、記憶装置201、メモリ203、演算装置204、入力装置205、出力装置206、および通信装置207、を備える。
【0052】
このうち記憶装置201は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される。
【0053】
また、メモリ203は、RAMなど揮発性記憶素子で構成される。
【0054】
また、演算装置204は、記憶装置201に保持されるプログラム202をメモリ203に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUである。
【0055】
また、入力装置205は、ユーザたる従業員からのキー入力や音声入力を受け付ける、キーボード、マウス、或いはマイクといった装置である。
【0056】
また、出力装置206は、演算装置204での処理データの表示を行うディスプレイ、スピーカー等の装置である。
【0057】
また、通信装置207は、ネットワーク1と接続して、シェアオフィス検索支援装置100などとの通信処理を担うネットワークインターフェイスカード等を想定する。
【0058】
また、記憶装置201内には、本実施形態のユーザ端末200として必要な機能を実装する為のプログラム202に加えて、スケジュール情報225、及び属性情報226が少なくとも記憶されている。ただし、これら情報についての詳細は後述する。なお、スケジュール情報225は必須構成ではなく、必要に応じて保持、管理するとしてもよい(そのため、実施例1では構成から排除又は不使用とし、実施例2で利用するものとした)。この点は、
図7など各種DBの説明においても同様とする。
【0059】
また、本実施形態のシェアオフィス事業者システム300ハードウェア構成は、
図4に以下の如くとなる。すなわちシェアオフィス事業者システム300は、記憶装置301、メモリ303、演算装置304、および通信装置305、を備える。
【0060】
このうち記憶装置301は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される。
【0061】
また、メモリ303は、RAMなど揮発性記憶素子で構成される。
【0062】
また、演算装置304は、記憶装置301に保持されるプログラム302をメモリ303に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUである。
【0063】
また、通信装置305は、ネットワーク1と接続して、シェアオフィス検索支援装置100などとの通信処理を担うネットワークインターフェイスカード等を想定する。
【0064】
なお、シェアオフィス事業者システム300は、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置、を更に備えるとしてもよい。
【0065】
また、記憶装置301内には、本実施形態のシェアオフィス事業者システム300として必要な機能を実装する為のプログラム302に加えて、施設管理DB325、及び認証DB326が少なくとも記憶されている。ただし、これら情報についての詳細は後述する。
<データ構造例>
続いて、本実施形態のシェアオフィス検索支援装置100が用いる各種情報について説明する。
図5に、本実施形態におけるシェアオフィスDB125の一例を示す。
【0066】
本実施形態のシェアオフィスDB125は、シェアオフィス事業者それぞれが提供するシェアオフィスの情報であって、上述のシェアオフィス事業者システム300から取得した情報を格納したデータベースである。
【0067】
このシェアオフィスDB125は、例えば、シェアオフィスを一意に特定するIDをキーとして、当該シェアオフィスの名称、運営事業者、所在地、最寄り駅、設備・サービス、といったデータを紐付けレコードの集合体となっている。
【0068】
続いて
図6に、本実施形態におけるユーザDB126の一例を示す。本実施形態におけるユーザDB126は、或る企業の従業員であって、上述のシェアオフィス事業者が提供するシェアオフィスを業務利用するユーザの情報を格納したデータベースである。
【0069】
このユーザDB126は、例えば、従業員を一意に特定するユーザIDをキーとして、当該従業員の氏名、所属、職位、連絡先、勤務地、自宅といったデータを紐付けたレコードの集合体となっている。
