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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-17
(45)【発行日】2024-01-25
(54)【発明の名称】容量性クロック分配システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/10 20060101AFI20240118BHJP
【FI】
G06F1/10
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022517966
(86)(22)【出願日】2020-09-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-24
(86)【国際出願番号】 US2020053319
(87)【国際公開番号】W WO2021096599
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-03-18
(31)【優先権主張番号】16/682,860
(32)【優先日】2019-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520128820
【氏名又は名称】ノースロップ グラマン システムズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ストロング、ジョシュア エイ.
(72)【発明者】
【氏名】アセベド、ホセ エム.
(72)【発明者】
【氏名】シロタ、アレクサンダー ケイ.
(72)【発明者】
【氏名】ニールセン、マックス イー.
【審査官】白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-267289(JP,A)
【文献】特開2017-162474(JP,A)
【文献】米国特許第09722589(US,B1)
【文献】特開平05-324121(JP,A)
【文献】特表2018-528523(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/04 - 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロック分配システムであって、
正弦波クロック信号を伝搬する少なくとも1つの共振器スパインと、
少なくとも1つの共振器スパインに導電的に結合され、かつ定在波共振器として構成された複数の共振器リブと、
少なくとも1つの結合コンデンサであって、前記少なくとも1つの結合コンデンサの各々は、前記複数の共振器リブの少なくとも1つと個々の回路とを相互接続して、前記正弦波クロック信号に対応するクロック電流を、前記個々の回路に対して機能を提供するために前記個々の回路に容量的に提供する、前記少なくとも1つの結合コンデンサと、
前記少なくとも1つの共振器スパインと低電圧レールとを相互接続するインダクタを含む少なくとも1つのインピーダンス線であって、前記複数の共振器リブおよび前記少なくとも1つのインピーダンス線は、前記正弦波クロック信号の周波数にほぼ等しい共振周波数を有するLC共振器として動作するように構成されている、前記少なくとも1つのインピーダンス線と、を備えるシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの共振器スパインが、
第1の位相を有する第1の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第1の共振器スパインと
前記第1の位相に対して180°である第2の位相を有する第2の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第2の共振器スパインと、を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1の正弦波クロック信号を生成するように構成されたクロック発生器と、
前記クロック発生器に基づいて、前記第1の正弦波クロック信号を前記第1の共振器スパインに誘導的に提供し、前記第2の正弦波クロック信号を前記第2の共振器スパインに誘導的に提供するように構成された差動変圧器と、をさらに備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つのインピーダンス線は、少なくとも1つの第1のインピーダンス線であり、前記システムは、
前記第1の正弦波クロック信号を生成するように構成された第1のクロック発生器と、
前記第2の正弦波クロック信号を生成するように構成された第2のクロック発生器と、
前記第2の共振器スパインに接続された少なくとも1つの第2のインピーダンス線と、前記少なくとも1つの第2のインピーダンス線の各々は、差動ノードにて前記少なくとも1つの第1のインピーダンス線の個々の1つにも結合されており、
前記差動ノードと低電圧レールとを相互接続するインダクタと、をさらに備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの共振器スパインが、
同相クロック信号に対応する第1の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第1の共振器スパインと、
