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  • 特許-押出機用スクリューおよび押出装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-18
(45)【発行日】2024-01-26
(54)【発明の名称】押出機用スクリューおよび押出装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 48/505 20190101AFI20240119BHJP
   B29C 48/685 20190101ALI20240119BHJP
   B29C 48/92 20190101ALI20240119BHJP
【FI】
B29C48/505
B29C48/685
B29C48/92
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021544955
(86)(22)【出願日】2019-10-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(86)【国際出願番号】 IB2019058514
(87)【国際公開番号】W WO2020075037
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2022-08-03
(31)【優先権主張番号】102018000009362
(32)【優先日】2018-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】521152426
【氏名又は名称】ジマック ディ マッキャニャン ジョルジョ
【氏名又は名称原語表記】GIMAC DI MACCAGNAN GIORGIO
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100179903
【弁理士】
【氏名又は名称】福井 敏夫
(72)【発明者】
【氏名】ジョルジョ マッキャニャン
(72)【発明者】
【氏名】シモーネ マッキャニャン
(72)【発明者】
【氏名】ダヴィデ フェデッリ
【審査官】関口 貴夫
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-204483(JP,A)
【文献】特開平03-264330(JP,A)
【文献】特開2017-149123(JP,A)
【文献】特開2008-132752(JP,A)
【文献】実開平05-007435(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 48/00-48/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
押出機用のスクリューであって、前記スクリュー1は、外部機能化コーティング4によってコーティングされた外面3を有するスクリュー本体2を備え、前記スクリュー本体2はまた、前記外面3と前記外部機能化コーティング4との間に配置された摩耗検出定量化コーティング5によって少なくとも部分的にコーティングされていることを特徴とし、前記摩耗検出定量化コーティング5は、前記外部機能化コーティング4に関して検出可能であり、前記摩耗検出定量化コーティング5は、所定の厚さを有する、スクリュー。
【請求項2】
前記摩耗検出定量化コーティング5は、前記外部機能化コーティング4と視覚的に区別可能である、請求項1に記載のスクリュー。
【請求項3】
前記摩耗検出定量化コーティング5は、前記外部機能化コーティング4の1つとは異なる色である、請求項2に記載のスクリュー。
【請求項4】
前記摩耗検出定量化コーティング5は、1500HVを超える硬度を有する材料で作製される、請求項1から3の1つ以上に記載のスクリュー。
【請求項5】
前記摩耗検出定量化コーティング5は、フィラー金属、窒化物、炭化物、炭窒化物、結晶材料、およびダイヤモンドから選択される材料から作製される、請求項1からの1つ以上に記載のスクリュー。
【請求項6】
前記スクリュー本体2と前記摩耗検出定量化コーティング5との間および/または前記摩耗検出定量化コーティング5と前記外部機能化コーティング4との間に配置された相溶化層をも含む、請求項1からの1つ以上に記載のスクリュー。
【請求項7】
前記摩耗検出定量化コーティング5は、1層、2層、またはそれより多くの層を備える、請求項1からの1つ以上に記載のスクリュー。
【請求項8】
材料を押し出すための押出装置であって、その本体が外部機能化コーティング4によってコーティングされている複数の構成要素を備え、前記構成要素の少なくとも1つは、押し出し中に前記材料と接触して押し出され、前記構成要素の本体と対応する外部機能化コーティング4との間に配置された摩耗検出定量化コーティング5によって少なくとも部分的にコーティングされ、前記摩耗検出定量化コーティング5は、前記外部機能化コーティング4に対して検出可能であり、前記摩耗検出定量化コーティング5は、所定の厚さを有することを特徴とする、押出装置。
【請求項9】
請求項1からの1つ以上に記載の少なくとも1つのスクリューと、
前記スクリュー1をスライドさせるように作製された内部凹部を設けるシリンダー本体を設け、前記内部凹部はスクリュー本体2の前記外面3と接触するように適合された内面を有し、前記シリンダーは材料を押し出すための貫通穴を設けた端壁を設ける、シリンダーと、