【0070】
続いて
図7に、本実施形態におけるスケジュール情報225の一例を示す。本実施形態におけるスケジュール情報225は、ユーザDB126に情報が登録されている従業員らの直近のスケジュールを格納した情報である。
【0071】
このスケジュール情報225は、例えば、従業員らを一意に特定するユーザIDをキーとして、当該従業員に関し入っている予定の日時、滞在先・訪問先、内容といったデータを紐付けたレコードの集合体となっている。
【0072】
続いて
図8に、本実施形態における属性情報226の一例を示す。本実施形態における属性情報226は、上述の従業員らの属性情報を格納した情報である。この属性情報226は、例えば、従業員らを一意に特定するユーザIDをキーとして、当該従業員の氏名、所属、職位、連絡先、勤務地、自宅といったデータを紐付けたレコードの集合体となっている。この属性情報226は、ユーザ端末200のユーザたる従業員の属性情報であり、上述のユーザDB126の各レコードに対応する情報となる。
【0073】
続いて
図9に、本実施形態における施設管理DB325の一例を示す。本実施形態における施設管理DB325は、シェアオフィス事業者が管理、運営する各シェアオフィスにおける設備やサービスの情報である。
【0074】
この施設管理DB325は、例えば、シェアオフィスを一意に特定するIDをキーとして、当該シェアオフィスの名称、所在地、最寄り駅、設備・サービス、といったデータを紐付けレコードの集合体となっている。
【0075】
続いて
図10に、本実施形態における認証DB326の一例を示す。本実施形態における認証DB326は、シェアオフィス事業者システム300が、上述の企業の従業員らによるアクセス操作に対して認証処理を行うための情報を格納した情報である。
【0076】
この認証DB326は、例えば、従業員らを一意に特定するユーザIDをキーとして、当該従業員に関して予め登録済みの認証情報を紐付けたレコードの集合体となっている。この認証情報は、パスワードや生体の特徴情報などを想定できる。
[実施例1]
<フロー例:路線検索>
以下、本実施形態におけるシェアオフィス検索支援方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明するシェアオフィス検索支援方法に対応する各種動作は、シェアオフィス検索支援装置100がメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
【0077】
図11は、本実施形態におけるシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。この場合、シェアオフィス検索支援装置100は、ユーザ端末200からのアクセスを受けて、例えば、「沿線検索」要求を受けたものとする。従業員らは、自身が通勤や業務遂行に際して鉄道を利用するケースは多く、そうした鉄道の下車駅でシェアオフィスを利用できれば効率的に業務を遂行出来ると考える。
【0078】
そこでシェアオフィス検索支援装置100は、検索対象とする路線の指定画面(
図12の画面1000参照)をユーザ端末200に応答し、「丸ノ内線」といった路線指定の操作を受け付ける(s1)。
【0079】
続いて、シェアオフィス検索支援装置100は、記憶装置101のシェアオフィスDB125にて、s1で指定を受けた路線名を「最寄り駅」欄の値として含むレコードを検索する(s2)。
図5の例の場合、「丸ノ内線」の駅を「最寄り駅」に含む、シェアオフィスに関するレコード「00001」や「00002」が特定される。
【0080】
また、シェアオフィス検索支援装置100は、s2のシェアオフィス検索でヒットした、指定路線の駅を最寄り駅としたシェアオフィスの情報を、当該指定路線における駅ごとに列挙表示(
図12の画面10101参照)してユーザ端末200に応答する(s3)。
【0081】
なお、上述の画面1010で、ユーザ端末200による特定シェアオフィスの指定操作が行われた場合、シェアオフィス検索支援装置100は、当該シェアオフィスに関する詳細情報(
図12の画面1020参照)を、シェアオフィスDB125から抽出してユーザ端末200に返すものとする。
<フロー例:周辺検索>
