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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-18
(45)【発行日】2024-01-26
(54)【発明の名称】ワイパアーム
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/46 20060101AFI20240119BHJP
   B60S 1/52 20060101ALI20240119BHJP
   B05B 1/30 20060101ALI20240119BHJP
【FI】
B60S1/46 C
B60S1/52
B05B1/30
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019139721
(22)【出願日】2019-07-30
(65)【公開番号】P2021020628
(43)【公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-06-27
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000144027
【氏名又は名称】株式会社ミツバ
(73)【特許権者】
【識別番号】506241514
【氏名又は名称】株式会社多田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】赤林 真吏
(72)【発明者】
【氏名】多田 健太郎
【審査官】瀬戸 康平
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-527964(JP,A)
【文献】特開2016-155420(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
払拭面を払拭するワイパブレードを揺動させるワイパアームであって、
基端部が揺動軸に装着されるアームヘッドと、
前記アームヘッドの先端部に基端部が装着されるアームシャンクと、
前記アームシャンクの先端部に基端部が装着されるアームピースと、
前記アームヘッド、前記アームシャンクおよび前記アームピースに沿って配置されるウォッシャチューブと、
前記アームピースに装着され、前記払拭面に向けてウォッシャ液を噴射するウォッシャノズルと、
を備え、
前記ウォッシャノズルは、
バルブ体と、
前記バルブ体を収容するバルブ収容部と、
前記アームピースの長手方向に延び、前記バルブ収容部の内部に形成される第1流路と、
前記バルブ収容部と一体に設けられた平板部と、
前記平板部の内部に形成されると共に、前記第1流路の下流側に接続され、前記アームピースの長手方向と交差する方向に延びる第2流路と、
前記第1流路および前記第2流路を、前記アームピースの長手方向一側に向けて開口させる流路開口部と、
長手方向先端部に前記ウォッシャチューブが接続され、かつ長手方向基端部に前記バルブ体が離着座するバルブシートが設けられるジョイント部を備え、前記流路開口部を閉塞する閉塞部材と、
前記平板部と一体に設けられ、略箱形状に形成された壁部と、
前記壁部に設けられると共に、前記第2流路の下流側に接続され、前記払拭面に向けて延びる第3流路と、
前記壁部に設けられると共に、前記アームピースの長手方向にそれぞれ開口され、前記第3流路の下流側に接続された第1下流側開口部および第2下流側開口部と、
前記壁部に設けられると共に、前記アームピースの短手方向に開口され、前記第3流路の下流側に接続された第3下流側開口部と、
前記第1下流側開口部,前記第2下流側開口部および前記第3下流側開口部にそれぞれ装着され、前記ウォッシャ液を噴射するノズル体と、
有することを特徴とするワイパアーム。
【請求項2】
前記平板部、前記アームピースに対して固定ねじにより固定されていることを特徴とする請求項1に記載のワイパアーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、払拭面を払拭するワイパブレードを揺動させるワイパアームに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両に搭載されるワイパ装置は、払拭面上で揺動されるワイパアームを備えている。ワイパアームの先端部にはワイパブレードが装着されており、ワイパアームの基端部には車体に設けられた揺動軸が装着されている。これにより、ワイパモータを駆動して揺動軸を揺動させることで、ワイパブレードが払拭面上を往復払拭動作し、ひいては払拭面が綺麗に払拭される。
【0003】
例えば、特許文献1に記載された技術では、ワイパアームの先端部に連結部材(アダプタ)が連結されており、当該連結部材には、ワイパブレードに設けられた流路(スプレーチャネル)にウォッシャ液(洗浄流体)を供給するための複数の流路が設けられている。これにより、連結部材の流路にウォッシャ液を供給することで、ワイパブレードの流路にウォッシャ液が供給される。よって、ワイパブレードに設けられた複数の噴射孔(スプレー開口)から、ウォッシャ液が噴射される。
【0004】
