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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-18
(45)【発行日】2024-01-26
(54)【発明の名称】経営管理装置、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0639 20230101AFI20240119BHJP
【FI】
G06Q10/0639
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023044555
(22)【出願日】2023-03-20
【審査請求日】2023-03-24
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520163393
【氏名又は名称】株式会社デイドリーム
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】亀岡 佑祐
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-169084(JP,A)
【文献】特開平05-290236(JP,A)
【文献】特開2004-086362(JP,A)
【文献】特開2015-232776(JP,A)
【文献】特開2002-092280(JP,A)
【文献】特開2005-032176(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ある月にある店舗の従業員がとるべき行動の目標を記した文章である行動計画を表示する第1欄と、前記店舗の前記月における1以上の経営指標及び前記月に属するある営業日における1以上の経営指標の実績データを表示する第2欄と、前記営業日における1以上の前記従業員の勤怠実績を表示する第3欄と、前記店舗の前記営業日における営業日報をテキストで入力する第4欄とを含む画面と、前記勤怠実績の修正をユーザに促す画面とを端末装置に表示させる表示制御部と、
前記ユーザが行った前記勤怠実績の修正を受け付ける受付部と、
修正後の前記勤怠実績に基づいて1以上の前記経営指標を更新する更新部とを有し、
前記表示制御部は、更新された1以上の前記経営指標の前記実績データを前記第2欄に表示する、
経営管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の経営管理装置であって、
前記複数の経営指標は、前記営業日の総労働時間、前記営業日の人時売上高、前記営業日の人件費、前記営業日の人件費率、及び前記月の累計の人件費の少なくとも一つを含む、
経営管理装置。
【請求項3】
ある月にある店舗の従業員がとるべき行動の目標を記した文章である行動計画を表示する第1欄と、前記店舗の前記月における1以上の経営指標及び前記月に属するある営業日における1以上の経営指標の実績データを表示する第2欄と、前記営業日における1以上の前記従業員の勤怠実績を表示する第3欄と、前記店舗の前記営業日における営業日報をテキストで入力する第4欄とを含む画面を端末装置に表示させるステップと、
前記勤怠実績の修正をユーザに促す画面を前記端末装置に表示させるステップと、
前記ユーザが行った前記勤怠実績の修正を受け付けるステップと、
修正後の前記勤怠実績に基づいて1以上の前記経営指標を更新するステップと、
更新された1以上の前記経営指標の前記実績データを前記第2欄に表示するステップと、
を経営管理装置が実行する方法。
【請求項4】
ある月にある店舗の従業員がとるべき行動の目標を記した文章である行動計画を表示する第1欄と、前記店舗の前記月における1以上の経営指標及び前記月に属するある営業日における1以上の経営指標の実績データを表示する第2欄と、前記営業日における1以上の前記従業員の勤怠実績を表示する第3欄と、前記店舗の前記営業日における営業日報をテキストで入力する第4欄とを含む画面を端末装置に表示させるステップと、
前記勤怠実績の修正をユーザに促す画面を前記端末装置に表示させるステップと、
前記ユーザが行った前記勤怠実績の修正を受け付けるステップと、
修正後の前記勤怠実績に基づいて1以上の前記経営指標を更新するステップと、
更新された1以上の前記経営指標の前記実績データを前記第2欄に表示するステップと、
を経営管理装置に実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経営管理装置、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店等の経営においては、売上の管理や、従業員の勤務シフトの管理等の様々な業務を行う必要がある。また、経営を改善するために、各店舗の店長に営業日報を作成させ、営業日報を通じて現場での問題点や改善点を見いだしたりすることも行われる。営業日報の作成方法としては、例えば、POS(Point Of Sale)端末で印刷された精算レポートをOCR(Optical Character Recognition/Reader)で読み取ることで、営業日報の手書き入力を省く方法が提案されている(例えば特許文献1)。
【0003】
営業日報を作成する際、ユーザは、自身の記憶に頼って、所定のフォーマットに記入する。その際、POSデータ、勤怠データ等の様々な情報を俯瞰したうえで営業日報を作成できれば、質の高い内容の営業日報が期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-163508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、POSデータや勤怠データ等の様々な情報はそれぞれ別個に管理されており、これらの情報を取得して検討するのは手間である。例えば、特許文献1の方法では、POS端末で印刷された精算レポートをOCRで読み取る必要があるためユーザの手間が増えてしまう。
【0006】
本発明は、このような現状を鑑みてなされたものであり、より質の高い営業日報を効率的に作成できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
【0008】