図13は、本実施形態におけるシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。上述の路線検索とは別に、従業員らは自身の現所在地の周辺にあるシェアオフィスを探したい場面もある。その場合、当該従業員らは、ユーザ端末200を操作し、例えば、「周辺検索」要求をシェアオフィス検索支援装置100に通知するものとする。ユーザ端末200は、自身のGPSユニット208で得ている現在地の情報(GPS座標値)を、当該「周辺検索」要求に含める。
【0082】
その場合、シェアオフィス検索支援装置100は、ユーザ端末200から上述の「周辺検索」要求を受け、当該周辺検索要求が示す現在地情報を取得する(s10)。
【0083】
続いて、シェアオフィス検索支援装置100は、s10で取得した現在地情報を中心とした所定半径(例:3km)の範囲内に所在するシェアオフィスを、記憶装置101のシェアオフィスDB125の「所在地」情報に基づき検索する(s11)。この検索は、外部サービスシステム400のAPIを呼び出して上述の現在地情報を入力し実行する。なお、こうした検索処理をAPI経由で実行することについては、以後の説明で登場する各処理でも同様である。
【0084】
次に、シェアオフィス検索支援装置100は、s11の検索でヒットした、現在地から所定範囲内に所在するシェアオフィスの情報を、現在地からの距離ごとに列挙表示(
図14の画面1100参照)してユーザ端末200に応答する(s12)。
【0085】
なお、上述の画面1100で、ユーザ端末200による特定シェアオフィスの指定操作が行われた場合、シェアオフィス検索支援装置100は、当該シェアオフィスに関する詳細情報(
図14の画面1110参照)を、シェアオフィスDB125から抽出してユーザ端末200に返すものとする。
<フロー例:エリア検索>
図15は、本実施形態におけるシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。従業員らは、自身のスケジュールに応じて、利用しやすいシェアオフィスを検索したいというニーズも存在する。その場合、当該従業員のユーザ端末200は、シェアオフィス検索支援装置100にアクセスし、例えば、エリア検索の画面1200(
図16参照)にて従業員所望のエリア指定操作を受け付ける。この時、当該従業員は、自身で認識している当日や翌日などに訪問予定の場所を踏まえ、エリア検索要求の操作を行うものとする。
【0086】
その場合、シェアオフィス検索支援装置100は、ユーザ端末200から、エリア検索要求を受けて、当該エリア検索要求が含むエリア指定を取得する(s20)。
【0087】
シェアオフィス検索支援装置100は、例えばs20で得たエリア指定の情報から、当該従業員における訪問予定地を認識する(s21)。
【0088】
また、シェアオフィス検索支援装置100は、s21で認識した訪問予定地の周辺に所在する、シェアオフィス事業者それぞれのシェアオフィスの検索をシェアオフィスDB125にて実行する(s22)。
【0089】
なお、上述のs22でのシェアオフィスの検索では、訪問予定地と同じエリア(例:町名や丁目が同じ)に所在するものを、シェアオフィスDB125の所在地欄の値から特定する手法を想定できる。或いは、s21で認識した訪問予定地を中心とした所定半径(例:3km)の範囲内に所在するシェアオフィスを、記憶装置101のシェアオフィスDB125の所在地欄の値に基づき検索するとしてもよい。
【0090】
続いて、シェアオフィス検索支援装置100は、s22での検索でヒットした、訪問予定地の周辺に所在する該当シェアオフィスの情報を、訪問予定地からの距離ごとに列挙表示(
図16の画面1210参照)し、ユーザ端末200に応答する(s23)。
【0091】
なお、上述の画面1210で、ユーザ端末200による特定シェアオフィスの指定操作が行われた場合、シェアオフィス検索支援装置100は、当該シェアオフィスに関する詳細情報(
図16の画面1220参照)を、シェアオフィスDB125から抽出してユーザ端末200に返すものとする。
<フロー例:スタンバイ検索>