ここで、連結部材には、ウォッシャチューブが接続される上流側の流路と、当該上流側の流路と平行に設けられ、ワイパブレードの流路に接続される下流側の流路とが設けられている。そして、これらの互いに平行となった流路の間には、これらの流路と直交する方向に延び、かつこれらの流路を互いに接続する接続流路(接続チャネル)が設けられている。これにより、上流側の流路から接続流路を介して下流側の流路にウォッシャ液が供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特表2014-501200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の特許文献1に記載された技術では、上流側の流路と下流側の流路との間に、これらと直交するように接続流路を設ける必要があるため、接続流路を形成した後に、当該接続流路からウォッシャ液が漏れないようにすべく、接続流路の端部に蓋部材(閉塞ボール)を装着する必要があった。したがって、部品点数が多いことに加えて細かい部品管理が必要となり、組み立て作業が煩雑化するという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、組み立て作業性を向上させることができるワイパアームを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様では、払拭面を払拭するワイパブレードを揺動させるワイパアームであって、基端部が揺動軸に装着されるアームヘッドと、前記アームヘッドの先端部に基端部が装着されるアームシャンクと、前記アームシャンクの先端部に基端部が装着されるアームピースと、前記アームヘッド、前記アームシャンクおよび前記アームピースに沿って配置されるウォッシャチューブと、前記アームピースに装着され、前記払拭面に向けてウォッシャ液を噴射するウォッシャノズルと、を備え、前記ウォッシャノズルは、バルブ体と、前記バルブ体を収容するバルブ収容部と、前記アームピースの長手方向に延び、前記バルブ収容部の内部に形成される第1流路と、前記バルブ収容部と一体に設けられた平板部と、前記平板部の内部に形成されると共に、前記第1流路の下流側に接続され、前記アームピースの長手方向と交差する方向に延びる第2流路と、前記第1流路および前記第2流路を、前記アームピースの長手方向一側に向けて開口させる流路開口部と、長手方向先端部に前記ウォッシャチューブが接続され、かつ長手方向基端部に前記バルブ体が離着座するバルブシートが設けられるジョイント部を備え、前記流路開口部を閉塞する閉塞部材と、前記平板部と一体に設けられ、略箱形状に形成された壁部と、前記壁部に設けられると共に、前記第2流路の下流側に接続され、前記払拭面に向けて延びる第3流路と、前記壁部に設けられると共に、前記アームピースの長手方向にそれぞれ開口され、前記第3流路の下流側に接続された第1下流側開口部および第2下流側開口部と、前記壁部に設けられると共に、前記アームピースの短手方向に開口され、前記第3流路の下流側に接続された第3下流側開口部と、前記第1下流側開口部,前記第2下流側開口部および前記第3下流側開口部にそれぞれ装着され、前記ウォッシャ液を噴射するノズル体と、有することを特徴とする。
【0010】
本発明の他の態様では、前記平板部、前記アームピースに対して固定ねじにより固定されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ウォッシャノズルは、アームピースの長手方向に延びる第1流路と、第1流路の下流側に接続され、アームピースの長手方向と交差する方向に延びる第2流路と、第1流路および第2流路を、アームピースの長手方向一側に向けて開口させる流路開口部と、ウォッシャチューブが接続されるジョイント部が設けられ、流路開口部を閉塞する閉塞部材と、を有している。
【0012】
これにより、互いに交差する関係にある第1流路および第2流路の双方を、アームピースの長手方向一側の同じ方向に向けて開口させることができ、ひいては、第1流路および第2流路を1つの金型を用いて成形することが可能となる。そして、ジョイント部を有する比較的大きな閉塞部材により流路開口部を閉塞すれば良いので、従前に比して細かい部品管理が不要となり、ひいては組み立て作業性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】ワイパ装置の車両への搭載状態を示す概要図である。
図2】DR側ワイパアームを表側から見た斜視図である。
図3】DR側ワイパアームを裏側から見た斜視図である。
図4】(a),(b)は、ウォッシャノズルを示す斜視図である。
図5】(a)は、図2のA-A線に沿う断面図、(b)は、図5(a)のB-B線に沿う断面図である。
図6】ウォッシャノズルの分解斜視図である。
図7】(a),(b)は、ノズル体を成形する金型の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1はワイパ装置の車両への搭載状態を示す概要図を、図2はDR側ワイパアームを表側から見た斜視図を、図3はDR側ワイパアームを裏側から見た斜視図を、図4(a),(b)はウォッシャノズルを示す斜視図を、図5(a)は図2のA-A線に沿う断面図、(b)は図5(a)のB-B線に沿う断面図を、図6はウォッシャノズルの分解斜視図を、図7(a),(b)はノズル体を成形する金型の説明図をそれぞれ示している。