上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る経営管理装置は、従業員の行動計画を表示する第1欄と、1以上の経営指標の実績データを表示する第2欄と、ある営業日における1以上の前記従業員の勤怠実績を表示する第3欄と、前記営業日における営業日報を入力する第4欄とを含む画面を端末装置に表示させる表示制御部と、前記勤怠実績の修正を受け付ける受付部と、修正後の前記勤怠実績に基づいて前記経営指標を更新する更新部とを有し、前記表示制御部は、更新された1以上の前記経営指標の前記実績データを前記第2欄に表示する。
【0009】
上記経営管理装置において、前記1以上の経営指標は、前記営業日の総労働時間、前記営業日の人時売上高、前記営業日の人件費、前記営業日の人件費率、及び前記営業日が属する月の累計の人件費の少なくとも一つを含んでもよい。
【0010】
上記経営管理装置において、前記表示制御部は、前記第2欄に代えて、又は前記第1~第4欄に加えて、所定の単位期間ごとに区分された第5欄を前記端末装置に表示させ、各々の前記区分に前記単位期間ごとの前記経営指標の前記実績データを表示させてもよい。
【0011】
上記経営管理装置において、前記表示制御部は、前記第3欄に代えて、又は前記第1~第5欄に加えて、前記単位期間ごとに区分された第6欄を前記端末装置に表示させ、各々の前記区分に前記単位期間ごとの前記勤怠実績を表示させ、前記第5欄と前記第6欄の各々の前記区分が対応するように整列されてもよい。
【0012】
上記経営管理装置において、前記表示制御部は、前記営業日における前記勤怠実績がある各々の前記従業員の評価値に基づくチーム力を前記単位期間ごとに前記第5欄に表示させてもよい。
【0013】
上記経営管理装置において、前記経営指標は、前記単位期間ごとの総労働時間、人時売上高、人件費、人件費率、アルバイト費率、及び人時接客数の少なくとも一つを含んでもよい。
【0014】
本発明の別の態様に係る方法によれば、従業員の行動計画を表示する第1欄と、1以上の経営指標の実績データを表示する第2欄と、ある営業日における1以上の前記従業員の勤怠実績を表示する第3欄と、前記営業日における営業日報を入力する第4欄とを含む画面を端末装置に表示させるステップと、前記勤怠実績の修正を受け付けるステップと、修正後の前記勤怠実績に基づいて前記経営指標を更新するステップと、更新された1以上の前記経営指標の前記実績データを前記第2欄に表示するステップと、を経営管理装置が実行する。
【0015】
本発明の更に別の態様に係るプログラムによれば、従業員の行動計画を表示する第1欄と、1以上の経営指標の実績データを表示する第2欄と、ある営業日における1以上の前記従業員の勤怠実績を表示する第3欄と、前記営業日における営業日報を入力する第4欄とを含む画面を端末装置に表示させるステップと、前記勤怠実績の修正を受け付けるステップと、修正後の前記勤怠実績に基づいて前記経営指標を更新するステップと、更新された1以上の前記経営指標の前記実績データを前記第2欄に表示するステップと、を経営管理装置に実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、より質の高い営業日報を効率的に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本実施形態に係る経営管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2図2(a)は、本実施形態に係る実績情報のデータ構造の一例を示す模式図であり、図2(b)は、本実施形態に係る計画情報のデータ構造の一例を示す模式図である。
図3図3(a)は、本実施形態に係るシフト情報のデータ構造の一例を示す模式図であり、図3(b)は、本実施形態に係る従業員情報のデータ構造の一例を示す模式図である。
図4図4は、本実施形態に係る行動計画入力画面の一例を示す模式図である。
図5図5は、本実施形態に係る一覧画面の一例を示す模式図である。
図6図6は、本実施形態に係る営業日報の入力画面の一例を示す模式図である。
図7図7は、本実施形態に係る打刻履歴画面の一例を示す模式図である。
図8図8は、本実施形態に係る確認画面の一例を示す模式図である。
図9図9は、本実施形態に係る経営管理装置が実行する処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
図10図10は、本実施形態に係る経営管理装置が実行する処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
図11図11は、本実施形態に係る経営管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、一実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
【0019】
図1は、本実施形態に係る経営管理システムのシステム構成の一例を示す図である。以下では、経営管理システム1を利用して飲食店の営業日報を作成する場合を例にして説明する。
【0020】
一例として、経営管理システム1は、経営管理装置2と端末装置3とを備える。これらの各装置はインターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク4を介して相互に接続される。
【0021】
端末装置3は、飲食店の店長や経営者等のユーザUが操作するPC(Personal Computer)、タブレット型端末、及びスマートフォン等のコンピュータである。端末装置3は、キーボードやタッチパネル等の入力装置(入力部ともいう)や、液晶ディスプレイ等の表示装置(表示部ともいう)を備える。
【0022】
経営管理装置2は、サーバやPC(Personal Computer)等のコンピュータであって、処理部11、記憶部12、及び通信部13を備える。なお、経営管理装置2は物理マシンに限定されず、仮想マシンであってもよい。
【0023】
処理部11は、経営管理装置2の全体を制御する。一例として、処理部11は、受付部14、表示制御部16、更新部17、及び登録部18を備える。
【0024】
受付部14は、ユーザが端末装置3に入力した入力内容を受け付ける。その入力内容としては、飲食店の営業日報や、飲食店に勤務する各従業員の勤怠実績の修正等がある。