を備える、請求項に記載の押出装置。
【請求項10】
前記内部凹部の前記内面は、外部機能化コーティングによってコーティングされている、請求項に記載の装置。
【請求項11】
前記内面は、摩耗検出定量化コーティング5でコーティングされている、請求項または10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押出機用のスクリュー、および同じスクリューを設けている押出装置を指す。
【背景技術】
【0002】
押出装置は当技術分野で既知であり、さまざまな種類の材料、特にポリマー材料を処理するために工業分野で広く使用されている。
【0003】
通常、押出装置は、シリンダーおよび前者に挿入されたウォームスクリューを備え、スクリューを回転させることにより加工材料をシリンダー底部に向かって前進させることが可能である。そのような底部は、ポリマー材料を突き出す操作スクリューによって、材料の押し出しを得ることを可能にする、貫通穴を有する壁を設けている。通常、スクリューおよびシリンダーは鋼または金属材料で作られている。
【0004】
押出装置の通常の使用中、処理材料の流れに対して移動するすべての部品、特にスクリューとシリンダーは、一般に機械的摩耗(ポリマー材料とスクリューおよびシリンダーの壁との間の摩擦、またはそのような壁の相互摩擦によって算出される)、電気めっきタイプ、化学タイプ(処理材料によって引き起こされる化学腐食によって引き起こされる)、またはそれらの2つまたはすべての組み合わせの摩耗を引き起こす応力を受ける。
【0005】
摩耗は、押出装置の摩耗した部分、特にスクリューおよび/またはシリンダーから剥離し、加工プラスチック材料と混合する鋼または金属粒子の形成によって算出される。これにより、押し出されたプラスチック材料に、鋼または金属の痕跡が望ましくない状態で存在することが明らかになる。
【0006】
ポリマー材料中の鋼または金属の存在はしばしば、たとえ無視できるとしても、例えば押し出された材料が、例えば食品または医療グレードの用途などの生物学的機能に関連する用途に向けられている場合、ポリマー材料の使用によって許容されない。
【0007】
この問題を解決するために、従来技術は、関与する表面が保護されるように、適切に選択された材料によって処理材料(スクリューの外面および/またはシリンダーの内面)と接触するようになる押出装置の部分をコーティングすることを提供し、および/または押し出された製品中の材料自体の痕跡が物体を危険にさらさないようにするために、完成品に接触する材料を生体適合性材料で置き換えることを提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、このタイプのソリューションは、コーティングが完全に摩耗すると、いずれにせよ基板が処理された材料にさらされるため、また今日でも摩耗したコーティングの状態を検出することが依然として困難であるため、現場のニーズを完全には満たしていない。実際、そのような検出には、製造工場では容易に利用できない専用の装置またはプロセスを使用する必要がある。
【0009】
また、選択した材料の侵食によってスクリューとシリンダーの表面とに露出領域の存在が生じ、上述のように摩耗の問題が再び発生する時期を予測することも困難である。
【0010】
したがって、本発明の目的は、スクリューおよびシリンダーの摩耗状態を容易に検出することを可能にする、押出機用のスクリューおよび押出装置を提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、スクリューおよびシリンダーの摩耗状態を容易に定量化することを可能にする押出機用のスクリューおよび押出装置を提供することからなる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的および他の目的は、請求項1に記載の押出機用のスクリューによって、および請求項9に記載の押出装置によって満たされる。
【0013】
従属請求項は、本発明の可能な有利な実施形態を定義する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明をよりよく理解し、その利点を理解するために、そのいくつかの例示的な非限定的実施形態を、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1図1は、本発明による押出機用スクリューの一部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明による押出機用のスクリューは、参照1により添付の図に示されている。スクリュー1は、本説明の前文に記載されているタイプであり、外部機能化コーティング4でコーティングされた外面3を有するスクリュー本体2を備える(図1)。好ましくは、スクリュー本体2は鋼で作製されているが、当業者に既に知られているように、異なるタイプの一般的な金属材料でも作製され得る。
【0016】
スクリュー本体2の外面3は、外部機能化コーティング4によって少なくとも部分的にコーティングされており、好ましくはそのようなコーティングによって完全にコーティングされている。
【0017】