直交位相クロック信号に対応する第2の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第2の共振器スパインと、を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの共振器スパインが、
逆同相クロック信号に対応する第3の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第3の共振器スパインと、
逆直交位相クロック信号に対応する第4の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第4の共振器スパインと、を含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの結合コンデンサは、前記回路を、前記第1、第2、第3、および第4の共振器スパインの個々の複数の組み合わせに関連する前記複数の共振器リブに容量的に相互接続して、同相クロック信号、逆同相クロック信号、直交位相クロック信号、および逆直交位相クロック信号の2つと等しくなく、それらの間に存在する位相を有するクロック電流を、個々の回路に機能を提供するために前記個々の回路に提供するように構成された複数の結合コンデンサを含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
クロック分配システムであって、
正弦波クロック信号を伝搬する少なくとも1つの共振器スパインと、
前記少なくとも1つの共振器スパインに導電的に結合され、かつ定在波共振器として構成された複数の共振器リブと、
前記少なくとも1つの共振器スパインと低電圧レールを相互接続する少なくとも1つのインピーダンス線であって、前記複数の共振器リブおよび前記少なくとも1つのインピーダンス線は、LC共振器に対応している、前記少なくとも1つのインピーダンス線と、
少なくとも1つの結合コンデンサと、を備え、前記少なくとも1つの結合コンデンサの各々は、前記複数の共振器リブの少なくとも1つと個々の回路とを相互接続して、前記正弦波クロック信号に対応するクロック電流を、前記個々の回路に対して機能を提供するために前記個々の回路に容量的に提供する、システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのインピーダンス線が、前記少なくとも1つの共振器スパインと前記低電圧レールとの間に所定のインピーダンスを有する伝送線を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのインピーダンス線が、前記正弦波クロック信号の周波数にほぼ等しい共振周波数を有する前記LC共振器として動作するように構成されたインダクタを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの共振器スパインが、
同相クロック信号に対応する第1の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第1の共振器スパインと、
直交位相クロック信号に対応する第2の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第2の共振器スパインと、
逆同相クロック信号に対応する第3の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第3の共振器スパインと、
逆直交位相クロック信号に対応する第4の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第4の共振器スパインと、を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つの結合コンデンサは、前記回路を、前記第1、第2、第3、および第4の共振器スパインの個々の複数の組み合わせに関連する前記複数の共振器リブに容量的に相互接続して、同相クロック信号、逆同相クロック信号、直交位相クロック信号、および逆直交位相クロック信号の2つと等しくなく、それらの間に存在する位相を有するクロック電流を、個々の回路に機能を提供するために前記個々の回路に提供するように構成された複数の結合コンデンサを含む、請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、コンピュータシステムに関し、詳しくは、容量性クロック分配システムに関する。
【背景技術】
【0002】
論理機能を実現する典型的な回路は、クロックに基づいて動作し、データを同期させ、かつ/または論理機能の時間ベースのフローを提供することができる。相補型金属酸化物半導体(CMOS)技術に基づく回路は、所与の論理回路またはゲートがデータを処理または他の論理機能に対して転送するために、1つまたは複数の入力でデータを取り込むタイミングを示すクロックを実装することができる。従って、所与のクロックは、回路内の様々なデバイスにクロック信号を提供して、必要なタイミング情報を提供し、データ転送およびタイミング機能を実質的に同期させることができる。レシプロカル量子論理(RQL:reciprocal quantum logic)回路など他のタイプの回路が、クロック信号を実装することができる。RQL回路は、例えば実質的に安定した周波数を有する正弦波信号として提供されるクロックに基づいてタイミング情報を実現することができる。
