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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-17
(45)【発行日】2024-01-26
(54)【発明の名称】収納ボックス
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20240118BHJP
   B65D 25/04 20060101ALI20240118BHJP
   A47K 10/42 20060101ALI20240118BHJP
   A47K 10/20 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
B65D83/08 A
B65D25/04 Z
A47K10/42 A
A47K10/20 A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022115763
(22)【出願日】2022-07-20
【審査請求日】2022-07-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年6月7日に株式会社ニトリ デコホーム各店舗にて販売
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年5月18日にhttps://www.nitori-net.jp/ec/product/5811355s/にて公開 令和4年5月23日にhttps://www.instagram.com/p/Cd4T_4EpeWy/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3Dにて公開 令和4年6月9日にhttps://www.nitori-net.jp/ec/product/5811355s/にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年6月11日にhttps://www.instagram.com/reel/Ceq0K3TjQ1N/にて公開 令和4年6月11日にhttps://twitter.com/decohome_nitori/status/1535612076236095488?cxt=HHwWgIDSzYPDy88qAAAAにて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年6月23日にhttps://linevoom.line.me/post/_dXML8t72y-ubVutjZDJvV7W9Zg1uAG3JZm4ql6A/1165598323004735717にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年6月11日にhttps://www.instagram.com/stories/highlights/17990637961385744/にて公開 令和4年6月11日にhttps://www.facebook.com/commerce/products/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9ro-2155/3715116815278808/?ref=mini_shop_storefront&referral_code=mini_shop_page_shop_tab_cta及びhttps://www.facebook.com/commerce/products/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9gy-2155/5152264251505317?ref=mini_shop_serp&referral_code=mini_shop_page_shop_tab_ctaにて公開
(73)【特許権者】
【識別番号】500560129
【氏名又は名称】株式会社ニトリホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】篠塚 裕介
(72)【発明者】
【氏名】大平 真弘
【審査官】吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3163632(JP,U)
【文献】実公昭37-016177(JP,Y1)
【文献】特開2005-335814(JP,A)