【0016】
図1に示されるように、自動車等の車両10のフロント側には、フロントウィンドシールド(払拭面)11が設けられている。また、フロントウィンドシールド11上には、フロントウィンドシールド11に付着した雨水や埃等を払拭するDR側(運転席側)ワイパ部材100およびAS側(助手席側)ワイパ部材200が設けられている。
【0017】
DR側ワイパ部材100は、DR側ワイパブレード110とDR側ワイパアーム120とを備えており、DR側ワイパブレード110はDR側ワイパアーム120の先端部に回動自在に装着されている。AS側ワイパ部材200は、AS側ワイパブレード210とAS側ワイパアーム220とを備えており、AS側ワイパブレード210はAS側ワイパアーム220の先端部に回動自在に装着されている。
【0018】
DR側ワイパブレード110およびAS側ワイパブレード210は、フロントウィンドシールド11上の下反転位置LRPと上反転位置URPとの間に形成されたDR側払拭範囲12およびAS側払拭範囲13を、それぞれ同期して同一方向に往復払拭動作するようになっている。すなわち、DR側ワイパブレード110およびAS側ワイパブレード210の払拭パターンは、所謂「タンデム型」となっている。
【0019】
車両10におけるフロントウィンドシールド11の前端側の部分で、かつバルクヘッド(図示せず)の近傍には、DR側ワイパ部材100およびAS側ワイパ部材200を揺動させるワイパ装置14が搭載されている。ワイパ装置14は、揺動軸としてのDR側ピボット軸15およびAS側ピボット軸16を備えており、DR側ピボット軸15およびAS側ピボット軸16の先端部には、DR側ワイパアーム120およびAS側ワイパアーム220の基端部が、それぞれ締結ナット(図示せず)により強固に固定されている。
【0020】
また、DR側ピボット軸15およびAS側ピボット軸16の基端部には、DR側駆動レバー17およびAS側駆動レバー18の長手方向一端が固定されている。また、DR側駆動レバー17およびAS側駆動レバー18の長手方向他端は、それぞれボールジョイントBJを介して、連結ロッド19の長手方向両端が回動自在に連結されている。
【0021】
AS側駆動レバー18の長手方向他端には、さらにボールジョイントBJを介して、駆動ロッド20の長手方向一端が回動自在に連結されている。また、駆動ロッド20の長手方向他端は、さらにボールジョイントBJを介して、クランクアーム21の長手方向一端に回動自在に連結されている。
【0022】
クランクアーム21の長手方向他端は、ワイパモータ22の出力軸23に固定されており、クランクアーム21は、出力軸23の回転に伴って、その長手方向一端(駆動ロッド20との連結部分)が回転するようになっている。
【0023】
ここで、クランクアーム21,駆動ロッド20,連結ロッド19,DR側駆動レバー17およびAS側駆動レバー18は、ワイパモータ22の回転運動をDR側ピボット軸15およびAS側ピボット軸16の揺動運動に変換する「リンク機構」を構成している。これにより、DR側ピボット軸15およびAS側ピボット軸16が、それぞれ揺動駆動される。
【0024】
これにより、DR側ワイパアーム120およびAS側ワイパアーム220が揺動して、DR側ワイパブレード110およびAS側ワイパブレード210が、フロントウィンドシールド11上のDR側払拭範囲12およびAS側払拭範囲13を、それぞれ払拭するようになっている。
【0025】
なお、ワイパモータ22には、ブラシ付きの電動モータやブラシレスの電動モータを用いることができる。ただし、近年のハイブリッド車両(HV)や電動自動車(EV)等にワイパモータ22を搭載する場合には、静粛性の観点等から、ブラシの摺接音等(電磁ノイズ等を含む)を発生しないブラシレスの電動モータを採用するのが望ましい。
【0026】
図2および図3に示されるように、DR側ワイパアーム120は、略真っ直ぐの直線形状に形成されており、DR側ワイパアーム120の基端側(図2中右側)から、アームヘッド130,アームシャンク140およびアームピース150が、それぞれこの順番で連結して設けられている。
【0027】
アームヘッド130は、アルミ材料等を鋳造成形することで略棒状に形成されており、これにより軽量化が図られている。アームヘッド130の長手方向基端部には、DR側ピボット軸15(図1参照)の先端部が締結ナット(図示せず)を介して固定されるピボット軸固定部131が一体に設けられている。
【0028】
ピボット軸固定部131は略筒状に形成されており、その外周部分には、シリコーンゴム等よりなる柔軟性を備えたウォッシャチューブTBが、巻き掛けられるようにして配策されている。これにより、DR側ワイパアーム120の揺動時において、ウォッシャチューブTBは、ピボット軸固定部131に対して巻き掛けられたり弛んだりするようになっている。よって、ウォッシャチューブTBには大きな負荷が掛かることが無い。
【0029】
つまり、ウォッシャチューブTBが弾性変形することが抑えられており、ウォッシャ液W(図4参照)は、ウォッシャチューブTB内をスムーズに流れることができる。また、ウォッシャチューブTBが弾性変形することが抑えられるため、ワイパモータ22に掛かる負荷も軽減される。ここで、図示においては、ウォッシャチューブTBの配策状態を分かり易くするために、ウォッシャチューブTBに網掛けを施している。