【0025】
表示制御部16は、入力画面や操作画面等を端末装置3に表示させる。なお、端末装置3は、例えばwebブラウザを備え、表示制御部16から送られたwebページ等の画面を表示装置に表示する。また例えば、ユーザは、webブラウザから経営管理装置2にログインした状態で端末装置3を操作し、経営管理装置2に種々の情報を入力する。なお、ユーザが操作する端末装置3の台数は1台に限定されず、複数台であってもよい。
【0026】
更新部17は、ユーザUによって修正された勤怠実績に基づいて、経営指標の実績データを更新する。経営指標は、店舗経営の効率化に資する指標であって、所定の単位期間ごとの値である。単位期間は、例えば、月、日、及び1時間である。
【0027】
日を単位期間とする経営指標としては、例えば、ある飲食店のある営業日における総労働時間、人時売上高、人件費、人件費率等、及び当該営業日が属する月の当該営業日までの累計の人件費がある。以下で「累計」と言う場合は、このように当該営業日が属する月の当該営業日までの累計を指す。
【0028】
1時間を単位期間とする経営指標としては、例えば、ある1時間における総労働時間、人時売上高、人件費、人件費率、アルバイト費率、及び人時接客数等がある。
【0029】
登録部18は、修正された勤怠実績をシフト情報23に格納する。また、登録部18は、各店舗の従業員がとるべき目標を示す行動計画25と各店舗の営業日報26とを記憶部12に格納する。シフト情報23、行動計画25、及び営業日報26の詳細については後述する。
【0030】
通信部13は、経営管理装置2をネットワーク4に接続するためのインターフェースである。
【0031】
記憶部12は、実績情報21、計画情報22、シフト情報23、従業員情報24、行動計画25、及び営業日報26を記憶する。
【0032】
図2(a)は、本実施形態に係る実績情報21のデータ構造の一例を示す模式図である。実績情報21は、店舗ID、店舗名、客数、客単価、実績売上、及び経営指標の実績データを関連付けた情報である。
【0033】
店舗IDは、複数の店舗の各々を一意に識別する識別子である。店舗名は、当該店舗の名前である。客数は、当該店舗に来店した客の年月日ごとの数である。客単価は、当該店舗に来店した客一人あたりの年月日ごとの売上である。実績売上は、当該店舗の過去の売上の実績である。この例では、過去の売上が年月日ごと及び前述の単位期間ごとに実績売上として格納される。経営指標の実績データは、年月日ごと及び単位期間ごとに実績情報21に格納される。
【0034】
例えば、経営管理装置2は、POS(Point of Sale)等の他のシステムから客数、客単価、実績売上、及び経営指標等の実績データを取得し、それらを店舗名及び店舗IDと関連付けて実績情報21に格納してもよい。経営管理装置2は、これらの実績データの少なくとも一部の入力をユーザから受け付けて実績情報21に格納してもよい。経営管理装置2は、少なくとも一部の実績データについては、その算出に要する元データを他のシステムから取得又はユーザから受け付け、当該元データから実績データを算出して実績情報21に格納してもよい。
【0035】
図2(b)は、本実施形態に係る計画情報22のデータ構造の一例を示す模式図である。計画情報22は、店舗ID、店舗名、客数、客単価、計画売上、及び経営指標の計画値の各々を関連付けた情報である。
【0036】
客数は、店舗IDで識別される店舗に来店することが予想される客の年月日ごとの数である。客単価は、当該店舗に来店すると予想される客一人あたりの年月日ごとの売上である。計画売上は、当該店舗の将来の売上の年月日ごと及び単位期間ごとの計画値である。経営指標は、ユーザUが事前に設定した経営指標の計画値であって、年月日ごと及び単位期間ごとに計画情報22に格納される。計画情報22の各項目は、事前にユーザUによって計画情報22に登録される。
【0037】
図3(a)は、本実施形態に係るシフト情報23のデータ構造の一例を示す模式図である。シフト情報23は、店舗ID、店舗名、及び勤務時間の各々を関連付けた情報である。
【0038】
勤務時間は、店舗IDで識別される店舗の従業員が勤務する時間であり、勤務開始時刻から勤務終了時刻までの時間である。また、勤務時間は、年月日ごと、及び従業員ごとにシフト情報23に格納される。更に、シフト情報23には、1日を単位期間で区分したときの各区分における勤務時間が15分単位で格納される。シフト情報23の各項目は、事前にユーザUによってシフト情報23に登録される。
【0039】
図3(b)は、本実施形態に係る従業員情報24のデータ構造の一例を示す模式図である。従業員情報24は、従業員ID、従業員氏名、所属、職階、評価値、及び給与の各々を関連付けた情報である。
【0040】
従業員IDは、複数の従業員を一意に識別する識別子である。従業員氏名は、従業員IDで識別される従業員の名前である。所属は、従業員が所属する店舗の店舗IDである。職階は、店長、副店長、及びアルバイト等の階級である。評価値は、従業員の能力又はスキルを示す数値である。給与は、従業員の時給である。従業員情報24の各項目は、事前にユーザUによって従業員情報24に登録される。
【0041】
再び図1を参照する。行動計画25は、勤務時に従業員がとるべき行動の目標を記した情報である。例えば、表示制御部16が行動計画入力画面を端末装置3に表示させ、ユーザUがその画面に行動計画25を入力する。
【0042】
図4は、本実施形態に係る行動計画入力画面の一例を示す模式図である。行動計画入力画面30は、期間選択欄31、店舗選択欄32、入力欄33、及び登録ボタン34を備える。
【0043】
期間選択欄31は、行動計画が適用される年月をプルダウン形式で選択する欄である。店舗選択欄32は、行動計画が適用される店舗をプルダウン形式で選択する欄である。
【0044】
入力欄33は、行動計画をテキストで入力する欄である。例えば、ユーザUが入力欄33にテキストを入力すると、受付部14がその入力を受け付ける。
【0045】
この例では、店舗のホールとキッチンとに分けてユーザUがテキストを入力する。また、ホールとキッチンのそれぞれについて、「Q(品質)」、「S(サービス)」、「C(清潔さ)」、及び「V(付加価値)」の観点からユーザUがテキストを入力する。
【0046】