図17は、本実施形態におけるシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。続いて、従業員らの訪問予定地が複数あるケースに対応する手法について説明する。この場合、従業員らにおいて、複数の訪問予定地のいずれからも訪れやすいシェアオフィスを探したい、というニーズが存在するものとする。当該従業員は、自身のユーザ端末200を操作して、そうした複数の訪問予定地の情報を含む検索要求(ここではスタンバイ検索の要求と称する)を、シェアオフィス検索支援装置100に送信する。
【0092】
シェアオフィス検索支援装置100は、上述のユーザ端末200から、スタンバイ検索の要求を受信し、当該要求示す複数の訪問予定地の情報を取得する(s30)。
【0093】
シェアオフィス検索支援装置100は、s30で取得した、複数の訪問予定地の情報に基づき、当該複数の訪問予定地を含む所定半径の円形エリアを設定し、当該円形エリア内に所在する駅(
図18の駅一覧1230参照)を検索する(s31)。
【0094】
なお、上述のs31における円形エリアの設定やそこに含まれる駅の検索については、地図情報システム400に要求して、その応答結果を利用するとすればよい。
【0095】
続いて、シェアオフィス検索支援装置100は、s31での検索でヒットした駅それぞれに関して、上述の複数の訪問予定地それぞれからの所要時間(
図18のテーブル1231参照)を算出する(s32)。
【0096】
また、シェアオフィス検索支援装置100は、s32で算出した訪問予定地それぞれの所要時間を、各駅について合計し、当該合計時間の短い順に駅をソート(
図18のテーブル1232参照)する(s33)。
【0097】
続いて、シェアオフィス検索支援装置100は、s33でソートした駅一覧1232に基づき、当該駅を最寄り駅とするシェアオフィスを、シェアオフィスDB125の最寄り駅欄の値から特定し、駅一覧1232と紐付けて表示(
図19の画面1235参照)し、ユーザ端末200に応答する(s34)。
<フロー例:重心検索>
図20は、本実施形態におけるシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。続いて、従業員らの訪問予定地が複数あり、かつ自宅や本社などの固定的な拠点との関係性も含めてシェアオフィスの検索を行うケースに対応する手法について説明する。
【0098】
この場合、従業員らにおいて、複数の訪問予定地のいずれからも訪れやすく、かつ自宅等の拠点からの移動も容易というシェアオフィスを探したい、というニーズが存在するものとする。
【0099】
当該従業員は、自身のユーザ端末200を操作して、そうした複数の訪問予定地の情報を含む検索要求(ここでは重心検索の要求と称する)を、シェアオフィス検索支援装置100に送信する。なお、自宅や勤務地などの情報は、ユーザ端末200で保持する属性情報226から抽出して検索要求に含めるケースか、シェアオフィス検索支援装置100が検索要求にて示されるユーザIDに基づき、ユーザDB126から取得するケースのいずれかを想定できる。
【0100】
シェアオフィス検索支援装置100は、上述のユーザ端末200から、重心検索の要求を受信し、当該要求示す複数の訪問予定地および自宅等の各情報を取得する(s40)。
【0101】
続いて、シェアオフィス検索支援装置100は、s40で取得した、複数の訪問予定地及び自宅等の各情報に基づき、当該複数の訪問予定地を含む所定半径の円形エリアを設定し、当該円形エリア内に所在する駅(
図21の駅一覧1240参照)を検索する(s41)。
【0102】
なお、上述のs41における円形エリアの設定やそこに含まれる駅の検索については、外部サービスシステム400のAPIを呼び出して要求し、その応答結果を利用する。
【0103】
続いて、シェアオフィス検索支援装置100は、s41での検索でヒットした駅それぞれに関して、上述の複数の訪問予定地、及び自宅等(重心と称する)のそれぞれからの所要時間(
図21のテーブル1241参照)を算出する(s42)。
【0104】
また、シェアオフィス検索支援装置100は、s42で算出した訪問予定地及び自宅等に関するそれぞれの所要時間を、各駅について合計し、当該合計時間の短い順に駅をソート(
図21のテーブル1242参照)する(s43)。
【0105】
続いて、シェアオフィス検索支援装置100は、s43でソートした駅一覧1242に基づき、当該駅を最寄り駅とするシェアオフィスを、シェアオフィスDB125の最寄り駅欄の値から特定し、駅一覧1242と紐付けて表示(