外部機能化コーティング4は、化学的および物理的相互作用の観点から、押出ポリマー材料および同じものの最終用途と適切な適合性がある、第1の事前に選択された材料で作製されている。その結果、押出ポリマー材料の特性は第1の材料によって変更されず、最終製品に同じ第1の材料の痕跡が存在しても、予測される用途への適合性が損なわれることはないであろう。
【0018】
場合によっては、第1の事前選択された材料は、一緒に混合された2つの物質、押し出された材料およびその将来の用途に適合性のある第1の物質、およびサブトラクティブ(subtractive)マーカー機能を有する第2の物質を備える。
【0019】
この場合、外部機能化コーティング4は単層からなる。
【0020】
あるいは、第1および第2の物質を場合によって分離し得る。この場合、外部機能化コーティング4は、図1の例に示されるように、好ましくは相互に接触する2つの分離された層4A、4Bを備える。押出機材料およびその将来の用途と適合性のある第1の物質を備える、第1の層4Aは、押出ステップ中にポリマー材料と接触するようにするために、第2の層4Bの外側に配置される。逆に、サブトラクティブマーカーとして機能する第2の物質を備える第2の層4Bは、第1の層4Aの内側、すなわち第1の層4Aとスクリュー本体2との間に配置される(図1)。
【0021】
本発明によれば、スクリュー本体2はまた、本体2の外面3と外部機能化コーティング4との間に配置された摩耗検出定量化コーティング5によっても少なくとも部分的にコーティングされており、摩耗検出定量化コーティング5は、外部機能化コーティング4に関して、特に、存在する場合、サブトラクティブマーカーに関して、検出可能である。
【0022】
本発明の文脈における「検出可能」という用語は、測定装置または分析プロセスなしで検出を容易に実行できることを意味する。
【0023】
本発明の好ましい実施形態によれば、摩耗検出定量化コーティング5は、外部機能化コーティング4と視覚的に区別可能である。したがって、異なる色を有する2つのコーティングを提供することは特に有利であり、2つの色が他方と間違えられ得ないことがさらに有利である。好ましい実施形態では、摩耗検出定量化コーティング5は黄色または赤色であり、外部機能化コーティング4は黒色または灰色である。2つの色のコントラストにより、外部コーティング4が、少なくとも1つの検出コーティング領域5が露出するまで摩耗すると、この後者は、外部コーティング4の暗色から際立っている黄色または赤色によって即座に区別できる。当然、2つの当該コーティングの色の他の組み合わせが可能である。
【0024】
本発明の有利な態様によれば、摩耗検出定量化コーティング5を設けている材料は、1500HVを超える硬度を有し、そのため、摩耗が早すぎず、ユーザーがスクリュー本体2の腐食の前にスクリュー1の摩耗を見ることが可能となる。通常、検出定量化コーティング5は、2000HVの程度の硬度を有する材料で作られているが、しかしながら、より高い硬度、例えば、5000または6000HVを有する材料で作られ得る。
【0025】
所定の厚さ、言い換えれば、既知の厚さであるべき、摩耗検出定量化コーティング5を有することも好ましい。したがって、材料の既知の厚さに基づいてスクリュー1の摩耗を評価することが可能である。
【0026】
さらに、外部機能化コーティング4はまた、その摩耗を算出するための所定の(既知の)厚さを備えていることがより有利である。以下において、摩耗がどのように決定されるかを説明する。
【0027】
摩耗検出定量化コーティング5の硬度および/または強度をも知ることにより、コーティングの摩耗をさらに良好に評価することが可能であり、その結果、そのようなコーティングが完全に摩耗するまでの残り時間をより適切に制御できる。したがって、摩耗検出定量化コーティング5の材料は、所定の硬度または所定の強度を有することが好ましく、さらにより好ましくは、そのような材料は、所定の硬度および所定の強度を有するべきである。
【0028】
外部コーティング4が前述の2つの層4A、4Bからなる場合、好ましくは、サブトラクティブマーカー(これによって第2の層4Bが作られる)は、第1の適合性物質(これによって第1の層4Aが作られる)のうちの1つの硬度よりも高い硬度を有する。これにより、外部コーティング4の摩耗をより正確に測定することが可能になる。
【0029】
したがって、摩耗検出定量化コーティング5もまた、スクリュー1が経験する摩耗を受け、その結果、それぞれの材料の痕跡が摩耗検出定量化コーティング5に放出されることを理解されたい。結果として、摩耗検出定量化コーティング5材料が、化学的および物理的相互作用の観点から、押出材料およびその将来の使用と不適合でないことが特に有用である。
【0030】
好ましくは、摩耗検出定量化コーティング5が作製される材料は、フィラー材料、窒化物、炭化物、炭窒化物、結晶材料、およびダイヤモンドの中から選択される。フィラー材料は、例えば、フィラーセラミック材料、またはニッケルまたはクロムなどの純金属であり得る。窒化物、炭化物および炭窒化物は、好ましくは、ジルコニウム、タングステン、チタン、アルミニウムまたはシリコンの窒化物、炭化物、または炭窒化物である。しかしながら、それらは他の化学元素に基づき得る。
【0031】