登録ボタン34は、入力欄33に入力されたテキストを行動計画25として登録するボタンである。ユーザUが登録ボタン34を押下すると、登録部18は、入力されたテキストを月日と店舗の各々と対応付けて行動計画25として記憶部12に格納する。
【0047】
再び図1を参照する。営業日報26は、1日の業務の振り返りをまとめた情報であって、店舗ごと及び営業日ごとに記憶部12に格納される。その営業日報26は以下のようにユーザUによって作成される。
【0048】
図5は、営業日報26を作成するときに表示制御部16が端末装置3に表示する本実施形態に係る一覧画面の一例を示す模式図である。
【0049】
一覧画面40は、ある店舗の営業日報26を作成又は修正するときに、作成又は修正の対象を営業日ごとに並べた画面であって、修正ボタン40aと作成ボタン40bとを含む。
【0050】
修正ボタン40aは、作成済の営業日報26を修正する場合に押下するボタンである。作成ボタン40bは、営業日報26を新規に作成する場合に押下するボタンである。
【0051】
修正ボタン40a又は作成ボタン40bを押下すると、表示制御部16は、営業日報の入力画面を端末装置3に表示させる。
【0052】
図6は、本実施形態に係る営業日報の入力画面の一例を示す模式図である。入力画面45は、ユーザが営業日報を入力するための画面である。例えば、入力画面45は、店舗選択欄46、署名者選択欄47、営業日選択欄48、第1~第4欄51~54、キャンセルボタン55、一時保存ボタン56、送信ボタン57、及び打刻履歴ボタン58を備える。
【0053】
店舗選択欄46は、営業日報を入力する対象となる店舗をプルダウンメニューから選択する欄である。
【0054】
署名者選択欄47は、営業日報を入力するユーザをプルダウンメニューから選択する欄である。
【0055】
営業日選択欄48は、営業日報を入力する営業日をプルダウンメニューから選択する欄である。
【0056】
なお、一覧画面40(図5参照)から画面遷移した直後では、一覧画面40における修正ボタン40a又は作成ボタン40bが押下された店舗と営業日に対応した入力画面45が表示される。営業日報の入力の対象となる店舗や営業日を変更したい場合は、ユーザUは、上記の店舗選択欄46や営業日選択欄48で店舗や営業日を変更すればよい。
【0057】
第1欄51は、行動計画25を表示する欄である。例えば、表示制御部16は、店舗選択欄46で選択された店舗と、営業日選択欄48で選択された営業日の各々に対応した行動計画25を第1欄51に表示する。
【0058】
第2欄52は、1以上の経営指標の実績データを表示する欄である。例えば、表示制御部16は、実績情報21(図2(a)参照)における経営指標の実績データを表示する。その経営指標には、営業日の総労働時間、営業日の人時売上高、営業日の人件費、営業日の人件費率、及び当月累計人件費の少なくとも一つが含まれる。なお、当月累計人件費は、営業日が属する月の累計の人件費である。
【0059】
第3欄53は、店舗選択欄46で選択された店舗において、営業日選択欄48で選択された営業日に勤務していた1以上の従業員の勤怠実績を表示する欄である。一例として、表示制御部16は、シフト情報23において店舗選択欄46で選択された店舗に関連付けられた勤務時間を従業員ごとに特定し、従業員ごとの勤務時間を第3欄53に表示する。
【0060】
この例では、各従業員の名前とその職階とが第6欄86に表示される。例えば、アルバイトであれば「AL」、店長であれば「店長」の文字列が従業員の名前の横に表示される。これらの情報は、表示制御部16が従業員情報24(図3(b)参照)から特定して表示する。
【0061】
第4欄54は、店舗選択欄46で選択された店舗において、営業日選択欄48で選択された営業日における営業日報を入力する欄である。ユーザUは、第1~第3欄51~53の内容を見ながら第4欄54に営業日報をテキストで入力する。これにより、ユーザUは、第1~第4欄51~54を備えた一覧性の高い入力画面45を見ながら、行動計画、実績データ、及び勤怠実績を確認しながら営業日報を入力でき、より質の高い営業日報を効率的に作成することができる。
【0062】
特に、単位期間(営業日)における経営指標の実績データを第2欄52に表示することで、ユーザUは、単位期間における実績データを考慮して営業日報を作成することができる。
【0063】
キャンセルボタン55は、入力画面45への入力をキャンセルするボタンである。
【0064】
一時保存ボタン56は、第4欄54に入力された営業日報を記憶部12に一時保存するボタンである。例えば、ユーザUが一時保存ボタン56を押下すると、登録部18は、第4欄54欄に入力された内容を営業日報26として記憶部12に格納する。
【0065】
送信ボタン57は、登録部18が、予め定めておいたメールアドレス宛に第1~第4欄51~54の内容を電子メールで送信するボタンである。これにより、電子メールを受信した受信者が、第1~第4欄51~54の内容を把握することができる。
【0066】
また、送信ボタン57を押下すると、表示制御部16は、一覧画面40(図5参照)において対応する店舗と営業日の欄の「送信状態」にチェックマークを表示する。送信が複数回行われた場合は、表示制御部16は、送信回数と同じ個数のチェックマークを表示する。これにより、ユーザUは、送信済であることや送信回数を把握することができる。
【0067】
打刻履歴ボタン58は、各従業員の打刻履歴の表示を要求するボタンである。例えば、ユーザUが打刻履歴ボタン58を押下すると、表示制御部16は打刻履歴画面を端末装置3に表示させる。
【0068】
図7は、本実施形態に係る打刻履歴画面の一例を示す模式図である。打刻履歴画面60は、店舗選択欄61、期間選択欄62、及び履歴一覧63を含む。
【0069】
店舗選択欄61は、打刻履歴を表示させる対象となる店舗をプルダウンメニューから選択する欄である。
【0070】
期間選択欄62は、打刻履歴の表示期間をプルダウンメニューから選択する欄である。この例では、一ヵ月が表示期間となる。
【0071】
なお、入力画面45(図6参照)から画面遷移した直後では、入力画面45と同じ店舗と営業日に対応した打刻履歴画面60が表示される。打刻履歴を確認したい店舗や営業日を変更したい場合は、ユーザUは、上記の店舗選択欄61や期間選択欄62で店舗や期間を変更すればよい。