【0030】
また、アームヘッド130の長手方向先端部には、アームシャンク140の長手方向基端部が装着されるシャンク固定部132が一体に設けられている。シャンク固定部132には、アームシャンク140がロックバック可能、つまりフロントウィンドシールド11に対して起立可能に連結されており、シャンク固定部132には支持ピンPNが装着されている。つまり、アームシャンク140は、支持ピンPNを中心にロックバック可能となっている。
【0031】
また、シャンク固定部132には、鋼材製のフック部材FKが引っ掛けられる引っ掛け部132aが設けられている。なお、フック部材FKには、引っ張りばねSPの長手方向一端が引っ掛けられている。また、引っ張りばねSPの長手方向他端は、アームシャンク140の長手方向中央部に固定された鋼材製のスプリングフックSFに引っ掛けられている。そして、引っ張りばねSPのばね力は、DR側ワイパブレード110(図1参照)を、フロントウィンドシールド11に対して所定圧で押圧するように作用する。これに対し、引っ張りばねSPのばね力は、アームシャンク140をアームヘッド130に対して起立させた状態(ロックバック状態)で保持するようにも作用する。
【0032】
アームシャンク140は、鋼板をプレス加工等することで長尺に形成されている。具体的には、アームシャンク140の長手方向と交差する方向(短手方向)に沿う断面形状は、略U字形状に形成されている。アームシャンク140は、DR側ワイパアーム120の表側に配置されたシャンク天壁141と、当該シャンク天壁141の短手方向両側からフロントウィンドシールド11に向けて突出された一対のシャンク側壁142と、を備えている。これにより、図3に示されるように、アームシャンク140の内側に、引っ張りばねSPおよびウォッシャチューブTBが収容され、かつアームシャンク140を側方から見た際に、引っ張りばねSPおよびウォッシャチューブTBは、一対のシャンク側壁142によって隠される。
【0033】
また、アームシャンク140の長手方向基端部には、当該アームシャンク140の長手方向に突出するようにして、一対のヘッド固定部143(図2参照)が一体に設けられている。これらのヘッド固定部143は、アームヘッド130のシャンク固定部132を側方から挟むようにして設けられており、かつシャンク固定部132に対して支持ピンPNにより連結されている。すなわち、アームヘッド130の先端部にアームシャンク140の基端部が装着されている。
【0034】
さらに、アームシャンク140の長手方向先端部には、アームピース150の長手方向基端部が固定されるピース固定部144が一体に設けられている。具体的には、アームピース150の長手方向基端部は、ピース固定部144をかしめることでアームシャンク140の長手方向先端部に固定されている。これにより、ピース固定部144は、アームピース150の長手方向基端部を包み込んでいる。このようにして、アームシャンク140の先端部に、アームピース150の基端部が装着されている。
【0035】
なお、アームシャンク140のピース固定部144の近傍で、かつ一対のシャンク側壁142の間に、スプリングフックSFが固定されている。そして、図2および図3に示されるように、アームシャンク140の内側に収容されたウォッシャチューブTBは、ピース固定部144の部分において、アームシャンク140の外部に引き出されている。アームシャンク140の外部に引き出されたウォッシャチューブTBは、ピース固定部144に対して、弛むこと無く真っ直ぐに沿って配置されている。よって、当該部分において、DR側ワイパアーム120の見栄えが損なわれるようなことが無い。
【0036】
アームピース150は、鋼板をプレス加工等することで略真っ直ぐの平板状に形成されている。ここで、アームピース150の肉厚は、アームシャンク140の肉厚よりも厚くなっている。これにより、平板状のアームピース150であっても、アームシャンク140と同様に十分な剛性が得られて、ひいては、DR側ワイパアーム120が曲がってしまうようなことが防止される。
【0037】
アームピース150の長手方向先端部には、DR側ワイパブレード110が装着されるU字状フック151が一体に設けられている。このU字状フック151には、DR側ワイパブレード110の長手方向中央部に設けられた連結部材(図示せず)が、ワンタッチで固定されるようになっている。なお、DR側ワイパブレード110の長手方向中央部に設けられる連結部材は、DR側ワイパブレード110に対して揺動自在となっている。よって、アームピース150に装着されたDR側ワイパブレード110は、DR側ワイパアーム120に対して揺動自在となっている。
【0038】
また、アームピース150の長手方向に沿うU字状フック151寄りの部分には、フロントウィンドシールド11に向けてウォッシャ液W(図4参照)を噴射するウォッシャノズル160が装着されている。このウォッシャノズル160には、ウォッシャチューブTBの長手方向先端部が接続されている。ここで、ピース固定部144とウォッシャノズル160との間に配策されるウォッシャチューブTBは、弛むこと無くアームピース150に沿って配置されている。このようにして、ウォッシャチューブTBは、アームヘッド130,アームシャンク140およびアームピース150に沿って配置されている。