【文献】実開昭63-017035(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/08
B65D 25/04
A47K 10/42
A47K 10/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に延在する長辺及び第2方向に延在する短辺を有する矩形状の底面部と、
前記底面部の長辺に沿って配置され、前記第2方向に対向する第1側面部及び第2側面部と、
前記底面部の短辺に沿って配置され、前記第1方向に対向する第3側面部及び第4側面部と、を備え、
前記第1側面部には、ティッシュを取り出すためのティッシュ取り出し口が形成され、
前記第1側面部と前記第2側面部との間において、前記第1側面部に接する内部空間には、前記ティッシュを収容可能な第1収容部が形成され、
前記第1側面部と前記第2側面部との間において、前記第2側面部に接する内部空間には、第2収容部が形成され、
前記第1収容部を前記底面部とは反対側から覆うカバーが設けられ、
前記カバーは、柔軟性を有し変形自在であり、
前記第1収容部と前記第2収容部とを区切る仕切部を更に備え、
前記仕切部は、前記第3側面部及び前記第4側面部に対して着脱自在であり、
前記第3側面部及び前記第4側面部の内面には、前記仕切部を着脱自在に係合する係合部が形成され、
前記係合部は、前記第2方向に沿って形成され、
前記係合部は、前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に離れて、複数形成され
前記第1側面部、前記第2側面部、前記第3側面部、及び前記第4側面部の上端部は、前記仕切部の上端部よりも上方に配置され、
前記カバーは、前記第1側面部の上端部の内面側に縫い付けられ、
前記カバーには、前記仕切部と前記第1側面部との間において下方に窪む凹部が形成でき、下方に窪む凹部に小物を配置した場合に、前記第2収容部内への小物の落下が抑制されることを特徴する収納ボックス。
【請求項2】
前記第1収容部は、前記ティッシュを収容するティッシュ箱を収容可能であり、
前記仕切部の高さよりも低い前記ティッシュ箱を前記第1収容部の内部に置いた場合に、
前記仕切部の上端部は、前記第1収容部に収容された前記ティッシュ箱よりも上方に配置され、
前記カバーには、前記仕切部と前記第1側面部との間において下方に窪む凹部が形成できることを特徴とする請求項1に記載の収納ボックス。
【請求項3】
前記カバーの前記第2方向に沿う長さは、前記第1側面部と前記第2側面部との間の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の収納ボックス。
【請求項4】
前記カバーは、前記第1側面部の上端部に取り付けられて、前記第1収容部を覆うように配置され、前記仕切部の上端部で折り曲げられて、下方に垂れ下がるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の収納ボックス。
【請求項5】
前記カバーは、当該収納ボックスの外部に対して露出していることを特徴とする請求項1に記載の収納ボックス。
【請求項6】
前記カバーは、前記第1側面部、前記第2側面部、前記第3側面部、及び前記第4側面部によって囲まれた開口部の内側に配置可能であることを特徴とする請求項1に記載の収納ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ティッシュ箱及び小物雑貨類を収容する収納ケースが知られている(例えば特許文献1参照)。収納ケースは、矩形の底面部と、4面を成す側面部とを備え、上面が開口されている。側面部の一つには、ティッシュ箱からティッシュを取り出すためのティッシュ取り出し口が開口されている。収納ケースは、ティッシュ箱収納部と小物雑貨収納部とを隔てる仕切板を備える。収納ケースは、仕切板の上端から折り曲げられて、ティッシュ収納部の上面開口を覆う覆い面部を備える。この覆い面部は、開閉用折り目を介して折り畳み自在に、仕切板の上端に連接されている。
【0003】
覆い面部の先端には、開閉用折り目と平行な2本の差し込み用折り目を介して2つの折れ片が折り畳み自在に連接されている。この折れ片を、ティッシュ箱と側面部との間の隙間に上方から差し込むことにより、覆い面部を固定できる。また、覆い面部の表面部には、つかみ部が設けられている。使用者は、つかみ部をつかんで、上方に引き上げることで、覆い面部を開けることができる。
【0004】