【0072】
履歴一覧63は、期間選択欄62で選択した期間中に、店舗選択欄61で選択した店舗に在籍していた従業員の打刻履歴を一覧表示する欄である。この例では、表示制御部16は、営業日と従業員の各々に対応したセルを履歴一覧63に表示する。また、表示制御部16は、出勤時刻、退勤時刻、及び勤務時間を打刻履歴として各セルに表示する。
【0073】
ユーザがあるセルにマウスオーバーすると、表示制御部16は、そのセルに修正ボタン64を表示する。修正ボタン64は、選択されたセルに対応した営業日における従業員の勤怠実績を修正するための修正画面65を表示するボタンである。
【0074】
修正画面65は、出勤部署選択欄66、スタッフ名選択欄67、所属部署選択欄68、出勤日時変更欄71、退勤日時変更欄72、追加ボタン75、備考欄77、キャンセルボタン78、及び修正ボタン79を備える。
【0075】
出勤部署選択欄66は、従業員が出勤していた店舗をプルダウンメニューから選択する欄である。
【0076】
スタッフ名選択欄67は、従業員の名前をプルダウンメニューから選択する欄である。
【0077】
所属部署選択欄68は、従業員が所属する店舗をプルダウンメニューから選択する欄である。
【0078】
出勤日時変更欄71は従業員の出勤日時を変更する欄であり、退勤日時変更欄72は従業員の退勤日時を変更する欄である。
【0079】
追加ボタン75は、休憩時間を入力するための入力フォームを表示させるボタンである。
【0080】
備考欄77は、出勤日時や退勤日時を変更したときに、その理由等をテキストで入力する欄である。
【0081】
キャンセルボタン78は勤怠実績の修正をキャンセルするボタンであり、修正ボタン79は勤怠実績の修正内容を確定させるボタンである。ユーザUが修正ボタン79を押下すると、登録部18は、修正された出勤日時や退勤日時等の勤怠実績をシフト情報23に格納する。
【0082】
また、修正ボタン79を押下すると、表示制御部16は、一覧画面40(図5参照)において対応する店舗と営業日の欄の「給与確定」にチェックマークを表示すると共に、勤怠実績が修正された日を「更新日」に表示する。これにより、ユーザUは、更新後の勤怠実績に基づいて給与が確定されたことと、その更新日とを把握することができる。
【0083】
シフト情報23が修正されると、シフト情報23に基づいて算出される経営指標の実績データも更新される。例えば、更新部17は、入力画面45(図6参照)の第2欄52に表示されている営業日単位の総労働時間、人時売上高、人件費、人件費率、当月累計人件費、及び当月累計人件費率を以下のように更新する。
【0084】
更新後の総労働時間は、修正後のシフト情報23において当該営業日に勤務していた従業員の勤務時間の総和である。
【0085】
更新後の人時売上高は、当該営業日の売上実績を更新後の総労働時間で除した値である。
【0086】
更新後の人件費は、当該営業日に出勤した全ての従業員の更新後の人件費の合計値である。例えば、更新部17は、従業員情報24から特定される給与(時給)と、修正後のシフト情報23から特定される勤務時間との積を従業員ごとに算出し、それらを当該営業日に出勤していた全従業員について合計することで更新後の人件費を算出する。
【0087】
更新後の人件費率は、当該営業日における実績売上に更新後の人件費が占める割合の百分率である。
【0088】
更新後の当月累計人件費は、当該営業日が属する月の更新後の人件費の累計値である。
【0089】
更新後の当月累計人件費率は、当該営業日が属する月の累計の総売上高(当月累計総売上高)に更新後の当月累計人件費が占める割合の百分率である。
【0090】
このように更新部17が経営指標の実績データを更新すると、表示制御部16は、更新後の経営指標を入力画面45(図6参照)の第2欄52に表示する。
【0091】
図6の例では、表示制御部16は、第1~第4欄51~54を備えた入力画面45を端末装置3に表示する。表示制御部16は、入力画面45に加えて、以下のような確認画面を端末装置3に表示させてもよい。
【0092】
図8は、表示制御部16が端末装置3に表示させる本実施形態に係る確認画面の一例を示す模式図である。確認画面80は、ユーザUが経営指標や勤怠実績を確認するための画面であって、日付選択欄81、表示単位選択欄82、及び店舗選択欄83を備える。
【0093】
日付選択欄81は、経営指標や勤怠実績を確認する年月日をプルダウンメニューから選択する欄である。
【0094】
表示単位選択欄82は、経営指標や勤怠実績の表示単位としてプルダウンメニューから日単位と週単位のいずれかを選択する欄である。図8では、表示単位として日単位が選択された場合を例示している。
【0095】
店舗選択欄83は、経営指標や勤怠実績を確認する店舗をプルダウンメニューから選択する欄である。
【0096】
なお、表示制御部16は、一覧画面40(図5参照)における修正ボタン40a又は作成ボタン40bが押下された店舗と営業日に対応した確認画面80を端末装置3に表示させる。これとは別の店舗や営業日に対応した確認画面80を表示させるには、ユーザUは、上記の店舗選択欄83や日付選択欄81で店舗や営業日を変更すればよい。
【0097】
更に、確認画面80は、第5欄85、第6欄86、第7欄87、合計欄88、及び区分別表示欄89を備える。
【0098】
合計欄88は、第5~第7欄85~87の各項目の1日の合計値を表示する欄である。区分別表示欄89は、第5~第7欄85~87の各々を単位期間で区分した欄であり、各々の欄85~87の区分が対応するように整列される。この例のように表示単位選択欄82で日単位を選択した場合、区分別表示欄89における単位期間は1時間となる。
【0099】
第5欄85は、1以上の経営指標の実績データを表示する欄である。その経営指標としては、例えば総労働時間、人時売上高、人件費、人件費率、アルバイト(AL)費率、及びチーム力の各々の実績データがある。
【0100】
合計欄88における総労働時間は、日付選択欄81で選択した日に出勤する全ての従業員の1日の勤務時間の合計値である。区分別表示欄89における総労働時間は、単位期間(1時間)で1日を区分した区分ごとの各従業員の勤務時間の合計値である。
【0101】