【0039】
ここで、ウォッシャチューブTBの長手方向基端部は、車両10のエンジンルーム内等に設置されたウォッシャ装置(図示せず)に接続されている。このウォッシャ装置は、ウォッシャ液Wを貯留するウォッシャタンクと、当該ウォッシャタンクに装着されたウォッシャポンプとから構成されている。そして、車室内に設けられたウォッシャスイッチ(図示せず)を操作することで、ウォッシャポンプが作動する。これにより、ウォッシャタンク内のウォッシャ液Wが、ウォッシャチューブTBに送出され、その後、ウォッシャノズル160からフロントウィンドシールド11に向けて勢い良く噴射される(図4参照)。
【0040】
図4ないし図7に示されるように、ウォッシャノズル160はノズル体161を備えている。ノズル体161は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成されている。具体的には、図5(a)に示されるように、ノズル体161は、第1壁部162,第2壁部163および第3壁部164を備えている。そして、第1壁部162および第3壁部164は、互いに略直角となるようにその基端部が接続されており、第2壁部163の基端部は、第1壁部162と第3壁部164との間に接続されている。
【0041】
第1壁部162と第2壁部163との間には、アームピース150が装着されるアームピース装着溝165が形成されている。このアームピース装着溝165の深さ寸法DPは、アームピース150の幅寸法WLよりも大きくなっている(DP>WL)。一方、アームピース装着溝165の幅寸法WPは、アームピース150の厚み寸法TNよりも若干小さくなっている(WP<TN)。これにより、アームピース150は、アームピース装着溝165に対して、はみ出たりがたついたりすること無く強固に固定される。
【0042】
第2壁部163は、図4に示されるように、バルブ収容部163aと平板部163bとを備えている。バルブ収容部163aは、図5および図6に示されるように、有底筒状に形成されており、その内部には、アームピース150の長手方向に延び、かつウォッシャ液Wが流通する第1流路FP1が形成されている。そして、バルブ収容部163aの内部には、チェックバルブ機構166が収容されている。
【0043】
チェックバルブ機構166は、上流側(ウォッシャポンプ側)から下流側(フロントウィンドシールド11側)へのウォッシャ液Wの流れのみを許容する。これにより、ウォッシャポンプとウォッシャノズル160との間に配策されたウォッシャチューブTB(図3参照)の内部に、ウォッシャ液Wを止めておく(溜めておく)ことができる。よって、次回のウォッシャ液Wの噴射時には、ウォッシャポンプの作動に伴い、ウォッシャ液Wを素早くフロントウィンドシールド11上に噴射させることができる。
【0044】
ここで、チェックバルブ機構166は、図5(b)および図6に示されるように、プラスチック製の可動体166aと、可動体166aの先端部に装着されたゴム製のバルブ体166bと、可動体166aの基端側を閉塞部材167に向けて押圧するバルブスプリング166cと、から構成されている。そして、バルブ体166bは、閉塞部材167に設けられたバルブシート167dに離着座するようになっている。これにより、ウォッシャポンプを駆動させることで、バルブ体166bの上流側のウォッシャ液Wの圧力が上昇して、その結果、バルブ体166bが開弁するようになっている。
【0045】
また、平板部163bは、略平板状に形成されており、当該平板部163bのU字状フック151側(図4(a)中左側)には、ねじ孔163cが設けられている。ねじ孔163cは、平板部163bの板厚方向に貫通しており、当該ねじ孔163cには、固定ねじS(図3参照)が挿通されるようになっている。すなわち、平板部163bは、アームピース150に対して固定ねじSにより固定されるようになっている。
【0046】
これに対し、平板部163bのアームシャンク140側(図4(b)中手前側)の内部には、アームピース150の長手方向と交差する方向(短手方向)に延びる第2流路FP2が設けられている。より具体的には、平板部163bの内部に形成された第2流路FP2は、バルブ収容部163aの内部に形成された第1流路FP1の下流側に接続されており、図5(b)に示されるように、バルブ体166bを押し開いて第1流路FP1に流れ出たウォッシャ液Wの流れ方向を直角(90°)方向に変換して、アームピース150の短手方向に向けるようになっている。そして、第2流路FP2を流れたウォッシャ液Wは、第3壁部164の内部に形成された第3流路FP3に導かれる。つまり、第2流路FP2の両端は、第1流路FP1および第3流路FP3にそれぞれ接続されている。
【0047】