図22の画面1245参照)し、ユーザ端末200に応答する(s44)。
<その他の検索>
この他、シェアオフィス検索支援装置100は、ユーザ端末200から受けた検索要求が示す、座席、付帯サービス、及び付帯施設の少なくともいずれかの詳細属性をキーにシェアオフィス検索を行うことが可能である。
【0106】
この場合、シェアオフィス検索支援装置100は、例えば、
図23の画面1300で示す、座席タイプの選択用インターフェイスをユーザ端末200に配信し、従業員らが所望の座席タイプの指定を受け付ける。
【0107】
シェアオフィス検索支援装置100は、上述の座席タイプ指定をキーに、シェアオフィスDB125の「設備・サービス」欄の値で該当タイプの設備を有するシェアオフィスを検索し、ユーザ端末200に応答する(
図23の画面1310、1320)。
【0108】
或いは、
図14の画面1400で示す設備やサービスの指定用インターフェイスを介して、従業員らが所望する設備やサービスの指定を受け付けて、同様に、シェアオフィスDB125の「設備・サービス」欄の値で該当タイプの設備を有するシェアオフィスを検索し、ユーザ端末200に応答する(
図23の画面1410、1420)。
[実施例2]
<エリア検索について>
上述の実施例1では、従業員らの訪問先などの行動予定の情報を、従業員自身で認識した上で、主体的に検索要求を行うケースを踏まえ、説明を行った。一方、こうした実施例1の構成とは別に(或いは併せて)、スケジュール情報225を適宜活用し、処理の効率化を図る構成も想定できる。ここで、実施例1との差分となる構成について説明を行うものとする。
【0109】
例えば、
図15に示したフローの開始トリガーとして、ユーザ端末200は、当該従業員のスケジュール情報225を記憶装置201から抽出し、それを含むエリア検索要求をシェアオフィス検索支援装置100に送信したとする。
【0110】
その場合、ステップs20において、シェアオフィス検索支援装置100は、ユーザ端末200から、エリア検索要求を受けて、当該エリア検索要求が含むスケジュール情報225を取得する。
【0111】
また、ステップs21において、シェアオフィス検索支援装置100は、s20で得たスケジュール情報225から、当該従業員における訪問予定地を参照する。
【0112】
また、ステップs22において、シェアオフィス検索支援装置100は、s21で参照した訪問予定地の周辺に所在する、シェアオフィス事業者それぞれのシェアオフィスの検索をシェアオフィスDB125にて実行することとなる。以後の処理に関しては実施例1と同様である。
<スタンバイ検索について>
また、実施例1でのスタンバイ検索に関する説明のうち、従業員における複数の訪問予定地の情報について、ユーザ端末200が、当該従業員のスケジュール情報225として保持、管理しているケースについて以下に説明する。
【0113】
この場合、
図17で示すフローの開始に際し、従業員が自ら主体的に訪問予定地の情報を含めた検索要求を行わず、単に「スタンバイ検索」の要求を行う状況を想定する。その場合、ユーザ端末200は、スケジュール情報225から、複数の訪問予定地が設定されたレコードを検索し、当該レコードから当該訪問予定地の情報を抽出し、スタンバイ検索の要求に含めるものとする。
【0114】
ステップs30において、シェアオフィス検索支援装置100は、上述のユーザ端末200から、スタンバイ検索の要求を受信し、当該要求示す複数の訪問予定地の情報を取得する。
【0115】
ステップs31において、シェアオフィス検索支援装置100は、s30で取得した、複数の訪問予定地の情報に基づき、当該複数の訪問予定地を含む所定半径の円形エリアを設定し、当該円形エリア内に所在する駅(
図18の駅一覧1230参照)を検索することとなる。以後の処理に関しては実施例1と同様である。
<重心検索について>
また、実施例1での重心検索に関する説明のうち、複数の訪問予定地の情報について、ユーザ端末200が、当該従業員のスケジュール情報225として保持、管理しているケースについて以下に説明する。
【0116】
この場合、