合計欄88における人時売上高は、1日の売上実績を1日の総労働時間で除した値であって、従業員一人あたりの単位期間あたりの売上高である。区分別表示欄89における人時売上高は、単位期間(1時間)で1日を区分した区分ごとの売上実績を総労働時間で除した値である。
【0102】
合計欄88における人件費は、日付選択欄81で選択した日に出勤した全ての従業員の人件費の1日の合計値である。区分別表示欄89における人件費は、単位期間(1時間)で1日を区分した区分ごとの人件費である。
【0103】
合計欄88における人件費率は、1日の実績売上に人件費が占める割合の百分率である。区分別表示欄89における人件費は、単位期間(1時間)で1日を区分した区分ごとの実績売上に人件費が占める割合の百分率である。
【0104】
合計欄88におけるアルバイト(AL)費率は、1日の実績売上にアルバイトによる人件費が占める割合の百分率である。区分別表示欄89におけるアルバイト(AL)費率は、単位期間(1時間)で1日を区分した区分ごとの実績売上にアルバイトによる人件費が占める割合の百分率である。
【0105】
合計欄88におけるチーム力は、日付選択欄81で選択した日に出勤した全ての従業員の評価値に基づき算出される指標である。例えば、チーム力は、各従業員の評価値の単純平均や加重平均で算出される。もちろん、チーム力は、平均値に限らず、各従業員の評価値の合計値など、その他の計算方法で算出してもよい。
【0106】
区分別表示欄89におけるチーム力は、単位期間(1時間)で1日を区分した各区分に出勤していた従業員の評価値に基づいて算出される。例えば、ある単位期間に出勤した全ての従業員の評価値の単純平均、加重平均、及び合計値等が、その単位期間におけるチーム力として算出される。このようにチーム力を表示することで、ユーザは、チーム力を考慮しながら営業日報を作成することができる。
【0107】
第6欄86は、店舗選択欄83で選択された店舗に在籍している1以上の従業員の勤怠実績をシフト情報23(図3(a)参照)に基づいて表示する欄である。入力画面45(図6参照)の第3欄53と同様に、表示制御部16は、従業員情報24から各従業員の名前と職階とを特定し、それらを第6欄86に表示する。
【0108】
合計欄88における第6欄86には、各従業員の総合点と、勤務時間の合計とが表示される。総合点は、各従業員の評価値であって、表示制御部16が従業員情報24(図3(b)参照)から特定して表示する。勤務時間の合計は、日付選択欄81で選択された年月日における勤務時間の合計値である。
【0109】
区分別表示欄89における第6欄86は、単位期間(1時間)で区分された各従業員の勤務時間を表示する欄である。この例では、各従業員の勤務時間が15分単位で各区分に表示される。合計欄88と区分別表示欄89における勤務時間は、表示制御部16がシフト情報23(図3(a))から特定して表示する。
【0110】
第7欄87は、計画売上、実績売上、及び達成比を表示する欄である。このうち、合計欄88における計画売上は、計画情報22(図2(b)参照)に格納されている計画売上のうち、日付選択欄81で選択された年月日における計画売上である。区分別表示欄89における計画売上は、計画情報22に格納されている計画売上のうち、日付選択欄81で選択された年月日の単位期間(1時間)ごとの計画売上である。
【0111】
合計欄88における実績売上は、実績情報21(図2(a)参照)に格納されている実績売上のうち、日付選択欄81で選択された年月日と同時期同曜日の昨年の実績売上である。区分別表示欄89における実績売上は、日付選択欄81で選択された年月日と同時期同曜日の単位期間(1時間)ごとの昨年の実績売上である。
【0112】
なお、同一の月日であっても曜日は年によって変わる。例えば、今年と昨年のいずれもうるう年ではない場合は、昨年の同日の1日後の曜日が同時期同曜日となる。
【0113】
また、今年がうるう年のときは、同日同曜日は以下のようになる。
・今年の月日が2月28日以前の場合、昨年の同日の1日後の曜日。
・今年の月日が2月29日である場合、昨年の2月28日の2日後の曜日。
・今年の月日が3月1日以降である場合、昨年の同日の2日後の曜日。
【0114】
一方、昨年がうるう年のときは、同時期同曜日は以下のようになる。
・今年の月日が2月28日以前である場合、昨年の同日の2日後の曜日。
・今年の月日が3月1日以降である場合、昨年の同日の1日後の曜日。
【0115】
合計欄88における達成比は、日付選択欄81で選択された年月日における実績売上と計画売上との比の百分率である。区分別表示欄89における達成比は、日付選択欄81で選択された年月日における単位期間(1時間)ごとの実績売上と計画売上との比の百分率である。これらの達成比は、例えば更新部17が算出する。
【0116】
本実施形態では、区分別表示欄89における第5~第7欄85~87を上記のように単位期間で区分し、各々の欄85~87の区分が対応するように整列する。これにより、ユーザUは、単位期間ごとに計画売上、実績売上、勤怠実績、及び経営指標の各々を確認でき、第4欄54(図6参照)への営業日報の入力に役立てることができる。
【0117】
また、単位期間(1時間)ごとの経営指標の実績データを第5欄85に表示することで、ユーザUは、単位期間(1時間)ごとの実績データを考慮して営業日報を作成することができる。なお、第5欄85については、営業日報の入力画面45の第2欄52に代えて、又は第1~第4欄51~54に加えて表示してもよい。
【0118】
更に、第6欄86に単位期間(1時間)ごとの勤怠実績を表示することで、ユーザUは、誰がいつ勤務していたのかを考慮して営業日報を作成することができる。なお、第6欄86については、営業日報の入力画面45の第3欄53に代えて、又は第1~第5欄51~54、85に加えて表示してもよい。
【0119】
また、図6の入力画面45と同様に、第5欄85における各経営指標のうち、総労働時間、人時売上高、人件費、人件費率、及びアルバイト(AL)費率の各実績データは、シフト情報23が修正されたときに更新部17が更新する。
【0120】
次に、経営管理装置2が実行する処理についてフローチャートを参照しながら説明する。
【0121】
図9及び図10は、本実施形態に係る経営管理装置2が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0122】