【発明の概要】
【0003】
一実施形態は、クロック分配システムを含む。システムは、正弦波クロック信号を伝搬する少なくとも1つの共振器スパインと、少なくとも1つの共振器スパインに導電的に結合され、かつ定在波共振器として構成された少なくとも1つの共振器リブとを含む。システムはさらに、少なくとも1つの結合コンデンサを含む。少なくとも1つの結合コンデンサの各々は、少なくとも1つの共振器リブの少なくとも1つと個々の回路とを相互接続して、正弦波クロック信号に対応するクロック電流を、個々の回路に機能を提供するために個々の回路に容量的に提供することができる。
【0004】
別の実施形態は、クロック分配システムを含む。システムは、正弦波クロック信号を伝搬する少なくとも1つの共振器スパインと、少なくとも1つの共振器スパインに導電的に結合され、かつ定在波共振器として構成された少なくとも1つの共振器リブとを含む。また、システムは、少なくとも1つの共振器スパインと低電圧レールとを相互接続する少なくとも1つのインピーダンス線を含む。少なくとも1つのインピーダンス線は、個々の少なくとも1つの共振器リブに対応することができる。システムはさらに、少なくとも1つの結合コンデンサを含む。少なくとも1つの結合コンデンサの各々は、少なくとも1つの共振器リブの少なくとも1つと個々の回路とを相互接続して、正弦波クロック信号に対応するクロック電流を、個々の回路に機能を提供するために個々の回路に容量的に提供することができる。
【0005】
別の実施形態は、クロック分配システムを含む。システムは、個々の複数の正弦波クロック信号の1つをそれぞれが伝搬する複数の共振器スパインを含む。複数の正弦波クロック信号の各々は、複数の別個の位相の個々の1つを有することができる。また、システムは、複数の共振器スパインの各々に導電的に結合された少なくとも1つの共振器リブを含む。少なくとも1つの共振器リブの各々は、定在波共振器として構成することができる。システムは、複数のスパインの各々の少なくとも1つの共振器リブの各々に結合された結合コンデンサをさらに含む。複数のスパインの第1の1つに関連付けられた第1の結合コンデンサと、複数のスパインの第2の1つに関連付けられた第2の結合コンデンサは、回路に結合されて、個々の複数の別個の位相のうちの2つと等しくなく、それらの間に存在する位相を有するクロック電流を、回路に機能を提供するために容量的に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】クロック分配システムの例示的な略図である。
図2】クロック分配システムの例を示す図である。
図3】クロック分配システムの別の例を示す図である。
図4】クロック分配システムのさらに別の例を示す図である。
図5】クロック分配システムのさらに別の例を示す図である。
図6】クロック分配システムの別の例示的な略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、概して、コンピュータシステムに関し、詳しくは、容量性クロック分配システムに関する。本明細書で説明されるように、クロック分配システムは、共振器「スパイン」および「リブ」構成として配置されている。本明細書で説明されるように、共振器に関する「スパイン」という用語は、正弦波クロック信号(例えば、同相または直交位相クロック信号)を伝搬するように構成された導体を表す。共振器に関する「リブ」という用語は、スパインに導電的に結合され、正弦波クロック信号を伝搬する定在波共振器として構成される導体を表す。クロック分配システムは、複数の共振器リブを含むことができ、複数の共振器リブは、各々が同じ共振器スパインに導電的に結合され、したがって、各々が共振器スパインからの正弦波クロック信号を別々に伝搬することができる。
【0008】
また、クロック分配システムは、正弦波クロック信号を回路に分配する少なくとも1つの結合コンデンサを含む。一例として、結合コンデンサ(単数または複数)は、それぞれ、少なくとも1つの共振器リブと個々の回路とを相互接続して、正弦波クロック信号に対応するクロック電流を、個々の回路に機能を提供するために個々の回路に容量的に提供する。これらの機能は、例えば、タイミング機能、データキャプチャ、1つまたは複数のジョセフソン接合のバイアス、または様々なその他の回路機能に対応することができる。一例として、クロック分配システムは、正弦波クロック信号に関して共振を提供するために、共振器リブ(単数または複数)の各々に対応するような少なくとも1つのインピーダンス線をさらに含み得る。
【0009】
図1は、クロック分配システム10の例を示す。クロック分配システム10は、レシプロカル量子論理(RQL)回路設計などの様々な用途において実装され得る。例えば、クロック分配システム10は、集積回路(IC)チップ内に、またはその一部として実装され得る。
【0010】
クロック分配システム10は、少なくとも1つの共振器システム12を含む。共振器システム(単数または複数)12は、本明細書で説明されるように、クロック分配システム10が実装されるICチップにわたって分配され得る、個々の1つまたは複数の回路14の各々にクロック信号CLKを提供するように構成され得る。図1の例では、共振器システム(単数または複数)12の各々は、少なくとも1つの共振器スパイン16および少なくとも1つの共振器リブ18を含む。共振器リブ(単数または複数)18はそれぞれ、共振器スパイン(単数または複数)16の所与の1つに導電的に結合されている。従って、(例えば、局部発振器から)共振器スパイン(単数または複数)16に提供されるクロック信号CLKは、個々の共振器リブ(単数または複数)18の各々を伝搬するように提供され得る。