さらに、第2壁部163のアームシャンク140側には、閉塞部材167の蓋部167aが装着されている。ここで、図5(b)に示されるように、バルブ収容部163aおよび平板部163bのアームシャンク140側(図中下側)は、大きく開口されている。具体的には、第1流路FP1および第2流路FP2は互いに連通されており、これらの第1,第2流路FP1,FP2におけるアームピース150の長手方向一側(アームシャンク140側)は、いずれも開口されている。そして、これらの第1,第2流路FP1,FP2の開口部は、それぞれ共通の上流側開口部(流路開口部)163dとなっており、当該上流側開口部163dは、閉塞部材167によって密閉されている。なお、閉塞部材167は、ノズル体161と同様にプラスチック等の樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成され、ノズル体161に対して、超音波溶着等の接着手段により固定されている。
【0048】
図4ないし図6に示されるように、閉塞部材167は、細長い略棒状の蓋部167aと、当該蓋部167aに一体に設けられたジョイント部167bと、を備えている。蓋部167aは、上流側開口部163dを密閉しており、これにより、第1流路FP1および第2流路FP2を流れるウォッシャ液Wの外部への漏洩が防止される。
【0049】
また、ジョイント部167bは、中空の円筒状に形成され、かつ蓋部167aに対して直交方向に延在されている。そして、ジョイント部167bの長手方向先端部(図5(b)中下側)には、ウォッシャチューブTBの長手方向先端部が接続されるようになっている(図2および図3参照)。なお、ジョイント部167bの長手方向先端部には、ウォッシャチューブTBの抜け止めとして機能する環状の抜け止め凸部167cが一体に設けられている。
【0050】
さらに、ジョイント部167bの内側には、ウォッシャ液Wが流通する上流側流路UFPが形成されており、この上流側流路UFPは、チェックバルブ機構166を介して第1流路FP1に連通されている。さらに、ジョイント部167bの長手方向基端部(図5(b)中上側)には、チェックバルブ機構166のバルブ体166bが離着座する環状のバルブシート167dが一体に設けられている。このバルブシート167dは、蓋部167aから微小高さで突出しており、その先端部分がバルブ体166bに接触されている。
【0051】
第3壁部164は、図4に示されるように、ノズル体161の比較的大きな部分を占めている。第3壁部164は略箱形状に形成されており、その内部には、図5に示されるように、第2流路FP2からのウォッシャ液Wが流れる第3流路FP3が形成されている。すなわち、第3流路FP3は、第2流路FP2の下流側に接続されており、当該第3流路FP3は、フロントウィンドシールド11に向けて延びている。また、図5に示されるように、第3流路FP3は、第2流路FP2の第1流路FP1側とは反対側に配置されている。
【0052】
そして、第3流路FP3の上流側(第2流路FP2側)は、第3流路FP3の下流側(第1,第2,第3ノズル体NZ1,NZ2,NZ3側)に比して、幅狭となっている。これにより、第3流路FP3を成形する第3スライド金型D3(図7(b)参照)を、容易に離型できるようになっている。
【0053】
図4および図5に示されるように、第3流路FP3の下流側(フロントウィンドシールド11側)には、アームピース150の長手方向に開口された一対の第1下流側開口部164aおよび第2下流側開口部164bが設けられている。そして、第1下流側開口部164aには、ウォッシャ液Wを噴射する第1噴射孔IAが設けられた略球状の第1ノズル体NZ1が装着されている。また、第2下流側開口部164bには、ウォッシャ液Wを噴射する第2噴射孔IBが設けられた略球状の第2ノズル体NZ2が装着されている。
【0054】
また、第3流路FP3の下流側には、アームピース150の短手方向に開口された1つの第3下流側開口部164cが設けられている。この第3下流側開口部164cには、3つの第3噴射孔IC,第4噴射孔IDおよび第5噴射孔IEが設けられ、かつ略箱形状に形成された第3ノズル体NZ3が装着されている。
【0055】
ここで、第1,第2ノズル体NZ1,NZ2は、第3壁部164に対して回動自在に装着されている。これにより、第1,第2噴射孔IA,IBから噴射されるウォッシャ液Wのフロントウィンドシールド11に対する噴射位置を、調整することができる。これに対し、第3ノズル体NZ3の第3,第4,第5噴射孔IC,ID,IEにおいては、その噴射位置は調整不可となっている。ただし、必要とされる仕様に応じて、第3ノズル体NZ3に替えて、第1,第2ノズル体NZ1,NZ2と同様に、噴射位置を調整し得る略球状のノズル体を用いても良い。
【0056】
これにより、ウォッシャスイッチを操作してウォッシャポンプを作動させることで、ウォッシャ液Wは、図4および図5の破線矢印で示されるように、ウォッシャチューブTBおよび上流側流路UFPを流れて、チェックバルブ機構166を開弁させる。チェックバルブ機構166を押し開いたウォッシャ液Wは、その後、第1流路FP1,第2流路FP2および第3流路FP3を流れて、合計5つの第1,第2,第3,第4,第5噴射孔IA,IB,IC,ID,IEからそれぞれ噴射される。
【0057】
次に、以上のように形成されたウォッシャノズル160の組み立て手順について、図6を用いて詳細に説明する。
【0058】