まず、表示制御部16は、営業日報の入力画面45(図6参照)を端末装置3に表示させる(ステップS10)。例えば、一覧画面40(図5参照)における修正ボタン40a又は作成ボタン40bが押下されると、表示制御部16は入力画面45を端末装置3に表示させる。この時点では、表示制御部16は、一覧画面40(図5参照)で修正ボタン40a又は作成ボタン40bが押下された店舗と営業日に対応した入力画面45を端末装置3に表示させる。
【0123】
次に、受付部14は、打刻履歴の表示要求があるかを判定する(ステップS12)。例えば、受付部14は、営業日報の入力画面45(図6参照)の打刻履歴ボタン58が押下されたときに表示要求がある(YES)と判定し、打刻履歴ボタン58が押下されていないときに表示要求がない(NO)と判定する。
【0124】
ここで、打刻履歴の表示要求がない(NO)と判定された場合はステップS14に移る。ステップS14では、受付部14は、営業日報の入力操作があるかを判定する。一例として、受付部14は、営業日報の入力画面45(図6参照)の第4欄54にテキストの入力があったときに入力操作がある(YES)と判定し、第4欄54にテキストの入力がないときに入力操作がない(NO)と判定する。
【0125】
ここで、入力操作がある(YES)と判定された場合にはステップS16に移行し、第4欄54に入力された内容を受付部14が受け付け、ステップS18に移る。また、ステップS14において入力操作がない(NO)と判定された場合は、ステップS16をスキップしてステップS18に移る。
【0126】
ステップS18では、受付部14は、営業日報の入力終了操作があるかを判定する。一例として、受付部14は、営業日報の入力画面45(図6参照)の一時保存ボタン56が押下されたときに入力終了操作がある(YES)と判定し、一時保存ボタン56が押下されていないときに入力終了操作がない(NO)と判定する。
【0127】
ここで、入力終了操作がない(NO)と判定された場合にはステップS12に戻る。一方、入力終了操作がある(YES)と判定された場合にはステップS20に移る。
【0128】
ステップS20においては、登録部18は、第4欄54欄に入力された内容を営業日報26として記憶部12に格納し、処理を終える。
【0129】
一方、ステップS12において打刻履歴の表示要求がある(YES)と判定された場合はステップS22に移る。ステップS22においては、表示制御部16は、打刻履歴画面60(図7参照)を端末装置3に表示させる。この時点では、表示制御部16は、ステップS10で表示した入力画面45と同じ店舗と営業日とに対応した打刻履歴画面60を端末装置3に表示させる。
【0130】
次に、受付部14は、打刻履歴の修正要求があるかを判定する(ステップS24)。例えば、受付部14は、打刻履歴画面60中の修正ボタン64が押下されたときに打刻履歴の修正要求がある(YES)と判定し、修正ボタン64が押下されていないときに打刻履歴の修正履歴がない(NO)と判定する。
【0131】
ここで打刻履歴の修正要求がある(YES)と判定された場合はステップS26に移り、表示制御部16は修正画面65(図7参照)を端末装置3に表示させる。
【0132】
そして、ユーザUが修正画面65で勤怠実績を修正すると、受付部14は、その修正内容を受け付ける(ステップS28)。例えば、受付部14は、出勤日時変更欄71に入力された修正後の出勤日時や、退勤日時変更欄72に入力された修正後の退勤日時を受け付ける。
【0133】
次いで、受付部14は、修正内容の確定要求があるかを判定する(ステップS30)。一例として、受付部14は、修正画面65中の修正ボタン79(図7参照)が押下されたときに修正内容の確定要求がある(YES)と判定し、修正ボタン79が押下されていないときに修正内容の確定要求はない(NO)と判定する。
【0134】
ここで修正内容の確定要求がない(NO)と判定された場合はステップS28に戻る。
【0135】
一方、修正内容の確定要求がある(YES)と判定された場合はステップS32に移る。ステップS32では、登録部18は、打刻履歴の修正内容をシフト情報23に反映させる。例えば、登録部18は、修正された出勤日時や退勤日時等の勤怠実績をシフト情報23に格納する。
【0136】
次に、更新部17は、修正された勤怠実績に基づいて経営指標の実績データを更新する(ステップS34)。前述のように、経営指標は、入力画面45(図6参照)の第2欄52に表示される営業日ごとの経営指標と、確認画面80(図8参照)の第5欄85に表示される1時間ごとの経営指標とがあり、これらの両方を更新部17が更新する。
【0137】
続いて、表示制御部16は、営業日報の入力画面45(図6参照)に修正後の打刻履歴と経営指標とを反映させる(ステップS36)。例えば、表示制御部16は、入力画面45の第3欄53に修正後の打刻履歴に基づく勤怠実績を表示し、入力画面45の第2欄52に更新後の営業日単位での経営指標を表示する。これと共に、表示制御部16は、確認画面80(図8参照)の第6欄86に修正後の打刻履歴に基づく勤怠実績を表示し、確認画面80の第5欄85に更新後の1時間単位での経営指標を表示する。
【0138】
次いで、表示制御部16は修正画面65の表示を終了し(ステップS38)、ステップS40に移る。なお、ステップS24において打刻履歴の修正要求がない(NO)と判定された場合もステップS40に移る。
【0139】
ステップS40においては、受付部14は、打刻履歴画面60の表示終了操作があるかを判定する。例えば、受付部14は、打刻履歴画面60が表示されているwebページをユーザが閉じた場合に打刻履歴画面60の表示終了操作がある(YES)と判定し、ユーザが当該webページを開いたままにしている場合に表示終了操作がない(NO)と判定する。
【0140】
ここで、打刻履歴画面60の表示終了操作がない(NO)と判定された場合はステップS22に戻る。一方、打刻履歴画面60の表示終了操作がある(YES)と判定された場合はステップS14に戻る。
【0141】
以上により、本実施形態に係る経営管理装置2が実行する基本的な処理を終える。
【0142】