仕切板、覆い面部、及び複数の折れ片は、これらの各面に相当する複数の板状の芯材を有する。複数の芯材の全体は、被覆シートで覆われ、隣接する芯材の端部間に存在する被覆シート同士を縫い合わせることにより、芯材の端部に沿って、複数の折り目が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実用新案登録第3163632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来技術では、複数の折り目が形成され位置で折り曲げることができるが、折り目が形成されていない部位で折り曲げることができず、規定のティッシュ箱のサイズにしか対応できなかった。本発明は、ティッシュ収容部に収容されたティッシュの大きさに対応して、ティッシュ収容部を覆うことが可能な収納ボックスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係る収納ボックスは、第1方向に延在する長辺及び第2方向に延在する短辺を有する矩形状の底面部と、底面部の長辺に沿って配置され、第2方向に対向する第1側面部及び第2側面部と、底面部の短辺に沿って配置され、第1方向に対向する第3側面部及び第4側面部と、を備え、第1側面部には、ティッシュを取り出すためのティッシュ取り出し口が形成され、第1側面部と第2側面部との間において、第1側面部に接する内部空間には、ティッシュを収容可能な第1収容部が形成され、第1側面部と第2側面部との間において、第2側面部に接する内部空間には、第2収容部が形成され、第1収容部の底面部とは反対側には、第1収容部を覆うカバーが設けられ、カバーは、柔軟性を有し変形自在であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ティッシュ収容部に収容されたティッシュの大きさに対応して、ティッシュ収容部を覆うことが可能な収納ボックスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係るコスメボックスを示す斜視図である。
図2】実施形態に係るコスメボックスを示す斜視図である。
図3】コスメボックスの内部を示す平面図である。
図4】コスメボックスを示す平面図である。
図5】コスメボックスを示す底面図である。
図6】コスメボックスの内部を示す斜視図である。
図7】コスメボックスの内部を示す断面図である。
図8】コスメボックスの使用状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施の形態に係る収納ボックスについて説明する。なお、各図において互いに直交する3方向として、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向について矢印で図示する場合がある。X軸方向は、収納ボックスの長手方向に沿う。X軸方向は、第1方向の一例である。Y軸方向は、収納ボックスの幅方向に沿う。Y軸方向は、第2方向の一例である。Z軸方向は、収納ボックスの高さ方向に沿う。以下、収納ボックスの一例であるコスメボックスについて説明する。
【0011】
<コスメボックスの概略>
図1及び図2は、実施形態に係るコスメボックスを示す斜視図である。図1は、カバー90によってコスメボックス10の内部が覆われている状態を示す。図2は、カバー90が開放されて、コスメボックス10の内部が覆われていない状態を示す。図3は、コスメボックスの内部を示す平面図である。図3では、カバー90の図示を省略している。図4は、コスメボックスを示す平面図である。図4では、カバー90によってコスメボックス10の内部が覆われている状態を示す。図5は、コスメボックスを示す底面図である。図6は、コスメボックスの内部を示す斜視図である。図7は、コスメボックスの内部を示す断面図である。図7は、YZ面に沿う断面を示す。なお、図7では、側面部40の外面に形成されたポケット45,46の図示が省略されている。図8は、コスメボックスの使用状態を示す斜視図である。
【0012】
図1図8に示されるコスメボックス10は、底面部20と、側面部30,40,50,60とを備える。底面部20及び側面部30,40,50,60は、板状を成し、所定の厚さを有する。底面部20及び側面部30,40,50,60は、芯材を有し、所定の強度を有する。芯材は、例えば樹脂から形成されていてもよい。図3図5及び図6に示される底面部20は、矩形状を成し、X軸方向に延びる一対の長辺21と、Y軸方向に延びる一対の短辺22とを有する。
【0013】