まず、図6の矢印M1に示されるように、バルブ収容部163aの内部に、チェックバルブ機構166を形成するバルブスプリング166cを挿入する。これに引き続き、図6の矢印M2に示されるように、チェックバルブ機構166を形成する可動体166aおよびバルブ体166bを、バルブ収容部163aに挿入する。このとき、可動体166aとバルブ体166bとを予め互いに組み付けておくようにし、可動体166a側をバルブスプリング166cに向けるようにする。これにより、チェックバルブ機構166のバルブ収容部163aへの収容が完了する。
【0059】
次いで、図6の矢印M3に示されるように、ノズル体161の上流側開口部163dを、閉塞部材167によって閉塞する作業を行う。このとき、閉塞部材167のバルブシート167d側を、チェックバルブ機構166側に向けるようにする。つまり、閉塞部材167のジョイント部167b側を、チェックバルブ機構166側とは反対側に向くようにする。次いで、超音波溶着機(図示せず)を用いて、閉塞部材167をノズル体161に溶着する。これにより、バルブ体166bがバルブシート167dに着座され、かつ上流側開口部163dが密閉されて、ノズル体161に対する閉塞部材167の固定作業が完了する。
【0060】
次に、第1,第2,第3ノズル体NZ1,NZ2,NZ3を準備する。そして、図6の矢印M4に示されるように、第1ノズル体NZ1を、第1下流側開口部164aに装着する。このとき、第1ノズル体NZ1を比較的大きな力で押圧して、第1下流側開口部164aに嵌め込むようにする。また、図6の矢印M5に示されるように、第2ノズル体NZ2を、第2下流側開口部164b(図4(a)参照)に装着する。このとき、第2ノズル体NZ2を比較的大きな力で押圧して、第2下流側開口部164bに嵌め込むようにする。
【0061】
さらには、図6の矢印M6に示されるように、第3ノズル体NZ3を、ノズル体161の第3下流側開口部164c(図5(a)参照)に嵌め込む。そして、閉塞部材167と同様に、超音波溶着機を用いることで、第3ノズル体NZ3をノズル体161に溶着する。これにより、ウォッシャノズル160の組み立てが完了する。
【0062】
ここで、ノズル体161は、図7に示されるように、合計4つのスライド金型(概略形状を示す)で容易に成形可能な形状となっている。すなわち、図7(a)の矢印SL1に示されるように、ノズル体161は、当該ノズル体161(アームピース150)の長手方向に移動可能な第1スライド金型(左金型)D1および第2スライド金型(右金型)D2と、図7(b)の矢印SL2に示されるようにノズル体161(アームピース150)の短手方向に移動可能な第3スライド金型(下金型)D3および第4スライド金型(上金型)D4と、で成形可能となっている。
【0063】
ただし、第1スライド金型D1および第2スライド金型D2の双方をスライド自在にしなくとも、第1,第2スライド金型D1,D2のうちのいずれか一方を「固定金型」としても良い。また、第3スライド金型D3および第4スライド金型D4の双方をスライド自在にしなくとも、第3,第4スライド金型D3,D4のうちのいずれか一方を「固定金型」としても良い。
【0064】
そして、ノズル体161に形成される穴または孔に着目した場合、第1スライド金型D1は、第2下流側開口部164b(図4(a)参照)を成形するようになっている。また、第2スライド金型D2は、第1下流側開口部164a,第1流路FP1および第2流路FP2を成形するようになっている。さらに、第3スライド金型D3は、ねじ孔163c(図4(a)参照)および第3流路FP3を成形するようになっている。
【0065】
このように、ノズル体161は、左右方向および上下方向の2方向に移動する金型のみで成形可能となっている。その理由は、ノズル体161の長手方向に延びる第1流路FP1と、ノズル体161の短手方向に延びる第2流路FP2とを、それぞれノズル体161のアームシャンク140側に向けられた共通の上流側開口部163dによって開口させたためである。
【0066】
より具体的には、本実施の形態では、3方向に延びる第1流路FP1,第2流路FP2および第3流路FP3のうち、2つの第1流路FP1および第2流路FP2が、1つの第2スライド金型D2で成形可能となっている。これにより、第1流路FP1と延在方向が異なる第2流路FP2を成形するための金型が不要となる。
【0067】
また、第2流路FP2を、その延在方向と同じ方向に移動する別の金型で成形した場合には、当該第2流路FP2の成形時に金型が通過した穴の部分を、別に準備した他の閉塞部材で閉塞する必要が生じる。しかしながら、本実施の形態では、上流側開口部163dを1つの閉塞部材167のみで閉塞するだけで済む。よって、本実施の形態では、他の閉塞部材が不要であり、ひいては部品点数を削減でき、かつ細かい部品の管理等が不要となり、ひいては歩留まりを向上させることができる。
【0068】
ここで、本実施の形態では、閉塞部材167が比較的大きな形状となるが、1つの閉塞部材167のみで第1,第2流路FP1,FP2を成形でき、すなわち、1回の閉塞作業で済み、細かい部品の管理が不要となる。言い換えれば、閉塞部材167の管理が容易になり、歩留まりを向上させることができるというメリットを有する。さらには、閉塞部材167が比較的大きくなるため、上述のような超音波溶着等の接着手段を採用することができる。したがって、ウォッシャ液Wが外部に漏れ出るようなことを、長期に亘って確実に防止可能となっている。