【0011】
図1の例では、共振器システム12は、少なくとも1つの結合コンデンサ20を含む。結合コンデンサ(単数または複数)20の各々は、共振器リブ(単数または複数)18のうちの1つまたは複数に導電的に結合されて、回路(単数または複数)14のうちの関連する1つにクロック電流ICLKを容量的に提供することができる。特に、結合コンデンサ(単数または複数)20は、個々の共振器リブ(単数または複数)18からのクロック信号CLKを提供するためのハイパスフィルタとして機能し、関連する回路14に機能(例えば、タイミング機能および/または電力分配機能)を提供するために、クロック信号CLKに対応するクロック電流ICLKを生成することができる。本明細書で説明するように、共振器リブ(単数または複数)18およびスパイン(単数または複数)16の多数の異なる構成が存在し得、従って、回路(単数または複数)14の共振器リブ(単数または複数)18への容量結合を提供するための多数の異なる方法が存在し得る。
【0012】
図2は、共振器システム50の例を示す。共振器システム50は、図1の例における共振器システム(単数または複数)12のうちの1つに対応することができる。従って、図2の例の以下の説明では、図1の例が参照される。
【0013】
共振器システム50は、クロック信号CLKを提供するように構成された信号源52を含む。信号源52は、クロック信号CLKを伝搬するための導体として配置された共振器スパイン54に接続されている。一例として、クロック信号CLKは、同相クロック信号、直交位相クロック信号、逆同相クロック信号(例えば、同相クロック信号に対して180°位相がずれている)、または逆直交位相クロック信号(例えば、直交位相クロック信号に対して180°位相がずれている)に対応することができる。図2の例では、共振器システム50は、同様にクロック信号CLKを伝搬するために共振器スパイン54に導電的に結合された共振器リブ56を含む。図2の例では、共振器リブ56は、共振器スパイン54とは反対側の端部で開放端として示されており、従って、終端されていない。また、共振器システム50は、共振器スパイン54に接続され、かつ図2の例において接地として示されている低電圧レールで終端されるインピーダンス線58を含む。インピーダンス線58は、所定のインピーダンスを有する伝送線として示されており、かつ共振器リブ56に対応することができる。
【0014】
一例として、共振器リブ56およびインピーダンス線58は、定在波共振器として集合的に構成することができ、それにより、共振器リブ56およびインピーダンス線58は、クロック信号CLKの波長に関連する所定の長さにほぼ等しい合計の物理的長さを有することができる。例えば、共振器リブ56およびインピーダンス線58は、クロック信号CLKの波長λの4分の1(即ち、λ/4)にほぼ等しい全合計の長さを有することができる。従って、共振器リブ56およびインピーダンス線58の定在波共振器構成に基づいて、クロック信号CLKは、開放端で最大の大きさを有することができる。
【0015】
図2の例では、複数のN個の回路60はそれぞれ、CR1~CRNとして示される複数の結合コンデンサの個々の1つを介して共振器リブ56に結合されるものとして示されている。従って、結合コンデンサCR1~CRNは、ハイパスフィルタとして動作して、個々の回路60に提供される個々のクロック電流ICLK1~ICLKNとしてクロック信号CLKを提供する。一例として、共振器リブ54の長さは、クロック電流ICLK1~ICLKNの各々の振幅が回路60に対してほぼ均一になる(例えば、等しくなる)ようにするために、(例えば、インピーダンス線58に対して)短くなるように設計することができる。
【0016】
一例として、共振器システム50は、個々の複数のインピーダンス線58を備えた複数の共振器リブ54を含み得る。従って、複数組の回路60にクロック信号CLKに対応するクロック電流ICLKを提供することができ、各組を、所与の1つの共振器リブ54/インピーダンス線58のペアに対応させて、クロック電流ICLKの振幅がほぼ均一になるようにすることができる。別の例として、共振器システム50は、異なるクロック信号CLKにそれぞれが対応することができる複数の共振器システムのうちの1つであり得る。例えば、異なるクロック信号CLKは、レシプロカル量子論理(RQL)回路システムの場合、同相クロック信号、直交位相クロック信号、逆同相クロック信号(例えば、同相クロック信号に対して180°位相がずれている)、または逆直交位相クロック信号(例えば、直交位相クロック信号に対して180°位相がずれている)に対応することができる。本明細書でより詳細に説明するように、共振器システムは、所与の位相クロック信号CLKおよび逆位相クロック信号CLKを含むことができる。
【0017】
図3は、共振器システム100の例を示す。共振器システム100は、図1の例における共振器システム(単数または複数)12の1つに対応し得る。従って、図3の例の以下の説明では、図1の例が参照される。
【0018】