側面部30は、第1側面部の一例であり、側面部40は、第2側面部の一例であり、側面部50は、第3側面部の一例であり、側面部60は、第4側面部の一例である。側面部30,40は、底面部20の長辺21に沿って配置され、Y軸方向に対向する。側面部30,40の厚さ方向は、Y軸方向に沿う。側面部50,60は、底面部20の短辺22に沿って配置され、X軸方向に対向する。側面部50,60の厚さ方向は、X軸方向に沿う。
【0014】
図3に示されるように、側面部30,40,50,60は、平面視において、底面部20を囲むように配置され、矩形の枠体を形成するように配置されている。隣接する側面部同士のZ軸方向に延びる端部は、互いに接続されている。
【0015】
図5に示されるように、コスメボックス10の底部には、底面部20を支持する一対の支持片25が設けられている。支持片25は、Z軸方向に見て、直角三角形を成すように形成されている。支持片25は、例えば布から形成されている。支持片25のX軸方向に沿う辺は、側面部30,40の下端部に縫い付けられている。支持片25のY軸方向に沿う辺は、側面部50,60の下端部に縫い付けられている。支持片25の斜辺同士の間には、隙間26が形成されている。
【0016】
側面部30,40,50,60の下端部には、帯状のテープが縫い付けられている。支持片25は、テープとともに側面部30,40,50,60の下端部に縫い付けられている。同様に、30,40,50,60の上端部31,41,51,61には、帯状のテープが縫い付けられている。
【0017】
図1図2及び図8に示されるように、コスメボックス10には、使用者が握ることが可能な取っ手15が設けられている。取っ手15は、側面部50,60の上端部51,61に取り付けられている。取っ手15は、側面部50と側面部60との間で掛け渡されている。取っ手15は、X軸方向に延在する軸周りに揺動可能となっている。取っ手15は、図8に示されるように、側面部40の近傍に配置されていてもよい。同様に、取っ手15は、側面部30の近傍に配置されていてもよい。
【0018】
<仕切部>
図2図4図6及び図7に示されるように、コスメボックス10は、コスメボックス10の内部の領域を区切る仕切部80を備える。仕切部80は、X軸方向に延在し、側面部50及び側面部60に対して着脱自在に取り付けられている。以下、仕切部80が側面部50及び側面部60に取り付けられている状態の位置関係を前提として説明する。図3図4図6及び図7に示されるように、仕切部80は、本体81と、取付片82,83とを有する。本体81は、板状を成し、所定の厚さを有する。本体81は、芯材を有し、所定の強度を有する。本体81は、矩形状を成している。本体81の厚さ方向は、Y軸方向に沿う。
【0019】
取付片82,83は、本体81の長手方向の端部に連結されている。取付片82,83は、例えば、短冊状を成している。取付片82,83は、本体81に対して、折り曲げられて、本体81の厚さ方向に張り出すように配置されている。取付片82,83の厚さ方向は、X軸方向に沿う。取付片82の側面部50に対向する面には、図6に示されるように、面ファスナ85が設けられている。面ファスナ85は、Z軸方向に延在している。同様に、取付片83の側面部60に対向する面には、面ファスナが設けられている。また、取付先である相手側の側面部50,60の内面にも、面ファスナ86,87が設けられている。側面部50,60に設けられた面ファスナ86,87は、Y軸方向に延在する。側面部50,60に設けられた面ファスナ86,87は、上下2段設けられている。面ファスナ86,87は、係合部の一例である。面ファスナ86,87は、Y軸方向に延在するものに限定されない。例えば、面ファスナ86,87は、Y軸方向に間隔を置いて複数設けられていてもよい。
【0020】
<第1収容部>
図2図3図6及び図7に示されるように、コスメボックス10の内部には、第1収容部11と第2収容部12とが形成されている。仕切部80は、コスメボックス10の内部を、第1収容部11と第2収容部12に区切る。第1収容部11は、第1側面部30と仕切部80との間に形成される。第1収容部11は、第1側面部30と第2側面部40との間において、第1側面部30に接する内部空間に形成される。第1収容部11には、ティッシュ箱13が収容可能である。図8に示されるように、側面部30には、ティッシュ14を取り出すためのティッシュ取り出し口35が形成されている。
【0021】
<第2収容部>
図2図3図6及び図7に示されるように第2収容部12は、第2側面部40と仕切部80との間に形成される。第2収容部12は、第1側面部30と第2側面部40との間において、第2側面部40に接する内部空間に形成される。