【0069】
以上詳述したように、本実施の形態によれば、ウォッシャノズル160は、アームピース150の長手方向に延びる第1流路FP1と、第1流路FP1の下流側に接続され、アームピース150の長手方向と交差する方向に延びる第2流路FP2と、第1流路FP1および第2流路FP2を、アームピース150の長手方向一側に向けて開口させる上流側開口部163dと、ウォッシャチューブTBが接続されるジョイント部167bが設けられ、上流側開口部163dを閉塞する閉塞部材167と、を有している。
【0070】
これにより、互いに交差する関係にある第1流路FP1および第2流路FP2の双方を、アームピース150の長手方向一側の同じ方向に向けて開口させることができ、ひいては、第1流路FP1および第2流路FP2を1つの金型、具体的には第2スライド金型D2(図7(a)参照)を用いて成形することが可能となる。そして、ジョイント部167bを有する比較的大きな閉塞部材167により上流側開口部163dを閉塞すれば良いので、従前に比して細かい部品管理が不要となり、ひいては組み立て作業性を向上させることが可能となる。
【0071】
また、本実施の形態によれば、ウォッシャノズル160は、第2流路FP2の下流側に接続され、フロントウィンドシールド11に向けて延びる第3流路FP3を備えているので、これにより、第1,第2,第3ノズル体NZ1,NZ2,NZ3をフロントウィンドシールド11に近付けることができる。よって、フロントウィンドシールド11上の所定箇所に、ウォッシャ液Wを確実に噴射することが可能となる。
【0072】
さらに、本実施の形態によれば、ウォッシャノズル160は、第2流路FP2が内部に設けられ、アームピース150に対して固定ねじSにより固定される平板部163bを備えているので、ウォッシャノズル160をアームピース150に対して、がたつくこと無く強固に固定することが可能となる。したがって、ウォッシャノズル160の噴射位置がずれるようなことを、長期に亘って確実に防止することができる。
【0073】
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、DR側ワイパアーム120にウォッシャノズル160が設けられたものを示したが、本発明はこれに限らず、AS側ワイパアーム220にウォッシャノズル160を設けることもできる(図1参照)。
【0074】
また、上記実施の形態においては、DR側ワイパアーム120を自動車等の車両10に用いたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、航空機や鉄道車両,建設機械等にも用いることができる。
【0075】
その他、上記実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記実施の形態に限定されない。
【符号の説明】
【0076】
10 車両
11 フロントウィンドシールド(払拭面)
12 DR側払拭範囲
13 AS側払拭範囲
14 ワイパ装置
15 DR側ピボット軸
16 AS側ピボット軸
17 DR側駆動レバー
18 AS側駆動レバー
19 連結ロッド
20 駆動ロッド
21 クランクアーム
22 ワイパモータ
23 出力軸
100 DR側ワイパ部材
110 DR側ワイパブレード(ワイパブレード)
120 DR側ワイパアーム(ワイパアーム)
130 アームヘッド
131 ピボット軸固定部
132 シャンク固定部
132a 引っ掛け部
140 アームシャンク
141 シャンク天壁
142 シャンク側壁
143 ヘッド固定部
144 ピース固定部
150 アームピース
151 U字状フック
160 ウォッシャノズル
161 ノズル体
162 第1壁部
163 第2壁部
163a バルブ収容部
163b 平板部
163c ねじ孔
163d 上流側開口部(流路開口部)
164 第3壁部
164a 第1下流側開口部
164b 第2下流側開口部
164c 第3下流側開口部
165 アームピース装着溝
166 チェックバルブ機構
166a 可動体
166b バルブ体
166c バルブスプリング
167 閉塞部材
167a 蓋部
167b ジョイント部
167c 抜け止め凸部
167d バルブシート
200 AS側ワイパ部材
210 AS側ワイパブレード(ワイパブレード)
220 AS側ワイパアーム(ワイパアーム)
BJ ボールジョイント
D1 第1スライド金型
D2 第2スライド金型
D3 第3スライド金型
D4 第4スライド金型
FK フック部材
FP1 第1流路
FP2 第2流路
FP3 第3流路
IA 第1噴射孔
IB 第2噴射孔
IC 第3噴射孔
ID 第4噴射孔
IE 第5噴射孔
IF 第6噴射孔
IG 第7噴射孔
LRP 下反転位置
NZ1 第1ノズル体
NZ2 第2ノズル体
NZ3 第3ノズル体
PN 支持ピン
S 固定ねじ
SF スプリングフック
SP 引っ張りばね
TB ウォッシャチューブ
UFP 上流側流路
URP 上反転位置
W ウォッシャ液
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7