共振器システム100は、クロック信号CLKを提供するように構成された信号源102を含む。信号源102は、クロック信号CLKを伝搬するための導体として配置された共振器スパイン104に接続されている。一例として、クロック信号CLKは、同相クロック信号、直交位相クロック信号、逆同相クロック信号(例えば、同相クロック信号に対して180°位相がずれている)、または逆直交位相クロック信号(例えば、直交位相クロック信号に対して180°位相がずれている)に対応することができる。図3の例では、共振器システム100は、同様にクロック信号CLKを伝搬するために共振器スパイン104に導電的に結合された共振器リブ106を含む。図3の例では、共振器リブ106は、共振器スパイン104とは反対側の端部で開放端として示されており、従って、終端されていない。
【0019】
また、共振器システム100は、共振器スパイン104に接続され、かつ図3の例において接地として示されている低電圧レールで終端されるインピーダンス線108を含む。インピーダンス線108は、図3の例において、所定のインピーダンスを有するインダクタLとして示されており、かつ共振器リブ106に対応することができる。例えば、共振器リブ106およびインピーダンス線108は、クロック信号CLKの周波数にほぼ等しい共振周波数を有する定在波LC共振器として集合的に構成することができる。従って、共振器リブ106およびインピーダンス線108の定在波共振器構成に基づいて、クロック信号CLKは、開放端で最大の大きさを有することができる。
【0020】
図3の例では、複数のN個の回路60はそれぞれ、CR1~CRNとして示される複数の結合コンデンサの個々の1つを介して共振器リブ106に結合されるものとして示されている。従って、結合コンデンサCR1~CRNは、ハイパスフィルタとして動作して、個々の回路60に提供される個々のクロック電流ICLK1~ICLKNとしてクロック信号CLKを提供する。一例として、共振器リブ104の長さは、クロック電流ICLK1~ICLKNの各々の振幅が回路60に対してほぼ均一になる(例えば、等しくなる)ようにするために、(例えば、インピーダンス線108に対して)短くなるように設計することができる。
【0021】
従って、共振器システム100は、図2の例における共振器システム50の代替構成を示している。一例として、共振器システム100は、個々の複数のインピーダンス線108を備えた複数の共振器リブ104を含み得る。従って、複数組の回路60にクロック信号CLKに対応するクロック電流ICLKを提供することができ、各組を、所与の1つの共振器リブ104/インピーダンス線108のペアに対応させて、クロック電流ICLKの振幅がほぼ均一になるようにすることができる。別の例として、共振器システム100は、異なるクロック信号CLKにそれぞれが対応することができる複数の共振器システムのうちの1つであり得る。例えば、異なるクロック信号CLKは、レシプロカル量子論理(RQL)回路システムの場合、同相クロック信号、直交位相クロック信号、逆同相クロック信号(例えば、同相クロック信号に対して180°位相がずれている)、または逆直交位相クロック信号(例えば、直交位相クロック信号に対して180°位相がずれている)に対応することができる。
【0022】
図4は、共振器システム150の例を示す。共振器システム150は、図1の例における共振器システム(単数または複数)12の1つに対応し得る。従って、図4の例の以下の説明では、図1の例が参照される。
【0023】
共振器システム150は、クロック信号CLKを提供するように構成された信号源152を含む。信号源152は、全体的に154で示される差動変圧器の一次巻線に対応する第1のインダクタPおよび第2のインダクタPに接続され、低電圧レール(例えば、接地)にも結合されている。また、差動変圧器154は、低電圧レール(例えば、接地)によって分離された二次巻線に対応するインダクタSおよびインダクタSを含む。一例として、インダクタSとSとの間の低電圧レールは、仮想接地に対応し得るため、共振器システム150から省略することができる。また、二次巻線SおよびSは、第1の共振器スパイン156および第2の共振器スパイン158にそれぞれ結合されている。従って、差動変圧器154および共振器スパイン156および158の構成に基づいて、第1の共振器スパイン156は、クロック信号CLKを伝搬する導体として構成され、第2の共振器スパイン158は、クロック信号CLKに対して180°の位相を有する逆位相クロック信号CLK’を伝搬する導体として構成される。
【0024】
図4の例では、共振器システム150は、同様にクロック信号CLKを伝搬するために第1の共振器スパイン156に導電的に結合された第1の共振器リブ160を含み、かつ同様にクロック信号CLK’を伝搬するために第2の共振器スパイン156に導電的に結合された第2の共振器リブ162を含む。図4の例では、共振器リブ160および162は、個々の共振器スパイン154および156とは反対側の端部で開放端として示されており、従って、終端されていない。また、共振器システム150は、第1の共振器スパイン156に接続され、かつ低電圧レールで終端される第1のインピーダンス線164と、第2の共振器スパイン158に接続され、かつ低電圧レールで終端される第2のインピーダンス線166とを含む。インピーダンス線164および166は、所定のインピーダンス(例えば、互いにほぼ等しい)をそれぞれが有する伝送線として示されており、かつ個々の共振器リブ160および162に対応することができる。
【0025】