【0022】
図2に示されるように、側面部40の内面には、複数のポケット75~78が設けられている。図3に示されるように、側面部40の外面には、複数のポケット45,46が設けられている。これらのポケット45,46,75~78は、布が折り曲げられて、形成されている。
【0023】
<側面部の上端部>
図6及び図7に示されるように、側面部30,40,50,60の上端部31,41,51,61は、仕切部80の上端部84よりも上方に配置されている。換言すると、仕切部80の上端部84は、側面部30,40,50,60の上端部31,41,51,61よりも下方に配置されている。なお、仕切部80の上端部84は、側面部30,40,50,60の上端部31,41,51,61よりも上方に配置されていてもよい。
【0024】
<カバー>
図1図2図4図7及び図8に示されるように、コスメボックス10は、第1収容部11を上方から覆うカバー90を備える。例えば、カバー90は、布から形成されている。カバー90は、柔軟性を有し変形自在である。カバー90の材質は、布に限定されず、皮革でもよく、樹脂でもよい。カバー90は、例えば、芯材を有していない。カバー90は、矩形状を成している。カバー90の形状は、矩形状に限定されず、円形部、湾曲部、斜辺など、その他の形状を含んでもよい。
【0025】
カバー90の長辺91,92は、側面部30,40の長手方向に沿って配置されている。カバー90の長辺91は、側面部30の上端部31に縫い付けられている。カバー90の長辺91は、例えば、側面部30の上端部31の内面側に縫い付けられている。カバー90の長辺92は、自由端であり、その他の部位に対して、縫い付けられていない。カバー90の長辺91は、カバーの上端部の一例である。カバー90の長辺92は、カバーの先端部の一例である。
【0026】
カバー90の長辺91,92の長さは、例えば、X軸方向において、側面部50と、側面部60との間の長さと同じである。なお、「同じ」とは、「略同じ」を含む。
【0027】
図4に示されるように、カバー90をY軸方向に沿って広げた場合には、カバー90の短辺93,94は、Y軸方向に沿って配置される。短辺93は、側面部50に近い方の端部であり、短辺94は、側面部60に近い方の端部であり。短辺93は、側面部50の内面に沿って配置され、短辺94は、側面部60の内面に沿って配置される。なお、カバー90の短辺93,94は、平面視において、側面部50,60の外側に配置されてもよい。換言すると、カバー90の長辺91,92の長さは、側面部50と側面部60との間の長さよりも長くてもよい。
【0028】
図4に示されるように、カバー90をY軸方向に沿って広げた場合には、カバー90の長辺92は、側面部40の外側に配置されている。換言すると、カバー90の短辺93,94の長さは、側面部50,60のY軸方向の長さよりも長い。なお、カバー90の短辺93,94の長さは、側面部50,60のY軸方向の長さよりも短くてもよい。また、短辺93及び短辺94の長さは、互いに同じ長さでもよく、異なっていてもよい。同様に、長辺91及び長辺92の長さは、互いに同じでもよく、異なっていてもよい。
【0029】
<仕切部とティッシュ箱の高さの関係>
次に、図6及び図7を参照して、仕切部80とティッシュ箱13の高さの関係について説明する。仕切部80は、ティッシュ箱13に隣接して配置されている。
【0030】
仕切部80の高さよりもティッシュ箱13の高さは低い。仕切部80の高さよりも低いティッシュ箱13を第1収容部11の内部に置いた場合に、仕切部80の上端部84は、第1収容部11に収容されたティッシュ箱13よりも上方に配置されている。
【0031】
<ティッシュ箱が収容されている場合におけるカバーの配置>
次に、図7を参照して、第1収容部11にティッシュ箱13が収容されている場合におけるカバー90の配置について説明する。上述したように、カバー90の長辺21は、側面部30の上端部31に縫い付けられている。カバー90は、側面部30の上端部31から下方に垂れ下がり、ティッシュ箱13の上面に接触し、Y軸方向に仕切部80に向かって延在する。ティッシュ箱13上のカバー90は、仕切部80の近傍で、仕切部80の上端部84に向かって上昇する。このように、カバー90は、側面部30の上端部31の高さ、ティッシュ箱13の形状、及び仕切部80の上端部84の高さに応じて、変形する。ティッシュ箱13上において、カバー90には凹みが形成される。
【0032】