上記した本実施形態によれば、図6に示したように、表示制御部16が、第1~第4欄51~54を端末装置3に表示させ、更新された経営指標の実績データを第2欄52に表示する。そのため、第1欄51に表示されている行動計画と、第2欄52と第3欄にそれぞれ表示された更新後の経営指標及び勤怠実績とをユーザUが照らし合わせることができ、これらの情報を反映したより質の高い営業日報を第4欄54に効率的に入力することができる。
【0143】
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る経営管理装置2のハードウェア構成について説明する。
【0144】
図11は、本実施形態に係る経営管理装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。図11に示すように、経営管理装置2は、記憶装置2a、メモリ2b、プロセッサ2c、通信インターフェース2d、及び媒体読み取り装置2fを有する。これらの各装置はバス2gにより相互に接続される。
【0145】
記憶装置2aは、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置であって、本実施形態に係るプログラム100を記憶する。プログラム100をコンピュータが読み取り可能な記録媒体2hに記録させておき、プロセッサ2cに記録媒体2hのプログラム100を読み取らせるようにしてもよい。
【0146】
そのような記録媒体2hとしては、例えばCD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の物理的な可搬型記録媒体がある。また、フラッシュメモリ等の半導体メモリやハードディスクドライブを記録媒体2hとして使用してもよい。
【0147】
更に、公衆回線、インターネット、及びLAN(Local Area Network)等に接続された装置にプログラム100を記憶させてもよい。その場合は、プロセッサ2cがそのプログラム100を読み出して実行すればよい。
【0148】
メモリ2bは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のようにデータを一時的に記憶するハードウェアであって、その上にプログラム100が展開される。
【0149】
プロセッサ2cは、経営管理装置2の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphical Processing Unit)である。そのプロセッサ2cがメモリ2bと協働してプログラム100を実行することにより図1の処理部11が実現される。
【0150】
図1の記憶部12は、記憶装置2aとメモリ2bにより実現される。更に、通信インターフェース2dは、経営管理装置2をネットワーク4に接続するためのNIC(Network Interface Card)等のハードウェアである。その通信インターフェース2dにより図1の通信部13が実現される。
【0151】
媒体読み取り装置2fは、記録媒体2hに記録されているデータを読み取るためのUSBリーダ等のハードウェアである。
【0152】
本実施形態の経営管理装置2は、典型的には例えばwebページとして各種の操作画面を用意し、端末装置3のwebブラウザに表示させることができる。しかし、本実施形態はこの態様に限られない。例えば、端末装置3に各種の操作画面を備える専用アプリケーションプログラムをインストールしてもよい。この場合、経営管理装置2は、各種の操作画面に表示させる勤怠実績や経営指標の一部内容等の動的に変化し得るデータを端末装置3に送信すれば、端末装置3の専用アプリケーションに各種操作画面を表示させることができる。すなわち、本実施形態の経営管理装置2は、端末装置3に画面を表示させることができる様々な態様も含むことができる。
【0153】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、更に様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある変形例の一部を他の変形例に置き換えたり、変形例を組み合わせたりすることが可能である。
【0154】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0155】
1…経営管理システム、2…経営管理装置、2a…記憶装置、2b…メモリ、2c…プロセッサ、2d…通信インターフェース、2f…装置、2g…バス、2h…記録媒体、3…端末装置、4…ネットワーク、11…処理部、12…記憶部、13…通信部、14…受付部、16…表示制御部、17…更新部、18…登録部、21…実績情報、22…計画情報、23…シフト情報、24…従業員情報、25…行動計画、26…営業日報、30…行動計画入力画面、31…期間選択欄、32…店舗選択欄、33…入力欄、34…登録ボタン、40…一覧画面、40a…修正ボタン、40b…作成ボタン、45…入力画面、46…店舗選択欄、47…署名者選択欄、48…営業日選択欄、51…第1欄、52…第2欄、53…第3欄、54…第4欄、55…キャンセルボタン、56…一時保存ボタン、57…送信ボタン、58…打刻履歴ボタン、60…打刻履歴画面、61…店舗選択欄、62…期間選択欄、63…履歴一覧、64…修正ボタン、65…修正画面、66…出勤部署選択欄、67…スタッフ名選択欄、68…所属部署選択欄、71…出勤日時変更欄、72…退勤日時変更欄、75…追加ボタン、77…備考欄、78…キャンセルボタン、79…修正ボタン、80…確認画面、81…日付選択欄、82…表示単位選択欄、83…店舗選択欄、85…第5欄、86…第6欄、87…第7欄、88…合計欄、89…区分別表示欄、100…プログラム。
【要約】
【課題】より質の高い営業日報を効率的に作成できるようにすること。
【解決手段】経営管理装置は、従業員の行動計画を表示する第1欄と、1以上の経営指標の実績データを表示する第2欄と、ある営業日における1以上の前記従業員の勤怠実績を表示する第3欄と、前記営業日における営業日報を入力する第4欄とを含む画面を端末装置に表示させる表示制御部と、前記勤怠実績の修正を受け付ける受付部と、修正後の前記勤怠実績に基づいて前記経営指標を更新する更新部とを有し、前記表示制御部は、更新された1以上の前記経営指標の前記実績データを前記第2欄に表示する。
【選択図】図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11