前述したのと同様に、共振器リブ160および162ならびに個々のインピーダンス線164および166は、集合的に定在波共振器として構成され得る。例えば、共振器リブとインピーダンス線との複数のペアの各々は、クロック信号CLKの波長に関連付けられた全合計の長さを有することができる。一例として、第1の共振器リブ160および第1のインピーダンス線164、ならびに第2の共振器リブ162および第2のインピーダンス線166は、クロック信号CLKの波長λの4分の1(即ち、λ/4)にほぼ等しい全合計の長さを有することができる。従って、第1の共振器リブ160および第1のインピーダンス線164の定在波共振器構成に基づいて、クロック信号CLKは、開放端で最大の大きさを有することができる。同様に、第2の共振器リブ162および第2のインピーダンス線166の定在波共振器構成に基づいて、クロック信号CLK’は、開放端で最大の大きさを有することができる。図4の例は、図2の例で説明したものと同様の伝送線セグメントの使用を示しているが、インピーダンス線164および166の一方または両方は、代わりに、図3の例で説明されたものと同様のインダクタとして実装することができることを理解されたい。
【0026】
図4の例では、複数のN個の回路170はそれぞれ、CRI_1~CRI_Nとして示される複数の結合コンデンサの個々の1つを介して共振器リブ160に結合されるものとして示されている。同様に、複数のX個の回路172はそれぞれ、CRIO_1~CRIO_Xとして示される複数の結合コンデンサの個々の1つを介して共振器リブ162に結合されるものとして示されている。従って、結合コンデンサCRI_1~CRI_Nは、ハイパスフィルタとして動作して、個々の回路170に提供される個々のクロック電流ICLKLI_1~ICLKLI_Nとしてクロック信号CLKを提供する。同様に、結合コンデンサCRIO_1~CRIO_Xは、ハイパスフィルタとして動作して、個々の回路172に提供される個々のクロック電流ICLKIO_1~ICLKIO_Xとしてクロック信号CLKを提供する。従って、共振器システム150は、図2および図3の個々の例における共振器システム50および100と同様の方法で、回路170および172の組をそれぞれ分離するために、逆位相クロック信号CLKおよびCLK’を提供するように構成されているものとして示されている。
【0027】
図5は、共振器システム200の例を示す。共振器システム200は、図1の例における共振器システム(単数または複数)12の1つに対応し得る。従って、図5の例の以下の説明では、図1の例が参照される。
【0028】
共振器システム200は、クロック信号CLKを提供するように構成された第1の信号源202と、逆位相クロック信号CLK’を提供するように構成された第2の信号源204とを含む。第1の信号源202は、第1の共振器スパイン206に接続され、第2の信号源204は、第2の共振器スパイン208に接続される。図5の例では、共振器システム200は、同様にクロック信号CLKを伝搬するために第1の共振器スパイン206に導電的に結合された第1の共振器リブ210を含み、かつ同様にクロック信号CLK’を伝搬するために第2の共振器スパイン206に導電的に結合された第2の共振器リブ212を含む。図5の例では、共振器リブ210および212は、個々の共振器スパイン204および206とは反対側の端部で開放端として示されており、従って、終端されていない。また、共振器システム200は第1の共振器スパイン206に接続された第1のインピーダンス線214と、第2の共振器スパイン208に接続された第2のインピーダンス線216とを含む。また、インピーダンス線214および216はそれぞれ、個々の共振器スパイン206および208とは反対側の端部で、インピーダンス線214および216と低電圧レールとを相互接続するインダクタL2に結合されている。インピーダンス線214および216は、所定のインピーダンス(例えば、互いにほぼ等しい)をそれぞれが有する伝送線として示されており、かつ個々の共振器リブ210および212に対応することができる。さらに、インダクタL2を介したクロック信号CLKおよびCLK’の共通の低電圧レールによって、共振器システム200の差動動作が提供される。
【0029】
前述したのと同様に、共振器リブ210および212、ならびに個々のインピーダンス線214および216は、集合的に定在波共振器として構成され得る。例えば、共振器リブとインピーダンス線との複数のペアの各々は、クロック信号CLKの波長に関連付けられた全合計の長さを有することができる。一例として、第1の共振器リブ210および第1のインピーダンス線214、ならびに第2の共振器リブ212および第2のインピーダンス線216は、クロック信号CLKの波長λの4分の1(即ち、λ/4)にほぼ等しい全合計の長さを有することができる。従って、第1の共振器リブ210および第1のインピーダンス線214の定在波共振器構成に基づいて、クロック信号CLKは、開放端で最大の大きさを有することができる。同様に、第2の共振器リブ212および第2のインピーダンス線216の定在波共振器構成に基づいて、クロック信号CLK’は、開放端で最大の大きさを有することができる。図5の例は、図2の例で説明したものと同様の伝送線セグメントの使用を示しているが、インピーダンス線214および216の一方または両方は、代わりに、図3の例で説明されたものと同様のインダクタであって、インダクタL2に結合されたインダクタとして実装することができることを理解されたい。