ティッシュ箱13上のカバー90は、仕切部80の近傍で上昇し、仕切部80の上端部84を越えて、折れ曲がり下方に垂れ下がる。カバー90のうち、仕切部80の上端部84から下方に垂れ下がる部分は、仕切部80の本体81に沿って配置され、本体81の側面部40と対向する面を覆うように配置される。カバー90の先端部となる長辺92は、底面部20の上方に配置されている。側面部40から仕切部80へ向かう方向へ見た場合に、仕切部80の大部分は、カバー90によって覆われる。
【0033】
<使用状態>
次に、図8を参照して、コスメボックス10の使用状態の一例について説明する。第1収容部11にティッシュ箱13が収容されている状態において、ティッシュ14は、ティッシュ取り出し口35を通じて、外部に引き出される。使用者は、コスメボックス10の外部に張り出すティッシュ14を引き出して、使用することができる。
【0034】
カバー90は、上述したように、ティッシュ箱13の上面を覆うように配置されている。カバー90は、ティッシュ箱13上であり、側面部30と仕切部80との間において、凹みを形成するように配置されている。使用者は、ティッシュ箱13上のカバー90の上に小物101を置くことができる。小物101は、円形のものでもよく、棒状のものでもよく、その他の形状のものでもよい。使用者は、カバー90上の小物101を持ち上げて使用することができる。
【0035】
側面部40の内面側のポケット75~78には、それぞれ、小物102~104が入れられている。小物102~104としては、例えば、チューブ容器、ブラシ、小型のボトル容器、スティック状のものが挙げられる。使用者は、小物102~104を取り出して、使用することができる。使用者は、小物102~104をカバー90の上に置いて、使用することもできる。
【0036】
<作用効果>
このようなコスメボックス10では、側面部30には、ティッシュ14を取り出すためのティッシュ取り出し口35が形成され、側面部30と側面部40との間において、側面部30に接する内部空間には、ティッシュ箱13を収容可能な第1収容部11が形成されている。これにより、第1収容部11に配置されたティッシュ箱13内のティッシュ14を、ティッシュ取り出し口35を通じて、コスメボックス10の外部に引き出すことができる。使用者は、ティッシュ箱13を第1収容部11に収容して持ち運ぶことができる。使用者は、第1収容部11内のティッシュ箱13内のティッシュ14を引き出して使用できる。
【0037】
また、コスメボックス10は、第1収容部11を上方から覆うカバー90を備え、カバー90は、柔軟性を有し変形自在である。このような構成のコスメボックス10によれば、ティッシュ箱13の形状及び大きさに応じて、カバー90を変形させることができる。そのため、異なる形状のティッシュ箱13を第1収容部11に配置しても、カバー90によって覆うことができる。
【0038】
また、コスメボックス10は、側面部30と側面部40との間において、側面部40に接する内部空間には、第2収容部12が形成されている。このようなコスメボックス10によれば、第1収容部11に隣り合う第2収容部12に小物等を収容することができる。
【0039】
また、コスメボックス10は、第1収容部11と第2収容部12とを区切る仕切部80を更に備え、仕切部80は、側面部30及び側面部40に対して着脱自在であり、側面部30及び側面部40の内面には、仕切部80を着脱自在に係合する面ファスナ86,87が形成され、面ファスナ86,87は、Y軸方向に沿って形成されている。この構成のコスメボックス10によれば、仕切部80によって、第1収容部11と第2収容部12を区切ることができ、側面部30と仕切部80との間にティッシュ箱13を配置することができる。仕切部80によってティッシュ箱13を支持することができる。また、仕切部80をY軸方向に移動させて、所定の位置に配置することができるので、ティッシュ箱13の大きさに合わせて、仕切部80を適切な位置に配置することができる。ティッシュ箱13の大きさに合わせて、仕切部80の位置を変えることにより、第1収容部11と第2収容部12との大きさの割合を変えることができる。
【0040】
また、コスメボックス10では、側面部30,40,50,60の上端部31,41,51,61は、仕切部80の上端部84よりも上方に配置されている。この構成のコスメボックス10によれば、側面部30,40,50,60の上端部31,41,51,61が、仕切部80の上端部84よりも上方に張り出しているので、仕切部80の上端部84に対して配置されたカバー90よりも上方に側面部30,40,50,60の上端部31,41,51,61が配置される。これにより、カバー90の上に、小物101を置いた際に、カバー90上の小物101が、側面部30,40,50,60を乗り越えて収納ボックス10の外部に落ちる可能性が低くなる。