可能な実施形態によれば、スクリュー1は、スクリュー本体2と摩耗検出定量化コーティング5との間、および/または摩耗検出定量化コーティング5と外部機能化コーティング4との間に配置された(接着性)相溶化層をも備える。
【0032】
相溶化層の存在によって、スクリュー本体2および外部機能化コーティング4への、特に図1に示すように機能化コーティング4が2つの層4A、4Bからなる場合のサブトラクティブマーカー層4Bへの、摩耗検出定量化コーティング5の良好な接着を確実にすることが可能である。相溶化層の存在は、例えば、使用される材料が互いに十分な接着力を有しない場合に必要とされ得る。
【0033】
図1に示される例では、摩耗検出定量化コーティング5は、単層を備える。しかしながら、そのようなコーティングを追加の2層以上、より好ましくは2層または3層で提供することが可能である。
【0034】
2層の場合、スクリュー1の摩耗はより簡単に検出される。3層の場合、スクリュー1の摩耗はより簡単かつ正確に測定される。
【0035】
一般に、厚さが既知である複数の交互の層の存在は、層の厚さをより正確に定量化することを可能にし、したがって、押し出し中に失われるコーティングの量をより正確に測定することを可能にする。
【0036】
2つ以上の層の場合、すべての層で同じである単一の材料を提供すること、または2つ以上の異なる材料を提供することが可能である。そのような2つ以上の層が、例えば異なる色によって(以前に指定された意味で)互いに検出可能であることを提供することも可能である。使用される層は、これらのパラメータが事前に決定されている、言い換えれば既知であるため、互いに等しいまたは異なる硬度、強度および厚さを有し得ると言うことができる。
【0037】
有利なことに、外部機能化コーティング4および摩耗検出定量化コーティング5は、取り外し可能なタイプである。結果として、それらが摩耗している場合は、摩耗したコーティングを取り除き、スクリュー1を新しいコーティングで覆うだけで置き換えられ得る。
【0038】
本発明はまた、前述の少なくとも1つのスクリュー1を備える押出装置と、当該スクリュー1をスライドさせる内部凹部を設けているシリンダー本体を有するシリンダーと、を保護することを意図している。内部凹部は、スクリュー本体2の外面3と接触するように適合された内面を有する。シリンダーは、材料、例えばポリマー材料を押し出すための貫通穴を設けた端壁を設けている。貫通穴は、必要に応じて所定の形状とサイズを有する。
【0039】
また、シリンダーの内部凹部の内面に外部機能化コーティングを施すことも可能である。これは、化学的および物理的相互作用の考慮事項に基づいて、押し出される材料またはその最終機能と適合性のない材料でシリンダーが作られている場合に特に有用である。
【0040】
シリンダーの内部凹部の内面はまた、スクリュー1のコーティングに使用されるものと完全に類似した摩耗検出定量化コーティングによってもコーティングされ得る。
【0041】
内部凹部の内面にも機能化コーティングが施されている場合は、シリンダー本体と機能化コーティングとの間に、結果として押出材と直接接触する摩耗検出定量化コーティングが施される。
【0042】
より一般的には、摩耗検出定量化コーティングによって、押出材料に対して移動し得る押出装置のすべての部分、例えば、押出ヘッド、またはダイまたはモールドをコーティングすることが可能であることが観察される。
【0043】
本発明は、その本体が外部機能化コーティング4によってコーティングされる複数の構成要素を備える、材料を押し出すための押出装置をも保護することを意図し、ここで、押し出し中に当該押出材料と接触することになる当該構成要素の少なくとも1つは、構成要素本体と対応する外部機能化コーティング4との間に配置された摩耗検出定量化コーティング5で少なくとも部分的にコーティングされている。摩耗検出定量化コーティング5は、外部機能化コーティング4に関して検出され得る。
【0044】
機能化コーティング4、摩耗検出定量化コーティング5、およびまた、第1のものに関してこの後者を検出する可能性は、前述のものと完全に類似している。
【0045】
本発明によるスクリュー1および押出装置の操作は、標準的なスクリューおよび押出機の使用と完全に同一である。
【0046】
スクリュー1の摩耗状態は、同じものをシリンダーから引き抜いて目視検査することにより評価される。
【0047】
摩耗検出定量化コーティング5を評価するために、スクリュー1の摩耗を調べ、可能であれば、スクリュー1を使用するための残り時間を算出する。この時間は、摩耗検出定量化コーティング5の材料の硬度、強度、および厚さの関数として算出される。そのような特性はユーザーに既知であるためである。
【0048】
外部機能化コーティング4の摩耗は、摩耗検出定量化コーティング5を観察し、外部機能化コーティング4が存在しないゾーンの面積を測定することによって定量化される。この測定値は、外部機能化コーティング4自体の厚さの量で乗算される。そのような値は既知であることが好ましいためである。このようにして、押し出しステップ中に材料に分散された外部コーティング4の体積が得られる。
【0049】
特定の偶発的ニーズを満たすために、当業者は、添付の特許請求の範囲から外れることなく、多くの追加、変更、または押出機スクリューおよび押出装置の記載された実施形態と動作上同等の他の要素との置換を導入し得る。
図1