【0030】
図5の例では、複数のN個の回路220はそれぞれ、CRI_1~CRI_Nとして示されている複数の結合コンデンサの個々の1つを介して共振器リブ210に結合されるものとして示されている。同様に、複数のX個の回路222はそれぞれ、CRIO_1~CRIO_Xとして示されている複数の結合コンデンサの個々の1つを介して共振器リブ212に結合されるものとして示されている。従って、結合コンデンサCRI_1~CRI_Nは、ハイパスフィルタとして動作して、個々の回路220に提供される個々のクロック電流ICLKLI_1~ICLKLI_Nとしてクロック信号CLKを提供する。同様に、結合コンデンサCRIO_1~CRIO_Xは、ハイパスフィルタとして動作して、個々の回路222に提供される個々のクロック電流ICLKIO_1~ICLKIO_Xとしてクロック信号CLKを提供する。従って、共振器システム200は、図2および図3の個々の例における共振器システム50および100と同様の方法で、回路220および222の組をそれぞれ分離するために、逆位相クロック信号CLKおよびCLK’を提供するように構成されているものとして示されている。
【0031】
図6は、クロック分配システムの別の例示的な略図250を示している。略図250は、第1の共振器リブ252、第2の共振器リブ254、第3の共振器リブ256、および第4の共振器リブ258を示している。共振器リブ252、254、256、および258の各々は、クロック信号CLKの異なる位相に対応し得る。図6の例では、第1の共振器リブ252は、0°として示される第1の位相に関連付けられており、第2の共振器リブ254は、180°として示される第2の位相に関連付けられており、第3の共振器リブ256は、90°として示される第3の位相に関連付けられており、第4の共振器リブ258は、270°として示される第4の位相に関連付けられている。図6の例では、第1および第2の共振器リブ252および254は、同相クロック信号に対応する個々の逆位相クロック信号CLKおよびCLK’に対応することができ、第3および第4の共振器リブ256および258は、直交位相クロック信号に対応する個々の逆位相クロック信号CLKおよびCLK’に対応することができる。
【0032】
例えば、第1および第2の共振器リブ252および254は、図2および図3の個々の例における共振器システム50および100などの一対の共振器システムから、互いに関して逆位相である異なる信号発生器に基づいて作成され得る。代替的に、第1および第2の共振器リブ252および254は、図4および図5の個々の例における共振器システム150および200のうちの1つなどの逆位相共振器システムから作成され得る。同様に、第3および第4の共振器リブ256および258は、図2および図3の個々の例における共振器システム50および100などの一対の共振器システムから、互いに関して逆位相である異なる信号発生器に基づいて作成され得る。代替的に、第3および第4の共振器リブ256および258は、図4および図5の個々の例における共振器システム150および200のうちの1つなどの逆位相共振器システムから作成され得る。
【0033】
図6の例では、導体を介して回路(図示せず)に結合されたコンデンサ(例えば、コンデンサCR1~CRN)を形成するために、多数の導体が、共振器リブ252、254、256、および258に近接して配置される。図6の例に示されているように、複数のコンデンサを複数の異なる共振器リブに結合して、個々の共振器リブ252、254、256、および258によってそれぞれ提供されるクロック信号CLK、CLK’、CLK、およびCLK’の位相に対して位相が異なるクロック電流を提供することができる。
【0034】
第1の例として、第1の導体260は、第1の共振器リブ252に近接して配置されており、第2の導体262は、第4の共振器リブ258に近接して配置されている。従って、第1の導体260および第1の共振器リブ252は第1のコンデンサを形成し、第2の導体262および第4の共振器リブ258は第2のコンデンサを形成する。第1および第2のコンデンサは、導体264を介して導電的に接続され、導体266は、関連する回路(図示せず)に接続される。図6の例では、第1および第2の導体260および262は、サイズがほぼ等しく、従って、個々の共振器リブ252および258に近接する表面積に関して等しい。従って、第1および第2のコンデンサは、ほぼ等しい静電容量値を有して、個々のクロック信号CLKおよびCLK’のほぼ等しい寄与を提供することができる。その結果、第1および第2のコンデンサは、0°と270°の位相のほぼ等しい寄与であるクロック電流を関連する回路に提供することができ、従って、315°クロック信号に対応することができる。
【0035】
第2の例として、第3の導体268は、第2の共振器リブ254に近接して配置される。従って、第3の導体268および第2の共振器リブ254は、導体270によって関連する回路(図示せず)に導電的に接続された第3のコンデンサを形成する。図6の例では、第3の導体268は、第1および第2の導体260および262よりもほぼ大きいサイズである(例えば、2の乗算係数の主平方根だけ)。従って、第3のコンデンサは、第1および第2のコンデンサを合計した静電容量値とほぼ等しい静電容量値を有することができる。その結果、第3のコンデンサは、180°の位相CLKのほぼ等しい寄与であるクロック電流を関連する回路に提供することができる。