【0041】
また、コスメボックス10では、カバー90は、側面部30の上端部31に取り付けられている。このような構成のコスメボックス10によれば、側面部30の上端部31にテープを縫い付ける際に、カバー90を縫い付けることができるので、製造工程を簡略化できる。テープとカバー90とを別々に取り付ける場合と比較して作業効率がよい。また、側面部30の上端部31から垂れ下がるようにカバー90が配置されるので、第1収容部11に配置されたティッシュ箱13の上面を覆い易い。
【0042】
また、コスメボックス10では、第1収容部11は、ティッシュ14を収容するティッシュ箱13を収容可能であり、仕切部80の高さよりも低いティッシュ箱13を第1収容部11の内部に置いた場合に、仕切部80の上端部84は、第1収容部11に収容されたティッシュ箱13よりも上方に配置され、カバー90には、仕切部80と第1側面部30との間において下方に窪む凹部が形成できる。
【0043】
この構成のコスメボックス10によれば、仕切部80の上端部84に対して、カバー90を架け渡すように配置した際に、ティッシュ箱13よりも上方に仕切部80の上端部84が配置されるので、カバー90が変形して凹部が形成されやすい。この凹部に、小物101を配置することができるので、小物101が仕切部80を越えて、第2収容部12内に落下することが抑制される。
【0044】
また、コスメボックス10では、カバー90のY軸方向に沿う長さは、側面部30と側面部40との間の長さよりも長い。この構成のコスメボックス10によれば、コスメボックス10の開口部の全てを覆うように、カバー90を配置することができる。これにより、コスメボックス10の内部をカバー90によって隠すことができる。カバー90が変形自在であるので、例えば、第2収容部12に収容された小物の形状に合わせて、カバー90を変形させて、コスメボックス10の内部を隠すことができる。また、カバー90を変形させることにより、カバー90と側面部30,40,50,60との間のすき間を減らすように、カバー90を配置させることができ、コスメボックス10内部への異物の進入を抑制することもできる。
【0045】
また、コスメボックス10では、カバー90は、側面部30の上端部31に取り付けられて、第1収容部11を覆うように配置され、仕切部80の上端部84で折り曲げられて、下方に垂れ下がるように配置される。このような構成のコスメボックス10によれば、側面部30の上端部31から垂れ下がるカバー90によって、第1収容部11に配置されたティッシュ箱13を覆い隠すことができる。
【0046】
また、コスメボックス10では、カバー90は、仕切部80の側面部40と対向する面を覆うように配置することができる。この構成のコスメボックス10によれば、カバー90によって仕切部80を覆い隠すことができる。これにより、第2収容部12に配置された小物と仕切部80との接触を抑制することができる。
【0047】
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
【0048】
上記の実施形態に係るコスメボックス10では、カバー90が側面部30の上端部31に縫い付けられている場合について例示しているが、カバー90は、側面部30に対して、縫い付けられているものに限定されない。カバー90は、例えば接着により、側面部30に取り付けられていてもよく、その他の方法により、側面部30に取り付けられていてもよい。
【0049】
また、カバー90は、側面部30に取り付けられているものに限定されず、その他の側面部40,50,60に取り付けられていてもよい。例えば、カバー90の短辺93の一部が、側面部50に取り付けられているものでもよい。また、カバー90は、側面部30,40,50,60に対して取り付けられていなくてもよい。カバー90は、単に、コスメボックス10の開口を覆うように配置されるものでもよい。
【0050】
また、カバー90は、側面部30の上端部31ではなく、上端部31よりも下方の位置に取り付けられていてもよい。
【0051】
また、カバー90のコスメボックス10の開口の全ての面積を覆うものに限定されない。カバー90は第1収容部11の開口の一部を覆うものでもよい。
【0052】