図20で示すフローの開始に際し、ユーザ端末200は、当該従業員のスケジュール情報225から、複数の訪問予定地の情報を抽出して重心検索の要求に含めるものとする。そのため、特に従業員が自ら主体的に訪問予定地の情報を含めた検索要求を行わず、単に「重心検索」の要求を行うだけでよい。
【0117】
そこで、ステップs40において、シェアオフィス検索支援装置100は、上述のユーザ端末200から、重心検索の要求を受信し、当該要求示す複数の訪問予定地および自宅等の各情報を取得することとなる。以後の処理に関しては実施例1と同様である。
[実施例3]
<フロー例:WEB会議開始時刻を踏まえた検索>
図25は、本実施形態におけるシェアオフィス検索支援方法のフロー例を示す図である。続いて、WEB会議への参加を予定している従業員が、所定の駅やエリアに所在するシェアオフィスのうち、当該WEB会議の開始時刻に間に合うものについて検索するケースに対応する手法について説明する。
【0118】
この場合、従業員は、自身のユーザ端末200を操作して、参加予定WEB会議を踏まえた、当該従業員が想定する、例えば「虎ノ門」といった出発駅(
図26の画面1510参照)、参加予定WEB会議での利用を想定して訪れる、例えば「蒲田」といった予定駅(
図27の画面1560参照)、または「23区南部」といった予定エリア(
図26の画面1510参照)、及び「2021年10月26日15時30分」といった、参加予定WEB会議の開始時刻(
図26の画面1510、
図27の画面1560参照)の各情報を含む検索要求を、シェアオフィス検索支援装置100に送信する。
【0119】
一方、シェアオフィス検索支援装置100は、上述のユーザ端末200から、上述の検索要求を受信し、当該検索要求が示す、出発駅、予定駅または予定エリア、及び参加予定WEB会議の開始時刻、の各情報を取得する(s50)。
【0120】
続いて、シェアオフィス検索支援装置100は、s50で取得した、出発駅、予定駅または予定エリア、及び参加予定WEB会議の開始時刻の各情報に基づき、予定駅又は予定エリアの駅であって、出発駅から移動を開始してWEB会議開始時刻より所定時間以上前(例:5分前、など)に到着可能な駅について、外部サービスシステム400のAPIを呼び出して検索する(s51)。
【0121】
また、シェアオフィス検索支援装置100は、s51で検索した駅を最寄り駅とする、事業者それぞれのシェアオフィスを、シェアオフィスDB125(
図5参照)の最寄り駅欄の値に基づき特定する(s52)。
【0122】
このs52までの処理で、従業員指定の予定駅又は予定エリアの駅であって、出発駅から移動を開始してWEB会議開始時刻より所定時間以上前に到着可能な駅、または、当該駅を最寄り駅とするシェアオフィスを特定できた場合(s53:Y)、シェアオフィス検索支援装置100は、特定できたシェアオフィスの情報を、当該最寄り駅および当該最寄り駅までのルートと合わせて表示(
図26の画面1520、画面1530)して、ユーザ端末200に応答する(s54)。
【0123】
一方、上述のs52までの処理で、従業員指定の予定駅又は予定エリアの駅であって、出発駅から移動を開始してWEB会議開始時刻より所定時間以上前に到着可能な駅、または、当該駅を最寄り駅とするシェアオフィスを特定できなかった場合(s53:N)、シェアオフィス検索支援装置100は、その旨を示す情報(
図27の画面1570のメッセージ1571)と、(従業員指定の予定駅ではないものの)出発駅から移動を開始してWEB会議開始時刻より所定時間以上前に到着可能/到着不可な駅の情報(
図27の画面1580における各駅の到着可“○”または到着不可“×”の各表示1581~1583)を、ユーザ端末200に応答する(s55)。
【0124】
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【符号の説明】
【0125】
1 ネットワーク
10 シェアオフィス検索支援システム
100 シェアオフィス検索支援装置
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 通信装置
110 乗換検索エンジン
125 シェアオフィスDB
126 ユーザDB
200 ユーザ端末
225 スケジュール情報
226 属性情報
300 シェアオフィス事業者システム
325 施設管理DB
326 認証DB
400 外部サービスシステム