【0036】
第3の例として、第4の導体272は、第1の共振器リブ252に近接して配置されており、第5の導体274は、第3の共振器リブ256に近接して配置されている。従って、第4の導体272および第1の共振器リブ252は第4のコンデンサを形成し、第5の導体274および第3の共振器リブ256は第5のコンデンサを形成する。第4および第5のコンデンサは、導体276を介して導電的に接続され、導体278は、関連する回路(図示せず)に接続される。図6の例では、第4および第5の導体268および270は、サイズがほぼ等しく、従って、個々の共振器リブ252および256に近接する表面積に関して等しく、さらに、第1および第2の導体260および262とほぼ等しい。従って、第4および第5のコンデンサは、ほぼ等しい静電容量値を有して、個々のクロック信号CLKとCLKのほぼ等しい寄与を提供することができる。その結果、第1および第2のコンデンサは、0°と90°の位相のほぼ等しい寄与であるクロック電流を関連する回路に提供することができ、従って、45°クロック信号に対応することができる。
【0037】
従って、略図250は、クロック信号CLK、CLK’、CLK、およびCLK’の位相に対して位相がずれているクロック位相を提供する例を示している。図6の例で提供されている例は網羅的なものではなく、導体と個々の共振器リブ252、254、256、および258の異なる組み合わせのみならず、異なる容量値を提供するための異なるサイズの導体に基づいて、異なる位相の追加の例を提供することができる。従って、コンデンサは、関連する回路にクロック電流を供給するために、様々な異なる方法で提供することができる。
【0038】
上記に記載されているのは、本発明の例である。もちろん、本発明を説明する目的で構成要素または方法の考えられるすべての組み合わせを説明することは不可能であるが、当業者は、本発明の多くのさらなる組み合わせおよび置換が可能であることを認識するであろう。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲を含む、本出願の範囲内に含まれるそのようなすべての変更、修正、および変形を包含することが意図されている。さらに、本開示または特許請求の範囲が「ある」、「第1の」、または「別の」構成要素、またはそれらと同等の構成要素を記載している場合、それは、そのような構成要素を1つまたは複数含むと解釈されるべきであり、2つ以上の要素を必要とするわけでも、除外するわけでもない。本明細書で使用される場合、「含む」という用語は、含むがこれに限定されないことを意味し、「含んでいる」という用語は、含んでいるがこれに限定されないことを意味する。「に基づく」という用語は、少なくとも部分的に基づくことを意味する。
以下に、上記実施形態から把握できる技術思想を付記として記載する。
[付記1]
クロック分配システムであって、
個々の複数の正弦波クロック信号の1つをそれぞれが伝搬する複数の共振器スパインと、前記複数の正弦波クロック信号の各々は、複数の別個の位相の個々の1つを有しており、
前記複数の共振器スパインの各々に導電的に結合された少なくとも1つの共振器リブと、前記少なくとも1つの共振器リブの各々は、定在波共振器として構成されており、
複数のスパインの各々の前記少なくとも1つの共振器リブの各々に結合された結合コンデンサと、を備え、複数のスパインの第1の1つに関連付けられた第1の結合コンデンサ、および複数のスパインの第2の1つに関連付けられた第2の結合コンデンサは、回路に結合されて、複数の別個の位相のうちの2つと等しくなく、それらの間に存在する位相を有するクロック電流を、個々の回路に機能を提供するために容量的に提供する、システム。
[付記2]
前記複数の共振器スパインの各々と低電圧レールとを相互接続する少なくとも1つのインピーダンス線をさらに備え、前記少なくとも1つのインピーダンス線の各々は、前記複数の共振器スパインの各々に関連する個々の少なくとも1つの共振器リブに対応している、付記1に記載のシステム。
[付記3]
前記少なくとも1つのインピーダンス線の各々が、少なくとも1つの共振器スパインと前記低電圧レールとの間に所定のインピーダンスを有する伝送線を含む、付記2に記載のシステム。
[付記4]
前記少なくとも1つのインピーダンス線が、正弦波クロック信号の周波数にほぼ等しい共振周波数を有するLC共振器として動作するように構成されたインダクタを含む、付記2に記載のシステム。
[付記5]
前記複数の共振器スパインが、
同相クロック信号に対応する第1の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第1の共振器スパインと、
直交位相クロック信号に対応する第2の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第2の共振器スパインと、
逆同相クロック信号に対応する第3の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第3の共振器スパインと、
逆直交位相クロック信号に対応する第4の正弦波クロック信号を伝搬するように構成された第4の共振器スパインと、を含む、付記1に記載のシステム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6