また、上記の実施形態では、コスメボックス10が仕切部80を備える構成について例示しているが、コスメボックス10は、仕切部80を備えていないものでもよい。また、仕切部80は、側面部50,60に対して取り付けられるものに限定されず、底面部20対して取り付けられるものでもよく、側面部30又は側面部40に取り付けられるものでもよい。
【0053】
また、仕切部80は、側面部50,60に対して着脱自在に係合するものに限定されず、側面部50,60に対して、縫い付けられているものでもよい。このような場合には、仕切部80は、ティッシュ箱13の形状に合わせて、変形な素材から構成されている。
【0054】
また、上記の実施形態では、側面部30,40,50,60の上端部31,41,51,61は、仕切部80の上端部84よりも上方に配置されている場合について説明しているが、側面部30,40,50,60の上端部31,41,51,61は、仕切部80の上端部84よりも下方に配置されていてもよい。
【0055】
また、上記の実施形態では、第1収容部11にティッシュ箱13を配置する場合について例示しているが、第1収容部11に配置されるティッシュは、小型のポケットティッシュでもよく、ビニールに収容されたティッシュでもよく、その他の形態のティッシュでもよい。
【0056】
また、上記の実施形態では、仕切部80の高さよりも低いティッシュ箱13を第1収容部11に収容する場合について例示しているが、ティッシュ箱13の高さは、これに限定されない。ティッシュ箱13の高さは、仕切部80の上端部84と同じ高さでもよく、上端部84よりも高くてもよい。
【0057】
また、上記の実施形態では、ティッシュ箱13上であって、側面部30と仕切部80との間に、カバー90による凹部が形成される場合について説明しているが、カバー90には凹部が形成されなくてもよい。
【0058】
また、上記の実施形態では、カバー90は、仕切部80の上端部84から垂れ下がり、仕切部80の側面部40と対向する面を覆うように配置される場合について、例示しているが、カバー90の配置はこれに限定されない。例えば、カバー90は、ティッシュ箱13と仕切部80との間のすき間に挿入されていてもよい。
【0059】
また、図2図3図6及び図7では、仕切部80の取付片82,83が、本体81から側面部40に向かって張り出すように図示されているが、取付片82,83は、本体81から側面部30に向かって張り出すように形成されていてもよい。また、取付片82,83は、Z軸方向において、部分的に形成されていてもよい。また、取付片82,83は、Y軸方向において、本体81から両側に張り出すように形成されていてもよい。
【0060】
また、上記の実施形態では、化粧品や化粧道具等を収納するコスメボックス10について説明しているが、収納ボックスは、コスメボックス10に限定されない。収納ボックスは、例えば、美容用品、調理器具、調味料、リモコン、文房具、アウトドア用品、薬、工具等を収納する収納ボックスでもよい。
【符号の説明】
【0061】
10 コスメボックス(収納ボックス)、11 第1収容部、12 第2収容部、13 ティッシュ箱、14 ティッシュ、20 底面部、21 長辺、22 短辺、30 側面部(第1側面部)、31 上端部、35 ティッシュ取り出し口、40 側面部(第2側面部)、41 上端部、50 側面部(第3側面部)、51 上端部、60 側面部(第4側面部)、61 上端部、80 仕切部、86,87 面ファスナ(係合部)、90 カバー、X X軸方向(第1方向)、Y Y軸方向(第2方向)、Z Z軸方向(高さ方向)。
【要約】
【課題】ティッシュの大きさに対応して、ティッシュ収容部を覆うことが可能な収納ボックスを提供する。
【解決手段】収納ボックス10は、第1方向Xに延在する長辺21及び第2方向Yに延在する短辺22を有する底面部20と、長辺21に沿って配置され、第2方向Yに対向する第1側面部30及び第2側面部40と、短辺22に沿って配置され、第1方向Xに対向する第3側面部50及び第4側面部60と、を備え、第1側面部30には、ティッシュ取り出し口35が形成され、第1側面部30と第2側面部40との間において、第1側面部30に接する内部空間には、ティッシュ14を収容可能な第1収容部11が形成され、第1側面部30と第2側面部40との間において、第2側面部40に接する内部空間には、第2収容部12が形成され、第1収容部11の底面部20とは反対側には、第1収容部11を覆うカバー90が設けられ、カバー90は、柔軟性を有し変形自在である。
【選択図】図7
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8